JP3432538B2 - Cement dispersant - Google Patents
Cement dispersantInfo
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- JP3432538B2 JP3432538B2 JP02564293A JP2564293A JP3432538B2 JP 3432538 B2 JP3432538 B2 JP 3432538B2 JP 02564293 A JP02564293 A JP 02564293A JP 2564293 A JP2564293 A JP 2564293A JP 3432538 B2 JP3432538 B2 JP 3432538B2
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- copolymer
- cement
- group
- cement dispersant
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメントまたはセメント
配合物の分散剤に関するものであり、詳しくはセメント
モルタル、コンクリートなどのセメント組成物に配合
し、その流動性の経時的低下(以下スランプロスと呼
ぶ)を防止することで、その作業性、施工性を大幅に改
善することを可能とするセメント分散剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】アルケニルエーテルと無水マレイン酸と
の共重合体やその誘導体をセメント用添加剤として用い
る技術は、特開昭63−285140号公報、および特
開平2−163108号公報等で公知であり、これらの
公報中には、この共重合体を使用することによりスラン
プロスが改善されることが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】スランプロスは、コ
ンクリート業界最大の問題であり、この問題の解決に多
くの研究者が種々の方法を試みているが、未だ十分な解
決策は見つかっていない。そのため、この問題の早期解
決について強く渇望されている。
【0004】
【問題点を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、以上の問題点を解決すべく鋭意研究した結果、特開
昭63−285140号公報および特開平2−1631
08号公報等に示す技術中において、ある特定の分子構
造をもつ共重合体が顕著にスランプロス防止に有効であ
ることを見いだし、本発明をなすに至った。
【0005】すなわち、本発明のセメント分散剤は、下
記の一般式(I)
R1O(AO)nR2・・・・・(I)
[ただし、AOは炭素数2〜18のオキシアルキレン基
の1種または2種以上の混合物で、2種以上のときはブ
ロック状に付加していてもランダム状に付加していても
よく、R1は炭素数2〜5のアルケニル基、R2は炭素数
1〜4のアルキル基、nはオキシアルキレン基の平均付
加モル数で60〜95(但しn=68を除く)であ
る。]で示されるアルケニルエーテルと無水マレイン酸
との共重合体で、そのモル比が30〜70:70〜30
である共重合体、その加水分解物またはその加水分解物
の塩を主要成分とすることを特徴とする。
【0006】本発明のセメント分散剤は、従来のセメン
ト分散剤に比べ、著しくスランプロス低減性に優れ、し
かも低凝結遅延性であり、また硬化後の強度にも全く悪
影響を与えないものである。
【0007】前記一般式(I)において、R1で示され
る炭素数2〜5のアルケニル基としては、ビニル基、ア
リル基、メタル基、1,1−ジメチル−2−プロペニル
基、3−メチル−3−ブテニル基等があるが、汎用的で
あるアリル基が最も好ましい。
【0008】AOで示される炭素数2〜18のオキシア
ルキレン基としては、オキシエチレン基、オキシプロピ
レン基、オキシブチレン基、オキシテトラメチレン基、
オキシドデシレン基、オキシテトラデシレン基、オキシ
ヘキサデシレン基、オキシオクタデシレン基などがある
が、特に炭素数2〜4のオキシアルキレン基が好まし
い。
【0009】R2で示される炭素数1〜4のアルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基等があ
る。炭素数が5以上の場合には、モルタルやコンクリー
ト組成物中に連行する空気量が多くなるため、低空気量
を求める場合には炭素数1〜4のアルキル基を選ぶとよ
い。
【0010】オキシアルキレン基の平均付加モル数nが
1〜40である該共重合体は、単独で使用した場合に
は、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系
セメント分散剤、スルホン化メラミン樹脂系セメント分
散剤、リグニンスルホン酸系セメント分散剤、ポリカル
ボン酸系セメント分散剤等のような従来型のセメント分
散剤とほぼ同等の性質を示すセメント分散剤となる一
方、オキシアルキレン基の平均付加モル数nが100以
上である該共重合体は、経時に伴うスランプを著しく増
大させる効果がある。特に、nの値が大きいほどその効
果は大きくなる傾向を示す。そのため、この共重合体を
単独的に使用した場合には、経時的なセメント組成物の
流動性の著しい増大に伴い、材料分離を引き起こす危険
性がある。
【0011】しかしながら、オキシアルキレン基の平均
付加モル数nが60〜95である該共重合体は、オキシ
アルキレン基の平均付加モル数nが1〜40である該共
重合体と、100以上である該共重合体との両者の性質
を兼ね備えたバランスのとれたセメント分散剤となる。
【0012】本発明のセメント分散剤は、高い分散能力
およびスランプロス低減能力を併せ持ち、さらに低凝結
遅延性である。したがって、単独的に使用して十分に高
い効果を得るものである。しかし、セメントや骨材の種
類、およびその配合の組み方いかんでは、オキシアルキ
レン基の平均付加モル数nが60〜95である該共重合
体100重量部に対し、オキシアルキレン基の平均付加
モル数nが1〜40である該共重合体、あるいはオキシ
アルキレン基の平均付加モル数nが100以上、好まし
くは100〜150である該共重合体を5〜30重量部
添加して使用することもできる。
【0013】また、本発明のセメント分散剤は、その他
の公知のセメント混和剤、例えば空気連行剤、防水剤、
強度増進剤、硬化促進剤等との併用も可能であり、さら
に必要に応じて消泡剤を添加して使用することもでき
る。
【0014】本発明のセメント分散剤が優れたスランプ
保持性を示す理由は未だ明らかではないが次のように推
察される。
【0015】すなわち、本発明のセメント分散剤が従来
のセメント分散剤と同様にセメント粒子の分散性を高め
ると同時に、セメント粒子に吸着した該共重合体から伸
びるポリオキシアルキレン基のまわりに水和層が形成さ
れ、これに伴う立体的障害によりセメント粒子の分散性
を長時間保持する。それゆえ、本発明のセメント分散剤
は優れた分散性能ならびに優れたスランプロス防止性能
を併せ持っている。
【0016】該共重合体は、前記一般式(I)の化合物
と無水マレイン酸とを過酸化物触媒を用いて共重合させ
ることによって容易に得ることができる。該共重合体の
モル比は30〜70:70〜30より選ばれるが、好ま
しくは50:50である。その際、スチレン、α−オレ
フィン、酢酸ビニル等の他の共重合可能な成分を、多く
とも該共重合体を製造する際の単量体の合計量の30重
量%まで混合して共重合させてもよい。また、該共重合
体は、無水物、加水分解物、あるいはその塩のいずれを
も用いることができる。
【0017】該共重合体の加水分解物は、共重合した無
水マレイン酸単位が加水分解してマレイン酸単位となっ
たものである。
【0018】該共重合体の加水分解物の塩は、このマレ
イン酸単位が塩を形成したものであり、リチウム塩、ナ
トリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム
塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩の他、アン
モニウム塩や有機アミン塩等がある。
【0019】本発明のセメント分散剤の使用量は、一般
にセメント100重量部に対し、0.05〜2重量部で
あり、好ましくは0.1〜0.5重量部である。配合量
が少なすぎると期待した効果は得られず、また多すぎる
と材料分離を起こしたり凝結遅延を起こすこともあり好
ましくない。
【0020】本発明のセメント分散剤は、普通ポルトラ
ンドセメント、早強セメント、超早強セメント、高炉セ
メント、中庸熱セメント、フライアッシュセメント、耐
硫酸塩セメント等の各種セメント、ならびに石膏等のセ
メント以外の水硬性材料にも使用することができる。
【0021】本発明のセメント分散剤は、混練水に混ぜ
て使用する方法、あるいは既に練り上がったコンクリー
ト中に後添加する方法等いずれの方法を使用してもよ
い。
【0022】
【発明の効果】本発明のセメント分散剤は、モルタルや
コンクリートなどのセメント組成物に対して著しい硬化
遅延をもたらすことなく高い流動性を発揮し、しかも優
れたスランプ保持性を有するため、土木や建築関係の工
事等において、著しく作業性の改善を図ることができ
る。
【0023】したがって、本発明のセメント分散剤は種
々の用途への応用が可能であり、レデーミクストコンク
リート用の流動化剤や高性能AE減水剤として、あるい
はコンクリート2次製品製造用高性能減水剤として有効
に使用できるものである。
【0024】以下、本発明のセメント分散剤について実
施例をもって詳しく説明するが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0025】
【実施例】
(共重合体の製造)本発明組成物に係る一般式(I)の
化合物と無水マレイン酸とのモル比1:1の共重合体を
特開平1−297411号公報に開示された方法に基づ
き下記の方法により製造した。
【0026】
【製造例1】
共重合体(a)の製造
下記の成分を、冷却管、窒素ガス吹き込み管、温度計及
び撹拌器を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下
で90〜100℃に昇温して3時間撹拌することにより
共重合反応を行った。
【0027】
アルケニルエーテル:CH2=CHCH2O(C2H4O)66CH3 1785.6g
無水マレイン酸 61.7g
tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 13.0g
トルエン 297.6g
反応終了後、約10mmHgの減圧下に110℃でトル
エンを留去して常温で褐色の固体である共重合体を得
た。
【0028】
【製造例2】
共重合体(b)の製造
下記の成分を、冷却管、窒素ガス吹き込み管、温度計及
び撹拌器を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下
で90〜100℃に昇温して3時間撹拌することにより
共重合反応を行った。
【0029】
アルケニルエーテル:CH2=CHCH2O(C2H4O)91CH3 800.0g
無水マレイン酸 20.2g
tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 16.2g
トルエン 133.3g
反応終了後、約10mmHgの減圧下に110℃でトル
エンを留去して常温で褐色の固体である共重合体を得
た。
【0030】
【製造例3】
共重合体(c)の製造
下記の成分を、冷却管、窒素ガス吹き込み管、温度計及
び撹拌器を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下
で80〜90℃に昇温して7時間撹拌することにより共
重合反応を行った。
【0031】
アルケニルエーテル:CH2=CHCH2O(C2H4O)11CH3 1668.0g
無水マレイン酸 308.7g
tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 16.2g
トルエン 556.0g
反応終了後、約10mmHgの減圧下に110℃でトル
エンを留去して褐色の粘性液体である共重合体を得た。
【0032】
【製造例4】
共重合体(d)の製造
下記の成分を、冷却管、窒素ガス吹き込み管、温度計及
び撹拌器を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下
で80〜90℃に昇温して7時間撹拌することにより共
重合反応を行った。
【0033】
アルケニルエーテル:CH2=CHCH2O(C2H4O)33CH3 1524.0g
無水マレイン酸 102.9g
ベンゾイルパーオキシド 9.1g
トルエン 508.0g
反応終了後、約10mmHgの減圧下に110℃でトル
エンを留去して常温で褐色の固体である共重合体を得
た。
【0034】
【製造例5】
共重合体(e)の製造
下記の成分を、冷却管、窒素ガス吹き込み管、温度計及
び撹拌器を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下
で80〜90℃に昇温して7時間撹拌することにより共
重合反応を行った。
【0035】
アルケニルエーテル: 1644.0g
CH2=CHCH2O(C3H6O)15(C2H4O)15C4H9(ランダム状付加物)
無水マレイン酸 102.9g
ベンゾイルパーオキシド 8.6g
トルエン 556.0g
反応終了後、約10mmHgの減圧下に110℃でトル
エンを留去して黄色の粘性液体である共重合体を得た。
【0036】
【製造例6】
共重合体(f)の製造
下記の成分を、冷却管、窒素ガス吹き込み管、温度計及
び撹拌器を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下
で75〜85℃に昇温して7時間撹拌することにより共
重合反応を行った。
【0037】
アルケニルエーテル: 1864.0g
CH2=CHCH2O(C3H6O)6(C2H4O)12CH3(ブロック状付加物)
無水マレイン酸 205.8g
アゾビスイソブチロニトリル 13.0g
トルエン 621.0g
反応終了後、約10mmHgの減圧下に110℃でトル
エンを留去して黄色の粘性液体である共重合体を得た。
【0038】
【製造例7】
共重合体(g)の製造
下記の成分を、冷却管、窒素ガス吹き込み管、温度計及
び撹拌器を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下
で90〜100℃に昇温して3時間撹拌することにより
共重合反応を行った。
【0039】
アルケニルエーテル:CH2=CHCH2O(C2H4O)115CH3 2566.0g
無水マレイン酸 51.5g
ベンゾイルパーオキシド 13.0g
トルエン 427.7g
反応終了後、約10mmHgの減圧下に110℃でトル
エンを留去して常温で褐色の固体である共重合体を得
た。
【0040】製造された共重合体の数平均分子量を表1
に示す。
【0041】
【表1】【0042】
【実施例1〜4】表2に示す調合に基づき、50リット
ル強制練りミキサーを用い、40リットルのコンクリー
ト材料と表3に示す所定のセメント混和剤を投入し、9
0秒間練り混ぜを行い、スランプ18cm、空気料4〜
5%(目標の空気量にするためにデンカグレース社製空
気連行剤AE−140Dを使用)の流動化コンクリート
を調整した。練り上がり後、練り舟に排出し、所定の回
数の練り返しを行い、30分毎に60分後までのスラン
プおよび空気量の経時変化を測定した。
【0043】なお、スランプ、空気量、凝結時間および
圧縮強度の測定方法、ならびに圧縮強度用供試験体の作
製方法はすべて日本工業規格(JIS−A6204)に
準拠して行った。結果を表4に示す。
【0044】
【比較例1〜7】実施例1〜4と同様の操作を行い、比
較用の流動化コンクリートを調整した。その結果を表4
に示す。
【0045】
【表2】
【表3】【表4】
Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a dispersant for cement or a cement compound, and more particularly, to a dispersant for a cement composition such as cement mortar, concrete, and the like. The present invention relates to a cement dispersant capable of significantly improving workability and workability by preventing the deterioration of the properties over time (hereinafter referred to as slump loss). 2. Description of the Related Art A technique using a copolymer of alkenyl ether and maleic anhydride or a derivative thereof as an additive for cement is disclosed in JP-A-63-285140 and JP-A-2-163108. These publications show that the use of this copolymer improves slump loss. Problems to be Solved by the Invention Slump loss is the biggest problem in the concrete industry, and many researchers have tried various methods to solve this problem. Not found. Therefore, there is a strong desire for an early solution to this problem. The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, have disclosed Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 63-285140 and 2-1631.
In the technique disclosed in Japanese Patent Application Laid-open No. 08-0808, etc., it has been found that a copolymer having a specific molecular structure is remarkably effective in preventing slump loss, and the present invention has been accomplished. That is, the cement dispersant of the present invention has the following general formula (I) R 1 O (AO) n R 2 ... (I) wherein AO is an oxyalkylene having 2 to 18 carbon atoms. with one or a mixture of two or more of groups, when two or more kinds also be added in a block form may also be added to the random form, R 1 is an alkenyl group having 2 to 5 carbon atoms, R 2 Is an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and n is an average addition mole number of the oxyalkylene group, which is 60 to 95 (excluding n = 68) . A copolymer of alkenyl ether and maleic anhydride having a molar ratio of 30 to 70:70 to 30
Or a hydrolyzate thereof or a salt of the hydrolyzate thereof as a main component. [0006] The cement dispersant of the present invention is remarkably excellent in slump loss reduction, has a low setting retardation, and has no adverse effect on the strength after curing, as compared with the conventional cement dispersant. . In the general formula (I), examples of the alkenyl group having 2 to 5 carbon atoms represented by R 1 include a vinyl group, an allyl group, a metal group, a 1,1-dimethyl-2-propenyl group and a 3-methyl Although there are -3-butenyl group and the like, a general-purpose allyl group is most preferable. The oxyalkylene group having 2 to 18 carbon atoms represented by AO includes oxyethylene group, oxypropylene group, oxybutylene group, oxytetramethylene group,
There are an oxide decylene group, an oxytetradecylene group, an oxyhexadecylene group, an oxyoctadecylene group and the like, and an oxyalkylene group having 2 to 4 carbon atoms is particularly preferable. The alkyl group having 1 to 4 carbon atoms represented by R 2 includes a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an isopropyl group, a butyl group, an isobutyl group and a tert-butyl group. When the number of carbon atoms is 5 or more, the amount of air entrained in the mortar or concrete composition increases. Therefore, when a low amount of air is required, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms may be selected. When the copolymer having an average number of added moles n of the oxyalkylene group of 1 to 40 is used alone, a naphthalenesulfonic acid-formaldehyde high condensate cement dispersant, a sulfonated melamine resin cement Dispersant, lignin sulfonic acid-based cement dispersant, polydispersed cement dispersant exhibiting substantially the same properties as conventional cement dispersants such as polycarboxylic acid-based cement dispersant, while the average number of moles of oxyalkylene group added The copolymer in which n is 100 or more has an effect of significantly increasing the slump with time. In particular, the effect tends to increase as the value of n increases. Therefore, when this copolymer is used alone, there is a danger of causing material separation with a marked increase in the fluidity of the cement composition over time. However, the copolymer having an average number of added moles n of the oxyalkylene group of 60 to 95 is different from the copolymer having an average number of added moles n of the oxyalkylene group of 1 to 40 by 100 or more. It is a well-balanced cement dispersant having both properties of the copolymer. The cement dispersant of the present invention has both high dispersing ability and slump loss reducing ability, and has low setting retardation. Therefore, a sufficiently high effect is obtained when used alone. However, depending on the type of cement or aggregate, and how to mix them, the average number of moles of oxyalkylene groups added to 100 parts by weight of the copolymer in which the average number of moles of oxyalkylene groups n is 60 to 95 is 100 to 100 parts by weight. The copolymer in which n is 1 to 40, or the copolymer in which the average number of added moles n of the oxyalkylene group is 100 or more, preferably 100 to 150, may be used by adding 5 to 30 parts by weight. it can. [0013] The cement dispersant of the present invention may contain other known cement admixtures such as an air entrainer, a waterproofing agent,
It can be used in combination with a strength enhancer, a curing accelerator, and the like, and can also be used by adding an antifoaming agent as needed. The reason why the cement dispersant of the present invention exhibits excellent slump retention is not yet clear, but is presumed as follows. That is, the cement dispersant of the present invention enhances the dispersibility of cement particles in the same manner as a conventional cement dispersant, and simultaneously hydrates around the polyoxyalkylene groups extending from the copolymer adsorbed on the cement particles. A layer is formed, which keeps the dispersibility of the cement particles for a long time due to steric hindrance. Therefore, the cement dispersant of the present invention has both excellent dispersion performance and excellent slump loss prevention performance. The copolymer can be easily obtained by copolymerizing the compound of the formula (I) with maleic anhydride using a peroxide catalyst. The molar ratio of the copolymer is selected from 30 to 70:70 to 30, but is preferably 50:50. At this time, other copolymerizable components such as styrene, α-olefin, and vinyl acetate are mixed and copolymerized at most up to 30% by weight of the total amount of the monomers used in producing the copolymer. You may. Further, as the copolymer, any of an anhydride, a hydrolyzate, and a salt thereof can be used. The hydrolyzate of the copolymer is obtained by hydrolyzing the copolymerized maleic anhydride units to form maleic acid units. The salt of the hydrolyzate of the copolymer is obtained by forming a salt of the maleic acid unit, such as an alkali metal salt such as a lithium salt, a sodium salt, a potassium salt, a magnesium salt, and a calcium salt; In addition to metal salts, there are ammonium salts and organic amine salts. The use amount of the cement dispersant of the present invention is generally 0.05 to 2 parts by weight, preferably 0.1 to 0.5 parts by weight, based on 100 parts by weight of cement. If the amount is too small, the expected effect cannot be obtained, and if the amount is too large, material separation or setting delay may occur, which is not preferable. The cement dispersant of the present invention may be any of cements such as ordinary Portland cement, early-strength cement, ultra-high-strength cement, blast-furnace cement, moderate heat cement, fly ash cement, sulfate-resistant cement, and cements such as gypsum. Can also be used for hydraulic materials. The cement dispersant of the present invention may be used by mixing it with kneading water or by adding it to concrete already kneaded. The cement dispersant of the present invention exhibits high fluidity without causing significant delay in hardening of cement compositions such as mortar and concrete, and has excellent slump retention. The workability can be remarkably improved in civil engineering and construction-related works. Therefore, the cement dispersant of the present invention can be applied to various uses, and can be used as a superplasticizer or a high-performance AE water-reducing agent for ready-mixed concrete, or a high-performance water-reducing agent for producing secondary concrete products. It can be used effectively as Hereinafter, the cement dispersant of the present invention will be described in detail with reference to examples, but the present invention is not limited thereto. EXAMPLES (Production of copolymer) A copolymer having a molar ratio of 1: 1 between the compound of the general formula (I) and maleic anhydride according to the composition of the present invention was disclosed in JP-A-1-297411. In accordance with the following method. Production Example 1 Production of Copolymer (a) The following components were placed in a four-necked flask equipped with a cooling pipe, a nitrogen gas blowing pipe, a thermometer, and a stirrer, and placed under a nitrogen atmosphere at 90 to 90 ° C. The copolymerization reaction was performed by raising the temperature to 100 ° C. and stirring for 3 hours. Alkenyl ether: CH 2 CHCHCH 2 O (C 2 H 4 O) 66 CH 3 1785.6 g maleic anhydride 61.7 g tert-butylperoxy-2-ethylhexanoate 13.0 g toluene 297.6 g After completion of the reaction, toluene was distilled off at 110 ° C. under a reduced pressure of about 10 mmHg to obtain a brown solid copolymer at room temperature. Production Example 2 Production of Copolymer (b) The following components were placed in a four-necked flask equipped with a cooling pipe, a nitrogen gas blowing pipe, a thermometer, and a stirrer, and were charged under a nitrogen atmosphere at 90 to 90%. The copolymerization reaction was performed by raising the temperature to 100 ° C. and stirring for 3 hours. Alkenyl ether: CH 2 CHCHCH 2 O (C 2 H 4 O) 91 CH 3 800.0 g Maleic anhydride 20.2 g tert-Butylperoxy-2-ethylhexanoate 16.2 g Toluene 133.3 g After completion of the reaction, toluene was distilled off at 110 ° C. under a reduced pressure of about 10 mmHg to obtain a brown solid copolymer at room temperature. Production Example 3 Production of Copolymer (c) The following components were placed in a four-necked flask equipped with a cooling tube, a nitrogen gas blowing tube, a thermometer, and a stirrer, and charged under a nitrogen atmosphere at 80 to 80%. The copolymerization reaction was carried out by raising the temperature to 90 ° C. and stirring for 7 hours. Alkenyl ether: CH 2 CHCHCH 2 O (C 2 H 4 O) 11 CH 3 1668.0 g Maleic anhydride 308.7 g tert-Butylperoxy-2-ethylhexanoate 16.2 g Toluene 556.0 g After completion of the reaction, toluene was distilled off at 110 ° C. under a reduced pressure of about 10 mmHg to obtain a brown viscous liquid copolymer. Production Example 4 Production of Copolymer (d) The following components were placed in a four-necked flask equipped with a cooling pipe, a nitrogen gas blowing pipe, a thermometer, and a stirrer, and charged under a nitrogen atmosphere at 80 to 80%. The copolymerization reaction was carried out by raising the temperature to 90 ° C. and stirring for 7 hours. Alkenyl ether: CH 2 CHCHCH 2 O (C 2 H 4 O) 33 CH 3 1524.0 g Maleic anhydride 102.9 g Benzoyl peroxide 9.1 g Toluene 508.0 g After completion of the reaction, under reduced pressure of about 10 mmHg. The toluene was distilled off at 110 ° C. to obtain a copolymer which was a brown solid at room temperature. Production Example 5 Production of Copolymer (e) The following components were placed in a four-necked flask equipped with a cooling pipe, a nitrogen gas blowing pipe, a thermometer, and a stirrer, and charged under a nitrogen atmosphere at a temperature of 80 to 80%. The copolymerization reaction was carried out by raising the temperature to 90 ° C. and stirring for 7 hours. Alkenyl ether: 1644.0 g CH 2 CHCHCH 2 O (C 3 H 6 O) 15 (C 2 H 4 O) 15 C 4 H 9 (random adduct) Maleic anhydride 102.9 g Benzoyl peroxide 8.6 g Toluene 556.0 g After completion of the reaction, toluene was distilled off at 110 ° C. under a reduced pressure of about 10 mmHg to obtain a yellow viscous liquid copolymer. Production Example 6 Production of Copolymer (f) The following components were placed in a four-necked flask equipped with a cooling tube, a nitrogen gas blowing tube, a thermometer, and a stirrer, and were charged under a nitrogen atmosphere at 75 to 50%. The copolymerization reaction was performed by raising the temperature to 85 ° C. and stirring for 7 hours. Alkenyl ether: 1864.0 g CH 2 CHCHCH 2 O (C 3 H 6 O) 6 (C 2 H 4 O) 12 CH 3 (block-like adduct) Maleic anhydride 205.8 g Azobisisobutyro Nitrile 13.0 g Toluene 621.0 g After completion of the reaction, toluene was distilled off at 110 ° C. under a reduced pressure of about 10 mmHg to obtain a copolymer as a yellow viscous liquid. Production Example 7 Production of Copolymer (g) The following components were placed in a four-necked flask equipped with a cooling pipe, a nitrogen gas blowing pipe, a thermometer, and a stirrer, and were charged under a nitrogen atmosphere at 90 to 90 ° C. The copolymerization reaction was performed by raising the temperature to 100 ° C. and stirring for 3 hours. Alkenyl ether: CH 2 = CHCH 2 O (C 2 H 4 O) 115 CH 3 2566.0 g Maleic anhydride 51.5 g Benzoyl peroxide 13.0 g Toluene 427.7 g After completion of the reaction, under reduced pressure of about 10 mmHg. The toluene was distilled off at 110 ° C. to obtain a copolymer which was a brown solid at room temperature. Table 1 shows the number average molecular weight of the produced copolymer.
Shown in [Table 1] Examples 1 to 4 Based on the formulation shown in Table 2, using a 50-liter forced kneading mixer, 40 liters of concrete material and a predetermined cement admixture shown in Table 3 were added.
Mix for 0 seconds, slump 18cm, air charge 4 ~
Fluidized concrete at 5% (using Denka Grace air entrainer AE-140D to achieve target air volume) was prepared. After kneading, the mixture was discharged into a kneading boat, kneaded a predetermined number of times, and the change over time in the slump and air amount every 30 minutes until 60 minutes was measured. The methods for measuring the slump, the amount of air, the setting time and the compressive strength, and the method for preparing the test specimen for compressive strength were all based on Japanese Industrial Standards (JIS-A6204). Table 4 shows the results. Comparative Examples 1 to 7 The same operation as in Examples 1 to 4 was performed to prepare a fluidized concrete for comparison. Table 4 shows the results.
Shown in [Table 2] [Table 3] [Table 4]
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 35/00 C08L 35/00 (72)発明者 小谷田 秀雄 神奈川県横浜市泉区緑園4丁目2−1 サンステージ緑園都市2番館105 (72)発明者 本多 進 東京都大田区南雪谷4−7−9 (56)参考文献 特開 昭63−285140(JP,A) 特開 平5−43288(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 24/26 Continuation of the front page (51) Int.Cl. 7 Identification code FI C08L 35/00 C08L 35/00 (72) Inventor Hideo Koyata 4-2-1 Midorien, Izumi-ku, Yokohama-shi, Kanagawa Prefecture Sunstage Midorienshi No.2 Building 105 ( 72) Inventor Susumu Honda 4-7-9 Minamiyukiya, Ota-ku, Tokyo (56) References JP-A-63-285140 (JP, A) JP-A-5-43288 (JP, A) (58) Fields investigated (Int.Cl. 7 , DB name) C04B 24/26
Claims (1)
テルと無水マレイン酸との共重合体で、そのモル比が3
0〜70:70〜30である共重合体、その加水分解物
またはその加水分解物の塩を主要成分とすることを特徴
とするセメント分散剤。 R1O(AO)nR2 ・・・(I) [ただし、AOは炭素数2〜18のオキシアルキレン基
の1種または2種以上の混合物で、2種以上のときはブ
ロック状に付加していてもランダム状に付加していても
よく、R1は炭素数2〜5のアルケニル基、R2は炭素数
1〜4のアルキル基、nはオキシアルキレン基の平均付
加モル数で60〜95(但しn=68を除く)であ
る。](57) [Claim 1] A copolymer of an alkenyl ether represented by the general formula (I) and maleic anhydride, the molar ratio of which is 3
A cement dispersant comprising a copolymer having a ratio of 0 to 70: 70 to 30, a hydrolyzate thereof, or a salt of the hydrolyzate as a main component. R 1 O (AO) n R 2 (I) wherein AO is one or a mixture of two or more oxyalkylene groups having 2 to 18 carbon atoms, and when two or more are added, they are added in a block form. R 1 may be an alkenyl group having 2 to 5 carbon atoms, R 2 may be an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and n may be an average number of moles of the added oxyalkylene group of 60. 9595 (excluding n = 68) . ]
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