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JP3333383B2 - 大型車両の撮影位置検出装置及びこれを用いた軸重違反車両の撮影装置 - Google Patents

大型車両の撮影位置検出装置及びこれを用いた軸重違反車両の撮影装置

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Publication number
JP3333383B2
JP3333383B2 JP08312696A JP8312696A JP3333383B2 JP 3333383 B2 JP3333383 B2 JP 3333383B2 JP 08312696 A JP08312696 A JP 08312696A JP 8312696 A JP8312696 A JP 8312696A JP 3333383 B2 JP3333383 B2 JP 3333383B2
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JP
Japan
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vehicle
output
photographing
sensing signal
signal
Prior art date
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Application number
JP08312696A
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English (en)
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JPH09243440A (ja
Inventor
和雄 佐々木
和人 樋口
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Koito Industries Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Industries Ltd filed Critical Koito Industries Ltd
Priority to JP08312696A priority Critical patent/JP3333383B2/ja
Publication of JPH09243440A publication Critical patent/JPH09243440A/ja
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Publication of JP3333383B2 publication Critical patent/JP3333383B2/ja
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  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速道路の入路等
の所定の通路を通行する大型車両が所定の撮影位置に達
したことを検出する大型車両の撮影位置検出装置、及び
これを用いて軸重違反車両の監視を行うための軸重違反
車両の撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば高速道路において、道
路構造物の保全及び交通の円滑化と危険防止等を目的と
して、料金所入路で通行する車両の軸重を計測し、軸重
違反車両に対しては、その車両の前面の撮影を行い、そ
の撮影資料に基づく警告及び指導がなされている。
【0003】このような軸重違反車両の撮影を行う撮影
装置として、例えば、実公平2−15199号公報、特
公平4−11818号公報及び特公平4−11817号
公報にそれぞれ開示された軸重違反車両の撮影装置が知
られている。
【0004】ここで、第1の従来例として、実公平2−
15199号公報に開示されたような軸重違反車両の撮
影装置について、図12及び図13を参照して説明す
る。図12は、この撮影装置を示す図であり、図12
(a)はその平面図、図12(b)〜(d)はその撮影
装置における車両の位置関係を示す側面図である。ま
た、図13は車両感知器を示す図であり、図13(a)
は図12(a)中のA−A矢視図、図13(b)は図1
2(a)中のB−B矢視図である。
【0005】この従来の撮影装置は、載荷板4、車両感
知器5A及びカメラ6を備え、高速道路の料金所入路に
設置されている。すなわち、図12において、1はアイ
ランド、2はブース、3は車両が通過するレーンであ
り、アイランド1の入口のレーン3の所定箇所には、レ
ーン3を通過する車両100のタイヤ通過時に軸重を計
測する軸重検出器としての載荷板4が配置されている。
載荷板4に対する車両進行方向側(図12中の右側)で
あるアイランド1のブース2近傍に、車両感知器5Aが
設けられている。車両感知器5Aは、ほとんどの軸重違
反車両は小型車両でなく大型車両であることに鑑み、図
13(a)に示すように、大型車両が遮断するとともに
小型車両が遮断しない高い位置(本例では2mの位置)
において同一高さを維持するようにレーン3を横切る検
出ビーム5aを発するとともに、該検出ビーム5aが遮
断されているときに感知信号を出力する。したがって、
車両感知器5Aは、所定高さ以上の車高の車両である大
型車両を検出することになる。なお、図12中のもう1
つの車両感知器5Bについては、本従来例では設けられ
ず、後述する第2の従来例において使用するものである
ので、その従来例の説明において述べる。車両感知器5
Aに対する車両進行方向側の位置のアイランド1上に
は、撮影装置としてのカメラ6が、撮影位置付近、すな
わち、車両感知器5Aの検出ビーム5aの位置(撮影位
置)に達した車両100の前面を撮影する方向に向けて
配置されている。
【0006】そして、この従来の撮影装置では、図12
(b)に示すように、載荷板4で検出された車両100
の軸重が予め設定した軸重を越えた場合に撮影待機状態
とされ、該撮影待機状態において車両感知器5Aが感知
信号の出力を開始したときに、カメラ6を作動させて車
両感知器5Aの検出ビーム5aの位置(撮影位置)に達
した車両100の前面を撮影する。なお、撮影が終了す
ると、前記撮影待機状態は解除される。
【0007】カメラ6は、軸重違反車両の前面を車両感
知器5Aの検出ビーム5aを遮断した位置(撮影位置)
で最適に撮影できるように設定されている。したがっ
て、通常の形状の大型トラック等の軸重違反車両であれ
ば、この従来の撮影装置によって、当該軸重違反車両の
前面の形状、運転者、及び車両のナンバープレートの像
に対して効果的な撮影結果が得られることになる。
【0008】ここで、車両感知器5Aが検出ビーム5a
を所定の高さで保持している理由は、図12(c)に示
すように軸重違反車両100と車両感知器5Aとの間
に、乗用車等の小型車両が入り込んだ場合であっても、
誤検出を起こすことなく適切に軸重違反車両100の前
面を撮影するためである。
【0009】すなわち、入り込んだ別の車両(乗用車
等)の車高が、車両感知器5Aの検出ビーム5aの高さ
未満であって、車両感知器5Aで誤検出されなければ、
この別の車両が誤撮影されることを避けることができ
る。そして、後続の軸重違反車両100のみが適切に検
出されて、軸重違反車両100を適切に撮影することが
できる。
【0010】通常、軸重違反車両の多くは車両感知器5
Aの検出ビーム5a高さ以上の車高であり、ほんとんど
の大型トラック等の軸重違反車両は、この車両感知器5
Aの感知タイミングで適切に撮影される。
【0011】以上の説明からわかるように、前記第1の
従来例では、大型車両の撮影位置検出装置として、単に
車両感知器5Aが用いられている。
【0012】次に、第2の従来例として、特公平4−1
1818号公報に開示されたような軸重違反車両の撮影
装置について、図12及び図13を参照して説明する。
【0013】この従来の撮影装置は、図12及び図13
(b)に示すように、前述した第1の従来例の軸重違反
車両の撮影装置において、載荷板4と車両感知器5Aと
の間にもう1つの感知器5Bが追加されたものである。
【0014】図12(a)に示すように、車両感知器5
Bと載荷板4との間の車両進行方向の間隔は、軸重違反
車両の違反軸が載荷板4上に乗り上げたときに先行車両
が車両感知器5Bの位置に存在しない間隔とされ、車両
感知器5Bと車両感知器5Aとの間隔は、大型車両の最
小寸法未満とされている。車両感知器5Bは、図13
(b)に示すように、車両感知器5Aの検出ビーム5a
より低い位置において所定の高さ(本例では1.6m)
の位置から斜め下方にアイランド1側面までレーン3を
横切る検出ビーム5bを発するとともに、該検出ビーム
5bが遮断されているときに感知信号を出力する。した
がって、車両感知器5Bは、車両の形状の如何にかかわ
らずに車両の存在を検出することになる。
【0015】前述した第1の従来例では、軸重違反車両
が車両長の長い長大車両である場合には、当該長大車両
の違反軸が載荷板4上に乗り上げて撮影待機状態となっ
た時点で、当該軸重違反車両の前面が車両感知器5Aの
位置を越えており、当該軸重違反車両により車両感知器
5Bから感知信号が出力されている状態となる。したが
って、前述した第1の従来例では、車両感知器5Aの感
知信号の出力開始によりカメラ6を作動させることか
ら、当該軸重違反車両の後続の大型車両の前面が車両感
知器5Aの検出ビーム5aに達したときに撮影が行われ
てしまい、誤撮影されてしまう。そこで、この第2の従
来例では、車両感知器5Bを追加し、車両感知器5A,
5Bからの感知信号に基づいて状態を判別することによ
って、通常の場合に前記撮影位置(車両感知器5Aの検
出ビーム5aを遮断した位置)における撮影待機状態と
してこの撮影待機状態の場合に、車両感知器5Aの感知
信号の出力が開始したときに撮影を行う一方、前述した
ような場合には前記撮影位置ではなく所定のタイミング
で強制処理として撮影を行うようにしている。この強制
処理としては撮影を行わずに全ての撮影待機状態を解除
するようにすることもできる。
【0016】この第2の従来例においても、大型車両の
撮影位置検出装置としては、単に車両感知器5Aが用い
られているにすぎない。
【0017】次に、第3の従来例として、特公平4−1
1817号公報に開示されたような軸重違反車両の撮影
装置について、図14を参照して説明する。図14は、
この軸重違反車両の撮影装置を示す平面図である。
【0018】この従来の撮影装置は、図14に示すよう
に、前述した第2の従来例において、載荷板4と車両感
知器5Bとの間に更にもう1つの車両感知器5Cが追加
されたものである。車両感知器5Cは車両感知器5Bと
同様に、車両感知器5Aの検出ビーム5aより低い位置
において所定の高さの位置から斜め下方に横切る検出ビ
ーム5cを発するとともに、該検出ビーム5cが遮断さ
れているときに感知信号を出力する。図14に示す例で
は、載荷板4と車両感知器5Cとの車両進行方向の間隔
は2m、車両感知器5Cと車両感知器5Bとの車両進行
方向の間隔は6m、車両感知器5Bと車両感知器5Aと
の車両進行方向の間隔は6mとされている。なお、大型
車の最小寸法は6850mmである。
【0019】この第3の従来例では、車両感知器5A,
5B,5Cからの感知信号に基づいて状態を判別するこ
とによって、軸重違反の長大車両に後続する無違反の車
両がこの先行違反車両のデータで違反車両として撮影さ
れることがなくなるとともに、大型車両の最小長のもの
が2台連続して進入した場合に、後続違反車両を正確に
撮影することができるものである。
【0020】この第3の従来例においても、通常は車両
感知器5Aの感知信号の出力が開始されたときに撮影が
行われ、大型車両の撮影位置検出装置としては、単に車
両感知器5Aが用いられているにすぎない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来例ではいずれも、大型車両の撮影位置検出装置と
して単に車両感知器5Aが用いられており、車両感知器
5Aの感知信号の出力が開始されたときに撮影が行われ
るので、図15に示したトラック・クレーン、ラフタ・
クレーン等の大型特殊車両ついては、ブーム101など
の車両前頭部上方の突起物が車両感知器5Aで検出され
てしまい、ナンバープレートや運転者が最適な撮影位置
に到達する前に撮影が行われてしまう。すなわち、図1
2(d)に示すように、大型特殊車両100が軸重違反
を起こした場合、大型特殊車両100のブーム101の
先端部の滑車部分102やワイヤーロープ103等が車
両感知器5Aで検出されてしまい、この検出タイミング
で撮影が行われてしまう。このタイミングでの撮影で
は、撮影タイミングが早く、撮影距離が長くなってしま
う。したがって、運転席やナンバープレートが小さく写
るため、運転者の顔やナンバープレートが識別し難く、
また、通常昼夜ともストロボ発光に同期させて撮影を行
っていることからフィルム等の露光不足となる等の問題
点があった。
【0022】したがって、従来の軸重違反車両の撮影装
置では、通常の大型トラック等の前頭部は比較的容易に
検出され、定位置で最適に前頭部の撮影ができるが、大
型のトラック・クレーン、ラフタ・クレーン等の大型特
殊車両は、その前頭部上方の突起物が原因で前頭部の適
切な撮影が難しく、軸重違反車両のナンバープレート、
運転者像に対し、効果的な写真撮影結果を得ることがで
きない状況であった。そして、現状では軸重違反車両の
約40%程度を大型特殊車両で占めているので、軸重違
反車両のナンバープレート、運転者像に対し、効果的な
写真撮影結果を得ることができない場合が多かった。
【0023】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、大型車両が大型トラックなどの通常の大型車両であ
る場合のみならずトラック・クレーンやラフター・クレ
ーン等の大型特殊車両である場合であっても、車種の如
何にかかわらず、当該大型車両の撮影に適した箇所が所
定の撮影位置に達したことを検出することができ、その
車両の前面、運転者、ナンバープレートの像に対し効果
的な撮影結果を得るための撮影が可能となる大型車両の
撮影位置検出装置を提供することを目的とする。
【0024】また、本発明は、軸重違反車両が大型トラ
ックなどの通常の大型車両である場合のみならずトラッ
ク・クレーンやラフター・クレーン等の大型特殊車両で
ある場合であっても、車種の如何にかかわらず、その車
両の前面、運転者、ナンバープレートの像に対し効果的
な撮影結果を得ることができる、軸重違反車両の撮影装
置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による大型車両の撮影位置検出
装置は、所定の通路を通行する大型車両が所定の撮影位
置に達したことを検出する大型車両の撮影位置検出装置
において、大型車両が遮断するとともに小型車両が遮断
しない高い位置において前記通路を横切る第1のビーム
を発するとともに、該第1のビームが遮断されていると
きに第1の感知信号を出力する第1の感知器と、前記高
い位置より低くて大型特殊車両の前頭部上方の突起物よ
り低い位置において前記通路を横切る第2のビームであ
って、前記第1のビームに対して車両進行方向には間隔
をあけないかあるいは間隔をあけて近接する第2のビー
ムを発するとともに、該第2のビームが遮断されている
ときに第2の感知信号を出力する第2の感知器と、前記
第1及び第2の感知信号に基づいて、前記第1及び第2
の感知信号の両方が出力されていない状態から前記第1
の感知信号の出力が開始された場合に、前記第1の感知
信号の出力開始後に前記第2の感知信号の出力が開始さ
れたときに撮影位置検出信号を出力するとともに、前記
状態から前記第2の感知信号の出力が開始された場合
に、前記第2の感知信号の出力中に前記第1の感知信号
の出力が開始されたときに前記撮影位置検出信号を出力
する信号処理手段と、を備えたものである。
【0026】この第1の態様によれば、大型特殊車両が
通路を進行すると、その前頭部上方の突起物は第1のビ
ームを遮断するが第2のビームは遮断せず、大型特殊車
両における前頭部上方の突起物に対して低い部分(その
前端が大型特殊車両の本体の前面である)は第2のビー
ムを遮断するが第1のビームは遮断しない。したがっ
て、第1のビームと第2のビームとの間には車両進行方
向には間隔がないかあっても近接しているので、大型特
殊車両が通路を進行すると、まず、大型特殊車両におけ
る前頭部上方の突起物により第1のビームが遮断された
後に、大型特殊車両の本体の前面により第2のビームが
遮断され、第1の感知信号の出力開始後に第2の感知信
号の出力が開始されることになる。このため、前記第1
の態様では、第1の感知信号の出力開始後に第2の感知
信号の出力が開始されたときに撮影位置検出信号が出力
されるので、該撮影位置検出信号により、大型特殊車両
の前頭部上方の突起物ではなく大型特殊車両の本体の前
面(すなわち、運転者やナンバープレート等に近い箇
所)が所定の撮影位置に達したことを知ることができ
る。
【0027】一方、前頭部上方に突起物のない通常の大
型車両が通路を進行すると、該大型車両の前面の凹凸形
状と第1及び第2のビームの配置関係とにより定まる順
序で第1及び第2のビームが遮断される。前記第1の態
様によれば、第1の感知信号の出力開始後に第2の感知
信号の出力が開始されたとき及び第2の感知信号の出力
中に前記第1の感知信号の出力が開始されたときに、前
記撮影位置検出信号を出力するので、該撮影位置検出信
号により、通常の大型車両の前面(すなわち、運転者や
ナンバープレート等に近い箇所)が所定の撮影位置に達
したことを知ることができる。
【0028】なお、小型車両は、第1のビームを遮断し
ないので、大型特殊車両の前頭部上方の突起物に対して
車両進行方向に重なるような特殊な状況が起きない限り
撮影位置検出に影響を与えない。
【0029】このように、前記第1の態様によれば、車
種の如何にかかわらず、大型車両の撮影に適した箇所が
所定の撮影位置に達したことを検出することができる。
よって、前記第1の態様による撮影位置検出装置を用い
れば、その車両の前面、運転者、ナンバープレートの像
に対し効果的な撮影結果を得るための撮影が可能とな
る。
【0030】本発明の第2の態様による大型車両の撮影
位置検出装置は、所定の通路を通行する大型車両が所定
の撮影位置に達したことを検出する大型車両の撮影位置
検出装置において、大型車両が遮断するとともに小型車
両が遮断しない高い位置において前記通路を横切る第1
のビームを発するとともに、該第1のビームが遮断され
ているときに第1の感知信号を出力する第1の感知器
と、前記高い位置より低くて大型特殊車両の前頭部上方
の突起物より低い位置において前記通路を横切る第2の
ビームであって、前記第1のビームに対して車両進行方
向には間隔をあけて近接し前記第1のビームに対して車
両進行方向の側に位置する第2のビームを発するととも
に、該第2のビームが遮断されているときに第2の感知
信号を出力する第2の感知器と、前記第1及び第2の感
知信号に基づいて、前記第1及び第2の感知信号の両方
が出力されていない状態から前記第1の感知信号の出力
が開始した場合に、前記第1の感知信号の出力開始後に
前記第2の感知信号の出力が開始されたときに撮影位置
検出信号を出力する信号処理手段と、を備えたものであ
る。
【0031】この第2の態様では、第2のビームが第1
のビームに対して車両進行方向には間隔をあけて近接し
第1のビームに対して車両進行方向の側に位置している
ことから、前頭部上方に突起物のない通常の大型車両が
通路を進行した場合にも、第1のビームが遮断された後
に第2のビームが遮断されることになるので、第1の感
知信号の出力開始後に第2の感知信号の出力が開始され
たときにのみ撮影位置検出信号が出力されるが、この第
2の態様は前記第1の態様と実質的に同様である。
【0032】本発明の第3の態様による大型車両の撮影
位置検出装置は、所定の通路を通行する大型車両が所定
の撮影位置に達したことを検出する大型車両の撮影位置
検出装置において、大型車両が遮断するとともに小型車
両が遮断しない高い位置において前記通路を横切る第1
のビームを発するとともに、該第1のビームが遮断され
ているときに第1の感知信号を出力する第1の感知器
と、前記高い位置より低くて大型特殊車両の前頭部上方
の突起物より低い位置において前記通路を横切る第2の
ビームであって、前記第1のビームに対して車両進行方
向には間隔をあけて近接し前記第1のビームに対して車
両進行方向の側に位置する第2のビームを発するととも
に、該第2のビームが遮断されているときに第2の感知
信号を出力する第2の感知器と、前記第1及び第2の感
知信号に基づいて、前記第1及び第2の感知信号の両方
が出力されていない状態から前記第1の感知信号の出力
が開始した場合に、前記第1の感知信号の出力開始後に
前記第2の感知信号の出力が開始されたときに撮影位置
検出信号を出力するとともに、前記状態から前記第2の
感知信号の出力が開始された場合において、前記第2の
感知信号の出力中に前記第1の感知信号の出力が開始さ
れた場合に、前記第2の感知信号の出力が一旦終了され
た後に再び開始されたときに前記撮影位置検出信号を出
力する信号処理手段と、を備えたものである。
【0033】この第3の態様の第1及び第2のビームの
位置関係は、前記第2の態様の場合と同一である。前記
第1及び第2の態様では、大型特殊車両に先行する小型
車両に対して当該大型特殊車両の前頭部上方の突起物が
車両進行方向に重なるような特殊な状況においては、当
該大型特殊車両の撮影位置検出を適切に行うことができ
ない。これに対し、前記第3の態様では、第1の感知信
号の出力が先に開始した場合(前記特殊な状況でなく、
大型特殊車両の前頭部上方の突起物が先行小型車両と重
なっていない場合に相当)に、前記第1の感知信号の出
力開始後に前記第2の感知信号の出力が開始されたとき
に撮影位置検出信号を出力するとともに、前記状態から
前記第2の感知信号の出力が開始された場合において、
前記第2の感知信号の出力中に前記第1の感知信号の出
力が開始された場合(前記特殊な状況に相当)に、前記
第2の感知信号の出力が一旦終了された後に再び開始さ
れたときに撮影位置検出信号を出力するので、前記特殊
な場合であっても、撮影位置検出を適切に行うことがで
きる。
【0034】本発明の第4の態様による大型車両の撮影
位置検出装置は、前記第2又は第3の態様による大型車
両の撮影位置検出装置において、前記第2の感知器が前
記第1の感知器に対して車両進行方向に所定間隔をあけ
て車両進行方向の側に配置されたものである。この第4
の態様は、前記第2及び第3の態様における第1のビー
ムと第2のビームとの位置関係の実現の具体例である。
【0035】本発明の第5の態様による大型車両の撮影
位置検出装置は、前記第2又は第3の態様による大型車
両の撮影位置検出装置において、前記第1及び第2の感
知器が略同一の車両進行方向位置に配置され、水平面に
写像した前記第2のビームの方向が水平面に写像した前
記第1のビームの方向に対して車両進行方向側に傾くよ
うに、前記第1及び第2の感知器が配置されたものであ
る。この第5の態様も、前記第2及び第3の態様におけ
る第1のビームと第2のビームとの位置関係の実現の具
体例である。
【0036】本発明の第6の態様による大型車両の撮影
位置検出装置は、前記第2又は第3の態様による大型車
両の撮影位置検出装置において、前記第2の感知器が前
記第1の感知器に対して車両進行方向に所定間隔をあけ
て車両進行方向の側に配置され、かつ、水平面に写像し
た前記第2のビームの方向が水平面に写像した前記第1
のビームの方向に対して車両進行方向側に傾くように、
前記第1及び第2の感知器が配置されたものである。こ
の第6の態様も、前記第2及び第3の態様における第1
のビームと第2のビームとの位置関係の実現の具体例で
ある。
【0037】本発明の第7の態様による大型車両の撮影
位置検出装置は、前記第5又は第6の態様による大型車
両の撮影位置検出装置において、水平面に写像した前記
第1のビームの方向が、水平面内において車両進行方向
と直交する方向に対して車両進行方向と反対方向の側に
傾けたものである。この場合、車両の左右両側部分のう
ち第1のビームの出発点となる第1の感知器と反対側
(すなわち、遠い側)の側部が先に第1のビームを遮断
することになるので、水平面に写像した前記第1及び第
2のビームの方向間の角度差が比較的小さくても、第1
のビームの車両による遮断位置と第2のビームの車両に
よる遮断位置との間隔を比較的大きく取ることができ、
好ましい。
【0038】本発明の第8の態様による大型車両の撮影
位置検出装置は、前記第1乃至第7のいずれかの態様に
よる大型車両の撮影位置検出装置において、前記第1の
ビームは略同一高さを維持するように前記通路を横切
り、前記第2のビームは所定の高さから斜め下方に前記
通路を横切るものである。この第8の態様は、第1のビ
ームの高さ方向の配置及び第2のビームの高さ方向の配
置の具体例である。
【0039】本発明の第9の態様による大型車両の撮影
位置検出装置は、前記第1乃至第8のいずれかの態様に
よる大型車両の撮影位置検出装置において、前記信号処
理手段が、前記第1及び第2の感知信号の出力が両方と
も終了したときに前記撮影位置検出信号の出力を終了さ
せるものである。
【0040】この第9の態様によれば、撮影位置検出信
号は、大型特殊車両の前頭部上方の突起物部分を除いた
本体の前面で出力を開始するとともに大型特殊車両の後
面で出力を終了することになり、また、通常の大型車両
の前面で出力を開始するとともに当該大型車両の後面で
出力を終了することになる。したがって、撮影位置検出
信号は、大型特殊車両の前頭部上方の突起物を除いた本
体のみ感知対象とするとともに通常の大型車両をそのま
ま感知対象とした車両感知信号となる。このため、例え
ば、前述した第2の従来例や第3の従来例において、図
12中の車両感知器5Aや図14中の車両感知器5Aを
第8の態様による撮影位置検出装置で置き換えることが
可能となり、それにより、前記第2の従来例や第3の従
来例において生じていた大型特殊車両の場合に車両の前
面、運転者、ナンバープレートの像に対し効果的な撮影
結果を得ることができないという不都合を解消しつつ、
前記第2の従来例や第3の従来例の利点をそのまま得る
ことができる。
【0041】本発明の第10の態様による軸重違反車両
の撮影装置は、前記第1乃至第9のいずれか態様による
大型車両の撮影位置検出装置と、前記第1及び第2の感
知器に対して車両進行方向と反対方向の側に設けられ、
前記通路を通行する車両の軸重を検出する軸重検出器
と、前記軸重検出器からの出力に基づいて、検出された
軸重が予め設定した軸重を超えたときに軸重違反検出信
号を出力する軸重測定装置と、前記第1及び第2の感知
器に対して車両進行方向の側に設けられ、前記撮影位置
付近を撮影する撮影装置と、前記軸重違反検出信号及び
前記撮影位置検出信号に基づいて、所定条件下で前記撮
影位置検出装置から前記撮影位置検出信号の出力が開始
されたときに、前記撮影装置が撮影動作を行うように前
記撮影装置を制御する制御手段と、を備えたものであ
る。
【0042】この第10の態様による軸重違反車両の撮
影装置は、従来の軸重違反車両の撮影装置と異なり、大
型車両の撮影位置検出装置として、単なる車両感知器を
用いるのではなく、前述した第1乃至第9のいずれかの
態様による大型車両の撮影位置検出装置を用いているの
で、軸重違反車両が大型トラックなどの通常の大型車両
である場合のみならずトラック・クレーンやラフター・
クレーン等の大型特殊車両である場合であっても、車種
の如何にかかわらず、その車両の前面、運転者、ナンバ
ープレートの像に対し効果的な撮影結果を得ることがで
きる。
【0043】なお、本発明による大型車両の撮影位置検
出装置は、軸重違反車両の撮影装置においてのみなら
ず、大型車両を撮影する種々の撮影装置において用いる
ことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明による大型車両の撮
影位置検出装置及びこれを用いた軸重違反車両の撮影装
置について、図面を参照して説明する。
【0045】まず、本発明の第1の実施の形態による大
型車両の撮影位置検出装置及びこれを用いた軸重違反車
両の撮影装置について、図1乃至図5を参照して説明す
る。
【0046】図1は、本実施の形態による軸重違反車両
の撮影装置の概略構成を示すブロック図である。図2は
本実施の形態による軸重違反車両の撮影装置を高速道路
の料金所入路に設置した状態を示す図であり、図2
(a)はその平面図、図2(b)は図2(a)中のC−
C矢視図である。図3は本実施の形態による軸重違反車
両の撮影装置の各部の動作を示すフローチャートであ
り、図3(a)は信号処理部13の動作を示すフローチ
ャート、図3(b)は制御部8の動作を示すフローチャ
ートである。図4は、本実施の形態による軸重違反車両
の撮影装置における各状態の車両の位置関係を示す側面
図である。図5は、本実施の形態による軸重違反車両の
撮影装置の動作を示すタイムチャートであり、図4に対
応している。
【0047】なお、図2中に記載された寸法は例示であ
り、その寸法に限定されるものではない。他の図面に記
載された寸法についても、同様である。
【0048】本実施の形態による軸重違反車両の撮影装
置は、図1及び図2に示すように、載荷板4と、軸重測
定装置7と、大型車両の撮影位置検出装置10Aと、制
御部8と、カメラ6とを備えており、高速道路の料金所
入路に設置されている。また、撮影位置検出装置10A
は、車両感知器11,12と、信号処理部13とを備え
ている。
【0049】図2において、1はアイランド、2はブー
ス、3は車両100が通過するレーンであり、アイラン
ド1の入口のレーン3の所定箇所には、レーン3を通過
する車両100のタイヤ通過時に軸重を計測する軸重検
出器としての載荷板4が配置されている。図1に示す軸
重測定装置7は、載荷板4からの出力に基づいて、検出
された軸重が予め設定した軸重を超えたときに軸重違反
検出信号aを出力するように構成されている。
【0050】車両感知器11,12は、図2に示すよう
に、載荷板4に対する車両進行方向側(図2中の右側)
であるアイランド1のブース2近傍に、同一の車両進行
方向位置に設けられている。車両感知器11は、図2
(b)に示すように、大型車両が遮断するとともに小型
車両が遮断しない高い位置(本例では2.3mの位置)
において同一高さを維持するようにレーン3を横切る検
出ビーム11dを発するとともに、該検出ビーム11d
が遮断されているときに感知信号SAを出力する。した
がって、車両感知器11は、所定高さ以上の車高の車両
である大型車両を検出することになる。一方、車両感知
器12は、図2(b)に示すように、車両感知器11の
検出ビーム11dの位置より低くて大型特殊車両の前頭
部上方の突起物より低い位置において所定の高さ(本例
では1.7m)の位置から斜め下方にアイランド1側面
までレーン3を横切る検出ビーム12dを発するととも
に、該検出ビーム12dが遮断されているときに感知信
号SBを出力する。したがって、車両感知器11は、車
両の形状の如何にかかわらずに車両の存在を検出するこ
とになる。そして、本実施の形態では、検出ビーム12
dは、検出ビーム11dに対して車両進行方向には間隔
をあけていない。
【0051】本実施の形態では、図1及び図2に示すよ
うに、車両感知器11は、発光器11a及び受光器11
bを有し、発光器11aから発せられる検出ビーム11
dとしての赤外線ビームが反射器11cで反射されて受
光器11bで受光されようになっている。同様に、車両
感知器12は、発光器12a及び受光器12bを有し、
発光器12aから発せられる検出ビーム12dとしての
赤外線ビームが反射器12cで反射されて受光器12b
で受光されようになっている。もっとも、車両感知器1
1,12は、いわゆる透過型のものであってもよいし、
超音波式のもの等であってもよい。
【0052】なお、図2中のもう1つの車両感知器5B
については、本実施の形態では設けられず、後述する他
の実施の形態において使用するものであるので、その実
施の形態の説明において述べる。
【0053】図2に示すように、車両感知器11,12
に対する車両進行方向側の位置のアイランド1上には、
撮影装置としてのカメラ6が、撮影位置付近、すなわ
ち、車両感知器11,12の検出ビーム11d,12d
の位置(撮影位置)に達した車両100の前面を撮影す
る方向に向けて配置されている。カメラ6は、軸重違反
車両100の前面を車両感知器11,12の検出ビーム
11d,12dを遮断した位置(撮影位置)で最適に撮
影できるように設定されている。カメラ6としては、フ
ィルム式のカメラでもよいし、いわゆるスチルカメラ等
を用いてもよい。なお、図面には示していないが、カメ
ラ6と同期して発光するストロボ等の発光光源も前記撮
影装置の一部として設けられている。
【0054】図1中の信号処理部13は、車両感知器1
1からの感知信号SA及び車両感知器12からの感知信
号SBに基づいて、感知信号SA,SBの両方が出力さ
れていない状態から感知信号SAの出力が開始された場
合に、感知信号SAの出力開始後に感知信号SBの出力
が開始されたときに撮影位置検出信号bを出力するとと
もに、前記状態から感知信号SBの出力が開始された場
合に、感知信号SBの出力中に感知信号SAの出力が開
始されたときに撮影位置検出信号bを出力するように、
構成されている。具体的には、信号処理部13は、論理
回路やCPU等を用いて構成することができる。
【0055】ここで、信号処理部13の動作の具体例に
ついて、図3(a)に示すフローチャートを参照して説
明する。なお、以下の説明において、感知信号SA,S
Bは、”H”のとき感知状態で出力状態を示し、”L”
のとき非感知状態で非出力状態を示すものとする。
【0056】信号処理部13は、感知信号SAがLでか
つ感知信号SBがLの状態(すなわち、検出ビーム11
d,12dが遮断されていない状態)において、動作を
開始する。
【0057】信号処理部13は、動作を開始すると、ま
ず、感知信号SAがHであるか否か(検出ビーム11d
が遮断されているか否か)を判定する(ステップS
1)。初期状態では感知信号SAがLであったので、ス
テップS1では、感知信号SAが立ち上がったか否か、
すなわち、感知信号SAの出力が開始したか否かを判定
することになる。
【0058】ステップS1で感知信号SAがHであると
判定されると、信号処理部13は、信号SA’を保持し
(ステップS2)、信号SA’が保持されている間に感
知信号SBがHであるか否か(検出ビーム12dが遮断
されているか否か)を判定する(ステップS3)。初期
状態では感知信号SBがLであったので、ステップS3
では、感知信号SBが立ち上がったか否か、すなわち、
感知信号SBの出力が開始したか否かを判定することに
なる。そして、ステップS3で感知信号SBがHでない
と判定されると、ステップS3を繰り返して感知信号S
BがHになるまで待つ。ステップS3で感知信号SBが
Hであると判定されると、ステップS4に移行する。
【0059】一方、ステップS1で感知信号SAがHで
ないと判定されると、信号処理部13は、感知信号SB
がHであるか否かを判定する(ステップS5)。ステッ
プS5で感知信号SBがHでないと判定されるとステッ
プS1に戻る。一方、ステップS5で感知信号SBがH
であると判定されると、信号処理部13は、感知信号S
AがHであるか否かを判定する(ステップS6)。ステ
ップS6で感知信号SAがHでないと判定されると、ス
テップS5に戻る。一方、ステップS6で感知信号SA
がHであると判定されると、信号SA’を保持し(ステ
ップS7)、ステップS4に移行する。
【0060】ステップS4において、信号処理部13
は、撮影位置検出信号bを”ON”にする(すなわち、
撮影位置検出信号bの出力を開始する)。その後、信号
処理部13は、感知信号SAがLでかつ感知信号SBが
Lの状態(すなわち、検出ビーム11d,12dが遮断
されていない状態)となるのを待ち(ステップS8)、
その状態となると、撮影位置検出信号bを”OFF”に
し(すなわち、撮影位置検出信号bの出力を終了させ)
(ステップS9)、信号SA’の保持を解除し(ステッ
プS10)、ステップS1に戻る。
【0061】また、図1中の制御部8は、軸重測定装置
7からの軸重違反検出信号a及び信号処理部13からの
撮影位置検出信号bに基づいて、所定条件下で信号処理
部13から撮影位置検出信号bの出力が開始されたとき
に、撮影信号cをカメラ6に与えて、カメラ6に撮影動
作を行わせる。なお、制御部8と信号処理部13とは、
例えば、同一のCPUを用いて構成することもできる。
【0062】本実施の形態では、具体的には、制御部8
は、撮影位置検出信号bを受けたときに撮影待機状態と
し、該撮影待機状態において信号処理部13から撮影位
置検出信号bの出力が開始されたときに、撮影信号cを
カメラ6に与える。
【0063】その制御部8の具体的な動作例を、図3
(b)を参照して説明する。制御部8は、動作を開始す
ると、まず、軸重違反検出信号aを受けるまで待ち(ス
テップS21)、軸重違反検出信号aを受けると撮影位
置検出信号bを受けるまで待ち(ステップS22)、撮
影位置検出信号bを受けると撮影信号cをカメラ6に与
えて撮影動作を行わせ(ステップS23)、ステップS
21に戻る。
【0064】次に、実際の車両の位置関係に応じた本実
施の形態による軸重違反車両の撮影装置の動作例につい
て、図3乃至図5を参照して説明する。
【0065】図4(a)に示す状態1(大型特殊車両1
00の違反軸が載荷板4上に載った状態)となると、軸
重違反検出信号aが出力され、図3(b)中のステップ
21を通過しステップS22の判定を繰り返す状態、す
なわち、撮影待機状態となる。この状態1では、感知信
号SA,SBはLであるので、図3(a)中のステップ
S1,S5が繰り返している。
【0066】次に、図4(b)に示す状態2(大型特殊
車両100の前頭部上方の突起物であるブーム101の
先端の滑車部分102が高い検出ビーム11dに達して
これを遮断した状態)となると、感知信号SAがHとな
り、図3(a)中のステップS1を経てステップS2で
信号SA’を保持し、ステップS3の判定を繰り返す状
態となる。
【0067】次に、図4(c)に示す状態3(大型特殊
車両100のブーム101等は高い検出ビーム11dを
遮断していないが、大型特殊車両100の本体の前面が
低い検出ビーム12dを遮断した状態)となると、感知
信号SBがHとなり、図3(a)中のステップS1,S
2,S3を経てステップS4で撮影位置検出信号bがO
Nとなり、ステップS8の判定を繰り返す状態となる。
そして、この状態3では、撮影位置検出信号bがONと
なることから、図3(b)中のステップS22を経てス
テップS23で撮影信号cが出力され、カメラ6により
大型特殊車両100の本体の前面付近が撮影される。撮
影が終了すると、図3(b)中のステップS21に戻
る。
【0068】その後、図4(d)に示す状態4(大型特
殊車両100が検出ビーム11d,12を通過して検出
ビーム11d,12dが遮断されていない状態)となる
と、感知信号SA,SBがLとなり、図3(a)中のス
テップS9で撮影位置検出信号bがOFFとなり、ステ
ップS10で信号SA’の保持が解除され、ステップS
1に戻る。
【0069】一方、大型トラック等の前頭部上方の突起
物を有しない通常の大型車両がレーン3を通行する場合
には、当該大型車両の前面の凹凸形状に応じて定まる順
序で検出ビーム11d,12dが遮断される。大型車両
の前面により検出ビーム11dが先に遮断されると前述
した大型特殊車両の場合と全く同様に動作し、また、大
型車両の前面により検出ビーム12dが先に遮断される
と図3(a)中のステップS1,S5,S6,S7,S
4,S8,S9,S10を経て動作し、当該大型車両の
前面が検出ビーム11d,12dの位置に達したとき
に、撮影動作が行われる。
【0070】このように、本実施の形態によれば、車種
の如何にかかわらず、大型車両の撮影に適した箇所が所
定の撮影位置(検出ビーム11d,12dの車両進行方
向位置)に達したことが検出され、当該車両の前面、ナ
ンバープレート、運転者の像に対して効果的な撮影結果
が得られる位置で撮影することができる。
【0071】以上説明した第1の実施の形態では、前述
したように、検出ビーム11dと検出ビーム12dとの
間には車両進行方向に間隔があけられていなかった。し
かし、前記第1の実施の形態において、検出ビーム11
dと検出ビーム12dとを近接させ、検出ビーム11d
と検出ビーム12dとの間には車両進行方向に間隔をあ
けてもよい。この場合、検出ビーム11d,12dのい
ずれが車両進行方向の側となるようにしてもよい。
【0072】ここでは、検出ビーム12dと検出ビーム
11dとを車両進行方向に近接させて検出ビーム12d
と検出ビーム11dとの間に車両進行方向に間隔をあ
け、検出ビーム12dを検出ビーム11dに対して車両
進行方向の側に配置した3つの例について、図6乃至図
8を参照して説明する。なお、図6乃至図8において、
図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0073】図6は撮影位置検出装置10Aの車両感知
器11,12の他の配置例を示す図であり、図6(a)
は図2(a)に対応する平面図、図6(b)は図6
(a)中のD−D矢視図である。本例では、検出ビーム
11d,12dの水平面に写像した方向(すなわち、図
6(a)のように見た場合の検出ビーム11d,12d
の方向)は略同一方向のままとされ、車両感知器11と
車両感知器12とが車両進行方向に所定間隔をあけて配
置され、車両感知器12が車両感知器11に対して車両
進行方向の側(図6(a)中の右側)に配置されてい
る。
【0074】図7は撮影位置検出装置10Aの車両感知
器11,12の更に他の配置例を示す図であり、図7
(a)は図2(a)に対応する平面図、図7(b)は図
7(a)中のE−E矢視図である。本例では、車両感知
器11,12とが略同一の車両進行方向位置に配置され
(すなわち、車両感知器11と車両感知器12との間に
車両進行方向には間隔をあけないように配置され)、水
平面に写像した検出ビーム12dの方向が水平面に写像
した検出ビーム11dの方向に対して車両進行方向側
(図7(a)中の右側)に傾くように、車両感知器1
1,12が配置されている。そして、水平面に写像した
前記第1のビームの方向が、水平面内において車両進行
方向と直交する方向(図7(a)中の上下方向)に対し
て車両進行方向と反対方向の側に傾けられている。
【0075】図8は撮影位置検出装置10Aの車両感知
器11,12の更に他の配置例を示す図であり、図8
(a)は図2(a)に対応する平面図、図8(b)は図
8(a)中のF−F矢視図である。本例では、車両感知
器11と車両感知器12とが車両進行方向に所定間隔を
あけて配置され、車両感知器12が車両感知器11に対
して車両進行方向の側(図6(a)中の右側)に配置さ
れている。同時に、水平面に写像した検出ビーム12d
の方向が水平面に写像した検出ビーム11dの方向に対
して車両進行方向側(図8(a)中の右側)に傾くよう
に、車両感知器11,12が配置されている。そして、
水平面に写像した前記第1のビームの方向が、水平面内
において車両進行方向と直交する方向(図8(a)中の
上下方向)に対して車両進行方向と反対方向の側に傾け
られている。
【0076】図6、図7、図8に示すように、車両感知
器11,12を配置した場合には、大型特殊車両の場合
のみならず前頭部上方に突起物のない通常の大型車両の
場合であっても、当該大型車両により、常に、検出ビー
ム11dが先に遮断され、その後に検出ビーム12dが
遮断されることになる。
【0077】このため、前記第1の実施の形態におい
て、図6、図7、図8に示すような車両感知器11,1
2の配置を採用するように変更する場合には、図3
(a)に示した信号処理部13の動作を次のように変更
してもよい。すなわち、図3(a)において、ステップ
S5,S6,S7を取り除き、ステップS1においてN
Oと判定された場合には再びステップS1に戻るように
してもよい。
【0078】ところで、前述した第1の実施の形態にお
いては、撮影位置検出装置10Aは、大型特殊車両に先
行する小型車両に対して当該大型特殊車両の前頭部上方
の突起物が車両進行方向に重なるような特殊な状況にお
いては、当該大型特殊車両の撮影位置検出を適切に行う
ことができない。例えば、図4(b)に示す状態2にお
いて先行する乗用車(図示せず)の後部が車両感知器1
2の検出ビーム12aを遮断しているような特殊な状況
では、その時点で撮影位置検出信号bが出力を開始して
しまい、その時点で撮影が行われ、誤撮影が生じてしま
う。
【0079】次に、このような不都合を解消することが
できる、本発明の第2の実施の形態による大型車両の撮
影位置検出装置及びこれを用いた軸重違反車両の撮影装
置について、特に図9乃至図11を参照して説明する。
なお、本実施の形態は第1の実施の形態を変形したもの
であるので、本実施の形態の説明においては、前記第1
の実施の形態と重複した説明は省略する。
【0080】図9は、本実施の形態による軸重違反車両
の撮影装置における信号処理部13の動作を示すフロー
チャートである。図10は、本実施の形態による軸重違
反車両の撮影装置における各状態の車両の位置関係を示
す側面図である。図11は、本実施の形態による軸重違
反車両の撮影装置の動作を示すタイムチャートであり、
図10に対応している。
【0081】本実施の形態は、前記第1の実施の形態を
次のように変形したものである。すなわち、本実施の形
態は、前記第1の実施の形態において、車両感知器1
1,12の配置を前述した図6乃至図8のいずれかに示
す配置に変更し、信号処理部13の動作を変更したもの
である。
【0082】本実施の形態では、信号処理部13は、車
両感知器11からの感知信号SA及び車両感知器12か
らの感知信号SBに基づいて、感知信号SA,SBの両
方が出力されていない状態から感知信号SAの出力が開
始された場合に、感知信号SAの出力開始後に感知信号
SBの出力が開始されたときに撮影位置検出信号bを出
力するとともに、前記状態から感知信号SBの出力が開
始された場合において、感知信号SBの出力中に感知信
号SAの出力が開始された場合に、感知信号SBの出力
が一旦終了された後に再び開始されたときに撮影位置検
出信号bを出力するように、構成されている。具体的に
は、信号処理部13は、論理回路やCPU等を用いて構
成することができる。
【0083】ここで、このような信号処理部13の動作
の具体例について、図9に示すフローチャートを参照し
て説明する。なお、以下の説明においても、感知信号S
A,SBは、”H”のとき感知状態で出力状態を示
し、”L”のとき非感知状態で非出力状態を示すものと
する。
【0084】信号処理部13は、感知信号SAがLでか
つ感知信号SBがLの状態(すなわち、検出ビーム11
d,12dが遮断されていない状態)において、動作を
開始する。
【0085】信号処理部13は、動作を開始すると、ま
ず、感知信号SBがHであるか否か(検出ビーム12d
が遮断されているか否か)を判定する(ステップS3
1)。初期状態では感知信号SAがLであったので、ス
テップS31では、感知信号SBが立ち上がったか否
か、すなわち、感知信号SBの出力が開始したか否かを
判定することになる。
【0086】ステップS31で感知信号SBがHでない
と判定されると、信号処理部13は、感知信号SAがH
であるか否か(検出ビーム11dが遮断されているか否
か)を判定する(ステップS32)。初期状態では感知
信号SAがLであったので、ステップS32では、感知
信号SAが立ち上がったか否か、すなわち、感知信号S
Aの出力が開始したか否かを判定することになる。
【0087】ステップS32で感知信号SAがHである
と判定されると、信号処理部13は、信号SA’を保持
し(ステップS2)、その後、感知信号SBがHである
か否か(検出ビーム12dが遮断されているか否か)を
判定する(ステップS34)。そして、ステップS34
で感知信号SBがHでないと判定されると、ステップS
34を繰り返して感知信号SBがHになるまで待つ。ス
テップS34で感知信号SBがHであると判定される
と、図3(a)中のステップS4,S8,S9,S10
とそれぞれ同一のステップS35〜S38を経て、ステ
ップS31に戻る。
【0088】ステップS31で感知信号SBがHである
と判定されると、信号処理部13は、感知信号SAがH
であるか否か(検出ビーム11dが遮断されているか否
か)を判定する(ステップS39)。ステップS39で
感知信号SAがHであると判定されると、信号処理部1
3は、信号SA”を保持し(ステップS40)、感知信
号SBがLであるか否か(検出ビーム12dが遮断され
ていないか否か)を判定する(ステップS41)。ステ
ップS41以前に感知信号SBがHであったので、ステ
ップS41では、感知信号SBが立ち上がったか否か、
すなわち、感知信号SBの出力が終了したか否かを判定
することになる。そして、ステップS41で感知信号S
BがLでないと判定されると、ステップS41を繰り返
して感知信号SBがLになるまで待つ。ステップS41
で感知信号SBがLであると判定されると、信号SA”
の保持を解除するとともに信号SA’を保持し(ステッ
プS42)、前記ステップS34、並びに、図3(a)
中のステップS4,S8,S9,S10とそれぞれ同一
のステップS35〜S38を経て、ステップS31に戻
る。
【0089】ステップS32で感知信号SAがHでない
と判定されると、信号処理部13は、感知信号SBがH
であるか否か(検出ビーム12dが遮断されているか否
か)を判定し(ステップS43)、ステップS43でH
でないと判定されるとステップS32に戻る一方、ステ
ップS43でHであると判定されるとステップS39に
移行する。
【0090】ステップS39で感知信号SAがHでない
と判定されると、信号処理部13は、感知信号SBがL
であるか否か(検出ビーム12dが遮断されていないか
否か)を判定し(ステップS44)、ステップS44で
Lであると判定されるとステップS32に戻る一方、ス
テップS44でLでないと判定されるとステップS39
に移行する。
【0091】次に、実際の車両の位置関係に応じた本実
施の形態による軸重違反車両の撮影装置の動作例につい
て、図9乃至図11を参照して説明する。
【0092】図10(a)に示す状態1(大型特殊車両
100の違反軸が載荷板4上に載った状態であって、当
該大型特殊車両100に先行する乗用車(小型車両)1
00’により低い検出ビーム12dが遮断されている状
態)となると、軸重違反検出信号aが出力され、図3
(b)中のステップS21を通過しステップS22の判
定を繰り返す状態、すなわち、撮影待機状態となる。こ
の状態1では、感知信号SAがLで感知信号SBはHで
あるので、図9中のステップS39,S44の判定を繰
り返している。
【0093】次に、図10(b)に示す状態2(大型特
殊車両100の前頭部上方の突起物であるブーム101
の先端の滑車部分102が先行乗用車100’の後部に
対して車両進行方向に重なっており、大型特殊車両10
0のブーム101の先端の滑車部分102が高い検出ビ
ーム11dに達してこれを遮断し、先行乗用車100’
により低い検出ビーム12dが遮断されている状態)と
なると、感知信号SBがHのまま感知信号SAがHとな
り、図9中のステップS39を経てステップS40で信
号SA”を保持し、ステップS41の判定を繰り返す状
態となる。
【0094】次に、図10(c)に示す状態3(大型特
殊車両100のブーム101の先端の滑車部分102や
ワイヤーロープ103等は高い検出ビーム11dを遮断
しておらず、大型特殊車両100の本体の前面が低い検
出ビーム12dに達していないとともに先行乗用車10
0’が検出ビーム12dを通り越して検出ビーム12d
が遮断されていない状態)となると、感知信号SA,S
BがLとなり、図9中のステップS41を経てステップ
S42で信号SA”の保持を解除するとともに信号S
A’を保持し、ステップS34の判定を繰り返す状態と
なる。
【0095】次に、図10(d)に示す状態4(大型特
殊車両100のブーム101の先端の滑車部分102や
ワイヤーロープ103等は高い検出ビーム11dを遮断
しておらず、大型特殊車両100の本体の前面が低い検
出ビーム12dに達してこれを遮断している状態)とな
ると、感知信号SBがHとなり、ステップS34を経て
ステップS35で撮影位置検出信号bがONとなり、ス
テップS36の判定を繰り返す状態となる。そして、こ
の状態4では、撮影位置検出信号bがONとなることか
ら、図3(b)中のステップ22を経てステップS23
で撮影信号cが出力され、カメラ6により大型特殊車両
100の本体の前面付近が撮影される。撮影が終了する
と、図3(b)中のステップS21に戻る。
【0096】その後、図10(e)に示す状態5(大型
特殊車両100が検出ビーム11d,12を通過して検
出ビーム11d,12dが遮断されていない状態)とな
ると、感知信号SA,SBがLとなり、図9中のステッ
プS37で撮影位置検出信号bがOFFとなり、ステッ
プS38で信号SA’の保持が解除され、ステップS3
1に戻る。
【0097】一方、大型特殊車両100の前頭部上方の
突起物であるブーム101の先端の滑車部分102等が
先行乗用車100’に対して車両進行方向に重なってい
ない通常の状況では、大型特殊車両100がレーン3を
通行すると、図9中のステップS32,S33を経てス
テップS34〜S38の動作を行った後にステップS3
1に戻ることになる。この動作は、前述した第1の実施
の形態における図4及び図5を参照して説明した動作と
同様である。
【0098】また、大型トラック等の前頭部上方の突起
物を有しない通常の大型車両がレーン3を通行する場合
には、検出ビーム11dが遮断された後に12dが遮断
され、大型車両の前面により検出ビーム12dが遮断さ
れると、図9中のステップS31〜S38を順次経て動
作し、当該大型車両の前面が検出ビーム12dの位置に
達したときに、撮影動作が行われる。
【0099】このように、本実施の形態によれば、車種
の如何にかかわらず、大型車両の撮影に適した箇所が所
定の撮影位置(検出ビーム12dの車両進行方向位置)
に達したことが検出され、当該車両の前面、ナンバープ
レート、運転者の像に対して効果的な撮影結果が得られ
る位置で撮影することができる。
【0100】そして、本実施の形態によれば、大型特殊
車両に先行する小型車両に対して当該大型特殊車両の前
頭部上方の突起物が車両進行方向に重なるような特殊な
状況においても、当該大型特殊車両の撮影位置検出を適
切に行って適切な撮影を行うことができ、誤撮影を防止
することができる。
【0101】次に、前述した第1及び第2の実施の形態
の変形例について、説明する。
【0102】前述した第1及び第2の実施の形態は、図
2、図6、図7、図8中の車両感知器5B(この車両感
知器5Bは、図12及び図13中の車両感知器5Bに相
当するものである。)が設けられていないものであっ
た。しかしながら、本発明による軸重違反車両の撮影装
置では、車両感知器5Bを追加し、制御部8は、軸重測
定装置7からの軸重違反検出信号a及び信号処理部13
からの撮影位置検出信号bのみならず、車両感知器5B
からの感知信号にも基づいて、所定の撮影条件を定め
て、該撮影条件下で信号処理部13から撮影位置検出信
号bの出力が開始されたときに、撮影信号cをカメラ6
に与えて、カメラ6に撮影動作を行わせるようにしても
よい。
【0103】これにより、例えば、前述した第2の従来
例において、図12中の車両感知器5Aを前述した撮影
位置検出装置10Aで置き換えた軸重違反車両の撮影装
置を得ることができる。この場合、前記第2の従来例に
おいて生じていた大型特殊車両の場合に車両の前面、運
転者、ナンバープレートの像に対し効果的な撮影結果を
得ることができないという不都合を解消しつつ、既に説
明した前記第2の従来例の利点をそのまま得ることがで
きる。
【0104】同様に、前述した第1及び第2の実施の形
態において、前記車両感知器5Bのみならず図14中の
車両感知器5Cに相当するものも追加し、制御部8は、
軸重測定装置7からの軸重違反検出信号a及び信号処理
部13からの撮影位置検出信号bのみならず、車両感知
器5B,5Cからの感知信号にも基づいて、所定の撮影
条件を定めて、該撮影条件下で信号処理部13から撮影
位置検出信号bの出力が開始されたときに、撮影信号c
をカメラ6に与えて、カメラ6に撮影動作を行わせるよ
うにしてもよい。
【0105】これにより、例えば、前述した第3の従来
例において、図14中の車両感知器5Aを前述した撮影
位置検出装置10Aで置き換えた軸重違反車両の撮影装
置を得ることができる。この場合、前記第3の従来例に
おいて生じていた大型特殊車両の場合に車両の前面、運
転者、ナンバープレートの像に対し効果的な撮影結果を
得ることができないという不都合を解消しつつ、既に説
明した前記第3の従来例の利点をそのまま得ることがで
きる。
【0106】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。例えば、本発明による大型車両の撮影位置検
出装置は、軸重違反車両の撮影装置においてのみなら
ず、大型車両を撮影する種々の撮影装置において用いる
ことができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による大型
車両の撮影位置検出装置によれば、大型車両が大型トラ
ックなどの通常の大型車両である場合のみならずトラッ
ク・クレーンやラフター・クレーン等の大型特殊車両で
ある場合であっても、車種の如何にかかわらず、当該大
型車両の撮影に適した箇所が所定の撮影位置に達したこ
とを検出することができ、その車両の前面、運転者、ナ
ンバープレートの像に対し効果的な撮影結果を得るため
の撮影が可能となる。
【0108】また、本発明による軸重違反車両の撮影装
置によれば、軸重違反車両が大型トラックなどの通常の
大型車両である場合のみならずトラック・クレーンやラ
フター・クレーン等の大型特殊車両である場合であって
も、車種の如何にかかわらず、その車両の前面、運転
者、ナンバープレートの像に対し効果的な撮影結果を得
ることができる。よって、軸重違反車両の撮影性能を著
しく向上し、軸重違反車両の警告及び指導の強化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による軸重違反車両
の撮影装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による軸重違反車両
の撮影装置を高速道路の料金所入路に設置した状態を示
す図であり、図2(a)はその平面図、図2(b)は図
2(a)中のC−C矢視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による軸重違反車両
の撮影装置の各部の動作を示すフローチャートであり、
図3(a)は信号処理部の動作を示すフローチャート、
図3(b)は制御部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態による軸重違反車両
の撮影装置における各状態の車両の位置関係を示す側面
図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による軸重違反車両
の撮影装置の動作を示すタイムチャートである。
【図6】撮影位置検出装置の2つの車両感知器の配置例
を示す図であり、図6(a)は図2(a)に対応する平
面図、図6(b)は図6(a)中のD−D矢視図であ
る。
【図7】撮影位置検出装置の2つの車両感知器の他の配
置例を示す図であり、図7(a)は図2(a)に対応す
る平面図、図7(b)は図6(a)中のE−E矢視図で
ある。
【図8】撮影位置検出装置の2つの車両感知器の更に他
の配置例を示す図であり、図8(a)は図2(a)に対
応する平面図、図8(b)は図8(a)中のF−F矢視
図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による軸重違反車両
の撮影装置における信号処理部の動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態による軸重違反車
両の撮影装置における各状態の車両の位置関係を示す側
面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による軸重違反車
両の撮影装置の動作を示すタイムチャートである。
【図12】第1及び第2の従来例の軸重違反車両の撮影
装置を示す図であり、図12(a)はその平面図、図1
2(b)〜(d)はその撮影装置における車両の位置関
係を示す側面図である。
【図13】第1及び第2の従来例における車両感知器を
示す図であり、図13(a)は図12(a)中のA−A
矢視図、図13(b)は図12(a)中のB−B矢視図
である。
【図14】第3の従来例の軸重違反車両の撮影装置を示
す平面図である。
【図15】大型特殊車両の例を示す図であり、図15
(a)はトラック・クレーンの側面図、図15(b)は
ラフタ・クレーンの側面図である。
【符合の説明】
1 アイランド 2 ブース 3 レーン 4 載荷板 6 カメラ 7 軸重測定装置 8 制御部 10A 撮影位置検出装置 11,12 車両感知器 11a,12a 発光器 11b,12b 受光器 11c,12c 反射器 11d,12d 検出ビーム 13 信号処理部 100 車両 SA,SB 感知信号 a 軸重違反検出信号 b 撮影位置検出信号 c 撮影信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−80835(JP,A) 特開 昭64−80834(JP,A) 特開 昭52−119347(JP,A) 特開 平2−277198(JP,A) 特開 昭51−77354(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01G 19/02 G08G 1/015

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の通路を通行する大型車両が所定の
    撮影位置に達したことを検出する大型車両の撮影位置検
    出装置において、 大型車両が遮断するとともに小型車両が遮断しない高い
    位置において前記通路を横切る第1のビームを発すると
    ともに、該第1のビームが遮断されているときに第1の
    感知信号を出力する第1の感知器と、 前記高い位置より低くて大型特殊車両の前頭部上方の突
    起物より低い位置において前記通路を横切る第2のビー
    ムであって、前記第1のビームに対して車両進行方向に
    は間隔をあけないかあるいは間隔をあけて近接する第2
    のビームを発するとともに、該第2のビームが遮断され
    ているときに第2の感知信号を出力する第2の感知器
    と、 前記第1及び第2の感知信号に基づいて、前記第1及び
    第2の感知信号の両方が出力されていない状態から前記
    第1の感知信号の出力が開始された場合に、前記第1の
    感知信号の出力開始後に前記第2の感知信号の出力が開
    始されたときに撮影位置検出信号を出力するとともに、
    前記状態から前記第2の感知信号の出力が開始された場
    合に、前記第2の感知信号の出力中に前記第1の感知信
    号の出力が開始されたときに前記撮影位置検出信号を出
    力する信号処理手段と、 を備えたことを特徴とする大型車両の撮影位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 所定の通路を通行する大型車両が所定の
    撮影位置に達したことを検出する大型車両の撮影位置検
    出装置において、 大型車両が遮断するとともに小型車両が遮断しない高い
    位置において前記通路を横切る第1のビームを発すると
    ともに、該第1のビームが遮断されているときに第1の
    感知信号を出力する第1の感知器と、 前記高い位置より低くて大型特殊車両の前頭部上方の突
    起物より低い位置において前記通路を横切る第2のビー
    ムであって、前記第1のビームに対して車両進行方向に
    は間隔をあけて近接し前記第1のビームに対して車両進
    行方向の側に位置する第2のビームを発するとともに、
    該第2のビームが遮断されているときに第2の感知信号
    を出力する第2の感知器と、 前記第1及び第2の感知信号に基づいて、前記第1及び
    第2の感知信号の両方が出力されていない状態から前記
    第1の感知信号の出力が開始した場合に、前記第1の感
    知信号の出力開始後に前記第2の感知信号の出力が開始
    されたときに撮影位置検出信号を出力する信号処理手段
    と、 を備えたことを特徴とする大型車両の撮影位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 所定の通路を通行する大型車両が所定の
    撮影位置に達したことを検出する大型車両の撮影位置検
    出装置において、 大型車両が遮断するとともに小型車両が遮断しない高い
    位置において前記通路を横切る第1のビームを発すると
    ともに、該第1のビームが遮断されているときに第1の
    感知信号を出力する第1の感知器と、 前記高い位置より低くて大型特殊車両の前頭部上方の突
    起物より低い位置において前記通路を横切る第2のビー
    ムであって、前記第1のビームに対して車両進行方向に
    は間隔をあけて近接し前記第1のビームに対して車両進
    行方向の側に位置する第2のビームを発するとともに、
    該第2のビームが遮断されているときに第2の感知信号
    を出力する第2の感知器と、 前記第1及び第2の感知信号に基づいて、前記第1及び
    第2の感知信号の両方が出力されていない状態から前記
    第1の感知信号の出力が開始した場合に、前記第1の感
    知信号の出力開始後に前記第2の感知信号の出力が開始
    されたときに撮影位置検出信号を出力するとともに、前
    記状態から前記第2の感知信号の出力が開始された場合
    において、前記第2の感知信号の出力中に前記第1の感
    知信号の出力が開始された場合に、前記第2の感知信号
    の出力が一旦終了された後に再び開始されたときに前記
    撮影位置検出信号を出力する信号処理手段と、 を備えたことを特徴とする大型車両の撮影位置検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の感知器が前記第1の感知器に
    対して車両進行方向に所定間隔をあけて車両進行方向の
    側に配置されたことを特徴とする請求項2又は3記載の
    大型車両の撮影位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の感知器が略同一の車
    両進行方向位置に配置され、水平面に写像した前記第2
    のビームの方向が水平面に写像した前記第1のビームの
    方向に対して車両進行方向側に傾くように、前記第1及
    び第2の感知器が配置されたことを特徴とする請求項2
    又は3記載の大型車両の撮影位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の感知器が前記第1の感知器に
    対して車両進行方向に所定間隔をあけて車両進行方向の
    側に配置され、かつ、水平面に写像した前記第2のビー
    ムの方向が水平面に写像した前記第1のビームの方向に
    対して車両進行方向側に傾くように、前記第1及び第2
    の感知器が配置されたことを特徴とする請求項2又は3
    記載の大型車両の撮影位置検出装置。
  7. 【請求項7】 水平面に写像した前記第1のビームの方
    向が、水平面内において車両進行方向と直交する方向に
    対して車両進行方向と反対方向の側に傾くことを特徴と
    する請求項5又は6記載の大型車両の撮影位置検出装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第1のビームは略同一高さを維持す
    るように前記通路を横切り、前記第2のビームは所定の
    高さから斜め下方に前記通路を横切ることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれかに記載の大型車両の撮影位置
    検出装置。
  9. 【請求項9】 前記信号処理手段は、前記第1及び第2
    の感知信号の出力が両方とも終了したときに前記撮影位
    置検出信号の出力を終了させることを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれかに記載の大型車両の撮影位置検出装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の大
    型車両の撮影位置検出装置と、 前記第1及び第2の感知器に対して車両進行方向と反対
    方向の側に設けられ、前記通路を通行する車両の軸重を
    検出する軸重検出器と、 前記軸重検出器からの出力に基づいて、検出された軸重
    が予め設定した軸重を超えたときに軸重違反検出信号を
    出力する軸重測定装置と、 前記第1及び第2の感知器に対して車両進行方向の側に
    設けられ、前記撮影位置付近を撮影する撮影装置と、 前記軸重違反検出信号及び前記撮影位置検出信号に基づ
    いて、所定条件下で前記撮影位置検出装置から前記撮影
    位置検出信号の出力が開始されたときに、前記撮影装置
    が撮影動作を行うように前記撮影装置を制御する制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする軸重違反車両の撮影装置。
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