JP3484380B2 - リードオンリメモリ - Google Patents
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Description
うなリードオンリメモリ(以下、ROMと称する)に関
し、特に、NAND型メモリセル構造を有するROMに
関する。
にマトリクス状に配列されたメモリセルは、MOSトラ
ンジスタからなる。これらMOSトランジスタは、2値
の記憶内容に応じて、エンハンスメント型MOSトラン
ジスタ(EMOS)およびデプレッション型MOSトラ
ンジスタ(DMOS)に作り分けられている。MOSト
ランジスタが例えばnチャンネル型であるとき、EMO
Sは、その閾値が正の値を示し、他方、DMOSは、そ
の閾値が負の値を示す。
ス状に配置されたセルからなるセルマトリクスのあるビ
ット線に対応するセル列が選択された状態で、あるワー
ド線に対応するMOSトランジスタが選択されると、非
選択ワード線は、正の電位に保持されることから、これ
ら非選択ワード線に接続されたMOSトランジスタは、
エンハンスメント型およびデプレッション型のいずれに
拘わらず、閉接状態におかれる。
位におかれることから、この選択ワード線に接続された
MOSトランジスタがエンハンスメント型であるとき、
該MOSトランジスタが開放され、これとは逆にデプレ
ッション型であるとき、該MOSトランジスタが閉接さ
れる。そのため、選択されたMOSトランジスタがエン
ハンスメント型であるとき、選択されたセル列に対応す
るビット線に電流が流れず、これとは逆に選択されたM
OSトランジスタがデプレッション型であるとき、選択
されたセル列に対応するビット線に電流が流れる。
電流の有無を検出することにより、選択されたセルのト
ランジスタがDMOSであるかEMOSであるか、すな
わちセルに格納されたデータが2値データの「1」であ
るか「0」であるかを読み出すことができる。
うな従来のマスクROMでは、データの書込みは、MO
Sトランジスタの基本的な構成の完成後に、イオン注入
により、行われている。すなわち、基本的には、各セル
のMOSトランジスタをエンハンスメント型に形成し、
その後、該当するセルのエンハンスメント型をデプレッ
ション型に変更するために、イオン注入工程が採用され
ている。このイオン注入技術は、各MOSトランジスタ
の基本構成であるソースおよびドレインの形成のための
不純物領域の形成にも用いられているが、このようなイ
オン注入工程は、その工程の複雑さから、ウエハプロセ
スの簡素化を図る上で、できる限り少ないことが望まし
い。また、MOSトランジスタの完成後に書込みのため
にイオン注入を行うと、半導体基板上の他の回路部分へ
のイオンの影響を考慮する必要が生じ、回路の全体的な
設計上の見直しが必要になることがある。そこで、本発
明の目的は、データの書込みのみのために格別なイオン
注入工程を不要とし得るリードオンリメモリを提供する
ことにある。
構成を採用する。 〈構成〉 本願発明に係るリードオンリメモリは、半導体基板上に
マトリクス状に配置された複数のメモリセルを接続する
ワード線およびビット線の選択によって選択されたメモ
リセルに接続された前記ビット線に流れる電流の有無が
検出され、これにより当該メモリセルに格納されたメモ
リ内容が2値のいずれであるかを判定されるリードオン
リメモリであって、前記複数のメモリセルからなるメモ
リセル群が、それぞれの前記メモリ内容に対応すべく、
非選択状態で導通状態を保持し、選択状態で導通を遮断
する電界効果トランジスタと、電界効果トランジスタに
換えて設けられ、選択および非選択に拘わらず導通状態
を保持する導通部との組み合わせからなるリードオンリ
メモリにおいて、 前記ビット線に対応するそれぞれの
メモリセル列には、該メモリセル列に配列された前記導
通部および前記電界効果トランジスタのそれぞれの数に
応じて変化するそれぞれの前記ビット線に流れる前記電
流値のばらつきを抑制するための電流規制手段が設けら
れていることを特徴とする。
OSトランジスタにおけると同様に、選択および非選択
に拘わらず導通状態を保持することから、選択されたセ
ルが電界効果トランジスタからなるとき、この電界効果
トランジスタからなるセルに対応するビット線との導通
を遮断状態におき、他方選択されたセルが前記導通部か
らなるとき、この導通部からなるセルに対応するビット
線との導通を保持する。このことから、選択されたセル
に対応するビット線の電流の有無を検出することによ
り、該当するセルが電界効果トランジスタであるか導通
部であるか、すなわち、選択された読み取るべきデータ
が「1」であるか「0」であるかを判定することができ
る。
タに換えて形成された前記導通部は、例えば不純物の熱
拡散により形成し、あるいは電界効果トランジスタのソ
ースおよびドレインのための不純物形成工程と同時的に
形成することができることから、従来のような書込み専
用のためのイオン注入工程を不要とすることができる。
従って、本発明によれば、データの書込みのための格別
なイオン注入工程を不要とすることができ、製造工程の
簡素化により、従来に比較して安価なリードオンリメモ
リを提供することができる。また、基本的なトランジス
タの構成要素の形成後におけるイオン注入が不要になる
ことから、周辺の回路部分へのイオン注入による影響を
考慮する必要はなくなり、これにより、回路設計上、有
利となる。
セル列には、該メモリセル列に配列された前記導通部お
よび前記電界効果トランジスタのそれぞれの数に応じて
変化するそれぞれの前記ビット線に流れる電流値のばら
つきを抑制するための電流規制手段を設けることができ
る。導通部は、電界効果トランジスタに比較して低い電
気抵抗値を示す。そのため、各セル列に存在する導通部
の数が多い列では、該列に対応するセル電流がビット線
に流れたとき、その数が少ない列に比較して多くのセル
電流が流れる。このセル電流すなわちビット線電流の有
無は、一般的に、電圧値により検出されることから、電
流値の大小に応じて、電圧値が増減する。電圧値が増大
すると、参照電圧との比較による読取り時間が増大する
ことから、結果的にデータ読取りのためのアクセスタイ
ムが増大する。前記電流規制手段は、前記アクセスタイ
ムのばらつきの原因となる前記ビット線電流の増大を抑
制することにより、各ビット線の電流値の均一化を図
り、これにより、データ読取りのためのアクセスタイム
の短縮化を可能とする。
ット線に対応する前記メモリセル列との間に挿入される
電界効果トランジスタからなる選択スイッチ素子で構成
することができる。
前記選択スイッチ素子のための前記電界効果トランジス
タは、それぞれのメモリセル列に配列された前記導通部
の数の増大に応じて、そのゲート長を増大させる。この
ゲート長を異にする前記選択スイッチ素子により、各ビ
ット線に流れる電流値のばらつきを抑制することができ
る。前記各メモリセル列に対応して設けられる前記選択
スイッチ素子は、それぞれのメモリセル列に配列された
前記導通部の数の増大に応じてそのゲート長を増大させ
ることに代えて、ゲート幅を減少させることができる。
について詳細に説明する。 〈具体例1〉図1、図2および図3は、本発明をNAN
D型マスクROMに適用した例を示す。図1は、本発明
に係るNAND型マスクROMを部分的に示す平面図で
あり、図2は、図1に示す線II−IIに沿って得られた断
面図を示し、図3は、それらに等価な電気回路図であ
る。
発明に係るマスクROM10は、例えばp型シリコン半
導体からなる半導体基板11を含む。基板11上には、
例えば従来よく知られたLOCOS法を用いて形成され
るフィールド酸化膜からなる素子分離領域12により、
互いに平行に伸長する複数の活性領域13が区画されて
いる。各活性領域13は、基板11上で互いに平行に伸
長するビット線14に対応して形成されている。各活性
領域13上には、ビット線14(BL1,BL2,BL3,…)と直
角、すなわち活性領域13と直角に形成された各ワード
線15に対応して該ワード線の延長線上に伸びる配線部
16が形成されている。
領域13上における該活性領域と、各ワード線15の延
長上に形成された配線部16との交点には、メモリセル
17(17aおよび17b)が配置されている。
れた正の閾値を有するエンハンスメント型MOSトラン
ジスタ(EMOS)17aからなる。このEMOS17
aは、活性領域13上に形成されるゲート酸化膜18
(図2参照)を介して配置されるゲート19と、該ゲー
トの両側に配置されるソースおよびドレインのための一
対の不純物領域20とを備える。EMOS17aは、従
来よく知られているように、ゲート19に閾値電圧より
も低い電位を受ける限り、そのソースおよびドレイン間
が電気的に遮断状態におかれる。また、EMOS17a
は、そのゲート19に閾値電圧を超える電位が付与され
たとき、そのソースおよびドレインが導通状態におかれ
る。
は、該ゲートを覆って形成される層間絶縁膜21(図1
では、図面の簡素化のために省略されている。)上に形
成された対応するそれぞれの配線部16に、層間絶縁膜
21を貫通するコンタクト部22で接続されている。従
って、各ワード線15の延長線上に整列するEMOS1
7aのゲート19は、配線部16を経て対応するそれぞ
れのワード線15に接続されている。
の長手方向に整列して配置されかつ近接する例えば第1
のメモリセル17aのソースおよびドレインのための一
対の不純物領域20に連続して、これと一体的に形成さ
れた導通部17bからなる。この導通部17b上には、
図2に明確に示されているように、ゲート(19)の層
が部分的に欠落しており、導通部17bと、該導通部の
上に配置された配線部16との間には、両者間に介在す
る層間絶縁膜21により、両者の短絡が防止されてい
る。
のメモリセル17bは、従来のマスクROMにおけると
同様に、記憶させるべき「0」、「1」のデータにそれ
ぞれ対応すべく作り分けられている。
いるように、例えば3つのビット線14(BL1〜BL3)に
対応するメモリセルブロック17(17aおよび17
b)を選択するための選択MOSトランジスタ25が、
各活性領域13に関連して、各ビット線13と該ビット
線に対応する各活性領域13の一端との間に挿入されて
いる。また、各活性領域13の他端には、従来よく知ら
れているように電源電圧VDD(図3参照)が印加されて
いる。
メモリセル17aと同様なEMOSからなり、対応する
ブロック選択線(WLB)26に正の選択電位が印加され
ると、各ビット線14と、これに対応するメモリセル列
(17)とを導通状態におき、これにより、選択された
メモリセルブロック17の相互に直列接続されたセル1
7からなる各メモリセル列(17)が、対応するビット
線14に電気的に接続される。
セル列17との関係およびワード線15との関係は、図
3の等価回路図に一層明確に示されている。ブロック選
択線(WLB)26が選択され、これに正の選択電位が印
加されると、各選択MOSトランジスタ25が導通状態
におかれることから、選択されたメモリブロックのメモ
リセル列17がそれぞれのビット線14に接続される。
各ビット線14には、該ビットに流れる電流を電圧とし
て検出するための図示しないが従来よく知られたセンス
アンプが接続されている。
「1」のデータにそれぞれ対応して作り分けられた第1
のメモリセル17aおよび第2のメモリセル17bの判
定、すなわち、マスクROM10のデータの読み出し
は、次のようにして、可能となる。
おり、ブロック選択線(WLB)26が選択されると、各
選択MOSトランジスタ25の導通により、該MOSト
ランジスタに関連するメモリセル列(17)からなるメ
モリブロックが選択される。続いて、従来よく知られて
いるように、負論理により、選択されたメモリブロック
に関連するワード線15のうち、選択されたワード線1
5のみが負の電位を付与され、選択されないワード線1
5が正の電位に保持される。
わち非選択ワード線15に配線部16を経て接続された
ゲート19を有するEMOS17aからなる第1のメモ
リセル17aは、導通状態におかれる。また、第2のメ
モリセル17bは、そのメモリマトリクスに対応するワ
ード線15の選択および非選択に拘わらず、導通状態に
おかれる。他方、選択されたワード線15すなわち選択
ワード線15は、零電位が付与されることから、この選
択ワード線15に配線部16を経て接続されたゲート1
9を有するEMOS17aのみが非導通状態におかれ
る。
択されたビット線14およびワード線15で指定された
メモリセルを含むメモリセル列17であって選択された
ビット線14に対応するメモリ列17について、選択メ
モリセル17すなわち指定されたメモリセルを除く他の
メモリセル17は、導通状態におかれる。
るメモリセルがEMOS17aであれば、この選択メモ
リセルが非導通状態におかれる。また、読み出し対象と
なる選択メモリセルが導通部17bであれば、この選択
メモリセルが導通状態におかれる。従って、選択された
ビット線14に対応するメモリセル列(17)の導通状
態は、選択された読み出し対象となるメモリセルがEM
OS17aであるか導通部17bであるかに依存して、
異なる。読み出し対象がEMOS17aであれば、対応
するビット線14に電源電圧VDDから電流が流れない。
他方、読み出し対象が導通部17bであれば、対応する
ビット線14には、電源電圧VDDから電流が流れる。
は、前記したセンスアンプにより、電圧として検出され
る。従って、読み出しサイクルでの選択されたビット線
14の電圧値を読み取ることにより、読み出し対象とす
るメモリセル17がEMOS17aであるか導通部17
bであるか、すなわち「1」情報を格納しているのか
「0」情報を格納しているのかを読み出すことができ
る。
の製造方法を概略的に説明する。図4(a)に示されて
いるように、例えばp型のシリコン半導体基板11上に
は、前記したLOCOS法を用いて形成されるフィール
ド酸化膜からなる素子分離領域12により、相互に平行
に伸びる複数の活性領域13(図4にはその1つが示さ
れている。)が区画される。
け、その結果、図4(b)に示されているように、各活
性領域13は、酸化膜層(18)で覆われる。この酸化
膜層をゲート酸化膜層として、該ゲート酸化膜層上に、
例えば燐のような不純物が添加されたポリシリコン層か
らなるゲート層(19)が形成される。
層(18)のうち、図4(c)に示されているように、
第1のメモリセル17aを形成したいセル領域で必要な
ゲート19の部分が残され、第2のメモリセル17bを
形成したいセル領域(従来残されていたゲート19の部
分が図4(c)に仮想線で示されている領域)を含むそ
の他の領域にある残部が除去される。このゲート層(1
9)およびゲート酸化膜層(18)の不要部分を除去す
るために、従来よく知られたフォトリソ・エッチング処
理工程が用いられる。
活性領域13のゲート19から露出する表面に例えばAs
のような不純物がイオン注入法を用いて注入される。こ
の不純物は、その後に熱処理により活性化される。前記
したイオン注入およびその後の熱処理により、図4
(d)に示されているように、各ゲート19の両側に
は、従来よく知られたMOSトランジスタのためのソー
スおよびドレインのための不純物領域20が形成される
と共に、前記した第2のメモリセル17bを形成したい
セル領域には、その両側のソースおよびドレイン領域に
連続する導通部17bが同時的に形成される。
よび導通部17bの形成後、これらを覆う層間絶縁膜2
1(図2参照)が形成され、この層間絶縁膜21に前記
したコンタクト部22のためのコンタクトホールが形成
される。その後、前記コンタクトホールを充填しかつ層
間絶縁膜21の表面を覆う配線層が形成され、従来よく
知られたフォトリソ・エッチング技術により、前記配線
層の不要部分の除去により、図1に示したとおり、ワー
ド線15に接続される配線部16が形成される。さら
に、この配線部16を覆う層間絶縁膜(図示せず)上に
は、図1に示した通り、各活性領域13に接続されるビ
ット線14が形成される。
aのソースおよびドレインの形成のためのイオン注入を
利用して、それらのための不純物領域20の形成と同時
的に導通部17bを形成することができる。
製造工程の簡素化を図ることにより、マスクROM10
を効率的に製造することができ、安価なマスクROM1
0を提供することが可能となる。また、従来のような各
メモリセルの基本構成の完成後におけるイオン注入によ
るデータの書込み作業が不要になることから、マスクR
OM10が形成されたと同一基板の周辺回路へのイオン
注入による影響を及ぼすことはなく、周辺回路の設計
に、データ書込みによるイオン注入の影響を考慮する必
要が無くなり、設計の見直し作業が不要となり、回路設
計上、極めて有利となる。
イオン注入法に代えて、例えば熱拡散法等を利用するこ
とができる。しかしながら、前記したイオン注入法を用
いることにより、EMOS17aのソースおよびドレイ
ンと、導通部17bとを比較的容易かつ正確に形成する
ことが可能となる。
ROMの他の具体例を示す図1と同様な図面である。図
5に示すマスクROM110は、選択MOSトランジス
タ25を除く他の構成は、図1〜図3に示したマスクR
OM10と同一であり、図5には、マスクROM10に
おけると同じ機能部分には、同一の参照符号が付されて
いる。
ト線14に流れる電流が電圧として検出されることによ
り、なされる。ところで、各ビット線14に対応して設
けられる各メモリセル列17のセル数は、ビット線14
毎に同数であるが、導通状態にあるEMOS17aと、
導通部17bとの抵抗を比較すると、EMOS17aの
抵抗値が導通部17bのそれよりも大きい値を示すこと
から、各ビット線14に設けられる導通部17bの数に
応じて、ビット線14に流れる電流の値は増減する。
よる電圧の読取り時間すなわちデータを読み取るための
データアクセス時間にばらつきを与える。従って、この
電流値の増大によるアクセス時間の増大を防止し、アク
セス時間の均一化を図るために、各活性領域13および
対応するビット線14に関連して、電流規制手段(2
5)が設けられている。
択MOSトランジスタ25からなる。各ビット線14に
設けられた選択MOSトランジスタ25は、それぞれの
ビット線14(BL1〜BL3)に対応したメモリセル列17
の導通部17bの数に応じて、そのゲート幅D(D1〜
D3)が異なる。
(BL1)に対応するメモリセル列17には、導通部17
bが設けられておらず、当該メモリセル列のメモリセル
は全てEMOS17aである。このビット線14(BL
1)に対応する選択MOSトランジスタ25のゲート長
は、D1で示されている。これに対し、ビット線14
(BL2)に対応するメモリセル列17には、1つの導通
部17bが設けられており、残りのセルは、EMOS1
7aである。このビット線14(BL2)に対応する選択
MOSトランジスタ25のゲート長は、D2で示されて
おり、前記D1よりも大きな値である。さらに、ビット
線14(BL3)に対応するメモリセル列17には、2つ
の導通部17bが設けられており、残りのセルは、EM
OS17aである。このビット線14(BL3)に対応す
る選択MOSトランジスタ25のゲート長は、D3で示
されており、前記D2よりも大きな値である。
応した選択MOSトランジスタ25のそれぞれのゲート
長D(D1〜D3)は、対応する各メモリセル列17の
導通部17bの数に応じて、すなわち、メモリセル列1
7の抵抗値の低減に応じて、電流値の増大を抑制すべく
そのゲート長Dを順次増大(D1〜D3)させている。
このゲート長の増大に伴う電流抑制作用の増大により、
メモリセル列17毎の導通部17bの数の如何に拘わら
ず、それぞれのビット線14を流れる電流値をほぼ所定
の値に維持させることができ、これにより、マスクRO
M10に格納されるデータの内容に応じたメモリセル列
17毎の導通部17bの数のばらつきに拘わらず、ほぼ
一定の比較的短いデータアクセス時間を実現することが
できる。
応じて各選択MOSトランジスタ25のゲート長を増減
させることに代えて、そのゲート幅を増減させることが
できる。選択MOSトランジスタ25のゲート幅を増減
させる例では、メモリセル列17毎の導通部17bの数
の増大に応じて、ゲート幅が減少される。このゲート幅
の減少により、電流抑制作用が増大することから、ゲー
ト長の増大におけると同様に、マスクROM10に格納
されるデータの内容に応じたメモリセル列17毎の導通
部17bの数のばらつきに拘わらず、ほぼ一定の比較的
短いデータアクセス時間を実現することができる。
5のゲート幅の変更は、基板11に形成される活性領域
13の幅寸法の変更をもたらす。これに対し、選択MO
Sトランジスタ25のゲート長Dの変更は、選択MOS
トランジスタ25のゲート19のフォトリソおよびエッ
チング工程におけるパターニングでのマスクの変更によ
り、可能となる。従って、図5に示すとおり、メモリセ
ル列17毎の導通部17bの数に応じて各選択MOSト
ランジスタ25のゲート長を増減させることが、製造工
程の大きな変更を招かないことから、好ましい。
た選択MOSトランジスタ25に代えて、例えば各活性
領域13の幅寸法を変化させる等、種々の構成により実
現することができる。
MOS17aおよび不純物の添加による導通部17bを
備えるマスクROMについて説明した。本願発明は、こ
れに代えて例えばp型EMOS17aと、導通部17b
との組み合わせ、さらには他の種類の電界効果トランジ
スタと導通部との組み合わせ等およびマスクROM以外
のリードオンリメモリにより、実現することができる。
ば、前記したように、従来のデプレッション型MOSト
ランジスタに換えて前記導通部が形成されることから、
従来のようなデータの書込みのための格別なイオン注入
工程を採用することなく、データが書き込まれたリード
オンリメモリを形成することができ、これにより、製造
工程の簡素化によるコストの削減を図ることが可能とな
る。また、基本的なトランジスタの構成要素の形成後に
おけるイオン注入が不要になることから、周辺の回路部
分へのイオン注入による影響を考慮する必要はなくな
り、これにより、回路設計が容易となる。
る。
である。
である。
示す断面図である。
を示す図1と同様な図面である。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板上にマトリクス状に配置され
た複数のメモリセルを接続するワード線およびビット線
の選択によって選択されたメモリセルに接続された前記
ビット線に流れる電流の有無が検出され、これにより当
該メモリセルに格納されたメモリ内容が2値のいずれで
あるかを判定されるリードオンリメモリであって、前記
複数のメモリセルからなるメモリセル群は、それぞれの
前記メモリ内容に対応すべく、非選択状態で導通状態を
保持し、選択状態で導通を遮断する電界効果トランジス
タと、電界効果トランジスタに換えて設けられ、選択お
よび非選択に拘わらず導通状態を保持する導通部との組
み合わせからなるリードオンリメモリにおいて、 前記ビット線に対応するそれぞれのメモリセル列には、
該メモリセル列に配列された前記導通部および前記電界
効果トランジスタのそれぞれの数に応じて変化するそれ
ぞれの前記ビット線に流れる前記電流値のばらつきを抑
制するための電流規制手段が設けられていることを特徴
とするリードオンリメモリ。 - 【請求項2】 前記電流規制手段は、前記ビット線と該
ビット線に対応する前記メモリセル列との間に挿入され
る電界効果トランジスタからなる選択スイッチ素子であ
る請求項1に記載のリードオンリメモリ。 - 【請求項3】 前記各メモリセル列に対応して設けられ
る前記選択スイッチ素子は、それぞれのメモリセル列に
配列された前記導通部の数の増大に応じてゲート長が増
大する請求項2記載のリードオンリメモリ。 - 【請求項4】 前記各メモリセル列に対応して設けられ
る前記選択スイッチ素子は、それぞれのメモリセル列に
配列された前記導通部の数の増大に応じてゲート幅が減
少する請求項2記載のリードオンリメモリ。
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