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JP3397399B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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Publication number
JP3397399B2
JP3397399B2 JP28774893A JP28774893A JP3397399B2 JP 3397399 B2 JP3397399 B2 JP 3397399B2 JP 28774893 A JP28774893 A JP 28774893A JP 28774893 A JP28774893 A JP 28774893A JP 3397399 B2 JP3397399 B2 JP 3397399B2
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JP
Japan
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image pickup
image
optical system
pickup means
filter
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JP28774893A
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康之 山崎
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to US08/326,095 priority patent/US5757423A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置に関し、特に撮
像素子の画素数を増やすことなく限られた画素数の撮像
素子を複数個用いて高解像度の画像情報が容易に得られ
るようにした、例えば小型ビデオカメラやスチルビデオ
カメラ等に好適な撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮像装置に用いられている撮像素
子としての固体エリアセンサ(画素を2次元的に配列し
たイメージセンサ)は高画素化、低価格化、更に小型化
が可能となってきており、家庭用の小型ビデオカメラや
スチルビデオカメラ等に応用普及し、NTSC等の現行
規格のテレビでは充分な画質が得られるようになってき
た。
【0003】図14は従来の単板式より成る撮像装置の
撮像素子近傍の要部概略図である。
【0004】同図において101は撮影レンズ、102
は光学フィルターであり、例えばローパスフィルターや
近赤外光カットフィルター等より成っている。103は
固体撮像素子であり、例えばエリアセンサーより成って
おり、該撮像素子103面上に例えば図15、図16に
示すようなフィルター配列より成る色フィルターが設け
られている。同図では撮像素子103で得られた出力信
号(画像情報)を信号処理回路(不図示)で処理し、こ
れによりカラー化された映像信号を得て色再現を行なっ
ている。
【0005】単板式の撮像装置に比べて高解像度の出力
信号(画像情報)を得る為には図17、図18に示すよ
うな2板式、あるいは3板式より成る撮像装置が必要と
なってくる。
【0006】図17、図18において101は撮影レン
ズ、102は光学フィルターであり、例えばローパスフ
ィルターや近赤外光カットフィルター等より成ってい
る。104は色分解手段としてのダイクロイックプリズ
ム(又はハーフミラー)であり、図17においては入射
光を2つの色光に色分解しており、又図18においては
入射光を3つの色光に色分解している。103A,10
3B,103Cは各々固体撮像素子であり、例えばエリ
アセンサーより成っており、各プリズムの射出面に各々
設けられている。
【0007】これらの撮像装置においては各固体撮像素
子103A,103B,103Cから得られる出力信号
(画像情報)を信号処理回路(不図示)で処理し、これ
によりカラー化された映像信号を得て色再現を行なって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の単
板式より成る撮像装置では、撮像素子の画素数が近年多
くなっているとはいえ、その解像度は固体撮像素子の画
素数で制限されてしまい所望の解像度の画像が得られ
ず、又高画素数の撮像素子は非常に高価であり、低コス
ト化を図るのが難しかった。
【0009】一方、2板式、あるいは3板式より成る撮
像装置では色分解手段としてダイクロイックプリズムや
ハーフミラー等を用いている為、撮影レンズのバックフ
ォーカスが極めて長くなり、装置全体の小型化が図れな
いという問題点があった。又これらの光学部材は高価で
あり、その為低コスト化を図るのが難しかった。
【0010】本発明は限られた画素数を有する撮像素子
を複数個用いて各撮像素子の配置及び各撮像素子に被写
体像を形成する際の撮影系を構成する各光学要素を適切
に設定すると共に、各撮像素子面上に所定の分光特性を
有するフィルターを設けることにより、高精細な画像情
報(カラー画像)が容易に得られるようにした撮像装置
の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の撮像装
置は、第1の光学系により被写体像を予定結像面に形成
し、該第1の光学系の光軸上であって該予定結像面近傍
に配置した第2の光学系と、該第1の光学系の光軸上で
あって該第2の光学系の後方に配置した第3の光学系と
で該予定結像面に形成した被写体像の全てを第1の撮像
手段に再結像し、該第1の光学系の光軸外に光軸を有
し、該第2の光学系の後方に配置した第4の光学系で該
予定結像面に形成した被写体像の一部を第2の撮像手段
に再結像し、該第1の撮像手段と該第2の撮像手段とで
得られる画像情報を利用して高精細な画像情報を得るよ
うにした撮像装置であって、該第1の撮像手段面上に所
定の分光特性を有するフィルターを設け、該第2の撮像
手段面上に該所定の分光特性と異なる分光特性を有する
フィルターを設けたことを特徴としている。
【0012】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記第4の光学系は複数のレンズ系を有しており、
前記第2の撮像手段は該複数のレンズ系に対応した複数
の撮像素子を有していることを特徴としている。請求項
3の発明は請求項2の発明において、前記第4の光学系
の複数のレンズ系は前記第1の光学系が形成する被写体
像を複数の領域に分割したときの各領域の被写体像を各
々対応する撮像素子面上に結像させていることを特徴と
している。請求項4の発明は請求項2又は3の発明にお
いて、前記第3の光学系と前記第4の光学系の複数のレ
ンズ系とはそれぞれ結像倍率が異なることを特徴として
いる。請求項5の発明は請求項2、3又は4の発明にお
いて、前記第1の撮像手段からの出力信号を用いて低周
波域の映像信号を形成し、前記第2の撮像手段を構成す
る複数の撮像素子からの出力信号を用いて高周波域の映
像信号を形成したことを特徴としている。請求項6の発
明は請求項2、3、4又は5の発明において、前記第1
の撮像手段からの出力信号を用いて色信号を形成し、前
記第2の撮像手段を構成する複数の撮像素子からの出力
信号を用いて輝度信号を形成したことを特徴としてい
る。請求項7の発明は請求項1の発明において、前記第
1の撮像手段面上に設けるフィルターは分光特性が異な
る複数の領域を有するフィルターを設けたことを特徴と
している。請求項8の発明は請求項1又は2の発明にお
いて、前記第2の撮像手段を構成する複数の撮像素子面
上に輝度色光特性の分光特性を有するフィルターを設け
たことを特徴としている。請求項9の発明は請求項1又
は2の発明において、前記第2の撮像手段を構成する複
数の撮像素子面上に緑色光特性の分光特性を有するフィ
ルターを設けたことを特徴としている。請求項10の発
明は請求項1又は2の発明において、前記第2の撮像手
段を構成する複数の撮像素子は少なくともラインセンサ
ーより成っていることを特徴としている。
【0013】請求項11の発明の撮像装置は、被写体像
を第1の光学系により予定結像面に結像させ、該予定結
像面近傍に配置した第1の光学系と光軸を同じくする第
2の光学系と該第2の光学系の後方であって該第1の光
学系との光軸を一致させて配置した第3の光学系とによ
り予定結像面に形成した被写体像の全てを第1の撮像手
段面上に結像させると共に、該予定結像面に結像した被
写体像を分割した複数の領域を、該第1の光学系の光軸
と異なる光軸を有する複数のレンズ系を有し該第2の光
学系の後方に配置した第4の光学系によりそれぞれの光
学系に対応する複数の撮像素子を有する第2の撮像手段
の該複数の撮像素子面上に各々結像させ、該複数の撮像
素子からの画像情報を合成して全被写体像に関する画像
情報を得るようにした撮像装置であって、該第1の撮像
手段面上に所定の分光特性を有するフィルターを設け、
該第2の撮像手段を構成する複数の撮像素子面上に該所
定の分光特性と異なる分光特性を有するフィルターを設
けたことを特徴としている。
【0014】請求項12の発明は請求項11の発明にお
いて、前記第3の光学系と前記第4の光学系の複数のレ
ンズ系とはそれぞれ結像倍率が異なることを特徴として
いる。請求項13の発明は請求項11又は12の発明に
おいて、前記第1の撮像手段からの出力信号を用いて低
周波域の映像信号を形成し、前記第2の撮像手段を構成
する複数の撮像素子からの出力信号を用いて高周波域の
映像信号を形成したことを特徴としている。請求項14
の発明は請求項11又は12の発明において、前記第1
の撮像手段からの出力信号を用いて色信号を形成し、前
記第2の撮像手段を構成する複数の撮像素子からの出力
信号を用いて輝度信号を形成したことを特徴としてい
る。請求項15の発明は請求項11の発明において、前
記第1の撮像手段面上に設けるフィルターは分光特性が
異なる複数の領域を有することを特徴としている。請求
項16の発明は請求項11又は12の発明において、前
記第2の撮像手段を構成する複数の撮像素子面上に輝度
色光特性の分光特性を有するフィルターを設けたことを
特徴としている。請求項17の発明は請求項11又は1
2の発明において、前記第2の撮像手段を構成する複数
の撮像素子面上に緑色光特性の分光特性を有するフィル
ターを設けたことを特徴としている。請求項18の発明
は請求項11又は12の発明において、前記第2の撮像
手段を構成する複数の撮像素子は少なくともラインセン
サーより成り、該ラインセンサーを走査することによっ
て、前記被写体像を分割した領域の画像情報を得ること
を特徴としている。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例1の光学系の要部断面
図、図2は本発明の実施例1の要部斜視図である。
【0016】図中、1は第1の光学系であり、被写体像
を1次結像面(予定結像面)21上に結像させている。
【0017】2は第2の光学系であり、第1の光学系1
の光軸上であって、1次結像面21近傍に配置してお
り、該1次結像面21に形成した被写体像からの光束を
集光して後続するレンズ系に導光している。
【0018】3は第3の光学系であり、第1の光学系1
の光軸上であって、第2の光学系2の後方(像面側)に
配置している。即ち、第3の光学系3の光軸と第1の光
学系1の光軸と第2の光学系2の光軸とは互いに一致し
ている。
【0019】31は第1の撮像手段(主撮像手段)であ
り、第3の光学系3の後方の結像面に配置しており、例
えば固体エリアセンサより成っている。本実施例では第
1の撮像手段31面上に図3(B)に示すように視覚的
に高解像度を必要としない分光特性を有する赤(R)色
と青(B)色のフィルターが主走査方向(図面上横方
向)と副走査方向(図面上縦方向)に交互に配列されて
なる色フィルターを設けている。
【0020】第1の光学系1によって1次結像面21に
形成した被写体像の全領域を第2の光学系2と第3の光
学系3により第1の撮像手段31面上に再結像させてい
る。
【0021】4は第4の光学系であり、第41レンズ系
4A、第42レンズ系4B、第43レンズ系4C、そし
て第44レンズ系4Dの4つのレンズ系を有している。
【0022】4つのレンズ系4A,4B,4C,4Dは
第1の光学系1の光軸外に光軸を有し、第2の光学系2
の後方に配置している。
【0023】41は第2の撮像手段(副撮像手段)であ
り、例えば固体エリアセンサから成る4つの撮像素子4
1A,41B,41C,41Dを有し、各々4つのレン
ズ系4A,4B,4C,4Dの結像面に配置している。
本実施例では4つの撮像素子41A,41B,41C,
41D面上に図3(A)に示すように視覚的に高解像度
を必要とする分光特性を有する緑(G)色のフィルター
を設けている。
【0024】第4の光学系4の4つのレンズ系(4A,
4B,4C,4D)は第1の光学系1が形成した1次結
像面21上の被写体像を複数の領域に分割し、各領域の
被写体像を各々対応する撮像素子41A,41B,41
C,41D面上に再結像させている。
【0025】本実施例において第2の光学系2は図中実
線の光路32で示すように第1の光学系1の瞳1aと第
3の光学系3の瞳3aとが互いに略共役となるようにし
ている。又図中破線の光路42で示すように第4の光学
系4を構成する複数のレンズ系4A,4B,4C,4D
の瞳4A1,4B1,4C1,4D1が第1の光学系1
の分割した瞳領域近傍にそれぞれ結像するようにしてい
る。
【0026】本実施例における第3の光学系3と第4の
光学系4の4つのレンズ系(4A,4B,4C,4D)
との結像倍率は互いに異なっており、これにより瞳結像
を有効にそろえている。
【0027】本実施例においては図2に示すように第1
の光学系1により被写体像を1次結像面21上に結像さ
せ、該被写体像を第2の光学系2を通して第3の光学系
3により第1の撮像手段31面上に該被写体像の全領域
を結像させている。又第4の光学系4の4つのレンズ系
4A,4B,4C,4Dにより1次結像面21に形成し
た被写体像を4つの領域に分割して各分割した一領域の
被写体像を第2の撮像手段41を構成する4つの撮像素
子41A,41B,41C,41D面上に各々結像させ
ている。
【0028】そして第1の撮像手段31からの出力信号
(画像情報)と第2の撮像手段41を構成する4つの撮
像素子41A,41B,41C,41Dからの出力信号
(画像情報)を用いて後述する信号処理系(不図示)に
よりカラー映像信号を得て色再現を行なっている。
【0029】本実施例では第3の光学系3と第4の光学
系4との光軸を一致させずにそれぞれ配置して、1次結
像面21に形成された被写体像を所望の重複度、倍率で
それぞれ対応する撮像素子面上に再結像させている。
【0030】又、本実施例では第4の光学系4が形成す
る複数の分割像の和は第1の光学系1が形成する被写体
像の全領域が含まれるように構成している。即ち隣接す
る分割画像が互いに境界部分の画素を重複して持たせる
ように構成することによって、画像の境界部分に不都合
が生じないようにしている。
【0031】次に本実施例の画像処理方法を図4を用い
て説明する。同図は本実施例の撮像装置の映像信号処理
部(信号処理系)の要部ブロック図である。
【0032】同図において41A,41B,41C,4
1D,31は各々撮像素子であり、これらの撮像素子4
1A,41B,41C,41D,31面上には前記図3
に示した色フィルターがそれぞれ設けられている。
【0033】本実施例では第2の撮像手段41の4つの
撮像素子41A,41B,41C,41Dに領域分割し
て結像された被写体像を各撮像素子41A,41B,4
1C,41Dから電気信号(G信号)として出力し、各
サンプルホールド回路(S/H回路)51A,51B,
51C,51Dでサンプルホールドして、各アナログ−
デジタル変換回路(A/D変換回路)53A,53B,
53C,53Dでアナログ信号からデジタル信号に変換
し、各メモリ(記憶回路)55A,55B,55C,5
5Dに記憶している。
【0034】又、第1の撮像手段31に結像された全被
写体像を撮像素子31から電気信号(R信号とB信号が
交互に出力される)として出力し、各サンプルホールド
回路(S/H回路)52A,52Bでサンプルホールド
して、各アナログ−デジタル変換回路(A/D変換回
路)54A,54Bでアナログ信号からデジタル信号に
変換し、各メモリ(記憶回路)56A,56Bに記憶し
ている。
【0035】そして各メモリ55A,55B,55C,
55Dに領域分割して記憶されたG信号を全画面が構成
できる順序で各メモリ55A,55B,55C,55D
からその情報を読み出し、輝度信号処理回路57とカラ
ー信号処理回路58にそれぞれ入力している。又メモリ
56A,56Bに記憶されたR信号とB信号をカラー信
号処理回路58に入力している。
【0036】輝度信号処理回路57ではG信号を輝度信
号として必要な信号処理、例えばオートゲインコントロ
ール(AGC)やガンマ補正等が行ない、輝度信号とし
て出力している。カラー信号処理回路58では入力され
たR,G,Bの各信号に対してAGCやガンマ補正、そ
してホワイトバランス調整等の処理を行ない、マトリク
ス処理をして色差信号を出力している。そしてこれらの
信号を用いてカラー映像信号を得て色再現を行なってい
る。
【0037】尚、輝度信号と色差信号の各出力信号は必
要に応じてデジタル−アナログ変換回路(D/A変換回
路)でデジタル信号からアナログ信号に変換して出力す
るようにしても良く、あるいはエンコーダ回路で複合映
像信号に変換して出力しても良い。
【0038】本実施例では各撮像素子41A,41B,
41C,41D,31の画素数を全て同数より構成して
おり、前述の如く信号処理系により第1の撮像手段31
から低周波域の映像信号を形成し、第2の撮像手段41
を構成する複数の撮像素子41A,41B,41C,4
1Dから高周波域の映像信号を形成している。特に輝度
信号に関しては第2の撮像手段41を構成する複数の撮
像素子41A,41B,41C,41Dからの出力信号
を用いて形成しているので従来の撮像装置に比べ高解像
度化を図ることができる。
【0039】尚、本実施例において各撮像素子31,4
1A,41B,41C,41D面上に設けた色フィルタ
ーの配列は前記図3に示したフィルター配列に限らず、
例えば図5、図6、図7、図8に示すように輝度信号成
分と色信号成分が得られれば、どのようなフィルター配
列であっても本発明は前述の実施例1と同様に適用する
ことができる。
【0040】即ち、図5においては第2の撮像手段41
(41A〜41D)面上に緑(G)色のフィルターを設
け、第1の撮像手段31面上に赤(R)色と青(B)色
のフィルターが主走査方向に交互に配列されてなる色フ
ィルターを設けている。又図6においては第2の撮像手
段41(41A〜41D)面上に黄(Y)色のフィルタ
ーを設け、第1の撮像手段31面上に赤(R)色と青
(B)色のフィルターが主走査方向と副走査方向に交互
に配列されてなる色フィルターを設けている。又図7に
おいては第2の撮像手段41(41A〜41D)面上に
黄(Y)色のフィルターを設け、第1の撮像手段31面
上に赤(R)色と青(B)色のフィルターが主走査方向
に交互に配列されてなる色フィルターを設けている。又
図8においては第2の撮像手段41(41A〜41D)
面上に白(W)色のフィルターを設け、第1の撮像手段
31面上に赤(R)色と緑(G)色と青(B)色のフィ
ルターが主走査方向に交互に配列されてなる色フィルタ
ーを設けている。
【0041】特に図8に示したようなフィルター配列で
あれば、例えば高解像度の画像を必要としない場合には
第1の撮像手段31だけの信号を用いて撮像することも
できる。
【0042】又、本実施例においては第2の撮像手段4
1の4つの撮像素子41A,41B,41C,41Dの
うち一部の撮像素子だけを選択して用いることにより被
写体像の一部分を選択的に使用できるようにしている。
【0043】又、本実施例では第4の光学系4を4つの
レンズ系4A,4B,4C,4Dより構成したが、この
個数については4つに限定されるものではなく、例えば
被写体像の全領域を複数のレンズ系で領域分割して撮影
できる個数であれば幾つでも良い。特に第4の光学系4
を5つ以上のレンズ系で構成すれば更に高解像度のカラ
ー画像を得ることができる。
【0044】更に第1の撮像手段31と第2の撮像手段
41を構成する複数の撮像素子41A,41B,41
C,41Dの画素数は同一でなくても良く、特に該複数
の撮像素子41A,41B,41C,41Dの画素数を
第1の撮像手段31の画素数より多くした場合は第4の
光学系4は1つのレンズ系より構成しても良い。
【0045】本実施例においてはこのように前述の如く
撮像装置の各要素を適切に設定し、第3の光学系3の結
像面に配置した第1の撮像手段31で被写体像の低周波
域成分を撮像し、第4の光学系4の結像面に配置した第
2の撮像手段41を構成する複数の撮像素子41A,4
1B,41C,41Dで被写体像の高周波域成分を撮像
することにより、従来の撮像装置とは異なり色分解手段
としてのダイクロイックプリズムやハーフミラー等の高
価な光学部材を用いずに多板化及びカラー化を行なうこ
とができ、これにより撮影レンズのバックフォーカスに
制限を与えることもなくなる。
【0046】図9は本発明の実施例2の第1の撮像手段
31と第2の撮像手段41を構成する複数の撮像素子4
1A,41B,41C,41D面上に設けた色フィルタ
ーの配列の様子を示した説明図である。
【0047】本実施例において前述の実施例1と異なる
点は第2の撮像手段41を構成する複数の撮像素子41
A,41B,41C,41Dをエリアセンサーの代わり
にラインセンサー(CCD)より構成し、該複数のライ
ンセンサー41A,41B,41C,41Dをそれぞれ
副走査方向に走査することにより被写体像の全領域を撮
像したことである。その他の構成及び光学的作用は実施
例1と略同様である。
【0048】即ち、本実施例においては第2の撮像手段
41を構成する4つの撮像素子41A,41B,41
C,41Dをラインセンサーより構成し、該各ラインセ
ンサー41A,41B,41C,41D面上に図9
(A)に示すように緑(G)色のフィルターを設けてい
る。そして第4の光学系4の4つのレンズ系4A,4
B,4C,4Dにより1次結像面21に形成した被写体
像を4つの領域に分割して、各分割した一領域の被写体
像を各ラインセンサー41A,41B,41C,41D
面上に各々結像させている。そして各ラインセンサー4
1A,41B,41C,41Dをそれぞれ副走査方向に
走査することによって被写体像の全領域を該各ラインセ
ンサー41A,41B,41C,41Dで領域分割して
撮像している。
【0049】そして前述の実施例1と同様に第1の撮像
手段31と第2の撮像手段41を構成する4つの撮像素
子41A,41B,41C,41Dとからの信号(画像
情報)を用いて前記図4に示した映像信号処理部(信号
処理系)で処理し、輝度信号と色差信号を得て色再現を
行なっている。
【0050】本実施例ではラインセンサーの画素数を通
常のエリアセンサの主走査方向の画素数より数倍多くし
て構成しており、これにより従来の撮像装置に比べ高解
像度化を図っている。
【0051】尚、本実施例において各撮像素子面上に設
けた色フィルターの配列は図9に示したフィルター配列
に限らず、例えば図10、図11、図12、図13に示
すように輝度信号成分と色信号成分が得られれば、どの
ようなフィルター配列であっても適用することができ
る。図10〜図13に示した各フィルター配列は前記図
5〜図8に示したフィルター配列と同様である。
【0052】特に前述の実施例1と同様に図13に示し
たようなフィルター配列であれば、例えば高解像度の画
像を必要としない場合には第1の撮像手段31だけを用
いて撮像することもでき、これにより各ラインセンサー
41A,41B,41C,41Dを副走査方向に走査さ
せる必要がなくなる為、動画も撮影でき、又撮影時間も
短くすることができる。
【0053】又、本実施例においては第4の光学系4を
4つのレンズ系4A,4B,4C,4Dより構成した
が、この個数については特に4つに限定されるものでは
なく、1つもしくは被写体像の全領域を複数のレンズ系
で領域分割して撮影できる個数であれば幾つでも良い。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く撮像装置の各
要素を適切に構成し、第1の撮像手段で被写体像の低周
波域成分を撮像し、第2の撮像手段で被写体像の高周波
域成分を撮像することより、ダイクロイックプリズムや
ハーフミラー等の高価な光学部材を用いることなく、限
られた画素数の撮像素子を用いて高解像度の画像(カラ
ー画像)を得ることができ、しかも撮影光学系のバック
フォーカスに制限を与えることもなくなる。
【0055】更には第2の撮像手段の複数の撮像素子の
うちの一部の撮像素子だけを選択して使用することによ
り被写体像の一部分を選択的に使用することができる撮
像装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の光学系の要部概略図
【図2】 本発明の実施例1の要部斜視図
【図3】 本発明の実施例1の第1、第2の各撮像素子
面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図4】 本発明の実施例1の信号処理系の要部ブロッ
ク図
【図5】 本発明の実施例1の第1、第2の各撮像素子
面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図6】 本発明の実施例1の第1、第2の各撮像素子
面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図7】 本発明の実施例1の第1、第2の各撮像素子
面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図8】 本発明の実施例1の第1、第2の各撮像素子
面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図9】 本発明の実施例2の第1、第2の各撮像素子
面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図10】 本発明の実施例2の第1、第2の各撮像素
子面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図11】 本発明の実施例2の第1、第2の各撮像素
子面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図12】 本発明の実施例2の第1、第2の各撮像素
子面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図13】 本発明の実施例2の第1、第2の各撮像素
子面上に設けた色フィルターの配列を示した説明図
【図14】 従来の撮像装置の要部概略図
【図15】 従来の撮像装置の撮像素子面上に設けた色
フィルターの配列を示した説明図
【図16】 従来の撮像装置の撮像素子面上に設けた色
フィルターの配列を示した説明図
【図17】 従来の2板式の撮像装置の要部概略図
【図18】 従来の3板式の撮像装置の要部概略図
【符号の説明】
1 第1の光学系 2 第2の光学系 3 第3の光学系 4 第4の光学系 21 第1結像面 31 第1の撮像手段 41 第2の撮像手段 4A,4B,4C,4D レンズ系 41A,41B,41C,41D 撮像素子 51A,51B,51C,51D サンプルホールド
回路 52A,52B サンプルホールド
回路 53A,53B,53C,53D アナログ−デジタ
ル変換回路 54A,54B アナログ−デジタ
ル変換回路 55A,55B,55C,55D メモリ 56A,56B メモリ 57 輝度信号処理回路 58 カラー信号処理回路

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光学系により被写体像を予定結像
    面に形成し、該第1の光学系の光軸上であって該予定結
    像面近傍に配置した第2の光学系と、該第1の光学系の
    光軸上であって該第2の光学系の後方に配置した第3の
    光学系とで該予定結像面に形成した被写体像の全てを第
    1の撮像手段に再結像し、該第1の光学系の光軸外に光
    軸を有し、該第2の光学系の後方に配置した第4の光学
    系で該予定結像面に形成した被写体像の一部を第2の撮
    像手段に再結像し、該第1の撮像手段と該第2の撮像手
    段とで得られる画像情報を利用して高精細な画像情報を
    得るようにした撮像装置であって、 該第1の撮像手段面上に所定の分光特性を有するフィル
    ターを設け、該第2の撮像手段面上に該所定の分光特性
    と異なる分光特性を有するフィルターを設けたことを特
    徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記第4の光学系は複数のレンズ系を有
    しており、前記第2の撮像手段は該複数のレンズ系に対
    応した複数の撮像素子を有していることを特徴とする請
    求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記第4の光学系の複数のレンズ系は前
    記第1の光学系が形成する被写体像を複数の領域に分割
    したときの各領域の被写体像を各々対応する撮像素子面
    上に結像させていることを特徴とする請求項2記載の撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の光学系と前記第4の光学系の
    複数のレンズ系とはそれぞれ結像倍率が異なることを特
    徴とする請求項2又は3記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の撮像手段からの出力信号を用
    いて低周波域の映像信号を形成し、前記第2の撮像手段
    を構成する複数の撮像素子からの出力信号を用いて高周
    波域の映像信号を形成したことを特徴とする請求項2、
    3又は4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の撮像手段からの出力信号を用
    いて色信号を形成し、前記第2の撮像手段を構成する複
    数の撮像素子からの出力信号を用いて輝度信号を形成し
    たことを特徴とする請求項2、3、4又は5記載の撮像
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の撮像手段面上に設けるフィル
    ターは分光特性が異なる複数の領域を有することを特徴
    とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の撮像手段を構成する複数の撮
    像素子面上に輝度色光特性の分光特性を有するフィルタ
    ーを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像
    装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の撮像手段を構成する複数の撮
    像素子面上に緑色光特性の分光特性を有するフィルター
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第2の撮像手段を構成する複数の
    撮像素子は少なくともラインセンサーより成っているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 被写体像を第1の光学系により予定結
    像面に結像させ、該予定結像面近傍に配置した第1の光
    学系と光軸を同じくする第2の光学系と該第2の光学系
    の後方であって該第1の光学系との光軸を一致させて配
    置した第3の光学系とにより予定結像面に形成した被写
    体像の全てを第1の撮像手段面上に結像させると共に、
    該予定結像面に結像した被写体像を分割した複数の領域
    を、該第1の光学系の光軸と異なる光軸を有する複数の
    レンズ系を有し該第2の光学系の後方に配置した第4の
    光学系によりそれぞれの光学系に対応する複数の撮像素
    子を有する第2の撮像手段の該複数の撮像素子面上に
    結像させ、該複数の撮像素子からの画像情報を合成
    て全被写体像に関する画像情報を得るようにした撮像装
    置であって、 該第1の撮像手段面上に所定の分光特性を有するフィル
    ターを設け、該第2の撮像手段を構成する複数の撮像素
    子面上に該所定の分光特性と異なる分光特性を有するフ
    ィルターを設けたことを特徴とする撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記第3の光学系と前記第4の光学系
    の複数のレンズ系とはそれぞれ結像倍率が異なることを
    特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の撮像手段からの出力信号を
    用いて低周波域の映像信号を形成し、前記第2の撮像手
    段を構成する複数の撮像素子からの出力信号を用いて高
    周波域の映像信号を形成したことを特徴とする請求項1
    1又は12記載の撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の撮像手段からの出力信号を
    用いて色信号を形成し、前記第2の撮像手段を構成する
    複数の撮像素子からの出力信号を用いて輝度信号を形成
    したことを特徴とする請求項11又は12記載の撮像装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第1の撮像手段面上に設けるフィ
    ルターは分光特性が異なる複数の領域を有することを特
    徴とする請求項11記載の撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の撮像手段を構成する複数の
    撮像素子面上に輝度色光特性の分光特性を有するフィル
    ターを設けたことを特徴とする請求項11又は12記載
    の撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記第2の撮像手段を構成する複数の
    撮像素子面上に緑色光特性の分光特性を有するフィルタ
    ーを設けたことを特徴とする請求項11又は12記載の
    撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記第2の撮像手段を構成する複数の
    撮像素子は少なくともラインセンサーより成り、該ライ
    ンセンサーを走査することによって、前記被写体像を分
    割した領域の画像情報を得ることを特徴とする請求項1
    1又は12記載の撮像装置。
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