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JP3546666B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置に関し、特に、構内交換機(PBX)を通じて通信を行うのに好適なファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
時分割多重化(TDM)方式のPBXを介してファクシミリ通信が行われる場合、時分割多重化装置(TDM装置)を経由する時に、低速(300bps)のNSF信号やDIS信号のビットマスク等を行い、NSF信号やDIS信号に記述されている能力宣言を無効にする処理がなされる。この処理によって、通信能力が、予め設定されたPBXの能力に変更され、PBXを経由する内線間でのファクシミリ通信の交信性が確保される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のPBXを経由するファクシミリ通信を行う場合、次のような問題点が生じる。すなわち、ITU−Tにおいて、V.32(9600bpsまでの2線式全二重モデムの規格)の拡張機能として、28800bps(オプションでは33600bps)までの2線式全二重モデムの規格としてV.34が勧告されている。さらに、V.34をファクシミリ装置の通信手順に応用する規格として、ITU−T勧告T.30 ANNEXFが定められている。
【0004】
このT.30 ANNEXFでは、発呼後、応答局から発呼局へ変形応答トーン(ANSam)を返送し、それ以後はV.8手順に従って発呼局からの起呼メニュー(CM)と応答局からの共通メニュー(JM)とを交換した後、V.34手順へ移行するように規定されている。
【0005】
一方、300bpsのNSF信号やDIS信号の能力宣言を無効にして自己の有する能力に応じて変調方式を変更するようにする従来のTDM方式のPBXでは、V.34に準じた変調方式(V.34変調方式)に非対応であってもANSam信号をマスクしないので、ANSam信号はPBXを通過して発呼局で検出される。その結果、300bpsのV.8手順を経てTDM装置は非対応のV.34のフェーズに入る。しかし、TDMではラインプロービングやプライマリチャネル等化器トレーニング等を行うフェーズ2,3は通過しないため、結局は通信エラーになってしまう。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消し、V.34対応のファクシミリ装置において、V.34非対応のPBXを経由した場合にも通信を可能にするファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、内線発呼および外線発呼のいずれであるかを判別する発呼判別手段と、相手局から着信したANSam信号または初期識別信号に基づいて相手局のV.8能力を識別する能力判別手段とを具備し、前記能力判別手段によりV.8能力ありと判別され、かつ、前記発呼判別手段により内線発呼と判別されたときにはT.30バイナリ通信手順を実行し、外線発呼と判別されたときにはV.8およびV.34に準じた通信手順を実行するように構成した点に第1の特徴がある。
【0008】
また、本発明は、内線着呼および外線着呼のいずれであるかを判別する着呼判別手段を具備し、前記判別手段により内線着呼と判別されたときにはV.8およびV.34能力を無効にしてT.30能力により通信を行うように構成した点に第2の特徴がある。
【0009】
また、本発明は、着呼直後のANSam信号送出に代えてCEDを送出し、続いてV.8能力ありの宣言を含む初期識別信号を送出する能力宣言手段を具備した点に第3の特徴がある。
【0010】
第1および第2の特徴によれば、相手局がV.8能力を有しているか否かにかかわらず内線発呼または内線着呼の場合にはV.8能力が使用されない。また、第3の特徴によれば、初期識別信号によってV.8能力の宣言が行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の全体構成図である。ファクシミリ装置100は、該ファクシミリ装置100全体の制御処理を行うCPU1、制御プログラム実行時に使用するワークエリアとしてのRAM2、該ファクシミリ装置100を操作するための表示および操作スイッチならびにCPU1での処理結果を示す表示画面等が設けられた操作表示装置3、送信原稿を読取る読取装置4、受信画情報等を印刷して出力する印字装置5、符号化・復号化・拡大・縮小等の面像処理を行う画像処理装置6、送信する画情報または受信した画情報を格納する画像蓄積装置7、該ファクシミリ装置100全体を制御するプログラムを記憶したROMで構成されたシステム制御プログラム記憶部8、デジタル網(例えば、ISDN網)に適した通信(例えば、G4)を制御するためのブログラムを記憶したROMから構成されたデジタル通信制御プログラム記憶部9、アナログ網(例えば、G3)に適した通信を制御するためのプログラムを記憶したROMから構成されたアナログ通信制御プログラム記憶部10、該ファクシミリ装置100をデジタル網へ接続するためのデジタル網制御装置11、該ファクシミリ装置100をアナログ網へ接続するためのアナログ網制御装置13、および切換えによって複数の外部回線インターフェースと複数の内部通信回路とを接続するための回線切換え制御装置15を備えており、これらはシステムバス14により相互に接続されている。
【0012】
デジタル通信制御プログラム記憶部9は回線切換え制御装置15と相互に直接接続されており、アナログ通信制御プログラム記憶部10は、低速モードと高速モードとを備えたモデム(変復調装置)12を介して回線切換え制御装置15と相互に接続されている。回線切換え制御装置15は、デジタル網制御装置11およびアナログ網制御装置13の各々とも相互に接続されている。さらに、アナログ通信制御プログラム記憶部10とアナログ網制御装置13とは相互に接続されている。
【0013】
本実施形態のファクシミリ装置100は、デジタル網にもアナログ網にも接続可能であるが、このファクシミリ装置100をアナログ網にのみ接続する場合にはデジタル通信制御プログラム記憶部9およびデジタル網制御装置11を省略することができ、デジタル網にのみ接続する場合にはアナログ通信制御プログラム記憶部10、モデム12およびアナログ網制御装置13を省略することができる。
【0014】
次に、ITU−T勧告T.30 ANNEXFの基本的な通信手順の概要を説明する。図4には、T.30 ANNEXFの基本的な通信手順、つまり、通信開始時の手順、画情報の伝送時の手順、及び通信終了時の手順が示されている。中心線の左側には発呼局から被呼局へ送出される信号が、中心線の右側には被呼局から発呼局へ送出される信号が、それぞれ時系列に沿って上から順に示されている。
【0015】
通信開始時の手順は、相手側端末の機能等を認識するためのネットワークインタラクション(フェーズ1)、発呼局と応答局との間に設定された通信回線の状態を把握するためのラインプロービング(フェーズ2)、モデム12に内蔵された等化器のトレ−ニングを行うプライマリーチャネル等化器トレ−ニング(フェーズ3)、モデム12の性能情報等を交換してデータ信号速度の設定等を行うモデムパラメータ交換(フェーズ4)、画情報の伝送に先立ち制御チャネルデータの交換等を行うT.30ファクシミリハンドシェーク(フェーズ5)、画情報の伝送に先立ちプライマリーチャネルを再度同期させるプライマリーチャネルの再同期(フェーズ6)の各フェーズにより構成される。前記ネットワークインタラクションでは、V.8に準じた動作が行われる。発呼局は被呼局が送出したANSam信号を検知して、被呼局がV.34能力を有していることを認識すると、CM信号の送出を開始して、V.8手順を実行する。ラインプロービング以降ではV.34に準じた動作が行われる。
【0016】
発呼局が接続直後のANSam信号を受信できなかった場合は、図5の通信手順をとる。図5において、発呼局がANSam信号を受信できずに、結果的に被呼局が所定のANSam送出時間(5秒±1秒)内にCM信号を受信できなかった場合は、該被呼局はANSam信号を停止後300bpsのDIS/NSF/(TSI)を送出する。このDIS信号によりV.8能力あり(=V.34能力あり)が宣言される。発呼局はV.8能力ありを示すDIS信号を受信したならば、起呼表示(CI)の送出を開始する。被呼局はCI信号を受信するとANSam信号を再送出する。このANSam信号を検知した時点で、発呼局はV.8手順を経てV.34による通信を開始しようとする。
【0017】
発呼局がANSam信号を検知できず、かつDIS信号にもV.8能力を示すビットが立っていない場合や、被呼局がCM信号やCI信号を受信しなかった場合にはV.8手順は開始されない。
【0018】
本実施形態では、上述の基本的な通信手順を前提として、V.34非対応のPBXを経由する内線通信にも対応できる通信手順を実現している。例えば、事業所間での内線通信時にはV.34非対応のPBXを経由するためにV.34にて通信できないが、外線通信ではV.34通信が可能となっている構成を想定する。
【0019】
まず、第1実施例を説明する。図6は第1実施例に係るファクシミリ装置を含む通信システムを示す図である。同図において、ファクシミリ装置16は内線ポートPO1と外線ポートPO2とを有している。内線ポートPO1はTDM方式のPBX17,18を含む内線(例えば社内専用線)を経由してファクシミリ装置19と接続されている。ここで、ファクシミリ装置16,19はV.34の能力を有しているが、PBX17,18を含む内線はV.34に非対応である。一方、外線ポートPO2は、V.34対応の外線つまり一般公衆回線を通じてV.34対応のファクシミリ装置20と接続されている。第1実施例では、ファクシミリ装置16が発呼局であり、ファクシミリ装置19,20が着呼局である場合を想定する。
【0020】
この第1実施例では、内線発呼時には被呼局からのANSam信号を受信してもこれに応答しない。つまりCM信号を送出しないで、内線の能力に対応できるV.17やV.29等の変調方式によって通信を開始する。また、発呼局で接続直後のANSam信号を検知できずに、被呼局が初期識別信号としてのDIS信号によりV.8能力ありを宣言したとしても、これに応答せずCI信号を送出しない。一方、外線発呼時には、被呼局からのANSam信号や能力宣言に応答してV.34変調方式にて通信を行う。内線ポートPO1と外線ポートPO2とは、切り替えスイッチや発信番号(例えば、外線は0発呼、内線は7発呼)等のトリガによって切り替えられるので、このトリガに基づいて上記内線通信と外線通信とを実行することができる。
【0021】
第1実施例におけるファクシミリ装置16の動作をフローチャートを参照して説明する。なお、以下に示すフローチャートでは本発明の要部と直接関係がないタイマ処理や信号再送等の記述は省略している。図7において、ステップS1では、ANSam信号を受信したか否かを判断し、ANSam信号を受信したならばステップS2に進む。ステップS2では前記トリガに基づいて内線発呼か否かを判断する。内線発呼ならばステップS5に移行して、通常手順(ITU−T勧告T.30)で通信を行う。内線発呼でない場合は、ステップS3に進んでCM信号の送出を開始する。続くステップS4ではV.8手順を経てV.34手順で通信を行う。
【0022】
ステップS1の判断でANSam信号が検出されなくて、所定のANSam信号送出時間経過後にステップS6でDIS信号を検出したならば、ステップS7に進み、DIS信号を解析してV.8能力の有無を判別する。DIS信号によりV.8能力が宣言されていない場合はステップS5に進む。DIS信号によりV.8能力宣言がされていた場合はステップS8に進み、ステップS2と同様、内線発呼か否かを判断する。内線発呼ならばステップS5に移行して、通常手順(ITU−T勧告T.30)で通信を行う。内線発呼でない場合はステップS9に進んでCI信号の送出を開始する。CI信号送出開始後はステップS1に進み、再びANSam信号を検知する動作に入る。
【0023】
第1実施例の動作を行わせるための要部機能を図1の機能ブロックに示す。同図において、第1の通信部22は、ITU−T勧告V.8およびV.34に準じた通信手順を実行する能力を有し、第2の通信部23は、ITU−T勧告T.30バイナリ通信手順を実行する能力を有する。発呼判別部24は、内線ポートPO1と外線ポートPO2とを切り分けるトリガに基づいて内線発呼および外線発呼のいずれであるかを判別する。トリガがオンであれば、内線発呼であることを示す情報として「0」を出力し、トリガがオフであれば外線発呼であることを示す情報として「1」を出力する。
【0024】
能力判別部25はANSam信号またはDIS信号の能力宣言に基づいて相手局つまり着呼局のV.8能力有無を識別する。すなわち、V.8能力があると判断すれば、能力ありの情報として「1」を出力し、V.8能力がないと判断すれば、能力なしの情報として「0」を出力する。
【0025】
選択部26は、発呼判別部24および能力判別部25からの判別信号に基づいて第1の通信部22または第2の通信部23を選択する。例えば、選択部26がAND回路と等価の機能を有しているものとすれば、内線発呼であって相手局がV.8能力ありであれば、出力は「0」、内線発呼であって相手局がV.8能力なしであれば、出力はやはり「0」となる。一方、外線発呼であって相手局がV.8能力ありであれば、出力は「1」、外線発呼であって相手局がV.8能力なしであれば、出力は「0」となる。
【0026】
前記第1の通信部22が選択部26からの情報「1」によって付勢され、第2の通信部23が選択部26からの情報「0」によって付勢されるように設定しておくことによって、内線発呼時は常に第2通信部23が有効となり、外線発呼時には、相手局のV.8能力の有無によって第1の通信部22および第2の通信部23がそれぞれ有効にされる。
【0027】
次に、第2実施例を説明する。第2実施例では、図6のシステムにおいて、第1実施例の場合とは逆に前記ファクシミリ装置19,20が発呼局となり、ファクシミリ装置16が着呼局となった場合を想定する。すなわち、第2実施例では、内線着呼時にV.34能力を無効にする。
【0028】
図8は第2実施例における被呼局ファクシミリ装置16の動作を示すフローチャートである。ステップS11では内線着呼か否かを判断する。この判断は、ポートPO1,PO2のいずれに着信したかによって行うことができる。内線着呼ならばステップS12に移行して、被呼局識別(CED)を送出する。ステップS13ではDIS/(NSF)/(TSI)を送出する。DIS信号にはV.8能力なしの宣言が記述されている。ステップS14では信号通常手順(ITU−T勧告T.30)で通信を行う。
【0029】
内線着呼でない場合は、ステップS15でANSam信号の送出を開始する。ステップS16ではCM信号の受信有無を判別する。CM信号を受信したならばステップS17に進んでANSam信号の送出を停止する。ステップS18ではV.8手順を経てV.34手順で通信を行う。
【0030】
ステップS19において所定の遅延時間(5秒±1秒)が経過してもCM信号を検出しなかった場合は、ステップS20に進んでANSam信号の送出を停止する。そして、ステップS21ではステップS13と同様DIS/(NSF)/(TSI)を送出する。ステップS22では応答受信の有無を判別し、応答が300bpsのデジタル命令(DCS)またはNSSならばステップS14に進み、応答がCI信号ならば発呼局はV.34能力を有していると判断してステップS15に進み、再びANSam信号の送出を開始する。
【0031】
図2は第2実施例の動作を行わせるための要部機能を示す機能ブロック図であり、図1と同符号は同一または同等部分を示す。入力ポート27は内線着呼および外線着呼毎に着呼するポートが独立している。したがって、着呼判別部28は入力ポート27のいずれのポートに着呼したかを判別して外線着呼か内線着呼かを判別する。選択部29は、着呼判別部28から内線着呼を示す情報が入力されれば第1の通信部22を無効にして第2の通信部23により通信を行う。一方、外線着呼を示す情報が入力されれば第1の通信部22を有効にする。すなわち、自己の最高の能力であるV.8方式にて通信を行う。
【0032】
次に第3実施例を説明する。上述の第1,第2実施例ではファクシミリ装置16が内線用および外線用のポートを独立に備えていたが、必ずしもそのような独立したポートを有していないファクシミリ装置では、以下に説明する第3実施例を適用することができる。上述のようにPBX17,18に対応しない変調方式の宣言はPBX17,18間でマスク(0に変換)されてしまう。そこで、第3実施例では、着呼直後に予定されているANSam信号に代えて、CED信号を送出し、続いてV.8能力ありを宣言している300bpsのDIS信号を送出する。
【0033】
図9は第3実施例における被呼局の動作を示すフローチャートである。図9において、ステップS31ではCED信号を送出する。ステップS32ではDIS/(NSF)/(TSI)を送出する。DIS信号にはV.8能力なしの宣言が記述されている。ステップS33では応答受信の有無を判別し、応答が300bpsのデジタル命令(DCS)またはNSSならばステップS34に進み、通常手順(ITU−T勧告T.30)で通信を行う。応答がCI信号ならば発呼局はV.34能力を有していると判断してステップS35に進み、ANSam信号の送出を開始する。
【0034】
ステップS36ではCM信号の受信有無を判別する。CM信号を受信したならばステップS37に進んでANSam信号の送出を停止する。ステップS38ではV.8手順を経てV.34手順で通信を行う。ステップS39において所定の遅延時間(5秒±1秒)が経過してもCM信号を検出しなかった場合は、ステップS40に進んでANSam信号の送出を停止してステップS32に進み、DIS/(NSF)/(TSI)を送出する。ステップS33では応答受信が無いと判断された場合にもステップS32に進む。
【0035】
第3実施例において被呼局が送出する信号の例とPBXでの変換の例を図10に示す。同図において、被呼局であるファクシミリ装置16が送出するNSF(00001924C0…)とDIS(20EE)は内線のPBX17,18を経由するときにマスクされ、それぞれNSF(000000000 …)、DIS(00EE)に変化する。したがって、発呼局のファクシミリ装置19はファクシミリ装置16がV.8能力を有していないと認識するので、V.34では通信を実行しようとしない。したがって、エラーを生じることもなく通信を継続することができる。
【0036】
一方、被呼局であるファクシミリ装置16が送出するNSF(00001924C0…)とDIS(20EE)とがPBX21を経由して外線に送出されたときには、PBX間は通過しないので信号は変換されず、そのまま発呼局であるファクシミリ装置20に届き、該ファクシミリ装置20は被呼局がV.8能力を有していることを認識できる。したがって、ファクシミリ装置16,20間ではV.34での通信が可能となる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、相手局がV.8能力を有しているか否かにかかわらず内線発呼または内線着呼の場合にはV.8能力が使用されない。したがって、V.34非対応のTDM方式のPBXを含む内線に接続された場合に、ANSam信号により通信エラーとなるのを防止することができる。
【0038】
また、着呼直後のANSam信号に代わりCED信号を送出し、続いて初期識別信号によってV.8能力の宣言が行われるので、V.34非対応のTDM方式のPBXを含む内線に接続された場合に、このV.8能力宣言はマスクされ、外線に接続される場合はV.8能力宣言は相手局に伝達され、所望のV.34変調方式によって通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の要部機能を示すブロック図(その1)である。
【図2】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の要部機能を示すブロック図(その2)である。
【図3】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の全体構成を示す図である。
【図4】正常時のT.30 ANNEXFの基本的な通信手順を示すシーケンス図である。
【図5】接続直後のANSam信号を受信できなかったときのT.30 ANNEXFの基本的な通信手順を示すシーケンス図である。
【図6】第1実施例に係るファクシミリ装置を含む通信システムを示す図である。
【図7】第1実施例に係る発呼局の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2実施例に係る着呼局の動作を示すフローチャートである。
【図9】第3実施例に係る着呼局の動作を示すフローチャートである。
【図10】第3実施例に係るファクシミリ装置を含む通信システムを示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、 8…システム制御プログラム記憶部、 12…モデム、 22…第1の通信部、 23…第2の通信部、 24…発呼判別部、 25…能力判別部、 26…選択部、 28…着呼判別部

Claims (4)

  1. ITU−T勧告V.8およびV.34に準じた通信手順を実行する第1の通信手段と、
    ITU−T勧告T.30バイナリ通信手順を実行する第2の通信手段と、
    内線発呼および外線発呼のいずれであるかを判別する発呼判別手段と、
    相手局から着信したANSam信号または初期識別信号に基づいて相手局のV.8能力を識別する能力判別手段と、
    前記能力判別手段によりV.8能力ありと判別され、かつ、前記発呼判別手段により内線発呼と判別されたときには前記第2の通信手段を、外線発呼と判別されたときには前記第1の通信手段を選択する選択手段とを具備したことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. ITU−T勧告V.8およびV.34に準じた通信手順を実行する第1の通信手段と、
    ITU−T勧告T.30バイナリ通信手順を実行する第2の通信手段と、
    内線着呼および外線着呼のいずれであるかを判別する着呼判別手段と、
    前記判別手段により内線着呼と判別されたときには前記第1の通信手段を無効にして前記第2の通信手段で通信を行う選択手段を具備したことを特徴とするファクシミリ装置。
  3. ITU−T勧告V.8およびV.34に準じた通信手順を実行する第1の通信手段と、
    ITU−T勧告T.30バイナリ通信手順を実行する第2の通信手段と、
    着呼直後のANSam信号送出に代えてCED信号を送出し、続いてV.8能力ありの宣言を含む初期識別信号を送出する能力宣言手段とを具備したことを特徴とするファクシミリ装置。
  4. ITU−T勧告V.8およびV.34非対応の自分割多重化方式構内交換機を経由する内線に接続される請求項1〜請求項3のいずれかに記載のファクシミリ装置。
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