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JP3548426B2 - スタンションポールの取付装置及びその取付方法 - Google Patents

スタンションポールの取付装置及びその取付方法 Download PDF

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JP3548426B2
JP3548426B2 JP16203398A JP16203398A JP3548426B2 JP 3548426 B2 JP3548426 B2 JP 3548426B2 JP 16203398 A JP16203398 A JP 16203398A JP 16203398 A JP16203398 A JP 16203398A JP 3548426 B2 JP3548426 B2 JP 3548426B2
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Japan
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stanchion pole
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pin
pole
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JP16203398A
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和弥 小澤
知宏 榎本
貫一 伊東
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Asahi Kasei Homes Corp
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Asahi Kasei Homes Corp
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Publication date
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄骨系建築工事の施工時の安全を確保するために安全ロープを張りめぐらす際に、用いられる安全治具の一種であるスタンションポールを躯体に取り付ける取付装置及びその取付方法に係り、特にピン固定方式を採用することによってスタンションポールが工具を使用せずに簡単かつ短時間で躯体に着脱することが出来る取付装置と取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のスタンションポールの取付装置は、例えば図5乃至図7(A),(B)に示す如く、所定位置に複数のボルト穴51を有する水平フランジ52と、所定位置に複数のボルト長穴53を有する垂直フランジ54、及びこれ等の両側面に設けられたほぼ3角状の側板55とよりなるアタッチメント56と、及び前記水平フランジ52上に載置し得る複数のボルト孔51を持った平板57と、この平板57の中心部に一体的に起立された棒材58とよりなるスタンションポール59とより構成されていた。
【0003】
そして、前述のアタッチメント56を躯体側の鉄骨梁60に取付固定する場合には、アタッチメント56の水平フランジ52を鉄骨梁60のフランジ60aの下面に当接すると共に、垂直フランジ54を鉄骨梁60のウェブ60bの側面に当接し、ボルト61及びナット62を介してアタッチメント56を鉄骨梁60に取付固定していた。
【0004】
また、スタンションポール59をアタッチメント56に取り付けるに当たっては、鉄骨梁60のフランジ60aより外方に突出されたアタッチメント56の水平フランジ52の先端部にスタンションポール59の平板57を載置し、両者のボルト孔51,51を相互に合致させると共に、これ等のボルト孔51,51にボルト61を挿通し、その先端部にナット62を螺合することによって、スタンションポール59をアタッチメント56に取付固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前述の従来のスタンションポールの取付装置及び取付方法は、アタッチメント56と及びスタンションポール59とを夫々取付固定するに当たっては、ボルト61とナット62を必要とすると共に、ボルト締めに当たってはボルト締め等の工具を必要とする問題があった。かつ、これ等のアタッチメント56に取付固定したり、使用後にこれ等を取り外すためには、建物躯体の上階と下階とに各1人づつの作業者が必要であり、そのために作業性が悪く、しかも着脱作業に危険が伴う等の問題があった。
【0006】
本発明に係るスタンションポールの取付装置及びその取付方法は、前述の多くの問題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、特にスタンションポールを上方から差し込んで装着する装着部を有する本体に、上下方向に伸縮可能なピン部を設け、このピン部を伸長して鉄骨梁の上下フランジに夫々設けた孔に差し込むことにより本体を鉄骨梁に着脱可能に取り付けるようにしたスタンションポールの取付装置及びその取付方法の技術を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスタンションポールの装置は、前述の従来の問題点を根本的に改善した全く新しい技術であって、その第1発明の要旨は、鉄骨系建築物を施工する際に使用される安全用のスタンションポールの取付装置において、上方からスタンションポールを差し込んで装着する装着部を有する本体に上下方向に伸縮可能なピン部が設けられ、ピン部を伸長して各先端部を鉄骨梁の上下フランジにそれぞれ設けた孔に差し込むことにより本体を鉄骨梁に着脱可能に取り付けるようになされていることを特徴とするスタンションポールの取付装置である。
【0008】
前記第1発明のスタンションポールの装置に於いては、スタンションポールを差し込んで装着することが出来る装置部を有する本体に上下方向に伸縮可能なピン部を設けて構成したので、前記ピン部を伸長して鉄骨梁の上下フランジに夫々設けた孔に差し込むことによって、前記本体を鉄骨梁に簡単に着脱出来るように取り付けることが出来る。
【0009】
本発明に係るスタンションポールの取付装置の第2発明の要旨は、ピン部が本体から上方に突出する固定ピンと、該固定ピンにスライド可能に装着されると共に本体の下側から突出できる可動ピンを有し、該可動ピンにはスライド操作用の把手と前記突出方向に可動ピンをスプリング、自重等で押圧する押圧手段が設けられている第1発明に記載のスタンションポールの取付装置である。
【0010】
前記第2発明のスタンションポールの取付装置に於いては、前記ピン部が本体から上方に突出する固定ピンと、該固定ピンにスライド可能に装着されると共に本体の下側から突出できる可動ピンとより形成されているので、上方に突出している固定ピンは鉄骨梁の上フランジの孔に差し込み、下方に突出している可動ピンは鉄骨梁の下フランジの孔に差し込むことによって本体を鉄骨梁に簡単に、かつ1人の作業者のみで容易に取り付けることが出来る。
【0011】
また、前記本体に設けられた可動ピンにはスライド操作用の把手と前記突出方向に可動ピンをスプリング、自重等で押圧する押圧手段が設けられているので、該把手を持って可動ピンを容易に操作しながら、該可動ピンを鉄骨梁の下フランジの孔に簡単かつ確実に挿入することが出来る。
【0012】
本発明に係るスタンションポールの取付方法は、前述の従来の取付方法を根本的に改善した技術であって、その発明の要旨は、鉄骨系建築物を施工する際に使用される安全用のスタンションポールを取り付ける方法において、前記第1発明または前記第2発明に記載のスタンションポールの取付装置を使用し、そのピン部の各先端部を鉄骨梁の上下フランジにそれぞれ設けた孔に差し込と共に、本体の装着部にスタンションポールを装着することを特徴とするスタンションポールの取付方法である。
【0013】
前述のスタンションポールの取付方法は、スタンションポールを上方から差し込んで装着する装着部を有する本体に上下方向にスライドして伸縮可能なピン部を設けた取付装置を使用し、その上下のピン部の各先端部を鉄骨梁の上下フランジに設けた孔に差し込むようにしたので、ピン部を介して鉄骨梁の側部に簡単に取り付けることが出来る。
【0014】
また、この本体にはスタンションポールを上方から差し込んで装着することが出来る装着部が予め設けられており、この装着部にスタンションポールを装着するようにしたので、スタンションポールを本体に極めて簡単な方法で装着することが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係るスタンションポールの取付装置の一実施例を具体的に説明すると、図1は本発明に係る取付装置の斜視説明図、図2(A),(B)は夫々図1の取付装置に設けられたスタンションポールの装着部の実施例を示す側面図、図3は図1の取付装置の本体を鉄骨梁に取り付ける状態の説明図、図4は図3の取付装置の本体にスタンションポールを装着した状態の説明図である。
【0016】
本発明に係るスタンションポールの取付装置を図1により説明すると次の通りである。即ち、1はほぼ方形枠状の本体であって、鉄骨梁2の上下フランジ2a,2bの内面に当接し得る上枠3と下枠4と、これ等の上下枠3,4を結ぶ垂直枠5と及び有底の筒体6とより形成されている。また、本体1の片側面には窓15aを有する側板15が設けられている。
【0017】
7はスタンションポールであって、その下部は筒体6に挿入して装着し得るように形成されている。このスタンションポール7の上端には安全ロープを挿通出来るリング7aが設けられている。該筒体6の一部にはネジ穴8が設けられており、このネジ穴8にはロックボルト9をネジ込むことが出来、このロックボルト9の先端によって筒体6内に挿入されたスタンションポール7を締め付けすることが出来るように構成されている。
【0018】
本体1の上枠3には、鉄骨梁2の上フランジ2aに設けられた孔10に挿通することが出来る固定ピン11が起立突設されている。本体1内には、前記固定ピン11の下方に垂直枠5に沿って可動ピン用ガイド管12が設けられている。
【0019】
この可動ピン用ガイド管12内には可動ピン13が挿入されており、かつこの可動ピン13の下部は本体1の下枠4の下面より突出させ、前記鉄骨梁2の下フランジ2bの孔10に挿通し得るように構成されている。前記可動ピン用ガイド管12内にはスプリング(図示せず)が内蔵されており、このスプリングで可動ピン13を下方向に付勢している。可動ピン13の側面にはレバーハンドル14が突設されている。
【0020】
本体1に設けられる筒体6は、図2(A)に示す如く、対応する位置にある垂直枠5の高さとほぼ等しい高さに形成することも、或いは同図(B)に示す上枠3より上方に突出させ、即ち、筒体6の長さをより大きく構成することも可能である。
【0021】
前述のスタンションポールの取付装置を鉄骨梁2に取り付ける操作について説明すると次の通りである。即ち、図3及び図4に示す如く、本体1の側板15の窓15aに指先を挿入しながら片手で持ち、かつ他方で手でレバーハンドル14を操作して可動ピン13を押し上げながら鉄骨梁2の上下フランジ2a,2b間に本体1を挿入し、上方に突出した固定ピン11を上フランジ2aの孔10内に挿通する。
【0022】
次にレバーハンドル14を操作して可動ピン13を下方に伸ばしながら、その可動ピン13の下端部を下フランジ2bの孔10に挿通して、本体1を鉄骨梁2の側方に取付固定する。その後で、筒体6の上方からスタンションポール7の下部を挿入し、ロックボルト9をネジ穴8にネジ込んで、その先端部でスタンションポール7を締め付けることによってスタンションポール7を筒体6に固定して本体1に取り付けることが出来る。
【0023】
前述のように、本発明に係る取付装置は、本体1の上部のピンを固定ピン11としたので、仮に鉄骨梁2の上フランジ2aより突出した固定ピン11の上部を作業者が踏みつけても、動かないようにすることが出来る。そして下部のピンを可動ピン13で構成している。
【0024】
また、前記可動ピン13は可動ピン用ガイド管12に内蔵されたスプリングによって、レバーハンドル14を操作しない限りは動かないように構成されている。前述の実施例に於いては、可動ピン用ガイド管12にスプリングを内蔵させて、このスプリングの作用で可動ピン13を下方向に付勢したが、スプリングを使用せずに、可動ピン13の自重を利用して下方向に不勢したり、或いは可動ピン用ガイド管12の周壁に設けた縦溝及び横溝(図示せず)を利用することによって、可動ピン13を伸縮させることも可能である。
【0025】
前述の本体1を鉄骨梁2に着脱するに当たっては、その上部の固定ピン11を上フランジ2aの孔10に差し込んだ後で、この固定ピン11を軸にして回転させながら着脱するので、本体1の垂直枠5を下枠4とで形成するコーナー部をR形状とした方がより効果的である。
【0026】
本発明に係る取付装置を使用した場合には、この取付装置を取り付ける際にボルト及びナットが全く不要である。従って、ボルトを締め付ける工具等も必要としない。更に本体1を鉄骨梁2に取り付ける場合には、レバーハンドル14の操作のみで施工することが出来るので、1人の作業員で簡単かつ安全に、しかも短時間で作業を行うことが出来る。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係るスタンションポールの取付装置及びその取付方法は、前述のような構成と作用とを有するので、スタンションポールの取付装置を躯体側に簡単に取り付けたり、或いは取り外したりすることが出来る。
【0028】
また、スタンションポールの取付装置の着脱作業は1人の作業員が短時間の作業で行うことが出来る。かつボルト締付工具等の工具を一切使用することなく施工することが出来る。従って、施工性能を著しく向上させることが出来ると共に、作業員の安全性を確保することが出来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取付装置の斜視説明図である。
【図2】図2(A)、(B)は夫々図1の取付装置に設けられたスタンションポールの装着部の実施例を示す側面図である。
【図3】図1の取付装置の本体を鉄骨梁に取り付ける状態の説明図である。
【図4】図3の取付装置の本体にスタンションポールを装着した状態の説明図である。
【図5】従来のスタンンションポール用のアタッチメントを示す説明図である。
【図6】従来のスタンションポールの構成を示す説明図である。
【図7】図7(A),(B)は前記アタッチメント及びスタンションポールの取付状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体
2 鉄骨梁
2a 上フランジ
2b 下フランジ
3 上枠
4 下枠
5 垂直枠
6 筒体
7 スタンションポール
8 ネジ穴
9 ロックボルト
10 孔
11 固定ピン
12 可動ピン用ガイド管
13 可動ピン
14 レバーハンドル
15 側板
15a 窓
51 ボルト穴
52 水平フランジ
53 ボルト長穴
54 垂直フランジ
55 側板
56 アタッチメント
57 平板
58 棒材
59 スタンションポール
60 鉄骨梁
61 ボルト
62 ナット

Claims (3)

  1. 鉄骨系建築物を施工する際に使用される安全用のスタンションポールの取付装置において、上方からスタンションポールを差し込んで装着する装着部を有する本体に上下方向に伸縮可能なピン部が設けられ、ピン部を伸長して各先端部を鉄骨梁の上下フランジにそれぞれ設けた孔に差し込むことにより本体を鉄骨梁に着脱可能に取り付けるようになされていることを特徴とするスタンションポールの取付装置。
  2. ピン部が本体から上方に突出する固定ピンと、該固定ピンにスライド可能に装着されると共に本体の下側から突出できる可動ピンを有し、該可動ピンにはスライド操作用の把手と前記突出方向に可動ピンを押圧する押圧手段が設けられている請求項1に記載のスタンションポールの取付装置。
  3. 鉄骨系建築物を施工する際に使用される安全用のスタンションポールを取り付ける方法において、請求項1または請求項2に記載のスタンションポールの取付装置を使用し、そのピン部の各先端部を鉄骨梁の上下フランジにそれぞれ設けた孔に差し込と共に、本体の装着部にスタンションポールを装着することを特徴とするスタンションポールの取付方法。
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