JP3431933B2 - インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを備えた記録機器 - Google Patents
インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを備えた記録機器Info
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Description
的に使用されている上質紙、中質紙、ボンド紙等の非塗
工紙、いわゆる普通紙に記録したときに、とりわけ記録
画像の濃度が高く、定着性が良好でカラ−インクの混色
にじみの発生を低減した高画質の画像が得られる新規な
インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかか
るインクを備えた記録機器に関する。
るインクとして必要な性能は、主に定着性、OD、印字
品位などの印字性能、固着特性などの信頼性及び吐出安
定性、吐出速度、周波数応答性、初期吐出特性などの吐
出性能である。
するため、すべての性能を同時に満足するインクを得る
ことは難しい。
にカラ−記録を行うインクジェット記録装置の開発が行
われている。しかし、複数のカラ−インクを用いて普通
紙に記録を行うと、得られる画像の濃度(OD)が低
く、又、紙上で隣接するインクドットの境界部での色滲
み(ブリ−ディング)が顕著であるという問題を生じ
る。
性を向上させる方法として、低級アルキレングリコ−ル
モノアクリルエ−テルを含むインクが開示されており、
特開昭55−80477号公報には、カルボキシメチル
セルロ−スを用いて紙表面の横方向への滲みを抑えるこ
とが開示されている。
大きな問題はないが、いずれもインクと紙との親和性を
高めることで浸透力を向上させ、不規則な浸透をなくそ
うとしている。その為、インクが紙の表面だけでなく深
さ方向にも深く浸透してしまい、ODが低くなるという
欠点を有していた。
定の表面張力を有する界面活性剤を用いて別の色を重ね
刷りする際に生じる滲み、ぼけを低減することが開示さ
れている。しかし、かかる界面活性剤を用いたインクで
は、印字後、インクが紙中深く浸透するため低ODとな
る。
普通紙上でのインクの不規則な浸透をなくすために、初
期接触角が大きくしかも表面張力が大きいインクを提案
している。しかしこのインクを用いて高ODの画像を得
ようとするとインクの付与量を多くしなければならず、
その結果インクの定着性及び耐ブリ−ディング性が悪化
する。
紙における高OD、良好な定着性とブリ−ディング(紙
上で隣接する異色ドットの境界部における色の滲み)の
低減を共に満足させることができない。
目的は、カラ−インクを用いた普通紙記録において、高
ODの画像が得られ、定着性が良好であり、しかもブリ
−ディングを低減した新規なインクを提供することにあ
る。
紙に対する印字性能(定着性、OD、印字品位)に優
れ、信頼性(固着特性)、保存性及び吐出特性(吐出安
定性、吐出速度、周波数応答性、初期吐出特性)に優れ
たインク、高速記録を可能とするインクジェット記録方
法及びかかるインクを備えた記録機器を提供することに
ある。
によって達成される。即ち、本発明は、 (i)水溶性染料と、 (ii)水溶性染料を溶解する液媒体としての水及び水
溶性有機溶剤と、 (iii)アルカリ可溶性樹脂と、 (iV)前記アルカリ可溶性樹脂を溶解する塩基性物質
と、 を含んでいるインクジェット記録に用いるインクであっ
て、前記アルカリ可溶性樹脂を、インク全重量に対し
0.01〜2重量%含み、また該インクは、25℃にお
ける表面張力が26×10−5N/cm〜40×10
−5N/cmであり、25℃における粘度が0.7×1
0−3Pa・s〜12×10−3Pa・sであり、且つ
25℃において被記録材に対する前進接触角が60°〜
180°の範囲にあり、更に前記アルカリ可溶性樹脂
が、スチレン−アクリル酸系の共重合体であることを特
徴とするインクジェット記録に用いられるインクであ
る。
ンクジェット記録方法、上記インクを含むインクカ−ト
リッジ、記録ユニット、かかるインクカ−トリッジ及び
記録ユニットを使用したインクジェット記録装置であ
る。
挙動を示すのかを図1及び図2を参照して説明する。
はタイプ1と2があり、これに対し本発明のインクを表
面拡散タイプと呼ぶことにする。
紙面に着弾後、紙面深さ方向には余り沈まず(これを上
のせタイプという)滲み率が小さい、つまりドット径が
小さいため、インクの行き所がなくなり、定着性が良好
ではなく、耐ブリ−ディングも悪く、ODも低下してし
まう。一方、従来系のタイプ2のインクは、紙面深さ方
向及び紙面方向に素早く浸透する(これを浸透タイプと
いう)ため、定着性は非常に良く、ブリ−ディングを生
じにくいが、ODは低下してしまう。
クは、紙面深さ方向には余り沈まないが、紙面方向にイ
ンクが広がるよう設計されたものである。このため定着
性やブリ−ディングを良くするためにインクの吐出量を
少なくしてもドット径が大きくなるため、定着性、ブリ
−ディング及び発色性を同時に満足することができる。
では、インクの表面張力と、紙に対するインクの前進接
触角とを調整することで、滲み率と紙への浸透深さをコ
ントロ−ルする方法を見いだした。
とおり、紙の表面上を広がるもの(拡張濡れ)と、紙の
繊維間を横方向に広がるもの(浸漬濡れ)と2通り考え
られるが、表面拡散タイプではほとんど紙中にインクが
浸透しないため、拡張濡れであると考えられる。つまり
インクの広がり(滲み率)は拡張濡れ仕事WS の大きさ
によって決まる。すなわちWS が大きいならば滲み率は
大きくなるといえる。
由エネルギ−の変化(低下)は次式のようになる。
大きくなるから、滲み率が大きくなる。滲み率が大きい
ということは、所望のドット径とするために必要なイン
ク量(吐出量)が少なくてすむため、定着性、耐ブリ−
ディング性能に優れる。
さ方向にも広がってしまうと、染料が紙表面に残らず、
紙中に入り込み、紙繊維による光の散乱が生じるため発
色効率が悪くなる。従来系タイプ2がこの系であり、通
常界面活性剤等を添加し、濡れ性を良くして滲み率を上
げているが、インクは深さ方向にも浸透してしまうか
ら、低ODとなってしまう。
さ方向に沈みにくくするためには、紙への浸透距離を小
さくする何らかの手段が必要になる。
Lucas-Washburnの式を使って考える。
大きいほど浸透距離hは小さくなるため、染料が紙の表
面に残る割合が大きくなり、高ODになりやすい。
が、横方向にインクが広がるような表面拡散タイプのイ
ンクを実現するためには、表面張力が小さくかつ紙に対
して濡れにくいインクの設計が必要である。
い系では、紙の凹凸やセルロ−ス繊維間の毛管現象等の
影響による「ひげ状」の不規則な滲みが起きない。その
ためドット形状が紙の種類によらず、きれいな円にな
る。これは、濡れ性が悪い場合、インクが自発的に毛管
を流れる(毛管現象が起きる)ことがないからである。
るインクの表面張力が26×10-5N/cm〜40×1
0-5N/cm、好ましくは30×10-5N/cm〜40
×10-5N/cm、粘度が0.7×10-3Pa・s〜1
2×10-3Pa・s、好ましくは1×10-3Pa・s〜
4×10-3Pa・sであり、被記録材に対するインクの
前進接触角が60°〜180°、好ましくは90°〜1
80°の範囲にあるインクを使用する。インクの表面張
力が26×10-5N/cm未満では、オリフィスからイ
ンクが吐した後、メニスカスを引き戻そうとする力が弱
いため、インクの補給が遅く、周波数応答性が低下す
る。他方インクの表面張力が40×10-5N/cmを越
えると、拡張濡れ仕事WS が小さくなり、ドット径が小
さくなるため、発色性、定着性が低下する傾向にある。
インクの粘度が上記の範囲をはずれると、インクジェ
ット記録において正常な吐出を定常的に得ることはでき
ず、特に12×10-3Pa・sを越えるインクは、その
粘性抵抗により、被記録材表面でのインク滴の広がりを
抑えるように働くため、ドット径が小さくなってしま
い、発色性、定着性が低下する。
面上を前進するときに得られる接触角を指し、当業者に
とって周知の用語である。
問題にするのは、紙の凹凸等による濡れのヒステリシス
を含めた「濡れ性」を判断することと、インクは毛管現
象等で自発的に浸透するのではなく、それ以外の外力
(インク滴の吐出エネルギ−、重力)によって、ドット
の広がり、浸透が起こるためであり、単なる接触角より
も液体が固体面を前進する際の前進接触角で判断するこ
とが適当であるからである。
特性を有する。
性が良い。
字品位が良い。
様を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
塩基性物質を溶解させた水溶液に可溶であり、表面張力
を適度に下げる効果と被記録材に対してインクの濡れ性
を下げる効果の高いスチレン−アクリル酸系の共重合体
である。具体的には、スチレン−アクリル酸共重合体、
スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共
重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マ
レイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチ
レン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸
−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マ
レイン酸ハ−フエステル共重合体、ビニルナフタレン−
アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共
重合体、あるいはこれらの塩等が挙げられる。
剤として使用される樹脂である。ところが、分散剤とし
てこの樹脂を使用し、分散処理を行って顔料インクを製
造すると、樹脂は顔料の表面に吸着し、分散剤としての
役割を果すだけで、インクの表面張力を下げる効果はな
いし、被記録材に対するインクの濡れ性を下げる効果も
小さい。
0.6重量%用い、溶媒組成を全く同じにして染料イン
クと顔料インクを製造した。顔料インクの場合、分散処
理を行ってインクを製造した。この顔料インクの表面張
力は50×10-5N/cmであるのに対し、染料インク
の表面張力は、37×10-5N/cmとなり、両者で大
きく異なる。つまり本発明では、かかる樹脂を顔料イン
クにおける分散剤としての目的とは全く別の目的で用い
ているのであり、その効果も異なる。
て、その酸価が100〜250、好ましくは130〜2
10の範囲にあるものである。これは酸価が100未満
の場合、水に対する樹脂の溶解性が悪くなるため、固着
特性が悪くなる傾向にあり、又、酸価が250を越える
と、被記録材との親和性が良くなりすぎて被記録材に対
して濡れ性を下げる効果が低下してしまう。又かかる樹
脂の重量平均分子量は、3000〜50000、とりわ
け4000〜20000のものが好ましい。分子量がこ
の範囲をはずれると、溶解性が低下する、濡れ性を下げ
る効果が低下する、インクの粘度が高くなりすぎる、等
の不都合を生じる。
の単量体とアクリル酸などの親水性の単量体を重合して
製造されるが、本発明では、これらの単量体の構成比と
して疎水性単量体が30〜80重量%、好ましくは43
〜65重量%であり、親水性単量体が20〜70重量
%、好ましくは35〜80重量%の範囲のものを用い
る。
0重量%、好ましくは43〜65重量%、アクリル酸が
7〜40重量%、好ましくは15〜30重量%、アクリ
ル酸エチルが10〜30重量%、好ましくは12〜25
重量%の共重合体がとりわけ好ましい。
%、好ましくは0.01〜2重量%、より好ましくは
0.1〜0.9重量%添加することにより、かかる樹脂
の特性が十分に発揮される。樹脂の添加量が上記の範囲
よりも少なすぎると、樹脂の特性が十分に発揮し得ず、
逆に多すぎると粘度が高くなったり、インクに熱や圧力
を加えるインクジェット記録方法においてインクの吐出
安定性が低下する。樹脂を溶解する塩基性物質として
は、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水酸化化合
物、モノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、トリ
エタノ−ルアミン、アミノメチルプロパノ−ル、アンモ
ニア等の有機塩基性化合物を単独使用又は併用すること
ができる。とりわけ水酸化ナトリウム等のアルカリ金属
の水酸化化合物やアミン類が発色性、耐ブリ−ディング
性に優れているので好ましい。
り、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等種
々の水溶性染料を用いることができる。かかる染料のイ
ンク中での使用量は、インク全重量の0.1〜10重量
%の範囲から適宜選択される。
溶性有機溶剤との混合物であることが好ましい。水溶性
有機溶剤としては、それ自身の蒸気圧が低くインク中の
水分の蒸発速度を減速させると共に染料等の溶解性も持
ち合わせていることで固着特性向上剤としての効果もあ
るものが好ましい。好ましい水溶性有機溶剤としては、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミ
ド類;アセトン、ジアセトンアルコ−ル等のケトンまた
はケトンアルコ−ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキ
サントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコ
ール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6
個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;グリセリ
ン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエ
チル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の含窒
素複素環式ケトン類;スルホラン、ジメチルスルホキシ
ド等の含硫黄化合物等が挙げられる。
時的変化を最小限に抑える有機溶剤としては、チオジグ
リコ−ル、スルホラン、ジメチルスルホキシド等の含硫
黄化合物が好ましく、これらの溶剤と他のグリコ−ルの
併用が特に好ましい。経時的変化によりpHが低下した
インクは、アルカリ可溶性樹脂のインクに対する溶解度
が低下し、固着特性や吐出特性が悪くなる傾向がある。
又これらの含硫黄化合物は、比較的粘度が低く、蒸発し
にくい溶剤であるため、初期吐出特性の向上にも効果が
ある。
としては、ポリエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ
−ル、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ヘ
キシレングリコ−ルが好ましい。
重量%、好ましくは0〜20重量%、より好ましくは0
〜10重量%の範囲である。上記の含硫黄化合物をグリ
コ−ルと併用する場合、1〜50重量%の含硫黄化合物
と1〜50重量%のグリコ−ルを用いるのが良い。
40〜95%、とりわけ70〜95%の範囲が好まし
い。含有量が40重量%より少ないと粘度が高くなる、
紙上で滲みやすくなる、定着性が劣る等の不都合を生
じ、95重量%よりも多いと、蒸発成分が多すぎて固着
特性が悪化する。
果のある化合物、染料の溶解性を向上させる化合物、粘
度上昇を抑制する化合物等の従来使用されていた水溶性
有機溶剤とは異なる固着防止剤を使用しても良い。この
固着防止剤としては、尿素、塩酸トリエチルアミン等の
トリアチルアミンの塩、塩酸トリエタノ−ルアミン等の
トリエタノ−ルアミンの塩、トルエンスルホンアミドの
誘導体等が挙げられる。これらの固着防止剤はインク中
に0.1〜30重量%の範囲で適宜選択して使用するこ
とが好ましい。
以外の構成成分(溶剤分)の量を極端に少なくしても目
詰まりせず、高信頼性を保つことができる。又、インク
中の水分量が多いため、記録物のインクは蒸発しやすく
なり、OD、定着性、印字品位等の普通紙記録性能に有
利に働く。更に、尿素等には粘度上昇を抑制する効果が
あるため、初期吐出特性にも優れている。
用される。このような溶剤を使用したインクは、記録紙
上での乾燥性に優れる。このような効果が期待できる溶
剤としては、メチルアルコ−ル、エチルアルコ−ル、イ
ソプロピルアルコ−ル、n−プロピルアルコ−ル、n−
ブチルアルコ−ル、sec−ブチルアルコ−ル、ter
t−ブチルアルコ−ル、イソブチルアルコ−ル等の炭素
数1〜4のアルキルアルコ−ル類;シクロヘキサノ−ル
等の環状アルキルアルコ−ル類;ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジ
アセトンアルコ−ル等のケトン又はケトンアルコ−ル
類;テトラヒドロフラン、ジオキシン等のエ−テル類;
N−メチル−2−ピロリドン、1、3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン等の含窒素複素環式ケトン類;グリセ
リン;脂肪酸アルキロ−ルアミド、N−アシルスルコシ
ネ−ト等が挙げられる。尚、これらの物質のうちエチル
アルコ−ル等のアルコ−ルは、比較的沸点が低いものが
多いためインクに熱エネルギ−を作用させて吐出させる
記録方法における吐出エネルギ−源である発泡の促進剤
となり、吐出速度を大きくする効果もある。又、N−メ
チル−2−ピロリドンはポリマ−を溶解させる性能も持
ち合わせているため、熱エネルギ−を発生させるヒ−タ
−の汚れをとり、きれいな状態にするため、吐出安定性
を向上させる効果もある。
の範囲で適宜選択して使用することが好ましい。
面活性剤を添加することが好ましく、かかる物質を添加
することにより定着性を向上させることができる。但し
あまり多く添加しすぎると、インクと紙との親和性が良
くなり過ぎてポリマ−による濡れ性の低下の効果がなく
なってしまう、表面張力が低下しすぎる等の問題が生じ
るため、添加量に制限がある。又界面活性剤にはインク
ジェット記録用ヘッド内の汚れを剥落させることでヘッ
ド内の濡れ性を向上させる洗浄効果的な性能も有するた
め、ヘッドの吐出安定性を向上させることができる。
以下に示す。
0.5重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範
囲で使用される。
範囲であることが好ましい。pHが8未満ではアルカリ
可溶性樹脂の性質上、樹脂の溶解性が好ましくない。逆
にpHが11を越えると、操作上危険度の高いインクで
あり、インクジェットユニットにおける、インクとの接
触部分を溶解、腐食してしまう可能性がある。とりわけ
熱エネルギ−を作用させてインク滴を形成させるタイプ
のインクジェット記録方法においては、熱エネルギ−発
生源(ヒ−タ−)の寿命を短くしてしまうという問題を
生じる。
ノクロ記録のときはもちろんのこと、インクを複数色用
いたフルカラ−記録の際にも効果的である。即ち被記録
材が普通紙のとき、フルカラ−記録を行うためには、従
来技術では紙の深さ方向にインクを浸透させる割合をよ
り高くしなくてはならなかった。そのため混色印字のと
きは付与するインクの量が多くなり、特に発色性が悪か
った。本発明では、インクは深さ方向には浸透しにくい
ため、鮮やかな混色(レッド、グリ−ン、ブル−等)が
得られる。
用することにより、印字物が高ODとなり、ブリ−ディ
ングが発生しにくく、定着性、印字品位にも優れ、更に
固着特性、吐出安定性、吐出速度、周波数応答性、初期
吐出特性の全ての性能を満足させることが可能である。
より液滴を吐出させて記録を行なうインクジェット記録
方法にとりわけ好適に用いられるが、その他のインクジ
ェット記録方法及び一般の筆記具用としても使用出来
る。
に好適な方法及び装置としては、記録ヘッドの室内のイ
ンクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該熱エ
ネルギーにより液滴を発生させる方法及び装置が挙げら
れる。
3、図4及び図5に示す。
ガラス、セラミックス又はプラスチック板等と、感熱記
録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示され
ているが、これに限定されるものではない)とを接着し
て得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成さ
れる保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−
2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層
19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よりなってい
る。
2まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成し
ている。
が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激
に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記
録材25に向かって飛翔する。図5には図3に示すヘッ
ドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチ
ヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図3に
説明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作さ
れている。尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド13
の断面図であり、図4は図3のA−B線での切断面であ
る。
ジェット記録装置の1例を示す。
てのブレードであり、その一端はブレード保持部材によ
って保持されて固定端となり、カンチレバーの形態をな
す。ブレード61は記録ヘッドによる記録領域に隣接し
た位置に配設され、又、本例の場合、記録ヘッドの移動
経路中に突出した形態で保持される。62はキャップで
あり、ブレード61に隣接するホームポジションに配設
され、記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐
出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。更
に63はブレード61に隣接して設けられる吸収体であ
り、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に突
出した形態で保持される。上記ブレード61、キャップ
62、吸収体63によって吐出回復部64が構成され、
ブレード61及び吸収体63によってインク吐出口面に
水分、塵埃等の除去が行われる。
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジで
ある。キャリッジ66はガイド軸67と慴動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領
域の移動が可能となる。
2は不図示のモータにより駆動される紙送りローラであ
る。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向
する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行するにつれ
て排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋
であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容する吸収体である。インク収
容部としては、インクとの接液面がポリオレフィン、特
にポリエチレンで形成されているものが本発明にとって
好ましい。本発明で使用されるインクジェット記録装置
としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが
別体となったものに限らず、図8に示す如きそれらが一
体になったものにも好適に用いられる。
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタン、セルロース又
はポリビニルアセタールを用いることが本発明にとって
好ましい。72は記録ユニット内部を大気に連通させる
為の大気連通口である。この記録ユニット70は、図6
で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであって、キ
ャリッジ66に対し着脱自在になっている。
に具体的に説明する。以下、「部」は全て重量基準であ
る。
時間撹拌した。この混合物をポアサイズ0.22μmの
メンブランフィルタ−で加圧濾過した。ただしスチレン
−アクリル酸系共重合体は、あらかじめアミン、水と共
に70℃のウオ−タ−バスで樹脂分を完全に溶解させ、
樹脂分15重量%の水溶液とした状態で添加した。
によりインクを吐出させるキヤノン製インクジェットプ
リンタ−(解像度:360DPI、インク吐出量:40
pl)で普通紙印字(キヤノン製PPC用紙SK紙)を
行い、定着性、OD、耐ブリ−ディング性、印字品位、
固着特性、吐出安定性、吐出速度、周波数応答性、初期
吐出特性の評価を行い、参考として滲み率、インクの表
面張力、粘度及び前進接触角を測定した。その結果を第
2表に示す。
である。
秒、40秒、50秒及び60秒後にろ紙(東洋濾紙製 N
o.2 、商標名)で擦り、印字部が汚れなくなるまでの秒
数をもとに判定した。(20±5℃、50±10%RH
にて測定)A:15秒以内、B:16〜30秒、C:3
1秒以上
字物を常温常湿で24時間以上放置し、印字部をマクベ
ス濃度計(RD918)で測定し、そのOD値で判定し
た。
ブラックインクにより英数文字を印字した後、印字物を
常温常湿で1時間以上放置し、その後ドットレベルでの
滲み、エッジのシャ−プさを評価した。
る。
けている。
ている。
の後ドットレベルでの滲み、エッジのシャ−プさを25
℃、60%RHの環境条件にて評価した。
る。
けている。
ている。
英数文字を印字した後、プリントを停止し、キャップを
施して30日間放置(放置条件:60℃、10±5%R
H)した後、再び英数文字を印字して初期の印字状態が
再現できるまでの回復操作回数で判定した。
能 B:1〜5回の回復操作で初期と同等な印字が可能 C:6〜10回の回復操作で初期と同等な印字が可能 D:11回以上の回復操作で初期と同等な印字が可能
答性 キヤノン製インクジェット記録用ヘッド評価装置CAD
ASを用いて、プリンタ−で印字するヘッド駆動条件と
同じ条件で各種インクの吐出速度のばらつき、吐出速度
及び周波数応答性を測定しそれぞれ判定した。
し、その標準偏差で判定した。
0m/s、C:1.0m/s以上
し、その平均値を求めて判定した。
C:5m/s以下
せ、徐々に周波数を上げてゆき、吐出形状が主滴の存在
しない剣状の不安定な吐出になったところの周波数を測
定し判定した。
C:2KHz以下
キャップ非装着状態を保ち、再度吐出させたときの最初
の数発のインク滴の吐出の様子を見て、吐出状態が良好
でいられる時間で判定した。
5〜20秒、D:5秒以下
ク量をインク袋の重量変化によって測定し、1滴当たり
の重量を算出し、更にインクの比重で割って、1滴当た
りの体積を算出した。インク滴を球と仮定してやり、こ
の体積での球の直径を算出し、液滴径とした。この液滴
径と、SK紙に印字したドットの直径であるドット径か
ら滲み率を算出した。
して、25℃において表面張力を測定した。
して、所定のインクを液滴径が2.8mmになるように
シリンジから押し出した。この液滴をSK紙に接触させ
てインクを移した後、紙を傾けて液滴が転落する転落角
をまず求めた。次にこの転落角におけるインクと紙表面
との境界で作る角のうち、下側(前進角)の角度を測定
し、これを前進接触角とした。(25℃)
用して25℃で粘度を測定した。
ットプリンタ−に搭載し、普通紙SK紙にフルカラ−画
像を形成したところ、異色間の滲みを生じない高画質の
カラ−画像が得られた。
ンクカ−トリッジ及び図8に示す記録ユニットに充填
し、3ケ月保存した後、プリンタ−に搭載して記録を実
施したが、オリフィスの目詰まりを生じることなく、良
好な記録を行うことができた。
ンクを調整し、同様の評価を行なった。その結果を第5
表に示す。尚、用いた樹脂の組成を第4表に示す。
場製作所)を使用して25℃で測定した。
ンクを調整し、同様の評価を行った。その結果を第7表
に示す。尚、用いた樹脂は、第4表に示すものと同じで
ある。
追加した。
充填し、60℃の恒温槽で保存し、1ケ月後、2ケ月
後、3ケ月後に取り出した。
3ケ月でインクの変質あり C;2ケ月でインクの変質あり、 D;1ケ月でイン
クの変質あり
ることにより、インク滴が普通紙の表面で横方向に適度
に広がり、不規則な滲みがなく、しかも、紙の深さ方向
にはしみ込みにくくなるため、高記録濃度、高速乾燥
性、高印字品位、及び高信頼性が達成でき、ブリ−ディ
ングの発生を防止することができる。
図。
図。
図。
図。
観斜視図。
Claims (24)
- 【請求項1】 (i)水溶性染料と、 (ii)水溶性染料を溶解する液媒体としての水及び水
溶性有機溶剤と、 (iii)アルカリ可溶性樹脂と、 (iV)前記アルカリ可溶性樹脂を溶解する塩基性物質
と、 を含んでいるインクジェット記録に用いるインクであっ
て、 前記アルカリ可溶性樹脂を、インク全重量に対し0.0
1〜2重量%含み、また該インクは、25℃における表
面張力が26×10−5N/cm〜40×10−5N/
cmであり、25℃における粘度が0.7×10−3P
a・s〜12×10−3Pa・sであり、且つ25℃に
おいて被記録材に対する前進接触角が60°〜180°
の範囲にあり、更に前記アルカリ可溶性樹脂が、スチレ
ン−アクリル酸系の共重合体であることを特徴とするイ
ンクジェット記録に用いられるインク。 - 【請求項2】 前進接触角が90°〜180°(25
℃) の範囲にある請求項1に記載のインク。 - 【請求項3】 粘度が、1×10−3Pa・s〜4×1
0−3Pa・sの範囲にある請求項1に記載のインク。 - 【請求項4】 表面張力が、30×10−5N/cm〜
40×10−5N/cmの範囲にある請求項1に記載の
インク。 - 【請求項5】 前記アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子
量が、3000〜50000の範囲である請求項1に記
載のインク。 - 【請求項6】 前記水溶性有機溶剤が、含硫黄有機溶剤
を含む請求項1に記載のインク。 - 【請求項7】 前記含硫黄有機溶剤がチオジグリコ−
ル、スルホラン及びジメチルスルホキシドから選択され
る溶剤である請求項6に記載のインク。 - 【請求項8】 前記アルカリ可溶性樹脂の含有量が、イ
ンク全重量の0.01〜2.0%の範囲にある請求項1
〜7の何れかに記載のインク。 - 【請求項9】 前記アルカリ可溶性樹脂の含有量が、イ
ンク全重量の0.1〜0.9%の範囲にある請求項8に
記載のインク。 - 【請求項10】 前記アルカリ可溶性樹脂の酸価が、1
00〜250の範囲にある請求項1〜9の何れかに記載
のインク。 - 【請求項11】 前記アルカリ可溶性樹脂の酸価が、1
30〜210の範囲にある請求項10に記載のインク。 - 【請求項12】 前記アルカリ可溶性樹脂の重量平均分
子量が、3000〜50000の範囲にある請求項1〜
11の何れかに記載のインク。 - 【請求項13】 前記アルカリ可溶性樹脂の重量平均分
子量が、4000〜20000の範囲にある請求項12
に記載のインク。 - 【請求項14】 水の含有量が、インク全重量の70〜
95%の範囲にある請求項1〜13の何れかに記載のイ
ンク。 - 【請求項15】 更にピロリドン類を含有する請求項1
〜14の何れかに記載のインク。 - 【請求項16】 更に界面活性剤を含有する請求項1〜
15の何れかに記載のインク。 - 【請求項17】 pHが8〜11の範囲にある請求項1
〜16の何れかに記載のインク。 - 【請求項18】 請求項1〜17の何れかに記載のイン
クを記録信号に応じてオリフイスから吐出させて被記録
材に記録を行う工程を有することを特徴とするインクジ
ェット記録方法。 - 【請求項19】 インクに熱エネルギーを作用させてイ
ンク滴を吐出させる請求項18に記載のインクジェット
記録方法。 - 【請求項20】 請求項1〜17の何れかに記載のイン
クを収容しているインク収容部と、該インクを吐出させ
る為のインクジェットヘッドとを備えていることを特徴
とする記録ユニット。 - 【請求項21】 前記ヘッドが、インクに熱エネルギー
を作用させてインクを吐出させる請求項20に記載の記
録ユニット。 - 【請求項22】 請求項1〜17の何れかに記載のイン
クを収容しているインク収容部を備えていることを特徴
とするインクカートリッジ。 - 【請求項23】 請求項1〜17の何れかに記載のイン
クを収容しているインク収容部と、該インクを吐出させ
る為のインクジェットヘッドと、を具備していることを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項24】 前記インクジェットヘッドが、インク
に熱エネルギーを作用させてインクを吐出させるヘッド
である請求項23に記載のインクジェット記録装置。
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