JP3396183B2 - 基板用グランドピン付きコネクタ - Google Patents
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- H01R13/648—Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding
- H01R13/652—Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding with earth pin, blade or socket
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- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R12/00—Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
- H01R12/70—Coupling devices
- H01R12/7005—Guiding, mounting, polarizing or locking means; Extractors
- H01R12/7011—Locking or fixing a connector to a PCB
- H01R12/7064—Press fitting
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- H01R13/6581—Shield structure
- H01R13/6582—Shield structure with resilient means for engaging mating connector
Landscapes
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Multi-Conductor Connections (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は基板にアース接続す
るための基板用グランドピンを有するコネクタに関す
る。
るための基板用グランドピンを有するコネクタに関す
る。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
のコネクタにおいて、コネクタに設けたグランドピンを
基板の取付孔に挿入してコネクタを基板に仮止めした
後、グランドピンの先端を基板の裏面にて半田付けする
ことにより、コネクタを基板に固定するものが提供され
ている（例えば実開平１−６３０８２号公報参照。）。
のコネクタにおいて、コネクタに設けたグランドピンを
基板の取付孔に挿入してコネクタを基板に仮止めした
後、グランドピンの先端を基板の裏面にて半田付けする
ことにより、コネクタを基板に固定するものが提供され
ている（例えば実開平１−６３０８２号公報参照。）。
【０００３】しかし、このコネクタでは、グランドピン
を金属シェルにねじ止めしており、組立工数が増え、製
造コストが高くなる。また、グランドピンの先端はペン
先状の爪部からなっており、この爪部を取付孔に挿入し
たときに、爪部が取付孔の内周の一部にしか係合できな
い。このため、仮止め状態が不安定であり、コネクタが
基板に対して位置ずれするおそれがある。仮に位置ずれ
した状態で半田付けが実施されると、コネクタの使用時
に半田付け部に過度な力が負荷され易く、固定の耐久性
に問題がある。また、爪部の両側縁にしか半田の肉盛り
ができないので、この点からも固定が不確実である。
を金属シェルにねじ止めしており、組立工数が増え、製
造コストが高くなる。また、グランドピンの先端はペン
先状の爪部からなっており、この爪部を取付孔に挿入し
たときに、爪部が取付孔の内周の一部にしか係合できな
い。このため、仮止め状態が不安定であり、コネクタが
基板に対して位置ずれするおそれがある。仮に位置ずれ
した状態で半田付けが実施されると、コネクタの使用時
に半田付け部に過度な力が負荷され易く、固定の耐久性
に問題がある。また、爪部の両側縁にしか半田の肉盛り
ができないので、この点からも固定が不確実である。
【０００４】また、シェルと一体に形成したグランドピ
ンを断面半円状とし、取付孔の略半周に対応してグラン
ドピンを基板に半田付けするものが提供されている（例
えば実開平９−３５７８２号公報参照）。この場合、半
田付けによる基板への固定強度が多少向上するが、未だ
不十分であった。ところで、この種のコネクタでは、対
となる他のコネクタと連結したとき他のコネクタの引っ
掛け部に係止される掛止部を有する被係止部材を設けて
いる。
ンを断面半円状とし、取付孔の略半周に対応してグラン
ドピンを基板に半田付けするものが提供されている（例
えば実開平９−３５７８２号公報参照）。この場合、半
田付けによる基板への固定強度が多少向上するが、未だ
不十分であった。ところで、この種のコネクタでは、対
となる他のコネクタと連結したとき他のコネクタの引っ
掛け部に係止される掛止部を有する被係止部材を設けて
いる。
【０００５】他のコネクタが引き抜かれるときに、上記
の被係止部材に多大な荷重が負荷されて被係止部材が曲
がったりする場合があるので、被係止部材には強度が要
求される。そこで、この被係止部材をダイキャストにて
コネクタの本体に一体成形するものが提供されている
（例えば特開平７−３３５３３３号公報参照）。しかし
ながら、この場合、製造コストが高くなる。また、基板
への固定にはねじ止めを用いることになり、工数の増加
により製造コストが高くなる。
の被係止部材に多大な荷重が負荷されて被係止部材が曲
がったりする場合があるので、被係止部材には強度が要
求される。そこで、この被係止部材をダイキャストにて
コネクタの本体に一体成形するものが提供されている
（例えば特開平７−３３５３３３号公報参照）。しかし
ながら、この場合、製造コストが高くなる。また、基板
への固定にはねじ止めを用いることになり、工数の増加
により製造コストが高くなる。
【０００６】一方、グランドピンを被係止部材に一体の
板金部材により形成するものが提供されている（実開平
２−１２１７５号公報参照）。ところが、このように一
体で形成した場合、製造コストは低減できるものの、下
記の不具合がある。すなわち、被係止部材としては、他
のコネクタからの引き抜き荷重に耐え得る剛性の高いも
のが要求される一方、グランドピンとしては取付孔への
装着性を考慮して弾性の高いものが要求される。このた
め、一体に形成する場合、被係止部材の強度とグランド
ピンの装着性を両立することが非常に困難である。ま
た、このコネクタでは、被係止部材と掛止部とグランド
ピンとが略一直線上に並ぶので、掛止部が受ける抜け荷
重がグランドピンに直に作用し、グランドピン近傍の半
田を破壊するおそれがある。
板金部材により形成するものが提供されている（実開平
２−１２１７５号公報参照）。ところが、このように一
体で形成した場合、製造コストは低減できるものの、下
記の不具合がある。すなわち、被係止部材としては、他
のコネクタからの引き抜き荷重に耐え得る剛性の高いも
のが要求される一方、グランドピンとしては取付孔への
装着性を考慮して弾性の高いものが要求される。このた
め、一体に形成する場合、被係止部材の強度とグランド
ピンの装着性を両立することが非常に困難である。ま
た、このコネクタでは、被係止部材と掛止部とグランド
ピンとが略一直線上に並ぶので、掛止部が受ける抜け荷
重がグランドピンに直に作用し、グランドピン近傍の半
田を破壊するおそれがある。
【０００７】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、基板への仮止め時の姿勢が安定
しており、しかも、基板へ容易且つ強固に基板に固定す
ることのできる基板用グランドピン付きコネクタを提供
することである。また、本発明の他の目的は被係止部材
が容易に変形し難くしかも組立が容易で製造コストを安
くすることができる基板用グランドピン付きコネクタを
提供することである。
あり、本発明の目的は、基板への仮止め時の姿勢が安定
しており、しかも、基板へ容易且つ強固に基板に固定す
ることのできる基板用グランドピン付きコネクタを提供
することである。また、本発明の他の目的は被係止部材
が容易に変形し難くしかも組立が容易で製造コストを安
くすることができる基板用グランドピン付きコネクタを
提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目
的を達成するための課題解決手段として、請求項１記載
の発明は、複数の接触子を収容する本体と、この本体の
表面の一部を覆うように本体に係止される電磁シールド
用シェルと、このシェルとの間に電気的導通を持つ状態
で上記本体の支持孔に固定され且つ基板の取付孔に挿通
されるグランドピンとを備える基板用グランドピン付き
コネクタにおいて、上記グランドピンは、上記本体の支
持孔に固定される主体部と、この主体部から延設される
すり割り入り筒状をなす仮止め用及び半田付け用の係止
部を含み、この係止部が基板の取付孔に挿入されて弾力
的に拡径した状態で当該コネクタが基板に仮止めされる
と共に、上記筒状の係止部の略全周に半田肉盛り部が形
成されて係止部が半田付けされるようにしてあり、 対と
なる他のコネクタと連結したとき他のコネクタの引っ掛
け部に係止される掛止部と上記グランドピンの筒状の係
止部を挿通させる透孔とを含み、シェル及びグランドピ
ンに接触して両者を電気的に導通させる被係止部材をさ
らに備えることを特徴とするものである。
的を達成するための課題解決手段として、請求項１記載
の発明は、複数の接触子を収容する本体と、この本体の
表面の一部を覆うように本体に係止される電磁シールド
用シェルと、このシェルとの間に電気的導通を持つ状態
で上記本体の支持孔に固定され且つ基板の取付孔に挿通
されるグランドピンとを備える基板用グランドピン付き
コネクタにおいて、上記グランドピンは、上記本体の支
持孔に固定される主体部と、この主体部から延設される
すり割り入り筒状をなす仮止め用及び半田付け用の係止
部を含み、この係止部が基板の取付孔に挿入されて弾力
的に拡径した状態で当該コネクタが基板に仮止めされる
と共に、上記筒状の係止部の略全周に半田肉盛り部が形
成されて係止部が半田付けされるようにしてあり、 対と
なる他のコネクタと連結したとき他のコネクタの引っ掛
け部に係止される掛止部と上記グランドピンの筒状の係
止部を挿通させる透孔とを含み、シェル及びグランドピ
ンに接触して両者を電気的に導通させる被係止部材をさ
らに備えることを特徴とするものである。
【０００９】本発明では、基板の取付孔に挿入した係止
部を拡径させて取付孔の内周面に弾力的に係合させるこ
とにより、グランドピンを基板に仮止めする。このと
き、係止部が取付孔の内周面の略全周に係合するので、
仮止め状態のコネクタがぐらつかない。特に基板を斜め
にした状態で半田付けを実施するような場合のコネクタ
を安定して仮止めできる。また、基板の取付孔に挿入さ
れた筒状の係止部の略全周に半田の肉盛り部を形成する
ことができ、グランドピンの基板への固定が確実であ
る。また、２ピース構造となるので、グランドピンに適
した弾性と被係止部材に適した剛性を確保することがで
きる。
部を拡径させて取付孔の内周面に弾力的に係合させるこ
とにより、グランドピンを基板に仮止めする。このと
き、係止部が取付孔の内周面の略全周に係合するので、
仮止め状態のコネクタがぐらつかない。特に基板を斜め
にした状態で半田付けを実施するような場合のコネクタ
を安定して仮止めできる。また、基板の取付孔に挿入さ
れた筒状の係止部の略全周に半田の肉盛り部を形成する
ことができ、グランドピンの基板への固定が確実であ
る。また、２ピース構造となるので、グランドピンに適
した弾性と被係止部材に適した剛性を確保することがで
きる。
【００１０】請求項２記載の発明は、請求項１におい
て、上記グランドピンは被係止部材の透孔の周縁部によ
って受けられることを特徴とするものである。 請求項３
記載の発明は、請求項１又は２において、上記被係止部
材は、当該被係止部材を支持孔に固定するために支持孔
の内面に圧入される被圧入部と、グランドピンの主体部
を支持孔に固定するために主体部に係合する台座部と、
台座部の一端から直交状に延びて先端に上記掛止部を有
する腕部とを含むことを特徴とするものである。
て、上記グランドピンは被係止部材の透孔の周縁部によ
って受けられることを特徴とするものである。 請求項３
記載の発明は、請求項１又は２において、上記被係止部
材は、当該被係止部材を支持孔に固定するために支持孔
の内面に圧入される被圧入部と、グランドピンの主体部
を支持孔に固定するために主体部に係合する台座部と、
台座部の一端から直交状に延びて先端に上記掛止部を有
する腕部とを含むことを特徴とするものである。
【００１１】本発明では、グランドピンを本体の支持孔
に挿入した後、被係止部材を支持孔に圧入することによ
り組立でき、組立易い。請求項４記載の発明は、請求項
３において、上記被係止部材の台座部の一端から離れた
位置には、上記グランドピンの筒状の係止部を挿通させ
る透孔が形成され、グランドピンの主体部は被係止部材
の台座部の透孔の周縁部によって受けられて支持孔から
の抜脱を規制されることを特徴とするものである。本発
明では、コネクタの連結状態で被係止部材が他のコネク
タから受ける抜け荷重の作用線が、グランドピンから離
れているので、被係止部材側からグランドピンに及ぼさ
れる抜け力を低減できる。また、接続状態ロック用の被
係止部材を用いてグランドピンを固定するので、部材の
兼用により、製造コストを安くできる。
に挿入した後、被係止部材を支持孔に圧入することによ
り組立でき、組立易い。請求項４記載の発明は、請求項
３において、上記被係止部材の台座部の一端から離れた
位置には、上記グランドピンの筒状の係止部を挿通させ
る透孔が形成され、グランドピンの主体部は被係止部材
の台座部の透孔の周縁部によって受けられて支持孔から
の抜脱を規制されることを特徴とするものである。本発
明では、コネクタの連結状態で被係止部材が他のコネク
タから受ける抜け荷重の作用線が、グランドピンから離
れているので、被係止部材側からグランドピンに及ぼさ
れる抜け力を低減できる。また、接続状態ロック用の被
係止部材を用いてグランドピンを固定するので、部材の
兼用により、製造コストを安くできる。
【００１２】請求項５記載の発明は、請求項３又は４に
おいて、上記透孔を挟んだ台座部の両側縁には、腕部と
同方向に延びて台座部とで溝形をなす一対の延設板が形
成され、これらの延設板はそれぞれ上記被圧入部を含む
ことを特徴とするものである。本発明では、グランドピ
ンの主体部を受ける台座部の部分を挟んだ近傍に設けら
れた一対の延設板が本体の支持孔に圧入固定される。し
たがって、グランドピンが基板側から引っ張り荷重を受
けたとしても、本体から外れることがない。
おいて、上記透孔を挟んだ台座部の両側縁には、腕部と
同方向に延びて台座部とで溝形をなす一対の延設板が形
成され、これらの延設板はそれぞれ上記被圧入部を含む
ことを特徴とするものである。本発明では、グランドピ
ンの主体部を受ける台座部の部分を挟んだ近傍に設けら
れた一対の延設板が本体の支持孔に圧入固定される。し
たがって、グランドピンが基板側から引っ張り荷重を受
けたとしても、本体から外れることがない。
【００１３】請求項６記載の発明は、請求項２，３又は
４において、上記本体は、対となるコネクタへの連結面
と、この連結面から突出し上記複数の接触子の一端側部
分を収容する筒状部とを含み、シェルは、本体の連結面
の少なくとも一部を覆うベース部と、このベース部から
立ち上がって本体の筒状部の外表面を覆う筒状部とを含
み、シェルのベース部には、支持孔に連なり被係止部材
の腕部を挿通させる開口が形成され、シェルの開口の周
縁から延設された弾性片部が腕部に弾性的に接触するこ
とにより、シェルと被係止部材との電気的導通が達成さ
れることを特徴とするものである。
４において、上記本体は、対となるコネクタへの連結面
と、この連結面から突出し上記複数の接触子の一端側部
分を収容する筒状部とを含み、シェルは、本体の連結面
の少なくとも一部を覆うベース部と、このベース部から
立ち上がって本体の筒状部の外表面を覆う筒状部とを含
み、シェルのベース部には、支持孔に連なり被係止部材
の腕部を挿通させる開口が形成され、シェルの開口の周
縁から延設された弾性片部が腕部に弾性的に接触するこ
とにより、シェルと被係止部材との電気的導通が達成さ
れることを特徴とするものである。
【００１４】本発明では、被係止部の腕部を本体の支持
孔に挿通して、シェルのベース部の開口から突出させる
ときに、シェルの開口の周縁から延設された弾性片部が
腕部に弾性的に接触することにより、シェルと被係止部
材とを確実に導通させることができる。請求項７記載の
発明は、請求項１乃至６の何れか一つにおいて、上記主
体部および係止部を含むグランドピンが１枚の板で板金
成形されたものからなることを特徴とするものである。
請求項８記載の発明は、請求項１乃至７の何れか一つに
おいて、上記グランドピンの主体部は、上板部と、相対
向する一対の側壁部と、各側壁部の下部にそれぞれ延設
された内向きの一対のフランジとを含むことを特徴とす
るものである。 請求項９記載の発明は、請求項８におい
て、上記グランドピンは、上記一対のフランジの対向端
部から延設されて互いに対向する一対の延設片をさらに
含み、各延設片は断面略半円形をなす湾曲部を有し、一
対の延設片の湾曲部によって上記筒状の係止部が構成さ
れることを特徴とするものである。 請求項１０記載の発
明は、請求項８又は９において、上記本体に形成される
柱部が、グランドピンの主体部の上板部に形成される開
口を通して上記一対の側壁部間に挿入され、上記柱部の
端部が上記一対のフランジに当接することにより、グラ
ンドピンが本体に位置決めされることを特徴とするもの
である。
孔に挿通して、シェルのベース部の開口から突出させる
ときに、シェルの開口の周縁から延設された弾性片部が
腕部に弾性的に接触することにより、シェルと被係止部
材とを確実に導通させることができる。請求項７記載の
発明は、請求項１乃至６の何れか一つにおいて、上記主
体部および係止部を含むグランドピンが１枚の板で板金
成形されたものからなることを特徴とするものである。
請求項８記載の発明は、請求項１乃至７の何れか一つに
おいて、上記グランドピンの主体部は、上板部と、相対
向する一対の側壁部と、各側壁部の下部にそれぞれ延設
された内向きの一対のフランジとを含むことを特徴とす
るものである。 請求項９記載の発明は、請求項８におい
て、上記グランドピンは、上記一対のフランジの対向端
部から延設されて互いに対向する一対の延設片をさらに
含み、各延設片は断面略半円形をなす湾曲部を有し、一
対の延設片の湾曲部によって上記筒状の係止部が構成さ
れることを特徴とするものである。 請求項１０記載の発
明は、請求項８又は９において、上記本体に形成される
柱部が、グランドピンの主体部の上板部に形成される開
口を通して上記一対の側壁部間に挿入され、上記柱部の
端部が上記一対のフランジに当接することにより、グラ
ンドピンが本体に位置決めされることを特徴とするもの
である。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて添付図面を参照しつつ説明する。図１（ａ）及び
（ｂ）は本発明の第１の実施の形態の基板用グランドピ
ン付きコネクタの平面図及び一部破断側面図である。こ
れらの図を参照して、本基板用グランドピン付きコネク
タ１（以下では単にコネクタ１ともいう）はいわゆる対
面接続型の電気コネクタであり、２列に並ぶ複数の接触
子２ａ，２ｂと、これら接触子２ａ，２ｂを相互に絶縁
して個別に接触子収容孔３に固定する本体４とを備え
る。接触子２ａ，２ｂはその一端５で図示しない対とな
るコネクタの接触子に接触し、リードとなる他端６で基
板上の導体に例えば半田付けによって接続される。
いて添付図面を参照しつつ説明する。図１（ａ）及び
（ｂ）は本発明の第１の実施の形態の基板用グランドピ
ン付きコネクタの平面図及び一部破断側面図である。こ
れらの図を参照して、本基板用グランドピン付きコネク
タ１（以下では単にコネクタ１ともいう）はいわゆる対
面接続型の電気コネクタであり、２列に並ぶ複数の接触
子２ａ，２ｂと、これら接触子２ａ，２ｂを相互に絶縁
して個別に接触子収容孔３に固定する本体４とを備え
る。接触子２ａ，２ｂはその一端５で図示しない対とな
るコネクタの接触子に接触し、リードとなる他端６で基
板上の導体に例えば半田付けによって接続される。
【００１６】本体４はプラスチック等の絶縁性を有する
部材からなり、対となるコネクタへの連結面７と、この
連結面７の中央部分から突出し上記複数の接触子２の一
端５側の部分を収容する略矩形をなす筒状部８とを備え
ている。本体４の連結面７及び筒状部８の外表面は、電
気シールド用の金属シェル９で覆われている。シェル９
は連結面７を覆うベース部１０と、このベース部１０か
ら立ち上がって本体４の筒状部８の外表面を覆う筒状部
１１と、ベース部１０の両側縁から折り曲げられた側縁
部１２とを含む。各側壁部１２に形成された係止孔１３
に本体４の係止突起１４が嵌め入れられることにより、
シェル９が本体４に固定されている。
部材からなり、対となるコネクタへの連結面７と、この
連結面７の中央部分から突出し上記複数の接触子２の一
端５側の部分を収容する略矩形をなす筒状部８とを備え
ている。本体４の連結面７及び筒状部８の外表面は、電
気シールド用の金属シェル９で覆われている。シェル９
は連結面７を覆うベース部１０と、このベース部１０か
ら立ち上がって本体４の筒状部８の外表面を覆う筒状部
１１と、ベース部１０の両側縁から折り曲げられた側縁
部１２とを含む。各側壁部１２に形成された係止孔１３
に本体４の係止突起１４が嵌め入れられることにより、
シェル９が本体４に固定されている。
【００１７】本体４の連結面７の筒状部８を挟む左右
に、本コネクタ１を対となる他のコネクタと連結したと
きに他のコネクタに対する接続状態をロックするための
一対の被係止部材１５の一部が突出している。この被係
止部材１５は、本体４の第１の支持孔１６に圧入固定さ
れた腕部１７を備え、この腕部１７の先端に、他のコネ
クタに設けられる図示しない引っ掛け部に係止されるフ
ック状の掛止部１８を有している。一対の被係止部材１
５の各掛止部１８は互いに逆の外向きとなっている。上
記の腕部１７は、第２の支持孔１６に連なるシェル９の
開口５３を挿通して突出している。上記開口５３の周縁
から延設された断面略Ｌ字形形状の弾性接触片５４が腕
部１７に弾力的に接触することにより、シェル９と被係
止部材１５の電気的導通が確保されている。
に、本コネクタ１を対となる他のコネクタと連結したと
きに他のコネクタに対する接続状態をロックするための
一対の被係止部材１５の一部が突出している。この被係
止部材１５は、本体４の第１の支持孔１６に圧入固定さ
れた腕部１７を備え、この腕部１７の先端に、他のコネ
クタに設けられる図示しない引っ掛け部に係止されるフ
ック状の掛止部１８を有している。一対の被係止部材１
５の各掛止部１８は互いに逆の外向きとなっている。上
記の腕部１７は、第２の支持孔１６に連なるシェル９の
開口５３を挿通して突出している。上記開口５３の周縁
から延設された断面略Ｌ字形形状の弾性接触片５４が腕
部１７に弾力的に接触することにより、シェル９と被係
止部材１５の電気的導通が確保されている。
【００１８】また、被係止部材１５の腕部１７は連結面
７に平行な台座部１９の一端４２から直交状に延びてい
る。この台座部１９は、図４（ａ）に示すような基板２
０の取付孔２１に挿通されるグランドピン２２を、図１
及び図２に示すような本体４の第２の支持孔２３に固定
する役目を果たしている。グランドピン２２は第２の支
持孔２３に収容保持される主体部２４と、主体部２４か
ら延設される仮止め用及び半田付け用の係止部２５とを
備えている。
７に平行な台座部１９の一端４２から直交状に延びてい
る。この台座部１９は、図４（ａ）に示すような基板２
０の取付孔２１に挿通されるグランドピン２２を、図１
及び図２に示すような本体４の第２の支持孔２３に固定
する役目を果たしている。グランドピン２２は第２の支
持孔２３に収容保持される主体部２４と、主体部２４か
ら延設される仮止め用及び半田付け用の係止部２５とを
備えている。
【００１９】図２及び図３に示すように、係止部２５は
すり割り２６入りの筒状をなし、図４（ａ）及び（ｂ）
に示すように、基板２０の取付孔２１に挿通された状態
で弾力的に拡径して取付孔２１の周面の略全周に係合す
ることにより、コネクタ１を基板２０に安定して仮止め
できる。特に基板２０を斜めにした状態で半田付けを実
施するような場合のコネクタ１を安定して仮止めできる
点で優れている。また、筒状の係止部２５の略全周に半
田の肉盛り部２７を形成することができるので、グラン
ドピン２２の基板２０への固定が確実である。
すり割り２６入りの筒状をなし、図４（ａ）及び（ｂ）
に示すように、基板２０の取付孔２１に挿通された状態
で弾力的に拡径して取付孔２１の周面の略全周に係合す
ることにより、コネクタ１を基板２０に安定して仮止め
できる。特に基板２０を斜めにした状態で半田付けを実
施するような場合のコネクタ１を安定して仮止めできる
点で優れている。また、筒状の係止部２５の略全周に半
田の肉盛り部２７を形成することができるので、グラン
ドピン２２の基板２０への固定が確実である。
【００２０】次いで、図１〜図３を参照して、グランド
ピン２２及び被係止部材１５について説明する。図２及
び図３に示すように、グランドピン２２は板金成形され
たものからなり、１枚の板で構成されている。主体部２
４は、上板部２８、左右の側壁部２９，３０と、各側壁
部２９，３０の下部に延設される内向きフランジ３１，
３２と、各フランジ３１，３２の対向端部から直交状に
下方に延設される延設片３３，３４とを備える。これら
延設片３３，３４の下半部がそれぞれ断面略半円形をな
すように湾曲部３５，３６に形成され、これら湾曲部３
５，３６によって一対のすり割り２６を有する筒状の係
止部２５が構成されている。
ピン２２及び被係止部材１５について説明する。図２及
び図３に示すように、グランドピン２２は板金成形され
たものからなり、１枚の板で構成されている。主体部２
４は、上板部２８、左右の側壁部２９，３０と、各側壁
部２９，３０の下部に延設される内向きフランジ３１，
３２と、各フランジ３１，３２の対向端部から直交状に
下方に延設される延設片３３，３４とを備える。これら
延設片３３，３４の下半部がそれぞれ断面略半円形をな
すように湾曲部３５，３６に形成され、これら湾曲部３
５，３６によって一対のすり割り２６を有する筒状の係
止部２５が構成されている。
【００２１】５５は各湾曲部３５，３６に設けられた外
方へ突出する中空の縦リブであり、５６は各湾曲部３
５，３６の先端を先細り状とするためのテーパ部であ
る。テーパ部５６があることによって係止部２５の取付
孔２１内への導入が容易になる。また、図２を参照し
て、上記の縦リブ５５が基板２０の取付孔２１に挿通さ
れるときに、係止部２５が一旦縮径され、次いで縦リブ
５５が取付孔２１の挿通先に導出されて係止部２５が弾
力的に拡径しつつ、基板２０の下面（裏面）の取付孔２
１の周縁に係合する。この状態で、縦リブ５５と本体４
の下面との間に基板２０が挟持されるので、コネクタ１
を基板２０に安定して仮止めすることができる。
方へ突出する中空の縦リブであり、５６は各湾曲部３
５，３６の先端を先細り状とするためのテーパ部であ
る。テーパ部５６があることによって係止部２５の取付
孔２１内への導入が容易になる。また、図２を参照し
て、上記の縦リブ５５が基板２０の取付孔２１に挿通さ
れるときに、係止部２５が一旦縮径され、次いで縦リブ
５５が取付孔２１の挿通先に導出されて係止部２５が弾
力的に拡径しつつ、基板２０の下面（裏面）の取付孔２
１の周縁に係合する。この状態で、縦リブ５５と本体４
の下面との間に基板２０が挟持されるので、コネクタ１
を基板２０に安定して仮止めすることができる。
【００２２】また、縦リブ５５が取付孔２１の挿通先の
周縁に係合するときに、カチッというクリック音が発生
し、これにより作業者に、グランドピン２２が取付孔２
１に完全に挿入されたこと（いわゆる挿入終了感）と共
に、グランドピン２２の仮係止が達成されたことを確実
に認知させることができる。なお、図４（ａ）において
は縦リブ５５の図示を省略してある。
周縁に係合するときに、カチッというクリック音が発生
し、これにより作業者に、グランドピン２２が取付孔２
１に完全に挿入されたこと（いわゆる挿入終了感）と共
に、グランドピン２２の仮係止が達成されたことを確実
に認知させることができる。なお、図４（ａ）において
は縦リブ５５の図示を省略してある。
【００２３】また、図２及び図３を参照して、上板部２
８には矩形の開口３７が形成されている。本体４の第２
の支持孔２３の底部（連結面７の背面に相当）の中央部
から下方へ延びる断面矩形の柱部３８が、上記上板部２
８の開口３７を通して、両側壁部２９，３０間に挿入さ
れ、柱部３８の下端面３９が一対の内向きフランジ３
１，３２に当接することにより、グランドピン２２が本
体４の上下方向に位置決めされている。また、各側壁部
２９，３０にはそれぞれ外方へくの字状に突出する弾性
接触片４０，４１が切り起こされている。
８には矩形の開口３７が形成されている。本体４の第２
の支持孔２３の底部（連結面７の背面に相当）の中央部
から下方へ延びる断面矩形の柱部３８が、上記上板部２
８の開口３７を通して、両側壁部２９，３０間に挿入さ
れ、柱部３８の下端面３９が一対の内向きフランジ３
１，３２に当接することにより、グランドピン２２が本
体４の上下方向に位置決めされている。また、各側壁部
２９，３０にはそれぞれ外方へくの字状に突出する弾性
接触片４０，４１が切り起こされている。
【００２４】一方、図３を参照して、被係止部材１５の
腕部１７の両側縁には、被圧入突起４９がそれぞれ形成
されている。また、台座部１９はその他端４３近傍に、
グランドピン２２の係止部２５を挿通させる矩形の透孔
４４が形成されている。グランドピン２２は、図２に示
すように、その係止部２５を含む延設片３３，３４が透
孔４４に挿通された状態で、その内向きフランジ３１，
３２が台座部１９の透孔４４の周縁部によって柱部３８
の下端面３９に押圧される。
腕部１７の両側縁には、被圧入突起４９がそれぞれ形成
されている。また、台座部１９はその他端４３近傍に、
グランドピン２２の係止部２５を挿通させる矩形の透孔
４４が形成されている。グランドピン２２は、図２に示
すように、その係止部２５を含む延設片３３，３４が透
孔４４に挿通された状態で、その内向きフランジ３１，
３２が台座部１９の透孔４４の周縁部によって柱部３８
の下端面３９に押圧される。
【００２５】図２及び図３を参照して、台座部１９の一
対の側縁４５，４６には、透孔４４を挟んだ位置に上向
きに延びる一対の延設板４７，４８が形成され、これら
延設板４７，４８は台座部１９とで溝形をなす。図２に
示すように、これらの延設板４７，４８は第２の支持孔
２３の両側に一部を連通して設けられた一対の第３の支
持孔５２の壁面にそれぞれ沿わせて挿入され固定され
る。各延設板４７，４８の内側面には、グランドピン２
２の対応する弾性接触片４０，４１が弾性的に接触して
互いの電気的導通を確保するようにしている。
対の側縁４５，４６には、透孔４４を挟んだ位置に上向
きに延びる一対の延設板４７，４８が形成され、これら
延設板４７，４８は台座部１９とで溝形をなす。図２に
示すように、これらの延設板４７，４８は第２の支持孔
２３の両側に一部を連通して設けられた一対の第３の支
持孔５２の壁面にそれぞれ沿わせて挿入され固定され
る。各延設板４７，４８の内側面には、グランドピン２
２の対応する弾性接触片４０，４１が弾性的に接触して
互いの電気的導通を確保するようにしている。
【００２６】また、図３を参照して、各延設板４７，４
８の前後端縁にはそれぞれ被圧入突起５０が形成されて
いる。また、台座部１９の一端４２から延設板４７，４
８までの中間部において、各側縁４５，４６に台形状の
被圧入突起５１が形成されている。本第１の実施の形態
によれば、グランドピン２２をその主体部２４側から第
２の支持孔２３に挿入した後、被係止部材１５の腕部１
７及び延設片４７，４８をそれぞれ第１及び第３支持孔
１６，５２に挿入して被係止部材１５の被圧入部４９，
５０，５１を対応する支持孔１６，５２の内面に圧入す
ると共に、被係止部材１５の台座部１９の透孔４４から
グランドピン２２の係止部２５を突出させつつ被係止部
材１５の台座部１９をグランドピン２２の主体部２４に
係合させて、グランドピン２２の主体部２４を第２の支
持孔２３に固定することにより組み立てる。 このよう
にグランドピン２２の主体部２４を対応する支持孔２３
に挿入した後、被係止部材１５を対応する支持孔１６，
５２に圧入することにより組立でき、組立易い。
８の前後端縁にはそれぞれ被圧入突起５０が形成されて
いる。また、台座部１９の一端４２から延設板４７，４
８までの中間部において、各側縁４５，４６に台形状の
被圧入突起５１が形成されている。本第１の実施の形態
によれば、グランドピン２２をその主体部２４側から第
２の支持孔２３に挿入した後、被係止部材１５の腕部１
７及び延設片４７，４８をそれぞれ第１及び第３支持孔
１６，５２に挿入して被係止部材１５の被圧入部４９，
５０，５１を対応する支持孔１６，５２の内面に圧入す
ると共に、被係止部材１５の台座部１９の透孔４４から
グランドピン２２の係止部２５を突出させつつ被係止部
材１５の台座部１９をグランドピン２２の主体部２４に
係合させて、グランドピン２２の主体部２４を第２の支
持孔２３に固定することにより組み立てる。 このよう
にグランドピン２２の主体部２４を対応する支持孔２３
に挿入した後、被係止部材１５を対応する支持孔１６，
５２に圧入することにより組立でき、組立易い。
【００２７】組み立てられたコネクタ１のグランドピン
２２の係止部２５を基板２０の取付孔２１に挿入した
後、拡径させて取付孔２１の内周面に弾力的に係合させ
ることにより、グランドピン２２を基板２０に仮止めす
る。係止部２５が取付孔２１の内周面の略全周に係合す
るので、仮止め状態のコネクタ１がぐらつかない。特に
基板２０を斜めにした状態で半田付けを実施するような
場合のコネクタ１を安定して仮止めできる。また、筒状
の係止部２５の略全周に半田の肉盛り部２７を形成する
ことができ、グランドピン２２の基板２０への固定が確
実である。
２２の係止部２５を基板２０の取付孔２１に挿入した
後、拡径させて取付孔２１の内周面に弾力的に係合させ
ることにより、グランドピン２２を基板２０に仮止めす
る。係止部２５が取付孔２１の内周面の略全周に係合す
るので、仮止め状態のコネクタ１がぐらつかない。特に
基板２０を斜めにした状態で半田付けを実施するような
場合のコネクタ１を安定して仮止めできる。また、筒状
の係止部２５の略全周に半田の肉盛り部２７を形成する
ことができ、グランドピン２２の基板２０への固定が確
実である。
【００２８】また、他のコネクタに対する接続状態をロ
ックするための被係止部材１５を、グランドピン２２の
主体部２４を本体４の第２の支持孔２３に固定するため
の部材として用いるので、部材の兼用により、製造コス
トを安価にできる。また、グランドピン２２と、このグ
ランドピン２２の主体部２４を本体４に固定するための
部材としての被係止部材１５という２ピース構造とな
り、グランドピン２２としては相対的に弾性のある薄肉
の素材を用いることにより、基板２０の取付孔２１に挿
入し易く且つ仮止めに適した弾性反発力を得ることがで
き、しかも、上記固定用の被係止部材１５としては相対
的に剛性の高い厚肉の素材を用いることにより、コネク
タ１の接続状態のロックを確実とすることができる。
ックするための被係止部材１５を、グランドピン２２の
主体部２４を本体４の第２の支持孔２３に固定するため
の部材として用いるので、部材の兼用により、製造コス
トを安価にできる。また、グランドピン２２と、このグ
ランドピン２２の主体部２４を本体４に固定するための
部材としての被係止部材１５という２ピース構造とな
り、グランドピン２２としては相対的に弾性のある薄肉
の素材を用いることにより、基板２０の取付孔２１に挿
入し易く且つ仮止めに適した弾性反発力を得ることがで
き、しかも、上記固定用の被係止部材１５としては相対
的に剛性の高い厚肉の素材を用いることにより、コネク
タ１の接続状態のロックを確実とすることができる。
【００２９】さらに、被係止部材１５が他のコネクタか
ら受ける抜け荷重の作用線が、グランドピン２２から離
れているので、被係止部材１５側からグランドピン２２
に及ぼされる抜け力を低減できる。また、接続状態ロッ
ク用の被係止部材１５を用いてグランドピン２２を固定
するので、部材の兼用により、製造コストをより安くす
ることができる。
ら受ける抜け荷重の作用線が、グランドピン２２から離
れているので、被係止部材１５側からグランドピン２２
に及ぼされる抜け力を低減できる。また、接続状態ロッ
ク用の被係止部材１５を用いてグランドピン２２を固定
するので、部材の兼用により、製造コストをより安くす
ることができる。
【００３０】また、被係止部材１５が他のコネクタから
受ける抜け荷重は台座部１９の一端４２に働く一方、グ
ランドピン２２は台座部１９の一端４２から所定距離離
れた位置に保持されている。したがって、被係止部材１
５側からグランドピン２２に及ぼされる抜け力を、グラ
ンドピン２２が上記抜け荷重の作用線上にある場合と比
較して大幅に低減することができる。したがって、グラ
ンドピン２２が基板２０の取付孔２１から外れ難い。
受ける抜け荷重は台座部１９の一端４２に働く一方、グ
ランドピン２２は台座部１９の一端４２から所定距離離
れた位置に保持されている。したがって、被係止部材１
５側からグランドピン２２に及ぼされる抜け力を、グラ
ンドピン２２が上記抜け荷重の作用線上にある場合と比
較して大幅に低減することができる。したがって、グラ
ンドピン２２が基板２０の取付孔２１から外れ難い。
【００３１】また、シェル９の開口５３の周縁から延設
された弾性接触片５４が腕部１７に弾性的に接触するこ
とにより、シェル９と被係止部材１５とが確実に導通す
る一方、グランドピン２２の弾性接触片４０，４１が被
係止部材１５の主体部２４の両側壁部２９，３０に弾性
的に接触することにより、被係止部材１５とグランドピ
ン２２とが確実に導通する。その結果、シェル９とグラ
ンドピン２２との電気的導通を確実に達成できる。
された弾性接触片５４が腕部１７に弾性的に接触するこ
とにより、シェル９と被係止部材１５とが確実に導通す
る一方、グランドピン２２の弾性接触片４０，４１が被
係止部材１５の主体部２４の両側壁部２９，３０に弾性
的に接触することにより、被係止部材１５とグランドピ
ン２２とが確実に導通する。その結果、シェル９とグラ
ンドピン２２との電気的導通を確実に達成できる。
【００３２】また、グランドピン２２の主体部２４を台
座部１９の透孔４４の周縁部によって受けているが、透
孔４４を挟む左右両側に設けられた延設板４７，４８
が、本体４の第３の支持孔５２に挿入されて、各延設板
４７，４８の被圧入突起５０が第３の支持孔５２に圧入
固定される。したがって、グランドピン２２が基板２０
側から引っ張り荷重を受けたとしても、当該グランドピ
ン２２が本体４から外れることがない。
座部１９の透孔４４の周縁部によって受けているが、透
孔４４を挟む左右両側に設けられた延設板４７，４８
が、本体４の第３の支持孔５２に挿入されて、各延設板
４７，４８の被圧入突起５０が第３の支持孔５２に圧入
固定される。したがって、グランドピン２２が基板２０
側から引っ張り荷重を受けたとしても、当該グランドピ
ン２２が本体４から外れることがない。
【００３３】次いで図５（ａ）及び（ｂ）、並びに図６
は本発明の第２の実施の形態を示している。これらの図
を参照して、本第２の実施の形態が図１（ａ）及び
（ｂ）並びに図３に示す第１の実施の形態と主に異なる
のは下記の１）〜４）である。すなわち、１）図３の第
１の実施の形態では、グランドピン２２の主体部２４の
上板部２８に柱部３８を導入するための開口３７を設け
ていたが、本第２の実施の形態では、上記の開口３７及
び柱部３８を廃止し、グランドピン２２Ａの上板部２８
の略全体が第２の支持孔２３の底面に当接するようにし
た。
は本発明の第２の実施の形態を示している。これらの図
を参照して、本第２の実施の形態が図１（ａ）及び
（ｂ）並びに図３に示す第１の実施の形態と主に異なる
のは下記の１）〜４）である。すなわち、１）図３の第
１の実施の形態では、グランドピン２２の主体部２４の
上板部２８に柱部３８を導入するための開口３７を設け
ていたが、本第２の実施の形態では、上記の開口３７及
び柱部３８を廃止し、グランドピン２２Ａの上板部２８
の略全体が第２の支持孔２３の底面に当接するようにし
た。
【００３４】２）図３の第１の実施の形態では、グラン
ドピン２２の一対の側壁部２９，３０が本体４の幅方向
に並び、それぞれ弾性接触片４０，４１を形成していた
が、本第２の実施の形態では、グランドピン２２Ａの側
壁部５９，６０が本体４の長手方向に並び、一の側壁部
６０のみに弾性接触片６１を設けてある。 ３）図３の第１の実施の形態では、グランドピン２２の
主体部２４の一対の内向きフランジ３１，３２を被係止
部材１５の透孔４４の周縁部によって受けていたが、本
第２の実施の形態では、上記の内向きフランジ３１，３
２を廃止し、グランドピン２２Ａの主体部１４の各側壁
部２９，３０と対応する延設片３３，３４との間にそれ
ぞれ形成される一対の段部６２を、被係止部材１５Ａの
透孔４４の周縁によって受けるようにしている。
ドピン２２の一対の側壁部２９，３０が本体４の幅方向
に並び、それぞれ弾性接触片４０，４１を形成していた
が、本第２の実施の形態では、グランドピン２２Ａの側
壁部５９，６０が本体４の長手方向に並び、一の側壁部
６０のみに弾性接触片６１を設けてある。 ３）図３の第１の実施の形態では、グランドピン２２の
主体部２４の一対の内向きフランジ３１，３２を被係止
部材１５の透孔４４の周縁部によって受けていたが、本
第２の実施の形態では、上記の内向きフランジ３１，３
２を廃止し、グランドピン２２Ａの主体部１４の各側壁
部２９，３０と対応する延設片３３，３４との間にそれ
ぞれ形成される一対の段部６２を、被係止部材１５Ａの
透孔４４の周縁によって受けるようにしている。
【００３５】４）図３の第１の実施の形態では、透孔４
４を挟んだ両側位置に一対の延設片４７，４８を形成し
ていたが、本第２の実施の形態では、上記一対の延設片
４７，４８を廃止し、代わりに、台座部１９の他端４３
から腕部１７と同側に平行に延びる延設板６３を形成
し、この延設板６３の両側縁に被圧入突起６４をそれぞ
れ形成してある。そして、上記のグランドピン２２Ａの
一の側壁部６０に形成された弾性接触片６１が被係止部
材１５Ａの延設板６３に弾性的に接触して、被係止部材
１５とグランドピン２２Ａとの電気的導通が確保される
ようにしてある。また、上記延設板４７，４８のための
第３の支持孔５２は廃止され、延設板６３は第３の支持
孔６５に圧入固定される。
４を挟んだ両側位置に一対の延設片４７，４８を形成し
ていたが、本第２の実施の形態では、上記一対の延設片
４７，４８を廃止し、代わりに、台座部１９の他端４３
から腕部１７と同側に平行に延びる延設板６３を形成
し、この延設板６３の両側縁に被圧入突起６４をそれぞ
れ形成してある。そして、上記のグランドピン２２Ａの
一の側壁部６０に形成された弾性接触片６１が被係止部
材１５Ａの延設板６３に弾性的に接触して、被係止部材
１５とグランドピン２２Ａとの電気的導通が確保される
ようにしてある。また、上記延設板４７，４８のための
第３の支持孔５２は廃止され、延設板６３は第３の支持
孔６５に圧入固定される。
【００３６】他の構成については、第１の実施の形態と
同様であるので、図に同一符号を付してその説明を省略
する。本第２の実施の形態においても、第１の実施の形
態と同様の作用効果を奏する。加えて、内向きフランジ
の廃止や弾性接触片の単一化等により、グランドピン２
２Ａの構造を簡素化でき、製造コストをより安くするこ
とができる。また、腕部１７と延設板６３が透孔４４を
挟んだ両側に配置されてそれぞれ本体４の対応する支持
孔１６，６５に圧入されることになり、基板２０側から
受けるグランドピン２２の抜け荷重に対抗して、グラン
ドピン２２の抜けを確実に防止することができる。
同様であるので、図に同一符号を付してその説明を省略
する。本第２の実施の形態においても、第１の実施の形
態と同様の作用効果を奏する。加えて、内向きフランジ
の廃止や弾性接触片の単一化等により、グランドピン２
２Ａの構造を簡素化でき、製造コストをより安くするこ
とができる。また、腕部１７と延設板６３が透孔４４を
挟んだ両側に配置されてそれぞれ本体４の対応する支持
孔１６，６５に圧入されることになり、基板２０側から
受けるグランドピン２２の抜け荷重に対抗して、グラン
ドピン２２の抜けを確実に防止することができる。
【００３７】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲で種々の変更を施すこ
とができる。
れるものではなく、本発明の範囲で種々の変更を施すこ
とができる。
【図１】（ａ）及び（ｂ）は本発明の第１の実施の形態
のグランドピン付きコネクタの平面図及び一部破断側面
図である。
のグランドピン付きコネクタの平面図及び一部破断側面
図である。
【図２】図１（ａ）のII−II線に沿う断面図である。
【図３】グランドピン、被係止部材、及び本体の柱部の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図４】（ａ）はグランドピン及び基板の概略縦断面図
及び下面図である。
及び下面図である。
【図５】（ａ）及び（ｂ）は本発明の第２の実施の形態
のグランドピン付きコネクタの平面図及び一部破断側面
図である。
のグランドピン付きコネクタの平面図及び一部破断側面
図である。
【図６】本発明の第２の実施の形態のグランドピン及び
被係止部材の分解斜視図である。
被係止部材の分解斜視図である。
１ コネクタ
２ａ，２ｂ 接触子
４ 本体
７ 連結面
８ 筒状部
９ シェル
１０ ベース部
１１ 筒状部
１５，１５Ａ 被係止部材
１６ 第１の支持孔
１７ 腕部
１８ 掛止部
１９ 台座部
２０ 基板
２１ 取付孔
２２，２２Ａ グランドピン
２３ 第２の支持孔
２４ 主体部
２５ 係止部
２６ すり割り
２７ 半田肉盛り部
４４ 透孔
４７，４８，６３ 延設板
４９，５０，５１，６４ 被圧入突起
５２ 第３の支持孔
５４ 弾性接触片
─────────────────────────────────────────────────────
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(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ
Ｈ０５Ｋ 9/00 Ｈ０１Ｒ 9/09 Ｚ
// Ｈ０１Ｒ 107:00 23/68 Ｍ
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01R 24/08
H01R 12/04
H01R 12/22
H01R 13/639
H01R 13/652
H05K 9/00
Claims (10)
- 【請求項１】複数の接触子を収容する本体と、この本体
の表面の一部を覆うように本体に係止される電磁シール
ド用シェルと、このシェルとの間に電気的導通を持つ状
態で上記本体の支持孔に固定され且つ基板の取付孔に挿
通されるグランドピンとを備える基板用グランドピン付
きコネクタにおいて、 上記グランドピンは、上記本体の支持孔に固定される主
体部と、この主体部から延設されるすり割り入り筒状を
なす仮止め用及び半田付け用の係止部を含み、 この係止部が基板の取付孔に挿入されて弾力的に拡径し
た状態で当該コネクタが基板に仮止めされると共に、上
記筒状の係止部の略全周に半田肉盛り部が形成されて係
止部が半田付けされるようにしてあり、 対となる他のコネクタと連結したとき他のコネクタの引
っ掛け部に係止される掛止部と上記グランドピンの筒状
の係止部を挿通させる透孔とを含み、シェル及びグラン
ドピンに接触して両者を電気的に導通させる被係止部材
をさらに備える ことを特徴とする基板用グランドピン付
きコネクタ。 - 【請求項２】上記グランドピンは被係止部材の透孔の周
縁部によって受けられることを特徴とする請求項１記載
の基板用グランドピン付きコネクタ。 - 【請求項３】上記被係止部材は、当該被係止部材を支持
孔に固定するために支持孔の内面に圧入される被圧入部
と、グランドピンの主体部を支持孔に固定するために主
体部に係合する台座部と、台座部の一端から直交状に延
びて先端に上記掛止部を有する腕部とを含むことを特徴
とする請求項１又は２記載の基板用グランドピン付きコ
ネクタ。 - 【請求項４】上記被係止部材の台座部の一端から離れた
位置には、上記グランドピンの筒状の係止部を挿通させ
る透孔が形成され、 グランドピンの主体部は被係止部材の台座部の透孔の周
縁部によって受けられて支持孔からの抜脱を規制される
ことを特徴とする請求項３記載の基板用グランドピン付
きコネクタ。 - 【請求項５】上記透孔を挟んだ台座部の両側縁には、腕
部と同方向に延びて台座部とで溝形をなす一対の延設板
が形成され、これらの延設板はそれぞれ上記被圧入部を
含むことを特徴とする請求項３又は４記載の基板用グラ
ンドピン付きコネクタ。 - 【請求項６】上記本体は、対となるコネクタへの連結面
と、この連結面から突出し上記複数の接触子の一端側部
分を収容する筒状部とを含み、 シェルは、本体の連結面の少なくとも一部を覆うベース
部と、このベース部から立ち上がって本体の筒状部の外
表面を覆う筒状部とを含み、 シェルのベース部には、支持孔に連なり被係止部材の腕
部を挿通させる開口が形成され、 シェルの開口の周縁から延設された弾性片部が腕部に弾
性的に接触することにより、シェルと被係止部材との電
気的導通が達成されることを特徴とする請求項２，３又
は４記載の基板用グランドピン付きコネクタ。 - 【請求項７】上記主体部および係止部を含むグランドピ
ンが１枚の板で板金成形されたものからなることを特徴
とする請求項１乃至６の何れか一つに記載の基板用グラ
ンドピン付きコネクタ。 - 【請求項８】上記グランドピンの主体部は、上板部と、
相対向する一対の側壁部と、各側壁部の下部にそれぞれ
延設された内向きの一対のフランジとを含むことを特徴
とする請求項１乃至７の何れか一つに記載の基板用グラ
ンドピン付きコネクタ。 - 【請求項９】上記グランドピンは、上記一対のフランジ
の対向端部から延設されて互いに対向する一対の延設片
をさらに含み、各延設片は断面略半円形をなす湾曲部を
有し、一対の延設片の湾曲部によって上記筒状の係止部
が構成されることを特徴とする請求項８記載の基板用グ
ランドピン付きコネクタ。 - 【請求項１０】上記本体に形成される柱部が、グランド
ピンの主体部の上板部に形成される開口を通して上記一
対の側壁部間に挿入され、上記柱部の端部が上記一対の
フランジに当接することにより、グランドピンが本体に
位置決めされることを特徴とする請求項８又は９記載の
基板用グランドピン付きコネクタ。
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