JP3334522B2 - スパングルの均一性に優れたAl含有溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents
スパングルの均一性に優れたAl含有溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法Info
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Description
wt%含有する溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法、よ
り具体的にはスパングルの均一性に優れるAlを20〜
95wt%含有する溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法
に関する。
前後を含み、残部実質的にZnよりなるAl含有溶融亜
鉛めっき鋼板(以下、55%Al含有溶融亜鉛めっき鋼
板という)に代表されるAlを多量に含むAl含有溶融
亜鉛めっき鋼板(以下、Al含有溶融亜鉛めっき鋼板と
いう)は優れた耐食性を示すため、近年、その用途が拡
大している。
後酸洗脱スケールした熱延鋼板、またはさらに冷間圧延
して得た冷延鋼板を素材として、図3に示すような連続
式溶融めっき設備に装入して、以下のようにして製造さ
れる。
焼鈍炉2内に入り、所定温度に加熱されて、焼鈍と同時
に鋼板表面に付着する圧延油等の除去、酸化膜の還元除
去が行われた後、下端がめっき浴5に浸漬されたスナウ
ト3内を通って、所定量のAlを含有した溶融亜鉛が入
っているめっき浴5内に浸漬される。めっき浴5で所定
のAl含有溶融亜鉛めっきされた鋼板1は、シンクロー
ル6を経由し、めっき浴5の上方に引き上げられ、次い
でめっき浴上に配置されたワイピングノズル7から鋼板
1の表面に向かって加圧した気体を噴射してめっき付着
量を調整し、冷却装置8により冷却して、所定のめっき
皮膜が形成されたAl含有溶融亜鉛めっき鋼板になる。
処理条件、焼鈍炉の雰囲気条件、めっき浴組成やめっき
後の冷却速度等の操業条件は、所要のめっき品質や材質
を確保するために、所定の管理範囲で精度良く管理され
ている。
鉛めっき鋼板のめっき皮膜表面には、めっきされた溶融
金属の凝固組織に対応したスパングルと称する模様が現
れる。
されるAl含有溶融亜鉛めっき鋼板のスパングルは美麗
な光沢外観を呈する。この美麗な光沢外観には、意匠性
のある商品としての価値が存在する。
き鋼板において、スパングルの大きさが変動すると、鋼
板の光沢のある表面外観の美麗さが著しく損なわれる。
したがって、美麗な表面外観を得る上で、スパングルの
大きさの変動が小さいことが必要である。
鋼板のスパングルの大きさは母材鋼板やめっき浴組成、
めっき後の冷却速度など多くの要因により変化するの
で、スパングルの大きさの変動が大きい。
板を装入して、前記した溶融亜鉛めっき設備における操
業条件を精度良く管理しても、装入コイルが異なると、
あるいは、同一コイルでもコイル内の長手方向や幅方向
の位置が異なるとめっき後のスパングルの大きさが著し
く変動する場合がある。このため、同一寸法の鋼板であ
りながら、スパングルの大きさの大きな変動が避けられ
ず、そのため表面外観の美麗さに劣る鋼板になり、商品
価値を著しく損なうという問題がある。
板表面に付着した溶融金属の凝固過程における核生成の
状況やデンドライトの成長性によって決まると考えられ
るが、Al含有溶融亜鉛めっき鋼板について、これらに
影響を与える因子についてはこれまで明らかにされてい
ない。
るいはそれ以下のAlを含む一般的な溶融亜鉛めっき鋼
板(以下、溶融亜鉛めっき鋼板という)にも認められ
る。溶融亜鉛めっき鋼板の場合、スパングル自体にAl
含有溶融亜鉛めっき鋼板ほどの商品価値がなく、むしろ
例えば、特開昭54−132436号公報に記載される
めっき浴中に不純物として含まれるPb量を少なくする
方法や特公昭51−12579号公報に記載されるめっ
き皮膜が凝固する前に水ミストを吹き付ける方法などに
示されているようにスパングルを消去して、表面外観の
意匠性を高めることが行われており、スパングルを消去
することなく目的の大きさのスパングルを安定的に得よ
うとする試みは、これまでなされていない。したがっ
て、溶融亜鉛めっき鋼板について開示される前記技術か
ら、Al含有溶融亜鉛めっき鋼板のスパングルの大きさ
の変動の改善に対する有益な示唆を得ることができな
い。
にみられるようなスパングルの大きさの変動を低減でき
る技術は現時点では開発されていない。
れたものであり、熱間圧延時の鋼板巻取温度を鋼成分組
成に応じて適切に制御することにより、めっき後の鋼板
組織を制御して、スパングルの大きさのコイル間、コイ
ル内での変動を低減し、スパングルの均一性に優れるA
l含有溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
溶融亜鉛めっき鋼板のめっき皮膜の凝固現象とスパング
ルの関係あるいはスパングルの大きさに影響する製造因
子について鋭意研究を行った。
wt%未満では、スパングルはZnがAlを固溶して凝
固したデンドライト組織に対応して生成し、Al含有量
が20wt%以上では、スパングルはAlがZnを固溶
して凝固したデンドライト組織に対応して生成すること
がわかった。
に生成したスパングルは、美麗な光沢外観を呈するが、
Al含有量が20wt%未満の場合に生成したスパング
ルには、スパングルが均一であっても前記のような美麗
な光沢外観が得られなかった。言い換えると、Al含有
量が20wt%を境に、異なる金属凝固組織が生成し、
同じスパングルと称するものでも、凝固組織に対応して
めっき後の表面外観の性状が著しく異なることを見出し
た。
と、Al含有量が20wt%未満の場合に比べて、スパ
ングルが不均一になりやすく、表面外観の美麗さを損な
いやすいことも明らかになった。
入コイル毎に著しく異なる場合があることから、溶融め
っきを施す母材鋼板の鋼板組織や表面状態の変動がスパ
ングルの大きさに影響している可能性が考えられた。そ
こで、鋼板組織や表面状態とスパングルの大きさの変動
状態との関係について検討したところ、めっき時の鋼板
組織とAl含有溶融亜鉛めっき鋼板のスパングルの大き
さの間に密接な関係があり、鋼板に含まれるAl量とN
量に応じて、熱延巻取温度を適正な範囲に制御すると、
めっき時の鋼板組織を制御することが可能になり、Al
含有溶融亜鉛めっき鋼板のスパングルの大きさのコイル
間、コイル内での変動を大幅に低減できることを見出し
た。
であり、その特徴とする構成は以下のとおりである。
中のAlとNが下記(6)式を満たす範囲で巻き取った
鋼板表面に、Alを20〜95wt%含むAl含有溶融
亜鉛めっき皮膜を有し、めっき皮膜表面の平均スパング
ル径d(mm)とめっき後の冷却速度C(℃/秒)が下
記(7)式を満たすようにして製造したAl含有溶融亜
鉛めっき鋼板であって、スパングル均一性インデックス
が1.0〜1.5の範囲であることを特徴とするスパン
グルの均一性に優れたAl含有溶融亜鉛めっき鋼板であ
る。
度T(℃)と鋼板中のAl、Nが下記(6)式を満たす
範囲で巻取り、酸洗後またはさらに冷間圧延後、連続溶
融亜鉛めっき設備に装入してAlを20〜95wt%含
むAl含有溶融亜鉛めっきを行うことを特徴とするスパ
ングルの均一性に優れたAl含有溶融亜鉛めっき鋼板の
製造方法である。
度T(℃)と鋼板中のAl、Nが下記(6)式を満たす
範囲で巻取り、酸洗後またはさらに冷間圧延後、連続溶
融亜鉛めっき設備に装入してAlを20〜95wt%含
むAl含有溶融亜鉛めっきを行い、めっき後の冷却速度
C(℃/秒)とめっき皮膜表面の平均スパングル径d
(mm)が下記(7)式を満たすようにしてAl含有溶
融亜鉛めっき鋼板を製造することを特徴とするスパング
ルの均一性に優れたAl含有溶融亜鉛めっき鋼板の製造
方法である。
するまでの冷却速度(℃/秒) 平均スパングル径dとスパングル均一性インデックス
は、10cm×10cmの鋼板サンプルから任意に10
箇所選定し、1cmの長さを横切るスパングルの数をカ
ウントしたときに、平均スパングル径d(mm)=10
0/「10箇所のカウントの総和」と定義し、スパング
ル均一性インデックス=「最大カウント値」/「最小カ
ウント値」と定義する。
イル内の局部的なスパングルの大きさのばらつきを示す
指標である。この値が1.0〜1.5の範囲内にあれ
ば、見た目に均一に見えるが、この値が1.5を超える
とスパングルのばらつきがはっきりわかるようになる。
上95wt%以下にする必要がある。Al含有量が20
wt%以上の場合、スパングルが美麗な光沢を有する
が、Al含有量が20wt%未満になると、本発明が目
的とする美麗な光沢を有するスパングルが得られなくな
る。Al含有量が95wt%を超えると、スパングルが
Alめっきのスパングルに近くなり、鋼板表面にスパン
グルが鮮明に現れなくなってくるため、本発明が目的と
する美麗な光沢表面が得られなくなる。
鋼板組織の制御を通じてスパングルの大きさの変動を低
減するために、鋼板中に含まれるAl量とN量に応じて
前記(6)式の範囲を満足する必要がある。
の大きさと鋼板の表面外観の美麗さとの関係について調
査したところ、前記により定義される平均スパングル径
dの大きさの変動幅が0.25mm以内であり、かつス
パングル均一性インデックスが1.0〜1.5の範囲内
であれば、実用的な観点から必要な表面外観の均一性が
損なわれないこと、および平均スパングル径dの大きさ
の変動幅が0.25mmを超えまたはスパングル均一性
インデックスが1.5を超えるとスパングルの大きさの
変動が大きくなり、表面外観の美麗さが損なわれること
がわかった。
ものにするには、平均スパングル径の大きさの変動とス
パングル均一性インデックスの両者を考慮することが必
要である。
ングルの大きさとめっき後の鋼板組織、特に結晶粒径や
表面酸化物との間に密接な関係があり、例えば鋼板の結
晶粒が大きい場合にスパングルが大きくなり、結晶組織
が小さい場合にスパングルが小さくなること、また、A
l含有溶融亜鉛めっき鋼板のスパングルの大きさが、鋼
板の結晶粒径の変動や表面酸化物組織の変動に大きく影
響されていることがわかった。
鋼板組織が母材鋼板の成分組成や製造条件、めっき前工
程での製造条件により変化する点に着目して、母材鋼板
の成分組成や製造条件とスパングルの大きさとの関係に
ついて検討した。
および熱延巻取温度がスパングルの大きさの変動に大き
な影響を与えており、巻取温度を前記(6)式を満たす
範囲にした場合、同一冷却条件で製造しためっき皮膜の
スパングルの大きさの変動幅が0.25mm以内でかつ
スパングル均一性インデックスが1.0〜1.5にする
ことが可能になり、実用的な観点から必要な表面外観の
美麗さを確保できることがわかった。
延巻取温度を前記(6)式を満たす範囲に制御すること
により、スパングルの大きさの変動が小さくなり、スパ
ングルの均一性に優れるようになる理由については、次
のように推定される。
鋼板間の反応が活発で、スパングルの凝固核ができやす
い場所である。凝固核が多ければスパングルが小さくな
り、凝固核が少なければスパングルが大きくなる。結晶
粒が小さいと粒界密度が増加するので凝固核も増加して
スパングルが小さくなり、結晶粒が大きいと粒界密度が
減少するので凝固核も減少してスパングルが大きくな
る。
と結びついてAlNを形成する。鋼板中に含まれるN量
が変わると形成されるAlN量が変わる。また、熱延巻
取温度が変わっても形成されるAlN量が変わる。鋼板
中のN量が増加し、熱延巻取温度が高くなると形成され
るAlN量が増加する。連続式溶融めっき設備における
焼鈍過程で、AlNは鋼板の粒成長を妨げる効果がある
ので、形成されるAlN量に応じて結晶粒の大きさが変
わる。
場合、形成されるAlN量が多くなるため、鋼板の粒成
長を妨げ、スパングルが小さくなる。
固核として作用すると考えられる。表面酸化物が多いと
凝固核が増加してスパングルが小さくなり、表面酸化物
が少ないと凝固核が減少してスパングルが大きくなる。
また、不均一に形成された表面酸化物は、スパングル均
一性インデックスを大きくする。
化されて鋼板表面に不均一なAl2O3等の酸化物を形成
しやすい。鋼板中に含まれるAl量が変わると、前記酸
化物量とその不均一性の程度が変わり、Al量の増加に
伴い酸化物量とその不均一の程度が増大する。また、熱
延巻取温度が変わっても、鋼板表面の酸化物量とその不
均一性の程度が変わり、熱延巻取温度が高くなると酸化
物量とその不均一の程度が増大する。鋼板中に含まれる
Al量が変わっても、前記酸化物量とその不均一性の程
度が変わり、Al量の増加に伴い酸化物量とその不均一
の程度が増大する。
る場合、形成されるAl2O3等の酸化物が多くまたその
不均一性が増大し、微細かつスパングル均一性インデッ
クスの大きなスパングルになる。
l量、N量に応じて、前記(6)式の範囲に制御するこ
とにより、母材鋼板の結晶粒径の変動が小さくなり、ま
た母材鋼板中のAlが選択的に酸化されて鋼板表面に不
均一にAl2O3等の酸化物を形成することが抑制される
結果、スパングルの大きさの変動が小さくまたスパング
ル均一性インデックスが小さくなると考えられる。
であることがより好ましい。Al:0.005〜0.0
30wt%。溶製時の脱酸のために0.005wt%以
上添加することが好ましい。また、Al添加量を0.0
30wt%以下にすると鋼板の表面性状がより安定化し
てスパングルの均一性がより優れるようになる。
0035wt%以下になると形成されるAlN量が減少
して鋼板の結晶粒の変動が低減するため、スパングルの
均一性がより優れるようになる。
分は、本発明の効果を本質的に左右するものではない
が、Si量が増加するとめっき不良が発生しやすいの
で、めっき性の観点からSi:0.03wt%以下が好
ましい。また、鋼板材質を軟質化するために、C:0.
05wt%以下、Mn:0.30wt%以下、P:0.
03wt%以下、S:0.03wt%以下であることが
好ましい。
冷却速度の影響を受け、冷却速度が大きいと小さく、冷
却速度が小さいと大きくなる。したがって、予め、冷却
速度と平均スパングル径の大きさの関係を求めておき、
この求めた関係にしたがって、冷却速度に応じて適正な
スパングル径の範囲を定めることにより、スパングルの
大きさの変動を低減できる。めっき後の冷却速度C
(℃)とスパングル径d(mm)を前記(7)式を満足
するようにして製造すると、同一冷却条件で製造しため
っき皮膜のスパングルの大きさの変動幅が0.25mm
以内でかつスパングル均一性インデックスが1.0〜
1.5の範囲になり、実用上、必要な美麗な表面外観を
確保するのに必要なスパングルの均一性を確保できる。
す。図1において、2本の実線で挟まれる領域が、前記
(7)式を満足する領域を示す。また、前記(7)式を
満足する領域の中間点は、下記(8)式で表される。 d=1.025−0.13×(C−9)1/2 ・・・(8)
l含有溶融亜鉛めっき鋼板を製造する場合、前記(8)
式から求められる冷却速度で冷却することにより、所定
スパングル径のスパングルの均一性に優れたAl含有溶
融亜鉛めっき鋼板を得ることができる。
した鋼を、通常の条件で鋳造、熱間圧延後、鋼板巻取温
度を、鋼板中のAl量とN量の応じて、前記(6)式を
満足するように巻取り、次いで酸洗後、あるいはさらに
冷間圧延後、連続式溶融めっき装置に装入して、Alを
20〜95wt%含む溶融亜鉛めっきを行う。
m)とめっき後の冷却速度C(℃/秒)を前記(7)式
を満たすようにして製造すると、同一冷却速度における
めっき皮膜のスパングル径の変動幅が0.25mm以内
でかつスパングル均一性インデックスが1.0〜1.5
の範囲になり、実用上、必要な均一な表面外観を確保す
るのに必要なスパングル径の均一性を確保できる。
可避不純物からなるAl、N含有量の異なる鋼スラブ
を、常法により熱間圧延後異なる温度で巻取り、酸洗、
冷間圧延して得た板厚が0.27〜1.6mmの冷延鋼
板を、連続式溶融めっき設備に装入してAl含有溶融亜
鉛めっき鋼板を製造した。
wt%Al−1.5wt%Si−残部実質的にZnから
なるめっき浴によりAl含有溶融亜鉛めっきを行い、両
面で150〜200g/m2の付着量のめっき皮膜を形
成し、めっき後の冷却速度を種々に変えた。
めっき皮膜表面の平均スパングル径を調査した。表1
に、熱延巻取温度、めっき後の冷却速度、平均スパング
ル径の調査結果を併せて記載した。表1で、(7)式の
範囲の下限、上限の欄は、それぞれ(7)式の0.9−
013×(C−9)1/2、1.15−013×(C−
9)1/2の計算値を示す。
融亜鉛めっき鋼板の冷却速度と平均スパングル径の関
係、図2に本実施例における鋼板巻取温度とスパングル
均一性インデックスの関係を示す。
は、前記(7)式を満たす領域を示す。また、図1に、
従来のAl含有溶融亜鉛めっき鋼板における平均スパン
グル径の変動範囲を2本の破線で参考的に示した。
一冷却速度における平均スパングル径の大きさの変動が
0.25mm以下で、平均スパングル径とめっき後の冷
却速度が上記(7)式の範囲内にあり、またスパングル
均一性インデックスが1.5以下であり、スパングルの
均一性に優れる。
ける平均スパングル径の大きさの変動が0.25mmを
超えまたはスパングル均一性インデックスが1.5超で
あり、平均スパングル径とめっき後の冷却速度が上記
(7)式の範囲外にあり、スパングルの均一性に劣る。
パングル径の大きさの変動により表面外観が異なること
がなくなるので、表面外観の美麗さに優れる。
板として使用したが、熱間圧延後脱スケールした熱延鋼
板であっても同様の結果を得ることができる。
ングルの均一性に優れ、光沢のある表面外観の美麗さに
優れるAl含有溶融亜鉛めっき鋼板を得ることができ
る。
があり、表面外観の美麗さに優れるので、この美麗さを
利用できる無塗装用途の使用に好適である。
の関係を示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱延巻取温度T(℃)と鋼板中のAlと
Nが(1)式を満たす範囲で巻き取った鋼板表面に、A
lを20〜95wt%含むAl含有溶融亜鉛めっき皮膜
を有し、めっき皮膜表面の平均スパングル径d(mm)
とめっき後の冷却速度C(℃/秒)が(2)式を満たす
ようにして製造したAl含有溶融亜鉛めっき鋼板であっ
て、スパングル均一性インデックスが1.0〜1.5の
範囲であることを特徴とするスパングルの均一性に優れ
たAl含有溶融亜鉛めっき鋼板。 T≦(1.36−13.5×A−150×N)×103 ・・・(1) 但し、 A:鋼板中に含まれるSol.Al量(wt%) N:鋼板中に含まれるN量(wt%) 0.9−0.13×(C−9)1/2≦d ≦1.15−0.13×(C−9)1/2 ・・・(2) 但し、 C:鋼板がめっき浴を出てからめっき皮膜の凝固が終了
するまでの冷却速度(℃/秒) 平均スパングル径dとスパングル均一性インデックス
は、10cm×10cmの鋼板サンプルから任意に10
箇所選定し、1cmの長さを横切るスパングルの数をカ
ウントしたときに、平均スパングル径d(mm)=10
0/「10箇所のカウントの総和」と定義し、スパング
ル均一性インデックス=「最大カウント値」/「最小カ
ウント値」と定義する。 - 【請求項2】 熱間圧延した鋼板を、巻取温度T(℃)
と鋼板中のAl、Nが(3)式を満たす範囲で巻取り、
酸洗後またはさらに冷間圧延後、連続溶融亜鉛めっき設
備に装入してAlを20〜95wt%含むAl含有溶融
亜鉛めっきを行うことを特徴とするスパングルの均一性
に優れたAl含有溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 T≦(1.36−13.5×A−150×N)×103 ・・・(3) 但し、 A:鋼板中に含まれるAl量(wt%) N:鋼板中に含まれるN量(wt%) - 【請求項3】 熱間圧延した鋼板を、巻取温度T(℃)
と鋼板中のAl、Nが(4)式を満たす範囲で巻取り、
酸洗後またはさらに冷間圧延後、連続溶融亜鉛めっき設
備に装入してAlを20〜95wt%含むAl含有溶融
亜鉛めっきを行い、めっき後の冷却速度C(℃/秒)と
めっき皮膜表面の平均スパングル径d(mm)が(5)
式を満たすようにしてAl含有溶融亜鉛めっき鋼板を製
造することを特徴とするスパングルの均一性に優れたA
l含有溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 T≦(1.36−13.5×A−150×N)×103 ・・・(4) 但し、 A:鋼板中に含まれるAl量(wt%) N:鋼板中に含まれるN量(wt%) 0.9−0.13×(C−9)1/2 ≦d ≦1.15−0.13×(C−9)1/2 ・・・(5) 但し、 C:鋼板がめっき浴を出てからめっき皮膜の凝固が終了
するまでの冷却速度(℃/秒) 平均スパングル径dは、10cm×10cmの鋼板サン
プルから任意に10箇所選定し、1cmの長さを横切る
スパングルの数をカウントしたときに、平均スパングル
径d(mm)=100/「10箇所のカウントの総和」
と定義する。
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