JP3413961B2 - スターリングエンジン用ピストンリング - Google Patents
スターリングエンジン用ピストンリングInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02G—HOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F02G2243/00—Stirling type engines having closed regenerative thermodynamic cycles with flow controlled by volume changes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02G—HOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F02G2253/00—Seals
- F02G2253/02—Reciprocating piston seals
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
- F05C2225/04—PTFE [PolyTetraFluorEthylene]
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スターリングエンジン
のピストンに装着されるピストンリングに関する。 【0002】 【従来の技術】スターリングエンジンでは、図3に示す
如く、少くとも1個のシリンダ2の夫々は、その内部を
往復摺動するピストン1によって膨張室6と、圧縮室7
とに分離され、膨張室6はヒータ8、蓄熱器(又は蓄冷
器)9、クーラ10、流路11を介して圧縮室7に連通
している。ピストン1には、図示しないクランク軸に連
結されたロッド5が結合されている。 【0003】ピストン1が、シリンダ6内を往復摺動す
る際、膨張室6及び圧縮室7内に封入されたガスは、た
とえば、膨張又は圧縮により圧力の高低圧の変化が互い
に逆になる如く交互に変化する。その1例を図5に示
す。図の縦軸は圧力(MPa)を、横軸はピストン1 の位置
をロッド5に連結されたクランク軸の回転角度で示す。
実線で示す曲線Aは膨張室6の圧力変動を、破線で示す
曲線Bは圧縮室7の圧力変動を示す。 【0004】このようなスターリングエンジンでは、膨
張室6と圧縮室7との間はピストン1の外周に形成され
た環状のリング溝3に装着されたピストンリング4によ
りシールされている。リング溝3は、一般的には複数
本、図3に示す例では3本形成され、その夫々にピスト
ンリング4、4′、4″が装着されている。 【0005】従来、スターリングエンジンでは、シール
性を向上させる目的で、図4に示す如く、主に4ふっ化
エチレン樹脂(以下PTFEと記す)をベースとした材
料で製作され、段付き合い口を有するシールリング4a
に、バックシールリング4b、その内側に装着される内
張りリング4cを組合せ装着して使用しており、さらに
耐久性の面から多段(図4の例では3段)で使用してい
る例が多い。ピストンリングをこのように構成したこと
により、シール性は良好となるが、摩耗量が多いと云う
問題点があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のスタ
ーリングエンジンのピストンリングの上述の問題点にか
んがみ、良好なシール性を保持し、しかも摩耗量の少い
スターリングエンジン用ピストンリングを提供すること
を課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明によるスターリングエンジン用ピストンリングは、
3本以上のシールリング部材より成り、その両端のもの
以外の少くとも1本を段付き合い口を有し、ベース樹脂
がPTFE製のリングとし、その他を直角合い口を有す
る耐熱樹脂製のリングとしたことを特徴とする。 【0008】 【作用】段付き合い口を有するPTFE製リングを多段
に設けた従来のスターリングエンジン用ピストンリング
の摩耗量が多いとう問題点を解明するため、種々の実験
を行ない、その結果を検討したところ、スターリングエ
ンジンはシリンダの上・下ともが変動圧力空間であるた
め、シールリング間(ランド空間)の圧力に段数の効果
が現われず、各シールリング間の圧力が各シールリング
の極くわずかのシールの方向性の違いにより、最高圧力
になる場合と最低圧力になる場合とがあり、いずれもシ
ールリングの両側にかゝる圧力差としては最大差圧に近
い値を示すことが判明した。 【0009】その1例を図4及び図5により説明する。
図5中に1点鎖線で示す曲線Cは、図4のシールリング
4、4″間のランド空間の圧力を、2点鎖線で示す曲線
C′はシールリング4′、4″間のランド空間の圧力の
実測結果の1例である。曲線CとC′は、各シールリン
グ4、4′、4″の両方向のシール性が全く同じである
場合は中間圧力となるものと推定されるが、夫々のシー
ルリングにシールの方向性が出るため、運転開始後ある
程度時間が経過すると、必らず最高圧力か、最低圧力の
いずれかの圧力を示す。このため、例えばシールリング
4には、図5中に斜線で示す圧力差がたえず負荷されて
いることになる。 【0010】その結果、ランド空間が中間圧力の場合に
対して、ランド空間が最高圧力(又は最低圧力)となる
場合は、シールリングにかゝる圧力差が大きくなり、摩
耗を増大させるものと判断される。 【0011】本発明の構成によれば、ピストンの往復動
による膨張室、圧縮室の変動圧力の殆んどを、膨張室
側、圧縮室側に配置された2本又はそれ以上の本数の直
角合い口を有する耐熱性樹脂製リングで受け持ち、極く
小さな圧力差とシール性をその中間の1本又は2本以上
の段付き合い口を有するPTFE製リングで受持つこと
により、シール性を犠牲にすることなく耐摩耗性を向上
させることができる。 【0012】 【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面に基づい
て、詳細に説明する。 【0013】図1は、本発明のスターリングエンジン用
ピストンリングの実施例のリングの組合せを示す断面図
とその各リングの合い口形状を示す斜視図を対応させて
示した図である。 【0014】この実施例では、ピストンリングは3本の
シールリングより構成され、膨張室側及び圧縮室側の各
1本のシールリング12及び12′は直角合い口を有す
る耐熱性樹脂、例えば充填材入りポリイミド樹脂製で、
真中の1本のリング4のみが従来のものと同様、段付き
合い口を有するPTFE製のものである。シールリング
12、12′はメインリング12a、12′aの内側に
夫々内張りリング12c、12′cを装着して構成され
ており、シールリング4は従来同様メインリング4aと
バックシールリング4b及び内張りリング4cとにより
構成されている。 【0015】この場合の各部の圧力測定結果を図2に示
す。曲線A、Bは、図5と同様、膨張室及び圧縮室の変
動圧力を示す。1点鎖線で示す曲線Fは、シールリング
12、4間のランド空間の圧力を、2点鎖線で示す曲線
F′はシールリング12′、4間のランド空間の圧力を
示す。この場合、中間シールリング4にかゝる圧力差
は、図2に斜線で示すように極く小さなものとなり、シ
ールリング4のシール性の方向性が変っても、絶対値が
変動するのみで、圧力差は変らない。 【0016】これにより、本実施例の場合は、図4及び
図5で説明した従来例に比較して、シールリングの受け
る圧力差は約1/6となり、シール性を受持つシールリ
ング4は1本であるにも拘わらず、その耐久性は格段に
向上する。又、圧力差を受け持つ耐熱性樹脂リング1
2、12′はシール性は良くないものの、耐久性は良好
なため、耐久性の面から問題は発生しない。 【0017】図6に、図4に示す従来例と、図1に示す
本発明の実施例について、往復動試験機により次の試験
条件で試験を行ない、各シールリングのT寸法(半径方
向の厚さ)の摩耗量を計測した結果を示す。 <試験条件> 封入圧力 P=4MPa 封入ガス ヘリウム 変動圧力幅 ΔP=3MPa 回転数 N=1,400 rpm シリンダ SUS304イオン窒化 面粗度 0.5
Rz 運転時間 1,000時間 従来例、本実施例とも、シールリング No.1が膨張室
側、 No.3が圧縮室側、No.2が中間リングである。従
来例では3本のシールリングすべてが充填材入りPTF
E製段付き合い口を有するリングであり、本実施例では
中間リングのみが充填材入りPTFE製段付き合い口を
有するリングで、両側の2つは充填材入りポリイミド樹
脂製の直角合い口を有するリングである。各リングの寸
法はすべてφ65×2×3.5である。 【0018】上記の実施例では、シールリングが3本で
両側の2本を耐熱性樹脂製リングとした例について説明
したが、シールリングの本数をそれ以上として耐久性を
さらに向上させることも可能である。その場合、中間の
段付き合い口を有するリングを2本以上とすることも、
両側の直角合い口を有する耐熱性樹脂製リングの数を増
すことも可能である。 【0019】 【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、スターリ
ングエンジンのピストンの往復動による変動圧力の殆ん
どを膨張室及び圧縮室側に配置された2本又はそれ以上
の本数の直角合い口を有する耐熱性樹脂製リングで受持
ち、極く小さな圧力差とシール性を中間の段付き合い口
を有するPTFE製リングで受け持つようにしたことに
より、シール性を損なうことなく、耐摩耗性を向上させ
ることができ、耐久性の向上に顕著な効果が得られる。
のピストンに装着されるピストンリングに関する。 【0002】 【従来の技術】スターリングエンジンでは、図3に示す
如く、少くとも1個のシリンダ2の夫々は、その内部を
往復摺動するピストン1によって膨張室6と、圧縮室7
とに分離され、膨張室6はヒータ8、蓄熱器(又は蓄冷
器)9、クーラ10、流路11を介して圧縮室7に連通
している。ピストン1には、図示しないクランク軸に連
結されたロッド5が結合されている。 【0003】ピストン1が、シリンダ6内を往復摺動す
る際、膨張室6及び圧縮室7内に封入されたガスは、た
とえば、膨張又は圧縮により圧力の高低圧の変化が互い
に逆になる如く交互に変化する。その1例を図5に示
す。図の縦軸は圧力(MPa)を、横軸はピストン1 の位置
をロッド5に連結されたクランク軸の回転角度で示す。
実線で示す曲線Aは膨張室6の圧力変動を、破線で示す
曲線Bは圧縮室7の圧力変動を示す。 【0004】このようなスターリングエンジンでは、膨
張室6と圧縮室7との間はピストン1の外周に形成され
た環状のリング溝3に装着されたピストンリング4によ
りシールされている。リング溝3は、一般的には複数
本、図3に示す例では3本形成され、その夫々にピスト
ンリング4、4′、4″が装着されている。 【0005】従来、スターリングエンジンでは、シール
性を向上させる目的で、図4に示す如く、主に4ふっ化
エチレン樹脂(以下PTFEと記す)をベースとした材
料で製作され、段付き合い口を有するシールリング4a
に、バックシールリング4b、その内側に装着される内
張りリング4cを組合せ装着して使用しており、さらに
耐久性の面から多段(図4の例では3段)で使用してい
る例が多い。ピストンリングをこのように構成したこと
により、シール性は良好となるが、摩耗量が多いと云う
問題点があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のスタ
ーリングエンジンのピストンリングの上述の問題点にか
んがみ、良好なシール性を保持し、しかも摩耗量の少い
スターリングエンジン用ピストンリングを提供すること
を課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明によるスターリングエンジン用ピストンリングは、
3本以上のシールリング部材より成り、その両端のもの
以外の少くとも1本を段付き合い口を有し、ベース樹脂
がPTFE製のリングとし、その他を直角合い口を有す
る耐熱樹脂製のリングとしたことを特徴とする。 【0008】 【作用】段付き合い口を有するPTFE製リングを多段
に設けた従来のスターリングエンジン用ピストンリング
の摩耗量が多いとう問題点を解明するため、種々の実験
を行ない、その結果を検討したところ、スターリングエ
ンジンはシリンダの上・下ともが変動圧力空間であるた
め、シールリング間(ランド空間)の圧力に段数の効果
が現われず、各シールリング間の圧力が各シールリング
の極くわずかのシールの方向性の違いにより、最高圧力
になる場合と最低圧力になる場合とがあり、いずれもシ
ールリングの両側にかゝる圧力差としては最大差圧に近
い値を示すことが判明した。 【0009】その1例を図4及び図5により説明する。
図5中に1点鎖線で示す曲線Cは、図4のシールリング
4、4″間のランド空間の圧力を、2点鎖線で示す曲線
C′はシールリング4′、4″間のランド空間の圧力の
実測結果の1例である。曲線CとC′は、各シールリン
グ4、4′、4″の両方向のシール性が全く同じである
場合は中間圧力となるものと推定されるが、夫々のシー
ルリングにシールの方向性が出るため、運転開始後ある
程度時間が経過すると、必らず最高圧力か、最低圧力の
いずれかの圧力を示す。このため、例えばシールリング
4には、図5中に斜線で示す圧力差がたえず負荷されて
いることになる。 【0010】その結果、ランド空間が中間圧力の場合に
対して、ランド空間が最高圧力(又は最低圧力)となる
場合は、シールリングにかゝる圧力差が大きくなり、摩
耗を増大させるものと判断される。 【0011】本発明の構成によれば、ピストンの往復動
による膨張室、圧縮室の変動圧力の殆んどを、膨張室
側、圧縮室側に配置された2本又はそれ以上の本数の直
角合い口を有する耐熱性樹脂製リングで受け持ち、極く
小さな圧力差とシール性をその中間の1本又は2本以上
の段付き合い口を有するPTFE製リングで受持つこと
により、シール性を犠牲にすることなく耐摩耗性を向上
させることができる。 【0012】 【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面に基づい
て、詳細に説明する。 【0013】図1は、本発明のスターリングエンジン用
ピストンリングの実施例のリングの組合せを示す断面図
とその各リングの合い口形状を示す斜視図を対応させて
示した図である。 【0014】この実施例では、ピストンリングは3本の
シールリングより構成され、膨張室側及び圧縮室側の各
1本のシールリング12及び12′は直角合い口を有す
る耐熱性樹脂、例えば充填材入りポリイミド樹脂製で、
真中の1本のリング4のみが従来のものと同様、段付き
合い口を有するPTFE製のものである。シールリング
12、12′はメインリング12a、12′aの内側に
夫々内張りリング12c、12′cを装着して構成され
ており、シールリング4は従来同様メインリング4aと
バックシールリング4b及び内張りリング4cとにより
構成されている。 【0015】この場合の各部の圧力測定結果を図2に示
す。曲線A、Bは、図5と同様、膨張室及び圧縮室の変
動圧力を示す。1点鎖線で示す曲線Fは、シールリング
12、4間のランド空間の圧力を、2点鎖線で示す曲線
F′はシールリング12′、4間のランド空間の圧力を
示す。この場合、中間シールリング4にかゝる圧力差
は、図2に斜線で示すように極く小さなものとなり、シ
ールリング4のシール性の方向性が変っても、絶対値が
変動するのみで、圧力差は変らない。 【0016】これにより、本実施例の場合は、図4及び
図5で説明した従来例に比較して、シールリングの受け
る圧力差は約1/6となり、シール性を受持つシールリ
ング4は1本であるにも拘わらず、その耐久性は格段に
向上する。又、圧力差を受け持つ耐熱性樹脂リング1
2、12′はシール性は良くないものの、耐久性は良好
なため、耐久性の面から問題は発生しない。 【0017】図6に、図4に示す従来例と、図1に示す
本発明の実施例について、往復動試験機により次の試験
条件で試験を行ない、各シールリングのT寸法(半径方
向の厚さ)の摩耗量を計測した結果を示す。 <試験条件> 封入圧力 P=4MPa 封入ガス ヘリウム 変動圧力幅 ΔP=3MPa 回転数 N=1,400 rpm シリンダ SUS304イオン窒化 面粗度 0.5
Rz 運転時間 1,000時間 従来例、本実施例とも、シールリング No.1が膨張室
側、 No.3が圧縮室側、No.2が中間リングである。従
来例では3本のシールリングすべてが充填材入りPTF
E製段付き合い口を有するリングであり、本実施例では
中間リングのみが充填材入りPTFE製段付き合い口を
有するリングで、両側の2つは充填材入りポリイミド樹
脂製の直角合い口を有するリングである。各リングの寸
法はすべてφ65×2×3.5である。 【0018】上記の実施例では、シールリングが3本で
両側の2本を耐熱性樹脂製リングとした例について説明
したが、シールリングの本数をそれ以上として耐久性を
さらに向上させることも可能である。その場合、中間の
段付き合い口を有するリングを2本以上とすることも、
両側の直角合い口を有する耐熱性樹脂製リングの数を増
すことも可能である。 【0019】 【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、スターリ
ングエンジンのピストンの往復動による変動圧力の殆ん
どを膨張室及び圧縮室側に配置された2本又はそれ以上
の本数の直角合い口を有する耐熱性樹脂製リングで受持
ち、極く小さな圧力差とシール性を中間の段付き合い口
を有するPTFE製リングで受け持つようにしたことに
より、シール性を損なうことなく、耐摩耗性を向上させ
ることができ、耐久性の向上に顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシールリングの組合せと各シ
ールリングの合い口形状とを対応させて示す断面図及び
斜視図である。 【図2】本発明の実施例の各部の圧力変動を示す曲線図
である。 【図3】本発明が適用されるスターリングエンジンのシ
リンダを中心とする構成を示す説明図である。 【図4】従来のスターリングエンジンのピストンリング
のシールリングの組合せの1例と各シールリングの合い
口形状とを対応させて示す断面図及び斜視図である。 【図5】その従来例の各部の圧力変動を示す曲線図であ
る。 【図6】本発明の実施例と従来例の夫々を構成する各シ
ールリングの摩耗試験結果を比較して示すグラフであ
る。 【符号の説明】 1 ピストン 2 シリンダ 3 リング溝 4 PTFE製段付き合い口を有するシールリング 5 ロッド 6 膨張室 7 圧縮室 12 耐熱性樹脂製直角合い口を有するシールリング
ールリングの合い口形状とを対応させて示す断面図及び
斜視図である。 【図2】本発明の実施例の各部の圧力変動を示す曲線図
である。 【図3】本発明が適用されるスターリングエンジンのシ
リンダを中心とする構成を示す説明図である。 【図4】従来のスターリングエンジンのピストンリング
のシールリングの組合せの1例と各シールリングの合い
口形状とを対応させて示す断面図及び斜視図である。 【図5】その従来例の各部の圧力変動を示す曲線図であ
る。 【図6】本発明の実施例と従来例の夫々を構成する各シ
ールリングの摩耗試験結果を比較して示すグラフであ
る。 【符号の説明】 1 ピストン 2 シリンダ 3 リング溝 4 PTFE製段付き合い口を有するシールリング 5 ロッド 6 膨張室 7 圧縮室 12 耐熱性樹脂製直角合い口を有するシールリング
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭52−96162(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16J 9/16
F16J 9/28
F02G 1/053
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シリンダ内を往復摺動するピストンによ
り分離される、該シリンダ内の2つの作動室の圧力が、
前記ピストンの1サイクル往復動中に圧力の高低が変化
するスターリングエンジンの前記ピストンに装着される
ピストンリングにおいて、 該ピストンリングは、3本以上のシールリング部材より
成り、その両端のもの以外の少くとも1本を段付き合い
口を有し、ベース樹脂がPTFE製のリングとし、その
他を直角合い口を有する耐熱性樹脂製のリングとしたこ
とを特徴とするピストンリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13391194A JP3413961B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | スターリングエンジン用ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13391194A JP3413961B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | スターリングエンジン用ピストンリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07317902A JPH07317902A (ja) | 1995-12-08 |
JP3413961B2 true JP3413961B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=15115982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13391194A Expired - Fee Related JP3413961B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | スターリングエンジン用ピストンリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3413961B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5422883B2 (ja) * | 2007-11-14 | 2014-02-19 | トヨタ自動車株式会社 | ピストン機関及びスターリングエンジン |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP13391194A patent/JP3413961B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07317902A (ja) | 1995-12-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |