JP3416619B2 - コッターを備えたプレキャスト壁パネル - Google Patents
コッターを備えたプレキャスト壁パネルInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁を構築
する際に使用するコッターを備えたプレキャスト壁パネ
ルに関するものである。
する際に使用するコッターを備えたプレキャスト壁パネ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コッターを備えたプレキャスト壁
パネルとしては、本発明者の発明に係る特許第2997
441号公報に開示されているものが知られている。前
記特許第2997441号公報に開示されたコッターを
備えたプレキャスト壁パネルは、図5に示すように、互
いに接合するプレキャスト壁パネル61の各接合端部は
それぞれ対称になるよう形成されている。すなわち、側
壁面62のほぼ中間部より厚さ方向先方側にほぼ45度
の角度で斜断されて傾斜壁面63が形成されると共に、
該傾斜壁面63に、複数個の横断面三角形状のコッター
64が所定間隔を有して凹設され、更に前記コッター6
4を構成する2つの内壁面65・66のうち、前記側壁
面62と平行な内壁面65に、先端部に半ループ部67
aを折曲して設けると共に、基部側の2本のアーム67
b,67cを打込んで形成されたコッター筋67が、そ
の先端の半ループ部67aを前記側壁面62より外方へ
突出させて形成されている。そして、図6に示すよう
に、互いに接合する各プレキャスト壁パネル61に突出
した各コッター筋67の各半ループ部67aがそれぞれ
互いに摺接して重ね合わせて一方のコッター筋67の半
ループ部67a内に他方のコッター筋67の半ループ部
67aが入り込むように接合し、そして各プレキャスト
壁パネル61間にコンクリート68を打設して、該各プ
レキャスト壁パネル61を接合固定するよう形成されて
いる。
パネルとしては、本発明者の発明に係る特許第2997
441号公報に開示されているものが知られている。前
記特許第2997441号公報に開示されたコッターを
備えたプレキャスト壁パネルは、図5に示すように、互
いに接合するプレキャスト壁パネル61の各接合端部は
それぞれ対称になるよう形成されている。すなわち、側
壁面62のほぼ中間部より厚さ方向先方側にほぼ45度
の角度で斜断されて傾斜壁面63が形成されると共に、
該傾斜壁面63に、複数個の横断面三角形状のコッター
64が所定間隔を有して凹設され、更に前記コッター6
4を構成する2つの内壁面65・66のうち、前記側壁
面62と平行な内壁面65に、先端部に半ループ部67
aを折曲して設けると共に、基部側の2本のアーム67
b,67cを打込んで形成されたコッター筋67が、そ
の先端の半ループ部67aを前記側壁面62より外方へ
突出させて形成されている。そして、図6に示すよう
に、互いに接合する各プレキャスト壁パネル61に突出
した各コッター筋67の各半ループ部67aがそれぞれ
互いに摺接して重ね合わせて一方のコッター筋67の半
ループ部67a内に他方のコッター筋67の半ループ部
67aが入り込むように接合し、そして各プレキャスト
壁パネル61間にコンクリート68を打設して、該各プ
レキャスト壁パネル61を接合固定するよう形成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のコッターを備えたプレキャスト壁パネルにおいて
は、コッター筋67を打込む内壁面65が深く長さ方向
に刻設されていないので、各摺接して重ね合わせるコッ
ター筋67の必要な「重ね長さ」が確保しにくく、また
コッター筋67の各半ループ部67aの接合作業に手間
がかかり、更に接合部における強度が充分に取れないと
いう課題があった。
来のコッターを備えたプレキャスト壁パネルにおいて
は、コッター筋67を打込む内壁面65が深く長さ方向
に刻設されていないので、各摺接して重ね合わせるコッ
ター筋67の必要な「重ね長さ」が確保しにくく、また
コッター筋67の各半ループ部67aの接合作業に手間
がかかり、更に接合部における強度が充分に取れないと
いう課題があった。
【0004】更に前記従来のコッターを備えたプレキャ
スト壁パネルにおいては、傾斜壁面63において、コッ
ター64がそれぞれ凹設されているため、各プレキャス
ト壁パネル61を接合して、該各プレキャスト壁パネル
61間に上方よりコンクリート68を流し込んで打設す
る際、前記傾斜壁面63が障害となり、コンクリート6
8の充填に手間がかかると共に、コッター64内にコン
クリート68が充分に充填されず、均一な強度を期待す
ることができないという課題があった。
スト壁パネルにおいては、傾斜壁面63において、コッ
ター64がそれぞれ凹設されているため、各プレキャス
ト壁パネル61を接合して、該各プレキャスト壁パネル
61間に上方よりコンクリート68を流し込んで打設す
る際、前記傾斜壁面63が障害となり、コンクリート6
8の充填に手間がかかると共に、コッター64内にコン
クリート68が充分に充填されず、均一な強度を期待す
ることができないという課題があった。
【0005】本発明は前記課題を解決すべくなされたも
ので、コッター筋の重ね長さを充分確保すると共に、コ
ンクリートの充填にも手間がかからず、施工の迅速化と
充分な強度を得ることができるコッターを備えたプレキ
ャスト壁パネルを提供しようとするものである。
ので、コッター筋の重ね長さを充分確保すると共に、コ
ンクリートの充填にも手間がかからず、施工の迅速化と
充分な強度を得ることができるコッターを備えたプレキ
ャスト壁パネルを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに接合す
るプレキャスト壁パネルの側壁端部がそれぞれ対称とな
るように形成され、且つ前記各プレキャスト壁パネルの
厚さ方向ほぼ3分の1巾で上下方向全長に亘って垂直に
形成された側壁面の厚さ方向先方側に、厚さ方向ほぼ3
分の1巾で上下方向全長に亘って緩傾斜壁面を連設する
と共に、該緩傾斜壁面の厚さ方向先方側に、厚さ方向ほ
ぼ3分の1巾で急傾斜壁面を連設して、厚さ方向先方側
へ拡開した切欠部を上下方向全長に亘って設け、更に前
記緩傾斜壁面および急傾斜壁面に股ってコッターを複数
個等間隔を有して刻設して形成され、前記コッターは、
前記側壁面の厚さ方向の一番先方側である先端縁部から
超緩傾斜面を前記急傾斜壁面より奥方向まで連設すると
共に、該超緩傾斜面の厚さ方 向先方側に前記側壁面と平
行な垂直面を連設し、更に該垂直面の厚さ方向先方側に
前記急傾斜壁面方向へ拡開して傾斜した拡開傾斜面を連
設して、前記側壁面方向へ拡開した凹部を設けて形成さ
れ、更に前記コッターの垂直面内に、先端に半ループ部
を折曲して設けると共に、基部側の2本のアームを、前
記接合する各プレキャスト壁パネルの各半ループ部が摺
接して重なり合うよう打込んでコッター筋を形成すると
いう手段、または、互いに接合するプレキャスト壁パネ
ルの側壁端部がそれぞれ対称となるように形成され、且
つ前記各プレキャスト壁パネルの厚さ方向ほぼ3分の1
巾で上下方向全長に亘って垂直に形成された側壁面の厚
さ方向先方側に緩傾斜壁面を連設すると共に、該緩傾斜
壁面の厚さ方向先方側に、厚さ方向ほぼ3分の2巾で急
傾斜壁面を連設して、厚さ方向先方側へ拡開した切欠部
を全長に亘って設け、更に前記緩傾斜壁面の厚さ方向先
方側にコッターを複数個等間隔を有して刻設して形成さ
れ、前記コッターは、前記超緩傾斜壁面の厚さ方向の一
番先方側である先端縁部から該超緩傾斜壁面と同一角度
の超緩傾斜面を、前記急傾斜壁面より奥方向まで連設す
ると共に、該超緩傾斜面の厚さ方向先方側に前記側壁面
と平行な垂直面を連設し、更に該垂直面の厚さ方向先方
側に前記急傾斜壁面方向へ拡開して傾斜した拡開傾斜面
を連設して、前記側壁面方向へ拡開した凹部を設けて形
成され、更に前記コッターの垂直面内に、先端に半ルー
プ部を折曲して設けると共に、基部側の2本のアーム
を、前記接合する各プレキャスト壁パネルの各半ループ
部が摺接して重なり合うよう打込んでコッター筋を形成
するという手段、のいずれかを採用することにより上記
課題を解決した。
るプレキャスト壁パネルの側壁端部がそれぞれ対称とな
るように形成され、且つ前記各プレキャスト壁パネルの
厚さ方向ほぼ3分の1巾で上下方向全長に亘って垂直に
形成された側壁面の厚さ方向先方側に、厚さ方向ほぼ3
分の1巾で上下方向全長に亘って緩傾斜壁面を連設する
と共に、該緩傾斜壁面の厚さ方向先方側に、厚さ方向ほ
ぼ3分の1巾で急傾斜壁面を連設して、厚さ方向先方側
へ拡開した切欠部を上下方向全長に亘って設け、更に前
記緩傾斜壁面および急傾斜壁面に股ってコッターを複数
個等間隔を有して刻設して形成され、前記コッターは、
前記側壁面の厚さ方向の一番先方側である先端縁部から
超緩傾斜面を前記急傾斜壁面より奥方向まで連設すると
共に、該超緩傾斜面の厚さ方 向先方側に前記側壁面と平
行な垂直面を連設し、更に該垂直面の厚さ方向先方側に
前記急傾斜壁面方向へ拡開して傾斜した拡開傾斜面を連
設して、前記側壁面方向へ拡開した凹部を設けて形成さ
れ、更に前記コッターの垂直面内に、先端に半ループ部
を折曲して設けると共に、基部側の2本のアームを、前
記接合する各プレキャスト壁パネルの各半ループ部が摺
接して重なり合うよう打込んでコッター筋を形成すると
いう手段、または、互いに接合するプレキャスト壁パネ
ルの側壁端部がそれぞれ対称となるように形成され、且
つ前記各プレキャスト壁パネルの厚さ方向ほぼ3分の1
巾で上下方向全長に亘って垂直に形成された側壁面の厚
さ方向先方側に緩傾斜壁面を連設すると共に、該緩傾斜
壁面の厚さ方向先方側に、厚さ方向ほぼ3分の2巾で急
傾斜壁面を連設して、厚さ方向先方側へ拡開した切欠部
を全長に亘って設け、更に前記緩傾斜壁面の厚さ方向先
方側にコッターを複数個等間隔を有して刻設して形成さ
れ、前記コッターは、前記超緩傾斜壁面の厚さ方向の一
番先方側である先端縁部から該超緩傾斜壁面と同一角度
の超緩傾斜面を、前記急傾斜壁面より奥方向まで連設す
ると共に、該超緩傾斜面の厚さ方向先方側に前記側壁面
と平行な垂直面を連設し、更に該垂直面の厚さ方向先方
側に前記急傾斜壁面方向へ拡開して傾斜した拡開傾斜面
を連設して、前記側壁面方向へ拡開した凹部を設けて形
成され、更に前記コッターの垂直面内に、先端に半ルー
プ部を折曲して設けると共に、基部側の2本のアーム
を、前記接合する各プレキャスト壁パネルの各半ループ
部が摺接して重なり合うよう打込んでコッター筋を形成
するという手段、のいずれかを採用することにより上記
課題を解決した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基い
て詳細に説明すると、本発明はそれぞれ側端部におい
て、2枚のプレキャスト壁パネルを接合固定するコッタ
ーを備えたプレキャスト壁パネルに関するものである。
図1は、本発明コッターを備えたプレキャスト壁パネル
の組立状態を先方側から見た組立分解斜視図であり、プ
レキャスト壁パネルAの各接合する側壁端部は、それぞ
れ対称となるように形成されている。そして、図1に示
す本発明プレキャスト壁パネルAは、厚さ方向ほぼ3分
の1巾で上下方向全長に亘って垂直に形成された側壁面
1の厚さ方向先方側に、厚さ方向ほぼ3分の1巾で上下
方向全長に亘って緩やかに傾斜した緩傾斜壁面2を連設
すると共に、該緩傾斜壁面2の厚さ方向先方側に、厚さ
方向ほぼ3分の1巾で上下方向全長に亘って鋭角に傾斜
した急傾斜壁面3を連設して厚さ方向先方側へ拡開した
切欠部4を設け、更に前記緩傾斜壁面2および急傾斜壁
面3に股ってコッター5を複数個等間隔を有して刻設し
て形成されている。
て詳細に説明すると、本発明はそれぞれ側端部におい
て、2枚のプレキャスト壁パネルを接合固定するコッタ
ーを備えたプレキャスト壁パネルに関するものである。
図1は、本発明コッターを備えたプレキャスト壁パネル
の組立状態を先方側から見た組立分解斜視図であり、プ
レキャスト壁パネルAの各接合する側壁端部は、それぞ
れ対称となるように形成されている。そして、図1に示
す本発明プレキャスト壁パネルAは、厚さ方向ほぼ3分
の1巾で上下方向全長に亘って垂直に形成された側壁面
1の厚さ方向先方側に、厚さ方向ほぼ3分の1巾で上下
方向全長に亘って緩やかに傾斜した緩傾斜壁面2を連設
すると共に、該緩傾斜壁面2の厚さ方向先方側に、厚さ
方向ほぼ3分の1巾で上下方向全長に亘って鋭角に傾斜
した急傾斜壁面3を連設して厚さ方向先方側へ拡開した
切欠部4を設け、更に前記緩傾斜壁面2および急傾斜壁
面3に股ってコッター5を複数個等間隔を有して刻設し
て形成されている。
【0008】前記コッター5は、前記側壁面1の厚さ方
向の一番先方側である先端縁部1aからほぼ水平に近い
非常に緩やかに傾斜した超緩傾斜面6を前記急傾斜壁面
3より奥方向まで連設すると共に、該超緩傾斜面6の厚
さ方向先方側に前記側壁面1と平行な垂直面7を連設
し、更に該垂直面7の厚さ方向先方側に前記急傾斜壁面
3方向へ拡開して傾斜した拡開傾斜面8を連設して、側
壁面1方向へ拡開した凹部9を設けて形成されている。
向の一番先方側である先端縁部1aからほぼ水平に近い
非常に緩やかに傾斜した超緩傾斜面6を前記急傾斜壁面
3より奥方向まで連設すると共に、該超緩傾斜面6の厚
さ方向先方側に前記側壁面1と平行な垂直面7を連設
し、更に該垂直面7の厚さ方向先方側に前記急傾斜壁面
3方向へ拡開して傾斜した拡開傾斜面8を連設して、側
壁面1方向へ拡開した凹部9を設けて形成されている。
【0009】前記コッター5の垂直面7内には、従来と
同様に、先端部に半ループ部10aを折曲して設けると
共に、基部側の2本のアーム10b,10cを打込んで
コッター筋10が形成される。そして、前記互いに接合
するプレキャスト壁パネルAの対面する各側壁面1のコ
ッター5内に設けられたコッター筋10は、それぞれ互
いに摺接して重ね合わせて、一方のコッター筋10の半
ループ部10a内に他方のコッター筋10の半ループ部
10aが入り込むようにして接することができるよう、
図2に示すように打込み位置をずらして形成する必要が
ある。
同様に、先端部に半ループ部10aを折曲して設けると
共に、基部側の2本のアーム10b,10cを打込んで
コッター筋10が形成される。そして、前記互いに接合
するプレキャスト壁パネルAの対面する各側壁面1のコ
ッター5内に設けられたコッター筋10は、それぞれ互
いに摺接して重ね合わせて、一方のコッター筋10の半
ループ部10a内に他方のコッター筋10の半ループ部
10aが入り込むようにして接することができるよう、
図2に示すように打込み位置をずらして形成する必要が
ある。
【0010】本発明プレキャスト壁パネルAは、従来の
プレキャスト壁パネルに比して、該プレキャスト壁パネ
ルAの上下方向全長に亘って、厚さ方向先方側へ拡開し
た切欠部4の内方側に、更に側壁面1方向へ拡開した凹
部9を設けてコッター5が形成されているため、該コッ
ター5の垂直面7内に打ち込まれて突出した半ループ部
10aの長さが長く、従って互いに接合固定する2枚の
プレキャスト壁パネルAの各半ループ部10aの「重ね
長さ」を長く確保できると共に、前記半ループ部10a
の長さが長いと、前記一方のコッター筋10の半ループ
部10a内に他方のコッター筋10の半ループ部10a
を入り込ませる接合作業が容易である。
プレキャスト壁パネルに比して、該プレキャスト壁パネ
ルAの上下方向全長に亘って、厚さ方向先方側へ拡開し
た切欠部4の内方側に、更に側壁面1方向へ拡開した凹
部9を設けてコッター5が形成されているため、該コッ
ター5の垂直面7内に打ち込まれて突出した半ループ部
10aの長さが長く、従って互いに接合固定する2枚の
プレキャスト壁パネルAの各半ループ部10aの「重ね
長さ」を長く確保できると共に、前記半ループ部10a
の長さが長いと、前記一方のコッター筋10の半ループ
部10a内に他方のコッター筋10の半ループ部10a
を入り込ませる接合作業が容易である。
【0011】また、前記2枚のプレキャスト壁パネルA
の各コッター筋10の半ループ部10aを接合した後、
前記各プレキャスト壁パネルA間の空隙部に上方よりコ
ンクリート11を流し込んで打設する際、従来のプレキ
ャスト壁パネルにあった傾斜壁面がなく、切欠部4が全
長に亘って設けられているので、コンクリート11の落
下速度が早く、また各コッター5を構成する凹部9は側
壁面1方向(コンクリート充填方向)へ拡開した構成で
あるため、該各コッター5内へのコンクリート11の充
填も充分にでき、均一な強度を確保することができる。
の各コッター筋10の半ループ部10aを接合した後、
前記各プレキャスト壁パネルA間の空隙部に上方よりコ
ンクリート11を流し込んで打設する際、従来のプレキ
ャスト壁パネルにあった傾斜壁面がなく、切欠部4が全
長に亘って設けられているので、コンクリート11の落
下速度が早く、また各コッター5を構成する凹部9は側
壁面1方向(コンクリート充填方向)へ拡開した構成で
あるため、該各コッター5内へのコンクリート11の充
填も充分にでき、均一な強度を確保することができる。
【0012】図3に示すものは、本発明コッターを備え
たプレキャスト壁パネルの他の実施の形態の組立状態を
先方側から見た組立分解斜視図である。そして、図3に
示す本発明プレキャスト壁パネルA′は、厚さ方向ほぼ
3分の1巾で上下方向全長に亘って垂直に形成された側
壁面21の厚さ方向先方側に、上下方向全長に亘ってほ
ぼ水平に近い緩やかに傾斜した超緩傾斜壁面22を連設
すると共に、該超緩傾斜壁面22の厚さ方向先方側に厚
さ方向ほぼ3分の2巾で上下方向全長に亘って鋭角に傾
斜した急傾斜壁面23を連設して、厚さ方向先方側へ拡
開した切欠部24を上下方向全長に亘って設け、更に前
記超緩傾斜壁面22の厚さ方向先方側にはコッター25
を複数個等間隔を有して刻設して形成されている。
たプレキャスト壁パネルの他の実施の形態の組立状態を
先方側から見た組立分解斜視図である。そして、図3に
示す本発明プレキャスト壁パネルA′は、厚さ方向ほぼ
3分の1巾で上下方向全長に亘って垂直に形成された側
壁面21の厚さ方向先方側に、上下方向全長に亘ってほ
ぼ水平に近い緩やかに傾斜した超緩傾斜壁面22を連設
すると共に、該超緩傾斜壁面22の厚さ方向先方側に厚
さ方向ほぼ3分の2巾で上下方向全長に亘って鋭角に傾
斜した急傾斜壁面23を連設して、厚さ方向先方側へ拡
開した切欠部24を上下方向全長に亘って設け、更に前
記超緩傾斜壁面22の厚さ方向先方側にはコッター25
を複数個等間隔を有して刻設して形成されている。
【0013】前記コッター25は、前記超緩傾斜壁面2
2の厚さ方向の一番先方側である先端縁部22aから該
超緩傾斜壁面22と同一角度の超緩傾斜面26を前記急
傾斜壁面23より奥方向まで連設すると共に、該超緩傾
斜面26の厚さ方向先方側に前記側壁面21と平行な垂
直面27を連設し、更に該垂直面27の厚さ方向先方側
に前記急傾斜壁面23方向へ拡開して傾斜した拡開傾斜
面28を連設して、側壁面21方向へ拡開した凹部29
を設けて形成されている。
2の厚さ方向の一番先方側である先端縁部22aから該
超緩傾斜壁面22と同一角度の超緩傾斜面26を前記急
傾斜壁面23より奥方向まで連設すると共に、該超緩傾
斜面26の厚さ方向先方側に前記側壁面21と平行な垂
直面27を連設し、更に該垂直面27の厚さ方向先方側
に前記急傾斜壁面23方向へ拡開して傾斜した拡開傾斜
面28を連設して、側壁面21方向へ拡開した凹部29
を設けて形成されている。
【0014】そして、前記コッター25の垂直面27に
は、前記図2におけるコッター筋10と同一構成の先端
部に半ループ部30aを折曲して設けた基部側の2本の
アーム30b,30cを打込んでコッター筋30が形成
される。そして、前記コッター筋30の作用は前記コッ
ター筋10と同一であるので説明を省略する。
は、前記図2におけるコッター筋10と同一構成の先端
部に半ループ部30aを折曲して設けた基部側の2本の
アーム30b,30cを打込んでコッター筋30が形成
される。そして、前記コッター筋30の作用は前記コッ
ター筋10と同一であるので説明を省略する。
【0015】また、本発明プレキャスト壁パネルA′
は、前記プレキャスト壁パネルAと同様、前記プレキャ
スト壁パネルA′の上下方向全長に亘って、厚さ方向先
方側へ拡開した切欠部24の内方側に、更に側壁面21
方向へ拡開した凹部29を設けてコッター25が形成さ
れている。従って、コッター筋30の「重ね長さ」およ
びコンクリート31の充填についての作用は、前記コッ
ター5と同一なので、その説明を省略する。
は、前記プレキャスト壁パネルAと同様、前記プレキャ
スト壁パネルA′の上下方向全長に亘って、厚さ方向先
方側へ拡開した切欠部24の内方側に、更に側壁面21
方向へ拡開した凹部29を設けてコッター25が形成さ
れている。従って、コッター筋30の「重ね長さ」およ
びコンクリート31の充填についての作用は、前記コッ
ター5と同一なので、その説明を省略する。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のようであるから、プレキ
ャスト壁パネルの側壁面の上下方向全長に亘って厚さ方
向先方側へ拡開した切欠部を設け、且つ該切欠部に更に
側壁面方向へ拡開した凹部を有するコッターが、複数個
間隔を有して設けられると共に、該コッターには半ルー
プ部を有するコッター筋が突設されているため、各コッ
ター筋の半ループ部における「重ね長さ」を充分確保す
ることができるので、各ループ部の接合が簡単容易にで
き、また各プレキャスト壁パネル間の空隙部のコンクリ
ート充填も迅速にできると共に、コッター内へのコンク
リートの充填も迅速にでき、更に前記コッター内へのコ
ンクリートの充填も確実にできるので、強度的に優れた
プレキャスト壁パネルを提供することができる。
ャスト壁パネルの側壁面の上下方向全長に亘って厚さ方
向先方側へ拡開した切欠部を設け、且つ該切欠部に更に
側壁面方向へ拡開した凹部を有するコッターが、複数個
間隔を有して設けられると共に、該コッターには半ルー
プ部を有するコッター筋が突設されているため、各コッ
ター筋の半ループ部における「重ね長さ」を充分確保す
ることができるので、各ループ部の接合が簡単容易にで
き、また各プレキャスト壁パネル間の空隙部のコンクリ
ート充填も迅速にできると共に、コッター内へのコンク
リートの充填も迅速にでき、更に前記コッター内へのコ
ンクリートの充填も確実にできるので、強度的に優れた
プレキャスト壁パネルを提供することができる。
【図1】本発明コッターを備えたプレキャスト壁パネル
の組立状態を先方側から見た組立分解斜視図である。
の組立状態を先方側から見た組立分解斜視図である。
【図2】本発明コッターを備えたプレキャスト壁パネル
を用いて構築された壁体の横断面図である。
を用いて構築された壁体の横断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態によるコッターを備え
たプレキャスト壁パネルの組立状態を先方側から見た組
立分解斜視図である。
たプレキャスト壁パネルの組立状態を先方側から見た組
立分解斜視図である。
【図4】本発明の他の実施の形態によるコッターを備え
たプレキャスト壁パネルを用いて構築された壁体の横断
面図である。
たプレキャスト壁パネルを用いて構築された壁体の横断
面図である。
【図5】従来のコッターを備えたプレキャスト壁パネル
の組立状態を示す組立分解斜視図である。
の組立状態を示す組立分解斜視図である。
【図6】従来のコッターを備えたプレキャスト壁パネル
を用いて構築された壁体の横断面図である。
を用いて構築された壁体の横断面図である。
A・A′ プレキャスト壁パネル、 1 側壁面、 1
a 先端縁部、 2 緩傾斜壁面、 3 急傾斜壁面、
4 切欠部、 5 コッター、 6 超緩傾斜面、
7 垂直面、 8 拡開傾斜面、 9 凹部、 10
コッター筋、 10a 半ループ部、 10b・10c
アーム、 11 コンクリート、 21側壁面、 2
2 超緩傾斜壁面、 22a 先端縁部、 23 急傾
斜壁面、24 切欠部、 25 コッター、 26 超
緩傾斜面、 27 垂直面、28 拡開傾斜面、 29
凹部、 30 コッター筋、 30a 半ループ部、
30b,30c アーム、 31 コンクリート。
a 先端縁部、 2 緩傾斜壁面、 3 急傾斜壁面、
4 切欠部、 5 コッター、 6 超緩傾斜面、
7 垂直面、 8 拡開傾斜面、 9 凹部、 10
コッター筋、 10a 半ループ部、 10b・10c
アーム、 11 コンクリート、 21側壁面、 2
2 超緩傾斜壁面、 22a 先端縁部、 23 急傾
斜壁面、24 切欠部、 25 コッター、 26 超
緩傾斜面、 27 垂直面、28 拡開傾斜面、 29
凹部、 30 コッター筋、 30a 半ループ部、
30b,30c アーム、 31 コンクリート。
Claims (2)
- 【請求項1】互いに接合するプレキャスト壁パネルの側
壁端部がそれぞれ対称となるように形成され、且つ前記
各プレキャスト壁パネルの厚さ方向ほぼ3分の1巾で上
下方向全長に亘って垂直に形成された側壁面の厚さ方向
先方側に、厚さ方向ほぼ3分の1巾で上下方向全長に亘
って緩傾斜壁面を連設すると共に、該緩傾斜壁面の厚さ
方向先方側に、厚さ方向ほぼ3分の1巾で急傾斜壁面を
連設して、厚さ方向先方側へ拡開した切欠部を上下方向
全長に亘って設け、更に前記緩傾斜壁面および急傾斜壁
面に股ってコッターを複数個等間隔を有して刻設して形
成され、 前記コッターは、前記側壁面の厚さ方向の一番先方側で
ある先端縁部から超緩傾斜面を前記急傾斜壁面より奥方
向まで連設すると共に、該超緩傾斜面の厚さ方向先方側
に前記側壁面と平行な垂直面を連設し、更に該垂直面の
厚さ方向先方側に前記急傾斜壁面方向へ拡開して傾斜し
た拡開傾斜面を連設して、前記側壁面方向へ拡開した凹
部を設けて形成され、 更に前記コッターの垂直面内に、先端に半ループ部を折
曲して設けると共に、基部側の2本のアームを、前記接
合する各プレキャスト壁パネルの各半ループ部が摺接し
て重なり合うよう打込んでコッター筋を形成したことを
特徴とするコッターを備えたプレキャスト壁パネル。 - 【請求項2】互いに接合するプレキャスト壁パネルの側
壁端部がそれぞれ対称となるように形成され、且つ前記
各プレキャスト壁パネルの厚さ方向ほぼ3分の1巾で上
下方向全長に亘って垂直に形成された側壁面の厚さ方向
先方側に緩傾斜壁面を連設すると共に、該緩傾斜壁面の
厚さ方向先方側に、厚さ方向ほぼ3分の2巾で急傾斜壁
面を連設して、厚さ方向先方側へ拡開した切欠部を全長
に亘って設け、更に前記緩傾斜壁面の厚さ方向先方側に
コッターを複数個等間隔を有して刻設して形成され、 前記コッターは、前記超緩傾斜壁面の厚さ方向の一番先
方側である先端縁部から該超緩傾斜壁面と同一角度の超
緩傾斜面を、前記急傾斜壁面より奥方向まで連設すると
共に、該超緩傾斜面の厚さ方向先方側に前記側壁面と平
行な垂直面を連設し、更に該垂直面の厚さ方向先方側に
前記急傾斜壁面方向へ拡開して傾斜した拡開傾斜面を連
設して、前記側壁面方向へ拡開した凹部を設けて形成さ
れ、 更に前記コッターの垂直面内に、先端に半ループ部を折
曲して設けると共に、基部側の2本のアームを、前記接
合する各プレキャスト壁パネルの各半ループ部が摺接し
て重なり合うよう打込んでコッター筋を形成したことを
特徴とするコッターを備えたプレキャスト壁パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000176283A JP3416619B2 (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | コッターを備えたプレキャスト壁パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000176283A JP3416619B2 (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | コッターを備えたプレキャスト壁パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001355289A JP2001355289A (ja) | 2001-12-26 |
JP3416619B2 true JP3416619B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=18678021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000176283A Expired - Fee Related JP3416619B2 (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | コッターを備えたプレキャスト壁パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3416619B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109339265A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-02-15 | 浙江智盛南洋新材料有限公司 | 金属墙体保温板 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101348379B1 (ko) | 2012-06-15 | 2014-01-07 | 홍종국 | 건축용 벽체구조물 및 그 시공방법 |
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2000
- 2000-06-13 JP JP2000176283A patent/JP3416619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN109339265A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-02-15 | 浙江智盛南洋新材料有限公司 | 金属墙体保温板 |
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