JP3358364B2 - フロントサスペンションメンバ取付構造 - Google Patents
フロントサスペンションメンバ取付構造Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のフロントサス
ペンションメンバ支持構造に係り、特に、フロントサス
ペンションメンバとフロントサイドメンバとの取付部構
造に関する。
ペンションメンバ支持構造に係り、特に、フロントサス
ペンションメンバとフロントサイドメンバとの取付部構
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、エンジン横置きの四輪駆動車（Ｆ
ＷＤ車）のフロントサスペンションメンバ支持構造の一
例としては、図６及び図７に示される構造が知られてい
る。
ＷＤ車）のフロントサスペンションメンバ支持構造の一
例としては、図６及び図７に示される構造が知られてい
る。
【０００３】図６に示される如く、このフロントサスペ
ンションメンバ支持構造では、フロントサスペンション
メンバ７０の車体前方にパワーユニット７２が配設され
ており、フロントサスペンションメンバ７０の車幅方向
両端部には、フロントサスペンションロアアーム７４が
配設されている。
ンションメンバ支持構造では、フロントサスペンション
メンバ７０の車体前方にパワーユニット７２が配設され
ており、フロントサスペンションメンバ７０の車幅方向
両端部には、フロントサスペンションロアアーム７４が
配設されている。
【０００４】また、図７に示される如く、このフロント
サスペンションメンバ支持構造では、フロントサスペン
ションメンバ７０がボルト７６とナット７８とによりフ
ロントサイドメンバ８０の下面８０Ａに取付けられてお
り、フロントサスペンションロアアーム７４もボルト７
６とナット７８とにより、フロントサイドメンバ８０の
下面８０Ａに取付けられている。また、フロントサイド
メンバ８０の下面側には、フロントサスペンションメン
バ７０及びフロントサスペンションロアアーム７４の取
付部を確保するために、凹部８２が形成されている。
サスペンションメンバ支持構造では、フロントサスペン
ションメンバ７０がボルト７６とナット７８とによりフ
ロントサイドメンバ８０の下面８０Ａに取付けられてお
り、フロントサスペンションロアアーム７４もボルト７
６とナット７８とにより、フロントサイドメンバ８０の
下面８０Ａに取付けられている。また、フロントサイド
メンバ８０の下面側には、フロントサスペンションメン
バ７０及びフロントサスペンションロアアーム７４の取
付部を確保するために、凹部８２が形成されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ロントサスペンションメンバ支持構造では、フロントサ
スペンションメンバ７０とフロントサスペンションロア
アーム７６とがボルト７６とナット７８とによりフロン
トサイドメンバ８０の下面８０Ａに共締めされているた
め、前突時に車体前方からフロントサイドメンバ８０に
荷重が作用した場合に、この部位が変形し難く、フロン
トサスペンションメンバ７０がパワーユニット７２に押
されて後退した際に、フロントサイドメンバ８０がフロ
ントサスペンションメンバ７０を後方から受け止める。
このため、フロントサスペンションメンバ７０の後方へ
の移動量が少なくフロントサスペンションメンバ７０を
エネルギ吸収部材として十分に利用できない。また、こ
のフロントサスペンションメンバ支持構造では、フロン
トサイドメンバ８０の下面側に凹部８２が形成されてい
るため、この凹部８２が起点となって、低い荷重でもフ
ロントサイドメンバ８０が曲げ変形を起こし前突時のエ
ネルギを十分に吸収できず、エネルギ吸収特性が低下す
る。
ロントサスペンションメンバ支持構造では、フロントサ
スペンションメンバ７０とフロントサスペンションロア
アーム７６とがボルト７６とナット７８とによりフロン
トサイドメンバ８０の下面８０Ａに共締めされているた
め、前突時に車体前方からフロントサイドメンバ８０に
荷重が作用した場合に、この部位が変形し難く、フロン
トサスペンションメンバ７０がパワーユニット７２に押
されて後退した際に、フロントサイドメンバ８０がフロ
ントサスペンションメンバ７０を後方から受け止める。
このため、フロントサスペンションメンバ７０の後方へ
の移動量が少なくフロントサスペンションメンバ７０を
エネルギ吸収部材として十分に利用できない。また、こ
のフロントサスペンションメンバ支持構造では、フロン
トサイドメンバ８０の下面側に凹部８２が形成されてい
るため、この凹部８２が起点となって、低い荷重でもフ
ロントサイドメンバ８０が曲げ変形を起こし前突時のエ
ネルギを十分に吸収できず、エネルギ吸収特性が低下す
る。
【０００６】本発明は上記事実を考慮し、フロントサス
ペンションメンバをエネルギ吸収部材として利用でき、
且つ前突時のエネルギ吸収特性を向上することができる
フロントサスペンションメンバ支持構造を得ることが目
的である。
ペンションメンバをエネルギ吸収部材として利用でき、
且つ前突時のエネルギ吸収特性を向上することができる
フロントサスペンションメンバ支持構造を得ることが目
的である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の本発明の
フロントサスペンションメンバ支持構造は、フロントサ
イドメンバの車幅方向内側壁部に取付けられたアッパブ
ラケットと、このアッパブラケットの下部に設けられフ
ロントサスペンションメンバを支持するロアブラケット
と、を備え、前記ロアブラケットは前記フロントサイド
メンバの車幅方向内側壁部の切欠部を貫通した延設部を
有し、この延設部を前記フロントサイドメンバの車幅方
向外側壁部に固定するとともに、前記延設部の一部を前
記フロントサイドメンバの断面内で車体前方側へ延設し
前記フロントサイドメンバの底面に固定したことを特徴
としている。
フロントサスペンションメンバ支持構造は、フロントサ
イドメンバの車幅方向内側壁部に取付けられたアッパブ
ラケットと、このアッパブラケットの下部に設けられフ
ロントサスペンションメンバを支持するロアブラケット
と、を備え、前記ロアブラケットは前記フロントサイド
メンバの車幅方向内側壁部の切欠部を貫通した延設部を
有し、この延設部を前記フロントサイドメンバの車幅方
向外側壁部に固定するとともに、前記延設部の一部を前
記フロントサイドメンバの断面内で車体前方側へ延設し
前記フロントサイドメンバの底面に固定したことを特徴
としている。
【０００８】請求項２記載の本発明は、請求項１記載の
フロントサスペンションメンバ支持構造において、前記
アッパブラケットに形成されたフロントサスペンション
メンバ支持部と、前記アッパブラケットに形成され前記
フロントサイドメンバの切欠部を閉塞する縦壁部と、を
備えたことを特徴としている。
フロントサスペンションメンバ支持構造において、前記
アッパブラケットに形成されたフロントサスペンション
メンバ支持部と、前記アッパブラケットに形成され前記
フロントサイドメンバの切欠部を閉塞する縦壁部と、を
備えたことを特徴としている。
【０００９】
【作用】請求項１記載の本発明のフロントサスペンショ
ンメンバ支持構造では、フロントサイドメンバの車幅方
向内側壁部にロアブラケットとアッパブラケットを取付
けたため、フロントサイドメンバとフロントサスペンシ
ョンメンバの取付部とが車幅方向にずれる。このため、
フロントサスペンションメンバが後退した場合に、フロ
ントサイドメンバがフロントサスペンションメンバを後
方から直接受け止めることはない。従って、フロントサ
スペンションメンバの後方への移動量が大きくなり、フ
ロントサスペンションメンバをエネルギ吸収部材として
利用できる。また、従来構造の様に、フロントサイドメ
ンバにフロントサスペンションメンバの取付部を確保す
るための凹部を設ける必要がなくなるため、フロントサ
イドメンバが曲げ変形を起こし難く、前突時のエネルギ
を十分に吸収でき、エネルギ吸収特性が向上する。
ンメンバ支持構造では、フロントサイドメンバの車幅方
向内側壁部にロアブラケットとアッパブラケットを取付
けたため、フロントサイドメンバとフロントサスペンシ
ョンメンバの取付部とが車幅方向にずれる。このため、
フロントサスペンションメンバが後退した場合に、フロ
ントサイドメンバがフロントサスペンションメンバを後
方から直接受け止めることはない。従って、フロントサ
スペンションメンバの後方への移動量が大きくなり、フ
ロントサスペンションメンバをエネルギ吸収部材として
利用できる。また、従来構造の様に、フロントサイドメ
ンバにフロントサスペンションメンバの取付部を確保す
るための凹部を設ける必要がなくなるため、フロントサ
イドメンバが曲げ変形を起こし難く、前突時のエネルギ
を十分に吸収でき、エネルギ吸収特性が向上する。
【００１０】また、請求項２記載の本発明のフロントサ
スペンションメンバ支持構造では、ロアブラケットでフ
ロントサスペンションメンバを支持するとともに、アッ
パブラケットに形成されたフロントサスペンションメン
バ支持部により、フロントサスペンションメンバを支持
するため、フロントサスペンションメンバのフロントサ
イドメンバへの取付剛性を向上させることができる。ま
た、アッパブラケットに形成された縦壁部により、フロ
ントサイドメンバの切欠部を閉塞するので、切欠部を形
成したことによるフロントサイドメンバの強度及び剛性
の低下を補償できる。
スペンションメンバ支持構造では、ロアブラケットでフ
ロントサスペンションメンバを支持するとともに、アッ
パブラケットに形成されたフロントサスペンションメン
バ支持部により、フロントサスペンションメンバを支持
するため、フロントサスペンションメンバのフロントサ
イドメンバへの取付剛性を向上させることができる。ま
た、アッパブラケットに形成された縦壁部により、フロ
ントサイドメンバの切欠部を閉塞するので、切欠部を形
成したことによるフロントサイドメンバの強度及び剛性
の低下を補償できる。
【００１１】
【実施例】本発明のフロントサスペンションメンバ支持
構造の一実施例を図１〜図５に従って説明する。
構造の一実施例を図１〜図５に従って説明する。
【００１２】なお、図中矢印ＦＲは車体前方方向を、矢
印ＩＮは車幅内側方向を、矢印ＵＰは車体上方方向を示
す。
印ＩＮは車幅内側方向を、矢印ＵＰは車体上方方向を示
す。
【００１３】図５に示される如く、本実施例のフロント
サスペンションメンバ支持構造では、フロントサスペン
ションメンバ１０の車体前方にパワーユニット１２が配
設されており、フロントサスペンションメンバ１０の車
幅方向両端部には、フロントサスペンションロアアーム
１４が配設されている。また、左右のフロントサスペン
ションロアアーム１４の上方には、車体前後方向に沿っ
て一対のフロントサイドメンバ１６が配設されており、
これらのフロントサイドメンバ１６のフロントサスペン
ションメンバ１０の後端取付部１０Ａの車幅方向外側と
なる部位は、車体後方下側へ向けて湾曲され湾曲部１６
Ａとなっている。
サスペンションメンバ支持構造では、フロントサスペン
ションメンバ１０の車体前方にパワーユニット１２が配
設されており、フロントサスペンションメンバ１０の車
幅方向両端部には、フロントサスペンションロアアーム
１４が配設されている。また、左右のフロントサスペン
ションロアアーム１４の上方には、車体前後方向に沿っ
て一対のフロントサイドメンバ１６が配設されており、
これらのフロントサイドメンバ１６のフロントサスペン
ションメンバ１０の後端取付部１０Ａの車幅方向外側と
なる部位は、車体後方下側へ向けて湾曲され湾曲部１６
Ａとなっている。
【００１４】図２に示される如く、フロントサイドメン
バ１６の車体前後方向から見た断面形状は、開口部を上
方へ向け開口縁部にフランジ１６Ｂ、１６Ｃが形成され
たハット状とされている。フランジ１６Ｂ、１６Ｃは、
フロアパネル１７の下面に溶着されており、フロントサ
イドメンバ１６はフロアパネル１７とで略車体前後方向
へ延びる閉断面部２０を形成している。
バ１６の車体前後方向から見た断面形状は、開口部を上
方へ向け開口縁部にフランジ１６Ｂ、１６Ｃが形成され
たハット状とされている。フランジ１６Ｂ、１６Ｃは、
フロアパネル１７の下面に溶着されており、フロントサ
イドメンバ１６はフロアパネル１７とで略車体前後方向
へ延びる閉断面部２０を形成している。
【００１５】図３に示される如く、フロントサイドメン
バ１６の湾曲部１６Ａの車幅方向内側壁部１６Ｄには、
車体後方から三角形状の切欠部１８が形成されている。
この切欠部１８の周縁部には、車幅方向内側へ向けて車
体後方から順にフランジ１６Ｅ、１６Ｆ、１６Ｇが形成
されており、フランジ１６Ｅの後端部とフランジ１６Ｇ
の前端部とが、フロントサイドメンバ１６の車幅方向外
側フランジ１６Ｃに連結されている。
バ１６の湾曲部１６Ａの車幅方向内側壁部１６Ｄには、
車体後方から三角形状の切欠部１８が形成されている。
この切欠部１８の周縁部には、車幅方向内側へ向けて車
体後方から順にフランジ１６Ｅ、１６Ｆ、１６Ｇが形成
されており、フランジ１６Ｅの後端部とフランジ１６Ｇ
の前端部とが、フロントサイドメンバ１６の車幅方向外
側フランジ１６Ｃに連結されている。
【００１６】図２に示される如く、フロントサイドメン
バ１６の湾曲部１６Ａの車幅方向内側には、アッパブラ
ケット２２とロアブラケット２４とが配設されている。
アッパブラケット２２のフロントサスペンションメンバ
支持部２２Ａとロアブラケット２４のフロントサスペン
ションメンバ支持部２４Ａとの間には、ナット２６が配
設されている。このナット２６は軸線を車体上下方向に
向けて配設されており、上端部がアッパブラケット２２
のフロントサスペンションメンバ支持部２２Ａに固定さ
れ、下端部がロアブラケット２４のフロントサスペンシ
ョンメンバ支持部２４Ａに固定されている。
バ１６の湾曲部１６Ａの車幅方向内側には、アッパブラ
ケット２２とロアブラケット２４とが配設されている。
アッパブラケット２２のフロントサスペンションメンバ
支持部２２Ａとロアブラケット２４のフロントサスペン
ションメンバ支持部２４Ａとの間には、ナット２６が配
設されている。このナット２６は軸線を車体上下方向に
向けて配設されており、上端部がアッパブラケット２２
のフロントサスペンションメンバ支持部２２Ａに固定さ
れ、下端部がロアブラケット２４のフロントサスペンシ
ョンメンバ支持部２４Ａに固定されている。
【００１７】図３に示される如く、アッパブラケット２
２のフロントサスペンションメンバ支持部２２Ａの車幅
方向外側端部には、車体下方へ向けて縦壁部２２Ｂが形
成されており、この縦壁部２２Ｂの下端部は車幅方向外
側へ向け屈曲されフランジ２２Ｃとされている。
２のフロントサスペンションメンバ支持部２２Ａの車幅
方向外側端部には、車体下方へ向けて縦壁部２２Ｂが形
成されており、この縦壁部２２Ｂの下端部は車幅方向外
側へ向け屈曲されフランジ２２Ｃとされている。
【００１８】アッパブラケット２２のフロントサスペン
ションメンバ支持部２２Ａの車体後側端部には、車体後
側下方へ向けて後壁部２２Ｄが形成されており、フロン
トサスペンションメンバ支持部２２Ａの車幅方向内側端
部と車体前側端部には、車体上方へ向けて内壁部２２Ｅ
と前壁部２２Ｆが形成されている。これらの内壁部２２
Ｅと前壁部２２Ｆは湾曲部２２Ｇで連結されており、前
壁部２２Ｆの車幅方向外側縁部２２Ｈの下端部は、フラ
ンジ２２Ｃの前端部に連結している。また、アッパブラ
ケット２２のフランジ２２Ｃの後端部と後壁部２２Ｄ、
内壁部２２Ｅ、湾曲部２２Ｇ、前壁部２２Ｆの各縁部に
は、アッパブラケット２２の外側へ向けてフランジ２２
Ｊが連続して形成されている。
ションメンバ支持部２２Ａの車体後側端部には、車体後
側下方へ向けて後壁部２２Ｄが形成されており、フロン
トサスペンションメンバ支持部２２Ａの車幅方向内側端
部と車体前側端部には、車体上方へ向けて内壁部２２Ｅ
と前壁部２２Ｆが形成されている。これらの内壁部２２
Ｅと前壁部２２Ｆは湾曲部２２Ｇで連結されており、前
壁部２２Ｆの車幅方向外側縁部２２Ｈの下端部は、フラ
ンジ２２Ｃの前端部に連結している。また、アッパブラ
ケット２２のフランジ２２Ｃの後端部と後壁部２２Ｄ、
内壁部２２Ｅ、湾曲部２２Ｇ、前壁部２２Ｆの各縁部に
は、アッパブラケット２２の外側へ向けてフランジ２２
Ｊが連続して形成されている。
【００１９】図２に示される如く、アッパブラケット２
２の縦壁部２２Ｂは、フロントサイドメンバ１６の切欠
部１８の一部を閉塞しており、フランジ２２Ｃはロアブ
ラケット２４のフロントサスペンションメンバ支持部２
４Ａの車幅方向外側部に溶着されている。また、アッパ
ブラケット２２のフランジ２２Ｊは、フロアパネル１７
の下面に溶着されている。
２の縦壁部２２Ｂは、フロントサイドメンバ１６の切欠
部１８の一部を閉塞しており、フランジ２２Ｃはロアブ
ラケット２４のフロントサスペンションメンバ支持部２
４Ａの車幅方向外側部に溶着されている。また、アッパ
ブラケット２２のフランジ２２Ｊは、フロアパネル１７
の下面に溶着されている。
【００２０】図１に示される如く、アッパブラケット２
２の前壁部２２Ｆの車幅方向外側縁部２２Ｈの上部は、
フロントサイドメンバ１６のフランジ１６Ｇに溶着され
ており、アッパブラケット２２のフランジ２２Ｊの車幅
方向外側上端部２２Ｋは、フロントサイドメンバ１６の
フランジ１６Ｃに溶着されている。
２の前壁部２２Ｆの車幅方向外側縁部２２Ｈの上部は、
フロントサイドメンバ１６のフランジ１６Ｇに溶着され
ており、アッパブラケット２２のフランジ２２Ｊの車幅
方向外側上端部２２Ｋは、フロントサイドメンバ１６の
フランジ１６Ｃに溶着されている。
【００２１】図２に示される如く、ロアブラケット２４
のフロントサスペンションメンバ支持部２４Ａの車幅方
向外側部には、車幅方向外側へ延びる延設部２８が形成
されており、この延設部２８は、フロントサイドメンバ
１６の車幅方向内側壁部１６Ｄの切欠部１８を貫通して
いる。延設部２８の車幅方向外側端部は上方に屈曲され
フランジ２８Ａとされており、このフランジ２８Ａはフ
ロントサイドメンバ１６の車幅方向外側壁部１６Ｈに溶
着されている。
のフロントサスペンションメンバ支持部２４Ａの車幅方
向外側部には、車幅方向外側へ延びる延設部２８が形成
されており、この延設部２８は、フロントサイドメンバ
１６の車幅方向内側壁部１６Ｄの切欠部１８を貫通して
いる。延設部２８の車幅方向外側端部は上方に屈曲され
フランジ２８Ａとされており、このフランジ２８Ａはフ
ロントサイドメンバ１６の車幅方向外側壁部１６Ｈに溶
着されている。
【００２２】図４に示される如く、ロアブラケット２４
の延設部２８の前部２８Ｂは、フロントサイドメンバ１
６の閉断面部２０内で車体前方側へ延設されている。延
設部２８の前部２８Ｂの前端部には、車体前方上側へ向
けてフランジ２８Ｃが形成されており、このフランジ２
８Ｃがフロントサイドメンバ１６の底面１６Ｊに溶着さ
れている。
の延設部２８の前部２８Ｂは、フロントサイドメンバ１
６の閉断面部２０内で車体前方側へ延設されている。延
設部２８の前部２８Ｂの前端部には、車体前方上側へ向
けてフランジ２８Ｃが形成されており、このフランジ２
８Ｃがフロントサイドメンバ１６の底面１６Ｊに溶着さ
れている。
【００２３】図１に示される如く、ロアブラケット２４
の延設部２８の前部２８Ｂの車幅方向外側部には、車体
上方へ向けてフランジ２８Ａに連続するフランジ２８Ｄ
が形成されており、このフランジ２８Ｄは、フロントサ
イドメンバ１６の車幅方向外壁部１６Ｈに溶着されてい
る。延設部２８の前部２８Ｂの車幅方向内側部には、車
体上方へ向けてフランジ２８Ｅが形成されており、この
フランジ２８Ｅは、フロントサイドメンバ１６の車幅方
向内壁部１６Ｄに溶着されている。
の延設部２８の前部２８Ｂの車幅方向外側部には、車体
上方へ向けてフランジ２８Ａに連続するフランジ２８Ｄ
が形成されており、このフランジ２８Ｄは、フロントサ
イドメンバ１６の車幅方向外壁部１６Ｈに溶着されてい
る。延設部２８の前部２８Ｂの車幅方向内側部には、車
体上方へ向けてフランジ２８Ｅが形成されており、この
フランジ２８Ｅは、フロントサイドメンバ１６の車幅方
向内壁部１６Ｄに溶着されている。
【００２４】ロアブラケット２４の延設部２８の後部２
８Ｆは、フロントサイドメンバ１６の閉断面部２０内で
車体後方側へ延設されており、後部２８Ｆの車幅方向外
側縁部２８Ｇは、フロントサイドメンバ１６のフランジ
１６Ｂとフロアパネル１７（図２参照）の間に溶着され
ている。また、延設部２８の後部２８Ｆの車幅方向内側
縁部２８Ｈは、フロントサイドメンバ１６のフランジ１
６Ｃとフロアパネル１７（図２参照）の間に溶着されて
いる。
８Ｆは、フロントサイドメンバ１６の閉断面部２０内で
車体後方側へ延設されており、後部２８Ｆの車幅方向外
側縁部２８Ｇは、フロントサイドメンバ１６のフランジ
１６Ｂとフロアパネル１７（図２参照）の間に溶着され
ている。また、延設部２８の後部２８Ｆの車幅方向内側
縁部２８Ｈは、フロントサイドメンバ１６のフランジ１
６Ｃとフロアパネル１７（図２参照）の間に溶着されて
いる。
【００２５】図３に示される如く、ロアブラケット２４
のフロントサスペンションメンバ支持部２４Ａの車幅方
向内側端部と車体前側端部には、車体上方へ向けて内壁
部２４Ｂと前壁部２４Ｃが形成されている。これらの内
壁部２４Ｂと前壁部２４Ｃは湾曲部２４Ｄで連結されて
おり、前壁部２４Ｃの車幅方向外側縁部は、フランジ２
８Ｅに連結している。また、内壁部２４Ｂの車体上側縁
部には、ロアブラケット２４の外側へ向けてフランジ２
４Ｆが連続して形成されている。
のフロントサスペンションメンバ支持部２４Ａの車幅方
向内側端部と車体前側端部には、車体上方へ向けて内壁
部２４Ｂと前壁部２４Ｃが形成されている。これらの内
壁部２４Ｂと前壁部２４Ｃは湾曲部２４Ｄで連結されて
おり、前壁部２４Ｃの車幅方向外側縁部は、フランジ２
８Ｅに連結している。また、内壁部２４Ｂの車体上側縁
部には、ロアブラケット２４の外側へ向けてフランジ２
４Ｆが連続して形成されている。
【００２６】図１に示される如く、ロアブラケット２４
の内壁部２４Ｂ、前壁部２４Ｃ及び湾曲部２４Ｄは、夫
々アッパブラケット２２の内壁部２２Ｅ、前壁部２２Ｆ
及び湾曲部２２Ｇの外周面に溶着されており、ロアブラ
ケット２４のフランジ２４Ｆは、アッパブラケット２２
のフランジ２２Ｊの後部下面に溶着されている。
の内壁部２４Ｂ、前壁部２４Ｃ及び湾曲部２４Ｄは、夫
々アッパブラケット２２の内壁部２２Ｅ、前壁部２２Ｆ
及び湾曲部２２Ｇの外周面に溶着されており、ロアブラ
ケット２４のフランジ２４Ｆは、アッパブラケット２２
のフランジ２２Ｊの後部下面に溶着されている。
【００２７】図２に示される如く、ナット２６には、車
体下方からボルト３０が螺合しており、このボルト３０
によって、ロアブラケット２４の下側にフロントサスペ
ンションメンバ１０とフロントサスペンションロアアー
ム１４とが取付けられている。
体下方からボルト３０が螺合しており、このボルト３０
によって、ロアブラケット２４の下側にフロントサスペ
ンションメンバ１０とフロントサスペンションロアアー
ム１４とが取付けられている。
【００２８】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
のフロントサスペンションメンバ支持構造では、フロン
トサイドメンバ１６の車幅方向内側壁部１６Ｄにロアブ
ラケット２４とアッパブラケット２２を取付けたため、
フロントサイドメンバ１６とフロントサスペンションメ
ンバ１０の取付部とが車幅方向にずれる。このため、前
突時、フロントサスペンションメンバ１０が後退した場
合に、フロントサイドメンバ１６がフロントサスペンシ
ョンメンバ１０を後方から直接受け止めることはない。
のフロントサスペンションメンバ支持構造では、フロン
トサイドメンバ１６の車幅方向内側壁部１６Ｄにロアブ
ラケット２４とアッパブラケット２２を取付けたため、
フロントサイドメンバ１６とフロントサスペンションメ
ンバ１０の取付部とが車幅方向にずれる。このため、前
突時、フロントサスペンションメンバ１０が後退した場
合に、フロントサイドメンバ１６がフロントサスペンシ
ョンメンバ１０を後方から直接受け止めることはない。
【００２９】従って、フロントサスペンションメンバ１
０の後方への移動量が大きくなり、フロントサスペンシ
ョンメンバ１０をエネルギ吸収部材として利用できる。
また、従来構造の様に、フロントサイドメンバ１６にフ
ロントサスペンションメンバ１０の取付部を確保するた
めの凹部を設ける必要がなくなるとともに、ロアブラケ
ット２４の延設部２８の前部２８Ｂが、フロントサイド
メンバ１６の閉断面部２０内で車体前方側へ延設され、
フランジ２８Ｃがフロントサイドメンバ１６の底面１６
Ｊに溶着されているため、フロントサイドメンバ１６が
曲げ変形を起こし難く、前突時のエネルギを十分に吸収
でき、エネルギ吸収特性が向上する。
０の後方への移動量が大きくなり、フロントサスペンシ
ョンメンバ１０をエネルギ吸収部材として利用できる。
また、従来構造の様に、フロントサイドメンバ１６にフ
ロントサスペンションメンバ１０の取付部を確保するた
めの凹部を設ける必要がなくなるとともに、ロアブラケ
ット２４の延設部２８の前部２８Ｂが、フロントサイド
メンバ１６の閉断面部２０内で車体前方側へ延設され、
フランジ２８Ｃがフロントサイドメンバ１６の底面１６
Ｊに溶着されているため、フロントサイドメンバ１６が
曲げ変形を起こし難く、前突時のエネルギを十分に吸収
でき、エネルギ吸収特性が向上する。
【００３０】また、本実施例のフロントサスペンション
メンバ支持構造では、ロアブラケット２４のフロントサ
スペンションメンバ支持部２４Ａでナット２６の下端部
を支持するとともに、アッパブラケット２２のフロント
サスペンションメンバ支持部２２Ａでナット２６の上端
部を支持する。また、ロアブラケット２４の延設部２８
のフランジ２８Ａがフロントサイドメンバ１６の車幅方
向外側壁部１６Ｈに溶着されている。このため、フロン
トサスペンションメンバ１０のフロントサイドメンバ１
６への取付剛性を向上させることができ、通常走行時の
使用に耐える強度を確保することができるとともに、車
室内の音及び振動の増加を招くこともない。
メンバ支持構造では、ロアブラケット２４のフロントサ
スペンションメンバ支持部２４Ａでナット２６の下端部
を支持するとともに、アッパブラケット２２のフロント
サスペンションメンバ支持部２２Ａでナット２６の上端
部を支持する。また、ロアブラケット２４の延設部２８
のフランジ２８Ａがフロントサイドメンバ１６の車幅方
向外側壁部１６Ｈに溶着されている。このため、フロン
トサスペンションメンバ１０のフロントサイドメンバ１
６への取付剛性を向上させることができ、通常走行時の
使用に耐える強度を確保することができるとともに、車
室内の音及び振動の増加を招くこともない。
【００３１】また、アッパブラケット２２に形成された
縦壁部２２Ｂにより、フロントサイドメンバ１６の切欠
部１８の一部を閉塞するので、切欠部１８を形成したこ
とによるフロントサイドメンバ１６の強度及び剛性の低
下を補償できる。
縦壁部２２Ｂにより、フロントサイドメンバ１６の切欠
部１８の一部を閉塞するので、切欠部１８を形成したこ
とによるフロントサイドメンバ１６の強度及び剛性の低
下を補償できる。
【００３２】また、本実施例のフロントサスペンション
メンバ支持構造では、アッパブラケット２２のフランジ
２２Ｊ、ロアブラケット２４のフランジ２４Ｅ、延設部
２８の車幅方向外側縁部２８Ｇ及び車幅方向内側縁部２
８Ｈにより、フロアパネル１７への結合部が広くなり、
フロアパネル１７の振動及び騒音の発生を抑制できる。
メンバ支持構造では、アッパブラケット２２のフランジ
２２Ｊ、ロアブラケット２４のフランジ２４Ｅ、延設部
２８の車幅方向外側縁部２８Ｇ及び車幅方向内側縁部２
８Ｈにより、フロアパネル１７への結合部が広くなり、
フロアパネル１７の振動及び騒音の発生を抑制できる。
【００３３】また、本実施例のフロントサスペンション
メンバ支持構造では、アッパブラケット２２及びロアブ
ラケット２４を先に組付けておき、そのアッシーをフロ
ントサイドメンバ１６に上方から被せて溶接し、その
後、フロアパネル１７を上方から被せて溶接すること
で、図１に×印で溶接打点箇所を示す各溶着部を安価な
スポット溶接のみで実現でき、高価なアーク溶接を必要
としないため、コストダウンが図れる。
メンバ支持構造では、アッパブラケット２２及びロアブ
ラケット２４を先に組付けておき、そのアッシーをフロ
ントサイドメンバ１６に上方から被せて溶接し、その
後、フロアパネル１７を上方から被せて溶接すること
で、図１に×印で溶接打点箇所を示す各溶着部を安価な
スポット溶接のみで実現でき、高価なアーク溶接を必要
としないため、コストダウンが図れる。
【００３４】以上に於いては、本発明を特定の実施例に
ついて詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施例が可能であり、例えば、アッパブラケット２２及び
ロアブラケット２４の各形状は本実施例に限定されな
い。
ついて詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施例が可能であり、例えば、アッパブラケット２２及び
ロアブラケット２４の各形状は本実施例に限定されな
い。
【００３５】
【発明の効果】請求項１記載の本発明のフロントサスペ
ンションメンバ取付構造は、フロントサイドメンバの車
幅方向内側壁部に取付けられたアッパブラケットと、こ
のアッパブラケットの下部に設けられフロントサスペン
ションメンバを支持するロアブラケットと、を備え、ロ
アブラケットはフロントサイドメンバの車幅方向内側壁
部の切欠部を貫通した延設部を有し、この延設部をフロ
ントサイドメンバの車幅方向外側壁部に固定するととも
に、延設部の一部をフロントサイドメンバの断面内で車
体前方側へ延設しフロントサイドメンバの底面に固定し
た構成としたので、フロントサスペンションメンバをエ
ネルギ吸収部材として利用でき、且つ前突時のエネルギ
吸収特性を向上することができるという優れた効果を有
する。
ンションメンバ取付構造は、フロントサイドメンバの車
幅方向内側壁部に取付けられたアッパブラケットと、こ
のアッパブラケットの下部に設けられフロントサスペン
ションメンバを支持するロアブラケットと、を備え、ロ
アブラケットはフロントサイドメンバの車幅方向内側壁
部の切欠部を貫通した延設部を有し、この延設部をフロ
ントサイドメンバの車幅方向外側壁部に固定するととも
に、延設部の一部をフロントサイドメンバの断面内で車
体前方側へ延設しフロントサイドメンバの底面に固定し
た構成としたので、フロントサスペンションメンバをエ
ネルギ吸収部材として利用でき、且つ前突時のエネルギ
吸収特性を向上することができるという優れた効果を有
する。
【００３６】請求項２記載の本発明のフロントサスペン
ションメンバ取付構造は、請求項１記載のフロントサス
ペンションメンバ取付構造において、アッパブラケット
に形成されたフロントサスペンションメンバ支持部と、
アッパブラケットに形成されフロントサイドメンバの切
欠部を閉塞する縦壁部と、を備えた構成としたので、請
求項１記載の効果に加えて、フロントサイドメンバの取
付剛性が向上すると共に、フロントサイドメンバの強度
及び剛性が向上するという優れた効果を有する。
ションメンバ取付構造は、請求項１記載のフロントサス
ペンションメンバ取付構造において、アッパブラケット
に形成されたフロントサスペンションメンバ支持部と、
アッパブラケットに形成されフロントサイドメンバの切
欠部を閉塞する縦壁部と、を備えた構成としたので、請
求項１記載の効果に加えて、フロントサイドメンバの取
付剛性が向上すると共に、フロントサイドメンバの強度
及び剛性が向上するという優れた効果を有する。
【図１】本発明の一実施例に係るフロントサスペンショ
ンメンバ取付構造を示す車体斜め後方外側から見た斜視
図である。
ンメンバ取付構造を示す車体斜め後方外側から見た斜視
図である。
【図２】図１の２−２線に沿った断面図である。
【図３】本発明の一実施例に係るフロントサスペンショ
ンメンバ取付構造を示す車体斜め後方外側から見た分解
斜視図である。
ンメンバ取付構造を示す車体斜め後方外側から見た分解
斜視図である。
【図４】図１の４−４線に沿った断面図である。
【図５】本発明の一実施例に係るフロントサスペンショ
ンメンバ取付構造が適用された車体前部を示す底面図で
ある。
ンメンバ取付構造が適用された車体前部を示す底面図で
ある。
【図６】従来例に係るフロントサスペンションメンバ取
付構造が適用された車体前部を示す底面図である。
付構造が適用された車体前部を示す底面図である。
【図７】図６の７−７線に沿った断面図である。
１０ フロントサスペンションメンバ １４ フロントサスペンションロアアーム １６ フロントサイドメンバ １６Ｊ 底面 １７ フロアパネル １８ 切欠部 ２０ 閉断面部 ２２ アッパブラケット ２２Ａ フロントサスペンションメンバ支持部 ２２Ｂ 縦壁部 ２４ ロアブラケット ２４Ａ フロントサスペンションメンバ支持部 ２６ ナット ２８ 延設部 ２８Ａ フランジ ２８Ｂ 前部 ２８Ｃ フランジ
Claims (2)
- 【請求項１】 フロントサイドメンバの車幅方向内側壁
部に取付けられたアッパブラケットと、このアッパブラ
ケットの下部に設けられフロントサスペンションメンバ
を支持するロアブラケットと、を備え、前記ロアブラケ
ットは前記フロントサイドメンバの車幅方向内側壁部の
切欠部を貫通した延設部を有し、この延設部を前記フロ
ントサイドメンバの車幅方向外側壁部に固定するととも
に、前記延設部の一部を前記フロントサイドメンバの断
面内で車体前方側へ延設し前記フロントサイドメンバの
底面に固定したことを特徴とするフロントサスペンショ
ンメンバ取付構造。 - 【請求項２】 前記アッパブラケットに形成されたフロ
ントサスペンションメンバ支持部と、前記アッパブラケ
ットに形成され前記フロントサイドメンバの切欠部を閉
塞する縦壁部と、を備えたことを特徴とする請求項１記
載のフロントサスペンションメンバ取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01290795A JP3358364B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | フロントサスペンションメンバ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01290795A JP3358364B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | フロントサスペンションメンバ取付構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08198140A JPH08198140A (ja) | 1996-08-06 |
| JP3358364B2 true JP3358364B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=11818438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01290795A Expired - Fee Related JP3358364B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | フロントサスペンションメンバ取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3358364B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3329669B2 (ja) * | 1996-11-05 | 2002-09-30 | ユニプレス株式会社 | サスペンション部材の取付構造 |
| JP3938965B2 (ja) * | 1997-01-29 | 2007-06-27 | ユニプレス株式会社 | サスペンション部材の取付構造 |
| JP4346317B2 (ja) | 2003-01-16 | 2009-10-21 | 富士重工業株式会社 | 自動車の車体前部構造 |
| US7441996B2 (en) * | 2003-12-22 | 2008-10-28 | Nissan Technical Center North America, Inc. | Vehicle floating nut assembly |
| JP4935342B2 (ja) * | 2006-12-21 | 2012-05-23 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両のトレーリングアーム取付け構造 |
| JP5411510B2 (ja) * | 2009-01-08 | 2014-02-12 | 本田技研工業株式会社 | 自動車の車体前部構造 |
| JP7142078B2 (ja) * | 2020-12-09 | 2022-09-26 | 本田技研工業株式会社 | 車体構造 |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP01290795A patent/JP3358364B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08198140A (ja) | 1996-08-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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