JP3410984B2 - Rubber composition - Google Patents
Rubber compositionInfo
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- JP3410984B2 JP3410984B2 JP09118299A JP9118299A JP3410984B2 JP 3410984 B2 JP3410984 B2 JP 3410984B2 JP 09118299 A JP09118299 A JP 09118299A JP 9118299 A JP9118299 A JP 9118299A JP 3410984 B2 JP3410984 B2 JP 3410984B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工性、耐摩耗性
を低下させることなく、電気伝導性、低発熱性を維持し
たウェットグリップ性能に優れたゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、自動車タイヤに要求される特性は、低燃費性の他、
操縦安定性、耐摩耗性、乗り心地など多岐にわたり、こ
れら性能を向上させるために種々の工夫がなされてい
る。これらの性能のうち、とくにタイヤのグリップ性能
と転がり抵抗特性は、いずれもゴムのヒステリシスロス
に関する特性である。一般に、ヒステリシスロスを大き
くするとグリップ力は高くなり、制動性能が向上する
が、転がり抵抗も大きくなり、燃費の増大をもたらす。
このように、グリップ性能と転がり抵抗特性とは相反す
る関係にあるため、両特性を同時に満足させるべく種々
のタイヤ用ゴム組成物が提案されている。
【0003】たとえばタイヤ用ゴム組成物において、と
くにポリマー成分とカーボンブラックが両特性に大きく
影響することから、ポリマー成分として、スチレン−ブ
タジエン共重合体を用いる場合には、結合スチレンの含
有率、ブタジエン部分の1,2−結合含有率を適宜選択
して、転がり抵抗特性とグリップ性能との双方の向上を
図っている。
【0004】一方、カーボンブラックについては、粒子
径を大きくしたり、配合量を少なくすると、耐カットチ
ッピング性能などが低下することから、カーボンブラッ
ク粒子表面の活性度を向上させたタイプのカーボンブラ
ックが開発され、効果をあげている。
【0005】しかし、一般にグリップ性能を向上させる
と、グリップ性能と相反する性質である耐摩耗性が低下
してしまうという問題もある。
【0006】前記問題に対して、近年、たとえばヨーロ
ッパ特許第501227号公報には、特殊なシリカと混
練り方法の工夫により、ウェット性能を向上させたタイ
ヤトレッド用ゴム組成物およびその製造方法が開示され
ており、特開平7−149950号公報、特開平8−5
9893号公報、特開平8−59894号公報には、天
然ゴムやジエン系ゴムにカーボンブラックおよび(また
は)シリカと水酸化アルミニウムなどの無機充填剤を配
合してウェット性能を向上させたタイヤトレッド用ゴム
組成物、特開平9−255814号公報には、スチレン
成分含有量が30〜40重量%のゴムにカーボンブラッ
クと水酸化アルミニウムおよび(または)クレーを配合
してウェット性能を向上させたタイヤトレッド用ゴム組
成物、特開平10−59713号公報には、特定の中心
粒子径、BET比表面積および細孔径を有する水酸化ア
ルミニウムを補強剤に用いたタイヤトレッド用ゴム組成
物などが開示されている。しかしながら、前者の場合
は、シリカを大量に配合することによりゴムの加工性が
わるくなり、また、ゴムの電気伝導性が小さくなって静
電気発生の問題が生じる。また、後者の場合は、ウェッ
トスキッド性能が充分でないという問題がある。
【0007】また、特開平10−316800号公報、
特許第2788212号公報、WO96/37547号
公報には、表面に固定されたシリカを有するカーボンブ
ラックを配合したゴム組成物が開示されており、従来の
シリカ充填剤を用いたものと比較して電気抵抗が小さい
ことが記載されているが、未だウェットスキッド性能の
点で充分ではない。
【0008】これらの問題点を解決すべく、従来から種
々の提案がなされているが、加工性、耐摩耗性を低下さ
せることなく、また、電気伝導性、低発熱性を維持した
ウェットグリップ性能に優れたゴム組成物は、いまだに
存在しないのが現状である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記諸問題を
改善し、加工性、耐摩耗性を低下させることなく、電気
伝導性、低発熱性、ウェットグリップ性能のバランスに
優れたゴム組成物を提供すべく鋭意検討した結果なされ
たものである。
【0010】すなわち、本発明は、天然ゴムおよび(ま
たは)ジエン系合成ゴム100重量部に対し、補強用充
填剤として、シリカが固定化されたカーボンブラックを
20〜100重量部および平均粒子径が0.1〜10μ
mでBET比表面積が20m 2/g以上の水酸化アルミ
ニウムを5〜30重量部配合したゴム組成物(請求項
1)に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のゴム組成物に使用される
ゴム成分は、天然ゴム(NR)および(または)ジエン
系合成ゴムである。前記ジエン系合成ゴムとしては、と
くに限定はないが、たとえばスチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、ポリイソプ
レンゴム(IR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム
(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム(NBR)などがあげられる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて
用いてもよい。
【0012】つぎに、本発明のゴム組成物は、シリカが
固定化されたカーボンブラックおよび水酸化アルミニウ
ムを含んでいる。
【0013】前記シリカが固定化されたカーボンブラッ
クとしては、たとえばシリカを表面に付着または沈積さ
せたカーボンブラック(以下、シリカ表面処理カーボン
ブラックという)、カーボンブラックとシリカとが1つ
の粒子内で3次元的に混ざりあい、シリカとカーボンブ
ラックとがいずれも粒子表面に露出しているもの(以
下、シリカ含有カーボンブラックという)などがあげら
れる。前記のような構造にすることにより、耐摩耗性、
電気伝導性などに優れるが、表面に存在する官能基の数
が少ないため、ゴム成分との化学的な親和力が低く、混
練りにて分散させにくいというシリカの欠点を改善する
ことができ、シリカとカーボンブラックの長所を効果的
に発揮させることができる。
【0014】前記シリカ表面処理カーボンブラックは、
とくに限定されないが、たとえばオイルファーネス法な
どでカーボンブラックを製造したのち、ホワイトカーボ
ンを生成させる雰囲気中に投入し、カーボンブラック表
面にシリカを付着させることにより製造される。一例と
して、特開昭63−63755号公報に記載の方法をあ
げると、カーボンブラックを水中に分散させ、pHを6
以上、好ましくは10〜11に調整し、温度を70℃以
上、好ましくは85〜95℃に保ちながら、たとえばケ
イ酸ナトリウムを加水分解させ、カーボンブラック粒子
表面上に無定形シリカを付着または沈積させることによ
って製造することができる。このような方法で製造され
た場合、シリカは全量がカーボンブラック表面に物理的
もしくは化学的に結合しているとは限らないが、透過型
電子顕微鏡観察によれば、カーボンブラック上にシリカ
が存在することが確認されている。
【0015】また、前記シリカ含有カーボンブラックも
とくに限定はないが、たとえば有機シロキサンを原料油
と同時に反応させて製造するなどの方法があげられ、有
機シロキサンを原料油と同時に反応させ、一段階で製造
する方法が好ましい。前記好ましい製造方法について
は、たとえばWO 96/37547号公報に詳しく開
示されている。
【0016】使用できるカーボンブラックの例として
は、HAF、ISAF、SAFなどがあげられるが、と
くに限定されるものではない。
【0017】なお、前記シリカ含有カーボンブラック
は、カーボン部とシリカ部とがともに粒子表面に露出し
ているため、シリカ表面処理カーボンブラックにくら
べ、ゴム成分との親和性などの点で好ましい。シリカ含
有カーボンブラックの具体例をあげれば、たとえばキャ
ボット社製のECOBLACK(CRX2000(商品
名))があげられる。
【0018】前記シリカが固定化されたカーボンブラッ
クにおけるシリカの含有率としては、0.1〜30重量
%、さらには0.3〜20重量%が好ましい。前記含有
率が0.1重量%より少ないと、ウェット性能の改善効
果が小さくなる傾向があり、30重量%より多いと、電
気伝導性と加工性がわるくなる傾向がある。
【0019】前記固定化されたシリカを有するカーボン
ブラックの窒素吸着比表面積(以下、N2SAという)
は、70〜300m2/g、さらには100〜250m2
/gが好ましい。前記N2SAが70m2/g未満になる
と、分散性改良効果や補強効果が小さくなる傾向があ
り、300m2/gをこえると、分散性がわるくなり、
発熱性が増大し、耐久性が低下する傾向がある。
【0020】前記シリカが固定化されたカーボンブラッ
クの配合量は、前記ゴム成分100重量部に対して、2
0〜100重量部、好ましくは30〜80重量部であ
る。前記配合量が20重量部未満になると、充分な電気
伝導性が得られず、100重量部をこえると、それ以上
の耐摩耗性向上効果が小さい割に混練り作業性が低下す
るため好ましくない。
【0021】前記水酸化アルミニウムは、他の特性を維
持しながら、さらにウェットスキッド性能を改善するた
めに用いられる成分である。
【0022】前記水酸化アルミニウムの平均粒子径は、
ウェットスキッド性能と耐摩耗性とのバランスの点か
ら、0.1〜10μm、好ましくは0.1〜5μmであ
る。前記平均粒子径が0.1μmより小さいと、グリッ
プ性能の向上が望めない割に混練り加工性が低下し、1
0μmをこえると、耐摩耗性が低下するので好ましくな
い。
【0023】前記水酸化アルミニウムのBET比表面積
(以下、BETという)は、グリップ性能改善効果と耐
摩耗性とのバランスの点から、20m2/g以上、好ま
しくは30〜500m2/g、さらに好ましくは50〜
350m2/g、とくに好ましくは70〜350m2/g
である。前記BETが20m2/g未満になると、グリ
ップ性能改善効果が小さくなり、耐摩耗性が低下し、5
00m2/gをこえると、分散性が低下する傾向があ
る。
【0024】前記水酸化アルミニウムの配合量は、前記
ゴム成分100重量部に対して、5〜30重量部、好ま
しくは10〜25重量部である。前記配合量が5部未満
になると、ウェットグリップ性能に対する改善効果が小
さく、30重量部をこえると、耐摩耗性がわるくなるた
め好ましくない。
【0025】なお、本発明のゴム組成物には、前記以外
にもゴム工業で通常使用されているシリカ、シランカッ
プリング剤、硫黄などの加硫剤、各種加硫促進剤、各種
軟化剤、各種老化防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、酸
化防止剤、オゾン劣化防止剤などの添加剤を配合するこ
とができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明するが、これらは本発明を限定するものではない。
【0027】(原料)
ジエン系合成ゴム
SBR1502:ジェイエスアール(株)製のSBR1
502(商品名)(スチレン−ブタジエン共重合体)
NIPOL9520:日本ゼオン(株)製のNIPOL
9520(商品名)(スチレン−ブタジエン共重合体、
油展量:37.5phr)シリカが固定化されたカーボ
ンブラック
CRX2000:昭和キャボット社製のCRX2000
(商品名)(N2SA:154.3m2/g、DBP吸油
量:113ml/100g、ヨウ素吸着表面積:122
g/kg、シリカ含有率:4.7重量%)
水酸化アルミニウム
水酸化アルミニウムA:昭和電工(株)製のハイジライ
トH−43(平均粒子径:0.6μm、BET:6.5
m2/g)
水酸化アルミニウムB:住友化学工業(株)製のUF−
ATH250(平均粒子径:2.5μm、BET:25
0m2/g)
水酸化アルミニウムC:特開平10−59713号公報
に記載の合成方法により合成したもの(平均粒子径:2
μm、BET:60m2/g)
シリカ:デグッサ社製のUltrasil VN3(N
2SA:210m2/g)
カーボンブラック:昭和キャボット社製のショウブラッ
クN220(N2SA:125m2/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス
(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ド)
アロマオイル:(株)ジャパンエナジー社製のJOMO
プロセスX140
特殊ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノック
N
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6
C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェニル
−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤A:大内新興化学工業(株)製のノクセラー
NS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルス
ルフェンアミド)
加硫促進剤B:大内新興化学工業(株)製のノクセラー
D(N,N′−ジフェニル・グアニジン)
【0028】(加工性)JIS K6300に定められ
たムーニー粘度の測定法にしたがい、130℃で所定の
ゴム組成物のムーニー粘度ML(1+4)を測定し、指
数表示した。数値が大きいほど、ムーニー粘度が低く、
加工性に優れていることを示す。
【0029】(耐摩耗性)所定のゴム組成物を170℃
で20分間プレス加硫して得られた加硫ゴムを用い、ラ
ンボーン摩耗試験機を用いて、温度20℃、スリップ率
20%、試験時間5分間の測定条件で摩耗量を測定し、
各配合の容積損失を計算し、比較例1の損失量を100
として、次式で指数表示した。数値が大きいほど、耐摩
耗性が優れることを示す。
【0030】摩耗指数=(比較例1の損失量/各配合の
損失量)×100
【0031】(転がり抵抗指数)所定のゴム組成物を1
70℃で20分間プレス加硫して得られた加硫ゴムを用
い、粘弾性スペクトロメーターVES(岩本製作所製)
を用いて、温度70℃、初期歪み10%、動歪み2%の
測定条件で各配合のtanδを測定し、比較例1のta
nδを100として、次式で指数表示した。数値が大き
いほど、転がり抵抗特性に優れることを示す。
【0032】転がり抵抗指数=(比較例1のtanδ/
各配合のtanδ)×100
【0033】(ウェットスキッド指数)所定のゴム組成
物をトレッドに適用して170℃で20分間加硫して得
られたタイヤサイズが185/65R14のタイヤ、国
産FF車(排気量1800cc)を用い、時速64km
/hの条件でABS制御したときのアスファルトウェッ
ト路面での制動距離を測定し、指数で表示した。数値が
大きいほど、ウェットスキッド性能に優れることを示
す。
【0034】(体積固有抵抗)所定のゴム組成物を17
0℃で20分間加硫して得られたゴムシートをロール軸
に平行な方向に切り取り、所定の電極を備えたゴム試験
片を作成し、該試験片を23±2℃で48時間保持した
のち、電極間の抵抗値Rを同温度で測定し、体積固有抵
抗Rv(Rv=(a×b×R)/L)を算出した。ここ
で、a、bはそれぞれゴム試験片の厚み、ゴム試験片の
幅を表わし、Lは測定電極間の距離を表わす。
【0035】実施例1〜3および比較例1〜9
表1に記載の原料を表1に記載の組成になるように配合
し、バンバリーミキサーにて常法にしたがって混練り
し、各種ゴム組成物を得て各評価に供した。結果を表1
に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1の結果から、シリカが固定化されたカ
ーボンブラックのみを用いた比較例3は、通常のカーボ
ンブラックを用いた比較例1に比べて転がり抵抗特性や
ウェットスキッド特性がある程度向上していることがわ
かる。しかし、所定の水酸化アルミニウムをシリカが固
定化されたカーボンブラックと併用した実施例1〜3で
は、転がり抵抗特性やウェットスキッド特性が、さらに
向上していることがわかる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、加工性、耐摩耗性を低
下させることなく、電気伝導性、低発熱性を維持したウ
ェットグリップ性能に優れたゴム組成物を得ることがで
きる。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0001]
[0001] The present invention relates to workability and wear resistance.
Without lowering electrical conductivity and low heat generation
And a rubber composition having excellent wet grip performance.
[0002]
2. Description of the Related Art
Year, the characteristics required for automobile tires, in addition to fuel efficiency,
A wide variety of driving stability, wear resistance, ride comfort, etc.
Various measures have been taken to improve these performances.
You. Of these performances, especially the grip performance of tires
And the rolling resistance characteristics are both the hysteresis loss of rubber.
It is a characteristic about. Generally, large hysteresis loss
The better the grip, the better the braking performance
However, rolling resistance also increases, leading to an increase in fuel efficiency.
Thus, grip performance and rolling resistance characteristics are incompatible
To satisfy both characteristics at the same time.
Are proposed.
For example, in a rubber composition for a tire,
In particular, the polymer component and carbon black are large in both characteristics
Styrene-butane as a polymer component
When a tadiene copolymer is used,
Properly select the 1,2-bond content of butadiene part
To improve both rolling resistance and grip performance.
I'm trying.
On the other hand, regarding carbon black, particles
Increasing the diameter or reducing the blending amount will result in cut-resistant
Carbon black, etc.
Carbon bra with improved surface activity
Has been developed and has been effective.
However, in general, the grip performance is improved.
And wear resistance, which is a property that conflicts with grip performance, decreases
There is also the problem of doing it.
In recent years, for example, European
No. 501227 discloses a mixture with special silica.
Tie with improved wet performance by devising the kneading method
Disclosed is a rubber composition for yatread and a method for producing the same.
JP-A-7-149950 and JP-A-8-5
No. 9893 and Japanese Unexamined Patent Publication No.
Carbon black and (and also
A) Silica and inorganic fillers such as aluminum hydroxide
Tire tread rubber with improved wet performance
The composition described in JP-A-9-255814 includes styrene
Rubber with a component content of 30 to 40% by weight
With aluminum hydroxide and / or clay
Rubber set for tire tread with improved wet performance
The product, Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 10-59713 has a specific center.
Hydroxide having particle diameter, BET specific surface area and pore diameter
Rubber composition for tire tread using luminium as reinforcing agent
Things are disclosed. However, in the former case
Is that the processability of rubber is improved by incorporating a large amount of silica.
It becomes worse, and the electrical conductivity of rubber becomes smaller,
The problem of electricity generation occurs. In the latter case,
There is a problem that the toskid performance is not sufficient.
Further, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-316800 discloses
Patent No. 2788212, WO96 / 37547
The publication discloses a carbon block having silica fixed on the surface.
A rubber composition containing a rack has been disclosed,
Low electrical resistance compared to those using silica filler
It is described, but still wet skid performance
Not enough.
[0008] To solve these problems, the conventional
Although various proposals have been made, workability and wear resistance have been reduced.
Without causing electrical conductivity and low heat build-up
Rubber compositions with excellent wet grip performance are still
It does not exist at present.
[0009]
The present invention solves the above problems.
Improve the power without reducing the workability and wear resistance
Balance of conductivity, low heat generation and wet grip performance
As a result of intensive studies to provide excellent rubber compositions
It is a thing.
That is, the present invention relates to natural rubber and
Or) 100 parts by weight of diene-based synthetic rubber
As a filler, carbon black with silica immobilized
20 to 100 parts by weight and an average particle diameter of 0.1 to 10 μm
m and BET specific surface area is 20m Two/ G or more aluminum hydroxide
Rubber composition containing 5 to 30 parts by weight of
Regarding 1).
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Used in the rubber composition of the present invention
The rubber component comprises natural rubber (NR) and / or diene
It is a synthetic rubber. As the diene-based synthetic rubber,
Although not particularly limited, for example, styrene-butadiene rubber
(SBR), polybutadiene rubber (BR), polyisoprene
Ren rubber (IR), ethylene-propylene-diene rubber
(EPDM), chloroprene rubber (CR), acryloni
Tolyl-butadiene rubber (NBR) and the like.
These may be used alone or in combination of two or more.
It may be used.
Next, the rubber composition of the present invention contains silica.
Immobilized carbon black and aluminum hydroxide
Contains
The carbon black on which the silica is immobilized
For example, silica is deposited or deposited on the surface.
Carbon black (hereinafter referred to as silica surface-treated carbon)
Black), one carbon black and one silica
Mixed three-dimensionally within the particles of silica and silica
Racks and both are exposed on the particle surface (hereinafter
Below, it is called silica-containing carbon black)
It is. With the above structure, wear resistance,
Excellent electrical conductivity, but the number of functional groups present on the surface
Low chemical affinity with the rubber component.
Improves the disadvantage of silica that is difficult to disperse by kneading
Can be effective with the advantages of silica and carbon black
Can be demonstrated.
The silica surface-treated carbon black is
Although not particularly limited, for example, oil furnace method
After producing carbon black, white carbohydrate
Into an atmosphere that generates
Manufactured by depositing silica on the surface. With one example
Then, the method described in JP-A-63-63755 was used.
When dispersed, carbon black is dispersed in water and the pH is adjusted to 6
Above, preferably adjusted to 10 to 11 and the temperature was reduced to 70 ° C or lower.
And preferably at 85-95 ° C.
Hydrolysis of sodium citrate, carbon black particles
By depositing or depositing amorphous silica on the surface
Can be manufactured. Manufactured in this way
The silica is physically present on the carbon black surface
Or not necessarily chemically bonded, but transmissive
According to electron microscopy observation, silica on carbon black
Has been confirmed to exist.
Further, the silica-containing carbon black is also
Although there is no particular limitation, for example, organic siloxane
At the same time, there is a method of manufacturing by reacting
Siloxane reacts with raw oil at the same time
Is preferred. About the preferred manufacturing method
Are described in detail in, for example, WO 96/37547.
It is shown.
Examples of carbon blacks that can be used
May be HAF, ISAF, SAF, etc.
It is not particularly limited.
The above-mentioned silica-containing carbon black
Indicates that both the carbon and silica parts are exposed on the particle surface.
Is higher than that of silica surface-treated carbon black.
It is preferable in terms of affinity with the rubber component. Including silica
Specific examples of carbon black include, for example,
Bot Corporation's ECOBLACK (CRX2000 (product
Name)).
The carbon black on which the silica is immobilized
The content of silica in the slurry is 0.1 to 30% by weight.
%, More preferably 0.3 to 20% by weight. Containing
When the percentage is less than 0.1% by weight, the effect of improving wet performance is improved.
Fruit tends to be small.
Air conductivity and workability tend to deteriorate.
The carbon having the above-mentioned immobilized silica
Black nitrogen adsorption specific surface area (hereinafter, NTwoSA)
Is 70-300mTwo/ G, even 100-250mTwo
/ G is preferred. The NTwoSA is 70mTwo/ G
Tends to reduce the dispersibility improving effect and the reinforcing effect.
300mTwo/ G, the dispersibility becomes poor,
Exothermicity tends to increase and durability tends to decrease.
The carbon black on which the silica is immobilized
The mixing amount of the rubber is 100 parts by weight of the rubber component.
0 to 100 parts by weight, preferably 30 to 80 parts by weight
You. If the amount is less than 20 parts by weight, sufficient electricity
No conductivity, more than 100 parts by weight
The workability of kneading deteriorates despite the small effect of improving the wear resistance of
Therefore, it is not preferable.
The aluminum hydroxide maintains other properties.
While still improving wet skid performance.
It is a component used for
The average particle size of the aluminum hydroxide is as follows:
Is it a balance between wet skid performance and wear resistance?
From 0.1 to 10 μm, preferably from 0.1 to 5 μm.
You. If the average particle size is smaller than 0.1 μm,
The kneading processability decreases, although the improvement of
If the thickness is more than 0 μm, the abrasion resistance is reduced.
No.
BET specific surface area of the aluminum hydroxide
(Hereinafter referred to as BET) is the effect of improving grip performance and
20m from the point of balance with abrasionTwo/ G or more, preferred
Or 30-500mTwo/ G, more preferably 50 to
350mTwo/ G, particularly preferably 70 to 350 mTwo/ G
It is. The BET is 20mTwo/ G
The effect of improving the tip performance is reduced, and the wear resistance is reduced.
00mTwo/ G, the dispersibility tends to decrease.
You.
The amount of the aluminum hydroxide is as follows.
5 to 30 parts by weight, preferably 100 parts by weight of the rubber component
Or 10 to 25 parts by weight. Less than 5 parts
The effect on wet grip performance is small.
If the amount exceeds 30 parts by weight, the wear resistance becomes poor.
Not preferred.
In the rubber composition of the present invention,
Silica and silane cutters commonly used in the rubber industry
Vulcanizing agents such as pulling agents, sulfur, various vulcanization accelerators, various
Softeners, various anti-aging agents, zinc oxide, stearic acid, acids
Additives such as antioxidants and antiozonants
Can be.
[0026]
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be specifically described based on examples.
As will be apparent, these do not limit the invention.
(Raw materials)
Diene-based synthetic rubber
SBR1502: SBR1 manufactured by JSR Corporation
502 (trade name) (styrene-butadiene copolymer)
NIPOL9520: NIPOL manufactured by Zeon Corporation
9520 (trade name) (styrene-butadiene copolymer,
Oil extension: 37.5 phr) Carbohydrate with immobilized silica
Black
CRX2000: CRX2000 manufactured by Showa Cabot
(Product name) (NTwoSA: 154.3mTwo/ G, DBP oil absorption
Amount: 113 ml / 100 g, iodine adsorption surface area: 122
g / kg, silica content: 4.7% by weight)
Aluminum hydroxide
Aluminum hydroxide A: Hyjirai, manufactured by Showa Denko KK
G-43 (average particle size: 0.6 μm, BET: 6.5)
mTwo/ G)
Aluminum hydroxide B: UF- manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.
ATH250 (average particle size: 2.5 μm, BET: 25
0mTwo/ G)
Aluminum hydroxide C: JP-A-10-59713
(Average particle size: 2)
μm, BET: 60mTwo/ G)
Silica: Ultrasil VN3 (N
TwoSA: 210mTwo/ G)
Carbon black: Show black manufactured by Showa Cabot
Ku N220 (NTwoSA: 125mTwo/ G)
Silane coupling agent: Si69 (bis
(3-triethoxysilylpropyl) tetrasulfy
Do)
Aroma oil: JOMO manufactured by Japan Energy Co., Ltd.
Process X140
Special wax: Sannoc manufactured by Ouchi Shinko Chemical Industry Co., Ltd.
N
Anti-aging agent: Nocrack 6 manufactured by Ouchi Shinko Chemical Co., Ltd.
C (N- (1,3-dimethylbutyl) -N'-phenyl
-P-phenylenediamine)
Stearic acid: Stearic acid manufactured by NOF Corporation
Zinc oxide: Zinc flower No.1 manufactured by Mitsui Kinzoku Mining Co., Ltd.
Sulfur: powdered sulfur manufactured by Tsurumi Chemical Co., Ltd.
Vulcanization accelerator A: Noxeller manufactured by Ouchi Shinko Chemical Industry Co., Ltd.
NS (N-tert-butyl-2-benzothiazolyls)
Rufenamide)
Vulcanization accelerator B: Noxeller manufactured by Ouchi Shinko Chemical Industry Co., Ltd.
D (N, N'-diphenyl guanidine)
(Workability) Defined in JIS K6300
According to the Mooney viscosity measurement method at 130 ° C
The Mooney viscosity ML (1 + 4) of the rubber composition was measured, and the
Number displayed. The higher the value, the lower the Mooney viscosity,
Indicates excellent workability.
(Abrasion resistance) A predetermined rubber composition was heated at 170 ° C.
Using the vulcanized rubber obtained by press vulcanization at
20 ° C, Slip rate
The wear amount was measured under the measurement conditions of 20% and a test time of 5 minutes,
The volume loss of each formulation was calculated, and the loss amount of Comparative Example 1 was calculated as 100.
The exponent was expressed by the following equation. The higher the value, the higher the wear resistance
This shows that the wear property is excellent.
Wear index = (Loss of Comparative Example 1 /
Loss) x 100
(Rolling resistance index)
Using vulcanized rubber obtained by press vulcanization at 70 ° C for 20 minutes
Viscoelastic spectrometer VES (Iwamoto Seisakusho)
At a temperature of 70 ° C., an initial strain of 10%, and a dynamic strain of 2%.
The tan δ of each formulation was measured under the measurement conditions, and ta of Comparative Example 1 was measured.
Assuming that nδ is 100, an index was expressed by the following equation. Large numbers
It shows that the rolling resistance is excellent.
Rolling resistance index = (tan δ of Comparative Example 1 /
Tan δ) × 100 for each formulation
(Wet skid index) Predetermined rubber composition
The product is applied to the tread and cured at 170 ° C for 20 minutes.
Tire size 185 / 65R14, country
Using production FF vehicles (displacement 1800cc), 64km / h
Wet when ABS control is performed under the condition of / h
The braking distance on the road surface was measured and displayed as an index. Number is
Larger values indicate better wet skid performance
You.
(Volume specific resistance)
The rubber sheet obtained by vulcanizing at 0 ° C for 20 minutes is rolled
Cut in a direction parallel to
A test piece was prepared and the test piece was kept at 23 ± 2 ° C. for 48 hours.
Then, the resistance value R between the electrodes is measured at the same temperature, and the volume specific resistance is measured.
The anti-Rv (Rv = (a × b × R) / L) was calculated. here
Where a and b are the thickness of the rubber test piece and the thickness of the rubber test piece, respectively.
Represents the width, and L represents the distance between the measuring electrodes.
Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 9
The raw materials described in Table 1 are blended to have the composition shown in Table 1.
And kneaded with a Banbury mixer according to the usual method.
Then, various rubber compositions were obtained and subjected to each evaluation. Table 1 shows the results
Shown in
[0036]
[Table 1]
From the results in Table 1, it can be seen that the silica immobilized
Comparative Example 3 using only carbon black
Rolling resistance characteristics compared to Comparative Example 1 using black
It can be seen that the wet skid characteristics have improved to some extent.
Call However, silica hardens the given aluminum hydroxide.
In Examples 1 to 3 used in combination with the standardized carbon black
Has better rolling resistance and wet skid properties,
It can be seen that it has improved.
[0038]
According to the present invention, workability and wear resistance are reduced.
Without lowering the electrical conductivity and low heat generation.
A rubber composition with excellent wet grip performance can be obtained.
Wear.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−255814(JP,A) 特開 平11−60846(JP,A) 特開 平10−46047(JP,A) 特開 平9−118780(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 7/00 C08L 9/00 C08K 3/04 C08K 3/22 ────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of the front page (56) References JP-A-9-255814 (JP, A) JP-A-11-60846 (JP, A) JP-A-10-46047 (JP, A) JP-A 9-255 118780 (JP, A) (58) Fields investigated (Int. Cl. 7 , DB name) C08L 7/00 C08L 9/00 C08K 3/04 C08K 3/22
Claims (1)
ゴム100重量部に対し、補強用充填剤として、シリカ
が固定化されたカーボンブラックを20〜100重量部
および平均粒子径が0.1〜10μmでBET比表面積
が20m2/g以上の水酸化アルミニウムを5〜30重
量部配合したゴム組成物。(57) [Claim 1] 100 to 100 parts by weight of natural rubber and / or diene-based synthetic rubber, 20 to 100 parts by weight of carbon black on which silica is fixed as a reinforcing filler. And a rubber composition containing 5 to 30 parts by weight of aluminum hydroxide having an average particle diameter of 0.1 to 10 μm and a BET specific surface area of 20 m 2 / g or more.
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