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JP3381298B2 - 磁気ヘッド研磨装置 - Google Patents

磁気ヘッド研磨装置

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Publication number
JP3381298B2
JP3381298B2 JP7463293A JP7463293A JP3381298B2 JP 3381298 B2 JP3381298 B2 JP 3381298B2 JP 7463293 A JP7463293 A JP 7463293A JP 7463293 A JP7463293 A JP 7463293A JP 3381298 B2 JP3381298 B2 JP 3381298B2
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JP
Japan
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magnetic head
tape
polishing apparatus
shaft
axis
Prior art date
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JP7463293A
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JPH06278003A (ja
Inventor
幹男 桜井
光雄 宍戸
正治 佐藤
卓俊 千坂
豊一 高橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7463293A priority Critical patent/JP3381298B2/ja
Publication of JPH06278003A publication Critical patent/JPH06278003A/ja
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフロッピーディ
スク用磁気ヘッドの摺動面の研磨に適用して好適な磁気
ヘッド研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
データストレージ用磁気ヘッドのメディア摺動面の研磨
装置としては、ディスク型ラッピングテープ方式の研磨
装置が用いられていた。これは、ラッピングテープをφ
150mmぐらいの円盤状に加工した物を水で研磨面に
貼り付け、磁気ヘッドを1個1個研磨するものであった
(図6及び図7参照)。
【0003】しかしながら、上述した従来の磁気ヘッド
研磨装置では、1枚のラッピングテープで磁気ヘッドが
10〜20個ぐらいしか研磨できず、その都度ラッピン
グテープを交換しなければならなかった。また、最初か
ら最後まで同じ条件で研磨すると、1個目の製品と20
個目の製品の形状には、大きなばらつきが発生してしま
うという問題があった。
【0004】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、ラッピングテープの入れ替え作業の工数を
大幅に低減することができるとともに、磁気ヘッドの斜
面とり形状を安定化させることができる磁気ヘッド研磨
装置を得ることを目的とする。
【0005】一方、従来、データストレージ用磁気ヘッ
ドのメディア摺動面の研磨装置においては、図8に示す
ように、磁気ヘッドを固定するための磁気ヘッド支持部
26は、自転軸3に直接固定されているものが用いられ
ていた。
【0006】この場合、自転軸3の回転に伴い磁気ヘッ
ド支持部26が回転し、磁気ヘッド22のメディア摺動
面が研磨されることになる。
【0007】しかしながら、上述した従来の磁気ヘッド
研磨装置では、研磨の際に、磁気ヘッドへの研磨衝撃な
どで、磁気ヘッドの欠け、ひび、及び割れなどを発生さ
せてしまい、さらには、研磨時間の短縮も容易に行えな
いという問題があった。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、磁気ヘッドの欠け、ひび、及び割れを大幅
に低減することができるとともに、加工時間を短縮する
ことができる磁気ヘッド研磨装置を得ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッド研磨
装置は、例えば図1に示すように、磁気ヘッドを先端に
支持し、該磁気ヘッドをラッピングテープに押圧しかつ
自転する磁気ヘッド支持手段を備える磁気ヘッド研磨装
置において、上記ラッピングテープ1を平面上で保持す
るラッピングテープ保持台と、上記ラッピングテープ1
をこのラッピングテープ保持台に供給するラッピングテ
ープ供給手段とを一体化したテープユニットを備え、
テープユニットを、上記ラッピングテープ保持台の平
面に垂直な方向を回転軸として、上記磁気ヘッド研磨装
置本体に対して自転させる回転手段と、テープユニット
を上記磁気ヘッド研磨装置本体に対して揺動する揺動手
段とを有し、上記磁気ヘッド支持手段は、先端に磁気ヘ
ッド支持部を持ち、上記磁気ヘッド支持手段の押圧方向
を回転軸とする自転軸を有し、該自転軸が回転駆動さ
れ、該自転軸と平行な上記磁気ヘッド支持手段の公転軸
と該公転軸を共有する複数の磁気ヘッド支持手段の自転
軸とを取付けたワークユニットを有し、上記複数の磁気
ヘッド支持手段が上記公転軸を中心に公転駆動されるも
のである。
【0010】また、本発明の磁気ヘッド研磨装置は、複
数のワークユニットが上記磁気ヘッド支持手段の公転軸
と平行に回転自在な回転軸を有するインデックステーブ
ルに等間隔で固定され、該インデックステーブルが該回
転軸を中心に上記磁気ヘッド研磨装置本体に対して自転
駆動され、それにより該複数のワークユニットが該回転
軸を中心に公転駆動され、かつ、複数のテープユニット
を有する上記構成の装置である。
【0011】また、本発明の磁気ヘッド研磨装置は、上
記テープユニットの回転軸と上記磁気ヘッド支持手段の
公転軸とは、インデックステーブルの中心軸を通る放射
線上の方向に位置がずれている上述構成の装置である。
【0012】また、本発明の磁気ヘッド研磨装置は、磁
気ヘッド支持部が、ボールベアリングを介して支持さ
れ、かつバネ材を介して保持される上述構成の装置であ
る。
【0013】また、本発明の磁気ヘッド研磨装置は、バ
ネ圧を調整するためのバネ圧調整ねじを備える上述構成
の装置である。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】また、本発明の磁気ヘッド研磨装置は、磁
気ヘッドをラッピングテープに押圧する磁気ヘッド支持
手段を有する磁気ヘッド研磨装置において、上記磁気ヘ
ッド支持手段は、磁気ヘッドを固定する磁気ヘッド支持
部と、該磁気ヘッド支持部に連結する自転軸からなり、
上記自転軸は、その中心軸方向に拘束されずフリーとな
っており、上記磁気ヘッド支持部は、上記自転軸に対し
て、上記中心軸方向に所定範囲で移動でき、上記磁気ヘ
ッド支持部と上記自転軸は、バネ材を介して、互いに反
対方向に押され、上記バネ材の弾性力は、上記磁気ヘッ
ド支持手段の重量より小さいものである。
【0018】また、本発明の磁気ヘッド研磨装置は、バ
ネ材の長さを変えてバネ圧を調整する手段を有する上述
構成の装置である。
【0019】
【作用】本発明の磁気ヘッド研磨装置によれば、磁気ヘ
ッドを先端に支持し、該磁気ヘッドをラッピングテープ
に押圧しかつ自転させる磁気ヘッド支持手段を備える磁
気ヘッド研磨装置において、上記ラッピングテープ1を
平面上で保持するラッピングテープ保持台と、ラッピン
グテープ1をこのラッピングテープ保持台に供給するラ
ッピングテープ供給手段とを一体化したテープユニット
を備え、上記テープユニットを、上記ラッピングテープ
保持台に垂直な方向を回転軸として、上記磁気ヘッド研
磨装置本体に対して自転させる回転手段と、テープユニ
ットを上記磁気ヘッド研磨装置本体に対して揺動する揺
動手段とを有し、上記磁気ヘッド支持手段は、先端に磁
気ヘッド支持部を持ち、上記磁気ヘッド支持手段の押圧
方向を回転軸とする自転軸を有し、該自転軸が回転駆動
され、該自転軸と平行な上記磁気ヘッド支持手段の公転
軸と該公転軸を共有する複数の磁気ヘッド支持手段の自
転軸とを取付けたワークユニットを有し、上記複数の磁
気ヘッド支持手段が上記公転軸を中心に公転駆動される
ものであるので、磁気ヘッド支持手段を自転と共に公転
させ、ラッピングテープ上のできるだけ新しい面で磁気
ヘッドを研磨できるようにして、より効率の良い研磨が
可能である。
【0020】また、本発明の磁気ヘッド研磨装置によれ
ば、磁気ヘッドをラッピングテープに押圧する磁気ヘッ
ド支持手段を有する磁気ヘッド研磨装置において、上記
磁気ヘッド支持手段は、磁気ヘッドを固定する磁気ヘッ
ド支持部と、該磁気ヘッド支持部に連結する自転軸から
なり、上記自転軸は、その中心軸方向に拘束されずフリ
ーとなっており、上記磁気ヘッド支持部は、上記自転軸
に対して、上記中心軸方向に所定範囲で移動でき、上記
磁気ヘッド支持部と上記自転軸は、バネ材を介して、互
いに反対方向に押され、上記バネ材の弾性力は、上記磁
気ヘッド支持手段の重量より小さいので、磁気ヘッドの
欠け、ひび、及び割れを大幅に低減することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明磁気ヘッド研磨装置の一実施例
について図1〜図3、及び図8を参照しながら説明しよ
う。
【0022】図1は、本例磁気ヘッド研磨装置の主要部
を斜視図として表したものである。
【0023】ここで、22は磁気ヘッドであり、メディ
アと接触する摺動面をこれから研磨しようとするもので
ある(図6参照)。摺動面は下側に向くようにセットし
てあり、この摺動面はラッピングテープ1と直接接する
ようになっている。
【0024】磁気ヘッド22は、磁気ヘッド支持部26
により固定されている。この磁気ヘッド支持部26は、
図8に示すように、自転軸3に固定されている。磁気ヘ
ッド支持部26は、自転軸3の軸を中心とする回転に対
しても、また、上下方向に対してもずれたり外れたりし
ないように固定されている。
【0025】自転軸3は、図1に示すように、中心軸の
まわりを一定方向に回転駆動され、結果として磁気ヘッ
ド22も回転されることになる。また、この自転軸3
は、回転方向には拘束されているが、上下方向には拘束
されずフリーとなっているので、自転軸3の重量及び磁
気ヘッド支持部26の重量の合計の重量は磁気ヘッド2
2に直接掛かることになり、磁気ヘッド22の研磨の際
の圧力として作用する。
【0026】上述した磁気ヘッド22、磁気ヘッド支持
部26、及び自転軸3の組み合わせからなる機構は、図
1にも示すように、6個設置してあり、それぞれ同様に
回転し、同様に磁気ヘッド22を下の方向に押しつけて
いる。
【0027】これらの自転軸3は、それぞれ相対向する
自転軸の中心を結ぶ直線上の中点を通り、自転軸と平行
な公転軸を共有しており、全ての自転軸3はこの公転軸
のまわりを回転駆動されることになる。すなわち、全て
の自転軸3は、それぞれ自転軸3の中心軸のまわりと公
転軸のまわりを同時に回転駆動されることになる。この
公転により、研磨を均一にすることができる。
【0028】上述の公転軸は、ワークユニット4に支持
されており、さらにこのワークユニット4は、インデッ
クステーブル5に固定されている。
【0029】インデックステーブル5は、図2に示すよ
うに、円板状の形をしており、その円周上には6個のワ
ークユニット4が等間隔に設置されている。また、この
インデックステーブル5の中心には公転軸と平行な回転
軸を持っており、この回転軸を中心にインデックステー
ブル5は、自由に回転駆動されるようになっている。
【0030】次に、テープユニット2について説明しよ
う。テープユニット2の詳細は図3に示すとおりであ
る。
【0031】ここで、14はテープストック軸を示すも
のであり、まだ使っていないロール状に巻かれているラ
ッピングテープ1を保持している軸である。また、この
テープストック軸14は、ブレーキ15により回転方向
にブレーキが常に掛けられており、ロールから送り出さ
れたテープ1に張力が掛かるようになっている。
【0032】このテープストック軸14から送り出され
たテープ1は、次にテープ供給軸16に導かれる。この
テープ供給軸16は、テープストック軸14からのテー
プ1をラッピングテープ保持台6の上に案内するための
軸である。
【0033】テープ供給軸16から送り出されたテープ
1は、ラッピングテープ保持台6の上に接することにな
る。このラッピングテープ保持台6で支えられているテ
ープ1によって磁気ヘッド22が研磨されるのである。
ラッピングテープ保持台6はシリコンゴム、またはフロ
ーグラスからなり、その弾力によって、研磨の際、磁気
ヘッドがバウンドによって欠けるのを防止しているもの
である。また、このラッピングテープ保持台6は、金属
製の補強板17の上に設置され、機械的強度を補ってい
る。
【0034】ラッピングテープ保持台6の上で磁気ヘッ
ド22を研磨して、使い終わったラッピングテープ1
は、次に、テープ送り軸18aに導かれた後、テープ送
り軸18a及び18bの間に挟み込まれる。テープ送り
軸18aとテープ送り軸18bとはお互いに反対方向に
同じ角度だけ回転するようになっており、また、双方の
軸が互いに押しあう方向に圧力が掛かっている。このよ
うにしてテープ送り軸18a及び18bに挟み込まれた
ラッピングテープ1が滑って抜けないようにしている。
【0035】また、テープ送り軸18aは、ワンウェー
クラッチが設置してあり、図面からみて時計回りには自
由に回転するが、反時計回りには回転しないようにして
ある。一方、テープ送り軸18bにも、ワンウェークラ
ッチが設置してあり、図面からみて反時計回りには自由
に回転するが、時計回りには回転しないようにしてあ
る。
【0036】また、このテープ送り軸18aには、ワン
ウェークラッチを介してテープ送りレバー10が連結さ
れている。テープ送りレバー10が時計回りに回転する
ときには、クラッチが働きテープ送りレバー10とテー
プ送り軸18aとは連動するが、反時計回りに回転する
ときにはクラッチが働かず、テープ送りレバー10のみ
が回転するようになっている。
【0037】テープ送りレバー10には、バネ21aが
ついており、常に反時計回りにテープ送りレバー10を
戻すように作用している。
【0038】テープ送りレバー10の近くにはテープ送
りシリンダ12があり、このテープ送りシリンダ12の
ピン12aが左側に突き出ることにより、テープ送りレ
バー10がたたかれ、このテープ送りレバー10を時計
回りに回転することになる。また、ピン12aが右側に
戻ると、テープ送りレバー10はバネ21aの作用によ
り反時計回りに回転し、もとの位置まで戻ることにな
る。
【0039】この結果として、ラッピングテープ1が一
定の長さ分だけ、テープ送り軸18aおよび18bに挟
まれて引っ張り込まれることになる。また、この引っ張
り込まれた長さの分だけラッピングテープ1に、テープ
送り軸18aおよび18bの左側にたるみが生じること
になる。
【0040】テープ巻取軸20は、テープ送り軸18a
および18bからのラッピングテープ1を最終的に巻き
取っておく軸である。
【0041】このテープ巻取り軸20には、ワンウェー
クラッチを介してテープ巻取りレバー11が連結されて
いる。テープ巻取りレバー11が時計回りに回転すると
きには、クラッチが働きテープ巻取りレバー11とテー
プ巻取り軸20とは連動するが、時計回りに回転する
ときにはクラッチが働かず、テープ巻取りレバー11の
みが回転するようになっている。
【0042】テープ巻取りレバー11には、バネ21b
がついており、常に反時計回りにテープ巻取りレバー1
1を戻すように作用している。
【0043】テープ巻取りレバー11の近くにはテープ
巻取りシリンダ13があり、このテープ巻取りシリンダ
13のピン13aが左側に突き出ることにより、テープ
巻取りレバー11がたたかれ、このテープ巻取りレバー
11を時計回りに回転することになる。また、ピン13
aが右側に戻ると、テープ巻取りレバー11はバネ21
の作用により反時計回りに回転し、もとの位置まで戻
ることになる。
【0044】この結果として、ラッピングテープ1が一
定の長さ分だけ、テープ巻取り軸20巻き込まれるこ
とになる。
【0045】テープユニット2は、図1に示すように、
矢印の方向に回転している。回転速度は自由に調整する
ことができ、矢印と反対の方向に回転させることもでき
る。これにより、磁気ヘッド22の研磨速度を調整する
ことができる。
【0046】また、ラッピングテープ上における、テー
プユニット2の回転中心と自転軸3の公転軸とは、イン
デックステーブル5の中心軸を通る放射線上の方向に位
置がずれているので、ラッピングテープ1の研磨面を広
く採ることができる。
【0047】また、テープユニット2は、図1に示すよ
うに、矢印の方向にシーソーのように揺動するようにな
っている。これにより、研磨面を曲面とすることができ
る。
【0048】テープユニット2は、図2に示すように、
全部で4個設置してある。これにより連続的な研磨がで
きるようになる。
【0049】次に、上述の実施例の動作について詳しく
説明する。
【0050】まず、図2に示すワークユニット4が4a
の位置において、まだ研磨していない磁気ヘッド22を
固定した磁気ヘッド支持部26が、6個自転軸3にセッ
トされる。
【0051】ワークユニット4は、4aの位置から4b
の位置に移動する。磁気ヘッド22は、ラッピングテー
プ1に接触し、磁気ヘッド支持部26と自転軸3の重量
によりラッピングテープ1に押圧される。
【0052】次に、自転軸が回転駆動されるとともに、
公転軸が回転駆動される。
【0053】一方、テープユニットは、回転するととも
に、揺動する。この時、研磨面に研磨液をかけながら研
磨する。
【0054】ワークユニット4の自転・公転とテープユ
ニット2の回転と揺動動作により磁気ヘッドを研磨し、
所定時間研磨する。
【0055】研磨が終了すると、テープ送りシリンダ1
2が動作し、テープ送りレバー10を回転させ、テープ
の新しい面を送り出す。1つのテープユニット上で、1
つのワークユニットの研磨が終了するごとに新しいラッ
ピングテープが所定長さ送り出されるように供給する。
ロール状ラッピングテープのため、テープがなくなるま
で使用でき、連続的な研磨が可能となる。
【0056】インデックステーブル5により、次の工程
へ移る。第1のワークユニットが、第1のテープユニッ
ト上で研磨を終了した後に、インデックステーブルを所
定回転角だけ回転させて、第1のワークユニットが、第
1のテープユニットより細かい研磨粒を持つラッピング
テープを備える第2のテープユニット上に移動する。
【0057】このように、順次研磨を行い、順次荒研磨
から仕上げ研磨まで行う。なお、ワークユニット4が4
dの位置にあるときは、研磨屑を洗い流すために、磁気
ヘッドを洗うようにしている。
【0058】最後に、ワークユニット4が4aの位置に
戻ってきたときに、研磨を終了した磁気ヘッドを取り出
すのである。
【0059】以上のことから、本例によれば、ラッピン
グテープの入れ替え作業の工数を大幅に低減することが
できるので、生産性が向上する。また、研磨の条件を連
続的に一定に設定できるので、磁気ヘッドの斜面とり形
状を安定化させることができる。また、多数個の磁気ヘ
ッドを同時に研磨することができる。また、ラッピング
テープは、円板状に打ち抜かなくても良いので、費用低
減、すなわち1個の磁気ヘッドを研磨するのに必要な費
用を低く抑えることができるとともに、加工の際捨てる
部分が少なく、省資源につなげることができる。
【0060】次に、本発明磁気ヘッド研磨装置の他の実
施例について図4を参照しながら説明しよう。
【0061】図4は、磁気ヘッド支持部26の支持機構
を示したものであり、磁気ヘッド支持部26は、スライ
ドシャフト27に固定されている。
【0062】スライドシャフト27には、これに貫通す
るピン28が設置されている。このピン28は自転軸溝
3aと外輪溝29aに入っている。
【0063】この自転軸溝3aと外輪溝29aは、自転
軸3の中心軸に対象に縦方向にカットした溝であり、そ
の幅はピン28の直径よりも少し大きく、高さは図4に
示した通りである。このような構造とすることにより、
ピン28は、自転軸3の回転方向にはこの溝により拘束
されるが、縦方向にはこの溝の高さとピンの直径の差の
分だけ自由に移動することができる。
【0064】ボールベアリング7は、スライドシャフト
の上下の動きをスムーズにするものである。
【0065】スライドシャフト27の上端にはバネ材8
が設置してある。このバネ材8により、磁気ヘッド22
に荷重が掛かっていないときには、スライドシャフト2
7が一番下まで移動し、磁気ヘッド22に荷重が掛かっ
ているときには、バネの弾性力は荷重より小さくしてあ
るので、スライドシャフト27は、一番上まで移動する
ことになる。
【0066】従来の磁気ヘッド支持部では、さいころ状
の磁気ヘッドを回転しながら研磨すると四隅が次々と当
たりバウンド現象を引き起こす。バウンドすると研磨面
と磁気ヘッドが離れ再び着地する。着地した時に自転軸
の自重(衝撃)で磁気ヘッドが割れてしまう。
【0067】バネを介して自転軸と磁気ヘッド支持部2
6を切り離すことにより、バウンドした時の衝撃を吸収
することができ、割れが発生しない。
【0068】以上のことから、本例によれば、磁気ヘッ
ドの欠け、ひび、及び割れを大幅に低減することができ
る。 また、加工時間を大幅に短縮することができる。
また、磁気ヘッドの斜面とり形状の安定化を図ることが
できる。また、ラッピングテープの塗布膜の剥がれを防
止し、磁気ヘッドのきずの発生を防ぐことができる。
【0069】次に、本発明磁気ヘッド研磨装置の他の実
施例について図5を参照しながら説明しよう。
【0070】図5に示すように、スライドシャフト27
の上部には、ネジ溝が切ってあると同時にバネ圧調整ネ
ジ9が設置してある。このバネ圧調整ネジ9の下面に
は、六角レンチ用の溝が刻んである。
【0071】スライドシャフト27の中心には、ネジ溝
に続いてネジ操作用孔30が設けられている。
【0072】六角レンチをネジ操作用孔30に通しバネ
調整ネジ9を回すことにより、このバネ圧調整ネジ9の
上端をスライドシャフト27の上端より突出させること
ができる。その突出の高さも自由に調整することができ
る。こうして、バネ材8のバネ圧を調整することができ
る。
【0073】上述の実施例においては、磁気ヘッドのメ
ディア摺動面の研磨装置において、磁気ヘッド支持部
が、バネとベアリングによって本体部に連結されてい
た。
【0074】この場合は、バネにより研磨衝撃を吸収し
ながら、磁気ヘッドのメディア摺動面を研磨するが、バ
ネ圧のばらつき及び摺動抵抗により、研磨衝撃を吸収し
きれず磁気ヘッドの欠け、割れ、ひびを発生させてしま
う。
【0075】本例においては、調整機構により最適バネ
圧に調整することにより、そのようなばらつきをなくす
ることができる。
【0076】以上のことから、本例によれば、磁気ヘッ
ドの欠け、ひび、及び割れを上述の実施例に比較して、
さらに低減することができる。また、加工時間を大幅に
短縮することができる。また、磁気ヘッドの斜面とり形
状の安定化を図ることができる。また、ラッピングテー
プの塗布膜の剥がれを防止し、磁気ヘッドのきずの発生
を防ぐことができる。
【0077】なお、本発明は上述の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラッピングテープの入れ替え作業の工数を大幅に低減す
ることができるので、生産性が向上する。また、研磨の
条件を連続的に一定に設定できるので、磁気ヘッドの斜
面とり形状を安定化させることができる。また、多数個
の磁気ヘッドを同時に研磨することができる。また、ラ
ッピングテープは、円板状に打ち抜かなくても良いの
で、費用低減、すなわち1個の磁気ヘッドを研磨するの
に必要な費用を低く抑えることができるとともに、加工
の際捨てる部分が少なく、省資源につなげることができ
る。
【0079】また、本発明によれば、磁気ヘッドの欠
け、ひび、及び割れを大幅に低減することができる。ま
た、加工時間を大幅に短縮することができる。また、磁
気ヘッドの斜面とり形状の安定化を図ることができる。
また、ラッピングテープの塗布膜の剥がれを防止し、磁
気ヘッドのきずの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明磁気ヘッド研磨装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】本発明磁気ヘッド研磨装置の一実施例を示す平
面図である。
【図3】本例で用いたテープユニットを示す構成図であ
る。
【図4】磁気ヘッド支持部の支持機構を示す断面図であ
る。
【図5】磁気ヘッド支持部の支持機構を示す断面図であ
る。
【図6】磁気ヘッドの摺動面の研磨した状態を示す斜視
図である。
【図7】従来の磁気ヘッド研磨装置の例を示す斜視図で
ある。
【図8】従来の磁気ヘッド支持部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ラッピングテープ 2 テープユニット 3 自転軸 4 ワークユニット 5 インデックステーブル 22 磁気ヘッド 25 揺動部 26 磁気ヘッド支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正治 宮城県登米郡中田町宝江新井田字加賀野 境30 ソニー・プレシジョン・マグネ株 式会社内 (72)発明者 千坂 卓俊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 高橋 豊一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−242953(JP,A) 特開 昭61−14852(JP,A) 特開 昭59−1151(JP,A) 特開 昭60−242954(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 21/00 G11B 5/187

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドを先端に支持し、該磁気ヘッ
    ドをラッピングテープに押圧しかつ自転する磁気ヘッド
    支持手段を備える磁気ヘッド研磨装置において、 上記ラッピングテープを平面上で保持するラッピングテ
    ープ保持台と、上記ラッピングテープを上記ラッピング
    テープ保持台に供給するラッピングテープ供給手段とを
    一体化したテープユニットを備え、 上記テープユニットを、上記ラッピングテープ保持台の
    平面に垂直な方向を回転軸として、上記磁気ヘッド研磨
    装置本体に対して自転させる回転手段と、 上記テープユニットを上記磁気ヘッド研磨装置本体に対
    して揺動する揺動手段とを有し、 上記磁気ヘッド支持手段は、先端に磁気ヘッド支持部を
    持ち、上記磁気ヘッド支持手段の押圧方向を回転軸とす
    る自転軸を有し、該自転軸が回転駆動され、 該自転軸と平行な上記磁気ヘッド支持手段の公転軸と該
    公転軸を共有する複数の磁気ヘッド支持手段の自転軸と
    を取付けたワークユニットを有し、 上記複数の磁気ヘッド支持手段が上記公転軸を中心に公
    転駆動されることを特徴とする磁気ヘッド研磨装置。
  2. 【請求項2】 複数のワークユニットが上記磁気ヘッド
    支持手段の公転軸と平行に回転自在な回転軸を有するイ
    ンデックステーブルに等間隔で固定され、該インデック
    ステーブルが該回転軸を中心に上記磁気ヘッド研磨装置
    本体に対して自転駆動され、それにより該複数のワーク
    ユニットが該回転軸を中心に公転駆動され、かつ、複数
    のテープユニットを有することを特徴とする請求項1記
    載の磁気ヘッド研磨装置。
  3. 【請求項3】 上記テープユニットの回転軸と上記磁気
    ヘッド支持手段の公転軸とは、インデックステーブルの
    中心軸を通る放射線上の方向に位置がずれていることを
    特徴とする請求項2記載の磁気ヘッド研磨装置。
  4. 【請求項4】 磁気ヘッド支持部は、ボールベアリング
    を介して支持され、かつバネ材を介して保持されること
    を特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド研磨装置。
  5. 【請求項5】 バネ圧を調整するためのバネ圧調整ねじ
    を備えることを特徴とする請求項4記載の磁気ヘッド研
    磨装置。
  6. 【請求項6】 磁気ヘッドをラッピングテープに押圧す
    る磁気ヘッド支持手段を有する磁気ヘッド研磨装置にお
    いて、 上記磁気ヘッド支持手段は、磁気ヘッドを固定する磁気
    ヘッド支持部と、該磁気ヘッド支持部に連結する自転軸
    からなり、 上記自転軸は、その中心軸方向に拘束されずフリーとな
    っており、 上記磁気ヘッド支持部は、上記自転軸に対して、上記中
    心軸方向に所定範囲で移動でき、 上記磁気ヘッド支持部と上記自転軸は、バネ材を介し
    て、互いに反対方向に押され、 上記バネ材の弾性力は、上記磁気ヘッド支持手段の重量
    より小さいことを特徴とする磁気ヘッド研磨装置。
  7. 【請求項7】 バネ材の長さを変えてバネ圧を調整する
    手段を有することを特徴とする請求項記載の磁気ヘッ
    ド研磨装置。
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