JP3397772B2 - センサ取付装置、センサ又はマーカの取付装置 - Google Patents
センサ取付装置、センサ又はマーカの取付装置Info
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Description
R:Virtual Reality)装置、または、
複合現実感(MR:Mixed Reality)装置
に用いる位置姿勢センサの取付け技術に関する。
実感(MR)装置において、プレイヤ(体験者)の手に
位置姿勢センサを取り付け、その手の位置にコンピュー
タグラフィックス(CG)で仮想の物体を表示すること
で、手の位置(手の上など)にあたかも仮想の物体が存
在しているかのように感じさせる技術が実現されてい
る。
G(3次元的にモデリングされたCG)によって生成さ
れた映像を重畳し、かつ、両者の映像を位置合わせして
表示することによって、現実空間の中に仮想の物体があ
たかも存在するかのように見せる装置である。
米国Polhemus社の製品のFASTRAK(製品
名)などが知られている。これは、磁気方式による位置
姿勢センサであり、磁気発信装置と磁気受信装置(位置
姿勢センサ)からなるシステムである。位置姿勢センサ
は、磁気発信装置から発せられる磁気を受信して位置と
姿勢を検出する。位置姿勢センサは、1センチ角程度の
小さな立体であり、このセンサの空間上の位置(XYZ
座標位置)と姿勢(Roll, Pitch,Yaw)
を検出することができる。従来、この位置姿勢センサを
手に取付ける場合には、グローブ状のものに位置姿勢セ
ンサを取付けることにより、手に固定していた。
の物体にマーカを取付け、このマーカを画像認識するこ
とによって、そのマーカの位置にCGを重畳するシステ
ムも存在する。この場合、手の上にマーカを取付けれ
ば、位置姿勢センサによって測定した位置姿勢情報と、
マーカの位置姿勢情報とを総合的に用いてCG重畳位置
を決定することが可能である。マーカは画像認識しやす
いように特徴のある幾何形状であったり、特徴のある色
彩であったり、または複数の色の組み合わせからなるパ
ターンであったりする。
勢センサの取付け器具は、グローブなどによって手の大
部分が覆われてしまい、見た目上、違和感があった。特
に、複合現実感装置で利用した場合には、手の部分の映
像がプレイヤに直接見えているため、位置姿勢センサを
取付けるためのグローブが大きいと映像的に問題があ
り、また、手それ自体の姿を観察することができないと
いう問題があった。
を小さくしようとすれば、センサの取付けが不安定にな
り、測定誤差が多くなるといった問題があった。
はMRシステムにおいて、そのCGに係る音声をCGの
表示位置(手の上)から再生するシステムは存在しなか
った。
センサの近くでスピーカコイルなどの磁気の影響がある
場合には、測定精度が悪くなるという問題があった。
片があると測定精度が悪くなるため、金属製部品を含む
スピーカを位置姿勢センサの近傍に取付けることには問
題があった。
くするために見た目に目立つ特徴を持っているため、こ
のマーカを用いて位置検出を行う複合現実感システムの
場合、マーカそのものが鮮明に見えてしまい、観察者に
違和感を与えていた。
みてなされたもので、その課題は、仮想現実感装置、複
合現実感装置等で使用される手の位置姿勢センサとスピ
ーカとを好適な状態で手に取付けられるようにすること
にある。
決するため、本発明は、仮想現実感装置、複合現実感装
置等に用いる手の位置姿勢を検出するためのセンサを少
なくとも取付けるための取付装置であって、前記センサ
を取付ける第1のリング部とスピーカを取付ける第2の
リング部とを帯状の連結部で連結している。
実感装置等に用いる手の位置姿勢を検出するためのセン
サ又はマーカを取付けるための取付装置であって、使用
者の手首の間接を挟んで、互いに一部を帯状の連結部で
連結された第1のリング部と第2のリング部を備え、該
第1及び第2のリング部の少なくとも一方に位置検出用
のセンサ又はマーカが取り付けられている。
に基づいて説明する。
(装置)の外観図である。本センサ取付器具は、伸縮性
のあるゴムのような素材(ウェットスーツ素材など)で
作られており、この素材に位置姿勢センサとスピーカが
接着あるいは縫い付けられるなどして固定されているも
のである。なお、伸縮性の素材は、必ずしも素材それ自
体が伸縮性を持つ必要はなく、例えば伸縮性の無い布の
中に糸状ゴム等の伸縮性のあるものを縫い込み、その布
を縮めて波を形成させたようなものでもよい。
勢センサである。3はスピーカケーブル、4はセンサケ
ーブルである。スピーカ1が取付けられている輪状の部
分をスピーカ取付部5、位置姿勢センサ2が取付けられ
ている輪状の部分をセンサ取付部6、両者をつないでい
る部分を連結部7と呼ぶ。
開図である。図2に示したAとA',BとB'の部分が互
いに接続されることにより、図1に示すような形状にな
る。なお、図2は、説明の便宜上示したものであり、必
ずしも製造過程でAとA',BとB'の部分の接着処理が
実行されることを意味するものではない。
図3と図4に示す。図3は手のひら側から見た図であ
る。手首の位置にはスピーカ1がある。図4は手の甲側
から見た図である。手の甲の位置には位置姿勢センサ2
がある。
センサ取付部6とスピーカ取付部5を連結部7で連結す
るように構成されているため、手を覆う部分が少ないに
も拘らず、位置姿勢センサ2を手に確実に固定すること
が可能となる。
手の位置に位置姿勢センサ1を配置することにより、ス
ピーカ1と位置姿勢センサ2との距離を長くすると共
に、さらに、手のひら側にスピーカ1を配置し、手の甲
側に位置姿勢センサ2を配置することにより、より一
層、スピーカ1と位置姿勢センサ2との距離を長くして
いる。このように、スピーカ1から位置姿勢センサ2を
離すことにより、スピーカ1の磁気や金属が磁気方式に
よる位置姿勢センサ2に悪影響を及ぼすことが回避さ
れ、位置姿勢センサ2による測定誤差を低減することが
可能となる。
5を手首まで通し、次に、センサ取付部6を手のひらま
で通せばよく、装着手順が簡便である。
置姿勢センサ2には、それぞれスピーカケーブル3,セ
ンサケーブル4が接続されており、これらスピーカケー
ブル3,センサケーブル4は、適当な場所でセンサ取付
器具本体に縫い付けられるなどして、一体化されてい
る。特に、センサケーブル4は、スピーカ取付部5の位
置でも固定され、位置姿勢センサ2から直接下に垂れ下
がらないようになっている。このため、センサケーブル
4が揺れたり引っ張られたりした場合でも、スピーカ取
付部5に固定された部分で吸収され、位置姿勢センサ2
の取付部分が揺らいだりしにくくなる。
輪の大きさと、スピーカ取付部5の輪の大きさが異なる
点である。センサ取付部6は、手のひらの外周程度の大
きさを持っており、手に装着した際に位置姿勢センサ2
を手にしっかりと固定することができる。スピーカ取付
部5の輪の大きさは、手首の大きさよりも一回り大きく
なっており、手首上を自由にスライドすることができ
る。このため、手首を曲げたり伸ばしたりしても、スピ
ーカ取付部5は手首を自由にスライドし、連結部7、セ
ンサ取付部6を引っ張ることがないため、センサ固定部
に余分な力を与えて、位置姿勢センサ2の位置ずれを引
き起こしたり、センサケーブル4と位置姿勢センサ2と
の接続が破壊されることはない。
ことで、プレイヤが自分の手を見て、手の上にCGが重
畳された映像を見る場合、プレイヤの視点とCG位置
(位置姿勢センサ2の位置)の間に手首があるため、音
がする方向は位置姿勢センサ2の方向に近くなるという
利点がある。
がプレイヤの正面にあった場合を考えると、手首は、位
置姿勢センサ2と磁気発信装置の間には位置しないの
で、手首の位置にスピーカ1を固定することによって、
スピーカ1の金属部品が位置姿勢センサ2に悪影響を及
ぼすこともないという利点がある。
で、音を鳴らすことでプレイヤの手首に振動を与えるこ
とが可能である。例えば、手の上に何かが衝突したよう
なCGを表示するとき、衝突音をスピーカ1から鳴らせ
ば、聴覚的にも衝突が発生した手の部分から衝突音が聞
こえ、手に振動も伝わるという効果を引き出すことがで
きる。MRシステムやVRシステムでは、CGで表示し
た物体の触感は得られないため、このようにCGに対応
する振動を体感できる利点は重要である。
度の伸縮性があるため、プレイヤの手ひらの大きさに差
異があってもセンサ取付部を伸ばして装着することで対
応可能である。本実施形態で説明した方法とは別に、図
2に示す展開図でAとA'の部分を接続してしまうので
なく、マジックテープなどで取り外し可能にし、プレイ
ヤの手の大きさの如何に拘らず、常に、程よい締め付け
度で本センサ取付器具を装着できるようにしてもよい。
ただし、この場合でも、スピーカ装着部5は手首の太さ
よりもゆるいサイズにすることが望ましい。
の磁気コイル方式のものではなく、圧電スピーカを用い
ることも考えられる。圧電スピーカは磁気的な影響が少
ないため、磁気方式の位置姿勢センサの傍で用いるのに
好適である。
るようなシステムで用いる場合、画像認識の対象とする
マーカ(特徴のある図形や色など)を手に付ける必要が
ある。このマーカ8は、図5に示すように、センサ取付
部6の手のひら側に付けてもよい。また、図6に示すよ
うに、スピーカ1そのものをマーカ9として利用するこ
とも可能である。この場合、スピーカ1の輪郭などを特
定の色で塗るなどしてスピーカ1の表面を画像認識可能
なパターンにすることにより、スピーカ1の位置姿勢を
認識することができる。
徴のあるマーカ8が現れるため、手の見た目を阻害する
が、図6の方法では、スピーカ1の表面にマーカ9を施
すことで、手の見た目をあまり阻害することなくマーカ
を設置することができる。
は画像認識によって直接はわからないが、手のひらと手
首の相対位置はわかっているので、スピーカ1の位置姿
勢を認識できれば手のひらの位置姿勢を求めることは可
能である。
1の位置に何らかのCGを重畳することによってスピー
カ1を見た目上隠すことも可能である。
れることなく、例えば、磁気方式以外の超音波方式等の
位置姿勢センサを用いることも可能である。また、特
に、磁気方式以外の位置姿勢センサやスピーカを用いた
場合等には、位置姿勢センサとスピーカを共に手のひら
側、又は手の甲側に配置することも可能である。
仮想現実感装置、複合現実感装置等で使用される手の位
置姿勢センサとスピーカとを好適な状態で手に取付ける
ことが可能となる。
観図である。
のひら側)を示す図である。
の甲側)を示す図である。
る。
Claims (23)
- 【請求項1】 仮想現実感装置、複合現実感装置等に用
いる手の位置姿勢を検出するためのセンサを少なくとも
取付けるための取付装置であって、 前記センサを取付ける第1のリング部とスピーカを取付
ける第2のリング部とを帯状の連結部で連結したことを
特徴とするセンサ取付装置。 - 【請求項2】 少なくとも前記第1のリング部は、伸縮
性のある素材で構成されていることを特徴とする請求項
1記載のセンサ取付装置。 - 【請求項3】 前記第2のリング部,及び連結部は、伸
縮性のある素材で構成されていることを特徴とする請求
項1又は2記載のセンサ取付装置。 - 【請求項4】 前記第1のリング部は手の部分に装着さ
れ、第2のリング部は手首に装着されるべく両リングの
径が規定されると共に、該第2のリング部の径は、手首
の径より大きく規定されていることを特徴とする請求項
1〜3の何れかに記載のセンサ取付装置。 - 【請求項5】 前記センサ、スピーカは、互いに手のひ
ら側又は甲側の反対側に配置されていることを特徴とす
る請求項1〜4の何れかに記載のセンサ取付装置。 - 【請求項6】 前記センサ、スピーカは、共に手のひら
側又は甲側の同一側に配置されていることを特徴とする
請求項1〜4の何れかに記載のセンサ取付装置。 - 【請求項7】 前記第1のリング部は、マジックテープ
(登録商標)等の連結手段により開閉可能に構成されて
いることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のセ
ンサ取付装置。 - 【請求項8】 前記センサ、スピーカにそれぞれ接続さ
れるケーブルが取付けられていることを特徴とする請求
項1〜7の何れかに記載のセンサ取付装置。 - 【請求項9】 前記センサに接続されるケーブルは、前
記第2のリング部で固定されていることを特徴とする請
求項1〜8の何れかに記載のセンサ取付装置。 - 【請求項10】 前記センサは、磁気方式によるセンサ
であることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の
センサ取付装置。 - 【請求項11】 前記センサは、超音波方式によるセン
サであることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載
のセンサ取付装置。 - 【請求項12】 前記スピーカは、磁気方式によるスピ
ーカであることを特徴とする請求項1〜11の何れかに
記載のセンサ取付装置。 - 【請求項13】 前記スピーカは、圧電方式によるスピ
ーカであることを特徴とする請求項1〜11の何れかに
記載のセンサ取付装置。 - 【請求項14】 前記センサ取付装置は、位置検出用の
マーカが付けられていることを特徴とする請求項1〜1
3の何れかに記載のセンサ取付装置。 - 【請求項15】 前記マーカは、前記第1のリング部に
付けられていることを特徴とする請求項1〜14の何れ
かに記載のセンサ取付装置。 - 【請求項16】 前記マーカは、前記第1のリング部の
前記センサの取付位置とは反対側に付けられていること
を特徴とする請求項1〜15の何れかに記載のセンサ取
付装置。 - 【請求項17】 前記マーカは、前記第2のリング部の
スピーカの表面に付けられていることを特徴とする請求
項1〜14の何れかに記載のセンサ取付装置。 - 【請求項18】 仮想現実感装置、複合現実感装置等に
用いる手の位置姿勢を検出するためのセンサ又はマーカ
を取付けるための取付装置であって、 使用者の手首の間接を挟んで、互いに一部を帯状の連結
部で連結された第1のリング部と第2のリング部を備
え、該第1及び第2のリング部の少なくとも一方に位置
検出用のセンサ又はマーカを取り付けてなることを特徴
とするセンサ又はマーカの取付装置。 - 【請求項19】 少なくとも前記第1のリング部は、伸
縮性のある素材で構成されていることを特徴とする請求
項18記載のセンサ又はマーカの取付装置。 - 【請求項20】 前記第2のリング部、及び連結部は、
伸縮性のある素材で構成されていることを特徴とする請
求項18又は19記載のセンサ又はマーカの取付装置。 - 【請求項21】 前記第1のリング部は手の部分に装着
され、第2のリング部は手首に装着されるべく両リング
の径が規定されると共に、該第2のリング部の径は、手
首の径より大きく規定されていることを特徴とする請求
項18〜20の何れかに記載のセンサ又はマーカの取付
装置。 - 【請求項22】 前記センサ又はマーカは、互いに手の
ひら側又は甲側の反対側に配置されていることを特徴と
する請求項18〜21の何れかに記載のセンサ又はマー
カの取付装置。 - 【請求項23】 さらに、スピーカが手のひら側又は甲
側に配置されていることを特徴とする請求項22記載の
センサ又はマーカの取付装置。
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