JP3460873B2 - 多値レベル整形波形生成回路 - Google Patents
多値レベル整形波形生成回路Info
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル通信システ
ムの送信機に用いられるディジタル変調回路に関し、特
に、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation )
や64QAM,256QAM等のディジタル変調回路に
用いられ、互いに隣接するレベルの差が一定のピッチを
有する4値又は8値,16値等、4×2n (n=0,
1,2……)の多値方形波の系列のシンボルデータを入
力し、その方形波の系列に帯域制限を施した整形波形を
生成する多値レベル整形波形生成回路の改良に関するも
のである。
ムの送信機に用いられるディジタル変調回路に関し、特
に、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation )
や64QAM,256QAM等のディジタル変調回路に
用いられ、互いに隣接するレベルの差が一定のピッチを
有する4値又は8値,16値等、4×2n (n=0,
1,2……)の多値方形波の系列のシンボルデータを入
力し、その方形波の系列に帯域制限を施した整形波形を
生成する多値レベル整形波形生成回路の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図1は、ディジタル変調方式の1つであ
る16QAMの変調シンボルの配列図である。図中、横
軸及び縦軸は、それぞれ2つの直交変調波形のうちの同
相成分I及び直交成分Qであって、図に示したとおり、
各軸上で±3a,±aの4値の値を示す縦横の直線の交
点(○印の16点)が変調シンボルである。図1の場
合、各軸上の互いに隣接する変調シンボルのレベル差は
2aで一定である。図2は帯域制限前の4値方形波系列
を示す説明図である。前述のI相又はQ相の帯域制限前
のデータレベルの時間変化は、図2に示すように、1シ
ンボル時間長Tを変化周期とする4値(±3a,±a)
の方形波系列となる。
る16QAMの変調シンボルの配列図である。図中、横
軸及び縦軸は、それぞれ2つの直交変調波形のうちの同
相成分I及び直交成分Qであって、図に示したとおり、
各軸上で±3a,±aの4値の値を示す縦横の直線の交
点(○印の16点)が変調シンボルである。図1の場
合、各軸上の互いに隣接する変調シンボルのレベル差は
2aで一定である。図2は帯域制限前の4値方形波系列
を示す説明図である。前述のI相又はQ相の帯域制限前
のデータレベルの時間変化は、図2に示すように、1シ
ンボル時間長Tを変化周期とする4値(±3a,±a)
の方形波系列となる。
【0003】上述の4値方形波系列に所定の帯域制限を
施した4値レベル整形波形を生成する方法として、従来
は図2の4値方形波信号を生成し、帯域制限用低域ろ波
器で整形するというアナログ処理による方法や、帯域制
限によるシンボル間干渉シンボル長(kシンボルと置
く)の上記4値方形波系列の全ての組合せに対し、その
帯域制限のk番目のシンボルの波形出力を予め算出して
ROMに記憶させておき、これを読み出して、D/A変
換を行うというディジタル処理による方法がある。
施した4値レベル整形波形を生成する方法として、従来
は図2の4値方形波信号を生成し、帯域制限用低域ろ波
器で整形するというアナログ処理による方法や、帯域制
限によるシンボル間干渉シンボル長(kシンボルと置
く)の上記4値方形波系列の全ての組合せに対し、その
帯域制限のk番目のシンボルの波形出力を予め算出して
ROMに記憶させておき、これを読み出して、D/A変
換を行うというディジタル処理による方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アナログ処理
による方法では、帯域制限用の低域ろ波器が高次である
ため、回路規模が大きくなるとともに、アナログ素子を
用いた場合、環境変化や経年変化に対する補償や微調整
を要する上、IC化に適さないなど小形化,経済化及び
安定化に問題がある。また、ディジタル処理による方法
では、小形化,経済化,安定化に優れるが、1シンボル
当りのD/A変換のサンプル数をSとおくと、使用する
ROMの容量(D/A変換用のワード数)がS×4k ワ
ードとなる。このように帯域制限によるシンボル間干渉
シンボル長kが増大するに従って容量が膨大となるた
め、実現が困難になる。
による方法では、帯域制限用の低域ろ波器が高次である
ため、回路規模が大きくなるとともに、アナログ素子を
用いた場合、環境変化や経年変化に対する補償や微調整
を要する上、IC化に適さないなど小形化,経済化及び
安定化に問題がある。また、ディジタル処理による方法
では、小形化,経済化,安定化に優れるが、1シンボル
当りのD/A変換のサンプル数をSとおくと、使用する
ROMの容量(D/A変換用のワード数)がS×4k ワ
ードとなる。このように帯域制限によるシンボル間干渉
シンボル長kが増大するに従って容量が膨大となるた
め、実現が困難になる。
【0005】本発明の目的は、16QAMや64QAM
において必要となる帯域制限を施した4値,8値,16
値等、4×2n (n=0,1,2……)の多値レベル整
形波形をディジタル処理による方法で生成するもので、
前記のアナログ処理において生じる小形化,経済化,安
定化の問題を取り除くと共に、従来のディジタル処理に
よる方法において発生するメモリ容量の指数的増大の障
害を解消した多値レベル整形波形生成回路を提供するこ
とにある。
において必要となる帯域制限を施した4値,8値,16
値等、4×2n (n=0,1,2……)の多値レベル整
形波形をディジタル処理による方法で生成するもので、
前記のアナログ処理において生じる小形化,経済化,安
定化の問題を取り除くと共に、従来のディジタル処理に
よる方法において発生するメモリ容量の指数的増大の障
害を解消した多値レベル整形波形生成回路を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯域制限前の
変調波を2元の2値方形波系列に分離し、それぞれに対
応する予め記憶させた所定の帯域制限を施した成分波形
出力を成分波形生成記憶部から読み出して加算合成する
ことにより所望の4×2n値レベル整形波形を生成する
ものである。即ち、I,Q相のそれぞれの4×2n値方
形波の各シンボルのレベルを示すシンボルデータ(4+
2×nビット)をシンボルタイミングごとに入力して順
次シフトさせ、kビット(kは帯域制限によるシンボル
間干渉シンボル長)の2値系列である並列データを出力
するシフトレジスタ部と、前記kビットの2値系列の並
列データをシンボルタイミング×サンプル数×シンボル
データのタイミングで時分割に順次切替え出力するアド
レス切替回路と、1シンボル区間を1周期としてサンプ
リングするためのスキャンアドレスを発生するサンプル
カウンタと、1シンボル区間の帯域制限を施した2値方
形波系列を予め記憶させておき、前記アドレス切替回路
からの出力をアドレスとし、前記サンプルカウンタの出
力に従って対応する2値方形波系列を出力する成分波形
生成記憶部と、該成分波形生成記憶部からの出力を一時
保持する第1の保持手段と、前記成分波形生成記憶部の
出力と、前記第1の保持手段の出力もしくは後段の第2
の保持手段からの他の出力とを加算合成する加算器と、
該加算器の加算結果のうちI相成分、及びQ相成分の各
々の加算結果を一時保持するとともに当該一時保持され
たQ相成分を前記加算器に加える前記他の出力とする第
2の保持手段と、前記第2の保持手段のI,Q成分の前
記一時保持された出力をそれぞれのアナログ値に同時に
変換してI相及びQ相の多値レベル整形波形出力を得る
D/A変換器とを備えたことを特徴とするものである。
さらに、前記加算器はI相とQ相の加算結果を交互に出
力し、前記第2の保持手段は、前記加算器の加算結果の
うちI相成分の加算結果を一時保持する第1のレジスタ
と、前記加算器の加算結果のうちQ相成分の加算結果を
一時保持する第2のレジスタと、前記第1及び第2のレ
ジスタの出力をそれぞれ一時保持して同時に出力する第
3及び第4のレジスタと、より構成され、前記第1のレ
ジスタ若しくは第2のレジスタの何れかの加算結果を前
記加算器に加えて前記他の出力とするように構成するこ
とができる。
変調波を2元の2値方形波系列に分離し、それぞれに対
応する予め記憶させた所定の帯域制限を施した成分波形
出力を成分波形生成記憶部から読み出して加算合成する
ことにより所望の4×2n値レベル整形波形を生成する
ものである。即ち、I,Q相のそれぞれの4×2n値方
形波の各シンボルのレベルを示すシンボルデータ(4+
2×nビット)をシンボルタイミングごとに入力して順
次シフトさせ、kビット(kは帯域制限によるシンボル
間干渉シンボル長)の2値系列である並列データを出力
するシフトレジスタ部と、前記kビットの2値系列の並
列データをシンボルタイミング×サンプル数×シンボル
データのタイミングで時分割に順次切替え出力するアド
レス切替回路と、1シンボル区間を1周期としてサンプ
リングするためのスキャンアドレスを発生するサンプル
カウンタと、1シンボル区間の帯域制限を施した2値方
形波系列を予め記憶させておき、前記アドレス切替回路
からの出力をアドレスとし、前記サンプルカウンタの出
力に従って対応する2値方形波系列を出力する成分波形
生成記憶部と、該成分波形生成記憶部からの出力を一時
保持する第1の保持手段と、前記成分波形生成記憶部の
出力と、前記第1の保持手段の出力もしくは後段の第2
の保持手段からの他の出力とを加算合成する加算器と、
該加算器の加算結果のうちI相成分、及びQ相成分の各
々の加算結果を一時保持するとともに当該一時保持され
たQ相成分を前記加算器に加える前記他の出力とする第
2の保持手段と、前記第2の保持手段のI,Q成分の前
記一時保持された出力をそれぞれのアナログ値に同時に
変換してI相及びQ相の多値レベル整形波形出力を得る
D/A変換器とを備えたことを特徴とするものである。
さらに、前記加算器はI相とQ相の加算結果を交互に出
力し、前記第2の保持手段は、前記加算器の加算結果の
うちI相成分の加算結果を一時保持する第1のレジスタ
と、前記加算器の加算結果のうちQ相成分の加算結果を
一時保持する第2のレジスタと、前記第1及び第2のレ
ジスタの出力をそれぞれ一時保持して同時に出力する第
3及び第4のレジスタと、より構成され、前記第1のレ
ジスタ若しくは第2のレジスタの何れかの加算結果を前
記加算器に加えて前記他の出力とするように構成するこ
とができる。
【0007】
【実施例】図3は本発明の実施例を示すブロック図であ
る。図において、1は複数のシフトレジスタを備えたシ
フトレジスタ部であり、帯域制限前のI,Q2相のそれ
ぞれの4×2n 値方形波の各シンボルのレベルを示すシ
ンボルデータ(4+2×nビット)をシンボルタイミン
グごとに入力して順次シフトさせ、kビット(kは帯域
制限によるシンボル間干渉シンボル長)の2値系列であ
る並列データを出力する。このシフトレジスタ部1のシ
フトレジスタの数は、入力のシンボルデータの種類に対
応し、4値(16QAM)のときはシンボルデータが4
種類なので4個、8値(64QAM)のときはシンボル
データが6種類なので6個、16値(256QAM)の
ときはシンボルデータが8種類なので8個となる。2は
アドレス切替回路であり、シフトレジスタ部1から入力
される上記kビットの2値系列の並列データを、シンボ
ルタイミング×サンプル数×(4+2×nビット)のタ
イミングで時分割で順次切替え出力する。
る。図において、1は複数のシフトレジスタを備えたシ
フトレジスタ部であり、帯域制限前のI,Q2相のそれ
ぞれの4×2n 値方形波の各シンボルのレベルを示すシ
ンボルデータ(4+2×nビット)をシンボルタイミン
グごとに入力して順次シフトさせ、kビット(kは帯域
制限によるシンボル間干渉シンボル長)の2値系列であ
る並列データを出力する。このシフトレジスタ部1のシ
フトレジスタの数は、入力のシンボルデータの種類に対
応し、4値(16QAM)のときはシンボルデータが4
種類なので4個、8値(64QAM)のときはシンボル
データが6種類なので6個、16値(256QAM)の
ときはシンボルデータが8種類なので8個となる。2は
アドレス切替回路であり、シフトレジスタ部1から入力
される上記kビットの2値系列の並列データを、シンボ
ルタイミング×サンプル数×(4+2×nビット)のタ
イミングで時分割で順次切替え出力する。
【0008】3はサンプルカウンタであり、サンプリン
グクロックsclk入力から、1シンボル区間を1周期
としてサンプリングするためのスキャンアドレスを発生
して出力する。4は、1シンボル区間の帯域制限を施し
た2値方形波系列を予め記憶させておく成分波形生成R
OMである。5は成分波形生成ROM4からの出力を一
時保持しておくレジスタである。6は成分波形生成RO
M4の出力と、レジスタ5もしくはレジスタ8からの出
力とを加算合成してI相とQ相の加算結果を交互に出力
する加算器である。7は加算器6のI相の加算結果を一
時保持しておくレジスタである。8は加算器6のQ相の
加算結果を一時保持するレジスタである。9,10はレ
ジスタであり、D/A変換器11,12に入力するI
相,Q相データが同時になるようにする。
グクロックsclk入力から、1シンボル区間を1周期
としてサンプリングするためのスキャンアドレスを発生
して出力する。4は、1シンボル区間の帯域制限を施し
た2値方形波系列を予め記憶させておく成分波形生成R
OMである。5は成分波形生成ROM4からの出力を一
時保持しておくレジスタである。6は成分波形生成RO
M4の出力と、レジスタ5もしくはレジスタ8からの出
力とを加算合成してI相とQ相の加算結果を交互に出力
する加算器である。7は加算器6のI相の加算結果を一
時保持しておくレジスタである。8は加算器6のQ相の
加算結果を一時保持するレジスタである。9,10はレ
ジスタであり、D/A変換器11,12に入力するI
相,Q相データが同時になるようにする。
【0009】次に本発明の作用を説明する。はじめに、
16QAM(4値方形波系列)の生成について説明す
る。16QAMのシンボルは、I相,Q相それぞれ2ビ
ット、合計4ビットで表され、その4ビットをIH,I
L,QH,QLとする。この4ビットのシンボルデータ
を、シフトレジスタ部1の4つのシフトレジスタにシン
ボルタイミングごとに入力し、そしてシンボルタイミン
グで順次シフトしてkビットのデータを出力させる。k
ビットのデータは、アドレス切替回路2で1サンプルク
ロックの間にIH,IL,QH,QLの順に時分割で切
替え出力される。成分波形生成ROM4は、kビットの
データに対応する帯域制限された2値方形波系列(レベ
ルを±aとする)を出力する。レジスタ5は、IH,Q
Hのkビットのデータに対応する成分波形生成ROM4
からの出力を保持する。なぜなら、次の加算器6でIH
とIL、QHとQLの加算を行わなければならないの
で、一度レジスタ5にIH(QH)を保持しておいて、
次に出力されるIL(QL)と加算を行うためである。
16QAM(4値方形波系列)の生成について説明す
る。16QAMのシンボルは、I相,Q相それぞれ2ビ
ット、合計4ビットで表され、その4ビットをIH,I
L,QH,QLとする。この4ビットのシンボルデータ
を、シフトレジスタ部1の4つのシフトレジスタにシン
ボルタイミングごとに入力し、そしてシンボルタイミン
グで順次シフトしてkビットのデータを出力させる。k
ビットのデータは、アドレス切替回路2で1サンプルク
ロックの間にIH,IL,QH,QLの順に時分割で切
替え出力される。成分波形生成ROM4は、kビットの
データに対応する帯域制限された2値方形波系列(レベ
ルを±aとする)を出力する。レジスタ5は、IH,Q
Hのkビットのデータに対応する成分波形生成ROM4
からの出力を保持する。なぜなら、次の加算器6でIH
とIL、QHとQLの加算を行わなければならないの
で、一度レジスタ5にIH(QH)を保持しておいて、
次に出力されるIL(QL)と加算を行うためである。
【0010】4値方形波系列(レベル±3a,±a)を
生成するには、図4に示したように、±aのレベルだっ
たIHとQHを2倍して±2aのレベルに変換し、±a
のレベルのILとQLに加算することにより、±3a,
±aのレベルを生成できる。もしくは、±aのレベルの
ILとIQを±(1/2)aのレベルに変換して、±a
のレベルのIHとQHに加算することにより、±(3/
2)a,±(1/2)aのレベルを生成でき、これを比
率にすると±3a,±aのレベルと等しくなる。つま
り、2値方形波系列を1:2の比率に変換して(図3の
レジスタ5の出力)加算合成することにより、±3a,
±aの4値が生成される。ここで、±aを±2a、又は
±(1/2)aに変換するには、レジスタ5からの出力
をMSB(最上位ビット)側、又はLSB(最下位ビッ
ト)側へ1ビットシフトすれば簡単に変換できる。これ
はレジスタ5から加算器6への配線を1ビットシフトす
ることでできる。例えば、レジスタの出力を01010
(10進数では10)とすると、2進数を1ビットシフ
トして加算器6へ接続すると、加算器の入力は1010
0(10進数では20)となり入力値は2倍となる。
生成するには、図4に示したように、±aのレベルだっ
たIHとQHを2倍して±2aのレベルに変換し、±a
のレベルのILとQLに加算することにより、±3a,
±aのレベルを生成できる。もしくは、±aのレベルの
ILとIQを±(1/2)aのレベルに変換して、±a
のレベルのIHとQHに加算することにより、±(3/
2)a,±(1/2)aのレベルを生成でき、これを比
率にすると±3a,±aのレベルと等しくなる。つま
り、2値方形波系列を1:2の比率に変換して(図3の
レジスタ5の出力)加算合成することにより、±3a,
±aの4値が生成される。ここで、±aを±2a、又は
±(1/2)aに変換するには、レジスタ5からの出力
をMSB(最上位ビット)側、又はLSB(最下位ビッ
ト)側へ1ビットシフトすれば簡単に変換できる。これ
はレジスタ5から加算器6への配線を1ビットシフトす
ることでできる。例えば、レジスタの出力を01010
(10進数では10)とすると、2進数を1ビットシフ
トして加算器6へ接続すると、加算器の入力は1010
0(10進数では20)となり入力値は2倍となる。
【0011】加算器6の加算結果は、I相,Q相の順に
交互に出力されるので、I相の加算結果をレジスタ7で
ラッチし、次にQ相の加算結果をレジスタ8でラッチす
る。そして、レジスタ9,10に同時にラッチすること
によってI相,Q相のデータを同時にD/A変換器1
1,12にそれぞれ入力する。レジスタ5とレジスタ8
は、レジスタ5が出力している時は、レジスタ8は出力
されないようになっており、逆にレジスタ8が出力され
る時は、レジスタ5が出力できないようになっている。
このようにして、D/A変換器11,12から、±3
a,±aの4値整形波形が出力される。
交互に出力されるので、I相の加算結果をレジスタ7で
ラッチし、次にQ相の加算結果をレジスタ8でラッチす
る。そして、レジスタ9,10に同時にラッチすること
によってI相,Q相のデータを同時にD/A変換器1
1,12にそれぞれ入力する。レジスタ5とレジスタ8
は、レジスタ5が出力している時は、レジスタ8は出力
されないようになっており、逆にレジスタ8が出力され
る時は、レジスタ5が出力できないようになっている。
このようにして、D/A変換器11,12から、±3
a,±aの4値整形波形が出力される。
【0012】次に、64QAM(8値方形波系列)の生
成について説明する。64QAMのシンボルは、6ビッ
ト、すなわちI相,Q相それぞれ3ビット(IH,I
M,IL,QH,QM,QLとする)で表されるので、
図3のシフトレジスタ部1のシフトレジスタの数は6個
となる。8値方形波は、±7a,±5a,±3a,±a
のレベルが必要となる。シフトレジスタ部1からのkビ
ットのデータは、アドレス切替回路2でIH,IM,I
L,QH,QM,QLの順序で出力されkビットのアド
レスとして入力される。成分波形生成ROM4からはそ
れぞれ対応する帯域制限された2値の方形波系列が出力
される。
成について説明する。64QAMのシンボルは、6ビッ
ト、すなわちI相,Q相それぞれ3ビット(IH,I
M,IL,QH,QM,QLとする)で表されるので、
図3のシフトレジスタ部1のシフトレジスタの数は6個
となる。8値方形波は、±7a,±5a,±3a,±a
のレベルが必要となる。シフトレジスタ部1からのkビ
ットのデータは、アドレス切替回路2でIH,IM,I
L,QH,QM,QLの順序で出力されkビットのアド
レスとして入力される。成分波形生成ROM4からはそ
れぞれ対応する帯域制限された2値の方形波系列が出力
される。
【0013】次に、前述の16QAMの生成の場合と同
じようにI相,Q相それぞれについて順に加算器6で加
算していく。IH(QH)をレジスタ5にラッチしてか
ら、IM(QM)を加算すると±3a,±aのレベル値
が得られるので、これをレジスタ8にラッチする。この
結果を1ビットシフトして加算器6へフィードバックし
て2倍することにより±6a,±2aとなる。レジスタ
8の出力と±aのレベル値であるROM4の出力IL
(QL)とを加算合成することにより図5のように、所
望のレベル(±7a,±5a,±3a,±a)が生成で
きる。レジスタ8の出力とIL(QL)を加算する時、
レジスタ5の出力はイネーブル信号により出力されない
状態になっている。ROM4の出力とレジスタ5の出力
を加算するときは、レジスタ8はイネーブルされてい
る。最終的に加算した結果がI相のデータであればレジ
スタ7に、Q相のデータであればレジスタ8にラッチさ
れてから、同時にレジスタ9,10にラッチされ、D/
A変換器11,12に入力される。
じようにI相,Q相それぞれについて順に加算器6で加
算していく。IH(QH)をレジスタ5にラッチしてか
ら、IM(QM)を加算すると±3a,±aのレベル値
が得られるので、これをレジスタ8にラッチする。この
結果を1ビットシフトして加算器6へフィードバックし
て2倍することにより±6a,±2aとなる。レジスタ
8の出力と±aのレベル値であるROM4の出力IL
(QL)とを加算合成することにより図5のように、所
望のレベル(±7a,±5a,±3a,±a)が生成で
きる。レジスタ8の出力とIL(QL)を加算する時、
レジスタ5の出力はイネーブル信号により出力されない
状態になっている。ROM4の出力とレジスタ5の出力
を加算するときは、レジスタ8はイネーブルされてい
る。最終的に加算した結果がI相のデータであればレジ
スタ7に、Q相のデータであればレジスタ8にラッチさ
れてから、同時にレジスタ9,10にラッチされ、D/
A変換器11,12に入力される。
【0014】次に、256QAM(16値方形波系列)
の生成について説明する。256QAMのシンボルは、
8ビット、I相,Q相それぞれ4ビットで表され、その
8ビットをIH,IMH,IML、IL,QH,QM
H,QML,QLとする。そのためシフトレジスタ部1
のシフトレジスタの数は8個となる。この場合も16Q
AM,64QAMの場合と同じように成分波形生成RO
M4の出力は、IH,IMH,IML,IL,QH,Q
MH,QML,QLの順に出力される。そしてこれを順
に加算していく。初めにIHをレジスタ5にラッチす
る。次にROM4からのIMHとレジスタ5のIHを加
算する。その結果をレジスタ8にラッチする。次にRO
M4からのIMLとレジスタ8の出力を加算する。この
時、レジスタ8から加算器6への接続は1ビットシフト
して接続されており、レジスタ5は出力されないように
なっている。その加算結果をまたレジスタ8にラッチす
る。次にROM4からのILとレジスタ8の出力を加算
する。この結果はI相のデータなのでレジスタ7にラッ
チされる。Q相についても同じように計算され、結果は
レジスタ8にラッチされる。そして同時にレジスタ9,
10にラッチされ、D/A変換器11,12に入力され
る。
の生成について説明する。256QAMのシンボルは、
8ビット、I相,Q相それぞれ4ビットで表され、その
8ビットをIH,IMH,IML、IL,QH,QM
H,QML,QLとする。そのためシフトレジスタ部1
のシフトレジスタの数は8個となる。この場合も16Q
AM,64QAMの場合と同じように成分波形生成RO
M4の出力は、IH,IMH,IML,IL,QH,Q
MH,QML,QLの順に出力される。そしてこれを順
に加算していく。初めにIHをレジスタ5にラッチす
る。次にROM4からのIMHとレジスタ5のIHを加
算する。その結果をレジスタ8にラッチする。次にRO
M4からのIMLとレジスタ8の出力を加算する。この
時、レジスタ8から加算器6への接続は1ビットシフト
して接続されており、レジスタ5は出力されないように
なっている。その加算結果をまたレジスタ8にラッチす
る。次にROM4からのILとレジスタ8の出力を加算
する。この結果はI相のデータなのでレジスタ7にラッ
チされる。Q相についても同じように計算され、結果は
レジスタ8にラッチされる。そして同時にレジスタ9,
10にラッチされ、D/A変換器11,12に入力され
る。
【0015】このように4×2n 値方形波系列の生成で
は、成分波形生成ROM4の出力を1度加算してから、
加算結果を1ビットシフトしてフィードバックして加算
することを繰り返すことにより生成できる。
は、成分波形生成ROM4の出力を1度加算してから、
加算結果を1ビットシフトしてフィードバックして加算
することを繰り返すことにより生成できる。
【0016】以上の動作を行うROMのメモリ容量は、
1シンボル当りのサンプル数をSとおくと、1シンボル
を決定する入力系列はkビットの2値系列であるため、
S×2k となる。この値は、従来の方法の場合のS×4
k ワードに比べて1/k倍に圧縮されており、メモリ容
量が著しく縮小されていることを示す。
1シンボル当りのサンプル数をSとおくと、1シンボル
を決定する入力系列はkビットの2値系列であるため、
S×2k となる。この値は、従来の方法の場合のS×4
k ワードに比べて1/k倍に圧縮されており、メモリ容
量が著しく縮小されていることを示す。
【0017】
【発明の効果】本発明を実施することにより、4×2n
値レベル整形波形の生成は、2元の成分波形のディジタ
ル処理に基づく生成と加算合成により実現できるので、
従来のアナログ処理において生じる小形化,経済化,安
定化の問題が解消し、また、従来のディジタル処理の方
法において障害となるメモリ容量の指数的増大を回避し
ているので、実現が容易である。また、フィードバック
して加算することにより、回路規模を大きくすることな
く、4×2n 値レベル整形波形を生成することができ
る。
値レベル整形波形の生成は、2元の成分波形のディジタ
ル処理に基づく生成と加算合成により実現できるので、
従来のアナログ処理において生じる小形化,経済化,安
定化の問題が解消し、また、従来のディジタル処理の方
法において障害となるメモリ容量の指数的増大を回避し
ているので、実現が容易である。また、フィードバック
して加算することにより、回路規模を大きくすることな
く、4×2n 値レベル整形波形を生成することができ
る。
【図1】16QAMのシンボル点配置図である。
【図2】帯域制限前の4値方形波系列説明図である。
【図3】本発明の構成例図である。
【図4】本発明の4値方形波系列の生成説明図である。
【図5】本発明の8値方形波系列の生成説明図である。
1 シフトレジスタ部
2 アドレス切替回路
3 サンプルカウンタ
4 成分波形生成ROM
5 レジスタ
6 加算器
7,8,9,10 レジスタ
11,12, D/A変換器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平3−132132(JP,A)
特開 平8−88659(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04L 27/00 - 27/38
Claims (2)
- 【請求項1】 I,Q相のそれぞれの4×2n値方形波
の各シンボルのレベルを示すシンボルデータ(4+2×
nビット)をシンボルタイミングごとに入力して順次シ
フトさせ、kビット(kは帯域制限によるシンボル間干
渉シンボル長)の2値系列である並列データを出力する
シフトレジスタ部と、 前記kビットの2値系列の並列データをシンボルタイミ
ング×サンプル数×シンボルデータのタイミングで時分
割に順次切替え出力するアドレス切替回路と、 1シンボル区間を1周期としてサンプリングするための
スキャンアドレスを発生するサンプルカウンタと、 1シンボル区間の帯域制限を施した2値方形波系列を予
め記憶させておき、前記アドレス切替回路からの出力を
アドレスとし、前記サンプルカウンタの出力に従って対
応する2値方形波系列を出力する成分波形生成記憶部
と、 該成分波形生成記憶部からの出力を一時保持する第1の
保持手段と、 前記成分波形生成記憶部の出力と、前記第1の保持手段
の出力もしくは後段の第2の保持手段からの他の出力と
を加算合成する加算器と、 該加算器の加算結果のうちI相成分、及びQ相成分の各
々の加算結果を一時保持するとともに当該一時保持され
たQ相成分を前記加算器に加える前記他の出力とする第
2の保持手段と、 前記第2の保持手段のI,Q成分の前記一時保持された
出力をそれぞれのアナログ値に同時に変換してI相及び
Q相の多値レベル整形波形出力を得るD/A変換器と を備えた多値レベル整形波形生成回路。 - 【請求項2】 前記加算器はI相とQ相の加算結果を交
互に出力し、 前記第2の保持手段は、 前記加算器の加算結果のうちI相成分の加算結果を一時
保持する第1のレジスタと、 前記加算器の加算結果のうちQ相成分の加算結果を一時
保持する第2のレジスタと、 前記第1及び第2のレジスタの出力をそれぞれ一時保持
して同時に出力する第3及び第4のレジスタと、より構
成され、 前記第2のレジスタの出力を前記加算器に加える前記他
の出力とする ことを特徴とする請求項1記載の多値レベル整形波形生
成回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27180394A JP3460873B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 多値レベル整形波形生成回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27180394A JP3460873B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 多値レベル整形波形生成回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08111697A JPH08111697A (ja) | 1996-04-30 |
JP3460873B2 true JP3460873B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=17505074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27180394A Expired - Fee Related JP3460873B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 多値レベル整形波形生成回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3460873B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-12 JP JP27180394A patent/JP3460873B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08111697A (ja) | 1996-04-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |