JP3447763B2 - 生理用ナプキン - Google Patents
生理用ナプキンInfo
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Description
におけるムレ、べたつき等の不快感がない生理用ナプキ
ンに関する。 【0002】 【従来技術及び発明が解決しようとする課題】吸収性物
品が、液体透過性の表面材、液体不透過性の防漏材、及
び両者の間に介在し、液体を吸収、保持する吸収体から
なることは、周知のことである。該吸収性物品に要請さ
れている機能は、排泄された体液を速やかに吸収し、吸
収した体液を逆戻りさせず、高い漏れ防止効果を発揮さ
せることにあり、これらの機能を中心としてこれまで様
々な改善がなされてきた。 【0003】一方、近年、上記吸収性物品においては、
上述の機能の充実に加えて、更に、使用感に関する種々
の機能が要求されている。例えば、吸収体中に拡散した
体液の色を遮蔽すること、肌に当接する面が外観、感触
とも布様で、風合いが良好なこと等が強く望まれてい
る。特に、風合いに関しては、使用中に生じる身体に対
するムレ感、ベタツキをいかに低減するかが重要な課題
となっている。 【0004】上記吸収性物品は、使用者の身体の特定の
部位を長時間に亘って覆う使用形態であるが、近年の吸
収性物品の吸収性能の向上に伴い、1枚あたりの使用時
間が増加する傾向にあり、ムレ感、ベタツキの低減は、
単なる風合い改善以上に重要な機能となっている。即
ち、この点における改善が全くなされない場合、吸収性
物品の当接部位が長時間に亘る温熱ストレスに晒され、
更に高湿度下での皮膚膨潤を生じる結果、これが甚だし
い場合ではカユミ、カブレ等の皮膚トラブルが発生し、
使用に耐えないケースすら現れるという問題がある。 【0005】従来、ムレ感、ベタツキの低減の方法とし
て、トップシートを改善した技術が種々提案されてい
る。例えば、表面材として、疎水性の微細繊維集合体で
ある不織布を用い、身体表面と吸収体との間に疎水雰囲
気の空間を形成することにより、液透過性を損なわずに
液戻り防止性を向上させる技術(特開昭58−1806
02号公報)や、開孔を有する疎水性シート、具体的に
は開孔したフィルムを表面材として用いることにより、
液戻り防止性を向上させる技術(実開昭54−1243
98号公報、特開昭57−1340号公報、特開昭61
−45753号公報)等が提案されている。これらの従
来技術の要諦は、液戻り防止性能を向上させること、即
ち、吸収性物品の内部に吸収された体液がトップシート
と肌との間に滲みだすことを防止して、肌と体液とが直
接接する機会を低減させることにより、ムレ感、べたつ
きを低減させるものである。 【0006】しかしながら、上述の従来技術では、あく
までも肌と体液とが直接接する機会を低減させるだけで
あり、吸収性物品が吸収した水分が体温によって蒸発
し、肌側に発散するのを抑制する機能や、肌側から蒸気
として発散される水分を除去する機能は全く有しておら
ず、仮に、上述の従来技術における液戻り防止性能を極
限まで高めて液戻り量を0にすることができたとして
も、本質的にムレ感、ベタツキをなくすことはできない
ものである。 【0007】従って、本発明の目的は、生理用ナプキン
の使用時における着装内の湿度を効果的に低減させて、
ムレ、ベタツキ等の不快感がなく、快適な風合いを有
し、カユミ、カブレ等の皮膚トラブルが発症しない生理
用ナプキンを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、生理用ナプキンに高吸収性ポリマーを具備さ
せて、生理用ナプキンの吸湿量及び高吸収性ポリマーの
使用量を特定量とすることにより、上記目的を達成し得
ることを知見した。 【0009】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上記知
見に基づいてなされたものであり、液透過性表面シー
ト、液不透過性裏面シート、及びこれら両シート間に位
置する吸収体を有してなる生理用ナプキンにおいて、前
記生理用ナプキンが吸湿材を具備し、前記生理用ナプキ
ンの吸湿量が35℃/75%RHの環境下で0.35〜
1.00g/hrであり、該吸湿材が高吸収性ポリマー
であり、該高吸収性ポリマーの使用量が2〜10gであ
ることを特徴とする生理用ナプキンを提供するものであ
る。 【0010】以下、本発明の生理用ナプキンについて詳
述する。本発明の吸収性物品を構成する部材である上記
液透過性表面シート、上記液不透過性裏面シート、及び
上記吸収体としては、公知のものを特に制限なく用いる
ことができる。また、本発明の吸収性物品としては、羽
根付きタイプ若しくは羽根無しタイプの生理用ナプキン
等が挙げられる。 【0011】尚、以下、吸収性物品という場合は生理用
ナプキンを意味し、吸湿材という場合は高吸収性ポリマ
ーを意味する。 【0012】本発明の吸収性物品が有する前記特定の吸
湿量は、35℃/75%RHの環境下で0.35〜1.
00g/hrの範囲である。該吸湿量が、0.10g/
hr未満の場合には、たとえ、体液の排泄がない場合で
も、吸収性物品に覆われた部位の湿度が、装着時間の経
過とともに上昇してしまい、実用的でない。 【0013】本発明において用いる上記吸湿材として
は、人体に対して有害若しくは刺激性のある成分を含ま
ず、水分を蒸気としても液体としても吸収して膨潤する
ものが用いられ、具体的には公知の高吸収性ポリマーが
挙げられる。この高吸収性ポリマーとしては、例えば、
ポリアクリル酸ソーダ架橋体や、デンプン−ポリアクリ
ル酸グラフト重合体、親水性ポリウレタン、またはカル
ボキシレート、スルホネート若しくはサルフェート基を
有するモノマーと、ホスフェート若しくはホスホネート
基を有するモノマーとの共重合体等が挙げられる。 【0014】また、上記吸湿材の吸湿量は、35℃/7
5%RHの環境下で0.10g/g * hr以上であるの
が好ましく、より好ましくは0.35〜1.20g/g
* hrの範囲である。該吸湿量が、0.10g/g* h
r未満の場合には、吸収性物品全体として、実用上充分
な吸湿能力を発現するために、数gに及ぶ吸湿材を使用
しなければならず、コスト的にも、重さの点でも実用的
でないので好ましくない。 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】また、上記吸湿材の使用量は、吸収性物品
の吸湿量が上述の範囲となる量であればよく、上記高吸
収性ポリマーを生理用ナプキンの吸湿材として用いる場
合の使用量は2〜10gである。上記使用量が、1.0
g未満であると、経血を吸収した際に吸湿作用が低下す
るので好ましくない。また、10gを超えると、吸収性
物品の柔軟性が低下するので好ましくない。 【0019】上記吸収性物品が上記吸湿材を含有する形
態としては、下記〜等が挙げられる。 上記各部材をすべて上記吸湿材で構成した形態。 上記各部材を、従来より用いられている材料に上記吸
湿材を混合(分散)して形成した形態。 上記吸湿材により吸湿体を形成し、該吸湿体を上記各
部材と一体とした形態。 上記吸湿体を上記各部材間に配置した形態。 【0020】具体的には、上記の形態は、表面シート
として吸湿性の親水フィルムを用いる方法、もしくは吸
収体として親水性ポリウレタン、またはカルボキシレー
ト、スルホネート若しくはサルフェート基を有するモノ
マーと、ホスフェート若しくはホスホネート基を有する
モノマーとの共重合体の発泡体等を用いる方法などによ
り形成することができる。 【0021】また、上記の形態は、吸湿性親水繊維を
混合した不織布を用いる方法、あるいはポリアクリル酸
ソーダ架橋体やデンプン−ポリアクリル酸グラフト重合
体等の公知の高吸収性ポリマーを吸収体に混合(分散)
する方法等により形成することができる。特に、上述の
高吸収性ポリマーを吸収体に混合する方法は、高吸収性
ポリマーが吸湿材料であるとともに、吸収材料としても
優れた機能を有するので、高い漏れ防止性能を実現する
上でも有効であり好ましい。 【0022】また、上記の形態は、例えば、上記吸湿
材を水蒸気透過性フィルムで包み込んでなる吸湿体を、
吸収体下部に該吸収体と一体に設置する方法や、上記吸
湿体を有孔構造体として、吸収体上部、あるいは吸収体
内部に該吸収体と一体に設置する方法、又は内部に上記
吸湿材を封入したカプセル構造の吸湿体を成形し、吸収
体中に分散する方法等により形成することができる。 【0023】更に上記及びの形態は、上記吸湿材を
挟み込んだ水蒸気透過性フィルム、又は上記吸湿材を内
部に分散した水蒸気透過性フィルムを上記各部材の裏面
材として用いる方法により形成することも可能である。 【0024】また、上記の形態は、上記の吸湿体を、
上記液透過性表面シートと上記吸収体との間に、これら
とは別個の部材として配置する方法等により形成するこ
とができる。 【0025】また、通常、吸収体として広く用いられて
いるパルプ、レーヨン等の親水性繊維素材は、一般的な
意味での吸湿性は有するものの、ムレ感、ベタツキを低
減するのに十分な吸湿能力を示さないが、絶乾処理を行
うことにより、上述の好ましい吸湿量を満足する吸湿材
とすることができる。即ち、従来の吸収性物品を真空吸
引した環境中に置いた後(絶乾状態)、高結晶性ポリエ
チレンの厚膜フィルム、あるいはサラン樹脂のフィルム
等のガスバリアー性に富んだ包装材料により封止するこ
とにより、パルプ等からなる吸収体を、上述の吸湿量を
満足する吸湿材からなる吸湿体とすることができる。 【0026】 【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、以下、表1の記載も含め、実施例2(本
発明品2)が本発明の実施例であり、実施例1(本発明
品1)及び実施例3〜5(本発明品3〜5)は参考例で
ある。 【0027】〔実施例1〕アルキルホスフェートとソル
ビタン脂肪酸エステルとの混合界面活性剤が、0.34
wt%付着したポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維
〔チッソ(株)製、NBF〕を用いた坪量25g/m2
の乾式熱接着不織布に、低密度ポリエチレン〔三井石油
化学工業(株)製、ウルトゼックス15101C〕を2
5μラミネートしたものに、加熱開孔を施し、凹部の形
成密度が52個/cm2 である表面シート材料を得た。
この凹部における側壁部の開孔の大きさは0.1〜2m
m2であった。 【0028】得られた表面シートを用いて、図1に示す
生理用ナプキンを作成した。図1は、本発明の吸収性物
品の1実施態様である生理用ナプキンを示す1部破断斜
視図であり、図1において、生理用ナプキン10は、上
記表面シート材料により形成された凹部14を有する表
面シート11、ポリエチレンをラミネートした液不透過
性の防漏シートからなる裏面シート12、該表面シート
11と該裏面シート12との間に設置された、密度0.
06g/cm2 、坪量300g/m2 、厚み5mmのパ
ルプシートからなる吸収体13、及びずれ止め用ホット
メルト粘着剤(図示せず)とからなる。該生理用ナプキ
ンを真空オーブン内に置いた後、一昼夜真空吸引する
(以上の処理を絶乾処理と称する)。絶乾処理終了後、
生理用ナプキンをオーブンから取り出し、速やかに厚さ
40μのポリエチレン製の袋に入れ、袋の開孔部をヒー
トシールして、本発明品1を得た。 【0029】〔実施例2〕吸収体として、坪量33g/
m2 の吸収紙で、高吸収性ポリマー(吸湿材)〔花王
(株)製、ワンダージェル〕2gを挟持して一体とした
長さ175mm、幅70mmの吸収体を用いた以外は、
実施例1と同様の生理用ナプキンを作成して本発明品2
を得た。 【0030】〔実施例3〕吸収体として、密度0.06
g/cm2 、坪量300g/m2 、厚み5mmのパルプ
シートに、予め絶乾処理したシリカゲル(吸湿材)〔和
光純薬(株)製〕3gを均一に分散してなる吸収体を用
いた以外は、実施例1と同様の構造の生理用ナプキンを
作成した。次いで、速やかに厚さ40μのポリエチレン
製の袋に入れた後、袋の開孔部をヒートシールして本発
明品3を得た。 【0031】〔実施例4〕吸収体として、塩化リチウム
1g(吸湿材)を透湿フィルム(透湿度1.7g/10
0cm2 ・hr)により封入した、長さ175mm、幅
70mm、厚さ1.5mmの吸湿体を、密度0.06g
/cm2 、坪量300g/m2 、厚み5mmのパルプシ
ートの下部にこれと一体に設置した吸収体を用いた以外
は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを作成して本
発明品3を得た。 【0032】〔実施例5〕塩化リチウム1g(吸湿材)
を透湿フィルム(透湿度1.7g/100cm2・h
r)により封入した、長さ175mm、幅70mm、厚
さ1.5mmのシートに直径5mmの穴をランダムにあ
けた。この際、穴の縁はヒートシールされ、全体として
密度約1.5個/cm2 の穴を有し、内部の塩化リチウ
ムが外に露出しない有孔吸湿体を作成した。該有孔吸湿
体を、密度0.06g/cm2 、坪量300g/m2 、
厚み2.5mmのパルプシート2枚で挟持し、これらを
一体にして吸収体を得た。得られた吸収体を用いた以外
は、実施例1と同様にして、生理用ナプキンを作成し、
本発明品5を得た。 【0033】〔比較例1〕実施例1で作成した生理用ナ
プキンの絶乾処理する前のものを、比較品1とした。 【0034】〔比較例2〕吸収体として、坪量33g/
m2 の吸収紙の間に高吸収性ポリマー〔花王(株)製、
ワンダージェル〕0.2gを挟持させた長さ175m
m、幅70mmの吸収体を用いた以外は、実施例1と同
様の生理用ナプキンを作成して、比較品2を得た。 【0035】上述のようにして得られた本発明品1〜5
及び比較品1及び2について、時間当たりの吸湿量、着
装内湿度制御効果及び風合いをそれぞれ評価した。その
結果{吸湿材の吸湿量A、生理用ナプキンの吸湿量
A’、着装内湿度制御効果(装着直後の湿度h0〔%R
H〕、装着2時間経過後の湿度h1〔%RH〕、及び前
後の湿度変化δh〔%RH〕の平均値)、風合い評価結
果〔イ)ベタツキ、ロ)ムレ感、ハ)全体の使用感〕}
を表1に示す。また、評価方法を以下に示す。 【0036】1)時間当たりの吸湿量 吸湿材の吸湿量測定に際しては、35℃/75%RHに
設定した環境可変室に、0.01gまで坪量可能な天秤
〔メトラー(株)製、電子天秤、PM4000〕を設置
し、この天秤が十分に環境になじんだ後に、予め精秤済
の吸湿材を載置し2時間放置した。この前後での重量増
加分をw1、元の吸湿材の重量をw0とすると、この吸
湿材の吸湿量Aは下記式により求めることができる。 A〔g/g* hr〕=w1〔g〕/w0〔g〕* 2〔h
r〕 生理用ナプキンの吸湿量A’も同様の手法により、測定
することができるが、この場合には、下記式により求め
ることができる。 A’〔g/hr〕=w1〔g〕/2〔hr〕 【0037】2)着装内湿度制御効果 生理用ナプキン(実施例1等のようにポリエチレン袋に
封入されている場合は測定の直前に取り出したもの)
を、モニターの股間部に装着し、サンプル当接面と装着
部の肌との間に温湿度センサー〔第1科学(株)製、T
HP13〕を挿入し、装着直後及び装着して2時間経過
後の当該着装内環境における湿度を測定した。同様の測
定を20名の女性をモニターにして行い、装着直後の湿
度h0〔%RH〕、装着2時間経過後の湿度h1〔%R
H〕、及び装着前後の湿度変化δh〔%RH〕の平均値
をそれぞれ求め、着装内湿度制御効果の目安とする。 【0038】3)風合い評価 生理用ナプキン(実施例1等のようにポリエチレン袋に
封入されている場合は評価の直前に取り出したもの)
を、モニターに通常の使用条件で2時間以上装着しても
らい、その使用感を下記イ)〜ハ)の項目について聞き
取り調査した。 【0039】イ)ベタツキ 1−べたつく 2−ややべたつく 3−中立 4−ややべたつかない 5−べたつかない 【0040】ロ)ムレ感 1−ムレる 2−ややムレる 3−中立 4−ややムレない 5−ムレない 【0041】ハ)全体の使用感 1−嫌い 2−やや嫌い 3−中立 4−やや好き 5−好き 【0042】尚、調査においては、それぞれの項目に関
して自分の気持ちに最も近い言葉に該当する番号を選ん
でもらった。この調査を20名のモニターについて行
い、それぞれの項目について選ばれた番号の平均値を求
めた。この平均値は、それぞれの項目に対して概ね次の
ような意味を持つ。 【0043】イ)ベタツキ 値が小さいほどべたつきを強く感じる。3付近で中立、
これ以上大きいほどべたつきを感じない。 ロ)ムレ感 値が小さいほどムレ感を強く感じる。3付近で中立、こ
れ以上大きいほどムレ感を感じない。 ハ)全体の使用感 値が小さいほど使用感が悪い。3付近で中立、これ以上
大きいほど使用感が良好である。 【0044】 【表1】 【0045】表1に示す結果から明らかなように、時間
当たりの吸湿量が0.2g/g* hr以上の吸湿材を有
することによって、生理用ナプキンの吸湿量が0.2g
/*hr以上となる。吸湿機能を有する生理用ナプキン
は、着装内湿度環境を2時間の長期に亘って低く抑えて
いることがわかる。特に、高吸収性ポリマー、塩化リチ
ウム等の優れた吸湿性能をもった吸湿材料を大量に用い
たナプキン(特に実施例2,4,5)では、着装内湿度
環境が装着直後から装着して2時間経過後までほとんど
変わらず、ナプキンを付けた直後の肌触りが、生理用ナ
プキンを外すときまで続いていることがわかる。特別な
吸湿機能を有しないナプキンでは、装着して2時間経過
した後の湿度は、80〜90%と、ほとんど耐えがたい
水準まで上がってしまう。これらの状態に対応して、実
施例2,4,5では、生理用ナプキンの肌触りは非常に
良好であり、比較例のように特別吸湿機能を有していな
い生理用ナプキンでは肌触りが非常に悪いものである。
少なくとも中立以上の肌触りを呈するためには、実施例
1及び3の様に生理用ナプキンの吸湿量が0.2g/h
r以上となることが必要であることがわかる。 【0046】 【0047】 【発明の効果】本発明によれば、生理用ナプキンの使用
時における着装内の湿度を効果的に低減させて、ムレ、
ベタツキ等の不快感がなく、快適な風合いを有し、カユ
ミ、カブレ等の皮膚トラブルが発症しない生理用ナプキ
ンが提供される。
す1部破断斜視図である。 【符号の簡単な説明】 10 生理用ナプキン 11 表面シート 12 裏面シート 13 吸収体 14 凹部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 液透過性表面シート、液不透過性裏面シ
ート、及びこれら両シート間に位置する吸収体を有して
なる生理用ナプキンにおいて、 前記生理用ナプキンが吸湿材を具備し、前記生理用ナプ
キンの吸湿量が35℃/75%RHの環境下で0.35
〜1.00g/hrであり、該吸湿材が高吸収性ポリマ
ーであり、該高吸収性ポリマーの使用量が2〜10gで
あることを特徴とする生理用ナプキン。
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