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JP3307777B2 - ハンダ付け方法および装置 - Google Patents

ハンダ付け方法および装置

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Publication number
JP3307777B2
JP3307777B2 JP17771994A JP17771994A JP3307777B2 JP 3307777 B2 JP3307777 B2 JP 3307777B2 JP 17771994 A JP17771994 A JP 17771994A JP 17771994 A JP17771994 A JP 17771994A JP 3307777 B2 JP3307777 B2 JP 3307777B2
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thread
feeder
thread solder
soldering
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JP17771994A
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JPH0825032A (ja
Inventor
栄修 永田
Original Assignee
栄修 永田
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Publication date
Application filed by 栄修 永田 filed Critical 栄修 永田
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Priority to DE69500725T priority patent/DE69500725T2/de
Priority to US08/493,246 priority patent/US5605276A/en
Priority to EP95109733A priority patent/EP0691172B1/en
Publication of JPH0825032A publication Critical patent/JPH0825032A/ja
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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K3/00Tools, devices, or special appurtenances for soldering, e.g. brazing, or unsoldering, not specially adapted for particular methods
    • B23K3/06Solder feeding devices; Solder melting pans
    • B23K3/0607Solder feeding devices
    • B23K3/063Solder feeding devices for wire feeding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンダを溶融状態(あ
るいは半溶融状態、以下単に溶融状態という)でワーク
に滴下してハンダ付けを行うハンダ付け装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板などのワーク上で特定の
場所だけハンダを自動的に付着させるものとして、従来
よりすりばち状のハンダゴテを用いるものが提案されて
いる(特公昭46−34209号)。これは一定量の糸
ハンダをこのすりばち状ハンダゴテに供給して溶融し、
このハンダゴテの底に設けた孔を通してワークに滴下さ
せるものである。しかしこの場合にはハンダゴテのハン
ダの保持時間が不均一になるため、糸ハンダが十分溶融
しないうちにワークに落下したり溶融温度が高くなりす
ぎたりしてハンダ付けが不完全になったり不均一になる
ことがあり、ハンダ付けの信頼性が劣るという問題があ
った。
【0003】またるつぼ状のハンダゴテの底にニードル
弁を設け、予めこのるつぼ状ハンダゴテ内にハンダを溶
融しておき、ニードル弁の開閉によって所定量のハンダ
をワークに滴下するものも提案されている(実開昭50
ー77427号)。しかしこの場合には溶融ハンダ自身
の表面張力のために、微少なハンダ滴下量の管理が不可
能であった。
【0004】そこで本願の発明者は、次のような方法を
提案した。すなわち複数のコテ要素を集合させてハンダ
溶融部を形成し、このハンダ溶融部に落したハンダ片を
一定時間ここで保持して溶融した後、コテ要素を分離さ
せて溶融ハンダを滴下させる方法である(特開昭62−
270272号)。
【0005】しかしこの方法には、ハンダ片を糸ハンダ
から切断してハンダ溶融部へ落下させる際に、落下速度
が不揃いになり易く、ハンダ溶融温度を均一に管理する
ことはやはり困難であった。
【0006】そこで本願の発明者は、糸ハンダから切断
した所定長さのハンダ片を一度ハンダ受けに入れてハン
ダ片を静止させた後、このハンダ受けを反転してハンダ
片を筒状のハンダガイド内を通してハンダ溶融部へ落下
させる方法を提案した(特願平1−2041号)。
【0007】しかしこの方法では、ハンダ受けから落下
するハンダ片が筒状のハンダガイド内を通る際にその内
壁に接触し、落下に要する時間にバラツキが発生する。
ここにハンダ受けからハンダ片が落下し始めるタイミン
グを検出して、それから一定時間後にハンダ片はハンダ
溶融部で溶融すると予測するから、このハンダ片の落下
に要する時間のバラツキがあると、ハンダの溶融時間が
変動することになる。このためハンダ溶融温度が低い時
にはいわゆる“いも付け”状態となり、反対に高い時に
は高温によるハンダの劣化を招く、などの問題が生じ
る。
【0008】そこで出願人は、ハンダ溶融部へ落下した
ハンダ片が溶融したことを例えば溶融ハンダ表面による
光の反射を利用して検出し、ハンダ溶融時間さらにハン
ダ温度を管理することを提案した(特開平5−3438
42号)。
【0009】
【従来技術の問題点】このようにハンダ片をハンダ溶融
部へ供給するものでは、糸ハンダを所定の長さに切断し
て用いているが、特にフラックス(やに)入りの糸ハン
ダを切断する場合にはフラックスが周囲に付着して固ま
り、ハンダ片の円滑な供給ができなくなることがあっ
た。また溶融したハンダやフラックスの煙がセンサの検
出感度を低下させたりする問題もあった。
【0010】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、所定量のハンダを正確に供給することがで
き、適切な温度に加熱溶融(半溶融を含む)された微少
量のハンダをワークに滴下して信頼性が高く均質なハン
ダ付けを行うことができるハンダ付け方法を提供するこ
とを第1の目的とする。
【0011】また本発明は、前記第1の発明の実施に直
接使用するハンダ付け装置を提供することを第2の目的
とする。
【0012】
【発明の構成】本発明によれば第1の目的は、所定量の
未溶融ハンダをハンダ溶融部に供給し、ここで加熱・溶
融した後、溶融ハンダをワークに落下させるハンダ付け
方法において、対向部が互いに密着して走行する少くと
も一対の無端走行ベルト間に糸ハンダを挟みながら直線
状に伸ばす一方、この直線状の糸ハンダをハンダ溶融部
へ押し当ててその先端から溶融させながら所定量の糸ハ
ンダを送り出した後、前記走行ベルトを逆走させて糸ハ
ンダの先端をハンダ溶融部から離隔させることを特徴と
するハンダ付け方法により達成される。
【0013】ここに走行ベルトの糸ハンダ送出端側に近
接して糸ハンダの先端を検出するセンサを設けておき、
所定量の糸ハンダを供給した後に糸ハンダの先端をこの
センサの位置まで戻すのが望ましい。糸ハンダがハンダ
溶融部より離れる際に、例えば走行ベルトを細かく前後
進させることにより糸ハンダの先端を加振し、溶融した
ハンダをハンダ溶融部に振り落とすようにするのが望ま
しい。
【0014】第2の目的は、所定量の未溶融ハンダをハ
ンダ溶融部に供給し、ここで加熱・溶融した後、溶融ハ
ンダをワークに落下させるハンダ付け装置において、対
向部が互いに密着して走行する少くとも一対の無端走行
ベルト間に糸ハンダを挟みながら直線状に伸ばしつつ前
記ハンダ溶融部へ送出するフィーダー部と、前記糸ハン
ダの先端を前記ハンダ溶融部まで送りさらにハンダ供給
量に対応する糸ハンダの長さ送った後糸ハンダを戻すよ
うに前記走行ベルトを制御するコントローラーとを備え
ることを特徴とするハンダ付け装置により達成される。
【0015】この装置にはフィーダー部の糸ハンダ送出
端付近にセンサを設け、糸ハンダの先端を検出するのが
望ましい。そしてハンダ溶融部から糸ハンダの先端をこ
のセンサ位置に戻しておくのがよい。ハンダ溶融部は複
数例えば2つのコテ要素の集合部に形成し、これらコテ
要素を開くことにより溶融ハンダを落下させるようにす
るのがよい。1つのコテ要素によりハンダ溶融部を形成
してもよい。
【0016】フィーダー部は、一対の走行ベルトの上流
側に近接して一対のローラを設け、このローラにより走
行ベルトと直交する方向に糸ハンダを直線化するように
構成できる。このローラに代えて、他の一対の走行ベル
トを用いてもよい。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例の正面図、図2は側
面図、図3と図4はそれぞれその一部の分解斜視図、図
5はフィーダー部の斜視図、図6はその保持部の斜視
図、図7は同じくその概念を示す正面図、図8は同じく
側面図、図9はフィーダー部のヘッド付近の分解斜視
図、図10はこの装置の一動作例の前半を説明する図、
図11は同じく後半を示す図である。
【0018】図1〜4で符号10は支持基板であり、不
図示の基台に垂直に固定されている。この支持基板10
は縦長であって、その前面の左側にはリニヤベアリング
の軌道12(図3、4)が縦に固定され、この軌道12
には3つの移動体12A、12B、12Cが装着されて
いる。各移動台12A〜Cはそれぞれベアリングを内蔵
して軌道12上で回転することなく上下方向にのみ滑ら
かに移動する。支持基板10の右側には縦に長い窓14
が形成されている。
【0019】20は上可動板であり最上部および中間の
移動体12A、12Bに固定されて上下動する。支持基
板10の上部右側には送りねじ22の上端がベアリング
ホルダ24を介して保持される一方、この送りねじ22
の下部が上可動板20に固定されたナットホルダ26に
螺入されている。そしてこの送りねじ22は支持基板1
0上部に取付けられたステッピングモータ28により回
転される。この結果送りねじ22が回転するとナットホ
ルダ26と一体の上可動板20が上下動することにな
る。
【0020】なおモータ28の左側にはファンモータ3
0が配設される(第1、2図)。このハンダ付け装置は
支持基板10を後面として、上、前、左右の各面がカバ
ーで覆われる。そしてファンモータ30は外気をこのカ
バー内に導入してこのカバー内を下降させ、ハンダから
発生する油煙を外へ排出するように考慮されている。
【0021】40、40は上可動板20に固定された左
右一対のハンダフィーダ取付腕である。この取付腕40
は図4に示すように上可動板20の左右側縁に固定され
て前方へ突出する。この取付腕40にはフィーダー部4
2が装着され、このフィーダー部42は、糸ハンダを直
線状にして後記のハンダ溶融部132に送出し、一定量
のハンダをこのハンダ溶融部132に供給する。
【0022】次にこのフィーダー部42を説明する。こ
のフィーダー部42は、フィーダー取付腕40、40に
保持されたフィーダー取付板44に組付けられている。
ここにフィーダー取付板44は、フィーダー取付腕4
0、40に水平に保持されたシャフト46に左右方向の
位置と回動方向の位置とを変更自在に固定される。
【0023】すなわちフィーダー取付腕40、40にそ
れぞれ固定されたシャフトホルダー48、48にシャフ
ト46が掛渡され、このシャフト46にフィーダー取付
板44の背面に固定されたスライダー50、50(図6
に一方のみ図示)がスライド自在に嵌合されている。そ
して後記するように糸ハンダ60の先端がハンダ溶融部
132を指向するようにフィーダー部42を位置合せ
し、このスライダ50、50をビス(図示せず)により
シャフト46に固定することによりフィーダー取付板4
4およびフィーダー部42の固定が可能である。
【0024】52はフィーダー基板であり、フィーダー
取付板44に上下方向にスライド可能に保持されてい
る。すなわち前記フィーダー取付板44は側面視コ字型
に作られ、その中央にはコイルばね54が上から吊ら
れ、その両側にはシャフト56、56が縦に取付けられ
ている。そしてフィーダー基板52の背面に形成された
縦の3条の凹溝のうち両側の凹溝にはシャフト56、5
6に保持されるリニヤベアリング(図示せず)が取付け
られている。
【0025】このためフィーダー基板52はシャフト5
6、56に保持されて上下動する。またコイルばね54
の上端は図6に示すようにフィーダー取付板44に係止
され、その下端はフィーダー基板52の背面に固定され
たフック部材58に係止されている。そしてフィーダー
部42はこのコイルばね54により弾性的に吊られた状
態となっている。
【0026】このためフィーダー部42から送出される
糸ハンダ60がハンダ溶融部132に当たる荷重は、こ
のフィーダー基板52がシャフト56、56上を上方へ
スライドすることにより軽減される。糸ハンダ60の先
端がハンダ溶融部132に当たった時に糸ハンダ60の
先端が直ちに溶融しないと、糸ハンダ60がフィーダー
部42を押圧することになり、その荷重が大きいと糸ハ
ンダ60が折曲することになる。このような時にフィー
ダー部42全体が上方へスライドして糸ハンダ60に加
わる荷重を減らし、糸ハンダ60の折曲を防止するので
ある。
【0027】ここにフィーダー部42の重量は大きいか
ら、この重量が糸ハンダ60に加わったのでは糸ハンダ
60が曲折してしまう。そこでコイルばね54からなる
ばね手段がフィーダー部42を吊り上げるものである。
例えばフィーダー部42の重量が約1kgで糸ハンダ6
0の直径が約1.0mmの場合には、コイルばね54は
約800gの引き揚げる向きの力を発生するよう設定さ
れる。この時には糸ハンダ60には約200gの荷重し
か加わらなくなり、糸ハンダ60の折曲が防止される。
【0028】糸ハンダ60がハンダ溶融部132に押圧
されて溶融が進行している間、フィーダー部42はフィ
ーダー部42の重量とコイルばね54の引揚げ力との差
の力で糸ハンダ60の先端をハンダ溶融部132に押圧
し続ける。従ってこの間にも糸ハンダ60は折曲するこ
となく溶融を続けることができる。
【0029】所定量の糸ハンダ60の供給が済み糸ハン
ダ60がフィーダー部42に戻されると、糸ハンダ60
の先端がハンダ溶融部132から離れる。するとフィー
ダー部42はコイルばね54の作用により緩やかに下降
して基準位置すなわちフィーダー基板52の下限位置に
戻る。
【0030】フィーダー基板52の前面には、垂直な糸
ハンダ60(図5、7、8)を左右から挟んで互いに密
着して上下方向へ走行する一対の無端走行ベルト62、
62が取付けられている。すなわちこれら走行ベルト6
2、62はそれぞれ上下一対のローラ64、66に掛け
回され、アイドルローラ68により所定の張力が付与さ
れている。下側のローラ66がサーボモータ70により
正逆転制御される。なお走行ベルト62は合成樹脂、ウ
レタンゴム、金属などで作られる。
【0031】またフィーダー基板52には、走行ベルト
62、62の上方で糸ハンダ60を前後から挾む一対の
ローラ72、72が取付けられている。また走行ベルト
62、62の下方にはフィーダーヘッド74が取付けら
れている。糸ハンダ60が通る垂直線に沿って、上から
順にガイドチューブ76、78、80が取付けられてい
る。
【0032】糸ハンダ60は支持基板10の上部に水平
に保持されたリール82からほぼ垂直に下方へ引出さ
れ、ガイドチューブ76、ローラ72、72間、ガイド
チューブ78、走行ベルト62、62間、ガイドチュー
ブ80およびフィーダーヘッド74を通って下方へ導か
れる。糸ハンダ60は、両ローラ72、72間に挾まれ
て前後方向の曲がりが矯正される。また両走行ベルト6
2、62間に挾まれて左右方向の曲がりが矯正され、直
線になってフィーダーヘッド74のガイド孔から下方へ
垂直に押し出される。
【0033】フィーダーヘッド74には、糸ハンダ60
を左右から挾んでセンサ84、84が対向配置されてい
る(図7参照)。これらセンサ84、84はその一方が
発光素子で他方が受光素子で形成され、糸ハンダ60の
先端の通過を検出するものである。またフィーダーヘッ
ド74の前面にはエアチューブホルダ86が取付けられ
ている。このエアチューブホルダー86には、センサ8
4、84の付近を指向するエア孔88が設けられてい
る。
【0034】このエア孔88には図示しないエアチュー
ブが接続され、空気をセンサ84付近に送って、溶融ハ
ンダから立ち上る油煙がセンサ84に付着するのを防止
する。フィーダーヘッド74にはさらに図9に示すよう
にアンダーカバー90が取付けられている。このアンダ
ーカバー90はフィーダーヘッド74の下方を覆い、溶
融ハンダの油煙がフィーダーヘッド74のガイド孔やセ
ンサ84などに付着するのを防ぐものである。なおこの
アンダーカバー90には糸ハンダ60が通る孔92(図
9)が設けられるのは勿論である。
【0035】次にハンダ溶融部を形成するコテ要素につ
き説明する。図3において100は下可動板である。こ
の下可動板100は、前記リニヤベアリングの下の移動
体12Cに固定されて上下動可能となっている。下可動
板100はその左端をコイルばね102により上可動板
20に吊られる一方、その右端が長ボルト104により
上可動板20に吊られている。この結果上可動板20と
下可動板100とは一体となって上下動する。
【0036】ここに長ボルト104は上可動板20の挿
入孔内でスライド可能となり、後記コテ要素126がワ
ークに当たった時などにはコテ要素126と共にこの下
可動板100が上へ移動してワークを傷めないように対
策されている。なおこの長ボルト104にはばね106
が縮装され、コテ要素126をワークに押圧する際に適
度な押圧力を発生させるようになっている。
【0037】下可動板100にはスライドレール108
が水平に固定され、このレール108に噛合ってスライ
ドする移動体110A、110Bには左右一対のコテ支
持板112(112A、112B)が固定されている。
また下可動板100の背面にはステッピングモータ11
4が取付けられ、このモータ114の軸は下可動板10
0を貫通して前方へのび、ここにエンコーダカム116
およびカム118が固定されている。
【0038】エンコーダカム116は光センサ120に
よってモータ114の回転角度を検出するためのもので
ある。カム118はダ円形で対称なカム形状を持ち、こ
のカム118には前記コテ支持板112に取付けたカム
フォロワ122(122A、122B)が左右両側から
転接する。なお両コテ支持板112は互いに接近するよ
うにばね124によって連結されている(図3)。
【0039】126(126A、126B)は一対のコ
テ要素であり、これらはコテ支持板112に取付角度お
よび位置調節可能に固定される。両コテ要素126は前
記フィーダー部42から送出される糸ハンダ60の下方
で集合・離隔するように斜めに取付けられ、正面視V字
状のコテ128を形成する。コテ要素126は内部にニ
クロム線ヒータを有し、表面がセラミック、フッ素樹
脂、ステンレスなどのハンダ反撥材料で被覆されてい
る。特にセラミックの場合に窒素ケイ素を用いると、ハ
ンダに対する耐浸透性が高く、またハンダのヤニに含ま
れる塩酸などに対する耐薬品性が高く、耐久性が優れた
ものとなる。
【0040】両コテ要素126の互いに対向する集合面
には、溝130(図3、一方のみ図示)が形成され、両
コテ要素126が集合した時に両者の溝130が対向し
てその間にハンダ溶融部132が形成される(図1、
7、10参照)。図2で134はコントローラである。
このコントローラ134は糸ハンダ60の送出および戻
し量を制御し、上可動板20の上下動を制御し、コテ要
素126の開閉および加熱を制御する。
【0041】
【動作】次にこの実施例の動作を説明する。例えば図1
0に示すように、抵抗136などの電子部品のリード1
38をプリント基板140のスルーホールに下面から通
し、プリント基板140の上面からハンダ付けする場合
を説明する。
【0042】先ずハンダ付けを行うワークをコテ要素1
26の集合部の下方に位置させる。この時糸ハンダ60
はその先端がセンサ84で検出され、図10(A)のよ
うにセンサ84の位置にあり、またコテ要素126は集
合している。
【0043】スタート信号が入力されるとコントローラ
134はコテ要素126A、126Bを加熱開始すると
ともに、両コテ要素126を僅かに開く(図10の
(A))。そしてモータ28を作動させて上可動板20
を下降させて両コテ要素126がリード138の先端を
挾む位置にする。またこれと同時にモータ70を作動さ
せて糸ハンダ60を下方へ送り出す(図10の
(B))。
【0044】糸ハンダ60はローラ72、72と走行ベ
ルト62、62とに挾まれて直線となり、走行ベルト6
2、62間から垂直に下方へ進出する。糸ハンダ60の
送り出し量は、センサ84の間に保持された糸ハンダ6
0の先端がハンダ溶融部132に到達するまでの距離
と、ハンダ供給量に対応する糸ハンダ60の長さとの合
計距離とする。
【0045】糸ハンダ60を送出すると共に両コテ要素
126を閉じてリード138の先端を挾み、リード13
8を加熱する。この時糸ハンダ60の下端がハンダ溶融
部132に当たり、糸ハンダ60の送り出しに伴って糸
ハンダ60の先端から順に溶融してハンダ溶融部132
にたまる(図10の(C))。
【0046】所定量の糸ハンダ60の送出が済むと走行
ベルト62、62は逆方向へ戻り、糸ハンダ60が上昇
する。この時糸ハンダ60の先端に付着する溶融ハンダ
をハンダ溶融部132にふるい落とすため、糸ハンダ6
0の先端(下端)に振動を加える。例えば走行ベルト6
2、62を細かく走行方向を変化させることにより加振
することができる。
【0047】コントローラ134は追加加熱用の一定時
間が経過するとモータ114を作動させてカム118を
回転させ、両コテ支持板112を押し開いてコテ要素1
26を離隔させる。この結果集合部に形成されるハンダ
溶融部132内の溶融ハンダがリード138の上に落下
し、ハンダ付けが行われる(図11(D))。このコテ
要素126が開いている間に、コテ要素126を複数回
閉じれば、溶融ハンダの落下が一層滑らかになる。
【0048】このコテ要素126が開く時にコントロー
ラ134はハンダ滴下タイマによる計時を開始し、一定
時間経過するとコテ要素126を再び下降させ(図11
(E))。この時にはリード138に付着した溶融ハン
ダがコテ要素126の下端に玉状に膨出しているから、
コテ要素126の下端がこの溶融ハンダの玉状膨出部を
押圧する。このため溶融ハンダがリード138およびス
ルーホールに確実に付着する。
【0049】コテ要素126をこの下降位置に置く時間
は加熱タイマにより計時され、この設定時間が経過する
とコテ要素126は上昇し、一定時間後にコテ要素12
6を閉じて次の動作に備える(図11(F))。なおこ
の一連の動作中においては、糸ハンダ60はセンサ84
の位置に戻り、次の動作まで待機する。
【0050】
【他の実施例】図12はフィーダー部の他の実施例を示
す概念図である。このフィーダー部42Aは垂直線に沿
う糸ハンダ60を挾む一組の走行ベルト62A、62A
と、その上方で糸ハンダ60を挾む他の一組の走行ベル
ト62B、62Bとを備える。走行ベルト62B、62
Bは前記走行ベルト62A、62Aと直交方向に糸ハン
ダ60を挾む。
【0051】この実施例によれば糸ハンダ60を互いに
直交する方向へそれぞれ走行ベルト62A、および62
Bで直線化するから、前記図1〜11で説明した実施例
よりも正確に直線にすることができる。しかし本発明は
少くとも一組の走行ベルトを持って糸ハンダを直線化す
るものであればよい。
【0052】図13はコテの他の実施例を示す斜視図で
ある。このコテ128Aは単独のもので、その上面には
凹部からなるハンダ溶融部132Aが形成されている。
糸ハンダ60は上方または斜め上方からこのハンダ溶融
部132Aに向かって送られ、ここに接触しながらその
先端から溶融する。そして所定量の糸ハンダの供給が済
むと糸ハンダ60は上方へ戻る。
【0053】このコテ128Aのハンダ溶融部132A
は溶融ハンダが自然に流下するように流出口が低くなる
ように傾斜させておいてもよい。しかしコテ128A全
体の傾斜角度を変化可能とし、ハンダ溶融部132Aに
一時溶融ハンダを溜めて追加加熱し、その後コテ128
Aを傾けて溶融ハンダを流出口から流下させるようにし
てもよい。このコテ128Aはワーク(例えばリ−ド1
38)に接触させてワークを加熱してから溶融ハンダを
ここに流下させるのが望ましい。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、糸ハン
ダを少くとも一組の無端走行ベルト間に挾んで直線状に
伸ばし、その先端をハンダ溶融部へ送って先端から溶融
させながら所定量の糸ハンダを送り出した後、糸ハンダ
を逆送させるものであるから、糸ハンダの送り量によっ
てハンダ供給量を制御することができ、所定量の糸ハン
ダを正確に供給することができる。従って適切な温度に
加熱溶融された微少量のハンダをワークに供給でき、ハ
ンダ付けの信頼性を向上させることができる。
【0055】ここに走行ベルトの送出端側に近接してセ
ンサを設け、糸ハンダの先端を検出してこの位置から糸
ハンダをハンダ溶融部へ送り出すようにすれば、センサ
が溶融ハンダの油煙により汚れにくくなる(請求項
2)。糸ハンダをハンダ溶融部から離す時に糸ハンダを
加振し、溶融ハンダを糸ハンダの先端から振り落とすよ
うにすれば、溶融ハンダの量を一層高精度に管理するこ
とができる(請求項3)。
【0056】請求項4の発明によればこの方法の実施に
直接用いるハンダ付け装置が得られる。ここに走行ベル
トの糸ハンダ送出端側に近接するセンサを設け、糸ハン
ダの先端を検出してこのセンサの位置まで戻すようにす
るのが望ましい(請求項5)。ハンダ溶融部は複数のコ
テ要素を集合させて形成してもよいし(請求項6)、1
つのコテに設けた凹部で形成してもよい(請求項7)。
【0057】またフィーダー部には一対の走行ベルトの
上流側にこの走行ベルトと直交する方向から糸ハンダを
挾む一対のローラを設けたり、他の一対の走行ベルトを
設けておいてもよく、この場合には糸ハンダの直線性が
一層向上する(請求項8、9)。
【0058】フィーダー部は上下同自在に保持しかつコ
イルばねなどのばね手段によって吊っておくのが望まし
い(請求項10)。この場合には、糸ハンダの先端がハ
ンダ溶融部に当たって溶融が始まらないうちにフィーダ
ー部が糸ハンダを送出し続けても、ばね手段で吊られた
フィーダー部が小さい力で容易に押し上げられ、糸ハン
ダが折曲するのを防止できる。そしてハンダの溶融が始
まるとフィーダー部は自然に降下してゆき、常に適切な
力を糸ハンダの先端に加えつつ糸ハンダの溶融を続けさ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図
【図2】側面図
【図3】その一部の分解斜視図
【図4】同じくその一部の分解斜視図
【図5】フィーダー部の斜視図
【図6】その保持部の斜視図
【図7】同じくその概念を示す正面図
【図8】同じく側面図
【図9】フィーダー部のヘッド付近の分解斜視図
【図10】この装置の一動作例の前半を説明する図
【図11】同じく一動作例の後半を説明する図
【図12】フィーダー部の他の実施例を示す概念図
【図13】コテの他の実施例を示す斜視図
【符号の説明】
42、42A フィーダー部 52 フィーダー基板 54 コイルばね 60 糸ハンダ 62、62A、62B 走行ベルト 72 ローラ 84 センサ 126 コテ要素 128、128A コテ 132、132A ハンダ溶融部 134 コントローラ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の未溶融ハンダをハンダ溶融部に
    供給し、ここで加熱・溶融した後、溶融ハンダをワーク
    に落下させるハンダ付け方法において、対向部が互いに
    密着して走行する少くとも一対の無端走行ベルト間に糸
    ハンダを挟みながら直線状に伸ばす一方、この直線状の
    糸ハンダをハンダ溶融部へ押し当ててその先端から溶融
    させながら所定量の糸ハンダを送り出した後、前記走行
    ベルトを逆走させて糸ハンダの先端をハンダ溶融部から
    離隔させることを特徴とするハンダ付け方法。
  2. 【請求項2】 走行ベルトの糸ハンダ送出端側に近接し
    て設けたセンサにより糸ハンダの先端を検出し、このセ
    ンサからハンダ溶融部までの距離とハンダ供給量に対応
    する糸ハンダの長さとの合計距離だけ糸ハンダを送出し
    た後、糸ハンダの先端を前記センサの位置まで戻すよう
    に糸ハンダの送り制御を行う請求項1のハンダ付け方
    法。
  3. 【請求項3】 糸ハンダの先端をハンダ溶融部からセン
    サ位置へ戻す工程の初期に、前記糸ハンダを加振する請
    求項2のハンダ付け方法。
  4. 【請求項4】 所定量の未溶融ハンダをハンダ溶融部に
    供給し、ここで加熱・溶融した後、溶融ハンダをワーク
    に落下させるハンダ付け装置において、対向部が互いに
    密着して走行する少くとも一対の無端走行ベルト間に糸
    ハンダを挟みながら直線状に伸ばしつつ前記ハンダ溶融
    部へ送出するフィーダー部と、前記糸ハンダの先端を前
    記ハンダ溶融部まで送りさらにハンダ供給量に対応する
    糸ハンダの長さ送った後糸ハンダを戻すように前記走行
    ベルトを制御するコントローラーとを備えることを特徴
    とするハンダ付け装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、さらにフィーダー部
    から送出される糸ハンダの先端を検出するセンサをフィ
    ーダー部の糸ハンダ送出端付近に備え、前記コントロー
    ラは糸ハンダを所定量送出した後前記センサの位置まで
    戻すように前記走行ベルトを制御するハンダ付け装置。
  6. 【請求項6】 ハンダ溶融部は、少くともハンダ接触部
    位の表面がハンダ反撥材料で形成された複数のコテ要素
    を集合することにより形成され、これらコテ要素の間隙
    から溶融ハンダをワークに落下させる請求項4または5
    のハンダ付け装置。
  7. 【請求項7】 ハンダ溶融部は1つのコテに設けた凹部
    で形成される請求項4または5のハンダ付け装置。
  8. 【請求項8】 フィーダー部は、一対の無端走行ベルト
    と、この走行ベルトの上流側に近接して設けられ前記走
    行ベルトと直交する方向に糸ハンダを挟む一対のローラ
    とを備える請求項4のハンダ付け装置。
  9. 【請求項9】 フィーダー部は、糸ハンダをその直線方
    向にずらして互いに直交する方向から挾持する2組の走
    行ベルトを備える請求項4のハンダ付け装置。
  10. 【請求項10】 フィーダー部は、上下動可能に保持さ
    れ、かつばね手段により吊られ、フィーダー部から送出
    される糸ハンダの先端がハンダ溶融部に当たる荷重を前
    記ばね手段により軽減し、糸ハンダの折曲を防止するよ
    うにした請求項4のハンダ付け装置。
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