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JP3388854B2 - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JP3388854B2
JP3388854B2 JP00726794A JP726794A JP3388854B2 JP 3388854 B2 JP3388854 B2 JP 3388854B2 JP 00726794 A JP00726794 A JP 00726794A JP 726794 A JP726794 A JP 726794A JP 3388854 B2 JP3388854 B2 JP 3388854B2
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真守 浮田
和俊 黒川
淳 矢崎
豊 坪倉
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は新規な難燃性樹脂組成
物、さらに詳しくは、スチレン系難燃性樹脂の良好な成
形性及び物性を保持するとともに、表面の耐傷付性に優
れ、かつ成形時の熱安定性が改善され、良好な外観及び
難燃性が要求される大型かつ薄肉製品の成形材料などと
して好適な難燃性樹脂組成物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、スチレン系難燃性樹脂は、汎用樹
脂として難燃性が要求される各種成形品に幅広く用いら
れているが、耐傷付性に劣るため、テレビキャビネット
などの良好な外観が要求される用途においては、通常そ
の成形品の表面にアクリル塗装などを施しているのが実
状である。しかしながら、この場合、塗装コストが高く
つくのを免れず、難燃性樹脂自体の耐傷付性を向上させ
ることが望まれていた。また、薄肉、大型製品の場合、
樹脂の流動性を向上させるために高温で成形されるケー
スが多く、この場合樹脂の熱安定性を高める必要があっ
た。 【0003】無塗装で実用上傷が付きにくいレベルにす
るためには、鉛筆硬度でHB以上が必要であるが、現在
用いられているスチレン系難燃性樹脂の鉛筆硬度は3B
〜4B程度である。また難燃ABS樹脂の鉛筆硬度はB
〜HB程度であるが、流動性が悪く、大型かつ薄肉製品
の成形が困難である。一方、ポリメチルメタクリレート
に難燃剤を添加した系では、硬度は十分であるものの、
流動性及び耐衝撃性が劣るという欠点がある。 【0004】他方、成形品の表面硬度を向上させる方法
として、射出成形時において、ポリメチルメタクリレー
トなどのフイルムをインサート成形し、表面に貼り合わ
せる方法が知られているが、この方法においては、特殊
な設備が必要となる上、奥行きの深い成形品ではしわが
発生しやすく、また格子などのある成形品の場合には後
加工が必要となるなどの欠点がある。 【0005】ところで、現在用いられているスチレン系
難燃性樹脂は、臭素系難燃剤とともに難燃助剤として三
酸化アンチモンが広く用いられている。しかしながら、
三酸化アンチモンは製法の違いにより結晶形態の異なる
ものが得られ、その結晶形態により熱安定性も異なるた
め、高温で成形した場合にしばしばシルバーストリーク
などの不良現象が生じるという問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、スチレン系難燃性樹脂の良好な成形性及
び物性を保持するとともに、表面の耐傷付性に優れ、成
形時の熱安定性が改善され、成形品に塗装を施す必要が
なく、良好な外観及び難燃性が要求される大型かつ薄肉
製品の成形材料として好適な難燃性樹脂組成物を提供す
ることを目的としてなされたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する難燃性樹脂組成物を開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、それぞれ所定割合の芳香族ビニル化
合物単位とメタクリル酸エステル単位と所定ゴム質重合
体とから成るゴム変性共重合体成分に対し、臭素系難燃
剤及び特定の三酸化アンチモンをそれぞれ所定の割合で
配合することにより、その目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。 【0008】すなわち、本発明は、(A)(イ)芳香族
ビニル化合物単位25〜86重量%と(ロ)メタクリル
酸エステル単位10〜60重量%と(ハ)ブタジエン単
位を含有する重合体及び/又はその部分水添物から成る
エラストマー4〜15重量%とから成るエラストマー変
性共重合体成分100重量部に対し、(B)臭素系難燃
剤3〜30重量部及び(C)斜方晶系の含有率が30%
以下の三酸化アンチモン1〜12重量部を配合して成る
難燃性樹脂組成物を提供するものである。 【0009】本発明組成物においては、(A)成分とし
て、(イ)芳香族ビニル化合物単位と(ロ)メタクリル
酸エステル単位と(ハ)ブタジエン単位を含有する重合
体及び/又はその部分水添物から成るエラストマーとか
ら成るエラストマー変性共重合体成分が用いられる。 【0010】このエラストマー変性共重合体成分におい
て、(イ)単位の芳香族ビニル化合物単位の含有量は2
5〜86重量%、好ましくは30〜75重量%の範囲で
選ばれる。この含有量が25重量%未満ではスチレン系
樹脂の良好な成形性及び物性を保持することができない
し、86重量%を超えると他の(ロ)単位や(ハ)成分
の含有量が少なくなり、耐傷付性又は耐衝撃性が不十分
となる。 【0011】この芳香族ビニル化合物単位を形成する単
量体(以下、ビニル芳香族系単量体ということもある)
としては、例えばスチレン、α‐メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、ビニルエチルベンゼン、ビニルキシレン、
p‐t‐ブチルスチレン、α‐メチル‐p‐メチルスチ
レン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、これらは1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。これらの単量体の中ではスチレン及びα‐メチルス
チレンが好適である。 【0012】また、(ロ)単位のメタクリル酸エステル
単位の含有量は10〜60重量%、好ましくは20〜5
6重量%の範囲で選ばれる。この含有量が10重量%未
満では耐傷付性が不十分であるし、60重量%を超える
と流動性や成形性が低下する。 【0013】このメタクリル酸エステル単位を形成する
単量体としては、例えばメタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸n‐プロピル、メタクリル酸
n‐ブチル、メタクリル酸イソブチルなどのメタクリル
酸アルキルエステルが挙げられ、これらは1種用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これら
の単量体の中ではメタクリル酸メチルが好適である。 【0014】また、(ハ)成分のエラストマーは、例え
ばポリブタジエン、スチレン‐ブタジエン共重合体、こ
れらの部分水添物、これらの混合物などであり、その含
有量は4〜15重量%、好ましくは5〜14重量%の範
囲で選ばれる。この含有量が4重量%未満では衝撃強度
が不十分であるし、15重量%を超えると耐傷付性が低
下する。 【0015】前記(A)成分のエラストマー変性共重合
体成分は、好適には前記(ハ)成分のエラストマーの存
在下、ビニル芳香族系単量体とメタクリル酸エステルを
共重合させて得られる。重合方法については特に制限は
なく、従来慣用されている方法、例えば乳化重合法、塊
状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、あるいは塊状‐懸
濁二段重合法のような多段重合法などを用いることがで
きる。 【0016】本発明組成物において、(A)成分のエラ
ストマー変性共重合体は1種用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。 【0017】本発明組成物において、(B)成分として
用いられる臭素系難燃剤としては、例えばデカブロモジ
フェニルエーテル、テトラブロモビスフェノールA、テ
トラブロモビスフェノールS、ビストリブロモフェノキ
シエタン、ポリジブロモフェニレンオキシド、テトラブ
ロモビスフェノールAエポキシ重合体、テトラブロモビ
スフェノールAカーボネートオリゴマー、ポリトリブロ
モスチレン、ヘキサブロモシクロドデカン、ヘキサブロ
モベンゼン、エチレンビステトラブロモフタルイミド、
デカブロモジフェニルエタンなどが挙げられるが、これ
らの中でテトラブロモビスフェノールAエポキシ重合
体、とりわけ一般式(I) 【化1】 (式中のRは式 【化2】 又は式 【化3】 で表わされる基、nは0又は10以下の自然数を示す)
で表わされるオリゴマーに代表されるテトラブロモビス
フェノールAエポキシ変性オリゴマーや、一般式(I
I) 【化4】 (式中のn及びmは1ないし5の整数を示す)で表わさ
れる化合物及びデカブロモジフェニルエーテルが好適で
ある。 【0018】本発明組成物においては、この(B)成分
の臭素系難燃剤は1種用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。その配合量は、前記(A)成
分、すなわちエラストマー変性共重合体成分100重量
部に対して、3〜30重量部の範囲で選ぶことが必要で
ある。この配合量が3重量部未満では難燃性が不十分で
あるし、30重量部を超えると耐衝撃性が低下する傾向
がみられる。 【0019】本発明組成物において、(C)成分として
用いられる三酸化アンチモンは難燃助剤として作用し、
成形時の熱安定性を向上させるために斜方晶系の含有率
が30%以下のものであることが必要である。 【0020】本発明組成物においては、(C)成分の難
燃助剤の配合量は、前記(A)成分、すなわち樹脂成分
100重量部に対して、1〜12重量部、好ましくは2
〜8重量部の範囲で選ぶことが必要である。この配合量
が1重量部未満では難燃性が不十分であるし、12重量
部を超えると耐傷付性や耐衝撃性が低下する傾向がみら
れる。 【0021】本発明組成物には、本発明の目的がそこな
われない範囲で必要に応じて公知の各種添加成分、例え
ば炭酸カルシウム、タルク、マイカ、シリカ、アスベス
トなどの無機充てん剤、ガラス繊維、炭素繊維、金属ウ
イスカーなどの補強剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱
安定剤、滑剤、帯電防止剤などの添加剤を含有させるこ
とができる。 【0022】本発明組成物は、例えば前記(A)成分、
(B)成分、(C)成分及び必要に応じて用いられる各
種添加成分を、それぞれ所定の割合で配合し、バンバリ
ーミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押
出機、コニーダ、多軸スクリュー押出機などにより、十
分に混練することによって調製することができる。 【0023】このようにして得られた本発明組成物は、
例えば射出成形法や押出成形法など、通常用いられてい
る方法に従って、所望形状の成形品に成形することがで
きる。 【0024】 【発明の効果】本発明の難燃性樹脂組成物は、スチレン
系難燃性樹脂の良好な成形性及び物性を保持するととも
に、表面の耐傷付性に優れ、従来傷付を抑えるためにア
クリル塗装などを施すことが必要であったハウジングな
ども無塗装化が可能となり、かつ成形時の熱安定性が改
善されるので、良好な外観及び難燃性が要求される大型
かつ薄肉製品の成形材料、特に電気機器、OA機器分野
のハウジング用材料などとして好適に用いられる。 【0025】 【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 【0026】実施例及び比較例の試料は次のようにして
評価した。 (1)メルトインデックス(MI):JIS K−72
10に従い、200℃、荷重5kgの条件下で求めた。 (2)アイゾット衝撃値(Izod):JIS K−7
110に従い求めた。 (3)鉛筆硬度:JIS K−5400に従い求めた。 (4)難燃性:UL94に従い評価した。 【0027】(5)熱安定性:成形品におけるシルバー
ストリークなどの成形不良の有無や程度を次の基準で目
視評価した。 熱安定性評価基準 ◎:外観上全く異状なし ○:わずかにシルバーストリーク発生 ×:全面にシルバーストリーク発生 【0028】製造例1 内容量5lのオートクレーブにNF35AS(商品名、
旭化成社製ポリブタジエン)385g、スチレン255
5g、メタクリル酸メチル560g及び重合開始剤とし
てのベンゾイルパーオキシド7g及び連鎖移動剤として
のt−ドデシルメルカプタン7gを入れ、400rpm
でかきまぜながら、90℃で転化率40%まで塊状重合
反応を行った。次いで、この反応混合物3000gを1
0lのオートクレーブに水4000g、懸濁安定剤とし
てのポリビニルアルコール6g及び重合開始剤としての
ベンゾイルパーオキシド16.5g及びジクミルパーオ
キシド2.1gとともに入れ、500rpmでかきまぜ
ながら、60℃から20℃/hrの昇温速度で140℃
まで昇温し、この温度でさらに3時間反応させて懸濁重
合を行った。このようにして得られた組成物をビーズ状
とし、220℃の単軸押出機で押出してペレット化した
エラストマー変性共重合体(以下、共重合体という)a
を得た。 【0029】製造例2 ポリブタジエン、スチレン及びメタクリル酸メチルの量
をそれぞれ210g、2240g及び1050gに変え
た以外は製造例1と同様にして塊状重合反応を行ったの
ち、ベンゾイルパーオキシドの量を9.0gに変えた以
外は製造例1と同様にして懸濁重合を行い、次いで製造
例1と同様にして共重合体bを得た。 【0030】製造例3 スチレン及びメタクリル酸メチルの量をそれぞれ182
0g及び1470gに変えた以外は製造例2と同様にし
て共重合体cを得た。 【0031】比較製造例1 スチレン、メタクリル酸メチル及び懸濁重合時のベンゾ
イルパーオキシドの量をそれぞれ3010g、280g
及び12.0gに変えた以外は製造例2と同様にして比
較のための共重合体wを得た。 【0032】比較製造例2 スチレン、メタクリル酸メチル及び懸濁重合時のベンゾ
イルパーオキシドの量をそれぞれ910g、2380g
及び6.0gに変えた以外は製造例2と同様にして比較
のための共重合体xを得た。 【0033】比較製造例3 ポリブタジエン、スチレン及びメタクリル酸メチルの量
をそれぞれ105g、2380g及び1015gに変え
た以外は製造例2と同様にして比較のための共重合体y
を得た。 【0034】比較製造例4 ポリブタジエン、スチレン、メタクリル酸メチル及び懸
濁重合時のベンゾイルパーオキシドの量をそれぞれ59
5g、1820g、1085g及び15.0gに変えた
以外は製造例2と同様にして比較のための共重合体zを
得た。以上の共重合体の組成(百分率で示す)及びMI
を表1に示す。 【0035】 【表1】 【0036】実施例1 製造例1で得た共重合体a100重量部、プラサームE
C14〔商品名、大日本インキ化学(株)製、テトラブ
ロモビスフェノールAエポキシオリゴマー(臭素含有量
59重量%)〕(以下、難燃剤(1)という)12重量
部及び斜方晶系含有率0.2%の三酸化アンチモン8重
量部をドライブレンドしたのち、中谷機械(株)製混練
機NVC−50を用いて混練し、次いで東芝機械(株)
製IS200CNを用い、280℃で5分間滞留させた
のち、100×420×3mmの形状のテストピースを
成形した。このテストピースについて、メルトインデッ
クス(MI:JIS K−7210、200℃、荷重5
kg)、アイゾット衝撃値(Izod:JIS K−7
110)、鉛筆硬度(JIS K−5400)、難燃性
及び熱安定性の評価を行った。その結果を表2に示す。 【0037】実施例2 難燃剤(1)及び三酸化アンチモンの量をそれぞれ20
重量部及び2重量部に変えた以外は実施例1と同様にし
てテストピースを得た。このものについて、実施例1と
同様の評価を行った結果を表2に示す。 【0038】実施例3 共重合体aに代えて共重合体bを用い、三酸化アンチモ
ンの量を5重量部に変えた以外は実施例2と同様にして
テストピースを得た。このものについて、実施例1と同
様の評価を行った結果を表2に示す。 【0039】実施例4 三酸化アンチモンとして斜方晶系含有率10.1%のも
のを用いた以外は実施例3と同様にしてテストピースを
得た。このものについて、実施例1と同様の評価を行っ
た結果を表2に示す。 【0040】実施例5 三酸化アンチモンとして斜方晶系含有率26.7%のも
のを用いた以外は実施例3と同様にしてテストピースを
得た。このものについて、実施例1と同様の評価を行っ
た結果を表2に示す。 【0041】実施例6 難燃剤(1)及び三酸化アンチモンの量をそれぞれ28
重量部及び10重量部に変えた以外は実施例4と同様に
してテストピースを得た。このものについて、実施例1
と同様の評価を行った結果を表2に示す。 【0042】実施例7 難燃剤(1)20重量部を、SAYTEX8010〔商
品名、エチルコーポレーション社製、デカブロモジフェ
ニルエタン(臭素含有量82重量%)〕(以下、難燃剤
(2)という)7重量部に変えた以外は実施例4と同様
にしてテストピースを得た。このものについて、実施例
1と同様の評価を行った結果を表2に示す。 【0043】実施例8 難燃剤(2)の量を15重量部に変えた以外は実施例7
と同様にしてテストピースを得た。このものについて、
実施例1と同様の評価を行った結果を表2に示す。 【0044】実施例9 難燃剤(2)を、プラネロンDB102〔商品名、三井
東圧ファイン社製、デカブロモジフェニルエーテル(臭
素含有量83重量%)〕(以下、難燃剤(3)という)
に変えた以外は実施例8と同様にしてテストピースを得
た。このものについて、実施例1と同様の評価を行った
結果を表2に示す。 【0045】実施例10 共重合体bに代えて共重合体cを用いた以外は実施例4
と同様にしてテストピースを得た。このものについて、
実施例1と同様の評価を行った結果を表2に示す。 【0046】比較例1 三酸化アンチモンとして斜方晶系含有率39.9%のも
のを5重量部用いた以外は実施例2と同様にしてテスト
ピースを得た。このものについて、実施例1と同様の評
価を行った結果を表3に示す。 【0047】比較例2 難燃剤(1)20重量部を難燃剤(2)15重量部に変
えた以外は比較例1と同様にしてテストピースを得た。
このものについて、実施例1と同様の評価を行った結果
を表3に示す。 【0048】比較例3 難燃剤(1)の量を2重量部に変えた以外は実施例4と
同様にしてテストピースを得た。このものについて、実
施例1と同様の評価を行った結果を表3に示す。 【0049】比較例4 難燃剤(1)の量を35重量部に変えた以外は実施例4
と同様にしてテストピースを得た。このものについて、
実施例1と同様の評価を行った結果を表3に示す。 【0050】比較例5 三酸化アンチモンの量を0.5重量部に変えた以外は実
施例4と同様にしてテストピースを得た。このものにつ
いて、実施例1と同様の評価を行った結果を表3に示
す。 【0051】比較例6 三酸化アンチモンの量を15重量部に変えた以外は実施
例4と同様にしてテストピースを得た。このものについ
て、実施例1と同様の評価を行った結果を表3に示す。 【0052】比較例7〜10 共重合体bを前記共重合体w〜zのものに変えた以外は
実施例4と同様にしてテストピースを得た。このものに
ついて、実施例1と同様の評価を行った結果を表3に示
す。 【0053】なお、表2及び表3に示す難燃剤の種類は
次のとおりである。 難燃剤(1):プラサームEC14〔商品名、大日本イ
ンキ化学(株)製、テトラブロモビスフェノールAエポ
キシオリゴマー(臭素含有量59重量%)〕 難燃剤(2):SAYTEX8010〔商品名、エチル
コーポレーション社製、デカブロモジフェニルエタン
(臭素含有量82重量%)〕 難燃剤(3):プラネロンDB102〔商品名、三井東
圧ファイン社製、デカブロモジフェニルエーテル(臭素
含有量83重量%)〕 【0054】 【表2】【0055】 【表3】 【0056】表2より、実施例のものはいずれも同様に
いずれの評価においても優れていることが分る。 【0057】表3より、比較例のものでは、(i)三酸
化アンチモンの斜方晶系含有率が多すぎると熱安定性が
低下する(比較例1,2)、(ii)難燃剤が少なすぎる
と難燃性が低下するし、多すぎても耐衝撃性が低下する
(比較例3,4)、(iii)難燃助剤が少なすぎると難
燃性が低下するし、多すぎても耐衝撃性が低下する(比
較例5,6)、(iv)エラストマー変性共重合体におけ
る(ロ)単位の含有量が少なすぎると鉛筆硬度が軟化し
耐傷付性が不充分となるし、多すぎても流動性や成形性
が低下する(比較例7,8)、あるいは(v)エラスト
マー変性共重合体における(ハ)成分の含有量が少なす
ぎると耐衝撃性が低下するし、多すぎても鉛筆硬度が軟
化し耐傷付性が不充分となる(比較例9,10)という
欠点があるのに対し、実施例のものはいずれの評価にお
いても優れていることが分る。
フロントページの続き (72)発明者 坪倉 豊 千葉県市原市姉崎海岸1番地1 出光石 油化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−247316(JP,A) 特開 平4−311755(JP,A) 特開 昭61−31451(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 51/04 C08K 3/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)(イ)芳香族ビニル化合物単位2
    5〜86重量%と(ロ)メタクリル酸エステル単位10
    〜60重量%と(ハ)ブタジエン単位を含有する重合体
    及び/又はその部分水添物から成るエラストマー4〜1
    5重量%とから成るエラストマー変性共重合体成分10
    0重量部に対し、(B)臭素系難燃剤3〜30重量部及
    び(C)斜方晶系の含有率が30%以下の三酸化アンチ
    モン1〜12重量部を配合して成る難燃性樹脂組成物。
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JP4767565B2 (ja) * 2005-03-24 2011-09-07 日本エイアンドエル株式会社 表面硬度に優れる透明樹脂組成物および該樹脂組成物を成形してなる透明樹脂成形品
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