JP3485962B2 - シートのリクライニング装置 - Google Patents
シートのリクライニング装置Info
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- JP3485962B2 JP3485962B2 JP08359894A JP8359894A JP3485962B2 JP 3485962 B2 JP3485962 B2 JP 3485962B2 JP 08359894 A JP08359894 A JP 08359894A JP 8359894 A JP8359894 A JP 8359894A JP 3485962 B2 JP3485962 B2 JP 3485962B2
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートクッションに
対する、シートバックの傾斜角度(リクライニング角
度)を任意に設定可能とするシートのリクライニング装
置に関する。
対する、シートバックの傾斜角度(リクライニング角
度)を任意に設定可能とするシートのリクライニング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シートバックをシートクッシ
ョンに対して前後方向に揺動可能に支持し、シートクッ
ションに対するシートバックの傾斜角度(リクライニン
グ角度)を任意に設定可能とするシートのリクライニン
グ装置が、自動車その他の種々のシートに提供されてい
る。
ョンに対して前後方向に揺動可能に支持し、シートクッ
ションに対するシートバックの傾斜角度(リクライニン
グ角度)を任意に設定可能とするシートのリクライニン
グ装置が、自動車その他の種々のシートに提供されてい
る。
【0003】リクライニング装置は、たとえば、シート
クッションに取り付けられるベースプレートと、シート
バックに取り付けられるアームプレートとを具備して構
成され、アームプレートが、ベースプレートに対して揺
動可能に、ヒンジを介して連結、支持されている。
クッションに取り付けられるベースプレートと、シート
バックに取り付けられるアームプレートとを具備して構
成され、アームプレートが、ベースプレートに対して揺
動可能に、ヒンジを介して連結、支持されている。
【0004】このようなリクライニング装置は、通常、
ベースプレートに対するアームプレートの揺動を任意に
規制可能に構成されている。このような、ベースプレー
トに対するアームプレートの揺動規制は、通常、ベース
プレート、アームプレートのいずれかに形成された歯部
と、ロックばね(偏倚手段)の偏倚力のもとで歯部に噛
合可能なロックギヤとの組み合わせによって行われ、操
作レバーによる歯部、ロックギヤ間のロック解除操作に
より、アームプレートの揺動規制が解除可能となってい
る。
ベースプレートに対するアームプレートの揺動を任意に
規制可能に構成されている。このような、ベースプレー
トに対するアームプレートの揺動規制は、通常、ベース
プレート、アームプレートのいずれかに形成された歯部
と、ロックばね(偏倚手段)の偏倚力のもとで歯部に噛
合可能なロックギヤとの組み合わせによって行われ、操
作レバーによる歯部、ロックギヤ間のロック解除操作に
より、アームプレートの揺動規制が解除可能となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、公知のリク
ライニング装置においては、ロックギヤがカム等によっ
て支持され、ロックばねの偏倚力による、カムの回動の
もとでのロックギヤの押圧により、ロックギヤが歯部に
対して噛合可能となっている。
ライニング装置においては、ロックギヤがカム等によっ
て支持され、ロックばねの偏倚力による、カムの回動の
もとでのロックギヤの押圧により、ロックギヤが歯部に
対して噛合可能となっている。
【0006】ここで、このような歯部、ロックギヤおよ
びカム等の構成部材は、通常、公差の範囲内で成形され
ている。しかしながら、公差を有する構成部材が複数個
組み合わされると、各部材がそれぞれ公差内で成形され
ても、公差内での各部材の寸法誤差の累積によって、特
に、歯部、ロックギヤ間にガタつきを生じさせる虞れが
ある。
びカム等の構成部材は、通常、公差の範囲内で成形され
ている。しかしながら、公差を有する構成部材が複数個
組み合わされると、各部材がそれぞれ公差内で成形され
ても、公差内での各部材の寸法誤差の累積によって、特
に、歯部、ロックギヤ間にガタつきを生じさせる虞れが
ある。
【0007】特に、カムによってロックギヤを直接的に
支持する構成では、カムの精度が低いと、歯部、ロック
ギヤ間の噛合不良を起こす可能性があるため、カムに高
い精度管理が要求される。従って、カムの成形が容易に
行えず、作業性の低下が避けられない。
支持する構成では、カムの精度が低いと、歯部、ロック
ギヤ間の噛合不良を起こす可能性があるため、カムに高
い精度管理が要求される。従って、カムの成形が容易に
行えず、作業性の低下が避けられない。
【0008】このような場合において、たとえば、各構
成部材の公差を狭くして各部材間のガタつきを抑制する
ことも考えられるが、公差の縮小は、成形作業を困難に
し、作業性を低下させるため、コストの上昇という弊害
を生じる。
成部材の公差を狭くして各部材間のガタつきを抑制する
ことも考えられるが、公差の縮小は、成形作業を困難に
し、作業性を低下させるため、コストの上昇という弊害
を生じる。
【0009】この発明は、コストの上昇を招くことな
く、歯部、ロックギヤ等間のガタつきを防止するシート
のリクライニング装置の提供を目的としている。
く、歯部、ロックギヤ等間のガタつきを防止するシート
のリクライニング装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、歯部が、ヒンジとなる駆動軸を
中心とする円周上の内歯車として、少なくとも部分的に
形成されるとともに、ロックギヤが、ロックばねの偏倚
力のもとで歯部との噛合方向にスライド可能に設けられ
ている。そして、ロックプレートが、駆動軸と一体的に
回動可能に連結されるとともに、組み立て時のロックギ
ヤ、ロックプレート間の距離に応じた連結端間長さを有
するジョイントによって、ロックギヤ、ロックプレート
間が連動可能に連結され、ロックばねの偏倚力に抗し
た、駆動軸と一体的な操作レバーの回動操作に伴う、ロ
ックプレートの回動のもとで、ロックギヤを駆動軸方向
に引き込み可能としている。
に、この発明によれば、歯部が、ヒンジとなる駆動軸を
中心とする円周上の内歯車として、少なくとも部分的に
形成されるとともに、ロックギヤが、ロックばねの偏倚
力のもとで歯部との噛合方向にスライド可能に設けられ
ている。そして、ロックプレートが、駆動軸と一体的に
回動可能に連結されるとともに、組み立て時のロックギ
ヤ、ロックプレート間の距離に応じた連結端間長さを有
するジョイントによって、ロックギヤ、ロックプレート
間が連動可能に連結され、ロックばねの偏倚力に抗し
た、駆動軸と一体的な操作レバーの回動操作に伴う、ロ
ックプレートの回動のもとで、ロックギヤを駆動軸方向
に引き込み可能としている。
【0011】
【0012】
【作用】この構成では、種々の長さのジョイントの中か
ら、ロックプレート、ロックギヤ間の距離に適したジョ
イントを適宜選択して使用すればよいため、構成部材の
精度を高くすることなく、組み立て後における、ロック
プレートに対するロックギヤの位置の一定化が容易には
かられる。
ら、ロックプレート、ロックギヤ間の距離に適したジョ
イントを適宜選択して使用すればよいため、構成部材の
精度を高くすることなく、組み立て後における、ロック
プレートに対するロックギヤの位置の一定化が容易には
かられる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
について詳細に説明する。
【0014】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートのリクライニング装置10は、シートクッションに
固定されるベースプレート12と、シートバックに固定さ
れるアームプレート14とを具備し、アームプレートが、
ヒンジとなる駆動軸16の回りを揺動可能に、ベースプレ
ートに対して連結、支持されている。
シートのリクライニング装置10は、シートクッションに
固定されるベースプレート12と、シートバックに固定さ
れるアームプレート14とを具備し、アームプレートが、
ヒンジとなる駆動軸16の回りを揺動可能に、ベースプレ
ートに対して連結、支持されている。
【0015】図2を見るとわかるように、駆動軸(ヒン
ジ)16は、たとえば、操作レバー18と一体的に設けら
れ、整列する挿通孔20、22 に対する、ベースプレートサ
イドからの連続的な遊挿、および、先端のねじ部16a に
対するワッシャ24を介したナット26の螺着によって、ベ
ースプレート12、アームプレート14が、駆動軸を介して
相互に回動自在に連結される。
ジ)16は、たとえば、操作レバー18と一体的に設けら
れ、整列する挿通孔20、22 に対する、ベースプレートサ
イドからの連続的な遊挿、および、先端のねじ部16a に
対するワッシャ24を介したナット26の螺着によって、ベ
ースプレート12、アームプレート14が、駆動軸を介して
相互に回動自在に連結される。
【0016】ベースプレート12は、たとえば、挿通孔2
0、つまりは駆動軸16を中心とする円形凹部12a をアー
ムプレート14の配置サイドに有して形成され、円形凹部
の周縁、つまりは駆動軸を中心とする円周上に、内歯車
状の歯部28が全周にわたって形成されている(図1参
照)。
0、つまりは駆動軸16を中心とする円形凹部12a をアー
ムプレート14の配置サイドに有して形成され、円形凹部
の周縁、つまりは駆動軸を中心とする円周上に、内歯車
状の歯部28が全周にわたって形成されている(図1参
照)。
【0017】また、図1、図2に示すように、ベースプ
レートの円形凹部12a に遊嵌される対応する略リング状
の突起14a が、挿通孔22の回りでアームプレート14に突
設されている。そして、リング状突起14a に設けられた
放射状のスリット30に、ロックギヤ32がスライド可能に
配設されている。
レートの円形凹部12a に遊嵌される対応する略リング状
の突起14a が、挿通孔22の回りでアームプレート14に突
設されている。そして、リング状突起14a に設けられた
放射状のスリット30に、ロックギヤ32がスライド可能に
配設されている。
【0018】スリット30は、等間隔、たとえば、120 °
離反した3箇所に設けられ、対応する数のロックギヤ32
が、外方へのスライドのもとでベースプレートの歯部28
に噛合するようにそれぞれ配設されている。
離反した3箇所に設けられ、対応する数のロックギヤ32
が、外方へのスライドのもとでベースプレートの歯部28
に噛合するようにそれぞれ配設されている。
【0019】そして、図1、図2に示すように、略円板
状のロックプレート34が、駆動軸16と一体的に回動可能
に連結されている。ロックプレート34の挿通孔34a は、
たとえば、スプライン軸からなる駆動軸16に対応する軸
受として形成され、軸受への駆動軸の挿通により、ロッ
クプレートが、駆動軸、つまりは操作レバー18に対して
連結される。
状のロックプレート34が、駆動軸16と一体的に回動可能
に連結されている。ロックプレート34の挿通孔34a は、
たとえば、スプライン軸からなる駆動軸16に対応する軸
受として形成され、軸受への駆動軸の挿通により、ロッ
クプレートが、駆動軸、つまりは操作レバー18に対して
連結される。
【0020】ここで、この発明においては、ロックギヤ
32が、ロックプレート34に対し、ジョイント36を介して
連動可能に連結されている。ジョイント36の各端末は、
たとえば、略筒状の連結端としてそれぞれ形成され、ロ
ックギヤ32、ロックプレート34の対応する係合凹部32a、
34b へのそれぞれの挿着によって、ジョイントがロック
プレート、ロックギヤに対してそれぞれ連結されてい
る。
32が、ロックプレート34に対し、ジョイント36を介して
連動可能に連結されている。ジョイント36の各端末は、
たとえば、略筒状の連結端としてそれぞれ形成され、ロ
ックギヤ32、ロックプレート34の対応する係合凹部32a、
34b へのそれぞれの挿着によって、ジョイントがロック
プレート、ロックギヤに対してそれぞれ連結されてい
る。
【0021】なお、ロックギヤ、ロックプレートの係合
凹部32a、34b の開口端は、たとえば、各部材に対する、
図1の反時計方向へのジョイント36の倒れ込みを許容可
能な方向に、それぞれ延びて形成されている。
凹部32a、34b の開口端は、たとえば、各部材に対する、
図1の反時計方向へのジョイント36の倒れ込みを許容可
能な方向に、それぞれ延びて形成されている。
【0022】また、ベースプレートのリング状突起14a
が、スリット30によって分割された円弧片の内周縁毎
に、円弧状凹部38を有して形成されるとともに、円弧状
凹部内に配置可能な放射状突起40が、ロックプレート34
の外周面で、円弧状凹部に対応する箇所に突設されてい
る。
が、スリット30によって分割された円弧片の内周縁毎
に、円弧状凹部38を有して形成されるとともに、円弧状
凹部内に配置可能な放射状突起40が、ロックプレート34
の外周面で、円弧状凹部に対応する箇所に突設されてい
る。
【0023】そして、偏倚力のもとでロックギヤ32を歯
部28との噛合方向に偏倚するロックばね42が、放射状突
起40と、円弧状の凹部38の対応サイドの係合端との間に
介在されている。ロックばね42として、たとえば、圧縮
コイルばねが利用でき、ロックばねからの偏倚力によ
る、図中反時計方向へのロックプレート34の回動に対す
る連動によって、ロックギヤ32が歯部28との噛合方向に
スライド可能となっている。
部28との噛合方向に偏倚するロックばね42が、放射状突
起40と、円弧状の凹部38の対応サイドの係合端との間に
介在されている。ロックばね42として、たとえば、圧縮
コイルばねが利用でき、ロックばねからの偏倚力によ
る、図中反時計方向へのロックプレート34の回動に対す
る連動によって、ロックギヤ32が歯部28との噛合方向に
スライド可能となっている。
【0024】なお、図1、図2に示す参照符号44は、ベ
ースプレート12、アームプレート14の一方を他方に対し
て回動可能に支持する支持片を示し、支持片は、ベース
プレート、アームプレートのそれぞれに溶接またはリベ
ット止め等によって固着されている。
ースプレート12、アームプレート14の一方を他方に対し
て回動可能に支持する支持片を示し、支持片は、ベース
プレート、アームプレートのそれぞれに溶接またはリベ
ット止め等によって固着されている。
【0025】たとえば、図1に示す状態をリクライニン
グ装置10の初期状態と仮定する。この初期状態において
は、ロックプレート34が、ロックばね42の偏倚力のもと
で反時計方向に偏倚され、これに伴う、ジョイント36を
介した押し出しによって、ロックギヤ32がベースプレー
トの歯部28に噛合されているため、ベースプレート12に
対するアームプレート14の揺動が規制される。
グ装置10の初期状態と仮定する。この初期状態において
は、ロックプレート34が、ロックばね42の偏倚力のもと
で反時計方向に偏倚され、これに伴う、ジョイント36を
介した押し出しによって、ロックギヤ32がベースプレー
トの歯部28に噛合されているため、ベースプレート12に
対するアームプレート14の揺動が規制される。
【0026】このような状態から、ロックばね42の偏倚
力に抗して矢印方向、つまりは時計方向に操作レバー18
を回動操作すると、ロックプレート34が時計方向に一体
的に回動する。すると、ロックプレートの係合凹部34b
が、ロックギヤの係合凹部32a に対して時計方向に移動
するため、ジョイント36の回動を伴いながら、ロックギ
ヤ32が、図3に示すように、スリット30に沿って駆動軸
16、つまりは中心方向に引き込まれて、歯部28から離反
される。
力に抗して矢印方向、つまりは時計方向に操作レバー18
を回動操作すると、ロックプレート34が時計方向に一体
的に回動する。すると、ロックプレートの係合凹部34b
が、ロックギヤの係合凹部32a に対して時計方向に移動
するため、ジョイント36の回動を伴いながら、ロックギ
ヤ32が、図3に示すように、スリット30に沿って駆動軸
16、つまりは中心方向に引き込まれて、歯部28から離反
される。
【0027】このような歯部28、ロックギヤ32間の噛合
解除状態、つまりはロック解除状態においては、アーム
プレート14がフリーになるため、ベースプレート12に対
するアームプレートの揺動、つまりはシートクッション
に対するシートバックのリクライニング角度が調整可能
となる。
解除状態、つまりはロック解除状態においては、アーム
プレート14がフリーになるため、ベースプレート12に対
するアームプレートの揺動、つまりはシートクッション
に対するシートバックのリクライニング角度が調整可能
となる。
【0028】そして、シートバック、つまりはアームプ
レート14の任意のリクライニング角度で、操作レバー18
の操作力を解除すれば、ロックばね42の偏倚力のもと
で、ロックプレート34が反時計方向に回動され、ジョイ
ント36を介した押し出しによって、ロックギヤ32が、歯
部28の任意の箇所に再度噛合(ロック)される(図1参
照)。すると、歯部28、ロックギヤ32間のロックのもと
で、ベースプレート12に対するアームプレート14の揺動
が規制されるため、シートバックが、対応するリクライ
ニング角度に設定される。
レート14の任意のリクライニング角度で、操作レバー18
の操作力を解除すれば、ロックばね42の偏倚力のもと
で、ロックプレート34が反時計方向に回動され、ジョイ
ント36を介した押し出しによって、ロックギヤ32が、歯
部28の任意の箇所に再度噛合(ロック)される(図1参
照)。すると、歯部28、ロックギヤ32間のロックのもと
で、ベースプレート12に対するアームプレート14の揺動
が規制されるため、シートバックが、対応するリクライ
ニング角度に設定される。
【0029】ところで、この発明においては、ジョイン
ト36として、たとえば、連結端間の距離の異なる数種類
のものが予め用意され、組み立て時におけるロックギヤ
の係合凹部32a 、ロックプレートの係合凹部34b 間の距
離に応じて選択された適切な長さのジョイントによっ
て、ロックギヤ32、ロックプレート34間が連動可能に連
結される。
ト36として、たとえば、連結端間の距離の異なる数種類
のものが予め用意され、組み立て時におけるロックギヤ
の係合凹部32a 、ロックプレートの係合凹部34b 間の距
離に応じて選択された適切な長さのジョイントによっ
て、ロックギヤ32、ロックプレート34間が連動可能に連
結される。
【0030】つまり、歯部28、ロックギヤ32およびロッ
クプレート34等の構成部材に、成形時の公差のバラつき
が生じても、そのバラつきに応じた長さのジョイントを
使用することで、歯部に対するロックギヤの位置が、公
差のバラつきに影響されずに一定化できるため、歯部、
ロックギヤ間の安定した噛合が十分に確保できる。
クプレート34等の構成部材に、成形時の公差のバラつき
が生じても、そのバラつきに応じた長さのジョイントを
使用することで、歯部に対するロックギヤの位置が、公
差のバラつきに影響されずに一定化できるため、歯部、
ロックギヤ間の安定した噛合が十分に確保できる。
【0031】そして、公差のバラツキに影響を受けるこ
となく、歯部28に対するロックギヤ32の位置が一定化さ
れるため、歯部、ロックギヤおよびロックプレート34等
の構成部材に、さほど高い精度は要求されない。つま
り、構成部材の公差を狭めることなく、歯部28、ロック
ギヤ32間等のガタつきが確実に防止できるため、作業性
の向上およびコストの低減化が十分にはかられる。
となく、歯部28に対するロックギヤ32の位置が一定化さ
れるため、歯部、ロックギヤおよびロックプレート34等
の構成部材に、さほど高い精度は要求されない。つま
り、構成部材の公差を狭めることなく、歯部28、ロック
ギヤ32間等のガタつきが確実に防止できるため、作業性
の向上およびコストの低減化が十分にはかられる。
【0032】ここで、実施例においては、歯部28をベー
スプレート12に、ロックギヤ32をアームプレート14にそ
れぞれ設けているが、これとは逆に、歯部をアームプレ
ートに、ロックギヤをベースプレートにそれぞれ設ける
構成としてもよい。
スプレート12に、ロックギヤ32をアームプレート14にそ
れぞれ設けているが、これとは逆に、歯部をアームプレ
ートに、ロックギヤをベースプレートにそれぞれ設ける
構成としてもよい。
【0033】また、歯部28は、駆動軸16の円周上の全周
にわたって形成されているが、少なくとも、ベースプレ
ート12に対するアームプレート14の揺動範囲において、
ロックギヤ32が歯部に対して噛合されれば足りるため、
全周に限定されず、当該範囲で部分的に歯部を形成して
もよい。
にわたって形成されているが、少なくとも、ベースプレ
ート12に対するアームプレート14の揺動範囲において、
ロックギヤ32が歯部に対して噛合されれば足りるため、
全周に限定されず、当該範囲で部分的に歯部を形成して
もよい。
【0034】そして、実施例においては、ロックギヤ32
を等間隔離反した3箇所に配設しているが、ロックギヤ
は、歯部28に対して噛合可能であれば足りるため、図示
の数、配列に限定されない。しかしながら、図示の3ヶ
所のような等間隔離反した数所に、ロックギヤ32を配設
すれば、アームプレート14に作用する負荷が、特定のロ
ックギヤに集中することなく適当に分散されるため、個
々のロックギヤの小型化が可能となる。
を等間隔離反した3箇所に配設しているが、ロックギヤ
は、歯部28に対して噛合可能であれば足りるため、図示
の数、配列に限定されない。しかしながら、図示の3ヶ
所のような等間隔離反した数所に、ロックギヤ32を配設
すれば、アームプレート14に作用する負荷が、特定のロ
ックギヤに集中することなく適当に分散されるため、個
々のロックギヤの小型化が可能となる。
【0035】また、ロックばね42として、圧縮コイルば
ねを例示しているが、ロックプレート34を歯部28に対す
るロックギヤ32の噛合方向に偏倚可能であれば足りるた
め、圧縮コイルばねに限定されず、たとえば、波形の圧
縮ばね、たけのこばね、引張コイルばねおよびねじりば
ね等の種々のばね部材をロックばねとして利用してもよ
い。
ねを例示しているが、ロックプレート34を歯部28に対す
るロックギヤ32の噛合方向に偏倚可能であれば足りるた
め、圧縮コイルばねに限定されず、たとえば、波形の圧
縮ばね、たけのこばね、引張コイルばねおよびねじりば
ね等の種々のばね部材をロックばねとして利用してもよ
い。
【0036】しかしながら、ロックばね42として圧縮コ
イルばねを利用し、図示のように、圧縮コイルばねを略
リング状突起の円弧状凹部38に配置すれば、配置スペー
スが十分に小さくできるため、ロックばねの配設に起因
するシートリクライニング装置10の全体的な大型化が確
実に防止できる。
イルばねを利用し、図示のように、圧縮コイルばねを略
リング状突起の円弧状凹部38に配置すれば、配置スペー
スが十分に小さくできるため、ロックばねの配設に起因
するシートリクライニング装置10の全体的な大型化が確
実に防止できる。
【0037】更に、ジョイント36は、ロックギヤ32、ロ
ックプレート34間を連動可能に連結すれば足りるため、
図示の形状に限定されない。しかしながら、図示のよう
な形状に、ジョイント36を形成すれば、ロックプレート
34の回動に連動したロックギヤ32のスライドが円滑、的
確に得られるため、優れた作動性が容易に確保できる。
ックプレート34間を連動可能に連結すれば足りるため、
図示の形状に限定されない。しかしながら、図示のよう
な形状に、ジョイント36を形成すれば、ロックプレート
34の回動に連動したロックギヤ32のスライドが円滑、的
確に得られるため、優れた作動性が容易に確保できる。
【0038】なお、この発明は、自動車用シートのリク
ライニング装置として最適であるとはいえ、これに限定
されず、たとえば、電車、飛行機、船舶や家庭用の種々
のシートのリクライニング装置として応用できる。
ライニング装置として最適であるとはいえ、これに限定
されず、たとえば、電車、飛行機、船舶や家庭用の種々
のシートのリクライニング装置として応用できる。
【0039】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートの
リクライニング装置によれば、ロックギヤ、ロックプレ
ート間が、当該部材間の距離に応じた適切な長さのジョ
イントによって連動可能に連結される。そのため、歯部
に対するロックギヤの位置の一定化が容易にはかれ、構
成部材の公差のバラつきの影響のない安定した噛合状態
が、歯部、ロックギヤ間に確保できる。
リクライニング装置によれば、ロックギヤ、ロックプレ
ート間が、当該部材間の距離に応じた適切な長さのジョ
イントによって連動可能に連結される。そのため、歯部
に対するロックギヤの位置の一定化が容易にはかれ、構
成部材の公差のバラつきの影響のない安定した噛合状態
が、歯部、ロックギヤ間に確保できる。
【0041】そして、適切な長さのジョイントによって
ロックギヤ、ロックプレート間を連結すれば足りるた
め、歯部、ロックギヤおよびロックプレート等の構成部
材に、さほど高い精度は要求されない。つまり、構成部
材の公差を狭めることなく、歯部、ロックギヤ間等のガ
タつきが確実に防止できるため、作業性の向上およびコ
ストの低減化が十分にはかられる。
ロックギヤ、ロックプレート間を連結すれば足りるた
め、歯部、ロックギヤおよびロックプレート等の構成部
材に、さほど高い精度は要求されない。つまり、構成部
材の公差を狭めることなく、歯部、ロックギヤ間等のガ
タつきが確実に防止できるため、作業性の向上およびコ
ストの低減化が十分にはかられる。
【0042】更に、内歯車状の歯部に噛合可能なロック
ギヤを、操作レバーと一体的なロックプレートに対しジ
ョイントを介して連動可能に連結すれば足りるため、構
成の複雑化が確実に防止できる。
ギヤを、操作レバーと一体的なロックプレートに対しジ
ョイントを介して連動可能に連結すれば足りるため、構
成の複雑化が確実に防止できる。
【0043】また、歯部を円周上の全周にわたって形成
するとともに、ロックギヤを等間隔離反した数ヶ所に配
設すれば、アームプレートに作用する負荷が特定のロッ
クギヤに集中することなく適当に分散されるため、個々
のロックギヤの小型化が可能となり、リクライニング装
置の全体的な小型化、軽量化が十分にはかられる。
するとともに、ロックギヤを等間隔離反した数ヶ所に配
設すれば、アームプレートに作用する負荷が特定のロッ
クギヤに集中することなく適当に分散されるため、個々
のロックギヤの小型化が可能となり、リクライニング装
置の全体的な小型化、軽量化が十分にはかられる。
【0044】そして、略筒状の一対の連結端を一体的に
連結した形状に、ジョイントを形成すれば、ロックプレ
ートの回動に連動したロックギヤのスライドが円滑、的
確に得られるため、優れた作動性が容易に確保できる。
連結した形状に、ジョイントを形成すれば、ロックプレ
ートの回動に連動したロックギヤのスライドが円滑、的
確に得られるため、優れた作動性が容易に確保できる。
【0045】更に、ロックばねとして圧縮コイルばねを
利用し、図示のように、圧縮コイルばねを略リング状突
起の円弧状凹部内に配置すれば、ロックばねの配置スペ
ースが十分に小さくできるため、ロックばねの配設に起
因するシートリクライニング装置の全体的な大型化が確
実に防止できる。
利用し、図示のように、圧縮コイルばねを略リング状突
起の円弧状凹部内に配置すれば、ロックばねの配置スペ
ースが十分に小さくできるため、ロックばねの配設に起
因するシートリクライニング装置の全体的な大型化が確
実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロック状態における、この発明に係るシートの
リクライニング装置の、ベースプレートサイドから見た
概略正面図である。
リクライニング装置の、ベースプレートサイドから見た
概略正面図である。
【図2】シートのリクライニング装置の分解斜視図であ
る。
る。
【図3】ロック解除状態における、シートのリクライニ
ング装置の、ベースプレートサイドから見た概略正面図
である。
ング装置の、ベースプレートサイドから見た概略正面図
である。
10 シートのリクライニング装置
12 ベースプレート
12a 円形凹部
14 アームプレート
14a リング状突起
16 駆動軸(ヒンジ)
18 操作レバー
28 歯部
30 リング状突起のスリット
32 ロックギヤ
34 ロックプレート
36 ジョイント
38 円弧状凹部
40 放射状突起
42 ロックばね(圧縮コイルばね)
Claims (7)
- 【請求項1】 歯部と、歯部に噛合可能なロックギヤと
をアームプレート、ベースプレートに個別に備え、歯部
に対するロックギヤの移動により、ベースプレートに対
するアームプレートの揺動を規制、規制解除可能とした
シートのリクライニング装置において、 歯部が、ヒンジとなる駆動軸を中心とする円周上の内歯
車として、少なくとも部分的に形成されるとともに、ロ
ックギヤが、ロックばねの偏倚力のもとで歯部との噛合
方向にスライド可能に設けられ、 ロックプレートが、駆動軸と一体的に回動可能に連結さ
れるとともに、組み立て時のロックギヤ、ロックプレー
ト間の距離に応じた連結端間長さを有するジョイントに
よって、ロックギヤ、ロックプレート間が連動可能に連
結され、 ロックばねの偏倚力に抗した、駆動軸と一体的な操作レ
バーの回動操作に伴う、ロックプレートの回動のもと
で、ロックギヤを駆動軸方向に引き込み可能としたこと
を特徴とするシートのリクライニング装置。 - 【請求項2】 歯部と、歯部に噛合可能なロックギヤと
をアームプレート、ベースプレートに個別に備え、歯部
に対するロックギヤの移動により、ベースプレートに対
するアームプレートの揺動を規制、規制解除可能とした
シートのリクライニング装置において、 歯部が、ヒンジとなる駆動軸を中心とする円周上の内歯
車として、全周にわたって形成されるとともに、複数個
のロックギヤが、ロックばねの偏倚力のもとで、歯部と
の噛合方向にスライド可能に、駆動軸を中心とする放射
線状に等間隔離反して配設され、 ロックプレートが、駆動軸と一体的に回動可能に連結さ
れるとともに、組み立て時のロックギヤ、ロックプレー
ト間の距離に応じた連結端間長さを有するジョイントに
よって、ロックギヤ、ロックプレート間が連動可能に連
結され、 ロックばねの偏倚力に抗した、駆動軸と一体的な操作レ
バーの回動操作に伴う、ロックプレートの回動のもと
で、ロックギヤを駆動軸方向に引き込み可能としたこと
を特徴とするシートのリクライニング装置。 - 【請求項3】 ジョイントが、略筒状の一対の連結端を
一体的に連結してなり、予め設けられた対応する係合凹
部内への各連結端の挿着によって、ロックギヤ、ロック
プレート間が相互に連結される請求項1または2記載の
シートのリクライニング装置。 - 【請求項4】 歯部が、円形凹部の内周縁に形成される
とともに、円形凹部内に遊嵌可能な略リング状の突起
が、ベースプレート、アームプレートの対応するいずれ
かに設けられ、 当該突起に形成した放射状のスリット内に、ロックギヤ
がスライド可能に配設されるとともに、当該突起の内方
に、ロックプレートが回動可能に配設された請求項1な
いし3のいずれか記載のシートのリクライニング装置。 - 【請求項5】 略リング状の突起が、内周面に円弧状凹
部を有して形成されるとともに、当該円弧状凹部の端末
に係合可能な放射状突起が、ロックプレートの外周面の
対応する箇所に突設され、 放射状突起と円弧状凹部の対応するサイドの係合端との
間に、ロックばねを張設した請求項4記載のシートのリ
クライニング装置。 - 【請求項6】 ロックばねが、圧縮コイルばねである請
求項5記載のシートのリクライニング装置。 - 【請求項7】 歯部と、歯部に噛合可能なロックギヤと
をアームプレート、ベースプレートに個別に備え、歯部
に対するロックギヤの移動により、ベースプレートに対
するアームプレートの揺動を規制、規制解除可能とした
シートのリクライニング装置において、 歯部が、ヒンジとなる駆動軸を中心とする円周上の内歯
車として、少なくとも部分的に形成されるとともに、ロ
ックギヤが、ロックばねの偏倚力のもとで歯部との噛合
方向にスライド可能に設けられ、 ロックギヤが、駆動軸と一体的に回動可能なロックプレ
ートに対し、ジョイントを介して連動可能に連結され、 ロックばねの偏倚力に抗した、駆動軸と一体的な操作レ
バーの回動操作に伴う、ロックプレートの回動のもと
で、ロックギヤを駆動軸方向に引き込み可能としたこと
を特徴とするシートのリクライニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08359894A JP3485962B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | シートのリクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08359894A JP3485962B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | シートのリクライニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07265152A JPH07265152A (ja) | 1995-10-17 |
JP3485962B2 true JP3485962B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=13806935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08359894A Expired - Fee Related JP3485962B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | シートのリクライニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3485962B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101488708B1 (ko) * | 2013-10-18 | 2015-02-11 | 주식회사 비긴스 | 전기자동차용 배터리장착부의 클램프장치 |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP08359894A patent/JP3485962B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101488708B1 (ko) * | 2013-10-18 | 2015-02-11 | 주식회사 비긴스 | 전기자동차용 배터리장착부의 클램프장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07265152A (ja) | 1995-10-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |