JP3309502B2 - 生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造法 - Google Patents
生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造法Info
- Publication number
- JP3309502B2 JP3309502B2 JP17151793A JP17151793A JP3309502B2 JP 3309502 B2 JP3309502 B2 JP 3309502B2 JP 17151793 A JP17151793 A JP 17151793A JP 17151793 A JP17151793 A JP 17151793A JP 3309502 B2 JP3309502 B2 JP 3309502B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymerization
- static mixer
- continuous
- reaction
- production method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/02—Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
- C08G63/06—Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from hydroxycarboxylic acids
- C08G63/08—Lactones or lactides
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/582—Recycling of unreacted starting or intermediate materials
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Description
系ポリマー、特に2分子間環状エステルであるラクタイ
ド類、即ち、ジラクタイド(ラクタイド、または1,4
−ジオキサ−3,6−ジメチルシクロヘキサン−2,5
−ジオン)またはジグリコライド(グリコライド、また
は1,4−ジオキサ−シクロヘキサン−2,5−ジオ
ン)やラクトン類及びこれらの共重合体である生分解性
ポリエステル系ポリマーを製造する際の高粘度化により
生じる均一攪拌の困難さによる熱分解、着色等の発生に
よる生成ポリマーの品質低下を解決し、医療用の生体吸
収性資材、カプセル等の医薬及び農薬用製剤資材、コー
テイング材、シート及びフィルム等の包材用資材、ラミ
ネーション分野に於いて有用な生分解性ポリエステル系
ポリマーを工業的に製造し得る優れた連続製造法に関す
る。
ドまたはジグリコライド、1分子内環状エステルである
ラクトン及びこれらの共重合体であるポリエステル系ポ
リマー(以下、これらを単にポリエステル系ポリマーと
言う)は、光、熱、酵素等によって分解され、自然への
還元サイクルに取り込まれるため、安全性ならびに地球
環境汚染防止の観点から、近年、生分解性ポリマー材料
として多くの研究が為されている。
またはジグリコライドのホモポリマーの製造方法に関し
ては、従来から大別して2通りの製造方法が知られてい
る。即ち、対応するヒドロキシカルボン酸から直接、脱
水重縮合してポリマーを得る方法と、一旦ジラクタイド
或いはジグリコライドの例で知られるヒドロキシ酸の脱
水環状エステルを合成し、これを更に開環重合する事に
よりポリマーを得る製造方法である。
00以上のポリマーを得る事は難しく、(C.H.Ha
lten著、”Lactic Acid”226頁、V
erlag Chemie、1971)反応操作条件の
検討により高分子量化を図っても、特公平2−5293
0に見られるように分子量20000程度が限界で、更
なる高分子量ポリマーの製造が必要とされる場合には、
後者の環状エステル化物の開環重合法が用いられてき
た。
類の連続製造方法に関しては、芳香族ポリエステルとラ
クトン類の連続製造方法が、特開昭61−28112
4、61−283619、61−287922、62−
20525、60−27425号公報の「弾性ポリエス
テルの連続的製造法」並びに特開平2−302428、
−302434号公報の「弾性ポリエステルの製造方
法」に開示されている。これらいずれもニーダーまたは
エクストルーダーのようなスクリューまたはパドル型の
攪拌翼を反応器内部に有し、攪拌器による攪拌により、
反応系を攪拌し、かつ内容物を順次原料仕込口から製品
取り出し口に移送するものである。
は、特開平5−93050には、複数の攪拌槽を直列に
つなぎ、これに反応原料を連続的に供給することによっ
て、最初の反応槽から最終反応槽までの滞留時間を反応
時間とする連続重合を行う、いわゆるCSTR連続製造
法が開示されている。しかしながらこれらはいずれも動
的攪拌器を用いる反応装置であり、ラクタイド類または
ラクトン類から高い分子量を有する生分解性ポリエステ
ル系ポリマーを連続的に製造する際に問題となる反応物
の高粘度化に起因する均一攪拌の困難さ及び除熱の困難
さに関しては、解決策を開示もしくは示唆するものでは
なかった。
ラクタイド類の製造方法を追試しても、生成ポリマーの
平均分子量の増大にともない、ポリマー粘度は1万〜数
10万ポイズと非常な高粘度領域まで上昇し、通常の攪
拌器では攪拌が困難となるばかりか、反応内容物を取り
出すことさえ困難となる。また強力な攪拌器を用い、か
つ攪拌翼を工夫して反応系を攪拌しても、反応内容物は
攪拌翼の回転に従っての層流に近い動きとなり、系内全
体を均一に混合することは困難である。
ため、高粘度化に伴う均一攪拌の困難さによって反応槽
内の温度コントロールが困難になり、反応が暴走した
り、ポリマー中の温度分布が生じ、局所加熱による品質
の劣化が起こる。
生分解性ポリエステル系ポリマーは、生分解性に優れる
という特性を有する反面、酸、アルカリ、あるいは水に
よる加水分解を受け易く、熱によっても容易に分子量の
低下をきたす性質を有している。例えば、GUPTA
M.C.Colloid Polym.Sci.(DE
U)260(3)308−311,1982には、空気
中に於ける昇温熱重量分析により、ジラクタイドのホモ
ポリマーの熱分解速度の研究例が報告されているが、密
封された反応容器内に於いてさえ、250℃以上の高温
下では加速された分子量の低下が起こる。
及びコポリマーは、高温暴露により着色が進行するとい
う性質をも有している。即ち、これらの環状エステルの
従来の製造方法では、ポリマーの高分子量化に伴う高粘
度化の為に、均一な混合が妨げられ、その結果として局
部加熱による部分変質を生じ、品質の低下を来す問題点
があり、小規模な研究室での実験はともかくも、大規模
な工業生産にはより好ましい製造方法が求められてい
た。
しようとする課題は、高分子量の生分解性ポリエステル
系ポリマーを工業製造する際に問題となる反応物の高粘
度化に起因する均一混合の困難さ及び除熱の困難さを解
決し、優れた品質の生分解性ポリエステル系ポリマーを
連続的に工業製造する製造方法を提供することにある。
問題点に鑑み、生分解性ポリエステル系ポリマーの攪拌
・混合方法、更にその連続製造法について鋭意検討した
結果、スタティック・ミキサーを備えた連続反応装置を
用いることにより、重合液の粘度が高くても、反応内容
物の良好な混合が可能で、効率的に重合熱を除去でき、
分解や着色の無い高分子量のポリマーを高品質かつ高効
率で得られる事を見い出して本発明を完成するに至っ
た。
備えた連続反応装置に、ヒドロキシカルボン酸の二分子
間環状エステルと、1種以上のラクトンを連続的に供給
し、開環重合させる生分解性ポリエステル系ポリマーの
連続製造法であり、その際に重合成分100重量部に対
して20重量部以下の溶剤を加えて反応させても良い連
続製造法であり、特にヒドロキシカルボン酸の二分子間
環状エステルが、ジラクタイド及び/またはジグリコラ
イドである生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造
法である。
エステルと、1種以上のラクトンを攪拌機を有する攪拌
式反応槽で重合させた後、スタティック・ミキサーを備
えた連続反応装置を用いて、更に重合反応を進める連続
製造法、またはスタティック・ミキサーを備えたループ
式連続反応装置に反応物を循環させて重合させる連続製
造法。また重合原料を不活性ガス雰囲気下で溶融または
溶剤に溶解させて、スタティック・ミキサーを備えた連
続反応装置に供給する連続製造法、
エステルと、1種以上のラクトンをスタティック・ミキ
サーを備えた連続反応装置を用いて、重合させた後、ス
タティック・ミキサーを備えた連続反応装置に連結した
脱揮装置に於いて、生成ポリマー中の残留モノマー及び
/または溶剤を除去・回収し、回収モノマー、溶剤を再
使用する生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造法
を含むものである。
えた連続反応装置に、ジラクタイドとジグリコライドを
連続的に供給し、開環重合させることを特徴とする生分
解性ポリエステル系ポリマーの連続製造法であり、重合
成分100重量部に対して20重量部以下の溶剤を加え
て反応させても良い連続製造法であり、かつジラクタイ
ドとジグリコライドを攪拌機を有する攪拌式反応槽で重
合させた後、スタティック・ミキサーを備えた連続反応
装置を用いて、更に重合反応を進める連続製造法、また
はスタティック・ミキサーを備えたループ式連続反応装
置に反応物を循環させて重合させる連続製造法、
または溶剤に溶解させて、スタティック・ミキサーを備
えた連続反応装置に供給する連続製造法、スタティック
・ミキサーを備えた連続反応装置を用いて、重合させた
後、スタティック・ミキサーを備えた連続反応装置に連
結した脱揮装置に於いて、生成ポリマー中の残留モノマ
ー及び/または溶剤を除去・回収し、回収モノマー、溶
剤を再使用することを特徴とする生分解性ポリエステル
系ポリマーの連続製造法を含むものである。
えた連続反応装置に、1種以上のラクトンを連続的に供
給し、開環重合させることを特徴とする生分解性ポリエ
ステル系ポリマーの連続製造法であり、重合成分100
重量部に対して20重量部以下の溶剤を加えて反応させ
ても良い連続製造法であり、1種以上のラクトンを攪拌
機を有する攪拌式反応槽で重合させた後、スタティック
・ミキサーを備えた連続反応装置を用いて、更に重合反
応を進める連続製造法、スタティック・ミキサーを備え
たループ式連続反応装置内に反応物を循環させて重合さ
せる連続製造法
たは溶剤に溶解させて、スタティック・ミキサーを備え
た連続反応装置に供給する連続製造法、スタティック・
ミキサーを備えた連続反応装置を用いて、重合させた
後、スタティック・ミキサーを備えた連続反応装置に連
結した脱揮装置に於いて、生成ポリマー中の残留モノマ
ー及び/または溶剤を除去・回収し、回収モノマー、溶
剤を再使用する生分解性ポリエステル系ポリマー連続製
造法を含むものである。
備えた連続反応装置に、1種以上のヒドロキシカルボン
酸の二分子間環状エステルと、水酸基及び/またはエス
テル結合を有する1種以上のポリマーを連続的に供給
し、共重合させることを特徴とする生分解性ポリエステ
ル系ポリマーの連続製造法であり、重合成分100重量
部に対して20重量部以下の溶剤を加えて反応させても
良い連続製造法、
エステルが、ジラクタイド及び/またはジグリコライド
である連続製造法であり、1種以上のヒドロキシカルボ
ン酸の二分子間環状エステルと、水酸基及び/またはエ
ステル結合を有する1種以上のポリマーを攪拌機を有す
る攪拌式反応槽で重合させた後、スタティック・ミキサ
ーを備えた連続反応装置を用いて、更に重合反応を進め
る連続製造法、
連続反応装置内で反応物を循環させて重合させる連続製
造法、重合原料を不活性ガス雰囲気下で溶融または溶剤
に溶解させて、スタティック・ミキサーを備えた連続反
応装置に供給する連続製造法、スタティック・ミキサー
を備えた連続反応装置を用いて、重合させた後、スタテ
ィック・ミキサーを備えた連続反応装置に連結した脱揮
装置に於いて、生成ポリマー中の残留モノマー及び/ま
たは溶剤を除去・回収し、回収モノマー、溶剤を再使用
する生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造法を含
むものである。
ついて説明する。本願発明で言うスタティック・ミキサ
ーとは、攪拌機を有する混合装置に対して、可動部分の
無い、即ち攪拌機のない静的混合装置のことを言う。よ
り具体的には、管内に固定された可動部分の無いミキシ
ング・エレメントにより、流れを分割し、かつ流れ方向
を転換または反転させ、流れを縦方向、横方向に分割・
転換・反転を繰り返す事により溶液を混合する混合装置
を言う。
は、管外周部に熱交換の為のジャケットが備えられてい
るものもあり、またミキシング・エレメント自体に熱媒
体を通す熱交換の為のチューブが備えられているものも
ある。本発明においては、原料液をポンプによってこの
スタティック・ミキサーに供給し、スタティック・ミキ
サーを反応装置として用いる。また本発明においては、
スタティック・ミキサーを原料もしくは生成ポリマーの
混合の為に用いる。
系ポリマーの製造においては、樹脂粘度が1万ポイズを
越えるような高粘度領域では、重合熱はもとより、攪拌
剪断応力により発生する攪拌熱の発生が激しく、動的攪
拌ではその攪拌部に於ける局所的発熱が著しくなる為、
剪断応力が小さく、しかも均一に作用するスタティック
・ミキサーの使用が特に好ましい。
であり、複数のスタティック・ミキサーを直列に連結
し、不活性ガス雰囲気下で原料仕込み口から原料を連続
的に供給し、反応物がスタティック・ミキサー内を連続
的に移動することにより、反応を連続的に、しかも外部
大気に全く触れることなく、原料仕込みから、反応、ポ
リマーの脱輝、未反応モノマー及び/または溶剤の回
収、ポリマーのペレット化までを行なうことが出来る。
では得られない利点であり、特に本発明に用いられる酸
素、水分、ポリマーによっては更に光により分解する分
解性ポリマーの製造に極めて適した製造方法である。即
ち、動的攪拌では、高粘度ポリマーの均一混合性を上げ
るべく攪拌動力を増せば増すほど攪拌熱も増加し、ポリ
マーの分解が進行する結果となるが、本発明は静的混合
(スタティック・ミキシング)の使用により、この問題
を解決した。
い、複数のミキシングエレメントが内部に固定されてい
るスタティック・ミキサーは、その外部に熱交換器を設
けて、反応器内の温度を制御することができる。また更
に内部のミキシングエレメントそれ自体に媒体を流し、
より広い熱交換面積を得ることにより、より効率的に反
応装置内の温度を制御することができる。
ーは、具体的には、例えばズルツァー(Sulzer)
式のスタティック・ミキサー、ケニックス(Kenic
s)式スタティック・ミキサー、東レ式のスタティック
・ミキサー等が好ましく用いられる。重合発熱量の高い
ポリマーの製造や特に高粘度になる生分解性ポリエステ
ル系ポリマーの製造には、スタティック・ミキサーのミ
キシング・エレメント自体に、熱交換の為の媒体流路を
組み込んだズルツァー式のSMRタイプが特に好まし
い。
サーを、図−2にズルツァー式のスタティック・ミキサ
ーのSMXLタイプを、また図−3にズルツァー式のS
MRタイプの例を示す。なお図−1に示したケニックス
式スタティック・ミキサーでは、図上スタティック・ミ
キサーの1ユニットに、4個のミキシング・エレメント
が装着されている。
ーの例を用いて、スタティック・ミキサーによる混合の
原理を説明する。即ち、図−4には、ミキシング・エレ
メントの数と流れの分割数の関係を示しており、ミキシ
ング・エレメントの数をnとすると、流れの総分割数S
は、S=2n の式で表わされる。またその場合の流れの
層の厚さdは、スタティック・ミキサー管の内径をDと
すると、d=D/2nの式で表される。図−5、図−6
には、ケニックス式スタティック・ミキサーでの流れの
反転、転換の効果を示す。
レメントの数が多いほど、均一な混合が行われるが、ミ
キシング・エレメントの数が多いほど、装置の圧損失が
大きくなり、経済上好ましくない為、用いるミキシング
・エレメントのユニット数は、十分な混合効果が得られ
る範囲内で、出来るだけ少なく設定すべきである。
十分な混合効果を得る為のミキシング・エレメントの数
は、反応液の粘度により決定され、スタティック・ミキ
サー中の反応液のレイノルズ数 Re=DUρ/μ(D:管
内径cm、U:管内流速cm/sec、ρ:密度g/c
m3、μ:粘度g/cm・sec)が、一般的に103以
上であることが好ましい。
合反応であるので、むしろスタティック・ミキサーでの
流れの反転、転換の効果が重要となり、スタティック・
ミキサー中のミキシング・エレメントの数は、必ずしも
Re数103以上の条件により設定する必要はなく、用
いるスタティック・ミキサーの形式によって異なる。そ
れ故、本発明に用いるスタティック・ミキサー中のミキ
シング・エレメントの数は、特に限定する必要はない
が、一般に5〜40ユニットを組み合わして用いるのが
好ましく、10〜25ユニットが更に好ましい。
装置を用いる本発明の構成は、製造するポリマーの性質
により種々の構成がとり得る。即ち、スタティック・ミ
キサーを備えた反応装置のみで全ての重合反応を行なう
こともできるが、スタティック・ミキサーはポリマーが
高粘度化する反応後半に、特にその攪拌効果を顕著に発
揮する為、反応初期におけるポリマー粘度の比較的低い
段階では、通常の攪拌器を有する反応槽において反応さ
せ、重合が進んだ後半のポリマーが高粘度化する工程を
スタティック・ミキサーを備えた反応装置で反応させる
こともできる。
に連結したスタティック・ミキサーを備えた連続反応装
置により構成される連続反応装置も用いる事が出来る。
また重合の初期段階で、ポリマー粘度は低いが、重合発
熱が著しいものには、スタティック・ミキサーを備えた
一連の連続反応装置を用いることが好ましく、更にルー
プ状に連結したスタティック・ミキサーを備えたループ
式連続反応装置(以下にループ式循環重合ラインまたは
ループ反応部と称することがある)に於いて反応させる
ことが好ましい。
状連続反応装置内で反応させた重合液を、一度の通過、
ワンパスもしくはワンスルーで反応装置から抜き出すの
ではなく、ループ式に再度反応装置に戻して循環させる
ことにより、反応熱の大きな重合領域で反応物による除
熱と混合を行ない、次にこのループ式循環重合ラインに
連結されたスタティック・ミキサーを備えた連続反応重
合ラインにより、更に重合させる構成の重合装置を用い
ることがより好ましい。図−7に、上記連続重合装置の
構成の一例を示した。
の線速度は、混合効率及び除熱効率に直接関係する因子
であるので、製造するポリマーの重合度、粘度および発
熱量に合わせて各々選択する。また本発明において使用
する重合原料は、生分解性または加水分解性を有するも
のであるので、酸素または水分による重合原料の分解を
抑える為、重合原料を窒素ガス等の不活性ガスを流しな
がら、供給原料のモノマーもしくはポリマーのいずれか
融点もしくは軟化点の低い方の融点もしくは軟化点以上
の温度で片方のモノマーもしくはポリマーを加熱溶融さ
せ、
するモノマー及び/またはポリマーを溶解させるか、も
しくは原料モノマー及び/またはポリマーを溶剤に溶解
させて、スタティック・ミキサーを備えた連続反応装置
に供給する。本発明では、スタティック・ミキサーを備
えた反応装置において、反応性モノマー及び/またはポ
リマーから成る重合成分を溶剤の非存在下で塊状重合で
行なうことができるが、反応液の粘度を調整する目的
で、重合反応に悪影響を与えない溶剤の存在下に反応を
行うこともできる。
を低下させることができる為、シェアの低下による均一
混合の一層の向上が図れ、また反応装置中に用いるミキ
シング・エレメントの数を減らすことができ、混合に必
要な流速を得る為の圧力を低下せしめ、反応装置全体の
耐圧設計を低く抑えることができる。
ノマー及び/またはポリマー及び生成ポリマーと反応せ
ず、重合原料のモノマー及び/またはポリマー及び生成
ポリマーに対する溶解性が良く、かつ回収・再使用が容
易な溶剤であれば良い。具体的例としては、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン等が好ましく用いられる。
マー及び/またはポリマーから成る重合成分100重量
部に対して20重量部以下で用いることが好ましく、全
反応を通じての反応液の最高粘度を50000ポイズ以
下に調整することが好ましい。この範囲の溶剤量であれ
ば、反応速度は大きな影響を受けることはなく、得られ
る生成ポリマーの分子量が低下することもない。
定常状態での溶剤量を表し、本発明の連続反応開示時に
おいては、反応系に加える溶剤量は、重合原料のモノマ
ー及び/またはポリマーから成る重合成分100重量部
に対して20重量部以上の量で用いられる。これは急激
な重合反応が起こらないように、溶剤で反応系を希釈し
て反応を開始し、以後、様子を見ながら徐々に重合原料
のモノマー及び/またはポリマーから成る重合成分の比
率、反応温度を高めて行き、重合反応を開始する。
及び/またはポリマーから成る重合成分100重量部に
対して20重量部以下の溶剤量とは、定常連続反応状態
での反応系に加える溶剤量を意味する。溶剤の添加時期
は、原料仕込の段階であっても良いし、またスタティッ
ク・ミキサーの混合能力は極めて良好で、高粘度の溶液
と溶剤も容易に均一に混合できるので、反応途中の発熱
量が著しい重合段階で、冷却を目的に反応系に加えるこ
ともできる。
ーにより反応液の粘度が極めて増加した時点で、反応系
に添加することもできる。また反応途中で反応系中に溶
剤を添加する場合には、添加する溶剤に更に重合原料の
モノマー及び/またはポリマーを溶解させて、反応系に
加えることもできるし、その他の添加剤、例えば、分子
量調節剤、可塑剤、酸化防止剤等を溶剤に溶解させて、
反応系に加えることもできる。
装置で、溶剤を加えた場合の生分解性ポリエステル系ポ
リマーの重合反応における系内の圧力は、用いる重合原
料のモノマー及び/またはポリマーにより異なるが、一
般に2〜15Kg/cm2、通常は10Kg/cm2以
下、重合反応系での滞留時間(反応時間)は一般に1〜
8時間である。連続反応停止時には、溶剤比率を徐々に
高めて行き、反応系内の生成ポリマー及び未反応原料モ
ノマー及び/またはポリマーを連続反応装置外に抜き出
すとともに、反応を停止する。
からは外れ、20重量部以上となる。また無溶剤で反応
を行う場合には、反応開始時は反応温度を低く設定し、
生成ポリマーを連続反応装置から取り出すことなく、原
料仕込口にリサイクルし、反応装置内に原料モノマー及
びポリマーを数回循環させた後、徐々に反応温度を高
め、重合反応を行わせる。
連続反応装置での、反応率は85%以上であれば良く、
それ以外の未反応モノマーは脱揮装置によって回収し、
再度原料として使用する。回収原料モノマーは連続的に
原料仕込槽に戻すこともできるし、一旦クッションタン
クに貯蔵し、原料モノマーとタンク内で混合してから反
応に用いることもできる。
存モノマーは反応性であり、製品ポリマー中に残存する
と貯蔵安定性に影響を与え、またヒトに対する安全性や
臭気の面からも残存モノマー、オリゴマーは好ましくな
い為、除去することが望ましい。
収・再利用と併せて、ポリマー物性の改質を図る為に、
連続反応装置でポリエステル系ポリマーを重合させた
後、連続反応装置に接続した脱揮装置に於いて生成ポリ
マー中の残留モノマー、オリゴマーまたは溶剤を分離・
回収する。回収された溶剤は回収モノマーと分離され、
貯蔵タンクに貯蔵され、必要に応じて再使用される。
後の生成ポリマーを、まずスタティック・ミキサーを備
えた連続反応装置に接続したプレヒーターにおいて、ポ
リマーに十分な流動性を与えることと脱揮物の蒸発潜熱
相当の熱を与えることを目的に、加熱溶融させる。この
際、熱交換器として、竪型多管式熱交換器や熱交換器を
備えたスタティック・ミキサーを用いることもできる。
ラッシュ・タンクを用いて、脱揮するものでも良く、縦
型の脱揮装置で、一段階の脱揮装置を用い、残存モノマ
ー及び/または溶剤が脱揮される温度にて脱揮を行なう
ことができる。しかしながら本発明には二段階の脱揮槽
の組合せにより脱揮を行なうことがより好ましい。即
ち、第一段目の脱揮装置内では真空度20〜150mm
Hgで脱揮を行ない、
即ち、真空度1〜20mmHgで、脱揮し、未反応モノ
マーを分離・回収する。真空装置は通常のものを使用で
き、フラッシュ式脱揮装置を用いることもできるし、薄
膜式脱揮装置を用いることもできる。
底部からギアポンプにより抜き出し、ペレット化するこ
ともできるし、またベント式押出し機によって、ポリマ
ーを直径0.3〜3mmの口径を有する複数の線状ポリ
マーとして押し出し、脱揮装置内に連続的に供給して脱
揮することもできる。脱揮が終了したポリマーは、ギア
ポンプにて抜き出し、そのままペレット化することもで
きるし、
スタテックミキサー等により混合した後、ペレット化す
ることもできる。また未反応モノマーは更にコンデンサ
ーにより冷却、回収し再度原料モノマーとともに反応に
供することができる。
常状態に達した後は、連続的に原料仕込槽にリサイクル
され、連続的に反応に使用される。また分離・回収され
た溶剤はコンデンサーにより冷却・回収後は、溶剤タン
ク内に貯蔵され、必要に応じて、再使用される。反応原
料としてポリマーを用いた場合は、未反応ポリマーが生
成ポリマー中に混入することを防ぐ為に、原料モノマー
の原料ポリマーに対する構成比を多くし、未反応モノマ
ーを回収、再使用することが好ましい。
装置を用いることによって、製造されるポリエステル系
ポリマー中の残存モノマー含量を1%以下にすることが
できる。次に本発明で用いられるの生分解性ポリエステ
ル系ポリマーの重合成分について説明する。本発明で言
うヒドロキシカルボン酸の二分子間環状エステルとは、
二分子のヒドロキシカルボン酸が分子間で脱水環状エス
テル化したものであり
酸、グリコール酸、エチルグリコール酸およびジメチル
グリコール酸の二分子間環状エステルであるジグリコラ
イド、ジラクタイド、ジエチルグリコライド、メチルグ
リコライド、α,α−ジメチルグリコライド、トリメチ
ルグリコライド、テトラメチルグリコライド、
って、各々水素原子、メチル基またはエチル基を表わ
す。)
子間で環状エステル化したL−ジラクタイド、D−ジラ
クタイド、D,L−乳酸の二分子が環状エステル化した
D,L−ジラクタイド、L−乳酸またはD−乳酸の一分
子づつが環状エステル化したMESO−ジラクタイド等
のジラクタイド類、あるいはα−ヒドロキシ酢酸、α−
ヒドロキシ酪酸、α−ヒドロキシイソ酪酸、α−ヒドロ
キシ吉草酸、
シカプロン酸、α−ヒドロキシイソカプロン酸、α−ヒ
ドロキシ−α−エチル酪酸、α−ヒドロキシ−β−メチ
ル吉草酸、α−ヒドロキシヘプタン酸、α−ヒドロキシ
オクタン酸、α−ヒドロキシデカン酸、α−ヒドロキシ
ミリスチン酸、α−ヒドロキシステアリン酸等のヒドロ
キシ酸類の二分子間環状エステルを言う。
は、目的とするポリマーの特性により選定され、かつ2
種以上組み合わせて、用いることが出来る。例えば、ジ
ラクタイドとジグリコライドのコポリマーとして、ジラ
クタイドを用いる場合であっても、単にジラクタイドと
して、L−ジラクタイドまたはD−ジラクタイドのみを
用いるのではなく、L−ジラクタイド、D−ジラクタイ
ド、D,L−ジラクタイド、MESO−ジラクタイドか
ら選ばれる2種以上のジラクタイドをジグリコライドに
組み合わせることによって、樹脂の結晶性の観点から成
形性や透明性、耐熱性において、より好ましい樹脂特性
を実現できる。
環状エステル構造を有するものを言い、具体的には、例
えばε−カプロラクトン、α,α−ジメチル−β−プロ
ピオラクトン、ドデカノラクトン、β−プロピオラクト
ン、ブチロラクトン、バレロラクトン、3−アルキルバ
レロラクトン、6,6−ジアルキルバレロラクトン、ヒ
ドロキシシクロヘキサンカルボン酸のラクトン、イソク
マリン、クマリン、ヒドロキシクマリン、フタライド等
である。
リエステル系ポリマーを製造させることができるが、上
述の二分子間環状エステルと共重合させることも出来
る。その場合、二分子間環状エステルとラクトンの重合
比率は、目的とするポリマーにより種々変えることがで
きるが、二分子間環状エステルとラクトンの組合せを種
々選定することによって、互いに好ましい性質を付加さ
せることができる。
ン、ジグリコライドとの共重合体は靱性、柔軟性等に優
れ、未延伸でのフイルム化が可能になる。またクマリン
との共重合体は熱安定性に優れる利点を有する。一般的
に透明な樹脂を得る目的では、ジラクタイドとの共重合
が好ましく、その場合のジラクタイドと他のモノマーと
の重合比率は、ジラクタイドの比率が1以上であること
が好ましい。
エステルと、水酸基及び/またはエステル結合を有する
1種以上のポリマーを共重合させて生分解性ポリエステ
ル系ポリマーを製造させる。水酸基を有するポリマーと
しては、ポリビニルアルコール、澱粉、セルロース、セ
ルロースエーテルであり、これらを用いた場合はグラフ
ト系重合に近い重合体が得られ易く、ポリオキシアルキ
レンエーテルはブロック系重合に近い重合体が得られ易
い。
は、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/エチレン共重合体、
ポリカーボネートであり、水酸基及びエステル結合を有
するポリマーとしては、セルロースエステル、ポリエス
テルが挙げられる。
たはこれらの混合物を特に制限なく用いることができる
が、用いるポリマーの分子量の比較的大きなもの、具体
的には重量平均分子量5,000〜300,000、更に
好ましくは重量平均分子量3,000〜200,000を
有し、融点が200℃以下であるものが好ましく、
では含有水酸基の43〜65%がエステル化されている
ものが好ましく、また酢酸ビニル/エチレン共重合体で
は、酢酸ビニル/エチレンのモル比が60/40以上の
ものが好ましい。またポリエステルは融点200℃以
下、分子量10000以上のものが好ましい。
び/またはエステル結合を有するポリマーとが、共重合
する反応機構は複雑であるが、反応初期では、環状エス
テルの開環重合が優先し、ある程度環状エステルのオリ
ゴマーが生成した後、水酸基及び/またはエステル結合
を有するポリマーとの間での、エステル交換反応が進行
して、共重合体が生成されるものと考えられる。
用い、ジラクタイドの共重合比率を1以上とすると、透
明な樹脂を得ることができる。本発明に用いられる重合
触媒としては、塩化チタン、チタン酸テトラブチル、チ
タン酸テトラプロピル、チタン酸テトラエチル等のチタ
ン系化合物、塩化第1スズ、臭化第1スズ、ヨウ化第1
スズ、2−エチルヘキサン酸スズ等のスズ系化合物、塩
化亜鉛、酢酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、酸化亜鉛、炭酸
亜鉛、
合物、アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、バリ
ウム化合物、ジルコニウム化合物、ゲルマニウム化合物
等であり、これらは単独或いは組み合わせて用いる事が
でき、その添加量は、通常0.001〜1.0%であ
り、更に好ましくは、0.01〜0.1%の範囲であ
る。
とする共重合ポリマーの求められる性質によって異なる
が、二分子間環状エステル(A)とラクトン(B)の共
重合に際しては、A/Bの比率は通常は99/1〜1/
99、好ましくは98/2〜50/50、更に好ましく
は95/5〜75/25であり、ジラクタイド(A)と
ジグリコライド(B)の共重合に際しては、A/Bの比
率は通常は99/1〜1/99、好ましくは98/2〜
50/50、更に好ましくは95/5〜75/25であ
り、
及び/またはエステル結合を有するポリマー(B)の共
重合に際しては、A/Bの比率は通常は99/1〜1/
99、好ましくは98/2〜50/50、更に好ましく
は95/5〜75/25である。
(B)の共重合ポリマーの溶融粘度は、生成ポリマーの
重量平均分子量および(A)と(B)の構成比率に依存
するが、通常、重量平均分子量20000〜80000
の生成ポリマーの180℃での溶融粘度は5000〜5
0000ポイズ、重量平均分子量80000〜5000
00の生成ポリマーの溶融粘度は20000〜2000
00ポイズであり、ラクトン(B)の構成比率が高くな
ると、生成ポリマーの粘度が低下する傾向にある。
状エステル(A)としてジラクタイド類を用い、ラクト
ン(B)と反応させる場合の、85%の反応収率で連続
反応を行う為の滞留時間(反応時間)は、用いるラクト
ン(B)の種類により異なるが、重量平均分子量200
00〜80000の生成ポリマーを得る場合には、反応
温度150〜185℃で一般に2〜8時間、系内の最大
反応圧力2〜10Kg/cm2であり、重量平均分子量
80000〜500000の生成ポリマーを得る場合に
は、反応温度150〜185℃で一般に3〜10時間、
系内の最大反応圧力3〜15Kg/cm2である。
グリコライド類を用い、ラクトン(B)と反応させる場
合の、85%の反応収率で連続反応を行う為の滞留時間
(反応時間)は、用いるラクトン(B)の種類により異
なるが、重量平均分子量20000〜80000の生成
ポリマーを得る場合には、反応温度155〜230℃で
一般に2〜8時間、系内の最大反応圧力2〜10Kg/
cm2であり、重量平均分子量80000〜50000
0の生成ポリマーを得る場合には、反応温度155〜2
30℃で一般に3〜10時間、系内の最大反応圧力3〜
15Kg/cm2である。
分子間環状エステル、ラクトン、水酸基及び/またはエ
ステル結合を有するポリマーの性質および組合せにより
異なるが、通常120〜200℃であり、例えば、二分
子間環状エステル(A)がジラクタイド、メチルグリコ
ライド、エチルグリコライドの場合には、ラクトン
(B)との反応温度は通常125〜200℃、好ましく
は145〜195℃、更に好ましくは150〜185℃
である。
コライド、α,α−ジメチルグリコライド、トリメチル
グリコライド、テトラメチルグリコライドである場合の
ラクトン(B)との反応温度は通常125〜270℃、
好ましくは145〜260℃、更に好ましくは155〜
230℃である。またジラクタイドとジグリコライドの
反応温度は通常125〜270℃、好ましくは145〜
260℃、更に好ましくは155〜230℃である。
リマーの溶融粘度は、両者の構成比率ならびに生成ポリ
マーの重量平均分子量に依存するが、通常、重量平均分
子量20000〜80000の生成ポリマーの180℃
での溶融粘度は5000〜50000ポイズ、重量平均
分子量80000〜500000の生成ポリマーの溶融
粘度は、20000〜200000ポイズであり、ジグ
リコライドの構成比率が高くなると、生成ポリマーの粘
度が低下する傾向にある。
させる場合の、85%の反応収率で連続反応を行う為の
滞留時間(反応時間)は、重量平均分子量20000〜
80000の生成ポリマーを得る場合には、反応温度1
55〜230℃で一般に2〜8時間、系内の最大反応圧
力2〜10Kg/cm2であり、重量平均分子量800
00〜500000の生成ポリマーを得る場合には、反
応温度155〜230℃で一般に3〜10時間、系内の
最大反応圧力3〜15Kg/cm2である。
度は、通常125〜290℃、好ましくは145〜28
0℃、更に好ましくは155〜250℃である。1種以
上のラクトンの共重合ポリマーの溶融粘度は、構成ラク
トンの種類および生成ポリマーの重量平均分子量に依存
するが、通常、重量平均分子量10000〜80000
の生成ポリマーの180℃での溶融粘度は2000〜2
0000ポイズ、重量平均分子量80000〜5000
00の生成ポリマーの溶融粘度は5000〜10000
0ポイズである。
の、85%の反応収率で連続反応を行う為の滞留時間
(反応時間)は、重量平均分子量20000〜8000
0の生成ポリマーを得る場合には、反応温度155〜2
50℃で一般に2〜8時間、系内の最大反応圧力2〜1
0Kg/cm2であり、重量平均分子量80000〜5
00000の生成ポリマーを得る場合には、反応温度1
55〜250℃で一般に3〜10時間、系内の最大反応
圧力3〜15Kg/cm2である。
及び/またはエステル結合を有するポリマー(B)の共
重合反応の反応温度は、二分子間環状エステル(A)が
ジラクタイド、メチルグリコライド、エチルグリコライ
ド、ジグリコライド、α,α−ジメチルグリコライド、
トリメチルグリコライド、テトラメチルグリコライドで
あり、
ポリマー(B)がセルロースエステル、セルロースエー
テル、ポリオキシアルキレンエーテルの場合には、通常
125〜200℃、好ましくは145〜195℃、更に
好ましくは150〜185℃である。
タイド、メチルグリコライド、エチルグリコライドであ
り、水酸基及び/またはエステル結合を有するポリマー
(B)がセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル、酢酸ビニル/エチレン共重合体、芳香族ポリエ
ステル、脂肪族ポリエステル、ポリカーボネートの場合
には、通常反応温度は125〜200℃、好ましくは1
45〜195℃、更に好ましくは150〜185℃であ
る。
コライド、α,α−ジメチルグリコライド、トリメチル
グリコライド、テトラメチルグリコライドであり、水酸
基及び/またはエステル結合を有するポリマー(B)が
セルロース、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、
酢酸ビニル/エチレン共重合体、芳香族ポリエステル、
脂肪族ポリエステル、ポリカーボネートの場合には、通
常反応温度は125〜270℃、好ましくは145〜2
60℃、更に好ましくは155〜230℃である。
/またはエステル結合を有するポリマー(B)との共重
合ポリマーの溶融粘度は、生成ポリマーの重量平均分子
量および(A)と(B)の構成比率に依存するが、ポリ
マー(B)は分子量10000以上、180℃における
溶融粘度10000ポイズ以上のものを用いると、通
常、重量平均分子量20000〜80000の生成ポリ
マーの180℃での溶融粘度は5000〜50000ポ
イズ、重量平均分子量80000〜500000の生成
ポリマーの溶融粘度は20000〜200000ポイズ
である。
タイド類を用いて、水酸基及び/またはエステル結合を
有するポリマー(B)と反応させる場合の、85%の反
応収率で連続反応を行う為の滞留時間(反応時間)は、
重量平均分子量20000〜80000の生成ポリマー
を得る場合には、反応温度155〜185℃で一般に2
〜8時間、系内の最大反応圧力2〜10Kg/cm2で
あり、重量平均分子量80000〜500000の生成
ポリマーを得る場合には、反応温度150〜185℃で
一般に3〜10時間、系内の最大反応圧力3〜15Kg
/cm2である。
コライド類を用いて、水酸基及び/またはエステル結合
を有するポリマー(B)と反応させる場合の、85%の
反応収率で連続反応を行う為の滞留時間(反応時間)
は、重量平均分子量20000〜80000の生成ポリ
マーを得る場合には、反応温度155〜230℃で一般
に2〜8時間、系内の最大反応圧力2〜10Kg/cm
2であり、重量平均分子量80000〜500000の
生成ポリマーを得る場合には、反応温度155〜230
℃で一般に3〜10時間、系内の最大反応圧力3〜15
Kg/cm2である。
での反応条件であり、反応系に溶剤を用い、反応系の粘
度を50000ポイズ以下に調整した場合には、上述の
反応系の系内の最大反応圧力を更に低下せしめることが
でき、一般には10Kg/cm2以下となるが、反応装
置の設計条件は最大圧力2〜15Kg/cm2、滞留時
間1〜8時間とすることが安全上好ましい。
グリコール酸、及び他のアルコール及びカルボン酸等の
分子量調節剤(連鎖移動剤)を0.1%まで用い、低分
子量のポリマーを得ることもできる。更に、本発明には
一般に用いられる他のポリマー添加剤である酸化防止
剤、紫外線吸収剤、可塑剤等についても、特に制約無
く、本発明に用いることができ、これらは反応途中で溶
剤に溶解させて反応系に添加することができる。
て、先に述べた共重合可能な成分はもとより、イソシア
ネート類、酸無水物、エポキシ基を有する化合物等を更
に追加添加する事も可能であり、ポリマーの性能を改質
することができる。
連続反応装置にヒドロキシカルボン酸の二分子間環状エ
ステル、ラクトン、水酸基及び/またはエステル結合を
有するポリマーから成る群から選ばれるモノマーもしく
はポリマーを連続的に供給し、溶剤の存在下または非存
在下に、反応物が大気中の酸素、水分に全く触れない状
態で、重合反応温度125〜270℃、反応系内圧力2
〜15Kg/cm2の
連続的に反応させ、次いで脱揮により残存モノマー及び
溶剤を除去・回収し再使用する、溶融粘度500000
ポイズ以下の重量平均分子量10000以上の生分解性
ポリエステル系ポリマーの連続製造方法である。
体的に説明するが、本発明は、もとよりこれらに限定さ
れるものではない。なお%及び部は、特に記載しない限
り全て重量%及び重量部を表わす。
ンチ、長さ60cmのスタティック・ミキサー(ノリタ
ケ製ケニックス式スタティックミキサー、ミキシングエ
レメント24個装着)を、それぞれ4基直列に連結し、
更に、内径3/4インチ、長さ50cmのスタティック
・ミキサー(ノリタケ製、ミキシングエレメント15個
内蔵)を4基直列に連結した連続重合装置を用いた。
ポンプの直前で内径1/4インチ、長さ15.5cmの
スタティックミキサー(ノリタケ製、ミキシングエレメ
ント12個装着)により主原料と混合される。
−カプロラクトン5部とを加えて窒素ガス雰囲気下に加
温してL−ジラクタイドを溶解させて主原料溶液を調製
し、触媒として2−エチルヘキサン酸錫0.02部を用
い、以下の条件で連続的に供給し塊状重合せしめた。
性測定を行った。測定結果を表1に示す。
主原料溶液、L−ジラクタイド85部、ε−カプトラク
トン15部、触媒として塩化第一スズ0.03部を用い
る以外は、実施例1と同様にして本発明の重合を行った
後、得られた樹脂をペレット化し、各種の性状、物性測
定を行った。結果を表1に示す。
主原料溶液として、L−ジラクタイド90部、クマリン
10部、触媒として塩化第一スズを0.03部を用いる
以外は、実施例1と同様にして本発明の重合を行った
後、得られた樹脂をペレット化し、各種の性状、物性測
定を行った。結果を表1に示す。
センチのスタティック・ミキサーを4基直列に連結した
循環重合ラインと、内径3/4インチ、長さ50センチ
のスタティック・ミキサー(ノリタケ製、ミキシングエ
レメント15個内蔵)を4基直列に、循環用ギヤポンプ
を備えた循環重合ラインより引き続き連結した重合ライ
ンとからなる重合領域を有する連続重合装置を用いた。
して、L−ジラクタイド85部、D−ジラクタイド5
部、コハク酸とエチレングリコールとの脂肪族ポリエス
テル樹脂(重量平均分子量:7万)10部、触媒として
チタン酸テトライソプロピル0.04部用い、以下の条
件で連続的に重合せしめた。
に、各種の性状や物性測定を行った。結果を表1に示
す。
第一反応器(2l)の槽底排出部より、ギヤーポンプを
用いて実施例1の連続重合装置に、連続的に第一反応器
内部の重合液を供給する事が出来るように連結した連続
重合装置を用いた。
して、L−ジラクタイド85部、MESO−ジラクタイ
ド5部、ポリエチレンテレフタレート(重量平均分子
量:6000、融点86℃)10部、触媒としては2−
エチルヘキサン酸錫0.03部を用い、以下の条件で重
合せしめた。
時間 スタティック・ミキサー反応温度:175℃ 得られた樹脂を実施例1と同様にペレット化した後に、
各種の性状や物性測定を行った。結果を表1に示す。
液として、トルエン15部、L−ジラクタイド79部、
D−ジラクタイド2部、テレフタル酸、イソフタル酸、
アジピン酸、エチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ールからなるポリエステル樹脂(重量平均分子量:3
万)4部を用いた以外は実施例5の重合条件で重合せし
め、
なる装置で脱揮処理を行った。脱揮装置の前の熱交換器
の温度は200℃、脱揮槽の真空度は10Torrであ
った。得られた樹脂をペレット化した後、各種の性状、
物性測定を行った。結果を表1に示す。
主原料溶液として、L−ジラクタイド90部、ポリエチ
レングリコール(重量平均分子量:20万)10部を用
いる以外は実施例1と同様にして得られた重合物をペレ
ット化し、各種の性状や物性測定を行った。結果を表1
に示す。
主原料溶液として、ε−カプロラクトン90部、δ−バ
レロラクトン10部、触媒として2−エチルヘキサン酸
錫を用いる以外は実施例1と同様にして重合を行った
後、得られた重合物をペレット化し、各種の性状や物性
測定を行った。結果を表1に示す。
ンチ、長さ60cmのスタティック・ミキサー(ノリタ
ケ製ケニックス式スタティックミキサー、ミキシングエ
レメント24個装着)を、それぞれ4基直列に連結し、
更に、内径3/4インチ、長さ50cmのスタティック
・ミキサー(ノリタケ製、ミキシングエレメント15個
内蔵)を4基直列に連結した連続重合装置を用いた。触
媒は触媒供給ポンプにより、主原料供給ポンプの直前で
内径1/4インチ、長さ15.5cmのスタティックミ
キサー(ノリタケ製、ミキシングエレメント12個装
着)により主原料と混合した。
して、トルエン15部、L−ジラクタイド79部、D−
ジラクタイド2部、テレフタル酸、イソフタル酸、アジ
ピン酸、エチレングリコールおよびネオペンチルグリコ
ールからなるポリエステル樹脂(重量平均分子量:3
万)4部を用い、触媒としては2−エチルヘキサン酸錫
を0.02部用い、重合液を熱交換器、脱揮槽等からな
る装置で脱揮処理を行った。
空度は9Torrであった。得られた樹脂をペレット化
した後、各種の性状、物性測定を行った。結果を表1に
示す。
10l反応槽を用いて重合反応を行った。原料溶液組
成、反応温度は実施例1と同様で、6時間重合を行った
後に、反応槽内の各部より重合体をサンプリングし、各
種の性状や物性測定を行った。結果を表2に示す。
カー翼に替え、原料溶液組成、反応温度は実施例2と同
様で6時間重合を行ったのちに、反応槽内の各部より重
合体をサンプリングし、各種の性状や物性測定を行っ
た。結果を表2に示す。
子量、及び重量平均分子量は、GPC測定により、また
融点については示差熱分析(DSC)法により測定し
た。
とは、それぞれ反応槽内上層部、反応槽内中央部、およ
び反応槽内下部からサンプリングしたポリマーサンプル
の分析結果を示す。
優れたポリマーが連続的に得られたのに対し、比較例で
は、同一反応容器の内部に於いてさえも、得られたポリ
マーの性状・物性値の振れが著しいことが判る。
解性ポリエステル系ポリマー製造の際の反応物の高粘度
化に起因する均一混合の困難さ及び除熱の困難さを解決
し、医療、塗料、包材分野に於いて有用な優れた品質の
生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造方法を提供
できる。
ミキサの一例としてのケニックス式スタティック・ミキ
サーを示す図である。
ミキサの一例としてのズルツァー式SMXLタイプのス
タティック・ミキサーを示す図である。
キサの一例としてのズルツァー式SMRタイプのスタテ
ィック・ミキサーを示す図である。
レメントの数と流れの分割数の関係を示す図である。
流れの反転効果を示す図である。
流れの転換効果を示す図である。
マーの連続重合装置の配置の一例を示す図である。
ミキサー (6):ギヤーポンプ (7),(8),(9)および(10):スタティック
・ミキサー (11):ギヤーポンプ (12):熱交換器 (13):脱揮槽 (14):ギヤーポンプ (I):原料供給系 (II):循環重合ライン (III):非循環重合ライン
Claims (26)
- 【請求項1】 スタティック・ミキサーを備えた連続反
応装置に、ヒドロキシカルボン酸の二分子間環状エステ
ルと、1種以上のラクトンを連続的に供給し、開環重合
させることを特徴とする生分解性ポリエステル系ポリマ
ーの連続製造法。 - 【請求項2】 重合成分100重量部に対して20重量
部以下の溶剤を加えて反応させることを特徴とする請求
項1に記載の連続製造法。 - 【請求項3】 ヒドロキシカルボン酸の二分子間環状エ
ステルが、ジラクタイド及び/またはジグリコライドで
ある請求項1に記載の連続製造法。 - 【請求項4】 攪拌機を有する攪拌式反応槽で重合させ
た後、スタティック・ミキサーを備えた連続反応装置を
用いて、更に重合反応を進めることを特徴とする請求項
1から3のいずれか一つに記載の連続製造法。 - 【請求項5】 スタティック・ミキサーを備えたループ
式連続反応装置に反応物を循環させて重合させることを
特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の連続
製造法。 - 【請求項6】 重合原料を不活性ガス雰囲気下で溶融ま
たは溶剤に溶解させて、スタティック・ミキサーを備え
た連続反応装置に供給することを特徴とする請求項1か
ら3のいずれか一つに記載の連続製造法。 - 【請求項7】 スタティック・ミキサーを備えた連続反
応装置を用いて、重合させた後、スタティック・ミキサ
ーを備えた連続反応装置に連結した脱揮装置に於いて、
生成ポリマー中の残留モノマー及び/または溶剤を除去
・回収し、回収モノマー、溶剤を再使用することを特徴
とする請求項1から3のいずれか一つに記載の連続製造
法。 - 【請求項8】 スタティック・ミキサーを備えた連続反
応装置に、ジラクタイドとジグリコライドを連続的に供
給し、開環重合させることを特徴とする生分解性ポリエ
ステル系ポリマーの連続製造法。 - 【請求項9】 重合成分100重量部に対して20重量
部以下の溶剤を加えて反応させることを特徴とする請求
項8に記載の連続製造法。 - 【請求項10】 攪拌機を有する攪拌式反応槽で重合さ
せた後、スタティック・ミキサーを備えた連続反応装置
を用いて、更に重合反応を進めることを特徴とする請求
項8に記載の連続製造法。 - 【請求項11】 スタティック・ミキサーを備えたルー
プ式連続反応装置に反応物を循環させて重合させること
を特徴とするとする請求項8から10のいずれか一つに
記載の連続製造法。 - 【請求項12】 重合原料を不活性ガス雰囲気下で溶融
または溶剤に溶解させて、スタティック・ミキサーを備
えた連続反応装置に供給することを特徴とする請求項8
から10のいずれか一つに記載の連続製造法。 - 【請求項13】 スタティック・ミキサーを備えた連続
反応装置を用いて、重合させた後、スタティック・ミキ
サーを備えた連続反応装置に連結した脱揮装置に於い
て、生成ポリマー中の残留モノマー及び/または溶剤を
除去・回収し、回収モノマー、溶剤を再使用することを
特徴とする請求項8から10のいずれか一つに記載の連
続製造法。 - 【請求項14】 スタティック・ミキサーを備えた連続
反応装置に、1種以上のラクトンを連続的に供給し、開
環重合させることを特徴とする生分解性ポリエステル系
ポリマーの連続製造法。 - 【請求項15】 重合成分100重量部に対して20重
量部以下の溶剤を加えて反応させることを特徴とする請
求項14に記載の連続製造法。 - 【請求項16】 攪拌機を有する攪拌式反応槽で重合さ
せた後、スタティック・ミキサーを備えた連続反応装置
を用いて、更に重合反応を進めることを特徴とする請求
項14記載の連続製造法。 - 【請求項17】 スタティック・ミキサーを備えたルー
プ式連続反応装置内に反応物を循環させて重合させるこ
とを特徴とする請求項14から16のいずれか一つに記
載の連続製造法。 - 【請求項18】 重合原料を不活性ガス雰囲気下で溶融
または溶剤に溶解させて、スタティック・ミキサーを備
えた連続反応装置に供給することを特徴とする請求項1
4から16のいずれか一つに記載の連続製造法。 - 【請求項19】 スタティック・ミキサーを備えた連続
反応装置を用いて、重合させた後、スタティック・ミキ
サーを備えた連続反応装置に連結した脱揮装置に於い
て、生成ポリマー中の残留モノマー及び/または溶剤を
除去・回収し、回収モノマー、溶剤を再使用することを
特徴とする請求項14から16のいずれか一つに記載の
連続製造法。 - 【請求項20】 スタティック・ミキサーを備えた連続
反応装置に、1種以上のヒドロキシカルボン酸の二分子
間環状エステルと、水酸基及び/またはエステル結合を
有する1種以上のポリマーを連続的に供給し、共重合さ
せることを特徴とする生分解性ポリエステル系ポリマー
の連続製造法。 - 【請求項21】 重合成分100重量部に対して20重
量部以下の溶剤を加えて反応させることを特徴とする請
求項20記載の連続製造法。 - 【請求項22】 ヒドロキシカルボン酸の二分子間環状
エステルが、ジラクタイド及び/またはジグリコライド
である請求項20記載の連続製造法。 - 【請求項23】 攪拌機を有する攪拌式反応槽で重合さ
せた後、スタティック・ミキサーを備えた連続反応装置
を用いて、更に重合反応を進めることを特徴とする請求
項20から22のいずれか一つに記載の連続製造法。 - 【請求項24】 スタティック・ミキサーを備えたルー
プ式連続反応装置内に反応物を循環させて重合させるこ
とを特徴とする請求項20から22のいずれか一つに記
載の連続製造法。 - 【請求項25】 重合原料を不活性ガス雰囲気下で溶融
または溶剤に溶解させて、スタティック・ミキサーを備
えた連続反応装置に供給することを特徴とする請求項2
0から22のいずれか一つに記載の連続製造法。 - 【請求項26】 スタティック・ミキサーを備えた連続
反応装置を用いて、重合させた後、スタティック・ミキ
サーを備えた連続反応装置に連結した脱揮装置に於い
て、生成ポリマー中の残留モノマー及び/または溶剤を
除去・回収し、回収モノマー、溶剤を再使用することを
特徴とする請求項20から22のいずれか一つに記載の
連続製造法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17151793A JP3309502B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造法 |
US08/272,191 US5484882A (en) | 1993-07-12 | 1994-07-08 | Process for the continuous production of biodegradable polyester polymer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17151793A JP3309502B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0726001A JPH0726001A (ja) | 1995-01-27 |
JP3309502B2 true JP3309502B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=15924590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17151793A Expired - Fee Related JP3309502B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5484882A (ja) |
JP (1) | JP3309502B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015093611A1 (ja) | 2013-12-20 | 2015-06-25 | 株式会社堀場エステック | 連続反応装置及びこれを用いる連続重合方法 |
Families Citing this family (62)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5618911A (en) * | 1993-08-19 | 1997-04-08 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Polymer containing lactic acid as its constituting unit and method for producing the same |
US5652325A (en) * | 1995-08-30 | 1997-07-29 | Mitsubishi Chemical Corporation | Production of aliphatic copolyesters |
US6083585A (en) * | 1996-09-23 | 2000-07-04 | Bp Amoco Corporation | Oxygen scavenging condensation copolymers for bottles and packaging articles |
EP0882751A3 (en) * | 1997-06-03 | 1999-02-10 | KABUSHIKI KAISHA KOBE SEIKO SHO also known as Kobe Steel Ltd. | Biodegradable polyester with improved moulding characteristics and its production |
US5889127A (en) * | 1997-11-18 | 1999-03-30 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Continuous process for the preparation of a polyester-based polymer |
EP1083053A1 (en) * | 1999-09-09 | 2001-03-14 | De La Rue Giori S.A. | Inkjet printing device for inks containing a high loading of pigment and inkjet printing process utilizing said device |
EP1083054A1 (en) * | 1999-09-09 | 2001-03-14 | De La Rue Giori S.A. | Continuous inkjet printer arrangement |
GB0018162D0 (en) * | 2000-07-26 | 2000-09-13 | Dow Corning Sa | Polymerisation reactor and process |
JP4177103B2 (ja) * | 2000-12-07 | 2008-11-05 | イーストマン ケミカル カンパニー | 管型反応器を使用する低コストポリエステルの製造方法 |
US6906164B2 (en) | 2000-12-07 | 2005-06-14 | Eastman Chemical Company | Polyester process using a pipe reactor |
JP4231782B2 (ja) | 2001-07-10 | 2009-03-04 | 株式会社クレハ | ポリエステルの製造方法 |
MY135206A (en) * | 2002-01-11 | 2008-02-29 | Daicel Chem | Process of continuously producing polyester-based polymer |
KR100503890B1 (ko) * | 2002-10-08 | 2005-07-26 | 한국과학기술연구원 | 생분해성 폴리에스테르 중합체 및 압축기체를 이용한 이의제조방법 |
TWI255821B (en) * | 2003-01-22 | 2006-06-01 | Asahi Kasei Chemicals Corp | Polytrimethylene terephthalate resin and method for production thereof |
US7074879B2 (en) * | 2003-06-06 | 2006-07-11 | Eastman Chemical Company | Polyester process using a pipe reactor |
US7332548B2 (en) * | 2004-03-04 | 2008-02-19 | Eastman Chemical Company | Process for production of a polyester product from alkylene oxide and carboxylic acid |
US7066266B2 (en) * | 2004-04-16 | 2006-06-27 | Key Energy Services | Method of treating oil and gas wells |
US7273104B2 (en) * | 2004-07-30 | 2007-09-25 | Key Energy Services, Inc. | Method of pumping an “in-the-formation” diverting agent in a lateral section of an oil and gas well |
JP2007063516A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-15 | Hiroshima Univ | 樹脂組成物 |
US7906598B2 (en) * | 2006-08-30 | 2011-03-15 | Intertape Polymer Corp. | Recirculation loop reactor bulk polymerization process |
US20100105847A1 (en) | 2006-01-24 | 2010-04-29 | Intertape Polymer Corp. | Plug flow bulk polymerization of vinyl monomers |
JP2008007740A (ja) * | 2006-06-01 | 2008-01-17 | Daicel Chem Ind Ltd | ポリエステルブロック共重合体の製造方法 |
TWI461237B (zh) * | 2006-08-08 | 2014-11-21 | Sulzer Chemtech Ag | 用於聯合實施使用液體的熱交換與靜態混合之設備 |
KR20090045390A (ko) * | 2006-08-30 | 2009-05-07 | 인터테이프 폴리머 코포레이션 | 재순환 루프 반응기를 사용한 대량 중합 방법 |
US7943094B2 (en) | 2006-12-07 | 2011-05-17 | Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. | Polyester production system employing horizontally elongated esterification vessel |
US7649109B2 (en) * | 2006-12-07 | 2010-01-19 | Eastman Chemical Company | Polyester production system employing recirculation of hot alcohol to esterification zone |
US20080139780A1 (en) * | 2006-12-07 | 2008-06-12 | Debruin Bruce Roger | Polyester production system employing short residence time esterification |
US7863477B2 (en) | 2007-03-08 | 2011-01-04 | Eastman Chemical Company | Polyester production system employing hot paste to esterification zone |
TWI404903B (zh) * | 2007-03-09 | 2013-08-11 | Sulzer Chemtech Ag | 用於流體媒介物熱交換及混合處理之設備 |
US7829653B2 (en) * | 2007-07-12 | 2010-11-09 | Eastman Chemical Company | Horizontal trayed reactor |
US7872089B2 (en) | 2007-07-12 | 2011-01-18 | Eastman Chemical Company | Multi-level tubular reactor with internal tray |
US7858730B2 (en) * | 2007-07-12 | 2010-12-28 | Eastman Chemical Company | Multi-level tubular reactor with dual headers |
US7868130B2 (en) * | 2007-07-12 | 2011-01-11 | Eastman Chemical Company | Multi-level tubular reactor with vertically spaced segments |
US7842777B2 (en) * | 2007-07-12 | 2010-11-30 | Eastman Chemical Company | Sloped tubular reactor with divided flow |
US7868129B2 (en) * | 2007-07-12 | 2011-01-11 | Eastman Chemical Company | Sloped tubular reactor with spaced sequential trays |
US7872090B2 (en) * | 2007-07-12 | 2011-01-18 | Eastman Chemical Company | Reactor system with optimized heating and phase separation |
US7847053B2 (en) * | 2007-07-12 | 2010-12-07 | Eastman Chemical Company | Multi-level tubular reactor with oppositely extending segments |
CN101353417B (zh) * | 2007-07-25 | 2011-08-31 | 四川琢新生物材料研究有限公司 | 由丙交酯类单体合成聚乳酸类材料的多级反应连续聚合装置 |
EP2030679A1 (de) | 2007-09-03 | 2009-03-04 | Uhde Inventa-Fischer GmbH | Polymerisationsreaktor, Polymerisationsvorrichtung, Verfahren zur Herstellung von bioabbaubarem Polyester sowie Verwendungen |
US20090198004A1 (en) * | 2008-02-06 | 2009-08-06 | Valspar Sourcing, Inc. | Process for manufacturing high molecular weight polyesters |
US9624342B2 (en) * | 2008-02-06 | 2017-04-18 | Valspar Sourcing, Inc. | Process for manufacturing medium and high molecular weight polyesters |
ES2557305T3 (es) | 2008-07-31 | 2016-01-25 | Purac Biochem Bv | Proceso para la producción continua de poliésteres |
CN101665566B (zh) * | 2008-09-01 | 2012-01-04 | 南京工业大学 | 一种利用双螺杆挤出机制备聚乳酸及其制品的方法 |
US8163848B2 (en) | 2009-05-01 | 2012-04-24 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Antistatic poly(hydroxyalkanoic acid) compositions |
KR101292201B1 (ko) | 2009-06-19 | 2013-08-01 | 가부시키가이샤 무사시노카가쿠겡큐쇼 | 폴리젖산의 제조 방법 |
BR112012001132A2 (pt) | 2009-07-17 | 2016-02-23 | Arkema France | processo para a fabricação de composição de poliéster tendo propriedades melhoradas de resistência ao impacto |
US20110028622A1 (en) | 2009-07-28 | 2011-02-03 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Poly(hydroxyalkanoic acid) blown film |
US8851172B1 (en) * | 2009-08-12 | 2014-10-07 | Parker-Hannifin Corporation | High strength, low density metal matrix composite ball sealer |
WO2011082479A1 (en) * | 2010-01-08 | 2011-07-14 | University Of Prince Edward Island | Star polymers having controlled tacticity and methods of making same |
US8501875B2 (en) | 2010-10-28 | 2013-08-06 | Covidien Lp | Surface induced ring-opening polymerization and medical devices formed therefrom |
EP2771183B1 (en) | 2011-10-26 | 2021-08-11 | Performance Materials NA, Inc. | Multilayer film structure comprising renewably sourced materials |
US10519434B2 (en) | 2012-07-13 | 2019-12-31 | Diomics Corporation | Biologic sample collection devices and methods of production and use thereof |
EP2796195B1 (de) * | 2013-04-22 | 2019-03-27 | Fluitec Invest AG | Kontinuierlicher rohrreaktor |
WO2016025021A1 (en) * | 2014-08-15 | 2016-02-18 | Diomics Corporation | Films for biologic analyte collection and analysis and methods of production and use thereof |
US10556388B2 (en) * | 2015-04-22 | 2020-02-11 | Eastman Chemical Company | Polyester-based tape composites for wood reinforcement |
DE202015009585U1 (de) | 2015-04-23 | 2018-06-13 | Thyssenkrupp Ag | Reaktor zur Polymerisation von Lactid |
WO2016169771A1 (de) | 2015-04-23 | 2016-10-27 | Uhde Inventa-Fischer Gmbh | Reaktor sowie verfahren zur polymerisation von lactid |
WO2017080909A1 (de) * | 2015-11-11 | 2017-05-18 | Fluitec Invest Ag | Vorrichtung zur durchführung einer chemischen reaktion in einem kontinuierlichen verfahren |
EP3873969A4 (en) * | 2018-10-29 | 2022-06-22 | Pujing Chemical Industry Co., Ltd | POLYGLYCOLIDE COPOLYMER AND PRODUCTION THEREOF |
CN110698657A (zh) * | 2019-11-21 | 2020-01-17 | 扬州普立特科技发展有限公司 | 一种全连续聚乳酸的生产设备和工艺流程 |
CN113773823B (zh) * | 2021-07-29 | 2023-05-02 | 内蒙古浦景聚合材料科技有限公司 | 适用于井下压裂作业的可降解暂堵球及其制备方法 |
CN115926136A (zh) * | 2022-12-13 | 2023-04-07 | 山东联欣环保科技有限公司 | 一种二氧化碳基生物可降解聚合物的连续生产工艺 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8609537D0 (en) * | 1986-04-18 | 1986-05-21 | Ici Plc | Polyesters |
US5378801A (en) * | 1988-11-01 | 1995-01-03 | Reichert; Dieter | Continuous process for the preparation of resorable polyesters and the use thereof |
JP2714454B2 (ja) * | 1988-11-07 | 1998-02-16 | 三井東圧化学株式会社 | 生体吸収性ポリエステルの製造方法 |
US5007923A (en) * | 1990-01-31 | 1991-04-16 | Ethicon, Inc. | Crystalline copolyesters of amorphous (lactide/glycolide) and p-dioxanone |
US5302694A (en) * | 1990-02-21 | 1994-04-12 | Boehringer Ingelheim Gmbh | Process for preparing polyesters based on hydroxycarboxylic acids |
NL9001641A (nl) * | 1990-07-19 | 1992-02-17 | Stamicarbon | Werkwijze voor het maken van polymere producten van cyclische esters. |
AU8440591A (en) * | 1990-09-11 | 1992-03-30 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Fluidized bed ring-opening polymerization |
WO1993012160A1 (en) * | 1991-12-19 | 1993-06-24 | Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. | Polyhydroxy carboxylic acid and production thereof |
US5256762A (en) * | 1992-07-14 | 1993-10-26 | United States Surgical Corporation | Polyesters having predetermined monomeric sequence |
US5310599A (en) * | 1993-05-06 | 1994-05-10 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Method for making polymers of alpha-hydroxy acids |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP17151793A patent/JP3309502B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-07-08 US US08/272,191 patent/US5484882A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015093611A1 (ja) | 2013-12-20 | 2015-06-25 | 株式会社堀場エステック | 連続反応装置及びこれを用いる連続重合方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0726001A (ja) | 1995-01-27 |
US5484882A (en) | 1996-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3309502B2 (ja) | 生分解性ポリエステル系ポリマーの連続製造法 | |
US5889127A (en) | Continuous process for the preparation of a polyester-based polymer | |
EP0661325B1 (en) | Continuously production process for lactide copolymer | |
JP5970097B2 (ja) | ポリエステルの連続製造方法 | |
WO2010147088A1 (ja) | ポリ乳酸の製造方法 | |
JP2013536285A (ja) | ポリ乳酸の製造方法および該方法で使用されるリアクタ | |
US20140350209A1 (en) | Method for producing polymer and polymer product | |
EP1473315B1 (en) | Process for continuously producing polyester polymer | |
JPH11349670A (ja) | ラクトンポリマーの連続製造法 | |
JP3471112B2 (ja) | ポリ乳酸の重合方法及び重合装置 | |
US6060622A (en) | Methods of reproducing lactic acid components by using lactic acid based by-products | |
JP3424275B2 (ja) | ラクタイド系共重合体の製造法 | |
JP3590384B2 (ja) | ポリエステル系ポリマーの製造方法 | |
JPH10195186A (ja) | ポリエステル系ポリマーの連続製造法 | |
JP3458911B2 (ja) | ラクタイド系共重合体の連続製造方法 | |
JP3590383B2 (ja) | ポリエステル系ポリマーの連続製造方法 | |
JP3448927B2 (ja) | ラクトン系共重合体の製造方法 | |
EP1473316A1 (en) | Method of treating polyester polymer and polyester polymer reduced in low-boiling component content | |
JP3470382B2 (ja) | ウレタン結合含有ラクタイド系ポリエステルの製造方法 | |
JP3301506B2 (ja) | ラクタイド系共重合体の製造方法 | |
WO2023149410A1 (ja) | ポリエステル共重合体の製造方法 | |
CN116217900A (zh) | 一种乙交酯、丙交酯开环共聚合制备pgla的装置及工艺 | |
JPH0782353A (ja) | 環状エステル共重合体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100524 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130524 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |