JP3329381B2 - 引き絞り操作式の再使用可能なクランプ金具 - Google Patents
引き絞り操作式の再使用可能なクランプ金具Info
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Description
の弾性材料から成る流体給送用ホースや防塵用ベロー
ズ、軸用ブーツ、その他の被固定物を、その対応する接
手管や開閉コック、回転軸、その他の機器における接続
円周面ヘ締結固定する引き絞り操作式の再使用可能なク
ランプ金具に関する。
その他の金属帯板材料から成るクランプバンドを、その
一端側と他端側との部分的にオーバーラップする円形リ
ング状に捲き曲げ立体化すると共に、そのクランプバン
ドの口径をプライヤーやニッパーなどの引き絞り操作に
より、人為強制的に収縮変形させる引き絞り操作式のク
ランプ金具としては、特開平4−210188号や特公
平5−63641号、特許第2758968号、同第2
758969号が提案されており、これらは何れも専用
のかしめ工具により圧潰される張り出し耳部の無い形態
として、周方向での重量配分が大きく片寄ったり、又使
用上周囲の部材と干渉したりしないようになっている点
で、悉く共通する。
の場合、そのバンドボディ(11)の外側重なり部分
(22)における第1端(13)の付近と、同じくバン
ドボディ(11)の中間部分(23)とから第1、2工
具引掛け部(40)(45)が、何れも外向きに張り出
し形成されている点、しかも内側重なり部分(21)の
外向きに張り出す仮止め用突起(55)と、外側重なり
部分(22)に開口する突起受け入れ孔(57)の受け
部(58)とから成る仮止め手段(59)が、そのバン
ドボディ(11)に設けられている点で、本発明に最も
近似する公知発明であると考えられる。
明の構成では、仮止め用突起(55)をその突起受け入
れ孔(57)の受け部(58)へ係合状態に維持した仮
止め時にも、これと別個な係止突起(35)(35)が
第1、2係止孔(30a)(30b)へ入り込み係止す
るようになっている。
工具(60)により、図6〜10の所謂本締め状態へと
引き絞り操作して、上記仮止め用突起(55)が第1係
止孔(30a)へ、これと別個な上記係止突起(35)
(35)が第2、3係止孔(30b)(30c)へ各々
入り込む移行過程では、これらの内側重なり部分(2
1)から外向きに張り出した突起群(35)(35)
(55)が、外側重なり部分(22)によって強力に内
側へ押し下げられることとなり、その仮止め用突起(5
5)の背部(55b)が滑らかな傾斜面をなすことや、
上記係止突起(35)(35)の膨出部分(37)(3
7)が滑らかなアーチ状をなすこととも相俟って、その
突起群(35)(35)(55)の不正に座屈するおそ
れがある。
壁(36)(36)は図10のように、バンドボディ
(11)の板厚以上の突出高さとして、その外側重なり
部分(22)の表面からほぼ垂直方向へ立ち上がってお
り、これが上記本締め状態において、第2、3係止孔
(30b)(30c)の前縁部(31)(31)と重畳
的に係止するようになっているばかりでなく、外側重な
り部分(22)の第1端(13)が浮き上がらないよう
に、内側重なり部分(21)から外向きに張り出した端
末保持部(50)のトンネル内へ挿入されるようにもな
っている。
強制的に解除して、クランプ金具を再度使用することは
不可能であり、その用途が限定されることになる。つま
り、上記公知発明では機器の保守・点検作業上、ホース
やブーツなどを交換する必要に応じて、そのクランプ金
具の締結状態を解除し再使用することが、全然考慮され
ていない。
の改良を企図しており、そのための構成上一定長さにカ
ットされた金属帯板材料から成るクランプバンドを、そ
の捲き曲げ一端側となる内側重合部分と同じく捲き曲げ
他端側となる外側重合部分とが一定量だけ部分的にオー
バーラップする円形リング状に捲き曲げ立体化し、
収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの弾性
材料から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸用
ブーツ、その他の被固定物を、これと対応する各種機器
の接続円周面へ締結固定するクランプ金具において、
板材料の一定幅よりも狭い一定幅のノーズとして切り欠
き、
ンプバンドのオーバーラップしない中間部分の存在方向
に向かって、順次に固定爪受け入れ孔、クランプバンド
締結用第1工具受け入れ孔並びにクランプバンド解除用
予備工具受け入れ孔を各々開口分布させ、
と隣り合う側の開口エッジをクランプバンドの締結爪と
して、一定角度の斜め外向きに切り起すと共に、
け入れ孔と隣り合う側の開口エッジを第1工具受け止め
爪として、又上記予備工具受け入れ孔における第1工具
受け入れ孔と隣り合う側の開口エッジを予備工具受け止
め爪として、各々一定角度の斜め外向きに切り起す一
方、
から中間部分の存在方向に向かって、順次に上記締結爪
の受け入れ孔、クランプバンド締結用兼解除用の第2工
具受け入れ孔並びに上記ノーズの受け入れ長孔を各々開
口分布させ、
ンドの切り離し他端と隣り合う側の開口エッジを固定爪
として、上記締結爪と対応する一定角度の逆な斜め内向
きに切り起し、又上記第2工具受け入れ孔における締結
爪受け入れ孔と隣り合う側の開口エッジをクランプバン
ド締結用兼解除用の第2工具受け入れ孔として、上記第
1工具受け止め爪と対峙する一定角度の斜め外向きに切
り起し、
外側重合部分の第2工具受け止め爪との双方へ係合させ
た引き絞り操作工具の作用爪を引き絞り操作することに
より、上記外側重合部分の固定爪を内側重合部分の締結
爪と喰い付き係止させて、クランプバンドの締結状態に
施錠固定すると共に、
2工具受け止め爪と、内側重合部分の予備工具受け止め
爪との双方へ係合させた上記操作工具の作用爪を引き絞
り操作することにより、上記締結状態を意図的に解除で
きるように定めたことを特徴とするものである。
的構成を詳述すると、図1、2は本発明に係るクランプ
金具の展開平板状態(材料加工状態)を、又図3〜7は
同じく捲き曲げ立体化した製品とその使用状態を各々示
しており、そのクランプ金具の材料としては一定厚み
(T)(例えば約0.7〜1.0mm)と、一定幅
(W)(例えば約7〜10mm)とを備えたステンレス
鋼(例えばSUS301又はSUS304)やその他の
金属帯板(M)が採用され、その予じめの長尺物から目
的とする流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸用ブー
ツなどの被固定物(10)における太さに応じた一定長
さ(L)として、適当にカットされることとなる。
金属帯板材料(M)から、正・背面視の円形リング状に
捲き曲げ立体化されることにより、被固定物(10)の
締付け作用に言わば直接奉仕するクランプバンドであっ
て、その捲き曲げ一端側に同じく他端側が外接する如
く、一定量(X)だけ部分的にオーバーラップしてい
る。つまり、クランプバンド(11)の捲き曲げ一端側
が内側重合部分(11a)をなし、同じく捲き曲げ他端
側が外側重合部分(11b)をなすオーバーラップ状態
にある。(11c)はその余のオーバーラップしないク
ランプバンド(11)の中間部分を示している。
なく金属帯板材料(M)自身の一定幅(W)を備えてい
るが、その内側重合部分(11a)の切り離し一端のみ
が、金属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定
幅(W1)(例えば約2.5〜3.0mm)のノーズ
(12)として切り欠き残置されている。(L1)はそ
の金属帯板材料(M)の長手中心線上に延在するノーズ
(12)の張り出し長さを示しており、例えば約7〜1
0mmに寸法化されている。
形態のパイロット片(12a)として、低くとも金属帯
板材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向き
に隆起されている。そのため、そのノーズ(12)のパ
イロット片(12a)を後述する外側重合部分(11
b)のノーズ受け入れ長孔へ受け入れることにより、ク
ランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側
重合部分(11b)とを横方向へ位置ズレするおそれな
く、自づと正確な合致状態にすばやくオーバーラップさ
せることができる。
クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)に位
置しつつ、その切り離し一端側のノーズ(12)から中
間部分(11c)の存在方向に向かって、順次に開口分
布された捲き曲げ成形用係止ピン受け入れ孔、固定爪受
け入れ孔、クランプバンド締結用の第1工具受け入れ孔
並びにクランプバンド解除用の予備工具受け入れ孔であ
り、その悉く一定の開口幅(例えば約3.5〜5.0m
m)を備えて、金属帯板材料(M)の長手中心線上に点
在している。
孔(13)は捲き曲げ成形用芯金ロール(図示省略)の
円周面から植立する係止ピンを受け入れ、その係止ピン
との係止状態のもとで、芯金ロールが回転されることに
よって、上記クランプバンド(11)を円形リング状に
捲き曲げ立体化するために使われるものであり、上記ノ
ーズ(12)の張り出し基端部付近に位置しつつ、平面
視の円形又は楕円形に開口されている。
止ピン受け入れ孔(13)から比較的遠く離れた位置
に、平面視の楕円形として開口しており、特にその係止
ピン受け入れ孔(13)と隣り合う側の開口エッジが全
体的に、金属帯板材料(M)の切り起し加工により、低
くともその金属帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ等し
い寸法だけ、しかも一定角度(β)の斜め外向きに膨出
する締結爪(19)として造形されている。
ジから高強度な横断状の凸曲形態として隆起する締結爪
(19)が、外側重合部分(11b)の後述する固定爪
と喰い付き係止し合うことにより、クランプバンド(1
1)を最終的な締結状態として固定維持できるようにな
っているのである。
け入れ孔(16)は平面視の長孔形態として開口してお
り、特にその固定爪受け入れ孔(15)と隣り合う側の
開口エッジが高強度な横断状の凸曲形態に切り起し加工
されることにより、低くとも金属帯板材料(M)の厚み
(T)とほぼ等しい寸法だけ、しかも一定角度(γ)の
斜め外向きに膨出する第1工具受け止め爪(20)とし
て造形されている。
上記締結爪(19)とは一見して識別し難く、その誤認
を予防するため、上記第1工具受け入れ孔(16)にお
ける予備工具受け入れ孔(17)と隣り合う側の開口エ
ッジが、平面視のV字型や直線などの非円弧形態に切り
欠かれている。その非円弧形態を目印として、第1工具
受け入れ孔(16)へ後述の操作工具を誤りなく差し入
れることができるようになっているのである。
孔(17)は細長い平面視の楕円形に開口しており、特
にその第1工具受け入れ孔(16)と隣り合う側の開口
エッジがやはり高強度な横断状の凸曲形態に切り起し加
工されることにより、低くとも金属帯板材料(M)の厚
み(T)とほぼ等しい寸法だけ、しかも一定角度(δ)
の斜め外向きに膨出する予備工具受け止め爪(21)と
して造形されている。
部分(11b)にはその切り離し他端側から中間部分
(11c)の存在方向に向かって、順次に上記締結爪
(19)の受け入れ孔(22)、クランプバンド締結用
兼解除用の第2工具受け入れ孔(23)並びに上記ノー
ズ(12)の受け入れ長孔(24)とが開口分布されて
いる。これらも悉く一定の開口幅(例えば約3.5〜
5.0mm)を備えており、金属帯板材料(M)の長手
中心線上に点在していることは勿論である。
2)は、上記外側重合部分(11b)の切り離し他端へ
最も接近した位置に、平面視の楕円形として開口してお
り、特にその切り離し他端と隣り合う側の開口エッジが
高強度な横断状の凸曲形態に切り起し加工されることに
より、低くとも金属帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ
等しい寸法だけ、しかも一定角度(ε)の斜め内向きに
膨出する固定爪(25)として造形されている。
合部分(11a)から斜め外向きに隆起する締結爪(1
9)と向かい合い対応する一定角度(ε)のもとで、ク
ランプバンド(11)の外側重合部分(11b)から斜
め逆向き(内向き)に陥没されているわけであり、固定
爪(25)が上記締結爪(19)と喰い付き係止し合っ
て、そのクランプバンド(11)を内側重合部分(11
a)と外側重合部分(11b)との重合平面上におい
て、最終の扁平な締結状態に施錠固定し得るようになっ
ている。
2工具受け入れ孔(23)は上記締結爪受け入れ孔(2
2)との接近位置に、平面視の長孔形態として開口して
おり、特にその締結爪受け入れ孔(22)と隣り合う側
の開口エッジがやはり高強度な横断状の凸曲形態に切り
起し加工されることにより、低くとも金属帯板材料
(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ、しかも一定
角度(θ)の斜め外向きに膨出する第2工具受け止め爪
(26)として造形されている。
側重合部分(11a)の第1工具受け止め爪(20)と
向かい合い対峙するように、その第1工具受け止め爪
(20)と逆向きの一定角度(θ)を保って、クランプ
バンド(11)の外側重合部分(11b)から斜め外向
きに隆起していることは、言うまでもない。
3)におけるノーズ受け入れ長孔(24)と隣り合う側
の開口エッジを、平面視のV字型や直線などの非円弧形
態に切り欠くことによって、その第2工具受け止め爪
(26)が上記第1工具受け入れ孔(16)の第1工具
受け止め爪(20)と対応するものであることを、正し
く看取させることが好ましい。その非円弧形態をやはり
目印として、第2工具受け入れ孔(23)へ後述の操作
工具を誤りなく差し入れることができるように定めるわ
けである。
4)はクランプバンド(11)の締結状態へ移行する過
程でのノーズ(12)を受け入れることによって、クラ
ンプバンド(11)の締付け作用面に段差を生じないよ
うになっており、そのために平面視のかなり細長い楕円
形として大きく開口されている。
イロット片(12a)として、そのノーズ受け入れ長孔
(24)へ一早く進入する先導作用を果すため、クラン
プバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側重合
部分(11b)とが相対的に横方向へ位置ズレするおそ
れなく、その自づと正確なオーバーラップ状態に合致さ
れる結果となる。
プ金具であるため、これを用いてゴムや合成樹脂などの
弾性材料から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、
軸用ブーツ、その他の被固定物(10)を、これと対応
する接手管や開閉コック、回転軸、その他の各種機器
(31)における接続円周面へ締結作業するに当って
は、上記クランプバンド(11)を被固定物(10)の
接続円周面へ直径方向から捲き掛けると共に、図8のよ
うな引き絞り式操作工具(P)の先端部に具備する左右
一対の作用爪(32)を、そのクランプバンド(11)
の第1、2工具受け入れ孔(16)(23)へ差し入れ
て、その第1、2工具受け止め爪(20)(26)へ係
合させる。
一対のハンドル(33)を強く握り締め操作して、その
両作用爪(32)を図9から図10のように組立支点軸
(34)の廻りに引き絞れば、上記クランプバンド(1
1)の口径が強制的に収縮変形され、その過程では内側
重合部分(11a)の切り離し一端をなすノーズ(1
2)のパイロット片(12a)が、外側重合部分(11
b)のノーズ受け入れ長孔(24)に沿って進行する。
外側重合部分(11b)の切り離し他端に位置する固定
爪(25)と、内側重合部分(11a)の締結爪(1
9)とが相互に乗り越える如く移行して、その両重合部
分(11a)(11b)における重合平面上での最終的
に喰い付き係止し合うこととなり、茲にクランプバンド
(11)が図11、12のように扁平な締結状態として
施錠される結果、上記被固定物(10)は各種機器(3
1)の接続円周面へ緊締状態に固定されるのである。
操作工具(P)の両作用爪(32)をクランプバンド
(11)の第1、2工具受け入れ孔(16)(23)か
ら外方へ抜き出すことは、言うまでもない。
ンプバンド(11)の内側重合部分(11a)に解除用
の予備工具受け入れ孔(17)も開口形成されており、
その開口エッジが予備工具受け止め爪(21)として、
外側重合部分(11b)における締結用兼解除用第2工
具受け入れ孔(23)の第2工具受け止め爪(26)と
逆向きの傾斜姿勢状態に並列設置されているため、上記
締結状態を意図的に解除して、そのクランプ金具を再使
用することもできる。
図13のように、上記内側重合部分(11a)の予備工
具受け入れ孔(17)と外側重合部分(11b)の第2
工具受け入れ孔(23)へ、やはり引き絞り式操作工具
(P)の両作用爪(32)を差し入れて、これを予備工
具受け止め爪(21)と第2工具受け止め爪(26)へ
係合させるのである。
記外側重合部分(11b)の固定爪(25)と内側重合
部分(11a)の締結爪(19)との喰い付き係止状態
が、図14のように強制的に解除されることになるた
め、各種機器(31)の接続円周面から被固定物(1
0)を取りはずし交換することができ、その保守・点検
などの必要性に対処し得るのであり、クランプ金具の用
途も広がる。
ような比較的口径の小さい円形リング状に捲き曲げ立体
化されるクランプ金具では、その曲率半径の小さいこと
に起因して、上記締結爪(19)と固定爪(25)との
喰い付き係止し合った締結状態を人為強制的に解除する
ことが困難となるため、そのクランプバンド(11)の
内側重合部分(11a)に解除用予備工具受け入れ孔
(17)と、その開口エッジから膨出する予備工具受け
止め爪(21)とを設置する必要性は、増大する。
(11)における外側重合部分(11b)の切り離し他
端位置から斜め内向きに陥没する固定爪(25)が、同
じく内側重合部分(11a)から逆な斜め外向きに隆起
する締結爪(19)と喰い付き係止し合い、そのクラン
プバンド(11)の締結状態が両重合部分(11a)
(11b)の重合平面上において施錠固定されるように
なっているため、上記外側重合部分(11b)の固定爪
(25)が不慮に反り起き浮上するおそれはなく、その
結果冒頭に述べた特開平4−210188号発明のよう
に、内側重なり部分(21)から端末保持部(50)を
特殊なトンネル形態に張り出し形成して、その内部へ外
側重なり部分(22)の第1端(13)を挿入する必要
がなく、上記締結状態からの意図する人為強制的な解除
も可能となる前提ができ上がる。
9)と固定爪(25)との喰い付き係止し合う個所は、
内側重合部分(11a)の第1工具受け止め爪(20)
と外側重合部分(11b)の第2工具受け止め爪(2
6)との向かい合う相互間に臨み、その一定間隔距離
(D)の言わば内側に介在するため、上記内側重合部分
(11a)の第1工具受け止め爪(20)における締結
爪(19)との逆な隣接側へ、クランプバンド解除用の
予備工具受け止め爪(21)を増設することにより、そ
のクランプバンド締結用の引き絞り式操作工具(P)を
使って、上記クランプバンド(11)の締結状態を意図
的に解除することもできるのである。
明の構成では、第1、2工具引掛け部(40)(45)
の相互間隔距離(w)から言わば外側へ遠く離れた位置
において、バンドボディ(11)の内側重なり部分(2
1)から外向きに張り出した突起群(35)(35)
(55)が、同じく外側重なり部分(22)に開口分布
された第1〜3係止孔(30a)(30b)(30c)
へ重畳的に入り込み係止しているほか、その外側重なり
部分(22)の第1端(13)が内側重なり部分(2
1)から隆起した端末保持部(50)のトンネル内に挿
入されているため、その図6〜10の本締め状態を人為
強制的に解除すべく、工具(60)のアーム先端部(6
2a)(63a)を第1、2工具引掛け部(40)(4
5)へ係合させて引き絞り操作した場合、上記第1端
(13)が端末保持部(50)のトンネル内へますます
深く進入することになり、その本締め状態を意図的に解
除することは不可能である。
(11a)の第1工具受け止め爪(20)を、クランプ
バンド解除用予備工具受け止め爪(21)の位置へ配設
することにより、その別個な予備工具受け止め爪(2
1)の設置を省略し、第1、2工具受け止め爪(20)
(26)へ引き絞り式操作工具(P)の両作用爪(3
2)を係合させて、クランプバンド(11)の締結状態
を意図的に解除することも考えられるが、そうするとク
ランプバンド(11)を締結状態に施錠する際、上記操
作工具(P)の両作用爪(32)を大きく拡開させなけ
ればならず、その引き絞り操作に強大な力を要すること
になる結果、大量のクランプ金具を軽労働でのすばやく
締結作業することができない。
1)の内側重合部分(11a)に締結用第1工具受け止
め爪(20)と別個な解除用予備工具受け止め爪(2
1)を設置したことは、このような課題も改良できる点
に格別の技術的意味がある。
さ(L)にカットされた金属帯板材料(M)から成るク
ランプバンド(11)を、その捲き曲げ一端側となる内
側重合部分(11a)と同じく捲き曲げ他端側となる外
側重合部分(11b)とが一定量(X)だけ部分的にオ
ーバーラップする円形リング状に捲き曲げ立体化し、
強制的に収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂な
どの弾性材料から成る流体給送用ホースや防塵用ベロー
ズ、軸用ブーツ、その他の被固定物(10)を、これと
対応する各種機器(31)の接続円周面へ締結固定する
クランプ金具において、
端を金属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定
幅(W1)のノーズ(12)として切り欠き、
ズ(12)からクランプバンド(11)のオーバーラッ
プしない中間部分(11c)の存在方向に向かって、順
次に固定爪受け入れ孔(15)、クランプバンド締結用
第1工具受け入れ孔(16)並びにクランプバンド解除
用予備工具受け入れ孔(17)を各々開口分布させ、
記ノーズ(12)と隣り合う側の開口エッジをクランプ
バンド(11)の締結爪(19)として、一定角度
(β)の斜め外向きに切り起すと共に、
固定爪受け入れ孔(15)と隣り合う側の開口エッジを
第1工具受け止め爪(20)として、又上記予備工具受
け入れ孔(17)における第1工具受け入れ孔(16)
と隣り合う側の開口エッジを予備工具受け止め爪(2
1)として、各々一定角度(γ)(δ)の斜め外向きに
切り起す一方、
離し他端側から中間部分(11c)の存在方向に向かっ
て、順次に上記締結爪(19)の受け入れ孔(22)、
クランプバンド締結用兼解除用の第2工具受け入れ孔
(23)並びに上記ノーズ(12)の受け入れ長孔(2
4)を各々開口分布させ、
ランプバンド(11)の切り離し他端と隣り合う側の開
口エッジを固定爪(25)として、上記締結爪(19)
と対応する一定角度(ε)の逆な斜め内向きに切り起
し、又上記第2工具受け入れ孔(23)における締結爪
受け入れ孔(22)と隣り合う側の開口エッジをクラン
プバンド締結用兼解除用の第2工具受け止め爪(26)
として、上記第1工具受け止め爪(20)と対峙する一
定角度(θ)の斜め外向きに切り起し、
け止め爪(20)と外側重合部分(11b)の第2工具
受け止め爪(26)との双方へ係合させた引き絞り操作
工具(P)の作用爪(32)を引き絞り操作することに
より、上記外側重合部分(11b)の固定爪(25)を
内側重合部分(11a)の締結爪(19)と喰い付き係
止させて、クランプバンド(11)の締結状態に施錠固
定すると共に、
1b)の第2工具受け止め爪(26)と、内側重合部分
(11a)の予備工具受け止め爪(21)との双方へ係
合させた上記操作工具(P)の作用爪(32)を引き絞
り操作することにより、上記締結状態を意図的に解除で
きるように定めてあるため、再使用可能なクランプ金具
として安価に大量生産し得るのであり、冒頭に述べた従
来技術の課題が完全に改良される。
す平面図である。
の斜面図である。
ある。
示す半欠截断面図である。
程を示す正面図である。
面図である。
る。
の正面図である。
正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】一定長さ(L)にカットされた金属帯板材
料(M)から成るクランプバンド(11)を、その捲き
曲げ一端側となる内側重合部分(11a)と同じく捲き
曲げ他端側となる外側重合部分(11b)とが一定量
(X)だけ部分的にオーバーラップする円形リング状に
捲き曲げ立体化し、 そのクランプバンド(11)の口径を人為強制的に収縮
変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの弾性材料
から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸用ブー
ツ、その他の被固定物(10)を、これと対応する各種
機器(31)の接続円周面へ締結固定するクランプ金具
において、 上記内側重合部分(11a)の切り離し一端を金属帯板
材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(W1)の
ノーズ(12)として切り欠き、 その内側重合部分(11a)には上記ノーズ(12)か
らクランプバンド(11)のオーバーラップしない中間
部分(11c)の存在方向に向かって、順次に固定爪受
け入れ孔(15)、クランプバンド締結用第1工具受け
入れ孔(16)並びにクランプバンド解除用予備工具受
け入れ孔(17)を各々開口分布させ、 上記固定爪受け入れ孔(15)における上記ノーズ(1
2)と隣り合う側の開口エッジをクランプバンド(1
1)の締結爪(19)として、一定角度(β)の斜め外
向きに切り起すと共に、 上記第1工具受け入れ孔(16)における固定爪受け入
れ孔(15)と隣り合う側の開口エッジを第1工具受け
止め爪(20)として、又上記予備工具受け入れ孔(1
7)における第1工具受け入れ孔(16)と隣り合う側
の開口エッジを予備工具受け止め爪(21)として、各
々一定角度(γ)(δ)の斜め外向きに切り起す一方、 上記外側重合部分(11b)にはその切り離し他端側か
ら中間部分(11c)の存在方向に向かって、順次に上
記締結爪(19)の受け入れ孔(22)、クランプバン
ド締結用兼解除用の第2工具受け入れ孔(23)並びに
上記ノーズ(12)の受け入れ長孔(24)を各々開口
分布させ、 上記締結爪受け入れ孔(22)におけるクランプバンド
(11)の切り離し他端と隣り合う側の開口エッジを固
定爪(25)として、上記締結爪(19)と対応する一
定角度(ε)の逆な斜め内向きに切り起し、又上記第2
工具受け入れ孔(23)における締結爪受け入れ孔(2
2)と隣り合う側の開口エッジをクランプバンド締結用
兼解除用の第2工具受け止め爪(26)として、上記第
1工具受け止め爪(20)と対峙する一定角度(θ)の
斜め外向きに切り起し、 上記内側重合部分(11a)の第1工具受け止め爪(2
0)と外側重合部分(11b)の第2工具受け止め爪
(26)との双方へ係合させた引き絞り操作工具(P)
の作用爪(32)を引き絞り操作することにより、上記
外側重合部分(11b)の固定爪(25)を内側重合部
分(11a)の締結爪(19)と喰い付き係止させて、
クランプバンド(11)の締結状態に施錠固定すると共
に、 その締結状態にある上記外側重合部分(11b)の第2
工具受け止め爪(26)と、内側重合部分(11a)の
予備工具受け止め爪(21)との双方へ係合させた上記
操作工具(P)の作用爪(32)を引き絞り操作するこ
とにより、上記締結状態を意図的に解除できるように定
めたことを特徴とする引き絞り操作式の再使用可能なク
ランプ金具。 - 【請求項2】クランプバンド(11)の内側重合部分
(11a)から締結爪(19)を金属帯板材料(M)の
厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ斜め外向きに切り起す
一方、同じくクランプバンド(11)の外側重合部分
(11b)から固定爪(25)を金属帯板材料(M)の
厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ斜め内向きに切り起し
て、 上記締結爪(19)と固定爪(25)との喰い付き係止
によるクランプバンド(11)の締結状態を、その内側
重合部分(11a)と外側重合部分(11b)との重合
平面上において施錠固定するように定めたことを特徴と
する請求項1記載の引き絞り操作式の再使用可能なクラ
ンプ金具。
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JP27223999A JP3329381B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 引き絞り操作式の再使用可能なクランプ金具 |
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EP3228877B1 (en) * | 2014-12-05 | 2021-04-14 | Suncall Corporation | Clamping band |
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