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JP3371969B2 - カラー受像管の画質表示装置 - Google Patents

カラー受像管の画質表示装置

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Publication number
JP3371969B2
JP3371969B2 JP01946192A JP1946192A JP3371969B2 JP 3371969 B2 JP3371969 B2 JP 3371969B2 JP 01946192 A JP01946192 A JP 01946192A JP 1946192 A JP1946192 A JP 1946192A JP 3371969 B2 JP3371969 B2 JP 3371969B2
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JP
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color
picture tube
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JP01946192A
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繁政 上村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー受像管のコン
バーゼンスなどを測定・調整する場合に好適な表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像管を使用したテレビ受像機や
モニタ受像機など(以下、「カラーCRTディスプレ
イ」と呼ぶ)においては、コンバーゼンスやランディン
グの測定・調整を必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来におい
ては、コンバーゼンスやランディングの測定・調整は、
その測定要素・調整要素ごとに別個のメータに表示して
行っているので、調整がしずらかった。また、受像管の
蛍光面全体について調整する場合も、その調整状態を測
定点ごとに単独に表示しているので、全体の調整結果を
把握しずらかった。
【0004】この発明は、そのような点にかんがみ、カ
ラーCRTディスプレイのコンバーゼンスやランディン
グの測定・調整が容易で、しかも、測定・調整個所が多
くても、すべてを漏れなく測定・調整できるようにしよ
うとするものである。
【0005】このため、この発明においては、被測定カ
ラー受像管に供給され、調整を行うためのパターンとし
て表示されるカラービデオ信号を形成するパターン信号
形成回路と、上記被測定カラー受像管に表示される上記
パターンの全体を撮像し、複数の色信号を出力するカラ
ー撮像手段と、上記パターン信号形成回路の制御および
上記複数の色信号の処理を行う処理回路とを有し、この
処理回路による上記パターン信号形成回路の制御および
上記複数の色信号の処理が、上記被測定カラー受像管の
表示面全体に、上記パターンとして垂直走査方向および
水平走査方向に所定の間隔で複数の目標点を表示し、こ
れら目標点ごとに、上記複数の色信号のうちの所定の2
つの色信号から、この2つの色信号に対応する目標点の
水平走査方向および垂直走査方向における距離の隔たり
を求め、この求めた距離の隔たりを、上記複数の目標点
と対比して上記被測定カラー受像管に表示するととも
に、上記求めた距離の隔たりが規格内であるかどうかを
判別し、この判別した結果を上記被測定カラー受像管の
同一画面に表示する制御および処理であるようにしたカ
ラー受像管の画質表示装置とするものである。
【0006】
【作用】水平方向及び垂直方向の調整状態が、モニタデ
ィスプレイに2次元的にグラフィックス表示され、した
がって、調整が容易になる。
【0007】
【実施例】図1において、10はコンバーゼンスあるい
はランディングの測定・調整が行われる被測定カラーC
RTディスプレイを示し、11はそのカラー受像管、1
2は偏向コイル、13〜16はコンバーゼンス及びラン
ディングの調整手段である。
【0008】また、1は信号形成回路を示し、この信号
形成回路1からディスプレイ10に所定のカラービデオ
信号STSが供給され、その受像管11には、測定あるい
は調整に必要な色のパターン、例えば3原色や白色のド
ットパターン、クロスハッチパターンなどが表示され
る。
【0009】さらに、2はカラービデオカメラを示し、
コンバーゼンスあるいはランディングの測定・調整時、
このカメラ2の前面に、受像管11の蛍光面が対向させ
られるとともに、例えばカメラ2の撮像レンズがズーム
レンズとされて受像管11に表示されたパターンの全体
が、カメラ2により撮像される。
【0010】そして、このカメラ2からは、赤色信号
R、緑色信号G及び青色信号Bが取り出され、その3原
色信号R〜Bが、A/Dコンバータ3R〜3Bにおい
て、アナログ信号からデジタル信号にA/D変換され、
このデジタル信号に変換された信号R〜Bが、フレーム
メモリ4R〜4Bにいったん書き込まれる。そして、こ
のメモリ4R〜4Bの信号R〜Bが、マイクロコンピュ
ータ5により必要なとき読み出されてマイコン5に取り
込まれる。
【0011】このマイコン5においては、これに取り込
まれた3原色信号R〜B、特に受像管11の蛍光面に例
えば7行×9列の測定点を設定したときの、その測定点
ごとに、信号R〜Bを処理及び分析することにより、測
定・調整の状態あるいは内容を指示するカラービデオ信
号SMNが形成され、この信号SMNがモニタディスプレイ
6に供給される。また、マイコン5は、測定・調整の内
容にしたがって信号形成回路1を制御し、ディスプレイ
10に表示されるパターンをその測定・調整の内容にし
たがって設定する。
【0012】そして、測定・調整のモードにすると、デ
ィスプレイ10の調整項目にしたがって、例えば図2に
示すようなグラフィックス画像が、モニタディスプレイ
6に表示される。
【0013】すなわち、図2は、コンバーゼンス及びラ
ンディングの同時調整モードにおけるディスプレイ6の
表示画面を示す。この表示画面の背景色は調整モードに
より変更されるもので、今の調整モードのときには、例
えばシアン色とされる。また、この表示画面の上端部に
は、調整項目を示す文字「AXIS ADJ」が表示さ
れる。
【0014】さらに、この表示画面の左側上部には、蛍
光面が上を向いた受像管11をイメージしたグラフィッ
クス画像11Pが白色で表示されるとともに、この画像
11Pの中に、直線(折れ線)12M、12Nが表示さ
れる。この場合、直線12Mは、受像管11の管軸にお
ける偏向コイル12の前後方向の位置を示し、直線12
Nは、受像管11の管軸に対する偏向コイル12の傾斜
を示す。
【0015】そして、偏向コイル12を、受像管11の
管軸に沿って後方向に移動させると、その移動につれ
て、直線12Mが、実線で示すように、その左右の中心
が下方向に移動し、したがって、直線12Mは谷型の折
れ線となる。また、偏向コイル12を、受像管11の管
軸に沿って前方向に移動させると、その移動につれて、
直線12Mが、破線で示すように、その左右の中心が上
方向に移動し、したがって、直線12Mは山型の折れ線
となる。
【0016】そして、偏向コイル12が正しい前後位置
に設定されると、直線12Mは水平の直線となる。
【0017】さらに、このとき、偏向コイル12の前後
位置に対応して、直線12Mの色が、例えば 赤 色:検査規格に外れているとき 黄 色:検査規格に入っているが、調整規格に外れてい
るとき 緑 色:調整規格に入っているとき (調整規格は、検査規格よりも厳しい)のように変化す
る。
【0018】また、偏向コイル12を受像管11の管軸
を中心に傾斜させると、その傾斜に対応して直線12N
が傾斜する。図2及び図3の直線12Nは、偏向コイル
12が、後部から見て、正しい位置よりも反時計方向に
傾斜していることを示している。
【0019】さらに、このとき、偏向コイル12の傾斜
角度に対して、直線12Nの色が、直線12Mと同様に
変化する。
【0020】したがって、直線12M、12Nが、その
規定状態となるように、偏向コイル12を調整すること
により、偏向コイル12を正しい状態に設定することが
できる。
【0021】また、受像管11の画像11Pのネック部
には、ピューリティーコイル13をイメージする画像1
3P、13Qと、ホワイトバランス調整用手段14をイ
メージする画像14P、14Qとが表示されるととも
に、画像13P〜14Qの中には、コイル13及び調整
手段14の調整状態を示す直線13M、13N、14
M、14Nがそれぞれ表示される。
【0022】そして、ピューリティーコイル13を調整
すると、その調整にしたがって直線13M、13Nが左
右に移動し、ピューリティーが正しく調整されると、直
線13M、13Nは画像13P、13Qの中央に位置す
る。また、直線13M、13Nの色が、直線12Nと同
様に変化する。
【0023】さらに、調整手段14を調整すると、その
調整にしたがって直線14M、14Nが左右に移動し、
ホワイトバランスが正しく調整されると、直線14M、
14Nは画像14P、14Qの中央に位置する。また、
直線14M、14Nの色が、直線12Nと同様に変化す
る。
【0024】したがって、直線13M、13Nが、その
規定状態となるように、コイル13を調整することによ
り、ピューリティーを正しい状態に設定することがで
き、直線14M、14Nが、その規定状態となるよう
に、調整手段14を調整することにより、ホワイトバラ
ンスを正しい状態に設定することができる。
【0025】さらに、図2において、画像11Pの右側
の正方形のエリア15Pに、BMC(緑ドットに対する
赤色ドット及び青色ドットの、水平方向及び垂直方向に
おけるコンバーゼンスのずれ)の調整を指示する画像が
表示される。このBMCは磁石15により調整するもの
であるが、その磁石15の傾斜角度ないし設定位置が、
画像15Qにより表示され、BMCの垂直方向のずれが
直線15Mにより表示されるとともに、水平方向のずれ
が直線15Nにより表示される。
【0026】すなわち、直線15Mは、ドットの垂直方
向のずれを示すもので、そのずれがないときには、エリ
ア15Pの左辺及び右辺の各中点を結ぶ水平線である
が、下側にずれているときには、図2に示すように、谷
型の折れ線となり、上側にずれているときには、山型の
折れ線となる。
【0027】さらに、直線15Nは、ドットの水平方向
のずれを示すもので、そのずれがないときには、エリア
15Pの上辺及び下辺の各中点を結ぶ垂直線であるが、
左側にずれているときには、図2に示すように、くの字
型の折れ線となり、右側にずれているときには、逆くの
字型の折れ線となる。また、この調整時、直線15M、
15Nの色が、直線12Mと同様に変化する。
【0028】そして、これら直線15M、15Nの交点
が、エリア15Pの中央に表示されている目標マーク1
5Cの円内に位置するように調整を行ったとき、その調
整が正しく行われたことになる。
【0029】さらに、エリア15Pの右側の正方形のエ
リア16Pに、STAT(赤色ドットと青色ドットとの
間の、水平方向及び垂直方向におけるコンバーゼンスの
ずれ)の調整を指示する画像が表示される。すなわち、
このSTATも磁石16により調整するものであるが、
このときの垂直方向のずれが直線16Mにより表示さ
れ、水平方向のずれが直線16Nにより表示される。
【0030】そして、これら直線16M、16Nは、S
TATの調整に対応して直線15M、15Nと同様に折
れ曲がるが、それらの交点が、エリア16Pの中央の目
標マーク16Cに位置するように調整を行ったとき、そ
の調整が正しく行われたことになる。
【0031】また、エリア16Pの右側の正方形のエリ
ア17Pに、偏向コイル12の、受像管11のネック部
に対する、水平方向及び垂直方向におけるずれを示す画
像が表示される。すなわち、直線17Mは、受像管11
のネック部に対する偏向コイル12の垂直方向のずれを
示すもので、下側にずれているときには、図2に示すよ
うに、谷型の折れ線となり、上側にずれているときに
は、山型の折れ線となる。
【0032】さらに、直線17Nは、受像管11のネッ
ク部に対する偏向コイル12の水平方向のずれを示すも
ので、左側にずれているときには、図2に示すように、
くの字型の折れ線となり、右側にずれているときには、
逆くの字型の折れ線となる。
【0033】そして、これら直線17M、17Nの交点
が、目標マーク17Cに位置するように調整を行ったと
き、その調整が正しく行われたことになる。
【0034】また、ディスプレイ6の表示画面の残るエ
リアには、水平方向の振幅、チルト、輝度、ピンクッシ
ョン歪みの大きさ及びその位相などの状態が、同様にし
て表示される。
【0035】さらに、この表示画面には、全体を囲う外
枠18が表示されるとともに、この外枠18の色が、例
えば 赤 色:調整項目のどれか1つでも、検査規格外のとき 黄 色:調整項目のどれか1つでも、調整規格外のとき 緑 色:調整項目のすべてが調整規格内のとき 白 色:調整項目の調整結果を判定中のとき のように変化する。
【0036】また、表示画面の左上部には、調整結果を
示す記号、例えば「× NG」あるいは「○ OK」が
表示される。
【0037】こうして、ディスプレイ6の表示画面にし
たがって、各部調整することにより、コンバーゼンス及
びランディングを正しく調整することができる。
【0038】図3はコーナーコンバーゼンスの測定・調
整モードにおけるディスプレイの表示画面を示し、こ
のモードの場合には、表示画面の背景色は、例えば白色
とされる。また、この表示画面の上端部には、調整項目
を示す文字「CONV ADJ」が表示される。
【0039】さらに、この表示画面の中央から右側に
は、受像管11の蛍光面に設定された7行×9列の測定
点を示す目標マーク21Cが、7行×9列にわたって等
間隔に表示されるとともに、クロスハッチ22が表示さ
れる。
【0040】この場合、このクロスハッチ22の交点
(垂直線と水平線との交点)22Pと、目標マーク21
との間の垂直走査方向のずれの大きさが、赤色ドットと
青色ドットとの間の垂直走査方向における、コーナーコ
ンバーゼンスのずれの大きさを示す。また、交点22P
と、目標マーク21との間の水平走査方向のずれの大き
さが、赤色ドットと青色ドットとの間の水平走査方向に
おける、コーナーコンバーゼンスのずれの大きさを示
す。すなわち、赤色ドットと青色ドットとの間の(垂直
および水平走査方向における)コンバーゼンスのずれの
大きさが、目標マーク21に対する交点22Pのずれの
大きさとして表示される。
【0041】さらに、このずれの大きさにしたがって、
目標マーク21の色と、その目標マーク21の近辺のク
ロスハッチ22の線の色とが、直線12Mと同様に変化
する。
【0042】したがって、コーナーコンバーゼンスが正
しく調整されている場合には、クロスハッチ22の交点
22Pのすべてが、目標マーク21にそれぞれ一致して
いるとともに、目標マーク21及びクロスハッチ22は
緑色に表示されることになる。また、このとき、クロス
ハッチ22の形状に、ゆがみはない。
【0043】さらに、この表示画面の左側上部には、受
像管11及び調整手段12〜16を後部から見た状態を
イメージしたグラフィックス画像23が表示される。
【0044】そして、コーナーコンバーゼンスにずれが
あるときには、その補正用の磁性片をCRT11のネッ
ク部に設けるが、その磁性片を設ける位置が、画像23
に対して、画像24によりグラフィックス表示される。
【0045】したがって、画像24の指示する位置に、
磁性片を設ければ、コーナーコンバーゼンスが正しい状
態に調整され、このとき、クロスハッチ22により、正
常に調整されたことが表示される。また、表示画面の左
上部に、調整状態が記号により表示される。
【0046】こうして、ディスプレイ6の表示画面にし
たがって、磁性片を設けることにより、コーナーコンバ
ーゼンスを正しく調整することができる。
【0047】図4はコーナーランディングの測定・調整
モードにおけるディスプレイの表示画面を示し、この
モードの場合には、表示画面の背景色は、例えば白色と
される。また、この表示画面の上端部には、調整項目を
示す文字「LAND ADJ」が表示される。
【0048】さらに、この表示画面の中央から右側に
は、受像管11の蛍光面に設定された7行×9列の測定
点を示す目標マーク21Cが、7行×9列にわたって等
間隔に表示されるとともに、垂直線25が表示される。
この場合、この垂直線25と、目標マーク21との間の
水平走査方向のずれの大きさが、赤色ドットと青色ドッ
トとの間の水平走査方向における、ランディングのずれ
の大きさを示す。
【0049】そして、このずれの大きさにしたがって、
目標マーク21の色と、その目標マーク21の近辺の垂
直線25の色とが、直線12Mと同様に変化する。
【0050】したがって、コーナーコンバーゼンスが正
しく調整されている場合には、垂直線25が、目標マー
ク21にそれぞれ一致しているとともに、目標マーク2
1及び垂直線25は緑色に表示されることになる。ま
た、このとき、垂直線25の形状に、ゆがみはない。
【0051】さらに、この表示画面の左側上部には、受
像管11及び調整手段12〜16を後部から見た状態を
イメージしたグラフィックス画像23が表示されるとと
もに、その下部には、ランディング補正コイルを示す画
像27が表示される。
【0052】そして、コーナーランディングにずれがあ
るときには、磁石(ディスクマグネット)を所定の向き
でCRT11のネック部に設けるが、その磁石を設ける
位置が、画像23に対して、塗りつぶされた円形の画像
26により表示される。
【0053】したがって、画像26の指示する位置に、
磁石を設けるとともに、その磁石を回転させれば、垂直
線25の位置及び形状が変化し、垂直線25が目標マー
ク21に一致するようになる。そして、その一致状態で
は、コーナーランディングが正しい状態に調整されてい
る。
【0054】こうして、ディスプレイ6の表示画面にし
たがって、磁石を調整することにより、コーナーランデ
ィングを正しく調整することができる。
【0055】図5〜図8は、コンバーゼンスあるいはラ
ンディングのずれを測定する方法の一例を示す。
【0056】すなわち、図5は、その原理を説明するた
めの、カラー受像管の蛍光面の断面図で、紙面と直交す
る方向が垂直走査方向である。そして、PSは例えば青色
の蛍光体ストライプ、CSはカーボンストライプを示し、
これらストライプPS、CSは紙面と直交する方向に延びて
いる。また、EBは青色の電子ビームを示し、この電子ビ
ームEBのビーム密度は、蛍光体ストライプPSにおいて、
台形状と考えられるので、図5においては、台形状に表
されている。
【0057】なお、以下の説明においては、電子ビーム
EBの中心BCが、蛍光体ストライプPSの中心SCに一致して
いる状態を「ジャストランディング」と呼び、電子ビー
ムEBの中心BCの、蛍光体ストライプPSの中心SCからのず
れ量をΔβとする。
【0058】また、図6は、電子銃から見たストライプ
PS、CS及び電子ビームEBを示すもので、同図Aはジャス
トランディングの状態(Δβ=0)、同図Bは電子ビー
ムEBが蛍光体ストライプPSからはずれ直前の状態、同図
Cはそのずれ量Δβがさらに大きくなり、電子ビームEB
の一部が隣りの蛍光体ストライプ(赤あるいは緑の蛍光
体ストライプ)に達した状態を示す。
【0059】そして、図7は、ずれ量Δβに対する青色
の蛍光体ストライプPSの輝度レベル(蛍光体PSの青色光
の発光レベル)を示す。すなわち、電子ビームEBが、図
6Aのジャストランディングの状態と図6Bの状態との
間にある場合が、ジャストランディングエリアβABに対
応し、輝度レベルは最大値ないし最大値に近い値とな
る。また、電子ビームEBが、図6Bの状態と図6Cの状
態との間にある場合が、ビーム欠けエリアβBCに対応
し、輝度レベルはずれ量Δβに比例する。さらに、電子
ビームEBが、図6Cの状態よりも大きくずれた場合が、
ミスランディングエリアβCMに対応し、輝度レベルは最
小値となる。
【0060】そして、この輝度レベル特性を示す曲線の
左側及び右側の傾斜部分に接する直線を、直線L(x) 、
R(x) とすると、特性曲線は左右対称なので、直線L
(x) 、R(x) の交点PC は、Δβ=0の水平走査位置に
位置することになる。
【0061】そこで、受像管の前面に、蛍光体ストライ
プPSの色光、今の場合は、青色光だけを受光するフォト
センサを設けるとともに、受像管のネック部に主偏向コ
イルとは別に副偏向コイルを設ける。
【0062】そして、その副偏向手段に所定の制御電流
を供給して電子ビームEBを、水平走査方向に、所定のス
テップ量Δdずつ偏位させると、フォトセンサの出力信
号が、図8に示すように、ステップΔdごとに得られる
とともに、その出力信号のレベルの包絡線は、図7の特
性曲線に一致する。
【0063】したがって、その出力信号のレベルから直
線L(x) 、R(x) を求め、さらに、これら直線L(x) 、
R(x) からその交点PC の水平走査位置を求めることが
できる。そして、この求めた交点PC の水平走査位置
は、Δβ=0、すなわち、ジャストランディングの位置
である。
【0064】したがって、受像管の蛍光面の例えば7行
×9列の走査位置について、上述の処理を行えば、その
走査位置におけるミスコンバーゼンスあるいはミスラン
ディングの大きさを知ることができる。
【0065】すなわち、図1に示すように、受像管11
のネック部に副偏向コイル19が設けられるとともに、
この副偏向コイル19には、電流形成回路7から例えば
図9に示すようなステップ波形の電流ISPが供給され
る。
【0066】この場合、形成回路7はマイコン5により
制御され、ステップ電流ISPは、そのレベルが1フィー
ルド期間ごとに変化するとともに、そのレベルは、0を
中心に例えば11ステップにわたって繰り返し変化する。
また、このステップ電流ISPが副偏向コイル19に供給
されることにより、受像管11の電子ビームはステップ
的にその水平走査位置が微小変化するが、この電流ISP
のレベルの変化量が、上述した電子ビームEBのステップ
量Δdに対応するものである。
【0067】したがって、偏向コイル12により、受像
管11の電子ビームに対して水平及び垂直偏向が行われ
るが、その水平偏向が行われているとき、副偏向コイル
19及びステップ電流ISPにより、1フィールド期間ご
とに、その水平走査位置がΔdずつシフトされていく。
【0068】したがって、11フィールド期間分の信号B
(及びR、G)のレベルを集めれば、受像管11の蛍光
面の任意の測定点について、図8に示す特性図を得るこ
とができ、結果として、その測定点における電子ビーム
のずれの大きさΔβを知ることができる。
【0069】
【発明の効果】以上のようにして、ディスプレイ10の
コンバーゼンス及びランディングの測定・調整を行うこ
とができるが、この場合、特にこの発明によれば、BM
C調整やSTAT調整のように、水平方向及び垂直方向
を同時に調整するとき、その調整結果が直線15M、1
5Nあるいは直線16M、16Nにより、2次元的にグ
ラフィックス表示されるので、調整が容易である。さら
に、調整状態がグラフィックス表示されるとともに、そ
の表示されたずれの大きさあるいは方向が、調整量ある
いは調整方向に対応しているので、調整が直感的に分か
りやすい。
【0070】また、規格の判定に検査規格と調整規格と
の2レベルを用意しているので、ディスプレイ10の特
性によって融通のきく作業指導ができる。さらに、すべ
ての調整項目の調整が正常に終了したとき、これを最外
周の外枠18の色により確認できるので、調整項目がた
くさんある場合でも、調整もれをなくすことができる。
また、調整状態が異常のときには、背景色を変更してそ
の異常を知らせることもでき、したがって、むだな時間
を費やさずにトラブルシュートに取りかかることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す系統図である。
【図2】コンバーゼンス及びランディングの調整用の画
面の一例を示す図である。
【図3】コーナーコンバーゼンスの調整用の画面の一例
を示す図である。
【図4】コーナーランディングの調整用の画面の一例を
示す図である。
【図5】電子ビームのランディングを説明するための断
面図である。
【図6】電子ビームのランディングを説明するための後
面図である。
【図7】輝度レベルを示す特性図である。
【図8】輝度レベルを示す特性図である。
【図9】ウォブリング信号の一例を示す波形図である。
【符号の説明】
1 信号形成回路 2 カラービデオカメラ 3R〜3B A/Dコンバータ 4R〜4B フレームメモリ 5 マイクロコンピュータ 6 モニタディスプレイ 10 被測定ディスプレイ 11 カラー受像管

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンバーゼンス調整を行う調整手段を備え
    被測定カラー受像管に供給され、少なくとも上記コン
    バーゼンス調整を行うためのパターンとして表示される
    カラービデオ信号を形成するパターン信号形成回路と、 上記被測定カラー受像管に表示される上記パターンの全
    体を撮像し、3原色信号を出力するカラー撮像手段と、 上記パターン信号形成回路の制御および上記3原色信号
    の処理を行う処理回路とを有し、 この処理回路による上記パターン信号形成回路の制御お
    よび上記3原色信号の処理が、 上記被測定カラー受像管の画面の垂直走査方向および水
    平走査方向に所定の間隔で設定された測定点を示す目標
    点をモニタディスプレイの表示画面に表示し、 上記3原色信号のうちの赤色信号および青色信号を用い
    て、上記測定点ごとに、赤色ドットと青色ドットとの間
    の垂直走査方向および水平走査方向における距離の隔た
    りを求め、 この求めた距離の隔たりを、上記目標点からのずれとし
    て上記目標点と対比して上記モニタディスプレイの表示
    画面に表示するとともに、 上記求めた距離の隔たりが規格内であるかどうかを判別
    し、 この判別した結果を上記モニタディスプレイの表示画面
    に表示する処理であるようにしたカラー受像管の画質表
    示装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のカラー受像管の画質表示
    装置において、 上記目標点からの距離の隔たりを示す点を結んだ線分を
    上記複数の目標点と対比して上記モニタディスプレイの
    表示画面に表示するようにしたカラー受像管の画質表示
    装置。
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