JP3459184B2 - 型枠支持具 - Google Patents
型枠支持具Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨コンクリート
又は鉄筋コンクリート造りの建築物等の基礎工事の際に
配設される型枠支持具に関する。
又は鉄筋コンクリート造りの建築物等の基礎工事の際に
配設される型枠支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物等の自重による鉛直方向の
荷重や、風や地震によって建築物に加わる水平方向の荷
重を地盤に伝えるために基礎工事がなされている。基礎
には独立基礎、布基礎、複合基礎、べた基礎等がある。
いずれの基礎工事も砂利地業や割栗地業を行い、次いで
捨てコンクリートを打設した後、鉄筋とアンカーボルト
を配設し、スラブ用のコンクリートを打設する。しかし
ながら、鉄筋のかぶり厚を一定にするのが困難なために
種々の研究がなされている。例えば、 a.実開昭61−90942号公報には、「コンクリー
トスラブ等の鉄筋間に跨がる支持本体の端部に該鉄筋に
固定する固定部を、中央部付近には調節ボルトを取り付
けることを特徴とするコンクリート打設天端用定規支持
金具」が開示されている。 b.実公平7−4283号公報には「振止めアングルに
適宜間隔をもってアンカーボルト固定具を連続的に設
け、該アンカーボルト固定具が前記振止めアングルと交
差して一対の据付けアングルとよりなり、該レベル調整
アングルに鉄筋吊下げ具を設けてなることを特徴とする
アンカーボルト据付治具」が開示されている。 c.特開昭60−26768号公報には「基礎コンクリ
ートの外形状に型枠を構成し、該型枠を所定の位置に組
付けた後型枠間にコンクリートを流し込んで、コンクリ
ートの表面材として使用することを特徴とした基礎コン
クリートの打設方法」が開示されている。 d.特開昭62ー268465号公報には「捨コンクリ
ート固定部材と、この捨コンクリート固定部材に立設し
た複数本の支持棒と、これら支持棒に高さ調節可能に取
り付けられてフーチング天端位置に調節され一対の対面
する基礎型枠を載せる位置出し部材とを備えたフーチン
グ天端位置出し具」が開示されている。 e.特開平5−331864号公報には「少なくともベ
ースコンクリートの側部上面と側面を形成する基礎コン
クリート型枠を支持するものであって、支持装置の支柱
の下端に水平方向に張り出した設置部を設け、上記支柱
に鉄筋が上方から嵌合するように上向きに開口した受溝
を設けた基礎コンクリートの型枠支持装置」が開示され
ている。 f.特開平7−292683号公報には「基礎中に形成
されて、当該基礎に立設される鉄骨鉄筋柱の下端部を固
定するアンカー用フレームであって、上下に延びる複数
本の縦フレームと、これら縦フレームに水平に固定され
た横フレームとからなり、この横フレームには、前記鉄
骨鉄筋柱を構成する柱主筋に接合される基礎柱筋が係合
する係合部が形成されるとともに、前記鉄骨鉄筋柱を構
成する鉄骨柱の下端部を固定するアンカーボルトが形成
されたアンカー用フレーム」が開示されている。 g.特開平8−41893号公報には「鋼製の基礎梁ユ
ニットを適宜の平面枠上に組み合わせて鋼製基礎梁を構
成し、且つ鋼製基礎梁を適宜の位置にアンカーボルトを
固定するアンカーボルトプレートを固着させ、更にこれ
らを一定範囲コンクリートで囲繞した構築用基礎」が開
示されている。 h.特開平9−3023675号公報には「コンクリー
ト基礎打設に際して、鉄骨柱下端が緊結されるアンカー
ボルトを据え付けるアンカーボルトの据え付け方法にお
いていて、セットプレートの中央に形成された正方形の
方形がた開口部の対角線の長さに等しい一辺の長さを有
する正方形の型板の各辺中央から下げ振りを下げて型板
の各辺中央の位置を方形開口部の各頂点の位置の直上に
それぞれ合わせた後に、セットプレートをアンカーボル
トの設置位置に固定するアンカーボルトの据え付け方
法」が開示されている。 i.実開昭61−187852号公報には「鉄筋に対す
る所要位置に着脱可能に締付ける締付部を装着した支持
具本体の片側部に水平方向に突出する腕部を設け、該腕
部の先端には型枠の内側面から取付けて支持する型枠受
片を設けた構築用型枠支持具」が開示されている。 j. 実公平5−24762には「金属線材によりほぼ
門型に形成した支持部材を敷石等からなる基礎上に配設
した基板上に立設配置して、その支持部材上に一対の布
基礎コンクリート用型枠を支持するようにした支持具に
おいて、前記基板には断面ほぼL字型の嵌合部を打抜き
形成するとともに、前記支持部材には布基礎コンクリー
ト用型枠を支持する支持片と、下端部に前記嵌合部に弾
性的に係合可能な係合片が取付けられ、布基礎コンクリ
ート用型枠の直下に位置するようにして支持片に取付け
た一対の脚片とこの脚片及び横桟とからなり、前記支持
部材の上部中央に、布基礎用の鉄筋を支持するための凹
部と、この凹部の両側に、一対の変形防止用の枠状部を
形成した布基礎コンクリート用型枠の支持具」が開示さ
れている。
荷重や、風や地震によって建築物に加わる水平方向の荷
重を地盤に伝えるために基礎工事がなされている。基礎
には独立基礎、布基礎、複合基礎、べた基礎等がある。
いずれの基礎工事も砂利地業や割栗地業を行い、次いで
捨てコンクリートを打設した後、鉄筋とアンカーボルト
を配設し、スラブ用のコンクリートを打設する。しかし
ながら、鉄筋のかぶり厚を一定にするのが困難なために
種々の研究がなされている。例えば、 a.実開昭61−90942号公報には、「コンクリー
トスラブ等の鉄筋間に跨がる支持本体の端部に該鉄筋に
固定する固定部を、中央部付近には調節ボルトを取り付
けることを特徴とするコンクリート打設天端用定規支持
金具」が開示されている。 b.実公平7−4283号公報には「振止めアングルに
適宜間隔をもってアンカーボルト固定具を連続的に設
け、該アンカーボルト固定具が前記振止めアングルと交
差して一対の据付けアングルとよりなり、該レベル調整
アングルに鉄筋吊下げ具を設けてなることを特徴とする
アンカーボルト据付治具」が開示されている。 c.特開昭60−26768号公報には「基礎コンクリ
ートの外形状に型枠を構成し、該型枠を所定の位置に組
付けた後型枠間にコンクリートを流し込んで、コンクリ
ートの表面材として使用することを特徴とした基礎コン
クリートの打設方法」が開示されている。 d.特開昭62ー268465号公報には「捨コンクリ
ート固定部材と、この捨コンクリート固定部材に立設し
た複数本の支持棒と、これら支持棒に高さ調節可能に取
り付けられてフーチング天端位置に調節され一対の対面
する基礎型枠を載せる位置出し部材とを備えたフーチン
グ天端位置出し具」が開示されている。 e.特開平5−331864号公報には「少なくともベ
ースコンクリートの側部上面と側面を形成する基礎コン
クリート型枠を支持するものであって、支持装置の支柱
の下端に水平方向に張り出した設置部を設け、上記支柱
に鉄筋が上方から嵌合するように上向きに開口した受溝
を設けた基礎コンクリートの型枠支持装置」が開示され
ている。 f.特開平7−292683号公報には「基礎中に形成
されて、当該基礎に立設される鉄骨鉄筋柱の下端部を固
定するアンカー用フレームであって、上下に延びる複数
本の縦フレームと、これら縦フレームに水平に固定され
た横フレームとからなり、この横フレームには、前記鉄
骨鉄筋柱を構成する柱主筋に接合される基礎柱筋が係合
する係合部が形成されるとともに、前記鉄骨鉄筋柱を構
成する鉄骨柱の下端部を固定するアンカーボルトが形成
されたアンカー用フレーム」が開示されている。 g.特開平8−41893号公報には「鋼製の基礎梁ユ
ニットを適宜の平面枠上に組み合わせて鋼製基礎梁を構
成し、且つ鋼製基礎梁を適宜の位置にアンカーボルトを
固定するアンカーボルトプレートを固着させ、更にこれ
らを一定範囲コンクリートで囲繞した構築用基礎」が開
示されている。 h.特開平9−3023675号公報には「コンクリー
ト基礎打設に際して、鉄骨柱下端が緊結されるアンカー
ボルトを据え付けるアンカーボルトの据え付け方法にお
いていて、セットプレートの中央に形成された正方形の
方形がた開口部の対角線の長さに等しい一辺の長さを有
する正方形の型板の各辺中央から下げ振りを下げて型板
の各辺中央の位置を方形開口部の各頂点の位置の直上に
それぞれ合わせた後に、セットプレートをアンカーボル
トの設置位置に固定するアンカーボルトの据え付け方
法」が開示されている。 i.実開昭61−187852号公報には「鉄筋に対す
る所要位置に着脱可能に締付ける締付部を装着した支持
具本体の片側部に水平方向に突出する腕部を設け、該腕
部の先端には型枠の内側面から取付けて支持する型枠受
片を設けた構築用型枠支持具」が開示されている。 j. 実公平5−24762には「金属線材によりほぼ
門型に形成した支持部材を敷石等からなる基礎上に配設
した基板上に立設配置して、その支持部材上に一対の布
基礎コンクリート用型枠を支持するようにした支持具に
おいて、前記基板には断面ほぼL字型の嵌合部を打抜き
形成するとともに、前記支持部材には布基礎コンクリー
ト用型枠を支持する支持片と、下端部に前記嵌合部に弾
性的に係合可能な係合片が取付けられ、布基礎コンクリ
ート用型枠の直下に位置するようにして支持片に取付け
た一対の脚片とこの脚片及び横桟とからなり、前記支持
部材の上部中央に、布基礎用の鉄筋を支持するための凹
部と、この凹部の両側に、一対の変形防止用の枠状部を
形成した布基礎コンクリート用型枠の支持具」が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコンクリ−ト用の型枠支持具では、以下の課題を有
していた。 (1)型枠、鉄筋、アンカーボルトの全てのかぶりの厚
さを均一に確保することが困難であり、後工程の作業に
支障をきたすという問題点を有していた。 (2)スラブ用コンクリートを打設後、前記スラブ用コ
ンクリートが乾く前に台直しとして、アンカーボルトを
正規の位置になおしていたため、作業が2度手間になり
作業性に欠けるという問題点を有していた。 (3)スラブ用コンクリートを打設後、釘を立てて釘が
隠れるまでコンクリートを流しレベルを合わせなければ
ならず、作業性に欠けるという問題点を有していた。 (4)コンクリートが流れる際圧力に押されてずれると
いう問題点を有していた。 (5)雨水等がコンクリート駆体内に侵入するのを防止
できず、酸性雨等によりコンクリート片が剥離するとい
う問題点を有していた。 (6)搬送性に欠けるという問題点があった。
来のコンクリ−ト用の型枠支持具では、以下の課題を有
していた。 (1)型枠、鉄筋、アンカーボルトの全てのかぶりの厚
さを均一に確保することが困難であり、後工程の作業に
支障をきたすという問題点を有していた。 (2)スラブ用コンクリートを打設後、前記スラブ用コ
ンクリートが乾く前に台直しとして、アンカーボルトを
正規の位置になおしていたため、作業が2度手間になり
作業性に欠けるという問題点を有していた。 (3)スラブ用コンクリートを打設後、釘を立てて釘が
隠れるまでコンクリートを流しレベルを合わせなければ
ならず、作業性に欠けるという問題点を有していた。 (4)コンクリートが流れる際圧力に押されてずれると
いう問題点を有していた。 (5)雨水等がコンクリート駆体内に侵入するのを防止
できず、酸性雨等によりコンクリート片が剥離するとい
う問題点を有していた。 (6)搬送性に欠けるという問題点があった。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、型枠と鉄筋とアンカーボルトをしっかりと支持し、
かぶり厚を均一に確保することができるだけでなく、レ
ベルステックを配設したことによって、スラブ用コンク
リートのレベルを少ない工程で調整することができ、前
記水平型枠支持部と前記直交型枠支持部が直交状に形成
されているためコンクリートが流れる際の圧力によるず
れを防止でき、作業性を著しく向上させ工期を大幅に短
縮できる型枠支持具を提供することを目的とする。
で、型枠と鉄筋とアンカーボルトをしっかりと支持し、
かぶり厚を均一に確保することができるだけでなく、レ
ベルステックを配設したことによって、スラブ用コンク
リートのレベルを少ない工程で調整することができ、前
記水平型枠支持部と前記直交型枠支持部が直交状に形成
されているためコンクリートが流れる際の圧力によるず
れを防止でき、作業性を著しく向上させ工期を大幅に短
縮できる型枠支持具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の型枠支持具は、棒状の本体と、前記本体の中
央部等の所定部に形成された鉄筋保持部と、前記鉄筋保
持部に直交して所定部に形成されたアンカーボルト保持
部と、前記本体の一端部に水平に形成された水平型枠支
持部と、前記本体の他端部に前記水平型枠支持部と直交
に形成された直交型枠支持部と、を備えた構成より成
る。この構成により、型枠と鉄筋とアンカーボルトをし
っかりと支持し、かぶり厚を均一に確保することができ
る。本体の前記水平型枠支持部と前記直交型枠支持部が
直交に形成されているためコンクリートが流れる際の圧
力によるずれを防止できる型枠支持具の提供をすること
ができる。
に本発明の型枠支持具は、棒状の本体と、前記本体の中
央部等の所定部に形成された鉄筋保持部と、前記鉄筋保
持部に直交して所定部に形成されたアンカーボルト保持
部と、前記本体の一端部に水平に形成された水平型枠支
持部と、前記本体の他端部に前記水平型枠支持部と直交
に形成された直交型枠支持部と、を備えた構成より成
る。この構成により、型枠と鉄筋とアンカーボルトをし
っかりと支持し、かぶり厚を均一に確保することができ
る。本体の前記水平型枠支持部と前記直交型枠支持部が
直交に形成されているためコンクリートが流れる際の圧
力によるずれを防止できる型枠支持具の提供をすること
ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】この目的を達成するために、本発
明の請求項1に記載の型枠支持具は、棒状の本体と、前
記本体の中央部等の所定部に形成された鉄筋保持部と、
前記鉄筋保持部に直交して所定部に形成されたアンカー
ボルト保持部と、前記本体の一端部に水平に形成された
水平型枠支持部と、前記本体の他端部に前記水平型枠支
持部と直交に形成された直交型枠支持部と、を備えた構
成を有している。この構成により、以下の作用を有す
る。 (1)型枠支持具を型枠間に配置し、鉄筋保持部に鉄筋
を保持させることにより、型枠と鉄筋の間隔が一定に保
持されるため、かぶり厚を均一に確保することができ
る。 (2)アンカーボルト保持部にアンカーボルトを保持さ
せることによりアンカーボルトを垂直に保持でき、台直
しの作業を省き作業性を向上できる。 (3)軽量でかつ強固なので搬送性に優れ、施工現場で
手荒に扱っても欠けたり破損したりすることがなく取扱
性に優れている。(4)本体の水平型枠支持部と直交型枠支持部が直交に
形成されているため、偶力が働き型枠間で本体がずれに
くい。 ここで、本体としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ABS、フッ素樹脂、塩素化ポリエー
テル樹脂等の耐アルカリ製の合成樹脂製やこれらと無機
充填剤(耐アルカリ処方を施していないガラス繊維を除
く)との組成物からなる合成樹脂製、もしくはステンレ
ス等の金属製や、セラミックスやモルタル製等が用いら
れる。合成樹脂製もしくはその組成物を原料としたもの
は射出成形等で大量生産できるので、原価を下げ生産
性、作業性を高めることができるので好ましい。ステン
レス製のものは補強効果を有するので補強を有する部分
等の施工には特に好ましい。鉄筋保持部の形状は、異形
鉄筋と少なくとも嵌合できる形状であればよく、好まし
くは嵌着手段を備え、嵌着固定できるものであればよ
い。具体的には本体に形成した開口部が拡開した凹部が
一般的であるが、合成樹脂製等の多少弾力性を有する場
合は開口部が該鉄筋の直径よりも少し狭めた凹部で嵌着
できるように形成される。更に、開口部を該鉄筋の直径
よりも小さく形成した円筒状の鉄筋保持部を一体形成、
又は別途形成して本体に固定してもよい。アンカーボル
ト保持部の形状は、円筒体、楕円筒体、優弧状の筒体、
多角形の筒体等でアンカーボルトを挿着固定できるもの
であればよい。固定は円筒体等の場合は該筒体に螺合孔
を形成し、螺子でアンカーボルトの所定位置を固定する
ようにしてもよい。優弧状の筒体の場合は優弧に弾性を
与え挟着できるようにしたものが用いられる。前記水平
型枠支持部又は前記直交型枠支持部の形状は、直線状、
二又状、三又状、鋸の刃状、凹凸状等で、型枠に対して
先鋭状に形成された形状が好適に用いられる。型枠との
滑りを防止するとともに、酸性雨等が本体に沿って基礎
のコンクリート内に侵入し鉄筋の腐食を防ぐためであ
る。
明の請求項1に記載の型枠支持具は、棒状の本体と、前
記本体の中央部等の所定部に形成された鉄筋保持部と、
前記鉄筋保持部に直交して所定部に形成されたアンカー
ボルト保持部と、前記本体の一端部に水平に形成された
水平型枠支持部と、前記本体の他端部に前記水平型枠支
持部と直交に形成された直交型枠支持部と、を備えた構
成を有している。この構成により、以下の作用を有す
る。 (1)型枠支持具を型枠間に配置し、鉄筋保持部に鉄筋
を保持させることにより、型枠と鉄筋の間隔が一定に保
持されるため、かぶり厚を均一に確保することができ
る。 (2)アンカーボルト保持部にアンカーボルトを保持さ
せることによりアンカーボルトを垂直に保持でき、台直
しの作業を省き作業性を向上できる。 (3)軽量でかつ強固なので搬送性に優れ、施工現場で
手荒に扱っても欠けたり破損したりすることがなく取扱
性に優れている。(4)本体の水平型枠支持部と直交型枠支持部が直交に
形成されているため、偶力が働き型枠間で本体がずれに
くい。 ここで、本体としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ABS、フッ素樹脂、塩素化ポリエー
テル樹脂等の耐アルカリ製の合成樹脂製やこれらと無機
充填剤(耐アルカリ処方を施していないガラス繊維を除
く)との組成物からなる合成樹脂製、もしくはステンレ
ス等の金属製や、セラミックスやモルタル製等が用いら
れる。合成樹脂製もしくはその組成物を原料としたもの
は射出成形等で大量生産できるので、原価を下げ生産
性、作業性を高めることができるので好ましい。ステン
レス製のものは補強効果を有するので補強を有する部分
等の施工には特に好ましい。鉄筋保持部の形状は、異形
鉄筋と少なくとも嵌合できる形状であればよく、好まし
くは嵌着手段を備え、嵌着固定できるものであればよ
い。具体的には本体に形成した開口部が拡開した凹部が
一般的であるが、合成樹脂製等の多少弾力性を有する場
合は開口部が該鉄筋の直径よりも少し狭めた凹部で嵌着
できるように形成される。更に、開口部を該鉄筋の直径
よりも小さく形成した円筒状の鉄筋保持部を一体形成、
又は別途形成して本体に固定してもよい。アンカーボル
ト保持部の形状は、円筒体、楕円筒体、優弧状の筒体、
多角形の筒体等でアンカーボルトを挿着固定できるもの
であればよい。固定は円筒体等の場合は該筒体に螺合孔
を形成し、螺子でアンカーボルトの所定位置を固定する
ようにしてもよい。優弧状の筒体の場合は優弧に弾性を
与え挟着できるようにしたものが用いられる。前記水平
型枠支持部又は前記直交型枠支持部の形状は、直線状、
二又状、三又状、鋸の刃状、凹凸状等で、型枠に対して
先鋭状に形成された形状が好適に用いられる。型枠との
滑りを防止するとともに、酸性雨等が本体に沿って基礎
のコンクリート内に侵入し鉄筋の腐食を防ぐためであ
る。
【0007】本発明の請求項2に記載の型枠支持具は、
請求項1に記載の型枠支持具であって、前記鉄筋保持部
及び/又は前記アンカーボルト支持部が周壁を一部切り
欠いた筒状で鉄筋やアンカーボルトを把持・嵌着するよ
うに形成されている構成を有している。この構成によ
り、請求項1に記載の作用に加え、以下の作用を有す
る。 (1)各保持部を一片を切欠した円筒状にすることによ
って、鉄筋とアンカーボルトはさらにしっかりと保持す
ることができる。 (2)型枠支持具が鉄筋に強固に保持されるので、型枠
と鉄筋の間隔が一定に保持されるため、かぶり厚を均一
に確保することができる。 ここで、鉄筋保持部やアンカーボルト保持部の筒状体
は、合成樹脂製等の場合は、その内周が鉄筋やアンカー
ボルトの外径と略同一か少し小さく形成されるとともに
長さが本体の幅と略同一か長めに形成されるのが好まし
い。鉄筋保持部やアンカーボルト保持部と鉄筋やアンカ
ーボルトとの摩擦抵抗を増加させこれらの滑りを防止す
ることができるためである。
請求項1に記載の型枠支持具であって、前記鉄筋保持部
及び/又は前記アンカーボルト支持部が周壁を一部切り
欠いた筒状で鉄筋やアンカーボルトを把持・嵌着するよ
うに形成されている構成を有している。この構成によ
り、請求項1に記載の作用に加え、以下の作用を有す
る。 (1)各保持部を一片を切欠した円筒状にすることによ
って、鉄筋とアンカーボルトはさらにしっかりと保持す
ることができる。 (2)型枠支持具が鉄筋に強固に保持されるので、型枠
と鉄筋の間隔が一定に保持されるため、かぶり厚を均一
に確保することができる。 ここで、鉄筋保持部やアンカーボルト保持部の筒状体
は、合成樹脂製等の場合は、その内周が鉄筋やアンカー
ボルトの外径と略同一か少し小さく形成されるとともに
長さが本体の幅と略同一か長めに形成されるのが好まし
い。鉄筋保持部やアンカーボルト保持部と鉄筋やアンカ
ーボルトとの摩擦抵抗を増加させこれらの滑りを防止す
ることができるためである。
【0008】本発明の請求項3に記載の型枠支持具は、
請求項1又は2に記載の型枠支持具であって、前記棒状
の本体の断面形状が十字状等仮想多角形の対角線状に形
成されている構成を有している。この構成により、請求
項1又は2の作用に加え、本体が十字状等に仮想多角形
の対角線状に形成されているため、十字状等の長手方向
の中心部の凹部に打設されたコンクリートが充填され、
充填されたコンクリートの投錨効果により、アンカーボ
ルトに物が当たっても傾いたりするのを防止できるとい
う作用を有する。ここで、本体は十字状(仮想多角形が
四角)が好適に用いられる。また本体と仮想多角形の対
角線状に形成した際、各部には小孔部や凹凸部を形成し
てもよい。これにより打設したコンクリートに対し投錨
効果を更に強固にすることができるという作用が得られ
る。
請求項1又は2に記載の型枠支持具であって、前記棒状
の本体の断面形状が十字状等仮想多角形の対角線状に形
成されている構成を有している。この構成により、請求
項1又は2の作用に加え、本体が十字状等に仮想多角形
の対角線状に形成されているため、十字状等の長手方向
の中心部の凹部に打設されたコンクリートが充填され、
充填されたコンクリートの投錨効果により、アンカーボ
ルトに物が当たっても傾いたりするのを防止できるとい
う作用を有する。ここで、本体は十字状(仮想多角形が
四角)が好適に用いられる。また本体と仮想多角形の対
角線状に形成した際、各部には小孔部や凹凸部を形成し
てもよい。これにより打設したコンクリートに対し投錨
効果を更に強固にすることができるという作用が得られ
る。
【0009】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の何れか一項に記載の型枠支持具であって、前
記水平型枠支持部と前記直交型枠支持部の各端部がそれ
ぞれ二又状の突起状に形成されている構成を有してい
る。この構成により、請求項1乃至3の何れか一項の作
用に加え、以下の作用を有する。 (1)両端の型枠支持部の突起が型枠に引っかかり易い
ので、コンクリート打設時に型枠支持具が傾いたり、位
置ずれが生じたりするのを防止できる。 (2)二又の突起間にコンクリートが充填されているの
で、型枠支持具とコンクリートがなじみコンクリートの
投錨効果を高めることができる。 (3)両端の型枠支持部が突起なので、型枠を取り外し
た後でもコンクリート駆体の表面に点としてしか現れな
いので、酸性雨等の雨滴や海岸沿いに建設した際の海水
滴がコンクリート駆体内に侵入するのを防止することが
できる。
1乃至3の何れか一項に記載の型枠支持具であって、前
記水平型枠支持部と前記直交型枠支持部の各端部がそれ
ぞれ二又状の突起状に形成されている構成を有してい
る。この構成により、請求項1乃至3の何れか一項の作
用に加え、以下の作用を有する。 (1)両端の型枠支持部の突起が型枠に引っかかり易い
ので、コンクリート打設時に型枠支持具が傾いたり、位
置ずれが生じたりするのを防止できる。 (2)二又の突起間にコンクリートが充填されているの
で、型枠支持具とコンクリートがなじみコンクリートの
投錨効果を高めることができる。 (3)両端の型枠支持部が突起なので、型枠を取り外し
た後でもコンクリート駆体の表面に点としてしか現れな
いので、酸性雨等の雨滴や海岸沿いに建設した際の海水
滴がコンクリート駆体内に侵入するのを防止することが
できる。
【0010】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至4の何れか一項に記載の型枠支持具であって、前
記本体の前記アンカーボルト保持部と平行に前記本体の
所定部に形成された挿入孔や支持片からなるレベルステ
ック支持部と、前記レベルステック支持部に支持された
スラブ用コンクリートのレベル調整用のレベルステック
と、を備えた構成を有している。この構成により請求項
1乃至4の何れか一項の作用に加え、容易にスラブ用コ
ンクリートの高さ調整をすることができるという作用を
有するここで、レベルステックとしては、角棒状又は丸
棒状で、金属製やポリエチレン等のポリオレフィン、ポ
リエステル等の合成樹脂等のものが使用される。また、
レベルステック支持部はレベルステックの形状に合わせ
た孔状に形成される。孔状に形成されるときは有底のも
のや先細りにした孔状のものが好ましい。孔部に挿着す
るだけでレベルステックを所定の高さで容易に支持でき
るとともに、コンクリート打設時のコンクリート流によ
って流されるのを防止できるためである。
1乃至4の何れか一項に記載の型枠支持具であって、前
記本体の前記アンカーボルト保持部と平行に前記本体の
所定部に形成された挿入孔や支持片からなるレベルステ
ック支持部と、前記レベルステック支持部に支持された
スラブ用コンクリートのレベル調整用のレベルステック
と、を備えた構成を有している。この構成により請求項
1乃至4の何れか一項の作用に加え、容易にスラブ用コ
ンクリートの高さ調整をすることができるという作用を
有するここで、レベルステックとしては、角棒状又は丸
棒状で、金属製やポリエチレン等のポリオレフィン、ポ
リエステル等の合成樹脂等のものが使用される。また、
レベルステック支持部はレベルステックの形状に合わせ
た孔状に形成される。孔状に形成されるときは有底のも
のや先細りにした孔状のものが好ましい。孔部に挿着す
るだけでレベルステックを所定の高さで容易に支持でき
るとともに、コンクリート打設時のコンクリート流によ
って流されるのを防止できるためである。
【0011】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1乃至5の何れか一項に記載の型枠支持具であって、前
記アンカーボルト保持部の内面の一部または全部にゴム
層等の摩擦材が形成されている構成を有している。この
構成により、請求項1乃至5の何れか一項の作用に加
え、アンカーボルト保持部の摩擦抵抗を大きくすること
によってアンカーボルトの滑りを防ぎ、さらにしっかり
とアンカーボルトを保持できるという作用を有する。こ
こで、凹凸部はアンカーボルトを他の壁面に押圧してア
ンカーボルトの滑りを抑制できる程度のものであればよ
く、凸部は突条や突起でもよい。ゴム層等の耐アルカリ
性のものが用いられる。
1乃至5の何れか一項に記載の型枠支持具であって、前
記アンカーボルト保持部の内面の一部または全部にゴム
層等の摩擦材が形成されている構成を有している。この
構成により、請求項1乃至5の何れか一項の作用に加
え、アンカーボルト保持部の摩擦抵抗を大きくすること
によってアンカーボルトの滑りを防ぎ、さらにしっかり
とアンカーボルトを保持できるという作用を有する。こ
こで、凹凸部はアンカーボルトを他の壁面に押圧してア
ンカーボルトの滑りを抑制できる程度のものであればよ
く、凸部は突条や突起でもよい。ゴム層等の耐アルカリ
性のものが用いられる。
【0012】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1乃至6の何れか一項に記載の型枠支持具であって、前
記本体が合成樹脂で構成された構成を有している。この
構成により、請求項1乃至6の何れか一項に記載の作用
に加え、以下の作用を有する。 (1)低原価で量産できるとともに、安定した品質のも
のが得られる。 (2)合成樹脂にパラフィン等を混入し揆水性をもたせ
ると雨水が型枠支持具に沿って進入するのを防ぐことが
できる。
1乃至6の何れか一項に記載の型枠支持具であって、前
記本体が合成樹脂で構成された構成を有している。この
構成により、請求項1乃至6の何れか一項に記載の作用
に加え、以下の作用を有する。 (1)低原価で量産できるとともに、安定した品質のも
のが得られる。 (2)合成樹脂にパラフィン等を混入し揆水性をもたせ
ると雨水が型枠支持具に沿って進入するのを防ぐことが
できる。
【0013】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
5に記載の型枠支持具であって、前記レベルステックに
目盛りが配設されている構成を有する。この構成によ
り、請求項5の作用に加え、スラブ用コンクリートの高
さを目盛り内で任意に調整することができるという作用
を有する。ここで、目盛りとしては10mm単位で形成
するのが好ましい。確認が容易で作業性を向上できる。
5に記載の型枠支持具であって、前記レベルステックに
目盛りが配設されている構成を有する。この構成によ
り、請求項5の作用に加え、スラブ用コンクリートの高
さを目盛り内で任意に調整することができるという作用
を有する。ここで、目盛りとしては10mm単位で形成
するのが好ましい。確認が容易で作業性を向上できる。
【0014】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態) 以下に本発明の一実施の形態について図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の一実施の形態における型枠
支持具の斜視図であり、図2(a)はその正面図であ
り、図2(b)はその平面図であり、図3はその側面図
である。図1乃至図3において、1はABS,ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロン等の合成樹脂で成型さ
れた型枠支持具、2は棒状で断面が仮想多角形が四角形
の対角線状に形成された十字状の本体、3aは本体2の
一端部に二又の突起状に水平に形成された水平型枠支持
部、3bは本体2の他端部に水平型枠支持部3aと直交
に二又の突起状に形成された直交型枠支持部、4は本体
2の中央付近の側部に形成され一片を切欠かれた円筒状
の鉄筋保持部、5は鉄筋保持部4に直交で本体2の側部
に形成され一片を切欠かれた円筒状のアンカーボルト保
持部、6はアンカーボルト保持部5と平行に形成された
有底のレベルステック支持部である。
面を参照しながら説明する。 (実施の形態) 以下に本発明の一実施の形態について図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の一実施の形態における型枠
支持具の斜視図であり、図2(a)はその正面図であ
り、図2(b)はその平面図であり、図3はその側面図
である。図1乃至図3において、1はABS,ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロン等の合成樹脂で成型さ
れた型枠支持具、2は棒状で断面が仮想多角形が四角形
の対角線状に形成された十字状の本体、3aは本体2の
一端部に二又の突起状に水平に形成された水平型枠支持
部、3bは本体2の他端部に水平型枠支持部3aと直交
に二又の突起状に形成された直交型枠支持部、4は本体
2の中央付近の側部に形成され一片を切欠かれた円筒状
の鉄筋保持部、5は鉄筋保持部4に直交で本体2の側部
に形成され一片を切欠かれた円筒状のアンカーボルト保
持部、6はアンカーボルト保持部5と平行に形成された
有底のレベルステック支持部である。
【0015】以上のように構成された型枠支持具につい
て、以下その施工方法について図面を参照しながら説明
する。図4は施工状態を示す要部斜視図であり、図5
(a)はその正面図であり、図5(b)はその平面図で
あり、図6はその側面図である。図4乃至図6におい
て、7はスラブ用コンクリートのレベル調整用のレベル
ステック、8は鉄筋保持部に嵌着された鉄筋、9はアン
カーボルト保持部5に嵌着されたアンカーボルト、10
はアンカーボルト9の上部を支持するためのベースプレ
ート、11は型枠支持具1の水平型枠支持部3aと直交
型枠支持部3bに支持された型枠である。基礎工事はま
ず、砂利事業を施し、その上に捨てコンクリートを打設
する。次に、捨てコンクリート上に墨出しし、墨出しに
沿って、ベース筋と立ち上がり筋を配筋する。次に鉄筋
8を配筋し、鉄筋8の所定の間隔毎に型枠支持具1の鉄
筋保持部4を嵌着させる。次いで、型枠支持具1の水平
型枠支持部3aと直交型枠支持部3bに沿って、型枠1
1を取り付ける。鉄筋保持部4とアンカーボルト保持部
5の径は鉄筋8とアンカーボルト9のそれぞれの径によ
って各種準備される。次いで、アンカーボルト9を型枠
支持具1のアンカーボルト保持部5に嵌着する。この
際、型枠支持具1の鉄筋保持部4とアンカーボルト保持
部5は直交に配設されているので、鉄筋8とアンカーボ
ルト9も自ずと直交状に配置され、鉄筋8とアンカーボ
ルト9は一定の状態で固定されることになり、かぶり厚
も均一に確保される。また、アンカーボルト9の内面に
ゴム層(図示せず)を形成することによって、アンカー
ボルト9はさらにしっかりと固定される。墨出しに従っ
て、鉄筋8とアンカーボルト9と型枠支持具1を配設し
アンカーボルト9の上部をベースプレート10で固定し
た後、コンクリートを流し、スラブを打設する。この
際、水平型枠支持部3aと直交型枠支持部3bは直交で
二又に形成されているので偶力が働き、スラブ用コンク
リートの圧力により型枠支持具1が傾いたりしてずれた
り、コンクリート流に流されるのを防止できる。また、
本体2の断面が十字状なので、十字状の長手方向の中心
部の凹部に打設されたコンクリートが充填され、充填さ
れたコンクリートの投錨効果により、アンカーボルトに
物が当たっても傾いたりするのを防止できる。スラブを
打設する際、型枠支持具1のレベルステック支持部6に
スラブ用コンクリートのレベル調整用のレベルステック
7の目盛りを支持すれば、レベルステック7を基準にし
て、スラブ用コンクリートのレベル調整が容易にでき
る。以上のように本実施の形態によれば型枠支持具1に
よって鉄筋8とアンカーボルト9を嵌着し、型枠支持具
1の水平型枠支持部3aと直交型枠支持部3bで型枠を
支持することにより鉄筋8とアンカーボルト9のかぶり
厚を均一に確保することができ、省力化を図りながら工
期を著しく短縮することができる。
て、以下その施工方法について図面を参照しながら説明
する。図4は施工状態を示す要部斜視図であり、図5
(a)はその正面図であり、図5(b)はその平面図で
あり、図6はその側面図である。図4乃至図6におい
て、7はスラブ用コンクリートのレベル調整用のレベル
ステック、8は鉄筋保持部に嵌着された鉄筋、9はアン
カーボルト保持部5に嵌着されたアンカーボルト、10
はアンカーボルト9の上部を支持するためのベースプレ
ート、11は型枠支持具1の水平型枠支持部3aと直交
型枠支持部3bに支持された型枠である。基礎工事はま
ず、砂利事業を施し、その上に捨てコンクリートを打設
する。次に、捨てコンクリート上に墨出しし、墨出しに
沿って、ベース筋と立ち上がり筋を配筋する。次に鉄筋
8を配筋し、鉄筋8の所定の間隔毎に型枠支持具1の鉄
筋保持部4を嵌着させる。次いで、型枠支持具1の水平
型枠支持部3aと直交型枠支持部3bに沿って、型枠1
1を取り付ける。鉄筋保持部4とアンカーボルト保持部
5の径は鉄筋8とアンカーボルト9のそれぞれの径によ
って各種準備される。次いで、アンカーボルト9を型枠
支持具1のアンカーボルト保持部5に嵌着する。この
際、型枠支持具1の鉄筋保持部4とアンカーボルト保持
部5は直交に配設されているので、鉄筋8とアンカーボ
ルト9も自ずと直交状に配置され、鉄筋8とアンカーボ
ルト9は一定の状態で固定されることになり、かぶり厚
も均一に確保される。また、アンカーボルト9の内面に
ゴム層(図示せず)を形成することによって、アンカー
ボルト9はさらにしっかりと固定される。墨出しに従っ
て、鉄筋8とアンカーボルト9と型枠支持具1を配設し
アンカーボルト9の上部をベースプレート10で固定し
た後、コンクリートを流し、スラブを打設する。この
際、水平型枠支持部3aと直交型枠支持部3bは直交で
二又に形成されているので偶力が働き、スラブ用コンク
リートの圧力により型枠支持具1が傾いたりしてずれた
り、コンクリート流に流されるのを防止できる。また、
本体2の断面が十字状なので、十字状の長手方向の中心
部の凹部に打設されたコンクリートが充填され、充填さ
れたコンクリートの投錨効果により、アンカーボルトに
物が当たっても傾いたりするのを防止できる。スラブを
打設する際、型枠支持具1のレベルステック支持部6に
スラブ用コンクリートのレベル調整用のレベルステック
7の目盛りを支持すれば、レベルステック7を基準にし
て、スラブ用コンクリートのレベル調整が容易にでき
る。以上のように本実施の形態によれば型枠支持具1に
よって鉄筋8とアンカーボルト9を嵌着し、型枠支持具
1の水平型枠支持部3aと直交型枠支持部3bで型枠を
支持することにより鉄筋8とアンカーボルト9のかぶり
厚を均一に確保することができ、省力化を図りながら工
期を著しく短縮することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明の型枠支持具によれ
ば、以下のような優れた効果を有する。請求項1に記載
の発明によれば、以下の効果を有する。 (1)鉄筋とアンカーボルトのかぶり厚を均一に確保す
ることができる型枠支持具を提供することが可能とな
る。 (2)アンカーボルトを垂直に保持でき、台直しの作業
を省き作業性を向上できる型枠支持具を提供することが
可能となる。 (3)軽量でかつ強固なので搬送性に優れ、施工現場で
手荒に扱っても欠けたり破損したりすることがなく取扱
性に優れている型枠支持具を提供することが可能とな
る。(4)偶力が働き本体がずれにくくなる型枠支持具を提
供することが可能となる。
ば、以下のような優れた効果を有する。請求項1に記載
の発明によれば、以下の効果を有する。 (1)鉄筋とアンカーボルトのかぶり厚を均一に確保す
ることができる型枠支持具を提供することが可能とな
る。 (2)アンカーボルトを垂直に保持でき、台直しの作業
を省き作業性を向上できる型枠支持具を提供することが
可能となる。 (3)軽量でかつ強固なので搬送性に優れ、施工現場で
手荒に扱っても欠けたり破損したりすることがなく取扱
性に優れている型枠支持具を提供することが可能とな
る。(4)偶力が働き本体がずれにくくなる型枠支持具を提
供することが可能となる。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の効果に加え、以下の効果が得られる。 (1)鉄筋とアンカーボルトをさらにしっかりと保持で
きる型枠支持具を提供することができる。 (2)さらにしっかりとかぶり厚を均一に保持できる型
枠支持具を提供することができる。
に記載の効果に加え、以下の効果が得られる。 (1)鉄筋とアンカーボルトをさらにしっかりと保持で
きる型枠支持具を提供することができる。 (2)さらにしっかりとかぶり厚を均一に保持できる型
枠支持具を提供することができる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加え、投錨効果によりアンカーボルトに
物があたっても傾いたりするのを防止できる型枠支持具
を提供することが可能となるという有利な効果が得られ
る。
又は2の効果に加え、投錨効果によりアンカーボルトに
物があたっても傾いたりするのを防止できる型枠支持具
を提供することが可能となるという有利な効果が得られ
る。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の何れか一項の効果に加え、以下の効果が得られ
る。 (1)型枠支持具自体の位置ずれが生じたりするのを防
止できる型枠支持具を提供できる。 (2)投錨効果を高めることができる型枠支持具を提供
できる。 (3)酸性雨等の雨滴や海岸沿いに建設した際の海水滴
がコンクリート駆体内に侵入するのを防止することがで
きる型枠支持具を提供できる。
乃至3の何れか一項の効果に加え、以下の効果が得られ
る。 (1)型枠支持具自体の位置ずれが生じたりするのを防
止できる型枠支持具を提供できる。 (2)投錨効果を高めることができる型枠支持具を提供
できる。 (3)酸性雨等の雨滴や海岸沿いに建設した際の海水滴
がコンクリート駆体内に侵入するのを防止することがで
きる型枠支持具を提供できる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4の何れか一項の効果に加え、容易にスラブ用コン
クリートの高さ調整をすることができる型枠支持具を提
供することができるという有利な効果が得られる。
乃至4の何れか一項の効果に加え、容易にスラブ用コン
クリートの高さ調整をすることができる型枠支持具を提
供することができるという有利な効果が得られる。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5の何れか一項の効果に加え、アンカーボルトをさ
らにしっかりと保持できる型枠支持具を提供することが
できるという有利な効果が得られる。
乃至5の何れか一項の効果に加え、アンカーボルトをさ
らにしっかりと保持できる型枠支持具を提供することが
できるという有利な効果が得られる。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
乃至6の何れか一項の効果に加え、以下の効果が得られ
る。 (1)低原価で量産できるとともに、安定した品質の型
枠支持具を提供することができる。 (2)雨水が型枠支持具に沿って侵入するのを防ぐこと
ができる型枠支持具を提供することができる。
乃至6の何れか一項の効果に加え、以下の効果が得られ
る。 (1)低原価で量産できるとともに、安定した品質の型
枠支持具を提供することができる。 (2)雨水が型枠支持具に沿って侵入するのを防ぐこと
ができる型枠支持具を提供することができる。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、請求項5
の効果に加え、スラブ用コンクリートの高さを目盛り内
で任意に調整することができる型枠支持具を提供するこ
とができるという有利な効果が得られる。
の効果に加え、スラブ用コンクリートの高さを目盛り内
で任意に調整することができる型枠支持具を提供するこ
とができるという有利な効果が得られる。
【図1】本発明の一実施の形態における型枠支持具の斜
視図
視図
【図2】(a)一実施の形態における型枠支持具の正面
図 (b)一実施の形態における型枠支持具の平面図
図 (b)一実施の形態における型枠支持具の平面図
【図3】一実施の形態における型枠支持具の側面図
【図4】本発明の一実施の形態における型枠支持具の施
工状態を示す要部斜視図
工状態を示す要部斜視図
【図5】(a)一実施の形態における型枠支持具の施工
状態を示す要部斜視図の正面図 (b)一実施の形態における型枠支持具の施工状態を示
す要部斜視図の平面図
状態を示す要部斜視図の正面図 (b)一実施の形態における型枠支持具の施工状態を示
す要部斜視図の平面図
【図6】一実施の形態における型枠支持具の施工状態を
示す要部斜視図の側面図
示す要部斜視図の側面図
1 型枠支持具
2 本体
3a 水平型枠支持部
3b 直交型枠支持部
4 鉄筋保持部
5 アンカーボルト保持部
6 レベルステック支持部
7 レベルステック
8 鉄筋
9 アンカーボルト
10 ベースプレート
11 型枠
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平3−28459(JP,A)
特開 平9−144025(JP,A)
特開 昭60−26768(JP,A)
実開 平4−77641(JP,U)
実開 昭62−120537(JP,U)
実開 昭50−106206(JP,U)
登録実用新案3040437(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E02D 27/00
Claims (8)
- 【請求項1】棒状の本体と、前記本体の中央部等の所定
部に形成された鉄筋保持部と、前記鉄筋保持部に直交し
て所定部に形成されたアンカーボルト保持部と、前記本
体の一端部に水平に形成された水平型枠支持部と、前記
本体の他端部に前記水平型枠支持部と直交に形成された
直交型枠支持部と、を備えたことを特徴とする型枠支持
具。 - 【請求項2】前記鉄筋保持部及び/又は前記アンカーボ
ルト支持部が周壁を一部切り欠いた筒状で鉄筋やアンカ
ーボルトを把持・嵌着するように形成されていることを
特徴とする請求項1に記載の型枠支持具。 - 【請求項3】前記棒状の本体の断面形状が十字状等仮想
多角形の対角線状に形成されていることを特徴とする請
求項1又は2に記載の型枠支持具。 - 【請求項4】前記水平型枠支持部と前記直交型枠支持部
の各端部がそれぞれ二又状の突起状に形成されているこ
とを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の型
枠支持具。 - 【請求項5】前記本体の前記アンカーボルト保持部と平
行に前記本体の所定部に形成された挿入孔や支持片から
なるレベルステック支持部と、前記レベルステック支持
部に支持されたスラブ用コンクリートのレベル調整用の
レベルステックと、を備えたことを特徴とする請求項1
乃至4の何れか一項に記載の型枠支持具。 - 【請求項6】前記アンカーボルト保持部の内面の一部ま
たは全部に凹凸部やゴム層等の摩擦材が形成・配設され
ていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に
記載の型枠支持具。 - 【請求項7】前記本体が合成樹脂で構成されていること
を特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の型枠
支持具。 - 【請求項8】前記レベルステックに目盛りが配設されて
いることを特徴とする請求項5に記載の型枠支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33479298A JP3459184B2 (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 型枠支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33479298A JP3459184B2 (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 型枠支持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000160573A JP2000160573A (ja) | 2000-06-13 |
JP3459184B2 true JP3459184B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=18281291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33479298A Expired - Fee Related JP3459184B2 (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 型枠支持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3459184B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100940947B1 (ko) * | 2007-09-28 | 2010-02-05 | 중산하이픽스 주식회사 | 벽체 설치용 거푸집의 스페이서 |
JP6113875B2 (ja) * | 2015-07-31 | 2017-04-12 | 有限会社わたなべ | 天端レベル管理具 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3040437U (ja) | 1997-02-10 | 1997-08-19 | 株式会社上甲製作所 | 間隔規定治具 |
-
1998
- 1998-11-25 JP JP33479298A patent/JP3459184B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3040437U (ja) | 1997-02-10 | 1997-08-19 | 株式会社上甲製作所 | 間隔規定治具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000160573A (ja) | 2000-06-13 |
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