JP3380870B2 - 希土類磁石の製造方法 - Google Patents
希土類磁石の製造方法Info
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Description
器、音響製品,駆動ないしは制御用モータ,磁気セン
サ,発電機,吸着具,健康機器,教材,玩具などの幅広
い分野において利用される希土類磁石の製造方法に関す
るものである。
使用されており、フェライト磁石,アルニコ磁石,コバ
ルト磁石等々の永久磁石が使用され、近年においては磁
気特性がさらに向上した希土類磁石も開発されそして広
く実用化されるに至っている。
B系希土類合金の超急冷粉末をエポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂により結合したボンド磁石として製造される。
は、製造工程等において割れや欠けが発生したり錆が生
じたりすることにより、不適合品となることがあり、こ
のような不適合品は一般にはスクラップとして廃棄され
ていた。
うなスクラップとして廃棄される希土類ボンド磁石は、
高価な希土類元素等を含有しているので、再生利用する
ことも望ましい。このため、例えば、不適合の希土類ボ
ンド磁石をすべて加熱酸化することによりNdの酸化物
として回収することも考えられなくはないが、この酸化
物からNdを回収することはコストが高いものになって
しまい、再回収したNdを用いた希土類磁石の方がむし
ろ高価なものになってしまうので採算が合わないものと
なる。
解砕し、この粉砕粉を再度熱硬化性樹脂と結合して再生
希土類ボンド磁石にしようとしても、希土類ボンド磁石
の製造段階でプレス成形等の圧縮成形によって希土類合
金が微粒子化しているため、この後再度圧縮成形しても
密度が高くならず、また、寸法が変動しやすいものとな
るので再生利用化はむつかしい。
磁石を安価に再生利用できるようにすることが課題であ
った。
がみてなされたものであって、不適合となった希土類ボ
ンド磁石を安価に再生利用できるようにすることを目的
としている。
石の製造方法は、希土類合金の超急冷粉末を熱硬化性樹
脂により結合したボンド磁石スクラップの粉砕粉と熱可
塑性樹脂とを熱硬化性樹脂の配合率が0.2〜5.0重
量%、希土類合金の配合率が19.5重量%以上、熱可
塑性樹脂の配合率が5重量%以上であって、熱硬化性樹
脂、希土類合金および熱可塑性樹脂の合計が100重量
%となるように配合した後、成形および着磁する構成と
したことを特徴としている。
石を適宜の破砕機(バイブレーションクラッシャー等)
で解砕し、この磁石粉末と熱可塑性樹脂とを混合し、例
えば加熱しながら混練することによりペレット化し、こ
のペレットを射出成形(もちろん、押し出し成形などの
他の成形法であってもよい)等により成形することによ
って希土類磁石材料となり、適宜着磁することによっ
て、磁気特性および寸法精度の安定したプラスチック希
土類磁石が得られることとなる。
重量%以上、熱硬化性樹脂の配合率が0.2〜5.0重
量%、熱可塑性樹脂の配合率が5重量%以上(ただし、
熱硬化性樹脂、希土類合金および熱可塑性樹脂の合計が
100重量%)であるようにすることが望ましい。
%よりも少ないと、解砕する以前の適合(良品)および
不適合(不良品)希土類ボンド磁石の磁気特性が低下し
たものとなる。
%よりも少ないとボンド磁石としての結合強度が低いも
のとなり、5.0重量%よりも多いと適合(良品)およ
び不適合(不良品)希土類ボンド磁石の磁気特性が低下
したものとなるので、0.2〜5.0重量%となってい
るようにするのが望ましいことによる。
であるが、この場合、熱可塑性樹脂の配合量が少ない
と、解砕した希土類合金ボンド磁石の粉砕粉に対する結
合力が小さくなるので、5重量%以上とすることが望ま
しいが、熱可塑性樹脂の配合量が多くなるにつれて再生
希土類磁石の磁気特性が次第に低下することとなるの
で、70重量%以下とすることが望ましい。
熱可塑性樹脂に対する配合量が少ないと磁気特性が劣っ
たものになるので30重量%以上とするのが好ましく、
配合量が多すぎると再生希土類磁石の結合力が低下した
り射出成形性が低下したりすることとなるので、95重
量%以下とすることが好ましい。
れる熱可塑性樹脂としては、ポリアミド(商品名;ナイ
ロン)6,ポリアミド12,塩化ビニル樹脂,ポリエチ
レン,ポリスチレン,ポリフェニレンサルファイド,ポ
リオレフィン共重合樹脂(EEA,EEVなどのエラス
トマ)などが使用されうる。
かつ電着塗装した外径20mm,内径18mm,高さ1
0mmのNd−Fe−B系プラスチック磁石(27重量
%Nd−4重量%Dy−5重量%Co−0.9重量%B
−0.05重量%C−残部Feに3重量%のエポキシ樹
脂を配合して圧縮成形および着磁したもの)の不適合品
を振動式解砕ふるい機により−60meshに粉砕して
粉末化した。
と熱可塑性のポリアミド12を10重量%とを混合し、
押し出し方式の混練機によって外径5mm,長さ5mm
のペレットを作製した。
用いて射出成形により外径17mm,長さ7mmの円柱
形状希土類磁石材料に成形した。
好であり、着磁後における磁気特性は図1に示すとおり
であって、希土類ボンド磁石粉砕粉の配合量が多いほど
磁気特性(最大エネルギ積)が向上していることが認め
られたが、希土類ボンド磁石粉砕粉の配合量が30重量
%よりも少ないと磁気特性が低すぎることとなり、一
方、95重量%よりも多いと射出成形性が低下すること
となっていた。
MGOeの優れた磁気特性を有する再生希土類磁石で
は、加熱による磁気特性の低下が少なく、また、寸法安
定性が良好であると共に、樹脂量が多いので被覆などを
施さないそのままの状態であっても耐食性に優れている
ものであることが認められた。
の粉砕粉に4重量%の熱硬化性のエポキシ樹脂を混合し
て圧縮成形および着磁して再生希土類磁石を製作したと
ころ、加熱による磁気特性の低下が大きいとともに、寸
法安定性も良くないものとなっていた。
かつ電着塗装した外径20mm,内径18mm,高さ1
0mmのNd−Fe−B系プラスチック磁石(27重量
%Nd−6重量%Co−0.9重量%B−残部Feに2
重量%のエポキシ樹脂を配合して圧縮成形および着磁し
たもの)の不適合品を振動式解砕ふるい機により−10
0meshに粉砕して粉末化した。
性のポリフェニレンサルファイドと混合し、押し出し方
式の混練機によって外径5mm,長さ5mmのペレット
を作製した。
用いて射出成形により外径16mm,内径14mm,高
さ7mmの円筒形状希土類磁石材料に成形した。
好であり、着磁後における磁気特性は最大エネルギ積
(BH)maxで4.5MGOeであって再生希土類磁
石としては市場での需要に十分対応しうる優れた値を有
するものであった。
スクラップとして廃棄されていた不適合希土類ボンド磁
石をそのまま解砕して粉砕粉とし、適宜必要な大きさに
粒度調整したのち、この粉砕粉と熱可塑性樹脂とを混合
し、射出成形などの成形を行い、適宜着磁することによ
って、良好な形状と安定した磁気特性を有する再生希土
類磁石とすることが可能であった。
磁石中の希土類合金の粒子は、圧縮成形時に粒子がかな
り細かく砕かれている(例えば、50μm以下)ので、
そのまま圧縮成形法に再利用することは、成形工程以後
の各工程での酸化問題により満足な結果を得ることがで
きなかったのに対して、希土類ボンド磁石の解砕粉と熱
可塑性樹脂とを混合して射出成形や押し出し成形などの
成形を行うことによって、磁気特性が良好であるととも
に寸法精度が安定した再生希土類磁石およびその材料が
得られることが確かめられた。
おいては、希土類合金の超急冷粉末を熱硬化性樹脂によ
り結合したボンド磁石スクラップの粉砕粉と熱可塑性樹
脂とを熱硬化性樹脂の配合率が0.2〜5.0重量%、
希土類合金の配合率が19.5重量%以上、熱可塑性樹
脂の配合率が5重量%以上であって、熱硬化性樹脂、希
土類合金および熱可塑性樹脂の合計が100重量%とな
るように配合した後、成形および着磁するようにしてい
るので、製造工程等において不適合となった熱硬化性樹
脂配合希土類ボンド磁石を安価に再生利用することが可
能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
合量を変化させて製作した再生希土類磁石の磁気特性を
調べた結果を例示するグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 希土類合金の超急冷粉末を熱硬化性樹脂
により結合したボンド磁石スクラップの粉砕粉と熱可塑
性樹脂とを熱硬化性樹脂の配合率が0.2〜5.0重量
%、希土類合金の配合率が19.5重量%以上、熱可塑
性樹脂の配合率が5重量%以上であって、熱硬化性樹
脂、希土類合金および熱可塑性樹脂の合計が100重量
%となるように配合した後、成形および着磁することを
特徴とする希土類磁石の製造方法。 - 【請求項2】 希土類合金は、Nd−Fe−B系,Sm
Co5系,Sm2Co17系のうちから選ばれる請求項
1記載の希土類磁石の製造方法。 - 【請求項3】 熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂,ウレタ
ン樹脂,フェノール樹脂のうちから選ばれ、熱可塑性樹
脂は、ポリアミド6,ポリアミド12,塩化ビニル樹
脂,ポリエチレン,ポリスチレン,ポリフェニレンサル
ファイド,ポリオレフィン共重合樹脂のうちから選ばれ
る請求項1または2記載の希土類磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04381793A JP3380870B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 希土類磁石の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04381793A JP3380870B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 希土類磁石の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06260314A JPH06260314A (ja) | 1994-09-16 |
JP3380870B2 true JP3380870B2 (ja) | 2003-02-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11440091B2 (en) * | 2018-01-22 | 2022-09-13 | Nichia Corporation | Methods of producing bonded magnet and compound for bonded magnets |
JP6780693B2 (ja) * | 2018-01-22 | 2020-11-04 | 日亜化学工業株式会社 | ボンド磁石およびボンド磁石用コンパウンドの製造方法 |
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1993
- 1993-03-04 JP JP04381793A patent/JP3380870B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06260314A (ja) | 1994-09-16 |
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