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JP3542284B2 - 釣り用リール - Google Patents

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JP3542284B2
JP3542284B2 JP27261698A JP27261698A JP3542284B2 JP 3542284 B2 JP3542284 B2 JP 3542284B2 JP 27261698 A JP27261698 A JP 27261698A JP 27261698 A JP27261698 A JP 27261698A JP 3542284 B2 JP3542284 B2 JP 3542284B2
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  • Environmental Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り用リール内の作動機構の構造、特に釣り用リール内のサブドラグ機構の作動を制御する作動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
釣り用リールは、最近では非常に精巧になっている。一部の釣り用リールは、スプールに摩擦抵抗を与え、それによってスプールの自在回転を制限し、生き餌が釣り糸を引いた時に見られる釣り糸のもつれを減少させる特殊なドラグ機構を備えている。例えば、そのような釣り用リールの1つが、米国特許第4,746,077号(日本特許出願第60−117177号に対応)に開示されている。
【0003】
前記米国特許では、釣り用リールは、釣竿の下側に取り付けることができるリール本体を備えている。リール本体には、スプール軸が釣竿の長手方向にほぼ平行にはめ込まれている。スプール軸の前端部には、スプールが取り付けられている。スプールは、スプール軸及びスプールに連結されたドラグ機構を含み、スプールに加えられるドラグ力の大きさを調節することによって、スプール軸に対するスプールの相対回転を制限して生き餌によるバックラッシュを抑えることができる。
【0004】
ベール部材を含むロータが、リール本体上に支持されて、スプールの周りを回転して釣り糸をスプールに巻き付けることができるように構成されている。駆動軸が、スプール軸に対してほぼ垂直にリール本体を貫通している。駆動軸には、対応して大型のフェースギヤが固定されている。大型のフェースギヤの第1軸方向側面にギヤ歯が設けられており、そのギヤ歯がピニオンギヤと噛み合う。ピニオンギヤは、ロータ及びベールに連結されているため、駆動軸の一端部に固定されたハンドルの回転に応じて、ロータ及びベールがスプールの周りを回転する。
【0005】
リール本体の後部には、サブドラグ機構がスプール軸に取り付けられている。サブドラグ機構は、スプール軸に加えられる選択量のドラグ力を調節することができる。サブドラグ機構は、スプール軸の一端部に固定された噛み合い部材と、複数のクラッチディスクと、クラッチディスクに加えられる力を調節するノブとを有している。噛み合い部材は、ロック部材上に形成されたギヤ歯を受け取ることができる大きさの複数の凹部を備えている。ロック部材のギヤ歯が噛み合い部材の凹部の1つと噛み合った時、スプール軸はリール本体に対して回転しないように固定される。ロック部材が噛み合い部材との噛み合いから解放されると、スプール軸は回転できるが、回転はノブによってクラッチディスクに加えられる力の量によって制限される。
【0006】
ロック部材の移動は、フェースギヤの第2軸方向表面とリール本体の間に配置された作動機構によって行われる。
【0007】
前記構造では、フェースギヤ、ロータ及びベールを駆動するためのピニオンギヤ、及びサブドラグ機構を制御するための作動機構を収容するための十分な空間がリール本体に必要である。サブドラグ機構用の作動機構はフェースギヤの第2軸方向表面とリール本体の間に位置しているため、リール本体は幾分大きい。そのような構造では、リール本体が大きくなる。
【0008】
製造コストを低減させると共に、釣り用リールが必要とする保管空間を小さくすることによって釣り用リールを保管しやすくすることができるように、釣り用リールのリール本体をできる限り小さくすることが望ましい。従って、前記従来技術は、可動部材のすべてを収容するためにリール本体が大きくなければならないという欠点を伴っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の1つの目的は、機械部品をコンパクトに配置することによってリール本体の寸法を小さくすることができる釣り用リールを提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、サブドラグ機構用の作動機構をフェースギヤの第2軸方向表面から離れた位置に配置して、釣り用リールのリール本体を小型化できるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの態様によれば、釣り用リールは、リール本体と、リール本体内に支持されたスプール軸を備えている。スプールがスプール軸の第1端部上に支持されており、サブドラグ機構がスプール軸の第2端部付近においてリール本体に固定されている。ロータ軸がリール本体から延出しており、ロータがスプールの一部分の周囲に配置されて、スプールの周囲に釣り糸を巻き付けることができる。駆動軸が、スプール軸に対してほぼ垂直にリール本体を貫通しており、フェースギヤが駆動軸に取り付けられている。ロータ軸にピニオンギヤが取り付けられている。サブドラグ機構作動機構は、駆動軸に固定されたカムホィールと、カムホィールと選択的に噛み合う構造のカムフォロワを備えており、カムフォロワがカムホィールと噛み合った状態でカムホィールが回転するのに応じて、カムフォロワがサブドラグ機構作動機構のさらなる部分と共に移動してサブドラグ機構を切り離し、スプール軸をリール本体に対して回転できないようにロックすることができる。ピニオンギヤがフェースギヤと噛み合うことによって、フェースギヤの回転に応じてピニオンギヤを介してロータが回転する。サブドラグ機構作動機構がリール本体内に配置されており、ピニオンギヤはサブドラグ機構作動機構とフェースギヤの間に配置されており、これによって前記リール本体を小型化することができるようにしている。
【0012】
好ましくは、釣り用リールはさらに、スプールとスプール軸の間に連結されたドラグ機構を備えている。
【0013】
好ましくは、サブドラグ機構作動機構にはさらに、カムフォロワに機械的に連結されて、カムフォロワをカムホィールから離れた位置からカムホィールと噛み合う位置へ移動させる作動レバーが設けられている。
【0014】
好ましくは、サブドラグ機構作動機構はさらに、作動レバーに機械的に連結されてロック部材と係合可能なレバーを含み、ロック部材は、スプール軸をリール本体内で回転しないように選択的にロックするように構成されている。
【0015】
本発明の前記構造によって、リール本体内の構造体が必要とする空間が従来のものより小さくなるため、リール本体の小型化が可能になる。サブドラグ機構作動機構がフェースギヤのスプール軸と同じ側に配置されているので、リール本体を小型化して、空間をさらに効率的に使用することができる。
【0016】
本発明の前記及び他の目的、特徴及び態様は、添付の図面を参照すれば、本発明の以下の詳細な説明から十分に明らかになるであろう。図面では、同一部材に同一参照番号が付けられている。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明に従った釣り用リール1が示されている。釣り用リール1は、釣り用リールを釣竿(図示せず)に取り付けるために使用されるブラケット2を備えている。ブラケット2はリール本体3から延出している。リール本体3は、以下にさらに詳細に説明するように、釣り用リール1の様々な機械部品を収容して保護している。
【0018】
ロータ5及びベール6がリール本体3上に回転可能に支持されている。ロータ5及びベール6は、スプール7の周りを回転するように構成されている。スプール7は、釣り糸(図示せず)を巻き取るように構成されている。スプール7はスプール軸8の端部上に支持されている。スプール軸8は、わかりやすくするためにスプール7を除いた図2にもっと明確に示されている。ロータ軸9がスプール軸8の一部分の周囲に同軸的に配置されている。ロータ軸9は、ロータ5及びベール6を支持している。
【0019】
往復動機構4は、リール本体3の下部分内に配置されて、ロータ5の回転時にスプールを前後に(図1、図2及び図3において左右に)移動させることができる。往復動機構4は、螺軸4aと、スプール軸8に取り付けられたスライダ4bとを有している。スライダ4bは、螺軸4aに平行なガイドバー上に支持されている。スライダ4bと螺軸4aの間の係合によって、スプール軸8が前後に往復移動することができる。スライダ4bは図2及び図3に点線で示されているが、本発明の他の機構をさらに明らかにするために、他の図面には示されていない。
【0020】
ワンウェイクラッチ機構(図示せず)も、リール本体3内にはめ込まれており、図1、図2及び図3に示されているワンウェイクラッチレバー11によって連結及び切り離しが行われる。連結時に、ワンウェイクラッチ機構(図示せず)はロータを一方向だけに回転できるようにする。ワンウェイクラッチ機構が切り離されている時、ロータ5はいずれの回転方向にも回転することができる。
【0021】
図1に示されているように、ハンドルアーム10がリール本体3の外表面から延出している。ハンドルアーム10は駆動軸12に連結されている。ハンドルアーム10を回転させた時、駆動軸12及びフェースギヤ15が一緒に回転するようにするため、駆動軸12はさらにフェースギヤ15に連結されている。フェースギヤ15は、実線で示した場合には他の部材を遮ってしまうため、図2及び図3では点線で示されている。言い換えると、図2及び図3に示されている様々な部材はフェースギヤ15によって覆われている。詳細に後述するように、図4は、本発明を図2及び図3が示している側と反対側から見た本発明の逆角度斜視図である。
【0022】
ピニオンギヤ18がロータ軸9に連結されている。ピニオンギヤ18は、フェースギヤ15の一方の軸方向表面に形成されたギヤ歯と接触することによって、ハンドルアーム10を回転させた時、トルクが駆動軸12からフェースギヤ15へ、それからピニオンギヤ18へ、さらにロータ軸9を介してロータ5へ伝達される。ロータ5はさらに、釣り糸をスプール7に巻き付けるために釣り糸と係合する釣り糸巻き取り位置へベール6を押し進めるためのベール回動機構(図示せず)を備えている。
【0023】
スプール7はさらにドラグ機構20を備えている。ドラグ機構20は、スプール軸8の先端部とスプール7の内側部分の間に係合したクラッチプレート(図示せず)を備えている。ドラグ機構20のドラグ力は、プレートナット21をスプール軸8に対して締め付けることによって調節される。プレートナット21は、スプール軸8の端部に形成された対応のねじ部分(図示せず)と噛み合ったねじ部分(図示せず)を含む。プレートナット21を締め付けることによって、ばね(図示せず)がドラグ機構20のクラッチプレートに押し付けられ、スプール7とスプール軸8の間に許される滑りまたは相対回転の量を調節することができる。
【0024】
次に図2、図3、図4、図5及び図6を参照しながら、作動機構25とサブドラグ機構28を説明する。
【0025】
図5に示されているサブドラグ機構28は、クラッチプレート32を含めた複数のクラッチプレートと、リール本体3の一部分とアジャスタダイヤル34の間に配置されたコイルばね33とを有している。アジャスタダイヤル34は、後ろカバー66に固定されている。後ろカバー66は、リール本体3の後ろ部分に固定されている。後ろカバー66に形成された開口に、アジャスタダイヤル34が挿通されている。ダイヤルリテーナ67が、後ろカバー66の内部でアジャスタダイヤル34の一部分と係合して、アジャスタダイヤル34の軸方向を阻止しながら、アジャスタダイヤル34が回転できるようにしている。ダイヤルリテーナ67は、アジャスタダイヤル34が回転した時にそれと共に回転するように、アジャスタダイヤル34に固定されている。さらに、アジャスタダイヤル34の外周部にギヤ歯に似た突起が形成されている。突起はリール本体3内の対応の突起(図示せず)と係合することによって、アジャスタダイヤル34の回転時に、アジャスタダイヤル34は突起と係合してクリック音を発生する。同様に、クラッチプレート32にも同様なクリック機構(図示せず)と係合するギヤ歯が設けられているため、クラッチプレート32の回転時に、クリック音が聞こえる。
【0026】
テンションねじ68の端部に形成された対応のねじ部(図示せず)と螺合するように、アジャスタダイヤル34の内表面にねじ部(図示せず)が形成されている。テンションねじ68は、コイルばね33と付勢部材69を保持するカップ形をしている。
【0027】
図6に示されているように、スプール軸8の後端部は、以下にさらに詳細に説明するように、平行側部を有する一種の楕円形になっている。付勢部材69に円形の開口が設けられ、それにスプール軸8の端部が挿通されているため、スプール軸8は付勢部材69及びテンションねじ68に対して自在回転することができる。テンションねじ68はキープレート70と係合して、キープレート70とテンションねじ68が互いに対して軸方向移動できるが、互いに対して回転できないようにしている。キープレート70はリール本体3の一部分と係合しているため、キープレート70はリール本体3内で回転することができない。キープレート70は後ろカバー66内に配置されて、コイルばね33がキープレート70と付勢部材69の間に挟み込まれている。
【0028】
図5及び図6に示されているように、スリーブ36がスプール軸8の後端部に配置されている。キープレート70に中央開口が設けられ、それにスリーブ36が挿通されている。スリーブ36は、キープレート70に対して相対回転することができる。スリーブ36は、スプール軸8の形状に対応した楕円形の中央開口を備えている。図6に示されているように、スリーブの外表面も楕円形に形成されている。このため、スプール軸8とスリーブ36は互いに対して回転することができない。しかし、スプール軸8はスリーブ36に対して往復移動することができる。
【0029】
図5に示されているように、スリーブ36はリール本体3の開口に挿通されている。スリーブ36は、リール本体3と係合する環状突起36aを備えている。スリーブ36は、C形クリップと環状突起36aによって軸方向移動が阻止されている。クラッチプレート32を含めたクラッチプレートが、環状突起36aとキープレート70の間に挟み込まれている。このため、アジャスタダイヤル34を回転させた時、テンションねじ68と付勢部材69は図5においてキープレート70に向かって内向きに移動し、それによってコイルばね33が圧縮される。コイルばね33の圧縮によって、キープレート70がクラッチプレート32を含むクラッチプレートに押し付けられてリール本体3の方へ進むため、スリーブ36及びスプール軸8の回転を制限するドラグが発生する。
【0030】
サブドラグ機構28は前記のように構成されて、コイルばね33によってクラッチプレートに加えられる力の量に応じて、スプール軸8をリール本体3に対して回転させることができる。コイルばね33によって加えられる力の量は、アジャスタダイヤル34によってテンションねじ68をどの程度に締め付けるかによって決まる。
【0031】
キープレート70及びクラッチディスクを押し付けるコイルばね33によって発生したドラグ力に打ち勝つことができる十分な力がスプール軸8に加わっている場合、クラッチディスクに接触しているクリッカー機構がクリック音を発生する。
【0032】
サブドラグ機構28はさらに、図5及び図6に示されているロックリング35を含む。ロックリング35はスリーブ36の一部分に固定されているので、ロックリング35はスプール軸8またはスリーブ36に対して回転することができない。ロック部材40がリール本体3の一部内に保持されて、図6においてリール本体3の向きに対して上下に線形移動することができる。図6に示されているロックガイドGが、ロック部材40の保持を助ける。ロックガイドGはリール本体3に取り付けられている。図2、図4及び図6に示されている上方位置にある時、ロック部材40はロックリング35と噛み合い、それによってスプール軸8の回転を阻止している。さらに、ロックリング35とロック部材40が互いに噛み合っている時、スプール軸8の回転が不可能であるため、サブドラグ機構28は作動することができない。
【0033】
作動機構25は、駆動軸12に固定されたカムホィール42を有する。作動機構25はまた、図1に示されているように、リール本体3の外部に配置された作動レバー45を含む。しかし、図2、図3及び図4では、本発明の詳細をさらに明らかに示すためにリール本体3の一部分が破断されているので、作動レバー45は点線で示されている。作動レバー45は、リール本体3の向き合った内壁間に延在する軸46上に支持されている。軸46は、リール本体3に対して自在回転可能である。作動レバー45は軸46に固定されているため、作動レバー45が移動する時、軸46は作動レバー45の対応移動に従って回転する。例えば、作動レバー45をそれぞれ図2及び図3に示されているオフ及びオン位置間で前後移動させることができる。第1レバー47も、軸46にそれと共転可能に固定されている。第1レバー47は第1トグルばね50に連結されている。第1トグルばね50の一端部が第1レバー47に連結され、第1トグルばね50の他端部がリール本体3の一部分に連結されている。
【0034】
第1トグルばね50の1つの目的は、作動レバー45をそれぞれ図2及び図3に示されているオフ及びオン位置に維持することである。例えば、作動レバー45をオフまたはオン位置のいずれか一方から移動させると、第1トグルばね50がわずかに圧縮されるが、作動レバー45がオフまたはオン位置のいずれかへ戻ると、再び広がることができる。従って、第1トグルばね50は作動レバー45をオン及びオフ位置の両方へ付勢し、回転させる。
【0035】
第2レバー52も軸46に固定されているため、作動レバー45が移動して軸46を回転させると、第2レバー52も軸46と一緒に回転する。従って、作動レバー45、第1レバー47及び第2レバー52は全て一体化して移動する。
【0036】
第2レバー52に細長い開口52aが設けられており、これは図2及び図3にわかりやすく示されている。第3レバー53が軸55に取り付けられて、軸55回りに自在回動可能である。軸55はリール本体とガイドプレート39の間に支持されている。ガイドプレート39は、リール本体3の上部分に固定されている。第3レバー53にピン53aが設けられて細長い開口52aに挿通されているため、第2レバー52が軸46回りに回転すると、第3レバー53は第2レバー52の移動に追従する。例えば、作動レバー45が図2のオフ位置から図3に示されているオン位置に向かって移動する時、ピン53aと第2レバー52が係合しているために、第3レバー53のピン53aを有する部分が図2及び図3において上方へ移動する。カムフォロワ58が第3レバー53に回動可能に連結されている。図3及び図4に示されているように、カムフォロワ58はカムホィール42と噛み合うように構成されている。カムフォロワ58の下端部に開口が設けられ、それに第2トグルばね60の一端部が挿通されている。図3に示されているように、カムフォロワ58の上方移動を制限する第2ガイドプレート38がリール本体3に設けられている。
【0037】
第2トグルばね60の第2端部は、リール本体3の一部分に設けられた開口にはめ込まれているため、第2トグルばね60は図2及び図3に示されている2位置に付勢する。図2に示されている位置では、第2トグルばね60の2つの脚部分が押し広げられているため、カムフォロワ58は第3レバー53の方へ上向きに付勢されている。図3に示されている位置では、第2トグルばね60の2つの脚部分が互いに押し狭められているため、カムフォロワ58はカムホィール42と噛み合う位置へ付勢されている。
【0038】
図3に示されているオン位置では、第2レバー52がロック部材40の上部分と係合して、ロック部材40を押し下げているため、ロック部材40とロックリング35が噛み合っていない。従って、オン位置では、スプール軸8は回転することができ、サブドラグ機構28は機能することができる。
【0039】
図2及び図6に示されているオフ位置では、第2レバー52がロック部材40の上部分から離脱しており、ロック部材40は付勢ばね62によって上方へ移動することができるため、ロック部材40とロックリング35が噛み合う。従って、オフ位置ではスプール軸8は回転することができず、サブドラグ機構28は機能することができない。
【0040】
作動機構25は以下のように作動する。作動レバー45がオフ位置(図2)にある時、ロック部材40とロックリング35が噛み合っているため、スプール軸8は回転できない。作動レバー45がオン位置へ移動すると、第2レバー52がロック部材40の上部分と係合することによって、スプール軸8が回転し、サブドラグ機構28が作動できるようになる。さらに、第2レバー52の移動によって、第3レバー53がカムフォロワ58をカムホィール42と噛み合う位置へ移動させる。釣り糸を十分に投げ出した後、やがてハンドルアーム10を回転させて釣り糸を巻き取る。ハンドルアーム10を回転させると、駆動軸12が回転することによって、カムホィール42が回転する。従って、カムフォロワ58が第2トグルばね60によってカムホィール42と噛み合う位置へ付勢されているため、カムホィール42の歯の1つがカムフォロワ58と噛み合う。カムホィール42がさらに回転すると、カムフォロワ58が押し上げられる。カムフォロワ58の上方移動によって第3レバー53が軸55回りに回動する結果、第2レバー52がロック部材40から離脱する。さらに、第2レバー52がロック部材40から離れると、第1トグルばねが作動レバー45をオフ位置の方へ押し付け始める。
【0041】
図4を参照すると、作動機構25をわかりやすく示すために、リール本体3、スプール軸8及びピニオンギヤ18のほとんどが取り除かれていることを理解されたい。さらに、第1及び第2トグルばね50及び60の自由端部は、図2及び図3に示されているように、リール本体3の対応孔にはまっている。しかし、図4には示されていないが、ピニオンギヤ18はフェースギヤ15に形成されたギヤ歯と噛み合っている。従って、ピニオンギヤ18とスプール軸8は、図2及び図3に示されているように、駆動軸12の下方位置で作動機構25の間に延在していることを理解されたい。本発明の形状は、作動機構が一般的にリール本体内に配置されて、フェースギヤがピニオンと作動機構の間にある従来技術と大きく異なっている。
【0042】
本発明の構造には明らかな利点がある。すなわち、ピニオンギヤ18が作動機構25とフェースギヤ15との間に配置されているため、作動機構25を本来は部分的に空である場所に配置できるので、リール本体3の寸法を従来のものに比べて小さくすることができる。従って、リール本体3の寸法を従来のものに比べて小さくすることができる。
【0043】
本発明の第2実施形態が、図7及び図8に示されている。第2実施形態は、第1実施形態とほぼ同様に作動するが、幾つかの小さい構造的な違いがある。一般的に、第1実施形態と異なる部分だけを記載し、第1実施形態と同じ参照番号が付いているが記載されていない部分は、第1実施形態の同じ参照番号の部材とほぼ同じであることを理解されたい。
【0044】
第2実施形態では、カムホィール142に第1実施形態のものと同様なギヤ歯が付けられている。カムホィール142は、第1実施形態のカムホィール42とほぼ同様に作動する。第2実施形態では、第2レバー152が、第1実施形態の第2レバー52と同様に機能する開口152aを備えているが、開口152aは、閉鎖端部ではなく開放端部を備えている。
【0045】
第1及び第2実施形態の両方において、サブドラグ機構用の作動機構は、フェースギヤ15のスプール軸と同じ側に配置されており、ピニオンギヤは作動機構とフェースギヤの間に配置されている。それに対して、従来技術では、作動機構がフェースギヤの、ピニオンギヤ側の反対側に配置されており、さらに、従来技術の作動機構の配置では、作動機構用の場所を確保するためにフェースギヤをリール本体の最も近い壁から離さなければならない。本発明の作動機構はフェースギヤのピニオンギヤ側に配置されるので、リール本体を従来のものより小さく形成できるため、釣り用リール全体が小型でコンパクトになる。
【0046】
本発明の精神及び範囲から逸脱しないで、本発明の様々な詳細を変更することができる。さらに、本発明に従った実施形態の前記記載は、説明のためだけであって、添付の請求項及びその同等物によって定義される発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるサブドラグ機構を制御するための作動機構を有する釣り用リールの第1側側面図。
【図2】作動機構のオフ位置を示す釣り用リールの第1側破断部分断面図。なお作動機構の詳細を明らかにするためにフェースギヤが点線で示されている。
【図3】作動機構のオン位置を示す釣り用リールの第1側破断部分断面図。
【図4】作動機構の前記第1側と反対側の第2側後方斜視図。
【図5】サブドラグ機構の破断部分断面図。
【図6】サブドラグ機構及び作動機構の破断後端面図。
【図7】本発明の第2実施形態による作動機構のオフ位置を示す破断部分断面図。
【図8】本発明の第2実施形態による作動機構のオン位置を示す破断部分断面図。
【符号の説明】
1 釣り用リール
3 リール本体
5 ロータ
7 スプール
8 スプール軸
9 ロータ軸
12 駆動軸
15 フェースギヤ
18 ピニオンギヤ
25 作動機構
28 サブドラグ機構

Claims (4)

  1. リール本体と、
    前記リール本体内に支持されたスプール軸と、
    前記スプール軸の第1端部上に支持されたスプールと、
    前記スプール軸の第2端部付近において前記リール本体に固定されたサブドラグ機構と、
    前記リール本体から延出しているロータ軸と、
    前記スプールに釣り糸を巻き付けるためのロータと、
    前記スプール軸に対してほぼ垂直に前記リール本体を貫通している駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられたフェースギヤと、
    前記ロータ軸に取り付けられたピニオンギヤと、
    前記リール本体内に配置されたサブドラグ機構作動機構とを備え、
    前記サブドラグ機構作動機構は、前記駆動軸に固定されたカムホィールと、前記カムホィールと選択的に噛み合う構造のカムフォロワとを備え、前記カムフォロワが前記カムホィールと噛み合った状態で前記カムホィールが回転するのに応じて、前記カムフォロワが前記サブドラグ機構作動機構の一部分と共に移動して前記サブドラグ機構を切り離し、前記スプール軸を前記リール本体に対して回転できないようにロックするようにしており、
    前記ピニオンギヤが前記フェースギヤと噛み合うことによって、前記フェースギヤの回転に応じて前記ピニオンギヤを介して前記ロータが回転するようになっており、前記ピニオンギヤは前記サブドラグ機構作動機構と前記フェースギヤとの間に配置され釣り用リール。
  2. 前記スプールと前記スプール軸との間に連結されたドラグ機構をさらに備えている、請求項1に記載の釣り用リール。
  3. 前記サブドラグ機構作動機構は、前記カムフォロワに機械的に連結されて、前記カムフォロワを前記カムホィールから離れた位置から前記カムホィールと噛み合う位置へ移動させる作動レバーをさらに備えている、請求項1又は2に記載の釣り用リール。
  4. 前記サブドラグ機構作動機構は、前記作動レバーに機械的に連結されて前記ロック部材と係合可能なレバーをさらに備えており、前記ロック部材は前記スプール軸を前記リール本体内で回転しないように選択的にロックするように構成されている、請求項1から3のいずれかに記載の釣り用リール。
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