JP3488537B2 - 金属製キャップ - Google Patents
金属製キャップInfo
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- JP3488537B2 JP3488537B2 JP04462695A JP4462695A JP3488537B2 JP 3488537 B2 JP3488537 B2 JP 3488537B2 JP 04462695 A JP04462695 A JP 04462695A JP 4462695 A JP4462695 A JP 4462695A JP 3488537 B2 JP3488537 B2 JP 3488537B2
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- bridge
- short
- cap
- circumferential length
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D41/00—Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
- B65D41/32—Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
- B65D41/34—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
- B65D41/348—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt the tamper element being rolled or pressed to conform to the shape of the container, e.g. metallic closures
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器の開封の際にタン
パーエビデンスリング部がバンド状に開環してキャップ
本体から切り離されるタンパーエビデンス性を有する金
属製キャップに関し、更に詳細には、キャップ開栓時に
容器口部にタンパーエビデンスリング部が残留するのを
確実に防止し得るキャップである。
パーエビデンスリング部がバンド状に開環してキャップ
本体から切り離されるタンパーエビデンス性を有する金
属製キャップに関し、更に詳細には、キャップ開栓時に
容器口部にタンパーエビデンスリング部が残留するのを
確実に防止し得るキャップである。
【0002】
【従来の技術】飲料等を充填した容器に適用される金属
製キャップとして、容器の開封の際にピルファープルー
フ裾部(タンパーエビデンスリング部)がバンド状に開
環してキャップ本体から切り離される開栓表示特性を有
する金属製キャップが広く実用に供されている。この種
の金属製キャップとしては、例えば特開平6−1354
49号公報に記載されたキャップが提案されている。こ
の従来のキャップは、天板壁と該天板壁の周縁から垂下
する筒状スカート壁とを具備し、該スカート壁には周方
向に延在する周方向弱化ラインが配設されていて、該ス
カート壁は該周方向弱化ラインよりも上方の主部と、そ
れよりも下方のピルファープルーフ裾部とに区画されて
おり、該周方向弱化ラインは周方向に間隔をおいて周方
向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する
複数個の橋絡部とから構成されており、該橋絡部は1個
の難破断橋絡部と複数個の易破断橋絡部とを含み、該難
破断橋絡部の周方向長さは、該易破断橋絡部の周方向長
さよりも長く、該ピルファープルーフ裾部には開回転方
向に見て該難破断橋絡部の直後方に位置するスリットか
ら軸線方向下方に延びる軸線方向弱化ラインが配置され
ており、該難破断橋絡部には周方向に延びるスコアが配
設されている、ピルファープルーフ特性を有する金属製
キャップにおいて、該難破断橋絡部には該開回転方向に
見て該難破断橋絡部の前端から周方向に延びる第一のス
コア、該第一のスコアに続いて周方向に延びる第一の抵
抗部、該第一の抵抗部に続いて周方向に延びる第二のス
コア及び該第二のスコアに続いて周方向に該難破断橋絡
部の後端まで延びる第二の抵抗部が配設されていること
を特徴とするものである。
製キャップとして、容器の開封の際にピルファープルー
フ裾部(タンパーエビデンスリング部)がバンド状に開
環してキャップ本体から切り離される開栓表示特性を有
する金属製キャップが広く実用に供されている。この種
の金属製キャップとしては、例えば特開平6−1354
49号公報に記載されたキャップが提案されている。こ
の従来のキャップは、天板壁と該天板壁の周縁から垂下
する筒状スカート壁とを具備し、該スカート壁には周方
向に延在する周方向弱化ラインが配設されていて、該ス
カート壁は該周方向弱化ラインよりも上方の主部と、そ
れよりも下方のピルファープルーフ裾部とに区画されて
おり、該周方向弱化ラインは周方向に間隔をおいて周方
向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する
複数個の橋絡部とから構成されており、該橋絡部は1個
の難破断橋絡部と複数個の易破断橋絡部とを含み、該難
破断橋絡部の周方向長さは、該易破断橋絡部の周方向長
さよりも長く、該ピルファープルーフ裾部には開回転方
向に見て該難破断橋絡部の直後方に位置するスリットか
ら軸線方向下方に延びる軸線方向弱化ラインが配置され
ており、該難破断橋絡部には周方向に延びるスコアが配
設されている、ピルファープルーフ特性を有する金属製
キャップにおいて、該難破断橋絡部には該開回転方向に
見て該難破断橋絡部の前端から周方向に延びる第一のス
コア、該第一のスコアに続いて周方向に延びる第一の抵
抗部、該第一の抵抗部に続いて周方向に延びる第二のス
コア及び該第二のスコアに続いて周方向に該難破断橋絡
部の後端まで延びる第二の抵抗部が配設されていること
を特徴とするものである。
【0003】この特開平6−135449号公報に記載
されたキャップは、ピルファープルーフ裾部を含むキャ
ップ全体が容器の口頸部から離脱せしめられる形態の金
属製キャップにおいて、口頸部にピルファープルーフ裾
部が残留せしめられることを確実に回避し、且つ口頸部
から容器蓋を離脱せしめた後に容易且つ円滑にピルファ
ープルーフ裾部を切り離すことを目的としている。
されたキャップは、ピルファープルーフ裾部を含むキャ
ップ全体が容器の口頸部から離脱せしめられる形態の金
属製キャップにおいて、口頸部にピルファープルーフ裾
部が残留せしめられることを確実に回避し、且つ口頸部
から容器蓋を離脱せしめた後に容易且つ円滑にピルファ
ープルーフ裾部を切り離すことを目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来品にあっては、難破断橋絡部(幅広ブリッジ)に、そ
の前端から後端に向けて順次に第一のスコア、第一の抵
抗部、第二のスコア及び第二の抵抗部を形成した構成、
即ち、前端から後端に向けて、途中で切れ目を付けない
部分(第一の抵抗部)を残し、かつ後端まで切れ目を入
れずに第二の抵抗部を残してスコア(補助スコア)を形
成したのみであるので、開栓した後、容器からキャップ
本体を取り外して開環されたバンドを取り外す際に、こ
のバンドを本体から強く引っ張って切り離したり、バン
ドを捩りながら引っ張るなど、バンドの切断の仕方によ
っては第一、第二抵抗部が周方向に沿って真直に切れず
に切断部に鋸歯状の鋭い突起(バリ)を生じるおそれが
あり、バンド切断時やキャップ本体の再封時に指を傷付
けるおそれがあった。このバリ発生を防止するために
は、難破断橋絡部の抵抗部を狭くするとともにスコアを
深くするなど、難破断橋絡部を弱くして切れ易くすれば
よいが、しかしながら難破断橋絡部を弱くすると、軸線
方向弱化ラインが切断されずに口頸部にピルファープル
ーフ裾部が残留してしまうことになる。このように、従
来品にあっては、バンド切断後のバリ発生と、口頸部に
ピルファープルーフ裾部が残留するという両方の問題を
完全に解消することはできなかった。
来品にあっては、難破断橋絡部(幅広ブリッジ)に、そ
の前端から後端に向けて順次に第一のスコア、第一の抵
抗部、第二のスコア及び第二の抵抗部を形成した構成、
即ち、前端から後端に向けて、途中で切れ目を付けない
部分(第一の抵抗部)を残し、かつ後端まで切れ目を入
れずに第二の抵抗部を残してスコア(補助スコア)を形
成したのみであるので、開栓した後、容器からキャップ
本体を取り外して開環されたバンドを取り外す際に、こ
のバンドを本体から強く引っ張って切り離したり、バン
ドを捩りながら引っ張るなど、バンドの切断の仕方によ
っては第一、第二抵抗部が周方向に沿って真直に切れず
に切断部に鋸歯状の鋭い突起(バリ)を生じるおそれが
あり、バンド切断時やキャップ本体の再封時に指を傷付
けるおそれがあった。このバリ発生を防止するために
は、難破断橋絡部の抵抗部を狭くするとともにスコアを
深くするなど、難破断橋絡部を弱くして切れ易くすれば
よいが、しかしながら難破断橋絡部を弱くすると、軸線
方向弱化ラインが切断されずに口頸部にピルファープル
ーフ裾部が残留してしまうことになる。このように、従
来品にあっては、バンド切断後のバリ発生と、口頸部に
ピルファープルーフ裾部が残留するという両方の問題を
完全に解消することはできなかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、バンド切断後のバリ発生と、キャップ開栓時に容器
口部にタンパーエビデンスリング部が残留することを確
実に防止し得るキャップの提供を目的としている。
で、バンド切断後のバリ発生と、キャップ開栓時に容器
口部にタンパーエビデンスリング部が残留することを確
実に防止し得るキャップの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の金属製キャップ
は、キャップ本体と、該キャップ本体の開口端側に設け
られたタンパーエビデンスリング部と、該タンパーエビ
デンスリング部と上記キャップ本体とを連設する複数の
ブリッジとを備えてなり、上記ブリッジのうちの1つが
幅広ブリッジとされ、各ブリッジの間が水平スコアとさ
れ、上記タンパーエビデンスリング部に垂直スコアが設
けられ、かつ上記幅広ブリッジに補助スコアが上記水平
スコアのそれぞれの上端部を結ぶ線に沿って形成された
金属製キャップにおいて、補助スコアの開栓方向側に第
1短スコアが設けられ、該第1短スコアの開栓方向側
に、第1ブリッジを介して第2短スコアが設けられ、幅
広ブリッジの閉栓方向側の端部に垂直スコアが形成さ
れ、該垂直スコア上端の閉栓方向側に第3短スコアが設
けられ、該第3短スコアの閉栓方向側に第2ブリッジを
介して第4短スコアが設けられ、上記第2短スコアの周
方向長さXを、上記第4短スコアの周方向長さYよりも
短くしたことを特徴としている。
は、キャップ本体と、該キャップ本体の開口端側に設け
られたタンパーエビデンスリング部と、該タンパーエビ
デンスリング部と上記キャップ本体とを連設する複数の
ブリッジとを備えてなり、上記ブリッジのうちの1つが
幅広ブリッジとされ、各ブリッジの間が水平スコアとさ
れ、上記タンパーエビデンスリング部に垂直スコアが設
けられ、かつ上記幅広ブリッジに補助スコアが上記水平
スコアのそれぞれの上端部を結ぶ線に沿って形成された
金属製キャップにおいて、補助スコアの開栓方向側に第
1短スコアが設けられ、該第1短スコアの開栓方向側
に、第1ブリッジを介して第2短スコアが設けられ、幅
広ブリッジの閉栓方向側の端部に垂直スコアが形成さ
れ、該垂直スコア上端の閉栓方向側に第3短スコアが設
けられ、該第3短スコアの閉栓方向側に第2ブリッジを
介して第4短スコアが設けられ、上記第2短スコアの周
方向長さXを、上記第4短スコアの周方向長さYよりも
短くしたことを特徴としている。
【0007】この金属製キャップにおいて、第1ブリッ
ジの幅N1と第2ブリッジの幅N2とをN1>N2の関係と
し、かつこれらブリッジの幅N1,N2が、それら以外の
通常ブリッジの幅Mに対し50〜100%の範囲として
良い。
ジの幅N1と第2ブリッジの幅N2とをN1>N2の関係と
し、かつこれらブリッジの幅N1,N2が、それら以外の
通常ブリッジの幅Mに対し50〜100%の範囲として
良い。
【0008】この金属製キャップにおいて、垂直スコア
と交わる補助スコアの閉栓方向側端から上記第1短スコ
アの開栓方向側端までの周方向長さZを、上記第2短ス
コアの周方向長さXより短くして良い。
と交わる補助スコアの閉栓方向側端から上記第1短スコ
アの開栓方向側端までの周方向長さZを、上記第2短ス
コアの周方向長さXより短くして良い。
【0009】この金属製キャップにおいて、上記第1な
いし第4短スコア以外の水平スコアの周方向長さに対し
て、第2短スコアの周方向長さXが30〜60%、第4
短スコアの周方向長さYが40〜70%、垂直スコアと
交わる補助スコアの閉栓方向側端から上記第1短スコア
の開栓方向側端までの周方向長さZが10〜50%とな
るように構成して良い。
いし第4短スコア以外の水平スコアの周方向長さに対し
て、第2短スコアの周方向長さXが30〜60%、第4
短スコアの周方向長さYが40〜70%、垂直スコアと
交わる補助スコアの閉栓方向側端から上記第1短スコア
の開栓方向側端までの周方向長さZが10〜50%とな
るように構成して良い。
【0010】
【作用】本発明の金属製キャップは、容器口部に装着さ
れた該キャップを開栓方向に回すと、容器口部の雄ネジ
直下に設けられた膨出段部にキャップのタンパーエビデ
ンスリング部が係合してその上昇が停止されることか
ら、キャップ本体とタンパーエビデンスリング部とを連
結している複数のブリッジに引張り力が作用し、これら
のブリッジが切断される結果、幅広ブリッジを残してタ
ンパーエビデンスリング部が水平スコアに沿ってキャッ
プ本体から切り離され、かつタンパーエビデンスリング
部に設けられた垂直スコアに沿ってタンパーエビデンス
リング部がバンド状に開環する。口部から取り外したキ
ャップは、タンパーエビデンスリング部が開環したバン
ドが幅広ブリッジの部分でキャップ本体に連結している
状態となる。
れた該キャップを開栓方向に回すと、容器口部の雄ネジ
直下に設けられた膨出段部にキャップのタンパーエビデ
ンスリング部が係合してその上昇が停止されることか
ら、キャップ本体とタンパーエビデンスリング部とを連
結している複数のブリッジに引張り力が作用し、これら
のブリッジが切断される結果、幅広ブリッジを残してタ
ンパーエビデンスリング部が水平スコアに沿ってキャッ
プ本体から切り離され、かつタンパーエビデンスリング
部に設けられた垂直スコアに沿ってタンパーエビデンス
リング部がバンド状に開環する。口部から取り外したキ
ャップは、タンパーエビデンスリング部が開環したバン
ドが幅広ブリッジの部分でキャップ本体に連結している
状態となる。
【0011】本発明の金属製キャップは、補助スコアの
開栓方向側に第1短スコアを設け、該第1短スコアの開
栓方向側に、第1ブリッジを介して第2短スコアを設
け、補助スコアの閉栓方向側に垂直スコアを形成し、該
垂直スコア上端の閉栓方向側に第3短スコアを設け、該
第3短スコアの閉栓方向側に第2ブリッジを介して第4
短スコアを設けた構成とし、上記第2短スコアの周方向
長さXを、上記第4短スコアの周方向長さYよりも短く
したことによって、第2短スコアに接する第1ブリッジ
が補強され、キャップを開栓方向に回してブリッジが切
断される際に、この第1ブリッジが他の通常ブリッジの
切断時に残存し、垂直スコアに沿ってタンパーエビデン
スリング部が切断されるのと同時かあるいはその後に第
1ブリッジが切断される。従ってキャップ開栓の際にタ
ンパーエビデンスリング部が確実に切断され、タンパー
エビデンスリング部が容器口部に残ることがない。第1
ブリッジの幅N1と第2ブリッジの幅N2とをN1>N2の
関係とし、かつこれらブリッジの幅N1,N2が、それら
以外の通常ブリッジの幅Mに対し、50〜100%の範
囲とすれば、キャップ開栓時タンパーエビデンスリング
部が確実に切断され、タンパーエビデンスリング部が容
器口部に残るのを防止する効果が良好となる。垂直スコ
アと交わる補助スコアの閉栓方向側端から第1スコアの
開栓方向側端までの周方向長さZを、第2短スコアの周
方向長さXより短くし、第1ブリッジと垂直スコアとを
接近させたことにより、第1ブリッジが切断されずに残
り垂直スコアに沿ってタンパーエビデンスリング部が切
断されることを一層確実なものとすることができる。第
1ないし第4短スコア以外の水平スコアの周方向長さに
対して、第2短スコアの周方向長さXが30〜60%、
第4短スコアの周方向長さYが40〜70%、垂直スコ
アと交わる補助スコアの閉栓方向側端から上記第1短ス
コアの開栓方向側端までの周方向長さZが10〜50%
となるように構成することにより、幅広ブリッジの強度
を、補助スコアに沿って切断し易い程度に弱めても、上
述した如く垂直スコアに沿ってタンパーエビデンスリン
グ部を確実に切断できる。
開栓方向側に第1短スコアを設け、該第1短スコアの開
栓方向側に、第1ブリッジを介して第2短スコアを設
け、補助スコアの閉栓方向側に垂直スコアを形成し、該
垂直スコア上端の閉栓方向側に第3短スコアを設け、該
第3短スコアの閉栓方向側に第2ブリッジを介して第4
短スコアを設けた構成とし、上記第2短スコアの周方向
長さXを、上記第4短スコアの周方向長さYよりも短く
したことによって、第2短スコアに接する第1ブリッジ
が補強され、キャップを開栓方向に回してブリッジが切
断される際に、この第1ブリッジが他の通常ブリッジの
切断時に残存し、垂直スコアに沿ってタンパーエビデン
スリング部が切断されるのと同時かあるいはその後に第
1ブリッジが切断される。従ってキャップ開栓の際にタ
ンパーエビデンスリング部が確実に切断され、タンパー
エビデンスリング部が容器口部に残ることがない。第1
ブリッジの幅N1と第2ブリッジの幅N2とをN1>N2の
関係とし、かつこれらブリッジの幅N1,N2が、それら
以外の通常ブリッジの幅Mに対し、50〜100%の範
囲とすれば、キャップ開栓時タンパーエビデンスリング
部が確実に切断され、タンパーエビデンスリング部が容
器口部に残るのを防止する効果が良好となる。垂直スコ
アと交わる補助スコアの閉栓方向側端から第1スコアの
開栓方向側端までの周方向長さZを、第2短スコアの周
方向長さXより短くし、第1ブリッジと垂直スコアとを
接近させたことにより、第1ブリッジが切断されずに残
り垂直スコアに沿ってタンパーエビデンスリング部が切
断されることを一層確実なものとすることができる。第
1ないし第4短スコア以外の水平スコアの周方向長さに
対して、第2短スコアの周方向長さXが30〜60%、
第4短スコアの周方向長さYが40〜70%、垂直スコ
アと交わる補助スコアの閉栓方向側端から上記第1短ス
コアの開栓方向側端までの周方向長さZが10〜50%
となるように構成することにより、幅広ブリッジの強度
を、補助スコアに沿って切断し易い程度に弱めても、上
述した如く垂直スコアに沿ってタンパーエビデンスリン
グ部を確実に切断できる。
【0012】
【実施例】図1および図2は本発明の金属製キャップ
(以下、キャップという)の一実施例を示すものであ
り、このキャップ1は、天板部2とその周縁から垂下し
た筒部3とからなるキャップ本体4と、該キャップ本体
4の開口端側に設けられたタンパーエビデンスリング部
5(以下、TEリング部という)と、このTEリング部
5と上記キャップ本体4とを連設する複数のブリッジ6
とを備えている。また、天板部2の内面側には、図6に
示すように、軟質の合成樹脂材料よりなる薄肉のライナ
ー15が設けられている。
(以下、キャップという)の一実施例を示すものであ
り、このキャップ1は、天板部2とその周縁から垂下し
た筒部3とからなるキャップ本体4と、該キャップ本体
4の開口端側に設けられたタンパーエビデンスリング部
5(以下、TEリング部という)と、このTEリング部
5と上記キャップ本体4とを連設する複数のブリッジ6
とを備えている。また、天板部2の内面側には、図6に
示すように、軟質の合成樹脂材料よりなる薄肉のライナ
ー15が設けられている。
【0013】キャップ本体4とTEリング部5とを区画
する複数のブリッジ6は、キャップ本体4の周方向に沿
って設けられ、これらブリッジ6のうちの1つは、他の
ブリッジ6よりも幅が広い幅広ブリッジ7とされてい
る。これら各ブリッジ6の間およびこれらブリッジ6と
幅広ブリッジ7の間は、それぞれ水平スコア8とされて
いる。また、TEリング部5には、幅広ブリッジ7の閉
栓方向側(開栓方向9の反対方向)端部からほぼ垂直に
下方に延び、キャップ開栓時にこのTEリング部5を開
環させるための垂直スコア10が設けられている。ま
た、上記幅広ブリッジ6には、周方向に沿って、内側ま
で貫通しない程度の深さの補助スコア11が形成されて
いる。
する複数のブリッジ6は、キャップ本体4の周方向に沿
って設けられ、これらブリッジ6のうちの1つは、他の
ブリッジ6よりも幅が広い幅広ブリッジ7とされてい
る。これら各ブリッジ6の間およびこれらブリッジ6と
幅広ブリッジ7の間は、それぞれ水平スコア8とされて
いる。また、TEリング部5には、幅広ブリッジ7の閉
栓方向側(開栓方向9の反対方向)端部からほぼ垂直に
下方に延び、キャップ開栓時にこのTEリング部5を開
環させるための垂直スコア10が設けられている。ま
た、上記幅広ブリッジ6には、周方向に沿って、内側ま
で貫通しない程度の深さの補助スコア11が形成されて
いる。
【0014】この補助スコア11の開栓方向9側には、
第1短スコア31が設けられ、この第1短スコア31の
開栓方向側には、第1ブリッジ41を介して第2短スコ
ア32が設けられている。補助スコア11の閉栓方向
(開栓方向9の反対方向)側には垂直スコア10が形成
され、この垂直スコア10上端の閉栓方向側には連続し
て、或いはごく短いブリッジを介して第3短スコア33
が設けられ、この第3短スコア33の閉栓方向側には、
第2ブリッジ42を介して第4短スコア34が設けられ
ている。
第1短スコア31が設けられ、この第1短スコア31の
開栓方向側には、第1ブリッジ41を介して第2短スコ
ア32が設けられている。補助スコア11の閉栓方向
(開栓方向9の反対方向)側には垂直スコア10が形成
され、この垂直スコア10上端の閉栓方向側には連続し
て、或いはごく短いブリッジを介して第3短スコア33
が設けられ、この第3短スコア33の閉栓方向側には、
第2ブリッジ42を介して第4短スコア34が設けられ
ている。
【0015】上記第2短スコア32の周方向長さXは、
上記第4短スコア34の周方向長さYよりも短く(X<
Y)設定されている。このように第2短スコア32の周
方向長さXを第4短スコア34の周方向長さYよりも短
く設定したことによって、第2短スコア32に接する第
1ブリッジ41が補強され、キャップ1を開栓方向に回
して通常のブリッジ6が切断される際に、この第1ブリ
ッジ41が他の通常ブリッジ6の切断時に残存し、垂直
スコア10に沿ってTEリング部5が切断されるのと同
時かあるいはその後に第1ブリッジ41が切断される。
従ってキャップ開栓の際にTEリング部5が確実に切断
され、TEリング部5が容器口部20aに残ることがな
い。
上記第4短スコア34の周方向長さYよりも短く(X<
Y)設定されている。このように第2短スコア32の周
方向長さXを第4短スコア34の周方向長さYよりも短
く設定したことによって、第2短スコア32に接する第
1ブリッジ41が補強され、キャップ1を開栓方向に回
して通常のブリッジ6が切断される際に、この第1ブリ
ッジ41が他の通常ブリッジ6の切断時に残存し、垂直
スコア10に沿ってTEリング部5が切断されるのと同
時かあるいはその後に第1ブリッジ41が切断される。
従ってキャップ開栓の際にTEリング部5が確実に切断
され、TEリング部5が容器口部20aに残ることがな
い。
【0016】また、第1ブリッジ41の幅N1と、第2
ブリッジ42の幅N2とはN1>N2の関係とされ、かつ
これらブリッジの幅N1,N2は、それら以外の通常ブリ
ッジ6の幅Mに対し、50〜100%の範囲とされてい
る。この比率が50%より小さいと、第1ブリッジ41
と第2ブリッジ42との強度が弱くなって、TEリング
部5の切断不良によるリング残りを生じるおそれがあ
る。また、上記の比率が100%より大きいと、第1ブ
リッジ41と第2ブリッジ42との強度が強過ぎてキャ
ップ開栓時に切断されずに残ってしまうおそれがある。
ブリッジ42の幅N2とはN1>N2の関係とされ、かつ
これらブリッジの幅N1,N2は、それら以外の通常ブリ
ッジ6の幅Mに対し、50〜100%の範囲とされてい
る。この比率が50%より小さいと、第1ブリッジ41
と第2ブリッジ42との強度が弱くなって、TEリング
部5の切断不良によるリング残りを生じるおそれがあ
る。また、上記の比率が100%より大きいと、第1ブ
リッジ41と第2ブリッジ42との強度が強過ぎてキャ
ップ開栓時に切断されずに残ってしまうおそれがある。
【0017】垂直スコア10と交わる補助スコア11の
閉栓方向側端から上記第1短スコア31の開栓方向側端
までの周方向長さZは、上記第2短スコア32の周方向
長さXより短く(Z<X)設定されている。これらX,
Y,Zの各寸法は、第1ないし第4短スコア以外の水平
スコア8の周方向長さLに対して、第2短スコア32の
周方向長さXが30〜60%、第4短スコア34の周方
向長さYが40〜70%、垂直スコア10と交わる補助
スコア11の閉栓方向側端から上記第1短スコア31の
開栓方向側端までの周方向長さZが10〜50%となる
ように設定されている。
閉栓方向側端から上記第1短スコア31の開栓方向側端
までの周方向長さZは、上記第2短スコア32の周方向
長さXより短く(Z<X)設定されている。これらX,
Y,Zの各寸法は、第1ないし第4短スコア以外の水平
スコア8の周方向長さLに対して、第2短スコア32の
周方向長さXが30〜60%、第4短スコア34の周方
向長さYが40〜70%、垂直スコア10と交わる補助
スコア11の閉栓方向側端から上記第1短スコア31の
開栓方向側端までの周方向長さZが10〜50%となる
ように設定されている。
【0018】上記水平スコア8の周方向長さLに対し、
Xを30〜60%、Yを40〜70%、Zを10〜50
%の範囲となるように設定することによって、幅広ブリ
ッジ7の強度を補助スコア11に沿って切断し易い程度
に弱めても上述した如く垂直スコア10に沿ってTEリ
ング部5を確実に切断でき、バンド5a切断後のバリ発
生を防止できるとともに、容器口部20aにTEリング
部5が残留する問題を解消することができる。これら
X,Y,ZのLに対する比率が上記範囲以外であると、
バンド5a切断後のバリ発生を起こしたり、或いは容器
口部20aにTEリング部5が残留するという問題を完
全に解消することができなくなる。
Xを30〜60%、Yを40〜70%、Zを10〜50
%の範囲となるように設定することによって、幅広ブリ
ッジ7の強度を補助スコア11に沿って切断し易い程度
に弱めても上述した如く垂直スコア10に沿ってTEリ
ング部5を確実に切断でき、バンド5a切断後のバリ発
生を防止できるとともに、容器口部20aにTEリング
部5が残留する問題を解消することができる。これら
X,Y,ZのLに対する比率が上記範囲以外であると、
バンド5a切断後のバリ発生を起こしたり、或いは容器
口部20aにTEリング部5が残留するという問題を完
全に解消することができなくなる。
【0019】上記幅広ブリッジ6に形成された補助スコ
ア11は、図3に示すように、そのスコア深さが垂直方
向から見て、キャップ本体4側(上方)が深く、TEリ
ング部5側(下方)がそれよりも浅くなるように形成さ
れている。その結果、この補助スコア11は、スコア深
さの深い上端に沿って幅広ブリッジ6の切断が起こるよ
うになっている。
ア11は、図3に示すように、そのスコア深さが垂直方
向から見て、キャップ本体4側(上方)が深く、TEリ
ング部5側(下方)がそれよりも浅くなるように形成さ
れている。その結果、この補助スコア11は、スコア深
さの深い上端に沿って幅広ブリッジ6の切断が起こるよ
うになっている。
【0020】補助スコア11の垂直方向から見た切欠断
面は、図3に示すように、くさび形に形成されている。
この補助スコア11の最深部の深さはキャップ板厚に対
して5〜30%%程度とされる。また補助スコア11の
幅は50〜200μm程度とされる。
面は、図3に示すように、くさび形に形成されている。
この補助スコア11の最深部の深さはキャップ板厚に対
して5〜30%%程度とされる。また補助スコア11の
幅は50〜200μm程度とされる。
【0021】この補助スコア11は、キャップ本体4の
周方向に沿って設けられた複数の水平スコア6のそれぞ
れの上端を結ぶ線に沿って、幅広ブリッジ7に設けられ
ている。また、幅広ブリッジ7以外の複数のブリッジ6
は、上窄まりの台形状に形成されている。これらブリッ
ジ6を台形状に形成したことにより、キャップ1開栓の
際に、各水平スコア6間のブリッジ6が、各水平スコア
6の上端を結ぶ線に沿って確実に切断されるようにな
る。このように、複数のブリッジ6を上窄まりの台形に
形成するとともに、複数の水平スコア6のそれぞれの上
端を結ぶ線に沿って補助スコア11を設けたことによ
り、キャップ本体4からTEリング部5が開環されたバ
ンド5aを切り離した後のキャップ本体4側の切断部が
水平スコア6に沿って切断されたキャップ本体4下端と
ほぼ一致するので、上記バンド5aを取り外したキャッ
プ本体4下端の凹凸を無くすことができる。
周方向に沿って設けられた複数の水平スコア6のそれぞ
れの上端を結ぶ線に沿って、幅広ブリッジ7に設けられ
ている。また、幅広ブリッジ7以外の複数のブリッジ6
は、上窄まりの台形状に形成されている。これらブリッ
ジ6を台形状に形成したことにより、キャップ1開栓の
際に、各水平スコア6間のブリッジ6が、各水平スコア
6の上端を結ぶ線に沿って確実に切断されるようにな
る。このように、複数のブリッジ6を上窄まりの台形に
形成するとともに、複数の水平スコア6のそれぞれの上
端を結ぶ線に沿って補助スコア11を設けたことによ
り、キャップ本体4からTEリング部5が開環されたバ
ンド5aを切り離した後のキャップ本体4側の切断部が
水平スコア6に沿って切断されたキャップ本体4下端と
ほぼ一致するので、上記バンド5aを取り外したキャッ
プ本体4下端の凹凸を無くすことができる。
【0022】補助スコア11の周方向から見たスコア深
さは均一として良い。また、補助スコア11の周方向か
ら見たスコア深さは、図3に示すように、垂直スコア1
0側が浅く、垂直スコア11から離れるにつれて徐々に
深くなるように形成したり、図4に示すように、垂直ス
コア10側を浅い段とし、その反対側に深い段を形成し
た構成としても良い。このように垂直スコア10側が浅
く、垂直スコア11から離れるにつれて徐々に深くなる
ような補助スコア11、または垂直スコア10側を浅い
段とし、その反対側に深い段を形成した補助スコア11
を設けることにより、垂直スコア10側の補助スコア1
1の深さは浅くされているので、キャップ1を容器20
から取り外す際、垂直スコア10が切断する前に幅広ブ
リッジ7が切断することがなく、従って容器口部20a
にTEリング部5が残留することがない。しかも、この
キャップ1を容器20から取り外した後に、キャップ本
体4からバンド5aを切り離す場合には、垂直スコア1
0から離れるにつれて、補助スコア11の深さは徐々に
深くされているので、幅広ブリッジ7の板厚は徐々に薄
くなっていくため、キャップ本体4とバンド5aとをそ
れぞれ持って引きちぎれば、幅広ブリッジ7は補助スコ
ア11の深さが深い方から容易に切断されていく。この
ため、指を傷つけたりすることもなく、再封する場合な
どにも指を傷付けたりすることがない。
さは均一として良い。また、補助スコア11の周方向か
ら見たスコア深さは、図3に示すように、垂直スコア1
0側が浅く、垂直スコア11から離れるにつれて徐々に
深くなるように形成したり、図4に示すように、垂直ス
コア10側を浅い段とし、その反対側に深い段を形成し
た構成としても良い。このように垂直スコア10側が浅
く、垂直スコア11から離れるにつれて徐々に深くなる
ような補助スコア11、または垂直スコア10側を浅い
段とし、その反対側に深い段を形成した補助スコア11
を設けることにより、垂直スコア10側の補助スコア1
1の深さは浅くされているので、キャップ1を容器20
から取り外す際、垂直スコア10が切断する前に幅広ブ
リッジ7が切断することがなく、従って容器口部20a
にTEリング部5が残留することがない。しかも、この
キャップ1を容器20から取り外した後に、キャップ本
体4からバンド5aを切り離す場合には、垂直スコア1
0から離れるにつれて、補助スコア11の深さは徐々に
深くされているので、幅広ブリッジ7の板厚は徐々に薄
くなっていくため、キャップ本体4とバンド5aとをそ
れぞれ持って引きちぎれば、幅広ブリッジ7は補助スコ
ア11の深さが深い方から容易に切断されていく。この
ため、指を傷つけたりすることもなく、再封する場合な
どにも指を傷付けたりすることがない。
【0023】補助スコア11の閉栓方向側端部に上端を
連設し或いは近接して設けられた垂直スコア10は、キ
ャップ1の開栓時にブリッジ6が切断されるのと同時ま
たはブリッジ6の切断終了後に確実に切断され、TEリ
ング部5をバンド状に開環するような深さに形成され、
好ましくはTEリング部5の板厚に対して50〜90%
を残すような深さに形成される。なお、垂直スコア10
は完全に垂直である必要はなく、下端に向って開栓方向
側に、或いは閉栓方向側に傾斜して設けても良いし、曲
線状に形成しても良い。
連設し或いは近接して設けられた垂直スコア10は、キ
ャップ1の開栓時にブリッジ6が切断されるのと同時ま
たはブリッジ6の切断終了後に確実に切断され、TEリ
ング部5をバンド状に開環するような深さに形成され、
好ましくはTEリング部5の板厚に対して50〜90%
を残すような深さに形成される。なお、垂直スコア10
は完全に垂直である必要はなく、下端に向って開栓方向
側に、或いは閉栓方向側に傾斜して設けても良いし、曲
線状に形成しても良い。
【0024】このキャップ1は、図6に示すように容器
20の口部20aに装着される。容器20としては、ガ
ラス瓶やポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製
の容器が使用される。この容器20の口部20a外周に
は雄ネジ21が設けられ、該雄ネジ21の直下には、環
状に膨出した膨出段部22が設けられている。キャップ
1は、容器口部20aに被せられ、天板部2にトップロ
ードを加えながら周知の金属製キャップ用の巻締装置に
より、該装置の成形ロールによって、筒部3を容器20
の雄ネジ21に螺合するように塑性変形させるととも
に、TEリング部5の下部を膨出段部22の下端に被せ
るように巻締める。
20の口部20aに装着される。容器20としては、ガ
ラス瓶やポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製
の容器が使用される。この容器20の口部20a外周に
は雄ネジ21が設けられ、該雄ネジ21の直下には、環
状に膨出した膨出段部22が設けられている。キャップ
1は、容器口部20aに被せられ、天板部2にトップロ
ードを加えながら周知の金属製キャップ用の巻締装置に
より、該装置の成形ロールによって、筒部3を容器20
の雄ネジ21に螺合するように塑性変形させるととも
に、TEリング部5の下部を膨出段部22の下端に被せ
るように巻締める。
【0025】このキャップ1を開栓方向9に回すと、容
器口部20aの雄ネジ21直下に設けられた膨出段部2
2にキャップ1のTEリング部5が係合して、その上昇
が停止されていることから、キャップ本体4とTEリン
グ部5とを連結している複数のブリッジ6に引張り力が
作用し、通常のブリッジ6が切断される。この通常のブ
リッジ6の切断に続いて、第2ブリッジ42が切断され
ると共に垂直スコア10に沿ってTEリング部5が切断
される。TEリング部5が完全に切断されるまで第1ブ
リッジ41は残り、TEリング部5切断後に切断され
る。容器20から取り外したキャップ1は図7に示すよ
うに、キャップ本体4にTEリング部5が開環されたバ
ンド5aが幅広ブリッジ7の部分で連結された状態とな
る。容器20から取り外したキャップ1からバンド5a
を切り取るには、キャップ本体4を手で持ってバンド5
aを引っ張り、このバンド5aを引きちぎるか、このバ
ンド5aを補助スコア11を折り目として複数回折曲げ
て切断する。バンド5aを引きちぎる場合、強くバンド
5aを引っ張ると、従来品では補助スコア11に沿って
切断が進まずに、切断面に鋸歯状の鋭い突起(バリ)を
生じることがあるが、このキャップ1は、スコア深さが
垂直方向から見て、キャップ本体4側(上方)が深く、
TEリング部5側(下方)がそれよりも浅くなるように
形成された補助スコア11を設けたことにより、この補
助スコア11は、バンド5aを引っ張るとスコア深さの
深い上端に応力が集中し、このスコア深さの深い上端に
沿って幅広ブリッジ6を容易に切断することができ、こ
のバンド5aの切り離しによって鋭いバリが生じるのを
防止して、キャップの取り外しにおける安全性を高める
ことができる。以下、実験例によって本発明の作用効果
を明確化する。
器口部20aの雄ネジ21直下に設けられた膨出段部2
2にキャップ1のTEリング部5が係合して、その上昇
が停止されていることから、キャップ本体4とTEリン
グ部5とを連結している複数のブリッジ6に引張り力が
作用し、通常のブリッジ6が切断される。この通常のブ
リッジ6の切断に続いて、第2ブリッジ42が切断され
ると共に垂直スコア10に沿ってTEリング部5が切断
される。TEリング部5が完全に切断されるまで第1ブ
リッジ41は残り、TEリング部5切断後に切断され
る。容器20から取り外したキャップ1は図7に示すよ
うに、キャップ本体4にTEリング部5が開環されたバ
ンド5aが幅広ブリッジ7の部分で連結された状態とな
る。容器20から取り外したキャップ1からバンド5a
を切り取るには、キャップ本体4を手で持ってバンド5
aを引っ張り、このバンド5aを引きちぎるか、このバ
ンド5aを補助スコア11を折り目として複数回折曲げ
て切断する。バンド5aを引きちぎる場合、強くバンド
5aを引っ張ると、従来品では補助スコア11に沿って
切断が進まずに、切断面に鋸歯状の鋭い突起(バリ)を
生じることがあるが、このキャップ1は、スコア深さが
垂直方向から見て、キャップ本体4側(上方)が深く、
TEリング部5側(下方)がそれよりも浅くなるように
形成された補助スコア11を設けたことにより、この補
助スコア11は、バンド5aを引っ張るとスコア深さの
深い上端に応力が集中し、このスコア深さの深い上端に
沿って幅広ブリッジ6を容易に切断することができ、こ
のバンド5aの切り離しによって鋭いバリが生じるのを
防止して、キャップの取り外しにおける安全性を高める
ことができる。以下、実験例によって本発明の作用効果
を明確化する。
【0026】(実験例)厚さ0.23mmのアルミニウ
ム合金薄板(JIS3105)を用いて図1に示す形状
のキャップ(外径28mm)を作製した。キャップの天
板部内面にはポリエチレン系樹脂からなるライナーを形
成した。そしてキャップに水平スコアを形成する時に、
図1に示すように第2短スコアの周方向長さXを、上記
第4短スコアの周方向長さYよりも短くした。このキャ
ップの各寸法は以下の通り。 通常の水平スコアの周方向長さL:12mm 第2短スコアの周方向長さX:6mm 第4短スコアの周方向長さY:8mm 垂直スコアから第1短スコアの開栓方向側端までの周方
向長さZ:4.5mm 通常ブリッジの周方向長さ(上端側)M:1.0mm 第1ブリッジの周方向長さ(上端側)N1:0.8mm 第2ブリッジの周方向長さ(上端側)N2:0.6mm 補助スコアの周方向長さ:3.0mm 補助スコア深さの板厚に対する比率:16.7% 補助スコアの幅:0.06mm
ム合金薄板(JIS3105)を用いて図1に示す形状
のキャップ(外径28mm)を作製した。キャップの天
板部内面にはポリエチレン系樹脂からなるライナーを形
成した。そしてキャップに水平スコアを形成する時に、
図1に示すように第2短スコアの周方向長さXを、上記
第4短スコアの周方向長さYよりも短くした。このキャ
ップの各寸法は以下の通り。 通常の水平スコアの周方向長さL:12mm 第2短スコアの周方向長さX:6mm 第4短スコアの周方向長さY:8mm 垂直スコアから第1短スコアの開栓方向側端までの周方
向長さZ:4.5mm 通常ブリッジの周方向長さ(上端側)M:1.0mm 第1ブリッジの周方向長さ(上端側)N1:0.8mm 第2ブリッジの周方向長さ(上端側)N2:0.6mm 補助スコアの周方向長さ:3.0mm 補助スコア深さの板厚に対する比率:16.7% 補助スコアの幅:0.06mm
【0027】このキャップを図6のような口部形状のガ
ラス製容器に装着し、キャップを開栓方向に回して開栓
し、TEリング部が開環されずに容器口部に残存したも
の(リング残り)の発生率を調べた(サンプル数200
個)。容器口部から取り外したキャップの本体を、図7
(a)に示すように幅広ブリッジが上向となるように左
手で持ち、右手でバンドを上方に引きちぎる(a法)。
図7(b)に示すようにキャップ天板を上向きにして左
手で持ち、右手でバンドの中央を掴んで下方に引きちぎ
る(b法)。これらa法とb法によってバンドを引きち
ぎった場合の通常ブリッジと幅広ブリッジの切断面のバ
リ発生状況(サンプル数各100個)を観察し、その結
果を表1に示した。
ラス製容器に装着し、キャップを開栓方向に回して開栓
し、TEリング部が開環されずに容器口部に残存したも
の(リング残り)の発生率を調べた(サンプル数200
個)。容器口部から取り外したキャップの本体を、図7
(a)に示すように幅広ブリッジが上向となるように左
手で持ち、右手でバンドを上方に引きちぎる(a法)。
図7(b)に示すようにキャップ天板を上向きにして左
手で持ち、右手でバンドの中央を掴んで下方に引きちぎ
る(b法)。これらa法とb法によってバンドを引きち
ぎった場合の通常ブリッジと幅広ブリッジの切断面のバ
リ発生状況(サンプル数各100個)を観察し、その結
果を表1に示した。
【0028】(比較例)第2短スコアと第4短スコアと
を通常の水平スコアと同一とし(X=Y=L)、第1ブ
リッジと第2ブリッジの幅を通常ブリッジと同一(N=
M)とした以外は、上記実験例と同一のキャップを作製
し、このキャップを用いて実験例と同様にリング残り、
切断面のバリ発生状況を測定し(サンプル数200
個)、その結果を表1に示した。
を通常の水平スコアと同一とし(X=Y=L)、第1ブ
リッジと第2ブリッジの幅を通常ブリッジと同一(N=
M)とした以外は、上記実験例と同一のキャップを作製
し、このキャップを用いて実験例と同様にリング残り、
切断面のバリ発生状況を測定し(サンプル数200
個)、その結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属製キ
ャップは、補助スコアの開栓方向側に第1短スコアを設
け、該第1短スコアの開栓方向側に、第1ブリッジを介
して第2短スコアを設け、補助スコアの閉栓方向側に垂
直スコアを形成し、該垂直スコア上端の閉栓方向側に第
3短スコアを設け、該第3短スコアの閉栓方向側に第2
ブリッジを介して第4短スコアを設けた構成とし、上記
第2短スコアの周方向長さXを、上記第4短スコアの周
方向長さYよりも短くしたことによって、第2短スコア
に接する第1ブリッジが補強され、キャップを開栓方向
に回してブリッジが切断される際に、この第1ブリッジ
が他の通常ブリッジの切断時に残存し、垂直スコアに沿
ってTEリング部が切断されるのと同時かあるいはその
後に第1ブリッジが切断される。従ってキャップ開栓の
際にTEリング部が確実に切断され、TEリング部が容
器口部に残るのを防止することができる。さらに、第1
ないし第4短スコア以外の水平スコアの周方向長さに対
して、第2短スコアの周方向長さXが30〜60%、第
4短スコアの周方向長さYが40〜70%、垂直スコア
と交わる補助スコアの閉栓方向側端から上記第1短スコ
アの開栓方向側端までの周方向長さZが10〜50%と
なるような寸法関係で構成することにより、幅広ブリッ
ジの強度を、補助スコアに沿って切断し易い程度に弱め
ても、上述した如く垂直スコアに沿ってTEリング部を
確実に切断でき、バンド切断後のバリ発生と、容器口部
にTEリング部が残留するという両方の問題を完全に解
消することができる。
ャップは、補助スコアの開栓方向側に第1短スコアを設
け、該第1短スコアの開栓方向側に、第1ブリッジを介
して第2短スコアを設け、補助スコアの閉栓方向側に垂
直スコアを形成し、該垂直スコア上端の閉栓方向側に第
3短スコアを設け、該第3短スコアの閉栓方向側に第2
ブリッジを介して第4短スコアを設けた構成とし、上記
第2短スコアの周方向長さXを、上記第4短スコアの周
方向長さYよりも短くしたことによって、第2短スコア
に接する第1ブリッジが補強され、キャップを開栓方向
に回してブリッジが切断される際に、この第1ブリッジ
が他の通常ブリッジの切断時に残存し、垂直スコアに沿
ってTEリング部が切断されるのと同時かあるいはその
後に第1ブリッジが切断される。従ってキャップ開栓の
際にTEリング部が確実に切断され、TEリング部が容
器口部に残るのを防止することができる。さらに、第1
ないし第4短スコア以外の水平スコアの周方向長さに対
して、第2短スコアの周方向長さXが30〜60%、第
4短スコアの周方向長さYが40〜70%、垂直スコア
と交わる補助スコアの閉栓方向側端から上記第1短スコ
アの開栓方向側端までの周方向長さZが10〜50%と
なるような寸法関係で構成することにより、幅広ブリッ
ジの強度を、補助スコアに沿って切断し易い程度に弱め
ても、上述した如く垂直スコアに沿ってTEリング部を
確実に切断でき、バンド切断後のバリ発生と、容器口部
にTEリング部が残留するという両方の問題を完全に解
消することができる。
【図1】図1は本発明の金属製キャップの一実施例を示
す正面図である。
す正面図である。
【図2】図2は図1のキャップの筒部を展開した要部正
面図である。
面図である。
【図3】図3は同じキャップの補助スコアの垂直方向の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図4】図4は補助スコアの変形例を示す周方向の断面
図である。
図である。
【図5】図5は補助スコアの別な変形例を示す周方向の
断面図である。
断面図である。
【図6】図6は同じキャップを容器に装着した状態を示
す要部断面図である。
す要部断面図である。
【図7】図7はバンド引きちぎりの方法を説明するため
の図である。
の図である。
1……金属製キャップ、2……天板部、3……筒部、4
……キャップ本体、5……TEリング部、6……ブリッ
ジ、7……幅広ブリッジ、8……水平スコア、10……
垂直スコア、11……補助スコア、31……第1短スコ
ア、32……第2短スコア、33……第3短スコア、3
4……第4短スコア、41……第1ブリッジ、42……
第2ブリッジ。
……キャップ本体、5……TEリング部、6……ブリッ
ジ、7……幅広ブリッジ、8……水平スコア、10……
垂直スコア、11……補助スコア、31……第1短スコ
ア、32……第2短スコア、33……第3短スコア、3
4……第4短スコア、41……第1ブリッジ、42……
第2ブリッジ。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B65D 41/34
Claims (4)
- 【請求項1】 キャップ本体と、該キャップ本体の開口
端側に設けられたタンパーエビデンスリング部と、該タ
ンパーエビデンスリング部と上記キャップ本体とを連設
する複数のブリッジとを備えてなり、上記ブリッジのう
ちの1つが幅広ブリッジとされ、各ブリッジの間が水平
スコアとされ、上記タンパーエビデンスリング部に垂直
スコアが設けられ、かつ上記幅広ブリッジに補助スコア
が上記水平スコアのそれぞれの上端部を結ぶ線に沿って
形成された金属製キャップにおいて、 補助スコアの開栓方向側に第1短スコアが設けられ、該
第1短スコアの開栓方向側に、第1ブリッジを介して第
2短スコアが設けられ、幅広ブリッジの閉栓方向側の端部 に垂直スコアが形成さ
れ、該垂直スコア上端の閉栓方向側に第3短スコアが設
けられ、該第3短スコアの閉栓方向側に第2ブリッジを
介して第4短スコアが設けられ、上記第2短スコアの周
方向長さXを、上記第4短スコアの周方向長さYよりも
短くしたことを特徴とする金属製キャップ。 - 【請求項2】 第1ブリッジの幅N1と第2ブリッジの
幅N2とがN1>N2の関係とされ、かつこれらブリッジ
の幅N1,N2が、それら以外の通常ブリッジの幅Mに対
し、50〜100%の範囲とされたことを特徴とする請
求項1の金属製キャップ。 - 【請求項3】 垂直スコアと交わる補助スコアの閉栓方
向側端から上記第1短スコアの開栓方向側端までの周方
向長さZを、上記第2短スコアの周方向長さXより短く
したことを特徴とする請求項1または2の金属製キャッ
プ。 - 【請求項4】 上記第1ないし第4短スコア以外の水平
スコアの周方向長さに対して、第2短スコアの周方向長
さXが30〜60%、第4短スコアの周方向長さYが4
0〜70%、垂直スコアと交わる補助スコアの閉栓方向
側端から上記第1短スコアの開栓方向側端までの周方向
長さZが10〜50%となるように構成されたことを特
徴とする請求項1から3のいずれかの金属製キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04462695A JP3488537B2 (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 金属製キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04462695A JP3488537B2 (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 金属製キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08244804A JPH08244804A (ja) | 1996-09-24 |
JP3488537B2 true JP3488537B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=12696645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04462695A Expired - Fee Related JP3488537B2 (ja) | 1995-03-03 | 1995-03-03 | 金属製キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3488537B2 (ja) |
-
1995
- 1995-03-03 JP JP04462695A patent/JP3488537B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08244804A (ja) | 1996-09-24 |
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Legal Events
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