JP3434390B2 - 苗移植機 - Google Patents
苗移植機Info
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- JP3434390B2 JP3434390B2 JP16186695A JP16186695A JP3434390B2 JP 3434390 B2 JP3434390 B2 JP 3434390B2 JP 16186695 A JP16186695 A JP 16186695A JP 16186695 A JP16186695 A JP 16186695A JP 3434390 B2 JP3434390 B2 JP 3434390B2
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Landscapes
- Transplanting Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜苗等の作物用苗を
圃場(畑)に移植するための苗移植機の構造に関するも
のである。
圃場(畑)に移植するための苗移植機の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近、合成樹脂製の苗トレイを使用して
野菜の苗を効率良く育成させた後、この野菜苗を圃場に
移植することが行われている。即ち、合成樹脂薄板製の
苗トレイにおける平面視マトリックス状に形成配置させ
たポット部に床土を入れて野菜の種を播種して適宜の大
きさの苗に育成させた後、実開平3−48413号公
報、実開平3−95718号公報、実開平4−7141
3号公報及び特開平5−30816号公報等に開示され
ているような圃場を走行する苗移植機に、苗トレイを搬
送するための苗載台と、苗トレイのポット部から一対の
摘み爪にて苗を摘みあげる苗取り出し機構と、この苗取
り出し装置から苗を受けて圃場に苗を移植するための開
閉可能な移植用カップを備え、この苗トレイにおける各
ポット部から苗を摘み出し、苗移植機構により、圃場に
移植することが行われている。
野菜の苗を効率良く育成させた後、この野菜苗を圃場に
移植することが行われている。即ち、合成樹脂薄板製の
苗トレイにおける平面視マトリックス状に形成配置させ
たポット部に床土を入れて野菜の種を播種して適宜の大
きさの苗に育成させた後、実開平3−48413号公
報、実開平3−95718号公報、実開平4−7141
3号公報及び特開平5−30816号公報等に開示され
ているような圃場を走行する苗移植機に、苗トレイを搬
送するための苗載台と、苗トレイのポット部から一対の
摘み爪にて苗を摘みあげる苗取り出し機構と、この苗取
り出し装置から苗を受けて圃場に苗を移植するための開
閉可能な移植用カップを備え、この苗トレイにおける各
ポット部から苗を摘み出し、苗移植機構により、圃場に
移植することが行われている。
【0003】ところで、実開平3−95781号公報で
開示されている苗載台における縦送り機構は、苗トレイ
の横幅内で複数のポット部の下面を支持しながら縦搬送
する無端搬送ベルト用の円筒状のプーリと、該プーリの
左右両側端に配置された2枚一対の大径の案内円板とに
より構成し、これにより、薄い厚さの合成樹脂製の撓み
変形し易い苗トレイを安定して搬送することを提案して
いる。
開示されている苗載台における縦送り機構は、苗トレイ
の横幅内で複数のポット部の下面を支持しながら縦搬送
する無端搬送ベルト用の円筒状のプーリと、該プーリの
左右両側端に配置された2枚一対の大径の案内円板とに
より構成し、これにより、薄い厚さの合成樹脂製の撓み
変形し易い苗トレイを安定して搬送することを提案して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
行技術の構成では、必要部品点数が多く、構造が複雑で
あると共に、広い無端搬送ベルトとプーリ、並びに合計
4枚の大径の案内円板からなるから嵩張るという問題が
あった。しかも、左右両端の大径の案内円板は苗トレイ
における左右両端のポット部の外側を案内させるから、
複数の苗トレイを並列的に配置する場合に、隣接する案
内円板同士が互いに干渉し合わないようにするための左
右方向の隙間を大きく開けなければならず、複数条植付
け用の苗移植機では、隣接する植付条間隔を狭めると
き、前記左右方向の隙間分だけ制約ができるし、苗載台
の横幅寸法が大きくなり嵩張るという問題があった。
行技術の構成では、必要部品点数が多く、構造が複雑で
あると共に、広い無端搬送ベルトとプーリ、並びに合計
4枚の大径の案内円板からなるから嵩張るという問題が
あった。しかも、左右両端の大径の案内円板は苗トレイ
における左右両端のポット部の外側を案内させるから、
複数の苗トレイを並列的に配置する場合に、隣接する案
内円板同士が互いに干渉し合わないようにするための左
右方向の隙間を大きく開けなければならず、複数条植付
け用の苗移植機では、隣接する植付条間隔を狭めると
き、前記左右方向の隙間分だけ制約ができるし、苗載台
の横幅寸法が大きくなり嵩張るという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、前記問題を解決し、構
造が簡単で、且つ嵩張らない苗載台を備えた苗移植機を
提供することを目的とするものである。
造が簡単で、且つ嵩張らない苗載台を備えた苗移植機を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の苗移植機は、苗のポット部
が平面視マトリックス状に配置された複数の苗トレイを
並列的に載置して搬送するための苗載台と、各苗トレイ
のポット部から一対の摘み爪にて苗を摘み出す苗取り出
し機構と、この苗取り出し機構から苗を受けて圃場に移
植するための開閉可能な移植用カップとを備えた苗移植
機構とから構成された複数条植え用の苗移植機におい
て、前記苗載台における苗トレイの縦送り手段を、ポッ
ト部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて配置され且つ各
苗トレイの横幅寸法より短い横杆と、該横杆を前記縦方
向に間欠的に搬送駆動するための回転駆動体とにより構
成し、横杆の中途部を支持するように前記回転駆動体を
各苗トレイの横幅内であって幅方向に配列されたポット
部間に配置したものである。
め、請求項1に記載の発明の苗移植機は、苗のポット部
が平面視マトリックス状に配置された複数の苗トレイを
並列的に載置して搬送するための苗載台と、各苗トレイ
のポット部から一対の摘み爪にて苗を摘み出す苗取り出
し機構と、この苗取り出し機構から苗を受けて圃場に移
植するための開閉可能な移植用カップとを備えた苗移植
機構とから構成された複数条植え用の苗移植機におい
て、前記苗載台における苗トレイの縦送り手段を、ポッ
ト部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて配置され且つ各
苗トレイの横幅寸法より短い横杆と、該横杆を前記縦方
向に間欠的に搬送駆動するための回転駆動体とにより構
成し、横杆の中途部を支持するように前記回転駆動体を
各苗トレイの横幅内であって幅方向に配列されたポット
部間に配置したものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の苗移植機において、前記縦送り手段を、間欠回転
するチェンスプロケットと、該チェンスプロケットに巻
掛ける無端搬送チェンと、該無端搬送チェンに装着さ
れ、且つポット部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて配
置した横杆とにより構成したものである。さらに、請求
項3に記載の発明は、請求項1記載の苗移植機におい
て、前記縦送り手段を、間欠回転駆動する左右一対の回
転円板と、該両回転円板の外周面に、ポット部の縦送り
方向間隔の適宜ピッチにて装着された横杆とにより構成
したものである。
記載の苗移植機において、前記縦送り手段を、間欠回転
するチェンスプロケットと、該チェンスプロケットに巻
掛ける無端搬送チェンと、該無端搬送チェンに装着さ
れ、且つポット部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて配
置した横杆とにより構成したものである。さらに、請求
項3に記載の発明は、請求項1記載の苗移植機におい
て、前記縦送り手段を、間欠回転駆動する左右一対の回
転円板と、該両回転円板の外周面に、ポット部の縦送り
方向間隔の適宜ピッチにて装着された横杆とにより構成
したものである。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図1において、符号1は、走行機体を示
し、この走行機体1は、操縦ハンドル4及び操縦座席5
を備えた車体フレーム2と、この車体フレーム2の前部
上面にエンジン(図示せず)を覆うボンネットカバー
3、前記車体フレーム2の前部及び後部を支持する左右
一対の前輪6と後輪7とによって構成されている。
ら説明する。図1において、符号1は、走行機体を示
し、この走行機体1は、操縦ハンドル4及び操縦座席5
を備えた車体フレーム2と、この車体フレーム2の前部
上面にエンジン(図示せず)を覆うボンネットカバー
3、前記車体フレーム2の前部及び後部を支持する左右
一対の前輪6と後輪7とによって構成されている。
【0009】符号8は、前記走行車体1の後方に配設し
た移植装置を示し、この移植装置8は、前記走行車体1
に対して、上下一対の昇降リンク機構9を介して昇降可
能に装着され、且つ、前記走行車体1の後部に設けた油
圧シリンダによる昇降アーム10の上下方向への回動に
より、昇降するように構成されている。また、本実施例
では、2条植え式の移植装置8は、苗を成育させる多数
個のポット部A1を平面視マトリックス状に形成した可
撓性を有する軟質合成樹脂材にて構成された2つの苗ト
レイAを、走行機体1の進行方向左右に対して並列状に
載置して進行方向に同時に搬送させるための1つの苗載
台11と、前記苗載台11における各苗トレイAのポッ
ト部A1からポット苗を取り出すため摘み爪60等から
なる2つの苗取り出し機構12,12と、この各苗取出
し機構12と圃場との間を往復動して前記苗取出し機構
12にて取り出した苗を圃場に対して植付けるための2
つの移植機構13とにより構成されており(図8参
照)、苗移植装置8は圃場に対して前車輪14及び後車
輪15によって支持するように構成されている(図1参
照)。
た移植装置を示し、この移植装置8は、前記走行車体1
に対して、上下一対の昇降リンク機構9を介して昇降可
能に装着され、且つ、前記走行車体1の後部に設けた油
圧シリンダによる昇降アーム10の上下方向への回動に
より、昇降するように構成されている。また、本実施例
では、2条植え式の移植装置8は、苗を成育させる多数
個のポット部A1を平面視マトリックス状に形成した可
撓性を有する軟質合成樹脂材にて構成された2つの苗ト
レイAを、走行機体1の進行方向左右に対して並列状に
載置して進行方向に同時に搬送させるための1つの苗載
台11と、前記苗載台11における各苗トレイAのポッ
ト部A1からポット苗を取り出すため摘み爪60等から
なる2つの苗取り出し機構12,12と、この各苗取出
し機構12と圃場との間を往復動して前記苗取出し機構
12にて取り出した苗を圃場に対して植付けるための2
つの移植機構13とにより構成されており(図8参
照)、苗移植装置8は圃場に対して前車輪14及び後車
輪15によって支持するように構成されている(図1参
照)。
【0010】図2、図5及び図9に示すように、苗載台
11は、前記昇降リンク機構9の上方の部位に、その上
端が走行車体1に近づくように傾斜して配設され、且
つ、苗載台11では、横送り手段21を介して走行機体
1の横方向に苗トレイAにおけるポット部A1の左右間
隔L1毎に停止区間を持つように間欠的に横移動させ、
この横移動の終端で逆方向に横移動するというように苗
載台11を左右往復動させるべく構成すると共に、苗載
台11に設けた縦送り手段22にて前記下部チェンスプ
ロケット11eを間欠的に駆動させて、前記横送りの移
動終端で、ポット部A1を走行機体1の進行方向に沿っ
て1ピッチ(ポット部A1の縦方向間隔L2)ずつ間欠
的に縦送りするように構成するものである。
11は、前記昇降リンク機構9の上方の部位に、その上
端が走行車体1に近づくように傾斜して配設され、且
つ、苗載台11では、横送り手段21を介して走行機体
1の横方向に苗トレイAにおけるポット部A1の左右間
隔L1毎に停止区間を持つように間欠的に横移動させ、
この横移動の終端で逆方向に横移動するというように苗
載台11を左右往復動させるべく構成すると共に、苗載
台11に設けた縦送り手段22にて前記下部チェンスプ
ロケット11eを間欠的に駆動させて、前記横送りの移
動終端で、ポット部A1を走行機体1の進行方向に沿っ
て1ピッチ(ポット部A1の縦方向間隔L2)ずつ間欠
的に縦送りするように構成するものである。
【0011】即ち、縦送り手段としては、ポット部A1
の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて配置し、且つ各苗ト
レイAの横幅寸法より短い横杆17と、該横杆17を前
記縦方向に間欠的に搬送駆動するための回転駆動体とに
より構成し、横杆17の中途部を支持するように前記回
転駆動体を各苗トレイの横幅内であって幅方向に配列さ
れたポット部間に配置するものである。
の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて配置し、且つ各苗ト
レイAの横幅寸法より短い横杆17と、該横杆17を前
記縦方向に間欠的に搬送駆動するための回転駆動体とに
より構成し、横杆17の中途部を支持するように前記回
転駆動体を各苗トレイの横幅内であって幅方向に配列さ
れたポット部間に配置するものである。
【0012】縦送り手段の第1実施例としては、図9及
び図10に示すごとく、回転駆動体の構成要素としての
前記左右一対の搬送チェン11c,11cには、前記ピ
ッチL2の整数倍のピッチにて横向きの横杆17が装架
されており、この左右の横杆17が苗トレイAにおける
搬送前後方向に並ぶポット部A1の連設部下面側に係合
して確実に図2、図5及び図9の下部チェンスプロケッ
ト11e方向に縦搬送するように構成するものである。
び図10に示すごとく、回転駆動体の構成要素としての
前記左右一対の搬送チェン11c,11cには、前記ピ
ッチL2の整数倍のピッチにて横向きの横杆17が装架
されており、この左右の横杆17が苗トレイAにおける
搬送前後方向に並ぶポット部A1の連設部下面側に係合
して確実に図2、図5及び図9の下部チェンスプロケッ
ト11e方向に縦搬送するように構成するものである。
【0013】また、丸棒状の横杆17の長さは、苗トレ
イAの横幅寸法H1より短くなるように形成し、回転駆
動体の構成要素としての左右一対の下部チェンスプロケ
ット11e,11e及び上部チェンスプロケット11
d,11dをそれぞれ連管11fにて接続固定し、左右
一対のチェンスプロケット11d,11d及び11e,
11e間の距離は、少なくとも苗トレイAにおける左右
両端位置のポット部A1,A1より内側であって、ポッ
ト部A1の左右連設部の下面位置であるように設定す
る。
イAの横幅寸法H1より短くなるように形成し、回転駆
動体の構成要素としての左右一対の下部チェンスプロケ
ット11e,11e及び上部チェンスプロケット11
d,11dをそれぞれ連管11fにて接続固定し、左右
一対のチェンスプロケット11d,11d及び11e,
11e間の距離は、少なくとも苗トレイAにおける左右
両端位置のポット部A1,A1より内側であって、ポッ
ト部A1の左右連設部の下面位置であるように設定す
る。
【0014】このように、苗トレイAの縦送り手段を構
成すれば、各横杆17の左右両側端部は、搬送チェン1
1c及びチェンスプロケット11d,11eの側方に突
出した状態となり、且つこの横杆17にて苗トレイAの
左右両側端から突出させないで、苗トレイAのほぼ全幅
をポット部同士の連設箇所の下面で支持した状態にて縦
送りすることができる。
成すれば、各横杆17の左右両側端部は、搬送チェン1
1c及びチェンスプロケット11d,11eの側方に突
出した状態となり、且つこの横杆17にて苗トレイAの
左右両側端から突出させないで、苗トレイAのほぼ全幅
をポット部同士の連設箇所の下面で支持した状態にて縦
送りすることができる。
【0015】そして、苗トレイAを左右に並列的に配置
する場合に、横に隣接する横杆17,17、上部チェン
スプロケット11d,11d及び下部チェンスプロケッ
ト11e,11e同士が干渉し合わず、2つの苗トレイ
Aの左右配置間隔を変更して2条植えの条間隔を小さく
する場合にも、2つの苗トレイAの側縁が近接する状態
まで接近させることができる。このように植付条間隔を
変更させるとき、前記連管11fを縦送り軸112a及
び支軸112bに対して横移動させた状態でボルト11
g止めすれば良い。
する場合に、横に隣接する横杆17,17、上部チェン
スプロケット11d,11d及び下部チェンスプロケッ
ト11e,11e同士が干渉し合わず、2つの苗トレイ
Aの左右配置間隔を変更して2条植えの条間隔を小さく
する場合にも、2つの苗トレイAの側縁が近接する状態
まで接近させることができる。このように植付条間隔を
変更させるとき、前記連管11fを縦送り軸112a及
び支軸112bに対して横移動させた状態でボルト11
g止めすれば良い。
【0016】図11及び図12は苗載台11における縦
送り手段22の第2実施例を示し、回転駆動体としての
左右一対の回転円板120,120と、この両回転円板
12,120の外周面に、ポット部A1の縦送り方向間
隔の適宜ピッチにて装着された棒状の横杆121とによ
り構成するものであって、回転円板120,120を連
管122にて接続し、この連管122を縦送り軸112
aに摺動可能に被嵌し、適宜位置にてボルト123で固
定する。この場合にも、横杆17の長さは、苗トレイA
の横幅寸法H1より短くなるように形成し、且つ左右一
対の回転円板120,120の間隔は少なくとも苗トレ
イAにおける左右両端位置のポット部A1,A1より内
側であって、ポット部A1の左右連設部の下面位置であ
るように設定する。
送り手段22の第2実施例を示し、回転駆動体としての
左右一対の回転円板120,120と、この両回転円板
12,120の外周面に、ポット部A1の縦送り方向間
隔の適宜ピッチにて装着された棒状の横杆121とによ
り構成するものであって、回転円板120,120を連
管122にて接続し、この連管122を縦送り軸112
aに摺動可能に被嵌し、適宜位置にてボルト123で固
定する。この場合にも、横杆17の長さは、苗トレイA
の横幅寸法H1より短くなるように形成し、且つ左右一
対の回転円板120,120の間隔は少なくとも苗トレ
イAにおける左右両端位置のポット部A1,A1より内
側であって、ポット部A1の左右連設部の下面位置であ
るように設定する。
【0017】この構成により、前記実施例と同様に、横
杆17にて苗トレイAの左右両側端から突出させない
で、苗トレイAのほぼ全幅をポット部同士の連設箇所の
下面で支持した状態にて縦送りすることができる。そし
て、苗トレイAを左右に並列的に配置する場合に、横に
隣接する横杆17,17、回転円板120、120同士
が互いに干渉し合わず、苗トレイAの左右間隔を縮める
ことができる。なお、図11及び図12に示すように、
苗トレイAの縦送りの上流側には、苗トレイAにおける
ポット部A1の左右連設部に沿う縦長の案内板124を
配置することにより、苗トレイAの中途部が撓んだり、
斜め移動することなく、縦送り手段22方向に確実に案
内させることができる。
杆17にて苗トレイAの左右両側端から突出させない
で、苗トレイAのほぼ全幅をポット部同士の連設箇所の
下面で支持した状態にて縦送りすることができる。そし
て、苗トレイAを左右に並列的に配置する場合に、横に
隣接する横杆17,17、回転円板120、120同士
が互いに干渉し合わず、苗トレイAの左右間隔を縮める
ことができる。なお、図11及び図12に示すように、
苗トレイAの縦送りの上流側には、苗トレイAにおける
ポット部A1の左右連設部に沿う縦長の案内板124を
配置することにより、苗トレイAの中途部が撓んだり、
斜め移動することなく、縦送り手段22方向に確実に案
内させることができる。
【0018】図13及び図14に示す第3実施例では、
上下チェンスプロケット11d,11e及びこれらに巻
掛ける搬送チェン11cを、苗トレイAの幅方向の中途
部であって、左右のポット部A1,A1の連設箇所の下
面を縦方向に通過できるように配置するものである。そ
して、搬送チェン11cには、ポット部A1の縦送り方
向間隔の適宜ピッチにて棒状の横杆17を装着するので
あって、この横杆17の長さは、左右に隣接するポット
部A1,A1まで跨がる程度である。なお、この場合
も、搬送チェン11cが配置されていない横位置にポッ
ト部A1が連設された箇所を案内する縦長の案内板12
4を設けることが好ましい。
上下チェンスプロケット11d,11e及びこれらに巻
掛ける搬送チェン11cを、苗トレイAの幅方向の中途
部であって、左右のポット部A1,A1の連設箇所の下
面を縦方向に通過できるように配置するものである。そ
して、搬送チェン11cには、ポット部A1の縦送り方
向間隔の適宜ピッチにて棒状の横杆17を装着するので
あって、この横杆17の長さは、左右に隣接するポット
部A1,A1まで跨がる程度である。なお、この場合
も、搬送チェン11cが配置されていない横位置にポッ
ト部A1が連設された箇所を案内する縦長の案内板12
4を設けることが好ましい。
【0019】この構成によっても、前記第1〜第2実施
例とほぼ同様の作用・効果を奏することができる。ま
た、この苗載台11には、前記各トレイAの下面側を当
該トレイAが下方に滑り落ちるように支持する支持ガイ
ド杆11aと、前記トレイAの上面側を当該トレイAが
下方に滑り落ちるようにガイドする押さえガイド杆11
bが設けられている。
例とほぼ同様の作用・効果を奏することができる。ま
た、この苗載台11には、前記各トレイAの下面側を当
該トレイAが下方に滑り落ちるように支持する支持ガイ
ド杆11aと、前記トレイAの上面側を当該トレイAが
下方に滑り落ちるようにガイドする押さえガイド杆11
bが設けられている。
【0020】そして、前記苗載台11の下面側には、前
記トレイAに対するガイド部材16を、傾斜状に配設し
て、このガイド部材16における下端部16aを、前記
苗載台11における下部チェンスプロケット11eの外
周に沿うように湾曲する一方、前記ガイド部材16にお
ける上端部16bを、前記走行車体1に近づくように傾
斜状に構成する。
記トレイAに対するガイド部材16を、傾斜状に配設し
て、このガイド部材16における下端部16aを、前記
苗載台11における下部チェンスプロケット11eの外
周に沿うように湾曲する一方、前記ガイド部材16にお
ける上端部16bを、前記走行車体1に近づくように傾
斜状に構成する。
【0021】なお、苗移植装置8への動力伝達機構は、
図8に示すごとく、走行機体1の後部から突出させたP
TO軸(図示せず)の回転動力をベベルギヤボックス1
02内のベベルギヤ、チェンスプロケット103a,1
03c及びチェン103bを介して横方向長手の共通入
力軸104に伝達し、この共通入力軸104から、2対
の苗取り出し機構12,12及び苗移植機構13,13
にチェンやチェンスプロケットを介して動力伝達する。
図8に示すごとく、走行機体1の後部から突出させたP
TO軸(図示せず)の回転動力をベベルギヤボックス1
02内のベベルギヤ、チェンスプロケット103a,1
03c及びチェン103bを介して横方向長手の共通入
力軸104に伝達し、この共通入力軸104から、2対
の苗取り出し機構12,12及び苗移植機構13,13
にチェンやチェンスプロケットを介して動力伝達する。
【0022】苗載台11の横送り手段21は、前記2対
の苗取り出し機構12及び移植機構13に対する共通入
力軸104よりも伝達下流側に設けたミッションケース
20内の歯車動力伝達機構106を介して、往復送りね
じ部107aが形成された横送り軸107と、往復送り
ねじ部107aに螺合する船型キー付き送りブロック1
08と、苗載台11におけるフレームから突出して前記
送りブロック108に取付く係合ボルト等の係合片等か
らなり、歯車動力伝達機構106内には、間欠駆動機構
としての間欠回転カム機構109を介挿させている。こ
の間欠回転カム機構109は、前述のように、走行機体
1の横方向に苗トレイAにおけるポット部A1の左右間
隔L1毎に停止区間を持つように間欠的に横移動させ、
苗載台11を苗トレイAの横幅方向に左右往復移動させ
るように構成する。
の苗取り出し機構12及び移植機構13に対する共通入
力軸104よりも伝達下流側に設けたミッションケース
20内の歯車動力伝達機構106を介して、往復送りね
じ部107aが形成された横送り軸107と、往復送り
ねじ部107aに螺合する船型キー付き送りブロック1
08と、苗載台11におけるフレームから突出して前記
送りブロック108に取付く係合ボルト等の係合片等か
らなり、歯車動力伝達機構106内には、間欠駆動機構
としての間欠回転カム機構109を介挿させている。こ
の間欠回転カム機構109は、前述のように、走行機体
1の横方向に苗トレイAにおけるポット部A1の左右間
隔L1毎に停止区間を持つように間欠的に横移動させ、
苗載台11を苗トレイAの横幅方向に左右往復移動させ
るように構成する。
【0023】また、縦送り手段22における縦送り駆動
軸110に前記横送り距離だけ隔てて設けた一対の蹴り
爪111,111は、チェンスプロケット11e等が取
付く縦送り軸112aに設けた従動カム113を蹴り回
動させ、この縦送り軸112aを前記苗載台11の横送
り終端位置で間欠回動させ、ポット部A1が一定ピッチ
L2だけ間欠縦送りされるように構成されている。
軸110に前記横送り距離だけ隔てて設けた一対の蹴り
爪111,111は、チェンスプロケット11e等が取
付く縦送り軸112aに設けた従動カム113を蹴り回
動させ、この縦送り軸112aを前記苗載台11の横送
り終端位置で間欠回動させ、ポット部A1が一定ピッチ
L2だけ間欠縦送りされるように構成されている。
【0024】次に、図4及び図5を参照しながら、上下
揺動する揺動アーム31と該揺動アーム31の先端に移
植すべき苗を保持する移植用カップ32等とを有する苗
移植機構13の構造を説明する。即ち、ミッションケー
ス20の一側に突出する出力軸33に、回動ケース34
内の基端側チェンスプロケット35を取付けし、回動ケ
ース34における自由端側の回転軸36に被嵌したチェ
ンスプロケット37と前記チェンスプロケット35とに
チェン38を巻掛けして動力伝達する。
揺動する揺動アーム31と該揺動アーム31の先端に移
植すべき苗を保持する移植用カップ32等とを有する苗
移植機構13の構造を説明する。即ち、ミッションケー
ス20の一側に突出する出力軸33に、回動ケース34
内の基端側チェンスプロケット35を取付けし、回動ケ
ース34における自由端側の回転軸36に被嵌したチェ
ンスプロケット37と前記チェンスプロケット35とに
チェン38を巻掛けして動力伝達する。
【0025】回動ケース34における自由端側の一側外
面には、ロータリケース40を回転可能に被嵌すると共
に、前記回転軸36と同心状に太陽歯車39を固定的に
設け、該太陽歯車39に噛み合う中間歯車41とこれに
噛み合う遊星歯車42とはロータリケース40内にて回
転自在に軸支されている。なお、チェンスプロケット3
7と回転軸36との間には過負荷時に回転軸36が滑っ
て動力伝達不能とする摩擦クラッチ43が設けられてい
る。
面には、ロータリケース40を回転可能に被嵌すると共
に、前記回転軸36と同心状に太陽歯車39を固定的に
設け、該太陽歯車39に噛み合う中間歯車41とこれに
噛み合う遊星歯車42とはロータリケース40内にて回
転自在に軸支されている。なお、チェンスプロケット3
7と回転軸36との間には過負荷時に回転軸36が滑っ
て動力伝達不能とする摩擦クラッチ43が設けられてい
る。
【0026】前記遊星歯車42が取付けられた支軸44
にはクランクアーム45を固着し、該クランクアーム4
5の先端軸46を前記揺動アーム31の中途部に回転可
能に装着する。該揺動アーム31の基端の案内コロ47
は地面に対して略垂直状になるようにフレーム等の適宜
箇所に立設したガイドレール48に上下摺動自在に嵌合
している。移植用カップ32は下向きに窄まる略円錐状
のものを前後に半割りした一対のカップ体32a,32
bとからなり、カップ体32a,32bそれぞれの上端
側に固着した回動支軸49a,49bは、前記揺動アー
ム31の一側から突出する支持板50に回動可能に枢支
されており、二つのリンク片の中途をピンにて枢着して
なる側面視X字状のリンク機構51を介して両回動支軸
49a,49bを相互に反対向きに回動するように構成
し、且つリンク機構51には一対のカップ体32a,3
2bの下端側が常時閉まる方向にばね52にて付勢され
ている。また、前記リンク機構51に連結した押し杆5
3の基端は、揺動アーム31に対して進退動自在に支持
され、且つ押し杆53の基端は、前記クランクアーム4
5の先端軸46に被嵌して一体的に回転するカム54に
常時当接しているように設けられている。
にはクランクアーム45を固着し、該クランクアーム4
5の先端軸46を前記揺動アーム31の中途部に回転可
能に装着する。該揺動アーム31の基端の案内コロ47
は地面に対して略垂直状になるようにフレーム等の適宜
箇所に立設したガイドレール48に上下摺動自在に嵌合
している。移植用カップ32は下向きに窄まる略円錐状
のものを前後に半割りした一対のカップ体32a,32
bとからなり、カップ体32a,32bそれぞれの上端
側に固着した回動支軸49a,49bは、前記揺動アー
ム31の一側から突出する支持板50に回動可能に枢支
されており、二つのリンク片の中途をピンにて枢着して
なる側面視X字状のリンク機構51を介して両回動支軸
49a,49bを相互に反対向きに回動するように構成
し、且つリンク機構51には一対のカップ体32a,3
2bの下端側が常時閉まる方向にばね52にて付勢され
ている。また、前記リンク機構51に連結した押し杆5
3の基端は、揺動アーム31に対して進退動自在に支持
され、且つ押し杆53の基端は、前記クランクアーム4
5の先端軸46に被嵌して一体的に回転するカム54に
常時当接しているように設けられている。
【0027】この構成により、出力軸33の回転にてチ
ェンスプロケット35、37及び回転軸36を介してロ
ータリケース40を図4の時計方向に回転させるとき、
前記太陽歯車39、中間歯車41、遊星歯車42の噛み
合い回転により、クランクアーム45は図4の反時計方
向に回転し、このクランクアーム45に連結する揺動ア
ーム31は案内コロ47の箇所を中心に前後揺動しつつ
ガイドレール48に沿って上下移動するから、移植用カ
ップ32は図4の軌跡55(上側の一部のみ示す)に沿
って上下動し、前記苗載台11の下端位置から圃場まで
移動する。また、移植用カップ32は、その上方位置で
は一対のカップ体32a,32bの下端が閉じており、
従って、その内部に移植すべき苗(図示せず)を上から
挿入しても姿勢保持できる。他方、移植用カップ32が
下降して、カップ体32a,32bの下端が圃場の土壌
面に突き刺さるときには、カム54にて押し杆53を押
し出し、リンク機構51を介して両回動支軸49a,4
9bを相互に反対向きに回動させ、カップ体32a,3
2bの下端が開くから、内部の苗は圃場に移植できるの
である。
ェンスプロケット35、37及び回転軸36を介してロ
ータリケース40を図4の時計方向に回転させるとき、
前記太陽歯車39、中間歯車41、遊星歯車42の噛み
合い回転により、クランクアーム45は図4の反時計方
向に回転し、このクランクアーム45に連結する揺動ア
ーム31は案内コロ47の箇所を中心に前後揺動しつつ
ガイドレール48に沿って上下移動するから、移植用カ
ップ32は図4の軌跡55(上側の一部のみ示す)に沿
って上下動し、前記苗載台11の下端位置から圃場まで
移動する。また、移植用カップ32は、その上方位置で
は一対のカップ体32a,32bの下端が閉じており、
従って、その内部に移植すべき苗(図示せず)を上から
挿入しても姿勢保持できる。他方、移植用カップ32が
下降して、カップ体32a,32bの下端が圃場の土壌
面に突き刺さるときには、カム54にて押し杆53を押
し出し、リンク機構51を介して両回動支軸49a,4
9bを相互に反対向きに回動させ、カップ体32a,3
2bの下端が開くから、内部の苗は圃場に移植できるの
である。
【0028】次に、図6〜図8を参照しながら、摘み爪
60等からなる苗取り出し機構12の構成について説明
する。この苗取り出し機構12における左右一対の摘み
爪60,60が前述した移植用カップ32の上方に配置
されるように、苗移植装置8に固着したブラケット67
に支持板68を固設し、この支持板68に固定された太
陽歯車70の内周には、ミッションケース20からチェ
ン及びチェンスプロケット63を介して動力が伝達され
る入力軸71を回転自在に嵌合し、この入力軸71の他
端をロータリケース72に固着して一体的に回転するよ
うに構成する。
60等からなる苗取り出し機構12の構成について説明
する。この苗取り出し機構12における左右一対の摘み
爪60,60が前述した移植用カップ32の上方に配置
されるように、苗移植装置8に固着したブラケット67
に支持板68を固設し、この支持板68に固定された太
陽歯車70の内周には、ミッションケース20からチェ
ン及びチェンスプロケット63を介して動力が伝達され
る入力軸71を回転自在に嵌合し、この入力軸71の他
端をロータリケース72に固着して一体的に回転するよ
うに構成する。
【0029】ロータリケース72内には、太陽歯車70
に噛み合う中間歯車73と、クランク軸74に固着して
中間歯車73に噛み合う遊星歯車75とを内装してあ
り、クランク軸74に取付けられたクランクアーム76
の先端から突出するカム軸77には、一端に左右一対の
摘み爪60,60が装着された苗取出しアーム78を回
転自在に被嵌する。苗取出しアーム78の他端から突出
したガイド軸79は、前記支持板68と平行状に固定さ
れたガイド板80における略円弧状のガイド溝81に摺
動自在に嵌合されており、前記入力軸71周りのロータ
リケース72の一回転にて、前記一対の摘み爪60,6
0が図6に示すように苗トレイAのポット部A1内に摘
み爪が突き刺さって苗を挟持する姿勢を経て元に戻る軌
跡82を辿るように構成されている。
に噛み合う中間歯車73と、クランク軸74に固着して
中間歯車73に噛み合う遊星歯車75とを内装してあ
り、クランク軸74に取付けられたクランクアーム76
の先端から突出するカム軸77には、一端に左右一対の
摘み爪60,60が装着された苗取出しアーム78を回
転自在に被嵌する。苗取出しアーム78の他端から突出
したガイド軸79は、前記支持板68と平行状に固定さ
れたガイド板80における略円弧状のガイド溝81に摺
動自在に嵌合されており、前記入力軸71周りのロータ
リケース72の一回転にて、前記一対の摘み爪60,6
0が図6に示すように苗トレイAのポット部A1内に摘
み爪が突き刺さって苗を挟持する姿勢を経て元に戻る軌
跡82を辿るように構成されている。
【0030】また、前記左右一対の摘み爪60,60の
基端取付け片83,83は、L状の枢軸84,84に固
着され、該各枢軸84は苗取出しアーム78における眼
鏡状の取付け部78aに回動可能に装着され、左右両取
付け片83,83を連結するばね85にて、左右一対の
摘み爪60,60の先端側が常時閉じる方向に付勢され
ている。
基端取付け片83,83は、L状の枢軸84,84に固
着され、該各枢軸84は苗取出しアーム78における眼
鏡状の取付け部78aに回動可能に装着され、左右両取
付け片83,83を連結するばね85にて、左右一対の
摘み爪60,60の先端側が常時閉じる方向に付勢され
ている。
【0031】前記カム軸77にはカム板86を固着し、
該カム板86の広幅表裏面には、円周方向に沿って回動
角度の一区間において円弧状の端面カム部87,87を
突設し、前記左右一対の摘み爪60,60の基端取付け
片83,83から相対向するように突出する球状等の当
接片88,88が端面カム部87,87箇所に乗り上げ
て当接すると、両摘み爪60,60の先端が前記ばね8
5の力に抗して開くように構成されている。
該カム板86の広幅表裏面には、円周方向に沿って回動
角度の一区間において円弧状の端面カム部87,87を
突設し、前記左右一対の摘み爪60,60の基端取付け
片83,83から相対向するように突出する球状等の当
接片88,88が端面カム部87,87箇所に乗り上げ
て当接すると、両摘み爪60,60の先端が前記ばね8
5の力に抗して開くように構成されている。
【0032】さらに、前記苗取出しアーム78のピン8
9箇所周りに回動可能な装着板90には一対の棒状の押
出具91,91の基端が回動可能に装着されており、該
各押出具91の先端環状部91aが前記箸状の摘み爪6
0,60に摺動自在に被嵌され、且つ装着板90と苗取
出しアーム78とに装架されたばね93にて前記両先端
環状部91aが摘み爪60,60先端方向に移動すべく
付勢されている。そして、装着板90に取付くコロ92
が前記カム板86の周面(周面カム部)に対して常時当
接しており、カム板86の所定の回動区間の凹所86a
にコロ92が位置するとき(摘み爪60,60にて突き
刺され挟持されたポット苗が移植用カップ32の上方に
位置したとき)、前記両押出具91における先端環状部
91aにてポット苗を押し出して、摘み爪60,60か
らポット苗を抜き出して、前記移植用カップ32内へ苗
を放出するように構成されている。
9箇所周りに回動可能な装着板90には一対の棒状の押
出具91,91の基端が回動可能に装着されており、該
各押出具91の先端環状部91aが前記箸状の摘み爪6
0,60に摺動自在に被嵌され、且つ装着板90と苗取
出しアーム78とに装架されたばね93にて前記両先端
環状部91aが摘み爪60,60先端方向に移動すべく
付勢されている。そして、装着板90に取付くコロ92
が前記カム板86の周面(周面カム部)に対して常時当
接しており、カム板86の所定の回動区間の凹所86a
にコロ92が位置するとき(摘み爪60,60にて突き
刺され挟持されたポット苗が移植用カップ32の上方に
位置したとき)、前記両押出具91における先端環状部
91aにてポット苗を押し出して、摘み爪60,60か
らポット苗を抜き出して、前記移植用カップ32内へ苗
を放出するように構成されている。
【0033】以上の構成により、走行機体1を前進させ
ながら、PTO軸に動力伝達して苗移植装置8を作動さ
せ、左右の苗取り出し機構12及び移植機構13の作動
サイクルを一致させ、苗載台11の横移動停止区間にお
いて、左右の苗トレイA1のポット部A1からそれぞれ
の摘み爪60にて苗を取り出し、これを左右両移植用カ
ップ32,32に受け継がせて圃場に苗移植するとい
う、並列状の2条植え作業が実行されるのである。
ながら、PTO軸に動力伝達して苗移植装置8を作動さ
せ、左右の苗取り出し機構12及び移植機構13の作動
サイクルを一致させ、苗載台11の横移動停止区間にお
いて、左右の苗トレイA1のポット部A1からそれぞれ
の摘み爪60にて苗を取り出し、これを左右両移植用カ
ップ32,32に受け継がせて圃場に苗移植するとい
う、並列状の2条植え作業が実行されるのである。
【0034】なお、前記実施例は乗用型の苗移植機につ
いて説明したが、歩行型の苗移植機についても適用でき
ることはいうまでもなく、また3条以上に植付けする場
合にも適用できる。
いて説明したが、歩行型の苗移植機についても適用でき
ることはいうまでもなく、また3条以上に植付けする場
合にも適用できる。
【0035】
【発明の作用・効果】以上に詳述したように、請求項1
に記載の発明の苗移植機は、苗のポット部が平面視マト
リックス状に配置された複数の苗トレイを並列的に載置
して搬送するための苗載台と、各苗トレイのポット部か
ら一対の摘み爪にて苗を摘み出す苗取り出し機構と、こ
の苗取り出し機構から苗を受けて圃場に移植するための
開閉可能な移植用カップとを備えた苗移植機構とから構
成された複数条植え用の苗移植機において、前記苗載台
における苗トレイの縦送り手段を、ポット部の縦送り方
向間隔の適宜ピッチにて配置され且つ各苗トレイの横幅
寸法より短い横杆と、該横杆を前記縦方向に間欠的に搬
送駆動するための回転駆動体とにより構成し、横杆の中
途部を支持するように前記回転駆動体を各苗トレイの横
幅内であって幅方向に配列されたポット部間に配置した
ものである。
に記載の発明の苗移植機は、苗のポット部が平面視マト
リックス状に配置された複数の苗トレイを並列的に載置
して搬送するための苗載台と、各苗トレイのポット部か
ら一対の摘み爪にて苗を摘み出す苗取り出し機構と、こ
の苗取り出し機構から苗を受けて圃場に移植するための
開閉可能な移植用カップとを備えた苗移植機構とから構
成された複数条植え用の苗移植機において、前記苗載台
における苗トレイの縦送り手段を、ポット部の縦送り方
向間隔の適宜ピッチにて配置され且つ各苗トレイの横幅
寸法より短い横杆と、該横杆を前記縦方向に間欠的に搬
送駆動するための回転駆動体とにより構成し、横杆の中
途部を支持するように前記回転駆動体を各苗トレイの横
幅内であって幅方向に配列されたポット部間に配置した
ものである。
【0036】従って、横杆が苗トレイの縦方向に並ぶポ
ット部の間に位置するので、回転駆動体の間欠移動に伴
って、横杆により苗トレイを縦方向に間欠移動させるこ
とができる。そして、この横杆の長さが苗トレイの横幅
寸法より短く且つ回転駆動体の配置位置も苗トレイの横
幅内であって幅方向に配列されたポット部間に配置した
ものであるから、植付条間隔を狭めるべく、左右に並列
配置した苗トレイ同士を接近させても、横杆同士や回転
駆動体同士が干渉しあわない。さらに、回転駆動体と横
杆だけであるから構造も至極簡単となり、嵩張ったりし
ないという効果を奏する。
ット部の間に位置するので、回転駆動体の間欠移動に伴
って、横杆により苗トレイを縦方向に間欠移動させるこ
とができる。そして、この横杆の長さが苗トレイの横幅
寸法より短く且つ回転駆動体の配置位置も苗トレイの横
幅内であって幅方向に配列されたポット部間に配置した
ものであるから、植付条間隔を狭めるべく、左右に並列
配置した苗トレイ同士を接近させても、横杆同士や回転
駆動体同士が干渉しあわない。さらに、回転駆動体と横
杆だけであるから構造も至極簡単となり、嵩張ったりし
ないという効果を奏する。
【0037】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の苗移植機において、前記縦送り手段を、間欠回転
するチェンスプロケットと、該チェンスプロケットに巻
掛ける無端搬送チェンと、該無端搬送チェンに装着さ
れ、且つポット部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて配
置した横杆とにより構成したものである。即ち、回転駆
動体はチェンスプロケットと無端搬送チェンと夫々の幅
寸法も短いから、各苗トレイの横幅内であって幅方向に
配列されたポット部間に配置することに困難性がなく、
左右の苗トレイの配置間隔を縮めた場合に互いに部品同
士が干渉することがない。さらに、このチェンスプロケ
ットと無端搬送チェンとからなる回転駆動体を苗トレイ
の横幅内に複数列に配置することも単列とすることも容
易となる。そして、この回転駆動体を複数列に配置した
場合、横杆をその複数列の回転駆動体に跨がらせて設け
ることにより、苗トレイを幅方向等に撓ませることなく
縦送り作用を確実に実行できるという効果を奏するので
ある。
記載の苗移植機において、前記縦送り手段を、間欠回転
するチェンスプロケットと、該チェンスプロケットに巻
掛ける無端搬送チェンと、該無端搬送チェンに装着さ
れ、且つポット部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて配
置した横杆とにより構成したものである。即ち、回転駆
動体はチェンスプロケットと無端搬送チェンと夫々の幅
寸法も短いから、各苗トレイの横幅内であって幅方向に
配列されたポット部間に配置することに困難性がなく、
左右の苗トレイの配置間隔を縮めた場合に互いに部品同
士が干渉することがない。さらに、このチェンスプロケ
ットと無端搬送チェンとからなる回転駆動体を苗トレイ
の横幅内に複数列に配置することも単列とすることも容
易となる。そして、この回転駆動体を複数列に配置した
場合、横杆をその複数列の回転駆動体に跨がらせて設け
ることにより、苗トレイを幅方向等に撓ませることなく
縦送り作用を確実に実行できるという効果を奏するので
ある。
【0038】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の苗移植機において、前記縦送り手段を、間欠回
転駆動する左右一対の回転円板と、該両回転円板の外周
面に、ポット部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて装着
された横杆とにより構成したものである。このように構
成した場合も、回転駆動体としての左右一対の回転円板
は夫々厚さが薄いから、これらの回転円板を苗トレイの
横幅内であって幅方向に配列されたポット部間に配置す
ることが容易であって、しかも、左右の苗トレイの配置
間隔を縮めた場合に互いに部品同士が干渉することがな
い。
1記載の苗移植機において、前記縦送り手段を、間欠回
転駆動する左右一対の回転円板と、該両回転円板の外周
面に、ポット部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて装着
された横杆とにより構成したものである。このように構
成した場合も、回転駆動体としての左右一対の回転円板
は夫々厚さが薄いから、これらの回転円板を苗トレイの
横幅内であって幅方向に配列されたポット部間に配置す
ることが容易であって、しかも、左右の苗トレイの配置
間隔を縮めた場合に互いに部品同士が干渉することがな
い。
【0039】また、左右一対の回転円板の外周面に跨が
らせて横杆を配置するだけであるから縦送り方向に嵩張
ることもなくなるという効果も奏する。
らせて横杆を配置するだけであるから縦送り方向に嵩張
ることもなくなるという効果も奏する。
【図1】乗用型苗移植機の概略側面図である。
【図2】苗載台の要部側面図である。
【図3】苗移植機構の要部側面図である。
【図4】苗移植機構の要部断面図である。
【図5】苗取り出し機構の要部側面図である。
【図6】苗取り出し機構の要部斜視図である。
【図7】苗取り出し機構の要部断面図である。
【図8】苗移植装置の動力伝達機構のスケルトン図であ
る。
る。
【図9】縦送り手段の第1実施を示す斜視図である。
【図10】縦送り手段の第1実施の要部断面図である。
【図11】縦送り手段の第2実施を示す斜視図である。
【図12】縦送り手段の第2実施の要部断面図である。
【図13】縦送り手段の第3実施を示す平面図である。
【図14】縦送り手段の第2実施の要部平面図である。
1 走行機体
8 苗移植装置
9 昇降リンク機構
11 苗載台
11c 搬送チェン
11d,11e チェンスプロケット
11f,122 連管
12 苗取出し機構
13 苗移植機構
17,121 横杆
22 縦送り手段
112a 縦送り軸
120 回転円板
A トレイ
A1 トレイのポット部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−173005(JP,A)
特開 平5−30816(JP,A)
実開 平6−3014(JP,U)
実開 平4−68618(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01C 11/00 - 11/02 303
A01C 11/02 350 - 367
Claims (3)
- 【請求項1】 苗のポット部が平面視マトリックス状に
配置された複数の苗トレイを並列的に載置して搬送する
ための苗載台と、各苗トレイのポット部から一対の摘み
爪にて苗を摘み出す苗取り出し機構と、この苗取り出し
機構から苗を受けて圃場に移植するための開閉可能な移
植用カップとを備えた苗移植機構とから構成された複数
条植え用の苗移植機において、前記苗載台における苗ト
レイの縦送り手段を、ポット部の縦送り方向間隔の適宜
ピッチにて配置され且つ各苗トレイの横幅寸法より短い
横杆と、該横杆を前記縦方向に間欠的に搬送駆動するた
めの回転駆動体とにより構成し、横杆の中途部を支持す
るように前記回転駆動体を各苗トレイの横幅内であって
幅方向に配列されたポット部間に配置したことを特徴と
する苗移植機。 - 【請求項2】 前記縦送り手段を、間欠回転するチェン
スプロケットと、該チェンスプロケットに巻掛ける無端
搬送チェンと、該無端搬送チェンに装着され、且つポッ
ト部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて配置した横杆と
により構成したことを特徴とする請求項1記載の苗移植
機。 - 【請求項3】 前記縦送り手段を、間欠回転駆動する左
右一対の回転円板と、該両回転円板の外周面に、ポット
部の縦送り方向間隔の適宜ピッチにて装着された横杆と
により構成したことを特徴とする請求項1記載の苗移植
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16186695A JP3434390B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 苗移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16186695A JP3434390B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 苗移植機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH099735A JPH099735A (ja) | 1997-01-14 |
JP3434390B2 true JP3434390B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=15743456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16186695A Expired - Fee Related JP3434390B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 苗移植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3434390B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AUPP792498A0 (en) * | 1998-12-24 | 1999-01-28 | Williames Hi-Tech International Pty Ltd | Improved indexing of horticultural trays |
AU755183B2 (en) * | 1998-12-24 | 2002-12-05 | Williames Pty Ltd | Improved indexing of horticultural trays |
JP5727179B2 (ja) * | 2010-09-15 | 2015-06-03 | ヤンマー株式会社 | 苗移植機 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP16186695A patent/JP3434390B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH099735A (ja) | 1997-01-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |