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JP3466379B2 - polyester - Google Patents

polyester

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Publication number
JP3466379B2
JP3466379B2 JP11008596A JP11008596A JP3466379B2 JP 3466379 B2 JP3466379 B2 JP 3466379B2 JP 11008596 A JP11008596 A JP 11008596A JP 11008596 A JP11008596 A JP 11008596A JP 3466379 B2 JP3466379 B2 JP 3466379B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
group
polyesters
acid
flexibility
Prior art date
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Application number
JP11008596A
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Japanese (ja)
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JPH09272731A (en
Inventor
秀和 齋藤
孝志 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP11008596A priority Critical patent/JP3466379B2/en
Publication of JPH09272731A publication Critical patent/JPH09272731A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3466379B2 publication Critical patent/JP3466379B2/en
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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリエステ
ル、より詳しくは、塗料、接着剤、ポリウレタンおよび
ポリアミドエラストマーやポリエステルエラストマー等
の用途に適したポリエステルに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より塗料、接着剤、ポリウレタン等
の分野において分子末端が水酸基であるポリエステルが
使用されている。かかるポリエステルとしては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン等の多価アルコールと多塩基酸またはその無水物あ
るいはそのエステル誘導体から得られるポリエステルが
知られている。これらのポリエステルの中でも、多塩基
酸として無水フタル酸、イソフタル酸およびテレフタル
酸等の芳香族ジカルボン酸をアジピン酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸と併用し、2価あるいは3価以上の多価アルコ
ールとエステル化反応させて得られる水酸基末端のポリ
エステルは塗料や接着剤等の分野で広く用いられてい
る。 【0003】また、アジピン酸等の脂肪族ジカルボン酸
と2価あるいは3価以上の多価アルコールとをエステル
化反応させて得られる水酸基末端のポリエステルは、2
官能性以上のイソシアネート化合物と反応させることに
よりポリウレタンとすることができ、エラストマー、塗
料、接着剤、コーティング剤、フォーム等の広い用途に
用いられる。 【0004】さらに、分子末端がカルボキシル基である
ポリエステルも2官能性以上のイソシアネート化合物と
反応させることにより、耐熱性に優れるポリエステルポ
リアミドとすることができ、エラストマー等の用途に使
用されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】分子末端に水酸基ある
いはカルボキシル基を有する従来のポリエステルは、一
般に耐加水分解性が悪い。このため、これら従来のポリ
エステルから得られる製品は、比較的短期間にその表面
が粘着性を帯びたり、または亀裂を生じたりしやすいと
いう問題がある。 【0006】ポリエステルの耐加水分解性を向上させる
ためには、該ポリエステルのエステル基濃度を小さくす
ることが一般に効果的である。ポリエステル中のエステ
ル基濃度を小さくするためには炭素数の多いグリコール
と炭素数の多いジカルボン酸からポリエステルを形成す
ることが好ましいが、得られるポリエステルは結晶化傾
向が高く、一般に高粘度の液体または固体となり、作業
性に劣るという問題がある。また、炭素数の多いグリコ
ールと炭素数の多いジカルボン酸から形成されるポリエ
ステルから得られる塗料、接着剤、ポリウレタン、およ
びポリアミドエラストマーやポリエステルエラストマー
等は耐加水分解性の向上は認められるが、結晶化傾向が
大きくなり、例えば−20℃のような低温雰囲気下に放
置すると耐屈曲性、柔軟性(可撓性)、低温接着性等に
代表される低温特性が著しく低下する。 【0007】本発明者らは、工業的に入手可能な原料を
用いて耐加水分解性に優れ、かつ結晶化傾向を有しない
ポリエステルを提供すべく研究を重ねた結果、2−メチ
ル−1,8−オクタンジオールおよび/または1,9−
ノナンジオールを含有するポリエステルを見出し、すで
に特許出願している(特開昭63−182330号公報
参照)。 【0008】しかしながら、このポリエステルにあって
も、通常使用される範囲の温度において若干の結晶化傾
向が認められることがあり、ポリウレタンやポリアミド
エラストマーとしたときに柔軟性において改善の余地が
認められた。 【0009】しかして本発明は、耐加水分解性に優れ、
かつ結晶化傾向を有しないポリエステルであって、塗
料、接着剤、ポリウレタンおよびポリアミドエラストマ
ーやポリエステルエラストマー等の用途に使用した場合
に、優れた柔軟性(可撓性)、耐加水分解性や低温特性
等を有する製品を与える新規なポリエステルを提供する
ことを課題とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、下記の式(1)および/または下記の式(2) -CO-R-CO-O-CH -CH(CH )-(CH ) -CH(CH )
-CH -O- (1) -CO-R-CO-O-CH -CH(CH )-(CH ) -CH(CH )
-CH -O- (2) [式中、Rは炭素数2〜20のアルキレン基、シクロア
ルキレン基、アリレン基、あるいは−C H −X
−C H −(XはO、S、SO、炭素数2〜8の
アルキリデン基または炭素数1〜2のアルキレン基を表
わす)からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を示
す]で示される繰り返し単位を主体とし、数平均分子量
が300〜30000であることを特徴とするポリエス
テルを提供することによって解決される。 【0011】本発明において、「式(1)および/また
は式(2)で示される繰り返し単位を主体とする」と
は、ポリエステルを構成する繰り返し単位のうち少なく
とも20モル%以上が式(1)および/または式(2)
で示される繰り返し単位からなることを意味する。 【0012】ポリエステルを構成する繰り返し単位にお
ける、式(1)および/または式(2)で表される繰り
返し単位の含有量が20モル%より少ないと、得られる
ポリエステルの柔軟性(可撓性)等の力学的特性および
耐加水分解性等の物性が低下する。ポリエステルを構成
する繰り返し単位における、式(1)および/または式
(2)で表される繰り返し単位の含有量は50モル%以
上であることがより好ましい。 【0013】ここで、上記の式(1)および/または式
(2)において、Rが表す炭素数2〜20のアルキレン
基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピ
レン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタ
メチレン基などが挙げられ、シクロアルキレン基として
は、例えば、1,4−シクロヘキシレン基などが挙げら
れ、アリレン基としては、例えば、フェニレン基、ナ
フチレン基などが挙げられる。 【0014】また、Xが表す炭素数2〜8のアルキリデ
ン基としては、例えば、エチリデン基、イソプロピリデ
ン基などが挙げられ、炭素数1〜2のアルキレン基とし
てはメチレン基、エチレン基が挙げられる。 【0015】式(1)で示される繰り返し単位は、下記
の式(3)で示されるジオール単位と式(4)で示され
るジカルボン酸単位から構成される。 -O-CH2 -CH(CH3 )-(CH 2 ) 4 -CH(CH3 )-CH2 -O- (3) −CO−R−CO− (4) (式中、Rは前記定義のとおりである) また、式(2)で示される繰り返し単位は、下記の式
(5)で示されるジオール単位と上記の式(4)で示さ
れるジカルボン酸単位から構成される。 -O-CH2 -CH(CH3 )-(CH 2 ) 5 -CH(CH3 )-CH2 -O- (5) 【0016】ここで、式(3)で表されるジオール単位
は2,7−ジメチル−1,8−オクタンジオールから誘
導され、式(5)で表されるジオール単位は2,8−ジ
メチル−1,9−ノナンジオールから誘導される。2,
7−ジメチル−1,8−オタンジオールは、例えば、
大量生産され入手容易な2,7−オクタジエン−1−オ
ールから誘導される2−メチル−1,8−オクタンジア
ールをホルムアルデヒドと反応させて得られる生成物を
水素添加することにより工業的に製造することができ
る。また、2,8−ジチメル−1,9−ノナンジオール
は、例えば、大量生産され入手容易な2,7−オクタジ
エン−1−オールから誘導される1,9−ノナンジアー
ルをホルムアルデヒドと反応させて得られる生成物を水
素添加することにより工業的に製造することができる。 【0017】本発明により提供されるポリエステルは、
2,7−ジメチル−1,8−オクタンジオール単位およ
び2,8−ジメチル−1,9−ノナンジオール単位以外
の他のポリオール単位を含有することができる。かかる
他のポリオール単位としては低分子ポリオール単位が好
適に用いられ、例えば、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−
1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル
−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−
ノナンジオール、1,10−デカンジオール、2,2−
ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等の低
分子ジオール単位が挙げられる。これらの低分子ポリオ
ール単位は単独で使用してもよいし、2種以上を混合し
て使用してもよい。また、トリメチロールプロパン、ト
リメチロールエタン、グリセリン、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、1,2,4−ブタントリオールなどの3
官能性以上の低分子ポリオールからなる単位を含有させ
てもよい。 【0018】これら低分子ポリオール単位の含有量は、
ポリエステルを構成するポリオール単位の全量に対して
20モル%未満とすることが望ましい。 【0019】また、式(4)で示されるジカルボン酸単
位としては、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、ス
ベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸単位;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環
カルボン酸単位;フタル酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸単
位が挙げられるが、中でも脂肪族ジカルボン酸単位が好
ましい。これらのカルボン酸単位は対応するカルボ
ン酸またはそのエステル誘導体より導かれる。 【0020】これらのカルボン酸単位は、得られるポ
リエステルの用途に応じて適宜選択されて用いられる。
例えば、柔軟性(可撓性)、耐加水分解性、低温特性に
優れたポリウレタンを与えるポリエステルを得るために
は、脂肪族ジカルボン酸単位の中でもアジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸の使用が好ましい。これらの
ルボン酸単位は単独で使用してもよいし、2種以上を混
合して使用してもよい。また、3官能性以上のポリカル
ボン酸単位を含有させてもよい。 【0021】本発明によって提供されるポリエステルは
300〜30000の数平均分子量を有することが必要
である。数平均分子量が300よりも小さいと、低温特
性や柔軟性が不良となり、一方、数平均分子量が300
00よりも大きいと強度や柔軟性等の力学的特性が不良
となる。ポリエステルの数平均分子量は700〜200
00の範囲内にあることがより好ましい。 【0022】本発明のポリエステルは、例えば、ポリウ
レタンの製造等の用途に使用される場合には、分子末端
に水酸基を有していることが必要である。また、ポリア
ミドエラストマーの製造等の用途に使用される場合には
分子末端にカルボキシル基を有していることが必要であ
る。ポリエステルの末端構造は、原料となるオール成
分とカルボン酸成分の仕込みモル比を変化させること
により適宜調整することが可能である。 【0023】なお、ポリエステル中に存在する水酸基あ
るいはカルボキシル基の数は用途により最適となる数が
異なるが、水酸基あるいはカルボキシル基が一般に1分
子あたり2個以上、中でも2〜3個の範囲内にあれば、
ポリエステルは最も多くの用途に使用可能であり、汎用
性を有する。 【0024】本発明のポリエステルの製造方法には特に
制限がなく、公知のポリエステル重縮合方法が適用でき
る。例えば、2,7−ジメチル−1,8−オクタンジオ
ール、または2,8−ジメチル−1,9−ノナンジオー
ル、あるいは2,7−ジメチル−1,8−オクタンジオ
ールと2,8−ジメチル−1,9−ノナンジオールの混
合物、または2,7−ジメチル−1,8−オクタンジオ
ールおよび/または2,8−ジメチル−1,9−ノナン
ジオールを含有する低分子ジオール混合物とカルボン
酸成分またそのエステル誘導体とを所定の割合で仕込
み、エステル化またはエステル交換反応を行い、得られ
る反応生成物を重縮合触媒の存在下に高温、真空下でさ
らに重縮合反応させることにより所望とする分子量のポ
リエステルを製造することができる。なお、ポリエステ
ル製造時に使用される重縮合触媒としては広範囲のもの
を用いることができる。かかる重縮合触媒としては、例
えば、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、
テトラ−n−プロポキシチタン、テトライソプロポキシ
チタン、テトラブトキシチタン等のチタン化合物ジ−
n−ブチルスズオキサイド、ジ−n−ブチルスズジラウ
レート、ジブチルスズジアセテート等のスズ化合物
グネシウム、カルシウム、亜鉛等の酢酸塩と酸化アンチ
モンまたは上記チタン化合物との組み合わせなどが挙げ
られる。これらの重縮合触媒は生成した全ポリエステル
に対し5〜500ppmの範囲で用いるのが好ましい。 【0025】本発明により得られるポリエステルは、耐
加水分解性に優れるとともに、結晶化傾向を有しておら
ず、塗料、接着剤、ポリウレタンおよびポリアミドエラ
ストマーやポリエステルエラストマー等に使用した場
合、優れた柔軟性(可撓性)、耐加水分解性や低温特性
等を有する製品を与える。また、本発明によって得られ
るポリエステルは、その他の種々の用途にも適用できる
新規な高性能素材である。 【0026】 【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。なお、以下の実施例と比較例においてポリエステル
の数平均分子量は、ポリエステルの水酸基価および酸価
に基づいて計算により求めた。 【0027】実施例1 2,7−ジメチル−1,8−オクタンジオール480g
およびアジピン酸292gを反応器に仕込み、常圧下に
窒素雰囲気中で200℃に加熱し、生成する水を系外に
留去しながらエステル化反応を行った。生成した水の留
出が少なくなった時点で、テトライソプロポキシチタン
20mgを添加し、真空ポンプで150〜100mmH
gに減圧しながら反応を続けた。酸価が1.0KOHm
g/gになった時点でさらに真空ポンプにより徐々に真
空度を上げて反応を完結させた。その結果、水酸基価5
6.1KOHmg/g、酸価0.20KOHmg/gお
よび数平均分子量2000の、両末端に水酸基を有する
ポリエステル(以下これをポリエステルAと略称する)
を得た。 【0028】実施例2〜5、比較例1〜3 表1に示すジオール成分およびジカルボン酸成分を用い
たこと以外は実施例1と同様にしてエステル化反応およ
び重縮合反応を行って、両末端に水酸基を有するポリエ
ステル(以下、実施例2〜5で得られたポリエステルを
それぞれポリエステルB〜E、比較例1〜3で得られた
ポリエステルをそれぞれポリエステルF〜Hと略称す
る)を得た。ポリエステルB〜Hの物性を表1に示す。
ポリエステルA〜Hの内で、ポリエステルA〜Eは20
℃で液状であり、ポリエステルF〜Hは20℃でワック
ス状もしくは固体状であった。 【0029】 【表1】 【0030】なお、表1においてジオール成分およびジ
カルボン酸はそれぞれ次の略号により示す。 DMOD:2,7−ジメチル−1,8−オクタンジオー
ル DMND:2,8−ジメチル−1,9−ノナンジオール MOD :2−メチル−1,8−オクタンジオール ND :1,9−ノナンジオール AD :アジピン酸 AZ :アゼライン酸 【0031】実施例6 アジピン酸337g、2,7−ジメチル−1,8−オク
タンジオール296gおよび2,8−ジメチル−1,9
−ノナンジオール57gを反応器に仕込み、常圧下に窒
素雰囲気中で200〜210℃に加熱し、生成する水を
系外に留去しながらエステル化反応を行った。生成した
水の留出が少なくなった時点で、テトライソプロポキシ
チタン25mgを添加し、真空ポンプで徐々に減圧しな
がら反応を追い込み、末端水酸基がほぼなくなったとこ
ろで反応を完結した。その結果、水酸基価0.15KO
Hmg/g、酸価56.5KOHmg/g及び数平均分
子量1986の、両末端にカルボキシル基を有するポリ
エステル(以下これをポリエステルIと略称する)を得
た。 【0032】実施例7〜8、比較例4 表2に示すジオール成分およびジカルボン酸を用いたこ
と以外は実施例6と同様にしてエステル化反応および重
縮合反応を行って、両末端にカルボキシル基を有するポ
リエステル(以下、実施例7および8で得られたポリエ
ステルをそれぞれポリエステルJおよびK、比較例4で
得られたポリエステルをポリエステルLと略称する)を
得た。ポリエステルJ〜Lの物性を表2に示す。ポリエ
ステルI〜Lの内で、ポリエステルI〜Kは20℃で液
状であり、ポリエステルLは20℃で固体状であった。 【0033】 【表2】 【0034】なお、表2中の略号は、表1中の略号と同
じ化合物を意味している。 【0035】参考例1〜8 実施例1〜5および比較例1〜3で得られたポリエステ
ルA〜Hを用いて下記の方法でポリウレタンを製造し
た。すなわち、ポリエステルA〜Hの各々0.05モル
(100g)、1,4−ブタンジオール0.1モル(9
g)および4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト0.15モル(37.5g)をジメチルホルムアミド
(DMF)中で窒素雰囲気下に80℃で5〜8時間反応
させ、ポリウレタンのDMF溶液(不揮発分30%)を
得た。この様にして得られたポリウレタンのDMF溶液
をガラス板上に流延し、乾燥して厚さ100μmの乾式
フィルムを得た。このフィルムを用いて以下の方法によ
り力学的性能[400%の歪みに対する応力(400%
モジュラス:M400)破断強度および破断伸度]、耐加
水分解性の評価を行った。その結果を下記の表3に示
す。 【0036】◎力学的性能の評価 JIS K7311に規定された方法に従って評価し
た。すなわち、厚さ100μmのポリウレタンのフィル
ムを形成し、このフィルムからダンベル状試験片を作製
した。得られた試験片を用い、インストロン万能試験機
(インストロン社製)を使用して引張速度50cm/分
でM400、破断強度および破断伸度を測定した。 【0037】◎耐加水分解性の評価 厚さ100μmのポリウレタンのフィルムを形成し、こ
のフィルムを100℃の熱水中に7日間放置してその前
後でのフィルムの破断強度を引張速度50cm/分にて
測定し、下記の式に従って破断強度の保持率(%)を求
め、耐加水分解性の指標とした。 【0038】 【数1】 【0039】◎低温特性 約10mgのポリウレタンフィルム片を形成し、このフ
ィルムを示差走査熱量測定(DSC)装置を用い、−1
50℃から10℃/分の割合で昇温し、ガラス転移温度
(℃)を求め、低温特性の指標とした。 【0040】 【表3】【0041】表3の結果から、式(1)および/または
式(2)で表される繰り返し単位を含有するポリエステ
ルA〜Eを使用した場合(参考例1〜5)と、式(1)
または式(2)で表される繰り返し単位を含まないポリ
エステルF〜Hを使用した場合(参考例6〜8)とを比
較すると、得られるポリウレタンの物性が次のとおり相
違することが明らかである。 【0042】すなわち、参考例1〜5で得られるポリウ
レタンは、400%の歪みに対する応力(M400)の値
が参考例6〜8で得られるポリウレタンよりも小さく、
破断伸度の値も参考例6〜8で得られるポリウレタンよ
りも大きくなっており、柔軟性に優れている。さらに、
機械的強度、耐加水分解性、低温特性等も2−メチル−
1,8−オクタンジオールや1,9−ノナンジオールを
含有するポリエステルと同等であり、遜色がない。 【0043】参考例9〜12 実施例6〜8および比較例4で得られた、両末端にカル
ボキシル基を有するポリエステル(I〜L)を用いて下
記の方法でポリアミドエラストマーを製造した。すなわ
ち、ポリエステルI〜Lの各々0.1モル(200
g)、アゼライン酸0.25モル(47g)および4,
4´−ジフェニルメタンジイソシアネート0.35モル
(87.5g)をスルホラン中、窒素雰囲気下に、触媒
として1−メチル−2−ホスホレン−1−オキシドを添
加して、180℃で7〜10時間反応させ、ポリアミド
エラストマーのスルホラン溶液(不揮発分30%)を得
た。この様にして得られたポリアミドエラストマーのス
ルホラン溶液をガラス板上に流延し、乾燥して厚さ0.
2mmおよび100μmの乾式フィルムを得た。このフ
ィルムを用いて以下の方法により低温柔軟性と耐加水分
解性の評価を行った。その結果を下記の表4に示す。 【0044】◎低温柔軟性(低温可撓性) 厚さ0.2mmのポリアミドエラストマーフィルム片を
形成し、このフィルムを動的粘弾性測定(バイブロン)
装置を用い、110Hzの条件下にガラス転移温度
(℃)を求めた。さらに、ポリアミドエラストマーのス
ルホラン溶液を人工皮革基体の上に塗布、乾燥して得ら
れた成形体の−20℃における耐屈曲性を次の基準によ
って評価した。すなわち、最長時3cmと最短時1cm
のストローク幅で屈曲回数8600回/時間の屈曲試験
条件で、10万回以上の屈曲回数で変化がない時は耐屈
曲性「○」、少々傷が付く時は耐屈曲性「△」、基体が
見える程傷付くときは耐屈曲性「×」とした。結果を表
4に示す。ガラス転移温度が低く、低温における耐屈曲
性の良好なポリアミドエラストマーは、結晶化傾向を有
さず低温柔軟性(低温可撓性)に優れている。 【0045】◎耐加水分解性の評価 厚さ100μmのポリアミドエラストマーのフィルムを
形成し、このフィルムを100℃の熱水中に7日間放置
して、その前後でフィルムをDMF溶媒に溶解して30
℃で測定した対数粘度の保持率(%)を下記の式に従っ
て求め、耐加水分解性の指標とした。その結果を下記の
表4に示す。 【0046】 【数2】 【0047】 【表4】 【0048】表4の結果から、式(1)および/または
式(2)で表される繰り返し単位を含有するポリエステ
ルI〜Kを使用した場合(参考例9〜11)と、式
(1)または式(2)で表される繰り返し単位を含まな
いポリエステルLを使用した場合(参考例12)とを比
較すると、得られるポリアミドエラストマーの物性が次
のとおり相違することが明らかである。 【0049】すなわち、参考例9〜11で得られるポリ
アミドエラストマーは、参考例12で得られるポリアミ
ドエラストマーよりもガラス転移温度が低く、耐屈曲性
に優れており、低温柔軟性に優れている。さらに、耐加
水分解性も2−メチル−1,8−オクタンジオールや
1,9−ノナンジオールを含有するポリエステルと同等
であり、遜色がない。 【0050】 【発明の効果】本発明によれば、耐加水分解性に優れ、
かつ結晶化傾向を有しないポリエステルであって、塗
料、接着剤、ポリウレタンおよびポリアミドエラストマ
ーやポリエステルエラストマー等の用途に使用した場合
に、優れた柔軟性(可撓性)、耐加水分解性や低温特性
等を有する製品を与える新規なポリエステルが提供され
る。
Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a novel polyester, and more particularly, to a polyester suitable for applications such as paints, adhesives, polyurethanes and polyamide elastomers and polyester elastomers. [0002] In the field of paints, adhesives, polyurethanes and the like, polyesters having a hydroxyl group at the molecular terminal have been used. Such polyesters include ethylene glycol, diethylene glycol, propylene glycol, neopentyl glycol, 1,4-butanediol, 3-methyl-1,5-pentanediol, 1,6
Polyesters obtained from polyhydric alcohols such as hexanediol, trimethylolpropane and glycerin and polybasic acids or anhydrides or ester derivatives thereof are known. Among these polyesters, an aromatic dicarboxylic acid such as phthalic anhydride, isophthalic acid and terephthalic acid is used in combination with an aliphatic dicarboxylic acid such as adipic acid as a polybasic acid, and a dihydric or trihydric or higher polyhydric alcohol and an ester are used. Hydroxyl-terminated polyesters obtained by the chemical reaction are widely used in the fields of paints and adhesives. A hydroxyl-terminated polyester obtained by subjecting an aliphatic dicarboxylic acid such as adipic acid to an esterification reaction with a dihydric or trihydric or higher polyhydric alcohol is a 2-terminal polyester.
Polyurethane can be made by reacting with isocyanate compounds having functionalities or higher, and is used for a wide range of applications such as elastomers, paints, adhesives, coating agents, and foams. [0004] Further, polyesters having a carboxyl group at the molecular end can be converted into a polyester polyamide having excellent heat resistance by reacting with a difunctional or more isocyanate compound, and are used for applications such as elastomers. [0005] Conventional polyesters having a hydroxyl group or a carboxyl group at the molecular end generally have poor hydrolysis resistance. For this reason, the products obtained from these conventional polyesters have a problem that the surface tends to become tacky or crack easily in a relatively short time. In order to improve the hydrolysis resistance of the polyester, it is generally effective to reduce the ester group concentration of the polyester. In order to reduce the ester group concentration in the polyester, it is preferable to form the polyester from a glycol having a large number of carbon atoms and a dicarboxylic acid having a large number of carbon atoms.However, the obtained polyester has a high tendency to crystallize and generally has a high viscosity liquid or There is a problem that it becomes solid and is inferior in workability. In addition, paints, adhesives, polyurethanes, and polyamide elastomers and polyester elastomers obtained from polyesters formed from glycols having a large number of carbon atoms and dicarboxylic acids having a large number of carbon atoms have improved hydrolysis resistance, but are not crystallized. When left in a low-temperature atmosphere such as −20 ° C., for example, the low-temperature characteristics represented by bending resistance, flexibility (flexibility), low-temperature adhesion, and the like are significantly reduced. The inventors of the present invention have conducted various studies to provide polyesters having excellent hydrolysis resistance and no tendency to crystallize using industrially available raw materials. 8-octanediol and / or 1,9-
A polyester containing nonanediol has been found and a patent application has already been filed (see JP-A-63-182330). However, even in the case of this polyester, a slight tendency to crystallize may be observed at a temperature in a range where it is usually used, and there is room for improvement in flexibility when a polyurethane or polyamide elastomer is used. . Thus, the present invention has excellent hydrolysis resistance,
Polyester that does not have a tendency to crystallize and has excellent flexibility (flexibility), hydrolysis resistance and low-temperature properties when used in applications such as paints, adhesives, polyurethanes, polyamide elastomers and polyester elastomers. It is an object of the present invention to provide a novel polyester which gives a product having the same. According to the present invention, the above object is achieved by the following formula (1) and / or the following formula (2): -CO-R-CO-O-CH 2- CH (CH 3) - (CH 2) 4 -CH (CH 3)
-CH 2 -O- (1) -CO- R-CO-O-CH 2 -CH (CH 3) - (CH 2) 5 -CH (CH 3)
-CH 2 -O- (2) [wherein, R is an alkylene group having 2 to 20 carbon atoms, a cycloalkylene group, Ali alkarylene group or -C 6 H 4 -X,
—C 6 H 4 — (X represents at least one group selected from the group consisting of O, S, SO 2 , an alkylidene group having 2 to 8 carbon atoms or an alkylene group having 1 to 2 carbon atoms)] This is solved by providing a polyester characterized by having a repeating unit represented by the formula (1) as a main component and having a number average molecular weight of 300 to 30,000. In the present invention, "mainly composed of the repeating unit represented by the formula (1) and / or the formula (2)" means that at least 20 mol% or more of the repeating units constituting the polyester have the formula (1) And / or equation (2)
Means a repeating unit represented by When the content of the repeating unit represented by the formula (1) and / or the formula (2) in the repeating unit constituting the polyester is less than 20 mol%, the flexibility (flexibility) of the obtained polyester is reduced. And physical properties such as hydrolysis resistance are reduced. The content of the repeating unit represented by the formula (1) and / or the formula (2) in the repeating unit constituting the polyester is more preferably 50 mol% or more. In the above formula (1) and / or formula (2), examples of the alkylene group having 2 to 20 carbon atoms represented by R include a methylene group, an ethylene group, a propylene group, a hexamethylene group, heptamethylene group, octamethylene group, and examples of the cycloalkylene group include, for example, such as 1,4-cyclohexylene group, the ants alkarylene group include phenylene group, naphthylene group . The alkylidene group having 2 to 8 carbon atoms represented by X includes, for example, an ethylidene group and an isopropylidene group, and the alkylene group having 1 to 2 carbon atoms includes a methylene group and an ethylene group. . The repeating unit represented by the formula (1) comprises a diol unit represented by the following formula (3) and a dicarboxylic acid unit represented by the following formula (4). -O-CH 2 -CH (CH 3 ) - (CH 2) 4 -CH (CH 3) -CH 2 -O- (3) -CO-R-CO- (4) ( wherein, R defined The repeating unit represented by the formula (2) is composed of a diol unit represented by the following formula (5) and a dicarboxylic acid unit represented by the above formula (4). -O-CH 2 -CH (CH 3 ) - (CH 2) 5 -CH (CH 3) -CH 2 -O- (5) [0016] Here, the diol unit represented by the formula (3) is 2 , 7-Dimethyl-1,8-octanediol, and the diol unit represented by the formula (5) is derived from 2,8-dimethyl-1,9-nonanediol. 2,
3,7-dimethyl-1,8-O-click butanediol, for example,
Manufactured industrially by hydrogenating the product obtained by reacting 2-methyl-1,8-octanedial, derived from 2,7-octadien-1-ol, which is mass-produced and readily available, with formaldehyde can do. In addition, 2,8-dithimer-1,9-nonanediol is obtained, for example, by reacting 1,9-nonandial, derived from 2,7-octadien-1-ol, which is mass-produced and easily available, with formaldehyde. It can be produced industrially by hydrogenating the product. The polyester provided by the present invention is:
It can contain other polyol units other than 2,7-dimethyl-1,8-octanediol unit and 2,8-dimethyl-1,9-nonanediol unit. As such another polyol unit, a low molecular weight polyol unit is suitably used. For example, ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, propylene glycol, 1,3-propanediol, 2-methyl-
1,3-propanediol, 1,3-butylene glycol, 1,4-butanediol, 2-methyl-1,4-butanediol, 1,5-pentanediol, 3-methyl-1,5-pentanediol, 1,6-hexanediol, 2-methyl-1,8-octanediol, 1,9-
Nonanediol, 1,10-decanediol, 2,2-
Low molecular weight diol units such as diethyl-1,3-propanediol, 1,4-cyclohexanediol, and cyclohexanedimethanol are exemplified. These low molecular polyol units may be used alone or in combination of two or more. In addition, trimethylolpropane, trimethylolethane, glycerin, 1,2,6-hexanetriol, 1,2,4-butanetriol and the like.
You may make it contain the unit which consists of low molecular polyols of functional or higher. The content of these low molecular polyol units is as follows:
Desirably, the content is less than 20 mol% based on the total amount of the polyol units constituting the polyester. The dicarboxylic acid unit represented by the formula (4) includes an aliphatic dicarboxylic acid unit such as glutaric acid, adipic acid, pimelic acid, suberic acid, azelaic acid and sebacic acid; and an alicyclic ring such as cyclohexanedicarboxylic acid. formula di <br/> acid unit phthalic acid, terephthalic acid, isophthalic acid, and aromatic dicarboxylic acid units, such as naphthalene dicarboxylic acid, among others aliphatic dicarboxylic acid units are preferred. These dicarboxylic acid units derived from the corresponding dicarboxylate <br/> phosphate or its ester derivative. [0020] These dicarboxylic acid unit is used by being appropriately selected depending on the resulting polyester applications.
For example, in order to obtain a polyester that gives a polyurethane having excellent flexibility (flexibility), hydrolysis resistance, and low-temperature properties, it is preferable to use adipic acid, azelaic acid, and sebacic acid among the aliphatic dicarboxylic acid units. It may be used these di mosquito <br/> carboxylic acid units alone or may be used by mixing two or more kinds. Further, a polycarboxylic acid unit having three or more functionalities may be contained. The polyester provided by the present invention needs to have a number average molecular weight of 300 to 30,000. When the number average molecular weight is smaller than 300, the low-temperature properties and flexibility are poor, while the number average molecular weight is less than 300.
If it is larger than 00, mechanical properties such as strength and flexibility become poor. Number average molecular weight of polyester is 700 to 200
More preferably, it is within the range of 00. When the polyester of the present invention is used for applications such as production of polyurethane, it is necessary that the polyester has a hydroxyl group at a molecular terminal. When used for applications such as production of polyamide elastomers, it is necessary to have a carboxyl group at the molecular terminal. Terminal structure of the polyester can be appropriately adjusted by varying the molar ratio of the di-ol component and dicarboxylic acid component as a raw material. The number of hydroxyl groups or carboxyl groups present in the polyester varies depending on the intended use, but the number of hydroxyl groups or carboxyl groups is generally 2 or more per molecule, and preferably 2 to 3 per molecule. If
Polyester can be used for most applications and has versatility. The method for producing the polyester of the present invention is not particularly limited, and a known polyester polycondensation method can be applied. For example, 2,7-dimethyl-1,8-octanediol, or 2,8-dimethyl-1,9-nonanediol, or 2,7-dimethyl-1,8-octanediol and 2,8-dimethyl-1 , 9 mixture of nonanediol, or 2,7-dimethyl-1,8-octanediol and / or 2,8-dimethyl-1,9-low molecular weight diol mixture containing nonanediol and dicarboxylic acid component or The ester derivative is charged at a predetermined ratio, an esterification or transesterification reaction is performed, and the resulting reaction product is further subjected to a polycondensation reaction at a high temperature and in the presence of a polycondensation catalyst to obtain a desired molecular weight. Polyester can be manufactured. A wide range of polycondensation catalysts can be used for the production of polyester. Such polycondensation catalysts include, for example, tetramethoxytitanium, tetraethoxytitanium,
Titanium compounds such as tetra-n-propoxytitanium, tetraisopropoxytitanium and tetrabutoxytitanium ;
Examples include tin compounds such as n-butyltin oxide, di-n-butyltin dilaurate, and dibutyltin diacetate ; combinations of acetates such as magnesium, calcium, and zinc with antimony oxide or the above titanium compounds. These polycondensation catalysts are preferably used in the range of 5 to 500 ppm based on the total polyester produced. The polyester obtained according to the present invention has excellent hydrolysis resistance and does not have a tendency to crystallize, and exhibits excellent flexibility when used in paints, adhesives, polyurethanes and polyamide elastomers and polyester elastomers. To provide products having properties (flexibility), hydrolysis resistance and low-temperature properties. Further, the polyester obtained by the present invention is a novel high-performance material applicable to various other uses. EXAMPLES The present invention will be described below in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples. In the following Examples and Comparative Examples, the number average molecular weight of the polyester was determined by calculation based on the hydroxyl value and the acid value of the polyester. Example 1 480 g of 2,7-dimethyl-1,8-octanediol
And 292 g of adipic acid were charged into a reactor, heated to 200 ° C. in a nitrogen atmosphere under normal pressure, and an esterification reaction was carried out while distilling off generated water out of the system. At the time when the amount of generated water was reduced, 20 mg of tetraisopropoxy titanium was added, and 150 to 100 mmH
The reaction was continued while the pressure was reduced to g. Acid value is 1.0 KOHm
At the time of g / g, the degree of vacuum was further gradually increased by a vacuum pump to complete the reaction. As a result, a hydroxyl value of 5
Polyester having 6.1 KOH mg / g, acid value of 0.20 KOH mg / g and number average molecular weight of 2,000 and having hydroxyl groups at both ends (hereinafter abbreviated as polyester A)
I got Examples 2 to 5, Comparative Examples 1 to 3 An esterification reaction and a polycondensation reaction were carried out in the same manner as in Example 1 except that the diol component and the dicarboxylic acid component shown in Table 1 were used. (Hereinafter, the polyesters obtained in Examples 2 to 5 are respectively referred to as polyesters B to E, and the polyesters obtained in Comparative Examples 1 to 3 are respectively referred to as polyesters F to H). Table 1 shows the physical properties of the polyesters B to H.
Among the polyesters A to H, the polyesters A to E have 20
At 20 ° C., and polyesters FH were waxy or solid at 20 ° C. [Table 1] In Table 1, the diol component and dicarboxylic acid are indicated by the following abbreviations, respectively. DMOD: 2,7-dimethyl-1,8-octanediol DMND: 2,8-dimethyl-1,9-nonanediol MOD: 2-methyl-1,8-octanediol ND: 1,9-nonanediol AD: Adipic acid AZ: Azelaic acid Example 6 337 g of adipic acid, 296 g of 2,7-dimethyl-1,8-octanediol and 2,8-dimethyl-1,9
57 g of nonanediol was charged into a reactor and heated to 200 to 210 ° C. in a nitrogen atmosphere under normal pressure to carry out an esterification reaction while distilling off generated water out of the system. When the amount of generated water distills low, tetraisopropoxy
25 mg of titanium was added, and the reaction was driven while gradually reducing the pressure with a vacuum pump, and the reaction was completed when the terminal hydroxyl groups were almost eliminated. As a result, the hydroxyl value is 0.15 KO
A polyester having carboxyl groups at both ends (hereinafter abbreviated as polyester I) having Hmg / g, acid value of 56.5 KOHmg / g and number average molecular weight of 1986 was obtained. Examples 7 to 8 and Comparative Example 4 An esterification reaction and a polycondensation reaction were carried out in the same manner as in Example 6 except that the diol component and dicarboxylic acid shown in Table 2 were used. (Hereinafter, the polyesters obtained in Examples 7 and 8 are referred to as polyesters J and K, respectively, and the polyester obtained in Comparative Example 4 is referred to as polyester L). Table 2 shows the physical properties of the polyesters J to L. Among the polyesters I to L, the polyesters I to K were liquid at 20 ° C, and the polyester L was solid at 20 ° C. [Table 2] The abbreviations in Table 2 mean the same compounds as the abbreviations in Table 1. Reference Examples 1 to 8 Using the polyesters A to H obtained in Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 3, polyurethanes were produced in the following manner. That is, 0.05 mol (100 g) of each of polyesters A to H, 0.1 mol of 1,4-butanediol (9 mol)
g) and 0.15 mol (37.5 g) of 4,4′-diphenylmethane diisocyanate were reacted in dimethylformamide (DMF) at 80 ° C. for 5 to 8 hours under a nitrogen atmosphere to obtain a DMF solution of polyurethane (nonvolatile content 30%). ) Got. The DMF solution of polyurethane thus obtained was cast on a glass plate and dried to obtain a dry film having a thickness of 100 μm. Using this film, mechanical performance [stress against 400% strain (400%
Modulus: M 400 ) Breaking strength and breaking elongation], and hydrolysis resistance were evaluated. The results are shown in Table 3 below. Evaluation of mechanical performance Evaluation was made according to the method specified in JIS K7311. That is, a polyurethane film having a thickness of 100 μm was formed, and a dumbbell-shaped test piece was prepared from the film. Using the obtained test piece, M 400 , breaking strength and breaking elongation were measured at a tensile speed of 50 cm / min using an Instron universal testing machine (manufactured by Instron). Evaluation of hydrolysis resistance A polyurethane film having a thickness of 100 μm was formed, and the film was allowed to stand in hot water at 100 ° C. for 7 days. The retention rate (%) of the breaking strength was determined according to the following formula, and was used as an index of hydrolysis resistance. ## EQU1 ## ◎ A piece of polyurethane film having a low temperature characteristic of about 10 mg was formed, and this film was subjected to -1 using a differential scanning calorimeter (DSC).
The temperature was raised at a rate of 10 ° C./min from 50 ° C., and the glass transition temperature (° C.) was obtained and used as an index of low-temperature characteristics. [Table 3] From the results in Table 3, it can be seen that the polyesters A to E containing the repeating units represented by the formulas (1) and / or (2) were used (Reference Examples 1 to 5),
Or, when the polyesters F to H containing no repeating unit represented by the formula (2) are used (Comparative Examples 6 to 8), it is clear that the physical properties of the obtained polyurethane are different as follows. . That is, the polyurethanes obtained in Reference Examples 1 to 5 have smaller values of stress (M 400 ) for 400% strain than the polyurethanes obtained in Reference Examples 6 to 8,
The value of the elongation at break is larger than that of the polyurethanes obtained in Reference Examples 6 to 8, and is excellent in flexibility. further,
Mechanical strength, hydrolysis resistance, low temperature properties, etc. are also 2-methyl-
It is the same as polyester containing 1,8-octanediol and 1,9-nonanediol, and is comparable to polyester. Reference Examples 9 to 12 Polyamide elastomers were produced by the following method using the polyesters (I to L) having carboxyl groups at both ends obtained in Examples 6 to 8 and Comparative Example 4. That is, each of the polyesters I to L was 0.1 mol (200 mol).
g), 0.25 mol (47 g) of azelaic acid and 4,
0.35 mol (87.5 g) of 4'-diphenylmethane diisocyanate was added to 1-methyl-2-phospholene-1-oxide as a catalyst in sulfolane under a nitrogen atmosphere and reacted at 180 ° C. for 7 to 10 hours. Thus, a sulfolane solution of polyamide elastomer (nonvolatile content: 30%) was obtained. The polyamide elastomer sulfolane solution thus obtained was cast on a glass plate and dried to a thickness of 0.1 mm.
2 mm and 100 μm dry films were obtained. Using this film, low-temperature flexibility and hydrolysis resistance were evaluated by the following methods. The results are shown in Table 4 below. ◎ Low-temperature flexibility (low-temperature flexibility) A polyamide elastomer film piece having a thickness of 0.2 mm was formed, and this film was measured for dynamic viscoelasticity (Vibron).
Using an apparatus, the glass transition temperature (° C.) was determined under the condition of 110 Hz. Further, a molded article obtained by applying a sulfolane solution of a polyamide elastomer on an artificial leather substrate and drying was evaluated at −20 ° C. for bending resistance according to the following criteria. That is, the longest is 3 cm and the shortest is 1 cm
Under the bending test conditions of 8600 bending times / hour with a stroke width of, when there is no change at the number of bending times of 100,000 times or more, the bending resistance is “○”. When it was so damaged that it could be seen, the bending resistance was evaluated as "x". Table 4 shows the results. Polyamide elastomers having a low glass transition temperature and good flexibility at low temperatures have no tendency to crystallize and are excellent in low-temperature flexibility (low-temperature flexibility). Evaluation of hydrolysis resistance A film of a polyamide elastomer having a thickness of 100 μm was formed, and the film was left in hot water at 100 ° C. for 7 days.
The retention (%) of the logarithmic viscosity measured at ° C. was determined according to the following formula, and was used as an index of hydrolysis resistance. The results are shown in Table 4 below. ## EQU2 ## [Table 4] From the results in Table 4, it can be seen that the polyesters I to K containing the repeating units represented by the formulas (1) and / or (2) were used (Reference Examples 9 to 11) and the formulas (1) and (2). Or, when compared with the case where the polyester L containing no repeating unit represented by the formula (2) is used (Reference Example 12), it is clear that the physical properties of the obtained polyamide elastomer are different as follows. That is, the polyamide elastomers obtained in Reference Examples 9 to 11 have a lower glass transition temperature, are superior in bending resistance, and are excellent in low-temperature flexibility than the polyamide elastomers obtained in Reference Example 12. Further, the hydrolysis resistance is the same as that of the polyester containing 2-methyl-1,8-octanediol and 1,9-nonanediol, and there is no inferiority. According to the present invention, excellent hydrolysis resistance is obtained.
Polyester that does not have a tendency to crystallize and has excellent flexibility (flexibility), hydrolysis resistance and low-temperature properties when used in applications such as paints, adhesives, polyurethanes, polyamide elastomers and polyester elastomers. Novel polyesters are provided that provide a product having the same.

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記の式(1)および/または下記の式
(2) -CO-R-CO-O-CH -CH(CH )-(CH ) -CH(CH )
-CH -O- (1) -CO-R-CO-O-CH -CH(CH )-(CH ) -CH(CH )
-CH -O- (2) [式中、Rは炭素数2〜20のアルキレン基、シクロア
ルキレン基、アリレン基、あるいは−C H −X
−C H −(XはO、S、SO、炭素数2〜8の
アルキリデン基または炭素数1〜2のアルキレン基を表
わす)からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を示
す]で示される繰り返し単位を主体とし、数平均分子量
が300〜30000であることを特徴とするポリエス
テル。
(57) Patent Claims 1. A following formula (1) and / or the following formula (2) -CO-R-CO -O-CH 2 -CH (CH 3) - (CH 2 ) 4 -CH (CH 3 )
-CH 2 -O- (1) -CO- R-CO-O-CH 2 -CH (CH 3) - (CH 2) 5 -CH (CH 3)
-CH 2 -O- (2) [wherein, R is an alkylene group having 2 to 20 carbon atoms, a cycloalkylene group, Ali alkarylene group or -C 6 H 4 -X,
—C 6 H 4 — (X represents at least one group selected from the group consisting of O, S, SO 2 , an alkylidene group having 2 to 8 carbon atoms or an alkylene group having 1 to 2 carbon atoms)] And a number average molecular weight of from 300 to 30,000.
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