JP3480171B2 - 車両用地点名称表示装置 - Google Patents
車両用地点名称表示装置Info
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Description
基づいて地点名称を表示する装置に関し、特に、高速道
路走行時に、高速道路名称と前方の最寄りのインターチ
ェンジ等の高速道路施設の名称を表示するのに適した、
車両用地点名称表示装置に関する。
普及してきているが、かかる車両用ナビゲーションシス
テムには、音声により車両を目的地まで経路誘導する機
能や、ディスプレイへの図形表示により車両の現在位置
や目的地までの経路誘導を表示したりする機能をそなえ
ている。
高速道路地図を含む道路地図情報をそなえ、車速,距
離,方位の各情報から車両の現在位置及び進行方向を演
算して地図画面上に表示する装置において、道路地図情
報の中から高速道路のみを抜き出し、これにインターチ
ェンジ,サービスエリア,パーキングエリア等の諸情報
を実距離で付加した高速道路地図情報を設け、この高速
道路地図画面上に自車両の現在位置及び進行方向を表示
させる技術が開示されている。
特に、複雑に結合する高速道路網を目的地まで走行する
経路計算及び経路誘導に関する技術が開示されている。
また、実開平2−44761号公報には、高速道路走行
時に、高速道路上に各インタチェンジを付した模式図を
画面表示して、予め始点インターチェンジと終点インタ
ーチェンジとをセットすると、車両が終点インターチェ
ンジに接近したら終点インターチェンジの到着を予告す
る装置において、画面上に表示されたインターチェンジ
の表示に基づいて始点インターチェンジと終点インター
チェンジとを容易にセットできるようにした技術が開示
されている。
高速道路走行時に、高速道路上に各インタチェンジを付
した模式図を画面表示する装置において、各インタチェ
ンジを各インタチェンジ間の実距離に応じて表示すると
ともに、自車位置を画面中心に固定して走行中の高速道
路の模式図の方を画面上でスクロールさせて表示する技
術が開示されている。
は、道路網データ,自車両位置データ及び予め入力され
た出発地点及び目的地点データに基づき車両進行コース
を求めてこれをガイド表示する車両用ナビゲータ装置に
おいて、高速道路等の特殊道路と一般道路との走行速度
の違いを考慮しながら、単純な距離計算でなく適当に重
み付けして最短の車両進行コースを選択する技術が開示
されている。
高速道路データ,一般道路データ,自車両位置データ及
び予め入力された出発地点及び目的地点データに基づき
車両進行コースを求めてこれをガイド表示する車両用ナ
ビゲータ装置において、一般道路走行時には現在位置を
地図情報で表示し、高速道路走行時には現在位置を文字
情報で表示し、高速道路から一般道路へ出たときには、
一般道路上の交差点まで案内する技術が開示されてい
る。
は、入力された出発地点及び目的地点データに基づき交
差点を指標としながら車両の走行すべき経路を求めて、
車両の現在位置を表示するとともに、この走行経路を案
内する装置において、交差点が高速道路上のものか、一
般道路上のものか、高速道路と一般道路との出入口に関
するものかを考慮して、上記の走行経路にかかる交差点
を選択する技術が開示されている。
に、車両の現在位置や、目的地までの経路誘導等のサー
ビス情報の表示は、一般に、ディスプレイ上に地図を表
示しこの地図上に重ね合わせるようにして行なわれてい
るが、地図情報は、ドライバが一目見ただけでは把握し
にくいことが多く、車両の現在位置やその他のサービス
情報を文字情報で表示した方がドライバが一目で情報を
把握しやすいとも考えられる。
の精度を有しないと実用にならないので、膨大な地図情
報を記憶したCD−ROM等が必要になるのに対して、
文字情報で表示する場合には、位置(緯度・経度)に応
じた地点名称を記憶しておくだけでよく、記憶容量の比
較的少ない記憶媒体でも使用できる。また、目的地まで
の経路誘導情報までは必要なく、寧ろ、車両の現在位置
や車両の前方の情報を適当に得られるだけで十分の場合
も多く、この方が、コスト的にも有利である。
して得ながら、こうして得られた車両の現在位置に対応
した地名等を文字表示し、特に、少ない記憶情報で精度
良く表示しうる高速道路に関しては、道路名の他に、付
近のインターチェンジ,ジャンクション,サービスエリ
ア,パーキングエリア等(以下、インターチェンジ等と
いう)の名称やそこまでの距離を文字表示することが考
えられる。
場合、車両の現在位置に近いものを表示しないと意味が
ない。もちろん、車両の現在位置に近いからといって、
車両の進行方向後方にあるものでは意味がなく、車両の
進行方向前方にあり、且つ、車両の現在位置に近いイン
ターチェンジ等を表示することが必要になる。そこで、
例えば図8に示すように、車両の現在位置から前方18
0°の範囲(斜線部参照)内の最も近いインターチェン
ジ等を表示することが考えられる。
の進行方向前方で車両の現在位置に近いインターチェン
ジ等を表示しようとすると、誤まった表示を行なってし
まうことがある。例えば図9に示すように、Tハイウェ
イには、A,B,C,Dの4つのインターチェンジが設
けられ、このうちCインターチェンジから分岐してMハ
イウェイが設けられて、さらに、このMハイウェイに
は、Cインターチェンジの次にaインターチェンジが設
けられている場合を考える。
がTハイウェイ上をAインターチェンジからDインター
チェンジ方面に向かって走行している場合、自動車M1
がBインターチェンジを過ぎると、地点B−地点a′間
では、進行方向前方(車両の現在位置から前方180°
の範囲内)で最も近いインターチェンジは、aインター
チェンジとなるため、進行方向で最寄りのインターチェ
ンジとしてaインターチェンジを表示してしまう。
Tハイウェイ上をDインターチェンジからAインターチ
ェンジ方面に向かって走行している場合にも、自動車M
2がCインターチェンジを過ぎると、地点C−地点a′
間では、進行方向前方(車両の現在位置から前方180
°の範囲内)で最も近いインターチェンジは、aインタ
ーチェンジとなるため、進行方向で最寄りのインターチ
ェンジとしてaインターチェンジを表示してしまう。
からTハイウェイ上への垂線の交点であり、自動車M1
のようにTハイウェイ上をAインターチェンジからDイ
ンターチェンジ方面に向かう場合にも、自動車M2のよ
うにTハイウェイ上をDインターチェンジからAインタ
ーチェンジ方面に向かう場合にも、地点a′まではaイ
ンターチェンジを進行方向前方で最も近いインターチェ
ンジと判定することになり、車両が現在走行している高
速道路上にはない他の高速道路上のインターチェンジ等
の高速道路施設を誤表示してしまうことになる。
施設の名称は、その施設が設けられた高速道路名称と一
体に記憶させることが考えられるため、現在走行中の高
速道路名称を把握していれば、車両が現在走行している
高速道路上にはない他の高速道路施設を誤表示してしま
うような事態は回避することができる。本発明は、上述
の課題に鑑み創案されたもので、簡便な手法で、車両の
走行している特定道路に関する表示や車両の進行方向前
方で最寄りにあるインターチェンジ等の特定道路の施設
を検索しながらこの特定道路施設についての文字表示も
行なう表示装置において、車両が現在走行している特定
道路上にはないインターチェンジ等の特定道路施設を誤
表示することのないようにした、車両用地点名称表示装
置を提供することを目的とする。
の本発明の車両用地点名称表示装置は、車両の走行中に
人工衛星からの電波を受信しうるGPSユニットと、一
般道路とは区別された複数の特定道路に関する地点名称
データや該一般道路に関する地点名称データを、各地点
が存在する緯度・経度と対応して記憶する地点名称デー
タ記憶手段と、該GPSユニットで受信した該人工衛星
からの該車両の現在位置情報に基づいて、該地点名称デ
ータ記憶手段に記憶された該地点名称データの中から対
応する地点名称データを表示する表示手段と、該複数の
特定道路のうちの該車両が現在走行している特定道路に
関する地点名称データの中から該車両の前方領域の中の
最も近くに存在する地点の地点名称データを表示する第
1表示モード及び該一般道路に関する地点名称データの
中から該車両の現在位置情報に応じた地点名称データを
表示する第2表示モードのいずれかを選択する表示モー
ド選択手段と、該表示モード選択手段で該第1表示モー
ドが選択されている時に、該車両が現在走行している特
定道路から他の特定道路へ走行路変更を行なったか否か
を判定する走行路変更判定手段と、該走行路変更判定手
段により、該車両が該他の特定道路への走行路変更を行
なったと判定された場合には、該表示手段に表示する表
示内容を該他の特定道路に関する地点名称データに変更
し、該車両が該他の特定道路への走行路変更を行なわな
かったと判定された場合には、それまでの特定道路に関
する地点名称データを該表示手段に継続して表示する表
示内容制御手段とをそなえ、該走行路変更判定手段が、
該車両の現在位置又は現在位置近傍に、現在地点名称デ
ータを表示している特定道路の他にもう一つの特定道路
が存在し、且つ、該車両が急激な進路変更又は速度変更
を行なった場合に、該車両が他の特定道路への走行路変
更を行なったと判定することを特徴としている。
示装置は、請求項1記載の装置において、該走行路変更
判定手段が、該GPSユニットで受信した該車両の位置
情報及び該位置情報に対応した該特定道路に関する該表
示用データに基づいて、該車両の現在位置又は現在位置
近傍に、現在地点名称データを表示している特定道路の
他にもう一つの特定道路が存在するか否かを判定するこ
とを特徴としている。
示装置は、請求項2記載の装置において、該特定道路が
高速道路であり、該特定道路に関する地点名称データと
して高速道路名称と該車両の前方の高速道路施設名称と
が表示されるように構成され、該高速道路施設名称につ
いては、該車両の前方領域の中の最も近くに存在する施
設名称を表示するように構成されていることを特徴とし
ている。
示装置は、請求項3記載の装置において、該地点名称デ
ータ記憶手段に、該高速道路名称と該車両の前方の高速
道路施設名称とが対応して記憶され、該高速道路施設名
称の表示は、これと対応して記憶されている高速道路名
称の表示とともに行なわれることを特徴としている。請
求項5記載の本発明の車両用地点名称表示装置は、請求
項3又は4記載の装置において、該走行路変更判定手段
は、現在地点名称データを表示している高速道路とは異
なる他の高速道路に属するインターチェンジを検索した
場合、現在地点名称データを表示している高速道路の他
にもう一つの高速道路が存在すると判定することを特徴
としている。 請求項6記載の本発明の車両用地点名称表
示装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の装置にお
いて、該表示手段は、該表示モード選択手段で該第1表
示モードが選択されると、該車両の現在位置から前方1
80°の範囲内にある全ての地点名称データのうち、最
も直線距離の少ないもののデータを表示することを特徴
としている。 請求項7記載の本発明の車両用地点名称表
示装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載の装置にお
いて、該地点名称データ記憶手段は、地域名称に対応し
た緯度・経度に関しては、各地域の形状をいずれも矩形
として記憶することを特徴としている。
の形態について説明すると、図1〜図7は本発明の一実
施形態としての車両用地点名称表示装置を示すものであ
る。本車両用地点名称表示装置のハード構成は、図1に
示すようになっており、GPSユニット1と、地点名称
データ記憶手段としての地名データROM2及び漢字R
OM3と、表示手段としての液晶ディスプレイ4と、表
示モード選択手段としての操作スイッチ5と、走行路変
更判定手段及び表示内容制御手段として機能するマイク
ロコンピュータ(マイコン)6と、ブザー7と、電源ユ
ニット8とをそなえている。
(グローバル・ボジショニング・システム)を利用し
て、複数の人工衛星からの電波に基づいて現在位置を緯
度・経度情報として検出するための受信装置であり、現
在車両用ナビゲータシステムの構成部材として普及して
いる。もちろん、人工衛星からの電波を受信できれば、
車両の走行中に車両の現在位置を緯度・経度情報として
得ることができる。
タROM2は、一般道路とは区別された特定道路、即ち
高速道路に関する地点名称データや、一般道路に関する
地点名称データを記憶している。高速道路に関する地点
名称データは、高速道路名称の他に、高速道路施設、即
ち、インターチェンジ,ジャンクション,サービスエリ
ア,パーキングエリア等(以下、インターチェンジ等と
いう)の名称であり、これらの地点名称データは、それ
ぞれの存在する緯度・経度と対応して記憶されている。
特に、高速道路名称はピンポイントとして記憶されるイ
ンターチェンジ等の高速道路施設の名称とセットにされ
て記憶されている。
は、交差点名,町名,字名,主な鉄道の駅名(例えばJ
R駅名)であり、これらの地点名称データも、それぞれ
か存在する緯度・経度と対応して記憶されている。特
に、町名,字名といった地域名称に対応した緯度・経度
に関しては、各町や字といった地域の形状を、例えば図
2にA市,B市,C市,D町,E町と示すようにいずれ
も矩形とするなどして大幅に簡略化して記憶すること
で、表示地域名が安定して表示されるようになってい
る。
から取り出した情報を、漢字変換するために使用される
もので、この漢字ROM3により、表示する名称に適切
な漢字を使用しうるようになっている。表示手段として
の液晶ディスプレイ4は、このように、地名データRO
M2から取り出されて、漢字ROM3で適宜の漢字に変
換された各種の情報を表示するが、例えば図4〜図6に
示すような表示内容で表示を行なうようになっていが、
このような表示のモードには、第1表示モード(高速道
路モード又はハイウェイモード)と、第2表示モード
(一般道路モード)と、第3表示モード(目的地設定モ
ード)とが設けられ、第1表示モードでは、特定道路即
ち高速道路に関する地点名称データの中から車両の現在
位置情報に応じた地点名称データを表示し、第2表示モ
ードでは、一般道路に関する地点名称データの中から車
両の現在位置情報に応じた地点名称データを表示し、第
3表示モードでは、走行しようとする目的地を設定する
際に設定中の経度緯度を表示する。
5は、このような第1表示モードと第2表示モードと第
3表示モードとを選択できるようになっている。また、
この操作スイッチ5により、自車両の目的地を例えば緯
度経度により設定できるようになっている。このように
操作スイッチ5により、表示モードが選択されると、マ
イコン6によって、GPSユニット1から送られてくる
緯度・経度情報を基に各表示モードに応じて地名データ
ROM2が検索され、検索された地名データが液晶ディ
スプレイ4に表示されるようになっている。
と、前述の図8に示すように、車両の現在位置から前方
180°の範囲(斜線部参照)内にあるインターチェン
ジ,ジャンクション,サービスエリア,パーキングエリ
ア等のうち、最も直線距離の少ないもののデータを表示
するようになっている。特に、ピンポイントとして記憶
されるインターチェンジ等の名称と高速道路名称とがセ
ットにされて記憶されているので、車両の現在位置を緯
度・経度情報を得ることができれば、車両の現在進行方
向の最も近いインターチェンジ等の名称と共に、そのイ
ンターチェンジ等の存在する高速道路名称とが、地名デ
ータROM2から取り出され、さらに漢字ROMを利用
して適宜漢字へ変換された上で、ディスプレイ4に表示
される。
ドを選択すれば、車両の現在進行方向の最も近いインタ
ーチェンジ等の名称と共に、そのインターチェンジ等の
存在する高速道路名称とが表示されることになるが、こ
の表示されたインターチェンジに進入すれば、間違いな
く対応する高速道路に進入したことになる。これ以後
は、第1表示モードの選択が続く場合、後述する走行路
変更判定手段9による判定に基づいて後述する表示内容
制御手段10がディスプレイ4に表示する表示内容の変
更を行なわない限り、同一の高速道路名称やその高速道
路に存在するインターチェンジ等の高速道路施設の名称
等が表示される。
両の現在位置を緯度・経度情報として得ることができれ
ば、得られた車両の現在地点の全方向の例えば半径50
0メートル以内のピンポイントデータで最も直線距離の
少ないもののデータを地名データROM2から取り出し
漢字ROMで適宜漢字へ変換して表示する。また、該当
データがない場合には、その他の地名データ内から最も
近い点に関するデータを表示する。
して高速道路22が設けられている場合に、高速道路上
の地点23を矢印24の走行方向へ向かって走行してい
る際には、第1表示モードを選択すると、高速道路22
の名称とともに走行方向前方(図3中の破線25よりも
矢印24方向の領域)の最も近いインターチェンジ26
が表示され、さらにこのインターチェンジ26までの距
離も表示される。
りも現在地点23に近いインターチェンジ27がある
が、これは走行方向よりも後方なので、表示しない。ま
た、同地点23で、第2表示モードを選択すると、車両
の全方向の例えば半径500メートル以内のピンポイン
トデータで、地名1と地名2との2つの地名のデータ2
8,29が存在したら、このうちの近いほうである地名
1のデータ28を表示する。また、近くに交差点30が
あるのでこれも表示される。
モード)の表示例であり、図示するように、設定された
目的地点のメモリ内容31(ここでは、国道ナンバ表示
マーク内に「1」と示して国道1号線が目的地点である
ことを表している)と、目的地までの距離32(ここで
は、56kmと示されている)と、現在地点の地名33
(ここでは、「名古屋市千種」と示されている)と、最
寄りの駅名34(ここでは、「JR千種駅付近」と示さ
れている)とが表示され、さらに、目的地点への方向が
矢印35で示される。
で(例えば目的地点まで1km以上)は、大まかな(例え
ば8方位)表示とし、目的地点に接近してからは(例え
ば目的地点まで1km未満)は、細かい(例えば16方
位)表示とするようになっている。また、GPSによる
測位が行なわれているときと行なわれていないときと
で、矢印35の色または地模様を変えるように設定され
ている。なお、車両の方位検出は、GPSユニット1か
らの経度緯度情報に基づいて行なってもよく、また、ジ
ャイロコンパス等の磁石を用いて行なってもよい。
モード)の表示例であり、図示するように、設定された
目的地点のメモリ内容31(ここでは、国道ナンバ表示
マーク内に「1」と示して国道1号線が目的地点である
ことを表している)と、目的地までの距離32(ここで
は、56kmと示されている)と、目的地点への方向35
と、現在走行中の高速道路名36(ここでは、「東名高
速」と示されている)と、進行方向で自車両に最も近い
高速道路施設の名称37(ここでは、「守山PA(パー
キングエリア)」と示されている)とそこまでの距離3
8(ここでは、2kmと示されている)と、さらに次に近
い高速道路施設の名称39(ここでは、「名古屋IC
(インターチェンジ)」と示されている)とそこまでの
距離40(ここでは、4kmと示されている)とが表示さ
れる。
定モード)の表示例であり、図示するように、緯度表示
部41と経度表示部42とをそなえ、これらの緯度表示
部41と経度表示部42には、自車両の目的地の緯度と
経度とが表示されるようになっている。したがって、目
的地設定モードにして、緯度表示部41と経度表示部4
2を参照しながら操作スイッチ5により自車両の目的地
の緯度と経度とを設定することができ、この結果、目的
地の緯度と経度とが表示されるとともに、設定された目
的地点のメモリ内容31(ここでは、国道ナンバ表示マ
ーク内に「1」と示して国道1号線が目的地点であるこ
とを表している)と、目的地までの距離32(ここで
は、56kmと示されている)と、目的地点への方向35
とが表示されるようになっている。なお、走行中での目
的地の設定を禁止するために、この目的地設定モードは
走行中には選択できないようになっている。
判定手段9及び表示内容制御手段10としての各機能が
そなえられるが、走行路変更判定手段9は、第1表示モ
ードが選択されている時に、車両がある高速道路(特定
道路)から他の高速道路(特定道路)へ走行路変更を行
ったか否かを判定するものである。つまり、第1表示モ
ードの際には、現在走行中とされる高速道路(特定道
路)に関する現在地点名称データ、即ち、現在走行中と
される高速道路名称及びこの高速道路の進行方向で最寄
りにあるインターチェンジ等(高速道路施設)の名称と
そこまでの距離とが表示されるが、走行路変更判定手段
9は、自車両が、現在表示している高速道路から他の高
速道路へ乗り換えたか否かを判定する。
行方向で最も近いインターチェンジ等の名称と共にその
インターチェンジ等の存在する高速道路名称とが認識さ
れて表示され、走行中の高速道路の近くに高速道路が通
っていなければ、このようにして表示しても誤りはない
が、既に図9を参照して説明したように、自動車の前方
に他の高速道路が接近して通っていると、走行中の高速
道路のインターチェンジ等よりもこの他の高速道路のイ
ンターチェンジ等の方を最寄りのインターチェンジ等と
誤認識して、インターチェンジ等の名称やこのインター
チェンジ等の存在する高速道路名称とを誤表示してしま
うおそれがある。
速道路名称の表示が変更されることになるが、実際に、
他の高速道路へ乗り換えた場合には、高速道路名称の表
示変更が必要であり、このように高速道路名称の表示が
変更されることが誤表示でなく正しい場合もある。そこ
で、走行路変更判定手段9で、車両が実際に他の高速道
路への走行路変更を行なったか否かを判定し、この判定
結果に基づいて、表示内容制御手段10で、表示内容の
変更制御を行なうようになっているのである。
置又は現在位置の近傍に、現在地点の名称データを表示
している高速道路(特定道路)の他にもう一つの高速道
路(特定道路)が存在すること(条件1)、車両が急激
な進路変更又は速度変更を行なったこと(条件2)、の
2つが成立すると、車両が他の高速道路への走行路変更
を行なったと判定するようになっている。
行していた高速道路の他にもう一つの高速道路が存在す
ることが絶対に必要であり、条件1は、絶対必要な条件
である。しかしながら、条件1のみでは、前述のよう
に、単に近くを通っているだけで実際には走行していな
い高速道路の場合にも走行路変更と誤判定してしまうこ
とがあるため、条件2が付加されている。
るには、車両が急激な進路変更又は速度変更を行なうこ
とが考えられる。勿論、車両が急激な進路変更又は速度
変更を行なっても走行路変更では無い場合も考えられ、
また、進路変更時にも、車両が急激な進路変更も速度変
更も行なわない場合も考えられるが、進路変更や速度変
更の判定基準値を適切に設定すれば、極めて高い確率で
他の高速道路へ進路変更を判定しうるものと考えられ
る。
で表示していた高速道路とは異なる他の高速道路に属す
るインターチェンジ等を検索したこと、と置き換えてい
る。つまり、他の高速道路に属するインターチェンジ等
を検索するのは、現在表示している高速道路の他にもう
一つの高速道路が存在していることと同等だからであ
る。
ハンドル角速度の他に、車両に生じる横加速度に基づい
て行なってもよい。また、速度変更の判定は、車速に基
づく加減速度(又は車速偏差)自体の他に車両に生じる
前後加速度に基づいて行なってもよい。さらに、他の高
速道路への進路変更の判定条件(条件2)として、車両
が急激な進路変更且つ速度変更を行なったこととアンド
条件としてもよい。
の変更といった禁止事項を行なった場合に警報音を発す
るものである。また、電源ユニット8は、車載のバッテ
リ等であって、バッテリのアクセサリ端子(Acc)を
本装置に接続して、電源供給を行なう。GNDはアース
端子を示す。本発明の一実施形態としての車両用地点名
称表示装置は、上述のように構成されているので、第1
表示モード(高速道路モード又はハイウェイモード)で
は、例えば図7に示すように、表示が行なわれる。
と、まずGPSユニット1から送られた車両の現在位置
の経度緯度と車両の進行方向から、車両の現在位置の前
方180°の範囲内にあるインターチェンジ,ジャンク
ション,サービスエリア,パーキングエリア等のうち、
最も直線距離の少ないものを地名データROM2から検
索し、検索したデータ具体的には、インターチェンジ名
等情報と、現在位置からそのインターチェンジまでの距
離と、そのインターチェンジが属する高速道路名称(ハ
イウェイ名称)を検索又は算出する(ステップS1
0)。
名称)に変更があるか否かを判定する(ステップS2
0)。この判定は、前回まで表示していた高速道路とは
異なる他の高速道路に属するインターチェンジ等を検索
したか否かにより行なう。現在の高速道路名称に変更が
なければ、ステップS10で検索又は算出したインター
チェンジ名,現在位置からそのインターチェンジまでの
距離,インターチェンジが属する高速道路名称を表示す
る(ステップS70)。
道路名称(ハイウェイ名称)の変更前に車両が急激な進
路変更又は速度変更を行なったか否かが判定される(ス
テップS30)。高速道路名称の変更前に車両が急激な
進路変更又は速度変更を行なったらば、高速道路名称
(ハイウェイ名称)の変更を行ない(ステップS4
0)、ステップS10で検索又は算出したインターチェ
ンジ名,現在位置からそのインターチェンジまでの距
離,インターチェンジが属する高速道路名称を表示する
(ステップS70)。
な進路変更又は速度変更を行なわなければ、高速道路名
称(ハイウェイ名称)の変更は行なわないで(ステップ
S50)、それまでの名称を表示してきた高速道路に属
するインターチェンジ等について検索して、その地点ま
での距離を算出する(ステップS60)。そして、この
ステップS60で検索又は算出したインターチェンジ
名,現在位置からそのインターチェンジまでの距離,イ
ンターチェンジが属する高速道路名称を表示する(ステ
ップS70)。
高速道路へ走行路変更を行った場合には、走行路変更を
行った高速道路名称及びその高速道路上のインターチェ
ンジ等を表示するが、走行路変更を行なわなければ、現
在走行中の高速道路名称及びその高速道路上のインター
チェンジ等を表示し、例え車両の走行方向に他の高速道
路のインターチェンジ等の施設が存在しこれが接近して
も、これについては表示しないようになる。
前方で最寄りにあるインターチェンジ等の高速道路施設
を検索しながらこの高速道路施設についての文字表示も
行なうという表示装置においても、車両が現在走行して
いる高速道路上にはないインターチェンジ等の高速道路
施設を誤表示するような不具合は回避でき、適切な表示
を行なえるようになる。
路に限定しているが、特定道路とはこの高速道路に代表
されるような一般道路とは区別しうる道路であり、高速
道路でない自動車専用道路のなかにも一般道路とは区別
しうる道路があり、これらも特定道路と考えることもで
きる。
発明の車両用地点名称表示装置によれば、走行路変更を
行ったか否かにより、表示手段に表示する表示内容の変
更が制御されるため、走行路変更を行なわないにも係わ
らず、現在走行中の特定道路とは異なる特定道路に関す
る表示を行なうような不具合を回避することができ、適
切な表示を行なえるようになる。また、走行路変更の判
定を容易に且つ精度よく行なえる。
示装置によれば、走行路変更の判定をさらに容易に且つ
精度よく行なえる。
示装置によれば、現在走行中の高速道路とは異なる高速
道路に関する表示を行なうような不具合を回避すること
ができ、高速道路走行時に適切な表示を行なえるように
なる。請求項4記載の本発明の車両用地点名称表示装置
によれば、簡便な手法で車両の進行方向前方で最寄りに
あるインターチェンジ等の高速道路施設の名称や高速道
路名称等を検索しながらこれらを文字表示することがで
き、しかも、車両が現在走行している高速道路上にはな
いインターチェンジ等の高速道路施設を誤表示するよう
な不具合は回避でき、適切な表示を行なえるようにな
る。請求項7記載の本発明の車両用地点名称表示装置に
よれば、表示地域名を安定して表示することができる。
示装置を示す構成図である。
タの模式化内容を説明する図である。
定を説明する図である。
示す図である。
示す図である。
示す図である。
示装置による表示内容制御を説明するフローチャートで
ある。
示検索エリアを示す模式図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 車両の走行中に人工衛星からの電波を受
信しうるGPSユニットと、 一般道路とは区別された複数の特定道路に関する地点名
称データや該一般道路に関する地点名称データを、各地
点が存在する緯度・経度と対応して記憶する地点名称デ
ータ記憶手段と、 該GPSユニットで受信した該人工衛星からの該車両の
現在位置情報に基づいて、該地点名称データ記憶手段に
記憶された該地点名称データの中から対応する地点名称
データを表示する表示手段と、 該複数の特定道路のうちの該車両が現在走行している特
定道路に関する地点名称データの中から該車両の前方領
域の中の最も近くに存在する地点の地点名称データを表
示する第1表示モード及び該一般道路に関する地点名称
データの中から該車両の現在位置情報に応じた地点名称
データを表示する第2表示モードのいずれかを選択する
表示モード選択手段と、 該表示モード選択手段で該第1表示モードが選択されて
いる時に、該車両が現在走行している特定道路から他の
特定道路へ走行路変更を行なったか否かを判定する走行
路変更判定手段と、 該走行路変更判定手段により、該車両が該他の特定道路
への走行路変更を行なったと判定された場合には、該表
示手段に表示する表示内容を該他の特定道路に関する地
点名称データに変更し、該車両が該他の特定道路への走
行路変更を行なわなかったと判定された場合には、それ
までの特定道路に関する地点名称データを該表示手段に
継続して表示する表示内容制御手段とをそなえ、 該走行路変更判定手段が、該車両の現在位置又は現在位
置近傍に、現在地点名称データを表示している特定道路
の他にもう一つの特定道路が存在し、且つ、該車両が急
激な進路変更又は速度変更を行なった場合に、該車両が
他の特定道路への走行路変更を行なったと判定する こと
を特徴とする、車両用地点名称表示装置。 - 【請求項2】 該走行路変更判定手段が、 該GPSユニットで受信した該車両の位置情報及び該位
置情報に対応した該特 定道路に関する該表示用データに
基づいて、該車両の現在位置又は現在位置近傍に、現在
地点名称データを表示している特定道路の他にもう一つ
の特定道路が存在するか否かを判定することを特徴とす
る、請求項1記載の車両用地点名称表示装置。 - 【請求項3】 該特定道路が高速道路であり、該特定道
路に関する地点名称データとして高速道路名称と該車両
の前方の高速道路施設名称とが表示されるように構成さ
れ、該高速道路施設名称については、該車両の前方領域
の中の最も近くに存在する施設名称を表示するように構
成されていることを特徴とする、請求項2記載の車両用
地点名称表示装置。 - 【請求項4】 該地点名称データ記憶手段に、該高速道
路名称と該車両の前方の高速道路施設名称とが対応して
記憶され、該高速道路施設名称の表示は、これと対応し
て記憶されている高速道路名称の表示とともに行なわれ
ることを特徴とする、請求項3記載の車両用地点名称表
示装置。 - 【請求項5】 該走行路変更判定手段は、 現在地点名称データを表示している高速道路とは異なる
他の高速道路に属するインターチェンジを検索した場
合、現在地点名称データを表示している高速道路の他に
もう一つの高速道路が存在すると判定することを特徴と
する、請求項3又は4記載の車両用地点名称表示装置。 - 【請求項6】 該表示手段は、 該表示モード選択手段で該第1表示モードが選択される
と、該車両の現在位置から前方180°の範囲内にある
全ての地点名称データのうち、最も直線距離の少ないも
ののデータを表示することを特徴とする、請求項1〜5
の何れか1項に記載の車両用地点名称表示装置。 - 【請求項7】 該地点名称データ記憶手段は、 地域名称に対応した緯度・経度に関しては、各地域の形
状をいずれも矩形として記憶することを特徴とする、請
求項1〜6の何れか1項に記載の車両用地点名称表示装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4195696A JP3480171B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 車両用地点名称表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4195696A JP3480171B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 車両用地点名称表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09236438A JPH09236438A (ja) | 1997-09-09 |
JP3480171B2 true JP3480171B2 (ja) | 2003-12-15 |
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ID=12622653
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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---|---|---|---|---|
JP2006138792A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Nissan Motor Co Ltd | ナビゲーション装置及び情報提示方法 |
JP4536614B2 (ja) * | 2005-07-19 | 2010-09-01 | 本田技研工業株式会社 | 電子キーの位置情報表示装置 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP4195696A patent/JP3480171B2/ja not_active Expired - Fee Related
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