JP3542939B2 - 光モジュール収納ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバを別の光ファイバとコネクタ接続可能に成端する光コネクタが側部に設けられた光モジュールを引出可能に収納する光モジュール収納ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、光配線盤等にあっては、外観薄板ケース状の光モジュールを用い、この光モジュールの側部に取り付けられた光コネクタによって光ファイバをコネクタ接続可能に成端するとともに、光ファイバの余長を前記光モジュール内に収納する構成が提案されている。
【0003】
図18(a)、(b)は、光モジュールを用いた光配線盤の一例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側断面図である。
図18(a)、(b)中、符号1は光配線盤、2はモジュール収納部、3は光モジュールである。
図18(a)、(b)において、光配線盤1に設けられたモジュール収納部2には、外観薄板ケース状の光モジュール3が縦置きにして横並びに複数配列収納されている。各光モジュール3は、モジュール収納部2に引き込まれた光ファイバ4の余長を収納するとともに、その側部に取り付けられた光コネクタ5(光コネクタアダプタ)によって前記光ファイバ4をコネクタ接続可能に成端するようになっている。各光モジュール3の光コネクタ5は、モジュール収納部2の側部の作業面側(図18(b)中左側)に向けられており、この作業面側に引き込まれた光ファイバ6が前記光コネクタ5にコネクタ接続されることで、光ファイバ4、6同士が接続されるようになっている。光ファイバ6は、先端が光コネクタ7(光コネクタプラグ)によってコネクタ接続可能に成端されており、モジュール収納部2に収納された各光モジュール3の光コネクタ5に対して着脱自在とされることが普通であり、光コネクタ5に対する光コネクタ7の接続を切り替えることで、光ファイバ4に対して切替接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図18の光配線盤1では、光モジュール3の光コネクタ5に対する光ファイバ6の接続作業は、各光モジュール3をモジュール収納部2の所定の収納位置に収納した状態で行うことが一般的であり(通常、モジュール収納部2の最奥部に光モジュール3を突き当てて収納する)、モジュール収納部2の作業面側の一定領域8(以下「コネクタ配列領域8」)に各光モジュール3の光コネクタ5が揃った状態で行われる。このため、前述の接続作業は、コネクタ配列領域8近傍の多数本の光ファイバ6が高密度に配線される領域にて行うこととなり、例えば、活線状態の光ファイバ6に触れて光通信の瞬断を生じさせたり、場合によっては光ファイバ6を折り曲げて傷めてしまうといった不都合が生じやすいといった問題があった。また、光ファイバ6との接触を回避しつつ接続作業を進めるのでは、作業能率が低下するといった不満もある。
さらに、前述の接続作業では、光ファイバ4、6同士を正しく接続する必要があるが、前述のように、コネクタ配列領域8近傍に多数本の光ファイバ6が配線されていると、回線の確認がしにくくなり、誤接続の原因となる。これに鑑みて、例えば、光モジュール3のコネクタ取付面3aに回線番号等を示す表示を設けることも提案されているが、高密度実装型の光配線盤1では、モジュール収納部2にて接続される光ファイバ4、6の心数が多く、コネクタ配列領域8近傍に配線される光ファイバ6もさらに増大するため、前記表示が見えにくくなる上、前記表示を確認するために光ファイバ6を掻き分ける際に光ファイバ6を傷める可能性があり、前記問題の根本的な解決に至らない。
なお、前述の問題は、光ファイバ6の接続作業に限定されず、光ファイバの切替作業、光ファイバの撤去作業等でも共通である。また、光モジュールを複数収納する構成であれば、光配線盤以外、例えば光接続箱等でも、前記問題は同様に生じる。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、モジュール収納部内の所定の収納位置から引出方向にずれた位置に配置された光モジュールをモジュール支持部で支持することで、周囲の光ファイバとの干渉等を回避して光ファイバの接続、切替接続等の作業を効率良く行うことができる光モジュール収納ユニットを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の構成を採用した。
請求項1記載の発明は、光ファイバを別の光ファイバとコネクタ接続可能に成端する光コネクタが作業空間側の側部に設けられた光モジュールを前記作業空間側に引出可能に収納する光モジュール収納ユニットであって、複数の前記光モジュールを、各光モジュールの前記光コネクタが配列されるようにして、しかも、前記作業空間側に引出可能として所定の収納位置に配列収納するモジュール収納部と、このモジュール収納部内の所定の収納位置から引出方向側へずれた位置にて前記モジュール収納部に収納された前記光モジュールを、モジュール収納部に対する押し込み、引き出しのいずれの方向にも移動しないように支持するためのモジュール支持部とを備え、前記モジュール支持部は、光モジュールに突設されている鍔部の拘束又は前記光モジュールから突設されている回転自在のラッチの係合によって、押し込み、引き出しのいずれの方向にも移動しないように支持できる構成であり、前記モジュール支持部に前記光モジュールを支持することで、接続作業の対象の光モジュールの光コネクタが、前記モジュール収納部の所定の収納位置に収納された光モジュールの光コネクタよりも作業空間側へ突き出した状態にて、前記光コネクタに対する作業空間側からの前記光ファイバのコネクタ接続作業を行え、しかも、前記モジュール支持部を、光モジュールに突設されている鍔部との接触を回避する退避位置に退避させるか、あるいは、光モジュールから突設されている前記ラッチを前記モジュール支持部との係合を回避する待機位置に位置させて、前記モジュール支持部による光モジュールの支持を解除することで、前記モジュール支持部による光モジュールの支持位置から、前記モジュール収納部に対する挿入方向又は引出方向への光モジュールの移動が可能となることを特徴とする光モジュール収納ユニット。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光モジュール収納ユニットにおいて、前記モジュール収納部内の所定の収納位置に収納した光モジュールを固定する固定手段を備え、前記固定手段は、前記光モジュールから突設されているラッチと、前記モジュール収納部内の所定の収納位置に収納した光モジュールの前記ラッチが係脱自在に係合されることで、前記光モジュールを固定して引き出しを規制するモジュール台側の係合片とから構成され、前記ラッチの前記係合片に対する係合を解除することで前記光モジュールの引き出しが可能になることを特徴する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の光モジュール収納ユニットにおいて、前記光モジュールは、前記モジュール収納部からの引出方向先端に前記光コネクタを備えるとともに、この光コネクタ近傍にて前記引出方向に垂直な両側または片側に存在する側面に該光モジュールによって接続される光ファイバの種類等の情報を示す表示を備え、前記光モジュールを、前記モジュール収納部内の所定の収納位置から引出方向側へずれた収納位置に、前記モジュール支持部によって支持可能に配置したときに、前記表示が前記モジュール収納部の外側から視認可能であることを特徴とする。
なお、光モジュール収納ユニットとしては、光配線盤、光成端箱、光分岐接続箱等、各種構成が採用可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。
本実施形態では、光配線盤への適用例を説明する。
図1は光配線盤10を示す全体図、図2は光配線盤10に搭載される光モジュール収納ユニット10aを示す正面図、図3は図2の光モジュール収納ユニット10aの平面図、図4は図2の光モジュール収納ユニット10aを示す側面図である。
【0008】
図1において、光配線盤10は、光モジュール収納ユニット10aを多段に複数収納した架体であり、光ファイバケーブル11から口出しした光ファイバ12を、各光モジュール収納ユニット10aに収納された光モジュール21(図2、図3、図4参照)に取り付けられた光コネクタ22によってコネクタ接続可能に成端するようになっている。図2、図3、図4に示すように、光モジュール収納ユニット10aは、外観薄板ケース状の光モジュール21を縦置き横並びに複数配列させて収納するモジュール収納部20を備えている(図2、図3では光モジュール21の収納位置を仮想線で示した)。モジュール収納部20は、具体的には、光モジュール21が縦置きに載置されるモジュール台20aと、このモジュール台20aの上方に設置された上部プレート30と、この上部プレート30の上に設置されたモジュール支持部23とを備え、前記モジュール台20aと前記上部プレート30との間のモジュール収納空間20s内に光モジュール21を収納するようになっている。上部プレート30は、モジュール収納部20の正面視左右の側板24a、24b間に架設され、モジュール台20aの上面20eとほぼ平行になっている。
【0009】
このモジュール収納部20に収納された光モジュール21は、モジュール台20a上をスライド移動することでモジュール収納部20側部に確保された作業空間13側へ引き出し可能になっている。なお、モジュール収納部20では、モジュール台20aに形成されたガイド溝20bに、光モジュール21から突設されたガイド片21aが挿入され、また、上部プレート30に形成されたガイド溝31に光モジュール21から突設された鍔部21bが挿入されるから、このモジュール収納部20に挿入された光モジュール21はぐらつくことなく安定な縦置き状態が維持される。また、モジュール収納部20に挿入された光モジュール21は、モジュール台20aおよび上部プレート30の前記ガイド溝20b、31にガイドされつつモジュール台20a上をスライド移動することで、作業空間13側からの収納、作業空間13側への引き出しが行われる。なお、モジュール台20aおよび上部プレート30の前記ガイド溝20b、31は、互いに平行になっていることは言うまでもない。
【0010】
前記光ファイバ12は、光モジュール収納ユニット10aの側部にて光ファイバケーブル11から口出しされ、各光モジュール収納ユニット10aの上部の光ファイバ配線棚14に配線され、この光ファイバ配線棚14から目的の光モジュール21へ引き落とされるようになっている。光モジュール21に引き込まれた光ファイバ12は、該光モジュール21内側から当該光モジュール21の側部に取り付けられた光コネクタ22(光コネクタアダプタ)に接続されることで、この光コネクタ22によってコネクタ接続可能に成端されるとともに、余長が光モジュール21内に湾曲収納される。
【0011】
前記モジュール収納部20に収納された各光モジュール21の光コネクタ22は全て作業空間13側に向けられる。各光コネクタ22には、別途光配線盤10に引き込まれた光ファイバケーブル15(図1参照)から口出しされた光ファイバ16や、光コネクタ22間を接続するジャンパ用光ファイバ17等が切替可能にコネクタ接続される。光ファイバ16は、いずれも光コネクタ16a、17aによってコネクタ接続可能に成端されており、光モジュール21側の光コネクタ22に対する光コネクタ16a、17aの接続を切り替えることで、これら光ファイバ16、17が光ファイバ12に対して切替接続される。
【0012】
光モジュール21の光コネクタ22にコネクタ接続される光ファイバとしては、前記光ファイバ16、17に限定されず、例えば、線路監視装置との接続用の光ファイバや、光配線盤間の渡り配線等であっても良い。以下、光モジュール21の光コネクタ22にコネクタ接続される光ファイバを「光ファイバ50」、この光ファイバ50先端の光コネクタ(光コネクタ16a、17a等)を「光コネクタ50a」として総称する。なお、光ファイバ50としては、例えば、単心または多心の光ファイバ心線、光ファイバコード等、各種構成が採用可能である。また、光ファイバ50先端の光コネクタ50aとしては、例えば、JIS C 5973に制定されるSC形光コネクタ(Single fiber Coupling optical fiber connector)、JIS C 5983に制定されるMU形光コネクタ(Miniature−Unit couplimg optical fiber connector)等の光コネクタプラグが採用される。多心の場合では、JIS C 5982に制定されるMPO形光コネクタ(Multifiber Push On)等が採用される。これら光コネクタ50aの種類に対応して、光モジュール21側の光コネクタ22としても、適宜、光コネクタ50aに適合するものを採用することは言うまでも無い。
【0013】
図1に示すように、光コネクタ22に接続される光ファイバは、光配線盤10側部に確保された光ファイバ収納部18から目的の光モジュール収納ユニット10aに配線されるとともに、前記光ファイバ収納部18内にて湾曲配線することで余長が吸収される。
なお、図1中、19a、19bはクランプであり、光ファイバ収納部18から光モジュール収納ユニット10aに引き込まれる光ファイバ50をクランプ保持する。
【0014】
図2〜図4において、光モジュール収納ユニット10aに引き込まれた光ファイバ50は、モジュール台20aの作業空間13側に設置されたダクト20cに収納され、このダクト20cから上方に立ち上げられて、目的の光モジュール21の光コネクタ22にコネクタ接続される。光モジュール21の光コネクタ22には複数本の光ファイバ50が接続可能であり(図4では8本)、しかも、前記光コネクタ50は1つの光モジュール21について複数(図4では2つ)設置されており、図4の例では、同一の光モジュール21に対しては最大16本の光ファイバ50が接続される。同一の光モジュール21に接続される光ファイバ50は、モジュール台20aと前記ダクト20cとの間に立設された支持壁43からダクト20c上に突設されたクランプ20dによって一括保持される。クランプ20dは、光モジュール21単位で光ファイバ50を保持するようになっている。
なお、光モジュール21の光コネクタの対応心数、光コネクタに接続可能な光ファイバ50の本数、光モジュール21に設置される光コネクタの数等は適宜変更可能であることは言うまでも無い。
【0015】
モジュール収納部20の上部に設置されたモジュール支持部23は、図2〜図4においてはモジュール収納部20の正面視左右両側の側板24a、24b間に架け渡すようにして配置されたストッパ部材23aを主体として構成されている。ストッパ部材23aは、具体的には、細長プレート状であり、幅方向(長手方向に垂直の方向)に延びるスリット23bが長手方向に複数連設されている(図3参照)。このスリット23bは光モジュール21の上端に突設された鍔部21bを収納可能な形状であり、各スリット23bの位置は、モジュール台20a上に配列収納される光モジュール21の収納位置に一致しているから、モジュール収納部20に収納された光モジュール21の鍔部21bがストップ部材23aの直下に配置されれば、後述のモジュール支持部23の回転操作により、前記スリット23bに鍔部21bを収納できる。
【0016】
前記ストッパ部材23aの長手方向両端部に設けられた取付部23cは、側板24a、24bに固定されたブラケット25に対してそれぞれピン26によって軸支されており、このピン26を中心とする回転によって、モジュール支持部23全体がほぼ水平な回転軸線を以って回転するようになっている。前記ピン26はブラケット25に取り付けられており、前記モジュール支持部23は取付部23cから前記作業空間13とは逆の方向へ突出された枢着端部23dが前記ピン26に軸支されており、モジュール支持部23の回転軸線はストッパ部材23aを介して作業空間13と逆側に位置するため、結局、モジュール支持部23の回転は、ピン26を中心とするストッパ部材23aの昇降変位となる。
【0017】
前記取付部23cには、前記ブラケット25側に取り付けられた二つのピン26、27が個別に挿入される二つの穴(長穴28、ガイド穴29)を備え、これら穴28、29の範囲でピン26、27に対して移動できる。一方のピン26は、前記モジュール支持部23のストッパ部材23aにほぼ沿って延在形成された長穴28に挿入され、他方のピン27は、前記長穴28よりも作業空間13側にて前記取付部23cにコ字状に形成されたガイド穴29に挿入されている。例えば、図5(a)〜(c)に示すように、前記ガイド穴29は、前記長穴28と略平行な長穴29aと、この長穴29aの長手方向両端から該長穴29aに対してほぼ垂直にストッパ部材23aに向けて(図5(a)〜(c)ではほぼ上方)延びる垂直穴29b、29cとを備えている。
【0018】
図4および図5(a)〜(c)に示すように、モジュール支持部23を移動すると、ピン27に対するガイド穴29の収納位置を変更できる。前記モジュール支持部23を作業空間13に対する進退方向(図4左右)に移動すると、両ピン26、27の収納位置が長穴28、29bに沿って移動する。モジュール支持部23は、ピン27をいずれかの垂直穴29b、29cに収納することで、ピン26を中心とする回転が可能となる。但し、モジュール支持部23の回転範囲は、垂直穴29b、29cの長穴29aからの延出方向の寸法によって決まる。垂直穴29bに比べて垂直穴29cの方が、長穴29aからの延出方向の寸法が大きいので、ピン27を垂直穴29bに挿入したときよりも、垂直穴29cに挿入したときの方がモジュール支持部23の可動範囲が大きく、垂直穴29cに挿入したときの方がモジュール支持部23がより下方まで回転される。
なお、図2〜図5(a)、(b)、(c)中、ブラケット25の側部に設けられているストッパ25aは、モジュール支持部23の取付部23cから突設された当接部23eが上方から当接されることで、モジュール支持部23の下方への回転限界位置を設定するようになっている。
【0019】
モジュール収納部20(詳細にはモジュール収納空間20s)に光モジュール21を収納するには、図5(a)〜(c)の手順にてモジュール支持部23のストッパ部材23aを上方へ回転して光モジュール21の鍔部21bと接触しない位置に退避させ、図6に示す状態にしてから、光モジュール21をモジュール収納部20のモジュール収納空間20sに挿入する。
光モジュール21は、モジュール台20aのガイド溝20bにガイド片21aを挿入し、前記上部プレート30のガイド溝31に鍔部21bを挿入して、モジュール台20a上をスライドさせるようにしてモジュール収納部20に挿入し、モジュール収納部20に設けられている挿入方向ストッパ20fに突き当たったところで挿入を停止する。これにより、光モジュール21は、モジュール収納部20内の所定の収納位置(以下も図4中仮想線の位置を「所定の収納位置」として説明)に収納される。なお、モジュール台20aや上部プレート30のガイド溝20b、31は、いずれも、これらモジュール台20aや上部プレート30の作業空間13側の端部に開口しているので、これらガイド溝20b、30にガイド片21aや鍔部21bを位置決めしてモジュール収納空間20sへ光モジュール21を押し込むだけで、ガイド溝20b、30にガイド片21aや鍔部21bを簡単に挿入できる。
【0020】
図5(a)〜(c)に示すように、モジュール支持部23は、まず、ピン26を中心とする上方への回転によって、垂直穴29cに収納されているピン27を長穴29aへ移動させ(図5(a)参照)、次いで、作業空間13とは逆の方向、つまり、モジュール収納部20への光モジュール21の挿入方向前方へ向けて(図5(a)〜(c)中右側)へのスライド移動によりピン27を垂直穴29bへ移動させ(図5(b)参照)、次に、下に降ろすことで、垂直穴29bの上端にピン27を収納して、取付部23cをピン27に係合させる(図5(c)、図6参照)。図4の状態では、垂直穴29cの上端にピン27が収納され、モジュール支持部23側の当接部23eがブラケット25側のストッパ25aに当接されることでモジュール支持部23の降下が規制され、ストッパ部材23aが上部プレート30上に載置あるいは近接状態に位置決めされるが、図5(c)および図6の状態では、垂直穴29bの上端に収納されたピン27に取付部23cが係合することでモジュール支持部23の降下が規制され、ストッパ部材23aは上部プレート30から上方に離間した位置(退避位置)に支持される。モジュール収納部20に収納された光モジュール21の鍔部21bは上部プレート30の上方に突き出すようになっているが、ストッパ部材23aを前記退避位置に退避させておけば、鍔部21bはストッパ部材23aと接触すること無く上部プレート30のガイド溝31に沿って自由に移動できる。
【0021】
ストッパ部材23aの設置位置は、モジュール収納部20の奥行き方向(図4中左右。モジュール収納部20に対する光モジュール21の挿入方向あるいは引出方向。つまりガイド溝20bに沿った方向。)の中央部であり、モジュール収納部20内の所定の収納位置に収納された光モジュール21の後端部(光コネクタ22の取り付け位置に対向する反対側の側部)から突設された前記鍔部21bの作業空間13側に隣接する位置であるから、所定の収納位置への光モジュール21の挿入、収納では、モジュール支持部23のストッパ部材23aを退避位置に退避させておくことで(図5(c)の状態)、このストッパ23aに接触させること無く鍔部21bを通過させて所定の収納位置に到達させることができる。
【0022】
光モジュール21の所定の収納位置への挿入が完了したら、今度は、図7(a)〜(c)に示すように、図5(a)〜(c)と逆の手順により、モジュール支持部23を図4の状態に戻す。つまり、まず、図7(a)に示すように、モジュール支持部23を上昇回転させて、ガイド穴29におけるピン27の収納位置を垂直穴29bから長穴29aに移動し、次いで、図7(b)に示すように、モジュール支持部23を作業空間13方向に移動して前記ピン27の収納位置を垂直穴29cへ移動し、次に、図7(c)に示すように、モジュール支持部23を降下させて図4の状態に至らしめる。図4の状態では、降下したストッパ部材23aが鍔部21bの作業空間13側に隣接配置されることによって、このストッパ部材23aが作業空間13側への鍔部21bの移動を規制するストッパとして機能する。このため、例えば、光コネクタ22に接続されている光ファイバ50に不用意に引張力等が作用しても、光モジュール21がモジュール収納部20から引き出されるといった不都合が生じない。また、光配線盤10自体の移動(設置位置の変更)や、地震等に起因する光配線盤10の傾斜が生じても、モジュール収納部20から光モジュール21が飛び出るといった心配が無い。
【0023】
次に、光モジュール21の光コネクタ22に光ファイバ50を接続する作業は、モジュール収納部20に収納された光モジュール21を若干引き出した状態、あるいは、モジュール収納部20内の所定の収納位置に向けて挿入途中の状態の光モジュール21を、モジュール支持部23によって光モジュール21をぐらつかないないように支持して行う。このため、接続作業の対象となる目的の光モジュール21の光コネクタ22が、所定の収納位置に収納された光モジュール21の光コネクタ22が配列されるコネクタ配列領域32よりも作業空間13側へ突き出した状態にて接続作業を行うこととなり、コネクタ配列領域32近傍に多数本配線された光ファイバ50との干渉を回避して接続作業を効率良く進めることができる。しかも、コネクタ配列領域32の光コネクタ22に接続された光ファイバ50を傷めたり、活線状態の光ファイバ50の光通信に悪影響を与えるといった不都合を防止できる。このことは、接続作業のみならず、光コネクタ22に対する光ファイバ50の切替接続、撤去等でも同様である。
【0024】
図4に示す状態から、所定の収納位置に収納されている光モジュール21の作業空間13側への引き出しを開始すると、まず、図8に示すように、ストッパ部材23aの作業空間13と対向する逆側の縁部を斜め上方に傾斜成形した部分である押上力受圧部23fに光モジュール21の鍔部21bが当接し、この鍔部21bが押上力受圧部23fを押圧することで、ストッパ部材23aが次第に上方へ押し上げられるとともに、鍔部21bは次第にストッパ部材23aの下面側に入り込んで行く(図8では、光モジュール21の位置は、鍔部21bが押上力寿圧部23fに当接する位置。モジュール支持部23は若干押し上げられた状態を示す)。そして、ストッパ部材23aの下面側に入り込んだ鍔部21bがストッパ部材23aのスリット23bに到達すると、このスリット23bの領域に鍔部21b全体が収まると同時にモジュール支持部23が落下してスリット23bに鍔部21bが収納され、図9に示す状態となる。このとき(図9の状態)、図10(a)、(b)に示すように、鍔部21bがスリット23b内に拘束されるため、光モジュール21はモジュール収納部20への押し込み、引き出しのいずれの方向にも移動しないように支持される。また、光モジュール21のガイド片21aがモジュール台20aのガイド溝20bに挿入され、鍔部21bが上部プレート30のガイド溝31に挿入されているので、光モジュール21は、モジュール収納部20への押し込み、引き出しの方向に対して垂直の方向の位置ずれ等を生じない。これにより、いわば、所定の収納位置とモジュール収納部20から完全に引き出した状態との中間の収納位置(図9の位置。以下「中間位置」)に位置決めした光モジュール21がモジュール支持部23によって安定に支持されるため、この光モジュール21の光コネクタ22に対する光ファイバ50の接続作業を効率良く行うことができる。
なお、光モジュール21の引き出し寸法にもよるが、必要に応じて、クランプ20dから光ファイバ50を取り出しておき、光モジュール21の引き出しに伴う急激な曲げ等によって光ファイバ50を傷めないようにすることは言うまでも無い。
【0025】
モジュール支持部23によって前記中間位置に光モジュール21を支持すると、前記光モジュール21の、モジュール収納部20からの引出方向に垂直な両側または片側に存在する側面の前記光コネクタ22近傍、つまり前記光モジュール21の厚さ方向一方または両方の側面の前記光コネクタ22近傍に形成された表示33が、作業空間13から目視可能に露出される。図9等では光モジュール21の厚さ方向一方の側面のみに形成された表示33を示しているが、表示33は光モジュール21の厚さ方向反対側の側面にも形成することが可能である。前記表示33は、この光モジュール21によって成端される光ファイバ50の回線番号、シングルモードやマルチモードといった光ファイバの種別等を表示するものであり、この表示33を確認することで、光コネクタ22に対する光ファイバ50の接続作業を正確に効率良く行うことができる。光モジュール21を中間位置に支持した際に露出される表示33は、コネクタ配列領域32近傍に配線された多数本の光ファイバ50によって見えにくくなる等の影響を受けずらいため、容易に確認できる。しかも、表示33を確認するために、光ファイバ50を掻き分けるといった作業も不要となるため、光ファイバ50を傷めたり、活線状態の回線の光通信にノイズを発生させる等の悪影響を防止できるといった利点がある。
【0026】
表示33の形成位置が、光モジュール21の厚さ方向の一方または両方の側面であれば、作業対象の光モジュール21の光コネクタ22に接続された光ファイバ50が表示33の確認の邪魔にならず、しかも、光コネクタ22が取り付けられている狭隘な光モジュール21端面とは異なり十分な面積を確保できる光モジュール21側面にて多くの情報を表示できるといった利点がある。光モジュール21の引き出し寸法(所定の収納位置から中間位置までの距離)は、前記コネクタ配列領域32近傍に配線されている光ファイバ50を回避して表示33を露出させ、モジュール収納部20外側から前記表示33の視認が可能となる大きさであり、少なくとも、コネクタ配列部32近傍の特に高密度に光ファイバ50が配線されている領域(以下「高密度配線領域34」。図9参照)から作業空間13側に前記表示33が露出されるようにする。
なお、光モジュール21の引き出し寸法は、表示33の露出を考慮しない場合は、作業対象の目的の光モジュール21の光コネクタ22が高密度配線領域34から作業空間13側に突出する程度あれば良く、表示33を露出させる場合よりも小さくて済み、コネクタ配列部32から作業空間13側へ少なくとも高密度配線領域34と重ならない位置に光コネクタ22が位置決めされるように中間位置を設定すれば良い。このことは、第1実施形態に限定されることではなく、本発明に係る各種構成に共通であり、例えば後述の第2実施形態でも共通である。
【0027】
なお、光ファイバ50の接続を終えて所定の収納位置に収納した光モジュール21は、該光モジュール21の下部から突設されているラッチ45を、モジュール台20a側の係合片20gと係合することで固定される。ラッチ45は係合片20gに対して係脱自在であり、係合片20gに対する係合を解除すると、光モジュール21の引き出しが可能となる。ラッチ45と係合片20gとは、光モジュール21を所定の収納位置に固定する固定手段を構成する。例えば、中間位置に引き出す目的の光モジュール21のラッチ45を操作して係合片20gに対する係合を解除すると、この光モジュール21のみが引き出し可能となるため、光モジュール21が高密度に配列収納されているモジュール収納部20においても引き出す光モジュール21を間違えることを防止できる。この光モジュール21の引き出し作業では、前記固定手段を構成するラッチ45と係合片20gとの間の係合が解除されている光モジュール21のみ引き出し可能であり、つまり、光ファイバ50の接続を完了していない光モジュール21は前記固定手段による固定前であり引き出し可能であるが、一方、光ファイバ50の接続を完了した光モジュール21は前記固定手段により固定して引き出しを規制することから、光ファイバ50の接続を完了していない光モジュール21を引き出すことができる。また、光モジュール21を中間位置に引き出す際には、モジュール支持部23が上昇されて、引き出し方向へのストッパの役割を果たさなくなるが、前記固定手段により引き出し対象外の光モジュール21の引き出しを規制しておくことで、例えば、引き出す目的の光モジュール21との接触等により、引き出し対象外の光モジュール21が一緒に引き出されたり、位置ずれを生じるといった不都合を確実に防止できる。
なお、ラッチ45および係合片20gの構成については、後述の第2実施形態でも詳述する。
【0028】
光モジュール21の光コネクタ22に対する光ファイバ50の接続が完了したら、モジュール支持部23を上昇回転させて、モジュール支持部23による光モジュール21の支持を解除した後、光モジュール21を挿入方向ストッパ20fに突き当たるまでモジュール収納空間20s奥部へ押し込み、所定の収納位置に収納することで、接続作業に関する一連の工程が完了し、光ファイバ50が目的位置に接続された光モジュール21がモジュール収納部20に収納される。
光コネクタ22に対する光ファイバ50の切替接続、撤去等の作業も全く同様に、中間位置に引き出した光モジュール21をモジュール支持部23で支持した後、光モジュール21を、元の所定の収納位置に収納すれば良い(撤去の場合は、作業空間13側に抜き出すこともある)。
【0029】
この光モジュール収納ユニット10aでは、所定の収納位置から引き出した光モジュール21を中間位置にてモジュール支持部23によって保持して、光ファイバ50の接続、切替接続、撤去等の作業を行う場合以外、所定の収納位置への挿入途中の光モジュール21をモジュール支持部23によって中間位置に支持して、光ファイバ50の接続、切替接続等の作業を行った後、所定の収納位置に収納することも可能である。この場合でも、中間位置での光ファイバ50の接続、切替接続等の作業が完了した後、光モジュール21を所定の収納位置に収納する手順は、前述した、所定の収納位置から中間位置に引き出された光モジュール21を所定の収納位置に再収納する場合と全く同様に行うことができる。
【0030】
また、複数の光モジュール21の光コネクタ22間で光ファイバ50の切替接続する場合では、作業を行う該当の光モジュール21を中間位置にてモジュール支持部23によって支持して、切替接続作業を行う。モジュール支持部23のストッパ部材23aには、モジュール収納部20内に収納される各光モジュール21にそれぞれ対応してスリット23bが形成されているので、各光モジュール21の鍔部21bをスリット23bに収納することで、複数の光モジュール21を同時に中間位置に支持することが可能である。この場合も、中間位置に支持された各光モジュール21近傍では、コネクタ配列領域32近傍に配線された光ファイバ50との接触等を回避して、光コネクタ22に対する光ファイバ50の着脱作業を効率良く行うことができ、切替接続の作業性が向上する。しかも、中間位置に支持された各光モジュール21の光コネクタ22に接続された光ファイバ50が、高密度配線領域34から作業空間13側に浮き上がった状態となるため、切替接続の対象となる光ファイバ50の位置が判りやすくなり、例えば、ダクト20cからの取り出し等も容易になるから、これによっても切替接続の作業性を向上できる。
【0031】
次に、本発明の第2実施形態を図面を参照して説明する。
本実施形態は、前記第1実施形態の光配線盤10の光モジュール収納ユニットの構成を一部変更したものであり、光モジュール収納ユニット以外の構成は第1実施形態の光配線盤10のものを適用する。図11〜図16中、図1〜図10(a)、(b)と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。図11は、本実施形態の光配線盤に適用される光モジュール収納ユニット40を示す正面図、図12は図11の光モジュール収納ユニット40を示す平面図、図13は前記光モジュール収納ユニット40を示す側面図である。
図11〜図13に示すように、光モジュール収納ユニット40は、モジュール台20a、両側板24a、24b、光ファイバ配線棚14等は、第1実施形態の光配線盤10と共通であるが、モジュール支持部23やストッパ25aを備えていないこと、モジュール台20aの作業空間13側の側面に沿って延在されたモジュール支持部41を備えることは、第1実施形態の光モジュール収納ユニット10aと異なる。また、この光モジュール収納ユニット40の上部プレート30aは、第1実施形態の上部プレート30のガイド溝31と同様に、光モジュール21の鍔部21bの移動をガイドするガイド溝31aを備えている。この光モジュール収納ユニット40での光ファイバケーブル11側の光ファイバ12の成端、光ファイバ50の作業空間13への引き込み等は第1実施形態の光配線盤10のと全く同様に行えるものであり、第1実施形態の光配線盤10の光モジュール収納ユニット10aに代えて設置できるものである。なお、モジュール収納部には、符号42を付す。
【0032】
前記モジュール支持部41は、ダクト20cに沿って延在する支持壁43の上部に突設されたリブ状の係合片である。前記支持壁43は、クランプ20dの支持材を兼ねるものであり、その上部には、前記クランプ20dが固定された固定片44が突設されている。
【0033】
図13は光モジュール21を所定の収納位置に収納した状態、図14は光モジュール21を中間位置に支持した状態を示す。なお、前記「所定の収納位置」は、前記第1実施形態にて説明した通り、挿入方向ストッパ20fに光モジュール21が突き当たった位置であり、「中間位置」は、前記所定の収納位置よりも作業空間13側にずれており、モジュール収納部42に収納された光モジュール21から突設されたラッチ45を前記モジュール支持部41である係合片に係合できる位置である。
【0034】
図13、図14において、ラッチ45は、光コネクタ22近傍にて光モジュール21の下部にヒンジ部45aを介して回転自在に連結されており、前記ヒンジ部45aを中心とする回転により、モジュール台20aの作業空間13側の端部に設けられた係合片20gや前記モジュール支持部41に対して係脱自在になっている。
図15は、前記係合片20gに対するラッチ45の係合状態を示す拡大側面図、図16は前記モジュール支持部41に対するラッチ45の係合状態を示す拡大側面図(図14の領域Bの拡大図)である。
図15、図16に示すように、具体的には、前記ラッチ45は、プラスチック等の合成樹脂製の光モジュール21と一体成形によりL字状に形成され、前記光モジュール21との間を連結する薄肉部を前記ヒンジ部45aとして機能させることで、光モジュール21に対して回転自在になっている。
【0035】
図15に示すように、このラッチ45は、前記ヒンジ部45aに連続する幹部45bと、この幹部45bの前記ヒンジ部45aから離間された先端から垂直に延びる係合先端部45cとを備えるL字状であり、前記幹部45bからL字の内角側に突設された小突起45dを前記モジュール台20aの係合片20gの図示しない穴に挿入して位置決めし、さらに、前記係合先端部45cからL字の内角側に突設された爪45eを前記係合片20gに係合させることで、係合片20gに位置ずれを生じること無く安定に係合される。これにより、モジュール収納部42の所定の収納位置に収納された光モジュール21を、ラッチ45を介してモジュール台20aに安定支持でき、ぐらつき等を生じない安定な収納状態が得られるから、光モジュール21の振動等が光通信に悪影響を与えることを防止できる。
光ファイバ50の接続を完了して所定の収納位置に収納した光モジュール21は、ラッチ45を係合片20gに係合させ、これらラッチ45と係合片20gとからなる固定手段で所定の収納位置に固定するので、中間位置への引き出し対象の光モジュール21を正確に引き出せることは、第1実施形態と同様である。また、引き出す対象の光モジュール21の引き出しを行っても、固定手段によって固定された光モジュール21には位置ずれ等の不都合が生じないことも、第1実施形態と同様である。
【0036】
このラッチ45は、L字の外角側に突設されたレバー45fを操作することで回転自在であり、例えば、図15中、モジュール収納部42の所定の収納位置に収納された光モジュール21のラッチ45を作業空間13側からの前記レバー45fの手動操作によって待機位置(符号45の仮想線)から下方へ回転させ、モジュール台20aの作業空間13側の端部に向けて押圧することで、前記モジュール台20aの係合片20gに係合させることができる。逆に、前記係合片20gに係合されたラッチ45を、作業空間13側からの前記レバー45fの手動操作によって上方へ引き上げるようにすることで、係合片20gとの係合を解除できる。なお、ラッチ45は、前記待機位置に移動されることで、L字の外角側に突設された小突起45gが光モジュール21の保持突起21cと係脱自在に係合し、レバー45fの操作等により強制的に離脱操作を行わない限り待機位置から離脱しないようになるので、この状態では、モジュール収納部20に対して光モジュール21を挿入方向、引出方向に移動しても、ラッチ45がモジュール台20aに不用意に接触する等の不都合を生じないため、移動を円滑に行うことができる。
【0037】
図14および図16に示すように、前記ラッチ45が前記モジュール支持部41の直上となるように光モジュール21を配置し(中間位置)、前記ラッチ45を下方へ回転してモジュール支持部41である係合片に対して爪45eの係合によって係脱可能に係合すれば、光モジュール21は、このモジュール支持部41によってぐらつかないように安定に支持される。「中間位置」は、所定の収納位置よりも作業空間13側であり、中間位置に配置された光モジュール21の光コネクタ22はコネクタ配列領域32よりも作業空間13側にずれるので、この光コネクタ22に対する光ファイバ50の接続、切替接続、撤去等の作業は、コネクタ配列領域32近傍に配線された光ファイバ50と干渉すること無く、効率良く行うことができる。このとき、光モジュール21は、モジュール台20aや上部プレート30のガイド溝20b、31にガイド片21aや鍔部21bが挿入されており、しかも、ラッチ45を介してモジュール支持部41に安定支持されているため、光コネクタ22に対する光ファイバ50の接続、切替接続、撤去等を行っても位置ずれを生じることは無く、作業を効率良く行うことができる。中間位置に配置される光モジュール21は、作業空間13側から所定の収納位置への挿入途中の光モジュール21や、一旦所定の収納位置に収納されてから引き出された光モジュール21であり、いずれもモジュール支持部41にラッチ45を係合して光ファイバ50の接続、切替接続、撤去等の作業を行った後、所定の収納位置に収納することで、再度、中間位置に引出可能である。
また、前記中間位置は、光モジュール21の厚さ方向一方または両方の側面に設けられている表示33が、高密度配線領域34(図14参照)よりも作業空間13側にて露出される位置に設定され、この位置であれば中間位置に配置された光モジュール21の表示33を容易に視認でき、表示33により回線番号等を確認しながら、光ファイバ50の接続、切替接続、撤去等の作業を正確に行える。
【0038】
図17に示す表示49は、多連の光コネクタ22の各接続端子に対応して、個別に回線番号を付したものであり、図17中、回線番号を示す数字が縦に配列されている。この表示49は、光モジュール21の引き出し方向に垂直に細長く延在する領域に形成されるから、モジュール収納部20からの光モジュール21の引き出し寸法が比較的小さくても、この表示49を高密度配線領域34よりも作業空間13側で露出させることができ、しかも、露出位置では露出面積を充分に確保できるため、大量の情報を効率良く表示できるといった利点がある。
【0039】
なお、本発明は、前記した実施の形態に限定されず、各種変更が可能である。本発明の適用対象は、光配線盤の光モジュール収納ユニットに限定されず、例えば、光成端箱、光接続箱等、光モジュールを引き出し可能に収納する各種ユニット(これを「光モジュール収納ユニット」と総称している)に適用可能である。また、モジュール支持部としては、前記の実施の形態に限定されず、各種構成が採用可能である。要は、モジュール支持部は、所定の収納位置よりも引出方向側にずれた位置である中間位置にてモジュール収納部に収納された光モジュールを安定支持する構成であれば良く、各種構成が採用可能である。この光モジュール収納ユニットでは、作業対象外の光モジュールの光コネクタや、この光コネクタに作業空間側から接続された光ファイバとの干渉を回避する以外、光モジュール収納ユニット自体に設けられている様々な部品との接触を回避して、作業目的の光モジュールの光コネクタに対する光ファイバの接続、切替接続、撤去等を効率良く行えるといった利点もある。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光モジュール収納ユニットによれば、所定の収納位置よりも引出方向側にずれた位置にてモジュール収納部に収納された光モジュールをモジュール支持部でモジュール収納部に対する押し込み、引き出しのいずれの方向にも移動しないように安定支持することで、この光モジュールに設けられた光コネクタに対する光ファイバの接続等の作業を、周囲の光ファイバ等との干渉を回避しつつ効率良く行え、作業性を向上できる。特に、光モジュールが複数配列収納されるモジュール収納部では、作業対象の目的の光モジュールの光コネクタを、各光モジュールの光コネクタに接続された光ファイバが高密度に配線された領域を避けた位置に移動し、前記モジュール支持部によって光モジュールを支持することで、前記光コネクタに対する光ファイバの接続等の作業を効率良く行うことができるといった優れた効果を奏する。
【0042】
請求項3記載の光モジュール収納ユニットによれば、所定の収納位置よりも引出方向側にずれた位置にてモジュール収納部に収納された光モジュールをモジュール支持部で支持した際に、光モジュールの前記モジュール収納部からの引出方向に垂直な両側または片側に存在する側面に備えた表示が視認可能になるため、この表示によって示された光ファイバの種類等の情報を容易に確認することができ、この表示の情報によって、光モジュールの光コネクタに対する光ファイバの接続、切替接続、撤去等の作業を正確に行うことができるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の光配線盤を示す正面図である。
【図2】図1の光配線盤に搭載される光モジュール収納ユニットを示す正面図である。
【図3】図2の光モジュール収納ユニットを示す平面図である。
【図4】図2の光モジュール収納ユニットを示す側面図である。
【図5】図2の光モジュール収納ユニットのモジュール収納部の所定の収納位置への光モジュールの収納手順を示す図であって、(a)はモジュール支持部を上昇回転した状態、(b)は上昇回転を完了したモジュール支持部を作業空間とは逆の方向にスライド移動した状態、(c)は(b)のスライド移動の完了後、モジュール支持部を降下させた状態を示す。
【図6】図5(c)の状態における光モジュール収納ユニット全体を示す側面図である。
【図7】図2の光モジュール収納ユニットのモジュール収納部の所定の収納位置への光モジュールの収納後、モジュール支持部をセットする手順を示す図であって、(a)は図5(c)の状態のモジュール支持部を上昇回転した状態、(b)は(a)の完了後、モジュール支持部を作業空間側へスライド移動した状態、(c)は(b)のスライド移動の完了後、モジュール支持部を降下させた状態を示す。
【図8】モジュール収納部の所定の収納位置から中間位置側に引き出した光モジュールによって、モジュール支持部を押し上げた状態を示す側面図である。
【図9】モジュール収納部の所定の収納位置から中間位置に引き出した光モジュールの鍔部を、モジュール支持部のストッパ部材のスリットに収納した状態を示す側面図である。
【図10】図9の鍔部およびスリットの近傍を示す図であって、(a)は拡大側面図、(b)は拡大平面図である。
【図11】本実施形態の第2実施形態の光配線盤に適用される光モジュール収納ユニットを示す正面図である。
【図12】図11の光モジュール収納ユニットを示す平面図である。
【図13】図11の光モジュール収納ユニットを示す側面図である。
【図14】中間位置に配置した光モジュールから突設されているラッチを、モジュール支持部である係合片に係合させた状態を示す側面図である。
【図15】図11の光モジュール収納ユニットのモジュール収納部の所定の収納位置に収納された光モジュールから突設されているラッチを、モジュール台の係合片に係合させた状態を示す側面図である。
【図16】図14の領域Bを示す拡大側面図である。
【図17】光モジュールに設けられる表示の他の例を示す側面図である。
【図18】従来例のモジュール収納部が適用された光配線盤を示す図であって、(a)は前記モジュール収納部近傍を示す正面図、(b)は側断面図である。
【符号の説明】
10a…光モジュール収納ユニット、12…光ファイバ、16,17,50…光ファイバ、20…モジュール収納部、20a…モジュール台、20g…固定手段(係合片)、21…光モジュール、21b…鍔部、22…光コネクタ、23…モジュール支持部、33,49…表示、40…光モジュール収納ユニット、41…モジュール支持部、42…モジュール収納部、45…固定手段(ラッチ)。
Claims (3)
- 光ファイバ(12)を別の光ファイバ(16、17、50)とコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(22)が作業空間(13)側の側部に設けられた光モジュール(21)を前記作業空間側に引出可能に収納する光モジュール収納ユニットであって、
複数の前記光モジュールを、各光モジュールの前記光コネクタが配列されるようにして、しかも、前記作業空間側に引出可能として所定の収納位置に配列収納するモジュール収納部(20、42)と、
このモジュール収納部内の所定の収納位置から引出方向側へずれた位置にて前記モジュール収納部に収納された前記光モジュールを、モジュール収納部に対する押し込み、引き出しのいずれの方向にも移動しないように支持するためのモジュール支持部(23、41)とを備え、
前記モジュール支持部は、光モジュールに突設されている鍔部(21b)の拘束又は前記光モジュールから突設されている回転自在のラッチ(45)の係合によって、押し込み、引き出しのいずれの方向にも移動しないように支持できる構成であり、
前記モジュール支持部に前記光モジュールを支持することで、接続作業の対象の光モジュールの光コネクタが、前記モジュール収納部の所定の収納位置に収納された光モジュールの光コネクタよりも作業空間側へ突き出した状態にて、前記光コネクタに対する作業空間側からの前記光ファイバのコネクタ接続作業を行え、
しかも、前記モジュール支持部を、光モジュールに突設されている鍔部(21b)との接触を回避する退避位置に退避させるか、あるいは、光モジュールから突設されている前記ラッチを前記モジュール支持部との係合を回避する待機位置に位置させて、前記モジュール支持部による光モジュールの支持を解除することで、前記モジュール支持部による光モジュールの支持位置から、前記モジュール収納部に対する挿入方向又は引出方向への光モジュールの移動が可能となることを特徴とする光モジュール収納ユニット(10a、40)。 - 前記モジュール収納部内の所定の収納位置に収納した光モジュールを固定する固定手段を備え、前記固定手段は、前記光モジュールから突設されているラッチ(45)と、前記モジュール収納部内の所定の収納位置に収納した光モジュールの前記ラッチが係脱自在に係合されることで、前記光モジュールを固定して引き出しを規制するモジュール台(20a)側の係合片(20g)とから構成され、前記ラッチの前記係合片に対する係合を解除することで前記光モジュールの引き出しが可能になることを特徴する請求項1記載の光モジュール収納ユニット。
- 前記光モジュールは、前記モジュール収納部からの引出方向先端に前記光コネクタを備えるとともに、この光コネクタ近傍にて前記引出方向に垂直な両側または片側に存在する側面に該光モジュールによって接続される光ファイバの種類等の情報を示す表示(33、49)を備え、
前記光モジュールを、前記モジュール収納部内の所定の収納位置から引出方向側へずれた収納位置に、前記モジュール支持部によって支持可能に配置したときに、前記表示が前記モジュール収納部の外側から視認可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の光モジュール収納ユニット。
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