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JP3364248B2 - 湿気硬化性のポリオレフィン用粘着剤 - Google Patents

湿気硬化性のポリオレフィン用粘着剤

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Publication number
JP3364248B2
JP3364248B2 JP28155792A JP28155792A JP3364248B2 JP 3364248 B2 JP3364248 B2 JP 3364248B2 JP 28155792 A JP28155792 A JP 28155792A JP 28155792 A JP28155792 A JP 28155792A JP 3364248 B2 JP3364248 B2 JP 3364248B2
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JP
Japan
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monomer
acrylate
meth
adhesive
sensitive adhesive
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JP28155792A
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JPH06128544A (ja
Inventor
浩助 鳥井
一子 鈴木
善哉 服部
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Sunstar Giken KK
Original Assignee
Sunstar Giken KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は湿気硬化性のポリオレフ
ィン用粘着剤、更に詳しくは、たとえばポリエチレンや
ポリプロピレンを被着体とする粘着テープの粘着剤とし
て有用で、特に粘着付与剤を配合しなくとも十分満足な
接着強度を得ることができ、同時に該粘着付与剤による
耐候性低下の防止を意図したアクリル系感圧粘着剤に関
する。 【0002】 【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、この種のポリオレフィン用粘着剤として、耐候性良
好なアクリル系感圧粘着剤が使用されている。このアク
リル系感圧粘着剤は、粘着性モノマーとして炭素数4〜
14の鎖状アルキル(メタ)アクリレート、凝集性モノマ
ーとしてメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、スチレン、アクリロニトリル等および架橋性
モノマーとしてカルボキシル基、ヒドロキシル基または
加水分解性シリル基を含有するビニル系モノマーのアク
リル系共重合体を主成分とし、架橋性モノマーがカルボ
キシル基またはヒドロキシル基を含有するビニル系モノ
マーである場合はイソシアネート系架橋剤が配合され
る。 【0003】しかしながら、極性が低いポリオレフィン
に対する接着強度を確保するには一般に粘着付与剤(た
とえばロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、水添テルペ
ン樹脂、石油樹脂)を配合する必要があるが、粘着付与
剤の使用は耐候性の低下を招く結果となる。なお、本明
細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート
もしくはメタクリレートを意味する。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記アクリル系共重合体の接着強度を向上せしめ、粘着
付与剤の配合を省略すべく鋭意検討を進めたところ、凝
集モノマーとして脂環式構造を含有する(メタ)アクリレ
ートおよび架橋性モノマーとして加水分解性シリル基を
含有するビニル系モノマーを使用し、かつ各モノマー割
合を特定化すれば、初期目的の接着強度が得られること
を見出し、本発明を完成させるに至った。 【0005】すなわち、本発明は、接着性モノマーとし
て炭素数4〜14の鎖状アルキル(メタ)アクリレートと
凝集モノマーとして脂環式構造を含有する(メタ)アクリ
レートの重量比50/50〜95/5混合物100部
(重量部、以下同様)に対し架橋性モノマーとして加水分
解性シリル基を含有するビニル系モノマー0.01〜5
部を共重合して得られるアクリル系共重合体から成るこ
とを特徴とする湿気硬化性のポリオレフィン用粘着剤を
提供するものである。 【0006】本発明で粘着性モノマーとして用いる炭素
数4〜14の鎖状アルキル(メタ)アクリレートとして
は、たとえばブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、オクチルアクリレート、イソノニルアク
リレート、ラウリルメタクリレート等が挙げられ、これ
らの少なくとも1種を使用する。 【0007】本発明で凝集性モノマーとして用いる脂環
式構造を含有する(メタ)アクリレートとしては、たとえ
ば、式: 【化1】 (式中、RはHまたはCH3)(以下同様)のシクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、式: 【化2】 のトリシクロデカニル(メタ)アクリレート、式: 【化3】 のイソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられ、これ
らの少なくとも1種を使用する。 【0008】かかる両モノマーの割合は、上記粘着性モ
ノマーと凝集性モノマーの重量比が50/50〜95/
5、好ましくは60/40〜90/10となるように選
定する。凝集性モノマーの比率が5未満であると、粘着
剤の凝集力が低下して剥離時に粘着剤層が凝集破壊し、
また50を越えると、粘着剤層の凝集力が増大して粘着
性が低下する傾向となる。 【0009】本発明で架橋性モノマーとして用いる加
分解性シリル基を含有するビニル系モノマーとしては、
たとえばアクリロイルアルコキシシラン、メタクリロイ
ルアルコキシシラン、ビニルアルコキシシラン等が挙げ
られ、これらの少なくとも1種を使用する。使用量は、
上記粘着性モノマーと凝集性モノマーの合計量100部
に対し、好ましくは0.01〜2部の範囲で選定する。
0.01部未満では、加水分解性シリル基の架橋が不充
分となり、また2部を越えると、架橋密度が増大して粘
着性が低下する傾向となる。 【0010】本発明におけるアクリル系共重合体は、上
記所定割合の粘着性モノマー、凝集性モノマーおよび架
橋性モノマーを、通常の溶液重合、乳化重合、活性エネ
ルギー線重合などの方法で共重合することにより製造さ
れる。 【0011】本発明に係る湿気硬化性のポリオレフィン
用粘着剤は、上記で製造されるアクリル系共重合体を主
成分とする。 【0012】 【発明の効果】以上の構成から成る本発明粘着剤は、特
殊な凝集性モノマーを使用したことにより、ポリオレフ
ィンに対し優れた接着強度を発揮でき、従来より必要で
あった粘着付与剤の配合を省略することができる。この
ため、粘着付与剤による耐候性低下の問題が解決され
る。 【0013】 【実施例】次に実施例および比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明する。 実施例1〜および比較例1〜9 (1)アクリル系共重合体の製造 下記表1に示す部数の各モノマーを、窒素雰囲気下、酢
酸エチル中、アゾビスイソブチロニトリルの存在下で7
5℃にて24時間溶液重合を行って、アクリル系共重合
体溶液(70%溶液)を得る。 【0014】 【表1】 【0015】(2)粘着剤の調製 実施例1〜5または比較例1〜9のアクリル系共重合体
溶液をさらに40%濃度に希釈した溶液100部にジブ
チルチンジラウレート(硬化触媒)0.05部加えて、
湿気硬化性の粘着剤とする。 【0016】(3)接着試験 PETフィルムの表面をサンドペーパー#280でサン
ディングし、次いでトルエンワイプを行った後、イソシ
アネート系プライマー[サンスター技研(株)製、プライ
マーPP2]を塗布し、20℃,65%RHで1時間室温
乾燥する。これに上記(2)の粘着剤を乾燥膜厚50μに
て塗布し、100℃で90秒間乾燥してから、40℃で
1日間養生を行う。一方、ポリプロピレン(PP)板また
は上記と同様に表面サンディングしたステンレス板(S
US304)をトルエンワイプしてから、これらを上記
のPETフィルムへ粘着剤を介して重ね合せ、次いで圧
締(2kgローラー、1往復)し、30分後に剥離強度(g/
10mm)を測定する(引張速度300mm/分、180゜
角)。結果を下記表2に示す。 【0017】 【表2】 【0018】なお、比較例1の粘着剤(40%溶液)10
0部に下記の粘着付与剤8部を配合したものを上述の接
着試験に供したところ、PP板およびSUS304に対
してそれぞれ、下記の剥離強度(g/10mm)が得られた
が、これらを耐候促進試験(アイスーパー試験機使用、
特定波長UV24時間照射)に供したところ、いずれも
黄変が観察された。なお、実施例1〜のものは、黄変
変色もなし、耐候性の低下は認められなかった。 【表3】 剥離強度 SUS 粘着付与剤 PP板 304 水添テルペンフェノール樹脂 670 750 水添テルペン樹脂 600 600 C6石油系樹脂 570 630 C9石油系樹脂 600 650 ロジン変性フェノール樹脂 730 800
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−98679(JP,A) 特開 昭58−194966(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 133/08 C09J 175/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 粘着性モノマーとして炭素数4〜14の
    鎖状アルキル(メタ)アクリレートと凝集モノマーとして
    脂環式構造を含有する(メタ)アクリレートの重量比50
    /50〜95/5混合物100重量部に対し架橋性モノ
    マーとして加水分解性シリル基を含有するビニル系モノ
    マー0.01〜5重量部を共重合して得られるアクリル
    系共重合体から成ることを特徴とする湿気硬化性のポリ
    オレフィン用粘着剤。
JP28155792A 1992-10-20 1992-10-20 湿気硬化性のポリオレフィン用粘着剤 Expired - Fee Related JP3364248B2 (ja)

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