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JP3418268B2 - 半導体レーザ制御装置 - Google Patents

半導体レーザ制御装置

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Publication number
JP3418268B2
JP3418268B2 JP02923095A JP2923095A JP3418268B2 JP 3418268 B2 JP3418268 B2 JP 3418268B2 JP 02923095 A JP02923095 A JP 02923095A JP 2923095 A JP2923095 A JP 2923095A JP 3418268 B2 JP3418268 B2 JP 3418268B2
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transistor
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resistor
signal
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成博 増井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタ、デジ
タル複写機、光ディスク装置、光通信装置等の分野で利
用される半導体レーザ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている半導体レーザは極
めて小型であり、駆動電流により高速に直接変調を行う
ことができることから、近年、レーザプリンタ等の光源
として広く使用されている。しかし、半導体レーザの駆
動電流と光出力との関係は温度により著しく変化するた
め、半導体レーザの光強度を所望の値に設定しようとす
る場合に問題となる。このため、従来においては、AP
C(Automatic PowerControl)回路を用いてそのよ
うな問題点を解決している。APC回路は、次の3つの
方式〜に分類できる。
【0003】 半導体レーザの光出力を受光素子によ
りモニタし、その受光素子に発生する半導体レーザの光
出力に比例する受光電流に比例する信号と、発光レベル
指令信号とが等しくなるように、常時半導体レーザの順
方向電流を制御する光電気負帰還ループによって、半導
体レーザの光出力を所望の値に制御する方式。
【0004】 パワー設定期間内には半導体レーザの
光出力を受光素子によりモニタし、その受光素子に発生
する受光電流(半導体レーザの光出力に比例する)に比
例する信号と、発光レベル指令信号とが等しくなるよう
に半導体レーザの順方向電流を制御し、一方、パワー設
定期間外にはパワー設定期間で設定した半導体レーザの
順方向電流の値を保持することによって半導体レーザの
光出力を所望の値に制御すると共に、パワー設定期間で
設定した半導体レーザの順方向電流を情報に基づいて変
調することによって半導体レーザの光出力に情報を載せ
る方式。
【0005】 半導体レーザの温度を測定し、その測
定した温度信号によって半導体レーザの順方向電流を制
御したり、又は、半導体レーザの温度を一定とするよう
に制御したりして半導体レーザの光出力を所望の値に制
御する方式。
【0006】半導体レーザの光出力を所望の値とするた
めには、の方式が望ましいが、受光素子の動作速度、
光電気負帰還ループを構成している増幅素子の動作速度
等の限界により制御速度に限界がある。例えば、制御速
度の目安として、光電気負帰還ループでの交差周波数を
考慮した場合、交差周波数をf0 としたとき、半導体レ
ーザの光出力のステップ応答特性は、次式のように近似
することができる。
【0007】 Pout =P0{1−exp(−2πf0t)} Pout :半導体レーザの光出力 P0 :半導体レーザの設定された光強度 t :時間 この場合、半導体レーザの光出力を変化させた直後か
ら、設定された時間τ0が経過するまでの全光量(光出
力の積分値∫Pout )が所定の値となることが必要とさ
れ、 ∫Pout=P0・t0{1−〔1−exp(−2πf0τ0)〕/2πf0τ0} のような式となる。仮に、τ0 =50nS、誤差の許容
範囲を0.4%とした場合、f0 >800MHzとしな
ければならず、極めて困難である。
【0008】また、の方式は、のような問題は発生
せず、半導体レーザを高速に変調することが可能である
ため、多く使用されている。しかしながら、半導体レー
ザの光出力を常時制御しているわけではないため、外乱
等により容易に半導体レーザの光量変動を生じる。外乱
としては、例えば、半導体レーザのドゥループ特性があ
り、この特性によってレーザ光量は容易に数%程度の誤
差が生じてしまう。
【0009】このようなドゥループ特性を抑制する試み
として、半導体レーザの熱時定数に半導体レーザ駆動電
流の周波数特性を合わせて補償する方式(例えばの方
式)が提案されているが、半導体レーザの熱時定数は各
半導体レーザ毎に個別にバラツキがあり、半導体レーザ
の周囲環境によって異なるなどの問題がある。また、こ
の他に、半導体レーザの戻り光の影響による光量変動な
どの問題もある。
【0010】このような問題点を解決するための手段と
して、本出願人により、例えば、特開平2−20508
6号公報や、特願平6−103805号として提案され
ているものがある。まず、特開平2−205086号公
報の例では、半導体レーザの光出力を受光素子によりモ
ニタし、その光出力と発光レベル指令信号とが等しくな
るように、常時半導体レーザの順方向電流を制御する光
電気負帰還ループと、発光レベル指令信号を半導体レー
ザの順方向電流に変換する変換手段とを有し、光電気負
帰還ループの制御電流と変換手段により生成された電流
の和又は差の電流によって半導体レーザの光出力を制御
するものである。この場合、変換手段によって光電気負
帰還ループの制御電流の制御量を低減させ、半導体レー
ザの高速変調を可能としている。
【0011】また、特願平6−103805号の例で
は、半導体レーザの光出力の一部を受光部によりモニタ
してその光出力の光強度に比例するモニタ信号を求め、
このモニタ信号と発光指令信号とが等しくなるように半
導体レーザの順方向電流を制御する半導体レーザ制御装
置において、モニタ信号と発光指令信号との差電流を増
幅する誤差増幅器と、発光指令信号に比例した電流を出
力する電流駆動部と、誤差増幅器の出力と前記電流駆動
部の出力とを加算した信号を増幅する電流増幅器とを備
え、電流増幅器の出力電流により半導体レーザの前記順
方向電流を制御するようにした半導体レーザ制御装置に
関するものである。この場合、出力部の電流増幅器を共
通化することによって、IC化の際の低消費電流化、チ
ップサイズの低減化を可能とし、高速な制御を可能とし
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図16は、従来の半導
体レーザ制御装置の一例を示す。この制御装置は、発光
指令信号Isig とモニタ信号Imとの差電流を増幅する
誤差増幅器1と、発光指令信号Isig に比例した電流を
出力する電流駆動部3と、誤差増幅器1の出力と電流駆
動部3の出力とを加算した信号(a点、トランジスタQ
1のベース)を増幅する電流増幅器2とから構成されて
いる。今、発光指令信号Isig とモニタ信号Imとの差
電流(Isig −Im)はキャパシタンスCfで充放電さ
れ、電圧Viが発生する。このViが誤差増幅器1によ
り増幅され、トランジスタQ5のベースに印加される。
このベースへの印加により、トランジスタQ5のコレク
タには出力信号ΔV3 (=AVi、A:電圧増幅率)を
得る。また、トランジスタQ6のベースへV4 を印加す
ることにより、抵抗R5の端子間に電圧変化ΔV2 (=
−R5・Isig )を発生させる。
【0013】図17は、a点を基準とした交流等価回路
を示す(なお、a点、c点、R1、C1は図16と一致
する)。ここで、c点にで印加される電圧信号をV1
すると、a点での電圧V0 は、 V0 =V1 ・Z0/(Z0+Z1) となる。Z0/(Z0+Z1)の項は、低周波域ではR
0/(R0+R1)、高周波域ではC1/(C0+C
1)と近似することができる。この場合、R0/(R0
+R1)≠C1/(C0+C1)となると、V1 に矩形
波を加えても、V0は完全な矩形波とはならない。例え
ば、R0/(R0+R1)>C1/(C0+C1)の場
合は、V0 は図18のような波形となり、所望とする矩
形波4との差分Δ(ハッチング領域)は、 Δ=(1/K)・exp(−t/τ0)・V1 …(1) 1/K=R0/(R0+R1)−C1/(C0+C1) τ0 :時定数 t :時間 となる。この場合、1/Kが増大すると、立上り時(t
=0)の電圧差分(1/K)V1 は増大し、所望とする
矩形波4が得られなくなる。この図18のような波形が
図16のa点に印加されると、トランジスタQ1の動作
に遅れが生じて誤動作を生じたり、安定した動作が行え
なくなり、装置の信頼性に問題が生じる。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1ないし8記載の
発明では、モニタ信号と発光指令信号との差電流を増幅
する誤差増幅器と、発光指令信号に比例した電流を出力
する電流駆動部と、この電流駆動部の出力信号の前記発
光指令信号に比例した値からの差分信号を発生させる補
償器と、誤差増幅器の出力と電流駆動部の出力と補償器
の出力とを加算した信号を増幅して出力電流を得る電流
増幅器とを備え、電流増幅器の出力電流により半導体レ
ーザの順方向電流を制御するようにしたという基本構成
を具備する。
【0015】請求項記載の発明では、上記基本構成
おいて、発光指令信号に比例した電流によりエミッタ電
流を変化させる第一のトランジスタと、発光指令信号に
比例した電流と同じ電流値を持ち符号の異なる電流によ
りエミッタ電流を変化させる第二のトランジスタと、第
一のトランジスタのコレクタに接続された第一の抵抗
と、第一の抵抗にベースが接続された第三のトランジス
タと、この第三のトランジスタのエミッタに一端が接続
された第二の抵抗と、この第二の抵抗と並列に接続され
た第一のキャパシタンスと、第二のトランジスタのコレ
クタに一端が接続された第三の抵抗と、この第三の抵抗
の他端に接続された第四の抵抗とを有する電圧変換手段
を設け、誤差増幅器の出力を電圧変換手段の第二の抵抗
及び第一のキャパシタンスに流れる電流に変換する第一
の電流変換手段を設け、補償器は、第三の抵抗と第四の
抵抗とにベースが接続されたベースが接続された第四の
トランジスタと、この第四のトランジスタのエミッタに
一端が接続された第二のキャパシタンスと、この第二の
キャパシタンスの他端に接続された第五の抵抗と、この
第五の抵抗の端子間電圧を電圧変換手段の第二の抵抗及
び第一のキャパシタンスに流れる電流に変換する第二の
電流変換手段とを有し、電流増幅器の入力側に、電圧変
換手段の第二の抵抗及び第一のキャパシタンスと、第一
の電流変換手段の出力側と、第二の電流変換手段の出力
側とを接続した請求項記載の発明では、上記基本構
において、発光指令信号に比例した電流によりエミッ
タ電流を変化させる第一のトランジスタと、発光指令信
号に比例した電流と同じ電流値を持ち符号の異なる電流
によりエミッタ電流を変化させる第二のトランジスタ
と、第一のトランジスタのコレクタに接続された第一の
抵抗と、第一の抵抗にベースが接続された第三のトラン
ジスタと、この第三のトランジスタのエミッタに一端が
接続された第二の抵抗と、この第二の抵抗と並列に接続
された第一のキャパシタンスと、第一のトランジスタの
エミッタにベースが接続された第四のトランジスタと、
第二のトランジスタのエミッタにベースが接続された第
五のトランジスタと、第四のトランジスタのエミッタと
第五のトランジスタのエミッタとに接続された定電流源
と、第四のトランジスタのコレクタに接続された第三の
抵抗とを有する電圧変換手段を設け、誤差増幅器の出力
を電圧変換手段の第二の抵抗及び第一のキャパシタンス
に流れる電流に変換する第一の電流変換手段を設け、補
償器は、第三の抵抗に一端が接続された第二のキャパシ
タンスと、この第二のキャパシタンスの他端に接続され
た第四の抵抗と、この第四の抵抗の端子間電圧を電圧変
換手段の第二の抵抗及び第一のキャパシタンスに流れる
電流に変換する第二の電流変換手段とを有し、電流増幅
器の入力側に、電圧変換手段の第二の抵抗及び第一のキ
ャパシタンスと、第一の電流変換手段の出力側と、第二
の電流変換手段の出力側とを接続した。
【0016】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明において、定電流源の電流値を変化させる定電流源
電流可変手段を設けた。
【0017】請求項記載の発明では、上記基本構成
おいて、発光指令信号に比例した電流によりエミッタ電
流を変化させる第一のトランジスタと、発光指令信号に
比例した電流と同じ電流値を持ち符号の異なる電流によ
りエミッタ電流を変化させる第二のトランジスタと、第
一のトランジスタのコレクタに接続された第一の抵抗
と、第一の抵抗にベースが接続された第三のトランジス
タと、この第三のトランジスタのエミッタに一端が接続
された第二の抵抗と、この第二の抵抗と並列に接続され
た第一のキャパシタンスと、前記第二のトランジスタの
コレクタに一端が接続された第三の抵抗と、この第三の
抵抗の他端に接続された第四の抵抗とを有する電圧変換
手段を設け、誤差増幅器の出力を電圧変換手段の第二の
抵抗及び第一のキャパシタンスに流れる電流に変換する
第一の電流変換手段を設け、補償器は、第三の抵抗と第
四の抵抗とにベースが接続された第四のトランジスタ
と、この第四のトランジスタのエミッタに一端が接続さ
れた第二のキャパシタンスと、この第二のキャパシタン
スの他端に接続された第五の抵抗と、この第五の抵抗に
ベースが接続された第五のトランジスタと、この第五の
トランジスタのエミッタに接続された第六の抵抗と、第
五のトランジスタのコレクタに接続されこのコレクタ電
流のオフセット電流値に等しい電流を流す電流源とを有
し、電流増幅器の入力側に、電圧変換手段の第二の抵抗
及び第一のキャパシタンスと、第一の電流変換手段の出
力側と、第五のトランジスタのコレクタとを接続した。
【0018】請求項記載の発明では、上記基本構成
おいて、発光指令信号に比例した電流によりエミッタ電
流を変化させる第一のトランジスタと、発光指令信号に
比例した電流を定数倍する電流可変手段と、この電流可
変手段の出力電流によりエミッタ電流を変化させる第二
のトランジスタと、第一のトランジスタのコレクタに接
続された第一の抵抗と、第一の抵抗にベースが接続され
た第三のトランジスタと、この第三のトランジスタのエ
ミッタに一端が接続された第二の抵抗と、この第二の抵
抗と並列に接続された第一のキャパシタンスと、第二の
トランジスタのコレクタに接続された第三の抵抗とを有
する電圧変換手段を設け、誤差増幅器の出力を電圧変換
手段の第二の抵抗及び第一のキャパシタンスに流れる電
流に変換する第一の電流変換手段を設け、補償器は、第
三の抵抗に一端が接続された第二のキャパシタンスと、
温度に比例した電流を流す第一の電流源と、この第一の
電流源にコレクタとベースが接続された第四のトランジ
スタと、この第四のトランジスタのエミッタに接続され
た第四の抵抗と、第四のトランジスタのベースにベース
が接続された第五のトランジスタと、この第五のトラン
ジスタのエミッタに接続された第五の抵抗と、第五のト
ランジスタのコレクタと第二のキャパシタンスの他端と
にエミッタが接続された第六のトランジスタと、この第
六のトランジスタのコレクタに接続され第一の電流源の
電流値に等しい電流を流す第二の電流源とを有し、電流
増幅器の入力側に、電圧変換手段の第二の抵抗及び第一
のキャパシタンスと、第一の電流変換手段の出力側と、
第六のトランジスタのコレクタとを接続した。
【0019】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明において、第一の電流源及び第二の電流源の電流値
を変化させる電流源電流可変手段を設けた。
【0020】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明において、第一の電流源及び第二の電流源の電流値
を変化させる電流源電流可変手段と、電流可変手段の発
光指令信号に比例した電流を定数倍する比率を変化させ
る比率可変手段とを設けた。
【0021】請求項記載の発明では、上記基本構成
おいて、発光指令信号に比例した電流によりエミッタ電
流を変化させる第一のトランジスタと、発光指令信号に
比例した電流と同じ電流値を持ち符号の異なる電流によ
りエミッタ電流を変化させる第二のトランジスタと、第
一のトランジスタのコレクタに一端が接続された第一の
抵抗と、この第一の抵抗にベースが接続された第三のト
ランジスタと、この第三のトランジスタのエミッタに一
端が接続された第二の抵抗と、この第二の抵抗と並列に
接続された第一のキャパシタンスと、第一の抵抗の他端
に接続された第三の抵抗とを有する電圧変換手段を設
け、誤差増幅器の出力を電圧変換手段の第二の抵抗及び
第一のキャパシタンスに流れる電流に変換する第一の電
流変換手段を設け、補償器は、第一の抵抗と第三の抵抗
とにベースが接続された第四のトランジスタと、この第
四のトランジスタのエミッタに一端が接続された第四の
抵抗と、この第四の抵抗の他端に接続された第二のキャ
パシタンスと、この第二のキャパシタンスの端子間電圧
を電圧変換手段の第二の抵抗及び第一のキャパシタンス
に流れる電流に変換する第二の電流変換手段とを有し、
電流増幅器の入力側に、電圧変換手段の第二の抵抗及び
第一のキャパシタンスと、第一の電流変換手段の出力側
と、第二の電流変換手段の出力側とを接続した。
【0022】請求項記載の発明では、モニタ信号と発
光指令信号との差電流を増幅する誤差増幅器と、発光指
令信号に比例した電流を出力する電流駆動部と、この電
流駆動部の出力を模擬する模擬回路と、発光指令信号に
比例した電流と模擬回路の出力との差分信号を出力する
差動増幅器と、誤差増幅器の出力と電流駆動部の出力と
差動増幅器の出力とを加算した信号を増幅して出力電流
を得る電流増幅器とを備え、電流増幅器の出力電流によ
り半導体レーザの順方向電流を制御するようにした。
【0023】請求項10記載の発明では、モニタ信号と
発光指令信号との差電流を増幅する誤差増幅器と、発光
指令信号に比例した電流を出力する電流駆動部と、この
電流駆動部の出力を模擬する模擬回路と、発光指令信号
に比例した電流を定数倍する電流可変手段と、この電流
可変手段の出力と模擬回路の出力との差分信号を出力す
る差動増幅器と、誤差増幅器の出力と電流駆動部の出力
と差動増幅器の出力とを加算した信号を増幅して出力電
流を得る電流増幅器とを備え、電流増幅器の前記出力電
流により半導体レーザの順方向電流を制御するようにし
た。
【0024】
【作用】請求項1ないし8記載の発明においては、誤差
増幅器からのモニタ信号と発光指令信号との差電流に比
例した出力信号と、電流駆動部からの発光指令信号に比
例した出力信号と、その電流駆動部の発光指令信号に比
例した値からの差分信号を補償信号とした補償器から得
られた出力信号とを加算することによって、電流増幅器
の出力電流が作られ、半導体レーザの順方向電流の制御
が行われる。このように補償器により補償信号を作るこ
とにより、電流増幅器の出力波形のズレをなくし所望と
する波形を作ることができる。
【0025】請求項記載の発明においては、電流増幅
器の入力側には、電圧変換手段を構成する第二の抵抗と
第一のキャパシタンスとに流れる電流、すなわち、第一
の電流変換手段により得られる電流と、補償器を構成す
る第二の電流変換手段により得られる補償信号を示す電
流とを加算した電流が流れる。これによって、簡単な回
路構成で補償器内の補償信号量の制御を行うことができ
る。
【0026】請求項記載の発明においては、電流増幅
器の入力側には、定電流源を備え電圧変換手段を構成す
る第二の抵抗と第一のキャパシタンスとに流れる電流、
すなわち、第一の電流変換手段により得られる電流と、
補償器を構成する第二の電流変換手段により得られる補
償信号を示す電流とを加算した電流が流れる。この場
合、定電流源の電流値によって、補償信号の最大値を設
定することができる。
【0027】請求項記載の発明においては、定電流源
電流可変手段を用いて定電流源の電流値を変化させるこ
とによって、補償器内の補償信号の最大値を任意に変化
させることが可能となる。
【0028】請求項記載の発明においては、電流増幅
器の入力側には、電圧変換手段を構成する第二の抵抗と
第一のキャパシタンスとに流れる電流、すなわち、第一
の電流変換手段により得られる電流と、補償器を構成す
る電流源が接続された第五のトランジスタのコレクタを
流れる補償信号を示す電流とを加算した電流が流れる。
この場合、第五のトランジスタのコレクタに接続された
電流源を用いて、コレクタ電流のオフセット電流値に等
しい電流を補償器内に流すことによって、補償信号にオ
フセット電流が含まれなくなる。
【0029】請求項記載の発明においては、電流増幅
器の入力側には、電圧変換手段を構成する第二の抵抗と
第一のキャパシタンスとに流れる電流、すなわち、第一
の電流変換手段により得られる電流と、補償器を構成す
る第一及び第二の電流源が接続された第六のトランジス
タのコレクタを流れる補償信号を示す電流とを加算した
電流が流れる。この場合、第六のトランジスタのコレク
タに接続された第二の電流源を用いて、コレクタ電流の
オフセット電流値に等しい電流を補償器内に流すことに
よって、補償信号にオフセット電流が含まれなくなる。
また、発光指令信号に比例した電流を定数倍する電流可
変手段によって、補償信号のリニアリティを改善するこ
とができる。
【0030】請求項記載の発明においては、電流源電
流可変手段を用いて第一及び第二の電流源の電流値を変
化させることによって、補償器内の補償信号の時定数を
任意に変化させることができる。
【0031】請求項記載の発明においては、電流源電
流可変手段を用いて第一及び第二の電流源の電流値を変
化させることによって、補償器内の補償信号の時定数を
任意に変化させることができ、また、比率可変手段を用
いて電流可変手段の発光指令信号に比例した電流を定数
倍する比率を変化させることによって、補償信号の最大
値を任意に変化させることができる。
【0032】請求項記載の発明においては、電流増幅
器の入力側には、電圧変換手段を構成する第二の抵抗と
第一のキャパシタンスとに流れる電流、すなわち、第一
の電流変換手段により得られる電流と、補償器を構成す
る第二の電流変換手段により得られる補償信号を示す電
流とを加算した電流が流れる。この場合、第二の電流変
換手段の入力側には第二のキャパシタンスが接続されロ
ーパスフィルタとしての役割を果たすことから、補償器
内の補償信号に高周波成分が含まれなくなる。
【0033】請求項記載の発明においては、誤差増幅
器からのモニタ信号と発光指令信号との差電流に比例し
た出力信号と、電流駆動部からの発光指令信号に比例し
た出力信号と、発光指令信号に比例した電流と模擬回路
の出力との差分信号として得られる差動増幅器からの補
償信号とを加算することによって、電流増幅器の出力電
流が作られ、半導体レーザの順方向電流の制御が行われ
る。このように模擬回路と差動増幅器とを用いて補償信
号を作ることによって、デバイスのバラツキや温度変動
等に対応した補償を行うことができる。
【0034】請求項10記載の発明においては、誤差増
幅器からのモニタ信号と発光指令信号との差電流に比例
した出力信号と、電流駆動部からの発光指令信号に比例
した出力信号と、発光指令信号に比例した電流を定数倍
する電流可変手段の出力と模擬回路の出力との差分信号
として得られる差動増幅器からの補償信号とを加算する
ことによって、電流増幅器の出力電流が作られ、半導体
レーザの順方向電流の制御が行われる。このように模擬
回路と差動増幅器とを用いて補償信号を作ることによっ
て、デバイスのバラツキや温度変動等に対応した補償を
行うことができる。また、電流可変手段を用いて発光指
令信号に比例した電流を定数倍することによって、補償
信号から高周波成分を取り除くことができる。
【0035】
【実施例】本発明の基本構成をなす実施例を図1及び図
2に基づいて説明する(請求項1ないし8記載の発明に
対応する)。図1は、半導体レーザ制御装置の構成を示
す。半導体レーザ5(以下、LDという)の光出力Po
の一部を受光部としてのフォトダイオード6(以下、P
Dという)によりモニタして得られた光強度に比例した
モニタ信号Imと発光指令信号Isig との差電流を増幅
する誤差増幅器1と、発光指令信号Isig に比例した電
流ΔIaを出力する電流駆動部3と、この電流駆動部3
の出力信号の発光指令信号Isig に比例した値からの差
分信号(補償信号)ΔIbを発生させる補償器7と、出
力電流(順方向電流)ILDを得る電流増幅器2とからな
っている。
【0036】このような構成において、本装置の動作に
ついて説明する。LD5の光出力Poの一部はPD6に
より受光され、LD5の光強度に比例したモニタ信号I
mが誘起される。誤差増幅器1では、発光指令信号Isi
g とモニタ信号Imとの差電流Isig −Imが増幅さ
れ、この出力値をΔI1 (=A1(Isig −Im)、A
1:誤差増幅器1の電流増幅率)とする。LD5と、P
D6と、誤差増幅器1と、電流増幅器2とによって、光
電気負帰還ループが構成され、発光指令信号Isig とモ
ニタ信号Imとが等しくなるように、LD5の順方向電
流ILDが制御される。この場合、順方向電流ILDは、誤
差増幅器1の出力値であるΔI1 と、電流駆動部3の出
力値であるΔIaと、補償器7の出力値であるΔIbと
を加算した信号として示すことができる。このように補
償器7からの出力値ΔIbを電流駆動部3の出力値ΔI
aに加算することによって、電流駆動部3の出力値ΔI
aの所望値からのズレを大幅に改善することができる。
【0037】以下、補償器7を設けたことによって、電
流駆動部3の出力値ΔIaの所望値からのズレを改善で
きる理由について述べる。電流駆動部3のΔIaの波形
は、図2(a)のような波形となっている。これに対し
て、補償器7のΔIb(補償信号)の波形は、図2
(b)のようなΔIaの波形を補間するような波形とな
っている。今、電流駆動部3のΔIaと補償器7のΔI
bとの和を、ΔI2 (=k・Isig 、k:比例定数)と
する。このΔI2 は、電流駆動部3の出力値を補償した
後の信号を示す。kの値は予め設定しておく。そして、
誤差増幅器1のΔI1 と、電流駆動部3のΔIaと、補
償器7のΔIbとの加算電流を、電流増幅器2に加え、
LD5の順方向電流ILDに変換し、LD5のレーザ出力
を制御する。このときの順方向電流ILDは、 ILD=Ao・(ΔI1 +ΔIa+ΔIb) =Ao・(ΔI1 +ΔI2 ) =Ao・(A1(Isig −Im)+k・Isig ) …(2) となる。このように補償器7によりΔIbを作ることに
よって、発光指令信号Isig に比例した値からの差分Δ
((1)式参照)を補償し、レーザ出力の制御を行うこ
とができる。これにより、順方向電流ILDの波形を理想
的な出力波形(矩形波)とすることができ、誤動作をな
くし、高速処理を行うことができる。
【0038】ただし、(2)式中のkの値は、以下のよ
うな考え方に基づいて、予め設定しておくようにする。
すなわち、一般に、LD5の光出力Poは、 Po=η・(ILD−Ith) η:微分量子効率 Ith:LDの閾値電流 のように近似される。また、モニタ電流Imは、LD5
とPD6との結合係数をα、PD6の放射感度をSとす
ると、 Im=αSPo =αSη・(ILD−Ith) =αSη・(Ao・(ΔI1 +ΔI2 )−Ith として表わすことができる。従って、発光指令信号Isi
g に比例した補償後の電流駆動部3の出力ΔI2 の大き
さ、すなわち、比例定数kの値は、Ao・ΔI1=Ith
としたとき、発光指令信号Isig とモニタ電流Imとが
等しくなるように、LD5の光出力・順方向電流特性、
LD5とPD6との結合係数及びPD6の光入力・受光
信号特性に基づいて予め設定しておくようにする。すな
わち、ここでは、k=1/aSηAoとなるように、予
めkの値を設定しておく。
【0039】上述したように、誤差増幅器1から得られ
るモニタ信号Imと発光指令信号Isig との差電流に比
例した信号ΔI1 と、電流駆動部3から得られる発光指
令信号Isig に比例した信号ΔIaと、発光指令信号I
sig に比例した値からの差分信号である補償器7から得
られる補償信号ΔIbとの3つの信号の和を、電流増幅
器2の出力電流である順方向電流ILDとして用いること
によって、電流増幅器2の出力電流の所望値からのズレ
を大幅に改善することができ、高速で、常に安定したレ
ーザ出力を得ることができる。
【0040】次に、本発明の第の実施例を図3に基づ
いて説明する(請求項記載の発明に対応する)。な
お、前述した基本構成をなす実施例と同一部分について
の説明は省略し、その同一部分については同一符号を用
いる。
【0041】まず、本装置の全体構成を図3に基づいて
述べる。本装置は、誤差増幅器1と、電流駆動部3と、
補償器7と、電流増幅器2と、電圧変換手段としての電
圧変換部8とに大別される。
【0042】電圧変換部8は、発光指令信号Isig に比
例した電流によりエミッタ電流を変化させる第一のトラ
ンジスタQ6と、発光指令信号Isig に比例した電流と
同じ電流値を持ち符号の異なる電流によりエミッタ電流
を変化させる第二のトランジスタQ8と、第一のトラン
ジスタQ6のコレクタに接続された第一の抵抗R5と、
この第一の抵抗R5にベースが接続された第三のトラン
ジスタQ2と、この第三のトランジスタQ2のエミッタ
に一端が接続された第二の抵抗R1と、この第二の抵抗
R1と並列に接続された第一のキャパシタンスC1と、
第二のトランジスタQ8のコレクタに一端が接続された
第三の抵抗R9と、この第三の抵抗R9の他端に接続さ
れた第四の抵抗R8とによって構成されている。なお、
トランジスタQ8のエミッタには、トランジスタQ9
と、−Isig2を流す電流源9aとが接続されている。ト
ランジスタQ6のエミッタには、トランジスタQ7と、
Isig2を流す電流源9bとが接続されている。
【0043】誤差増幅器1の出力を電圧変換部8の抵抗
R1及びキャパシタンスC1に流れる電流に変換する第
一の電流変換手段としての第一の電流変換部10が設け
られている。この第一の電流変換部10は、トランジス
タQ5,Q4,Q3と、抵抗R4,R3,R2と、キャ
パシタンスC4,C3,C2と、ダイオードD1とを備
えている。
【0044】補償器7は、抵抗R9と抵抗R8とにベー
スが接続された第四のトランジスタQ10と、この第四
のトランジスタQ10のエミッタに一端が接続された第
二のキャパシタンスC5と、この第二のキャパシタンス
C5の他端に接続された第五の抵抗R11と、この第五
の抵抗R11の端子間電圧を電圧変換部8の第二の抵抗
R1及び第一のキャパシタンスC1に流れる電流に変換
する第二の電流変換手段としての第二の電流変換部11
とによって構成されている。この第二の電流変換部11
は、トランジスタQ11,Q12,Q13と、抵抗1
2,R13,R14と、キャパシタンスC6,C7,C
8とを備えている。
【0045】電流増幅器2は、トランジスタQ1,Q0
と、抵抗R7,REとによって構成されている。そし
て、電流増幅器2の入力側であるトランジスタQ1のベ
ースには、電圧変換部8の抵抗R1及びキャパシタンス
C1と、第一の電流変換部10の出力側であるトランジ
スタQ3のコレクタと、第二の電流変換部11の出力側
であるトランジスタQ13のコレクタとが接続されてい
る。このようにして本装置は構成されている。
【0046】以下、補償信号Icompが流れる補償器7内
の動作を中心に述べる。電圧変換部8において、発光指
令信号Isig に比例した電流Isig2(=−γk・Isig
、比例定数であるkは、予め設定しておく)は、V4
で印加されたトランジスタQ6のエミッタ電流を変化さ
せ、抵抗R5の端子間に電圧変化ΔV2 を発生させる。
また、電流−Isig (Isig2の反転信号)は、V4 で印
加されたトランジスタQ8のエミッタ電流を変化させ、
抵抗R8と抵抗R9とを直列接続したものの端子間に−
ΔV2 の電圧変化をさせる(ただし、R8+R9=R5
とし、Q8、Q6は同一トランジスタとする)。この電
圧変化は抵抗R8と抵抗R9とにより分圧され、d点で
の電圧変化ΔVdは、 ΔVd=−R8/(R8+R9)・ΔV2 となる。また、補償器7内における抵抗R11とキャパ
シタンスC5とは、バイパスフィルタを構成し、e点で
の電圧変化ΔVeは、 ΔVe=jωτ1 /(1+jωτ1 )・ΔVd τ1 =C5・R11 となる。
【0047】一方、第一の電流変換部10を有する電流
駆動部3において、誤差増幅器1の入力インピーダンス
はハイインピーダンスになっており、発光指令信号Isi
g とモニタ信号Imとの差電流Isig −Imはキャパシ
タンスCfで充放電され、電圧Viが発生する。この電
圧Viが誤差増幅器1により増幅され、トランジスタQ
5のベースに印加される。この誤差増幅器1の出力信号
をΔV3 とすると、 ΔV3 =AVi =−A・(Isig −Im)/jωCf A:誤差増幅器の電圧増幅率 となる。また、第一の電流変換部10におけるトランジ
スタQ3,Q4、抵抗R2,R3は、カレントミラー回
路を構成している。ここでは、簡単化のため、R2とR
3の抵抗値及びQ3,Q4のサイズは等しいとし、ま
た、D1をQ3、Q4と同一トランジスタで構成し、特
性のバラツキが一致しているとすると、駆動電流Iは、 I=(Vcc−V3 −3Vbe)/(R3+R4) …(3) となる。
【0048】また、補償器7内の第二の電流変換部11
において、トランジスタQ12,Q13、抵抗R13,
R14(簡単のため、R13=R14)は、カレントミ
ラー回路を構成しており、補償電流Icompは、Icomp=
(Vcc−V6 −3Vbe)/(R12+R13)となる。
このIcompの値と、(3)式の駆動電流Iの値とがa点
に加算される。これによって、a点での電圧Vaは、 Va=Vcc−V2 −Vbe−R1・I−R1・Icomp となる。ここで、例えば、2R1=R3+R4、2R1
=R12+R13となるように抵抗値を選択すると、 Va=(1/2)V3 +(1/2)V6 −V2 +2Vbe となり、電源電圧Vccの変動の影響がなくなる。このV
aが印加されるa点は、前述した図1におけるΔIa
(ここでは駆動電流I)とΔIb(ここではIcomp)と
の電流加算点に相当する。
【0049】そして、このようにしてa点で合成された
値I+Icompが、電流増幅器2の入力側のトランジスタ
Q1のベースに入力されることによって、トランジスタ
Q0のコレクタにLD5の順方向電流ILDが流れる。こ
のILDは、 ILD=((1/2)V3 +(1/2)V6 +V2 )/RE として表わされる。なお、V3 ,V6 ,V2 のバイアス
電圧を安定した基準(d)源により設定しておくことに
よって、電源電圧Vccの変動及びVbeの温度変化や特性
のバラツキの影響を受けない安定したオフセット電流が
流れる。
【0050】また、a点での電圧変化ΔVaは、 ΔVa=−((1/2)ΔV3 +(1/2)ΔVe−ΔV2 ') =−((1/2)ΔV3 −(1/2)jωτ1/(1+jωτ1) ・R8/(R8+R9)・ΔV2 −ΔV2 ') …(4) となる。ただし、ΔV2 'はΔV2 から(1)式の差分
Δだけズレた信号である。これによって、ΔV2 'は、 ΔV2 '=ΔV2 −Δ =ΔV2 −(1/K)・exp(−t/τ0)・ΔV2 …(5) として表わすことができる。(4),(5)式から、 (1/2)R8/(R8+R9)=1/K =R0/(R0+R1)−C1/(C0+C1) C5・R11=τ0 の条件式を満足するように、値を設定することにより、
a点での電圧変化ΔVaは、 ΔVa=−((1/2)ΔV3 −ΔV2 ) となる。これにより、LD5を流れるレーザ出力制御用
の順方向電流ILDは、 ILD=−((1/2)ΔV3 −ΔV2 )/RE =−(−(1/2)A・(Isig−Im)/jωCf+R5・Isig2)/RE =((1/2)A・(Isig−Im)/jωCf+R5・γk・Isig)/RE …(6) となる。この(6)式は、(2)式と同様な形であり、
図3の回路により図1の回路を実現することができる。
従って、このようなことから、補償器7からの出力であ
る補償信号Icompを電流駆動部3の出力である駆動信号
Iにa点にて加算することによって、電流駆動部3の出
力の所望値からのズレを改善することができ、LD5の
順方向電流ILDの波形を理想的な出力波形(矩形波)と
することができる。
【0051】なお、抵抗R1はトランジスタQ3のコレ
クタ容量等の寄生容量Cxでローパスフィルタとなり、
高速化の妨げとなるため、抵抗R1と並列にキャパシタ
ンスC1(C1≫Cx)を接続し、これによって寄生容
量の影響を低減して高速化を図っている。同様に、抵抗
R2,R3,R4にそれぞれキャパシタンスC2,C
3,C4を並列に接続することによって、高速化を図る
ことができる。また、電圧V5をベースに印加したトラ
ンジスタQ7,Q9、抵抗R6,R10は、それぞれト
ランジスタQ6,Q8に一定のエミッタ電流をバイアス
電流として流しておくためのものであり、Isig2が小さ
い場合におけるリニアリティを改善することができる。
【0052】次に、本発明の第の実施例を図4に基づ
いて説明する(請求項2,3記載の発明に対応する)。
なお、前記実施例と同一部分についての説明は省略し、
その同一部分については同一符号を用いる。
【0053】電圧変換部8は、発光指令信号Isig に比
例した電流によりエミッタ電流を変化させる第一のトラ
ンジスタQ6と、発光指令信号Isig に比例した電流と
同じ電流値を持ち符号の異なる電流によりエミッタ電流
を変化させる第二のトランジスタQ8と、第一のトラン
ジスタQ6のコレクタに接続された第一の抵抗R5と、
この第一の抵抗R5にベースが接続された第三のトラン
ジスタQ2と、この第三のトランジスタQ2のエミッタ
に一端が接続された第二の抵抗R1と、この第二の抵抗
R1と並列に接続された第一のキャパシタンスC1と、
第一のトランジスタQ6のエミッタにベースが接続され
た第四のトランジスタQ14と、第二のトランジスタQ
8のエミッタにベースが接続された第五のトランジスタ
Q15と、第四のトランジスタQ14のエミッタと第五
のトランジスタQ15のエミッタとに接続された定電流
源12と、第四のトランジスタQ14のコレクタに接続
された第三の抵抗R15とによって構成されている。な
お、トランジスタQ6のエミッタ及びトランジスタQ1
4のベースには、Isig2を流す電流源9bが接続されて
いる。トランジスタQ8のエミッタ及びトランジスタQ
15のベースには、−Isig2を流す電流源9aが接続さ
れている。また、トランジスタQ15のコレクタには抵
抗R16が接続されている。トランジスタQ8のエミッ
タ側にはトランジスタQ9と抵抗R10とが接続され、
トランジスタQ8のコレクタには抵抗R8が接続されて
いる。トランジスタQ6のエミッタ側にはトランジスタ
Q7と抵抗R6とが接続されている。
【0054】補償器7は、第三の抵抗R15に一端が接
続された第二のキャパシタンスC5と、この第二のキャ
パシタンスC5の他端に接続された第四の抵抗R11
と、この第四の抵抗R11の端子間電圧を電圧変換部8
の第二の抵抗R1及び第一のキャパシタンスC1に流れ
る電流に変換する第二の電流変換部11とによって構成
されている。この第二の電流変換部11は、トランジス
タQ11,Q12,Q13と、抵抗12,R13,R1
4と、キャパシタンスC6,C7,C8とを備えてい
る。
【0055】電流増幅器2の入力側のa点には、電圧変
換部8の第二の抵抗R1及び第一のキャパシタンスC1
と、第一の電流変換部10の出力側と、補償器7の第二
の電流変換部11の出力側とが接続されている。このよ
うにして本装置は構成されている。なお、図4中、誤差
増幅器1、第一の電流変換部10、電流駆動部3の回路
は省略する。
【0056】以下、定電流源12を備えた電圧変換部8
及び補償信号Icompが流れる補償器7内の動作を中心に
述べる。電圧変換部8におけるトランジスタQ6,Q8
には、発光指令信号Isig に比例した電流Isig2、−I
sig2とバイアス電流I1とがそれぞれエミッタ電流とし
て流れており、バイアス電流I1を等しくすると、トラ
ンジスタQ6,Q8(同一のトランジスタとする)のベ
ース・エミッタ間電圧Vbe6 ,Vbe8 は、 Vbe6 =VT・ln((I1+Isig2)/Is1 ) Vbe8 =VT・ln((I1−Isig2)/Is1 ) となる。また、トランジスタQ14,Q15(同一のト
ランジスタとする)のベース・エミッタ間電圧Vbe14
Vbe15は、 Vbe14=VT・ln((I0−Isig3)/Is2 ) Vbe15=VT・ln((I0+Isig3)/Is2 ) となる。ただし、トランジスタQ14,Q15のエミッ
タ電流を、それぞれI0−Isig3、I0+Isig3とし
た。
【0057】一方、トランジスタQ6のエミッタはトラ
ンジスタQ14のベースに、トランジスタQ8のエミッ
タはトランジスタQ15のベースにそれぞれ接続され、
トランジスタQ6,Q8のベース、トランジスタQ1
4,Q15のエミッタはそれぞれ接続されているため、 Vbe6 −Vbe8 =Vbe15−Vbe14 となり、上式の関係から、 Isig3=(I0/I1)Isig2 となる。この場合、トランジスタQ14,Q15のエミ
ッタ電流の変化は発光指令信号Isig に比例し、トラン
ジスタQ14,Q15の電流増幅率が十分大きければ、
トランジスタQ14,Q15のエミッタ電流はコレクタ
電流に等しい。これによって、トランジスタQ14のコ
レクタに接続された抵抗R15の端子間電圧の電圧変化
ΔVdは、 ΔVd=−R15・Isig3 =−R15・(I0/I1)Isig2 となる。前記第二の実施例と同様に、抵抗R11とキャ
パシタンスC5はハイパスフィルタを構成しており、e
点での電圧変化ΔVeは、 ΔVe=jωτ1/(1+jωτ1)・ΔVd τ1=C5・R11 となり、前記第二の実施例と同様にして、補償信号Ico
mpに変換することができる。これにより、a点での電圧
変化ΔVaは、 ΔVa=−((1/2)ΔV3 −(1/2)jωτ1/(1+jωτ1) ・R15・(I0/I1)Isig2−ΔV2 ') …(7) となる。この場合、ΔV2 =R5・Isig2の関係がある
ため、 1/K=(1/2)・R15/R5・(I0/I1) C5・R11=τ0 また、本実施例では、図4の回路に定電流源I0の電流
値を変化させる定電流源電流可変手段(図示せず)を設
けるようにしてもよい。このような定電流源電流可変手
段を設けることによって、(7)式の電流値比I0/I
1の比率を外部から任意に変化させることができ、これ
により1/Kを任意に設定することができる。例(図示
せず)として、定電流源12を、トランジスタQ7,Q
9のベースにベースが接続されたトランジスタQと、こ
のトランジスタQのエミッタに一端が接続され他端が接
地された外付けの可変抵抗Rvとによって構成する。そ
して、可変抵抗Rvの抵抗値を変化させることによっ
て、電流I0を任意に変化させ、これにより1/Kを外
部から任意に設定することができる。
【0058】次に、本発明の第の実施例を図5に基づ
いて説明する(請求項記載の発明に対応する)。な
お、前記実施例と同一部分についての説明は省略し、そ
の同一部分については同一符号を用いる。
【0059】電圧変換部8は、発光指令信号Isig に比
例した電流によりエミッタ電流を変化させる第一のトラ
ンジスタQ6と、発光指令信号Isig に比例した電流と
同じ電流値を持ち符号の異なる電流によりエミッタ電流
を変化させる第二のトランジスタQ8と、第一のトラン
ジスタQ6のコレクタに接続された第一の抵抗R5と、
この第一の抵抗R5にベースが接続された第三のトラン
ジスタQ2と、この第三のトランジスタQ2のエミッタ
に一端が接続された第二の抵抗R1と、この第二の抵抗
R1と並列に接続された第一のキャパシタンスC1と、
第二のトランジスタQ8のコレクタに一端が接続された
第三の抵抗R9と、この第三の抵抗R9の他端に接続さ
れた第四の抵抗R8とによって構成されている。なお、
トランジスタQ8のエミッタ側には、−Isig2を流す電
流源9aと、トランジスタQ9と、抵抗R10とが接続
されている。トランジスタQ6のエミッタ側には、Isi
g2を流す電流源9bと、トランジスタQ7と、抵抗R6
とが接続されている。
【0060】補償器7は、第三の抵抗R9と第四の抵抗
R8とにベースが接続された第四のトランジスタQ10
と、この第四のトランジスタQ10のエミッタに一端が
接続された第二のキャパシタンスC9と、この第二のキ
ャパシタンスC9の他端に接続された第五の抵抗R17
と、この第五の抵抗R17にベースが接続された第五の
トランジスタQ16と、この第五のトランジスタQ16
のエミッタに接続された第六の抵抗R18と、第五のト
ランジスタQ16のコレクタに接続されこのコレクタ電
流のオフセット電流値に等しい電流を流す電流源として
のトランジスタQ18とによって構成されている。な
お、トランジスタQ18のコレクタにはダイオードD
3、抵抗R20が接続されている。また、トランジスタ
Q18のベースにはトランジスタQ17のベースが接続
され、このトランジスタQ17のエミッタには抵抗R1
9が接続されている。
【0061】電流増幅器2の入力側のa点には、電圧変
換部8の第二の抵抗R1及び第一のキャパシタンスC1
と、第一の電流変換部10の出力側と、補償器7の第五
のトランジスタQ16のコレクタとが接続されている。
このようにして本装置は構成されている。なお、図5
中、誤差増幅器1、第一の電流変換部10、電流駆動部
3の回路構成は省略する。
【0062】以下、トランジスタQ18を備えた補償信
号Icompが流れる補償器7内の動作を中心に述べる。ま
ず、補償器7におけるDC動作について述べる。トラン
ジスタQ17,18のベースは同一電位にバイアスされ
ている。トランジスタQ17,18のエミッタ電流をそ
れぞれI1,I2とし、略等しいとすると、ベース・エ
ミッタ電圧も略等しく、 R19・I1=R20・I2+VD3D3:D3の端子間電圧 の関係式が成り立つ。トランジスタQ17,18の電
増幅率が十分大きく、エミッタ電流とコレクタ電流とが
等しいとすると、トランジスタQ17のコレクタに接続
された抵抗R17の端子間電圧は、R17・I1とな
り、この電圧がトランジスタQ16のベースに印加され
る。これにより、トランジスタQ16のエミッタ電流を
I3(電流増幅率が十分大きく、エミッタ電流とコレク
タ電流が等しいとする)とし、ベース・エミッタ電圧を
Vbe17とすると、 R17・I1=Vbe17+R18・I3 の関係式が成り立つ。この場合、D3をトランジスタQ
16と同一のトランジスタで構成し、R19=R17、
R20=R18とすると、I2=I3となる。
【0063】ここで、補償器7におけるAC動作を含め
て述べる。前記第の実施例と同様にして、e点での電
圧変化ΔVeは、 ΔVe=−jωC9・R17/(1+jωC9・R17) ・R8/(R8+R9)・ΔV2 となる。このΔVeがトランジスタQ16のベースに印
加され、トランジスタQ16のコレクタ電流が変化し、
この電流変化をΔI3とする。そして、トランジスタQ
18のコレクタ電流とトランジスタQ16のコレクタ電
流との差を補償信号Icompとすると、 Icomp=(I3+ΔI3)−I2 =ΔI3 =ΔVe/R18 となる。このIcompをa点に加えると、a点での電位V
aは、 Va=Vcc−V2 −Vbe−R1・I−R1・Icomp となる。ただし、Iは(3)式と同様である。ここで、
本実施例の場合、Icompにはオフセットを持たないた
め、R1=R3+R4とすれば、 Va=V3 −V2 +2Vbe−R1・Icomp となる。これにより、a点での電位変化ΔVaは、 ΔVa=−(ΔV3 +R1・Icomp−ΔV2 ') となる。ΔV2 'のΔV2 からの差分Δが Δ=−R1・Icomp =R1/R18・jωC9・R17/(1+jωC9・R17) ・R8/(R8+R9)・ΔV2 となるように満たせば、すなわち、 1/K=R1/R18・R8/(R8+R9) C9・R17=τ0 となるように各値を設定すれば、(2)式と同様な形の
LD5に流れる順方向電流ILDを得ることができる。こ
のように電流源であるトランジスタQ18を設けたこと
によって、補償器7内にトランジスタQ16のコレクタ
電流のオフセット電流値に等しい電流を流すことができ
る。これにより補償信号Icompにオフセット電流が含ま
れなくなり、DC動作の回路設計が容易となる。従っ
て、このようなことから、電流駆動部3の出力の所望値
からのズレを改善して、LD5の順方向電流ILDの波形
を理想的な出力波形(矩形波)とすることができる。
【0064】次に、本発明の第の実施例を図6及び図
7に基づいて説明する(請求項記載の発明に対応す
る)。なお、前記実施例と同一部分についての説明は省
略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0065】図6において、電圧変換部8は、発光指令
信号Isig に比例した電流によりエミッタ電流を変化さ
せる第一のトランジスタQ6と、発光指令信号Isig に
比例した電流を定数倍(−α)して−αIsig2を流す電
流可変手段としての電流源13と、この電流源13の出
力電流によりエミッタ電流を変化させる第二のトランジ
スタQ8と、第一のトランジスタQ6のコレクタに接続
された第一の抵抗R5と、この第一の抵抗R5にベース
が接続された第三のトランジスタQ2と、この第三のト
ランジスタQ2のエミッタに一端が接続された第二の抵
抗R1と、この第二の抵抗R1と並列に接続された第一
のキャパシタンスC1と、第二のトランジスタQ8のコ
レクタに接続された第三の抵抗R8とによって構成され
ている。なお、トランジスタQ8のエミッタ側には、ト
ランジスタQ9と、抵抗R10とが接続されている。ト
ランジスタQ6のエミッタ側には、Isig2を流す電流源
9bと、トランジスタQ7と、抵抗R6とが接続されて
いる。
【0066】補償器7は、第三の抵抗R8に一端が接続
された第二のキャパシタンスC10と、温度に比例した
電流を流す第一の電流源J1と、この第一の電流源J1
にコレクタとベースが接続された第四のトランジスタQ
19と、この第四のトランジスタQ19のエミッタに接
続された第四の抵抗R21と、第四のトランジスタQ1
9のベースにベースが接続された第五のトランジスタQ
20と、この第五のトランジスタQ20のエミッタに接
続された第五の抵抗R22と、第五のトランジスタQ2
0のコレクタと第二のキャパシタンスC10の他端とに
エミッタが接続された第六のトランジスタQ21と、こ
の第六のトランジスタQ21のコレクタに接続され第一
の電流源J1の電流値に等しい電流を流す第二の電流源
J2とによって構成されている。
【0067】電流増幅器2の入力側のa点には、電圧変
換部8の第二の抵抗R1及び第一のキャパシタンスC1
と、第一の電流変換部10の出力側と、補償器7の第六
のトランジスタQ21のコレクタとが接続されている。
このようにして本装置は構成されている。なお、図6
中、誤差増幅器1、第一の電流変換部10、電流駆動部
3の回路構成は省略する。
【0068】以下、電流源13を備えた電圧変換部8及
び電流源J2を備えた補償信号Icompが流れる補償器7
内の動作を中心に述べる。電流源J1,J2は、同一の
電流I1を供給する電流源であり、トランジスタQ1
9,Q20及び抵抗R21,R22はカレントミラー回
路を構成しており、トランジスタQ20のコレクタ電流
はI1となる。トランジスタQ21はベースにバイアス
電圧V7が印加されており、電流増幅率は十分大きく、
エミッタ電流とコレクタ電流とは等しい(I2)とす
る。トランジスタQ20の出力抵抗は十分大きいため、
キャパシタンスC10とトランジスタQ21のエミッタ
抵抗reとによってハイパスフィルタが構成される。こ
れによりトランジスタQ21のコレクタに流れる電流I
2は、 I2=I1+(1/re)・jωC10 ・re/(1+jωC10・re)・αΔV2 ただし、 re=kT/q・I1 k:ボルツマン定数 q:電気素量 T:温度(K) となる。R5=R8とし、トランジスタQ8のエミッタ
に加える電流値は−αIsig2とする(又は、R5=αR
8)。この場合、I1が温度Tに比例するような電流を
流す電流源J1,J2を用いることによって、reは温
度に対して一定となる。そして、補償器7内の補償信号
Icompは、 Icomp=I2−I1 =(1/re)・jωτ1/(1+jωτ1)・αΔV2 τ1=C10・re となり、これにより 1/K=αR1/re …(9) C10・re=τ0 …(10) となるように各値を設定すれば、(2)式と同様な形の
LD5に流れる順方向電流ILDを得ることができる。こ
のように電流源J2を設けたことによって、補償器7内
にトランジスタQ21のコレクタ電流のオフセット電流
値に等しい電流を流すことができる。これにより補償信
号Icompにオフセット電流が含まれなくなり、DC動作
の回路設計が一段と容易化する。また、発光指令信号I
sig に比例した電流を定数倍(−α)する電流源13を
設けたことによって、IcompがI1に比べて十分小さく
なるようにαを設定すれば、リニアリティが改善され
る。従って、このようなことから、電流駆動部3の出力
の所望値からのズレを改善して、LD5の順方向電流I
LDの波形を理想的な出力波形(矩形波)とすることがで
きる。
【0069】ここで、温度に依存した電流源J1,J2
の回路構成について説明しておく。図7に示すように、
電流源J3,J4は、それぞれ温度に依存しないI0、
2I0の電流を供給する電流源である。トランジスタQ
22,Q23、抵抗R23,R24はカレントミラー回
路を構成している(トランジスタQ22,Q23は同一
サイズのトランジスタ)。トランジスタQ23のコレク
タ側の電流源J4との間にはカレントミラー回路14が
接続され、このカレントミラー回路14の出力側にはカ
レントミラー回路15が接続されている。この場合、カ
レントミラー回路14は、トランジスタQ24,Q2
5,Q26と、抵抗R25,R26,R27とによって
構成され、トランジスタQ24のサイズを1としたとき
トランジスタQ26のサイズをmとし、R25=m27
とする。また、カレントミラー回路15は、トランジス
タQ27,Q28,Q29と,Q30、抵抗R28,R
29,R30,R31とによって構成され、トランジス
タQ27のサイズを1としたときトランジスタQ29,
Q30のサイズをm'とし、R28=m'R30=m'R
31とする。
【0070】今、トランジスタQ22,Q23のベース
・エミッタ電圧をそれぞれVbe0 、Vbe1 とし、トラン
ジスタQ23のコレクタ電流をI2とすると、 Vbe0 +R23・I0=Vbe1 +R24・I2 ∴ VT・ln(I0/Is)+R23・I0=VT・ln(I2/Is)+R24・I2 ∴ VT・ln(I0/I1)=R24・I2−R23・I0 ここで、R24=nR23、例えば、R24=(1/
2)R23とすると、 I2=2I0+ΔI0 とおけ、Δ=ΔI0/I0≪1とすると、 −VT・ln(2+Δ)=1/2・R0(2I0+ΔI0)−R0・I0 ∴ −2VT・ln2−VT・ΔI0/I0=R0・ΔI0 (R0+re0)ΔI0=−2VT・ln2 となる。ただし、re0=VT/I0とした。ここで、
R0≫re0とすると(例えば、I0=1mAの時、r
e0=26Ω(T=300K))、 ΔI0=−2ln2/R0・k/q・T となる。これにより、電流ΔI0は温度Tに比例した電
流となる。このような回路をカレントミラー回路14,
15に接続すれば、図6に示したような電流源J1,J
2を得ることができる。これによって、電流I1は、 I1=mm'・2ln2/R0・k/q・T となり、温度に比例した電流となる。
【0071】次に、本発明の第の実施例を図8及び図
9に基づいて説明する(請求項6,7記載の発明に対応
する)。なお、前記実施例と同一部分についての説明は
省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0072】本実施例は、前述した第の実施例(図6
参照)の回路に関するものである。まず、図8は、図6
の電流源J1,J2にそれぞれ流れる電流値I1を変化
させる電流源電流可変手段16の回路構成を示す。以
下、この電流源電流可変手段16の動作について説明す
る。トランジスタQ30,Q31,Q32,Q33,Q
34,Q35は、差動スイッチである。トランジスタQ
25−1のサイズを1とすると、トランジスタQ25−
2,Q25−3のサイズはそれぞれ2,4という関係と
なる。また、抵抗R27−1,R27−2,R27−3
にそれぞれ流れる電流をIa0,Ia1,Ia2とする
と、Ia1=2Ia0、Ia2=4Ia0となってい
る。D0がL(Low)レベルのときは電流Ia0がトラ
ンジスタQ31に流れ、D1もLレベルのときは電流I
a1がトランジスタQ33に流れ、これにより、電流I
a=Ia0+Ia1となる。このようにD0〜D2によ
り電流Ia、さらには電流I1が変化する。Ia0,I
a1,Ia2は温度に比例した電流であるため、電流I
1は温度に比例した電流となり、外部からデジタル的に
変化させることができる。電流I1を任意に設定できれ
ば、電流源J1,J2を用いることによって、(10)
式の関係からreを任意に設定することができ、これに
より、補償信号Icompの時定数τ0 を調整することがで
きる。
【0073】図9は、電流源13(電流可変手段、図6
参照)の発光指令信号Isig に比例した電流を定数倍
(α)する比率を変化させる比率可変手段17の回路構
成を示す。以下、この比率可変手段17の動作について
説明する。トランジスタQ50のコレクタには、トラン
ジスタQ54の帰還により常にI0の電流が流れ、トラ
ンジスタQ51のコレクタ電流はI1−I0となる。た
だし、I1≧I0の関係がある。また、トランジスタQ
53のコレクタに流れる電流をIaとすると、トランジ
スタQ52のコレクタ電流はIT−Iaとなり、 VT ・ln(I0/Is)−VT ・ln(Ia/Is) =VT・ln((I1−I0)/Is)−VT・ln((IT−Ia)/Is) の関係が成り立つ。ただし、トランジスタQ50〜Q5
3は同一サイズのトランジスタとし、ITは温度に比例
した電流とする。
【0074】 ∴ I0/Ia=(I1−I0)/(IT−Ia) ∴ Ia=I0/I1・IT 一方、トランジスタQ55,Q56のエミッタ電流とし
て前記I0と等しい電流を流すと、トランジスタQ5
5,Q56のコレクタ電流はそれぞれ、I2、I0−I
2となり(I0≧I2)、トランジスタQ58のコレク
タ電流をIbとすると、トランジスタQ58のコレクタ
電流は−Isig2−Ibとなり、 Ib=I2/I0・(−Isig2) が成り立つ。Ia,Ibを図6中におけるI1.−αI
sig2として用いれば、(9)式から、 1/K=I2/I0・R1・I0/I1・qIT/kT ∴ 1/K=I2/I1・K1 ただし、K1=R1・qIT/kT (IT∝T) となる。また、(10)式から、 τ0=C10・I0/I1・qIT/kT ∴ τ0=C10・I0/I1・K2 ただし、K2=qIT/kT (IT∝T) となる。これにより、I0,I1.I2の値を外部から
任意に設定する(I1≧I0≧I2)ことによって、補
償信号Icomp(=I2−I1、図6参照)を調節するこ
とができ、これによりその補償信号Icompの最大値を任
意に設定することができる。
【0075】次に、本発明の第の実施例を図10及び
図11に基づいて説明する(請求項記載の発明に対応
する)。なお、前記実施例と同一部分についての説明は
省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0076】電圧変換部8は、発光指令信号Isig に比
例した電流によりエミッタ電流を変化させる第一のトラ
ンジスタQ6と、発光指令信号Isig に比例した電流と
同じ電流値を持ち符号の異なる電流によりエミッタ電流
を変化させる第二のトランジスタQ8と、第一のトラン
ジスタQ6のコレクタに一端が接続された第一の抵抗R
31と、この第一の抵抗R31にベースが接続された第
三のトランジスタQ2と、この第三のトランジスタQ2
のエミッタに一端が接続された第二の抵抗R1と、この
第二の抵抗R1と並列に接続された第一のキャパシタン
スC1と、第一の抵抗R31の他端に接続された第三の
抵抗R30とによって構成されている。なお、トランジ
スタQ8のエミッタ側には、−Isig2'を流す電流源1
9aと、トランジスタQ9と、抵抗R10とが接続され
ている。トランジスタQ6のエミッタ側には、Isig2'
を流す電流源19bと、トランジスタQ7と、抵抗R6
とが接続されている。
【0077】補償器7は、第一の抵抗R31と第三の抵
抗R30とにベースが接続された第四のトランジスタQ
36と、この第四のトランジスタQ36のエミッタに一
端が接続された第四の抵抗R28と、この第四の抵抗R
28の他端に接続された第二のキャパシタンスC11
と、この第二のキャパシタンスC11の端子間電圧を前
記電圧変換部8の第二の抵抗R1及び第一のキャパシタ
ンスC1に流れる電流に変換する第二の電流変換部11
とによって構成されている。この第二の電流変換部11
は、電流源18と、トランジスタQ37と、抵抗R29
とを備えている。電流源18は、トランジスタQ37の
コレクタに流れるバイアス電流と等しい電流I1を流
す。
【0078】電流増幅器2の入力側のa点には、電圧変
換部8の第二の抵抗R1及び第一のキャパシタンスC1
と、第一の電流変換部10の出力側と、補償器7の第二
の電流変換部11の出力側とが接続されている。このよ
うにして本装置は構成されている。なお、図10中、誤
差増幅器1、第一の電流変換部10、電流駆動部3の回
路構成は省略する。
【0079】以下、第二のキャパシタンスC11を備え
た補償信号Icompが流れる補償器7内の動作を中心に述
べる。電圧変換部8において、発光指令信号Isig に比
例した電流Isig2を定数倍した電流Isig2'はトランジ
スタQ6のエミッタ電流を変化させて、抵抗R30と抵
抗R31とを直列接続したものの端子間に電圧変化ΔV
1 を発生させる。このΔV1 は、 ΔV1 =(R30+R31)・Isig2' として表わされる。そして、このΔV1 を抵抗R30と
抵抗R31と分圧した信号R30・Isig2'は、トラン
ジスタQ36及び抵抗R28とキャパシタンスC11と
で構成されたローパスフィルタを介して、e点に電圧変
化ΔVeを生じさせる。このΔVeは、 ΔVe=1/(1+jωτ1)・R30・Isig2' τ1 =R28・C11 となる。ここでは、トランジスタQ37のコレクタには
そのコレクタに流れるバイアス電流と等しい電流I1を
流す電流源I1が接続されているため、補償信号Icomp
は、 Icomp=1/(1+jωτ1)・R30/R29・Isig2' となる。一方、ΔV1 はa点では、 ΔV1'=ΔV1 −1/K・exp(−t/τ0)・ΔV1 =(1−1/K)ΔV1 +1/K{1−exp(−t/τ0)}ΔV1 となる。これにより、図11に示すように、出力波形の
所望値ΔV2 を ΔV2 {=(R30+R31)Isig2} とすると、 ΔV2 =(1−1/K)ΔV1 を満足し、補償信号Icompにより誤差分Δ(図11中の
ハッチング領域) Δ=1/K{1−exp(−t/τ0)}ΔV1 だけを減算すればよい。すなわち、 Isig2'=K/(K−1)Isig2 1/K=R30/(R30+R31)・R1/R29 τ1 =R28・C11=τ0 となるように各値を設定すれば、(2)式と同様な形の
LD5に流れる順方向電流ILDを得ることができる。こ
のようにトランジスタQ37の入力側にキャパシタンス
C11を接続したことによって、ローパスフィルタとし
ての機能をもたせることができ、補償器7内の補償信号
Icompに高周波成分が含まれなくなる。従って、このよ
うなことから、電流駆動部3の出力の所望値からのズレ
を改善して、LD5の順方向電流ILDの波形を理想的な
出力波形(矩形波)とすることができる。なお、Isig
2'=Isig2とし、抵抗R30,R31の抵抗値をK/
(K−1)倍したものを用いてもよい。
【0080】次に、本発明の第の実施例を図12及び
図13に基づいて説明する(請求項記載の発明に対応
する)。なお、前記実施例と同一部分についての説明は
省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0081】本装置は、モニタ信号Imと発光指令信号
Isig との差電流を増幅する誤差増幅器1と、発光指令
信号Isig に比例した電流を出力する電流駆動部3と、
この電流駆動部3の出力を模擬する模擬回路20と、発
光指令信号Isig に比例した電流と模擬回路20の出力
との差分信号を出力する差動増幅器21と、誤差増幅器
1の出力と電流駆動部3の出力と差動増幅器21の出力
とを加算した信号を増幅して出力電流を得る電流増幅器
2とに大別される。
【0082】模擬回路20は、電流増幅器2を含む出力
部22の出力波形を模擬する回路である。この模擬回路
20は、トランジスタQ38と、抵抗R32と、キャパ
シタンスC12と、電流I4を流す定電流源23と、模
擬電流増幅器24とから構成されている。模擬電流増幅
器24は、トランジスタQ39,Q40と、抵抗R3
3,R34とから構成されている。また、出力部22
は、電流増幅器2と、トランジスタQ2と、抵抗R1
と、キャパシタンスC1とから構成されている。
【0083】差動増幅器21は、トランジスタQ42,
Q43と、抵抗R36と、電流I5を流す2個の電流源
21a,21bとから構成されている。抵抗R36は線
形動作範囲を広げるためのものであり、R36・I5の
値が差動電圧の最大値よりも大きくなるように設定して
おけばよい。また、ここでは、トランジスタQ43のコ
レクタに、補償電流Icompのオフセット電流を打消すた
めの電流I5を流す定電流源25が接続されている。
【0084】また、トランジスタQ43のコレクタはト
ランジスタQ6のエミッタに接続されている。このトラ
ンジスタQ6のエミッタ側には、電流Isig2を流す電流
源9bと、トランジスタQ7と、抵抗R6とが接続され
ている。トランジスタQ6のコレクタには抵抗R5が接
続されている。また、トランジスタQ6のベースはトラ
ンジスタQ8のベースと接続されている。トランジスタ
Q8のエミッタ側には、電流−Isig2を流す電流源9a
と、トランジスタQ9と、抵抗R10とが接続されてい
る。トランジスタQ8のコレクタには、抵抗R8が接続
されている。この抵抗R8とトランジスタQ8のコレク
タとの間には、トランジスタQ41のベースが接続され
ている。このトランジスタQ41のエミッタには、抵抗
R35及びキャパシタンスC13の一端が接続されてい
る。これら抵抗R35及びキャパシタンスC13の他端
は、電流I4を流す電流源26が接続されている。抵抗
R35及びキャパシタンスC13の他端と電流源26と
の間には、トランジスタQ43のベースが接続されてい
る。このようにして本装置は構成されている。なお、図
12中、誤差増幅器1及び電流駆動部3の回路構成は省
略する。
【0085】一般に、半導体レーザ制御装置をICで構
成する場合、各個別素子の絶対値バラツキが大きく、ま
た、温度変動や電源電圧変動により、電流増幅器2の入
力インピーダンス(図17の交流等価回路では、R0、
C0であり、R0〜hfe0・hfe1・REの範囲の値であ
る。hfe0・hfe1はそれぞれトランジスタQ0,Q1の
電流増幅率)は大きく変動し、これにより出力波形の所
望値からの差分も大きく変動する。一方、補償信号Ico
mpは抵抗値及びキャパシタンス容量により設定されるた
め、デバイスバラツキによる歩留りが低下する。また、
外部から補償信号Icompを設定したとしても完璧とは言
えず、温度変動には対応しきれないのが現状である。
【0086】そこで、このような問題に対処するための
本装置の動作、特に、模擬回路20及び差動増幅器21
の動作を中心に述べる。今、定電流源26の出力抵抗及
び差動増幅器21の入力抵抗は、模擬電流増幅器24の
入力抵抗に比べて十分大きいとし、抵抗R5と抵抗R8
の抵抗値が等しいとすると、f点の電圧変化ΔVfと補
償前のaの電圧変化ΔV2 'は、 ΔVf=−ΔV2 ' となり、互いに等しくなる(ただし、符号は異なる)。
通常の場合、IC内では相対バラツキはかなり小さいた
め、模擬回路20と出力部22とを同一素子で構成して
いれば各個別素子の絶対値が変動してもf点の電圧変化
ΔVfは補償前のa点の電圧変化ΔV2 'を模擬し、ほ
ぼ等しくなっている。一方、トランジスタQ41のベー
スに印加された電圧変化−ΔV2 は、h点では電圧変化
ΔVhとなるが、図17のような交流等価回路を考えた
場合、R0はR1(ここでは、R35)に比べて十分大
きいため、キャパシタンスC13の容量をC0に比べて
十分大きくとれば、ΔVhと−ΔV2 とは ΔVh≒−ΔV2 となり、両者の差はほとんどない。なお、R35=R3
2、定電流源の値をI4としておけば、点f、点hのD
C電位は等しくなる。
【0087】そして、ΔVfとΔVhとを差動増幅器2
1に入力すれば、これらの差、すなわち、a点での所望
値からの差分がトランジスタQ43から出力される。こ
の出力値を補償信号Icompとして出力部22に加える。
これにより、デバイスのバラツキや温度変動等によって
起こる出力波形の所望値からの差分変動に応じた補償を
行うことができる。従って、このようなことから、電流
駆動部3の出力の所望値からのズレを改善して、LD5
の順方向電流ILDの波形を理想的な出力波形(矩形波)
とすることができる。なお、ここでは、補償信号Icomp
をトランジスタQ6のエミッタに加えているが、前述し
た各実施例と同様にa点に加えるようにしてもよい。
【0088】また、図13は、模擬電流増幅器24の変
形例を示す。前述した図12の回路では、模擬電流増幅
器24は電流増幅器2と同一構成としたが、通常、RE
の抵抗値は10Ω程度(ΔV2 ≒500mV、ILD≒5
0mAとすると、RE≒10Ω)であり、外付け部品と
することが多く、その図12の回路でR34=REとす
るには、チップ内で構成することが困難である。そこ
で、模擬電流増幅器24を図13のような構成とし、R
40≒hfe0・REとすることによって、チップ部品と
して容易に構成することができる。
【0089】次に、本発明の第の実施例を図14及び
図15に基づいて説明する(請求項10記載の発明に対
応する)。なお、前記実施例と同一部分についての説明
は省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0090】本装置の構成を示す図14の回路は、前述
した第の実施例(図12参照)の回路と基本的には同
様であるが、ここでは、発光指令信号Isig2に比例した
電流を定数倍(1+1/α)する電流可変手段としての
電流源27a,27bが、トランジスタQ6,Q8のエ
ミッタ側に接続されている。
【0091】以下、回路の動作について述べる。今、入
力信号として、発光指令信号Isig2に比例した電流を定
数倍(1+1/α)した信号を用い、 R37+R38=R5、R37=αR38 の関係が成立する抵抗R37、R38により電圧に変換
する。これにより発生した電圧(1+1/α)ΔV2
ΔV2 をトランジスタQ38、Q41のベースにそれぞ
れ印加すると、模擬回路20のf点の電圧波形ΔVf、
h点のΔVhは、図15のようになる。ただし、ΔV2
=R5・Isig2とする。そして、差動増幅器21によっ
て、ΔVfとΔVhとの差分ΔVcompを発生させ、この
値を補償信号Icompに変換してトランジスタQ6のエミ
ッタ電流に加算する。これによりトランジスタQ6のコ
レクタ側の抵抗R5の端子間の電圧変化ΔViが得ら
れ、a点では所望値からのずれがほとんどない波形とな
る。これにより、デバイスのバラツキや温度変動等によ
って起こる出力波形の所望値からの差分変動に応じた補
償を行うことができる。従って、このようなことから、
電流駆動部3の出力の所望値からのズレを改善して、L
D5の順方向電流ILDの波形を理想的な出力波形(矩形
波)とすることができる。また、この場合、 1/α≧(1/K)max (1/K)max:1/Kの最大値 としておくことによって、補償信号Icompに高周波成分
が含まれないため、回路設計が容易となる。
【0092】
【発明の効果】請求項1ないし8記載の発明は、誤差増
幅器から得られるモニタ信号と発光指令信号との差電流
に比例した信号と、電流駆動部から得られる発光指令信
号に比例した信号と、補償器から得られる補償信号に相
当する前記発光指令信号に比例した値からの差分信号と
の3つの信号の和を電流増幅器の出力電流として用いる
ようにしたので、電流増幅器の出力電流の所望値からの
ズレを大幅に改善することができ、これにより、半導体
レーザの所望とする順方向電流を得て常に安定したレー
ザ出力を得ることができる。
【0093】請求項記載の発明は、電流増幅器の入力
側に、電圧変換手段の第二の抵抗及び第一のキャパシタ
ンスと、第一の電流変換手段の出力側と、第二の電流変
換手段の出力側とを接続したので、補償器の補償信号量
の制御を容易に行うことができ、これにより、簡単な回
路構成で電流増幅器の出力電流量の制御を行うことがで
きる。
【0094】請求項記載の発明は、電流増幅器の入力
側に、定電流源を備えた電圧変換手段の第二の抵抗及び
第一のキャパシタンスと、第一の電流変換手段の出力側
と、第二の電流変換手段の出力側とを接続したので、定
電流源の電流値により補償器の補償信号の最大値を設定
することができ、これにより、電流増幅器の出力電流量
の制御を行う補償回路の設計を容易に行うことができ
る。
【0095】請求項記載の発明は、定電流源の電流値
を変化させる定電流源電流可変手段を設けたので、外部
から補償器内の補償信号の最大値を任意に変化させるこ
とができ、これにより、電流増幅器の出力電流量の制御
を一段と正確に行うことができる。
【0096】請求項記載の発明は、電流増幅器の入力
側に、電圧変換手段の第二の抵抗及び第一のキャパシタ
ンスと、第一の電流変換手段の出力側と、コレクタ電流
のオフセット電流値に等しい電流を流す電流源を備えた
第五のトランジスタのコレクタとを接続したので、補償
信号にオフセット電流が含まれなくなり、これにより、
DC動作の回路設計を容易に行うことができる。
【0097】請求項記載の発明は、発光指令信号に比
例した電流を定数倍する電流可変手段を備え、電流増幅
器の入力側に、電圧変換手段の第二の抵抗及び第一のキ
ャパシタンスと、第一の電流変換手段の出力側と、コレ
クタ電流のオフセット電流値に等しい電流を流す第一及
び第二の電流源を備えた第六のトランジスタのコレクタ
とを接続したので、補償信号にオフセット電流が含まれ
ず、しかも、補償信号のリニアリティが改善され、これ
により、一段と簡単な構成で、DC動作の回路設計を容
易に行うことができる。
【0098】請求項記載の発明は、第一の電流源及び
第二の電流源の電流値を変化させる電流源電流可変手段
を設けたので、外部から補償器内の補償信号の時定数を
任意に変化させることができ、これにより、電流増幅器
の出力電流量の制御を一段と正確に行うことができる。
【0099】請求項記載の発明は、第一の電流源及び
第二の電流源の電流値を変化させる電流源電流可変手段
と、電流可変手段の発光指令信号に比例した電流を定数
倍する比率を変化させる比率可変手段とを設けたので、
外部から補償器内の補償信号の時定数及び最大値をそれ
ぞれ任意に変化させることができ、これにより、電流増
幅器の出力電流量の制御をさらに一段と正確に行うこと
ができる。
【0100】請求項記載の発明は、電流増幅器の入力
側に、電圧変換手段の第二の抵抗及び第一のキャパシタ
ンスと、第一の電流変換手段の出力側と、入力側に第二
のキャパシタンスが接続された第二の電流変換手段とを
接続したので、補償信号に高周波成分が含まれなくな
り、これにより、高速化の際の回路設計を容易にするこ
とができる。
【0101】請求項記載の発明は、誤差増幅器から得
られるモニタ信号と発光指令信号との差電流に比例した
信号と、電流駆動部から得られる発光指令信号に比例し
た信号と、発光指令信号に比例した電流と模擬回路の出
力との差分信号である差動増幅器からの補償信号に相当
する信号との3つの信号の和を電流増幅器の出力電流と
して用いるようにしたので、デバイスのバラツキや温度
変動等に対応した補償を行うことができ、これにより、
常に安定した半導体レーザの順方向電流を得ることがで
きる。
【0102】請求項10記載の発明は、誤差増幅器から
得られるモニタ信号と発光指令信号との差電流に比例し
た信号と、電流駆動部から得られる発光指令信号に比例
した信号と、発光指令信号に比例した電流を定数倍する
電流可変手段の出力と模擬回路の出力との差分信号であ
る差動増幅器からの補償信号に相当する信号との3つの
信号の和を電流増幅器の出力電流として用いるようにし
たので、デバイスのバラツキや温度変動等に対応した補
償を行い、補償信号から高周波成分を取り除くことがで
き、これにより、常に安定した半導体レーザの順方向電
流を得ることができると共に、高速化の際の回路設計を
容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本となる実施例である半導体レーザ
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】発光指令信号に比例した信号と補償信号とのそ
れぞれの波形とを示す波形図である。
【図3】本発明の第の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の第の実施例を示す回路図である。
【図5】本発明の第の実施例を示す回路図である。
【図6】本発明の第の実施例を示す回路図である。
【図7】温度に依存した電流源の構成を示す回路図であ
る。
【図8】本発明の第の実施例である図7とは異なる温
度に依存した電流源の構成を示す回路図である。
【図9】発光指令信号に比例した電流を定数倍する比率
を変化させる手段を備えた構成を示す回路図である。
【図10】本発明の第の実施例を示す回路図である。
【図11】図10のa点における信号波形と、補償信号
に対応した信号波形とを示す波形図である。
【図12】本発明の第の実施例を示す回路図である。
【図13】模擬電流増幅器の構成を示す回路図である。
【図14】本発明の第の実施例を示す回路図である。
【図15】図14の各部の電圧波形を示す波形図であ
る。
【図16】従来の半導体レーザ制御装置の構成を示す回
路図である。
【図17】図16のa点における交流等価回路を示す回
路図である。
【図18】図17の回路に対応した出力波形を示す波形
図である。
【符号の説明】
1 誤差増幅器 2 電流増幅器 3 電流駆動部 5 半導体レーザ 6 受光部 7 補償器 8 電圧変換手段 10 第一の電流変換手段 11 第二の電流変換手段 12 定電流源 16 電流源電流可変手段 17 比率変換手段 Q6 第一のトランジスタ Q8 第二のトランジスタ Q2 第三のトランジスタ R5 第一の抵抗 R1 第二の抵抗 C1 第一のキャパシタンス R8,R9,R15 第三の抵抗 R8,R11,R21 第四の抵抗 Q10,Q14,Q19 第四のトランジスタ C5,C9,C10 第二のキャパシタンス R11,R17,R22 第五の抵抗 Q15,Q16 第五のトランジスタ R18 第六の抵抗 Q18 電流源 J1 第一の電流源 J2 第二の電流源 Q21 第六のトランジスタ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザの光出力の一部を受光部に
    よりモニタしてその光出力の光強度に比例するモニタ信
    号を求め、このモニタ信号と発光指令信号とが等しくな
    るように前記半導体レーザの順方向電流を制御する半導
    体レーザ制御装置において、 前記モニタ信号と前記発光指令信号との差電流を増幅す
    る誤差増幅器と、 前記発光指令信号に比例した電流を出力する電流駆動部
    と、 この電流駆動部の出力信号の前記発光指令信号に比例し
    た値からの差分信号を発生させる補償器と、 前記誤差増幅器の出力と前記電流駆動部の出力と前記補
    償器の出力とを加算した信号を増幅して出力電流を得る
    電流増幅器と、 発光指令信号に比例した電流によりエミッタ電流を変化
    させる第一のトランジスタと、前記発光指令信号に比例
    した電流と同じ電流値を持ち符号の異なる電流によりエ
    ミッタ電流を変化させる第二のトランジスタと、前記第
    一のトランジスタのコレクタに接続された第一の抵抗
    と、前記第一の抵抗にベースが接続された第三のトラン
    ジスタと、この第三のトランジスタのエミッタに一端が
    接続された第二の抵抗と、この第二の抵抗と並列に接続
    された第一のキャパシタンスと、前記第二のトランジス
    タのコレクタに一端が接続された第三の抵抗と、この第
    三の抵抗の他端に接続された第四の抵抗とを有する電圧
    変換手段と、 前記 誤差増幅器の出力を前記電圧変換手段の前記第二の
    抵抗及び前記第一のキャパシタンスに流れる電流に変換
    する第一の電流変換手段と、を具備し、 前記 補償器は、前記第三の抵抗と前記第四の抵抗とにベ
    ースが接続されたベースが接続された第四のトランジス
    タと、この第四のトランジスタのエミッタに一端が接続
    された第二のキャパシタンスと、この第二のキャパシタ
    ンスの他端に接続された第五の抵抗と、この第五の抵抗
    の端子間電圧を前記電圧変換手段の前記第二の抵抗及び
    前記第一のキャパシタンスに流れる電流に変換する第二
    の電流変換手段とを有し 前記 電流増幅器の入力側に、前記電圧変換手段の第二の
    抵抗及び前記第一のキャパシタンスと、前記第一の電流
    変換手段の出力側と、前記第二の電流変換手段の出力側
    とを接続し 前記電流増幅器の前記出力電流により前記半導体レーザ
    の前記順方向電流を制御するようにした ことを特徴とす
    る半導体レーザ制御装置。
  2. 【請求項2】 半導体レーザの光出力の一部を受光部に
    よりモニタしてその光出力の光強度に比例するモニタ信
    号を求め、このモニタ信号と発光指令信号とが等しくな
    るように前記半導体レーザの順方向電流を制御する半導
    体レーザ制御装置において、 前記モニタ信号と前記発光指令信号との差電流を増幅す
    る誤差増幅器と、 前記発光指令信号に比例した電流を出力する電流駆動部
    と、 この電流駆動部の出力信号の前記発光指令信号に比例し
    た値からの差分信号を発生させる補償器と、 前記誤差増幅器の出力と前記電流駆動部の出力と前記補
    償器の出力とを加算した信号を増幅して出力電流を得る
    電流増幅器と、 発光指令信号に比例した電流によりエミッタ電流を変化
    させる第一のトランジスタと、前記発光指令信号に比例
    した電流と同じ電流値を持ち符号の異なる電流によりエ
    ミッタ電流を変化させる第二のトランジスタと、前記第
    一のトランジスタのコレクタに接続された第一の抵抗
    と、前記第一の抵抗にベースが接続された第三のトラン
    ジスタと、この第三のトランジスタのエミッタに一端が
    接続された第二の抵抗と、この第二の抵抗と並列に接続
    された第一のキャパシタンスと、前記第一のトランジス
    タのエミッタにベースが接続された第四のトランジスタ
    と、前記第二のトランジスタのエミッタにベースが接続
    された第五のトランジスタと、前記第四のトランジスタ
    のエミッタと前記第五のトランジスタのエミッタとに接
    続された定電流源と、前記第四のトランジスタのコレク
    タに接続された第三の抵抗とを有する電圧変換手段と、 前記 誤差増幅器の出力を前記電圧変換手段の前記第二の
    抵抗及び前記第一のキャパシタンスに流れる電流に変換
    する第一の電流変換手段と、 を具備し、 前記 補償器は、前記第三の抵抗に一端が接続された第二
    のキャパシタンスと、この第二のキャパシタンスの他端
    に接続された第四の抵抗と、この第四の抵抗の端子間電
    圧を前記電圧変換手段の前記第二の抵抗及び前記第一の
    キャパシタンスに流れる電流に変換する第二の電流変換
    手段とを有し、前記 電流増幅器の入力側に、前記電圧変換手段の第二の
    抵抗及び前記第一のキャパシタンスと、前記第一の電流
    変換手段の出力側と、前記第二の電流変換手段の出力側
    とを接続し 前記電流増幅器の前記出力電流により前記半導体レーザ
    の前記順方向電流を制御するようにした ことを特徴とす
    る半導体レーザ制御装置。
  3. 【請求項3】 定電流源の電流値を変化させる定電流源
    電流可変手段を設けたことを特徴とする請求項記載の
    半導体レーザ制御装置。
  4. 【請求項4】 半導体レーザの光出力の一部を受光部に
    よりモニタしてその光出力の光強度に比例するモニタ信
    号を求め、このモニタ信号と発光指令信号とが等しくな
    るように前記半導体レーザの順方向電流を制御する半導
    体レーザ制御装置において、 前記モニタ信号と前記発光指令信号との差電流を増幅す
    る誤差増幅器と、 前記発光指令信号に比例した電流を出力する電流駆動部
    と、 この電流駆動部の出力信号の前記発光指令信号に比例し
    た値からの差分信号を発生させる補償器と、 前記誤差増幅器の出力と前記電流駆動部の出力と前記補
    償器の出力とを加算した信号を増幅して出力電流を得る
    電流増幅器と、 発光指令信号に比例した電流によりエミッタ電流を変化
    させる第一のトランジスタと、前記発光指令信号に比例
    した電流と同じ電流値を持ち符号の異なる電流によりエ
    ミッタ電流を変化させる第二のトランジスタと、前記第
    一のトランジスタのコレクタに接続された第一の抵抗
    と、前記第一の抵抗にベースが接続された第三のトラン
    ジスタと、この第三のトランジスタのエミッタに一端が
    接続された第二の抵抗と、この第二の抵抗と並列に接続
    された第一のキャパシタンスと、前記第二のトランジス
    タのコレクタに一端が接続された第三の抵抗と、この第
    三の抵抗の他端に接続された第四の抵抗とを有する電圧
    変換手段と、 前記 誤差増幅器の出力を前記電圧変換手段の前記第二の
    抵抗及び前記第一のキャパシタンスに流れる電流に変換
    する第一の電流変換手段と、を具備し、 前記 補償器は、前記第三の抵抗と前記第四の抵抗とにベ
    ースが接続された第四のトランジスタと、この第四のト
    ランジスタのエミッタに一端が接続された第二のキャパ
    シタンスと、この第二のキャパシタンスの他端に接続さ
    れた第五の抵抗と、この第五の抵抗にベースが接続され
    た第五のトランジスタと、この第五のトランジスタのエ
    ミッタに接続された第六の抵抗と、第五のトランジスタ
    のコレクタに接続されこのコレクタ電流のオフセット電
    流値に等しい電流を流す電流源とを有し、前記 電流増幅器の入力側に、前記電圧変換手段の前記第
    二の抵抗及び前記第一のキャパシタンスと、前記第一の
    電流変換手段の出力側と、第五のトランジスタのコレク
    タとを接続し 前記電流増幅器の前記出力電流により前記半導体レーザ
    の前記順方向電流を制御するようにした ことを特徴とす
    る半導体レーザ制御装置。
  5. 【請求項5】 半導体レーザの光出力の一部を受光部に
    よりモニタしてその光出力の光強度に比例するモニタ信
    号を求め、このモニタ信号と発光指令信号とが等しくな
    るように前記半導体レーザの順方向電流を制御する半導
    体レーザ制御装置において、 前記モニタ信号と前記発光指令信号との差電流を増幅す
    る誤差増幅器と、 前記発光指令信号に比例した電流を出力する電流駆動部
    と、 この電流駆動部の出力信号の前記発光指令信号に比例し
    た値からの差分信号を発生させる補償器と、 前記誤差増幅器の出力と前記電流駆動部の出力と前記補
    償器の出力とを加算した信号を増幅して出力電流を得る
    電流増幅器と、 発光指令信号に比例した電流によりエミッタ電流を変化
    させる第一のトランジスタと、前記発光指令信号に比例
    した電流を定数倍する電流可変手段と、この電流可変手
    段の出力電流によりエミッタ電流を変化させる第二のト
    ランジスタと、前記第一のトランジスタのコレクタに接
    続された第一の抵抗と、前記第一の抵抗にベースが接続
    された第三のトランジスタと、この第三のトランジスタ
    のエミッタに一端が接続された第二の抵抗と、この第二
    の抵抗と並列に接続された第一のキャパシタンスと、前
    記第二のトランジスタのコレクタに接続された第三の抵
    抗とを有する電圧変換手段と、 前記 誤差増幅器の出力を前記電圧変換手段の前記第二の
    抵抗及び前記第一のキャパシタンスに流れる電流に変換
    する第一の電流変換手段と、を具備し、 前記 補償器は、前記第三の抵抗に一端が接続された第二
    のキャパシタンスと、温度に比例した電流を流す第一の
    電流源と、この第一の電流源にコレクタとベースが接続
    された第四のトランジスタと、この第四のトランジスタ
    のエミッタに接続された第四の抵抗と、前記第四のトラ
    ンジスタのベースにベースが接続された第五のトランジ
    スタと、この第五のトランジスタのエミッタに接続され
    た第五の抵抗と、前記第五のトランジスタのコレクタと
    前記第二のキャパシタンスの他端とにエミッタが接続さ
    れた第六のトランジスタと、この第六のトランジスタの
    コレクタに接続され前記第一の電流源の電流値に等しい
    電流を流す第二の電流源とを有し、前記 電流増幅器の入力側に、前記電圧変換手段の前記第
    二の抵抗及び前記第一のキャパシタンスと、前記第一の
    電流変換手段の出力側と、第六のトランジスタのコレク
    タとを接続し 前記電流増幅器の前記出力電流により前記半導体レーザ
    の前記順方向電流を制御するようにした ことを特徴とす
    る半導体レーザ制御装置。
  6. 【請求項6】 第一の電流源及び第二の電流源の電流値
    を変化させる電流源電流可変手段を設けたことを特徴と
    する請求項記載の半導体レーザ制御装置。
  7. 【請求項7】 第一の電流源及び第二の電流源の電流値
    を変化させる電流源電流可変手段と、電流可変手段の発
    光指令信号に比例した電流を定数倍する比率を変化させ
    る比率可変手段とを設けたことを特徴とする請求項
    載の半導体レーザ制御装置。
  8. 【請求項8】 半導体レーザの光出力の一部を受光部に
    よりモニタしてその 光出力の光強度に比例するモニタ信
    号を求め、このモニタ信号と発光指令信号とが等しくな
    るように前記半導体レーザの順方向電流を制御する半導
    体レーザ制御装置において、 前記モニタ信号と前記発光指令信号との差電流を増幅す
    る誤差増幅器と、 前記発光指令信号に比例した電流を出力する電流駆動部
    と、 この電流駆動部の出力信号の前記発光指令信号に比例し
    た値からの差分信号を発生させる補償器と、 前記誤差増幅器の出力と前記電流駆動部の出力と前記補
    償器の出力とを加算した信号を増幅して出力電流を得る
    電流増幅器と、 発光指令信号に比例した電流によりエミッタ電流を変化
    させる第一のトランジスタと、前記発光指令信号に比例
    した電流と同じ電流値を持ち符号の異なる電流によりエ
    ミッタ電流を変化させる第二のトランジスタと、前記第
    一のトランジスタのコレクタに一端が接続された第一の
    抵抗と、この第一の抵抗にベースが接続された第三のト
    ランジスタと、この第三のトランジスタのエミッタに一
    端が接続された第二の抵抗と、この第二の抵抗と並列に
    接続された第一のキャパシタンスと、前記第一の抵抗の
    他端に接続された第三の抵抗とを有する電圧変換手段
    と、 前記 誤差増幅器の出力を前記電圧変換手段の前記第二の
    抵抗及び前記第一のキャパシタンスに流れる電流に変換
    する第一の電流変換手段と、を具備し、 前記 補償器は、前記第一の抵抗と前記第三の抵抗とにベ
    ースが接続された第四のトランジスタと、この第四のト
    ランジスタのエミッタに一端が接続された第四の抵抗
    と、この第四の抵抗の他端に接続された第二のキャパシ
    タンスと、この第二のキャパシタンスの端子間電圧を前
    記電圧変換手段の前記第二の抵抗及び前記第一のキャパ
    シタンスに流れる電流に変換する第二の電流変換手段と
    を有し、前記 電流増幅器の入力側に、前記電圧変換手段の前記第
    二の抵抗及び前記第一のキャパシタンスと、前記第一の
    電流変換手段の出力側と、前記第二の電流変換手段の出
    力側とを接続し 前記電流増幅器の前記出力電流により前記半導体レーザ
    の前記順方向電流を制御するようにした ことを特徴とす
    る半導体レーザ制御装置。
  9. 【請求項9】 半導体レーザの光出力の一部を受光部に
    よりモニタしてその光出力の光強度に比例するモニタ信
    号を求め、このモニタ信号と発光指令信号とが等しくな
    るように前記半導体レーザの順方向電流を制御する半導
    体レーザ制御装置において 前記モニタ信号と前記発光指令信号との差電流を増幅す
    る誤差増幅器と 前記発光指令信号に比例した電流を出力する電流駆動部
    この電流駆動部の出力を模擬する模擬回路と 前記発光指令信号に比例した電流と前記模擬回路の出力
    との差分信号を出力する差動増幅器と 前記誤差増幅器の出力と前記電流駆動部の出力と前記差
    動増幅器の出力とを加算した信号を増幅して出力電流を
    得る電流増幅器とを備え、前記電流増幅器の前記出力
    電流により前記半導体レーザの前記順方向電流を制御す
    るようにしたことを特徴とする半導体レーザ制御装置。
  10. 【請求項10】 半導体レーザの光出力の一部を受光部
    によりモニタしてその光出力の光強度に比例するモニタ
    信号を求め、このモニタ信号と発光指令信号とが等しく
    なるように前記半導体レーザの順方向電流を制御する半
    導体レーザ制御装置において 前記モニタ信号と前記発光指令信号との差電流を増幅す
    る誤差増幅器と 前記発光指令信号に比例した電流を出力する電流駆動部
    この電流駆動部の出力を模擬する模擬回路と 発光指令信号に比例した電流を定数倍する電流可変手段
    この電流可変手段の出力と前記模擬回路の出力との差分
    信号を出力する差動増幅器と 前記誤差増幅器の出力と前記電流駆動部の出力と前記差
    動増幅器の出力とを加算した信号を増幅して出力電流を
    得る電流増幅器とを備え、前記電流増幅器の前記出力
    電流により前記半導体レーザの前記順方向電流を制御す
    るようにしたことを特徴とする半導体レーザ制御装置。
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