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JP3481045B2 - 苗移植装置 - Google Patents

苗移植装置

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Publication number
JP3481045B2
JP3481045B2 JP14375696A JP14375696A JP3481045B2 JP 3481045 B2 JP3481045 B2 JP 3481045B2 JP 14375696 A JP14375696 A JP 14375696A JP 14375696 A JP14375696 A JP 14375696A JP 3481045 B2 JP3481045 B2 JP 3481045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
sheet
guide
shaft
nail
Prior art date
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Application number
JP14375696A
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English (en)
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JPH09298918A (ja
Inventor
啓司 飯野
泰美 福住
勝久 市川
恒雄 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Toyo Quality One Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Toyo Quality One Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Toyo Quality One Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP14375696A priority Critical patent/JP3481045B2/ja
Priority to KR1019970016739A priority patent/KR100223659B1/ko
Publication of JPH09298918A publication Critical patent/JPH09298918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3481045B2 publication Critical patent/JP3481045B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗保持体で保持さ
れて待機位置で待機した苗を前記苗保持体とともに地中
に植付ける移植爪と、移植爪による苗保持体の待機位置
からの移動をガイドする苗ガイドとを備える苗移植装置
に関し、特に水稲等の苗を移植するのに好適に用いられ
る苗移植装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば実開昭5
2−134524号公報および特開平6−197609
号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実開昭52
−134524号公報で開示された苗ガイドは、苗保持
体の両側を案内するように弾性板で形成され、また特開
平6−197609号公報で開示された苗ガイドは、苗
保持体の両側を案内する左右一対の弾性材料製横案内板
と両横案内板の側端間に配置される中案内板とで横断面
略U字状に形成されるものであり、いずれの苗ガイドに
あっても、苗保持体との接触面積が比較的大きいので摩
擦抵抗が比較的大きくなり、移植爪を駆動する動力が比
較的大となるだけでなく、苗保持体で保持された苗に接
触し易いことによって苗を傷める可能性があり、しかも
安価とは言い難い。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、上記問題を解決した上で移植爪による苗の移
動を確実にガイドし得るようにした苗ガイドを備えた苗
移植装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、苗保持体で保持されて待機
位置で待機した苗を前記苗保持体とともに地中に植付け
る移植爪と、移植爪による苗保持体の待機位置からの移
動をガイドする苗ガイドとを備える苗移植装置におい
て、苗ガイドは、移植爪の先端の移動軌跡との間に間隔
をあけた位置で前記移動軌跡に沿って延びる複数の線状
のガイド部を備え、各ガイド部の間隔が苗保持体の幅と
同等かそれ以下に設定されることを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記苗ガイドが、待機位置
での苗保持体に近接対向して前記各ガイド部の上端に連
設される線状の受止め部を備えることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明の構成に加えて、前記各ガイド部の下端
は地表面から上方に間隔をあけた位置に配置され、それ
らのガイド部の下端には、移植爪の移動軌跡とは反対側
に延びる線状の逃げ部がそれぞれ連設されることを特徴
とする。
【0008】さらに請求項4記載の発明は、上記請求項
1ないし3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、移
植爪は、弾性材料から成る苗保持体に設けられた爪掛け
孔に嵌合する針を備え、該針の外周の軸方向に間隔をあ
けた複数個所に溝が設けられることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図16は本発明を乗用田植機に
適用したときの一実施例を示すものであり、図1は乗用
田植機の側面図、図2は図1の2矢視図、図3は苗シー
トの側面図、図4は図3の4−4線拡大断面図、図5は
図3の5−5線拡大断面図、図6は図3の6−6線拡大
断面図、図7はロール状に巻かれた状態の苗シートの斜
視図、図8は図2の8矢視拡大側面図、図9は図8の9
矢視拡大図、図10は図9の10−10線拡大断面図、
図11はギヤボックス内の作動変換機構を示す図、図1
2は図10の12−12線拡大断面図、図13は苗シー
ト巻掛け前後の駆動および被動スプロケットの横断面
図、図14は図9の14−14線拡大断面図、図15は
図8の要部拡大図、図16は図15の16矢視図であ
る。
【0011】先ず図1において、乗用作業機である乗用
田植機1の車体フレーム3における前部には、エンジン
(図示せず)およびエンジン補機類(図示せず)が搭載
されており、それらのエンジンおよびエンジン補機類を
覆うボンネット7が車体フレーム3に設けられる。また
車体フレーム3の後部にはトランスミッションTR およ
びリヤアクスルフレーム12が設けられており、このリ
ヤアクスルフレーム12の両側に、前記トランスミッシ
ョンTR からの動力伝達により回転駆動される一対の後
輪WR が配置され、両後輪WR の前方で車体フレーム3
に一対の前輪WF が懸架される。さらに車体フレーム3
の後部には、ステアリングハンドル15等を操作する乗
員が座るための座席14が設けられる。
【0012】図2を併せて参照して、乗用田植機1にお
ける車体フレーム3の後部には、リンク機構16を介し
て支持フレーム17が昇降可能に連結されており、この
支持フレーム17には自動あるいは手動で上下調整可能
としてフロート18…が設けられる。また支持フレーム
17に取付けられた枠体32には、六条の田植えを行な
うことを可能として第1ないし第6苗移植装置201
206 が乗用田植機1の幅方向に並んで配設される。
【0013】ところで、各苗移植装置201 〜206
よる苗移植を行なうにあたっては、図3ないし図7で示
すような苗移植帯としての苗シート21が用いられるも
のであり、この苗シート21は、幅方向を上下方向とし
て帯状に延びる支持帯としてのフィルム22と、連続気
孔を有する多孔性シート23とが、該多孔性シート23
をフィルム22から剥離することを可能として相互に接
着されて成るものである。
【0014】フィルム22は、たとえばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、アクリルおよびポリ
ウレタン等の熱可塑性樹脂や、ポリエステルやポリエチ
レンテレフタレート等の熱硬化性樹脂により形成される
ものであり、その厚みは、育苗および移植作業に支障を
生じない程度たとえば0.05〜0.15mm、望まし
くは0.12mmに設定される。また多孔性シート23
は、軟質(半硬質を含む)ポリウレタンフォーム、フォ
ームラバーおよび不織布等により形成されるものであ
り、その厚みは、該多孔性シート23に種苗全体を収納
させ得る程度たとえば3〜10mmに設定される。ただ
し、図3ないし図5では、苗シート21の構成を明確化
するために、フィルム22がその厚みを誇張して描かれ
ている。
【0015】多孔性シート23の幅はフィルム22の幅
と略同一に設定されるが、多孔性シート23は、その下
端部をフィルム22の下端から突出させるようにしてフ
ィルム22に接着されており、多孔性シート23の上部
には、種苗たとえば水稲の種籾を収納する収納凹部24
…が、多孔性シート23の一面が閉塞端となるようにし
て、フィルム22の長手方向に等間隔をあけて設けられ
る。また各収納凹部24…は、該収納凹部24に収納さ
れる種籾の姿勢を略上下または略水平に規制する形状に
形成されるものであり、この実施例では、上下の長さを
種籾の縦径と略同等かそれ以上とした縦長の楕円形状に
形成される。しかも各収納凹部24…は、この実施例の
ように多孔性シート23の上端に近接して配置される
か、多孔性シート23の上端で開口される。而して該開
口部は、種籾幅よりも大きい場合もあり、種籾の育成状
態に応じて変化させ、種籾の発芽性を向上させている。
【0016】多孔性シート23には、該多孔性シート2
3を複数の苗保持体としてのシート片25…に分離する
ことを可能とするスリット26…が、各収納凹部24…
間の中央部に位置するようにして多孔性シート23の長
手方向にほぼ等間隔をあけた位置に設けられる。これら
のスリット26…は、多孔性シート23を複数のシート
片25…に分離し得るものであればよく、この実施例の
ように多孔性シート23の幅方向すなわち上下方向全長
にわたって設けられていてもよく、また多孔性シート2
3の幅方向に沿って部分的に設けられていてもよい。
【0017】またフィルム22の上部および下部には、
該フィルム22をその長手方向に送るための送り用係止
部としての送り孔27…,27…がフィルム22の長手
方向に沿って等間隔をあけた複数個所にそれぞれ一列に
並んで設けられており、それらの送り孔27…,27…
は、前記スリット26…にほぼ対応して配置される。而
して多孔性シート23の下部には、フィルム22の下部
に設けられている送り孔27…に対応した孔28…がそ
れぞれ設けられる。
【0018】各収納凹部24…にほぼ対応する位置で多
孔性シート23の下部には、移植時に移植爪101(図
8,図15参照)を係合せしめる円形の爪掛け孔29…
が設けられ、それらの爪掛け孔29…は、その下部がフ
ィルム22の下端よりも下方に位置するようにして多孔
性シート23に設けられる。しかもフィルム22の下端
には、各爪掛け孔29…の上部に対応して半円形の切欠
き部30…が設けられる。
【0019】このような苗シート21は、前記各苗移植
装置201 〜206 による苗移植時のみではなく、種苗
の育苗を行なうことも可能であり、苗シート21による
種苗の育苗を行なうにあたっては水耕栽培が用いられ
る。たとえば水稲の育苗にあたっては、苗シート21の
各収納凹部24…に播種後の種籾をそれぞれ収納し、浸
種および浸種等の処理を行なうが、その際、図7で示す
ように、多孔性シート23すなわち各シート片25,2
5…が外周側に配置されるようにして苗シート21をロ
ール状に巻付けておき、ロール状の苗シート21を水に
浸して浸種処理を行なうようにし、図示しない育苗ハウ
ス内での育苗処理を実行することにより、各収納凹部2
4…に収納された種籾から育った苗を苗シート21にお
ける多孔性シート23の各シート片25…に苗を保持す
ることができる。
【0020】ところで、各シート片25…に苗を保持し
た状態に在る苗シート21を用いて苗の移植を行なうた
めの第1ないし第6苗移植装置201 〜206 は、基本
的には同一の構成を有するものであり、以下、第1苗移
植装置201 の構成について詳細に説明し、第2〜第6
苗移植装置202 〜206 の構造については詳細な説明
を省略する。
【0021】図8および図9において、第1苗移植装置
201 は、各シート片25…に苗を保持してロール状態
に在る苗シート21を載せる移植台33と、該移植台3
3上からの苗シート21を間欠的に送る送り手段34
と、送り手段34による送り動作の一旦停止時に苗シー
ト21のフィルム22からシート片25を剥がして地中
に植付ける植付け手段35と、シート片25が剥離され
た後のフィルム22を巻取る巻取り手段36とを備え
る。
【0022】移植台33は、前方上向き姿勢で枠体32
に取付けられるものであり、ロール状態に在る苗シート
21を載せて自由に回転する回転テーブル37(図8参
照)が移植台33に配設される。
【0023】図10を併せて参照して、送り手段34
は、苗シート21におけるフィルム22の送り孔27
…,27…にそれぞれ係合するピン38…,38…が外
周に植設された駆動スプロケット39と、前記フィルム
22の送り孔27…,27…にそれぞれ係合するピン4
0…,40…が外周に設けられた被動スプロケット41
とを有して、前記移植台33の前方斜め下側に配置され
るものであり、前記移植台33からの苗シート21が多
孔性シート23すなわち各シート片25…を外周側に配
置して巻掛けられる被動スプロケット41と、この被動
スプロケット41と回転方向を同一とした駆動スプロケ
ット39とが移植台33からの間隔を略同一として並列
配置される。
【0024】駆動スプロケット39は、駆動軸42に同
軸に固定されるものであり、該駆動軸42は駆動スプロ
ケット39の上方に配置されるギヤボックス43から下
方に延設され、ギヤボックス43は、枠体32に固定さ
れた上下の支持板44,45間に挟持される。
【0025】ギヤボックス43内には、伝動軸46の連
続的な回転動力を駆動軸42の間欠的な回転動力に変換
するために、図11で示すように、ローラギヤカム機構
等の作動変換機構69が収納されており、この作動変換
機構69により伝動軸46の連続的な回転作動に応じて
駆動軸42が停止→角変位→停止→角変位を繰返すよう
に間欠作動せしめられることになる。
【0026】前記伝動軸46は、第1ないし第6苗移植
装置201 〜206 の配列方向に沿って延びるものであ
り、図2で明示するように、第1〜第6苗移植装置20
1 〜206 の並列方向に沿う略中央部すなわち第3およ
び第4苗移植装置203 ,204 間に対応する位置で伝
動軸46には、乗用田植機1のトランスミッションTR
からの動力が伝達される回転駆動軸47から、左右に振
り分けるようにして回転動力が与えられる。すなわち伝
動軸46に固設された被動プーリ48と、回転駆動軸4
7に固設された駆動プーリ49と、テンションプーリ5
0とに無端状のタイミングベルト51が巻掛けられる。
【0027】図12を併せて参照して、駆動軸42と平
行な回転軸線を有する被動軸52に相対回転を可能とし
て同軸に支承されるものであり、被動軸52は、上下の
支持板44,45間に挟持された軸ホルダ53で回転自
在に支承され、下方の支持板45よりも下方で被動軸5
2に被動スプロケット41が装着される。
【0028】駆動軸42および被動軸52間には同期連
動機構54が設けられるものであり、この同期連動機構
54は、駆動スプロケット39および支持板45間で駆
動軸42に固定された駆動プーリ55と、被動スプロケ
ット41および支持板45間で被動軸52に固定された
被動プーリ56と、駆動プーリ55および被動プーリ5
6に巻掛けられる無端状のタイミングベルト57とで構
成され、該タイミングベルト57の張力は、被動軸52
の位置すなわち軸ホルダ53の支持板44,45間での
挟持位置を調整することにより調整される。この同期連
動機構54により、間欠駆動される駆動軸42の回転作
動に同期連動して被動軸52も間欠作動せしめられる。
【0029】ところで、被動スプロケット41は、被動
軸52を同軸に囲繞する円筒体58と、被動軸52を相
対回転自在に貫通せしめて前記円筒体58の上端に当接
する上リング状体59と、被動軸52を相対回転自在に
貫通せしめて前記円筒体58の下端に当接する下リング
状体60とが、複数の連結ボルト61…で連結されて成
るものであり、ピン40…,40…は円筒体58の外周
に設けられる。而して各ピン40…,40…は、圧入、
接着、ボルト止めおよび一体化等により円筒体58の外
周に固設される。しかも被動軸52と上リング状体59
との間には無給油ブッシュ62が介装され、被動軸52
と下リング状体60との間には無給油ブッシュ63が介
装される。
【0030】被動スプロケット41における円筒体58
の内面および被動軸52の外面間には環状のばね室67
が形成されるものであり、このばね室67内には、被動
軸52および被動スプロケット41間に設けられるねじ
りばね64が収納される。このねじりばね64は被動軸
52を囲繞するようにしてばね室67に収納され、該ね
じりばね64の一端は被動軸52に装着された係止ピン
65に係合され、ねじりばね64の他端は円筒体58の
下端内面に設けられた係止凹部66に係合される。
【0031】このようなねじりばね64は、被動スプロ
ケット41に外力を加えない自然な状態では図13
(a)で示す状態に在り、この状態では被動スプロケッ
ト41および被動軸52間でねじりばね64のばね力は
生じない。而して被動スプロッケット41および駆動ス
プロケット39に苗シート21を巻掛ける際には、図1
3(b)で示すように、同期連動機構54からの入力に
よる被動軸52の回転方向68に沿って被動スプロケッ
ト41を、たとえばピン40…の2個分(たとえば30
度)だけ相対角変位せしめておき、その状態で両スプロ
ケット39,41に苗シート21を巻掛ける。そうする
と、同期連動機構54による被動軸52の回転方向68
とは逆方向に被動スプロケット41を付勢する方向のば
ね力をねじりばね64が発揮し、被動スプロケット41
および駆動スプロケット39間で苗シート21に適度な
張力が付与されることになる。
【0032】ところで、伝動軸46の動力が直接入力さ
れるのは、並列配置された第1ないし第3苗移植装置2
1 〜203 のうちその並列方向一端側に在る第1苗移
植装置201 の送り手段34、ならびに第4ないし第6
苗移植装置204 〜206 のうちその並列方向一端側に
在る第4苗移植装置20の送り手段34であり、相互に
並んだ送り手段34,34の前記並列方向に沿う一端側
に在る送り手段34の被動軸52と、前記並列方向他端
側の送り手段34の駆動軸42との間に動力伝達機構7
0…がそれぞれ設けられる。すなわち第1および第2苗
移植装置201,202 間、第2および第3苗移植装置
202 ,203 間、第4および第5苗移植装置204
205 間、ならびに第5および第6苗移植装置205
206 間に、それぞれ動力伝達機構70…が設けられ
る。
【0033】第1および第2苗移植装置201 ,202
間の動力伝達機構70は、第1苗移植装置201 におけ
る被動軸52の上端部に固定された駆動プーリ71と、
第2苗移植装置202 における駆動軸42の上端部に固
定された被動プーリ72(図2参照)と、テンションプ
ーリ73とに無端状のタイミングベルト74が巻掛けら
れて成るものであり、テンションプーリ73は、第2苗
移植装置202 側の支持板44に固設された支軸76に
より基端が回動自在に支承された回動アーム75の先端
に軸支され、該支持アーム75の基端に連設されたアー
ム77と枠体32との間にばね78が縮設される。而し
て該ばね78のばね力により、回動アーム75は、テン
ションプーリ73をタイミングベルト74の内周に押付
ける方向に回動付勢される。
【0034】第2および第3苗移植装置202 ,203
間、第4および第5苗移植装置204 ,205 間、なら
びに第5および第6苗移植装置205 ,206 間にそれ
ぞれ設けられる動力伝達機構70…も、上述の第1およ
び第2苗移植装置201 ,202 間の動力伝達機構70
と基本的に同一の構成を有するものであり、各苗移植装
置201 〜206 において苗シート21の間欠的な送り
が可能となる。但し、第2、第3、第5および第6苗移
植装置202 ,203 ,205 ,206 にあってはギヤ
ボックス43が不要であり、それらの苗移植装置2
2 ,203 ,205 ,206 における駆動軸42…
は、被動軸52を回転自在に支承する軸ホルダ53と同
様の軸ホルダでそれぞれ回転自在に支承される。
【0035】ところで、上下の支持板44,45間に挟
持されたギヤボックス43の上下方向中間部に対応する
位置で各苗移植装置201 〜206 の配列方向に沿って
延びる伝動軸46に、該伝動軸46よりも下方位置に在
る被動スプロケット41に巻掛けられた苗シート21の
各シート片25で保持された苗が接触することは回避す
る必要があり、ギヤボックス43および軸ホルダ53の
上下方向長さは、伝動軸46への前記苗の接触を回避し
得る程度に設定され、したがって苗葉が傷付くことが防
止される。
【0036】移植台33および被動スプロケット41間
で苗シート21の外方側には該苗シート21の外面に沿
って可動ガイド部材80が配置され、また苗シート21
の内方側には該苗シート21の内面に沿う固定ガイド部
材83が移植台33に固定されるようにして固定配置さ
れる。
【0037】可動ガイド部材80の基端は、移植台33
寄りの位置に固定配置された支軸81により、被動スプ
ロケット41の回転軸線と平行な軸線まわりの回動を可
能として支承されており、該可動ガイド部材80の先端
近傍は、苗シート21の被動スプロケット41への巻掛
け部でその苗シート21の外周側に在るシート片25に
接触せしめられる。しかも可動ガイド部材80の先端
と、支持フレーム17との間にはばね82が縮設されて
おり、このばね82のばね力により、可動ガイド部材8
0はその先端近傍を被動スプロケット41側に回動せし
める方向にばね付勢され、したがって可動ガイド部材8
0の先端近傍は苗シート21の外周側に在るシート片2
5に弾発的に接触せしめられることになる。
【0038】図14を併せて参照して、巻取り手段36
は、移植台33の斜め下側で該移植台33および駆動ス
プロケット39間に配置されるものであり、駆動源とし
ての電動モータ85と、該電動モータ85に連結される
回転軸86と、回転軸86と同軸にローラ87と、回転
軸86およびローラ87間に介装されるトルクリミッタ
88とを備える。
【0039】電動モータ85は固定の支持台89上に固
定配置されており、この支持台89に設けられた支持筒
90で回転軸86が回転自在に支承される。また電動モ
ータ85の出力軸85aには支持台89の下方で駆動ギ
ヤ91が固設されており、この駆動ギヤ91には、回転
軸86に固設された被動ギヤ92が噛合される。したが
って電動モータ85の作動に応じて回転軸86が回転駆
動される。
【0040】なお、駆動源として電動モータ85を用い
るのに代えて、エンジンからの動力を駆動動力として用
いるようにしてもよく、たとえば伝動軸46や回転駆動
軸47を駆動源として用いることも可能である。
【0041】被動ギヤ92の下方で回転軸86には半径
方向外方に張出す鍔93が固定されており、回転軸86
の軸方向に沿う位置をピン95 1 ,95 2 で規制される
ようにして回転軸86にトルクリミッタ88が装着さ
れ、軸線まわりの相対回転を不能として該トルクリミッ
タ88に下方から着脱可能に嵌合して前記鍔部93に当
接するローラ87の下端に半径方向外方に張出す鍔9
4が設けられる。また回転軸86には、前記鍔部94に
係合するピン95 3 が挿脱可能に装着される。
【0042】またトルクリミッタ88は、所定値以上の
トルク作用に応じて回転軸86の空転を許容するもので
あるが、電動モータ85の出力回転数は、回転軸86か
らローラ87にトルクが伝達された状態では該ローラ8
7に巻付けられたフィルム22の最外周周速度が送り手
段34における両スプロケット39,41の周速度より
も大となるべく設定される。
【0043】苗シート21のフィルム22からシート片
25を剥がして地中に植付ける植付け手段35は、駆動
スプロケット39および被動スプロケット41間で移植
台33の斜め下側に配置されるものであり、支持フレー
ム17から後方に延設された伝動ケース96の後端部で
回転自在に支承されるとともに伝動ケース96内の伝動
機構(図示せず)を介してエンジンからの動力が伝達さ
れる軸97と、該軸97が中央部に固着される爪伝動ケ
ース98と、該爪伝動ケース98の両端で前記軸97と
平行な軸線を有してそれぞれ回転自在に支承されるとと
もに爪伝動ケース98に内蔵された伝動機構(図示せ
ず)を介して軸97からの動力が伝達される一対の軸9
9,99と、それらの軸99,99に基端がそれぞれ固
着された一対のアーム100,100と、それらのアー
ム100,100の先端にそれぞれ配設される移植爪1
01,101とを備える。なお、単一の移植爪101に
よっても苗の移植は可能である。
【0044】移植爪101は、アーム100の先端に固
着される針102と、該針102に沿う往復移動を可能
として針102に装着される苗押し具103とを備える
ものであり、苗押し具103に固着された連結部材10
4がアーム100内に挿入される。而して連結部材10
4には、アーム100に内蔵された駆動機構(図示せ
ず)が連結されるものであり、該駆動機構は、軸97に
動力を伝達する伝動機構から動力を受けて作動する。こ
れにより、苗押し具103は、アーム100の回転動作
に同期して往復駆動されることになる。
【0045】このような植付け手段35によれば、送り
手段34において被動スプロケット41から駆動スプロ
ケット39側に送られてくる苗シート21の爪掛け孔2
9にフィルム22側から移植爪101の針102が係合
し、軸97,99,99の回転によるアーム100,1
00の回転により、フィルム22から剥ぎ取られたシー
ト片25付きの苗が針102により地中に埋没せしめら
れる際、苗押し具103が前記シート片25付きの苗を
針102から離脱せしめて地中に押込む方向に移動し
て、シート片25付きの苗が植付けられることになる。
【0046】図15および図16において、苗シート2
1から離脱した苗付のシート片25を移植爪101の針
102で地表面108に運ぶまでの過程で針102から
シート片25が落下することを防止するために、針10
2の移動軌跡106に沿ってシート片25をガイドする
ようにして苗ガイド107が枠体32に取付けられる。
【0047】ところで、送り手段34における駆動およ
び被動スプロケット39,41間の中央部で、送り手段
34の送り停止時に苗シート21のシート片25が苗1
10を保持して待機するものであり、駆動および被動ス
プロケット39,41間の中央部が待機位置PW として
設定され、苗ガイド107は、苗110付のシート片2
5の待機位置PW からの移動をガイドするようにして枠
体32に取付けられる。
【0048】而して苗ガイド107は、1本のワイヤの
曲げ加工により形成されるものであり、移植爪101の
先端の移動軌跡106との間に間隔をあけた位置で該移
動軌跡106に沿って延びる一対の線状のガイド部10
7a,107aと、待機位置PW でのシート片25に近
接対向して前記各ガイド部107a,107aの上端に
それぞれ連設される線状の受止め部107b,107b
と、各ガイド部107a,107aの下端にそれぞれ連
設される線状の逃げ部107c,107cとを備え、両
ガイド部107a,107aの下端は地表面108から
上方に間隔をあけた位置に設定され、両逃げ部107
c,107cは移動軌跡106とは反対側に延びるよう
にしてガイド部107a,107aの下端に連設され
る。
【0049】両ガイド部107a,107a間、両受止
め部107b,107b間、ならびに両逃げ部107
c,107c間の間隔は、シート片25の幅と同等ある
いはそれ以下に設定されるものであり、受止め部107
b,107bにそれぞれ連設された取付け部107d、
107dがボルト111,111により枠体32に取付
けられ、両逃げ部107c,107cの先端は連結部1
07eで相互に連結される。
【0050】また移植爪101が備える針102の外周
には、その軸方向に間隔をあけた複数個所に環状の溝1
09,109…が設けられる。
【0051】次にこの実施例の作用について説明する
と、各苗移植装置201 〜206 において、1あるいは
複数株の苗をそれぞれ有する複数のシート片25…を有
する苗シート21が、その苗シート21のフィルム22
に設けられた送り孔27…,27…に係合する駆動スプ
ロケット39および被動スプロケット41を有する送り
手段34により、移植台33上から間欠的に送られ、駆
動スプロケット39および被動スプロケット41間に設
定された待機位置PW で停止状態に在る苗付シート片2
5が、植付け手段35の移植爪101により地中に植付
けられる。したがって、小型、軽量化を図るとともに土
壌を用いることを不要とした帯状の苗シート21を用い
て苗の移植にあたって、1あるいは複数の苗を有する各
シート片25をフィルム22から1個ずつ剥離して比較
的確実に地中に植付けることが可能となる。
【0052】しかも送り手段34において、間欠的に回
転駆動せしめられる駆動軸42に駆動スプロケット39
が固定され、駆動軸42との間に設けられた同期連動機
構54により駆動軸42に同期して作動せしめられる被
動軸52と、被動スプロケット41との間には、同期連
動機構54による被動軸52の回転方向68とは逆方向
に被動スプロケット41を付勢するねじりばね64が設
けられているので、被動スプロケット41および駆動ス
プロケット39間で苗シート21を適度に緊張せしめる
ことができ、植付け手段35の移植爪101によって苗
付きシート片25をフィルム22から剥離せしめるとき
に、フィルム22を適度な力で支持しておくことがで
き、1個ずつのシート片25をフィルム22から比較的
確実に剥離することができる。
【0053】また移植台33からの苗シート21が苗付
シート片25…を外周側に配置して被動スプロケット4
1に巻掛けられ、被動スプロケット39の回転軸線と平
行な軸線まわりの回動が可能な可動ガイド部材80の先
端近傍が、苗シート21の被動スプロケット41への巻
掛け部で苗付シート片25に弾発接触せしめられるの
で、苗シート21の内方側に固定配置される固定ガイド
部材83の働きとも相まって、移植台33から被動スプ
ロケット41への苗シート21の確実なガイド、ならび
に苗シート21の被動スプロケット41への確実な巻掛
けを可能とすることができる。
【0054】さらに駆動スプロケット39および被動ス
プロケット41間でシート片25が剥離された後のフィ
ルム22を巻取る巻取り手段36は、電動モータ85等
の駆動源に連結される回転軸86に、フィルム22を巻
付けるローラ87がトルクリミッタ88を介して同軸に
装着されて成るものであり、電動モータ85等の駆動源
の出力回転数が、回転軸86からローラ87にトルクが
伝達された状態では該ローラ87に巻付けられたフィル
ム22の最外周周速度が送り手段の両スプロケット3
9,41の周速度よりも大となるべく設定される。した
がってローラ87へのフィルム22の巻付け厚にかかわ
らず、駆動スプロケット39およびローラ87間のフィ
ルム22に常時適度な張力を与えることができ、フィル
ム22の緩みが生じることを回避しつつフィルム22を
ローラ87に確実に巻き取ることができる。
【0055】送り手段34における駆動および被動スプ
ロケット39,41間の中央部に設定された待機位置P
W で待機している苗付シート片25は、植付け手段35
の移植爪101により地中に植付けられるのであるが、
その際に、シート片25の待機位置PW からの移動をガ
イドする苗ガイド107が枠体32に取付けられてい
る。この苗ガイド107は、1本のワイヤの曲げ加工に
より形成されるものであり、移植爪101の先端の移動
軌跡106との間に間隔をあけた位置で該移動軌跡10
6に沿って延びる一対の線状のガイド部107a,10
7aを備えており、両ガイド部107a,107a間の
間隔は、シート片25の幅と同等あるいはそれ以下に設
定されている。したがって、シート片25との接触面積
を極力小さくしてシート片25を確実に案内することが
でき、シート片25の移動に際しての摩擦抵抗を極力小
さくして植付け手段35の消費動力を低減することがで
き、苗110への接触も極力避けられるので苗110を
傷めることもない。
【0056】また待機位置PW でのシート片25に近接
対向して前記各ガイド部107a,107aの上端に線
状の受止め部107b,107bがそれぞれ連設される
ので、待機位置PW のフィルム22から移植爪101に
よって剥がれたシート片25は、両受止め部107b,
107bに直ちに受け止められることになり、移植爪1
01からのシート片25の離脱が極力防止される。しか
も移植爪101における針102の外周には複数の環状
の溝109…が設けられており、針102がシート片2
5の爪掛け孔29に嵌合したときには、弾性材料から成
るシート片25の内面が各溝109…に弾発的に係合す
ることになり、これによってもシート片25の針102
からの離脱が極力防止される。
【0057】さらにガイド部107a,107aの下端
は、地表面108から上方に間隔をあけた位置に配置さ
れ、それらのガイド部107a,107aの下端には、
移植爪101の先端の移動軌跡106は反対側に延びる
線状の逃げ部107c,107cが連設されるので、ガ
イド部107a,107aで案内されて来たシート片2
5が両ガイド部107a,107aから離れる際に、該
シート片25で保持されている苗110が両ガイド部1
07a,107aの下端で傷つけられることを防止する
ことができる。
【0058】ところで、各苗移植装置201 〜206
は、移植台33からの苗シート21が巻掛けられる被動
スプロケット41と、該被動スプロケット41と回転方
向を同一とした駆動スプロケット39とが、前記移植台
33からの間隔を略同一として並列配置され、巻取り手
段36が駆動スプロケット39および移植台33間に配
置され、フィルム22側からシート片25に係合して該
シート片25をフィルム22ら剥がす植付け手段35が
駆動スプロケット39および被動スプロケット41間に
配置されているので、各苗移植装置201 〜206 をそ
れぞれコンパクトに纏めて構成することが可能である。
それに加えて、乗用作業機1の後部に連結された支持フ
レーム17に、前方上向き姿勢の移植台33と、該移植
台33の前方斜め下側に配置される送り手段34、植付
け手段35および巻取り手段36とが取付けられるの
で、従来の乗用田植機1に各苗移植装置201 〜206
を容易に適用可能である。
【0059】さらに第1〜第3苗移植装置201 〜20
3 の並列方向に沿う一端側すなわち第1苗移植装置20
1 の駆動軸42と、第4〜第6苗移植装置204 〜20
6 の並列方向に沿う一端側すなわち第4苗移植装置20
4 の駆動軸42とに、各苗移植装置201 〜206 の配
列方向に沿って延びる伝動軸46からの回転動力が、作
動変換機構69を介して入力され、第1および第4苗移
植装置201 ,204の駆動軸42が間欠駆動され、第
2および第3苗移植装置202 ,203 の送り手段34
には第1苗移植装置201 の駆動軸42からの間欠回転
動力が動力伝達機構70,70を介して順次伝達され、
また第5および第5苗移植装置205 ,206 の送り手
段34には第4苗移植装置204 の駆動軸42からの間
欠回転動力が動力伝達機構70,70を介して順次伝達
される。したがって、伝動軸46の回転動力を各苗移植
装置201 〜206 における送り手段34の間欠作動動
力に変換するための作動変換機構69が最小限(この実
施例では2つ)ですみ、回転動力を多数の送り手段34
の間欠回転動力に変換するための機構を単純かつ安価に
構成することが可能となる。
【0060】図17は、苗シートの変形例を示すもので
あり、苗シート21の各スリット26…には、相互に隣
接するシート片25,25間を区画するようにして、紙
等から成る遮蔽部材31…が挿入されており、これらの
遮蔽部材31…は、育苗時に相互に隣接するシート片2
5,25でそれぞれ育苗される苗の根がスリット26を
跨いで伸びることを阻止する働きをする。なお、多孔性
シート23の長手方向に沿うスリット26の幅を比較的
大きくして遮蔽部材31…を挿入することを止めてもよ
く、またスリット26に臨むシート片25の側面から連
続気孔を無くす場合も考えられ、そのようにしても、シ
ート片25で育成した苗の根が隣接シート片25に侵入
することを防止して、苗付きシート片25の植付けを簡
単にすることが可能である。
【0061】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0062】たとえば、苗付ポットを苗保持体として用
いるものにも本発明を適用可能であり、また土壌を苗保
持体として苗を移植するための苗移植装置にも本発明を
適用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、苗ガイドは、移植爪の先端の移動軌跡との間に間隔
をあけた位置で前記移動軌跡に沿って延びる複数の線状
のガイド部を備え、各ガイド部の間隔が苗保持体の幅と
同等かそれ以下に設定されるので、線状の部材の曲げ加
工により苗ガイドを安価にかつ容易に製作可能であり、
苗保持体との接触面積を極力小さくして苗保持体を確実
に案内することができ、苗保持体の移動に際しての摩擦
抵抗を極力小さくして移植爪を駆動するための動力を低
減可能であり、しかも苗への接触も極力避けることがで
きて苗を傷めることもない。
【0064】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、苗ガイドが、待機位
置での苗保持体に近接対向して前記各ガイド部の上端に
連設される線状の受止め部を備えるので、苗保持体を待
機位置からの移植爪による移動開始時に苗保持体を受止
め部で受け止めるようにして苗保持体が移植爪から離脱
することを極力防止することができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、各ガイド部の下
端は地表面から上方に間隔をあけた位置に配置され、そ
れらのガイド部の下端には、移植爪の移動軌跡とは反対
側に延びる線状の逃げ部がそれぞれ連設されるので、苗
保持体が各ガイド部から下方に離れる際に各ガイド部の
下端で苗が傷付けられることを極力防止することができ
る。
【0066】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項1ないし3のいずれかに記載の発明の構成に加え
て、移植爪は、弾性材料から成る苗保持体に設けられた
爪掛け孔に嵌合する針を備え、該針の外周の軸方向に間
隔をあけた複数個所に溝が設けられるので、針の溝に苗
保持体を弾発的に係合せしめることにより、苗保持体の
移植爪からの離脱をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】図1の2矢視図である。
【図3】苗シートの側面図である。
【図4】図3の4−4線拡大断面図である。
【図5】図3の5−5線拡大断面図である。
【図6】図3の6−6線拡大断面図である。
【図7】ロール状に巻かれた状態の苗シートの斜視図で
ある。
【図8】図2の8矢視拡大側面図である。
【図9】図8の9矢視拡大図である。
【図10】図9の10−10線拡大断面図である。
【図11】ギヤボックス内の作動変換機構を示す図であ
る。
【図12】図10の12−12線拡大断面図である。
【図13】苗シート巻掛け前後の駆動および被動スプロ
ケットの横断面図である。
【図14】図9の14−14線拡大断面図である。
【図15】図8の要部拡大図である。
【図16】図15の16矢視図である。
【図17】苗シートの変形例の図6に対応した断面図で
ある。
【符号の説明】
201 〜206 ・・・苗移植装置 25・・・苗保持体としてのシート片 101・・・移植爪 102・・・針 106・・・移動軌跡 107・・・苗ガイド 107a・・・ガイド部 107b・・・受止め部 107c・・・逃げ部 109・・・溝 PW ・・・待機位置
フロントページの続き (72)発明者 福住 泰美 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 市川 勝久 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 小野寺 恒雄 宮城県登米郡南方町畑岡9番地 株式会 社パディ研究所内 (56)参考文献 特開 平6−197609(JP,A) 実開 昭52−134524(JP,U) 実開 昭60−62218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗保持体(25)で保持されて待機位置
    (PW )で待機した苗を前記苗保持体(25)とともに
    地中に植付ける移植爪(101)と、移植爪(101)
    による苗保持体(25)の待機位置(PW )からの移動
    をガイドする苗ガイド(107)とを備える苗移植装置
    において、苗ガイド(107)は、移植爪(101)の
    先端の移動軌跡(106)との間に間隔をあけた位置で
    前記移動軌跡(106)に沿って延びる複数の線状のガ
    イド部(107a)を備え、各ガイド部(107a)の
    間隔が苗保持体(25)の幅と同等かそれ以下に設定さ
    れることを特徴とする苗移植装置。
  2. 【請求項2】 前記苗ガイド(107)が、待機位置
    (PW )での苗保持体(25)に近接対向して前記各ガ
    イド部(107a)の上端に連設される線状の受止め部
    (107b)を備えることを特徴とする請求項1記載の
    苗移植装置。
  3. 【請求項3】 前記各ガイド部(107a)の下端は地
    表面(108)から上方に間隔をあけた位置に配置さ
    れ、それらのガイド部(107a)の下端には、移植爪
    (101)の移動軌跡(106)とは反対側に延びる線
    状の逃げ部(107c)がそれぞれ連設されることを特
    徴とする請求項1または2記載の苗移植装置。
  4. 【請求項4】 移植爪(101)は、弾性材料から成る
    苗保持体(25)に設けられた爪掛け孔(29)に嵌合
    する針(102)を備え、該針(102)の外周の軸方
    向に間隔をあけた複数個所に溝(109)が設けられる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    苗移植装置。
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