JP3309813B2 - 積層コンデンサ - Google Patents
積層コンデンサInfo
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- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
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- H01G4/002—Details
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Description
に関するもので、特に、高周波回路において有利に適用
され得る積層コンデンサに関するものである。
ンデンサとして、たとえば特開平2−256216号公
報に記載されたものがある。ここでは、図9に示すよう
な積層コンデンサ1が開示されている。図9(1)は、
積層コンデンサ1の内部構造を第1の断面をもって示す
平面図であり、図9(2)は、積層コンデンサ1の内部
構造を第1の断面とは異なる第2の断面をもって示す平
面図である。
つ相対向する2つの主面ならびにこれら主面間を連結す
る4つの側面2、3、4および5を有する、コンデンサ
本体6を備えている。コンデンサ本体6は、主面の延び
る方向に延びる、たとえばセラミック誘電体からなる複
数の誘電体層7、ならびにコンデンサユニットを形成す
るように特定の誘電体層7を介して互いに対向するかつ
各々四辺形をなす、少なくとも1対の第1および第2の
内部電極8および9を備えている。ここで、コンデンサ
ユニットとは、内部電極8および9の対によって静電容
量が形成される最小単位を言う。
いるように、図9(1)は、第1の内部電極8が通る断
面を示している。また、第2の内部電極9が図9(2)
に示されているように、図9(2)は、第2の内部電極
9が通る断面を示している。
用に適するように、等価直列インダクタンス(ESL)
の低減化が図られている。
る2つの側面2および4の各々上にまでそれぞれ引き出
される4つの第1の引出電極10、11、12および1
3を形成している。より詳細には、引出電極10および
11は、側面2上にまで引き出され、また、引出電極1
2および13は、側面4上にまで引き出されている。
引き出された側面2および4の各々上には、これら第1
の引出電極10〜13に電気的に接続される第1の外部
端子電極14、15、16および17がそれぞれ設けら
れている。すなわち、外部端子電極14および15は、
側面2上において引出電極10および11にそれぞれ接
続され、外部端子電極16および17は、側面4上にお
いて引出電極12および13にそれぞれ接続されてい
る。
つの側面2および4の各々上にまでそれぞれ引き出され
る4つの第2の引出電極18、19、20および21を
形成している。より詳細には、引出電極18および19
は、側面2上であって上述した第1の引出電極10およ
び11が引き出された位置とは異なる位置にまで引き出
され、また、引出電極20および21は、側面4上であ
って上述した第1の引出電極12および13が引き出さ
れた位置とは異なる位置にまで引き出されている。
引き出された側面2および4の各々上には、これら第2
の引出電極18〜21に電気的に接続される第2の外部
端子電極22、23、24および25がそれぞれ設けら
れている。すなわち、外部端子電極22および23は、
前述した第1の外部端子電極14および15が設けられ
た位置とは異なる位置において側面2上で引出電極18
および19にそれぞれ接続され、外部端子電極24およ
び25は、前述した第1の外部端子電極16および17
が設けられた位置とは異なる位置において側面4上で引
出電極20および21にそれぞれ接続されている。
にあっては、複数の第1の外部端子電極14〜17と複
数の第2の外部端子電極22〜25とが交互に隣り合う
ように配置されている。
おいて流れる電流の典型的な経路および方向が矢印をも
って図解的に示されている。
態あるいは時点では、第1の外部端子電極14〜17の
各々から第2の外部端子電極22〜25の各々に向かっ
て流れているものとする。なお、当然のことながら、交
流の場合には、逆に流れる時点もある。
方向によってその方向が決まる磁束が誘起され、そのた
め自己インダクタンス成分が生じる。
9の中央部ならびに比較的中央側に位置する引出電極1
1、13、18および20の各近傍では、電流は、略1
80度の広がりをもって異なる複数の方向へ流れるの
で、磁束は相殺され、低ESL化に寄与している。
部分、特に、いずれの引出電極も引き出されていない角
の部分、すなわち、内部電極8にあっては側面3側の角
の部分、また、内部電極9にあっては側面5側の角の部
分においては、電流が流れにくいため、磁束の相殺効果
もほとんど期待できず、したがって、図9に示した積層
コンデンサ1において図られた低ESL化のための対策
は、効果の点において、未だ不十分であると言える。
の手段として、引出電極および外部端子電極の数をさら
に増やすことも考えられるが、積層コンデンサの寸法的
な制約の中で外部端子電極の数を増やすことが困難また
は不可能な場合もあるため、この対策は常に採用できる
ものではない。また、積層コンデンサの実装上の問題と
して、外部端子電極の数をさらに増やした場合、このよ
うな外部端子電極の接続のための多数のランドを配線基
板上に形成できないこともあり得る。
デンサとして、たとえば特公平4−70764号公報に
記載されたものもある。ここでは、図10に示すような
積層コンデンサ26が開示されている。図10(1)
は、積層コンデンサ26の内部構造を第1の断面をもっ
て示す平面図であり、図10(2)は、積層コンデンサ
26の内部構造を第1の断面とは異なる第2の断面をも
って示す平面図である。
かつ相対向する2つの主面ならびにこれら主面間を連結
する4つの側面27、28、29および30を有する、
コンデンサ本体31を備えている。コンデンサ本体31
は、主面の延びる方向に延びる複数の誘電体層32、な
らびにコンデンサユニットを形成するように特定の誘電
体層32を介して互いに対向する、少なくとも1対の第
1および第2の内部電極33および34を備えている。
れているように、図10(1)は、第1の内部電極33
が通る断面を示している。また、第2の内部電極34が
図10(2)に示されているように、図10(2)は、
第2の内部電極34が通る断面を示している。
28および29が交差する稜部分35上には、第1の外
部端子電極36が設けられ、隣り合う2つの側面27お
よび28が交差する稜部分37上には、第2の外部端子
電極38が設けられる。ここで、稜部分35と稜部分3
7とは、互いに隣り合う位置関係にある。
極36に電気的に接続されるように、稜部分35上にま
で引き出される第1の引出電極39を形成するととも
に、稜部分35と隣り合う稜部分37側においては、切
欠きを形成している。また、第2の内部電極34は、第
2の外部端子電極38に電気的に接続されるように、稜
部分37上にまで引き出される第2の引出電極40を形
成するとともに、稜部分37と隣り合う稜部分35側に
おいては、切欠きを形成している。
6において流れる電流の典型的な経路および方向が矢印
をもって図解的に示されている。
状態あるいは時点では、第1の外部端子電極36から第
2の外部端子電極38に向かって流れているものとす
る。
内部電極33および34において、180度近い角度を
もって折り返すように流れるので、磁束は相殺され、低
ESL化が図られる。
生じさせるためには、内部電極33および34の各形状
において、切欠きを設けなければならないので、取得静
電容量を犠牲にしなければならない。
極36および38をコンデンサ本体31の一方端側に偏
在させているので、配線基板上への実装時にコンデンサ
本体31の他方端側が浮き上がりやすい、という実装上
の問題にも遭遇する。
的は、実装上の問題に遭遇することなく、低ESL化を
より効果的に図り得るように改良された積層コンデンサ
を提供しようとすることである。
デンサは、各々四辺形をなすかつ相対向する2つの主
面、およびこれら主面間を連結する4つの側面を有す
る、コンデンサ本体を備えるとともに、コンデンサ本体
の隣り合う側面が交差する4つの稜部分の各々上に設け
られる、4つの稜位置の外部端子電極を少なくとも備え
ている。
る方向に延びる複数の誘電体層、およびコンデンサユニ
ットを形成するように特定の誘電体層を介して互いに対
向するかつ各々四辺形をなす、少なくとも1対の第1お
よび第2の内部電極を備えている。
発明の第1の局面によれば、第1の内部電極は、4つの
外部端子電極のうちの2つに電気的に接続されるよう
に、対応の角の部分から対応の稜部分にまで引き出され
る2つの引出電極を少なくとも形成しており、かつ、第
2の内部電極は、4つの外部端子電極のうちの残りの2
つに電気的に接続されるように、対応の角の部分から対
応の稜部分にまで引き出される2つの引出電極を少なく
とも形成している。
デンサは、コンデンサ本体の側面上に設けられる、少な
くとも1つの側面位置の外部端子電極をさらに備えてい
る。この場合、第1および第2の内部電極の少なくとも
一方は、引出電極として、側面位置の外部端子電極に電
気的に接続されるように引き出されるものをさらに形成
する。
態様においては、第1および第2の内部電極は、それぞ
れ、引出電極として、4つの稜位置の外部端子電極のう
ちの隣り合う2つに電気的に接続されるように引き出さ
れるものを形成する。
うに構成されることが好ましい。
電極の引出電極によって電気的に接続された隣り合う2
つの稜位置の外部端子電極がそれぞれ設けられた稜部分
間に延びる側面上に設けられる、第1の側面位置の外部
端子電極をさらに備える。そして、第2の内部電極は、
引出電極として、第1の側面位置の外部端子電極に電気
的に接続されるように引き出されるものをさらに形成す
る。また、積層コンデンサは、第2の内部電極の引出電
極によって電気的に接続された隣り合う2つの稜位置の
外部端子電極がそれぞれ設けられた稜部分間に延びる側
面上に設けられる、第2の側面位置の外部端子電極をさ
らに備える。そして、第1の内部電極は、引出電極とし
て、第2の側面位置の外部端子電極に電気的に接続され
るように引き出されるものをさらに形成する。
コンデンサ本体の主面は長方形をなし、第1および第2
の側面位置の外部端子電極は、主面の長辺に沿った側面
上に設けられることが、より好ましい。
態様においては、第1および第2の内部電極は、それぞ
れ、引出電極として、4つの稜位置の外部端子電極のう
ちの対角線方向に対向する2つに電気的に接続されるよ
うに引き出されるものを形成する。
体の隣り合う側面が交差する4つの稜部分の各々上に設
けられる、4つの稜位置の外部端子電極に加えて、コン
デンサ本体の側面上に設けられる、少なくとも1つの側
面位置の外部端子電極を備え、第1の内部電極は、4つ
の稜位置の外部端子電極の各々に電気的に接続されるよ
うに、対応の角の部分から対応の稜部分にまで引き出さ
れる4つの引出電極を少なくとも形成しており、かつ、
第2の内部電極は、少なくとも1つの側面位置の外部端
子電極に電気的に接続されるように引き出される引出電
極を少なくとも形成している。
おいて、側面位置の外部端子電極は、4つの側面の各々
上に設けられ、第2の内部電極は、引出電極として、4
つの側面位置の外部端子電極の各々に電気的に接続され
るように引き出されるものを形成していることが好まし
い。
に、4つの稜位置の外部端子電極と、少なくとも1つの
側面位置の外部端子電極とを備えるものにおいて、第1
の内部電極は、4つの外部端子電極のうちの3つに電気
的に接続されるように、対応の角の部分から対応の稜部
分にまで引き出される3つの引出電極を少なくとも形成
しており、かつ、第2の内部電極は、少なくとも1つの
側面位置の外部端子電極に電気的に接続されるように引
き出される引出電極を少なくとも形成している。
おいて、第2の内部電極は、引出電極として、4つの外
部端子電極のうちの第1の内部電極に接続されない残り
の1つに電気的に接続されるように、対応の角の部分か
ら対応の稜部分にまで引き出されるものをさらに形成し
ていることが好ましい。
の内部電極の引出電極によって電気的に接続された3つ
の稜位置の外部端子電極がそれぞれ設けられた稜部分間
に延びる2つの側面上にそれぞれ設けられ、第2の内部
電極は、引出電極として、2つの側面位置の外部端子電
極に電気的に接続されるように引き出されるものを形成
していることがなお好ましい。
部分において面取りされた形状を有していてもよい。
態による積層コンデンサ41を示している。ここで、図
1(1)は、積層コンデンサ41の外観を示す斜視図で
あり、図1(2)は、積層コンデンサ41の内部構造を
第1の断面をもって示す平面図であり、図1(3)は、
積層コンデンサ41の内部構造を第1の断面とは異なる
第2の断面をもって示す平面図である。
かつ相対向する2つの主面42および43、ならびにこ
れら主面42および43間を連結する4つの側面44、
45、46および47を有する、コンデンサ本体48を
備えている。コンデンサ本体48は、主面42および4
3の延びる方向に延びる、たとえばセラミック誘電体か
らなる複数の誘電体層49、ならびにコンデンサユニッ
トを形成するように特定の誘電体層49を介して互いに
対向するかつ各々四辺形をなす、少なくとも1対の第1
および第2の内部電極50および51を備えている。
断面を示し、また、図1(3)は、第2の内部電極51
が通る断面を示している。
47が交差する4つの稜部分52、53、54および5
5の各々上には、稜位置の外部端子電極56、57、5
8および59が設けられる。また、この実施形態では、
主面42および43は長方形をなしていて、その長辺に
沿った側面44および46上には、側面位置の外部端子
電極60および61がそれぞれ設けられる。
位置の外部端子電極56および57にそれぞれ電気的に
接続されるように、対応の角の部分から対応の稜部分5
2および53にまで引き出される2つの引出電極62お
よび63を形成している。
部端子電極56および57以外のものであって、隣り合
う2つの稜位置の外部端子電極58および59にそれぞ
れ電気的に接続されるように、対応の角の部分から対応
の稜部分54および55にまで引き出される2つの引出
電極64および65を形成している。
部電極51の引出電極64および65によって電気的に
接続された隣り合う2つの稜位置の外部端子電極58お
よび59がそれぞれ設けられた稜部分54および55間
に延びる側面46上に設けられた側面位置の外部端子電
極61に電気的に接続されるように引き出される引出電
極66を形成している。
部電極50の引出電極62および63によって電気的に
接続された隣り合う2つの稜位置の外部端子電極56お
よび57がそれぞれ設けられた稜部分52および53間
に延びる側面44上に設けられた側面位置の外部端子電
極60に電気的に接続されるように引き出される引出電
極67を形成している。
続される外部端子電極56、57および61と、第2の
内部電極51に接続される外部端子電極58、59およ
び60とは、4つの側面44〜47上において交互に並
ぶように配置されている。
いて、より大きな静電容量を得るため、第1の内部電極
50と第2の内部電極51との対向する部分の数は複数
とされ、複数のコンデンサユニットを形成するようにさ
れる。すなわち、第1および第2の内部電極50および
51のいずれか一方がコンデンサ本体48内において1
つ形成されるときには、第1および第2の内部電極50
および51のいずれか他方がこれを挟むように2つ形成
されたり、さらに大きい静電容量を得ようとするときに
は、第1および第2の内部電極50および51の組の数
が複数とされる。このようにして第1の内部電極50と
第2の内部電極51との対向する部分の数が複数とされ
たときには、複数のコンデンサユニットは、外部端子電
極56〜61によって並列接続された状態となる。
態に関しても言えることである。
(1)に示したように、それぞれ、側面44〜47上だ
けでなく、両主面42および43の各一部にまで延びる
ように形成されてもよい。
において流れる電流の典型的な経路および方向が矢印を
もって図解的に示されている。
態あるいは時点では、第1の内部電極50に接続される
外部端子電極56、57および61から第2の内部電極
51に接続される外部端子電極58、59および60に
向かって流れているものとする。
0および51の中央部ならびに中央に位置する引出電極
66および67の各近傍では、電流は、略180度の広
がりをもって異なる複数の方向へ流れるので、磁束は相
殺され、低ELS化に寄与している。このことは、前述
の図9に示した積層コンデンサ1の場合と実質的に同様
である。
は、さらに、引出電極62および63が第1の内部電極
50の角の部分に形成され、また、引出電極64および
65が第2の内部電極51の角の部分に形成されている
ので、これら角の部分においても、電流の良好な流れが
実現され、そのため、磁束の相殺効果が高められ、低E
SL化に優れた効果を発揮する。
コンデンサ41について、その試料を作製し、ESLを
評価した。
2mm×1.6mmであり、合計で6層の内部電極を積
層したものを用意した。
共振法とは、試料となる積層コンデンサについてインピ
ーダンスの周波数特性を測定し、極小点(コンデンサの
容量成分CS とESLとの間の直列共振点と呼ぶ。)の
周波数f0 から、 ESL=1/[(2πf0 )2 ×CS ] によって、ESLを求めようとする方法である。
層コンデンサ41のESLを求めたところ、85.2p
Hの結果が得られた。
ンデンサ1に係る試料を同様の設計により作製し、ES
Lを求めたところ、98.9pHの結果が得られた。
数の引出電極および外部端子電極を備える積層コンデン
サであっても、図9に示した積層コンデンサ1のよう
に、8つの引出電極10〜13および18〜21のすべ
てが内部電極8または9の角の部分から引き出されず、
また、8つの外部端子電極14〜17および22〜25
のすべてが側面2〜5の交差する稜部分上に設けられて
いない場合には、図1に示した積層コンデンサ41のよ
うに、内部電極50または51の角の部分から引き出さ
れたものを含む6つの引出電極62〜67および4つの
稜部分52〜55上にそれぞれ設けられたものを含む6
つの外部端子電極56〜61しか備えないものに比べ
て、低ESL化に対する効果が小さいことがわかる。言
い換えると、引出電極が内部電極の角の部分から引き出
されかつ外部端子電極が稜部分上に設けられることが、
低ESL化に対して顕著な効果を発揮することがわか
る。
積層コンデンサ71を示している。ここで、図2
(1)、(2)および(3)は、それぞれ、図1
(1)、(2)および(3)に相当する図である。
特定的には、実質的に正方形をなすかつ相対向する2つ
の主面72および73、ならびにこれら主面72および
73間を連結する4つの側面74、75、76および7
7を有する、コンデンサ本体78を備えるとともに、コ
ンデンサ本体78の隣り合う側面74〜77が交差する
4つの稜部分79、80、81および82の各々上に設
けられる、4つの稜位置の外部端子電極83、84、8
5および86を備えている。
3の延びる方向に延びる複数の誘電体層87、ならびに
コンデンサユニットを形成するように特定の誘電体層8
7を介して互いに対向するかつ各々四辺形、より特定的
には実質的に正方形をなす、少なくとも1対の第1およ
び第2の内部電極88および89を備えている。
する2つの外部端子電極83および85にそれぞれ電気
的に接続されるように引き出される引出電極90および
91を形成している。また、第2の内部電極89は、上
述の外部端子電極83および85以外であって、対角線
方向に対向する2つの外部端子電極84および86にそ
れぞれ電気的に接続されるように引き出される引出電極
92および93を形成している。
90〜93は、それぞれ、内部電極88または89の対
応の角の部分から稜部分79〜82の対応のものにまで
引き出されるように形成されているので、内部電極88
および89の角の部分において、電流の流れが円滑なも
のとなり、低ESL化に貢献する。
コンデンサ71の試料を作製し、前述した第1の実施形
態に係る積層コンデンサ41の場合と同様の方法によ
り、ESLを評価した。なお、この実施形態に係る試料
としては、外形平面寸法が2mm×2mmであり、合計
で6層の内部電極を積層したものを用意した。
3pHであった。
ンデンサ71の比較例として、図3に示すような形態の
積層コンデンサ94の試料を作製した。
ぞれ、図2(1)、(2)および(3)に相当するもの
で、積層コンデンサ94は、相対向する2つの主面95
および96ならびに4つの側面97〜100を有する、
図2に示したコンデンサ本体78と同様の外観のコンデ
ンサ本体101を備えている。コンデンサ本体101の
側面97〜100上には、それぞれ、外部端子電極10
2〜105が設けられている。
106、ならびに特定の誘電体層106を介して互いに
対向する少なくとも1対の第1および第2の内部電極1
07および108を備えている。
2つの側面97および99上にまでそれぞれ引き出され
る2つの引出電極109および110を形成し、側面位
置の外部端子電極102および104にそれぞれ電気的
に接続される。
2つの側面98および100上にまでそれぞれ引き出さ
れる2つの引出電極111および112を形成し、側面
位置の外部端子電極103および105にそれぞれ電気
的に接続される。
において、前述した積層コンデンサ71に係る試料の場
合と同様、その外形平面寸法を2mm×2mmとし、内
部電極107および108を合計で6層積層したものに
ついて、ESLを測定したところ、247pHの値が得
られた。
に係る試料によって得られた193pHというESL
と、図3に示した積層コンデンサ94に係る試料によっ
て得られた247pHというESLとを比較すればわか
るように、外部端子電極の数が同じであっても、積層コ
ンデンサ71のように、内部電極88および89の各々
の角の部分から引出電極90〜93を引き出し、稜位置
の外部端子電極83〜86に電気的に接続したものの方
が、低ESL化を効果的に図ることができる。
積層コンデンサ71aを示している。この積層コンデン
サ71aは、図2に示した積層コンデンサ71の変形例
として位置づけられるものであって、図4(1)、
(2)および(3)は、それぞれ、図2(1)、(2)
および(3)に対応している。
おいては、コンデンサ本体78aが、稜部分79a、8
0a、81aおよび82aにおいて面取りされた形状を
有していることを特徴としている。
ならびに作用および効果については、図2に示した積層
コンデンサ71の場合と実質的に同様である。したがっ
て、図4において、図2に示した要素に相当する要素に
は同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
積層コンデンサ41aを示している。この積層コンデン
サ41aは、図1に示した積層コンデンサ41の変形例
として位置づけられるものであり、図5(1)および
(2)は、それぞれ、図1(2)および(3)に対応し
ている。
した積層コンデンサ41との比較で言えば、積層コンデ
ンサ41に備える外部端子電極60および61に相当す
る側面位置の外部端子電極の数が増やされ、それに応じ
て引出電極の数も増やされていることを特徴としてい
る。
成については、積層コンデンサ41の場合と実質的に同
様であるので、図5において、図1に示した要素に相当
する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省
略する。
は、側面位置の外部端子電極として、コンデンサ本体4
8の側面44上には、2つの外部端子電極121および
122が設けられ、側面45上には、1つの外部端子電
極123が設けられ、側面46上には、2つの外部端子
電極124および125が設けられ、側面47上には、
1つの外部端子電極126が設けられている。
部端子電極56および57にそれぞれ電気的に接続され
る引出電極62および63に加えて、側面位置の外部端
子電極121、123および124にそれぞれ電気的に
接続される引出電極127、128および129を形成
している。
部端子電極58および59にそれぞれ電気的に接続され
る引出電極64および65に加えて、側面位置の外部端
子電極122、125および126にそれぞれ電気的に
接続される引出電極130、131および132を形成
している。
1〜126ならびにこれら各々に接続される引出電極1
27〜132の数を増やすことにより、さらなる低ES
L化を図ることが可能となる。
積層コンデンサ141を示している。ここで、図6
(1)は、積層コンデンサ141の内部構造を第1の断
面をもって示す平面図であり、図6(2)は、積層コン
デンサ141の内部構造を第1の断面とは異なる第2の
断面をもって示す平面図である。
すかつ相対向する2つの主面、ならびにこれら主面間を
連結する4つの側面144、145、146および14
7を有する、コンデンサ本体148を備えている。コン
デンサ本体148は、主面の延びる方向に延びる、たと
えばセラミック誘電体からなる複数の誘電体層149、
ならびにコンデンサユニットを形成するように特定の誘
電体層149を介して互いに対向するかつ各々四辺形を
なす、少なくとも1対の第1および第2の内部電極15
0および151を備えている。
る断面を示し、また、図6(2)は、第2の内部電極1
51が通る断面を示している。
4〜147が交差する4つの稜部分152、153、1
54および155上には、それぞれ、稜位置の外部端子
電極156、157、158および159が設けられ
る。また、4つの側面144、145、146および1
47上には、それぞれ、側面位置の外部端子電極16
0、161、162および163が設けられる。
外部端子電極156〜159にそれぞれ電気的に接続さ
れるように、対応の角の部分から対応の稜部分152〜
155にまで引き出される4つの引出電極164、16
5、166および167を形成している。
面位置の外部端子電極160〜163にそれぞれ電気的
に接続されるように引き出される4つの引出電極16
8、169、170および171を形成している。
接続される稜位置の外部端子電極156〜159と、第
2の内部電極151に接続される側面位置の外部端子電
極160〜163とは、4つの側面144〜147上に
おいて交互に並ぶように配置されている。
164〜167は、それぞれ、内部電極150の対応の
角の部分から稜部分152〜155の対応のものにまで
引き出されるように形成されているので、内部電極15
0および151の角の部分において、電流の流れが円滑
なものとなり、低ESL化に貢献する。
面位置の外部端子電極をさらに設けて、これら外部端子
電極にそれぞれ電気的に接続される引出電極を、第1の
内部電極150にさらに形成したり、あるいは第1およ
び第2の内部電極150および151の双方にさらに形
成したりする、といった変形例も可能である。これらの
場合、第1の内部電極150に接続される稜位置および
側面位置の外部端子電極と第2の内部電極151に接続
される側面位置の外部端子電極との配置が、4つの側面
144〜147上において交互に並ぶようにすることが
好ましい。
積層コンデンサ141aを示している。この積層コンデ
ンサ141aは、図6に示した積層コンデンサ141の
変形例として位置づけられるものであり、図7(1)お
よび(2)は、それぞれ、図6(2)および(3)に対
応している。したがって、図7において、図6に示した
要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複す
る説明は省略する。
示した積層コンデンサ141との比較で言えば、積層コ
ンデンサ141に備えていた側面位置の外部端子電極1
61および162がなく、これら側面位置の外部端子電
極161および162にまで引き出される引出電極16
9および170がなく、また、稜位置の外部端子電極1
58に電気的に接続される引出電極166が第1の内部
電極150ではなく第2の内部電極151から引き出さ
れていることを特徴としている。
141aでは、側面位置の外部端子電極として、コンデ
ンサ本体148の2つの側面144および147上に、
それぞれ、外部端子電極160および163が設けられ
ている。
位置の外部端子電極156、157および159にそれ
ぞれ電気的に接続される3つの引出電極164、165
および167を形成している。
面位置の外部端子電極160および163にそれぞれ電
気的に接続される2つの引出電極168および171に
加えて、1つの稜位置の外部端子電極158に電気的に
接続される引出電極166を形成している。
0および163を、第1の内部電極150の引出電極1
64、165および167によって電気的に接続された
3つの稜位置の外部端子電極156、157および15
9がそれぞれ設けられた稜部分152、153および1
55間に延びる2つの側面144および147上にそれ
ぞれ設け、第2の内部電極151の引出電極168およ
び171を2つの側面位置の外部端子電極160および
163にそれぞれ電気的に接続されるように引き出すと
ともに、第2の内部電極151の残りの引出電極166
を稜位置の外部端子電極158に電気的に接続するよう
にすれば、第1の内部電極150に接続される外部端子
電極156、157および159と、第2の内部電極1
51に接続される外部端子電極160、158および1
63とを、4つの側面144〜147上において交互に
並ぶように配置することができる。
164〜167は、それぞれ、内部電極150または1
51の対応の角の部分から稜部分152〜155の対応
のものにまで引き出されるように形成されているので、
内部電極150および151の角の部分において、電流
の流れが円滑なものとなり、低ESL化に貢献する。
積層コンデンサ141bを示している。この積層コンデ
ンサ141bも、図7に示した積層コンデンサ141a
と同様、図6に示した積層コンデンサ141の変形例と
して位置づけられるものであり、図8(1)および
(2)は、それぞれ、図6(2)および(3)に対応し
ている。したがって、図8において、図6に示した要素
に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説
明は省略する。
示した積層コンデンサ141との比較で言えば、積層コ
ンデンサ141に備えていた稜位置の外部端子電極15
8に電気的に接続される引出電極166がないことを特
徴としている。
の稜位置の外部端子電極156、157および159に
それぞれ電気的に接続される3つの引出電極164、1
65および167を形成している。
(2)に示した第2の内部電極151と同様、4つの側
面位置の外部端子電極160〜163にそれぞれ電気的
に接続される4つの引出電極168〜171を形成して
いる。
電極164、165および167が、それぞれ、内部電
極150の対応の角の部分から対応の3つの稜部分15
2、153および155にまで引き出されるように形成
されているので、内部電極150の3つの角の部分にお
いて、電流の流れが円滑なものとなり、低ESL化に貢
献する。
bでは、稜部分154にある外部端子電極158は、こ
れに内部電極150および151のいずれもが接続され
ないので、これを省略することもできるが、図示したよ
うに、外部端子電極158をも含めて4つの外部端子電
極156〜159を4つの稜部分152〜155の各々
上に設けておくと、配線基板への実装時にコンデンサ本
体の一方側が浮き上がりやすい、という実装上の問題を
確実に回避することができる。
して説明したが、この発明の範囲内において、たとえ
ば、稜位置の外部端子電極と各内部電極の引出電極との
接続態様、側面位置の外部端子電極の位置や数、側面位
置の外部端子電極と各内部電極の引出電極との接続態
様、等については、必要に応じて、種々に変更すること
ができる。
よれば、コンデンサ本体の隣り合う側面が交差する4つ
の稜部分の各々上に外部端子電極が設けられ、誘電体層
を介して互いに対向する少なくとも1対の第1および第
2の内部電極が各々四辺形をなし、第1の内部電極は、
4つの外部端子電極のうちの2つに電気的に接続される
ように、対応の角の部分から対応の稜部分にまで引き出
される2つの引出電極を少なくとも形成しており、か
つ、第2の内部電極は、4つの外部端子電極のうちの残
りの2つに電気的に接続されるように、対応の角の部分
から対応の稜部分にまで引き出される2つの引出電極を
少なくとも形成しているので、内部電極上での電流の流
れを種々の方向に向けることができるばかりでなく、内
部電極の角の部分での電流の流れが円滑になるため、磁
束の相殺に基づく低ESL化を効果的に図ることができ
る。
を高周波化することができる。このことは、コンデンサ
として機能する周波数域が高周波化することを意味し、
そのため、この発明に係る積層コンデンサは、電子回路
の高周波化に十分対応することができ、たとえば、高周
波回路におけるバイパスコンデンサやデカップリングコ
ンデンサとして有利に用いることができる。
ニット)に関連して使用されるデカップリングコンデン
サにあっては、クイックパワーサプライとしての機能
(立ち上がり時等の電力が急に必要な時に、コンデンサ
に充電された電気量から電力を供給する機能)が要求さ
れるが、この発明に係る積層コンデンサは低ESL化が
図られているので、このような用途に向けられたとき、
高速動作に十分対応することができる。
では、MPUにおいて、その動作周波数が500MHz
を超えて1GHzに達するものが計画されているが、こ
のようなMPUに関連して高速動作が要求される用途に
向けられるコンデンサにあっては、そのインダクタンス
成分がたとえば10pH以下であることが要求される。
したがって、コンデンサがこのような用途に向けられる
場合、コンデンサ自身の低ESL化を図るとともに、複
数のコンデンサを並列接続して使用することが行なわれ
ているが、この発明に係る積層コンデンサによれば、そ
れ自身の低ESL化が効果的に図られているので、並列
接続すべきコンデンサの個数を少なくすることができ
る。
は実質的に四辺形に維持されることができるので、たと
えば、図10に示した内部電極33および34のよう
に、切欠きを設けたことによる取得静電容量の犠牲を強
いられることはない。
が、コンデンサ本体の4つの稜部分の各々上に少なくと
も設けられているので、配線基板への実装時にコンデン
サ本体の一方側が浮き上がりやすい、という実装上の問
題にも遭遇することはない。
コンデンサ本体の側面上に設けられる側面位置の外部端
子電極をさらに備え、第1および第2の内部電極の少な
くとも一方がこのような側面位置の外部端子電極に電気
的に接続されるようにすれば、低ESL化をさらに図る
ことができる。
の内部電極が、それぞれ、引出電極として、4つの稜位
置の外部端子電極のうちの隣り合う2つに電気的に接続
されるように引き出されるものを形成しているとき、第
1の内部電極の引出電極によって電気的に接続された隣
り合う2つの稜位置の外部端子電極がそれぞれ設けられ
た稜部分間に延びる側面上に設けられる、第1の側面位
置の外部端子電極をさらに備え、第2の内部電極が、こ
の第1の側面位置の外部端子電極に電気的に接続され、
他方、第2の内部電極の引出電極によって電気的に接続
された隣り合う2つの稜位置の外部端子電極がそれぞれ
設けられた稜部分間に延びる側面上に設けられる、第2
の側面位置の外部端子電極をさらに備え、第1の内部電
極が、この第2の側面位置の外部端子電極に電気的に接
続されるようにすれば、稜位置の外部端子電極と側面位
置の外部端子電極との双方に関して、第1の内部電極に
接続される外部端子電極と第2の内部電極に接続される
外部端子電極とを交互に配置することができる。このこ
とは、磁束の相殺をより効果的に生じさせ、低ESL化
に優れた効果を発揮する。
て、コンデンサ本体の主面が長方形をなすとき、第1お
よび第2の側面位置の外部端子電極を、この主面の長辺
に沿った側面上に設けるようにすれば、稜位置の外部端
子電極と側面位置の外部端子電極との双方に関して、こ
れら外部端子電極の隣り合うものの間での距離をより均
等にすることが可能となり、結果として、隣り合う外部
端子電極間で流れる電流の経路を短くすることができ
る。このことも、低ESL化に対して効果的である。
の内部電極が、それぞれ、引出電極として、4つの稜位
置の外部端子電極のうちの対角線方向に対向する2つに
電気的に接続されるように引き出されるものを形成して
いるときには、4つの稜位置の外部端子電極に関して、
第1の内部電極に接続されるものと第2の内部電極に接
続されるものとを交互に配置することができる。したが
って、このような配置による低ESL化の効果も発揮さ
せることができる。
サ本体の隣り合う側面が交差する4つの稜部分の各々上
に設けられる、4つの稜位置の外部端子電極に加えて、
コンデンサ本体の側面上に設けられる、少なくとも1つ
の側面位置の外部端子電極を備え、第1の内部電極が、
4つの稜位置の外部端子電極の各々に電気的に接続され
るように、対応の角の部分から対応の稜部分にまで引き
出される4つの引出電極を少なくとも形成しており、か
つ、第2の内部電極が、少なくとも1つの側面位置の外
部端子電極に電気的に接続されるように引き出される引
出電極を少なくとも形成しているので、前述した第1の
局面の場合と同様、内部電極の角の部分での電流の流れ
が円滑になるため、磁束の相殺に基づく低ESL化を効
果的に図ることができる。
内部電極の形状は実質的に四辺形に維持されることがで
きるので、効率的に静電容量を取得することができ、ま
た、外部端子電極が、コンデンサ本体の4つの稜部分の
各々上に少なくとも設けられているので、配線基板への
実装時にコンデンサ本体の一方側が浮き上がりやすい、
という実装上の問題に遭遇することもない。
部端子電極が、4つの側面の各々上に設けられ、第2の
内部電極が、引出電極として、4つの側面位置の外部端
子電極の各々に電気的に接続されるように引き出される
ものを形成していると、内部電極上での電流の流れを種
々の方向に向けることができるとともに、第1の内部電
極に接続される外部端子電極と第2の内部電極に接続さ
れる外部端子電極とを交互に配置することができる。こ
れらのことは、磁束の相殺をより効果的に生じさせ、低
ESL化に優れた効果を発揮する。
位置の外部端子電極と、少なくとも1つの側面位置の外
部端子電極とを備える、上述した第2の局面の場合と同
様のものにおいて、第1の内部電極が、4つの外部端子
電極のうちの3つに電気的に接続されるように、対応の
角の部分から対応の稜部分にまで引き出される3つの引
出電極を少なくとも形成しており、かつ、第2の内部電
極が、少なくとも1つの側面位置の外部端子電極に電気
的に接続されるように引き出される引出電極を少なくと
も形成しているので、第2の局面の場合より劣るが、内
部電極の角の部分での電流の流れが円滑になるため、磁
束の相殺に基づく低ESL化を効果的に図ることができ
る。
の形状は実質的に四辺形に維持されることができるの
で、効率的に静電容量を取得することができ、また、外
部端子電極が、コンデンサ本体の4つの稜部分の各々上
に少なくとも設けられているので、配線基板への実装時
にコンデンサ本体の一方側が浮き上がりやすい、という
実装上の問題に遭遇することもない。
引出電極として、4つの外部端子電極のうちの第1の内
部電極に接続されない残りの1つに電気的に接続される
ように、対応の角の部分から対応の稜部分にまで引き出
されるものをさらに形成していると、内部電極の角の部
分での電流の流れが第2の局面の場合と同等に円滑にす
ることができる。
施態様において、さらに、側面位置の外部端子電極が、
第1の内部電極の引出電極によって電気的に接続された
3つの稜位置の外部端子電極がそれぞれ設けられた稜部
分間に延びる2つの側面上にそれぞれ設けられ、第2の
内部電極が、引出電極として、2つの側面位置の外部端
子電極に電気的に接続されるように引き出されるものを
形成していると、内部電極上での電流の流れを種々の方
向に向けることができるとともに、第1の内部電極に接
続される外部端子電極と第2の内部電極に接続される外
部端子電極とを交互に配置することができる。これらの
ことは、磁束の相殺をより効果的に生じさせ、低ESL
化に優れた効果を発揮する。
サ41を示すもので、(1)は積層コンデンサ41の外
観を示す斜視図であり、(2)は積層コンデンサ41の
内部構造を第1の内部電極50が通る断面をもって示す
平面図であり、(3)は積層コンデンサ41の内部構造
を第2の内部電極51が通る断面をもって示す平面図で
ある。
サ71を示すもので、(1)は積層コンデンサ71の外
観を示す斜視図であり、(2)は積層コンデンサ71の
内部構造を第1の内部電極88が通る断面をもって示す
平面図であり、(3)は積層コンデンサ71の内部構造
を第2の内部電極89が通る断面をもって示す平面図で
ある。
するにあたり比較例とされた積層コンデンサ94を示す
もので、(1)、(2)および(3)は、それぞれ、図
2(1)、(2)および(3)に相当する図である。
サ71aを示すもので、(1)、(2)および(3)
は、それぞれ、図2(1)、(2)および(3)に相当
する図である。
サ41aを示すもので、(1)および(2)は、それぞ
れ、図1(2)および(3)に相当する図である。
サ141を示すもので、(1)は積層コンデンサ141
の内部構造を第1の内部電極150が通る断面をもって
示す平面図であり、(2)は積層コンデンサ141の内
部構造を第2の内部電極151が通る断面をもって示す
平面図である。
サ141aを示すもので、(1)および(2)は、それ
ぞれ、図6(2)および(3)に相当する図である。
サ141bを示すもので、(1)および(2)は、それ
ぞれ、図6(2)および(3)に相当する図である。
サ1を示すもので、(1)は積層コンデンサ1の内部構
造を第1の内部電極8が通る断面をもって示す平面図で
あり、(2)は積層コンデンサ1の内部構造を第2の内
部電極9が通る断面をもって示す平面図である。
ンデンサ26を示すもので、(1)は積層コンデンサ2
6の内部構造を第1の内部電極33が通る断面をもって
示す平面図であり、(2)は積層コンデンサ26の内部
構造を第2の内部電極34が通る断面をもって示す平面
図である。
1b 積層コンデンサ 42,43,72,73 主面 44〜47,74〜77,144〜147 側面 48,78,78a,148 コンデンサ本体 49,87,149 誘電体層 50,51,88,89,150,151 内部電極 52〜55,79〜82,79a〜82a,152〜1
55 稜部分 56〜59,83〜86,156〜159 稜位置の外
部端子電極 60,61,121〜126,160〜163 側面位
置の外部端子電極 62〜67,90〜93,127〜132,164〜1
71 引出電極
Claims (12)
- 【請求項1】 各々四辺形をなすかつ相対向する2つの
主面、およびこれら主面間を連結する4つの側面を有す
る、コンデンサ本体と、 前記コンデンサ本体の隣り合う前記側面が交差する4つ
の稜部分の各々上に設けられる、4つの稜位置の外部端
子電極とを少なくとも備え、 前記コンデンサ本体は、前記主面の延びる方向に延びる
複数の誘電体層、およびコンデンサユニットを形成する
ように特定の前記誘電体層を介して互いに対向するかつ
各々四辺形をなす、少なくとも1対の第1および第2の
内部電極を備え、 前記第1の内部電極は、前記4つの外部端子電極のうち
の2つに電気的に接続されるように、対応の角の部分か
ら対応の前記稜部分にまで引き出される2つの引出電極
を少なくとも形成しており、かつ、 前記第2の内部電極は、前記4つの外部端子電極のうち
の残りの2つに電気的に接続されるように、対応の角の
部分から対応の前記稜部分にまで引き出される2つの引
出電極を少なくとも形成している、積層コンデンサ。 - 【請求項2】 前記コンデンサ本体の前記側面上に設け
られる、少なくとも1つの側面位置の外部端子電極をさ
らに備え、前記第1および第2の内部電極の少なくとも
一方は、前記引出電極として、前記側面位置の外部端子
電極に電気的に接続されるように引き出されるものをさ
らに形成している、請求項1に記載の積層コンデンサ。 - 【請求項3】 前記第1および第2の内部電極は、それ
ぞれ、前記引出電極として、前記4つの稜位置の外部端
子電極のうちの隣り合う2つに電気的に接続されるよう
に引き出されるものを形成している、請求項1に記載の
積層コンデンサ。 - 【請求項4】 前記第1の内部電極の前記引出電極によ
って電気的に接続された隣り合う2つの前記稜位置の外
部端子電極がそれぞれ設けられた前記稜部分間に延びる
前記側面上に設けられる、第1の側面位置の外部端子電
極をさらに備え、前記第2の内部電極は、前記引出電極
として、前記第1の側面位置の外部端子電極に電気的に
接続されるように引き出されるものをさらに形成してお
り、かつ、 前記第2の内部電極の前記引出電極によって電気的に接
続された隣り合う2つの前記稜位置の外部端子電極がそ
れぞれ設けられた前記稜部分間に延びる前記側面上に設
けられる、第2の側面位置の外部端子電極をさらに備
え、前記第1の内部電極は、前記引出電極として、前記
第2の側面位置の外部端子電極に電気的に接続されるよ
うに引き出されるものをさらに形成している、請求項3
に記載の積層コンデンサ。 - 【請求項5】 前記主面は長方形をなし、前記第1およ
び第2の側面位置の外部端子電極は、前記主面の長辺に
沿った前記側面上に設けられる、請求項4に記載の積層
コンデンサ。 - 【請求項6】 前記第1および第2の内部電極は、それ
ぞれ、前記引出電極として、前記4つの稜位置の外部端
子電極のうちの対角線方向に対向する2つに電気的に接
続されるように引き出されるものを形成している、請求
項1または2に記載の積層コンデンサ。 - 【請求項7】 各々四辺形をなすかつ相対向する2つの
主面、およびこれら主面間を連結する4つの側面を有す
る、コンデンサ本体と、 前記コンデンサ本体の隣り合う前記側面が交差する4つ
の稜部分の各々上に設けられる、4つの稜位置の外部端
子電極と、 前記コンデンサ本体の前記側面上に設けられる、少なく
とも1つの側面位置の外部端子電極とを備え、 前記コンデンサ本体は、前記主面の延びる方向に延びる
複数の誘電体層、およびコンデンサユニットを形成する
ように特定の前記誘電体層を介して互いに対向するかつ
各々四辺形をなす、少なくとも1対の第1および第2の
内部電極を備え、 前記第1の内部電極は、前記4つの稜位置の外部端子電
極の各々に電気的に接続されるように、対応の角の部分
から対応の前記稜部分にまで引き出される4つの引出電
極を少なくとも形成しており、かつ、 前記第2の内部電極は、前記少なくとも1つの側面位置
の外部端子電極に電気的に接続されるように引き出され
る引出電極を少なくとも形成している、積層コンデン
サ。 - 【請求項8】 前記側面位置の外部端子電極は、前記4
つの側面の各々上に設けられ、前記第2の内部電極は、
前記引出電極として、4つの前記側面位置の外部端子電
極の各々に電気的に接続されるように引き出されるもの
を形成している、請求項7に記載の積層コンデンサ。 - 【請求項9】 各々四辺形をなすかつ相対向する2つの
主面、およびこれら主面間を連結する4つの側面を有す
る、コンデンサ本体と、 前記コンデンサ本体の隣り合う前記側面が交差する4つ
の稜部分の各々上に設けられる、4つの稜位置の外部端
子電極と、 前記コンデンサ本体の前記側面上に設けられる、少なく
とも1つの側面位置の外部端子電極とを備え、 前記コンデンサ本体は、前記主面の延びる方向に延びる
複数の誘電体層、およびコンデンサユニットを形成する
ように特定の前記誘電体層を介して互いに対向するかつ
各々四辺形をなす、少なくとも1対の第1および第2の
内部電極を備え、 前記第1の内部電極は、前記4つの外部端子電極のうち
の3つに電気的に接続されるように、対応の角の部分か
ら対応の前記稜部分にまで引き出される3つの引出電極
を少なくとも形成しており、かつ、 前記第2の内部電極は、前記少なくとも1つの側面位置
の外部端子電極に電気的に接続されるように引き出され
る引出電極を少なくとも形成している、積層コンデン
サ。 - 【請求項10】 前記第2の内部電極は、引出電極とし
て、前記4つの外部端子電極のうちの前記第1の内部電
極に接続されない残りの1つに電気的に接続されるよう
に、対応の角の部分から対応の前記稜部分にまで引き出
されるものをさらに形成している、請求項9に記載の積
層コンデンサ。 - 【請求項11】 前記側面位置の外部端子電極は、前記
第1の内部電極の前記引出電極によって電気的に接続さ
れた3つの前記稜位置の外部端子電極がそれぞれ設けら
れた前記稜部分間に延びる2つの前記側面上にそれぞれ
設けられ、前記第2の内部電極は、前記引出電極とし
て、2つの前記側面位置の外部端子電極に電気的に接続
されるように引き出されるものを形成している、請求項
10に記載の積層コンデンサ。 - 【請求項12】 前記コンデンサ本体は、前記稜部分に
おいて面取りされた形状を有している、請求項1ないし
11のいずれかに記載の積層コンデンサ。
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