JP3468319B2 - タービンの蒸気加減弁開度調節装置 - Google Patents
タービンの蒸気加減弁開度調節装置Info
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Description
量を制御する蒸気加減弁の開度を調節する蒸気加減弁開
度調節装置に関する。
じて、蒸気加減弁によってタービンに流入する蒸気量を
加減してタービン出力を調整する。蒸気加減弁開度調節
装置は、機械式,機械油圧式,電気油圧式などがある
が、検出,演算,伝達性能に優れかつ高速度の弁操作が
可能な電気油圧式が多く用いられる。図5は従来例によ
る電気油圧式の蒸気加減弁開度調節装置の系統図であ
る。タービン1に発電機2が結合されている。ボイラか
ら送られる蒸気の流量を蒸気加減弁3によって調節し、
タービン1へ供給している。蒸気加減弁開度調節装置
は、電油変換器4と、蒸気加減弁3の開度を検出するよ
うに2重化された開度発信器5,6と、開度発信器5,
6からの信号を入力させ高値を選択する高値選択器7
と、発電機出力の設定値と実出力との偏差値を調節器8
によって変換した信号ならびに高値選択器7からの信号
を入力させ弁開度を演算して電気信号を発信する弁開度
調節器9から構成されている。
り。 1.蒸気加減弁3の弁開度は2重化された開度発信器
5,6で電気信号に変換されそれぞれ高値選択器7へ送
られる。 2.高値選択器7で両方の電気信号を比較して高値の弁
開度信号を開度調節器9へ送る。 3.発電機出力設定値と発電機実出力との偏差値が調節
器8で変換され電気信号として弁開度調節器9へ入力さ
れ、高値選択器7を通過した弁開度信号と突き合わされ
る。 4.弁開度調節器9で突き合わされた偏差値に基づく電
気信号が電油変換器4へ伝達される。 5.電油変換器4において電気信号は油圧に変換されて
蒸気加減弁3の開度を調節する。 以上の1から5までの操作を繰り返して蒸気流量を制御
する。電気油圧式ガバナの信頼性を向上させるために、
蒸気加減弁3の弁開度を検出して電気信号に変換する開
度発信器5,6が2重化されていて、開度発信器5,6
からの信号のうち高値の弁開度信号を弁開度調節器9へ
入力させる。それは開度発信器5,6から弁開度調整器
8へ接続されているケーブルの遮断又は開度発信器5,
6自身の故障によって、電気信号が発信されないことが
あり、さらに開度発信器5,6への電源が故障して1箇
が発信不能の場合でも、健全な他方の開度発信器により
タービンの運転を継続できるようにするためである。
調節装置では、2重化された開度発信器5,6のうち1
箇から電気信号が発信されない場合でも、健全な残りの
開度発信器からの電気信号によって、タービンの運転を
継続できる。しかし開度発信器の故障で異常高が発信さ
れた場合には、高値選択器7から異常高が選択されて弁
開度調節器9へ送られ、弁開度調節器9から弁開度を小
さくする電気信号が蒸気加減弁3へ送られ、タービン1
は運転不能に陥ることがある。
方の故障によって異常高の信号が発信された場合でも、
他方の健全な開度発信器からの信号によって蒸気加減弁
の開度を調節できる蒸気加減弁開度調節装置を提供する
ことを目的とする。
を制御する蒸気加減弁の開度を検出するように2重化さ
れた開度発信器と、この開度発信器からの信号を比較し
て高値を選択する高値選択器と、発電機出力の設定値と
実出力との偏差値を調節器によって変換した信号ならび
に前記高値選択器からの信号を入力させ、弁開度を演算
して電気信号を発信する弁開度調節器と、この弁開度調
節器からの電気信号によって前記蒸気加減弁の開度を調
節する電油変換器とからなるタービンの蒸気加減弁開度
調節装置において、前記高値選択器と並列に配置され、
前記2重化された開度発信器からの信号を比較して低値
を選択する低値選択器と、前記弁開度調節器へ送る信号
を高値選択器によるかまたは低値選択器によるか切替え
る切替スイッチと、タービン車室圧を検出する圧力発信
器と、あらかじめ弁開度−タービン車室圧特性を記憶さ
せるとともに、前記圧力選択器からの信号と前記高値選
択器からの信号を入力させ、前記高値発信器からの信号
が正常か異常かを判定するコンピュータとを設け、前記
切替スイッチを前記高値選択器へ接続して、前記コンピ
ュータが前記高値選択器からの信号を正常と判定した場
合には、前記高値選択器による信号を前記弁開度調節器
へ入力させ、前記コンピュータが前記高値選択器からの
信号を異常と判定した場合には、前記コンピュータの指
令によって前記切替えスイッチを低値選択器へ切替える
ようにしたことにより、上記目的を達成する。
蒸気加減弁の開度を検出するように2重化された開度発
信器と、この開度発信器からの信号を比較して高値を選
択する高値選択器と、発電機出力の設定値と実出力との
偏差値を変換した信号ならびに前記高値選択器からの信
号を入力させ、弁開度を演算して電気信号を発信する弁
開度調節器と、この弁開度調節器からの電気信号によっ
て前記蒸気加減弁の開度を調節する電油変換器とからな
るタービンの蒸気加減弁開度調節装置において、前記高
値選択器と並列に配置され、前記2重化された開度発信
器からの信号を比較して低値を選択する低値選択器と、
前記弁開度調節器へ送る信号を高値選択器によるかまた
は低値選択器によるか切替える切替スイッチと、発電機
出力を検出する出力検出器と、あらかじめ弁開度−発電
機出力特性を記憶させるとともに、前記出力検出器から
の信号と前記高値選択器からの開度信号を入力させ、前
記高値発信器からの信号が正常か異常かを判定するコン
ピュータとを設け、前記切替スイッチを前記高値選択器
へ接続して、前記コンピュータが前記高値選択器からの
信号を正常と判定した場合には、前記高値選択器による
信号を前記弁開度調節器へ入力させ、前記コンピュータ
が前記高値選択器からの信号を異常と判定した場合に
は、前記コンピュータの指令によって前記切替えスイッ
チを低値選択器へ切替えるようにしたことにより、上記
目的を達成する。
され、低値を選択する低値選択器と、弁開度調節器への
入力を高値選択器によるかまたは低値選択器によるか切
替える切替スイッチと、タービン車室圧を検出する圧力
発信器と、圧力発信器からの信号と高値選択器からの信
号とを入力させ、高値選択器からの信号が正常か異常か
を判定するコンピュータとを設け、正常な場合には高値
選択器からそのまま弁開度調節器へ入力させ、高値選択
器で異常値が選択された場合に、コンピュータにあらか
じめ記憶された弁開度−タービン車室圧(タービン入口
蒸気圧)特性と対比して高値選択器からの弁開度信号が
設定範囲外のときには高値選択器からの弁開度信号は異
常高と判定する。その場合コンピュータの信号によっ
て、切替スイッチを低値選択器側へ切替え、正常な弁開
度を選択して弁開度調節器へ入力させ、弁開度調節器か
ら電油変換器へ信号を発信して蒸気加減弁の開度を調節
することができる。
配置され、低値を選択する低値選択器と、弁開度調節器
への入力を高値選択器によるかまたは低値選択器による
か切替える切替スイッチと、発電機出力を検出する出力
検出器と、圧力発信器からの信号と高値選択器からの信
号とを入力させ、高値選択器からの信号が正常か異常か
を判定するコンピュータとを設け、正常な場合には高値
選択器からそのまま弁開度調節器へ入力させ、高値選択
器で異常値が選択された場合に、コンピュータにあらか
じめ記憶された弁開度−発電機出力特性と対比して高値
選択器からの弁開度信号が設定範囲外のときには高値選
択器からの弁開度信号は異常高と判定する。その場合コ
ンピュータの信号によって、切替スイッチを低値選択器
側へ切替え、正常な弁開度を選択して弁開度調節器へ入
力させ、弁開度調節器から電油変換器へ信号を発信して
蒸気加減弁の開度を調節することができる。
気加減弁開度調節器の系統図である。図1の例は、高値
選択器7と並列に配置され2重化された開度発信器から
の信号を比較して低値を選択する低値選択器10と、弁
開度調節器9への入力を高値選択器7によるかまたは低
値選択器10によるか切替える切替スイッチ11と、タ
ービン車室圧を検出する圧力発信器12と、あらかじめ
弁開度−タービン車室圧特性を記憶させるとともに、圧
力発信器12からの信号と高値選択器7からの開度信号
を入力させ高値選択器7からの信号が正常か異常かを判
定するコンピュータ13とを設けた。
か1箇の開度発信器が故障して開度信号として異常高を
発信したときの動作を説明する。なお、正常時は従来技
術の1から5までの操作を繰り返して弁開度を調節して
いる。図2は図1のタービンの弁開度−タービン車室圧
特性を示す図で、横軸はタービン車室圧、縦軸は弁開度
を表し、15は計画値、斜線内の16は設定範囲を示
す。 1.蒸気加減弁3の開度は2重化された開度発信器5,
6で電気信号に変換されそれぞれ高値選択器7へ送られ
る。そのとき1箇の開度発信器6が故障して異常高を発
信したとする。 2.異常高の電気信号は切替スイッチ11を経て弁開度
調節器9へ送られ、かつコンピュータ13へ送られる。 3.コンピュータ13にはあらかじめ図2に示す弁開度
−タービン車室圧特性が入力されており、計画値15に
合わせた設定範囲16を記憶させておく。コンピュータ
13は高値選択器7からの開度信号が圧力発信器12か
ら送られるタービン車室圧に対する弁開度の設定範囲外
の場合には、開度信号は異常高と判定する。 4.コンピュータ13からの指令によって切替スイッチ
11を高値選択器7から低値選択器10へ切替える。低
値選択器10から正常な弁開度が弁開度調節器9へ送ら
れる。 5.発電機出力設定値と発電機実出力との偏差値が調節
器8で変換された信号及び低値選択器10を通過した開
度信号が弁開度調節器9で突き合わされ、弁開度調節器
9から電油変換器4へ電気信号が送られる。 6.電油変換器4において油圧に変換して蒸気加減弁3
を制御する。このようにして開度発信器5,6の一方が
故障で開度信号が異常高となったとき、残りの健全な開
度発信器からの開度信号によって、蒸気加減弁の弁開度
を調節することができる。
加減弁開度調節器の系統図である。図3の例は、高値選
択器7と並列に配置され2重化された開度発信器からの
信号を比較して低値を選択する低値選択器10と、弁開
度調節器9への入力を高値選択器7によるかまたは低値
選択器10によるか切替える切替スイッチ11と、発電
機出力を検出する出力検出器14と、あらかじめ弁開度
−発電機出力特性を記憶させるとともに、出力検出器1
4からの信号と高値選択器7からの開度信号を入力させ
高値選択器7からの信号が正常か異常かを判定するコン
ピュータ13とを設けた。
か1箇の開度発信器が故障して開度信号として異常高を
発信したときの動作を説明する。なお、正常時は従来技
術の1から5までの操作を繰り返して弁開度を調節して
いる。図4は図3のタービンの弁開度−発電機出力特性
を示す図で、横軸は発電機出力、縦軸は弁開度を表し、
15は計画値、斜線内の16は設定範囲を示す。 1.蒸気加減弁3の開度は2重化された開度発信器5,
6で電気信号に変換されそれぞれ高値選択器7へ送られ
る。そのとき1箇の開度発信器6が故障して異常高を発
信したとする。 2.異常高の電気信号は切替スイッチ11を経て弁開度
調節器9へ送られ、かつコンピュータ13へ送られる。 3.コンピュータ13にはあらかじめ図2に示す弁開度
−発電機出力特性が入力されており、計画値15に合わ
せた設定範囲16を記憶させておく。コンピュータ13
は高値選択器7からの開度信号が出力検出器14から送
られる発電機出力に対する弁開度の設定範囲外の場合に
は、開度信号は異常高と判定する。 4.コンピュータ13からの指令によって切替スイッチ
11を高値選択器7から低値選択器10へ切替える。低
値選択器10から正常な弁開度が弁開度調節器8へ送ら
れる。 5.発電機出力設定値と発電機実出力との偏差値が調節
器8で変換された信号及び低値選択器10を経過した開
度信号が弁開度調節器9で突き合わされ、弁開度調節器
9から電油変換器4へ制御信号が送られる。 6.電油変換器4において油圧に変換して蒸気加減弁3
を制御する。 このようにして開度発信器5,6の一方が故障で開度信
号が異常高となったとき、残りの健全な開度発信器から
の開度信号によって、蒸気加減弁の弁開度を調節するこ
とができる。
配置された低値選択器と、弁開度調節器への入力を高値
選択器によるかまたは低値選択器によるか切替える切替
スイッチと、タービン車室圧を検出する圧力発信器と、
高値選択器からの開度信号が正常か異常かを判定するコ
ンピュータとを設けたので、高値選択器で異常高が選択
された場合にはコンピュータが異常と判定して指令を発
信し、切替スイッチを低値選択器へ切替え、健全な開度
発信器からの開度信号を弁開度調節器へ入力させて蒸気
加減弁開度を調節することができる。
列に配置された低値選択器と、弁開度調節器への入力を
高値選択器によるかまたは低値選択器によるか切替える
切替スイッチと、発電機出力を検出する出力検出器と、
高値選択器からの開度信号が正常か異常かを判定するコ
ンピュータとを設けたので、高値選択器で異常高が選択
された場合にはコンピュータが異常と判定して指令を発
信し、切替スイッチを低値選択器へ切替え、健全な開度
発信器からの開度信号を弁開度調節器へ入力させて蒸気
加減弁開度を調節することができる。
装置の系統図である。
を示す図である。
装置の系統図である。
す図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】タービンへの流入蒸気量を制御する蒸気加
減弁の開度を検出するように2重化された開度発信器
と、この開度発信器からの信号を比較して高値を選択す
る高値選択器と、発電機出力の設定値と実出力との偏差
値を調節器によって変換した信号ならびに前記高値選択
器からの信号を入力させ、弁開度を演算して電気信号を
発信する弁開度調節器と、この弁開度調節器からの電気
信号によって前記蒸気加減弁の開度を調節する電油変換
器とからなるタービンの蒸気加減弁開度調節装置におい
て、前記高値選択器と並列に配置され、前記2重化され
た開度発信器からの信号を比較して低値を選択する低値
選択器と、前記弁開度調節器へ送る信号を高値選択器に
よるかまたは低値選択器によるか切替える切替スイッチ
と、タービン車室圧を検出する圧力発信器と、あらかじ
め弁開度−タービン車室圧特性を記憶させるとともに、
前記圧力選択器からの信号と前記高値選択器からの信号
を入力させ、前記高値発信器からの信号が正常か異常か
を判定するコンピュータとを設け、前記切替スイッチを
前記高値選択器へ接続して、前記コンピュータが前記高
値選択器からの信号を正常と判定した場合には、前記高
値選択器による信号を前記弁開度調節器へ入力させ、前
記コンピュータが前記高値選択器からの信号を異常と判
定した場合には、前記コンピュータの指令によって前記
切替えスイッチを低値選択器へ切替えるようにしたこと
を特徴とするタービンの蒸気加減弁開度調節装置。 - 【請求項2】タービンへの流入蒸気量を制御する蒸気加
減弁の開度を検出するように2重化された開度発信器
と、この開度発信器からの信号を比較して高値を選択す
る高値選択器と、発電機出力の設定値と実出力との偏差
値を変換した信号ならびに前記高値選択器からの信号を
入力させ、弁開度を演算して電気信号を発信する弁開度
調節器と、この弁開度調節器からの電気信号によって前
記蒸気加減弁の開度を調節する電油変換器とからなるタ
ービンの蒸気加減弁開度調節装置において、前記高値選
択器と並列に配置され、前記2重化された開度発信器か
らの信号を比較して低値を選択する低値選択器と、前記
弁開度調節器へ送る信号を高値選択器によるかまたは低
値選択器によるか切替える切替スイッチと、発電機出力
を検出する出力検出器と、あらかじめ弁開度−発電機出
力特性を記憶させるとともに、前記出力検出器からの信
号と前記高値選択器からの開度信号を入力させ、前記高
値発信器からの信号が正常か異常かを判定するコンピュ
ータとを設け、前記切替スイッチを前記高値選択器へ接
続して、前記コンピュータが前記高値選択器からの信号
を正常と判定した場合には、前記高値選択器による信号
を前記弁開度調節器へ入力させ、前記コンピュータが前
記高値選択器からの信号を異常と判定した場合には、前
記コンピュータの指令によって前記切替えスイッチを低
値選択器へ切替えるようにしたことを特徴とするタービ
ンの蒸気加減弁開度調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04919895A JP3468319B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | タービンの蒸気加減弁開度調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04919895A JP3468319B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | タービンの蒸気加減弁開度調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08218807A JPH08218807A (ja) | 1996-08-27 |
JP3468319B2 true JP3468319B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=12824311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04919895A Expired - Lifetime JP3468319B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | タービンの蒸気加減弁開度調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3468319B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3582519B2 (ja) | 2002-04-12 | 2004-10-27 | 日産自動車株式会社 | バンパー取付け構造 |
JP6004484B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2016-10-12 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 蒸気タービン発電プラント |
-
1995
- 1995-02-14 JP JP04919895A patent/JP3468319B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08218807A (ja) | 1996-08-27 |
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