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JP3358835B2 - 画像符号化方法及び装置 - Google Patents

画像符号化方法及び装置

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JP3358835B2
JP3358835B2 JP33314292A JP33314292A JP3358835B2 JP 3358835 B2 JP3358835 B2 JP 3358835B2 JP 33314292 A JP33314292 A JP 33314292A JP 33314292 A JP33314292 A JP 33314292A JP 3358835 B2 JP3358835 B2 JP 3358835B2
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gop
signal
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JP33314292A
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元樹 加藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to KR1019930026825A priority patent/KR100265193B1/ko
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Priority to JP35413499A priority patent/JP3356413B2/ja
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    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation
    • H04N19/577Motion compensation with bidirectional frame interpolation, i.e. using B-pictures
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    • H04N19/70Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals characterised by syntax aspects related to video coding, e.g. related to compression standards
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/79Processing of colour television signals in connection with recording
    • H04N9/80Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
    • H04N9/804Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback involving pulse code modulation of the colour picture signal components
    • H04N9/8042Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback involving pulse code modulation of the colour picture signal components involving data reduction

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスクや磁
気テープ等の蓄積系動画像メディアを用いた情報記録装
置、情報記録再生装置、又は、例えばいわゆるテレビ会
議システム、動画電話システム、放送用機器等の情報伝
送装置、情報送受信装置に好適な画像符号化方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の動き補償予測符号化及びその復号
化方法について、その代表的なものにISO−IEC/
JTC1/SC2/WG11(通称MPEG:Moving P
ictureExperts Groupという)において決められた蓄積
用動画像符号化の標準方式(通称MPEG1という)が
ある。
【0003】このMPEG1では、ある単位の動画像を
まとめてGOP(Group Of Picture)と呼ぶ。図6にはG
OPの構成例を示す。この図6において、GOP内のピ
クチャは、Iピクチャ(イントラ符号化画像:Intra-co
ded picture ),Pピクチャ(前方予測符号化画像:Pr
edictive-coded picture),Bピクチャ(両方向予測符
号化画像:Bidirectionally Predictive-coded pictur
e)の3種類が存在する。ここで、Iピクチャは、フレ
ーム内符号化ピクチャである。Pピクチャはフレーム間
予測符号化ピクチャであり、最近の過去の復号再生され
たIピクチャまたはPピクチャから動き予測されて、こ
の時の予測誤差が符号化される。Bピクチャは、双方向
予測符号化ピクチャであり、過去の再生ピクチャと未来
の再生ピクチャの両方から動き予測されて、この時の予
測誤差が符号化される。GOPは、1又は複数枚のIピ
クチヤと、0又は複数枚の非Iピクチヤとから構成され
る。なお、この図6において、Iピクチャは図中Iで示
し、Pピクチャは図中Pで示し、Bピクチャは図中Bで
示す。さらに、図6において、各ピクチャ間を結ぶ矢印
は、動き予測の方向を示している。
【0004】また、MPEG1では、GOP単位でのラ
ンダムアクセス(途中からの再生)を可能とするため
に、図7に示すように、各GOP(GOP1,GOP
2,GOP3,・・・,GOPN)には、それぞれGO
Pヘッダ(GOPヘッダ1,GOPヘッダ2,GOPヘ
ッダ3,・・・,GOPヘッダN)が付加される。した
がって、画像復号化装置は、供給された符号化情報(入
力ビットストリーム)の中から指定されたGOPのGO
Pスタートコードを検出し、そのGOPの先頭のIピク
チャから復号を開始することにより、動画像シーケンス
の途中からの再生を可能としている。
【0005】ここで、上記GOPヘッダには、クローズ
ドGOP(Closed GOP)フラグと、ブロークンリンク
(Broken Link )フラグという2つのフラグが付加され
ている。
【0006】クローズドGOPフラグは、符号化時に立
てられるフラグであり、GOPの最初の数枚の(図6の
場合には2フレームの)Bピクチャの予測時に、過去の
GOPに属するPピクチャ(図6の場合には斜線で示し
たPピクチャ)からの予測を使用していないことを示す
フラグである。クローズドGOPフラグが立っているG
OPは、完全に独立したGOPとなる。
【0007】また、ブロークンリンクフラグは、クロー
ズドGOPでないビットストリームを編集により切りと
ってつなぎ合わせた場合に立てるフラグである。したが
って、画像復号化装置は、ブロークンリンクフラグが立
っているGOPでは先頭の数枚のBピクチャの表示はで
きないことを認識する。
【0008】これら2つのフラグはGOPの先頭の数枚
のBピクチャに関係するものであり、指定されたGOP
からのランダムアクセス(途中からの再生)の時は、最
悪の場合で先頭のBピクチャを表示できないことがある
が、Iピクチャ以降の再生は可能である。
【0009】なお、GOPに関する詳細なビットストリ
ームのコードや文法については、MPEG1の規格書に
書かれている。
【0010】ところで、近年、MPEG1の後を受けた
MPEG2において、テレビジョン方式のNTSCやP
ALのようなインタレース画像を符号化する方式が検討
されている。MPEG2では、符号化するピクチャの処
理単位をフレームまたはフィールドで適応的に切り替え
ることを行い、過去の復号再生された複数のフレームや
フィールドを得ることを行う。
【0011】このMPEG2でのGOP内のピクチャ
は、MPEG1と同様にIピクチャ,Pピクチャ,Bピ
クチャの3種類が存在し、それぞれのピクチャはフレー
ムまたはフィールド構成であることが許されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ここで、MPEG2に
おいて、GOP単位でのランダムアクセスを行なう場合
で、GOPの先頭のIピクチャがフィールド構造である
場合には、次のような問題が生じる。
【0013】すなわち、図8に示すように、例えば、現
在の符号化対象としてのピクチャp13がフィールド構
造である場合、過去の復号再生された2つのフィールド
すなわちフィールドp06及びフィールドi12からの
動き予測を適用できるが、この時、フィールドp06か
らの予測を用いている場合にはGOP1の独立性はなく
なり、GOP1へのランダムアクセスはできないことに
なる。なぜならば、GOP1へランダムアクセスをした
時、フィールドp13の再生に必要である動き補償時に
参照すべきフィールドp06が再生されていないからで
ある。なお、図8の図中iはIピクチャ、pはPピクチ
ャ、bはBピクチャである。また、図中の点線の斜線は
GOPの切れ目を示している。
【0014】そこで、本発明は、以上の点に着目してな
されたものであり、GOPに属するPピクチャを符号化
する際に、すべてのGOPへのランダムアクセスを可能
とする画像符号化方法及び装置を提供することを目的と
するものである。
【0015】
【発明を解決するための手段】本発明の画像符号化方法
は、上述の目的を達成するために提案されたものであ
り、フィールド構造をなす複数のフィールドをまとめた
グループが連続するビットストリームであって、上記グ
ループのイントラ符号化したイントラフィールドと他の
フィールドを参照して前方予測フィールドを生成し、入
力フィールドと上記前方予測フィールドとの差分をとっ
て差分フィールドを生成し、上記差分フィールドの信号
を符号化する画像符号化方法において、上記グループ同
士の切れ目の最初のイントラ符号化したイントラフィー
ルドと1つのフレームをなす差分フィールドについて
は、上記イントラフィールドのみを参照して前方予測フ
ィールドを用いて生成することを特徴とする。
【0016】本発明の画像符号化装置は、上述の目的を
達成するために提案されたものであり、フィールド構造
をなす複数のフィールドをまとめたグループが連続する
ビットストリームであって、上記グループのイントラ符
号化したイントラフィールドと他のフィールドを参照し
て前方予測フィールドを生成する前方予測フィールド生
成手段と、入力フィールドと上記前方予測フィールドと
の差分をとって差分フィールドを生成する差分手段と、
上記差分フィールドの信号を符号化する符号化手段とを
有し、上記グループ同士の切れ目の最初のイントラ符号
化したイントラフィールドと1つのフレームをなす差分
フィールドについては、上記イントラフィールドのみを
参照して前方予測フィールドを用いて生成することを特
徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】すなわち、本発明の画像符号化方法及び装
置は、画像符号化側において、GOPに属する最初のP
ピクチャを符号化する際に、過去のGOPに属するピク
チャからの予測を常に禁止することにより、画像復号化
側ですべてのGOPへのランダムアクセスができるよう
にしている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0023】本実施例の画像符号化方法は、原画像と過
去の復号化画像との差分信号を符号化すると共に前述し
たMPEG2が適用される画像符号化方法であって、現
在のGOPに属するPピクチャの符号化の際に、過去の
GOPに属する復号化画像を用いて符号化を行っている
か否かを示すフラグとしてのランダムアクセス可能指示
フラグを、上記GOPのヘッダに設けた(付加した)も
のである。
【0024】また、本発明実施例の画像符号化方法は、
複数枚のフィールドをまとめたGOPの、最初のイント
ラ符号化したイントラフィールド(Iピクチャ)の局所
復号化画像信号を用いて前方予測フィールドを生成し、
入力フィールドと上記前方予測フィールドとの差分をと
って差分フィールドを生成し、上記差分フィールドの信
号を符号化する画像符号化方法であって、差分フィール
ドを生成するに際し、入力フィールドが属するGOP以
外のGOPに属する前方予測フィールドからの差分を取
ることを禁止すること、すなわち、現在のGOPに属す
る最初のPピクチャを符号化する際に、上記現在のGO
Pに属する復号化画像のみから予測を行う(過去のGO
Pに属するピクチャからの予測を常に禁止する)ように
している。
【0025】本実施例の画像符号化方法が適用される本
発明実施例の画像符号化装置は、図1に示すように、動
画像入力端子10を介して供給された入力画像を記憶す
る記憶手段としてのフィールドメモリ群11と、上記フ
ィールドメモリ群11から出力された画像信号(ブロッ
ク画像信号S1)と後述する動き補償回路18からの復
号化画像(ブロック画像信号S3)との差分信号(ブロ
ック差分信号S2)を形成する差分手段としての差分器
13と、上記ブロック差分信号S2を所定の変換係数
(後述するDCT係数)に変換する変換手段及び当該変
換係数を量子化して量子化係数を出力する量子化手段を
含む差分信号符号化器14と、上記量子化係数(符号化
信号S4)を逆量子化して逆量子化係数を出力する逆量
子化手段及び当該逆量子化係数を逆変換して復号化画像
信号(ブロック再生差分信号S5)を形成する逆変換手
段を含む差分信号復号化器15と、上記ブロック再生差
分信号S5に後述する動き補償回路18からの予測画像
(ブロック画像信号S3)を加算する加算回路16と、
上記量子化係数(符号化信号S4)と共に現在のGOP
に属するPピクチャの符号化の際に過去のGOPに属す
る復号化画像を用いて符号化を行っているか否かを示す
フラグ(ランダムアクセス可能指示フラグS9)を可変
長符号化する可変長符号化器19とを有するものであ
る。
【0026】先ず、この図1に示す本実施例の画像符号
化装置(すなわちMPEG2が適用される動き補償予測
符号化装置)から詳細に説明する。
【0027】この図1において、動画像入力端子10よ
り入力された画像信号は、上記フィールドメモリ群11
へ供給されて記憶される。この記憶された画像信号は、
フィールド単位で動き予測回路12と動き補償回路18
に送られる。
【0028】また、動き予測回路12は、このフィール
ドメモリ群11に記憶された画像信号に対して、現在の
符号化対象(現在のフィールド)である画像中の画素の
動き予測を、過去の画像(過去のフィールド)と未来の
画像(未来のフィールド)を参照して行なう。ここで、
当該動き予測は、現在の符号化対象である画像中の例え
ば16×16画素からなるブロックの画素信号と、参照
される過去の画像又は未来の画像とのブロックマッチン
グにより行われる。さらに、当該動き予測回路12は、
上記ブロックマッチングでの予測誤差が最小である場合
の参照画像中のブロック位置を、動きベクトルS7とし
て動き補償回路18に供給する。
【0029】当該動き補償回路18は、後述する既に復
号再生された画像が蓄えられているフィールドメモリ群
17から、上記動きベクトルS7で指定されたアドレス
に位置するブロック画像信号S3の出力を指示する。ま
た、この動き補償回路18からのブロック画像信号S3
の出力は、適応的な動作となっており、ブロック単位で
以下の4種類のモードから最適なものに切り替えること
が可能である。
【0030】すなわち、この4種類のモードは、第1に
過去の再生画像からの動き補償モードと、第2に未来の
再生画像からの動き補償モードと、第3に過去未来の両
再生画像からの動き補償モード(過去の再生画像からの
参照ブロックと未来の再生画像からの参照ブロックを1
画素毎に線形演算(例えば平均値計算)をする。)と、
第4に動き補償なしのモード(すなわち画像内符号化モ
ードである。)とからなる。
【0031】当該動き補償回路18におけるこれらのモ
ードの切り替えの際には、例えば上記4種類のモードで
出力されるそれぞれのブロック画素信号と現在の符号化
対象のブロック画素信号との1画素毎の差分値の絶対値
の総和が最小であるモードが選択される。このモードの
切り替えにより選択されたモードは、動き補償モード信
号S8として出力される。
【0032】一方、上記フィールドメモリ群11から供
給される現在の符号化対象のブロック画素信号S1と、
上述したような動き補償回路18を介して上記フィール
メモリ群17から供給されるブロック画素信号S3と
は、上記差分器13にて1画素毎の差分値が計算され、
その結果のブロック差分信号S2が差分信号符号化器1
4に送られる。
【0033】当該差分信号符号化器14では、上記ブロ
ック差分信号S2を所定の変換係数に変換すると共に当
該変換係数を量子化して符号化信号S4を出力する。
【0034】この符号化信号S4は、上述した動き予測
回路12からの上記動きベクトルS7と上記上記動き補
償回路18からの動き補償モードS8と共に、可変長符
号化器19にてハフマン符号等の可変長符号化が施さ
れ、出力端子20からビットストリームとして出力され
る。
【0035】また、上記符号化信号S4は、差分信号復
号化器15にも供給される。当該差分信号符号化器15
では、上記符号化信号S4を逆量子化し、その逆量子化
係数に対してさらに上記所定の変換係数への変換に対応
する逆変換を行って復号化してブロック再生差分信号S
5を形成する。
【0036】なお、上記差分信号符号化器14の具体的
な構成としては、上記ブロック差分信号S2を所定の変
換係数としてのディスクリートコサイン変換によるDC
T係数に変換するディスクリートコサイン変換器(DC
T)と、その出力係数(DCT係数)を量子化する量子
化器とからなる構成を適用できる。したがって、この場
合の上記差分信号復号化器15の具体的な構成として
は、逆量子化器と上記DCT係数を逆変換する逆ディス
クリートコサイン変換器(IDCT)からなる構成を適
用することになる。
【0037】当該差分信号復号化器15からのブロック
再生差分信号S5は、加算回路16に送られる。当該加
算回路16では、当該ブロック再生差分信号S5と上記
動き補償回路18から出力される前記ブロック画像信号
S3とが1画素毎に加算され、その結果として、当該加
算回路16からはブロック再生信号S6が得られる。当
該ブロック再生信号S6は、上記フィールドメモリ群1
7の中の指定されたフィールドメモリへ格納される。
【0038】以上が、本実施例の画像符号化装置(動き
補償予測符号化装置)の基本構成及び動作である。
【0039】ここで、本実施例装置へ入力される動画像
は、前記GOP(Group Of Picture)でなる動画像単位が
適用されている。
【0040】以下、当該GOPのピクチャ構成が、図2
のXに示すGOP1の構成である場合の動き補償予測の
処理について説明する。なお、図2のYは動き補償予測
の第1段目の処理を、図2のZは動き補償予測の第2段
目の処理を示す。また、各ピクチャは、フレームまたは
フィールドで構成され、Iピクチャは図中iで示し、P
ピクチャは図中pで示し、Bピクチャは図中bで示す。
これらIピクチャ,Pピクチャ,Bピクチャの定義は前
述と同じである。さらに、図中の各ピクチャ間を結ぶ矢
印は動き予測の方向を示し、図中の点線の斜線はGOP
の切れ目を示している。
【0041】先ず、図2のYに示す動き補償予測の第1
段目の処理では、例えば、数枚のBピクチャを飛び越し
て過去の再生画像であるIピクチャまたはPピクチャか
らの予測を行う。次の図2のZに示す第2段目の処理で
は、上記第1段目の処理で既に符号化されたものを再生
した前後のIピクチャ又はPピクチャを参照して、それ
らの間には挟まれたBピクチャの予測符号化を行なう。
【0042】具体的に言うと、これら図2のGOP1の
場合、上記第1段目の処理におけるピクチャp13の動
き予測時及び動き補償時には、例えばピクチャi12と
ピクチャp03が参照される。ピクチャp03は、過去
のGOP0に属するピクチャである。
【0043】このとき、GOP1へのランダムアクセス
(途中からの再生)を可能にしたいと考える場合は、ピ
クチャp03の参照を禁止する。また、GOP1へのラ
ンダムアクセスを不要と考える場合は、ピクチャp03
の参照を使用する。なお、ピクチャp03の参照を使用
する場合は、画質を重視する場合である。
【0044】また、別のGOP構成の例として、図3の
Xに示すのGOP1の場合、例えば、図3のYに示す第
1段目の処理におけるピクチャp15の動き予測時及び
動き補償時には、ピクチャi12とピクチャp03が参
照される。ピクチャp03は、過去のGOP0に属する
ピクチャである。なお、この図3においても、図3のZ
は第2段目の処理を示し、また上述同様にIピクチャは
図中iで示し、Pピクチャは図中pで示し、Bピクチャ
は図中bで示す。また、図中の各ピクチャ間を結ぶ矢印
は動き予測の方向を示し、図中の点線の斜線はGOPの
切れ目を示している。
【0045】この時に、GOP1へのランダムアクセス
(途中からの再生)を可能にしたいと考える場合は、ピ
クチャp03の参照を禁止する。また、GOP1へのラ
ンダムアクセスを不要と考える場合は、ピクチャp03
の参照を使用する。ピクチャp03の参照を使用する場
合は、画質を重視する場合である。
【0046】上記図2や図3のようなGOP単位で動画
像が入力される場合の本実施例の画像符号装置の構成及
び動作について説明する。
【0047】図1に戻って、端子21からGOPスター
ト指示信号S10が入力されると、GOPスタートコー
ドと共に、端子24を介して供給される上記GOPへの
ランダムアクセスを可能にするかどうかの条件により予
め決められたランダムアクセス可能指示フラグS9が、
上記GOPスタート指示信号S10に応じて切り替えら
れるスイッチ23を介して可変長符号化器19へ入力さ
れる。
【0048】したがって、この場合の当該可変長符号化
器19では、上述したような動きベクトルS7と動き補
償モード信号S8と符号化信号S4と共に、上記ランダ
ムアクセス可能指示フラグS9も可変長符号化し、得ら
れたビットストリームを出力する。
【0049】なお、この時のGOPレイヤーでのビット
ストリームシンタクス(ビットストリーム構成法)を図
4に示す。
【0050】この図4において、前述したMPEG1で
のシンタクス(構成法)を基本とし、”closed _predi
ction_flag”にて、上記ランダムアクセス可能指示フ
ラグS9を出力する。また、”reserved _bits”は、g
roup _extenstion_dataが8ビット単位であるので、
7ビットの無意味なビットの付加が必要となるために存
在する。その他のコードについてはMPEG1の規格書
に詳細が書かれている。
【0051】再び図1において、端子21にGOPスタ
ート指示信号が入力されると、ピクチャカウンタ22が
リセットされる。当該ピクチャカウンタ22は、フィー
ルドメモリ群11から出力されるIピクチャまたはPピ
クチャをカウントするものである。
【0052】そして、当該ピクチャカウンタ22におい
てカウント数が例えば「2」となった時、上記動き補償
回路18に対してフラグ信号S11が立てられる。この
時、当該動き補償回路18は、現在符号化を行うPピク
チャが、特別なPピクチャであること、言い換えれば1
つ前のGOPのピクチャを参照画像とするPピクチャで
あること、すなわち図2でのピクチャp13、図3での
ピクチャp15であることを認識する。
【0053】またこの時、動き補償回路18では、上記
ランダムアクセス可能指示フラグS9に従って、過去の
GOPに属するPピクチャからの予測が可能であるかど
うかが切り替えられる。
【0054】なお、全てのGOPへのランダムアクセス
を可能とするために、常に過去のGOPに属するPピク
チャからの予測を禁止する場合もある。この場合、ラン
ダムアクセス可能指示フラグS9は、GOPヘッダに付
加する必要がないため、可変長符号化器19からは出力
されない。
【0055】以上が、本実施例の画像符号化装置につい
ての説明である。
【0056】次に、本発明実施例の画像復号化方法は、
原画像と過去の復号化画像との差分信号を符号化するこ
とにより生成された符号化データを復号化する画像復号
化方法であって、GOPに属するPピクチャの符号化が
それよりも過去のGOPに属する復号化画像を用いて符
号化されたものか否かを示すフラグ(ランダムアクセス
可能指示フラグ)を当該GOPのヘッダから検出し、現
在のGOPのPピクチャが、過去のGOPに属する復号
化画像を用いて符号化されているか否かを判定するもの
である。
【0057】すなわち、本実施例の画像復号化方法が適
用される本発明実施例の画像復号化装置は、図5に示す
ように、端子30を介して供給される主に符号化された
差分信号からなる入力ビットストリーム(上記図1の端
子20からの出力と対応するビットストリーム)からG
OPに付加されたヘッダ情報を検出し、さらにこのヘッ
ダ情報内のランダムアクセス可能指示フラグS26を検
出することで当該GOPがランダムアクセス可能である
か否かを判定するヘッダ検出器37と、上記ヘッダ検出
器37によりランダムアクセスが可能であると判定され
たときに上記入力ビットストリームが供給される可変長
符号の復号化手段及び当該復号化手段の出力を逆量子化
して逆量子化係数を出力する逆量子化手段を含む可変長
復号器31と、当該可変長復号器31からの上記逆量子
化係数を逆変換して復号化差分信号(ブロック再生信号
S21)を形成する逆変換手段としての差分信号復号器
32と、当該差分信号復号器32からのブロック再生信
号S21に後述する復号化画像信号(動き補償回路34
からのブロック画像信号S22)を加算する加算回路3
3とを有するものである。
【0058】以下、この図5に示す本実施例の画像復号
化装置側でランダムアクセスを行う場合について説明す
る。当該復号化装置では、上記GOPヘッダ検出器37
において、上記端子30を介した入力ビットストリーム
から、先ず指定されたGOPのGOPヘッダを検索し、
そこに付加されている図1のランダムアクセス可能指示
フラグS9に対応するランダムアクセス可能指示フラグ
S26を調べる。
【0059】当該ランダムアクセス可能指示フラグS2
6からランダムアクセス不可能と判定された場合は、指
定されたGOPに時間的に最も近いランダムアクセス可
能なGOPの検索をし続ける。
【0060】ここで、このランダムアクセス可能指示フ
ラグS26からランダムアクセス可能と判断される場合
は、先に示した図2や図3のGOP1の様なGOP構造
の場合において、GOPに属するPピクチャを符号化す
る際に過去のGOPに属するピクチャからの予測を使用
していないということが認識される。
【0061】この場合、入力ビットストリームが上記ラ
ンダムアクセス可能指示フラグS26に応じて切り替え
られるスイッチ38を介して、上記可変長復号器31に
供給される。当該可変長復号器31では、前記図1の画
像符号化装置における符号化差分信号S4,動きベクト
ルS7,動き補償モード信号S9にそれぞれ対応する符
号化差分信号S20,動きベクトルS24,動き補償モ
ード信号S25が復号される。
【0062】上記符号化差分信号S20は、次の差分信
号復号器32へ送られ、ここで復号され、前記図1の符
号化信号S4に対応するブロック再生差分信号S21と
なる。
【0063】なお、当該差分信号復号器32の構成とし
ては、前述した画像符号化装置に合わせて、逆量子化器
と逆ディスクリートコサイン変換器からなる構成を適用
する。ただし、画像符号化装置側と整合がとれていれ
ば、その他の構成を適用することも可能である。
【0064】上記ブロック再生差分信号S21は、加算
回路33に送られる。当該加算回路33では、上記可変
長復号器31からの上記動きベクトルS24,動き補償
モード信号S25と、後述のフィールドメモリ群35か
らの出力とに基づいて動き補償回路34で形成されるブ
ロック画像信号S22と、上記ブロック再生差分信号S
21とが、1画素毎に加算され、その結果として、ブロ
ック再生信号S23が得られる。ブロック再生信号S2
3は、フィールドメモリ群35に送られ、この内の指定
されたフィールドメモリへ格納される。
【0065】フィールドメモリ群35に蓄えられた再生
画像は、その後、出力端子36から出力されて、例えば
画像表示系に送られる。
【0066】以上のようにして、本実施例での画像復号
化装置(動き補償予測復号化装置)においてGOP単位
でのランダムアクセスが行なわれるようになる。
【0067】なお、全てのGOPへのランダムアクセス
を可能とするために、常に過去のGOPに属するPピク
チャからの予測が禁止されている場合は、上記スイッチ
38は常に閉じられていることとなる。
【0068】また、上述した実施例においては、上記P
ピクチャが前のGOPに属するピクチャを用いて予測を
行っているか否かの情報として、前記図4で示したよう
に、extension _start _codeの後に”closed _predi
ction flag”及び”reserved _bits”を設けるように
したが、closed_gop を兼用するようにしても良い。
【0069】さらに、図示は省略するが、上述したよう
な画像符号化装置において形成された符号化データ等
を、画像記録媒体としての例えばいわゆる光磁気ディス
クや磁気テープ、光ディスク、半導体メモリ、ICカー
ド等に記憶し、上述した画像復号化装置においてこれら
画像記録媒体からデータを読み出すようにすることがで
きる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、差分フィールドを生成
するに際し、入力フィールドが属するグループ以外のグ
ループに属する前方予測フィールドからの差分を取るこ
とを禁止したこと、すなわち例えばMPEGにおいて、
GOPに属する最初のPピクチャを符号化する際に、現
在のGOPに属する復号化画像(Iピクチャ)のみから
予測を行うこと、言い換えれば、過去のGOPに属する
ピクチャからの予測を常に禁止することにより、全ての
GOPへのランダムアクセスが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の画像符号化装置の概略構成を示すブ
ロック回路図である。
【図2】本実施例における予測の一例を説明するための
図である。
【図3】本実施例における予測の他の例を説明するため
の図である。
【図4】GOPレイヤーでのビットストリームシンタク
スを示す図である。
【図5】本実施例の画像復号化装置の概略構成を示すブ
ロック回路図である。
【図6】GOP内のピクチャタイプの並びの例を示す図
である。
【図7】GOPヘッダを説明するための図である。
【図8】ピクチャ構造をフィールドとした時のGOP内
のピクチャタイプの並びの例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
11,17,35 フィールドメモリ群、 12 動き
予測回路、 13 差分器、 14 差分信号符号化
器、 15 差分信号復号化器、 16,33加算回
路、 18,34 動き補償回路、 19 可変長符号
化器、 22 ピクチャカウンタ、 23,38 スイ
ッチ、 31 可変長復号器、 32 差分信号復号
器、 37 ヘッダ検出器、 S1,S3,S22 ブ
ロック画像信号、 S2 ブロック差分信号、 S4
符号化信号、 S5,S21 ブロック再生差分信号、
S6,S23 ブロック再生信号、 S7,S24
動きベクトル、 S8,S25 動き補償モード信号、
S9,S26 ランダムアクセス可能指示フラグ、
S10 GOPスタート指示信号、 S11 フラグ信
号、 S20 符号化差分信号
フロントページの続き (56)参考文献 1992年電子情報通信学会春季全国大 会,D−343「MPEG動画像符号化ア ルゴリズムのフィールド間号測への拡 張」(1992.3) 1991年テレビジョン学会年次大会,16 −1「フレーム間/フィールド間適応動 き補償予測を用いた蓄積系メディア用動 画符号化方式」(1991) 安田浩編「マルチメディア符号化の国 際標準」(平3−6−30)丸善 p. 134

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィールド構造をなす複数のフィールド
    をまとめたグループが連続するビットストリームであっ
    て、上記グループのイントラ符号化したイントラフィー
    ルドと他のフィールドを参照して前方予測フィールド
    生成し、入力フィールドと上記前方予測フィールドとの
    差分をとって差分フィールドを生成し、上記差分フィー
    ルドの信号を符号化する画像符号化方法において、上記グループ同士の切れ目の最初のイントラ符号化した
    イントラフィールドと1つのフレームをなす 差分フィー
    ルドについては、上記イントラフィールドのみを参照し
    て前方予測フィールドを生成することを特徴とする画像
    符号化方法。
  2. 【請求項2】 フィールド構造をなす複数のフィールド
    をまとめたグループが連続するビットストリームであっ
    て、上記グループのイントラ符号化したイントラフィー
    ルドと他のフィールドを参照して前方予測フィールド
    生成する前方予測フィールド生成手段と、 入力フィールドと上記前方予測フィールドとの差分をと
    って差分フィールドを生成する差分手段と、 上記差分フィールドの信号を符号化する符号化手段とを
    有し、上記グループ同士の切れ目の最初のイントラ符号化した
    イントラフィールドと1つのフレームをなす 差分フィー
    ルドについては、上記イントラフィールドのみを参照し
    て前方予測フィールドを生成することを特徴とする画像
    符号化装置。
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