JP3365983B2 - Mri装置 - Google Patents
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- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
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Description
Resonance Imaging)装置に関し、さらに詳しくは、デ
ータ収集用リード勾配によるマクスウェル項の位相エラ
ーに起因するゴーストアーチファクトを低減することが
できるMRI装置に関する。
g)法のパルスシーケンスの一例を示す。このパルスシ
ーケンスでは、励起パルスRF90とスライス勾配SG90とを
印加する。次に位相エンコード勾配pn1を印加する。次
に反転RFパルスRF180とスライス勾配SG180を印加す
る。次に交互に正負のデータ収集用リード勾配r1,
…,rI(図6ではI=4)を連続的に印加し且つ位相
エンコード勾配p2,…,pIを印加し、第1エコーe1
から第IエコーeIが順に結像するのとタイミングを合
せてサンプリングし、各エコーe1,…,eIに対応した
データdn1,…,dnIをそれぞれ収集する。これをn=
1,…,Nについて繰り返して、k空間を埋めるデータ
d11〜dNIを収集する。これをNショット・Iエコーと
いう。
dNIの収集軌跡(trajectory)を示す模式図である。但
し、N=4,I=4としている。k空間KSを位相エン
コード軸方向に第1行から第N・I行(図7では第16
行)まで分割したとき、第nショットの第iエコーで第
(n+(i−1)N)行のデータdniを収集するよう
に、位相エンコードpn1,p2,…,pIを印加してい
る。
ットの第1エコーから得たデータdn1で埋められる第1
エコーブロックから各ショットの第Iエコーから得たデ
ータdnIで埋められる第Iエコーブロック(図6ではI
=4)まで順にブロック分けすることが出来る。
相エラーの説明図である。磁場不均一による位相エラー
は、励起パルスRF90からの時間に比例して大きくなる。
これを磁場不均一による位相エラー特性直線で表す。励
起パルスRF90からデータ収集用リード勾配の印加開始ま
での時間を全てのショットで同一とすると、第iエコー
eiに対応したデータdniでは位相エラーの大きさは全
てUiになる。このため、隣接するエコーブロックの間
で位相エラーに大きな段差を生じ、これがゴーストアー
チファクトの原因なる。
RF90からデータ収集用リード勾配の印加開始までの時間
を、第2ショットから第Nショットまで、順に、エコー
スペース(=隣接するエコーとエコーの間の時間=1つ
のエコーに対応するリード勾配の時間幅)の1/Nの時
間ずつ、遅らせる。これをエコーシフトと呼ぶ。する
と、位相エラーの大きさは、k空間KSの位相エンコー
ド軸方向について直線的に変化するようになり、隣接す
るエコーブロックの間で位相エラーに大きな段差を生じ
なくなり、ゴーストアーチファクトを低減できるように
なる。
n Echo)法のパルスシーケンスの一例を示す。このパル
スシーケンスでは、励起パルスRF90とスライス勾配SG90
とを印加する。次にリード勾配r0を印加する。次に第
j(=1,…,J。図12ではJ=3)反転RFパルス
RF180_jとスライス勾配SG180を印加する。次に交互に正
負のデータ収集用リード勾配rj1,…,rjI(図12で
はI=3)を連続的に印加し且つ位相エンコード勾配p
j1,…,pjIを印加し、第j反転RFパルス第1エコー
ej1から第j反転RFパルス第IエコーejIが順に結像
するのとタイミングを合せてサンプリングし、各エコー
ej1,…,ejIに対応したデータdnj1,…,dnjIをそ
れぞれ収集する。これをn=1,…,Nについて繰り返
して、k空間を埋めるデータd111〜dNJIを収集する。
1〜dNJIの収集軌跡(trajectory)を示す模式図であ
る。但し、N=2,J=3,I=3としている。k空間
KSを位相エンコード軸方向に第1行から第N・J・I
行(図13では第18行)まで分割したとき、第nショ
ットの第j反転パルスの第iエコーで第(n+(j−
1)N+(i−1)N・J)行のデータdnjiを収集す
るように、第nショットの位相エンコードpjiを印加し
ている。
スシーケンスでも、EPI法と同様にエコーシフトを適
用することにより、ゴーストアーチファクトを低減する
ことが出来る。
は、磁場不均一による位相エラーに起因するゴーストア
ーチファクトを、エコーシフトによって低減している。
しかし、エコーシフトだけではゴーストアーチファクト
を十分に低減できない問題点があった。その理由は、従
来は、データ収集用リード勾配によるマクスウェル項の
位相エラー(詳細は後述する)に起因するゴーストアー
チファクトへの対策を全くとっていないからであった。
そこで、本発明の目的とするところは、データ収集用リ
ード勾配によるマクスウェル項の位相エラーに起因する
ゴーストアーチファクトを低減することができるMRI
装置を提供することにある。
は、データを収集するためのパルスシーケンスを作成す
るパルスシーケンス作成手段と、作成されたパルスシー
ケンスを実行してデータを収集するデータ収集手段と、
収集したデータから画像を再構成する画像生成手段とを
備えたMRI装置であって、前記パルスシーケンス作成
手段は、(1)k空間を位相エンコード軸方向に第1行
から第N・I(N,Iは2以上の自然数。)行まで分割
したとき、1個の反転RFパルス当たりIエコーを集束
させるようにデータ収集用リード勾配を反転しながら印
加するパルスシーケンスをNショット繰り返して、k空
間を埋めるデータを収集する、(2)第n(=1〜N)
ショットの反転RFパルスの前に、時間積分値が0にな
る波形であって且つk空間を埋める各データが持つデー
タ収集用リード勾配によるマクスウェル項の位相エラー
が位相エンコード軸方向に第1行から第N・I行まで滑
らかに変化するようなバイアス位相エラーを与える第n
マクスウェル項補正リードパルスを付加する(一つのシ
ョットを基準とするときは当該ショットだけマクスウェ
ル項補正リードパルスを付加しない場合も含む)、の条
件を満足するように第nショットのパルスシーケンスを
作成することを特徴とするMRI装置を提供する。
向に第1行から第N・I(N,Iは2以上の自然数。)
行まで分割したとき、1個の反転RFパルス当たりIエ
コーを集束させるようにデータ収集用リード勾配を反転
しながら印加するパルスシーケンスをNショット繰り返
して、k空間を埋めるデータを収集するMRイメージン
グ方法であって、第n(=1〜N)ショットの反転RF
パルスの前に、時間積分値が0になる波形であって且つ
k空間を埋める各データが持つデータ収集用リード勾配
によるマクスウェル項の位相エラーが位相エンコード軸
方向に第1行から第N・I行まで滑らかに変化するよう
なバイアス位相エラーを与える第nマクスウェル項補正
リードパルスを付加する(一つのショットを基準とする
ときは当該ショットだけマクスウェル項補正リードパル
スを付加しない場合も含む)ことを特徴とするMRイメ
ージング方法を提供する。
勾配磁場をGx,Gy,Gzとするとき、ある点(x,y,z)に
おけるある時刻(t)の磁場Bz(x,y,z,t)は、理想的には
次式で表される。 Bz(x,y,z,t)=Bo+Gx(t)・x+Gy(t)・y+Gz(t)
・z
うに、次式の付加項BM(x,y,z,t)を伴う。すなわち、 Bz(x,y,z,t)=Bo+Gx(t)・x+Gy(t)・y+Gz(t)
・z+BM(x,y,z,t)
次式で表される。なお、主磁場方向をZ方向とする。
向とし、位相エンコード軸をZ方向として、データ収集
用リード勾配によるマクスウェル項BMの位相エラーφM
を考えると、上記(1)式の第3項が支配的になるた
め、位相エラーφMは次式で表される。なお、リード勾
配の印加開始時刻がt=0となる。
ド勾配によるマクスウェル項の位相エラーは、データ収
集用リード勾配の印加開始時刻からの時間に比例して大
きくなる。これを、図11に示すように、EPI法にお
けるマクスウェル項の位相エラー特性直線で表す。エコ
ーシフトによりリード勾配の印加開始時刻が各ショット
でずれているため、マクスウェル項の位相エラー特性直
線も、各ショットでずれている。図11から判るよう
に、第nショットの第iエコーeiに対応したデータdn
iについてのデータ収集用リード勾配によるマクスウェ
ル項の位相エラーの大きさは、第iエコーブロックにつ
いてはMiになる。このため、隣接するエコーブロック
の間で位相エラーに大きな段差を生じ、これがゴースト
アーチファクトの原因なる。
では、第nショットの反転RFパルスの前に、第nマク
スウェル項補正パルスを付加するようにした。この第n
マクスウェル項補正パルスは、時間積分値が0になる波
形であるため、位相エンコード量には影響を与えない。
しかし、マクスウェル項の位相エラーとしては、所定の
位相エラー量となる。そして、これは、k空間を埋める
各データが持つデータ収集用リード勾配によるマクスウ
ェル項の位相エラーが位相エンコード軸方向に第1行か
ら第N・I行まで滑らかに変化するようなバイアス位相
エラーを与える位相エラー量である。従って、データ収
集用リード勾配によるマクスウェル項の位相エラーが、
隣接するエコーブロックの間で大きな段差を生じなくな
り、ゴーストアーチファクトを低減することが出来る。
するためのパルスシーケンスを作成するパルスシーケン
ス作成手段と、作成されたパルスシーケンスを実行して
データを収集するデータ収集手段と、収集したデータか
ら画像を再構成する画像生成手段とを備えたMRI装置
であって、前記パルスシーケンス作成手段は、(1)k
空間を位相エンコード軸方向に第1行から第N・J・I
(Nは1以上の自然数。J,Iは2以上の自然数。)行
まで分割したとき、1個の励起RFパルス当たりJ個の
反転RFパルスを加えると共に1つの反転RFパルス当
たりIエコーを集束させるようにデータ収集用リード勾
配を反転しながら印加するパルスシーケンスをNショッ
ト繰り返して、k空間を埋めるデータを収集する、
(2)第n(=1〜N)ショットの第j(=1〜J)反
転RFパルスの前または後に、時間積分値が0になる波
形であって且つk空間を埋める各データが持つデータ収
集用リード勾配によるマクスウェル項の位相エラーが位
相エンコード軸方向に第1行から第N・J・I行まで滑
らかに変化するようなバイアス位相エラーを与える第n
jマクスウェル項補正リードパルスを付加する(一つの
ショットを基準とするときは当該ショットだけマクスウ
ェル項補正リードパルスを付加しない場合も含む)、の
条件を満足するように第nショットのパルスシーケンス
を作成することを特徴とするMRI装置を提供する。
向に第1行から第N・J・I(Nは1以上の自然数。
J,Iは2以上の自然数。)行まで分割したとき、1個
の励起RFパルス当たりJ個の反転RFパルスを加える
と共に1つの反転RFパルス当たりIエコーを集束させ
るようにデータ収集用リード勾配を反転しながら印加す
るパルスシーケンスをNショット繰り返して、k空間を
埋めるデータを収集するMRイメージング方法であっ
て、第n(=1〜N)ショットの第j(=1〜J)反転
RFパルスの前または後に、時間積分値が0になる波形
であって且つk空間を埋める各データが持つデータ収集
用リード勾配によるマクスウェル項の位相エラーが位相
エンコード軸方向に第1行から第N・J・I行まで滑ら
かに変化するようなバイアス位相エラーを与える第nj
マクスウェル項補正リードパルスを付加する(一つのシ
ョットを基準とするときは当該ショットだけマクスウェ
ル項補正リードパルスを付加しない場合も含む)ことを
特徴とするMRイメージング方法を提供する。
ェル項の位相エラー特性を示す。但し、N=1,J=
3,I=3としている。図14から判るように、第j反
転パルスRF180_jの第iエコーejiに対応したデータdj
iについてのデータ収集用リード勾配によるマクスウェ
ル項の位相エラーの大きさは、第iエコーブロックにつ
いてはMiになる。このため、隣接するエコーブロック
の間で位相エラーに大きな段差を生じ、これがゴースト
アーチファクトの原因なる。
では、第nショットの第j反転RFパルスの前または後
に、第njマクスウェル項補正パルスを付加するように
した。この第njマクスウェル項補正パルスは、時間積
分値が0になる波形であるため、位相エンコード量には
影響を与えない。しかし、マクスウェル項の位相エラー
としては、所定の位相エラー量となる。そして、これ
は、k空間を埋める各データが持つデータ収集用リード
勾配によるマクスウェル項の位相エラーが位相エンコー
ド軸方向に第1行から第N・J・I行まで滑らかに変化
するようなバイアス位相エラーを与える位相エラー量で
ある。従って、データ収集用リード勾配によるマクスウ
ェル項の位相エラーが、隣接するエコーブロックの間で
大きな段差を生じなくなり、ゴーストアーチファクトを
低減することが出来る。
点のMRI装置において、前記パルスシーケンス作成手
段は、(3)k空間のDC成分またはそれに近いデータ
が持つデータ収集用リード勾配によるマクスウェル項の
位相エラーが“0”またはそれに近くなるようにマクス
ウェル項補正リードパルスを付加する、の条件をも満足
するように第nショットのパルスシーケンスを作成する
ことを特徴とするMRI装置を提供する。上記第3の観
点によるMRI装置では、画像再構成の上で最も重要な
DC成分またはそれに近いデータが持つデータ収集用リ
ード勾配によるマクスウェル項の位相エラーが“0”ま
たはそれに近くなるので、データ収集用リード勾配によ
るマクスウェル項の位相エラーの画像への影響を最も少
なく出来る。
発明をさらに詳しく説明する。なお、これにより本発明
が限定されるものではない。
ック図である。このMRI装置100において、マグネ
ットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入するための空
間部分(孔)を有し、この空間部分を取りまくようにし
て、被検体に一定の主磁場を印加する永久磁石1pと、
勾配磁場を発生するための勾配磁場コイル1g(勾配磁
場コイルはx軸,y軸,z軸の各コイルを備えており、
これらの組み合わせによりスライス軸,リード軸,位相
エンコード軸が決まる)と、被検体内の原子核のスピン
を励起するためのRFパルスを送信する送信コイル1t
と、被検体からのNMR信号を受信する受信コイル1r
等が配置されている。勾配磁場コイル1g,送信コイル
1tおよび受信コイル1rは、それぞれ勾配磁場駆動回
路3,RF電力増幅器4および前置増幅器5に接続され
ている。なお、永久磁石1pの代わりに、超伝導磁石を
用いてもよい。計算機7は、パルスシーケンスを作成
し、シーケンス記憶回路8に渡す。シーケンス記憶回路
8は、パルスシーケンスを記憶し、そのパルスシーケン
スに基づいて勾配磁場駆動回路3を操作し、マグネット
アセンブリ1の勾配磁場コイル1gから勾配磁場を発生
させると共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回
路10の搬送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線
形状のパルス状信号に変調し、それをRFパルスとして
RF電力増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増
幅した後、前記マグネットアセンブリ1の送信コイル1
tに印加する。前置増幅器5は、マグネットアセンブリ
1の受信コイル1rで受信したNMR信号を増幅し、位
相検波器12に入力する。位相検波器12は、RF発振
回路10の搬送波出力信号を参照信号とし、NMR信号
を位相検波して、A/D変換器11に与える。A/D変
換器11は、アナログ信号のNMR信号をディジタル信
号のデータに変換し、計算機7に入力する。計算機7
は、A/D変換器11からデータを読み込み、画像再構
成演算を行い、イメージを作成する。このイメージは、
表示装置6にて表示される。また、計算機7は、操作卓
13から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御
を受け持つ。
PI法のパルスシーケンス図である。このEPI法のパ
ルスシーケンスαは、計算機7によって、次の条件を満
たすように作成されたものである。 (1)k空間を位相エンコード軸方向に第1行から第1
6行まで分割したとき、1個の反転RFパルス当たり4
エコーを集束させるようにデータ収集用リード勾配r1
〜r4を反転しながら印加する4エコーのEPI法のパ
ルスシーケンスを4ショット繰り返して、第n(=1〜
4)ショットの第i(=1〜4)エコーで第(n+(i
−1)4)行のデータdniを収集する。 (2)各ショット毎にデータ収集用リード勾配の印加開
始時点をずらせるエコーシフトを施す。 (3)第nショットの反転RFパルスRF180の前に、時
間積分値が0になる波形であって且つk空間KSを埋め
る各データdniが持つデータ収集用リード勾配によるマ
クスウェル項の位相エラーが位相エンコード軸方向に第
1行から第16行まで滑らかに変化するようなバイアス
位相エラーを与える第nマクスウェル項補正リードパル
スMTCPnを付加する。
PI法のパルスシーケンスで得られる各データdniが持
つデータ収集用リード勾配によるマクスウェル項の位相
エラーの説明図である。マクスウェル項補正リードパル
スを付加しないときの第1ショットのマクスウェル項の
位相エラー特性直線が、第1マクスウェル項補正リード
パルスMTCP1を付加したことによりバイアス位相エラー
φc(1)だけ下げられて、基準となるマクスウェル項の位
相エラー特性直線に合致するようにされている。また、
マクスウェル項補正リードパルスを付加しないときの第
2ショットのマクスウェル項の位相エラー特性直線が、
第2マクスウェル項補正リードパルスMTCP2を付加した
ことによりバイアス位相エラーφc(2)だけ下げられて、
基準となるマクスウェル項の位相エラー特性直線に合致
するようにされている。また、マクスウェル項補正リー
ドパルスを付加しないときの第3ショットのマクスウェ
ル項の位相エラー特性直線が、第3マクスウェル項補正
リードパルスMTCP3を付加したことによりバイアス位相
エラーφc(3)だけ下げられて、基準となるマクスウェル
項の位相エラー特性直線に合致するようにされている。
また、マクスウェル項補正リードパルスを付加しないと
きの第4ショットのマクスウェル項の位相エラー特性直
線が、第4マクスウェル項補正リードパルスMTCP4を付
加したことによりバイアス位相エラーφc(4)だけ下げら
れて、基準となるマクスウェル項の位相エラー特性直線
に合致するようにされている。図3から判るように、k
空間KSを埋める各データd11〜d44が持つデータ収集
用リード勾配によるマクスウェル項の位相エラーが位相
エンコード軸方向に第1行から第16行まで滑らかに直
線で変化する。従って、データ収集用リード勾配r1〜
r4によるマクスウェル項の位相エラーが、隣接するエ
コーブロックの間で大きな段差を生じなくなり、ゴース
トアーチファクトを低減することが出来る。なお、図3
では、画像再構成の上で最も重要なDC成分に近いデー
タを収集する第3ショットの第1エコーのときにマクス
ウェル項の位相エラーが“0”になるようにしている。
集用リード勾配を台形波とし、その台形波の立上り時間
および立下り時間をtro、最大振幅期間をTro、最大振
幅をGroとする。このデータ収集用リード勾配が発生さ
せるマクスウェル項の位相エラーφroは、次式で表され
る。
正側および負側をそれぞれ台形波とし、それらの台形波
の立上り時間および立下り時間をtc、最大振幅期間を
Tc、最大振幅を+Gcおよび−Gcとする。このマク
スウェル項補正リードパルスが発生させるマクスウェル
項の位相エラーφcは、次式で表される。
データd11〜d44が持つデータ収集用リード勾配による
マクスウェル項の位相エラーが位相エンコード軸方向に
第1行から第16行まで滑らかに直線でつながるように
するには、一つのエコーに対応するデータ収集用リード
勾配が発生させるマクスウェル項の位相エラーφro分の
バイアス位相エラーφc(1)を第1マクスウェル項補正リ
ードパルスMCTP1により与え、(3・φro/4)分のバ
イアス位相エラーφc(2)を第2マクスウェル項補正リー
ドパルスMCTP2により与え、(2・φro/4)分のバイ
アス位相エラーφc(3)を第3マクスウェル項補正リード
パルスMCTP3により与え、(φro/4)分のバイアス位
相エラーφc(4)を第4マクスウェル項補正リードパルス
MCTP4により与えればよい。そこで、次式が成立する。
導かれる。 上記(6)式を用いて、第nマクスウェル項補正リード
パルスMCTPnを設計できる。
パルスシーケンス図である。このGRASE法のパルス
シーケンスβは、計算機7によって、次の条件を満たす
ように作成されたものである。 (1)k空間を位相エンコード軸方向に第1行から第9
行まで分割したとき、1個の励起RFパルス当たり3個
の反転RFパルスを加えると共に1つの反転RFパルス
当たり3エコーを集束させるようにデータ収集用リード
勾配を反転しながら印加するパルスシーケンスを1ショ
ット行って、第j(=1〜3)反転RFパルスの第i
(=1〜3)エコーで第(j+(i−1)J)行のデー
タdjiを収集する。 (2)第j反転RFパルスの前または後に、時間積分値
が0になる波形であって且つk空間KSを埋める各デー
タdjiが持つデータ収集用リード勾配によるマクスウェ
ル項の位相エラーが位相エンコード軸方向に第1行から
第9行まで滑らかに変化するようなバイアス位相エラー
を与える第jマクスウェル項補正リードパルスを付加す
る。
RASE法のパルスシーケンスで得られる各データdji
が持つデータ収集用リード勾配によるマクスウェル項の
位相エラーの説明図である。第1反転パルスRF180_1の
前に第1マクスウェル項補正リードパルスMTCP_1を付加
して、第1マクスウェル項補正リードパルスMTCP_1を付
加しないときの第1反転パルスRF180_1に対応するデー
タ収集用リード勾配r11〜r13によるマクスウェル項の
位相エラー特性をδ1だけ下げる。次に、第2反転パル
スRF180_2の前に第2マクスウェル項補正リードパルスM
TCP_2を付加して、第1マクスウェル項補正リードパル
スMTCP_1を付加したことによりGc1だけ下げたマクスウ
ェル項の位相エラー特性を元に戻す。従って、第2反転
パルスRF180_2に対応するデータ収集用リード勾配r21
〜r23によるマクスウェル項の位相エラー特性は、元の
まま(マクスウェル項補正リードパルスを付加しないと
きのまま)である。次に、第3反転パルスRF180_3の後
に第3マクスウェル項補正リードパルスMTCP_3を付加し
て、マクスウェル項補正リードパルスを付加しないとき
の第3反転パルスRF180_3に対応するデータ収集用リー
ド勾配r31〜r33によるマクスウェル項の位相エラー特
性をδ3だけ上げる。図5から判るように、k空間KS
を埋める各データd11〜d33が持つデータ収集用リード
勾配によるマクスウェル項の位相エラーが位相エンコー
ド軸方向に第1行から第9行まで滑らかに直線で変化す
る。従って、データ収集用リード勾配によるマクスウェ
ル項の位相エラーが、隣接するエコーブロックの間で大
きな段差を生じなくなり、ゴーストアーチファクトを低
減することが出来る。
集用リード勾配によるマクスウェル項の位相エラーに起
因するゴーストアーチファクトを低減することが出来
る。
である。
ンス図である。
によるマクスウェル項の位相エラー特性の説明図であ
る。
ーケンス図である。
によるマクスウェル項の位相エラー特性の説明図であ
る。
ータ収集軌跡の説明図である。
コーブロックの説明図である。
フトを施さない場合の磁場不均一による位相エラー特性
の説明図である。
シフトを施した場合の磁場不均一による位相エラー特性
の説明図である。
エコーシフトを施した場合のデータ収集用リード勾配に
よるマクスウェル項の位相エラー特性の説明図である。
ある。
間のデータ収集軌跡の説明図である。
いてデータ収集用リード勾配によるマクスウェル項の位
相エラー特性の説明図である。
ドパルス r1〜r4, r11〜r33 データ収集用リード勾配 RF180,RF180_1〜RF180_3 反転RFパルス
Claims (3)
- 【請求項1】 データを収集するためのパルスシーケン
スを作成するパルスシーケンス作成手段と、作成された
パルスシーケンスを実行してデータを収集するデータ収
集手段と、収集したデータから画像を再構成する画像生
成手段とを備えたMRI装置であって、 前記パルスシーケンス作成手段は、 (1)k空間を位相エンコード軸方向に第1行から第N
・I(N,Iは2以上の自然数。)行まで分割したと
き、1個の反転RFパルス当たりIエコーを集束させる
ようにデータ収集用リード勾配を反転しながら印加する
パルスシーケンスをNショット繰り返して、且つ、マグ
ネットの磁場不均一により生じる隣接するエコーブロッ
ク間の位相エラーの段差を抑制するために励起パルスか
ら前記データ収集用リード勾配の印加開始までの時間を
各ショットごとにずらして、k空間を埋めるデータを収
集する、 (2)第n(=1〜N)ショットの反転RFパルスの前
に、時間積分値が0になる波形であって且つk空間を埋
める各データが持つデータ収集用リード勾配によるマク
スウェル項の位相エラーが位相エンコード軸方向に第1
行から第N・I行まで滑らかに変化するようなバイアス
位相エラーを与える第nマクスウェル項補正リードパル
スを付加する(一つのショットを基準とするときは当該
ショットだけマクスウェル項補正リードパルスを付加し
ない場合も含む)、 の条件を満足するように第nショットのパルスシーケン
スを作成することを特徴とするMRI装置。 - 【請求項2】 データを収集するためのパルスシーケン
スを作成するパルスシーケンス作成手段と、作成された
パルスシーケンスを実行してデータを収集するデータ収
集手段と、収集したデータから画像を再構成する画像生
成手段とを備えたMRI装置であって、 前記パルスシーケンス作成手段は、 (1)k空間を位相エンコード軸方向に第1行から第N
・J・I(Nは1以上の自然数。J,Iは2以上の自然
数。)行まで分割したとき、1個の励起RFパルス当た
りJ個の反転RFパルスを加えると共に1つの反転RF
パルス当たりIエコーを集束させるようにデータ収集用
リード勾配を反転しながら印加するパルスシーケンスを
Nショット繰り返して、且つ、マグネットの磁場不均一
により生じる隣接するエコーブロック間の位相エラーの
段差を抑制するために励起パルスから前記データ収集用
リード勾配の印加開始までの時間を各ショットごとにず
らして、k空間を埋めるデータを収集する、 (2)第n(=1〜N)ショットの第j(=1〜J)反
転RFパルスの前または後に、時間積分値が0になる波
形であって且つk空間を埋める各データが持つデータ収
集用リード勾配によるマクスウェル項の位相エラーが位
相エンコード軸方向に第1行から第N・J・I行まで滑
らかに変化するようなバイアス位相エラーを与える第n
jマクスウェル項補正リードパルスを付加する(一つの
ショットを基準とするときは当該ショットだけマクスウ
ェル項補正リードパルスを付加しない場合も含む)、 の条件を満足するように第nショットのパルスシーケン
スを作成することを特徴とするMRI装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のMRI
装置において、前記パルスシーケンス作成手段は、 (3)k空間のDC成分またはそれに近いデータが持つ
データ収集用リード勾配によるマクスウェル項の位相エ
ラーが“0”またはそれに近くなるようにマクスウェル
項補正リードパルスを付加する、 の条件をも満足するように第nショットのパルスシーケ
ンスを作成することを特徴とするMRI装置。
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