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JP3404373B2 - 冷菓製造装置の安全装置 - Google Patents

冷菓製造装置の安全装置

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Publication number
JP3404373B2
JP3404373B2 JP2000338120A JP2000338120A JP3404373B2 JP 3404373 B2 JP3404373 B2 JP 3404373B2 JP 2000338120 A JP2000338120 A JP 2000338120A JP 2000338120 A JP2000338120 A JP 2000338120A JP 3404373 B2 JP3404373 B2 JP 3404373B2
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JP
Japan
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lid member
frozen dessert
plunger
lever
contact
Prior art date
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Application number
JP2000338120A
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JP2002142683A (ja
Inventor
真弘 手塚
武志 野津
Original Assignee
日世冷機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日世冷機株式会社 filed Critical 日世冷機株式会社
Priority to JP2000338120A priority Critical patent/JP3404373B2/ja
Publication of JP2002142683A publication Critical patent/JP2002142683A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトクリームに
代表される半固形状の冷菓を製造する冷菓製造装置に備
えられる安全装置に関するものであり、特に、冷菓を製
造するシリンダーにおいて、該シリンダーの開口部が開
放状態にある場合、該シリンダー内の冷菓撹拌兼押出用
部材(ダッシャー)が稼動することを禁止する安全装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ソフトクリームやシェークな
どといった半固形状の冷菓を製造する冷菓製造装置にお
いては、通常、内部に冷菓原料を供給し、該冷菓原料を
撹拌しながら冷却することによって冷菓を製造するシリ
ンダーが設けられている。
【0003】通常、上記シリンダーは略円筒形状を有し
ており、長手方向が冷菓製造装置の前後方向に沿って略
水平となるようにケーシング内に配置されている。また
シリンダー内には軸部を中心に回転可能となっている撹
拌羽根(撹拌部材・ダッシャー)が備えられており、シ
リンダーの周囲には冷却器が備えられている。それゆえ
シリンダー内に冷菓原料を供給した後、上記冷却器によ
る冷却と撹拌羽根の回転による撹拌によってソフトクリ
ームなどの冷菓が製造される。さらに上記撹拌羽根は、
冷菓を取り出す際には、シリンダーから取出機構に対し
て冷菓を押し出す冷菓押出部材としても機能する。
【0004】上記シリンダーにおける前方の端部は開口
部となっており、取出機構を備えるフロント蓋部(蓋部
材)により閉止されるようになっている。このフロント
蓋部には、さらに撹拌羽根における軸部を回転可能に支
持する前方軸受も備えられている。つまり、撹拌羽根の
軸部は、上記開口部に取り付けられたフロント蓋部によ
って、適切な回転ができる位置に支持されることにな
る。
【0005】つまり、フロント蓋部が開口部に取り付け
られていないと、上記撹拌羽根の前方軸部が設けられな
い状態となってしまう。そのため、フロント蓋部が取り
付けられていない状態で撹拌羽根が回転すると、撹拌羽
根の回転が非常に不安定化してシリンダー内が傷つけら
れてしまうという問題点が発生する。
【0006】そこで上記の問題点の発生を防止するため
の技術として、フロント蓋部が開口部に取り付けられて
いるか否かを検知する技術が種々提案されている。具体
的には、フロント蓋部が開口部に取り付けられているか
否かを検知する検知手段を設ける技術が挙げられる。通
常、このような検知手段が設けられている冷菓製造装置
では、フロント蓋部が開口部に取り付けられていなけれ
ば、撹拌羽根の回転駆動を禁止するようになっている。
【0007】上記検知手段の代表的な例としては、たと
えば、フロント蓋部の一部にマグネットを設けるととも
に、このマグネットに対応するセーフティスイッチをケ
ーシング側に設ける構成が挙げられる。この構成では、
マグネットが近づけばセーフティスイッチがオンされる
一方、マグネットが離れればセーフティスイッチがオフ
される。したがってフロント蓋部が取り付けられていな
いと、上記マグネットが存在しないため、セーフティス
イッチをオフすることになり、その結果、撹拌羽根の回
転駆動が禁止される。
【0008】また、特開平10−136906号公報に
は、ケーシングにおけるフロント蓋部の取付部に、検知
手段として少なくとも3個のタクトスイッチを設けた
り、取付部を照射する光学的検出装置を備える構成が開
示されている。
【0009】タクトスイッチを設ける構成では、各タク
トスイッチの接触子が取付面から若干突出しており、フ
ロント蓋部が取り付けられれば、複数の接触子とフロン
ト蓋部とが当接してタクトスイッチが切り換わる。上記
公報の技術ではタクトスイッチは3個以上あることか
ら、3個の接触子全てがフロント蓋部と十分当接して全
てのタクトスイッチが切り換わることで、フロント蓋部
の取付状態を「面」として検知することが可能になり、
より精度良く取付状態を検知することができる。それゆ
え1個でも接触子が十分当接していなければ取付状態を
「面」として検知できないため、撹拌羽根の回転駆動が
禁止される。
【0010】また、光学的検出手段を設ける構成では、
光によって取付部を照射することで、フロント蓋部の取
付状態を検知するようになっており、フロント蓋部で光
の照射が妨げられれば、撹拌羽根の回転駆動は動作する
が、光の照射が妨げられない場合には、フロント蓋部が
取り付けられていないとして撹拌羽根の回転駆動は禁止
される。
【0011】上記のような検知手段を設けることによっ
て、フロント蓋部が取り付けられていない状態、たとえ
ば冷菓製造装置の洗浄やその他メンテナンス時などに、
不用意に操作スイッチにふれることによる撹拌羽根の回
転駆動を禁止することが可能になる。
【0012】なお、上記何れの技術においても、検知手
段によってフロント蓋部が取り付けられていないことが
検知されれば、撹拌羽根の回転駆動を禁止するだけでな
く、冷菓製造装置に表示手段を設けることによって、
「フロント蓋部が取り付けられていない」旨を表示し
て、ユーザーに報知することもできる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した各
技術に代表される従来の技術では、冷菓製造装置に対し
て上記検知手段が設けられているのか否かについては、
外観上明確でない。たとえば、マグネット−セーフティ
スイッチによる技術では、フロント蓋部とケーシングと
が相対する位置に検知手段が設けられることになるの
で、外観上、フロント蓋部の取り付けを検知しているか
否かはユーザーにはほとんど分からない。
【0014】そのため、上記従来の技術では、ユーザー
は、フロント蓋部の取り付けの検知を意識することが少
なくなり、結果的に、フロント蓋部の取り付けが撹拌羽
根の回転に非常に重要であることが意識し難くなる。ま
た、検知手段が外観上ほとんど分からないことから、フ
ロント蓋部を取り付けた状態と同様の条件を、ユーザー
が無意識に形成してしまうことについては全く無防備と
なってしまい、撹拌羽根の誤作動をより確実に防止する
ことができない。
【0015】同様に、上記特開平10−136906号
公報の技術でも、タクトスイッチはフロント蓋部の取付
部に設けられており、やはり外観上検知手段があるか否
かは分からず、光学的検出装置についても、取付部の周
囲に設けられて取付部を照射するようになっているだけ
である。そのため、ユーザーがフロント蓋部の取り付け
時に改めて検知手段を意識することがない上に、検知手
段が外観上ほとんど分からないために、上記と同様に、
撹拌羽根の誤動作を確実に防止することも困難となって
しまう。
【0016】そもそも、フロント蓋部が取り付けられて
いない状態で撹拌羽根が回転すれば、シリンダー内を傷
つけるだけではなく、撹拌羽根の回転によってユーザー
が負傷するなどの傷害事故が発生するおそれもある。し
たがって、冷菓製造装置の動作準備に際しては、フロン
ト蓋部が取り付けられているか否かについては安全性の
面においても非常に重要となる。
【0017】ここで、上記従来の技術では、単に構成上
フロント蓋部が開口部に取り付けられているか否かを検
知しているだけであって、フロント蓋部の取り付けを検
知していることをユーザーに訴えることで、フロント蓋
部の取り付けの重要性および安全性に注意を喚起する点
については全く考慮されていない。その結果、従来の構
成では、検知手段はユーザーから見て「隠れた」位置に
設けられたり、外観上分かりにくい構成となっている。
【0018】このように、冷菓製造装置の動作時に上記
フロント蓋部が取り付けられているか否かが非常に重要
であることを鑑みれば、検知手段の存在が不明確である
よりも、検知手段の存在が明確になっている方が、フロ
ント蓋部の取り付けの重要性をユーザーに対して意識さ
せることができる。そのため、冷菓製造装置を動作させ
る際の安全性に関する意識をさらに一層向上させること
ができる。
【0019】特に、近年では、ソフトクリームやシェー
クなどの半固形状の冷菓は、ソフトタッチの口当たりを
好む近年の嗜好に合致するため、最近ではその需要は大
きなものとなっており、冷菓製造装置のユーザー層につ
いても以前に比べて拡大している。今までのようにユー
ザー層があまり広くない場合では、冷菓製造装置におお
むね詳しいユーザーがほとんどで、上述した従来の技術
でも安全性に関しては十分であったと考えられるが、今
後のさらにユーザー層が拡大すれば、冷菓製造装置に関
してなれていないユーザーが増大してくることが考えら
れ、それゆえ、冷菓製造装置においてはより一層の安全
性の強化が要求される。
【0020】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、単にフロント蓋部が取り付けら
れていない状態で冷菓製造装置の動作を禁止させるだけ
でなく、フロント蓋部の取り付けを検知していることを
明確にすることで、ユーザーに安全性をさらに一層意識
させて、結果的に冷菓製造装置をより安全に使用させる
ことが可能な冷菓製造装置の安全装置を提供することに
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
冷菓製造装置の安全装置は、上記の課題を解決するため
に、内部に撹拌手段を有し、一部が開口部となって蓋部
材で閉止される冷菓製造手段と、各種動作を切り換える
スイッチ手段とを備えており、上記蓋部材には、プラン
ジャおよび該プランジャを手動で移動させる移動手段を
含む、冷菓の取出手段が設けられ、上記スイッチ手段に
は、プランジャに当接してプランジャの移動を検知する
プランジャ位置検知手段と、該プランジャ位置検知手段
の位置を段階的に変化させる位置変化手段とが含まれて
おり、該位置変化手段は、少なくともプランジャの位置
に対応して、プランジャ位置検知手段を第1の位置およ
び第2の位置に変化させるとともに、上記スイッチ手段
では、上記冷菓製造手段における動作が、上記第1の位
置で冷菓の取り出しに切り換えられる一方、第2の位置
で通常運転に切り換えられる冷菓製造装置に備えられて
いる安全装置であって、上記位置変化手段は、上記プラ
ンジャ位置検知手段を、プランジャの位置とは別に、蓋
部材を取り外した状態で、開口部近傍で蓋部材の取り付
け方向とは異なる方向から蓋部材の取付位置に及ぶまで
突出させ該蓋部材に接触可能となる位置である第3の位
置に変化させるとともに、上記第3の位置では、スイッ
チ手段により、少なくとも上記撹拌手段の動作を禁止す
る安全動作に切り換えられることを特徴としている。
【0022】上記構成によれば、蓋部材の取り付け時
に、プランジャ位置検知手段を蓋部材の一部に当接させ
ている。そのためプランジャ位置検知手段は、蓋部材の
取り付けを一旦妨げたり、あるいは、妨げなくても取り
付け時にユーザーに当接状態が分かるようになってい
る。
【0023】従来では、検知手段を備えていても単に蓋
部材が取り付けられているか否かを検知していた。しか
しながらこの手法では、蓋部材の取り付け前や取り付け
時になどに、冷菓製造装置の安全性の確保に重要な蓋部
材の取り付けについて何ら注意は喚起されなかった。
【0024】これに対して本発明では、上記のように、
プランジャ位置検知手段が上記第3の位置をとって蓋部
材の取り付けを検知する検知手段も兼ねていることにな
る。そのため、そのままでは蓋部材は開口部に取り付け
られなくなったり、プランジャ位置検知手段が蓋部材に
明確に当接した状態となっている。それゆえ、検知手段
の存在がユーザーから見て明確となる上に、取り付け時
には、プランジャ位置検知手段を押し上げて当接を解除
するなど、蓋部材の取り付け作業に1アクション追加さ
れることになる。その結果、ユーザーが蓋部材の取り付
けによる安全性の確保を改めて確認する機会を与えるこ
とができる。
【0025】また、プランジャ位置検知手段の当接を解
除した上で蓋部材を取り付けることになるので、ユーザ
ーは常に安全動作に関するセーフティ機構が備わってい
ることを意識することができ、その結果、蓋部材の取り
付け作業に対して、ユーザーの注意を導くことができ
る。それゆえ、蓋部材が取り付けられていない状態で、
撹拌手段の不用意な回転の発生をより一層確実に回避し
て、冷菓製造装置の安全性をさらに一層向上させること
ができる。
【0026】本発明にかかる請求項2記載の冷菓製造装
置の安全装置は、上記構成に加えて、上記プランジャ位
置検知手段が、略棒形状を有するレバーとなっており、
その先端部がプランジャの一部に当接するようになって
いるとともに、上記位置変化手段は、上記レバーの先端
部を、上記第1、第2、および第3の位置に変化させる
ことを特徴としている。
【0027】上記構成によれば、プランジャ位置検知手
段が、略棒形状を有するレバーであり、このレバーが上
記3つの位置に変化するようになっているので、従来ハ
ンドル式の冷菓製造装置に用いられているレバー機構
を、安全装置に一体化して設けることができる。その結
果、装置構成を簡素化し、かつコンパクト化することが
できる。
【0028】本発明にかかる請求項3記載の冷菓製造装
置の安全装置は、上記の課題を解決するために、内部に
撹拌手段を有し、一部が開口部となって蓋部材で閉止さ
れる冷菓製造手段と、操作手段とを備えており、上記蓋
部材には、プランジャおよび操作手段の操作によって該
プランジャを移動させる移動手段を含む、冷菓の取出手
段が設けられ、蓋部材が取り付けられた状態で蓋部材に
当接可能とすることで、蓋部材の取り付けを検知する蓋
部材取付検知手段を有する冷菓製造装置に備えられてい
る安全装置であって、さらに、上記蓋部材取付検知手段
を、上記蓋部材に当接可能とする検知位置と、蓋部材の
取り付け時に、開口部近傍で蓋部材の取り付け方向とは
異なる方向から蓋部材の取付位置に及ぶまで突出させ該
蓋部材に接触可能となる位置である下降位置に変化させ
る位置変化手段と、上記各位置に合わせて切り換わるス
イッチ手段とを備えており、上記蓋部材取付検知手段が
下降位置にある場合に、上記スイッチ手段により、少な
くとも上記撹拌手段の動作を禁止する安全動作に切り換
えられることを特徴としている。
【0029】上記構成によれば、蓋部材取付検知手段が
上記下降位置をとるために、蓋部材の取り付け時に、蓋
部材取付検知手段を下降位置とすることで、蓋部材の取
り付けは一旦蓋部材取付検知手段により妨げられたり、
あるいは、妨げなくても取り付け時にユーザーに当接状
態が分かるようになっている。
【0030】それゆえ、蓋部材取付検知手段の存在がユ
ーザーから見て明確となる上に、そのままでは蓋部材が
開口部に取り付けられなくなったり、蓋部材取付検知手
段が蓋部材に明確に当接している状態となる。そのた
め、蓋部材取付検知手段を押し上げるなどの1アクショ
ンが蓋部材の取り付け作業に追加されることになり、そ
の結果、ユーザーが蓋部材の取り付けによる安全性の確
保を改めて確認する機会を与えることができる。また、
上記1アクションの追加により、ユーザーは常にセーフ
ティ機構が備わっていることを意識することができ、そ
の結果、蓋部材の取り付け作業に対して、ユーザーの注
意を導くことができる。
【0031】本発明にかかる請求項4記載の冷菓製造装
置の安全装置は、上記の課題を解決するために、内部に
撹拌手段を有し、一部が開口部となって蓋部材で閉止さ
れる冷菓製造手段を備える冷菓製造装置に備えられてい
る安全装置において、開口部近傍に設けられ、先端部の
位置を変化可能とする突出部材と、該突出部材の位置変
化に伴って冷菓製造装置の動作を切り換えるスイッチ手
段とを備えており、開口部に蓋部材が取り付けられてい
ない場合に、上記突出部材は、蓋部材の取付方向とは異
なる方向に、その先端部が蓋部材の取付位置に及ぶまで
過剰に突出可能となっているとともに、上記スイッチ手
段により切り換えられる動作は、上記過剰に突出した状
態で、少なくとも撹拌手段の動作を禁止する安全動作で
あることを特徴としている。
【0032】上記構成によれば、上記突出部材による過
剰な突出で、蓋部材の取り付けが、実質的に一度妨げら
れるか、これに準ずるような状態となるが、そのため
に、蓋部材の取り付けを検知するための検知手段として
の突出部材がユーザーから見て「分かりやすい」位置に
設けられていることになる。
【0033】それゆえ、突出部材を押し上げるなど、蓋
部材の取り付け作業に1アクション追加されることにな
り、蓋部材の取り付け時点で、ユーザーに対して蓋部材
の取り付けに注意が喚起される。そのため、ユーザーは
蓋部材の重要性を意識した上で蓋部材を適切に取り付け
ることができるので、冷菓製造装置の動作準備をより効
率的に行うことができる。
【0034】また、突出部材の当接を解除した上で蓋部
材を取り付けることになるので、ユーザーは常に安全動
作に関するセーフティ機構が備わっていることを意識す
ることができ、その結果、蓋部材の取り付け作業に対し
て、ユーザーの注意を導くことができる。また、確実に
蓋部材が取り付けられない限りはセーフティ制御は解除
されないため、撹拌手段が不用意に回転するようなこと
もなく、冷菓製造手段の損傷や傷害事故の発生をより確
実に回避することができる。
【0035】本発明にかかる請求項5記載の冷菓製造装
置の安全装置は、上記構成に加えて、上記蓋部材取付検
知手段は、略棒形状を有するレバーとなっており、該レ
バーの長手方向が、蓋部材の取付方向とは異なる方向と
なっていることを特徴としている。
【0036】上記構成によれば、突出部材がレバーとな
っていることで、簡素な構成で、上記蓋部材の取り付け
を実質的に一度妨げたり、これに準ずるような状態とす
ることができる。しかも、上記レバーを、たとえば蓋部
材の取り付けを検知するための手段や、蓋部材に設けら
れている冷菓の取出機構が有するプランジャの位置を検
知するための手段としても利用することができる。
【0037】本発明にかかる請求項6記載の冷菓製造装
置の安全装置は、上記構成に加えて、さらに、蓋部材が
取り付けられていないことを報知する表示手段を備えて
いることを特徴としている。
【0038】上記構成によれば、表示手段を設けておく
ことで、プランジャ位置検知手段、蓋部材取付検知手
段、または突出部材により蓋部材の取り付けが検知でき
ないような場合には、制御手段の制御によって、上記表
示手段に蓋部材が取り付けられていない旨を表示させる
ことができる。その結果、蓋部材が取り付けられていな
いことをユーザーに対して確実に報知することになり、
冷菓製造装置の安全性をさらに一層向上させることがで
きる。
【0039】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について、図1ないし図9に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0040】本発明では、内部に撹拌手段を有し、一部
が開口部となって蓋部材で閉止される冷菓製造手段を備
える冷菓製造装置に対して、安全装置を備えることで、
少なくとも撹拌手段の動作を禁止する安全動作を実施し
ている。
【0041】より具体的には、本発明にかかる安全装置
は、上記開口部近傍に設けられ、先端部の位置を変化可
能とする突出部材と、該突出部材の位置変化に伴って冷
菓製造装置の動作を切り換えるスイッチ手段とを備えて
いる。上記突出部材は、開口部に蓋部材が取り付けられ
ていない場合に、蓋部材の取付方向とは異なる方向に、
その先端部が蓋部材の取付位置に及ぶまで過剰に突出可
能となっている。そして上記スイッチ手段は、突出部材
が過剰に突出した状態で、上記安全動作に切り換えるよ
うになっている。
【0042】特に本実施の形態では、ハンドル式の冷菓
製造装置において、冷菓の取出機構に設けられるプラン
ジャの上下を検知するためのレバー機構を安全装置の一
部として利用することで、安全動作の制御と通常の制御
をともに同一の機構で切り換え可能としている。
【0043】本実施の形態で用いられるハンドル式の冷
菓製造装置は、上記のように、シリンダー内から冷菓を
取り出す取出機構にレバー機構が設けられている構成で
ある。具体的には、たとえば図2に示すように、該冷菓
製造装置は、ケーシング11、シリンダー(冷菓製造手
段)12、撹拌羽根(撹拌手段・撹拌兼押出用部材・ダ
ッシャー)13、回転駆動機構14、冷却器(冷却手
段)15、フロント蓋部(蓋部材)16、取出機構(レ
バー機構)17、制御部(制御手段)20などを備えて
いる。
【0044】上記シリンダー12は、内部に撹拌羽根1
3を有し、一部が開口部12aとなってフロント蓋部1
6で閉止される構成となっている。シリンダー12その
ものは、略円筒形状を有しており、長手方向が冷菓製造
装置の前後方向に沿って略水平となるようにケーシング
11内に配置されている。シリンダー12における前方
の端部は上記開口部12aとなっており、上記フロント
蓋部16により閉止される。開口部12aは、図2には
示さないが、後述するようにボルト−ナットなどのフロ
ント蓋部16の取り付け手段を備えている。これに対し
てシリンダー12の後方の端部は封止されており、さら
に上記撹拌羽根13の軸部13aを受ける後方軸受12
bが設けられている。
【0045】上記撹拌羽根13は、少なくとも冷菓の製
造時に冷菓または冷菓原料を撹拌するとともに、冷菓の
取り出し時には、シリンダー12から冷菓を押し出すた
めの押出部材としても機能する。この撹拌羽根13は軸
部13aを中心に回転可能となっており、この軸部13
aがシリンダー12の長手方向に沿うようにして配置さ
れている。軸部13aの一端は上記後方軸受12bによ
り回転可能に支持される一方、他端が上記フロント蓋部
16に設けられる前方軸受16aにより回転可能に支持
される。
【0046】回転駆動機構14は、モータおよびギア機
構などからなり、たとえば上記後方軸受12b近傍に設
けられ、軸部13aに接続されて撹拌羽根13を回転駆
動させる。上記冷却器15は、シリンダー12の周囲に
配置され、シリンダー12内を所定温度に冷却する。回
転駆動機構14および冷却器15は制御部20の制御に
よって動作するようになっている。それゆえ、図2では
ブロック図様に制御部20および後述する取出スイッチ
機構18と接続した状態として示している。
【0047】上記ケーシング11、シリンダー12、撹
拌羽根13、回転駆動機構14、および冷却器15の具
体的な構成としては特に限定されるものではなく、従来
公知の形状や材質の部材や、従来公知の機構や構造を有
する手段を用いることができる。
【0048】上記フロント蓋部16はシリンダー12の
開口部12aを閉止する状態で該開口部12aに対して
着脱可能に取り付けられており、上述したように、撹拌
羽根13における軸部13aを回転可能に支持する前方
軸受16aも備えている。フロント蓋部16の開口部1
2aへの取り付け手段としては特に限定されるものでは
ないが、通常はボルト−ナットなどが利用される。な
お、図2では、フロント蓋部16および開口部12aを
断面図として記載していることから、ボルト−ナットな
どの取り付け手段については、説明の便宜上省略してい
る。
【0049】上記フロント蓋部16には、さらにシリン
ダー12内の冷菓を取り出すための取出機構(冷菓の取
り出し手段)17が設けられている。該取出機構17
は、フロント蓋部16内に一体化して形成され、上下方
向に長さを有する取出管部17aと、この取出管部17
aとシリンダー12内とをつなぐ通孔17bと、取出管
部17aの最下方に設けられる取出口17cと、取出管
部17a内において上下移動可能(図中矢印A方向に沿
った方向)に配置され、少なくとも通孔17bを閉鎖可
能とするプランジャ17dと、プランジャ17dを上下
駆動させるための取出レバー17eとを備えてなってい
る。
【0050】なお、上記フロント蓋部16および取出機
構17の構成についても、従来公知の一般的なハンドル
式の冷菓製造装置における構成と同様であり、本発明に
おける上記フロント蓋部16・取出機構17の具体的な
形状や材質などについては特に限定されるものではな
い。
【0051】また、上記取出機構17は、取出レバー1
7eを備えるハンドル式のレバー機構であるとともに、
プランジャ17dを手動で移動させるための移動手段で
もある。プランジャ17dの移動方式には、上記取出レ
バー17eや、あるいはフットペダルなどを用いた機械
的な方式(マニュアル方式とする)と、操作スイッチを
用いた電子制御による自動的な方式(オート方式)があ
るが、本実施の形態の構成は、マニュアル方式の中で
も、上記取出レバー17eを備えたハンドル式の取出機
構17に対して特に好適に用いることができる。
【0052】さらに、上記取出機構17の周囲、たとえ
ば上方には、プランジャ17dの上下を検知して、冷菓
を取出不可の状態から取出可能な状態に切り換えるとと
もに、フロント蓋部16が取り付けられていない状態で
安全動作の制御(セーフティ制御・安全制御)が作動す
るように、冷菓製造装置の動作を切り換えるための取出
スイッチ機構(スイッチ手段)18が備えられている。
【0053】この取出スイッチ機構18は制御部20に
つながっており、それゆえ該取出スイッチ機構18の切
り換えによって、制御部20に対して制御信号を出力さ
れ、その結果、制御部20によって冷菓製造装置の動作
が切り換えられる。なお、この取出スイッチ機構18は
本発明における安全装置を兼ねているので、安全装置お
よび制御部20の説明とともに後に詳述する。
【0054】上記冷菓製造装置では、撹拌羽根13を回
転させるとともに冷却器15を動作させてシリンダー1
2を冷却する冷菓製造のための通常運転、冷菓製造前後
におけるシリンダー12他を洗浄するための運転、シリ
ンダー12他を殺菌するための加熱運転などが実施可能
となっている。もちろんその他の運転も実施可能となっ
ていてもよいことは言うまでもない。
【0055】上記構成の冷菓製造装置によって製造され
た冷菓をコーンなどの喫食容器に盛りつけるプロセスに
ついて説明する。まず、シリンダー12内に冷菓原料を
供給してから通常運転を行う。この通常運転では、制御
部20の制御により、冷却器15でシリンダー12内を
所定の温度に冷却しながら、回転駆動機構14を動作さ
せて撹拌羽根13で冷菓原料を撹拌して冷菓を製造す
る。
【0056】図示しないセンサー類などによって冷菓が
完成したことが分かれば、制御部20の制御により撹拌
羽根13の回転動作と冷却器15の冷却動作とを停止
し、冷菓の製造を終了する。なお、完成後すぐに冷菓を
取り出さない場合には、制御部20の制御により、撹拌
羽根13および冷却器15を一定時間毎に間欠的に動作
させて冷菓を適当に撹拌しながらシリンダー12を冷却
することで、その品質を保持するようになっている。
【0057】その後、冷菓をシリンダー12内から取り
出す場合には、上記取出レバー17eを操作して(図2
では下方に押し下げる)、通孔17bを閉鎖しているプ
ランジャ17dを移動させて(図2では上方(矢印A方
向)に押し上げる)、通孔17bを開放し、取出管部1
7aとシリンダー12とをつないだ状態とする。
【0058】ここで、プランジャ17dの移動により冷
菓が取り出し可能な状態になると、取出スイッチ機構1
8の切り換えにより、制御部20では、冷菓製造装置の
動作を通常運転から冷菓の取り出しに切り換える。この
状態では、制御部20によって回転駆動機構14および
冷却器15が動作を再開するので、シリンダー12内の
撹拌羽根13も回転を再開する(なお、上記撹拌羽根1
3が間欠的に動作している状態では撹拌羽根13の回転
を継続させることになる)とともに、シリンダー12の
冷却も再開する。そして、この撹拌羽根13の回転に伴
う押出作用によって、冷菓がシリンダー12から通孔1
7bを介して取出管部17aに押し出される。その結
果、取出管部17aの下端にある取出口17cから冷菓
が押し出されて、シリンダー12外に冷菓が取り出され
ることになる。
【0059】ここで、本実施の形態にかかる冷菓製造装
置の安全装置は、上記取出スイッチ機構18に一体化さ
れている構成となっている。
【0060】つまり本実施の形態における取出スイッチ
機構18は、フロント蓋部16を装着する開口部12a
の上方となる位置のケーシング11に設けられており、
たとえば、スイッチ部(スイッチ手段)18aと、プラ
ンジャ位置検知レバー(プランジャ位置検知手段)18
bと、回転軸18cと、位置変化機構(位置変化手段)
19と、スイッチ枠体18dとを備えており、位置変化
機構19を含む取出スイッチ機構18全体が本発明にか
かる安全装置となっている。
【0061】上記スイッチ部18aは、図3に示すよう
に、2つのスイッチ181・182が回転軸18cの軸
方向に沿って並列配置した構成となっており、スイッチ
枠体18dに取り付けられている。上記スイッチ部18
aの具体的な例としては特に限定されるものではなく、
一般的に用いられる接触式のマイクロスイッチを好適に
用いることができる。ただし、その形状は略平板形状で
あると、スイッチ181・182を並列配置させた場合
に容積の増大を回避できるため好ましい。
【0062】プランジャ位置検知レバー18bは、プラ
ンジャ17dに当接してプランジャ17dの移動を検知
する略棒形状のものであり、図2に示すように、上記回
転軸18cに後端部を接続した状態で、該回転軸18c
を中心にして回転移動可能に支持されている。一方、プ
ランジャ位置検知レバー18bの先端部は、フロント蓋
部16が取り付けられた場合に、プランジャ17dの上
端部に当接している。したがって、プランジャ位置検知
レバー18bの先端部は、プランジャ17dの上下移動
(矢印A方向)に対応して移動可能となり、これによっ
てプランジャ17dの移動を検知する。
【0063】上記プランジャ位置検知レバー18bの先
端部は、本実施の形態では、プランジャ17dの上端部
に十分に当接し得るように、主軸部の方向に対して曲げ
られた屈曲部となっている。またプランジャ位置検知レ
バー18bの後端部も主軸部の方向に対して曲げられて
屈曲部となっているとともに、図示しない孔部が設けら
れていて、この孔部に回転軸18cが貫通した状態とな
っている。つまりプランジャ位置検知レバー18bの先
端部および後端部は、主軸方向から見て同方向に曲がっ
ている屈曲部となっている。
【0064】プランジャ位置検知レバー18bがこのよ
うな形状となっていることで、取出スイッチ機構18を
フロント蓋部16の周囲に、フロント蓋部16の装着に
支障を来さないように離間して設けることが可能である
とともに、後述するように、プランジャ位置検知レバー
18bによって、フロント蓋部16の取付時に適切な取
り付けを確認する1アクションを追加することができ
る。
【0065】なお、プランジャ位置検知レバー18bの
形状はこれに限定されるものではなく、先端部がプラン
ジャ17dの上端部に十分に接触可能な形状となってい
るとともに、後端部がプランジャ17dの移動をスイッ
チ部18aに伝達できるようになっていればよく、従来
公知の各種構成を用いることも可能である。
【0066】上記位置変化機構19は、図4(a)・
(b)に示すように、プランジャ位置検知レバー18b
の後端部にて上記回転軸18cに一体化するように設け
られており、第1接触端子(端子手段)19a、第2接
触端子(端子手段)19b、端子保持部19c、複数の
スプリング19d・19eなどを含んでいる。なお、以
下の説明では、適宜、プランジャ位置検知レバー18b
の後端部を単に後端部と略し、プランジャ位置検知レバ
ー18bの先端部も単に先端部と略す。
【0067】第1接触端子19aは、上記後端部に取り
付けられており、図3にも示すように、該後端部の軸方
向から略垂直で、かつ回転軸18cの方向に沿った方向
に突出するように形成されている。この第1接触端子1
9aは、スイッチ部18aを構成する2つのスイッチ1
81・182のうちの一方(安全スイッチ181とす
る)のスイッチ端子181aと接触するようになってい
る。この安全スイッチ181はセーフティ制御(安全動
作の制御)の実施/解除(オン/オフ)を切り換えるス
イッチとなっている。
【0068】第2接触端子19bは、上記後端部を囲む
ような形状となっている端子保持部19cに取り付けら
れている。この第2接触端子19bは、スイッチ部18
aを構成する2つのスイッチ181・182のうちの他
方(通常スイッチ182とする)のスイッチ端子182
aと接触するようになっている。この通常スイッチ18
2は通常制御における2つの動作(通常運転動作・冷菓
取出動作)を切り換えるスイッチとなっている。
【0069】上記端子保持部19cは、図3にも示すよ
うに、基盤面に対して略垂直に一対の対向する壁面を設
け、該壁面間が一定の間隔を有する構成となっている。
したがって端子保持部19cの横断面は略「コ」の字型
をしている。上記一対の壁面には、該壁面の一定の間隔
に上記後端部を挟持した状態で、回転軸18cが貫通で
きるように図示しない孔部がそれぞれ設けられている。
つまり、端子保持部19cおよび第2接触端子19b
は、プランジャ位置検知レバー18bと同様に回転軸1
8cを孔部に貫通させた状態で移動可能に支持されてい
ることになる。
【0070】ここで、プランジャ位置検知レバー18b
と端子保持部19cとはそれぞれ別部材となっているの
で、プランジャ位置検知レバー18bおよび第1接触端
子19aと、端子保持部19cおよび第2接触端子19
bとは、回転軸18cを中心としてそれぞれ独立して移
動することが可能になっている。
【0071】上記第1接触端子19aまたは第2接触端
子19bは、それぞれスプリング19dまたはスプリン
グ19eによって付勢されている。この付勢のされ方、
すなわち第1接触端子19aや第2接触端子19bに対
するスプリング19dまたは19eの形状や数や取り付
け方などについては特に限定されるものではなく、回転
軸18cを中心にして回転方向に移動した第1接触端子
19a・第2接触端子19bが、元の位置に戻るよう
に、かつこれら接触端子につながるプランジャ位置検知
レバー18bが定位置(後述する最下位置)となるよう
に付勢されればよい。また、スプリング以外の各種付勢
手段が用いられてもよい。
【0072】さらに、本実施の形態では、スイッチ部1
8aが安全スイッチ181および通常スイッチ182か
らなっている構成であるが、本発明はこれに限定される
ものではない。つまり、後述するように、プランジャ位
置検知レバー18bの3つの位置に対応して、安全動作
・通常運転動作・冷菓取出動作が切り換え可能なスイッ
チ手段が設けられていればよく、スイッチの数や取付上
の構成他については特に限定されるものではない。
【0073】本実施の形態にかかる安全装置において
は、上記取出スイッチ機構18に含まれる位置変化機構
19によって、プランジャ位置検知レバー18bの先端
部が3つの位置をとることが可能となっている。そのた
めに、フロント蓋部16が取り付けられていない状態に
おける通常動作禁止の制御(すなわちセーフティ制御)
と、通常制御(通常運転動作および冷菓取出動作、並び
にこれら動作の切り換えに関する制御)とを、1つのス
イッチ手段(取出スイッチ機構18)により切り換える
ことができる。
【0074】具体的には、プランジャ位置検知レバー1
8bの先端部が3つの位置をとることにより、少なくと
も冷菓製造装置の動作において、セーフティ動作(セー
フティ制御オン)、通常運転動作(セーフティ制御オフ
・通常制御)、および冷菓取出動作(セーフティ制御オ
フ・通常制御)の3つの動作状態を切り換えることが可
能になる。
【0075】なお、上記セーフティ制御とは、少なくと
も撹拌羽根13の回転動作を禁止し、状況によっては冷
却器15の動作や、その他制御部20で制御可能な手段
の動作を禁止する安全制御のことを指す。一方、通常制
御とは、冷菓の製造動作および取り出し動作に関わる制
御であって、少なくとも撹拌羽根13を回転させるとと
もに冷却器15を動作させて冷菓を製造する通常運転動
作と、少なくとも撹拌羽根13を回転させて冷菓をシリ
ンダー12から取出機構17に押し出すための冷菓取出
動作との2つの動作を含む制御のことを指す。なお、セ
ーフティ制御がオンの状態は、通常制御のオンの状態よ
りも優先される。
【0076】まず、セーフティ動作では、図1に示すよ
うに、プランジャ位置検知レバー18bが完全に下がり
きった状態、すなわちプランジャ位置検知レバー18b
の先端部が最も下方に位置(最下位置・第3の位置)す
る状態となっている。次に通常運転動作では、図5に示
すように、プランジャ位置検知レバー18bは、セーフ
ティ状態よりもその先端部が少し上方(中間位置・第2
の位置)に位置する状態となっている。そして冷菓取出
動作では、図6に示すようにプランジャ位置検知レバー
18bは、その先端部が最も上方(最上位置・第1の位
置)に位置する状態となる。
【0077】従来の構成(たとえば前記特開平10−1
36906号公報の技術など)であれば、プランジャ位
置検知レバー18bの先端部は、本実施の形態で定義す
る最上位置および中間位置に対応するような2つの位置
しかとれなかった。これに対して本発明では、プランジ
ャ位置検知レバー18bが3つの位置、特に、本実施の
形態で定義する最下位置もとれるようになっている。そ
れゆえ、この最下位置をセーフティ制御の切り換えに関
わる位置に利用することができる。
【0078】その結果、本発明にかかる安全装置では、
従来のように、セーフティ制御のための構成を別途設け
る必要がなく、冷菓製造装置の構成全体を簡素化でき
る。また、プランジャ位置検知レバー18bはフロント
蓋部16の取付を検知する検知手段としての機能も有し
ており、これがフロント蓋部16の上方に設けられてい
るため、検知手段の存在がユーザーから見て明確となる
ので、フロント蓋部16の取り付けの重要性が再確認で
きるとともに、フロント蓋部を取り付けた状態と同様の
条件をユーザーが無意識に形成してしまい、撹拌羽根1
3が誤動作するような事態をより確実に回避することが
できる。
【0079】しかも後述するように、プランジャ位置検
知レバー18bの先端部となる上記最下位置は、フロン
ト蓋部16の取り付けが妨げられるような位置となる。
もちろん本発明の構成では、最下位置から中間位置以上
へ先端部を移動させることができるが、このように、一
旦フロント蓋部16の取り付けが妨げられるような状態
にあると、フロント蓋部16の取り付けに際して、ユー
ザーが該フロント蓋部16の取り付けによる安全性の確
保を改めて確認する機会を与えることができる。その結
果、適切な動作準備を効率的に実施することが可能にな
る。
【0080】なお、本実施の形態では、フロント蓋部1
6の取り付け時には、プランジャ位置検知レバー18b
は、先端部を該フロント蓋部16に当接可能としていれ
ばよく、必ずしもフロント蓋部16の取り付けを妨げる
ようになっていなくてもよい。つまり、フロント蓋部1
6の取り付けを妨げずに円滑な取り付けは可能となって
いるものの取り付け時にユーザーに当接状態が明確に分
かるようになっていればよい。この点については実施の
形態3にて詳細に説明する。
【0081】次に、本実施の形態にかかる安全装置の制
御および動作について、上記プランジャ位置検知レバー
18bの先端部の位置変化と、位置変化機構19におけ
る各動作状態の切り換えとについて、フロント蓋部16
の開口部12aへの取り付けに基づいて説明する。
【0082】最下位置(第3の位置) まず、開放状態にある開口部12aに対して、フロント
蓋部16が取り付けられる場合には、開口部12aに設
けられているフロント蓋部16取り付け用のボルト12
c(図1、図5、図6他参照)に対して、フロント蓋部
16に形成されてある孔部(図示せず)の位置を合わせ
た上で、フロント蓋部16を開口部12aに向かって押
し込むことになる。
【0083】ところが、図1に示すように、フロント蓋
部16が取り付けられていない状態では、たとえば上記
スプリング19d・19eなどの付勢により、プランジ
ャ位置検知レバー18bは定位置である最下位置になっ
ている。そのため、その先端部は、プランジャ17dの
位置とは別に、フロント蓋部16の取り付け時に、開口
部12a近傍でフロント蓋部16に当接可能となってい
る。
【0084】つまり本実施の形態では、プランジャ位置
検知レバー18bが突出部材として機能し、フロント蓋
部16が取り付けられていなければ、その先端部がフロ
ント蓋部16の取付位置(開口部12aにかかるような
位置)に及ぶまで過剰に突出する最下位置をとるように
なっている。
【0085】このような最下位置では、上記先端部は、
開口部12aの上方にてフロント蓋部16の押し込みを
妨げるように位置していることになる。図1では、フロ
ント蓋部16における開口部12aと接する枠部分の上
部が上記先端部にひっかかるように当接している。それ
ゆえ、フロント蓋部16は、上記先端部によって開口部
12aへの取り付けが一度は妨げられることになる。
【0086】この状態における位置変化機構19では、
図7(a)の上に示すように、まずプランジャ位置検知
レバー18bの後端部(上述したように屈曲部となって
いる)が略垂直状態となっている。そのため、該後端部
に設けられている第1接触端子19aおよび第2接触端
子19bも、何れも水平方向に対して略垂直に直立した
ような位置となっている。
【0087】これら第1接触端子19aおよび第2接触
端子19bは、図7(a)の下に示すように、双方とも
に、それぞれスイッチ部18aにおける安全スイッチ1
81および通常スイッチ182のスイッチ端子181a
およびスイッチ端子182aに対して接触するようにな
っている。
【0088】ここで、フロント蓋部16の取り付け時
は、冷菓製造装置を動作させるための準備段階であるの
で、冷菓製造装置全体の電源は入っていないか、入って
いても何らかの操作スイッチ等の操作手段を操作しない
限りは、通常制御はできない状態となっている。しかし
ながら、未だフロント蓋部16が取り付けられない状態
でも、何らかの誤操作により、誤って電源が入るか操作
スイッチが操作されるなどして通常制御が可能になる状
況が生じるおそれがある。
【0089】これに対して、上記先端部が最下位置にあ
れば、安全スイッチ181の切り換えによって冷菓製造
装置の動作状態がセーフティ動作に変化するので、制御
部20では、フロント蓋部16が取り付けられていない
と判断して、少なくとも撹拌羽根13の回転を停止する
セーフティ制御を実施する。
【0090】一方、通常スイッチ182は、通常運転動
作に対応するように切り換えられていることになるが、
安全スイッチ181によりセーフティ制御が実施されて
いるため、誤って通常制御が可能となっても上記セーフ
ティ制御が優先されて、通常運転は実施されず、それゆ
え撹拌羽根13は回転しない。
【0091】中間位置 上記のようにプランジャ位置検知レバー18bの先端部
が最下位置となっていると、フロント蓋部16の取り付
けが一旦妨げられる。そこで、フロント蓋部16を開口
部12aに取り付けるためには、上記先端部を中間位置
以上に移動させなければならない。そこで、図8に示す
ように、ユーザーが指などで先端部を押し上げ(矢印D
方向)、中間位置以上(図8では、最上位置にまで)に
した上で、フロント蓋部16を開口部12a側へ押し込
む(矢印E方向)。これによってフロント蓋部16は、
開口部12aに対して確実に取り付けられる。
【0092】開口部12aに取り付けられたフロント蓋
部16は、図5に示すように、ボルト12cにナット1
2dが取り付けられることで開口部12aに完全に固定
される。このとき、プランジャ位置検知レバー18bの
先端部を押し上げる必要はないので、ユーザーは、指な
どで先端部を押し上げている状態(図8に示す状態)を
解除する。その結果、図5に示すように、該先端部は、
フロント蓋部16におけるプランジャ17dの上端部に
当接する。この当接状態では、プランジャ位置検知レバ
ー18bの先端部の位置は中間位置となる。
【0093】この中間位置においては、プランジャ位置
検知レバー18bが定位置(上記最下位置)から回転軸
18cを中心として少し上方移動する。これに伴って位
置変化機構19では、図7(b)の上図に示すように、
プランジャ位置検知レバー18bの後端部が若干傾斜
(たとえば角度θ1 )した状態となるとともに、該後端
部に直接取り付けられている第1接触端子19aも同様
に傾斜する。
【0094】これに対して第2接触端子19bは、端子
保持台19cを介している後端部に設けられているの
で、角度θ1 程度の傾斜では、後端部は端子保持台19
cの基盤面に接触しないか、図示するように軽く当接す
る程度で、該端子保持台19cおよび第2接触端子19
bをほとんど傾斜させない。したがって、第2接触端子
19bは、最下位置の場合と同じく、水平方向に対して
略垂直の直立状態のままで保持される。したがって、図
7(b)の下図に示すように、スイッチ部18aに含ま
れる2つのスイッチのうち、第1接触端子19aによっ
て安全スイッチ181のみが切り換えられる。
【0095】上記のように安全スイッチ181は、セー
フティ制御のオン/オフを切り換えるためのものである
ので、中間位置では、安全スイッチ181が切り換えら
れることでセーフティ制御が解除(オフ)される。その
ため制御部20では、フロント蓋部16が取り付けられ
たと判断して、電源を入れるか、何らかの操作スイッチ
を操作するかによって通常制御が可能になる状況とな
る。なお、この状態では、通常スイッチ182の切り換
え状態は通常運転動作に対応しているので、通常制御が
実施された状態では、撹拌羽根13および冷却器15の
通常運転が開始可能となる。
【0096】このように、プランジャ位置検知レバー1
8bの先端部が最下位置となれば、スイッチ部18aの
切り換えにより、制御部20の制御はセーフティ制御と
なる一方、中間位置になると、セーフティ制御は解除さ
れて通常制御(通常運転動作および冷菓取出動作の制
御)となる。
【0097】本実施の形態では、上記先端部が最下位置
にあるとフロント蓋部16の取り付けが一度妨げられる
が、これは、フロント蓋部16の取り付けを検知するた
めの検知手段(この場合、プランジャ位置検知レバー1
8b)がユーザーから見て「分かりやすい」位置に設け
られていることになる。しかもプランジャ位置検知レバ
ー18bを押し上げて当接を解除するなど、フロント蓋
部16の取り付け作業に1アクション追加されることに
なるので、フロント蓋部16の取り付け時点で、ユーザ
ーに対してフロント蓋部16の取り付けに注意が喚起さ
れる。その結果、フロント蓋部16が適切に取り付けら
れることになり、冷菓製造装置の動作準備をより効率的
に行うことができる。
【0098】また、プランジャ位置検知レバー18bの
当接を解除した上でフロント蓋部16を取り付けること
になるので、ユーザーは常に安全動作に関するセーフテ
ィ機構が備わっていることを意識することができ、その
結果、フロント蓋部16の取り付け作業に対して、ユー
ザーの注意を導くことができる。
【0099】しかも確実にフロント蓋部16が取り付け
られない限りはセーフティ制御は解除されないため、撹
拌羽根13が不用意に回転するようなことがないことに
加え、ユーザーの安全性に対する注意も喚起されるの
で、撹拌羽根13の不用意な回転の発生をより一層確実
に回避して、シリンダー12の損傷や傷害事故の発生を
より確実に防止することができる。
【0100】最上位置 フロント蓋部16が確実に取り付けられた状態では、セ
ーフティ制御が解除されて通常制御が可能な状態となる
ので、電源を入れたり特定の操作スイッチを操作するこ
とで通常制御が実施される。ここで、中間位置では、
通常運転動作となるので、撹拌羽根13の回転や冷却器
15によるシリンダー12の冷却が通常通り実施され
る。その後、図示しない冷菓製造状態検知手段などによ
り、シリンダー12内で冷菓が完成したことが検知され
れば、ユーザーによる冷菓の取り出しが可能な状態とな
る。
【0101】冷菓を取り出す際には、図5に示すよう
に、取出レバー17eを実線の位置から二点鎖線の位置
まで押し下げる(矢印C方向)ことにより、連動するプ
ランジャ17dを上方向(矢印A方向)に押し上げて、
通孔17bを介して取出管部17aとシリンダー12と
を連通させる(図2参照)。
【0102】ここで、上記取出レバー17eを押し上げ
てシリンダー12内から冷菓を取り出す際には、冷菓製
造装置においては、通常運転動作から冷菓を取り出すた
めの冷菓取出動作に切り換えられる。
【0103】つまり、図6に示すように、取出レバー1
7eが押し上げられると、これに連動してプランジャ1
7dの上端部の位置が上昇し、それゆえこの上端部に当
接しているプランジャ位置検知レバー18bの先端部の
位置も最上位置となる。それゆえ、図7(c)の上図に
示すように、プランジャ位置検知レバー18bの後端部
は、若干の傾斜状態からより大きな傾斜状態(たとえば
角度θ2 )となる。この角度θ2 は、中間位置における
角度θ1 よりも十分大きな角度(θ1 <θ2 )であるの
で、後端部は、端子保持台19cの基盤面に当接した状
態でさらに回転軸18cを中心に回転して傾斜した状態
となり、第2接触端子19bは直立状態から矢印方向に
大きく傾斜する。その結果、図7(c)の下図に示すよ
うに、第2接触端子19bによって通常スイッチ182
が切り換えられる。
【0104】通常スイッチ182は、通常制御におい
て、通常運転動作と冷菓取出動作とを切り換えるための
ものであるので、上記切り換えによって通常スイッチ1
82は通常運転動作に対応する状態から冷菓取出動作に
対応する状態となる。そのため、制御部20では、ユー
ザーにより冷菓の取り出しが要求されていると判断し
て、シリンダー12内で撹拌羽根13の回転を開始また
は継続させて、該撹拌羽根13の回転により、冷菓を通
孔17bから取出管部17aに向かって押し出す。これ
によって完成した冷菓を取り出すことができる。なお、
最上位置では、もちろん安全スイッチ181は切り換え
られないので、セーフティ制御は解除されたままの状態
となる。
【0105】このように、本発明では、フロント蓋部の
取り付け時に、フロント蓋部の取り付け方向とは異なる
方向から突出するプランジャ位置検知レバーをフロント
蓋部の一部に当接させている。そのためフロント蓋部の
取り付けは、一旦プランジャ位置検知レバーにより妨げ
られる。
【0106】従来では、フロント蓋部の取り付けを検知
する検知手段を備えていても単にフロント蓋部が取り付
けられているか否かを検知していた。そのため、フロン
ト蓋部の取り付け前や取り付け時になどに、冷菓製造装
置の安全性の確保に重要なフロント蓋部の取り付けにつ
いて何ら注意は喚起されなかった。
【0107】これに対して本発明では、上記のように、
開口部近傍に設けられているプランジャ位置検知レバー
が上記検知手段を兼ねているため、検知手段の存在がユ
ーザーから見て明確となる。そのため、ユーザーにとっ
てフロント蓋部の取り付けの重要性が改めて認識され
る。その結果、たとえばフロント蓋部を取り付けた状態
と同様の条件をユーザーが無意識に形成してしまい、撹
拌羽根13が誤動作するような事態をより確実に回避す
ることができる。
【0108】しかも、上記プランジャ位置検知レバーは
上記最下位置をとるために、そのままではフロント蓋部
はシリンダーの開口部に取り付けられなくなっている。
そのため、フロント蓋部の取り付け作業に1アクション
追加されることになり、ユーザーがフロント蓋部の取り
付けによる安全性の確保を改めて確認する機会を与える
ことができる。
【0109】また、プランジャ位置検知レバーの当接を
解除した上でフロント蓋部を取り付けることになるの
で、ユーザーは常にセーフティ機構が備わっていること
を意識することができ、その結果、フロント蓋部の取り
付け作業に対して、ユーザーの注意を導くことができ
る。
【0110】さらに、位置変化機構は、少なくともプラ
ンジャの位置に対応して、プランジャ位置検知レバーを
最上位置(第1の位置)および中間位置(第2の位置)
という従来の位置に変化させるだけでなく、プランジャ
の位置とは別に、フロント蓋部の取り付け時に、開口部
近傍でフロント蓋部に接触可能となる位置である第3の
位置にも変化させるようになっている。
【0111】この構成では、プランジャ位置検知レバー
の後端部に連動する取出スイッチ機構において、上記プ
ランジャの位置に対応して、最上位置にて冷菓取出動作
に、中間位置にて通常運転動作に切り換えられるととも
に、最下位置では、撹拌羽根の動作を禁止する安全動作
に切り換えられて、上記制御部により各動作に対応する
制御が実施される。
【0112】それゆえ、通常制御の切り換え手段とセー
フティ制御の切り換え手段とが、取り出しスイッチ機構
1つにまとめられるため、装置構成を簡素化かつコンパ
クト化することができる。ただし、上記第1ないし第3
の位置は、上述した最上・中間・最下の各位置にのみ限
定されるものではなく、プランジャの配置や、取出スイ
ッチ機構の配置位置、あるいはプランジャ位置検知レバ
ーの当接状態などに応じて適宜設定されるものである。
【0113】なお、本実施の形態においては、最下位置
において、上記フロント蓋部16の取り付けを妨げるた
めに、プランジャ位置検知レバー18bの先端部が当接
するフロント蓋部16の位置としては特に限定されるも
のではなく、たとえば図9に示すように、フロント蓋部
16bにおけるプランジャ17dの上端部近傍であって
もよい。
【0114】図9に示すフロント蓋部16bは、上述し
てきたフロント蓋部16に比べて、開口部12aに接す
る枠部分が小さくなっており、それゆえ、プランジャ1
7dがプランジャ位置検知レバー18bの先端部と直接
接触した上で、取り付けが妨げられることになる。
【0115】つまり、本実施の形態では、プランジャ位
置検知レバーが最下位置をとった状態で、フロント蓋部
の取り付けを妨げることが可能になっていればよく、フ
ロント蓋部の形状や開口部への取り付けの仕方、さらに
はプランジャ位置検知レバーの形状や最下位置の状態な
どについても特に限定されるものではない。
【0116】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について、図10ないし図15に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるも
のではない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1で
使用した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を
付記し、その説明を省略する。
【0117】前記実施の形態1では、冷菓の取出機構に
プランジャの上下を手動により動かす取出レバーが設け
られていた構成、すなわちハンドル式の冷菓製造装置の
例であったが、本実施の形態では、取出機構に取出レバ
ーが設けられておらず、他の移動手段によってプランジ
ャを上下移動させる構成の冷菓製造装置の例について説
明する。なお、説明の便宜上、このような取出レバーが
設けられていない構成の冷菓製造装置を「非ハンドル
式」と表現する。
【0118】本実施の形態にかかる非ハンドル式の冷菓
製造装置における基本的な構成は、前記実施の形態1に
おいて、図2で説明した構成と同様であるため、その説
明は省略するが、該冷菓製造装置を前方から見た場合、
図10に示すように、フロント蓋部26(前記フロント
蓋部16に対応)には、前記取出レバー17e(図2他
参照)に相当する構成が備えられていないとともに、前
記取出スイッチ機構18の代わりに、該フロント蓋部2
6の枠部分の上部に当接する当接レバー28bが設けら
れている点が異なっている。
【0119】なお、フロント蓋部26に設けられている
プランジャ17dおよびこれを含む取出機構17につい
ては、取出レバー17eを備えていない以外は、ほぼ前
記実施の形態1で説明した構成と同様である。
【0120】ただし、本実施の形態では、プランジャ1
7dが、図10に示す操作パネル30の操作スイッチ
(操作手段)の操作によって電子制御などにより自動的
に移動する(オート方式)ようになっていたり、図示し
ないフットペダル(操作手段)を用いて機械的に移動す
る(マニュアル方式)ようになっている構成が挙げられ
るが、特に限定されるものではない。つまり、本実施の
形態では、プランジャ17dの移動機構に取出レバー1
7eが含まれていない構成であれば特に限定されるもの
ではない。
【0121】上記当接レバー28bはたとえば略直線の
棒状を有しており、たとえば略垂直に移動可能に設けら
れている。この当接レバー28bは、蓋部材取付検知手
段として機能することが可能であるので、該当接レバー
28bの先端部は、図11に示すように、フロント蓋部
(蓋部材)26が取り付けられた状態では、フロント蓋
部26における枠部分の上部に当接可能となっている。
一方、フロント蓋部26が取り外された状態では、図1
2に示すように、上記先端部がフロント蓋部26の取り
付け時よりも下方に位置するように下降する。
【0122】つまり、本実施の形態にかかる当接レバー
28bにおいては、図11に示すフロント蓋部26と当
接している状態では、フロント蓋部26の取り付けを検
知することになるので、前記実施の形態1における中
間位置に対応する位置(検知位置とする)となる。これ
に対して、図12に示すフロント蓋部26が取り外され
た状態では、先端部がフロント蓋部26の取り付けを妨
げるように下降しているので、前記実施の形態1におけ
る最下位置に対応する位置(下降位置とする)とな
る。
【0123】上記当接レバー28bは、たとえば図11
や図12に示すように、スプリング28dによって、前
記実施の形態1と同様に、先端部が最も下の位置となる
下降位置を定位置とするように下方側に付勢されてい
る。また、当接レバー28bの上方には、接触端子28
aが設けられており、この接触端子28aは、当接レバ
ー28b近傍に設けられているスイッチ部28cのスイ
ッチ端子281と接触して、スイッチ部28cを切り換
えるようになっている。
【0124】したがって、本実施の形態においては、当
接レバー28b、接触端子28a、スイッチ部28cな
どによって、本発明にかかる安全装置も兼ねるフロント
蓋部取付検知部28が形成されていることになる。
【0125】本実施の形態では、取出機構17の構成が
非ハンドル式であり、プランジャ17dの上下移動には
取出レバー17eのようなレバー機構が用いられること
がない。そのため、前記実施の形態1におけるプランジ
ャ位置検知レバー18bとは異なり、当接レバー28b
の先端部の位置は、中間位置に対応する検知位置と、
最下位置に対応する下降位置との2つの位置をとれば
よく、3つの位置をとる必要がない。
【0126】ここで、単に2つの位置のみをとることで
フロント蓋部26の取り付けを検知する構成は、前述し
た従来技術(特開平10−136906号公報の技術)
におけるタクトスイッチなどの構成と一見類似するが、
前記従来技術では、タクトスイッチなどの検知手段は、
フロント蓋部26の取り付けを妨げたり、当接状態がユ
ーザーから明確に分かるようには設けられていない。
【0127】これに対して、本実施の形態にかかる当接
レバー28bは、前記実施の形態1におけるプランジャ
位置検知レバー18bと同様に、定位置がそのままでは
フロント蓋部26がシリンダー12の開口部12aに取
り付けられなくする下降位置となっている。つまり、フ
ロント蓋部26が取り外された状態では、当接レバー2
8bの先端部は必ずフロント蓋部26の取り付けを妨げ
る位置となるので、ユーザーにとって、フロント蓋部2
6の取り付け作業に当接レバー28bを押し上げる1ア
クションが追加されることになる。その結果、ユーザー
がフロント蓋部26の取り付けを改めて確認する機会が
確実に得られる。
【0128】また、当接レバー28bを押し上げた上で
フロント蓋部26を取り付けることになるので、ユーザ
ーは常にセーフティ機構が備わっていることを意識する
ことができ、その結果、フロント蓋部26の取り付け作
業に対して、ユーザーの注意を導くことができる。
【0129】なお、本実施の形態でも、フロント蓋部2
6の取り付け時には、当接レバー28bは、先端部を該
フロント蓋部26に当接可能としていればよく、必ずし
もフロント蓋部26の取り付けを妨げるようになってい
なくてもよい。つまり、フロント蓋部26の取り付けを
妨げずに円滑な取り付けは可能となっているものの取り
付け時にユーザーに当接状態が明確に分かるようになっ
ていればよい。この点については実施の形態3にて詳細
に説明する。
【0130】次に、本実施の形態にかかる安全装置の制
御および動作について、上記当接レバー28bの位置の
変化と、フロント蓋部取付検知部28における状態の切
り換え動作とについて、フロント蓋部26の取り付け作
業に基づいて説明する。
【0131】下降位置 まず、開放状態にある開口部12aに対して、フロント
蓋部26が取り付けられる場合には、開口部12aに設
けられているフロント蓋部26取り付け用のボルト12
c(図13他参照)に対して、フロント蓋部26に形成
されてある孔部の位置を合わせた上で、フロント蓋部2
6を開口部12aに向かって押し込む(矢印E方向)こ
とになる。
【0132】ところが、図13に示すように、フロント
蓋部26が取り付けられていない状態では、上記スプリ
ング28dなど(図12参照)の付勢により、当接レバ
ー28bは定位置である下降位置になっているので、そ
の先端部は、開口部12aの上方にてフロント蓋部26
の押し込みを妨げるように位置する。それゆえ、フロン
ト蓋部26は、上記先端部によって開口部12aへの取
り付けが一旦は妨げられる。
【0133】つまり本実施の形態では、当接レバー28
bが突出部材として機能し、フロント蓋部26が取り付
けられていなければ、その先端部がフロント蓋部26の
取付位置(開口部12aにかかるような位置)に及ぶま
で過剰に突出する下降位置をとるようになっている。
【0134】この状態におけるフロント蓋部取付検知部
28では、図12に示すように、上記当接レバー28b
の後端部に設けられている接触端子28aが、該当接レ
バー28bの移動に連動して下降して、スイッチ部28
cのスイッチ端子281に接触した状態となる。
【0135】ここで、フロント蓋部26の取り付け時
は、冷菓製造装置を動作させるための準備段階であるの
で、前記実施の形態1と同様に、基本的に通常制御はで
きない状態となっている。しかしながら何らかの誤操作
により、誤って電源が入ったり操作スイッチが操作され
るなどして通常制御が可能になる状況が生じるおそれが
ある。
【0136】これに対して、上記当接レバー28bの先
端部が下降位置にあれば、スイッチ部28cはセーフテ
ィ動作となるように切り換えられることになるので、制
御部20では、フロント蓋部26が取り付けられていな
いと判断して、少なくとも撹拌羽根13の回転を停止す
るセーフティ制御を実施する。
【0137】なお、このセーフティ制御は、たとえば上
記フットペダルや特定の操作スイッチなどによる通常制
御よりも優先されるため、前記実施の形態1と同様に、
通常制御は実施されず、それゆえ撹拌羽根13は回転し
ない。
【0138】検知位置 上記のように当接レバー28bの先端部が下降位置とな
っていると、フロント蓋部26の取り付けが妨げられ
る。そこで、フロント蓋部26を開口部12aに取り付
けるためには、上記先端部を検知位置以上に移動させな
ければならない。そこで、図14に示すように、ユーザ
ーが当接レバー28bの先端部を指などで押し上げた
(矢印D方向)上で、フロント蓋部26を開口部12a
側へ押し込む(矢印E方向)。これによってフロント蓋
部26は、開口部12aに対して確実に取り付けられ
る。
【0139】開口部12aに取り付けられたフロント蓋
部26は、図15に示すように、ボルト12cに対して
ナット12dが取り付けられることで開口部12aに完
全に固定される。また、当接レバー28bの押し上げ状
態がユーザーにより解除されることで、該先端部が、フ
ロント蓋部26の枠部分の上部に当接し、検知位置とな
る。
【0140】この検知位置においては、当接レバー28
bが定位置(上記下降位置)から上方移動した状態とな
るので、フロント蓋部取付検知部28では、図11に示
すように、上記スイッチ部28cのスイッチ端子281
に接触していた接触端子28aが、当接レバー28bの
移動に伴って上方に移動して接触を解除する。そのた
め、スイッチ部28cが切り換えられてセーフティ制御
が解除される。制御部20では、フロント蓋部26が取
り付けられたと判断して、電源を入れるか、何らかの操
作スイッチを操作するかによって、通常制御が可能にな
る状況となる。
【0141】このように、当接レバー28bの先端部が
下降位置であれば、制御部20の制御はセーフティ制御
となる一方、検知位置になると、セーフティ制御は解除
されて通常制御(通常運転動作および冷菓取出動作の制
御)となる。
【0142】本実施の形態でも、上記先端部が下降位置
にあるとフロント蓋部26の取り付けが一度妨げられる
が、これは、フロント蓋部26の取り付けを検知するた
めの検知手段(この場合、当接レバー28b)がユーザ
ーから見て「分かりやすい」位置に設けられていること
になる。しかも当接レバー28bを押し上げて当接を解
除するなど、フロント蓋部26の取り付け作業に1アク
ション追加されることになるので、フロント蓋部26の
取り付け時点で、ユーザーに対して取り付け作業に注意
が喚起される。その結果、フロント蓋部26を適切に取
り付けることが可能になり、冷菓製造装置の動作準備を
より効率的に行うことができる。
【0143】また、当接レバー28bの当接を解除した
上でフロント蓋部26を取り付けることになるので、ユ
ーザーは常に安全動作に関するセーフティ機構が備わっ
ていることを意識することができ、その結果、フロント
蓋部26の取り付け作業に対して、ユーザーの注意を導
くことができる。
【0144】しかも確実にフロント蓋部26が取り付け
られない限りはセーフティ制御は解除されないため、撹
拌羽根13が不用意に回転するようなことがないことに
加え、ユーザーの安全性に対する注意も喚起される。そ
れゆえ、その結果、たとえばフロント蓋部を取り付けた
状態と同様の条件をユーザーが無意識に形成することな
どに由来する、フロント蓋部26を取り付けない状態に
おける撹拌羽根13の不用意な回転(誤動作)の発生を
より一層確実に回避して、シリンダー12の損傷や傷害
事故の発生をより確実に回避することができる。
【0145】なお、冷菓取出動作に関する通常制御につ
いては、前記実施の形態1における最上位置に対応す
る場合と同様であり、したがって従来公知の冷菓製造装
置と同様であるため、本実施の形態ではその説明は省略
する。
【0146】このように、本発明では、フロント蓋部の
取り付け時に、フロント蓋部の取り付け方向とは異なる
方向から当接レバーを、該フロント蓋部が取り付けられ
る部位に対して突出させている。そのためフロント蓋部
の取り付けは、一旦当接レバーにより妨げられる。
【0147】従来では、フロント蓋部の取り付けを検知
する検知手段を備えていても単にフロント蓋部が取り付
けられているか否かを検知していた。そのため、フロン
ト蓋部の取り付け前や取り付け時になどに、冷菓製造装
置の安全性の確保に重要なフロント蓋部の取り付けにつ
いて何ら注意は喚起されなかった。
【0148】これに対して本発明では、上記のように、
開口部近傍に当接レバーが設けられ、この当接レバーが
蓋部材取付検知手段として機能する。そのため、検知手
段の存在がユーザーから見て明確となり、ユーザーにと
ってフロント蓋部の取り付けの重要性が改めて認識され
る。
【0149】しかも、上記当接レバーは上記下降位置を
とるために、そのままではフロント蓋部はシリンダーの
開口部に取り付けられなくなっている。それゆえ、フロ
ント蓋部の取り付け作業に対して、当接レバーを押し上
げるという1アクションが追加されることになり、その
結果、ユーザーがフロント蓋部の取り付けを改めて確認
する機会を与えることができる。また、当接レバーによ
る妨げを解除した上でフロント蓋部を取り付けることに
なるので、ユーザーは常にセーフティ機構が備わってい
ることを意識することができ、その結果、フロント蓋部
の取り付け作業に対して、ユーザーの注意を導くことが
できる。
【0150】なお、本実施の形態においては、フロント
蓋部取付検知部の具体的な構成については、特に限定さ
れるものではない。たとえば、当接レバーは、フロント
蓋部の上方から突出する構成となっていたが、横方向か
ら突出させてもよく下方から突出させてもよい。つま
り、当接レバーの長手方向は、フロント蓋部の取付方向
とは異なる方向となっていればよい。また当接レバーに
対する付勢の仕方、スイッチ部の切り換えの仕方、さら
には当接レバーの形状などについても限定されるもので
はない。
【0151】〔実施の形態3〕本発明の実施のさらに他
の形態について、図16ないし図18に基づいて説明す
れば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定さ
れるものではない。また、説明の便宜上、前記実施の形
態1または2で使用した部材と同じ機能を有する部材に
は同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0152】前記実施の形態1または2では、フロント
蓋部の取り付け時に、フロント蓋部の取り付け方向とは
異なる方向から突出する突出部材(プランジャ位置検知
レバーまたは当接レバー)をフロント蓋部の一部に、た
とえばひっかかるように当接させ、フロント蓋部の取り
付けを一旦突出部材により妨げる構成となっていた。こ
れに対して本実施の形態では、突出部材は、取り付け方
向とは異なる方向から突出してフロント蓋部に当接する
ものの、取り付けそのものは妨げられないようになって
いる。つまり、本実施の形態では、フロント蓋部の取り
付けは突出部材に妨げられなくてもそれに準ずるように
明確に当接している状態にある。
【0153】具体的には、突出部材におけるフロント蓋
部に当接する部位に、該フロント蓋部の取り付けに際し
ての進行方向に対する傾斜を設ける構成、すなわち突出
部材に傾斜部位を設け、この傾斜部位に対してフロント
蓋部の一部が当接するような構成が挙げられる。上記傾
斜部位の傾斜状態は、フロント蓋部16の取り付けに際
する該フロント蓋部16の進行方向側(すなわち開口部
12a側)を下方とし、その反対方向側を上方とする状
態となっている。
【0154】たとえば、本実施の形態における安全装置
の構成を前記実施の形態1におけるハンドル式の冷菓製
造装置に適用すると、図16に示すように、前記実施の
形態1におけるプランジャ位置検知レバー18bに代え
て、その先端部の屈曲状態がより急峻となったプランジ
ャ位置検知レバー18eが備えられる。
【0155】この場合、プランジャ位置検知レバー18
eの先端部は、フロント蓋部16の取り付けに際する該
フロント蓋部16の進行方向側(すなわち開口部12a
側)を下方とし、その反対方向側を上方とするような状
態で傾斜している傾斜部位となっている。
【0156】前記実施の形態1では、プランジャ位置検
知レバー18bの先端部は、プランジャ17dの上端部
に対してほぼ全体が当接するようになっており、それゆ
え、上記先端部は、中間位置では、プランジャ17d
の上端部に対応してほぼ水平な状態となるような屈曲部
となっていた。これに対して本実施の形態では、プラン
ジャ位置検知レバー18eの先端部の屈曲角度はより急
峻となっている。それゆえ、中間位置では、プランジ
ャ17dの上端部に対しては前記実施の形態1と同様に
当接するものの、当接状態は部分的なものとなり、先端
部自体は水平とはならず、上記後側を上方とした傾斜状
態となる。
【0157】このような傾斜部位を有する先端部に対し
てフロント蓋部16が当接した上で、該フロント蓋部1
6に対して力が加えられて取り付け方向(図中矢印E方
向)側へフロント蓋部16が移動することになる。ここ
で、プランジャ位置検知レバー18eは上方に移動可能
になっているので、フロント蓋部16の取り付け移動に
伴って、傾斜部位の傾斜に沿って上記先端部が徐々に上
方(図中矢印D方向)に移動する。その結果、フロント
蓋部16の取り付け作業は実質的に妨げられない。
【0158】同様に本実施の形態における安全装置の構
成は、前記実施の形態2における非ハンドル式の冷菓製
造装置に適応することができる。この場合、たとえば図
17に示すように、略棒状の当接レバー28dに代え
て、その先端部を、上記のように傾斜部位を形成するよ
うに屈曲部とした当接レバー28eを用いる構成が挙げ
られる。
【0159】ここで上記当接レバー28eにおいては、
上記プランジャ位置検知レバー18eの場合と異なり、
先端部を屈曲させる方向は上記進行方向側(開口部12
a側)となっている。もちろん上記当接レバー28eに
おいても、反対方向側(フロント蓋部26側)に屈曲さ
せてもよいが、該当接レバー28eは、フロント蓋部2
6の略上方から突出しているため、進行方向側に屈曲さ
せると、屈曲角度を小さくして加工し易くできるという
利点がある。
【0160】あるいは、図18に示すように、当接レバ
ー28dに代えて、より太い径の当接レバー28fを利
用し、該当接レバー28fの先端部に対して、上記のよ
うな傾斜部位が形成されるようにフロント蓋部26に当
接する側(上記後側)に面取りしてもよい。つまり、実
施の形態2の非ハンドル式の構成に対しては、当接レバ
ー28dと同様に比較的径の細い当接レバー28eを用
いる場合には、該当接レバー28eの先端部に折曲部を
形成する一方、当接レバー28dよりも径の太い当接レ
バー28fを用いる場合には、該当接レバー28fの先
端部を面取りすればよい。
【0161】ここで、上記当接レバー28eおよび当接
レバー28fの何れにおいても、その形状は、略直線状
の棒状となっているので、特に断面が略円形となるよう
な円柱状であれば当接レバー28e・28fそのものが
回転し易くなる。そのため、フロント蓋部26の取り付
け移動に応じて当接レバー28e・28fが上方に移動
せずに回転してしまう可能性がある。そこで、当接レバ
ー28e・28fには、その回転を防止する回転防止機
構が備えられていることが非常に好ましい。
【0162】上記回転防止機構の具体的な構成としては
特に限定されるものではなく、従来公知の各種構成が好
適に用いられる。たとえば図示しないが、当接レバー2
8e・28fの一部をカットして、この部分に該当接レ
バー28e・28fを上下方向にしか移動させないよう
なガイドを設けるような構成が挙げられる。もちろん当
接レバー28e・28fが回転しないような形状であれ
ば、上記回転防止機構は必要ない。
【0163】なお、上記プランジャ位置検知レバー18
eや当接レバー28eにおける先端部の屈曲角度として
は特に限定されるものではない。すなわち、フロント蓋
部16または26に十分当接するとともに、フロント蓋
部16または26を取り付ける際に、傾斜部位に沿って
プランジャ位置検知レバー18eや当接レバー28eが
移動するような角度に屈曲していればよい。したがっ
て、屈曲角度は、プランジャ位置検知レバー18eや当
接レバー28eの突出方向やこれに当接するフロント蓋
部16または26の形状に応じて適宜設定されるものと
なる。
【0164】同様に、上記当接レバー28fにおける面
取り角度についても特に限定されるものではなく、当接
レバー28fにおけるフロント蓋部26と当接する側
(上記後側)の部位に、上記のように、後側を上方、前
側を下方とする傾斜を形成して、該傾斜に沿って当接レ
バー28fが移動するような角度に面取りされていれば
よい。したがって、面取り角度も、上記屈曲角度と同
様、当接レバー28fの突出方向やこれに当接するフロ
ント蓋部26の形状に応じて適宜設定されるものとな
る。
【0165】このように本実施の形態では、前記実施の
形態1または2とは異なり、突出部材(プランジャ位置
検知レバーまたは当接レバー)が、フロント蓋部に当接
して、位置の上ではフロント蓋部の取り付けを妨げるよ
うな位置に突出しているものの、実際には、取り付けを
妨げないようにフロント蓋部の取り付け移動に応じて移
動するようになっている。
【0166】そのため、ユーザーの取り付け作業におい
てフロント蓋部の取り付けに注意を喚起して安全性を向
上させるとともに、ユーザーによって突出部材のフロン
ト蓋部への当接を解除しなくても、フロント蓋部を取り
付けることが可能となる。
【0167】ただし、フロント蓋部の取り付け作業にお
いてユーザーに対して注意をより一層確実に喚起するた
めには、前記実施の形態1および2のように、一度突出
部材がひっかかってフロント蓋部の取り付けが妨げられ
ることが好ましい。
【0168】また、前記実施の形態1ないし3の何れの
安全装置においても、別途表示手段を設けることによっ
て、ユーザーに対してフロント蓋部が取り付けられてい
ないことを報知するようになっていてもよい。
【0169】上記表示手段としては、少なくともフロン
ト蓋部が取り付けられていないことを表示してユーザー
に報知することができるものであれば特に限定されるも
のではない。たとえば、数字やアルファベットなどの簡
単な文字を表示可能とするセグメント方式の表示素子、
より詳細な文字情報や画像情報を表示可能とする液晶表
示素子などが好ましく挙げられるが、あるいは単に点滅
するだけの発光ダイオードなどであってもよい。
【0170】上記表示手段を操作パネル(たとえば図1
0に示す操作パネル30など)に設けておくことで、突
出部材(プランジャ位置検知レバーまたは当接レバー)
によりフロント蓋部の取り付けが検知できないような場
合には、制御部の制御によって、上記表示手段にフロン
ト蓋部が取り付けられていない旨を表す略号や、文字情
報を表示させたり、あるいは消灯していた発光ダイオー
ドを点灯させたりする。これによって、フロント蓋部が
取り付けられていないことをユーザーに対して確実に報
知できるので、冷菓製造装置の安全性をさらに一層向上
させることが可能となる。
【0171】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
冷菓製造装置の安全装置は、ハンドル式の冷菓製造装置
に備えられている安全装置であって、位置変化手段が、
プランジャ位置検知手段を、プランジャの位置とは別
に、蓋部材の取り付け時に、開口部近傍で蓋部材の取り
付け方向とは異なる方向から蓋部材の取付位置に及ぶま
で突出させ該蓋部材に接触可能となる位置である第3の
位置に変化させるとともに、上記第3の位置では、スイ
ッチ手段により、少なくとも撹拌手段の動作を禁止する
安全動作に切り換えられる構成である。
【0172】上記構成では、蓋部材の取り付け時に、プ
ランジャ位置検知手段を蓋部材の一部に当接させてい
る。そのためプランジャ位置検知手段は、蓋部材の取り
付けを一旦妨げたり、あるいは、妨げなくても取り付け
時にユーザーに当接状態が分かるようになっている。
【0173】つまり、プランジャ位置検知手段が上記第
3の位置をとるために、そのままでは蓋部材は開口部に
取り付けられなくしたり、当接状態が明確となったりし
ている。それゆえ、検知手段の存在がユーザーから見て
明確となる上に、取り付け時には、プランジャ位置検知
手段を押し上げて当接を解除するなど、蓋部材の取り付
け作業に1アクション追加されることになる。その結
果、ユーザーが蓋部材の取り付けによる安全性の確保を
改めて確認する機会を与えることができるという効果を
奏する。
【0174】また、プランジャ位置検知手段の当接を解
除した上で蓋部材を取り付けることになるので、ユーザ
ーは常に安全動作に関するセーフティ機構が備わってい
ることを意識することができ、その結果、蓋部材の取り
付け作業に対して、ユーザーの注意を導くことができ
る。それゆえ、蓋部材が取り付けられていない状態で、
撹拌手段の不用意な回転の発生をより一層確実に回避し
て、冷菓製造装置の安全性をさらに一層向上させること
ができるという効果も併せて奏する。
【0175】本発明にかかる請求項2記載の冷菓製造装
置の安全装置は、上記構成に加えて、上記プランジャ位
置検知手段が、略棒形状を有するレバーとなっており、
その先端部がプランジャの一部に当接するようになって
いるとともに、上記位置変化手段は、上記レバーの先端
部を、上記第1、第2、および第3の位置に変化させる
構成である。
【0176】上記構成では、プランジャ位置検知手段
が、略棒形状を有するレバーであり、このレバーが上記
3つの位置に変化するようになっているので、従来ハン
ドル式の冷菓製造装置の用いられているレバー機構を、
安全装置に一体化して設けることができる。その結果、
装置構成を簡素化し、かつコンパクト化することができ
るという効果を奏する。
【0177】本発明にかかる請求項3記載の冷菓製造装
置の安全装置は、以上のように、非ハンドル式の冷菓製
造装置に備えられている安全装置であって、さらに、蓋
部材取付検知手段を、蓋部材に当接可能とする検知位置
と、蓋部材の取り付け時に、開口部近傍で蓋部材の取り
付け方向とは異なる方向から蓋部材の取付位置に及ぶま
で突出させ該蓋部材に接触可能となる位置である下降位
置に変化させる位置変化手段と、上記各位置に合わせて
切り換わるスイッチ手段とを備えており、上記蓋部材取
付検知手段が下降位置にある場合に、上記スイッチ手段
により、少なくとも撹拌手段の動作を禁止する安全動作
に切り換えられる構成である。
【0178】上記構成では、蓋部材取付検知手段が上記
下降位置をとるために、蓋部材の取り付けは一旦蓋部材
取付検知手段により妨げられたり、あるいは、妨げなく
ても取り付け時にユーザーに当接状態が分かるようにな
っている。それゆえ、蓋部材取付検知手段の存在がユー
ザーから見て明確となる上に、そのままでは蓋部材が開
口部に取り付けられなくなったり、蓋部材取付検知手段
が蓋部材に明確に当接している状態となる。
【0179】そのため、蓋部材取付検知手段を押し上げ
るなどの1アクションが蓋部材の取り付け作業に追加さ
れることになり、その結果、ユーザーが蓋部材の取り付
けによる安全性の確保を改めて確認する機会を与えるこ
とができるという効果を奏する。また、上記1アクショ
ンの追加により、ユーザーは常にセーフティ機構が備わ
っていることを意識することができ、その結果、蓋部材
の取り付け作業に対して、ユーザーの注意を導くことが
できるという効果も併せて奏する。
【0180】本発明にかかる請求項4記載の冷菓製造装
置の安全装置は、以上のように、内部に撹拌手段を有
し、一部が開口部となって蓋部材で閉止される冷菓製造
手段を備える冷菓製造装置に備えられている安全装置に
おいて、開口部近傍に設けられ、先端部の位置を変化可
能とする突出部材と、該突出部材の位置変化に伴って冷
菓製造装置の動作を切り換えるスイッチ手段とを備えて
おり、開口部に蓋部材が取り付けられていない場合に、
上記突出部材は、蓋部材の取付方向とは異なる方向に、
その先端部が蓋部材の取付位置に及ぶまで過剰に突出可
能となっているとともに、上記スイッチ手段により切り
換えられる動作は、上記過剰に突出した状態で、少なく
とも撹拌手段の動作を禁止する安全動作である構成であ
る。
【0181】上記構成では、上記突出部材による過剰な
突出で、蓋部材の取り付けが、実質的に一度妨げられる
か、これに準ずるような状態となるが、そのために、蓋
部材の取り付けを検知するための検知手段としての突出
部材がユーザーから見て「分かりやすい」位置に設けら
れていることになる。
【0182】それゆえ、突出部材を押し上げるなど、蓋
部材の取り付け作業に1アクション追加されることにな
り、蓋部材の取り付け時点で、ユーザーに対して蓋部材
の取り付けに注意が喚起される。そのため、ユーザーは
蓋部材の重要性を意識した上で蓋部材を適切に取り付け
ることができるので、冷菓製造装置の動作準備をより効
率的に行うことができるという効果を奏する。
【0183】また、突出部材の当接を解除した上で蓋部
材を取り付けることになるので、ユーザーは常に安全動
作に関するセーフティ機構が備わっていることを意識す
ることができ、その結果、蓋部材の取り付け作業に対し
て、ユーザーの注意を導くことができるという効果も奏
する。また、確実に蓋部材が取り付けられない限りはセ
ーフティ制御は解除されないため、撹拌手段が不用意に
回転するようなこともなく、冷菓製造手段の損傷や傷害
事故の発生をより確実に回避することができるという効
果も併せて奏する。
【0184】本発明にかかる請求項5記載の冷菓製造装
置の安全装置は、上記構成に加えて、上記蓋部材取付検
知手段は、略棒形状を有するレバーとなっており、該レ
バーの長手方向が、蓋部材の取付方向とは異なる方向と
なっている構成である。
【0185】上記構成では、突出部材がレバーとなって
いることで、簡素な構成で、上記蓋部材の取り付けを実
質的に一度妨げたり、これに準ずるような状態とするこ
とができる。しかも、上記レバーを、たとえば蓋部材の
取り付けを検知するための手段や、蓋部材に設けられて
いる冷菓の取出機構が有するプランジャの位置を検知す
るための手段としても利用することができるという効果
を奏する。
【0186】本発明にかかる請求項6記載の冷菓製造装
置の安全装置は、上記構成に加えて、さらに、蓋部材が
取り付けられていないことを報知する表示手段を備えて
いる構成である。
【0187】上記構成では、表示手段を設けておくこと
で、プランジャ位置検知手段、蓋部材取付検知手段、ま
たは突出部材により蓋部材の取り付けが検知できないよ
うな場合には、制御手段の制御によって、上記表示手段
に蓋部材が取り付けられていない旨を表示させることが
できる。その結果、蓋部材が取り付けられていないこと
をユーザーに対して確実に報知することになり、冷菓製
造装置の安全性をさらに一層向上させることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる安全装置となる
取出スイッチ機構によりフロント蓋部の取り付けが一旦
妨げられる状態を示す説明図である。
【図2】図1に示す取出スイッチ機構を備えるハンドル
式の冷菓製造装置の概略構成を示す模式図である。
【図3】図1に示す取出スイッチ機構に含まれるスイッ
チ部と位置変化機構との位置関係を示す説明図である。
【図4】図1に示す取出スイッチ機構に含まれる位置変
化機構の概略構成を示す説明図であり、(a)が斜視
図、(b)が若干上方から見た正面図である。
【図5】図1に示すフロント蓋部が取り付けられた際の
取出スイッチ機構の状態を示す説明図である。
【図6】図5に示すフロント蓋部において、冷菓を取り
出すために取出レバーを操作した際の取出スイッチ機構
の状態を示す説明図である。
【図7】図1、図5、または図6に示す取出スイッチ機
構における位置変化機構とスイッチ部との関係を示す説
明図であり、(a)が図1の状態に対応し、(b)が図
5の状態に対応し、(c)が図6の状態に対応する。
【図8】図1に示す取出スイッチ機構において、フロン
ト蓋部を装着する際に、プランジャ位置検知レバーを押
し上げる状態を示す説明図である。
【図9】図1に示す取出スイッチ機構によるフロント蓋
部の取り付けが一旦妨げられる状態の他の例を示す説明
図である。
【図10】本発明の実施の他の形態にかかる安全装置を
備える非ハンドル式の冷菓製造装置の構成を示す正面図
である。
【図11】図10に示す冷菓製造装置に備えられる安全
装置としてのフロント蓋部取付検知部において、当接レ
バーが当接位置にある状態を示す説明図である。
【図12】図10に示す冷菓製造装置に備えられる安全
装置としてのフロント蓋部取付検知部において、当接レ
バーが下降位置にある状態を示す説明図である。
【図13】図10に示すフロント蓋部取付検知部により
フロント蓋部の取り付けが一旦妨げられる状態を示す説
明図である。
【図14】図10に示すフロント蓋部取付検知部におい
て、フロント蓋部を装着する際に、当接レバーを押し上
げる状態を示す説明図である。
【図15】図10に示すフロント蓋部が取り付けられた
際のフロント蓋部取付検知部の状態を示す説明図であ
る。
【図16】本発明の実施のさらに他の形態にかかる安全
装置を備えるハンドル式の冷菓製造装置において、プラ
ンジャ位置検知レバーがフロント蓋部に当接している状
態を示す説明図である。
【図17】本発明の実施のさらに他の形態にかかる安全
装置を備える非ハンドル式の冷菓製造装置において、当
接レバーがフロント蓋部に当接している状態を示す説明
図である。
【図18】図17に示す非ハンドル式の冷菓製造装置に
おいて、当接レバーがフロント蓋部に当接している状態
の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
12 シリンダー(冷菓製造手段) 12a 開口部 13 撹拌羽根(撹拌手段) 15 冷却器 16 フロント蓋部(蓋部材) 17 取出機構(取出手段) 17d プランジャ 18 取出スイッチ機構(スイッチ手段) 18a スイッチ部(スイッチ手段) 18b プランジャ位置検知レバー(プランジャ位置検
知手段・突出部材) 18e プランジャ位置検知レバー(プランジャ位置検
知手段・突出部材) 19 位置変化機構(位置変化手段) 20 制御部(制御手段) 26 フロント蓋部(蓋部材) 28 フロント蓋部取付検知部(蓋部材取付検知手
段) 28b 当接レバー(蓋部材取付検知手段) 28e 当接レバー(蓋部材取付検知手段) 28f 当接レバー(蓋部材取付検知手段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に撹拌手段を有し、一部が開口部とな
    って蓋部材で閉止される冷菓製造手段と、各種動作を切
    り換えるスイッチ手段とを備えており、 上記蓋部材には、プランジャおよび該プランジャを手動
    で移動させる移動手段を含む、冷菓の取出手段が設けら
    れ、 上記スイッチ手段には、プランジャに当接してプランジ
    ャの移動を検知するプランジャ位置検知手段と、該プラ
    ンジャ位置検知手段の位置を段階的に変化させる位置変
    化手段とが含まれており、 該位置変化手段は、少なくともプランジャの位置に対応
    して、プランジャ位置検知手段を第1の位置および第2
    の位置に変化させるとともに、 上記スイッチ手段では、上記冷菓製造手段における動作
    が、上記第1の位置で冷菓の取り出しに切り換えられる
    一方、第2の位置で通常運転に切り換えられる冷菓製造
    装置に備えられている安全装置であって、 上記位置変化手段は、上記プランジャ位置検知手段を、
    プランジャの位置とは別に、蓋部材を取り外した状態
    で、開口部近傍で蓋部材の取り付け方向とは異なる方向
    から蓋部材の取付位置に及ぶまで突出させ該蓋部材に接
    触可能となる位置である第3の位置に変化させるととも
    に、 上記第3の位置では、スイッチ手段により、少なくとも
    上記撹拌手段の動作を禁止する安全動作に切り換えられ
    ることを特徴とする冷菓製造装置の安全装置。
  2. 【請求項2】上記プランジャ位置検知手段は、略棒形状
    を有するレバーとなっており、その先端部がプランジャ
    の一部に当接するようになっているとともに、 上記位置変化手段は、上記レバーの先端部を、上記第
    1、第2、および第3の位置に変化させることを特徴と
    する請求項1記載の冷菓製造装置の安全装置。
  3. 【請求項3】内部に撹拌手段を有し、一部が開口部とな
    って蓋部材で閉止される冷菓製造手段と、操作手段とを
    備えており、 上記蓋部材には、プランジャおよび操作手段の操作によ
    って該プランジャを移動させる移動手段を含む、冷菓の
    取出手段が設けられ、 蓋部材が取り付けられた状態で蓋部材に当接可能とする
    ことで、蓋部材の取り付けを検知する蓋部材取付検知手
    段を有する冷菓製造装置に備えられている安全装置であ
    って、 さらに、上記蓋部材取付検知手段を、上記蓋部材に当接
    可能とする検知位置と、蓋部材の取り付け時に、開口部
    近傍で蓋部材の取り付け方向とは異なる方向から蓋部材
    の取付位置に及ぶまで突出させ該蓋部材に接触可能とな
    る位置である下降位置に変化させる位置変化手段と、上
    記各位置に合わせて切り換わるスイッチ手段とを備えて
    おり、 上記蓋部材取付検知手段が下降位置にある場合に、上記
    スイッチ手段により、少なくとも上記撹拌手段の動作を
    禁止する安全動作に切り換えられることを特徴とする冷
    菓製造装置の安全装置。
  4. 【請求項4】内部に撹拌手段を有し、一部が開口部とな
    って蓋部材で閉止される冷菓製造手段を備える冷菓製造
    装置に備えられている安全装置において、 開口部近傍に設けられ、先端部の位置を変化可能とする
    突出部材と、該突出部材の位置変化に伴って冷菓製造装
    置の動作を切り換えるスイッチ手段とを備えており、 開口部に蓋部材が取り付けられていない場合に、上記突
    出部材は、蓋部材の取付方向とは異なる方向に、その先
    端部が蓋部材の取付位置に及ぶまで過剰に突出可能とな
    っているとともに、 上記スイッチ手段により切り換えられる動作は、上記過
    剰に突出した状態で、少なくとも撹拌手段の動作を禁止
    する安全動作であることを特徴とする冷菓製造装置の安
    全装置。
  5. 【請求項5】上記突出部材は、略棒形状を有するレバー
    となっており、該レバーの長手方向は、蓋部材の取付方
    向とは異なる方向となっていることを特徴とする請求項
    4記載の冷菓製造装置の安全装置。
  6. 【請求項6】さらに、蓋部材が取り付けられていないこ
    とを報知する表示手段を備えていることを特徴とする請
    求項1ないし5の何れか1項に記載の冷菓製造装置の安
    全装置。
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