JP3397388B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
被記録媒体に画像を記録する記録装置に関するものであ
る。
材(被記録媒体)に文字や画像等を記録するプリンタ装
置が知られており、これらプリンタ装置で採用されてい
る画像形成プロセスには、ワイヤドット方式、熱転写方
式、インクジェット方式、レーザビーム方式等がある。
また、このようなプリンタ装置としては、記録ヘッドを
搭載したキャリッジを走査させて記録を行うシリアル
式、ラインヘッドを用いて行単位で記録を行うラインプ
リント式、ページ単位で記録を行うページプリント式の
プリンタ装置がある。このうち、シリアル式のインクジ
ェットプリンタでは、プラテンの長手方向に沿って、キ
ャリッジモータを駆動源として左右に往復移動するキャ
リッジにインクジェットヘッド(記録ヘッド)を搭載
し、キャリッジの走査に同期してインクジェットヘッド
を駆動して、そのインク吐出用ノズルからインクを飛翔
させ、記録シート材に画像を形成している。
まるにつれて記録ヘッドの高密度化が進み、例えば1イ
ンチ当り360ドット(360ドット/インチ(dp
i))分のノズル(記録要素)を有するインクジェット
ヘッド(記録ヘッド)を備えたインクジェット・プリン
タが一般的になり、かつシート材もコート紙等のよう
に、インクジェット専用紙だけでなく普通紙への記録が
可能になってきた。また、このような記録ヘッドの高密
度化に伴ない、ビット形式のイメージデータを受信して
図形として記録する処理が普通に行なわれるようになっ
てきた。
ためには、シリアルプリンタの場合には特に、キャリッ
ジの往復移動方向(主走査方向)と、その主走査方向に
直交する副走査方向に発生する白すじ、又は黒すじを防
止しなければならない。また、プリンタ装置がカラープ
リンタ装置の場合には、更に記録される画像における色
むらの発生を防止する必要がある。
に記録する場合には、インクの吸収がインクジェット専
用紙に比べて良くないため、インクが被記録媒体上で定
着する時間を確保しなければならない。このため、所定
時間に被記録媒体に付着するインクの密度を低下させる
必要がある。しかし、カラープリンタ装置の場合等に
は、同一位置に異なる色のインクを重ねて記録するた
め、インク密度をある程度以下に低下させるのは困難で
ある。
6に示すように、64ノズルを備えた記録ヘッドのノズ
ルをL等分(図16の例ではL=4、L≧2)し、これ
ら分割されたノズルブロックを1単位として被記録媒体
を副走査方向に搬送する。こうしてL回記録ヘッドを主
走査方向に往復走査することにより、記録ヘッドの1走
査分で記録できる幅(1バンド)の画像を記録する、所
謂多パス記録が広く行なわれている。図16において、
800は1パス目の記録時を示し、この位置に記録ヘッ
ドが位置している。801は2パス目を示し、この時に
は被記録媒体は副走査方向に16ノズル幅分搬送されて
いる。以下同様に、802は3パス目、803は4パス
目、804は5パス目を示している。
て被記録媒体上の異なる位置に記録するため、図17〜
図20に示すように、各記録パスごとにM×Nドット
(これら図では16×16)の単位で連続する繰返しパ
ターンを用意し、各記録パスごとに記録データにマスク
をかけながら記録する。図17は1パス目のパターンを
示し、図16は2パス目のパターン、図17は3パス目
のパターン、図20は4パス目のパターンをそれぞれ示
している。尚、図17〜図20では、黒ドットの位置に
記録データがある場合は対応するノズルよりインクが吐
出され、白ドットの位置では記録データが存在してもイ
ンクの吐出がマスクされてインクが吐出されない。ま
た、この繰返しパターンのサイズ(M,Nの値)及びそ
のマスクパターンは、プリンタ装置ごとに、または記録
モードごとにその最適値が異なる。従来はこのようなマ
スク操作は全てソフトウェアによる処理で行なってい
た。更に、記録データを格納したメモリから記録ヘッド
へのデータ転送もソフトウェアによる処理で行ってい
た。
では、前述した記録ヘッドのノズルよりのインク吐出を
制御するマスク操作及びデータ転送処理を全てソフトウ
ェアによる処理で行なっていたため、次のような欠点が
あった。 (1)記録データを出力する際にマスクデータの操作が
必要となるため、ソフトウェアの負荷が増大し、高速記
録ができない。 (2)キャリッジを走査して記録する前に、1パス分の
記録データをマスク操作を行なって作成しなければなら
ず、このために更に1ライン分の記録データを格納する
ためのメモリエリアが必要となりコストアップを招く。 (3)ソフトウェアによりマスク処理及びデータ転送処
理を行なうため、ソフトウェアによる処理時間が増大
し、実効記録速度(スループット)が低下する。
で、ソフトウェアの負担を少なくして、簡単な構成で記
録データにマスクをかけて記録することができる記録装
置を提供することを目的とする。
録走査を行って画像を記憶する際のスループットを高め
ることが可能な記録装置を提供することを目的とする。
に本発明の記録装置は以下のような構成を備える。即
ち、記録ヘッドの走査方向に交差する方向に配列された
複数の記録素子で構成される記録素子列を備えた記録ヘ
ッドを用い、前記複数の記録素子を複数のブロックに分
割し、被記録媒体上の所定領域に対し異なるブロックを
用いて複数回の記録走査を行い、前記複数回の記録走査
で互いに補完的な複数セットのマスクデータを用いて間
引き画像を記録することにより前記所定領域の画像記録
を行う記録装置において、記録データをマスクするため
の一セットのマスクデータを構成する複数組のマスクデ
ータを保持するマスクデータ保持手段と、前記記録ヘッ
ドの走査に同期してタイミング信号を発生するタイミン
グ信号発生手段と、前記タイミング信号に応じて、前記
マスクデータ保持手段に保持されている複数組のマスク
データの中から使用すべき一組のマスクデータを選択す
る選択手段と、前記選択手段により選択された前記一組
のマスクデータを前記複数のブロック間で共通に用い、
前記タイミング信号に応じて前記選択された一組のマス
クデータと各ブロックの記録データとの論理積を取って
前記記録ヘッドを駆動する駆動手段とを有し、前記一組
のマスクデータのビット数と前記ブロックの記録素子の
数とは等しいことを特徴とする。
素子を複数のブロックに分割し、被記録媒体上の所定領
域に対し異なるブロックを用いて複数回の記録走査を行
い、複数回の記録走査で互いに補完的な複数セットのマ
スクデータを用いて間引き画像を記録する記録装置にお
いて、記録データをマスクするための一セットのマスク
データを構成する複数組のマスクデータを保持してお
き、タイミング信号に応じて、それら保持されている複
数組のマスクデータの中から使用すべき一組のマスクデ
ータを選択し、タイミング信号に応じて、その選択した
一組のマスクデータを複数のブロック間で共通に用い、
各ブロックの記録データとの論理積をとって記録ヘッド
を駆動することにより、記録ヘッドの複数回の記録走査
で互いに補完的な間引き画像を記録するように動作す
る。
実施例を詳細に説明する。本実施例の動作を説明する前
に、図2を参照して本実施例のシリアル・インクジェッ
ト・プリンタについて説明する。
チック薄板などの被記録媒体)1をバックアップするプ
ラテン2の前方には、これと平行に設置されたガイド軸
3,4に沿って左右に往復移動するキャリッジ5が設け
られている。このキャリッジ5には、記録データに従っ
てシート1に画像を記録する記録ヘッド6が搭載されて
いる。この記録ヘッド6は、本実施例では、64本のノ
ズルを備えたインクジェット・ヘッドとする。キャリッ
ジ5は、キャリッジモータ7により回転駆動されるプー
リ8と従動プーリ9とに捲回されたタイミングベルト1
0に固定され、キャリッジモータ7の回転により主走査
方向(矢示F方向)に往復移動される。そして、この往
復動の往路及び復路の各々において記録動作が行われ
る。
入され、かつシート送りモータ12で回転駆動されるシ
ート送りローラ(不図示)によって記録ヘッド6とプラ
テン2との間の記録部へ供給される。この記録部へ送り
込まれるシート1は、シート押え板13によってプラテ
ン(固定式の平プラテン)2に密着されている。記録部
を通過したシート1は、シート送りローラ(不図示)と
同期駆動される排紙ローラ14及びローラ15によって
搬送され排紙される。
定されたホームポジション位置には、記録ヘッド6のオ
リフィス面に対し密着、離隔するキャップ17及びイン
ク吸引手段から成るヘッド回復装置16が設けられてい
る。記録に際しては、キャリッジ5の主走査方向への走
査に伴ない、ガイド軸4と平行して設けられたロータリ
ニアコーダ18から出力される信号に同期して、記録ヘ
ッド6のインク滴吐出手段を記録データに基づいて駆動
し、ノズル内部のオリフィスから発射されるインク滴を
シート1に付着させてドットパターンを形成していく。
停止させられ、インク回復装置16のキャップ17で記
録ヘッド6のオリフィス面が密閉される。
の概略構成を示すブロック図である。
央演算処理装置)21は、記録データ受信部22を介し
てホストコンピュータ20に接続され、ホストコンピュ
ータ20よりの指令データ及び文字データを授受してい
る。このCPU21には、処理動作のタイミングを規制
するタイマ25、文字や記号のフォントを記憶している
フォントROM(CG・ROM)26、CPU21の制
御プログラムや各種データが格納されているコントロー
ルROM27、受信バッファ等を含み、CPU21のワ
ークエリアとして使用されるRAM28が接続されてい
る。
ータ20から転送されてくる指令データ及び記録デー
タ、更には操作パネルに設けられた各種スイッチ30等
から入力ポート29を介して入力される各種の指示信号
に基づいて、出力ポート31、モータ駆動回路32を介
してキャリッジモータ7やシート送り用モータ12など
の回転を制御するとともに、ヘッド制御部23及びヘッ
ド駆動部24を介して記録ヘッド(インクジェットヘッ
ド)6に記録データを出力して、その記録動作を制御し
ている。
及びシート送り用モータ12の励磁相切換え等に使用さ
れる各種時間タイミングを発生している。記録ヘッド6
の走査位置の判定及び記録ヘッド6の駆動タイミングを
決定するのに使用されるロータリエンコーダ18の出力
信号は、検出回路34を通して、図4のa,bで示す様
な方向信号aとカウントパルス信号bに成形される。こ
の方法信号a及びカウントパルスbは、アップ・ダウン
カウンタである位置カウンタ35に入力され、レジスタ
36を介して記録ヘッド6の位置情報としてCPU21
に読み込まれると共に、ヘッド制御部23に入力されて
後述するアップ・ダウンカウンタ(401:図1を参照
して後述する)のアップ・ダウン信号として利用され
る。更に、カウントパルスbはCPU21の割込み信号
として利用され、この割込みによりCPU21は、ヘッ
ド制御部23に設けられた記録データレジスタ(40
2:図1参照)に記録データを書込む。
制御部23の構成を示すブロック図で、前述の図面と共
通する部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略す
る。
個の16ビット・フリップフロップで構成されたレジス
タである。これらフリップフロップ101〜116のそ
れぞれには、CPU21からデータバスを介して16ビ
ットのデータがセットされる。201〜216のぞれぞ
れは1ビットのセレクタ(16 to 1) で、各フリップフロ
ップより入力した16ビットデータの内、4ビットのア
ップ/ダウン・カウンタ401より出力される4ビット
の選択信号410により指定される1ビットデータを選
択して、出力信号301〜316として出力している。
号410と、レジスタ101〜116の選択される1ビ
ットとの関係、並びに記録ヘッド6のノズルとの位置関
係を図5に示す。又、このアップ/ダウンカウンタ40
1には、図4に示すような、前述したエンコーダ検出回
路34の出力信号である方向信号aとカウントパルスb
とが入力されている。そしてキャリッジ5の移動に伴っ
て、カウンタ401は、方向信号aの極性がハイレベル
の時にカウントパルスbにより+1され、また方向信号
aがロウレベルの場合にカウントパルスbにより−1さ
れる。
駆動タイミングと1対1に対応しており、タイマ403
にセットされているパルス幅Tで、カウントパルスbの
立下りに同期して、図4に示すようにイネーブル信号4
04が出力される。このとき、記録すべきデータは、フ
リップ・フロップ等で構成される64ビットの記録デー
タレジスタ402にCPU21からデータバスを介して
書込まれている。この記録データレジスタ402は2段
ラッチ構成になっており、記録ヘッド6の駆動中に次の
データを書込んでも、現在の記録ヘッド6の駆動には一
切影響を与えないように構成されている。この記録デー
タレジスタ402よりの64ビットの出力信号は、各ビ
ット毎にそれぞれAND回路501〜564に入力さ
れ、かつデータセレクタ201〜216の出力信号30
1〜316のそれぞれ、及び駆動イネーブル信号404
が各AND回路に入力されている。これにより、イネー
ブル信号404がハイレベルとなり、データセレクタ2
01〜216で選択されたノズルのみが、記録データレ
ジスタ402よりの記録データに従ってヘッド駆動用の
パルス信号をヘッド駆動部24に出力することができ
る。
りの信号が入力されるごとに、つまり記録ヘッド6によ
る記録位置が切換えられる毎に、フリップフロップ10
1〜116に記憶されているマスクデータの出力が切換
えられ、記録紙面上に16ビット×16ビットのマスク
パターンを展開して記録することが可能となる。
トプリンタ装置における制御手順を示すフローチャート
であり、以下この図面に基づいて本実施例の動作を説明
する。
されるマスクパターンは、前述の図17〜図20に示す
パターンと同一である。これらマスクパターンを用いた
4回の主走査により、記録ヘッド6による64ノズル幅
の記録が完成する。これら図17〜図20のパターンに
おいて、黒ドットの位置に記録データがある場合は、そ
のノズルが記録データにより駆動され、黒ドットがない
位置では記録データの存在、不存在にかかわらず、その
ノズルが駆動されない。つまり、記録ヘッド6の駆動が
マスクされることになる。こうして、記録ヘッド6によ
る1回の走査が終了した後、16ノズル分だけ記録用紙
が副走査方向に搬送される。
源投入後、ステップS101で装置の初期設定を行な
う。このとき、キャリッジ、即ち、記録ヘッド6がホー
ムポジションにある時に、位置カウンタ35及びアップ
ダウンカウンタ401を“0”にクリアする。これ以
後、位置カウンタ35は、ロータリエンコーダ18のカ
ウントパルス出力信号bの立上りエッジを入力するごと
に、そのカウント値(記録ヘッド6の位置)を更新し、
その絶対位置を示している。又、このカウントパルス信
号bは、アップ・ダウンカウンタ401に入力されてお
り、そのカウント値を切換えることにより、データセレ
クタ201〜216の選択ビット位置を変更することに
より、記録データと論理積を取るマスクパターンを変更
する。また、この初期設定において、記録ヘッド6の駆
動パルス幅を決定する時間値を、タイマ403にセット
している。
れるとステップS103に進み、レジスタ101〜11
6に図17に示す1パス目のマスクパターンをセットす
る。つまり、レジスタ101〜104に000FH、レ
ジスタ105〜108にF000H、レジスタ109〜
112に0F00H、レジスタ113〜116に00F
0Hのパターンをセットする。尚、ここで、“H”は1
6進数を示している。次にステップS104に進み、キ
ャリッジモータ7を記録可能状態である所定速度まで加
速した後、定速に切り替え、位置カウンタ35の値が記
録開始位置になったら、CPU21を割込みイネーブル
にして、記録動作を開始する。これにより、記録ドット
間隔で割込みが発生し、図7のフローチャートで示され
る割込み処理が実行される。
S201で記録データレジスタ402に、64ノズル
分、つまり4ワード分の記録データを書込む。ここで記
録位置が切換わるごとにアップ・ダウンカウンタ401
のカウント値が切換わるので、このカウント値に対応し
て選択されるマスクデータと、記録データレジスタ40
2の出力値との論理積がとられ、この値が実際のヘッド
駆動パルスとしてヘッド駆動部24に出力される。こう
して、記録データとマスクパターンとの論理積が取られ
たデータが記録ヘッド6に出力されて記録が行われる。
この記録ヘッド6による一走査分の記録が終了した後ス
テップS105に進み、割込みをディスイネーブルにし
て、16ノズル分の記録幅に相当する長さ分記録紙を搬
送する。
05と同様に、ステップS106〜S114で、それぞ
れのパスに対応するマスクパターン(図18〜図20)
をレジスタ101〜116にセットして記録動作を行な
う。こうして4パス分の記録の全てが終了し、64ノズ
ル幅の記録が完了したらステップS102に戻り、次の
記録開始指示の入力を待つ。
軽減し、かつ簡単な構成で、記録ヘッド6の各走査ごと
に16×16ビットのマスクパターンで記録データにマ
スクをかけて記録できることになり、以下に示すような
利点が得られる。 (1)白すじ、黒すじの目だたない高品位記録が可能と
なる。 (2)一回の走査で付着するインクの密度を低下できる
ため、普通紙へのインクの定着性が改善される。 (3)マスクレジスタ101〜116が、記録ヘッドの
1回の走査ごとに書換えられるため、往復記録時の記録
位置ずれ補正を容易に行うことができる。
ズル数を縦64ノズルとし、マスクレジスタ101〜1
16によるマスクパターンの構成を16×16ビット、
更に記録ヘッド6のノズル幅分を記録するための走査数
を“4”として説明したが、前記以外の数値でも実施す
ることができることは明らかである。
1〜116より出力されるマスクデータを切換える信号
を、ロータリエンコーダ18から出力される信号に基づ
いて更新されるアップ/ダウン・カウンタ401のカウ
ント値としたが、このカウンタ401は、ロータリエン
コーダ18よりの信号でなく主走査方向に配置されたリ
ニアエンコーダからの信号によりそのカウント値を更新
しても良く、或いはCPU21から直接、カウンタ40
1にトリガ信号を出力しても良い。
データのセットは、CPU21により行なったが、本発
明はこれに限定されるものでなく、例えばDMA機能を
用いてRAM28に記憶されている記録データを直接記
録データレジスタ402に転送してもよい。図8及び図
9は、本発明における他の実施例のインクジェット・プ
リンタ装置の制御例を示すフローチャートである。この
実施例では、カラー記録が可能なインクジェット・プリ
ンタ装置とし、記録ヘッド6aは、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの4色ヘッドで構成されているも
のとする。
る16ビット×16ビットで構成されるマスクレジスタ
を各色ごとに設け、一走査で使用するマスクパターンを
色ごとに変えることが可能な構成である。この構成は特
に図示しないが、図1のヘッド制御部23の構成に基づ
いて説明すると、マスクパターンの該当ビットを選択す
るアップ・ダウンカウンタ401は4色共通とし、その
他のマスク選択用セレクタ201〜216、記録データ
レジスタ402、ヘッド駆動パルス幅を決定するタイマ
403を各色ごとに設ける。即ち、ブラック用のマスク
レジスタを101〜116、シアン用のマスクレジスタ
を121〜136、マゼンタ用のマスクレジスタを14
1〜156、イエロー用のマスクレジスタを160〜1
76として、以下に説明する。尚、各色のマスクレジス
タの構成は前述の実施例で示した図5と同一である。ま
た、ヘッド制御部23の構成以外は、前述の実施例と共
通であるため、それらの説明は省略する。
源投入後、ステップS301で装置の初期設定を行な
う。このとき前述の実施例と同様に、記録ヘッド6がホ
ームポジションにある時に、位置カウンタ35及びアッ
プ・ダウンカウンタ401をクリアする。また、このと
き記録ヘッド6の駆動パルス幅を決定する時間値を、各
色ごとに設けられたタイマ(403)にそれぞれセット
する。次にステップS302に進み、記録開始命令が入
力されるとステップS303に進み、レジスタ101〜
116,121〜136,141〜156,160〜1
76に、各色ごとに異なる1パス目のマスクパターン
(図示せず)をセットする。次に、ステップS304に
進み、キャリッジモータ7を記録可能である所定速度ま
で加速し、位置カウンタ35の値が記録位置になったら
定速駆動に切り替え、CPU21を割込みイネーブルに
して記録動作を行なう。
01で各色ごとに設けられた記録データレジスタ(40
2)に64ノズル分、つまり合計4ワード×4色分の記
録データを書込む。こうして記録位置が切換わるごと
に、アップ・ダウンカウンタ401のカウント値は更新
され、このカウント値が示す各色ごとのマスクデータと
各色に対応する記録データレジスタ(402)の出力値
との論理積が取られ、各色ごとのヘッド駆動パルスとし
てヘッド駆動部24に出力される。こうして一走査の記
録が終了するとステップS305に進み、割込みをディ
スイネーブルにして、16ノズル分の記録幅に応じた長
さだけ記録紙を搬送する。
ス目の記録動作と同様に、ステップS306〜S314
で、それぞれのパスの走査開始前に、各パス毎に異な
り、かつ各色ごとに異なる図示しないマスクパターンを
レジスタ101〜116,121〜136,141〜1
56,160〜176にセットし、記録動作を行なう。
こうして4パス分の記録が全て終了し、各色64ノズル
幅分のカラー画像が記録されるとステップS302に戻
り、次のラインの記録開始指示を待つ。
少なくして、各走査ごとに、各色ごとに異なる16×1
6ビット単位のマスクをかけた記録を行うことができ
る。これにより、 (1)各色の記録紙への定着順序を変えられるため、色
あいの適正化が計られる。 (2)特にカラー記録で問題になる、一回の走査で記録
紙上に付着するインクの密度を低下できるため、普通紙
等の被記録媒体へのインクの定着性が改善される。 (3)色むらが改善される。 という利点を有した高密度、高速度での記録が可能なプ
リンタ装置を提供することができる。 (実施例2)次に本発明の更に別の実施例について説明
する。この実施例では、カラー記録が可能なインクジェ
ットプリンタ装置で、RAMからの記録データレジスタ
への記録データのセットを、DMA機能を用いて色毎
に、且つブロック毎に独立に行うものである。さらに説
明する。
プリンタの構成を示す斜視図である。図中、図2と同一
番号を付けたものは同様の構成部材を示し、60はブラ
ック(K),シアン(C),マゼンタ(M)およびイエ
ロー(Y)の各色記録ヘッド60K,60C,60M,
60Yが一体化された記録ヘッドユニットであり、各記
録ヘッドは副走査方向に64本のノズルからなるノズル
列を有する。各色の記録ヘッドはF1 方向に関し、K,
C,M,Yの順に配列されており、キャリッジの往復動
の往路においては、K,C,M,Yの順にインク滴が記
録材(被記録媒体)上に着弾し、復路においては往路と
は逆のY,M,C,Kの順にインク滴が記録材上に着弾
する。
トプリンタの電気的構成を示すブロック図である。図
中、図2と同じ番号を付けたものは同様の構成部材ブロ
ック図である。230はDMA機能を用いて各色記録デ
ータを格納したRAM280から16ビットのデータバ
ス250を介して記録データを直接記録データレジスタ
に転送する機能を持ったヘッドDMA制御部、240は
ヘッドDMA制御部230によりセットされた各色記録
データに従って記録ヘッドユニット60内の各色記録ヘ
ッドを駆動するヘッド駆動部であり、駆動部240K,
240C,240M,240Yを有する。
を示すブロック回路図である。本実施例では、前述の如
くK,C,M,Yの4色の記録ヘッドを備えるため、ヘ
ッドDMA制御部230は各色毎に図1に示した如きヘ
ッド制御部23と同様の構成のヘッド制御部23K,2
3C,23M,23Yを有する。さらにデータのDMA
転送を制御するためのDAM制御部231を有する。
詳細を示すブロック回路図である。701〜704は図
16で示す様にブラックヘッドの64本のノズルを4ブ
ロックに分割し、各ブロックに対応するRAM280内
のプリントバッファのDMAスタートアドレスをセット
するレジスタである。701は1ノズルから16ノズル
(以後ヘッドブロック1と呼ぶ)、702は17ノズル
から32ノズル(以後ヘッドブロック2と呼ぶ)、70
3は33ノズルから48ノズル(以後ヘッドブロック3
と呼ぶ)、704は49ノズルから64ノズル(以後ヘ
ッドブロック4と呼ぶ)に対応する。同様に、705〜
708はシアンヘッド、709〜712はマゼンタヘッ
ド、713〜716はイエローヘッドのそれぞれヘッド
ブロック1〜4に対応するDMAスタートアドレスをセ
ットするレジスタである。
されたブラックヘッドの4ブロックに対応するDMAス
タートアドレスのうち、SEL端子に入力する選択信号
(HSEL1〜4)に応じて、いずれか1つのブロック
に対応するDMAスタートアドレスを出力するセレク
タ、同様に、118はレジスタ705〜708にセット
されたシアンヘッドの4ブロックに対応するDMAスタ
ートアドレスのうちの1つのアドレスを出力するセレク
タ、119はレジスタ709〜712にセットされたマ
ゼンタの4ブロックに対応するDMAスタートアドレス
のうちの1つのブロックに対応するアドレスを出力する
セレクタ、120はレジスタ713〜716にセットさ
れたイエローヘッドの4ブロックに対応するDMAスタ
ートアドレスのうちの1つのブロックに対応するアドレ
スを出力するセレクタである。
から出力される各色のDMAスタートアドレスのうち、
SEL端子に入力する色選択信号(CSEL1〜4)に
応じていずれか1色のDMAスタートアドレスを出力す
るセレクタである。
れるDMAスタートアドレスを、往路プリント時に+8
インクリメントし、復路プリント時に−8するアドレス
発生回路、124はアドレス発生回路123から発生す
るアドレスデータをラッチ信号356の入力に応じてラ
ッチするレジスタ、125はレジスタ701〜716に
セットするアドレスデータを、SEL端子に入力される
選択信号に応じてセレクトするセレクタで、DMA転送
時にはレジスタ124に格納されたアドレスデータを出
力し、DMA転送以外の時にはCPU21のデータバス
からのアドレスデータを出力する。
スに出力するデータをSEL端子に入力する選択信号に
応じてセレクトするセレクタであり、DMA転送時には
セレクタ121から出力されるDMAスタートアドレス
を選択して出力し、DMA転送時以外のときは、CPU
21のアドレスバスのデータを選択して出力する。
種タイミング信号を発生するDMA転送タイミング発生
回路である。BRは、CPU21に対しDMA転送のた
めにバスを解放することを要求するための信号であり、
CPU21は信号BRに応答してバスを解放することを
許可することを示す信号BGをDMA転送タイミング発
生回路127に対し出力する。DMA転送タイミング発
生回路127は、信号BGを受けるとCPU21に対
し、信号BGACKを出力し、DMA転送モードを設定
することを知らせる。
更に、DMA転送を行うデータの対応ブロック選択のた
めの選択信号HSEL1〜4、色選択のための選択信号
CSEL1〜4を各レジスタおよびセレクタに出力す
る。HSEL1がハイレベル“H”の時はブロック1
が、HSEL2がハイレベル“H”の時はブロック2
が、HSEL3がハイレベル“H”の時はブロック3
が、HSEL4がハイレベル“H”の時はブロック4が
選択される。また、CSEL1が“H”の時はブラック
が、CSEL2が“H”の時はシアンが、CSEL3が
“H”の時はマゼンタが、CSEL4が“H”の時はイ
エローがそれぞれ選択される。
RAM280に対しデータ読み出しのための許可信号O
Eを出力し、また、ヘッド制御部23K,23C,23
M,23Y内の記録データレジスタに対しデータをセッ
トするための信号DSを出力する。
7はレジスタ124にアドレスデータをラッチするため
の信号356、レジスタ701〜716にアドレスデー
タを書き込むための信号357を更に出力する。
期したタイミングで出力される。
御部231の各信号のタイミングチャートである。
動作開始後、位置カウンタ35の出力に基づきキャリッ
ジ5が所定位置に到達したことを検知すると、CPU2
1に対しロウレベル“L”の信号BRを出力し、DMA
転送のためにバスを解放することを要求する。そしてC
PU21からロウレベル“L”の信号BGを受けると、
ロウレベル“L”の信号BGACKをCPU21に対し
て出力し、DMA転送モードを設定したことをCPU2
1に知らせるとともに、セレクタ125,126に対す
る信号DMASをハイレベル“H”にする。これにより
セレクタ125はレジスタ124を選択する。また、セ
レクタ126はセレクタ121からの出力354を選択
し、RAM280のアドレスバスに出力する。尚、信号
BGACKは各色64ノズルの記録データを転送するま
でロウレベル“L”を保持し、信号DMASは、各色6
4ノズルの記録データを転送するまでハイレベル“H”
を保持する。
がハイレベル“H”となる前に、データバスを介して各
色のDMA転送のRAMスタートアドレスを出力する。
このスタートアドレスはセレクタ125から信号線71
7を介して、レジスタ701〜716に出力され、1主
走査毎にDMAスタートアドレスが各レジスタにセット
される。
33は、CPU21の制御信号から作成されたライトス
トローブ信号802〜817に基づいて、AND回路1
28〜143から出力され、書き込みトリガ信号318
〜333の立上がりエッジで各レジスタにデータバスま
たはレジスタ124に格納されたアドレスが書込まれ
る。
U21から出力されたDMAスタートアドレスがセット
されている。また、DMAタイミング発生回路127か
らの信号HSEL1,CSEL1はそれぞれハイレベル
“H”に初期設定されている。従って、最初にセレクタ
117により信号線334が選択され、レジスタ701
にセットされているアドレスデータが信号線350に出
力される。そしてセレクタ121では信号線350が選
択され、信号線354,セレクタ126を介してRAM
280のアドレスバスにレジスタ701にセットされて
いるアドレスデータが出力される。これにより信号OE
がロウレベル“L”の間、RAM280からブラックヘ
ッドのブロック1に対応する記録データがDMA転送さ
れ、DMAタイミング発生回路127からの信号DSの
立ち上がりで、記録データレジスタ402にセットされ
る。
ス発生回路123にも出力され、そのアドレスデータに
対し往路プリント時には+8、復路プリント時には−8
され、その結果がレジスタ124に信号356の立ち上
がりでセットされる。そしてセレクタ125,信号線7
17を介してレジスタ701に次のDMA転送のための
アドレスデータとして送られ信号357の立ち下がりで
セットされる。ここで、RAM280の1つのアドレス
は1バイトで構成されている。従って、64ノズル分の
データの格納には8バイト、即ち8個のアドレスの記憶
領域が必要となる。このため、次のアドレスデータの発
生のために+8または−8する。
ック毎のDMA転送が行われる毎にカウント動作を行う
カウンタHCOUNT及び、4ブロック分のDMA転送
が行われる毎にカウント動作を行うカウンタCCOUN
Tを内部に有する。カウンタHCOUNTのカウント動
作に応じて信号HSEL1〜4は、HSEL1→HSE
L2→HSEL3→HSEL4→HSEL1→…の順に
ハイレベル“H”となる。また、カウンタCCOUNT
のカウント動作に応じて信号CSEL1〜4は、CSE
L1→CSEL2→CSEL3→CSEL4→CSEL
1→…の順にハイレベル“H”となる。
応するデータのDMA転送が行われると、カウンタHC
OUNTがカウントアップし、HSEL1をロウレベル
“L”にし、HSEL2をハイレベル“H”にする。こ
れにより、セレクタ117は信号線335を選択し、レ
ジスタ702にセットされているアドレスデータが信号
線350に出力される。そしてセレクタ121,126
を介して、このアドレスデータがRAM280のアドレ
スバスに出力され、ブラックヘッドのブロック2に対応
する記録データがDMA転送され、記録データレジスタ
402にセットされる。同様にして、ブラックのブロッ
ク3,ブロック4に対応するデータのDMA転送が行わ
れると、カウンタCCOUNTがカウント動作を行う。
これによりCSEL1はロウレベル“L”となり、CS
EL2がハイレベル“H”となる。これによりセレクタ
121では信号線351が選択され、ブラックヘッドの
場合と同様に、HSEL1〜4に応じてレジスタ705
〜708が順番に選択され、シアンヘッドのブロック1
〜4に対応するデータがDMA転送されて、シアンヘッ
ドに対応する記録データレジスタ402にセットされ
る。
対応するデータのDMA転送が行われると、カウンタC
COUNTがカウント動作を行い、CSEL2をロウレ
ベル“L”に、CSEL3をハイレベル“H”にする。
これにより、セレクタ121は信号線352を選択す
る。そして、ブラックヘッドの場合と同様に、HSEL
1〜4に応じてレジスタ709〜712が順番に選択さ
れ、マゼンタヘッドのブロック1〜4に対応するデータ
がDMA転送されて、マゼンタヘッドに対応する記録デ
ータレジスタ402にセットされる。そしてカウンタC
COUNTがカウント動作を行い、CSEL3がロウレ
ベル“L”、CSEL4がハイレベル“H”になると、
セレクタ121は信号線353を選択する。そしてブラ
ックヘッドの場合と同様に、HSEL1〜4に応じてレ
ジスタ713〜716が順番に選択され、イエローヘッ
ドのブロック1〜4に対応するデータがDMA転送され
てイエローヘッドに対応する記録データレジスタ402
にセットされる。
転送終了後、DMAアドレスを示すレジスタ701〜7
16は+8され、次のDMAアドレスがセットされる。
し行う。尚、RAM280からDMA転送されたデータ
は、先の実施例の場合と同様に、マスク設定手段から発
生するデータと論理積が取られた後、記録ヘッドに供給
され、キャリッジの移動に応じた適当なタイミングで記
録動作が行われる。つまり、各色毎に、且つ各ブロック
毎に、DMA転送された記録データをマスク設定手段か
ら発生するデータに応じてマスクして記録することがで
きる。
動作が行われる。
最大プリントパス数と同一のブロックに分割し、各色毎
に、且つ各ブロック毎にRAM280の読み出しスター
トアドレスと設定するレジスタを設け、リニアエンコー
ダ等によるキャリッジの位置検知に応じてブロック毎に
各スタートアドレスから順次記録データをDMA転送す
る様にしたので、ソフトウエアの負荷を増大させること
なくスループットを向上させることが可能となる。
式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成
し、記録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録
装置を例に取り説明した。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、優れた記録を行うことができる。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としても良い。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成とすることもで
きる。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温
度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
態としては、上述のようなワードプロセッサやコンピュ
ータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または
別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複
写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置
の形態を取るものであっても良い。
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることは言うまでもない。
に示すような効果が得られる。 (1)ソフトウェアの負担を少なくしたマスク処理がで
き、高速度、高い実効記録速度での記録が可能となる。 (2)白すじ、黒すじの目立たない高品位での記録が可
能となる。 (3)インク密度を低下させた記録が可能となるため、
普通紙等の被記録媒体へのインクの定着性が改善され
る。 (4)各色毎の記録素子による記録順を、マスクデータ
により変更して記録できるため、色あいの適正化が図ら
れ、また色むらが改善される。
ば、ソフトウェアの負担を少なくして、簡単な構成で記
録データにマスクをかけて記録することができる効果が
ある。
増大させることなく、スループットを高められることが
できる。
置のヘッド制御部の構成を示すブロック図である。
部の構成を示す外観図である。
を示すブロック図である。
るリニアエンコーダの検出信号及びヘッド駆動パルス例
を示す図である。
されるマスクパターンを説明するための図である。
る動作例を示すフローチャートである。
る割込み処理を示すフローチャートである。
プリンタ装置における動作例を示すフローチャートであ
る。
プリンタ装置における割込み処理を示すフローチャート
である。
路図である。
ある。
ある。
構成を示すブロック図である。
信号のタイミングを示すタイミング図である。
示す斜視図である。
ドの移動を説明するための図である。
の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 記録ヘッドの走査方向に交差する方向に
配列された複数の記録素子で構成される記録素子列を備
えた記録ヘッドを用い、前記複数の記録素子を複数のブ
ロックに分割し、被記録媒体上の所定領域に対し異なる
ブロックを用いて複数回の記録走査を行い、前記複数回
の記録走査で互いに補完的な複数セットのマスクデータ
を用いて間引き画像を記録することにより前記所定領域
の画像記録を行う記録装置において、記録データをマスクするための一セットのマスクデータ
を構成する 複数組のマスクデータを保持するマスクデー
タ保持手段と、 前記記録ヘッドの走査に同期してタイミング信号を発生
するタイミング信号発生手段と、 前記タイミング信号に応じて、前記マスクデータ保持手
段に保持されている複数組のマスクデータの中から使用
すべき一組のマスクデータを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された前記一組のマスクデータ
を前記複数のブロック間で共通に用い、前記タイミング
信号に応じて前記選択された一組のマスクデータと各ブ
ロックの記録データとの論理積を取って前記記録ヘッド
を駆動する駆動手段とを有し、前記一組のマスクデータのビット数と前記ブロックの記
録素子の数とは等しい ことを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】 前記選択手段は、前記タイミング信号を
計数するカウンタと、前記カウンタの出力値により前記
マスクデータの所定ビットを選択するセレクタとを有す
ることを特徴とする請求項1記載の記録装置。 - 【請求項3】 記録データを格納する格納手段のデータ
の読出しアドレスを各ブロックに対応して設定する設定
手段と、 前記設定手段により設定された読出しアドレスに応じ
て、前記ブロック毎に独立に前記格納手段から前記記録
ヘッドに記録データをDMA転送する制御手段とを更に
有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 【請求項4】 前記記録ヘッドは互いに記録色の異なる
複数の記録素子列を有し、前記設定手段は各記録色毎か
つ各ブロック毎に前記読出しアドレスを設定可能である
ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - 【請求項5】 前記マスクデータ保持手段に保持される
前記一セットのマスクデータは、複数回の記録走査のそ
れぞれで順に書換えられることを特徴とする請求項1に
記載の記録装置。 - 【請求項6】 前記マスクデータ保持手段は、前記ブロ
ック内の記録素子数に対応した数のレジスタで構成され
ており、前記選択手段により前記タイミング信号に応じ
て各レジスタから1ビット単位でマスクデータを出力さ
せることで、前記ブロックに対応した一組のマスクデー
タを出力することを特徴とする請求項1に記載の記録装
置。 - 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
する請求項1に記載の記録装置。 - 【請求項8】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する記録ヘッドであって、前記記録素
子はインクに与える熱エネルギーを発生するための熱エ
ネルギー変換体を備えていることを特徴とする請求項6
に記載の記録装置。
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DE69433496T DE69433496T2 (de) | 1993-09-30 | 1994-07-28 | Aufzeichnungsgerät |
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JP804893 | 1993-01-21 | ||
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