JP3387395B2 - 冷凍装置 - Google Patents
冷凍装置Info
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Description
凍機を含む冷凍装置に関し、特に、長寿命化を図れる冷
凍装置に関する。
な高温になったときに、稼動を停止して製品を保護する
保護装置を備えていた。
運転温度の異常上昇がしばしば起こると、冷凍機油の劣
化が促進されて、スラッジなどが発生する。このような
状況になると、キャピラリの詰まりや電動膨張弁の作動
不良を招き、短寿命を招く。さらには、最悪の場合に
は、圧縮機の摺動部分が潤滑不足となり、圧縮機焼け等
をおこしてしまう。
能に障害をもたらすような温度上昇を回避して、長寿命
化を図れる冷凍装置を提供することにある。
め、請求項1の発明の冷凍装置は、所定の部分の温度を
測定する温度測定手段と、 上記温度測定手段が測定した
温度に基づいて、冷凍機油の温度を求める油温導出手段
と、 上記油温導出手段が導出した油温に基づいて、冷媒
回路を構成する部品の残存寿命を算出する寿命算出手段
と、 上記冷凍機油の温度を下げる油温抑制手段と、 上記
寿命算出手段が算出した残存寿命に応じて、上記油温抑
制手段を駆動し制御して冷凍機油の温度を低下させる判
断制御手段とを備えたことを特徴としている。
段が所定部分の温度を測定し、上記寿命算出手段は、上
記油温導出手段が導出した油温に基づいて、冷媒回路を
構成する部品の残存寿命を算出する。そして、上記判断
制御手段は、上記寿命算出手段が算出した残存寿命に応
じて、上記油温抑制手段を駆動し制御して冷凍機油の温
度を低下させる。したがって、この発明によれば、上記
温度測定手段,油温導出手段,寿命算出手段,油温抑制手
段,判断制御手段でもって、構成部品の残存寿 命に応じ
て、油温の上昇を回避して、長寿命化を図れる。
項1に記載の冷凍装置において、上記判断制御手段は、
上記寿命算出手段が算出した残存寿命が、所定値以上か
否かを判断し、上記残存寿命が上記所定値以上でないと
判断したときに、上記油温抑制手段を駆動し制御して冷
凍機油の温度を低下させることを特徴としている。
段は、上記寿命算出手段が算出した残存寿命が、所定値
以上か以下かを判断し、上記残存寿命が上記所定値以下
であると判断したときに、上記油温抑制手段を駆動し制
御して冷凍機油の温度を低下させる。
測定手段,油温導出手段,寿命算出手段,油温抑制手段,判
断制御手段でもって、構成部品の残存寿命が所定値以下
になるような油温の上昇を回避して、長寿命化を図れ
る。
の冷凍装置において、上記冷凍回路を構成する部品がキ
ャピラリーチューブであることを特徴としている。
劣化で詰まりが生じ易いキャピラリーチューブの劣化進
行を抑制して寿命の延長を図れる。
の冷凍装置において、上記寿命算出手段は、アレニウス
の反応則を用いて残存寿命を算出することを特徴として
いる。
段は、10℃の温度上昇で化学反応速度が2倍になると
いうアレニウスの反応則を用いて、簡単,正確に部品寿
命を算出できる。
る身近な例としては、冷凍食品の保存期間がある。たと
えば、冷凍食品を5℃で保存したときには、3日間の保
存が可能であるときに、−5℃で保存したときには、6
日間の保存が可能になる。また、−15℃で保存したと
きには、12日間の保存が可能になる。このように、食
品を低温で保存することによって腐敗という化学反応速
度を遅くできるのである。
の冷凍装置において、上記温度測定手段は、圧縮機の吐
出温度を測定することを特徴としている。
測定した圧縮機の吐出温度に基づいて、油温導出手段で
油温を導出できる。
の冷凍装置において、上記温度測定手段は、熱交換器の
温度を測定することを特徴としている。
定した熱交換器の温度に基づいて、油温導出手段で油温
を導出できる。
の冷凍装置において、上記油温抑制手段は、上記熱交換
器の熱交換量を調整するファンであることを特徴として
いる。
動,制御することによって、冷凍機油の温度を低下させ
て、寿命延長を図れる。
の冷凍装置において、上記油温抑制手段は、室外熱交換
器と室内熱交換器との間に設けられた減圧器であること
を特徴としている。
圧量を増加させることによって、冷凍機油の温度を低下
させて、寿命延長を図れる。
の冷凍装置において、上記油温抑制手段は、圧縮機であ
ることを特徴としている。
力を低下させることによって、冷凍機油の温度を低下さ
せて、寿命延長を図れる。
載の冷凍装置において、上記寿命算出手段は、上記油温
導出手段が導出した油温を積算し、この積算した油温の
時間平均値から冷媒回路を構成する部品の残存寿命を算
出することを特徴としている。
の時間平均でもって、冷媒回路を構成する部品の残存寿
命を正確に算出できる。
載の冷凍装置において、上記冷媒回路を構成する部品
は、圧縮機であることを特徴としている。
不足を回避して、圧縮機の長寿命化を図れる。
11のいずれか1つに記載の冷凍装置において、上記冷
凍機油は合成油を含んでいることを特徴としている。
成油を含んでいて比較的劣化しやすくなっている場合に
おいて、冷凍機油の劣化を抑制でき寿命延長を図れる。
態により詳細に説明する。
としての空気調和機の冷媒回路を示す。この空気調和機
は、室外熱交換器1と、室外ファン2と、減圧器3と、
室内熱交換器5と、室内ファン6と、圧縮機7と、アキ
ュムレータ8と、四路切換弁10を備えている。上記減
圧器3はキャピラリや電動膨張弁で構成すればよい。
は温度センサ11が取り付けられている。また、上記室
内熱交換器5の熱交換管には温度センサ12が取り付け
られている。また、圧縮機7の吐出配管7Aには温度セ
ンサ13が取り付けられている。また、圧縮機7のヘッ
ドには温度センサ14が取り付けられている。
としてのマイクロコンピュータ31を備えている。この
マイクロコンピュータ31は、上記温度センサ11,1
2,13,14に接続されており、温度センサ11,12,
13,14からの温度信号が入力されるようになってい
る。そして、このマイクロコンピュータ31は、上記温
度センサ11,12,13,14からの温度信号に基づい
て、上記室外ファン2および室内ファン6の風量,減圧
器3の減圧量,圧縮機7の出力を制御するようになって
いる。
度センサ11〜14からの温度信号に基づいて冷凍機油
の温度を算出する油温導出部21と、この油温導出部2
1が導出した油温に基づいて、冷媒回路を構成する部品
としての圧縮機7や減圧器3の寿命を算出する寿命算出
部22と、この寿命算出部22が算出した寿命が所定値
以上か否かを判断する寿命判断部23を備える。さら
に、マイクロコンピュータ31は、上記寿命判断部23
が上記算出寿命が所定値以上でないと判断したときに、
室外ファン2,室内ファン6の風量,減圧器3の減圧量,
圧縮機7の出力を制御して冷凍機油の温度を低下させる
油温制御部25を備える。
する。
に冷房位置にあると、圧縮機7が吐出した冷媒は、凝縮
器として働く室外熱交換器1に圧送され、室外に熱を放
出してから、減圧器3で減圧されて蒸発器として働く室
内熱交換器5に至る。この室内熱交換器5では、冷媒は
蒸発して室内から熱を吸収してから、アキュムレータ8
を経て圧縮機7に戻る。
油温導出部21は、温度センサ11,12,13,14か
らの温度信号を受けて、室外熱交換器1,室内熱交換器
5,吐出配管7A,圧縮機ヘッドでの冷凍機油の温度を算
出する。そして、マイクロコンピュータ31の寿命算出
部22は、上記油温導出部21が算出した油温に基づい
て、圧縮機7,減圧器3の寿命を算出する。より詳しく
は、上記寿命算出部22は、上記油温導出部21が導出
した油温を積算し、この積算した油温の時間平均値が基
準値よりも10℃上昇する毎に基準寿命に比べて寿命が
2分の1に短縮されるものとして寿命を算出する。ここ
で、寿命とは、現時点から寿命が尽きるまでの期間(つ
まり残存寿命)のことである。
した減圧器3の流量低下率(%)の経時変化を示す。図2
の特性P1は、油温=110℃で使用を継続した場合の
流量低下率の増加を示し、特性P2は、油温=140℃
で使用した場合の流量低下率の増加を示す。この特性P
1とP2とを比較すればわかるように、運転時間がX年
における流量低下率は、特性P1(油温=110℃)で
は、約1.5%であるのに対し、特性P2(油温=14
0℃)では、その8倍の約12%に達している。つま
り、油温が3×10℃だけ上昇することで流量低下率増
加速度が23=8倍になるのである。この特性は、温度
が10℃上昇することによって、寿命が2分の1になる
というアレニウスの反応則にしたがっている。言い換え
れば、キャピラリの詰まりは、詰まり物の生成速度に左
右され、この詰まり物の生成はアレニウスの反応則にし
たがう化学劣化により発生するから、油温(例えば吐出
温度で代表することができる)が所定の値よりも上昇し
ないように運転状態を制御することによって、キャピラ
リの寿命を延ばすことができ、長寿命化を図れる。
断部23は、上記寿命算出部22が算出した残存寿命が
所定値以上か否かを判断する。この残存寿命の所定値
は、たとえば、X年に設定する。また、寿命終了の判定
基準としては、たとえば、図2に示すキャピラリ流量低
下率が10%になったときに寿命が尽きたと判定すれば
よい。
上記算出寿命が所定値以上でないと判断したときに、室
外ファン2の風量を増やし、室内ファン6の風量を減ら
して、油温を低下させる。また、制御部25は、判断部
23が上記算出寿命が所定値以上でないと判断したとき
に、減圧器3の減圧量を増やして、油温を低下させる。
また、制御部25は、判断部23が上記算出寿命が所定
値以上でないと判断したときに、圧縮機7の出力を低下
させて、油温を低下させる。
センサ11〜14およびマイクロコンピュータ31の油
温導出部21,寿命算出部22,寿命判断部23,油温制
御部25によって、構成部品の寿命が所定値以下になる
ような油温の上昇を回避して、長寿命化を図ることがで
きる。
和機に適用したが、本発明は冷凍機にも適用できる。ま
た、この発明は、プロパンなどのHC系自然冷媒やR4
10AやR407CなどのHFC系の冷媒であって、冷
凍機油に合成油を含む油を用いるものに特に有用である
が、冷媒がR22で冷凍機油が鉱物油である場合など、
いかなる冷媒と冷凍機油との組み合わせであっても適用
可能である。
明の冷凍装置は、温度測定手段が所定部分の温度を測定
し、寿命算出手段は、油温導出手段が導出した油温に基
づいて、冷媒回路を構成する部品の残存寿命を算出す
る。そして、判断制御手段は、寿命算出手段が算出した
残存寿命に応じて、油温抑制手段を駆動し制御して冷凍
機油の温度を低下させる。したがって、この発明によれ
ば、温度測定手段,油温導出手段,寿命算出手段,油温抑
制手段,判断制御手段でもって、構成部品の残存寿命に
応じて、油温の上昇を回避して、長寿命化を図れる。
制御手段は、寿命算出手段が算出した残存寿命が、所定
値以上か以下かを判断し、上記残存寿命が上記所定値以
下であると判断したときに、油温抑制手段を駆動し制御
して冷凍機油の温度を低下させる。したがって、この発
明によれば、温度測定手段,油温導出手段,油温抑制手
段,寿命算出手段,判断制御手段でもって、構成部品の残
存寿命が所定値以下になるような油温の上昇を回避し
て、長寿命化を図れる。
の冷凍装置において、上記冷凍回路を構成する部品がキ
ャピラリーチューブである。この請求項3の発明では、
特に冷凍機油の劣化で詰まりが生じ易いキャピラリーチ
ューブの劣化進行を抑制して寿命の延長を図れる。
は、10℃の温度上昇で化学反応速度が2倍になるとい
うアレニウスの反応則を用いて、簡単,正確に部品寿命
を算出できる。
が測定した圧縮機の吐出温度に基づいて、油温導出手段
で油温を導出できる。
が測定した熱交換器の温度に基づいて、油温導出手段で
油温を導出できる。
交換量を調整するファンを駆動,制御することによっ
て、冷凍機油の温度を低下させて、寿命延長を図れる。
量を増加させることによって、冷凍機油の温度を低下さ
せて、寿命延長を図れる。
出力を低下させることによって、冷凍機油の温度を低下
させて、寿命延長を図れる。
載の冷凍装置において、上記寿命算出手段は、上記油温
導出手段が導出した油温を積算し、この積算した油温の
時間平均値から冷媒回路を構成する部品の残存寿命を算
出する。この請求項8の発明では、積算した油温の時間
平均でもって、冷媒回路を構成する部品の残存寿命を正
確に算出できる。
滑不足を回避して、圧縮機の長寿命化を図れる。
11のいずれか1つに記載の冷凍装置において、上記冷
凍機油は合成油を含んでいる。この請求項12の発明で
は、冷凍機油が合成油を含んでいて比較的劣化しやすく
なっている場合において、冷凍機油の劣化を抑制でき寿
命延長を図れる。
気調和機の冷媒回路図である。
リの詰まり進行特性を示す図である。
室内熱交換器、6…室内ファン、7…圧縮機、7A…吐
出配管、8…アキュムレータ、10…四路切換弁、1
1,12,13,14…温度センサ、21…油温導出部、
22…寿命算出部、23…寿命算出部、25…油温制御
部、31…マイクロコンピュータ。
Claims (12)
- 【請求項1】 所定の部分の温度を測定する温度測定手
段(11,12,13,14)と、 上記温度測定手段(11,12,13,14)が測定した温
度に基づいて、冷凍機油の温度を求める油温導出手段
(21)と、 上記油温導出手段(21)が導出した油温に基づいて、冷
媒回路を構成する部品(3,7)の残存寿命を算出する寿
命算出手段(22)と、 上記冷凍機油の温度を下げる油温抑制手段(2,6,3,
7)と、 上記寿命算出手段(22)が算出した残存 寿命に応じて、
上記油温抑制手段(2,6,3,7)を駆動し制御して冷凍
機油の温度を低下させる判断制御手段(23,25)とを
備えたことを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の冷凍装置において、上記判断制御手段(23,25)は、 上記寿命算出手段(22)が算出した残存寿命が、所定値
以上か否かを判断し、上記残存寿命が上記所定値以上で
ないと判断したときに、上記油温抑制手段(2,6,3,
7)を駆動し制御して冷凍機油の温度を低下させること
を特徴とする冷凍装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記冷凍回路を構成する部品がキャピラリーチューブで
あることを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記寿命算出手段(22)は、 アレニウスの反応則を用いて残存寿命を算出することを
特徴とする冷凍装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記温度測定手段(13)は、圧縮機(7)の吐出温度を測
定することを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項6】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記温度測定手段(11,12)は、熱交換器(1,5)の温
度を測定することを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項7】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記油温抑制手段は、上記熱交換器(1,5)の熱交換量
を調整するファン(2,6)であることを特徴とする冷凍
装置。 - 【請求項8】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記油温抑制手段は、室外熱交換器(1)と室内熱交換器
(5)との間に設けられた減圧器(3)であることを特徴と
する冷凍装置。 - 【請求項9】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記油温抑制手段は、圧縮機(7)であることを特徴とす
る冷凍装置。 - 【請求項10】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記寿命算出手段(22)は、 上記油温導出手段(21)が導出した油温を積算し、この
積算した油温の時間平均値から冷媒回路を構成する部品
(3,7)の残存寿命を算出することを特徴とする冷凍装
置。 - 【請求項11】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記冷媒回路を構成する部品は、圧縮機(7)であること
を特徴とする冷凍装置。 - 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1つに記
載の冷凍装置において、 上記冷凍機油は合成油を含んでいることを特徴とする冷
凍装置。
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Family Applications (1)
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JP30450497A Expired - Fee Related JP3387395B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 冷凍装置 |
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