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JP3337358B2 - 医療用コルセット - Google Patents

医療用コルセット

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JP3337358B2
JP3337358B2 JP30000595A JP30000595A JP3337358B2 JP 3337358 B2 JP3337358 B2 JP 3337358B2 JP 30000595 A JP30000595 A JP 30000595A JP 30000595 A JP30000595 A JP 30000595A JP 3337358 B2 JP3337358 B2 JP 3337358B2
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thigh
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waist
waistband
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信孝 田中
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株式会社田中企画
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    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61F5/00—Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/01—Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces
    • A61F5/02—Orthopaedic corsets
    • A61F5/028—Braces for providing support to the lower back, e.g. lumbo sacral supports
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61F5/00—Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/01—Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces
    • A61F5/0102—Orthopaedic devices, e.g. splints, casts or braces specially adapted for correcting deformities of the limbs or for supporting them; Ortheses, e.g. with articulations
    • A61F2005/0181—Protectors for articulations
    • A61F2005/0183—Hip protectors, e.g. for elderly people

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、腰痛を緩和させ
る為の医療用コルセットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】腰痛は、股関節近傍を走行する大腿神経
や仙腸関節近傍を走行する座骨神経が刺激を受けること
に因って発生することが多い。図７に示すように、仙骨
(12)と寛骨(11)の連結部たる仙腸関節(13)(13)の近傍に
は座骨神経(21)が走行しており、又、大腿骨(17)(17)と
寛骨(11)の連結部たる股関節(16)(16)の近傍には大腿神
経(22)が走行している。
【０００３】前記仙腸関節(13)(13)は平板関節で余り動
かないが、該部分に疾患が生じて寛骨(11)と仙骨(12)の
結合力が低下すると、これら両者が異常な方向に相対運
動し易くなる。そして、前記寛骨(11)と仙骨(12)が異常
な方向に相対運動した場合には、その近傍を走行する前
記座骨神経(21)が刺激を受けて腰痛が生じる。又、股関
節(16)に疾患が生じて寛骨(11)と大腿骨(17)の結合力が
低下すると、大腿骨(17)が寛骨(11)に対して異常な方向
に動き易くなる。すると、異常な方向に運動する前記大
腿骨(17)によって前記股関節(16)(16)近傍を走行する前
記大腿神経(22)が刺激され、この場合も腰痛が生じる。
【０００４】従来の医療用コルセットとしては、単純な
帯状に形成されたものがあるが、このものでは、同図に
示すように仙骨(12)の上方に連続する腰椎(18)(18)部分
を包囲するように胴部外周に捲回して該腰椎部の安静を
確保する機能がある。従って、このものは、腰椎(18)(1
8)部やこれらの間に介在する椎間板の障害に起因する腰
痛の緩和にはある程度の効果を発揮する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の医療用コルセット(9) は腰椎(18)(18)部分の安静を
保つものであるから、仙腸関節(13)(13)や股関節(16)(1
6)の疾患に起因する腰痛を効果的に防止することができ
ない。請求項１〜請求項４の発明は、仙腸関節(13)(13)
及び股関節(16)(16)部分を保護できるようにしてこれら
の疾患に起因する腰痛が効果的に防止できるようにする
ことを目的とする。
【０００６】請求項５の発明は上記腰痛を一層効果的に
防止できるようにすることをその目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、請求項１の発明は、『仙腸関節(13)(13)部分と
股関節(16)(16)部分の外周を共に包囲する弾性材製の腰
帯部と、該腰帯部の臀部側に連設され且つ大腿部に固定
される左右一対の大腿部保持手段が設けられ、前記大腿
部保持手段は、その上辺に於ける中央部の一定範囲が前
記腰帯部の下辺に於ける臀部の側面から背面に対応する
部分に連設され且つ大腿部に捲回固定されるバンド体で
ある』ことを特徴としたものである。
【０００８】上記医療用コルセットを身体に装着すると
きは、先ず腰帯部を腰部に捲回する。この腰帯部は仙腸
関節(13)(13)部分と股関節(16)(16)部分の外周を共に包
囲するようになっており然も、前記腰帯部が弾性材で構
成されているから腰部が若干締め付けられた状態にな
る。又、前記腰帯部に連設された一対の大腿部保持手段
を左右の大腿部に固定すると、上記医療用コルセットの
装着作業が完了する。そして、この装着状態では、前記
大腿部保持手段が大腿部に固定され然も臀部側で連結さ
れているから、例えば屈伸運動を繰り返した場合でも、
コルセット全体が上方にずれることがない。尚、上記臀
部側とは、臀部の側面部から背面側の領域を意味する。
【０００９】従って、前記大腿部保持手段での上記固定
によって、腰帯部による締め付け位置が常に安定し、大
腿骨(17)(17)の上端の大腿骨頭(171) (171) が寛骨(11)
側に押し付けられた状態になる。従って、寛骨(11)と大
腿骨(17)(17)の結合力が低下しても、前記押し付けによ
って前記結合力が強化され、これら寛骨(11)と大腿骨(1
7)(17)が離反し難くなる。よって、大腿骨(17)(17)を動
かしたときの大腿神経(22)の刺激が防止できる。
【００１０】一方、腰部に捲回状態にある腰帯部は仙腸
関節(13)(13)部分も包囲して該部分も締め付けているか
ら、寛骨(11)と仙骨(12)の結合力が前記締め付けによっ
て強化され、これらの固定状態が向上する。従って、寛
骨(11)と仙骨(12)が異常な方向に相対移動するのが抑え
られるから、該動きに伴う座骨神経(21)の刺激が防止で
きる。
【００１１】尚、請求項１の発明では、大腿部保持手段
を、大腿部に捲回固定されるバンド体としているから、
これを大腿部に捲回固定するだけで装着作業が完了す
る。又、請求項１の発明では、バンド体の上辺に於ける
中央部の一定範囲が腰帯部の下辺に於ける臀部の側面か
ら背面に対応する部分に連設される構成を採用している
から、バンド体と腰帯部を重ね合わせた状態で結合する
場合と相違し、これらの境界部に段差がなく該境界部が
平滑面となる。腰帯部とバンド体を腰部や大腿部に捲回
してその両端部を固定する具体的な手段としては、『腰
帯部と各バンド体の夫々の一端に連結具を設け、夫々の
他端に前記連結具に着脱自在に連結される被連結具を設
ける』手段が採用でき、具体的には請求項４の発明のよ
うに『連結具を平面ファスナの雄具とし、被連結具を平
面ファスナの雌具』とすることができる。
【００１２】請求項５の発明のように、『腰痛治療用の
被指圧部位を局部的に押圧する指圧手段を腰帯部に配設
した』場合は、前記指圧手段によっても腰痛の緩和が図
れる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１〜請求項
５の発明では、仙腸関節(13)(13)や股関節(16)(16)に疾
患があっても、身体を動かしたときに座骨神経(21)や大
腿神経(22)が刺激を受け難くなるから、これらの関節部
分の疾患に起因する腰痛を効果的に防止することができ
る。又、腰帯部とバンド体の境界に段差が形成されず該
境界部が平滑面になるから、医療用コルセットが身体に
フィットする効果がある。
【００１４】又、請求項４の発明では腰帯部やバンド体
を腰部や大腿部に捲回してその両端を平面ファスナの雄
具と雌具で重合固定するだけで医療用コルセットの装着
が可能となるから、該装着作業が簡便に行える。
【００１５】更に、請求項５の発明では指圧手段も腰痛
緩和機能を発揮するから、腰痛防止効果が一層顕著なも
のと成る。
【００１６】
【発明の実施の形態】次に、上記発明の実施の形態を説
明する。本実施の形態にかかる医療用コルセットは、全
体として弾性ゴムシートで形成されており、例えばネオ
プレーゴムの表面にナイロンジャージを貼り付けた素材
が使用できる。又、図１に示すように、本実施の形態に
かかるコルセットは、腰部背面から下腹部を包囲するた
めの腰部締付帯(31)を具備すると共に、その下辺には大
腿部捲回帯(32)(33)が左右対称となる位置に連設されて
いる。尚、本実施の形態にかかる医療用コルセットで
は、上記腰部締付帯(31)及び大腿部捲回帯(32)(33)で構
成される全表面の内、身体装着時に仙腸関節(13)(13)及
び股関節(16)(16)を全体的に取り囲むように腰部外周に
捲回される領域が既述した腰帯部に対応している。又、
大腿部捲回帯(32)(33)の内、前記腰帯部の下方に位置す
る部分が既述した大腿部保持手段及びその下位概念とし
て示したバンド体に対応する。
【００１７】腰部締付帯(31)の一端の外面部と他端の内
面部には平面ファスナを構成する雄具(311) と雌具(31
2) が縫着されていると共に、図２に示すように、前記
腰部締付帯(31)の内面には厚肉の布テープ(313) (313)
が斜めに走行する態様で縫着されている。そして、該布
テープ(313) (313) によって、仙腸関節(13)の背面側の
皮膚（腰痛治療に有効な部位）を部分的に押圧して腰痛
を一層緩和できるようにしている。従って、この実施の
形態では、上記布テープ(313) (313) が請求項５に記載
した指圧手段に対応する。
【００１８】前記大腿部捲回帯(32)の上辺部は、その表
裏に重ねられた当て布(321) (322)を介して上記腰部締
付帯(31)の下辺部に縫着されている。又、前記大腿部捲
回帯(32)の表裏両端には上記腰部締付帯(31)と同様に平
面ファスナを構成する雄具(323) と雌具(324) が各別に
縫着されている。前記大腿部捲回帯(33)は前記大腿部捲
回帯(32)と左右対称の形状を有し、その表裏両端にも上
記と同様に平面ファスナを構成する雄具(333) と雌具(3
34) が縫着されており、これら腰部締付帯(31)と大腿部
捲回帯(32)(33)から成る医療用コルセット(3) の外周は
バイアステープ(8) で縁巻きされている。
【００１９】尚、この実施の形態では、上記腰部締付帯
(31)及び大腿部捲回帯(32)(33)の夫々に設けられた平面
ファスナーの雄具(311) (323) (333) が既述した発明特
定事項たる連結具に対応し、雌具(312) (324) (334) が
被連結具に対応している。上記医療用コルセット(3) は
図３，図４の如き態様で身体に装着される。腰部締付帯
(31)を臀部側から下腹部(51)に捲回し、その両端を重ね
合わせて平面ファスナの雄具(311) と雌具(312) で結合
固定する。次に、大腿部捲回帯(32)(33)を後方から大腿
部(52)(52)の上端域に捲回し夫々の両端部を平面ファス
ナの雄・雌具(323) (324) (333) (334) で結合固定する
と、正面側から見た状態を示す図３と臀部側から見た状
態を示す図４の如く医療用コルセット(3) が身体に装着
された状態になる。そして、この装着状態では、股間部
から臀部及び下腹部の範囲が全体的に前記医療用コルセ
ット(3) で包囲された状態になる。
【００２０】図６に示すように、医療用コルセット(3)
を身体に装着した状態では、弾性ゴムシートで形成され
た腰部締付帯(31)が仙腸関節(13)(13)部分を締付て、仙
骨(12)と寛骨(11)の固定化を図る。従って、身体を動か
したときに仙骨(12)と寛骨(11)が相対的に運動し難くな
るから、その近傍を走行する座骨神経(21)(21)が刺激を
受けに難くなる。
【００２１】又、図５に示すように、股間部から臀部及
び下腹部の範囲が弾性を有する腰部締付帯(31)等で全体
的に包み込まれているから、着座姿勢を採る時等に於い
ては前記腰部締付帯(31)の下端が大腿部捲回帯(32)(33)
で下方に引っ張られる結果、臀部(54)及びその上方の起
立筋(25)が全体的に同図矢印(59)で示す如く下方に引っ
張られる。一方、腰部締付帯(31)の両端部近傍は下腹部
(51)を持ち上げる態様（同図の矢印(58)参照）で該部分
を締めつけている。従って、上記医療用コルセット(3)
の装着により、同図の矢印(58)(59)で示すように腹筋(2
4)が持ち上げられると共に背側の起立筋(25)が下方に引
かれて身体全体が直立姿勢に矯正される。よって、かか
る直立姿勢が確保されることにより、仙腸関節(13)を含
む腰部に対して負担が掛かり難い態様で体重が作用する
こととなり、この点からも、仙腸関節(13)の疾患に起因
する腰痛の緩和が図れる。
【００２２】又、図５，図６に示すように、医療用コル
セット(3) は股関節(16)(16)部分を締付けることによ
り、大腿骨(17)上端の大腿骨頭(171) を寛骨(11)側に押
している。即ち、大腿骨(17)と寛骨(11)の結合状態が不
安定になっている場合はこれを安定化させるのである。
従って、寛骨(11)に対して大腿骨(17)が異常な方向に動
くのが抑えられ、股関節(16)近傍を走行する大腿神経(2
2)が刺激され難くなる。
【００２３】尚、上記実施の形態では腰部締付帯(31)と
大腿部捲回帯(32)(33)の両端に平面ファスナの雄・雌具
(311) (312) (333) (334) (323) (324) を設けたが、こ
れらに代えて互いに着脱自在に結合される受けと釣り針
状のホックから成るかぎホック、互いにかみ合う歯を二
本の布テープに取付けて開閉できるようにした所謂チャ
ック、ボタンとボタン孔、互いに締結する締結紐，更
に、各脚に各別に外挿装着されるリング体等を採用して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる実施の形態の医療用コルセット
(3) の平面図
【図２】前記医療用コルセット(3) の腰部断面図
【図３】身体に前記医療用コルセット(3) を装着して身
体前方から見た状態の斜視図
【図４】身体に前記医療用コルセット(3) を装着して身
体背面から見た状態図
【図５】身体に前記医療用コルセット(3) を装着た状態
の縦断面図
【図６】身体に装着した前記医療用コルセット(3) と骨
格の位置関係を示す身体背面側から見た説明図
【図７】従来例の説明図
【符号の説明】
(31)・・・腰部締付帯 (32)(33)・・・大腿部捲回帯 (313) ・・・布テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61F 5/02 A61F 13/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 仙腸関節(13)(13)部分と股関節(16)(16)
    部分の外周を共に包囲する弾性材製の腰帯部と、 該腰帯部の臀部側に連設され且つ大腿部に固定される左
    右一対の大腿部保持手段が設けられ、 前記大腿部保持手段は、その上辺に於ける中央部の一定
    範囲が前記腰帯部の下辺に於ける臀部の側面から背面に
    対応する部分に連設され且つ大腿部に捲回固定されるバ
    ンド体である、医療用コルセット。
  2. 【請求項２】 前記腰帯部の一端に連結具を設け、他端
    には前記連結具に係脱自在に連結される被連結具を設け
    た請求項１に記載の医療用コルセット。
  3. 【請求項３】 前記各バンド体の夫々の一端に連結具を
    設け、夫々の他端には前記連結具に着脱自在に連結され
    る被連結具を設けた請求項１又は請求項２に記載の医療
    用コルセット。
  4. 【請求項４】 前記連結具を平面ファスナの雄具とし、
    前記被連結具を平面ファスナの雌具とした請求項２又は
    請求項３に記載の医療用コルセット。
  5. 【請求項５】 腰痛治療用の被指圧部位を局部的に押圧
    する指圧手段を腰帯部に配設した請求項１から請求項４
    の何れかに記載の医療用コルセット。
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