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JP3436289B2 - シム特徴点位置の検出方法 - Google Patents

シム特徴点位置の検出方法

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JP3436289B2
JP3436289B2 JP28162995A JP28162995A JP3436289B2 JP 3436289 B2 JP3436289 B2 JP 3436289B2 JP 28162995 A JP28162995 A JP 28162995A JP 28162995 A JP28162995 A JP 28162995A JP 3436289 B2 JP3436289 B2 JP 3436289B2
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賢一 荒川
隆夫 柿崎
新治 大名
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Honda Motor Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Honda Motor Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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    • G05B19/402Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control arrangements for positioning, e.g. centring a tool relative to a hole in the workpiece, additional detection means to correct position
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  • Manipulator (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサを搭載した
ロボットにてシーリングするに当たり、作業箇所である
シム特徴点位置(正しくは、シム部位近傍の作業目標位
置)を精度良く、しかも高速に自動検出することができ
るシム特徴点位置の検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、工業製品の製造工程をロボットに
て自動化するに当たり、当該ロボットに教示して同じ動
作を繰り返させるティーチングプレーバック方式が用い
られている。しかし、この種のティーチングプレーバッ
ク方式では、作業対象物体の個体差によって3次元形状
の変形が生じたり、実際の位置と指令した位置との一致
性(位置決めの精度)が低かったりする。したがって、
作業対象物体の端点にならう溶接などの作業では、ロボ
ット作業の自動化に困難が生じる。そこで、ロボットに
センサを搭載し、ロボットが作業を遂行する直前に対象
物体の状態を計測しながら、実際の作業動作を決定する
方法が採用されている。
【0003】この種の方法、すなわち作業目標位置等を
決定するに当たり、対象物体の状態を計測する形状処理
方法として、例えば、渡辺、有松:”画像処理装置を利
用した3次元位置補正システム”,Robot No.95, pp.62
-71、及び、國清、相澤、菅野:”車体位置ずれ検知装
置付シーリングロボットシステム”,Robot No77, pp.8
6-95等がある。これらの方法は、対象物全体を一つの剛
体とみなし、その一部の位置ずれを検知することでロボ
ットの動作を修正する方式を採用している。したがっ
て、部分的に種々変形するような対象物、例えば車体に
は直接、使用できないという問題がある。
【0004】そこで、対象部位近傍の断面形状を直接計
測する形状処理方法として、例えば、金子:”形状処理
方式”、特願平4−114428号等が提案されてい
る。これには、予め溶接すべき板状金属物体の端部位置
近傍の断面形状モデルを作成しておき、ロボットがなら
うべき線状の溶接部位の断面距離点列座標データをセン
サにて得るとともに、このデータに断面形状モデルを最
小二乗近似法を用いてパターンマッチングするものがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した対
象部位近傍の断面形状を直接計測する方式の形状処理方
法では、シーリングする際、対象とするシム部位の断面
形状のモデル毎に当該モデルと断面距離点列座標データ
とをパターンマッチングしなければならない。したがっ
て、シム部位の多様な形状に対応するためには、複数の
モデル毎に対応プロセスが必要となり、処理方法が極め
て複雑化するという問題がある。しかも、この種の形状
処理方法では、シム特徴点位置の検出に長時間を要する
ので、作業時間の短縮化が図れないという問題がある。
【0006】さらに、距離データは、センシングによる
雑音が重畳するので、空間的に一様な分布を示さなくな
る。したがって、例えば、最小二乗法などに基づくパタ
ーンマッチングが失敗する可能性が高くなり、安定して
シム特徴点位置を検出できなくなるという問題が生じ
る。
【0007】ここにおいて本発明の解決すべき主要な目
的は、次の通りである。本発明の第1の目的は、多様な
断面形状のシム特徴点位置を精度良く、安定して高信頼
度で検出することができるシム特徴点位置の検出方法を
提供するものである。
【0008】本発明の第2の目的は、センサによる計測
方向によらず、しかも雑音の重畳する距離点列座標デー
タ、或は空間的に一様な分布を示さない計測距離データ
点列から安定してシム特徴点位置を高信頼度で検出する
ことができるシム特徴点位置の検出方法を提供するもの
である。
【0009】本発明の第3の目的は、対象物体のシム特
徴点位置を高速に検出することができ、その結果、作業
時間の短縮化を図ることができるシム特徴点位置の検出
方法を提供するものである。
【0010】本発明の第4の目的は、対象物体のシム特
徴点位置を高速に検出することができ、その結果、作業
時間の短縮化を図ることができるシム特徴点位置の検出
方法を提供するものである。
【0011】本発明の第5の目的は、作業に有用なシム
部位の隙間値を作業対象の状態に応じて適宜決定するこ
とができるシム特徴点位置の検出方法を提供するもので
ある。
【0012】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の記載から自ずと明らかとなろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記した課題は、本発明
が次に列挙する新規な特徴的構成手法を採用することに
より解決され、本発明の目的を達成する。
【0014】すなわち、本発明方法の第1の特徴は、セ
ンサを搭載したロボットにてシーリング作業を行う際、
作業対象物体のシム部位近傍において作業目標位置をな
すシム特徴点位置を検出するに当たり、前記センサにて
前記作業対象物体の任意断面までの距離を計測するステ
ップと、その計測により得られたデータを順序付けられ
た距離点列座標データに変換するステップと、前記距離
点列座標データの隣接する距離点ペア間の間隔の標準偏
差及び平均により表される統計量を算出するステップ
と、当該統計量をもとに途切れの閾値を求めるステップ
と、前記隣接する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾
値とを比較して、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペ
アを検出するステップと、検出された前記途切れの閾値
以上離れて隣接する距離点ペアの個数に応じた演算処理
にて前記シム特徴点位置を求めるステップとを有するシ
ム特徴点位置の検出方法にある。
【0015】本発明方法の第2の特徴は、センサを搭載
したロボットにてシーリング作業を行う際、作業対象物
体のシム部位近傍において作業目標位置をなすシム特徴
点位置を検出するに当たり、前記センサにて前記作業対
象物体の任意断面までの距離を計測するステップと、そ
の計測により得られたデータを順序付けられた距離点列
座標データに変換するステップと、前記距離点列座標デ
ータの隣接する距離点ペア間の間隔の標準偏差及び平均
により表される統計量を算出するステップと、当該統計
量をもとに途切れの閾値を求めるステップと、前記隣接
する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾値とを比較し
て、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペアを検出する
ステップと、検出された前記途切れの閾値以上離れて隣
接する距離点ペアの個数を計数するステップと、計数さ
れた前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離点ペアの
総数が1個の場合には、検出された前記途切れの閾値以
上離れて隣接する距離点ペアの中点位置を前記シム特徴
点位置として求めるステップと、計数された前記途切れ
の閾値以上離れて隣接する距離点ペアの総数が2個以上
の場合には、検出された当該距離点ペア毎に中点の座標
をシム特徴候補点とし、当該シム特徴候補点の重心を前
記シム特徴点位置として求めるステップとを有するシム
特徴点位置の検出方法にある。
【0016】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第1又は第2の特徴における前記途切れの閾値以上
離れて隣接する距離点ペア間の途切れの大きさを、隙間
値として求めるステップを有するシム特徴点位置の検出
方法にある。
【0017】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第2又は第3の特徴における前記シム特徴候補点間
の距離の最大値を、隙間値として求めるステップを有す
るシム特徴点位置の検出方法にある。
【0018】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3又は第4の特徴において、前記途
切れの閾値以上離れて隣接する距離点ペアが検出できな
かった場合には、既設定の屈曲形状モデルを前記距離点
列座標データに当てはめることにより屈曲点を決定し、
当該屈曲点の座標を前記シム特徴点位置とするステップ
を有するシム特徴点位置の検出方法にある。
【0019】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3又は第4の特徴において、前記途
切れの閾値以上離れて隣接する距離点ペアが検出できな
かった場合には、各距離点の座標から規定数点前及び規
定数点後の距離点列座標にそれぞれベクトルを張り、こ
れらベクトルの内積値を計算し、当該内積値から2ベク
トルが成す角度を算出し、当該角度が規定の角度に最も
近い距離点の座標を前記シム特徴点位置とするステップ
を有するシム特徴点位置の検出方法にある。
【0020】本発明方法の第7の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3又は第4の特徴において、前記途
切れの閾値以上離れて隣接する距離点ペアが検出できな
かった場合には、各距離点の座標から規定数点前及び規
定数点後の距離点の座標にそれぞれベクトルを張り、こ
れらベクトルの内積値及び外積値を計算し、当該内積値
及び当該外積値から2ベクトルが成す角度とセンサ座標
原点から見たときの角の凹凸とを算出し、該角度が規定
の角度に最も近くしかも観測方向に凹である距離点の座
標を前記シム特徴点位置とするステップを有するシム特
徴点位置の検出方法にある。
【0021】本発明方法の第8の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3又は第4の特徴において、前記途
切れの閾値以上離れて隣接する距離点ペアが検出できな
かった場合には、各距離点の座標から規定数点前及び規
定数点後の距離点の座標に向かうベクトルのペアを張
り、当該ベクトルのペアから内積値及び外積値を計算
し、当該外積値が正で当該内積値の絶対値が最も零に近
い当該ベクトルのペアの起点座標を前記シム特徴点位置
とするステップを有するシム特徴点位置の検出方法にあ
る。
【0022】本発明方法の第9の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又は第
8の特徴における前記距離点列座標データの処理範囲
を、以前に計測した前記距離点列座標データから求めた
前記シム特徴点位置を中心に設定するステップを有する
シム特徴点位置の検出方法にある。
【0023】本発明方法の第10の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8又は第9の特徴における前記距離点列座標データの処
理範囲の幅を、以前に求めた前記シム特徴点位置の検出
の連続成功回数に基づいて設定するステップを有するシ
ム特徴点位置の検出方法にある。
【0024】本発明方法の第11の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9又は第10の特徴において、前記センサにて前
記作業対象物体の前記シム部位近傍における任意断面を
ならいながら前記シム特徴点位置を連続して求める一
方、当該シム特徴点位置が、以前に計測した前記距離点
列座標データの前記シム特徴点位置をもとに得たシム特
徴点の推定座標から、設定された距離以上離れている場
合は計算不能と判断するステップを有するシム特徴点位
置の検出方法にある。
【0025】本発明方法の第12の特徴は、前記本発明
方法の第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第
9、第10又は第11の特徴において、前記シム特徴候
補点の間の距離が、設定された距離閾値よりも離れてい
る場合は計算不能と判断するステップを有するシム特徴
点位置の検出方法にある。
【0026】本発明方法の第13の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10、第11又は第12の特徴において、
観測された前記距離点列座標データに孤立点状の雑音が
重畳している場合は、前処理としてメディアンフィルタ
を含むフィルタリング手段により当該孤立点状雑音を除
去するステップを有するシム特徴点位置の検出方法にあ
る。
【0027】本発明方法の第14の特徴は、作業対象物
体のシム部位近傍において作業目標位置をなすシム特徴
点位置を検出するに当たり、前記センサにて前記作業対
象物体の任意断面までの距離を計測するステップと、そ
の計測により得られたデータを順序付けられた距離点列
座標データに変換するステップと、前記距離点列座標デ
ータの隣接する距離点ペア間の間隔の標準偏差及び平均
により表される統計量を算出するステップと、当該統計
量をもとに途切れの閾値を求めるステップと、前記隣接
する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾値とを比較し
て、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペアを検出する
ステップと、検出された前記途切れの閾値以上離れて隣
接する距離点ペアから前記作業対象物体のシム特徴点座
標を求めるステップとを有するシム特徴点位置の検出方
法において、前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離
点ペアが存在しない場合に、既設定の屈曲形状モデルを
前記距離点列座標データに当てはめることにより屈曲点
を決定し、該屈曲点の座標を前記シム特徴点座標とする
シム特徴点位置の検出方法にある。
【0028】本発明方法の第15の特徴は、作業対象物
体のシム部位近傍において作業目標位置をなすシム特徴
点位置を検出するに当たり、前記センサにて前記作業対
象物体の任意断面までの距離を計測するステップと、そ
の計測により得られたデータを順序付けられた距離点列
座標データに変換するステップと、前記距離点列座標デ
ータの隣接する距離点ペア間の間隔の標準偏差及び平均
により表される統計量を算出するステップと、当該統計
量をもとに途切れの閾値を求めるステップと、前記隣接
する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾値とを比較し
て、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペアを検出する
ステップと、検出された前記途切れの閾値以上離れて隣
接する距離点ペアから前記作業対象物体のシム特徴点座
標を求めるステップとを有するシム特徴点位置の検出方
法において、前記センサにて前記作業対象物体の前記シ
ム部位近傍における任意断面をならいながら前記シム特
徴点座標を連続して計算する場合に、当該シム特徴点座
標が、それより以前に計測した前記距離点列座標データ
から計算した前記シム特徴点座標をもとに予測されるシ
ム特徴点の推定座標から、設定された距離以上離れてい
る場合は計算不能と判断するシム特徴点位置の検出方法
にある。
【0029】本発明方法の第16の特徴は、作業対象物
体のシム部位近傍において作業目標位置をなすシム特徴
点位置を検出するに当たり、前記センサにて前記作業対
象物体の任意断面までの距離を計測するステップと、そ
の計測により得られたデータを順序付けられた距離点列
座標データに変換するステップと、前記距離点列座標デ
ータの隣接する距離点ペア間の間隔の標準偏差及び平均
により表される統計量を算出するステップと、当該統計
量をもとに途切れの閾値を求めるステップと、前記隣接
する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾値とを比較し
て、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペアを検出する
ステップと、検出された前記途切れの閾値以上離れて隣
接する距離点ペアから前記作業対象物体のシム特徴点座
標を求めるステップとを有するシム特徴点位置の検出方
法において、前記センサにて前記作業対象物体の前記シ
ム部位近傍における任意断面をならいながらシム特徴点
座標を連続して計算する場合に、前記距離点列座標デー
タの処理範囲を、一時点前に計測した前記距離点列座標
データから計算した前記シム特徴点座標を中心に該処理
範囲を設定する第1の手段と、それ以前のシム特徴点座
標計算の連続成功回数により該処理範囲の幅を設定する
第2の手段とを有するシム特徴点位置の検出方法にあ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明方法は、対象物体の任意平
面に対してほぼ等間隔に距離を観測するセンサのセンシ
ングデータから、隣接する距離点ペア間の間隔が有意に
離れていると判断できる閾値を統計的に決定する。そし
て、その閾値と隣接する距離点ペア間の間隔を比較する
ことにより、閾値以上離れて隣接する距離点ペアから距
離点列座標データの途切れを検出する。この途切れに着
目して幾何学的にシム特徴点位置及び隙間値を算出す
る。したがって、個々のシム断面形状のモデルを直接照
合する必要がないので、センシングデータに雑音が重畳
していても、作業箇所であるシム特徴点位置や隙間値を
精度良く、安定して高信頼度で検出することができる。
【0031】また、本発明方法では、端点近傍の断面形
状をならいながら計測し、その断面距離点列座標データ
からシム特徴点位置を求める際、時系列における端点部
位の強い相関が予測される。よって、前時点で検出され
たシム特徴点位置を中心にデータ範囲(視野)を制限し
たり、シム特徴点候補のフィルタリングを行うことによ
り、従来の技術で述べた形状処理方法に比べ高信頼度で
シム特徴点位置を検出することが可能となる。
【0032】さらに、本発明方法は、途切れ部が存在し
ない場合には屈曲部を代用することにより、途切れ検出
の失敗を補うことができる。
【0033】次に本発明の実施の形態について、さらに
詳細に説明する。図1はセンサを搭載したロボットによ
るシーリング作業の状況を示す。
【0034】本発明は、図1に示すように、ロボット1
の手先1aにセンサ2とノズル3を搭載したシーリング
作業用ロボットに適用される。本発明を適用したロボッ
ト1では、作業対象物体(板状物体)の作業目標位置の
近傍をほぼ鉛直な方向からならいつつセンサ2にて観測
し、当該観測データを所定のアルゴリズムに従ってコン
ピュータで処理し、作業目標位置となるシム特徴点位置
Pを自動検出する。そして、ノズル3からシム特徴点位
置Pの隙間に向けてシーリング材Sを吐出して当該隙間
をシーリングする。
【0035】なお、センサ2としては、例えば、レーザ
ビームをガルバノミラー等で直線上に走査又は円筒レン
ズ等で直線上に射影することにより得られる像の受光素
子上における受光位置から、三角測量の原理によりシム
特徴点位置Pの近傍断面の各点までの距離を測定するレ
ンジファインダを用いる。
【0036】図2はロボット1にてシーリングする対象
物体(板状物体)のシム部位の断面形状例を示す。対象
となるシム部位の断面形状の種類としては、図2に示す
ように、二枚合わせ(a)、突き合わせ(b)、拝み合わせ
(c)、三枚合わせ(d)等がある。シム部位のいずれの形状
においても、シーリングは外部からの水分の漏洩を防ぐ
ために密閉性を高めるために行われるので、多くの場
合、シーリング作業の対象となるシム部位には隙間Gが
存在する。
【0037】シム部位の断面をセンサ2で計測すると、
断面の距離点列座標データに途切れが生じる。図3は二
枚合わせのシム部位を各方向からセンサ2にて計測する
状態を示す。隙間(浮き)のあるシム部位A-1近傍を各
方向A-2(端面を見ない方向)、A-3(法線方向)、A-4
(端面を見る方向)から計測する。その結果は、図5及
び図6に示すように、それぞれの距離点列座標データA-
5、A-6、A-7に、断面形状のシム部位における隙間に対
応する途切れA-8、A-9、A-10が出現する。
【0038】シム部位の断面形状が二枚合わせの場合に
は、各途切れA-8、A-9、A-10の中点A-11、A-12、A-13が
作業目標位置であるシム特徴点位置となる。なお、シム
部位の断面形状が三枚合わせの場合には、二枚合わせで
検出されるような途切れがそれぞれ2つ検出されるの
で、それぞれ途切れの中点をシム特徴候補点とし、当該
シム特徴候補点の重心を作業目標位置とする。
【0039】また、時として隙間の存在しないシム部位
もシーリング作業の対象となることがある。図4は隙間
のない二枚合わせのシム部位を各方向からセンサ2にて
計測する状態を示す。隙間のないシム部位B-1近傍を方
向B-2(端面を見ない方向)、又はB-3(法線方向)から
計測する。この場合、隙間のある場合と同様、図6及び
図7に示すように、それぞれの距離点列座標データB-
5、B-6に、断面形状のシム部位に途切れB-8、B-9が出現
する。そこで、それぞれ途切れの中点B-11、B-12を求め
てこれを作業目標位置であるシム特徴点位置とする。
【0040】これに対して方向B-4(端面を見る方向)
から計測すると、図7に示すように、距離点列座標デー
タB-7には途切れが出現しない。そこで、屈曲点B-10を
検出してこれを作業目標位置であるシム特徴点位置に代
用する。
【0041】
【実施例】以下、本発明をその方法例に基づいて、より
詳細に説明する。 (方法例) 図8〜図12は本方法例に係るシム特徴点位置の検出方
法を用いて作業目標位置を検出する手順を示している。
なお、本方法例では、前記した発明の実施の形態と同様
のロボットシステムを用いて行う。本方法例の処理で
は、対象物体の端点近傍をセンサ2がならいつつ観測し
ている間、繰り返し実行する。以下、センサ2がならい
つつ観測する間の観測単位をフレームと呼ぶ。ここで、
シム部位のなすノズル3の沿うべき経路は滑らかである
と仮定する。
【0042】本方法例では、先ず、シム特徴点位置の連
続検出成功回数のパラメータcを0にリセットするとと
もに、直前フレームで求められたシム特徴点位置のx座
標値を示すxpreを0にリセットする(ST1)。
【0043】次に、x方向の視野範囲(xs,xe)を式
(1)及び式(2)により算出する(ST2)。
【数1】
【0044】続いて、対象物体のシム部位近傍をセンサ
2にて観測し、距離点列座標データを得る。そして、観
測された距離点列座標データに孤立点状の雑音が重畳し
ている場合は、前処理としてメディアンフィルタなどを
用いたフィルタリングにより孤立点を除去する(ST
3)。
【0045】次に、隣接距離点列ペアの間隔の統計量を
計算した後、途切れ閾値thjumpを決定する(ST
4)。即ち、距離点列座標データの解像度(隣接距離点
との基本的な距離)および重畳する雑音のバラツキ(分
散)に応じた途切れ閾値thjumpを以下の式(3)によ
り統計量から求める。
【0046】
【数2】
【0047】
【外1】
【0048】この間隔から、上記の標準偏差、平均は式
(4)及び式(5)にて算出する。
【数3】
【0049】
【外2】
【0050】図1に示した板状の対象物体のシム部位断
面形状では、途切れが2つ以上計測されない。したがっ
て、検出すべき途切れの規定数を2として、途切れが2
つ検出されたか否かを判定し(ST6)、途切れが2つ
検出されるまで途切れの検出処理を実行する。
【外3】
【0051】続いて、検出された途切れの個数を判定し
(ST8)、当該個数に応じた処理を実行してシム特徴
点位置(正しくは作業目標位置)を決定する。
【0052】[途切れが0の場合]:
【外4】 途切れが1つ未満しか検出されない場合は、図13に示
すように観測された距離点列座標データDの各距離点1
0から決まった点数(M点、例えば図13では3点)前
後の点にそれぞれベクトル11、12を張り、これらベ
クトル11、12のなす角度が90度にもっとも近い凹
の屈曲を成す距離点を屈曲点13とするとともに、当該
屈曲点13をシム特徴候補点とする(ST9)。
【0053】
【外5】
【0054】続いて、シム特徴点候補(屈曲点)の周り
の角度が十分直角に近いか否か判断する(ST10)。
シム特徴点候補が、十分直角に近い場合には当該屈曲点
をシム特徴点位置とし、かつ隙間値を既定値(例えば
0)とする(ST11)。一方、シム特徴点候補が直角
から離れている場合には、さらに最終フレームか否かを
判断する(ST12)。最終フレームの場合にはプロセ
スが終了し、最終フレームではない場合にはセンサ2を
移動させて(ST13)、最初のステップ(ST1)に
戻る。
【0055】なお、本装置例では、2枚合わせ等のシム
端面が直角に切断されていることを仮定しているので、
内積が0に近いものを屈曲点とした。しかし、端面の切
断角が他に定まっている場合は、それに対応した内積の
値に最も近く、しかも許容値範囲内にあるものを屈曲点
とし、この屈曲点座標をシム特徴点位置とする。
【0056】[途切れが1つの場合]:
【外6】
【0057】[途切れが2つの場合]: 途切れが2つの場合は、上述した途切れが1つの場合と
同じ演算処理をそれぞれの途切れに施して、途切れの中
点(シム特徴候補点)を2つ求める(ST16)。
【外7】
【0058】続いて、2つのシム特徴候補点が十分接近
しているか否かを判断する(ST17)。すなわち、2
つの途切れの中点間の距離
【外8】
【0059】ステップST17の判断の結果、2つのシ
ム特徴候補点が十分接近している場合は、検出された2
つのシム特徴点位置の重心(中点)
【外9】 をシム特徴点位置とし(ST18)、2つのシム特徴候
補点の距離を隙間値とする(ST19)。
【0060】一方、ステップST17の判断の結果、2
つのシム特徴候補点が十分接近していない場合は、距離
点列データの計測可能範囲の縁部などで雑音を計測し
て、そこに途切れを検出した可能性がある。そこで、出
力されるシム特徴点位置の算出は行わない。この場合に
は、さらに最終フレームか否かを判断する(ST1
2)。最終フレームの場合にはプロセスを終了し、最終
フレームでない場合にはセンサ2を移動させて(ST1
3)、最初のステップST1に戻る。
【0061】なお、本装置例では途切れの規定数を2と
しているが、2以上を設定した場合には、その個数まで
検出された途切れに対応するシム特徴点候補点から重心
を求め、それをシム特徴点位置に代用すればよい。ま
た、各途切れのシム特徴候補点(中点)間の間隔のう
ち、最大のものを隙間値とすればよい。
【0062】次に、前計測時の出力(シム特徴点位置)
との今回検出されたシム特徴点位置との距離が十分に小
さいか否か判断する(ST20)。
【外10】 シム特徴点位置を実際の作業目標位置と決定して、当該
シム特徴点位置及び隙間値をロボットの制御データとし
て出力する(ST21)。ここでthdはフレーム間の
シム特徴点位置の距離閾値である。
【0063】
【外11】 当該シム特徴点位置及び隙間値をロボットの制御データ
として出力する(ST21)。
【0064】
【外12】
【0065】ステップST21の後に、最終フレームか
否かを判断する(ST22)。最終フレームの場合には
プロセスを終了する。最終フレームでない場合には連続
検出成功回数cを1だけ増やし、
【外13】
【0066】以上説明した本発明の方法例では、ロボッ
トが板状形状のシム部位をならう作業を行う際に、シム
部位近傍の断面距離データ点列からシム部位に固有の途
切れ部を検出する。または途切れが検出できない場合は
屈曲点を検出する。そして、これら検出値をもとに作業
目標位置となるシム特徴点位置を求めるという極めて簡
素な構成手法を採用している。
【0067】したがって、多様な断面形状のシム特徴点
位置を精度良く、迅速に検出することができる。またセ
ンサによる計測方向によらず、しかも雑音の重畳する距
離点列座標データ、或は空間的に一様な分布を示さない
計測距離データ点列から安定してシム特徴点位置を高信
頼度で検出することができる。さらに、シム部位の隙間
値を作業対象の状態に応じて適宜得ることができる。
【0068】以上本発明の代表的な方法例について説明
したが、本発明は必ずしも当該方法例の手法だけに限定
されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、後述
する効果を有する範囲内において適宜変更して実施する
ことができるものである。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ム部位の断面形状モデル毎に当該モデルと断面距離点列
座標データとのパターンマッチングを必要とせず、セン
サにて得られる距離点列座標データを用いて作業目標位
置となるシム特徴点位置を精度良く、しかも高速に検出
することができるという効果を奏する。
【0070】特に、多様な断面形状のシム特徴点位置を
精度良く、迅速に検出することができ、しかも作業に有
用なシム部位の隙間値を作業対象の状態に応じて適宜得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するためのロボットシステ
ムによるシーリング作業の概要を示した説明図である。
【図2】シーリング対象部位(シム部位)の断面形状の
種類((a)は二枚合わせ断面、(b)は突き合わせ断面、
(c)は拝み合わせ断面、(d)は三枚合わせ断面)を示した
説明図である。
【図3】二枚合わせ(隙間有り)と呼ばれるシム部位付
近をセンサにより計測する方向を示した図である。
【図4】二枚合わせ(隙間無し)と呼ばれるシム部位付
近をセンサにより計測する方向を示した図である。
【図5】A-5、A-6は図3のシム部位A-1近傍をセンサに
てA-2(端面を見ない方向)、A-3(法線方向)からそれ
ぞれ計測して得られた距離点列座標データである。
【図6】A-7は図3のシム部位A-1近傍をセンサにてA-4
(端面を見る方向)から計測して得られた距離点列座標
データ、B-5は図4のシム部位B-1近傍をセンサにてB-2
(端面を見ない方向)から計測して得られた距離点列座
標データである。
【図7】B-6、B-7は図4のシム部位B-1近傍をセンサに
てB-3(法線方向)、B-4(端面を見る方向)からそれぞ
れ計測して得られた距離点列座標データである。
【図8】本発明の方法例を用いてシム特徴点位置(作業
目標位置)を検出する手順を示すフローチャートの一部
である。
【図9】図8のステップの続きを示すフローチャートの
一部である。
【図10】図8のステップの続きを示すフローチャート
の一部である。
【図11】図8のステップの続きを示すフローチャート
の一部である。
【図12】図8のステップの続きを示すフローチャート
の一部である。
【図13】本発明の方法例を用いて屈曲点よるシム特徴
点位置を決定する手法を示す説明図である。
【符号の説明】
O…センサ座標原点 x…センサの走査方向軸 y…距離方向軸 P…シム特徴点位置 S…シーリング材(シールント) 0,i,i-1,n-1…距離データ点のインデックス xi…距離データ点iの走査方向座標 yi…距離データ点iの距離座標 di,i+1…隣接距離データ点ペアi,i+1間の距離 G…隙間 1…ロボット 1a…手先 2…センサ(レンジファインダ) 3…ノズル D…距離点列座標データ 10…距離点 11、12…ベクトル(屈曲点検出用) 13…屈曲点 A-1、B-1…シム部位(断面) A-2、B-2…センサ観測方向(端面を見ない方向) A-3、B-3…センサ観測方向(対象物体(平板)の法線方
向) A-4、B-4…センサ観測方向(端面を見る方向) A-5、B-5…距離点列座標データ(端面を見ない方向から
のセンシングデータ) A-6、B-6…距離点列座標データ(法線方向からのセンシ
ングデータ) A-7、B-7…距離点列座標データ(端面を見る方向からの
センシングデータ) A-8、A-9、A-10、B-8、B-9…途切れ A-11、A-12、A-13…シム特徴点位置(作業目標位置) B-10…屈曲点(作業目標位置) B-11、B-12…シム特徴点位置(作業目標位置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大名 新治 埼玉県狭山市新狭山一丁目10番地の1 ホンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−80376(JP,A) 特開 昭63−173102(JP,A) 特開 平5−312509(JP,A) 特開 平5−180634(JP,A) 特開 昭56−118604(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 13/08 B25J 19/02 B05D 1/02 G01B 11/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センサを搭載したロボットにてシーリング
    作業を行う際、作業対象物体のシム部位近傍において作
    業目標位置をなすシム特徴点位置を検出するに当たり、 前記センサにて前記作業対象物体の任意断面までの距離
    を計測するステップと、 その計測により得られたデータを順序付けられた距離点
    列座標データに変換するステップと、 前記距離点列座標データの隣接する距離点ペア間の間隔
    の標準偏差及び平均により表される統計量を算出するス
    テップと、 当該統計量をもとに途切れの閾値を求めるステップと、 前記隣接する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾値と
    を比較して、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペアを
    検出するステップと、 検出された前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離点
    ペアの個数に応じた演算処理にて前記シム特徴点位置を
    求めるステップとを有する、 ことを特徴とするシム特徴点位置の検出方法。
  2. 【請求項2】センサを搭載したロボットにてシーリング
    作業を行う際、作業対象物体のシム部位近傍において作
    業目標位置をなすシム特徴点位置を検出するに当たり、 前記センサにて前記作業対象物体の任意断面までの距離
    を計測するステップと、 その計測により得られたデータを順序付けられた距離点
    列座標データに変換するステップと、 前記距離点列座標データの隣接する距離点ペア間の間隔
    の標準偏差及び平均により表される統計量を算出するス
    テップと、 当該統計量をもとに途切れの閾値を求めるステップと、 前記隣接する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾値と
    を比較して、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペアを
    検出するステップと、 検出された前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離点
    ペアの個数を計数するステップと、 計数された前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離点
    ペアの総数が1個の場合には、検出された前記途切れの
    閾値以上離れて隣接する距離点ペアの中点位置を前記シ
    ム特徴点位置として求めるステップと、 計数された前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離点
    ペアの総数が2個以上の場合には、検出された当該距離
    点ペア毎に中点の座標をシム特徴候補点とし、当該シム
    特徴候補点の重心を前記シム特徴点位置として求めるス
    テップとを有する、 ことを特徴とするシム特徴点位置の検出方法。
  3. 【請求項3】前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離
    点ペア間の途切れの大きさを、隙間値として求めるステ
    ップを有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載
    のシム特徴点位置の検出方法。
  4. 【請求項4】前記シム特徴候補点間の距離の最大値を、
    隙間値として求めるステップを有する、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載のシム特徴点位
    置の検出方法。
  5. 【請求項5】前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離
    点ペアが検出できなかった場合には、既設定の屈曲形状
    モデルを前記距離点列座標データに当てはめることによ
    り屈曲点を決定し、当該屈曲点の座標を前記シム特徴点
    位置とするステップを有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のシム
    特徴点位置の検出方法。
  6. 【請求項6】前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離
    点ペアが検出できなかった場合には、各距離点の座標か
    ら規定数点前及び規定数点後の距離点列座標にそれぞれ
    ベクトルを張り、これらベクトルの内積値を計算し、当
    該内積値から2ベクトルが成す角度を算出し、当該角度
    が規定の角度に最も近い距離点の座標を前記シム特徴点
    位置とするステップを有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のシム
    特徴点位置の検出方法。
  7. 【請求項7】前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離
    点ペアが検出できなかった場合には、各距離点の座標か
    ら規定数点前及び規定数点後の距離点の座標にそれぞれ
    ベクトルを張り、これらベクトルの内積値及び外積値を
    計算し、当該内積値及び当該外積値から2ベクトルが成
    す角度とセンサ座標原点から見たときの角の凹凸とを算
    出し、該角度が規定の角度に最も近くしかも観測方向に
    凹である距離点の座標を前記シム特徴点位置とするステ
    ップを有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のシム
    特徴点位置の検出方法。
  8. 【請求項8】前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離
    点ペアが検出できなかった場合には、各距離点の座標か
    ら規定数点前及び規定数点後の距離点の座標に向かうベ
    クトルのペアを張り、当該ベクトルのペアから内積値及
    び外積値を計算し、当該外積値が正で当該内積値の絶対
    値が最も零に近い当該ベクトルのペアの起点座標を前記
    シム特徴点位置とするステップを有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のシム
    特徴点位置の検出方法。
  9. 【請求項9】前記距離点列座標データの処理範囲を、以
    前に計測した前記距離点列座標データから求めた前記シ
    ム特徴点位置を中心に設定するステップを有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又
    は8に記載のシム特徴点位置の検出方法。
  10. 【請求項10】前記距離点列座標データの処理範囲の幅
    を、以前に求めた前記シム特徴点位置の検出の連続成功
    回数に基づいて設定するステップを有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8又は9に記載のシム特徴点位置の検出方法。
  11. 【請求項11】前記センサにて前記作業対象物体の前記
    シム部位近傍における任意断面をならいながら前記シム
    特徴点位置を連続して求める一方、当該シム特徴点位置
    が、以前に計測した前記距離点列座標データの前記シム
    特徴点位置をもとに得たシム特徴点の推定座標から、設
    定された距離以上離れている場合は計算不能と判断する
    ステップを有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9又は10に記載のシム特徴点位置の検出方法。
  12. 【請求項12】前記シム特徴候補点の間の距離が、設定
    された距離閾値よりも離れている場合は、計算不能と判
    断するステップを有する、 ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、
    9、10又は11に記載のシム特徴点位置の検出方法。
  13. 【請求項13】観測された前記距離点列座標データに孤
    立点状の雑音が重畳している場合は、前処理としてメデ
    ィアンフィルタを含むフィルタリング手段により当該孤
    立点状雑音を除去するステップを有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11又は12に記載のシム特徴点位置の
    検出方法。
  14. 【請求項14】作業対象物体のシム部位近傍において作
    業目標位置をなすシム特徴点位置を検出するに当たり、 前記センサにて前記作業対象物体の任意断面までの距離
    を計測するステップと、 その計測により得られたデータを順序付けられた距離点
    列座標データに変換するステップと、 前記距離点列座標データの隣接する距離点ペア間の間隔
    の標準偏差及び平均により表される統計量を算出するス
    テップと、 当該統計量をもとに途切れの閾値を求めるステップと、 前記隣接する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾値と
    を比較して、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペアを
    検出するステップと、 検出された前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離点
    ペアから前記作業対象物体のシム特徴点座標を求めるス
    テップとを有するシム特徴点位置の検出方法において、 前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離点ペアが存在
    しない場合に、既設定の屈曲形状モデルを前記距離点列
    座標データに当てはめることにより屈曲点を決定し、該
    屈曲点の座標を前記シム特徴点座標とする、 ことを特徴とするシム特徴点位置の検出方法。
  15. 【請求項15】作業対象物体のシム部位近傍において作
    業目標位置をなすシム特徴点位置を検出するに当たり、 前記センサにて前記作業対象物体の任意断面までの距離
    を計測するステップと、 その計測により得られたデータを順序付けられた距離点
    列座標データに変換するステップと、 前記距離点列座標データの隣接する距離点ペア間の間隔
    の標準偏差及び平均により表される統計量を算出するス
    テップと、 当該統計量をもとに途切れの閾値を求めるステップと、 前記隣接する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾値と
    を比較して、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペアを
    検出するステップと、 検出された前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離点
    ペアから前記作業対象物体のシム特徴点座標を求めるス
    テップとを有するシム特徴点位置の検出方法において、 前記センサにて前記作業対象物体の前記シム部位近傍に
    おける任意断面をならいながら前記シム特徴点座標を連
    続して計算する場合に、当該シム特徴点座標が、それよ
    り以前に計測した前記距離点列座標データから計算した
    前記シム特徴点座標をもとに予測されるシム特徴点の推
    定座標から、設定された距離以上離れている場合は計算
    不能と判断する、 ことを特徴とするシム特徴点位置の検出方法。
  16. 【請求項16】作業対象物体のシム部位近傍において作
    業目標位置をなすシム特徴点位置を検出するに当たり、 前記センサにて前記作業対象物体の任意断面までの距離
    を計測するステップと、 その計測により得られたデータを順序付けられた距離点
    列座標データに変換するステップと、 前記距離点列座標データの隣接する距離点ペア間の間隔
    の標準偏差及び平均により表される統計量を算出するス
    テップと、 当該統計量をもとに途切れの閾値を求めるステップと、 前記隣接する距離点ペア間の間隔と前記途切れの閾値と
    を比較して、当該閾値以上離れて隣接する距離点ペアを
    検出するステップと、 検出された前記途切れの閾値以上離れて隣接する距離点
    ペアから前記作業対象物体のシム特徴点座標を求めるス
    テップとを有するシム特徴点位置の検出方法において、 前記センサにて前記作業対象物体の前記シム部位近傍に
    おける任意断面をならいながらシム特徴点座標を連続し
    て計算する場合に、前記距離点列座標データの処理範囲
    を、一時点前に計測した前記距離点列座標データから計
    算した前記シム特徴点座標を中心に該処理範囲を設定す
    る第1の手段と、 それ以前のシム特徴点座標計算の連続成功回数により該
    処理範囲の幅を設定する第2の手段とを有する、ことを
    特徴とするシム特徴点位置の検出方法。
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