JP3363827B2 - 自動給送装置及びそれを用いた記録装置 - Google Patents
自動給送装置及びそれを用いた記録装置Info
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- JP3363827B2 JP3363827B2 JP12041099A JP12041099A JP3363827B2 JP 3363827 B2 JP3363827 B2 JP 3363827B2 JP 12041099 A JP12041099 A JP 12041099A JP 12041099 A JP12041099 A JP 12041099A JP 3363827 B2 JP3363827 B2 JP 3363827B2
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- sheet
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材を順次給
送することのできる自動給送装置及び、該自動給送装置
を用いた記録装置に関する。
送することのできる自動給送装置及び、該自動給送装置
を用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機、ファックス等
の自動給送装置を備えた記録装置は、画像情報に基づい
て記録ヘッドを駆動することにより紙やプラスチック薄
板等のシート材上にドットからなる画像を形成するよう
に構成されている。そして、記録装置には記録方式によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、
電子写真式等が知られている。また、記録装置で使用さ
れるシート材には、普通紙の他にハガキや封筒等の厚紙
やプラスチック薄板等の特殊シート材があり、これらの
シート材を給紙する方法として、シート材を1枚づつ手
差し給紙するか、又は自動給紙装置によって自動的かつ
連続的に給紙する方法が知られている。この自動給送装
置によりシート材を1枚づつ自動的かつ連続的に給紙す
る際には、シート材の先端角部を押え込む分離爪を用い
る爪分離方式が幅広く用いられている。なお、爪分離方
式は分離爪の抵抗を利用し、シート材の先端角部にシー
ト材のうねりを生じさせて、シート材を1枚ずつ分離す
る方式であり、比較的簡単な構成で高い信頼性が得られ
ている。
の自動給送装置を備えた記録装置は、画像情報に基づい
て記録ヘッドを駆動することにより紙やプラスチック薄
板等のシート材上にドットからなる画像を形成するよう
に構成されている。そして、記録装置には記録方式によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、
電子写真式等が知られている。また、記録装置で使用さ
れるシート材には、普通紙の他にハガキや封筒等の厚紙
やプラスチック薄板等の特殊シート材があり、これらの
シート材を給紙する方法として、シート材を1枚づつ手
差し給紙するか、又は自動給紙装置によって自動的かつ
連続的に給紙する方法が知られている。この自動給送装
置によりシート材を1枚づつ自動的かつ連続的に給紙す
る際には、シート材の先端角部を押え込む分離爪を用い
る爪分離方式が幅広く用いられている。なお、爪分離方
式は分離爪の抵抗を利用し、シート材の先端角部にシー
ト材のうねりを生じさせて、シート材を1枚ずつ分離す
る方式であり、比較的簡単な構成で高い信頼性が得られ
ている。
【0003】さらに、記録ヘッドによりシート材に画像
を形成する時には、シート材に力が加わるとシート材の
給送精度に影響を与えるので、給送回転体がシート材に
力を加えない様に積載手段と給送回転体とを離す操作を
行うことによりシート材の給送精度を確保している。
を形成する時には、シート材に力が加わるとシート材の
給送精度に影響を与えるので、給送回転体がシート材に
力を加えない様に積載手段と給送回転体とを離す操作を
行うことによりシート材の給送精度を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図21
に示す様に、分離爪17がシート材Pの先端角部の片側
にのみ設けられている場合は、ガイド面20bにシート
材Pの分離爪17が設けられていない側の先端角部が突
き当たった状態で支持され、該先端角部がシート材Pの
自重により変形してしまう。このため、シート材を分離
爪17に付勢している圧板21(積載手段)の付勢が解
除されても、前記シート材が変形しているためシート材
Pは圧板21に追従して動かない場合が生じる。このよ
うな場合、載置されているシート材Pの枚数が少ないと
分離爪17がシート材Pに正しく当接しなくなり、シー
ト材Pの重送の原因になる問題があった。このため、分
離爪17がシート材Pに当接する際のかかり量を大きく
することが行われるが、このような場合には分離爪17
からシート材Pが外れなくなったり、又分離時の分離爪
17の抵抗が大きくなったりして給紙不良或はジャム等
の発生原因になっていた。
に示す様に、分離爪17がシート材Pの先端角部の片側
にのみ設けられている場合は、ガイド面20bにシート
材Pの分離爪17が設けられていない側の先端角部が突
き当たった状態で支持され、該先端角部がシート材Pの
自重により変形してしまう。このため、シート材を分離
爪17に付勢している圧板21(積載手段)の付勢が解
除されても、前記シート材が変形しているためシート材
Pは圧板21に追従して動かない場合が生じる。このよ
うな場合、載置されているシート材Pの枚数が少ないと
分離爪17がシート材Pに正しく当接しなくなり、シー
ト材Pの重送の原因になる問題があった。このため、分
離爪17がシート材Pに当接する際のかかり量を大きく
することが行われるが、このような場合には分離爪17
からシート材Pが外れなくなったり、又分離時の分離爪
17の抵抗が大きくなったりして給紙不良或はジャム等
の発生原因になっていた。
【0005】そこで、本発明は、シート材Pの枚数が少
ない場合でもシート材Pの変形等によりシート材Pの重
送やジャム等の給紙不良が発生しない自動給送装置及び
それを用いた記録装置を提供することを目的とする。
ない場合でもシート材Pの変形等によりシート材Pの重
送やジャム等の給紙不良が発生しない自動給送装置及び
それを用いた記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、シート材を積載するシート積
載手段を回動可能に支持する支持手段と、該シート積載
手段に積載されたシート材を給送する給送回転体と、前
記給送回転体がシート材を給送する際に、シート材の重
送を防止する分離爪と、前記給送回転体のシート材給送
動作に伴って前記シート積載手段に積載されているシー
ト材を前記給送回転体に接触または離間させるように前
記シート積載手段を回動させる回動手段と、前記回動手
段によって前記シート積載手段を回動させ、積載されて
いるシート材を前記給送回転体から離間させる際に、前
記シート材に対する前記分離爪の掛かり量を増加させる
手段と、を有することを特徴とする自動給送装置にあ
る。
みなされたものであって、シート材を積載するシート積
載手段を回動可能に支持する支持手段と、該シート積載
手段に積載されたシート材を給送する給送回転体と、前
記給送回転体がシート材を給送する際に、シート材の重
送を防止する分離爪と、前記給送回転体のシート材給送
動作に伴って前記シート積載手段に積載されているシー
ト材を前記給送回転体に接触または離間させるように前
記シート積載手段を回動させる回動手段と、前記回動手
段によって前記シート積載手段を回動させ、積載されて
いるシート材を前記給送回転体から離間させる際に、前
記シート材に対する前記分離爪の掛かり量を増加させる
手段と、を有することを特徴とする自動給送装置にあ
る。
【0007】なお、前記分離爪は、前記シート積載手段
に積載されているシート材のどちらか一方の先端角部に
設けられていることを特徴とする。
に積載されているシート材のどちらか一方の先端角部に
設けられていることを特徴とする。
【0008】また、前記分離爪を前記シート積載手段に
当接もしくは退避するよう回動可能にした回動軸の軸穴
をテーパ形状穴としたことを特徴とする。この場合に
は、前記テーパ形状穴は、丸穴と長穴とを結ぶテーパ形
状穴である。
当接もしくは退避するよう回動可能にした回動軸の軸穴
をテーパ形状穴としたことを特徴とする。この場合に
は、前記テーパ形状穴は、丸穴と長穴とを結ぶテーパ形
状穴である。
【0009】また、前記分離爪の掛かり量を増加させる
手段は、前記支持手段に設けられたガイド部材と、前記
分離爪を付勢する付勢部材と、を有することを特徴とす
る。
手段は、前記支持手段に設けられたガイド部材と、前記
分離爪を付勢する付勢部材と、を有することを特徴とす
る。
【0010】また、前記分離爪は、シート材の給送を行
わない待機状態時に、前記シート積載手段から退避して
いることを特徴とする。
わない待機状態時に、前記シート積載手段から退避して
いることを特徴とする。
【0011】また、前記回動手段は、前記分離爪を前記
シート積載手段に当接もしくは退避するように回動させ
る分離爪回動部を有することを特徴とする。
シート積載手段に当接もしくは退避するように回動させ
る分離爪回動部を有することを特徴とする。
【0012】また、前記支持手段は、前記シート積載手
段を前記給送回転体の方向に付勢するシート積載手段付
勢部材を有していることを特徴とする。この場合、前記
回動手段は、前記シート積載手段に設けられた解除部材
と当接することにより、前記シート積載手段を前記シー
ト積載手段付勢部材に抗して前記給送回転体から離間さ
せることを特徴とする。
段を前記給送回転体の方向に付勢するシート積載手段付
勢部材を有していることを特徴とする。この場合、前記
回動手段は、前記シート積載手段に設けられた解除部材
と当接することにより、前記シート積載手段を前記シー
ト積載手段付勢部材に抗して前記給送回転体から離間さ
せることを特徴とする。
【0013】また、前記回動手段はカムであり、前記給
送回転体を回転させる駆動力を伝達されて回転すること
を特徴とする。
送回転体を回転させる駆動力を伝達されて回転すること
を特徴とする。
【0014】また、前記給送回転体は切欠き部を有する
半月形状の給送ローラであり、シート材の給送を行わな
い状態では、切欠き部を前記シート積載手段に面して保
持されていることを特徴とする。
半月形状の給送ローラであり、シート材の給送を行わな
い状態では、切欠き部を前記シート積載手段に面して保
持されていることを特徴とする。
【0015】更に、本発明は、上述した各特徴をもつ自
動給送装置と、前記自動給送装置より給送されたシート
材に記録を行う記録手段と、を有することを特徴とする
記録装置にある。
動給送装置と、前記自動給送装置より給送されたシート
材に記録を行う記録手段と、を有することを特徴とする
記録装置にある。
【0016】
【発明の実施の形態】<実施形態1>本発明の実施形態
1を図1〜図11に沿って説明する。自動給紙機能を有
した記録装置1は、給紙部11、送紙部12、排紙部1
3、キャリッジ部15、クリーニング部16から構成さ
れている。そこで、これらを項目に分けて順次説明す
る。なお、図1は記録装置の全体構成を示す斜視図であ
り、図2にその構成断面図が示されている。
1を図1〜図11に沿って説明する。自動給紙機能を有
した記録装置1は、給紙部11、送紙部12、排紙部1
3、キャリッジ部15、クリーニング部16から構成さ
れている。そこで、これらを項目に分けて順次説明す
る。なお、図1は記録装置の全体構成を示す斜視図であ
り、図2にその構成断面図が示されている。
【0017】(A)給紙部
給紙部11の正面図を図3に示し、その側面図を図4〜
図6に示す。給紙部11は、シート材Pを載置する圧板
21(シート積載手段)とシート材Pを給紙する給送回
転体5とを有している。前記圧板21には、可動サイド
ガイド19が移動可能に設けられて、シート材Pの載置
位置を規制している。また、前記圧板21の裏側にはベ
ース20(支持手段)が設けられ、該ベース20には、
図7〜図10に示す様に、リリースカム31(回動手
段)及び解除カム35を有した操作レバ−33が設けら
れている。さらに、図2及び図5等に示される様に圧板
21の下方向(例えば図5において下方向)には先端部
23を有した分離爪17が設けられている。なお、この
分離爪17には、回動軸を有する回動部17bが設けら
れて回動可能になると共に爪ばね32(付勢部材)が前
記回動部17bと前記分離爪17の先端部23との間に
設けられて、先端部23を圧板21側に付勢している。
また、圧板21の両端上部には圧板軸21bが設けら
れ、該圧板軸21bにより圧板21がベース20に結合
されると共に圧板軸21bを中心に回動可能となってい
る。なお、前記圧板21は圧板ばね72(シート積載手
段付勢部材)により給送回転体5側に付勢されている。
さらに、給送回転体5と対向する圧板21の部位には、
シート材Pの枚数が少なくなった時のシート材Pの重送
を防止する人工皮等の摩擦係数が大きい材質からなる分
離パット73が設けられている。
図6に示す。給紙部11は、シート材Pを載置する圧板
21(シート積載手段)とシート材Pを給紙する給送回
転体5とを有している。前記圧板21には、可動サイド
ガイド19が移動可能に設けられて、シート材Pの載置
位置を規制している。また、前記圧板21の裏側にはベ
ース20(支持手段)が設けられ、該ベース20には、
図7〜図10に示す様に、リリースカム31(回動手
段)及び解除カム35を有した操作レバ−33が設けら
れている。さらに、図2及び図5等に示される様に圧板
21の下方向(例えば図5において下方向)には先端部
23を有した分離爪17が設けられている。なお、この
分離爪17には、回動軸を有する回動部17bが設けら
れて回動可能になると共に爪ばね32(付勢部材)が前
記回動部17bと前記分離爪17の先端部23との間に
設けられて、先端部23を圧板21側に付勢している。
また、圧板21の両端上部には圧板軸21bが設けら
れ、該圧板軸21bにより圧板21がベース20に結合
されると共に圧板軸21bを中心に回動可能となってい
る。なお、前記圧板21は圧板ばね72(シート積載手
段付勢部材)により給送回転体5側に付勢されている。
さらに、給送回転体5と対向する圧板21の部位には、
シート材Pの枚数が少なくなった時のシート材Pの重送
を防止する人工皮等の摩擦係数が大きい材質からなる分
離パット73が設けられている。
【0018】また、前記給送回転体5は、ベース20に
両端が保持され、これによって回動可能になると共に駆
動ギヤ25〜30により搬送ローラ36が有する駆動力
が伝達される。なお、給送回転体5は、軸部5bとロー
ラ部5cとからなるプラスチック等の一体成形品であ
り、ローラ部5cの周面にはシート材Pの給紙及び搬送
を行うための給送回転体ゴム67が設けられている。ま
た、ローラ部5cはD形(または半月形)に構成されて
おり、このローラ部5cの各外側には、給送回転体5に
取り付けられた給送回転体ゴム67の半径より0.5〜
3mm小さい半径のローラコロ(不図示)が設けられてい
る。このローラコロにより給紙時以外にシート材Pが給
送回転体5のローラゴム67に触れることにより、画像
の汚れ及びシート材Pの位置ズレを防いでいる。さら
に、ローラ部5cは2個設けられており、紙基準PKO
より各々約40mmと約170mmとの位置に固定されてい
る。これによって、シート材PがA4サイズの場合は2
個のローラ部5cで搬送し、シート材Pがハガキ等の小
サイズの場合は、紙基準PKO側の1個のローラで搬送
している。給送回転体5には、該給送回転体5に取り付
けられた給送回転体ゴム67の径よりも小さい半径のセ
ンサ板69が設けられている。このセンサ板69には一
部切り欠きが設けられており、給送回転体5及びリリー
スカム31が給送回転体5とシート材Pとの当接を解除
する様に圧板21を解除する位置(図2参照)、即ち待
機状態にある場合のみ、電気基板70上に設けられたフ
ォトインタラプタからなるローラセンサ72が受光可能
になっている。従って、このセンサ板69の状態を検出
することで、給送回転体5の角度位置及び給送回転体5
と同位相に連動されているリリースカム31の角度位置
を検出することができ、シート材Pの給紙シーケンスに
おける制御のタイミングを図ることが可能となってい
る。また、上記構成による給紙部11は、30°〜60
°の角度で記録装置1の本体に取り付けられている。
両端が保持され、これによって回動可能になると共に駆
動ギヤ25〜30により搬送ローラ36が有する駆動力
が伝達される。なお、給送回転体5は、軸部5bとロー
ラ部5cとからなるプラスチック等の一体成形品であ
り、ローラ部5cの周面にはシート材Pの給紙及び搬送
を行うための給送回転体ゴム67が設けられている。ま
た、ローラ部5cはD形(または半月形)に構成されて
おり、このローラ部5cの各外側には、給送回転体5に
取り付けられた給送回転体ゴム67の半径より0.5〜
3mm小さい半径のローラコロ(不図示)が設けられてい
る。このローラコロにより給紙時以外にシート材Pが給
送回転体5のローラゴム67に触れることにより、画像
の汚れ及びシート材Pの位置ズレを防いでいる。さら
に、ローラ部5cは2個設けられており、紙基準PKO
より各々約40mmと約170mmとの位置に固定されてい
る。これによって、シート材PがA4サイズの場合は2
個のローラ部5cで搬送し、シート材Pがハガキ等の小
サイズの場合は、紙基準PKO側の1個のローラで搬送
している。給送回転体5には、該給送回転体5に取り付
けられた給送回転体ゴム67の径よりも小さい半径のセ
ンサ板69が設けられている。このセンサ板69には一
部切り欠きが設けられており、給送回転体5及びリリー
スカム31が給送回転体5とシート材Pとの当接を解除
する様に圧板21を解除する位置(図2参照)、即ち待
機状態にある場合のみ、電気基板70上に設けられたフ
ォトインタラプタからなるローラセンサ72が受光可能
になっている。従って、このセンサ板69の状態を検出
することで、給送回転体5の角度位置及び給送回転体5
と同位相に連動されているリリースカム31の角度位置
を検出することができ、シート材Pの給紙シーケンスに
おける制御のタイミングを図ることが可能となってい
る。また、上記構成による給紙部11は、30°〜60
°の角度で記録装置1の本体に取り付けられている。
【0019】上記構成において、待機状態ではリリース
カム31が圧板21の押し下げ部21c(解除部材)を
押し下げ(図5参照)ている。これにより、圧板21に
載置されたシート材Pと給送回転体5との当接は解除さ
れる。そして、この待機状態において、搬送ローラ36
の有する駆動力が、ギヤ25〜30により給送回転体5
及びリリースカム31に伝達されると、リリースカム3
1は圧板21の押し下げ部21cから離れるので圧板2
1は図6に示す位置まで上昇(図6において左方向に起
き上がる)し、これに伴って圧板21の下部に設けられ
た分離爪17はシート材P面と当接する様になる。ま
た、同時に給送回転体5とシート材Pとが接触する様に
なり、給送回転体5の回転に伴いシート材Pがピックア
ップされて給紙される。そして、分離爪17によりシー
ト材Pは、1枚ずつ分離されて送紙部12に送られる。
また、給送回転体5とリリースカム31とはシート材P
を送紙部12に送り込むまで回転(1回転)し、再びシ
ート材Pと給送回転体5との当接を解除した待機状態と
なって送紙ローラ5からの駆動力が切られる。
カム31が圧板21の押し下げ部21c(解除部材)を
押し下げ(図5参照)ている。これにより、圧板21に
載置されたシート材Pと給送回転体5との当接は解除さ
れる。そして、この待機状態において、搬送ローラ36
の有する駆動力が、ギヤ25〜30により給送回転体5
及びリリースカム31に伝達されると、リリースカム3
1は圧板21の押し下げ部21cから離れるので圧板2
1は図6に示す位置まで上昇(図6において左方向に起
き上がる)し、これに伴って圧板21の下部に設けられ
た分離爪17はシート材P面と当接する様になる。ま
た、同時に給送回転体5とシート材Pとが接触する様に
なり、給送回転体5の回転に伴いシート材Pがピックア
ップされて給紙される。そして、分離爪17によりシー
ト材Pは、1枚ずつ分離されて送紙部12に送られる。
また、給送回転体5とリリースカム31とはシート材P
を送紙部12に送り込むまで回転(1回転)し、再びシ
ート材Pと給送回転体5との当接を解除した待機状態と
なって送紙ローラ5からの駆動力が切られる。
【0020】また、先述した様に、圧板21には、可変
サイドカバー19が設けられているので、該可変サイド
カバー19によりシート材Pの側端部(図3において左
側)を規制すると共に、紙基準PKOにより他端部(図
3において右側)が規制されている。これによって、シ
ート材Pのサイズが異なっても載置位置を規制すること
が可能となっている。
サイドカバー19が設けられているので、該可変サイド
カバー19によりシート材Pの側端部(図3において左
側)を規制すると共に、紙基準PKOにより他端部(図
3において右側)が規制されている。これによって、シ
ート材Pのサイズが異なっても載置位置を規制すること
が可能となっている。
【0021】(B)送紙部
送紙部12(図2及び図3参照)は、シート材Pを搬送
する搬送ローラ36とPEセンサ42とを有している。
前記搬送ローラ36には、該搬送ローラ36に従動する
ピンチローラガイド39を有したピンチローラ37が当
接して設けられている。そして、該ピンチローラガイド
39をピンチローラバネ40により付勢することで、ピ
ンチローラ37を搬送ローラ36に圧接し、これによっ
てシート材Pの搬送力を生み出している。さらに、シー
ト材Pが搬送されてくる送紙部12の入口部7(図2参
照)には、シート材Pをガイドする上ガイド45及びプ
ラテン46が配設されている。また、上ガイド45の上
方にはPEセンサレバー41が配設されている。さら
に、前記搬送ローラ36の後方(図2において左側)に
は、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド49
が設けられている。
する搬送ローラ36とPEセンサ42とを有している。
前記搬送ローラ36には、該搬送ローラ36に従動する
ピンチローラガイド39を有したピンチローラ37が当
接して設けられている。そして、該ピンチローラガイド
39をピンチローラバネ40により付勢することで、ピ
ンチローラ37を搬送ローラ36に圧接し、これによっ
てシート材Pの搬送力を生み出している。さらに、シー
ト材Pが搬送されてくる送紙部12の入口部7(図2参
照)には、シート材Pをガイドする上ガイド45及びプ
ラテン46が配設されている。また、上ガイド45の上
方にはPEセンサレバー41が配設されている。さら
に、前記搬送ローラ36の後方(図2において左側)に
は、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド49
が設けられている。
【0022】上記構成において、送紙部12に送られた
シート材Pは、プラテン46、ピンチローラガイド39
及び上ガイド45に案内されて、搬送ローラ36とピン
チローラ37とのローラ対に送られる。この時、PEセ
ンサレバー41が搬送されて来たシート材Pの先端を検
知して、これによりシート材Pの印字位置を求めてい
る。また、シート材Pは、LFモータ47(図1参照)
によりローラ対36,37が回転することによりプラテ
ン46上を搬送される。
シート材Pは、プラテン46、ピンチローラガイド39
及び上ガイド45に案内されて、搬送ローラ36とピン
チローラ37とのローラ対に送られる。この時、PEセ
ンサレバー41が搬送されて来たシート材Pの先端を検
知して、これによりシート材Pの印字位置を求めてい
る。また、シート材Pは、LFモータ47(図1参照)
によりローラ対36,37が回転することによりプラテ
ン46上を搬送される。
【0023】なお、記録ヘッド49はインクタンクと一
体に構成された電気交換体(不図示)を備えた、交換容
易なインクジェット記録ヘッドが用いられている。この
記録ヘッド49は、電気交換体によりインクに熱を与え
ることが可能となっている。そして、この熱によりイン
クは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長又は収縮に
よって生じる圧力変化によって記録ヘッド49の吐出口
(不図示)からインクが吐出されてシート材P上に画像
が形成される。
体に構成された電気交換体(不図示)を備えた、交換容
易なインクジェット記録ヘッドが用いられている。この
記録ヘッド49は、電気交換体によりインクに熱を与え
ることが可能となっている。そして、この熱によりイン
クは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長又は収縮に
よって生じる圧力変化によって記録ヘッド49の吐出口
(不図示)からインクが吐出されてシート材P上に画像
が形成される。
【0024】(C)キャリッジ部
キャリッジ部15(図1参照)は、記録ヘッド49を取
り付けるキャリッジ50を有している。そして該キャリ
ッジ50は、シート材Pの搬送方向に対し直角方向に往
復走査させるためのガイド軸51及びキャリッジ50の
後端を保持して記録ヘッド49とシート材Pとの間隙を
維持するガイド52によって支持されている。なお、こ
れらガイド軸51及びガイド52は筐体3に取り付けら
れている。また、キャリッジ50は、筐体3の下側(図
1において左下)に配設されたキャリッジモータ53に
よりタイミングベルト55を介して駆動される。このタ
イミングベルト55は、タイミングベルト55を張設す
るアイドルプーリ56により支持されている。またキャ
リッジ50は、電気基板70から記録ヘッド49にヘッ
ド駆動信号を伝えるためのフレキシブル基板57を備え
ている。
り付けるキャリッジ50を有している。そして該キャリ
ッジ50は、シート材Pの搬送方向に対し直角方向に往
復走査させるためのガイド軸51及びキャリッジ50の
後端を保持して記録ヘッド49とシート材Pとの間隙を
維持するガイド52によって支持されている。なお、こ
れらガイド軸51及びガイド52は筐体3に取り付けら
れている。また、キャリッジ50は、筐体3の下側(図
1において左下)に配設されたキャリッジモータ53に
よりタイミングベルト55を介して駆動される。このタ
イミングベルト55は、タイミングベルト55を張設す
るアイドルプーリ56により支持されている。またキャ
リッジ50は、電気基板70から記録ヘッド49にヘッ
ド駆動信号を伝えるためのフレキシブル基板57を備え
ている。
【0025】上記構成において、シート材Pに画像形成
する時は、画像形成する行位置(シート材Pの搬送方向
の位置)にローラ対36,37がシート材Pを搬送する
と共にキャリッジモータ53によりキャリッジ50を画
像形成する列位置(シート材Pの搬送方向と垂直な位
置)に移動させて、記録ヘッド49を画像形成位置に対
向させる。その後、電気基板70からの信号により記録
ヘッド49が、インクをシート材Pに向けて吐出して画
像が形成される。
する時は、画像形成する行位置(シート材Pの搬送方向
の位置)にローラ対36,37がシート材Pを搬送する
と共にキャリッジモータ53によりキャリッジ50を画
像形成する列位置(シート材Pの搬送方向と垂直な位
置)に移動させて、記録ヘッド49を画像形成位置に対
向させる。その後、電気基板70からの信号により記録
ヘッド49が、インクをシート材Pに向けて吐出して画
像が形成される。
【0026】(D)排紙部(主として図2を参照)
排紙部13は、伝達ローラ60が前記搬送ローラ36に
当接して設けられている。さらに、伝達ローラ60は排
紙ローラ59と当接し、該排紙ローラ59には拍車61
が当接して設けられて、前記排紙ローラ59と前記拍車
61とがローラ対を構成している。また、前記排紙ロー
ラ59のシート材Pの搬送方向には排紙トレイ62(図
1参照)が設けられている。前記排紙ローラ59には、
前記搬送ローラ36が有する駆動力が伝達ローラ60に
より伝達される。また、前記拍車61は排紙ローラ59
に従動して回転することが可能となっている。
当接して設けられている。さらに、伝達ローラ60は排
紙ローラ59と当接し、該排紙ローラ59には拍車61
が当接して設けられて、前記排紙ローラ59と前記拍車
61とがローラ対を構成している。また、前記排紙ロー
ラ59のシート材Pの搬送方向には排紙トレイ62(図
1参照)が設けられている。前記排紙ローラ59には、
前記搬送ローラ36が有する駆動力が伝達ローラ60に
より伝達される。また、前記拍車61は排紙ローラ59
に従動して回転することが可能となっている。
【0027】以上の構成によって、キャリッジ部15で
画像形成されたシート材Pは、前記排紙ローラ59と拍
車61とのニップ部に挟まれ、搬送されて排紙トレイ6
2に排紙される。
画像形成されたシート材Pは、前記排紙ローラ59と拍
車61とのニップ部に挟まれ、搬送されて排紙トレイ6
2に排紙される。
【0028】(E)クリーニング部
クリーニング部16(図16参照)は、記録ヘッド49
のクリーニングを行うポンプ63と記録ヘッド49の乾
燥を抑えるためのキャップ65及び搬送ローラ36から
の駆動力を給紙部11及びポンプ63に切り換える駆動
切り換えアーム66から構成されている。そして、クリ
ーニングを行わない時は、駆動切り換えアーム66は図
1に示した位置にあり、搬送ローラ36の軸芯を中心に
回転する遊星ギヤ(不図示)を所定の位置で固定してい
る。また、キャリッジ50を移動させることで駆動切り
換えアーム66を矢印A方向に移動させると搬送ローラ
36の正転、逆転に応じて遊星ギヤが移動し、搬送ロー
ラ36が正転している時には給紙部に駆動力が伝達さ
れ、また搬送ローラ36が逆転している時にはポンプ6
3に駆動力が伝達されるようになっている。
のクリーニングを行うポンプ63と記録ヘッド49の乾
燥を抑えるためのキャップ65及び搬送ローラ36から
の駆動力を給紙部11及びポンプ63に切り換える駆動
切り換えアーム66から構成されている。そして、クリ
ーニングを行わない時は、駆動切り換えアーム66は図
1に示した位置にあり、搬送ローラ36の軸芯を中心に
回転する遊星ギヤ(不図示)を所定の位置で固定してい
る。また、キャリッジ50を移動させることで駆動切り
換えアーム66を矢印A方向に移動させると搬送ローラ
36の正転、逆転に応じて遊星ギヤが移動し、搬送ロー
ラ36が正転している時には給紙部に駆動力が伝達さ
れ、また搬送ローラ36が逆転している時にはポンプ6
3に駆動力が伝達されるようになっている。
【0029】以上、上述した構成をさらに詳しく説明す
る(主に図1及び図4〜図6参照)。先にクリーニング
部16の駆動切り換えアーム66を矢印A方向にキャリ
ッジ50で移動させ、搬送ローラ36を正転させると、
遊星ギヤが移動することを述べた。これによって、遊星
ギヤは入力ギヤ25と噛合し、アイドラギヤ26,27
を介して給送回転体5に結合している給送回転体ギヤ2
8に駆動力が伝達されて給送回転体5が回転する。ま
た、給送回転体ギヤ28はクラッチギヤ29及びアイド
ラギヤ30を介してリリースカム31に駆動力を伝達す
る。この時、給送回転体5とリリースカム31とは1回
転ごとの位相が合うように構成されており、図4及び図
5に示した様に待機状態においては、半月部(扇角は約
120°)を有する給送回転体5はシート材Pに当接せ
ず対向し、又給紙時には給送回転体5は200g〜50
0gの当接力でシート材Pに当接する。また、リリース
カム31は押し下げ部21cを押し下げることで圧板2
1を待機状態にする。この時、ベース20に取り付けら
れた圧板カム76は圧板21に設けられたカム21cを
押し下げる。そしてこのカム21cが圧板カム7bを押
し下げる。なお、圧板カム76は中心76bを中心に回
動可能となっているので押し下げ部21cを下げても、
圧板21はベース20に対して傾かず、常に略平行な状
態が保たれる。
る(主に図1及び図4〜図6参照)。先にクリーニング
部16の駆動切り換えアーム66を矢印A方向にキャリ
ッジ50で移動させ、搬送ローラ36を正転させると、
遊星ギヤが移動することを述べた。これによって、遊星
ギヤは入力ギヤ25と噛合し、アイドラギヤ26,27
を介して給送回転体5に結合している給送回転体ギヤ2
8に駆動力が伝達されて給送回転体5が回転する。ま
た、給送回転体ギヤ28はクラッチギヤ29及びアイド
ラギヤ30を介してリリースカム31に駆動力を伝達す
る。この時、給送回転体5とリリースカム31とは1回
転ごとの位相が合うように構成されており、図4及び図
5に示した様に待機状態においては、半月部(扇角は約
120°)を有する給送回転体5はシート材Pに当接せ
ず対向し、又給紙時には給送回転体5は200g〜50
0gの当接力でシート材Pに当接する。また、リリース
カム31は押し下げ部21cを押し下げることで圧板2
1を待機状態にする。この時、ベース20に取り付けら
れた圧板カム76は圧板21に設けられたカム21cを
押し下げる。そしてこのカム21cが圧板カム7bを押
し下げる。なお、圧板カム76は中心76bを中心に回
動可能となっているので押し下げ部21cを下げても、
圧板21はベース20に対して傾かず、常に略平行な状
態が保たれる。
【0030】また、クラッチギヤ29の内部には、クラ
ッチバネ77が設けられており(図3参照)矢印B方向
(図5参照)にはクラッチバネ77が締る方向に対応し
ていると共に、このクラッチバネ77が逆転しないよう
になっている。これにより、レジ合せ等を行う時には給
送回転体5がシート材Pと当接して回転しなくなり良好
なレジ合せを行うことが可能となっている。
ッチバネ77が設けられており(図3参照)矢印B方向
(図5参照)にはクラッチバネ77が締る方向に対応し
ていると共に、このクラッチバネ77が逆転しないよう
になっている。これにより、レジ合せ等を行う時には給
送回転体5がシート材Pと当接して回転しなくなり良好
なレジ合せを行うことが可能となっている。
【0031】また、先述した様に分離爪17は回動部1
7bを中心に回転可能であり、爪バネ32によりシート
材P又は圧板21に20g〜100gの力で付勢するこ
とが可能になっている。この分離爪17は、普通紙等の
シート材Pを給紙する際にシート材Pを分離するもの
で、図3に示す様に紙基準PKO側のみに設けられてお
り、シート材Pの先端角部を三角形に覆う様な形状をし
ている(例えば図7参照)。シート材Pは、この三角形
の部分で抵抗を受けることで、1枚ずつ分離することが
できる。さらに、分離爪17の回動部17bには、爪ス
ライドバネ35(図7、図8参照)が設けられ回動部1
7bから分離爪17が抜ける方向(例えば図8において
右側)へ押し出すように分離爪17を付勢している。ま
た、リリースカム31には、圧板21が待機状態となっ
ている以外に分離爪17を回動させる(例えば図8にお
いて紙面に対し表裏方向)爪カム31bが設けられてい
る。
7bを中心に回転可能であり、爪バネ32によりシート
材P又は圧板21に20g〜100gの力で付勢するこ
とが可能になっている。この分離爪17は、普通紙等の
シート材Pを給紙する際にシート材Pを分離するもの
で、図3に示す様に紙基準PKO側のみに設けられてお
り、シート材Pの先端角部を三角形に覆う様な形状をし
ている(例えば図7参照)。シート材Pは、この三角形
の部分で抵抗を受けることで、1枚ずつ分離することが
できる。さらに、分離爪17の回動部17bには、爪ス
ライドバネ35(図7、図8参照)が設けられ回動部1
7bから分離爪17が抜ける方向(例えば図8において
右側)へ押し出すように分離爪17を付勢している。ま
た、リリースカム31には、圧板21が待機状態となっ
ている以外に分離爪17を回動させる(例えば図8にお
いて紙面に対し表裏方向)爪カム31bが設けられてい
る。
【0032】そして、操作レバー33は、普通紙フィ
ードポジションと 厚紙フィードポジションと の2
つのポジションをとることが可能となっており(図4参
照)、また各々のポジションは約20°〜50°の角度
間隔で配設されている。そこで、ととの動作につい
て以下説明する。
ードポジションと 厚紙フィードポジションと の2
つのポジションをとることが可能となっており(図4参
照)、また各々のポジションは約20°〜50°の角度
間隔で配設されている。そこで、ととの動作につい
て以下説明する。
【0033】普通紙フィードポジション
操作レバー33を普通紙フィードポジションの位置に移
動させると(図8において、操作レバーを紙面裏側方向
に押し込んで、図8の状態からから図7の状態に変化さ
せる)、操作レバー33に連動しているカム33bが回
転して分離爪17を軸方向(図7においてC方向)に押
し込む。これにより分離爪17の先端部23がシート材
Pの先端角部に当接する。そしてこの状態で、圧板21
が押し下げられた待機状態になると、分離爪17は爪カ
ム31bにより回転し、分離爪17の先端部23が上方
(図7において紙面手前側)に移動する。従って、分離
爪17はシート材Pと離間する様になる。これによっ
て、待機状態ではシート材Pを単にシート材積載手段に
載置すればよく、分離爪17とシート材Pとの当接を解
除するといった操作が不要となる。
動させると(図8において、操作レバーを紙面裏側方向
に押し込んで、図8の状態からから図7の状態に変化さ
せる)、操作レバー33に連動しているカム33bが回
転して分離爪17を軸方向(図7においてC方向)に押
し込む。これにより分離爪17の先端部23がシート材
Pの先端角部に当接する。そしてこの状態で、圧板21
が押し下げられた待機状態になると、分離爪17は爪カ
ム31bにより回転し、分離爪17の先端部23が上方
(図7において紙面手前側)に移動する。従って、分離
爪17はシート材Pと離間する様になる。これによっ
て、待機状態ではシート材Pを単にシート材積載手段に
載置すればよく、分離爪17とシート材Pとの当接を解
除するといった操作が不要となる。
【0034】また上述した待機状態において、給送回転
体5が回転して給紙を開始すると、リリースカム31に
駆動力が伝達されて回転を始めリリースカム31と押し
上げ部21との当接が解除されて待機状態が解除され
る。これにより、シート材Pは給送回転体5と当接する
様になる。このとき、分離爪17を上方に上げていた爪
カム31bも連動して回転するので、分離爪17はシー
ト材Pに当接しシート材Pを1枚づつ分離・給紙するこ
とが可能となる。
体5が回転して給紙を開始すると、リリースカム31に
駆動力が伝達されて回転を始めリリースカム31と押し
上げ部21との当接が解除されて待機状態が解除され
る。これにより、シート材Pは給送回転体5と当接する
様になる。このとき、分離爪17を上方に上げていた爪
カム31bも連動して回転するので、分離爪17はシー
ト材Pに当接しシート材Pを1枚づつ分離・給紙するこ
とが可能となる。
【0035】の厚紙フィードポジション
操作レバー33を厚紙フィードポジションの位置にセッ
トすることにより、カム33bが回転して分離爪17は
爪スライドバネ35により、軸から抜ける方向に押し出
される(図7の状態から図8の状態に移行)。この位置
では、分離爪17はリリースカム31の爪カム31bが
働かない位置にあるので、爪バネ32の作用により分離
爪17は圧板21に付勢(図6参照)される。なお、分
離爪17が当接する圧板21部分より上方には凸部21
d(図2、図4、図6参照)が設けられており、厚いシ
ート材Pを載置する際に、分離爪17が内側(シート材
P幅方向で、例えば図2において紙面裏側方向)に入り
込まないように構成されている。従って、厚いシート材
Pを給紙する際には、分離爪17はシート材Pに付勢せ
ずベース20の下ガイド部20bに当接している。また
給紙時には、分離爪17が作用しないので、圧板21の
下側に設けられている分離パッド73とシート材Pとの
抵抗を利用して1枚ずつ分離されて給紙される。
トすることにより、カム33bが回転して分離爪17は
爪スライドバネ35により、軸から抜ける方向に押し出
される(図7の状態から図8の状態に移行)。この位置
では、分離爪17はリリースカム31の爪カム31bが
働かない位置にあるので、爪バネ32の作用により分離
爪17は圧板21に付勢(図6参照)される。なお、分
離爪17が当接する圧板21部分より上方には凸部21
d(図2、図4、図6参照)が設けられており、厚いシ
ート材Pを載置する際に、分離爪17が内側(シート材
P幅方向で、例えば図2において紙面裏側方向)に入り
込まないように構成されている。従って、厚いシート材
Pを給紙する際には、分離爪17はシート材Pに付勢せ
ずベース20の下ガイド部20bに当接している。また
給紙時には、分離爪17が作用しないので、圧板21の
下側に設けられている分離パッド73とシート材Pとの
抵抗を利用して1枚ずつ分離されて給紙される。
【0036】また、1枚づつの手差し給紙する際には、
厚紙フィードポジションで行なわれる。厚紙フィード
ポジションの状態では、そのまま手差し用のシート材P
をピンチローラ37と搬送ローラ36とのローラ対まで
挿入すれば良い。これによって、シート材PがPEセン
サレバー41を横切る様になり、PEセンサ42がON
になる。そして、1〜2秒の所定時間後にシート材Pの
先端長さを揃える動作に入り、印字信号待ちの状態とな
る。
厚紙フィードポジションで行なわれる。厚紙フィード
ポジションの状態では、そのまま手差し用のシート材P
をピンチローラ37と搬送ローラ36とのローラ対まで
挿入すれば良い。これによって、シート材PがPEセン
サレバー41を横切る様になり、PEセンサ42がON
になる。そして、1〜2秒の所定時間後にシート材Pの
先端長さを揃える動作に入り、印字信号待ちの状態とな
る。
【0037】また、普通紙がセットされている普通紙フ
ィードポジションでは、そのまま手差しを行うとシート
材Pが分離爪17に引っ掛かるので、厚紙フィードポジ
ションにして分離爪17を圧板21に付勢することで引
っ掛かりを無くすことにより手差しシート材の給紙を容
易にし、また手差しシート専用の給紙口を設ける必要が
なくなるといった利用上及び設計上のメリットが生じ
る。
ィードポジションでは、そのまま手差しを行うとシート
材Pが分離爪17に引っ掛かるので、厚紙フィードポジ
ションにして分離爪17を圧板21に付勢することで引
っ掛かりを無くすことにより手差しシート材の給紙を容
易にし、また手差しシート専用の給紙口を設ける必要が
なくなるといった利用上及び設計上のメリットが生じ
る。
【0038】また、待機状態での圧板21に対して、シ
ート材Pの先端が下ガイド部20bまで進んでいる場合
がある。この状態で、手差し給紙のために操作レバー3
3を普通紙のフィードポジションから厚紙フィードポジ
ションに切り換えて分離爪17を圧板21に付勢させる
と、分離爪17の付勢力にシート材Pの角部が負けて変
形が発生してしまう。これはシート材Pの枚数が少ない
ときには特に著しい。このような状態において、分離爪
17のシート材Pへの掛かり量が、多数のシート材を想
定した量(3〜5[mm])であると、分離爪17がシ
ート材Pから外れてしまい、分離爪17が機能せず重送
等の給紙不良が発生してしまう。そこで、本実施形態に
おいては、分離爪17の回動軸をテーパ形状とすること
により分離爪17の先端を揺動可能とすると共にベース
20にガイド部20c,20d(図9、図11参照)を
設けてシート材Pへのかかり量を8〜10[mm]にす
るようになっている。これにより、分離爪17がシート
材Pから外れることが防止されている。このテーパ形状
は、基準となる丸穴17cと長穴17dを結ぶテーパ穴
とからなっている(図11参照)。長穴17dにより、
揺動する方向が規制されて分離時における重送等を防止
することが可能となっている。
ート材Pの先端が下ガイド部20bまで進んでいる場合
がある。この状態で、手差し給紙のために操作レバー3
3を普通紙のフィードポジションから厚紙フィードポジ
ションに切り換えて分離爪17を圧板21に付勢させる
と、分離爪17の付勢力にシート材Pの角部が負けて変
形が発生してしまう。これはシート材Pの枚数が少ない
ときには特に著しい。このような状態において、分離爪
17のシート材Pへの掛かり量が、多数のシート材を想
定した量(3〜5[mm])であると、分離爪17がシ
ート材Pから外れてしまい、分離爪17が機能せず重送
等の給紙不良が発生してしまう。そこで、本実施形態に
おいては、分離爪17の回動軸をテーパ形状とすること
により分離爪17の先端を揺動可能とすると共にベース
20にガイド部20c,20d(図9、図11参照)を
設けてシート材Pへのかかり量を8〜10[mm]にす
るようになっている。これにより、分離爪17がシート
材Pから外れることが防止されている。このテーパ形状
は、基準となる丸穴17cと長穴17dを結ぶテーパ穴
とからなっている(図11参照)。長穴17dにより、
揺動する方向が規制されて分離時における重送等を防止
することが可能となっている。
【0039】なお、前述のギヤ群(給送回転体軸79を
除く)及び分離爪17、操作レバー31等はベース20
の右側板上に設置した軸に設けられており、軸中心に回
動可能に構成されている。
除く)及び分離爪17、操作レバー31等はベース20
の右側板上に設置した軸に設けられており、軸中心に回
動可能に構成されている。
【0040】〈実施形態2〉本発明の実施形態2を図1
2に沿って説明する。なお、本実施形態1における自動
給紙機能を備えた記録装置は実施形態1と略同じなので
同一符号を付して相違点のみ述べる。
2に沿って説明する。なお、本実施形態1における自動
給紙機能を備えた記録装置は実施形態1と略同じなので
同一符号を付して相違点のみ述べる。
【0041】先述した実施形態1では普通紙フィードポ
ジションを操作レバー33が選択している時は、操作レ
バー33に設けられたカム33bにより分離爪17が回
動しながら軸方向に押し込まれ、リリースカム31の爪
カム31bが作用する位置まで移動する。そして、圧板
21が待機状態にある時には、分離爪17は爪カム31
bにより上方に移動させられる構成とした。
ジションを操作レバー33が選択している時は、操作レ
バー33に設けられたカム33bにより分離爪17が回
動しながら軸方向に押し込まれ、リリースカム31の爪
カム31bが作用する位置まで移動する。そして、圧板
21が待機状態にある時には、分離爪17は爪カム31
bにより上方に移動させられる構成とした。
【0042】しかし本実施形態では、図12に示すよう
に、操作レバー33に設けたストッパ33cにより、分
離爪17の可動範囲を規制する。操作レバー33が普通
紙フィードポジション(図12において操作レバー3
3’の状態)の時は、ストッパ33cは分離爪17の端
部から大きく離れるために、分離爪17の先端部23は
圧板21方向に爪ばね32の付勢力によって動くが、厚
紙フィードポジション(図12において操作レバー3
3’’の状態)の時は、ストッパ33cは分離爪17の
端部の位置を規制し分離爪17の先端部23を圧板21
から大きく離間させる(図12においてこの状態にある
分離爪を17’で表している)。これにより、操作レバ
ー33と分離爪17とが連動し、厚いシート材Pの給紙
を行う時でも分離爪17が邪魔になることは無い。
に、操作レバー33に設けたストッパ33cにより、分
離爪17の可動範囲を規制する。操作レバー33が普通
紙フィードポジション(図12において操作レバー3
3’の状態)の時は、ストッパ33cは分離爪17の端
部から大きく離れるために、分離爪17の先端部23は
圧板21方向に爪ばね32の付勢力によって動くが、厚
紙フィードポジション(図12において操作レバー3
3’’の状態)の時は、ストッパ33cは分離爪17の
端部の位置を規制し分離爪17の先端部23を圧板21
から大きく離間させる(図12においてこの状態にある
分離爪を17’で表している)。これにより、操作レバ
ー33と分離爪17とが連動し、厚いシート材Pの給紙
を行う時でも分離爪17が邪魔になることは無い。
【0043】従って、本実施形態2の場合は先述した実
施形態1に比べ、リリースカム31の爪カム31b、爪
スライドバネ35等が不要になるという利点が有る。
施形態1に比べ、リリースカム31の爪カム31b、爪
スライドバネ35等が不要になるという利点が有る。
【0044】〈実施形態3〉本発明の実施形態3を図1
3に沿って説明する。なお、本実施形態1における自動
給紙機能を備えた記録装置は実施形態1と略同じなので
同一符号を付して相違点のみ述べる。
3に沿って説明する。なお、本実施形態1における自動
給紙機能を備えた記録装置は実施形態1と略同じなので
同一符号を付して相違点のみ述べる。
【0045】先述した実施形態1では、厚紙フィードポ
ジションを操作レバーが選択している時は、分離爪17
は圧板21に付勢され、分離爪17の上方に凸部21d
が設けられることで厚いシート材Pが載置される時に、
分離爪17がシート材P方向に入り込まない構成とし
た。
ジションを操作レバーが選択している時は、分離爪17
は圧板21に付勢され、分離爪17の上方に凸部21d
が設けられることで厚いシート材Pが載置される時に、
分離爪17がシート材P方向に入り込まない構成とし
た。
【0046】しかし本実施形態では、図13に示す様
に、圧板21の角部に凹部21eを設け、そこに分離爪
17を逃がすことで厚いシート材Pが載置される時に分
離爪17がシート材Pの方向に入り込まない構成とし
た。この場合、凸部がなくなった分、シート材Pの積載
量を増すことができるという利点が有る。
に、圧板21の角部に凹部21eを設け、そこに分離爪
17を逃がすことで厚いシート材Pが載置される時に分
離爪17がシート材Pの方向に入り込まない構成とし
た。この場合、凸部がなくなった分、シート材Pの積載
量を増すことができるという利点が有る。
【0047】〈実施形態4〉本発明の実施形態4を図1
4〜図17に沿って説明する。なお、本実施形態1にお
ける自動給紙機能を備えた記録装置は実施形態1と略同
じなので同一符号を付して相違点のみ述べる。
4〜図17に沿って説明する。なお、本実施形態1にお
ける自動給紙機能を備えた記録装置は実施形態1と略同
じなので同一符号を付して相違点のみ述べる。
【0048】先述した実施形態1においては、操作レバ
ー33に設けられているカム33bにより、分離爪17
をリリースカム31の爪カム31bと作用しない位置ま
で移動させたが、本実施形態では図14〜図17に示す
様にリリースカム31の軸方向にのみ移動可能な爪カム
31cを設け、該爪カム31cを移動させて分離爪17
と作用する様に構成した。以下、本構成について具体的
に述べる。
ー33に設けられているカム33bにより、分離爪17
をリリースカム31の爪カム31bと作用しない位置ま
で移動させたが、本実施形態では図14〜図17に示す
様にリリースカム31の軸方向にのみ移動可能な爪カム
31cを設け、該爪カム31cを移動させて分離爪17
と作用する様に構成した。以下、本構成について具体的
に述べる。
【0049】爪カム31cはリリースカム31の軸方向
にのみ移動可能で、バネ31dにより操作レバー33の
内壁に付勢する様に構成されている。このときのリリー
スカム31と爪カム31cとのカムの位相は所定位置に
設定されており、分離爪17と圧板21とのリリース等
のタイミングが合う様に構成されている。図14、図1
5は厚紙フィードポジションの状態を示し、爪カム31
cがバネ31dにより外側(図14において右側)に付
勢されているので、爪カム31cは分離爪17と作用し
ない。また図16、図17は普通紙フィードポジション
の状態を示し、操作レバー33のカム33bにより爪カ
ム31cの円板が押され内側(図16において左側)に
入り込む。これにより、爪カム31cが分離爪17に作
用する様になる。
にのみ移動可能で、バネ31dにより操作レバー33の
内壁に付勢する様に構成されている。このときのリリー
スカム31と爪カム31cとのカムの位相は所定位置に
設定されており、分離爪17と圧板21とのリリース等
のタイミングが合う様に構成されている。図14、図1
5は厚紙フィードポジションの状態を示し、爪カム31
cがバネ31dにより外側(図14において右側)に付
勢されているので、爪カム31cは分離爪17と作用し
ない。また図16、図17は普通紙フィードポジション
の状態を示し、操作レバー33のカム33bにより爪カ
ム31cの円板が押され内側(図16において左側)に
入り込む。これにより、爪カム31cが分離爪17に作
用する様になる。
【0050】なお、この構成では、リリースレバー33
の切り換えポジションが前記実施形態1と逆になる(図
4における、普通紙ポジションと厚紙ポジションが逆に
なる)。分離爪17への爪カム31cの作用及びその他
については前記実施形態1と全く同じである。
の切り換えポジションが前記実施形態1と逆になる(図
4における、普通紙ポジションと厚紙ポジションが逆に
なる)。分離爪17への爪カム31cの作用及びその他
については前記実施形態1と全く同じである。
【0051】〈実施形態5〉本発明の実施形態5を図1
8に沿って説明する。なお、本実施形態1における自動
給紙機能を備えた記録装置は実施形態1と略同じなので
同一符号を付して相違点のみ述べる。
8に沿って説明する。なお、本実施形態1における自動
給紙機能を備えた記録装置は実施形態1と略同じなので
同一符号を付して相違点のみ述べる。
【0052】先述した実施形態1においては、給紙ポジ
ションを示す操作レバー33は2つのポジションを取っ
たが、図18に示す如く、3つのポジションを取るもの
でも良い。この場合、圧板21のみを押し下げる第1の
リリースカム31dと、圧板21と爪17とを押し下げ
る第2のリリースカム31cとに、リリースカム31は
分割され、各々独立して作用する。
ションを示す操作レバー33は2つのポジションを取っ
たが、図18に示す如く、3つのポジションを取るもの
でも良い。この場合、圧板21のみを押し下げる第1の
リリースカム31dと、圧板21と爪17とを押し下げ
る第2のリリースカム31cとに、リリースカム31は
分割され、各々独立して作用する。
【0053】第2のリリースカム31cは、第1のリリ
ースカム31dと同軸に設けられている。そして、操作
レバー33及び第2のリリースカム31cは第1のリリ
ースカム31dとは連動しておらず、独立しておりユー
ザがシート材Pをセットするためのものである。また、
操作レバー33及び第2のリリースカム31cはギヤで
連結されている。
ースカム31dと同軸に設けられている。そして、操作
レバー33及び第2のリリースカム31cは第1のリリ
ースカム31dとは連動しておらず、独立しておりユー
ザがシート材Pをセットするためのものである。また、
操作レバー33及び第2のリリースカム31cはギヤで
連結されている。
【0054】また、操作レバー33は、フィードポジ
ション 厚紙セットポジション普通紙セットポジシ
ョン の3つのポジションを有しており、各々のポジシ
ョンが約20°〜50°の角度位置間隔で設けられてい
る。この操作レバー33の3つのポジションに対応し、
解除カム35が約90°ずつ回転するように互いのギヤ
比が設定されている。
ション 厚紙セットポジション普通紙セットポジシ
ョン の3つのポジションを有しており、各々のポジシ
ョンが約20°〜50°の角度位置間隔で設けられてい
る。この操作レバー33の3つのポジションに対応し、
解除カム35が約90°ずつ回転するように互いのギヤ
比が設定されている。
【0055】のフィードポジションにおいては、第2
のリリースカム31cは圧板21の押し下げ部21c及
び分離爪17の押し下げ部17cには働かない。通常の
給紙時は、このポジションにある。
のリリースカム31cは圧板21の押し下げ部21c及
び分離爪17の押し下げ部17cには働かない。通常の
給紙時は、このポジションにある。
【0056】の厚紙セットポジションにおいては、第
2のリリースカム31cが圧板21の押し下げ部21c
のみを押し下げるので、分離爪17は圧板21に沿って
下がり、分離爪17をシート材Pにかけない厚紙セット
が行える。また、このポジションで手差し給紙も行う。
2のリリースカム31cが圧板21の押し下げ部21c
のみを押し下げるので、分離爪17は圧板21に沿って
下がり、分離爪17をシート材Pにかけない厚紙セット
が行える。また、このポジションで手差し給紙も行う。
【0057】の普通紙セットポジションにおいては、
第2のリリースカム31cが圧板21の押し下げ部21
c及び分離爪17の押し下げ部17cの両方を押し下
げ、分離爪17が圧板21に対して上げられるので、分
離爪17をシート材Pにかける普通紙セットを行うこと
ができる。また、爪バネ32は引張りコイルバネを用い
ていたが、圧縮コイルバネを用いてもよい。
第2のリリースカム31cが圧板21の押し下げ部21
c及び分離爪17の押し下げ部17cの両方を押し下
げ、分離爪17が圧板21に対して上げられるので、分
離爪17をシート材Pにかける普通紙セットを行うこと
ができる。また、爪バネ32は引張りコイルバネを用い
ていたが、圧縮コイルバネを用いてもよい。
【0058】以上の構成の場合、分離爪17は、のフ
ィードポジションにおいて、常にシート材Pに付勢して
いるので、シート材Pは分離爪17より外れ易くなって
いる。従って、圧板21をリリースする時に分離爪17
のかかり量を大きくする効果が十分活用できる利点があ
る。
ィードポジションにおいて、常にシート材Pに付勢して
いるので、シート材Pは分離爪17より外れ易くなって
いる。従って、圧板21をリリースする時に分離爪17
のかかり量を大きくする効果が十分活用できる利点があ
る。
【0059】〈実施形態6〉本発明の実施形態6を図1
9、図20に沿って説明する。なお、本実施形態1にお
ける記録装置は実施形態1と略同じなので同一符号を付
して相違点のみ述べる。
9、図20に沿って説明する。なお、本実施形態1にお
ける記録装置は実施形態1と略同じなので同一符号を付
して相違点のみ述べる。
【0060】先述した実施形態1においては、分離爪1
7の動きをガイド20c,20dにより規制していた
が、本実施形態では図19、図20に示す如く、爪バネ
32を斜めにかけることで、矢印方向にFという力を加
えガイド20dに当接する構成にした。この場合、ガタ
がなく安定した爪の移動が行えるという利点が有る。
7の動きをガイド20c,20dにより規制していた
が、本実施形態では図19、図20に示す如く、爪バネ
32を斜めにかけることで、矢印方向にFという力を加
えガイド20dに当接する構成にした。この場合、ガタ
がなく安定した爪の移動が行えるという利点が有る。
【0061】
【発明の効果】以上本発明により、以下の効果を得るこ
とが可能となった。
とが可能となった。
【0062】(1) 待機状態において、分離爪がシート材
に当接するときの掛かり量を大きくすることが可能とな
り、シート材の積載枚数が少なくても分離爪がシート材
から外れることが無くなった。また給紙時には、分離爪
は待機時より少ない掛かり量となるので、安定した良好
な分離を行うことが可能となり、装置の信頼性が向上し
た。
に当接するときの掛かり量を大きくすることが可能とな
り、シート材の積載枚数が少なくても分離爪がシート材
から外れることが無くなった。また給紙時には、分離爪
は待機時より少ない掛かり量となるので、安定した良好
な分離を行うことが可能となり、装置の信頼性が向上し
た。
【0063】(2) テーパ穴を丸穴と長穴とを結ぶ形状と
し、分離爪の揺動を規制することでシート材の重送等を
防止することが可能となり、装置の信頼性が向上した。
し、分離爪の揺動を規制することでシート材の重送等を
防止することが可能となり、装置の信頼性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1〜6の説明に適用される給
送装置を備えた記録装置の斜視図。
送装置を備えた記録装置の斜視図。
【図2】本発明の実施形態1〜6の説明に適用される給
送装置を備えた記録装置の側面図。
送装置を備えた記録装置の側面図。
【図3】本発明の実施形態1〜6の説明に適用される給
送装置における給紙部の正面図。
送装置における給紙部の正面図。
【図4】本発明の実施形態1の説明に適用される給送装
置の側面図。
置の側面図。
【図5】本発明の実施形態1の説明に適用される給送装
置の側面図。
置の側面図。
【図6】本発明の実施形態1の説明に適用される給送装
置の側面図。
置の側面図。
【図7】本発明の実施形態1の説明に適用される給送装
置における切換手段の側面図。
置における切換手段の側面図。
【図8】本発明の実施形態1の説明に適用される給送装
置における切換手段の側面図。
置における切換手段の側面図。
【図9】本発明の実施形態1の説明に適用される給送装
置の分離爪の部分正面図。
置の分離爪の部分正面図。
【図10】本発明の実施形態1の説明に適用される給送
装置における切換手段の側面図。
装置における切換手段の側面図。
【図11】本発明の実施形態1の説明に適用される給送
装置の分離爪の部分図で(a)は側面図(b)正面図。
装置の分離爪の部分図で(a)は側面図(b)正面図。
【図12】本発明の実施形態2の説明に適用される給送
装置における切換手段の側面図。
装置における切換手段の側面図。
【図13】本発明の実施形態3の説明に適用される給送
装置における切換手段の側面図。
装置における切換手段の側面図。
【図14】本発明の実施形態4の説明に適用される給送
装置における切換手段の側面図。
装置における切換手段の側面図。
【図15】本発明の実施形態4の説明に適用される給送
装置における切換手段の部分側面図。
装置における切換手段の部分側面図。
【図16】本発明の実施形態4の説明に適用される給送
装置における切換手段の側面図。
装置における切換手段の側面図。
【図17】本発明の実施形態4の説明に適用される給送
装置における切換手段の部分側面図。
装置における切換手段の部分側面図。
【図18】本発明の実施形態5の説明に適用される給送
装置における切換手段の側面図。
装置における切換手段の側面図。
【図19】本発明の実施形態6の説明に適用される給送
装置における分離手段の部分正面図。
装置における分離手段の部分正面図。
【図20】本発明の実施形態6の説明に適用される給送
装置における切換手段の側面図。
装置における切換手段の側面図。
【図21】従来の技術の問題点を説明するのに適用され
る給送装置を備えた記録装置の側面図。
る給送装置を備えた記録装置の側面図。
5 給送回転体
17 分離爪
17b 回動部
17c 丸穴
17d 長穴
20c,20d ガイド
21 圧板
21c 押し下げ部
21d 凸部
21e 凹部
31 リリースカム
31b 爪カム
31c 爪カム
31d ばね
32 爪ばね
33 操作レバー
33b カム
33c ストッパ
72 圧板ばね
P シート材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 木下 啓之
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ
ヤノン株式会社内
(72)発明者 川上 英明
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ
ヤノン株式会社内
(72)発明者 野島 隆司
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ
ヤノン株式会社内
(72)発明者 谷黒 昌宏
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ
ヤノン株式会社内
(72)発明者 才川 悟志
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ
ヤノン株式会社内
(72)発明者 平松 壮一
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ
ヤノン株式会社内
(72)発明者 浅野 潤一
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ
ヤノン株式会社内
(56)参考文献 実開 昭63−32845(JP,U)
実開 平3−59941(JP,U)
実開 昭64−12031(JP,U)
実開 平1−72515(JP,U)
実開 平3−31140(JP,U)
実開 平1−85340(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B65H 3/56
Claims (12)
- 【請求項1】 シート材を積載するシート積載手段を回
動可能に支持する支持手段と、 該シート積載手段に積載されたシート材を給送する給送
回転体と、 前記給送回転体がシート材を給送する際に、シート材の
重送を防止する分離爪と、 前記給送回転体のシート材給送動作に伴って前記シート
積載手段に積載されているシート材を前記給送回転体に
接触または離間させるように前記シート積載手段を回動
させる回動手段と、 前記回動手段によって前記シート積載手段を回動させ、
積載されているシート材を前記給送回転体から離間させ
る際に、前記シート材に対する前記分離爪の掛かり量を
増加させる手段と、 を有することを特徴とする自動給送装置。 - 【請求項2】 前記分離爪は、前記シート積載手段に積
載されているシート材のどちらか一方の先端角部に設け
られていることを特徴とする請求項1記載の自動給送装
置。 - 【請求項3】 前記分離爪を前記シート積載手段に当接
もしくは退避するよう回動可能にした回動軸の軸穴をテ
ーパ形状穴としたことを特徴とする請求項1記載の自動
給送装置。 - 【請求項4】 前記テーパ形状穴は、丸穴と長穴とを結
ぶテーパ形状穴であることを特徴とする請求項3記載の
自動給送装置。 - 【請求項5】 前記分離爪の掛かり量を増加させる手段
は、前記支持手段に設けられたガイド部材と、前記分離
爪を付勢する付勢部材と、を有することを特徴とする請
求項1記載の自動給送装置。 - 【請求項6】 前記分離爪は、シート材の給送を行わな
い待機状態時に、前記シート積載手段から退避している
ことを特徴とする請求項1記載の自動給送装置。 - 【請求項7】 前記回動手段は、前記分離爪を前記シー
ト積載手段に当接もしくは退避するように回動させる分
離爪回動部を有することを特徴とする請求項1記載の自
動給送装置。 - 【請求項8】 前記支持手段は、前記シート積載手段を
前記給送回転体の方向に付勢するシート積載手段付勢部
材を有していることを特徴とする請求項1記載の自動給
送装置。 - 【請求項9】 前記回動手段は、前記シート積載手段に
設けられた解除部材と当接することにより、前記シート
積載手段を前記シート積載手段付勢部材に抗して前記給
送回転体から離間させることを特徴とする請求項8記載
の自動給送装置。 - 【請求項10】 前記回動手段はカムであり、前記給送
回転体を回転させる駆動力を伝達されて回転することを
特徴とする請求項1記載の自動給送装置。 - 【請求項11】 前記給送回転体は切欠き部を有する半
月形状の給送ローラであり、シート材の給送を行わない
状態では、切欠き部を前記シート積載手段に面して保持
されていることを特徴とする請求項1記載の自動給送装
置。 - 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1項に記
載の自動給送装置と、前記自動給送装置より給送された
シート材に記録を行う記録手段と、を有することを特徴
とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12041099A JP3363827B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 自動給送装置及びそれを用いた記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12041099A JP3363827B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 自動給送装置及びそれを用いた記録装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22514392A Division JP3666885B2 (ja) | 1992-03-12 | 1992-07-31 | 自動給送装置及びそれを用いた記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11349169A JPH11349169A (ja) | 1999-12-21 |
JP3363827B2 true JP3363827B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=14785541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12041099A Expired - Fee Related JP3363827B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 自動給送装置及びそれを用いた記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3363827B2 (ja) |
-
1999
- 1999-04-27 JP JP12041099A patent/JP3363827B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11349169A (ja) | 1999-12-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |