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JP3393763B2 - 燃料タンクのノズルブラケット構造 - Google Patents

燃料タンクのノズルブラケット構造

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Publication number
JP3393763B2
JP3393763B2 JP22647396A JP22647396A JP3393763B2 JP 3393763 B2 JP3393763 B2 JP 3393763B2 JP 22647396 A JP22647396 A JP 22647396A JP 22647396 A JP22647396 A JP 22647396A JP 3393763 B2 JP3393763 B2 JP 3393763B2
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JP
Japan
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nozzle
fuel tank
nozzle bracket
fuel
hole
Prior art date
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JP22647396A
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JPH1067236A (ja
Inventor
久之 郷間
英史 奥本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は,燃料タンクのフィ
ラーパイプの給油口に設けられるノズルブラケットの構
造に関する。 【0002】 【従来の技術】かかるノズルブラケットには,給油ガン
による給油時に燃料タンク内の油面の上昇に伴って押し
出されたエアーや燃料蒸気を排出するための通孔が形成
されている(例えば,特公昭62−49212号公報参
照)。従来のノズルブラケットは,その素材である金属
板をプレス加工する際に前記通孔を同時に打ち抜きによ
り形成していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら,ノズル
ブラケットの通孔を打ち抜きにより形成すると,そのた
めに必要な加工荷重が大きくなって小型のプレス機では
対応できなくなるばかりか,通孔を打ち抜いた際に発生
する廃材を処分する手間が必要となる。 【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で,必要な加工荷重が小さく,しかも加工の際に発生す
る廃材を最小限に抑えることが可能な燃料タンクのノズ
ルブラケット構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に記載された発明では,給油ガンのノズル
を支持すべく燃料タンクのフィラーパイプの給油口に設
けられたノズルブラケットに,燃料タンクの内部を大気
に連通させる通孔を形成した燃料タンクのノズルブラケ
ット構造において,前記通孔は,これら通孔を通過する
エアーや燃料蒸気の流速を弱めるべくフィラーパイプの
周方向に開口していて,ノズルブラケットをプレス成形
する際に切り起こしにより形成されることを特徴とす
る。 【0006】上記特徴によれば,ノズルブラケットに形
成されて燃料タンクの内部を大気に連通させる通孔をフ
ィラーパイプの周方向に開口させたので,通孔を通過し
たエアーや燃料蒸気はその流速を弱められた状態でフィ
ラーパイプの給油口から排出される。また上記通孔は,
ノズルブラケットをプレス成形する際にり起こしによ
り形成するので,必要な加工荷重が小さて済み,しかも
加工の際に廃材が発生することがない。本発明におい
て,切り起こしとは,素材に切れ目を入れ,その切れ目
の片側或いは両側を変形させることにより,前記切れ目
を開いて通孔を形成することをいう。 【0007】 【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を,添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 【0008】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
で,図1は車両用燃料タンクの全体側面図,図2は図1
の要部拡大図,図3は図2の3方向矢視図,図4は図3
の4−4線断面図,図5は図3の5−5線断面図,図6
は前記図2に対応する作用説明図,図7は図6の7方向
矢視図である。 【0009】図1に示すように,車両用の燃料タンクT
は燃料を貯留するタンク本体1と,このタンク本体1に
給油ガンGから燃料を供給するフィラーパイプ2とを備
えており,タンク本体1の上部空間とフィラーパイプ2
の上端近傍とがブリーザパイプ3により接続される。 【0010】図2に示すように,フィラーパイプ2の上
部は車体パネル4の開口部41 に装着したグロメット5
を貫通して支持されており,車体パネル4から外部に延
びる先端に図示せぬキャップが装着される給油口21
形成される。フィラーパイプ2の上部内周に,該フィラ
ーパイプ2内に挿入された給油ガンGのノズル6を支持
するノズルブラケット7が設けられる。ノズルブラケッ
ト7は給油ガンGのノズル6が挿入されるノズル挿入口
8を備えており,このノズル挿入口8はタンク本体1側
から板ばねよりなるシャッター9で閉塞される。ノズル
ブラケット7よりもタンク本体1側のフィラーパイプ2
側壁に,ブリーザパイプ3の上端部31が開口する。 【0011】次に,図2〜図5を参照しながらノズルブ
ラケット7及びシャッター9の構造を詳細に説明する。 【0012】ノズルブラケット7は金属板をプレス加工
した単一部材から構成されており,フィラーパイプ2の
内周に嵌まる円筒部と,円筒部10からタンク本体1側
に向けて先細に連なるガイド部11と,ガイド部11の
先端に形成された前記ノズル挿入口8とを備える。円筒
部10には半径方向外側に膨らんだ3個の凸部101
102 ,103 と,半径方向内側に凹んだ3個の凹部1
4 ,105 ,106とが交互に形成されており,前記
3個の凸部101 ,102 ,103 がフィラーパイプ2
の内周に接触してスポット溶接等の手段で固定される。 【0013】シャッター9はノズル挿入口8を閉塞可能
なシャッター本体91 と,シャッター本体91 から一体
に延びるばね部92 とを備えており,ばね部92 の先端
がノズルブラケット7の円筒部10の凹部105 とフィ
ラーパイプ2の内周との間に挟まれてカシメ等の手段で
固定される。シャッター本体部91 はばね部92 の弾発
力でノズル挿入口8に密着し,タンク本体1の内部を密
閉する。 【0014】ノズルブラケット7のプレス成形時にガイ
ド部11を線状に切断して4本のスリットを形成し,そ
れらスリットの片側をタンク本体1側に凹ませることに
より,それぞれ凹部111 〜114 を伴う4個の通孔1
5 〜118 が形成される。即ち,ノズルブラケット7
をプレス成形する際に,いわゆる切り起こしにより4個
の通孔115 〜118 が同時成形される。図3から明ら
かなように,シャッター9のばね部92 の右側に位置す
る2個の通孔115 ,116 はガイド部11の円周方向
右向きに開口しており,左側に位置する2個の通孔11
7 ,118 はガイド部11の円周方向左向きに開口して
いる。 【0015】従って,図6及び図7に示すように,燃料
タンクTに給油すべくフィラーパイプ2の上端の図示せ
ぬキャップを取り外して給油ガンGのノズル6を挿入す
ると,そのノズル6の先端はノズルブラケット7のガイ
ド部11に沿ってノズル挿入口8に案内される。このと
き,ノズル挿入口8を閉塞するシャッター9はノズル6
の先端に押されて弾性変形し,ノズル挿入口8を開放す
る。 【0016】給油ガンGから燃料タンクT内に燃料を供
給すると,燃料タンクT内のエアーや燃料蒸気がフィラ
ーパイプ2内に押し出され,ノズルブラケット7の4個
の通孔115 〜118 を通って排出される。このとき,
通孔115 〜118 はガイド部11の円周方向に開口し
ているため,通孔115 〜118 を通過したエアーや燃
料蒸気(図7の矢印参照)はその流速を弱められた状態
でフィラーパイプ2の給油口21 から排出される。これ
により,給油時に燃料タンクT内のエアーや燃料蒸気が
フィラーパイプ2の給油口21 から作業員側に強く吹き
出すことが防止される。 【0017】またノズルブラケット7の4個の通孔11
5 〜118 は,ノズルブラケット7をプレス加工すると
きに切り起こしにより同時に形成されるので,加工工数
が増加することがない。しかも通孔を打ち抜きにより形
成する場合に比べて必要な加工荷重が小さくて済むため
に小型のプレス機による加工が可能になるばかりか,打
ち抜かれた金属廃材がでないために,その処理に要する
手間を省くことができる。 【0018】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。 【0019】例えば,通孔115 〜118 の数や形状は
実施例に限定されず,適宜変更可能である。更に通孔1
5 〜118 を切り起こしにより形成する際に,スリッ
トの片側をタンク本体1側に変形させる代わりに給油口
1 側に変形させても良く,またスリットの両側をそれ
ぞれ逆方向に変形させても良い。 【0020】 【発明の効果】以上のように,請求項1に記載された発
明によれば,ノズルブラケットに形成されて燃料タンク
の内部を大気に連通させる通孔を,特にフィラーパイプ
の周方向に開口させたので,通孔を通過したエアーや燃
料蒸気はその流速を弱められ,作業員側に強く吹き出す
ことが防止される。しかもそのフィラーパイプ周方向に
開口する通孔を,ノズルブラケットをプレス成形する際
り起こしにより形成するので,通孔を加工するため
の荷重が小さくなって小型のプレス機でも対応すること
ができ,しかも加工の際に廃材が発生しないのでその廃
材の処理コストが削減される。
【図面の簡単な説明】 【図1】車両用燃料タンクの全体側面図 【図2】図1の要部拡大図 【図3】図2の3方向矢視図 【図4】図3の4−4線断面図 【図5】図3の5−5線断面図 【図6】前記図2に対応する作用説明図 【図7】図6の7方向矢視図 【符号の説明】 G 給油ガン T 燃料タンク 2 フィラーパイプ 21 給油口 6 ノズル 7 ノズルブラケット 115 〜118 通孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−25984(JP,A) 特開 平1−122726(JP,A) 特公 昭62−49212(JP,B1) 実公 昭48−2894(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 15/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 給油ガン(G)のノズル(6)を支持す
    べく燃料タンク(T)のフィラーパイプ(2)の給油口
    (21 )に設けられたノズルブラケット(7)に,燃料
    タンク(T)の内部を大気に連通させる通孔(115
    118 )を形成した燃料タンクのノズルブラケット構造
    において, 前記通孔(115 〜118 )は,これら通孔(11 5
    11 8 )を通過するエアーや燃料蒸気の流速を弱めるべ
    くフィラーパイプ(2)の周方向に開口していて,ノズ
    ルブラケット(7)をプレス成形する際に切り起こしに
    より形成されることを特徴とする燃料タンクのノズル
    ブラケット構造。
JP22647396A 1996-08-28 1996-08-28 燃料タンクのノズルブラケット構造 Expired - Fee Related JP3393763B2 (ja)

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