JP3366883B2 - 化粧板 - Google Patents
化粧板Info
- Publication number
- JP3366883B2 JP3366883B2 JP27743999A JP27743999A JP3366883B2 JP 3366883 B2 JP3366883 B2 JP 3366883B2 JP 27743999 A JP27743999 A JP 27743999A JP 27743999 A JP27743999 A JP 27743999A JP 3366883 B2 JP3366883 B2 JP 3366883B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- resin
- base sheet
- decorative board
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Floor Finish (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
に詳しくは、耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性などに優れ
る表面特性を有すると共に、反りが抑制され、かつ床面
や壁面に施工する際に使用する接着剤との密着性がよい
上、環境汚染源となる塩化ビニル樹脂系化粧板の代替と
して、特に床タイル及び壁パネル用として好適な化粧板
に関するものである。
としては、木材や、適度の柔軟性を有し、かつ加工性が
良いことなどから塩化ビニル系樹脂製のものが用いられ
てきた。しかしながら、木材は森林保護などのために使
用が制限されるのを免れない。一方、塩化ビニル系樹脂
製化粧板は、耐久性(摩耗、傷付き、窪みなどに対する
耐性)や清掃性が悪く、かつ焼却時に有害な塩素やダイ
オキシンを発生するため、環境汚染の面で問題を有する
上、その中に含まれている可塑剤がブリードしやすく、
外観不良を引き起こすなどの問題も有していた。したが
って、塩化ビニル系樹脂を使用しないで、加工性が良好
であって、しかも耐久性や清掃性に優れる化粧板が要望
されていた。一方、近年、消費者の高級品指向により、
床タイルや壁パネルなどに対しても、高級感が求められ
るようになり、したがってそれらに用いられる化粧板に
おいても、高級感を与える外観を有するものが望まれて
いる。ところで、近年、α−オレフィンとα,βー不飽
和カルボン酸との共重合体を、金属イオンで部分的又は
完全に中和して、分子間架橋させてなるアイオノマー樹
脂が、耐擦傷性や耐汚染性などの表面物性に優れ、環境
汚染性も良好なことから、化粧板の表面層として注目さ
れている。したがって、表面層にこのアイオノマー樹脂
層を有し、かつ塩化ビニル系樹脂を用いていない化粧板
が種々開発されている。例えば(1)バッカー材上に、
順次印刷加工ずみ第一樹脂層、オレフィンとメタクリル
酸との共重合体からなり、かつカルボキシル基が水素結
合によって分子鎖間で架橋した第二樹脂層及びアイオノ
マー樹脂からなる第三樹脂層を積層してなる床材(特開
平8−254004号公報)、(2)アイオノマー樹脂
からなる第一樹脂層の少なくとも一方の面に絵柄層及び
接着樹脂層を順次設けてなる化粧材(特開平8−188
3号公報)、(3)アイオノマー樹脂からなる上層と、
その裏面に絵柄層及びプライマー層を介してアクリレー
ト系共重合体樹脂を主成分とするバッカー層からなる下
層を積層してなる化粧材(特開平9−207276号公
報)などが開示されている。これらの化粧材は、塩化ビ
ニル系樹脂を用いておらず、かつ表面層がアイオノマー
樹脂層であるために、耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性な
どの表面特性が良好であり、焼却時に塩素に起因する環
境汚染をもたらすことのないものである。しかしなが
ら、これらの化粧材は、いずれもバッカー材の一方の面
上にのみ各層が積層されているため、製造工程中や製品
の保管中に反りが発生しやすいという重要な問題を有す
る上、化粧材を床面や壁面に接着剤を用いて施工する際
に、接着剤と化粧材の裏面(バッカー材の積層面とは反
対側の面)との密着性が不充分であるという問題も有し
ている。
事情のもとで、耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性などに優
れる表面特性及び高級感を与える優れた外観を有すると
共に、反りが抑制され、かつ床面や壁面に施工する際に
使用する接着剤との密着性が良い上、環境汚染源となる
塩化ビニル樹脂系化粧板の代替として、特に床タイル及
び壁パネル用として好適な化粧板を提供することを目的
としてなされたものである。
しい性質を有する化粧板を開発すべく鋭意研究を重ねた
結果、基材シート(バッカー材)の両面に、特定の層か
ら構成された多層積層シートを設けることにより、特に
該基材シートの両面に設けられた積層シートのある部分
を、基材シートを中心に実質上対称にすることにより、
その目的を達成しうることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、 (1)(A)ノンハロゲン高分子重合体からなる基材シ
ートの一方の面に、該基材シート側から(B)熱可塑性
樹脂層、(C)プライマー層、(D)絵柄層、(F)プ
ライマー層及び(G)耐擦傷性クリア樹脂層が順次積層
されると共に、該基材シートの他方の面に、基材シート
側から前記(B)熱可塑性樹脂層と実質上同じ層厚の
(B')熱可塑性樹脂層及び(C')プライマー層が順次
積層された構造を有することを特徴とする化粧板、 (2)(B)層と(B')層が実質上同じ物質であり、
(C)層と(C')層は、実質上同じ物質と同じ層厚か
らなる第1項記載の化粧板、 (3)(D)層と(F)層との間に、(E)接着強化層
を設けると共に、(C')層上に(E')接着強化層を設
けた第1項又は第2項記載の化粧板、 (4)(E)接着強化層を構成する樹脂が、(D)絵柄
層における樹脂成分と同じものである第3項記載の化粧
板、 (5)(A)基材シートの一方の面に積層された(B)
〜(E)層にわたる部分と、該基材シートの他方の面に
積層された(B')〜(E')層にわたる部分とが、基材
シートを中心に実質上対称である第3項又は第4項記載
の化粧板、 (6)(E)層と(E')層は、実質上同じ物質からな
ると共に、(D)層と(E)層との合計層厚が、
(E')層の層厚と実質上同じである第3項、第4項又
は第5項記載の化粧板、 (7)(A)基材シートが、樹脂成分としてポリオレフ
ィン系樹脂を用いたものである第1項ないし第6項のい
ずれか1項に記載の化粧板、 (8)(G)耐擦傷性クリア樹脂層がアイオノマー樹脂
フィルムである第1項ないし第7項のいずれか1項に記
載の化粧板、 (9)床タイル用に用いられる第1項ないし第8項のい
ずれか1項に記載の化粧板、及び (10)壁パネル用に用いられる第1項ないし第8項の
いずれか1項に記載の化粧板、を提供するものである。
らなるものであって、(A)層の基材シート(バッカー
材)としては、ノンハロゲンであって、化粧板の基材に
使用しうる高分子重合体であればよく、特に制限はない
が、ポリオレフィン系樹脂を樹脂成分として用いたもの
を好ましく挙げることができる。このポリオレフィン系
樹脂としては、特に制限はなく、例えばエチレン、プロ
ピレン、ブテン−1、3−メチルブテン−1、3−メチ
ルペンテン−1、4−メチルペンテン−1などのα−オ
レフィンの単独重合体やこれらの共重合体、あるいはこ
れらと他の共重合可能な不飽和単量体との共重合体など
が挙げられる。代表例としては、高密度、中密度、低密
度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、超高分子
量ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体などのポリエチレン
類、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンブロ
ック共重合体やランダム共重合体、プロピレン−エチレ
ン−ジエン化合物共重合体などのポリプロピレン類、ポ
リブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−1などを挙げ
ることができる。上記ポリプロピレン類の中では結晶性
のポリプロピレン系樹脂がよく用いられ、この結晶性の
ポリプロピレン系樹脂としては、例えば結晶性を有する
アイソタクチックプロピレン単独重合体、エチレン単位
の含有量の少ないエチレン−プロピレンランダム共重合
体、プロピレン単独重合体からなるホモ部とエチレン単
位の含有量の比較的多いエチレン−プロピレンランダム
共重合体からなる共重合部とから構成されたプロピレン
ブロック共重合体、さらには前記プロピレンブロック共
重合体における各ホモ部又は共重合部が、さらにブテン
−1などのα−オレフィンを共重合したものからなる結
晶性のプロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体
などが挙げられる。
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、
再生品も用いることができるが、化粧板の用途に応じて
適宜選択して用いるのが好ましい。例えば、化粧板を床
タイルとして用いる場合には、基材シートは適当に弾力
性を有するものが好ましく、したがって低密度ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロ
ピレン共重合体(EPR)、エチレン−ブテン共重合体
(EBM)、あるいはこれらの混合物やこれらと結晶性
のポリプロピレン系樹脂との混合物などが好適である。
また、化粧板を壁パネルとして、あるいは家具や台所製
品のキャビネットなどの表面化粧板として用いる場合に
は、基材シートに適度の剛性が要求されることから、結
晶性のポリプロピレン系樹脂が好適である。この基材シ
ートは、無機フィラーを20〜85重量%の割合で含有
するものが好ましく、特に30〜75重量%の割合で含
有するものが好ましい。この含有量が20重量%未満で
は切削加工性や剛性などが不十分であるし、85重量%
を越えるとシート成形性及び耐衝撃性が低下する上、重
量が重くなり、好ましくない。ここで、無機フィラーと
しては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、カオリン、シ
リカ、パーライト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、焼
成アルミナ、ケイ酸カルシウム、タルク、マイカなどが
挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。これらの無機フィラーの中
で、切削性及び経済性などの点から、炭酸カルシウム、
タルク、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムが
好ましく、特に炭酸カルシウムが好適である。この炭酸
カルシウムとしては特に制限はなく、沈降製炭酸カルシ
ウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムなど、
いずれも用いることができる。この炭酸カルシウムの平
均粒径は、通常0.05〜200μm、好ましくは0.5
〜20μmの範囲である。
成分、例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光
安定剤、塩素捕捉剤、難燃剤、難燃助剤、滑剤、離型
剤、着色剤、さらには可塑剤やプロセスオイルや流動パ
ラフィンなどの軟化剤、他の熱可塑性樹脂や熱可塑性エ
ラストマーなどを適宜含有させることができる。この
(A)層の基材シートを作製するには、まず、前述した
ポリオレフィン系樹脂と、好ましくは、成形材料全量に
基づき20〜85重量%の炭酸カルシウムなどの無機フ
ィラーと、さらに所望により用いられる各種添加成分と
を配合し、タンブラーブレンダー、ヘンシェルミキサー
などで混合するか、又は混合後さらに単軸押出機や多軸
押出機を用いて溶融混練造粒することにより、ポリオレ
フィン系成形材料を調製する。次いで、このポリオレフ
ィン系成形材料を、公知の方法、例えばキャスト成形、
押出しシート成形などの方法によって成形し、基材シー
トを作製する。なお、押出機中でこのポリオレフィン系
成形材料を発泡させ、適当な発泡倍率を有する発泡基材
シートを作製してもよい。この基材シートの厚さは、化
粧板の用途に応じて、一般に0.08〜10.0mm、好ま
しくは0.1〜6.0mmの範囲で選定される。例えば化粧
板を床タイルとして用いる場合、基材シートの厚さは、
好ましくは1.5〜6.0mm、より好ましくは2.5〜5.
0mmの範囲であり、また壁パネルとして用いる場合、基
材シートの厚さは、好ましくは1.0〜10.0mm、より
好ましくは2.5〜6.0mmの範囲である。本発明の化粧
板においては、このようにして得られた基材シートの一
方の面に、基材シート側から(B)熱可塑性樹脂層、
(C)プライマー層、(D)絵柄層、(F)プライマー
層及び(G)耐擦傷性クリア樹脂層が順次積層されてい
る。
の上層に設けられる絵柄層に高意匠性をもたらすための
隠蔽力を付与すると共に、化粧板の反りを抑制する作用
を有している。この熱可塑性樹脂層には、前記基材シー
トとの熱融着が可能なポリオレフィン系樹脂が好ましく
用いられる。また、この樹脂層には、炭酸カルシウム、
硫酸マグネシウム、酸化チタンなどの無機フィラーを5
〜30重量%程度含有するものが好ましい。またこの
(B)層の厚さは、通常50〜150μm程度である。
このような熱可塑性樹脂層としては、例えばポリプロピ
レンやポリエチレンに炭酸カルシウムと酸化チタンを配
合して成膜したポリオレフィン系合成紙などを用いるこ
とができる。なお、この(B)層の熱可塑性樹脂層と基
材シートとの熱融着性が不充分である場合、例えばポリ
エチレン系合成紙などを用いた場合には、必要により、
基材シートと(B)層との間に接着剤層を介挿し、上記
(B)層を積層するのが好ましい。この際接着剤層とし
ては、基材シートと同質のフィルム、あるいは、加熱時
に粘着性を示すもの、例えば塩素化ポリオレフィン樹
脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系
樹脂、ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル
−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド系樹脂、アイオ
ノマー系樹脂などを主成分とする公知の接着剤からなる
厚さ1〜20μm程度のものを好ましく挙げることがで
きる。なお、接着剤層として基材シートと同質のフィル
ムを用いる場合には、予め(B)層を形成するラミネー
ト材の裏面に、ウレタン系やアクリル系などの接着剤に
より、該フィルムを接着しておくのが有利であり、これ
により、該ラミネート材は基材シートに熱融着が可能と
なる。
ライマー層は、該(B)層と(D)絵柄層との密着性を
向上させるために設けられるものであり、そのプライマ
ーの種類としては、化粧板として実用にたえる接着力を
有するものであればよく、特に制限はないが、例えばエ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂やオレフィン系樹脂又
はそれらの混合物、塩素化ポリオレフィン樹脂、ポリウ
レタン樹脂、マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂などを
溶剤に溶かしたもの、又はこれらの樹脂を微粉砕し、界
面活性剤などの添加によりエマルジョン化した塗工液な
どが挙げられる。この(C)層のプライマー層は、例え
ば上記樹脂を固形分濃度で5〜50重量%程度含有する
塗工液をグラビアコート、ロールコート、エアナイフコ
ート、バーコート、ディップコートなどの公知の手段に
より、(B)層上にコーティングし、乾燥させることに
より形成することができる。この(C)層の厚さは、通
常1〜5μm程度である。(D)層の絵柄層は、上記
(C)層上に形成してもよいし、後述の(F)層上に形
成してもよいが、本発明においては、上記(C)層上に
形成するのが有利である。この絵柄層は、木目、石目
(大理石模様、みかげ石模様)、天然皮革の表面柄、布
目、抽象柄などを表現する層をグラビア印刷、スクリー
ン印刷、オフセット印刷、凸版印刷、転写印刷、フレキ
ソ印刷などの一般的な印刷を施すことにより設けたもの
であり、この絵柄層を形成するインクの厚さは、通常1
〜30μm程度である。この印刷インクの樹脂成分とし
ては、例えばポリエステル・イソシアネート、ポリエー
テル・イソシアネート、線状ポリエステル、アクリル樹
脂、ポリウレタン、セルロース誘導体などが挙げられ、
これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
の絵柄層と、後述の(G)層である耐擦傷性クリア樹脂
層との密着性を向上させるために用いられるものであ
り、プライマーの種類及び形成方法は、前記(C)層の
プライマー層において説明したとおりである。この
(F)層のプライマー層は、後述の(G)層である耐擦
傷性クリア樹脂層に用いられるラミネート材の裏面に形
成させるのが有利である。該(F)層の厚さは、通常1
〜5μm程度である。次に(G)層の耐擦傷性クリア樹
脂層としては、耐擦傷性を有し、かつ透明なラミネート
材であればよく、特に制限されず、様々なものを用いる
ことができる。このようなラミネート材としては、例え
ばアイオノマー樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、
ポリエチレンテレフタレートフィルム、各種ポリアミド
フィルム、ビニロンフィルム、さらには、表面に紫外線
硬化樹脂層が設けられた各種フィルムなどが挙げられる
が、これらの中で、特にアイオノマー樹脂フィルムが好
適である。アイオノマー樹脂とは、一般に有機及び無機
の成分が共有結合とイオン結合によって結合されている
樹脂のことである。本発明に特に好ましく使用されるア
イオノマー樹脂としては、共重合体の分子間を金属イオ
ンで架橋した樹脂が挙げられ、この場合の共重合体とし
てはアクリレート系共重合体、例えばエチレンーメタク
リル酸共重合体などが挙げられる。金属イオンとして
は、例えばNa、K、Mg、Zn等のイオンが挙げられ
る。アイオノマー樹脂を得るには、例えば、カルボキシ
ル基を側鎖に有するアクリル酸などの単量体を共重合さ
せたエチレン系のポリマーにNa、K、Mg、Znなど
の水酸化物、アルコレート、低級脂肪酸塩などを加えて
酸基を中和する方法が挙げられる。これにより、分子鎖
に沿って分布するカルボキシル陰イオンが分子間に存在
する金属陽イオンと静電的に結合して一種の架橋を形成
し、共重合体の分子間を金属イオンで架橋した構造のア
イオノマー樹脂が得られる。
加え、公知の成形法によりフィルム化することにより、
アイオノマー樹脂フィルムを作製することができる。こ
のフィルムの厚さは、通常50〜1000μmの範囲で
ある。また、このアイオノマー樹脂フィルムは多層フィ
ルムであってもよい。(G)層として、このアイオノマ
ー樹脂フィルムを用いる場合、その裏面に設けられる
(F)層のプライマー層との密着性を強固なものにする
ために、所望により該裏面にコロナ放電処理を施すのが
有利である。また、この(G)層の表面には、所望によ
りエンボス加工を施すことができる。さらに、この
(G)層には、帯電防止剤を含有させておくことで、例
えば化粧板を床タイルとして用いる場合、摩擦による静
電気の発生を防ぐことができる。この帯電防止剤として
は、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、アニオン
性界面活性、非イオン性界面活性剤、有機スズ系化合物
などが挙げられる。本発明においては、前記(F)プラ
イマー層と(D)絵柄層との間に、密着性をさらに向上
させる目的で、所望により、(E)接着強化層を設ける
ことができる。この(E)層を構成する樹脂としては、
様々なものを用いることができるが、本発明において
は、前記絵柄層の形成に用いた印刷インクの樹脂成分と
同じものが、密着性の点から好適である。該(E)層
は、例えば上記樹脂を固形分濃度で5〜50重量%程度
含有する塗工液をグラビアコート、ロールコート、エア
ナイフコート、バーコート、ディップコート、あるいは
各種印刷機を用いる印刷法などの公知の手段により、前
記(F)層上にコーティングし、乾燥させることにより
形成することができる。この(E)層の厚さは、通常1
〜30μm程度である。
層の基材シートの前記とは反対側の面(基材シートの裏
面)に、基材シート側から(B')熱可塑性樹脂層及び
(C')プライマー層が順次積層されている。この基材
シートの裏面に設けられる積層シートは、製造工程中又
は保管中に、化粧板に反りが発生するのを防止する作用
を有すると共に、化粧板を床面や壁面に接着剤を用いて
施工する際に、該接着剤と化粧板との密着性を良好にす
る作用を有している。本発明においては、化粧板の製造
工程中や保管中に反りが発生するのを効果的に抑制する
ために、特に、上記(B')層の熱可塑性樹脂層は、前
述の(B)層の熱可塑性樹脂層と、実質上同じ物質及び
同じ層厚であり、また、(C')層のプライマー層は、
前述の(C)層のプライマー層と、実質上同じ物質及び
同じ層厚であることが望ましい。本発明においては、上
記(C')層のプライマー層上に、化粧板を床面や壁面
に接着剤を用いて施工するに際し、該接着剤と化粧板と
の密着性をさらに向上させる目的で、所望により、
(E')接着強化層を設けることができる。この場合、
前述したように、(D)絵柄層と(F)プライマー層と
の間に(E)接着強化層を設け、(A)基材シートの一
方の面に積層された(B)〜(E)層にわたる部分と、
該基材シートの他方の面(基材シートの裏面)に積層さ
れた(B')〜(E')層にわたる部分とが、基材シート
を中心に実質上対称とすることが肝要である。したがっ
て、(E')層の接着強化層は、前述の(E)層の接着
強化層と、実質上同じ物質であると共に、該(E')層
の層厚は、前述の(D)層の絵柄層と該(E)層との合
計層厚と、実質上同じであることが望ましい。
ートと(B)層の熱可塑性樹脂層との間に、必要に応じ
接着剤層を設けた場合には、(A)層の基材シートと
(B')の熱可塑性樹脂層との間にも、上記接着剤層
と、実質上同じ物質及び同じ厚さの接着剤層を設けるこ
とが肝要である。このような構成の本発明の化粧板にお
いては、その裏面に(C')層のプライマー層又は
(E')層の接着強化層が設けられているため、この化
粧板を床面や壁面などの施工対象物に、接着剤を用いて
施工する場合、該接着剤と化粧板との密着性に特に優
れ、化粧板をしっかりと、固定することができる。図1
は、本発明の化粧板の1例の断面図であり、この図1で
示すように、本発明の化粧板10は、基材シート1の一
方の面に、熱可塑性樹脂層2、プライマー層3、絵柄層
4、接着強化層5、プライマー層6及び耐擦傷性クリア
樹脂層7が順次積層されると共に、基材シート1の他方
の面に、熱可塑性樹脂層2'、プライマー層3'及び接着
強化層5'が順次積層された構造を有している。本発明
の化粧板の製造方法については特に制限はなく、前記構
成のものが得られる方法であれば、いかなる方法も用い
ることができる。本発明の化粧板は、床タイルや壁パネ
ルなどの建装材として、あるいは家具や、台所製品のキ
ャビネットなどの表面化粧板などとして用いることがで
きるが、特に床タイル用及び壁パネル用として好適であ
る。
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 (1)基材シートの作製 ホモポリプロピレン[重量平均分子量約32万、MI
3.1g/10分]45重量部、平均粒径1.0μmの炭
酸カルシウム粉末55重量部、ヒンダードフェノール系
酸化防止剤0.2重量部をドライブレンドしたのち、二
軸混練機にて溶融混練し、押出しシート成形により、厚
さ3.0mmの基材シートを作製した。 (2)積層シート[1]の作製 厚さ250μmのアイオノマー樹脂フィルムの裏面にコ
ロナ放電処理を施し、この処理面に、ポリウレタン樹脂
を主成分とするプライマーをグラビアコート法により、
乾燥厚さが2μmになるようにコーティングして、プラ
イマー層を設けた。次に、このプライマー層上に、ポリ
ウレタン系ビヒクルに硬化剤イソシアネートを混合した
物をグラビアコート法により、乾燥厚さが4.0μmに
なるようにコーティングして接着強化層を設けることに
より、積層シート[1]を作製した。
合して成膜してなる厚さ100μmの合成紙の片面に、
ポリウレタン樹脂を主成分とするプライマーをグラビア
コート法により、乾燥厚さが2μmになるようにコーテ
ィングして、プライマー層を設けた。次に、このプライ
マー層上に、色の異なるインキを複数種用いて、大理石
模様をグラビア輪転機にて印刷し、厚さ6μmの絵柄層
を設けた。さらに、上記合成紙の積層面とは反対面に、
塩素化ポリプロピレン樹脂からなる厚さ3μmの接着剤
層を設けることにより、積層シート[2]を作製した。 (4)積層シート[3]の作製 上記(2)で得られた積層シート[1]と上記(3)で
得られた積層シート[2]とを、それぞれ接着強化層と
絵柄層を対面させて、熱融着法により貼合し、積層シー
ト[3]を作製した。 (5)積層シート[4]の作製 高密度ポリエチレンに炭酸カルシウムと酸化チタンを配
合して成膜してなる厚さ100μmの合成紙の片面に、
ポリウレタン樹脂を主成分とするプライマーをグラビア
コート法により、乾燥厚さが2μmになるようにコーテ
ィングして、プライマー層を設けた。次に、このプライ
マー層上に、ポリウレタン系ビヒクルに硬化剤イソシア
ネートを混合した物をグラビアコート法により、乾燥厚
さが10μmになるようにコーティングして接着強化層
を設けた。さらに、上記合成紙の積層面とは反対面に、
塩素化ポリプロピレン樹脂からなる厚さ3μmの接着剤
層を設けることにより、積層シート[4]を作製した。
(4)で得られた積層シート[3]を、他方の面に上記
(5)で得られた積層シート[4]を、それぞれ塩素化
ポリプロピレン樹脂からなる接着剤層が該基材シートに
接するようにして、温度150℃でのプレス法による熱
融着により積層することによって、図1に示す構造(た
だし、基材シート1の両面に接して設けられている塩素
化ポリプロピレン樹脂層は図示されていない)の床タイ
ル材を作製した。この床タイル材の反り及び接着剤との
密着性について、下記のようにして評価した。 <反りの評価>縦100cm、横100cmの試料を切り取
り、平板ガラス上に載置し、四角隅と中間点計8点の高
さを測定し、次に裏面を上にして、同様に測定した。 <接着剤との密着性の評価>厚さ3.0mmのフレキシブ
ルボードにウレタン系接着剤をコートし、所定の櫛目を
入れ、その上に50mm幅に切断した床タイルをローラで
圧着して、4日後に90度剥離強度を測定した。その結
果、反りは最大2mmであり、接着強度は8.0kg/50m
mであった。
ト[3]を熱融着法により積層した以外は、実施例1と
同様にして床タイル材を作製し、反り及び接着剤との密
着性について評価した。その結果、反りは最大5mmであ
り、接着強度は0.5kg/50mmであった。 実施例2 (1)基材シートの作製 ホモポリプロピレン(重量平均分子量約32万、MI
3.1g/10分)45重量部、平均粒径1.0μmの炭
酸カルシウム粉末55重量部及びヒンダードフェノール
系酸化防止剤0.2重量部をドライブレンドしたのち、
二軸混練機にて溶融混練し、ペレットを得た。次いで、
このペレットを用い、押出成形により、厚さ3.0mmの
基材シートを作製した。以下、実施例1と同様にして、
壁パネル材を作製し、反りを実施例1と同様に評価する
と共に、下記のようにして接着剤との密着性を評価し
た。その結果、反りは最大2mmであり、また、19kg/
cm2で接着剤の凝集破壊が生じた。 <接着剤との密着性の評価>20mm×20mmサイズの試
料を切り出し、ウレタン系接着剤を用いて、該試料の裏
面とスチール板とを接着させ、7日間放置したのち、平
面引張試験を行った。
性、耐汚染性などに優れる表面特性を有すると共に、反
りが抑制され、かつ床面や壁面に施工する際に使用する
接着剤との密着性がよい上、環境汚染源となる塩化ビニ
ル樹脂系化粧板の代替として、特に床タイル及び壁パネ
ル用として好適に用いられる。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】(A)ノンハロゲン高分子重合体からなる
基材シートの一方の面に、該基材シート側から(B)熱
可塑性樹脂層、(C)プライマー層、(D)絵柄層、
(F)プライマー層及び(G)耐擦傷性クリア樹脂層が
順次積層されると共に、該基材シートの他方の面に、基
材シート側から前記(B)熱可塑性樹脂層と実質上同じ
層厚の(B')熱可塑性樹脂層及び(C')プライマー層
が順次積層された構造を有することを特徴とする化粧
板。 - 【請求項2】(B)層と(B')層が実質上同じ物質で
あり、(C)層と(C')層は、実質上同じ物質と同じ
層厚からなる請求項1に記載の化粧板。 - 【請求項3】(D)層と(F)層との間に、(E)接着
強化層を設けると共に、(C')層上に(E')接着強化
層を設けた請求項1又は2記載の化粧板。 - 【請求項4】(E)接着強化層を構成する樹脂が、
(D)絵柄層における樹脂成分と同じものである請求項
3記載の化粧板。 - 【請求項5】(A)基材シートの一方の面に積層された
(B)〜(E)層にわたる部分と、該基材シートの他方
の面に積層された(B')〜(E')層にわたる部分と
が、基材シートを中心に実質上対称である請求項3又は
4記載の化粧板。 - 【請求項6】(E)層と(E')層は、実質上同じ物質
からなると共に、(D)層と(E)層との合計層厚が、
(E')層の層厚と実質上同じである請求項3、4又は
5記載の化粧板。 - 【請求項7】(A)基材シートが、樹脂成分としてポリ
オレフィン系樹脂を用いたものである請求項1ないし6
のいずれか1項に記載の化粧板。 - 【請求項8】(G)耐擦傷性クリア樹脂層がアイオノマ
ー樹脂フィルムである請求項1ないし7のいずれか1項
に記載の化粧板。 - 【請求項9】床タイル用に用いられる請求項1ないし8
のいずれか1項に記載の化粧板。 - 【請求項10】壁パネル用に用いられる請求項1ないし
8のいずれか1項に記載の化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27743999A JP3366883B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27743999A JP3366883B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001096706A JP2001096706A (ja) | 2001-04-10 |
JP3366883B2 true JP3366883B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=17583592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27743999A Expired - Lifetime JP3366883B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3366883B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005200466A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Bando Chem Ind Ltd | アクリル樹脂フィルムおよびその製造方法 |
JP2010023432A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Toppan Cosmo Inc | 床用化粧材 |
BE1019331A5 (nl) | 2010-05-10 | 2012-06-05 | Flooring Ind Ltd Sarl | Vloerpaneel en werkwijzen voor het vervaardigen van vloerpanelen. |
CN115339186A (zh) * | 2015-02-20 | 2022-11-15 | 肖氏工业集团公司 | 弹性地板产品以及其制造方法 |
-
1999
- 1999-09-29 JP JP27743999A patent/JP3366883B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001096706A (ja) | 2001-04-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2676201C (en) | Olefin based compositions and floor coverings containing the same | |
KR100876787B1 (ko) | 바닥재용 화장 시트 및 이를 이용한 바닥용 화장재 | |
JP3289630B2 (ja) | 化粧シート及びその製造方法並びに該化粧シートを用いた化粧部材 | |
HRP940404A2 (en) | Multilayer plastic webs or plates with a transparent coating | |
JP3366883B2 (ja) | 化粧板 | |
GB2376916A (en) | Decorative laminate comprising synthetic paper | |
JP2994357B1 (ja) | プラスチックシート製造装置及びそれを用いたプラスチックシートの製造方法 | |
JP3400759B2 (ja) | 床タイル | |
JP3359017B2 (ja) | 加飾性熱可塑性樹脂シート | |
JP2004018706A (ja) | 木質樹脂成形体及び化粧材 | |
JPH11240124A (ja) | 化粧シート | |
JPH11291423A (ja) | 化粧シート及び化粧板 | |
JP2001301073A (ja) | ハニカムコア材を芯材とする積層構造体 | |
JP2001096689A (ja) | 建材用シート | |
JP2005041130A (ja) | 化粧パネル及びその製造方法 | |
JPH11235804A (ja) | 化粧シート | |
JP2002036475A (ja) | ポリオレフィン系積層構造体 | |
JP7375270B2 (ja) | 樹脂シート | |
JP2005009237A (ja) | 枠材料、枠体及びそれを用いたパネル | |
JPH11240116A (ja) | 化粧シート | |
JP3853483B2 (ja) | ホルムアルデヒド捕捉化粧シート | |
JP2020151864A (ja) | 樹脂シート | |
JP2002029008A (ja) | ポリオレフィン系積層構造体 | |
JP2003213818A (ja) | 組立て用化粧パネル | |
JPH06182922A (ja) | 積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3366883 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071101 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091101 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101101 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101101 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121101 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121101 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131101 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |