JP3451721B2 - 投影光学装置及びそれを備えた露光装置並びにその調整方法 - Google Patents
投影光学装置及びそれを備えた露光装置並びにその調整方法Info
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスクの像をプレート
上に投影露光する投影光学系及び露光装置に関し、特
に、マスクとプレートとを移動させつつ投影露光を行う
走査型の露光装置及びこの走査型の露光装置に好適な投
影光学系に関する。
上に投影露光する投影光学系及び露光装置に関し、特
に、マスクとプレートとを移動させつつ投影露光を行う
走査型の露光装置及びこの走査型の露光装置に好適な投
影光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワープロ、パソコン、テレビ等に
用いられる表示素子として、液晶表示パネルが多用され
るようになった。このような液晶表示パネルの製造の際
には、ガラス基板上に透明薄膜電極をフォトリソグラフ
ィの手法で所望の形状にパターンニングすることが行わ
れている。
用いられる表示素子として、液晶表示パネルが多用され
るようになった。このような液晶表示パネルの製造の際
には、ガラス基板上に透明薄膜電極をフォトリソグラフ
ィの手法で所望の形状にパターンニングすることが行わ
れている。
【0003】このようなリソグラフィのための装置とし
て、例えばミラープロジエクションタイプのアライナー
が知られている。このアライナー型の露光装置として
は、例えば図10に示すものが知られている。図10に
おいて、図示なき照明光学系により、マスクMが円弧状
の照射MIにて照明される。この照射MIからの光は、
台形ミラー71の反射面71aにて光路が90°偏向さ
れ、凹面鏡72及び凸面鏡73を介して再び凹面鏡72
にて反射される。凹面鏡72からの光は、台形ミラー7
1の反射面71bにて光路が90°偏向され、プレート
P上に照射MIの像PIを形成する。そして、このアラ
イナー型の露光装置においては、マスクMとプレートP
とを図中Z方向に沿って移動させつつ露光を行うことに
より、プレートP上にマスクMの像が順次転写される。
て、例えばミラープロジエクションタイプのアライナー
が知られている。このアライナー型の露光装置として
は、例えば図10に示すものが知られている。図10に
おいて、図示なき照明光学系により、マスクMが円弧状
の照射MIにて照明される。この照射MIからの光は、
台形ミラー71の反射面71aにて光路が90°偏向さ
れ、凹面鏡72及び凸面鏡73を介して再び凹面鏡72
にて反射される。凹面鏡72からの光は、台形ミラー7
1の反射面71bにて光路が90°偏向され、プレート
P上に照射MIの像PIを形成する。そして、このアラ
イナー型の露光装置においては、マスクMとプレートP
とを図中Z方向に沿って移動させつつ露光を行うことに
より、プレートP上にマスクMの像が順次転写される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如きアライナー
型の露光装置において、露光領域の拡大化を図る場合に
は、まず、露光領域を複数の領域に分割して露光を行う
ことが考えられる。このときには、分割された複数の露
光領域に対応する複数のマスクを用意して、これらのマ
スクを交換しながら露光を行うことによって、プレート
上には、分割された複数の露光領域にマスクの像が順次
形成される。
型の露光装置において、露光領域の拡大化を図る場合に
は、まず、露光領域を複数の領域に分割して露光を行う
ことが考えられる。このときには、分割された複数の露
光領域に対応する複数のマスクを用意して、これらのマ
スクを交換しながら露光を行うことによって、プレート
上には、分割された複数の露光領域にマスクの像が順次
形成される。
【0005】しかしながら、この露光方法においては、
複数の露光領域を露光する間の工程において、マスクを
交換する動作を行う必要があるため、スループットの低
下を招くと共に、露光領域の間で精度良くパターンを継
ぐ必要があるため、各マスクのパターンの精度を非常に
高める必要が生じる。次に、マスクを交換することなく
露光領域の拡大化を図るためには、凹面鏡72及び凸面
鏡73からなる投影光学系の視野よりも大きなマスクを
用いることが考えられる。この場合、マスクを所定の視
野でもって走査露光した後、走査直交方向においてマス
クとプレートとを移動させた後に、前記所定の視野とは
異なる視野でマスクを走査することによって、拡大され
た露光領域を継ぎ露光によって得ることができる。
複数の露光領域を露光する間の工程において、マスクを
交換する動作を行う必要があるため、スループットの低
下を招くと共に、露光領域の間で精度良くパターンを継
ぐ必要があるため、各マスクのパターンの精度を非常に
高める必要が生じる。次に、マスクを交換することなく
露光領域の拡大化を図るためには、凹面鏡72及び凸面
鏡73からなる投影光学系の視野よりも大きなマスクを
用いることが考えられる。この場合、マスクを所定の視
野でもって走査露光した後、走査直交方向においてマス
クとプレートとを移動させた後に、前記所定の視野とは
異なる視野でマスクを走査することによって、拡大され
た露光領域を継ぎ露光によって得ることができる。
【0006】しかしながら、投影光学系が形成するマス
クの像は、一般的に倒立像となるため、マスクとプレー
トとを互いに逆方向に移動させて走査露光しなくてはな
らない。この場合には、マスクとプレートとを走査させ
るための機構の複雑化を招く問題点が生じる。また、図
10に示す如きオフナー型の投影光学系71〜73で
は、走査方向における横倍率は正ではあるが、走査直交
方向における横倍率が負となるため、そのままでは走査
直交方向における左右の関係が逆転し、上述の如き継ぎ
露光を達成することができない。
クの像は、一般的に倒立像となるため、マスクとプレー
トとを互いに逆方向に移動させて走査露光しなくてはな
らない。この場合には、マスクとプレートとを走査させ
るための機構の複雑化を招く問題点が生じる。また、図
10に示す如きオフナー型の投影光学系71〜73で
は、走査方向における横倍率は正ではあるが、走査直交
方向における横倍率が負となるため、そのままでは走査
直交方向における左右の関係が逆転し、上述の如き継ぎ
露光を達成することができない。
【0007】ここで、走査方向及び走査直交方向におけ
る横倍率を共に正として、上述の問題点を解決するため
には、マスクの中間像を形成する投影光学系と、この中
間像からの光により、マスクの2次像を形成する投影光
学系とを備えた露光装置が考えられる。しかしながら、
上述の如き2組の投影光学系を用いる系では、2組の投
影光学系の間において、光軸ずれが発生し易い問題点が
ある。
る横倍率を共に正として、上述の問題点を解決するため
には、マスクの中間像を形成する投影光学系と、この中
間像からの光により、マスクの2次像を形成する投影光
学系とを備えた露光装置が考えられる。しかしながら、
上述の如き2組の投影光学系を用いる系では、2組の投
影光学系の間において、光軸ずれが発生し易い問題点が
ある。
【0008】また、2組の投影光学系の製造誤差などに
より発生する諸収差があるため、それぞれの投影光学系
を調整した後に、2組の投影光学系全体として再度調整
する、特にそれぞれの投影光学系にて生じるディストー
ションのマッチングを考慮して調整する必要がある。そ
こで、本発明は、光軸ずれの調整や諸収差の調整などの
光学調整を容易に行うことを目的とする。
より発生する諸収差があるため、それぞれの投影光学系
を調整した後に、2組の投影光学系全体として再度調整
する、特にそれぞれの投影光学系にて生じるディストー
ションのマッチングを考慮して調整する必要がある。そ
こで、本発明は、光軸ずれの調整や諸収差の調整などの
光学調整を容易に行うことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために、本発明による請求項1に係る投影光学装置は、
例えば図1に示す如く、光軸と2つの共役点とを有する
投影光学系と、投影光学系の2つの共役点のうち一方の
共役点側に配置され、かつ投影光学系の視野を分割する
視野分割部材と、投影光学系の他方の共役点側に配置さ
れ、かつ視野分割部材及び投影光学系を順に介した光を
投影光学系の光軸を横切る方向に沿って移送する光束移
送部材とを有し、 前記視野分割部材と前記光束移送部材
とは、前記物体からの光が前記視野分割部材、前記投影
光学系、前記光束移送部材、前記投影光学系、及び前記
視野分割部材の順に通過して前記像面上へ導かれるよう
に位置決めされる。
ために、本発明による請求項1に係る投影光学装置は、
例えば図1に示す如く、光軸と2つの共役点とを有する
投影光学系と、投影光学系の2つの共役点のうち一方の
共役点側に配置され、かつ投影光学系の視野を分割する
視野分割部材と、投影光学系の他方の共役点側に配置さ
れ、かつ視野分割部材及び投影光学系を順に介した光を
投影光学系の光軸を横切る方向に沿って移送する光束移
送部材とを有し、 前記視野分割部材と前記光束移送部材
とは、前記物体からの光が前記視野分割部材、前記投影
光学系、前記光束移送部材、前記投影光学系、及び前記
視野分割部材の順に通過して前記像面上へ導かれるよう
に位置決めされる。
【0010】また、上述の目的を達成するために、本発
明による請求項8に係る露光装置は、例えば図2に示す
如く、第1の基板と第2の基板とを同一方向に移動させ
つつ、第1の基板のパターンを第2の基板上に投影する
露光装置であって、第1の基板を介した光を偏向させる
第1反射面と、第1反射面を介した光に基づいて、第1
の基板の中間像を形成する光学系と、この光学系を介し
た第1反射面からの光を光学系の光軸を横切る方向に沿
って移送し、かつ移送された光を再び光学系へ導く光束
移送部材と、光学系を介した光束移送部材からの光を偏
向させ、第2の基板へ導く第2反射面とを有するように
構成される。
明による請求項8に係る露光装置は、例えば図2に示す
如く、第1の基板と第2の基板とを同一方向に移動させ
つつ、第1の基板のパターンを第2の基板上に投影する
露光装置であって、第1の基板を介した光を偏向させる
第1反射面と、第1反射面を介した光に基づいて、第1
の基板の中間像を形成する光学系と、この光学系を介し
た第1反射面からの光を光学系の光軸を横切る方向に沿
って移送し、かつ移送された光を再び光学系へ導く光束
移送部材と、光学系を介した光束移送部材からの光を偏
向させ、第2の基板へ導く第2反射面とを有するように
構成される。
【0011】そして、上述の目的を達成するために、本
発明による請求項9に係る露光装置は、例えば図3に示
す如く、第1の基板と第2の基板とを同一方向に移動さ
せつつ、前記第1の基板をパターンを前記第2の基板上
に投影する露光装置であって、第1の基板の正立正像を
第2の基板上に形成する第1及び第2光学系を有するよ
うに構成される。そして、第1及び第2光学系は、光軸
と2つの共役点とを有する投影光学系と、投影光学系の
一方の共役点側に配置され、かつ第1の基板からの光を
偏向させて投影光学系へ導く第1反射面と、投影光学系
を介した第1反射面からの光を投影光学系の光軸を横切
る方向に沿って移送させ、かつ移送された光を再び投影
光学系へ導く光束移送部材と、投影光学系を介した光束
移送部材からの光を偏向させ、第2の基板へ導く第2反
射面とをそれぞれ有するように構成される。
発明による請求項9に係る露光装置は、例えば図3に示
す如く、第1の基板と第2の基板とを同一方向に移動さ
せつつ、前記第1の基板をパターンを前記第2の基板上
に投影する露光装置であって、第1の基板の正立正像を
第2の基板上に形成する第1及び第2光学系を有するよ
うに構成される。そして、第1及び第2光学系は、光軸
と2つの共役点とを有する投影光学系と、投影光学系の
一方の共役点側に配置され、かつ第1の基板からの光を
偏向させて投影光学系へ導く第1反射面と、投影光学系
を介した第1反射面からの光を投影光学系の光軸を横切
る方向に沿って移送させ、かつ移送された光を再び投影
光学系へ導く光束移送部材と、投影光学系を介した光束
移送部材からの光を偏向させ、第2の基板へ導く第2反
射面とをそれぞれ有するように構成される。
【0012】また、本発明による請求項14に係る露光
装置は、第1の基板と第2の基板とを同一方向に移動さ
せつつ、前記第1の基板をパターンを前記第2の基板上
に投影する露光装置であって、前記第1の基板の正立正
像を前記第2の基板上にそれぞれ形成する複数の投影光
学系と、前記投影光学系の倍率を調整するための倍率調
整手段と、前記基板の伸縮量に関する情報を入力するた
めの入力手段と、該情報に基づいて前記複数の投影光学
系に対する倍率制御を行うための制御手段とを備えるよ
うに構成される。また、本発明による請求項17に係る
投影光学装置の調整方法は、投影光学系の光軸を検出す
る工程と、この投影光学系の光軸に対して、投影光学系
の2つの視野を空間的に分割する視野分割部材を位置決
めする工程と、投影光学系の光軸に対して、視野分割部
材及び投影光学系を順に介した光を投影光学系の光軸を
横切る方向に沿って移送する光束移送部材を位置決めす
る工程とを有し、前記視野分割部材と前記光束移送部材
とは、前記物体からの光が前記視野分割部材、前記投影
光学系、前記光束移送部材、前記投影光学系、及び前記
視野分割部材の順に通過して前記像面上へ導かれるよう
に位置決めされる。
装置は、第1の基板と第2の基板とを同一方向に移動さ
せつつ、前記第1の基板をパターンを前記第2の基板上
に投影する露光装置であって、前記第1の基板の正立正
像を前記第2の基板上にそれぞれ形成する複数の投影光
学系と、前記投影光学系の倍率を調整するための倍率調
整手段と、前記基板の伸縮量に関する情報を入力するた
めの入力手段と、該情報に基づいて前記複数の投影光学
系に対する倍率制御を行うための制御手段とを備えるよ
うに構成される。また、本発明による請求項17に係る
投影光学装置の調整方法は、投影光学系の光軸を検出す
る工程と、この投影光学系の光軸に対して、投影光学系
の2つの視野を空間的に分割する視野分割部材を位置決
めする工程と、投影光学系の光軸に対して、視野分割部
材及び投影光学系を順に介した光を投影光学系の光軸を
横切る方向に沿って移送する光束移送部材を位置決めす
る工程とを有し、前記視野分割部材と前記光束移送部材
とは、前記物体からの光が前記視野分割部材、前記投影
光学系、前記光束移送部材、前記投影光学系、及び前記
視野分割部材の順に通過して前記像面上へ導かれるよう
に位置決めされる。
【0013】
【作用】上述の如き本発明においては、投影光学系を一
つの鏡筒内に収めることができるため、投影光学系自体
の芯ずれが生じにくくなる利点があり、複数の投影光学
系同士の芯ずれが発生するという問題は、原理的に発生
しない。また、請求項9に係る本発明においては、複数
の投影光学系を並列配置する構成であるため、広い露光
領域を一括して走査露光することができる利点がある。
これにより、スループットを格段に向上することができ
る。また、請求項14に係る本発明においては、基板の
伸縮、特に部分的に伸縮している場合であっても対応で
きる。
つの鏡筒内に収めることができるため、投影光学系自体
の芯ずれが生じにくくなる利点があり、複数の投影光学
系同士の芯ずれが発生するという問題は、原理的に発生
しない。また、請求項9に係る本発明においては、複数
の投影光学系を並列配置する構成であるため、広い露光
領域を一括して走査露光することができる利点がある。
これにより、スループットを格段に向上することができ
る。また、請求項14に係る本発明においては、基板の
伸縮、特に部分的に伸縮している場合であっても対応で
きる。
【0014】ここで、一般的に、投影光学系の瞳位置に
反射面が存在する場合には、この反射面の傾きにより、
投影光学系の結像位置が移動する問題点があるが、本発
明においては、投影光学系の瞳位置に光を偏向させる部
材が存在しないため、結像位置を安定させることが可能
となる。
反射面が存在する場合には、この反射面の傾きにより、
投影光学系の結像位置が移動する問題点があるが、本発
明においては、投影光学系の瞳位置に光を偏向させる部
材が存在しないため、結像位置を安定させることが可能
となる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による実施例を
説明する。図1は、本発明による第1実施例の構成を示
す図である。図1においては、マスクとプレートとの走
査方向をZ軸にとり、マスク面内の走査直交方向をY軸
にとり、マスクとプレートとの法線方向をX軸にとって
いる。
説明する。図1は、本発明による第1実施例の構成を示
す図である。図1においては、マスクとプレートとの走
査方向をZ軸にとり、マスク面内の走査直交方向をY軸
にとり、マスクとプレートとの法線方向をX軸にとって
いる。
【0016】図1において、照明光学系ILは、例えば
超高圧水銀ランプを有し、露光光(例えばg線(435.8n
m))の波長でマスクMを照明する。ここで、マスクM
は、図示なき回路パターンを有し、この回路パターンが
プレートP側(図中下側)となるようにマスクステージ
MSによって保持されている。このマスクステージMS
は、図中YZ平面内で可動となるように構成されてい
る。また、プレートPは、例えば表面にレジストが塗布
されたガラス基板であり、図中YZ平面内で可動に設け
られたプレートステージPSにより保持されている。
超高圧水銀ランプを有し、露光光(例えばg線(435.8n
m))の波長でマスクMを照明する。ここで、マスクM
は、図示なき回路パターンを有し、この回路パターンが
プレートP側(図中下側)となるようにマスクステージ
MSによって保持されている。このマスクステージMS
は、図中YZ平面内で可動となるように構成されてい
る。また、プレートPは、例えば表面にレジストが塗布
されたガラス基板であり、図中YZ平面内で可動に設け
られたプレートステージPSにより保持されている。
【0017】これらのマスクステージMSとプレートス
テージPSとは、図2に示すように、XY平面でコの字
形状の断面を持つキャリッジC上に一体に設けられる。
このキャリッジCは、YZ平面内で可動となるように設
けられる。図1に戻って、マスクMとプレートPとの間
には、Z方向に沿った光軸を持つ投影レンズ20が設け
られている。そして、投影レンズ20の一方の側には、
マスクMに対して45°で斜設された反射面10aとプ
レートPに対して45°で斜設された反射面10bとを
有する反射部材10が設けられている。また、投影レン
ズ20の他方の側には、光束移送部材として、投影レン
ズ20の光軸に対して45°で斜設された反射面13a
を持つ反射部材13と、投影レンズ20の光軸に対して
45°で斜設された反射面15aを持つ反射部材15と
が設けられている。ここで、反射面13aと反射面15
aとは、互いの面が直交するように設けられている。
テージPSとは、図2に示すように、XY平面でコの字
形状の断面を持つキャリッジC上に一体に設けられる。
このキャリッジCは、YZ平面内で可動となるように設
けられる。図1に戻って、マスクMとプレートPとの間
には、Z方向に沿った光軸を持つ投影レンズ20が設け
られている。そして、投影レンズ20の一方の側には、
マスクMに対して45°で斜設された反射面10aとプ
レートPに対して45°で斜設された反射面10bとを
有する反射部材10が設けられている。また、投影レン
ズ20の他方の側には、光束移送部材として、投影レン
ズ20の光軸に対して45°で斜設された反射面13a
を持つ反射部材13と、投影レンズ20の光軸に対して
45°で斜設された反射面15aを持つ反射部材15と
が設けられている。ここで、反射面13aと反射面15
aとは、互いの面が直交するように設けられている。
【0018】上記投影レンズ20は、レンズ成分L1 〜
L4 を有し全体として正屈折力の前群GF と、投影レン
ズ20の開口数を規定する開口絞りASと、レンズ成分
L5〜L8 を有し全体として正屈折力の後群GR とを有
する。本実施例においては、前群GF と後群GR とは、
同一の構成のものを用い、前群GF の後側焦点位置と後
群GR の前側焦点位置とを開口絞りASの位置となるよ
うに配置している。従って、投影レンズ20は、両側テ
レセントリックな光学系となる。
L4 を有し全体として正屈折力の前群GF と、投影レン
ズ20の開口数を規定する開口絞りASと、レンズ成分
L5〜L8 を有し全体として正屈折力の後群GR とを有
する。本実施例においては、前群GF と後群GR とは、
同一の構成のものを用い、前群GF の後側焦点位置と後
群GR の前側焦点位置とを開口絞りASの位置となるよ
うに配置している。従って、投影レンズ20は、両側テ
レセントリックな光学系となる。
【0019】また、反射部材10は、露光装置本体に固
設された支持部材11に取り付けられており、反射部材
13,15は、同じく露光装置本体に固設された支持部
材16に取り付けられている。また、投影レンズ20の
各レンズ成分L1 〜L8 及び開口絞りは、露光装置本体
に固設された鏡筒12に取り付けられている。さて、照
明光学系ILにより照明されたマスクMからの光は、反
射面10aにて光路が90°偏向されて、投影レンズ2
0の光軸方向(Z方向)に沿って進行し、投影レンズ2
0のレンズ成分L1 に達する。この光は、レンズ成分L
1 〜L 4 を順次通過した後、開口絞りASに達する。開
口絞りASを通過した光は、レンズ成分L5 〜L8 を順
次通過した後に、投影レンズ20の光軸と平行に射出さ
れる。投影レンズ20から射出された光は、反射面13
aにて光路を90°偏向され、支持部材16に固設され
た視野絞り14へ向かう。ここで、視野絞り14は、投
影レンズ20に関してマスクMと共役な位置に設けられ
ているため、ここにはマスクMの中間像が形成される。
この中間像は、Y方向の横倍率が−1倍であり、Z方向
の横倍率が+1倍である。
設された支持部材11に取り付けられており、反射部材
13,15は、同じく露光装置本体に固設された支持部
材16に取り付けられている。また、投影レンズ20の
各レンズ成分L1 〜L8 及び開口絞りは、露光装置本体
に固設された鏡筒12に取り付けられている。さて、照
明光学系ILにより照明されたマスクMからの光は、反
射面10aにて光路が90°偏向されて、投影レンズ2
0の光軸方向(Z方向)に沿って進行し、投影レンズ2
0のレンズ成分L1 に達する。この光は、レンズ成分L
1 〜L 4 を順次通過した後、開口絞りASに達する。開
口絞りASを通過した光は、レンズ成分L5 〜L8 を順
次通過した後に、投影レンズ20の光軸と平行に射出さ
れる。投影レンズ20から射出された光は、反射面13
aにて光路を90°偏向され、支持部材16に固設され
た視野絞り14へ向かう。ここで、視野絞り14は、投
影レンズ20に関してマスクMと共役な位置に設けられ
ているため、ここにはマスクMの中間像が形成される。
この中間像は、Y方向の横倍率が−1倍であり、Z方向
の横倍率が+1倍である。
【0020】次に、視野絞り14上の中間像からの光
は、反射面15aを介して光路が90°偏向され、投影
レンズ20の光軸と平行に進行し、投影レンズ20のレ
ンズ成分L8 に達する。この光は、レンズ成分L8 〜L
5 、開口絞りAS及びレンズ成分L4 〜L1 を順次通過
した後、投影レンズ20の光軸と平行に射出される。投
影レンズ20からの光は、反射面10bにて光路を90
°偏向されてプレートP上に達する。ここで、視野絞り
14とプレートPとは、投影レンズ20に関して共役と
なるように配置されているため、プレートP上には、マ
スクMの2次像が形成される。このマスクMの中間像
は、Y方向及びZ方向における横倍率が+1倍となる等
倍の正立正像である。このように、本実施例では、反射
面にて4回反射させ、かつ投影レンズにて2回結像させ
ることにより正立正像を得ている。
は、反射面15aを介して光路が90°偏向され、投影
レンズ20の光軸と平行に進行し、投影レンズ20のレ
ンズ成分L8 に達する。この光は、レンズ成分L8 〜L
5 、開口絞りAS及びレンズ成分L4 〜L1 を順次通過
した後、投影レンズ20の光軸と平行に射出される。投
影レンズ20からの光は、反射面10bにて光路を90
°偏向されてプレートP上に達する。ここで、視野絞り
14とプレートPとは、投影レンズ20に関して共役と
なるように配置されているため、プレートP上には、マ
スクMの2次像が形成される。このマスクMの中間像
は、Y方向及びZ方向における横倍率が+1倍となる等
倍の正立正像である。このように、本実施例では、反射
面にて4回反射させ、かつ投影レンズにて2回結像させ
ることにより正立正像を得ている。
【0021】なお、上述の実施例においては、前群GF
と後群GR とを同一構成のものを用いている。すなわ
ち、前群GF の焦点距離と後群GR の焦点距離とが共に
等しいため、マスクMと視野絞り14上の中間像とが等
倍となり、かつ視野絞り14上の中間像とプレートP上
の2次像とが等倍となっている。しかしながら、本実施
例では、前群GF と後群GR の焦点距離が異なった場合
においても、マスクMとプレートP上の2次像との倍率
関係は等倍となる。すなわち、マスクMと視野絞り14
上の中間像との倍率関係がβ(≠±1)であっても、こ
の中間像とプレートP上の2次像との倍率関係が1/β
となるため、全体としてみれば、マスクMとプレートP
上の2次像との倍率関係は、等倍であることが分かる。
例えば、マスクMと視野絞り14上の中間像との倍率を
上げれば、反射部材10の反射面10a及び10bと、
マスクM及びプレートPとの間隔(ワーキングディスタ
ンス)を広げることができる。このように、本実施例に
よる投影光学系においては、光学設計上の自由度が高い
利点がある。
と後群GR とを同一構成のものを用いている。すなわ
ち、前群GF の焦点距離と後群GR の焦点距離とが共に
等しいため、マスクMと視野絞り14上の中間像とが等
倍となり、かつ視野絞り14上の中間像とプレートP上
の2次像とが等倍となっている。しかしながら、本実施
例では、前群GF と後群GR の焦点距離が異なった場合
においても、マスクMとプレートP上の2次像との倍率
関係は等倍となる。すなわち、マスクMと視野絞り14
上の中間像との倍率関係がβ(≠±1)であっても、こ
の中間像とプレートP上の2次像との倍率関係が1/β
となるため、全体としてみれば、マスクMとプレートP
上の2次像との倍率関係は、等倍であることが分かる。
例えば、マスクMと視野絞り14上の中間像との倍率を
上げれば、反射部材10の反射面10a及び10bと、
マスクM及びプレートPとの間隔(ワーキングディスタ
ンス)を広げることができる。このように、本実施例に
よる投影光学系においては、光学設計上の自由度が高い
利点がある。
【0022】以下、図2を参照して、第1実施例におけ
る露光動作につき簡単に説明する。なお、以下の説明で
は、マスクM上を3つの領域m1 〜m3 に分割して、こ
の領域m1 〜m3 をプレートP上の3つの領域p1 〜p
3 に露光する例を示す。プレートPに対する第2回目以
降の露光時には、まず、不図示のアライメント光学系を
用いてマスクMとプレートPとの位置ずれについて検出
し、この検出結果に基づいて、マスクステージMSまた
はプレートステージPSの少なくとも一方をYZ平面内
で移動させて位置合わせを行う。
る露光動作につき簡単に説明する。なお、以下の説明で
は、マスクM上を3つの領域m1 〜m3 に分割して、こ
の領域m1 〜m3 をプレートP上の3つの領域p1 〜p
3 に露光する例を示す。プレートPに対する第2回目以
降の露光時には、まず、不図示のアライメント光学系を
用いてマスクMとプレートPとの位置ずれについて検出
し、この検出結果に基づいて、マスクステージMSまた
はプレートステージPSの少なくとも一方をYZ平面内
で移動させて位置合わせを行う。
【0023】その後、キャリッジCを駆動して、マスク
Mの領域m1 のZ方向における端部と、プレートPの領
域p1 のZ方向における端部とが投影レンズ20の視野
内に位置するように位置決めする。そして、図2では図
示省略した照明光学系ILによりマスクMを照射しつ
つ、キャリッジCをZ方向(走査方向)に沿って所定の
速度で移動させる。これにより、プレートP上の領域p
1 には、マスクMの領域m1 の像が逐次形成される。
Mの領域m1 のZ方向における端部と、プレートPの領
域p1 のZ方向における端部とが投影レンズ20の視野
内に位置するように位置決めする。そして、図2では図
示省略した照明光学系ILによりマスクMを照射しつ
つ、キャリッジCをZ方向(走査方向)に沿って所定の
速度で移動させる。これにより、プレートP上の領域p
1 には、マスクMの領域m1 の像が逐次形成される。
【0024】次に、キャリッジCを図中Y方向(走査直
交方向)に沿って移動させ、マスクM上の領域m2 と、
プレートP上の領域p2 とが一致するように位置決めす
る。その後、キャリッジCをZ方向(走査方向)に沿っ
て所定の速度で移動させ、プレートP上の領域p2 上に
マスクMの領域m2 の像を逐次形成する。最後に、キャ
リッジCを図中Y方向(走査直交方向)に沿って移動さ
せ、マスクM上の領域m3 と、プレートP上の領域p3
とが一致するように位置決めする。その後、キャリッジ
CをZ方向(走査方向)に沿って所定の速度で移動さ
せ、プレートP上の領域p3 上にマスクMの領域m3 の
像を逐次形成する。
交方向)に沿って移動させ、マスクM上の領域m2 と、
プレートP上の領域p2 とが一致するように位置決めす
る。その後、キャリッジCをZ方向(走査方向)に沿っ
て所定の速度で移動させ、プレートP上の領域p2 上に
マスクMの領域m2 の像を逐次形成する。最後に、キャ
リッジCを図中Y方向(走査直交方向)に沿って移動さ
せ、マスクM上の領域m3 と、プレートP上の領域p3
とが一致するように位置決めする。その後、キャリッジ
CをZ方向(走査方向)に沿って所定の速度で移動さ
せ、プレートP上の領域p3 上にマスクMの領域m3 の
像を逐次形成する。
【0025】ここで、上記露光動作においては、マスク
Mの領域m1 ,m3 の走査露光時におけるキャリッジC
の移動方向と、マスクMの領域m2 の走査露光時におけ
るキャリッジCの移動方向とは、180°異なる方向で
ある。なお、プレートPに対する1回目の露光の際に
は、図示なきアライメント光学系を用いた位置決め動作
を省略しても良い。
Mの領域m1 ,m3 の走査露光時におけるキャリッジC
の移動方向と、マスクMの領域m2 の走査露光時におけ
るキャリッジCの移動方向とは、180°異なる方向で
ある。なお、プレートPに対する1回目の露光の際に
は、図示なきアライメント光学系を用いた位置決め動作
を省略しても良い。
【0026】また、上述の実施例では、キャリッジCを
YZ平面内で可動であるように設けているが、キャリッ
ジCがZ方向にのみ可動である場合には、マスクステー
ジMSとプレートステージPSとをY方向に移動させる
ことにより、キャリッジCのY方向への動作と等価とす
ることができる。上述の実施例において、投影レンズ2
0が片側テレセントリックな光学系である場合には、少
なくともプレートP側でテレセントリックを達成するた
めに、テレセントリックとなる側に視野分割部材として
の反射部材10を設け、非テレセントリックとなる側に
反射部材13,15を設けることが良い。これにより、
マスクM側及びプレートP側においてテレセントリック
が達成される。このとき、反射部材13,15の各反射
面13a,15aは、各反射面13a,15aのなす角
度が、投影レンズ20から反射面13aへ向かう光束の
主光線と、反射面15aから投影レンズ20へ向かう光
束の主光線とが投影レンズ20の光軸に関して対称とな
るように設ければ良い。なお、上記の如き片側テレセン
トリックな光学系では、プレートP上のマスクMの2次
像の倍率がZ方向において部分的に異なる恐れがあるた
め、投影レンズ20は、両側テレセントリックな光学系
で構成されることが好ましい。
YZ平面内で可動であるように設けているが、キャリッ
ジCがZ方向にのみ可動である場合には、マスクステー
ジMSとプレートステージPSとをY方向に移動させる
ことにより、キャリッジCのY方向への動作と等価とす
ることができる。上述の実施例において、投影レンズ2
0が片側テレセントリックな光学系である場合には、少
なくともプレートP側でテレセントリックを達成するた
めに、テレセントリックとなる側に視野分割部材として
の反射部材10を設け、非テレセントリックとなる側に
反射部材13,15を設けることが良い。これにより、
マスクM側及びプレートP側においてテレセントリック
が達成される。このとき、反射部材13,15の各反射
面13a,15aは、各反射面13a,15aのなす角
度が、投影レンズ20から反射面13aへ向かう光束の
主光線と、反射面15aから投影レンズ20へ向かう光
束の主光線とが投影レンズ20の光軸に関して対称とな
るように設ければ良い。なお、上記の如き片側テレセン
トリックな光学系では、プレートP上のマスクMの2次
像の倍率がZ方向において部分的に異なる恐れがあるた
め、投影レンズ20は、両側テレセントリックな光学系
で構成されることが好ましい。
【0027】上述の図1及び図2に示す実施例では、マ
スクM及びプレートPを走査直交方向に移動させる動作
にて露光を行なっているが、複数の投影光学系を設けて
一回の走査にて露光を行うこともできる。以下、複数の
投影光学系を設けた第2実施例について図3を参照して
説明する。図3は、複数の投影光学系の配置を示す模式
図である。なお、図3では、図1及び図2に示す部材と
同一の機能を有する部材には、同じ符号を付してあり、
図1及び図2と同一の座標系を採用している。
スクM及びプレートPを走査直交方向に移動させる動作
にて露光を行なっているが、複数の投影光学系を設けて
一回の走査にて露光を行うこともできる。以下、複数の
投影光学系を設けた第2実施例について図3を参照して
説明する。図3は、複数の投影光学系の配置を示す模式
図である。なお、図3では、図1及び図2に示す部材と
同一の機能を有する部材には、同じ符号を付してあり、
図1及び図2と同一の座標系を採用している。
【0028】図3において、マスクMとプレートPとの
間の空間には、5本の投影光学系21〜25が設けられ
ている。本実施例においては、図1の投影レンズ20、
反射部材10、反射部材13,15及び視野絞り14を
有する光学系全体を投影光学系と称する。そして、各投
影光学系21〜25は、それぞれマスクM上の視野領域
ML1 〜ML5 の等倍の正立正像をプレートP上の露光
領域PL1 〜PL5 上に形成する。
間の空間には、5本の投影光学系21〜25が設けられ
ている。本実施例においては、図1の投影レンズ20、
反射部材10、反射部材13,15及び視野絞り14を
有する光学系全体を投影光学系と称する。そして、各投
影光学系21〜25は、それぞれマスクM上の視野領域
ML1 〜ML5 の等倍の正立正像をプレートP上の露光
領域PL1 〜PL5 上に形成する。
【0029】投影光学系21〜23は、視野領域ML1
〜ML3 がY方向に沿って配列されるように設けられ、
投影光学系24,25は、視野領域ML4 ,ML5 がY
方向に沿って配列されるように設けられる。このとき、
視野領域ML1 〜ML3 が配列されるZ方向の位置と、
視野領域ML4 ,ML5 が配列されるZ方向の位置とは
異なる。また、図3では、各視野領域ML1 〜ML5 及
び各露光領域PL1 〜PL5 の形状は、スリット状(長
方形状)で図示しているが、この形状は、各視野領域M
L1 〜ML5 のZ方向(走査方向)における長さの和が
Y方向(走査直交方向)において常に等しくなる形状で
あれば良い。具体的には、六角形状、円弧形状または台
形状などが考えられる。この形状については後に詳述す
る。
〜ML3 がY方向に沿って配列されるように設けられ、
投影光学系24,25は、視野領域ML4 ,ML5 がY
方向に沿って配列されるように設けられる。このとき、
視野領域ML1 〜ML3 が配列されるZ方向の位置と、
視野領域ML4 ,ML5 が配列されるZ方向の位置とは
異なる。また、図3では、各視野領域ML1 〜ML5 及
び各露光領域PL1 〜PL5 の形状は、スリット状(長
方形状)で図示しているが、この形状は、各視野領域M
L1 〜ML5 のZ方向(走査方向)における長さの和が
Y方向(走査直交方向)において常に等しくなる形状で
あれば良い。具体的には、六角形状、円弧形状または台
形状などが考えられる。この形状については後に詳述す
る。
【0030】さて、実際の露光時には、図示なき照明光
学系によりマスクMを照明し、マスクMとプレートPと
をZ方向に沿って一体に移動させることにより、視野領
域ML1 〜ML5 がマスクM上の全面を走査すると共
に、露光領域PL1 〜PL5 がプレートP上の全面を走
査する。これにより、プレートP上には、マスクMの像
が逐次形成される。
学系によりマスクMを照明し、マスクMとプレートPと
をZ方向に沿って一体に移動させることにより、視野領
域ML1 〜ML5 がマスクM上の全面を走査すると共
に、露光領域PL1 〜PL5 がプレートP上の全面を走
査する。これにより、プレートP上には、マスクMの像
が逐次形成される。
【0031】本実施例においては、投影光学系21〜2
3と、投影光学系24,25とを光束移送部材としての
反射部材13,15が互いに反対側を向くように設けて
いるため、露光領域PL1 〜PL3 と露光領域PL4 ,
PL5 との走査方向の間隔を縮めることができ、配置上
で好都合である。なお、上記実施例においては、投影光
学系の数は、5本に限られないことは言うまでもない。
3と、投影光学系24,25とを光束移送部材としての
反射部材13,15が互いに反対側を向くように設けて
いるため、露光領域PL1 〜PL3 と露光領域PL4 ,
PL5 との走査方向の間隔を縮めることができ、配置上
で好都合である。なお、上記実施例においては、投影光
学系の数は、5本に限られないことは言うまでもない。
【0032】また、本実施例による投影レンズ20は、
以下の条件を満足することが好ましい。
以下の条件を満足することが好ましい。
【0033】
【数1】
φ/2 > d …(1)
ただし、φ:投影レンズ20の最大のレンズ径、
d:投影レンズ20の作動距離、である。なお、上記作
動距離dは、投影光学系のマスクM及びプレートP側の
拡大図である図4(a) に示すように、反射部材10の反
射面10aによる光路の折曲げを無視した場合のもので
ある。
動距離dは、投影光学系のマスクM及びプレートP側の
拡大図である図4(a) に示すように、反射部材10の反
射面10aによる光路の折曲げを無視した場合のもので
ある。
【0034】投影レンズ20が上記条件式(1)の関係
を満足しない場合には、マスクMと、投影レンズ20
(または鏡筒12)とが干渉するため望ましくない。ま
た、本実施例では、投影レンズ20の視野を反射部材1
0によって2つに分割しているため、図5(a) に示すよ
うに投影レンズ20の光軸近傍の視野領域のケラれが生
じる。なお、図5(a) では、投影レンズ20の視野全体
を破線で表し、投影レンズ20の有効視野(ケラれない
視野)の領域をハッチングで表している。図4(a) 及び
図5(a) において、マスクM面又はプレートP面におい
てケラれる領域のX方向における長さY1minは、反射部
材10の頂点と投影レンズ20の物点との距離をdL 、
投影レンズ20の開口数をNA1 とし、NA1 =sin
θ1 により求まる角度をθ1 とするとき、以下の条件式
(2)にて表される。
を満足しない場合には、マスクMと、投影レンズ20
(または鏡筒12)とが干渉するため望ましくない。ま
た、本実施例では、投影レンズ20の視野を反射部材1
0によって2つに分割しているため、図5(a) に示すよ
うに投影レンズ20の光軸近傍の視野領域のケラれが生
じる。なお、図5(a) では、投影レンズ20の視野全体
を破線で表し、投影レンズ20の有効視野(ケラれない
視野)の領域をハッチングで表している。図4(a) 及び
図5(a) において、マスクM面又はプレートP面におい
てケラれる領域のX方向における長さY1minは、反射部
材10の頂点と投影レンズ20の物点との距離をdL 、
投影レンズ20の開口数をNA1 とし、NA1 =sin
θ1 により求まる角度をθ1 とするとき、以下の条件式
(2)にて表される。
【0035】
【数2】
Y1min = dL ・tanθ1 …(2)
ただし、図4(a) に示す投影レンズ20の物点の位置及
び図5(a) に示す投影レンズ20の視野は、図中破線に
て示すように反射部材10の反射面10aによる光路の
折曲げを無視した場合のものである。
び図5(a) に示す投影レンズ20の視野は、図中破線に
て示すように反射部材10の反射面10aによる光路の
折曲げを無視した場合のものである。
【0036】また、投影レンズ20の中間像側において
は、反射部材13,15により投影レンズ20の光軸を
横切る方向へ光束を移送しているため、図5(b) に示す
ように投影レンズ20中間像側における視野領域にケラ
れが生じる。図5(b) では、投影レンズ20の中間像側
の視野領域全体を破線で表し、投影レンズ20の中間像
側の有効視野(ケラれない領域)をハッチングで表して
いる。図4(b) 及び図5(b) において、中間像面におい
てケラれる領域のX方向における長さY2minは、投影レ
ンズ20と中間像面との距離をdM 、投影レンズ20の
開口数をNA2とし、NA2 =sinθ2 により求まる
角度をθ2 とするとき、以下の条件式(3)にて表され
る。
は、反射部材13,15により投影レンズ20の光軸を
横切る方向へ光束を移送しているため、図5(b) に示す
ように投影レンズ20中間像側における視野領域にケラ
れが生じる。図5(b) では、投影レンズ20の中間像側
の視野領域全体を破線で表し、投影レンズ20の中間像
側の有効視野(ケラれない領域)をハッチングで表して
いる。図4(b) 及び図5(b) において、中間像面におい
てケラれる領域のX方向における長さY2minは、投影レ
ンズ20と中間像面との距離をdM 、投影レンズ20の
開口数をNA2とし、NA2 =sinθ2 により求まる
角度をθ2 とするとき、以下の条件式(3)にて表され
る。
【0037】
【数3】
Y2min = dM ・tanθ2 …(3)
ただし、図4(b) に示す投影レンズ20と中間像面との
距離及び図5(b) に示す投影レンズ20の視野は、反射
部材13,15による光路の折曲げを無視した場合のも
のである。
距離及び図5(b) に示す投影レンズ20の視野は、反射
部材13,15による光路の折曲げを無視した場合のも
のである。
【0038】以上より、本実施例による投影光学系にお
いて、用いることのできる視野領域及び露光領域は、図
5(a),(b) に示す2つの有効視野の重なり合う領域であ
る。従って、視野絞り14の開口部の領域は、上記有効
視野の重なる領域内であることが望ましい。以下の図6
に、視野絞り14の開口部の形状と投影レンズ20の有
効視野との関係を示す。なお、図6では、プレートP上
における投影レンズ20の有効視野を破線にて示し、投
影レンズ20によって投影される視野絞り14の開口部
のの像を実線で示す。ここで、投影レンズ20の有効視
野は、図5(a),(b) に示す2つの有効視野の重なる領域
を指す。
いて、用いることのできる視野領域及び露光領域は、図
5(a),(b) に示す2つの有効視野の重なり合う領域であ
る。従って、視野絞り14の開口部の領域は、上記有効
視野の重なる領域内であることが望ましい。以下の図6
に、視野絞り14の開口部の形状と投影レンズ20の有
効視野との関係を示す。なお、図6では、プレートP上
における投影レンズ20の有効視野を破線にて示し、投
影レンズ20によって投影される視野絞り14の開口部
のの像を実線で示す。ここで、投影レンズ20の有効視
野は、図5(a),(b) に示す2つの有効視野の重なる領域
を指す。
【0039】図6(a) は、視野絞り14がスリット状の
開口部を持つ場合を示す。例えば1つの投影光学系によ
り1回の走査露光を行う場合には、このようなスリット
状の開口部を用いることが良い。図6(b) は、視野絞り
14が六角形状の開口部を持つ場合を示し、図6(c)
は、視野絞り14が円弧形状の開口部を持つ場合を示
し、図6(d) は、視野絞り14が台形状の開口部を持つ
場合を示す。このように、図6(b) 〜(d) に示す開口部
は、Z方向(走査方向)における開口部の長さが一定で
ない部分を持つ。例えば図2に示す如き1つの投影光学
系により2回以上の走査露光を行う場合や、図3に示す
如き複数の投影光学系により1回の走査露光を行う場合
には、開口部の長さが一定でない部分をオーバーラップ
領域とすれば良い。なお、オーバーラップ領域とは、複
数の露光領域間で互いに重なり合う領域を指す。このと
き、オーバーラップ領域における複数の開口部のZ方向
における長さの和は、Y方向(走査直交方向)において
常に等しくなる。これにより、複数の露光領域間の露光
量差は常に0となる。
開口部を持つ場合を示す。例えば1つの投影光学系によ
り1回の走査露光を行う場合には、このようなスリット
状の開口部を用いることが良い。図6(b) は、視野絞り
14が六角形状の開口部を持つ場合を示し、図6(c)
は、視野絞り14が円弧形状の開口部を持つ場合を示
し、図6(d) は、視野絞り14が台形状の開口部を持つ
場合を示す。このように、図6(b) 〜(d) に示す開口部
は、Z方向(走査方向)における開口部の長さが一定で
ない部分を持つ。例えば図2に示す如き1つの投影光学
系により2回以上の走査露光を行う場合や、図3に示す
如き複数の投影光学系により1回の走査露光を行う場合
には、開口部の長さが一定でない部分をオーバーラップ
領域とすれば良い。なお、オーバーラップ領域とは、複
数の露光領域間で互いに重なり合う領域を指す。このと
き、オーバーラップ領域における複数の開口部のZ方向
における長さの和は、Y方向(走査直交方向)において
常に等しくなる。これにより、複数の露光領域間の露光
量差は常に0となる。
【0040】ここで、図6(a) 〜図6(d) に示すよう
に、視野絞り14の開口部は、投影レンズ20の有効視
野内に位置するように設けられる。次に、図7を参照し
て、環境変化による誤差を補正する光学部材を組み込ん
だ投影光学系の実施例について説明する。図7は、本実
施例の投影光学系の構成を示す図であり、図1と同様の
座標系を採用している。なお、図7では、図1の実施例
と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付してあ
る。
に、視野絞り14の開口部は、投影レンズ20の有効視
野内に位置するように設けられる。次に、図7を参照し
て、環境変化による誤差を補正する光学部材を組み込ん
だ投影光学系の実施例について説明する。図7は、本実
施例の投影光学系の構成を示す図であり、図1と同様の
座標系を採用している。なお、図7では、図1の実施例
と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付してあ
る。
【0041】図7において、図1の投影光学系とは異な
る構成は、投影レンズ20を構成する複数のレンズ成分
L1 〜L8 間の特定の空間に封入された気体の圧力を変
化させる圧力調整部30と、反射部材10の反射面10
aとプレートPとの間の光路中に設けられた一対の平行
平面板33,34とを有する点である。図7に示す圧力
調整部30は、レンズ成分L1 とレンズ成分L2 との間
の密閉された空間であるレンズ室31の圧力をパイプ3
2を介して変化させ、レンズ室31の屈折率を変えるこ
とによって、投影レンズ20の投影倍率や焦点位置を変
化させるものである。このような圧力調整部30の具体
的な構成については、本件出願人と同一出願人による特
願昭58-186267 号公報に開示されているため、ここでは
説明を省略する。
る構成は、投影レンズ20を構成する複数のレンズ成分
L1 〜L8 間の特定の空間に封入された気体の圧力を変
化させる圧力調整部30と、反射部材10の反射面10
aとプレートPとの間の光路中に設けられた一対の平行
平面板33,34とを有する点である。図7に示す圧力
調整部30は、レンズ成分L1 とレンズ成分L2 との間
の密閉された空間であるレンズ室31の圧力をパイプ3
2を介して変化させ、レンズ室31の屈折率を変えるこ
とによって、投影レンズ20の投影倍率や焦点位置を変
化させるものである。このような圧力調整部30の具体
的な構成については、本件出願人と同一出願人による特
願昭58-186267 号公報に開示されているため、ここでは
説明を省略する。
【0042】図7に示す実施例では、圧力調整部30を
制御する制御部35と、所望の投影倍率に関する情報を
入力するための例えばキーボード等からなる入力部36
とを更に有する。また、制御部35には、レンズ室31
の圧力と投影倍率(マスクMに対する2次像の横倍率)
との関係について記憶されたレファレンステーブルが設
けられており、制御部35は、入力部36からの倍率に
関する情報と、このレファレンステーブルとを参照し
て、レンズ室31の圧力が所定の投影倍率となるように
圧力調整部30を制御する。
制御する制御部35と、所望の投影倍率に関する情報を
入力するための例えばキーボード等からなる入力部36
とを更に有する。また、制御部35には、レンズ室31
の圧力と投影倍率(マスクMに対する2次像の横倍率)
との関係について記憶されたレファレンステーブルが設
けられており、制御部35は、入力部36からの倍率に
関する情報と、このレファレンステーブルとを参照し
て、レンズ室31の圧力が所定の投影倍率となるように
圧力調整部30を制御する。
【0043】次に、レンズ室31の圧力変化によって、
前群GF の焦点距離がfからf+Δへ変化した場合にお
ける圧力変化による焦点距離の変化量と、倍率変化量及
び像面位置変動量との関係について説明する。なお、実
際には、投影レンズ20を構成する各レンズ成分の屈折
力などにより、投影倍率の変化に強く影響を及ぼすレン
ズ室や像面位置変動に強く変動を及ぼすレンズ室が存在
する。しかしながら、ここでは説明を簡単にするため
に、投影レンズ20の前群GF と後群GR との焦点距離
を共にfとし、これら前群GF 及び後群GR をを薄肉近
似した状態を仮定して説明する。
前群GF の焦点距離がfからf+Δへ変化した場合にお
ける圧力変化による焦点距離の変化量と、倍率変化量及
び像面位置変動量との関係について説明する。なお、実
際には、投影レンズ20を構成する各レンズ成分の屈折
力などにより、投影倍率の変化に強く影響を及ぼすレン
ズ室や像面位置変動に強く変動を及ぼすレンズ室が存在
する。しかしながら、ここでは説明を簡単にするため
に、投影レンズ20の前群GF と後群GR との焦点距離
を共にfとし、これら前群GF 及び後群GR をを薄肉近
似した状態を仮定して説明する。
【0044】上述のように、前群GF の焦点距離がfか
らf+Δに変化した場合には、中間像位置における倍率
変化及び像面位置変動は、前群GF 及び後群GR に対し
てレンズの公式を適用すると、以下の如く示される。ま
ず、中間像の像面位置変動は、
らf+Δに変化した場合には、中間像位置における倍率
変化及び像面位置変動は、前群GF 及び後群GR に対し
てレンズの公式を適用すると、以下の如く示される。ま
ず、中間像の像面位置変動は、
【0045】
【数4】
f{(f+3Δ)/(f+2Δ)−1} …(4)
で表され、中間像の倍率は、
【0046】
【数5】
−(f+Δ)/(f+2Δ) …(5)
で表される。また、2次像の像面位置変動は、以下の如
く示され、
く示され、
【0047】
【数6】
f{(f+3Δ)(f+Δ)}/{f(f+3Δ)−Δ(f+Δ)}…(6)
2次像面位置における2次像の倍率、すなわち投影倍率
は、
は、
【0048】
【数7】
(f+Δ)2 /{f(f+3Δ)−Δ(f+Δ)} …(7)
で表される。従って、レンズ室31の圧力変化による前
群GF の焦点距離変化量が算出できれば、2次像面位置
における2次像の倍率を求めることができ、さらには、
2次像の像面位置変動量をも求めることができる。な
お、2次像の像面位置が変動すると、プレートP上での
2次像は、ディフォーカス状態となるが、このときに
は、マスクMまたはプレートPあるいはその双方を図中
X方向に沿って移動させれば良い。また、図7の投影光
学系においては、圧力を変化させる1つのレンズ室を設
けているが、この圧力を変化させるレンズ室は1つには
限られない。例えば2つのレンズ室を設ければ、上記
(7)式で示される2次像の像面位置変動を0にしつ
つ、投影倍率のみを変化させることが可能となる。な
お、図7の投影光学系では、前群GF にのみ圧力を変化
させるレンズ室を設けているが、後群GR に圧力を変化
させるレンズ室を設けても良い。
群GF の焦点距離変化量が算出できれば、2次像面位置
における2次像の倍率を求めることができ、さらには、
2次像の像面位置変動量をも求めることができる。な
お、2次像の像面位置が変動すると、プレートP上での
2次像は、ディフォーカス状態となるが、このときに
は、マスクMまたはプレートPあるいはその双方を図中
X方向に沿って移動させれば良い。また、図7の投影光
学系においては、圧力を変化させる1つのレンズ室を設
けているが、この圧力を変化させるレンズ室は1つには
限られない。例えば2つのレンズ室を設ければ、上記
(7)式で示される2次像の像面位置変動を0にしつ
つ、投影倍率のみを変化させることが可能となる。な
お、図7の投影光学系では、前群GF にのみ圧力を変化
させるレンズ室を設けているが、後群GR に圧力を変化
させるレンズ室を設けても良い。
【0049】また、図7に示す投影光学系においては、
反射部材10の反射面10bとプレートPとの間の光路
中に、一対の平行平面板33,34を設けている。図7
において、平行平面板33は、Y方向を回転軸として揺
動可能に設けられており、平行平面板34は、Z方向を
回転軸として揺動可能に設けられている。ここで、平行
平面板33をプレートPに対して傾けるように揺動させ
ることにより、投影光学系の視野に対する2次像の位置
をZ方向において移動させることができる。また、平行
平面板34をプレートPに対して傾けるように揺動させ
ることにより、投影光学系の視野に対する2次像の位置
をY方向において移動させることができる。
反射部材10の反射面10bとプレートPとの間の光路
中に、一対の平行平面板33,34を設けている。図7
において、平行平面板33は、Y方向を回転軸として揺
動可能に設けられており、平行平面板34は、Z方向を
回転軸として揺動可能に設けられている。ここで、平行
平面板33をプレートPに対して傾けるように揺動させ
ることにより、投影光学系の視野に対する2次像の位置
をZ方向において移動させることができる。また、平行
平面板34をプレートPに対して傾けるように揺動させ
ることにより、投影光学系の視野に対する2次像の位置
をY方向において移動させることができる。
【0050】尚、平行平面板を揺動させる代わりに、く
さび型の断面形状を持つ一対の偏角プリズムを反射面1
0bとプレートPとの間の光路中に設け、これらの偏角
プリズム間の間隔を変化させることにより、2次像の位
置を移動させることもできる。ここで、一対の偏角プリ
ズムは、所定の頂角をなす平面を持つように構成され、
互いの頂点が逆向きになるように設けられる。
さび型の断面形状を持つ一対の偏角プリズムを反射面1
0bとプレートPとの間の光路中に設け、これらの偏角
プリズム間の間隔を変化させることにより、2次像の位
置を移動させることもできる。ここで、一対の偏角プリ
ズムは、所定の頂角をなす平面を持つように構成され、
互いの頂点が逆向きになるように設けられる。
【0051】上述の如き2次像の位置を移動させる動作
は、1つの投影光学系によって1回の走査露光を行う場
合や、図1及び図2に示す実施例の如き1つの投影光学
系によって複数の走査露光を行う場合には、必須のもの
とはならない。しかしながら、図3に示す如き複数の投
影光学系によって1回の走査露光を行う場合には、一対
の平行平面板33,34を設けることが好ましい。
は、1つの投影光学系によって1回の走査露光を行う場
合や、図1及び図2に示す実施例の如き1つの投影光学
系によって複数の走査露光を行う場合には、必須のもの
とはならない。しかしながら、図3に示す如き複数の投
影光学系によって1回の走査露光を行う場合には、一対
の平行平面板33,34を設けることが好ましい。
【0052】図3に示す実施例は、例えば大画面の液晶
パネルの製造に好適なものであり、このような大画面の
液晶パネルの製造にあたっては、プロセスによりプレー
トPが伸縮する場合がある。従って、例えば1回目の露
光時におけるプレートPの大きさと2回目の露光時にお
けるプレートPの大きさとが変化する。このときには、
1回目の露光時における投影倍率(マスクMに対するプ
レートP上の2次像の倍率)と、2回目の露光時におけ
る投影倍率とを圧力調整部30によって変化させれば良
い。しかしながら、投影倍率を変化させた場合には、プ
レートP上における複数の露光領域が互いに重なり合わ
ない。
パネルの製造に好適なものであり、このような大画面の
液晶パネルの製造にあたっては、プロセスによりプレー
トPが伸縮する場合がある。従って、例えば1回目の露
光時におけるプレートPの大きさと2回目の露光時にお
けるプレートPの大きさとが変化する。このときには、
1回目の露光時における投影倍率(マスクMに対するプ
レートP上の2次像の倍率)と、2回目の露光時におけ
る投影倍率とを圧力調整部30によって変化させれば良
い。しかしながら、投影倍率を変化させた場合には、プ
レートP上における複数の露光領域が互いに重なり合わ
ない。
【0053】以下、図8を参照して詳述する。図8は、
投影光学系21,22の投影倍率が縮小倍率である場合
におけるマスクM上の視野領域とプレートP上の露光領
域との関係を示す平面図である。なお、図8において
は、視野領域及び露光領域の形状を台形状であるとし、
隣合う視野領域及び露光領域の台形の向きが相似である
場合を示している。
投影光学系21,22の投影倍率が縮小倍率である場合
におけるマスクM上の視野領域とプレートP上の露光領
域との関係を示す平面図である。なお、図8において
は、視野領域及び露光領域の形状を台形状であるとし、
隣合う視野領域及び露光領域の台形の向きが相似である
場合を示している。
【0054】図8において、マスクM上の視野領域ML
1 ,ML2 は、図示なき投影光学系21,22によっ
て、プレートP上の露光領域PL1 ,PL2 上に視野領
域の2次像を形成する。このとき、露光領域PL1 ,P
L2 の倍率がそれぞれ小さくなるため、マスクM上でオ
ーバーラップ領域である部分が、マスクM上で互いに重
なり合わなくなる。
1 ,ML2 は、図示なき投影光学系21,22によっ
て、プレートP上の露光領域PL1 ,PL2 上に視野領
域の2次像を形成する。このとき、露光領域PL1 ,P
L2 の倍率がそれぞれ小さくなるため、マスクM上でオ
ーバーラップ領域である部分が、マスクM上で互いに重
なり合わなくなる。
【0055】そこで、露光領域PL2 をY方向に移動さ
せるように、図7に示す投影光学系において平行平面板
34を揺動させる。このとき、平行平面板34の揺動角
は、プレートP上にて露光領域PL1 ,PL2 の各オー
バーラップ領域がY方向において互いに重なるように定
める。なお、平行平面板の揺動角は、各投影光学系21
〜25の投影倍率、各投影光学系21〜25の視野領域
ML1 〜ML5 の大きさ及び各投影光学系の視野全体に
対する視野領域ML1 〜ML5 の位置から求めることが
できる。
せるように、図7に示す投影光学系において平行平面板
34を揺動させる。このとき、平行平面板34の揺動角
は、プレートP上にて露光領域PL1 ,PL2 の各オー
バーラップ領域がY方向において互いに重なるように定
める。なお、平行平面板の揺動角は、各投影光学系21
〜25の投影倍率、各投影光学系21〜25の視野領域
ML1 〜ML5 の大きさ及び各投影光学系の視野全体に
対する視野領域ML1 〜ML5 の位置から求めることが
できる。
【0056】また、上述の例では、露光領域PL2 のみ
を移動させているが、露光領域PL 1 を移動させる、ま
たは露光領域PL1 ,PL2 の双方を移動させても良
い。さらに、Z方向において露光領域PL1 ,PL2 の
位置を移動させる必要がある場合には、図7に示す投影
光学系において平行平面板33を揺動させれば良い。図
7に示す投影光学系では、投影レンズ20のレンズ室の
圧力を調整することによって、投影倍率を変化させてい
たが、視野絞り14付近に屈折力の小さなレンズを設
け、このレンズを光軸方向に移動させることにより投影
倍率を変化させることもできる。以下、図9を参照して
説明する。図9では、図1と同様の座標系を採用してい
る。なお、説明を簡単にするために、図1及び図7の投
影光学系と同一の機能を有する部材には、同一の符号を
付してある。
を移動させているが、露光領域PL 1 を移動させる、ま
たは露光領域PL1 ,PL2 の双方を移動させても良
い。さらに、Z方向において露光領域PL1 ,PL2 の
位置を移動させる必要がある場合には、図7に示す投影
光学系において平行平面板33を揺動させれば良い。図
7に示す投影光学系では、投影レンズ20のレンズ室の
圧力を調整することによって、投影倍率を変化させてい
たが、視野絞り14付近に屈折力の小さなレンズを設
け、このレンズを光軸方向に移動させることにより投影
倍率を変化させることもできる。以下、図9を参照して
説明する。図9では、図1と同様の座標系を採用してい
る。なお、説明を簡単にするために、図1及び図7の投
影光学系と同一の機能を有する部材には、同一の符号を
付してある。
【0057】図9において、反射面13aと反射面15
aとの間に光路中には、視野絞り14を挟むようにレン
ズ41,42が設けられている。これらのレンズ41,
42は、光軸方向に沿って可動である。ここで、レンズ
41,42を光軸方向に沿って移動させれば、投影レン
ズ20とレンズ41との合成焦点距離または投影レンズ
20とレンズ42との合成焦点距離あるいはその双方が
変化する。これにより、投影光学系全体の投影倍率を変
化させることができる。
aとの間に光路中には、視野絞り14を挟むようにレン
ズ41,42が設けられている。これらのレンズ41,
42は、光軸方向に沿って可動である。ここで、レンズ
41,42を光軸方向に沿って移動させれば、投影レン
ズ20とレンズ41との合成焦点距離または投影レンズ
20とレンズ42との合成焦点距離あるいはその双方が
変化する。これにより、投影光学系全体の投影倍率を変
化させることができる。
【0058】ここで、視野絞り14の倍率(プレートP
上に投影される視野絞り14の像の倍率)を変化させる
場合には、視野絞り14よりも反射面15a側の光路中
に上記レンズ41,42を配置すれば良い。また、視野
絞り14の倍率を変化させない場合には、視野絞り14
よりも反射面13a側の光路中に上記レンズ41,42
を配置すれば良い。
上に投影される視野絞り14の像の倍率)を変化させる
場合には、視野絞り14よりも反射面15a側の光路中
に上記レンズ41,42を配置すれば良い。また、視野
絞り14の倍率を変化させない場合には、視野絞り14
よりも反射面13a側の光路中に上記レンズ41,42
を配置すれば良い。
【0059】なお、図7及び図9に示す投影光学系を図
3に示す露光装置に適用する場合には、プレートPの伸
縮量に関する情報を入力する入力手段を設け、この伸縮
量に関する情報に基づいて、複数の投影光学系21〜2
5に対する倍率制御を行うことが好ましい。このときに
は、伸縮量と、レンズ室の圧力(図7の場合)またはレ
ンズ41,42の移動量(図9の場合)との関係をレフ
ァレンステーブルの形で記憶させておくことが好まし
い。ここで、プレートPの伸縮を補正するために投影光
学系の倍率を変化させる場合には、各投影光学系21〜
25による2次像の移動を補正する必要があるため、上
記レファレンステーブルには、伸縮量と平行平面板3
3,34の揺動角との関係を記憶させておくことが好ま
しい。
3に示す露光装置に適用する場合には、プレートPの伸
縮量に関する情報を入力する入力手段を設け、この伸縮
量に関する情報に基づいて、複数の投影光学系21〜2
5に対する倍率制御を行うことが好ましい。このときに
は、伸縮量と、レンズ室の圧力(図7の場合)またはレ
ンズ41,42の移動量(図9の場合)との関係をレフ
ァレンステーブルの形で記憶させておくことが好まし
い。ここで、プレートPの伸縮を補正するために投影光
学系の倍率を変化させる場合には、各投影光学系21〜
25による2次像の移動を補正する必要があるため、上
記レファレンステーブルには、伸縮量と平行平面板3
3,34の揺動角との関係を記憶させておくことが好ま
しい。
【0060】また、プレートPが部分的に伸縮している
場合には、各投影光学系21〜25の倍率及び各々の2
次像の移動量を独立に制御すれば良い。さらに、図7の
投影光学系を図3に示す露光装置に適用する場合には、
各投影光学系21〜25を1つの圧力調整部により制御
することもできる。このときには、各投影光学系21〜
25に設けられたレンズ室を1つの空間となるように構
成し、この空間内の圧力を圧力調整部によって制御すれ
ば良い。
場合には、各投影光学系21〜25の倍率及び各々の2
次像の移動量を独立に制御すれば良い。さらに、図7の
投影光学系を図3に示す露光装置に適用する場合には、
各投影光学系21〜25を1つの圧力調整部により制御
することもできる。このときには、各投影光学系21〜
25に設けられたレンズ室を1つの空間となるように構
成し、この空間内の圧力を圧力調整部によって制御すれ
ば良い。
【0061】また、図1、図7及び図9に示す投影光学
系においては、光束移送部材としての反射面13a,1
5aを露光光を反射し、露光光とは異なる波長(例えば
露光光よりも長い波長)の光を透過するダイクロイック
ミラーで構成することもできる。このように反射面13
a,15aをダイクロイックミラーで構成した場合に
は、反射面13a又は反射面15a或いはその双方の反
射面13a,15aの透過側にアライメント光学系を配
置することもできる。このときには、投影光学系を介し
てマスクMとプレートPとの位置検出、いわゆるTTL
(Through the Lens)方式のアライメントを行うことが
できる。
系においては、光束移送部材としての反射面13a,1
5aを露光光を反射し、露光光とは異なる波長(例えば
露光光よりも長い波長)の光を透過するダイクロイック
ミラーで構成することもできる。このように反射面13
a,15aをダイクロイックミラーで構成した場合に
は、反射面13a又は反射面15a或いはその双方の反
射面13a,15aの透過側にアライメント光学系を配
置することもできる。このときには、投影光学系を介し
てマスクMとプレートPとの位置検出、いわゆるTTL
(Through the Lens)方式のアライメントを行うことが
できる。
【0062】次に、本実施例による投影光学系の調整方
法について簡単に説明する。まず、投影レンズ20の収
差、倍率及びテレセントリック性が所定の値となるよう
に調節する。そして、反射部材10の反射面10aと反
射面10bとのなす角度が90°となるように調整した
後に支持部材11に固定する。また、反射部材13の反
射面13aと反射部材15の反射面15aとのなす角度
が90°となるように調整した後に支持部材16に固定
する。その後、投影レンズ20の鏡筒12を露光装置の
本体側に固設する。次に、投影レンズ20の光軸に対し
て、反射面13a,15aがそれぞれ45°をなすよう
に支持部材16を位置決めし、この支持部材を露光装置
本体に固定する。最後に、投影レンズの光軸に対して、
反射面10a,10bがそれぞれ45°をなすように支
持部材11を位置決めし、この支持部材11を露光装置
本体側に固設する。
法について簡単に説明する。まず、投影レンズ20の収
差、倍率及びテレセントリック性が所定の値となるよう
に調節する。そして、反射部材10の反射面10aと反
射面10bとのなす角度が90°となるように調整した
後に支持部材11に固定する。また、反射部材13の反
射面13aと反射部材15の反射面15aとのなす角度
が90°となるように調整した後に支持部材16に固定
する。その後、投影レンズ20の鏡筒12を露光装置の
本体側に固設する。次に、投影レンズ20の光軸に対し
て、反射面13a,15aがそれぞれ45°をなすよう
に支持部材16を位置決めし、この支持部材を露光装置
本体に固定する。最後に、投影レンズの光軸に対して、
反射面10a,10bがそれぞれ45°をなすように支
持部材11を位置決めし、この支持部材11を露光装置
本体側に固設する。
【0063】上述の如き調整方法によれば、反射面10
a,10b,13a,15aによる誤差と、投影レンズ
20による誤差とを別々に求めることができるため、ど
の箇所を調節すれば良いのかが簡単に分かり、投影光学
系全体の調整が容易となる利点がある。なお、上述の各
実施例における投影光学系においては、視野分割部材と
しての反射部材10は反射面10a,10bを有するよ
うに構成されているが、この反射部材10をプリズムで
構成しても良い。また、反射面10a,10bは、反射
部材10上に一体に設けられているが、反射面10aを
有する部材と反射分10bを有する部材とに分割して設
けてもよい。さらに、各反射部材10,13,15をX
YZ軸を中心に回転可能に設ければ、投影光学系全体の
調整が可能となる利点がある。
a,10b,13a,15aによる誤差と、投影レンズ
20による誤差とを別々に求めることができるため、ど
の箇所を調節すれば良いのかが簡単に分かり、投影光学
系全体の調整が容易となる利点がある。なお、上述の各
実施例における投影光学系においては、視野分割部材と
しての反射部材10は反射面10a,10bを有するよ
うに構成されているが、この反射部材10をプリズムで
構成しても良い。また、反射面10a,10bは、反射
部材10上に一体に設けられているが、反射面10aを
有する部材と反射分10bを有する部材とに分割して設
けてもよい。さらに、各反射部材10,13,15をX
YZ軸を中心に回転可能に設ければ、投影光学系全体の
調整が可能となる利点がある。
【0064】さらに、上述の各実施例による露光装置に
おいては、1組の投影光学系により、マスクMの正立正
像を得ることができるため、マスクMとプレートPとの
間の距離を短く構成できる。これにより、マスクMとプ
レートPとを一体に移動させるキャリッジCの剛性を取
りやすい利点がある。
おいては、1組の投影光学系により、マスクMの正立正
像を得ることができるため、マスクMとプレートPとの
間の距離を短く構成できる。これにより、マスクMとプ
レートPとを一体に移動させるキャリッジCの剛性を取
りやすい利点がある。
【0065】
【発明の効果】上述の如き本発明によれば、光軸ずれの
調整や諸収差の調整などの光学調整を容易に行うことが
できる。
調整や諸収差の調整などの光学調整を容易に行うことが
できる。
【図1】本発明による第1実施例の投影光学系の構成を
示す図である。
示す図である。
【図2】本発明による第1実施例の露光装置の構成を示
す図である。
す図である。
【図3】本発明による第2実施例の露光装置の構成を示
す図である。
す図である。
【図4】投影光学系の一部を拡大して示す図である。
【図5】投影光学系の視野を表す図である。
【図6】投影光学系の視野と視野絞りの開口部との関係
を示す図である。
を示す図である。
【図7】投影光学系の変形例を示す図である。
【図8】倍率とオーバーラップ領域との関係を示す図で
ある。
ある。
【図9】投影光学系の変形例を示す図である。
【図10】従来の露光装置を示す図である。
10 … 反射部材(視野分割部材)、
13,15 … 反射部材(光束移送部材)、
20 … 投影レンズ、
14 … 視野絞り、
Claims (17)
- 【請求項1】 物体面上に配置された物体の像を所定の
像面上に形成する投影光学装置において、 光軸と、2つの共役点とを有する投影光学系と、 該投影光学系の前記2つの共役点のうち一方の共役点側
に配置され、かつ前記投影光学系の視野を分割する視野
分割部材と、 前記投影光学系の他方の共役点側に配置され、かつ前記
視野分割部材及び前記投影光学系を順に介した光を前記
投影光学系の前記光軸を横切る方向に沿って移送する光
束移送部材とを有し、 前記視野分割部材と前記光束移送部材とは、前記物体か
らの光が前記視野分割部材、前記投影光学系、前記光束
移送部材、前記投影光学系、及び前記視野分割部材の順
に通過して前記像面上へ導かれるように位置決めされる
ことを特徴とする投影光学装置。 - 【請求項2】 前記投影光学装置は前記物体の中間像を
形成し、 該中間像が形成される位置には視野絞りが配置されるこ
とを特徴とする請求項1記載の投影光学装置。 - 【請求項3】 前記投影光学系の投影倍率を変化させる
ための倍率制御手段をさらに有することを特徴とする請
求項1又は2記載の投影光学装置。 - 【請求項4】 前記像面上に形成される前記物体の像の
位置を前記像面の面内方向に沿って移動させる像移動手
段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3の何
れか一項記載の投影光学装置。 - 【請求項5】 前記投影光学系は1つの鏡筒内に納めら
れていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項
記載の投影光学装置。 - 【請求項6】 前記視野分割部材は前記投影光学系がテ
レセントリックとなる側に配置されることを特徴とする
請求項1乃至5の何れか一項記載の投影光学装置。 - 【請求項7】 前記投影光学系は両側テレセントリック
な光学系であることを特徴とする請求項6記載の投影光
学装置。 - 【請求項8】 第1の基板と第2の基板とを同一方向に
移動させつつ、前記第1の基板のパターンを前記第2の
基板上に投影する露光装置において、 第1の基板を介した光を偏向させる第1反射面と、 該第1反射面を介した光に基づいて、前記第1の基板の
中間像を形成する光学系と、 該光学系を介した前記第1反射面からの光を前記光学系
の光軸を横切る方向に沿って移送し、かつ該移送された
光を再び前記光学系へ導く光束移送部材と、 前記光学系を介した前記光束移送部材からの光を偏向さ
せ、前記第2の基板へ導く第2反射面とを有することを
特徴とする露光装置。 - 【請求項9】 第1の基板と第2の基板とを同一方向に
移動させつつ、前記第1の基板をパターンを前記第2の
基板上に投影する露光装置において、 前記第1の基板の正立正像を前記第2の基板上に形成す
る第1及び第2光学系を有し、 前記第1及び第2光学系は、 光軸と2つの共役点とを有する投影光学系と、 該投影光学系の一方の共役点側に配置され、かつ前記第
1の基板からの光を偏向させて前記投影光学系へ導く第
1反射面と、 前記投影光学系を介した前記第1反射面からの光を前記
投影光学系の光軸を横切る方向に沿って移送させ、かつ
該移送された光を再び前記投影光学系へ導く光束移送部
材と、 前記投影光学系を介した前記光束移送部材からの光を偏
向させ、前記第2の基板へ導く第2反射面とをそれぞれ
有することを特徴とする露光装置。 - 【請求項10】 前記中間像が形成される位置には、視
野絞りが配置されることを特徴とする請求項8又は9記
載の露光装置。 - 【請求項11】 前記投影光学系の投影倍率を変化させ
るための倍率制御手段をさらに有することを特徴とする
請求項8乃至10の何れか一項記載の露光装置。 - 【請求項12】 前記第2の基板上に形成される前記第
1の基板の像の位置を前記第2の基板の面内方向に沿っ
て移動させる像移動手段をさらに有することを特徴とす
る請求項8乃至11の何れか一項記載の露光装置。 - 【請求項13】 前記投影光学系の光軸は、前記第1及
び第2の基板の移動方向と平行であることを特徴とする
請求項8乃至12の何れか一項記載の露光装置。 - 【請求項14】 第1の基板と第2の基板とを同一方向
に移動させつつ、前記第1の基板をパターンを前記第2
の基板上に投影する露光装置において、 前記第1の基板の正立正像を前記第2の基板上にそれぞ
れ形成する複数の投影光学系と、 前記投影光学系の倍率を調整するための倍率調整手段
と、 前記基板の伸縮量に関する情報を入力するための入力手
段と、 該情報に基づいて前記複数の投影光学系に対する倍率制
御を行うための制御手段とを備えることを特徴とする露
光装置。 - 【請求項15】 前記複数の投影光学系は、前記第2の
基板上に形成される前記第1の基板の像の位置を前記第
2の基板の面内方向に沿って移動させる像移動手段を有
し、 前記制御手段は、前記像移動手段による像移動量を制御
することを特徴とする請求項14記載の露光装置。 - 【請求項16】 前記複数の投影光学系に対する倍率制
御を独立に制御することを特徴とする請求項14又は1
5に記載の露光装置。 - 【請求項17】 投影光学系の光軸を検出する工程と、 該投影光学系の光軸に対して、前記投影光学系の2つの
視野を空間的に分割する視野分割部材を位置決めする工
程と、 前記投影光学系の光軸に対して、前記視野分割部材及び
前記投影光学系を順に介した光を前記投影光学系の前記
光軸を横切る方向に沿って移送する光束移送部材を位置
決めする工程とを有し、前記視野分割部材と前記光束移送部材とは、前記物体か
らの光が前記視野分割部材、前記投影光学系、前記光束
移送部材、前記投影光学系、及び前記視野分割部材の順
に通過して前記像面上へ導かれるように位置決めされる
ことを特徴とする 投影光学装置の調整方法。
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