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JP3318339B2 - 耐熱性を付与したマイクロカプセルの製造方法 - Google Patents

耐熱性を付与したマイクロカプセルの製造方法

Info

Publication number
JP3318339B2
JP3318339B2 JP9148592A JP9148592A JP3318339B2 JP 3318339 B2 JP3318339 B2 JP 3318339B2 JP 9148592 A JP9148592 A JP 9148592A JP 9148592 A JP9148592 A JP 9148592A JP 3318339 B2 JP3318339 B2 JP 3318339B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
microcapsules
microcapsule
heat resistance
core material
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP9148592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05261276A (ja
Inventor
朗 平澤
徹 丸山
Original Assignee
トッパン・フォームズ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トッパン・フォームズ株式会社 filed Critical トッパン・フォームズ株式会社
Priority to JP9148592A priority Critical patent/JP3318339B2/ja
Publication of JPH05261276A publication Critical patent/JPH05261276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3318339B2 publication Critical patent/JP3318339B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性を付与したマイ
クロカプセルの製造方法に関するものであり、更に詳し
くは、樹脂中への溶融練り込み、あるいは焼き付け塗装
など高熱処理される用途に使用されても、内包芯物質や
マイクロカプセル壁材料が劣化せず、目的とする機能を
発揮することができるマイクロカプセルの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、色素、香料、医薬品、溶剤、酵素
などの有機物、無機物、微生物、生物など、あるいはこ
れらの混合物からなる芯材料を、ポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン
樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂などの
高分子化合物にて、界面重合法、相分離析出法、オリフ
ィス法、in-situ 法などと称される公知のマイクロカプ
セル化法により内包被覆したマイクロカプセルが知られ
ており、広く用いられている。然し、これらのマイクロ
カプセルを塗料、接着剤、樹脂などに混合して使用する
時に高温の加熱処理工程がある場合は、マイクロカプセ
ルを内包被覆する高分子や上記の芯材料が熱劣化した
り、可塑剤などの低分子物質が芯材料中に侵入して芯材
が劣化したりするため、これらのマイクロカプセルは目
的とする機能を発揮することができなくなる欠点があっ
た。この問題を解決するために、マイクロカプセル調製
時に、芯材料を一旦上記高分子化合物にて被覆した後、
更にその上に別の高分子化合物で被覆し2重カプセルと
する方法が提案されているが(特開昭62−20608
2号公報)、操作が煩雑になり、コストアップになると
いう問題を有している。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】上記問題点に鑑み鋭
意検討した結果、芯物質を内包するマイクロカプセルを
含む分散液の連続液相中に耐熱性を有する有機微粒子
るいは有機微粒子と無機微粒子との混合物を分散させ、
該連続液相を乾燥させることによりマイクロカプセル壁
表面を該微粒子により被うことにより、下記の特徴を有
し、且つ耐熱性の改善されたマイクロカプセルを得るこ
とができることを見いだして本発明を成すに至った。 1)マイクロカプセル化方法に関係なく耐熱性を向上さ
せることができる。 2)操作が簡単で、使用する材料も安価なのでコスト的
にメリットがある。 3)樹脂、塗料、接着剤などへの分散性も向上させるこ
とができる(マイクロカプセル粉体の流動性の改善)。 4)マイクロカプセルの性能を阻害しない。 5)マイクロカプセルへのダメージ(壁材の劣化)が全
くない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、芯物質を内包する壁物質であって、芯物質とは異な
る、高分子からなる固体状の壁物質よりなるマイクロカ
プセルを含む分散液の連続液相中に耐熱性を有する有機
微粒子あるいは有機微粒子と無機微粒子との混合物を分
散させ、該連続液相を乾燥させることによりマイクロカ
プセル壁表面を該微粒子により被うことを特徴とする耐
熱性の向上したマイクロカプセルの製造方法である。以
下本発明を詳述する。
【0005】本発明で使用する芯物質は色素、香料、医
薬品、溶剤、微生物、酵素などの有機物、無機物、生物
など、あるいはこれらの混合物からなる芯物質のいずれ
でもよく、特に限定されるものではない。本発明のマイ
クロカプセルはマイクロカプセル本来の性能を損なうこ
となく耐熱性が改善されるので、従来使用できなかった
耐熱性の劣る芯物質でも使用することができる。
【0006】本発明で使用する壁材を形成する高分子化
合物は、上記のようなポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂などの高分子化合
物など、あるいはこれらの混合物からなる高分子などい
ずれでもよく、特に限定されるものではない。
【0007】本発明で使用するマイクロカプセル化法
は、界面重合法、相分離析出法、オリフィス法、in-sit
u 法などと称される公知のマイクロカプセル化法などい
ずれでもよく、特に限定されるものではない。
【0008】本発明で使用する耐熱性を有する微粒子は
有機物質、あるいはこれらと無機物質の混合物などいず
れでもよく、特に限定されるものではない。該微粒子の
粒径、粒径分布なども特に限定されないが、粒径はマイ
クロカプセルの二次粒子径の1/100以下であり、粒
径分布の狭いものが好ましい。耐熱性を有する無機微粒
子としては、例えば、アルミナ、酸化チタン、マグネシ
ウム微粉末、ケイ酸(ホワイトカーボン)、ケイ酸アル
ミン酸マグネシウム、ニッケル微粉末、極微細炭酸カル
シウム、超微粒子状無水シリカ、人工エポソーム粒子、
ウオッチングレッド、紺青などを挙げることができるが
この限りではない。また、耐熱性を有する有機微粒子と
しては、銅フタロシアニングリーンや銅フタロシアニン
ブルーなどの有機顔料も耐熱性微粒子として上げること
ができるがこの限りではない。
【0009】芯物質を内包するマイクロカプセルを含む
分散液の連続液相中に耐熱性を有する有機微粒子あるい
は有機微粒子と無機微粒子との混合物(以下、単に有機
微粒 子と称す)を分散させ、該連続液相を乾燥させるこ
とによりマイクロカプセル壁表面を該微粒子により被う
マイクロカプセルの製造方法によれば、乾燥させる際、
連続相中にあらかじめ分散した微粒子は乾燥することに
よりマイクロカプセル壁表面に強固に付着する。また、
連続液相中にあらかじめ分散させた有機微粒子をマイク
ロカプセル壁表面上により強固に付着させるため、他の
特性を損なわない範囲でバインダー成分を適宜使用する
ことができる。表面に強固に付着した該微粒子あるいは
該微粒子層は耐熱性、バリヤー性を有するので芯物質や
壁材を保護することになり、その結果耐熱性を向上した
マイクロカプセルをうることができるものと考えられる
が、マイクロカプセルの耐熱性を向上できた理由はこれ
に限定されるものではない。
【0010】本発明のマイクロカプセルと該微粒子の付
着割合は、マイクロカプセルに対し重量部比で3%〜2
00%である。好ましくは10%〜100%、更に好ま
しくは30%〜50%の範囲である。3%より少ないと
耐熱性改良の効果はなく、200%以上ではマイクロカ
プセルを含まない粒子ができる確率が高くなり、耐熱性
微粒子が無駄に使用されることとなるので好ましくな
い。
【0011】
【作用】マイクロカプセル分散液を乾燥させ、粉体のマ
イクロカプセルを得る場合、あらかじめ連続相中に耐熱
性微粒子を分散させておき、連続相を乾燥させることな
どによりマイクロカプセル粒子表面に耐熱微粒子を強固
に付着させることによって、マイクロカプセルに耐熱性
を付与することができる。表面に強固に付着した該微粒
子あるいは該微粒子層は耐熱性、バリヤー性を有するの
で芯物質や壁材を保護することになり、その結果耐熱性
を向上したマイクロカプセルをうることができるものと
考えられる。
【0012】
【発明の効果】上述のように、芯物質を内包するマイク
ロカプセルを含む分散液の連続液相中に耐熱性を有する
有機微粒子を分散させ、該連続液相を乾燥させる方法に
より、マイクロカプセル壁表面を強固に付着した該微粒
子により被うことにより、1)マイクロカプセル化方法
に関係なく耐熱性を向上させることができる、2)操作
が簡単で、使用する材料も安価なのでコスト的にメリッ
トがある、3)樹脂、塗料、接着剤などへの分散性も向
上させることができる(マイクロカプセル粉体の流動性
の改善)、4)マイクロカプセルの性能を阻害しない、
5)マイクロカプセルへのダメージ(壁材の劣化)が全
くないなどの効果を有するマイクロカプセルを製造する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯物質を内包する壁物質であって、芯物
    質とは異なる、高分子からなる固体状の壁物質よりなる
    マイクロカプセルを含む分散液の連続液相中に耐熱性を
    有する有機微粒子あるいは有機微粒子と無機微粒子との
    混合物を分散させ、該連続液相を乾燥させることにより
    マイクロカプセル壁表面を該微粒子により被うことを特
    徴とする耐熱性の向上したマイクロカプセルの製造方
    法。
JP9148592A 1992-03-18 1992-03-18 耐熱性を付与したマイクロカプセルの製造方法 Expired - Lifetime JP3318339B2 (ja)

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JPH05261276A JPH05261276A (ja) 1993-10-12
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EP3052551B1 (en) * 2013-10-04 2021-12-01 Encapsys, LLC Benefit agent containing delivery particle

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