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JP3361632B2 - 工作機械の工具アンクランプ装置 - Google Patents

工作機械の工具アンクランプ装置

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Publication number
JP3361632B2
JP3361632B2 JP27052494A JP27052494A JP3361632B2 JP 3361632 B2 JP3361632 B2 JP 3361632B2 JP 27052494 A JP27052494 A JP 27052494A JP 27052494 A JP27052494 A JP 27052494A JP 3361632 B2 JP3361632 B2 JP 3361632B2
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JP
Japan
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unclamping
tool
cam follower
lever
spindle head
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JP27052494A
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JPH08108301A (ja
Inventor
郁雄 亀山
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の工具アンク
ランプ装置に係り、特に、スピンドルヘッドにクランプ
された工具をアンクランプするアンクランプ機構の技術
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、工作機械においては、工具を
交換自在とするために、スピンドルヘッドにクランプし
た工具ホルダーをアンクランプする機構を備えている。
このアンクランプ機構は、アンクランプ時に回動駆動さ
れるアンクランプレバーがスピンドルヘッド側の平行移
動可能なクランプ解除用部材としてのアンクランプ用シ
ャフトに接触してこれをバネ等による付勢力に抗して押
し動かすことで、アンクランプ動作するようになってい
る。そして、このアンクランプレバーとアンクランプ用
シャフトとの接触部は、アンクランプレバー側は平面、
アンクランプ用シャフトはスピンドル軸に、スピンドル
軸線と平行移動可能に設けたピン等の部材とで構成され
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のアンクランプ機構においては、アンクランプレ
バーがその支持点の回りに円弧運動をするのに対して、
アンクランプ用シャフトは平行移動するものであるた
め、両者は互いの接触面で摺動し、そのため、接触面に
は磨耗が生じる。この磨耗量が大きくなると、正常なア
ンクランプ動作ができなくなるといった問題があった。
本発明は、上記の問題を解消するためになされたもので
あり、スピンドルヘッドにクランプされた工具をアンク
ランプするためのレバーと移動解除部材とが摺動し合う
ことなく、転がり動作となるようにして、この両者の接
触部での磨耗が生じるのを防止し、常に正常なアンクラ
ンプ動作ができるようにした工作機械の工具アンクラン
プ装置を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1の発明は、コラムに対して上下方向に移動可
能に設けられたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘ
ッドに回転可能に設けられたスピンドル軸と、前記スピ
ンドル軸にクランプされた工具をアンクランプするアン
クランプ機構とを備え、前記アンクランプ機構は、先端
にカムフォロワが装着されコラムに回動可能に支持され
たアンクランプレバーと、前記スピンドル軸の中空部に
挿入されたロッドと、該ロッドの後端部側で連結され、
側端面の上下方向に、前記カムフォロワに対してセット
バックするように切り欠いた斜面を設けた移動解除部材
とから構成され、前記スピンドルヘッドが上昇し時に
移動解除部材の側端面と前記カムフォロワとが当
し、前記アンクランプレバーの回動により前記カムフォ
ロワが前記移動解除部材を工具側へ押し出し、前記ロッ
ドが前記スピンドル軸に対して平行移動して工具のクラ
ンプ状態を解除するようにし、前記スピンドルヘッドが
上昇しきっていない内に、前記アンクランプレバーが回
動した場合は、前記スピンドルヘッドが上昇した時に前
記移動解除部材の斜面と前記カムフォロワとが当接する
ようにした工作機械の工具アンクランプ装置。 【0005】 【作用】上記の構成を有する請求項1の工作機械の工具
アンクランプ装置によれば、通常前記スピンドルヘッド
が上昇して前記カムフォロワと前記移動解除部材の側端
面が当接する。当接後前記アンクランプレバーの回動に
よりアンクランプレバーの先端に設けられた前記カムフ
ォロワが前記移動解除部材を工具側へ押し出し、前記ス
ピンドル軸の中空部内に設けられた前期ロッドが前記ス
ピンドル軸に対して平行移動して工具のクランプ状態を
解除する。一方、前記スピンドルヘッドが上昇しきって
いない内に、前記アンクランプレバーが回動した場合
は、前記スピンドルヘッドが上昇した時に前記カムフォ
ロワが前記移動解除部材の斜面に接触して移動する。 【0006】 【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例による工
具アンクランプ装置を備えた工作機械について図1を参
照して説明する。この工作機械1は、ワーク(図示な
し)に対して水平方向(図面上では左右)に切削その他
の工作を行うものであり、前後及び左右方向に移動可能
に設けられたコラム2に対して上下方向に移動可能に設
けられたスピンドルヘッド3と、このコラム2に対して
前後方向に移動可能でかつ、自転可能に設けられた自動
工具交換のためのマガジン装置4とから構成される。ス
ピンドルヘッド3は、コラム2側に設けられたボールね
じ(図示なし)で上下駆動されるようになっている。こ
のスピンドルヘッド3は、工具ホルダーを保持しクラン
プするホルダー部5を先端部に有し回転駆動されるスピ
ンドル軸(主軸)6と、このスピンドル軸6を回転駆動
するスピンドルモータ7と、工具のクランプを解除する
アンクランプ機構8の一部を備えている。 【0007】アンクランプ機構8を構成する部材とし
て、スピンドル軸6の中空部に該軸と平行に移動可能に
挿入され、アンクランプバネ(不図示)により付勢され
たロッド9と、スピンドル軸6の外周囲に嵌合され、前
記ロッド9の後端部側でピンにより連結されたアンクラ
ンプリング(移動解除部材)10とが、スピンドルヘッ
ド3側に設けられている。アンクランプ機構8を構成す
るその他の部材として、コラム2側に支点台11に回転
可能に支持されたアンクランプレバー12と、このアン
クランプレバー12を所定角度内で回転駆動するカム1
3とが、コラム2側に設けられている。アンクランプレ
バー12の上端部(点線部)は、カム13のアンクラン
プ用カム溝13aに嵌まっており、カム13の回転によ
り該アンクランプレバー12が回動する。アンクランプ
レバー12の下端部は、スピンドルヘッド3の外装カバ
ーに開けた開口3aを通してスピンドルヘッド3内に臨
み、スピンドルヘッド3が上昇した時にアンクランプリ
ング10の側端面10a(図3)に当接し得る状態とな
り、カム駆動により、アンクランプレバー12が二点鎖
線で示すように回動して、アンクランプリング10を前
方に押し出し、これにより工具のクランプ状態を解除で
きるようになっている。 【0008】マガジン装置4は、放射状に複数の工具を
保持するグリップ14を有した円盤状のマガジン15を
有し、このマガジン15は、コラム2側に固定されたマ
ガジン支持部16に回転自在に支持された回転軸17に
保持されており、この回転軸17に形成されたスプライ
ンにより水平方向には移動可能とされ、該軸17と一体
に回転されるようになっている。回転軸17は、減速歯
車機構18と駆動軸19を介してマガジン旋回モータ2
0に連結されている。なお、マガジン15を所定の回転
位置に停止させるための位置決めピン21aがマガジン
支持部16に設けられ、それに対向してマガジン15の
所定の位置に位置決め穴21bが設けられており、マガ
ジン15が後退した時に、位置決めピン21aが位置決
め穴21bに嵌まり込み位置決めされる。また、マガジ
ン15の所定の回転位置で、グリップ14をアンロック
するための部材22が装備されている。 【0009】また、マガジン15を前後方向に移動させ
るための機構として、マガジン支持部16に取り付けら
れたカムベース16aに前後移動自在に支持された前後
シャフト軸23と、この前後シャフト軸23を前後移動
させるための前後レバー24とを有する。この前後レバ
ー24は、カムベース16aの天板に回転自在に支持さ
れ、その一端に締結されたカムフォロア(図に表れず)
はカム13の前後用カム溝13bに嵌められ、他端に締
結されたカムフォロア24aは前後シャフト軸23に結
合された前後カム部材25に係合されている。前後シャ
フト軸23の前端部に締結したカムフォロア23aは、
マガジン15と一体に設けたカム溝26に係合させ、該
シャフト軸23の前後移動をマガジン15に伝達するよ
うにしている。また、アンクランプ用カム溝13aと前
後用カム溝13bとが設けられた一体のカム13は、カ
ム駆動モータ(図示なし)に連結されており、回転制御
される。このカム動作により、マガジン15は前後レバ
ー24を介して前後方向に駆動される。二点鎖線で示す
前後カム部材25´は前方に移動した時の位置を示して
いる。 【0010】次に、上記アンクランプ機構8の詳細構成
を図2、図3を参照して説明する。アンクランプレバー
12の下端部はアンクランプリング10に跨がり得る二
股形状とされ、ここにコロ部材でなるカムフォロア12
aがボルト軸12bにより回転自在に取り付けられ、ア
ンクランプレバー12はこのカムフォロア12aを介し
てアンクランプリング10の側端面10aと接触するよ
うな構成とされている。アンクランプリング10は、ス
ピンドルヘッド3が嵌合される中空部10bと、図1に
示したロッド9と連結するためのピンがスピンドルヘッ
ド3の長孔を通して挿通される孔10cを有し、また、
カムフォロア12aが接触する側端面の上下方向にはカ
ムフォロア12aに対してセットバックするように切り
欠いた斜面10dを設けている。なお、アンクランプレ
バー12の上端部にはアンクランプ用カム溝13aに嵌
まり込むカムフォロア12cが取り付けられている。 【0011】次に、上記のように構成された工作機械の
工具アンクランプ装置、特に工具交換時のアンクランプ
機構8の動作を説明する。自動工具交換の動作が開始さ
れると、スピンドルヘッド3が上昇し、アンクランプレ
バー12がアンクランプリング10に当接し得る状態と
なる。この時に、スピンドルヘッド3の先端のホルダー
部5にクランプされている工具ホルダーは、マガジン1
5のグリップ14に受け渡し可能な状態となる。さら
に、不図示のカム駆動モータが駆動されてカム軸27を
介してカム13が回転駆動され、そのカム動作により、
アンクランプレバー12が支点台11の回りに回動さ
れ、円弧運動して、アンクランプリング10の側端面1
0aに接触する。さらにアンクランプレバー12が回動
され、アンクランプリング10を押し、ロッド9がアン
クランプバネによる付勢に抗して移動され、その結果、
アンクランプが行われる。この動作において、アンクラ
ンプレバー12は円弧運動するのに対し、アンクランプ
リング10はスピンドル軸6に平行な直線運動をする
が、アンクランプレバー12側はカムフォロア12aの
コロ部材(外輪)が接触して、転がり運動をするので、
この接触部分での磨耗は生じない。 【0012】また、アンクランプレバー12がアンクラ
ンプリング10に当接した状態で自動工具交換機構に異
常が発生した場合、アンクランプリング10はスピンド
ルヘッド3側のアンクランプバネからバネ力を受けてい
て、手で動かすことが困難なため、スピンドルヘッド3
を降下させて、上記の当接状態を外してアンクランプバ
ネからバネ力を受けないようにして作業することがあ
る。この場合、アンクランプリング10の側端面に本実
施例のような斜面10dが無く、段差があるとすると、
アンクランプレバー12のカムフォロア12aがアンク
ランプリング10から離れる瞬間に、段差で急に上記当
接が外れるため、アンクランプリング10はアンクラン
プバネで押されてストッパー等の部材に激突し、そのた
め、変形等を起こす恐れがある。本実施例では、アンク
ランプリング10に切り欠いた斜面10dを設けている
ので、カムフォロア12aがアンクランプリング10か
ら離れる動きが滑らかに行われ、従って、上記のような
問題は発生しない。 【0013】また、上記のようにアンクランプリング1
0に切り欠いた斜面10dを設けていることにより、ス
ピンドルヘッド3が上昇しきっていない内に、アンクラ
ンプレバー12が回動して突出して来ても、アンクラン
プレバー12のカムフォロア12aは斜面10dに接触
して移動するので、動作に支障がなく、従って、スピン
ドルヘッド3の上昇とアンクランプレバー12の回動と
を同時的に動作させることが可能であり、動作のスピー
ドアップが図れる。 【0014】本発明は、上記実施例構成に限られず、種
々の変形が可能であり、例えば、上記実施例のアンクラ
ンプ機構8では、カムフォロア12aをアンクランプレ
バー12側に設けているが、図4に示す変形例のよう
に、アンクランプリング10側に回転自在なコロ部材1
0eを設けたものでも構わない。この変形例のような構
成においても、上記と同様な作用が得られる。また、移
動解除部材であるアンクランプリング10についても上
記実施例構成のリング形状に限られるものではない。 【0015】 【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る工作
機械の工具アンクランプ装置によれば、前記スピンドル
ヘッドが上昇した時に前記カムフォロワと前記移動解除
部材の側端面とが当接し、前記アンクランプレバーの回
動によりアンクランプレバーの先端に設けられた前記カ
ムフォロワが前記移動解除部材を工具側へ押し出す。
方、前記スピンドルヘッドが上昇しきっていない内に、
前記アンクランプレバーが回動した場合は、前記スピン
ドルヘッドが上昇した時に前記カムフォロワが前記移動
解除部材の斜面に接触して移動するため、この両者の接
触部での磨耗が生じるのを防止し、常に正常なアンクラ
ンプ動作ができるだけではなく、スピンドルヘッドの上
昇とアンクランプレバーの回動とを同時的に動作させる
ことが可能であり、動作のスピードアップが図れるとい
う効果を得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例による工具アンクランプ装置
を備えた工作機械の側断面図である。 【図2】同アンクランプ装置におけるアンクランプ機構
の詳細構成を示す図である。 【図3】(a)(b)はアンクランプ機構におけるアン
クランプリングの正面図及び側面図である。 【図4】アンクランプ機構の変形例を示す部分側面図で
ある。 【符号の説明】 1 工作機械 2 コラム 3 スピンドルヘッド 4 マガジン装置 6 スピンドル軸 8 アンクランプ機構 10 アンクランプリング(移動解除部材) 12 アンクランプレバー 12a コロ部材でなるカムフォロア 10d 斜面 10e コロ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 31/117 B23Q 3/157

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 コラムに対して上下方向に移動可能に設
    けられたスピンドルヘッドと、 前記スピンドルヘッドに回転可能に設けられたスピンド
    ル軸と、 前記スピンドル軸にクランプされた工具をアンクランプ
    するアンクランプ機構とを備え、 前記アンクランプ機構は、先端にカムフォロワが装着さ
    れ、コラムに回動可能に支持されたアンクランプレバー
    と、前記スピンドル軸の中空部に挿入されたロッドと、
    該ロッドの後端部側で連結され、前記カムフォロワと接
    触する側端面の上下方向に、前記カムフォロワに対して
    セットバックするように切り欠いた斜面を設けた移動解
    除部材とから構成され、 前記スピンドルヘッドが上昇した時に前記移動解除部材
    の側端面と前記カムフォロワとが当接し、前記アンクラ
    ンプレバーの回動により前記カムフォロワが前記移動解
    除部材を工具側へ押し出し、前記ロッドが前記スピンド
    ル軸に対して平行移動して工具のクランプ状態を解除す
    るようにし、前記スピンドルヘッドが上昇しきっていな
    い内に、前記アンクランプレバーが回動した場合は、前
    記スピンドルヘッドが上昇した時に前記移動解除部材の
    斜面と前記カムフォロワとが当接するようにしたことを
    特徴とする工作機械の工具アンクランプ装置。
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