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JP3354687B2 - 樹脂製パイプ成形品 - Google Patents

樹脂製パイプ成形品

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Publication number
JP3354687B2
JP3354687B2 JP02382494A JP2382494A JP3354687B2 JP 3354687 B2 JP3354687 B2 JP 3354687B2 JP 02382494 A JP02382494 A JP 02382494A JP 2382494 A JP2382494 A JP 2382494A JP 3354687 B2 JP3354687 B2 JP 3354687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
thickness
bellows
pipe
fitting
Prior art date
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Application number
JP02382494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07205261A (ja
Inventor
浩司 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
Priority to JP02382494A priority Critical patent/JP3354687B2/ja
Publication of JPH07205261A publication Critical patent/JPH07205261A/ja
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Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用エアーダク
ト等に用いられる樹脂製パイプ成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エアーダクトのように、他の部
品等と嵌合されて振動の大きい場所に用いられる樹脂製
パイプ成形品にあっては、嵌合を確実にして外れ難くす
るとともに、嵌合部のシール性を高める必要がある。そ
のため、嵌合部には柔軟性が求められている。一方、高
い耐負圧性能が要求される部分もあり、その部分には剛
性が必要とされ、さらに、振動吸収が要求される部分で
は、柔軟性が必要とされている。
【0003】従来、前記のようなパイプ成形品として、
次のようなものが知られている。その一つは、図6に示
すような、ゴム等からなる嵌合部用パイプ61及び蛇腹
状の振動吸収部用パイプ63と、硬質ポリプロピレン樹
脂等からなる耐負圧部用パイプ65の3種類のパイプ成
形品をバンドクランプ67で接続して用いるものであ
る。また別のものは、軸方向に所定長さで構成樹脂を切
り換えた一層のパリソンを用いて、図7に示すような嵌
合部71及び蛇腹状の振動吸収部73を熱可塑性エラス
トマー樹脂等から形成する一方、耐負圧部75を硬質ポ
リプロピレン樹脂等から一体に形成した一層のパイプ成
形品である(特公平2−15373号参照)。
【0004】しかし、前者は3種類のパイプ成形品を組
み合わせねばならず、しかも各接続部には変形防止用補
強カラー(図示せず)とバンドクランプをセットする必
要があるため、使用時の組立作業が面倒である。また、
後者はパリソン成形用の樹脂を押し出しながらその樹脂
を切り換えて成形するものであるため、樹脂圧、樹脂温
度等の僅かなバラツキにより樹脂の切り替え位置がズレ
易く、そのズレによりパイプ成形品の所定部が所期の物
性にならない恐れが大きい。たとえば、前記のズレによ
り、嵌合部71における熱可塑性エラストマー樹脂部分
が短くなって、嵌合部71の途中から硬質ポリプロピレ
ン樹脂に切り替わった場合には、嵌合部の剛性が所期の
値より大になって嵌合しずらくなるとともに、振動によ
り外れ易くなる。また、熱可塑性エラストマー樹脂が長
くなって耐負圧部75の途中から硬質ポリプロピレン樹
脂に切り替わった場合には、耐負圧部に剛性が低い部分
が出来てつぶれ易い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は前記
の点に鑑みなされたもので、接続用嵌合部を別のパイプ
成形品で構成する必要がなく、1つのパイプ成形品でも
って簡単かつ確実に、しかもシール性良く接続できるパ
イプ成形品を提供しようとするものである。さらにこの
発明は、必要に応じて蛇腹部を設ける場合には、1つの
パイプ成形品でもって蛇腹部を柔軟にできるパイプ成形
品を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、少なくとも
一端に接続用嵌合部を有して一端から他端まで内層樹脂
と外層樹脂の二層よりなる樹脂製パイプ成形品であっ
て、前記内層樹脂が外層樹脂より柔らかい樹脂からなる
とともに、前記接続用嵌合部では軸方向に沿うスリット
部が外層樹脂に形成されて該スリット部を内層樹脂が埋
めていることを特徴とする。
【0007】また、前記のパイプ成形品において、両端
間の所定位置に蛇腹部を設ける場合は、該蛇腹部の厚み
に対する内層樹脂の厚みの比を、前記蛇腹部以外の厚み
に対する内層樹脂の厚みの比よりも大にし、あるいは蛇
腹部の厚みを他部の厚みよりも薄くすることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】接続用嵌合部の硬い外層樹脂は、相手部品との
嵌合後に拡開して外れるのを防止し、また軟らかい内層
樹脂は、嵌合後に相手部品との密着性を高めてシール性
を高める。さらに前記接続用嵌合部の硬い外層樹脂に
は、軸方向に沿ってスリット部が形成され、そのスリッ
ト部を軟らかい内層樹脂が埋めているため、嵌合時に必
要となる嵌合部の適度な拡開あるいは縮小が、前記スリ
ット部及びその部分を埋める軟らかい内層樹脂の変形に
より可能になる。
【0009】また、蛇腹部を設けて、その蛇腹部の厚み
に対する内層樹脂の厚みの比を、他部の厚みに対する内
層樹脂の厚みの比より大にした場合、あるいはそれに代
えて蛇腹部の厚みを他部の厚みよりも薄くした場合は、
蛇腹部を他部よりも柔軟にできるとともに、他部につい
ては耐負圧性能に必要な剛性を確保することができる。
【0010】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例に係る樹脂製パイプ
成形品の斜視図、図2は図1の2−2切断端面図、図3
は図1の3−3線で切断した部分断面図、図4は他の実
施例の蛇腹部の一部を示す断面図、図5はこの発明の樹
脂製パイプ成形品を製造するのに用いる装置の要部を示
す断面図である。
【0011】図1ないし図3に示す樹脂製パイプ成形品
10は、自動車用エアダクトに用いられるもので、両端
に接続用嵌合部11,11、両端間に蛇腹部21を有し
てクランク形状に成形されたものである。
【0012】このパイプ成形品10は、一端から他端ま
で内層樹脂Aと外層樹脂Bの二層構造からなる。内層樹
脂Aは、外層樹脂Bよりも軟らかい樹脂からなる。内層
樹脂Aと外層樹脂Bとは互いに親和性を有する組み合わ
せが好ましく、その例を次表に示す。
【0013】
【0014】パイプ成形品10の両端に形成された接続
用嵌合部11,11は、他の部品との嵌合に利用される
部分である。この嵌合部11の外層樹脂Bには、パイプ
成形品10の軸方向に沿うスリット部12が形成されて
いる。このスリット部12は、嵌合部11の円周上に一
つ又は複数本形成されるが、この実施例のように90°
間隔で4か所設けるのが好適である。またスリット部1
2の幅(円周方向に沿う幅)は、嵌合部11の外径に応
じて適宜の値とされるが、例として5mm〜10mm程
度を挙げる。
【0015】前記外層樹脂Bのスリット部12は、内層
樹脂Aが埋めている。そのため、嵌合部11の外層樹脂
Bは、所定角度毎に内層樹脂Aで連結された状態となっ
ている。これにより、このパイプ成形品10を他の部品
に嵌合する際に、嵌合部11がスリット部12及びその
部分を埋める内層樹脂Aの変形により適度に拡開あるい
は縮小し、嵌合が容易になる。さらに、嵌合後にバンド
クランプを嵌合部11外側に嵌めて締め付ける場合に
も、前記スリット部12及びその部分の内層樹脂Aの変
形により、嵌合部12が相手物品の外周面に密着してシ
ールする。また嵌合部11は、その外周に残った外層樹
脂Bにより、適度な剛性を有するため、これによっても
嵌合後の拡開が防止され、シール性が確保される。
【0016】蛇腹部21は必要に応じて設けられるもの
で、特に振動吸収が要求される部分、あるいは僅かでも
屈曲される部分等に設けられる。この蛇腹部21は、図
3から理解されるように、内層樹脂Aの厚みと外層樹脂
Bの厚みの和からなる全厚みに対する内層樹脂Aの厚み
の比、すなわち内層樹脂Aの厚み/(内層樹脂Aの厚み
+外層樹脂Bの厚み)が、蛇腹部21以外の他部22に
おける内層樹脂Aの厚みの比より大になっている。した
がって、この蛇腹部21では、軟らかい内層樹脂Aの厚
みの比が他部22に比べて大きいため柔軟性が高くな
る。一方、蛇腹部21以外の他部22では、硬い外層樹
脂Bの厚みの比が大きいため剛性が高く、耐負圧性能が
高くなっている。
【0017】なお、前記内層樹脂Aの厚みの比は、内層
樹脂Aと外層樹脂Bの種類およびパイプ成形品10の直
径等によっても相違する。例として、蛇腹部21におけ
る内層樹脂Aの厚みの比が3/4、他部22における内
層樹脂Aの厚みの比が1/2の場合を示す。
【0018】また、蛇腹部は前記のように内層樹脂Aの
厚みの比を変えることなく、図4に示す実施例のように
蛇腹部25の厚みtを、他部26の厚みTよりも薄くし
てもよい。
【0019】次に前記樹脂製パイプ成形品10の製造例
について簡単に示す。まず、二層のパリソンを以下の装
置により成形し、続いてそのパリソンを通常のブロー成
形により成形すれば前記のパイプ成形品10が得られ
る。
【0020】図5は、そのパリソン成形用の装置30の
要部を示す断面図である。この装置30は、二層押し出
し用ヘッド31を備えるもので、内層樹脂押し出し用ス
クリュ33と外層樹脂押し出し用スクリュ35により内
層樹脂と外層樹脂を押し出して、二層のパリソンを成形
する。その際、外層樹脂流路36の途中に設けたスライ
ドブロック37を、所定の時点でスライドブロック駆動
シリンダ38により前進させて、外層樹脂に部分的にス
リット部を形成し、前記嵌合部11に対応する部分を形
成する。また、その後はスライドブロック37を後退さ
せて連続的に押し出し、所望の二層パリソンを成形す
る。
【0021】また、蛇腹部を有するパイプ用のパリソン
は、前記スライドブロック37の前進後退に加えて次の
作動を行なって成形する。すなわち、前記図1ないし図
3に示す蛇腹部21に対しては、蛇腹部21に対応する
部分で、内層樹脂の押し出し量を増すとともに外層樹脂
の押し出し量を減らして二層押し出しを行いパリソンを
成形する。一方、前記図4に示す蛇腹部25に対して
は、前記ヘッド31が、コア39の外周面と本体41内
周面間の隙間でパリソンの厚みを調節するようになって
いるため、蛇腹部25に対応する部分で、コア39をパ
リソンコントロールシリンダー43により上昇させて、
部分的に厚みの薄くなったパリソンを成形する。
【0022】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
樹脂製パイプ成形品によれば、そのまま使用して他の部
品と良好な嵌合を行なうことができ、嵌合部のシール性
も高くできる。したがって、嵌合部を別のパイプ成形品
で構成する必要がなく、使用時の作業性がきわめて良好
になる。さらに蛇腹部を有する場合には、その蛇腹部で
充分な柔軟性を得ることができ、振動吸収が要求される
場所にも好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の樹脂性パイプ成形品の斜
視図である。
【図2】その2−2切断端面図である。
【図3】その3−3線に沿って切断した部分断面図であ
る。
【図4】他の実施例の蛇腹状部分の断面図である。
【図5】この発明の樹脂製パイプ成形品の製造に用いる
装置の要部を示す断面図である。
【図6】従来の樹脂製パイプ成形品を示す斜視図であ
る。
【図7】別の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 この発明の一実施例の樹脂製パイプ成形品 11 嵌合部 12 スリット部 21 蛇腹部 22 蛇腹部以外の他の部分 A 内層樹脂 B 外層樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80 F16L 9/00 - 11/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端に接続用嵌合部を有して
    一端から他端まで内層樹脂と外層樹脂の二層よりなる樹
    脂製パイプ成形品であって、前記内層樹脂が外層樹脂よ
    り柔らかい樹脂からなるとともに、前記嵌合部では軸方
    向に沿うスリット部が外層樹脂に形成されて該スリット
    部を内層樹脂が埋めていることを特徴とする樹脂製パイ
    プ成形品。
  2. 【請求項2】 請求項1において、両端間の所定位置に
    蛇腹部を設けるとともに、該蛇腹部の厚みに対する内層
    樹脂の厚みの比を、前記蛇腹部以外の厚みに対する内層
    樹脂の厚みの比よりも大にしたことを特徴とする樹脂製
    パイプ成形品。
  3. 【請求項3】 請求項1において、両端間の所定位置に
    蛇腹部を設けるとともに、該蛇腹部の厚みを他部の厚み
    よりも薄くしたことを特徴とする樹脂製パイプ成形品。
JP02382494A 1994-01-25 1994-01-25 樹脂製パイプ成形品 Expired - Fee Related JP3354687B2 (ja)

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